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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

プロレド・パートナーズ

7034 · Prime · サービス業

成果報酬型コンサルティングの先駆者。間接材コスト削減の成果報酬型と固定報酬型のハイブリッドで、大手企業の経営課題に伴走する。

概要

プロレド・パートナーズは、大手・上場企業を主な顧客とするコンサルティング企業である。成果報酬型のコストマネジメント・サービスを基盤に、固定報酬型の経営コンサルティングやファンド事業を展開する。2008年に設立され、2018年に東証マザーズに上場、2022年にはプライム市場に移行した。子会社ナレッジリーンを通じて地方公共団体向け環境コンサルティングも手がける。2025年10月期の連結売上高は123億円、従業員数は329名。

成果報酬型コンサルティングを軸とした収益構造

同社の核となる収益源は、間接材のコスト削減を成果報酬で受けるコンサルティングである。削減額の一定割合を報酬とするため、顧客にとっては成果が得られなければ費用が発生しない仕組みとなっている。対象費目は消耗品費、通信費、清掃費、施設警備費、昇降機費、工事費用、保険料、電力料金など多岐にわたる。成果確認後も継続サポートを提供し、報酬は分割で受け取る。このモデルは、コンサルタント個人の経験に依存せず、過去のプロジェクトデータを活用した標準化されたサービスとして提供される。2025年10月期のコンサルティング事業売上高は41億円であるが、内訳上、成果報酬型は厳しい事業環境にある。

固定報酬型と環境コンサルティングへの拡張

成果報酬型に加え、同社は固定報酬型の経営コンサルティングを提供する。成長戦略、デジタル、人材・組織、オペレーションの領域で、戦略策定から実行までのハンズオン支援を行う。特徴的なのは、有償契約前に「投資フェーズ」を設ける成功報酬型モデルを確立した点である。また、子会社ナレッジリーン(旧知識経営研究所)を通じて、地方公共団体向けに環境基本計画策定や地球温暖化対策計画支援を提供する。民間企業向けには脱炭素目標設定から情報開示までの一貫サービスを展開する。これらの固定報酬型サービスは、成果報酬型の厳しい環境を補完し、事業拡大を牽引している。

ファンド事業とグループの構成

同社グループは、連結子会社14社で構成される。ファンド事業は、2020年設立の子会社ブルパス・キャピタルが運営する。2021年にドルフィン1号投資事業有限責任組合を組成し、中小・中堅企業への投資を行う。同社はGPとして案件組成、投資後の経営支援、Exitによるキャピタルゲインを得る。同時にLP投資家として自己資金を出資し、他のLP投資家とともに収益を享受する。2025年10月期のファンド事業売上高は81億円とコンサルティング事業を上回り、営業利益60億円を計上した。この事業は、株式売却や配当収入により大幅に変動する性質を持つ。

業界の中での役割は経営コンサルティングファーム(成果報酬型)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
123億円
営業利益
49億円
営業利益率
39.8%
純利益
2億円
2025/10 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2025/10
事業売上構成比利益利益率
ファンド事業82億円66.7%60億円73.2%
コンサルティング事業41億円33.3%-11億円-26.8%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01大手・上場企業(全業界)主力

広範囲に事業を展開する大企業を中心に、成果報酬型及び固定報酬型のコンサルティングサービスを提供。成果報酬型では主に間接材のコストマネジメントに注力し、削減額の一定割合を報酬として受け取る。固定報酬型では成長戦略、デジタル、人材・組織、オペレーション領域でハンズオン支援を行う。

主な製品・サービス3
成果報酬型コンサルティング(コストマネジメント)
間接材(消耗品費、通信費、清掃費、施設警備費、昇降機費、工事費用、保険料、電力料金等)の調達コスト削減を成果報酬で提供。削減実績に基づき報酬を受領。
固定報酬型コンサルティング(経営コンサルティング)
成長戦略、デジタル、人材・組織、オペレーション領域における戦略策定から実行までのハンズオン支援。投資フェーズを経て有償契約に移行する成功報酬型モデルも採用。
Pro-Sign
多店舗展開企業向け契約管理SaaS。コンサルティングと連携し、店舗単位の契約管理を効率化。

02地方公共団体準主力

子会社ナレッジリーンを通じ、地方公共団体向けに環境基本計画の策定・調査、環境マネジメントシステム構築、地球温暖化対策関連計画策定支援等の環境コンサルティングを提供。公共セクター固有の政策形成手続きに精通。

主な製品・サービス1
環境コンサルティング(公共向け)
地方公共団体向けに環境基本計画策定、環境マネジメントシステム構築・改善、温暖化対策計画策定・実行支援等を提供。

03中小・中堅企業(投資対象)準主力

ファンド事業において、中小・中堅企業向けに投資を実施。投資先企業の役員に就任し、戦略立案、実行計画策定、業務オペレーション構築等をハンズオンで支援し、企業価値向上を図る。

主な製品・サービス1
ファンド投資(ハンズオン支援)
非上場企業等への投資を通じ、経営支援を提供。投資先の役員派遣等により企業価値向上を目指す。

04民間企業(脱炭素)副次

民間企業向けに、脱炭素に向けた目標設定・計画作りから実行支援、情報開示までワンストップで提供。環境コンサルティングの知見を応用。

主な製品・サービス1
環境コンサルティング(民間向け)
民間企業の脱炭素目標設定、計画策定、実行支援、情報開示支援を一貫して提供。

製品と技術

成果報酬型コストマネジメントの仕組みと対象費目

同社の代表的サービスは、間接材調達コストを削減する成果報酬型コンサルティングである。対象は消耗品費、通信費、清掃費、施設警備費、機械警備費、昇降機費、工事費用、保険料、電力料金など、企業の販管費に区分される多様な費目にわたる。削減の成果は導入前後の調達単価差に過去の使用量を乗じて算定し、顧客が確認した時点で報酬が確定する。報酬は分割で継続的に受領する。同社は過去のプロジェクトデータを「業界×コスト」の実勢価格データベースとして蓄積し、標準化されたパターンオーダー型のサービスを提供する。これにより、コンサルタント個人の経験ではなく、データに基づいた提案が可能となっている。

固定報酬型経営コンサルティングの4領域

固定報酬型コンサルティングは、成長戦略、デジタル、人材・組織、オペレーションの4領域で提供される。特徴はハンズオン形式で、報告書の納品に留まらず現場での実行まで伴走する点にある。有償契約前に「投資フェーズ」を設け、成果に応じて契約に移行する成功報酬型モデルを採用している。このモデルは、従来のコンサルテーションではカバーしきれなかった中期課題に対して、共同投資的なアプローチで信頼を構築する。特に近年は、このモデルが順調に拡大し、コンサルティング事業の成長を牽引している。各プロジェクトにはクライアントサーベイを実施し、品質向上とアップセルにつなげている。

環境コンサルティングとSaaS「Pro-Sign」

子会社ナレッジリーンが提供する環境コンサルティングは、地方公共団体向けが起源である。環境基本計画の策定、環境マネジメントシステムの構築・改善、地球温暖化対策関連計画の策定支援などを手がける。公共セクターの政策形成手続きに精通しており、その知見を民間企業向け脱炭素支援にも応用している。民間向けには、目標設定から情報開示までワンストップで提供する。また、同社は多店舗展開企業向けの契約管理SaaS「Pro-Sign」を開発した。これはコストマネジメントのコンサルティングと連携し、店舗単位の契約管理を効率化するツールである。成果報酬型サービスのデジタル補完として位置づけられている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

高成長の経営コンサル、収益好調

プロレド・パートナーズは経営コンサルティングを主力とするサービス企業。売上高は急成長し、2024年10月期48億円から2025年10月期123億円と大幅増収、営業利益率も20%超と高い収益性を誇る。同業のジンジブやイシンは人材派遣やITサービスに特化する一方、プロレド・パートナーズは戦略コンサルティングに特化して差別化。JSHやダイブと比較しても、利益率の高さが際立つ。ただし、急成長に伴う人材確保やプロジェクト管理の課題があり、成長持続には組織体制の強化が必須。

強み

  • 営業利益率20%超と高収益で、付加価値の高いコンサルサービスを提供。
  • 売上高が前年比2.5倍と急成長しており、市場での需要拡大を実感。
  • 経験豊富なコンサルタントを多数擁し、質の高いサービスを提供。
  • 既存顧客からのリピートと新規開拓で、安定的な受注を確保。

課題

  • 急成長により優秀なコンサルタントの採用・育成が急務。
  • 案件増加に伴い、品質管理と納期遵守の徹底が課題。
  • 多くのコンサルファームが存在し、独自の強みをさらに強化する必要。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

IT・SaaSの時価総額近傍。太字がプロレド・パートナーズ

時価総額で並べると、掲載7社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19341GENOVA111億円39.3倍
22163アルトナー102億円16.2倍
33963シンクロ・フード101億円36.1倍
46560エル・ティー・エス86億円8.3倍
57038フロンティア・マネジメント69億円
67034プロレド・パートナーズ39億円14.2倍
73681ブイキューブ2億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(IT・SaaS)に従っています。

会社の歴史

沿革 21件

創業と成果報酬型サービスの確立(2008~2011年)

2008年4月、プロレド・パートナーズは東京都港区高輪に設立された。2009年12月に本社を同区高輪二丁目に移転し、創業を開始する。2010年1月にはCRE(コーポレート・リアルエステート)戦略を成果報酬で行う「CREマネジメント」サービスを開始した。続く2011年5月には、すべての間接材コスト削減を対象とする「間接材マネジメント」サービスを開始し、現在の中核となる成果報酬型コストマネジメントの基盤が固まった。この時期、本社は業務拡張に伴い2010年12月に港区芝、2012年7月に港区浜松町へ移転している。

サービスライン拡充と上場への道(2012~2018年)

2012年8月、直接材コスト削減の「直接材マネジメント」およびBPO/BPRサービスを開始し、サービス範囲を広げた。2013年12月に本社を港区芝大門へ移転。2015年12月には営業戦略・マーケティング戦略を成果報酬で支援する「プライスマネジメント」サービスを開始した。地域展開としては2016年6月に名古屋オフィスを開設(2018年に中村区へ移転)。2018年7月、東京証券取引所マザーズに株式を上場し、資本市場から資金調達が可能となった。上場時の売上高は17億円(2018年10月期)、純利益4億円に成長していた。

上場後の事業拡大と子会社化(2018~2021年)

上場後、同社は積極的な事業拡大を進める。2020年4月には東証市場第一部へ市場変更を果たした。2020年8月、株式会社知識経営研究所(後のナレッジリーン)の株式を取得し連結子会社化。これにより環境コンサルティング領域に進出した。2020年9月には、事業投資とハンズオン経営支援を目的とする100%子会社ブルパス・キャピタルを設立し、ファンド事業に参入。2021年3月には同子会社が運営するドルフィン1号投資事業有限責任組合を組成した。2021年5月には本社を港区御成門へ移転している。この間、売上高は2021年10月期に36億円まで拡大した。

プライム市場移行と業績変動(2022~2023年)

2022年4月、同社は市場第一部からプライム市場へ移行した。2023年2月には資本金を10,000千円に減資するなど資本政策を実施。業績面では2022年10月期の売上高が27億円、純利益が▲9億円と赤字に転落した。これは成果報酬型コストマネジメントの厳しい事業環境が影響したとみられる。2023年10月期には売上高27億円で横ばいながら、純利益は8億円に回復。この期間に固定報酬型コンサルティングの「成功報酬型」モデルの開発を進め、事業構造の転換を図った。

成功報酬型への転換と急成長(2024~2025年)

2024年10月期の売上高は48億円、営業利益10億円と回復基調となった。2025年10月期には売上高が123億円と前期比159%増の急成長を遂げ、営業利益49億円を計上した。この成長はファンド事業の株式売却収入が大きく寄与したもので、同事業の売上高は81億円に達した。コンサルティング事業は売上高41億円、営業損失10億円と依然赤字だが、成功報酬型コンサルティングの拡大が進んでいる。2025年9月には本社を現在の東京都港区赤坂へ移転。従業員数は319名(前期比81名増)となり、人材投資を継続している。

年表21件を開く

2000年代

  • 2008年4月創業株式会社プロレド・パートナーズを東京都港区高輪四丁目にて設立
  • 2009年12月創業本社を東京都港区高輪二丁目に移転し創業

2010年代

  • 2010年1月CRE戦略を成果報酬で行う「CREマネジメント」サービスを開始(注1)
  • 2010年12月業務拡張のため本社を東京都港区芝へ移転
  • 2011年5月全ての間接材コスト削減を成果報酬で行う「間接材マネジメント」サービスを開始
  • 2012年7月業務拡張のため本社を東京都港区浜松町へ移転
  • 2012年8月直接材コスト削減を成果報酬で行う「直接材マネジメント」「BPO/BPR」サービスを開始(注2)
  • 2013年12月業務拡張のため本社を東京都港区芝大門へ移転
  • 2015年12月営業戦略/マーケティング戦略を成果報酬で行う「プライスマネジメント」サービスを開始
  • 2016年6月名古屋オフィスを愛知県名古屋市中区に開設
  • 2018年2月業務拡張のため名古屋オフィスを愛知県名古屋市中村区へ移転
  • 2018年3月業務拡張のためサテライトオフィスを港区芝大門へ開設
  • 2018年7月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場

2020年代

  • 2020年4月東京証券取引所市場第一部へ市場変更
  • 2020年8月M&A株式会社知識経営研究所(現・連結子会社、2023年9月1日 株式会社ナレッジリーンに商号変更)の株式を取得し連結子会社化
  • 2020年9月事業投資及びハンズオン経営支援を行う100%子会社である株式会社ブルパス・キャピタルを設立
  • 2021年3月株式会社ブルパス・キャピタルがサービスを提供するファンドとしてドルフィン1号投資事業有限責任組合を組成
  • 2021年5月本社を東京都港区御成門へ移転
  • 2022年4月東京証券取引所市場第一部からプライム市場へ移行
  • 2023年2月資本金を10,000千円に減資
  • 2025年9月本社を東京都港区赤坂へ移転

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/10期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    コンサルティング品質の向上

    成果報酬型と固定報酬型のコンサルティングサービスを拡充し、プロジェクト期間短縮と品質向上によりクライアント満足度を高め、リピート率向上につなげる。クライアントサーベイを活用した改善を継続する。

  2. 02

    優秀な人材の採用と育成

    研修プログラムによるスキル向上と、多様なリクルーティングチャネル・リファーラルを活用した人材獲得を両立。ストックオプション制度の導入や働きやすい環境整備により、社員の成長と定着を促進する。

  3. 03

    大企業への営業力強化

    実績とパートナーのネットワークを活かしつつ、ブランディングや広報活動を通じて企業信用を向上。セミナーや出版、マスコミとの関係構築により認知度向上を図る。

  4. 04

    ストレス耐性のあるビジネスモデル構築

    インフレや地政学リスクなど不透明な経済環境に対応可能な新たなビジネスモデルを構築し、既存ビジネスを深化させる。柔軟な報酬体系の導入などで持続可能なサービス提供を目指す。

  5. 05

    ファンド投資先企業の価値向上

    自己資金をファンドに出資し、投資先企業の役員就任やプロフェッショナル派遣によるハンズオン支援を実施。戦略立案から実行まで長期的に支援し、投資先の企業価値向上とファンドのパフォーマンス向上につなげる。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 8期分

グループ全体で329人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は907万円で、7期前と比べて+32.6%平均年齢は35.1歳、平均勤続年数は2.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2018年10月79
2019年10月68431.72.2104
2020年10月66132.72.2163
2021年10月64632.22.0238
2022年10月61332.52.4258
2023年10月70334.73.3211
2024年10月73535.13.1249402
2025年10月90735.12.83291,489

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 4 / 海外 0、うち連結子会社 4) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都港区367百万円
コンサルティング事業
主な関係会社
  • 国内
    ㈱ナレッジリーン(注)1
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ブルパス・キャピタル(注)1
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ドルフィン1号投資事業有限責任組合(注)1、3
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権20.0%
  • 国内
    ドルフィン1号S投資事業有限責任組合(注)1
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年10月期の売上高は123億円営業利益49億円前期と比べると増収増益で、売上が+156.3%、利益が+390.0%。

売上高
+156.3%
123億円
営業利益
+390.0%
49億円
純利益
-33.3%
2億円
営業利益率
39.8%
前期比 +19.0%pt

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は32億円、営業利益は6億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は−43.9%、営業利益は−76.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q6−1−16.7−2
2023年2Q800.011
2023年3Q5−1−20.00
2023年4Q8−1
2024年1Q800.00
2024年2Q10330.05
2024年4Q30723.3−2
2025年2Q572543.91
2025年4Q662436.41
2026年2Q32618.82

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 12期分

2014年10月期からの12期で、売上は3億円から123億円へ41.0倍に増えた。直近期の営業利益率は39.8%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2014年10月310
2015年10月410
名古屋オフィスを愛知県名古屋市中区に開設
2016年10月500
2017年10月1032
東京証券取引所マザーズに株式を上場
2018年10月1764
2019年10月26107
株式会社知識経営研究所(現・連結子会社、2023年9月1日 株式会社ナレッジリーンに商号変更)の株式を取得し連結子会社化
2020年10月
2021年10月3655
2022年10月27−2−9
2023年10月27448
2024年10月48101320.83
2025年10月123494939.82

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年10月期

売上高123億円のうち、営業利益として残るのは49億円39.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は2億円、売上の1.6%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金39.0%48億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金21.1%26億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益39.8%49億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
61.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+32.3pt
39.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比3.4pt
1.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比8.7pt
3.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
39.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 9期分

2025年10月期は営業CFが54億円、投資CFが−5億円で、差し引きのフリーCFは49億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は58億円で、売上の5.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2016年10月00102
2017年10月40046
2018年10月4−522−127
2019年10月7341042
2021年10月3−2710−2446
2022年10月−2−1115−1347
2023年10月−633−202754
2024年10月−13−1255
2025年10月54−5−464958

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 12期分

2025年10月期の総資産は144億円。このうち返さなくてよい自己資本が119億円で、自己資本比率は47.1%(業種中央値53.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2014年10月11049.4
2015年10月31241.1
2016年10月41339.6
2017年10月73447.8
2018年10月3430486.9
2019年10月47371077.8
2020年10月75631283.3
2021年10月89791067.9
2022年10月93751855.4
2023年10月1201011950.1
2024年10月1311131848.1
2025年10月1441192547.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年10月期の内訳
現金及び預金
58億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
32億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
25億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
71
/ 100
安定性自己資本比率31 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率534社中6位あたり、逆に低いのはROE534社中469位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
3.1%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
39.8%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
47.1%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
156.3%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥346で、1年前と比べて-55.6%過去52週の値幅のなかでは5%の位置にある。

¥346-2.0%1ヶ月-1.7%1年-55.6%時価総額39億円
過去52週の値幅
安値¥320高値¥805

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)14.2倍
PBR0.63倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月6日は+6.82%と反発し、終値376円。25日線(360.6円)を上回るが、75日線(376.36円)とほぼ同水準。1ヶ月では+10.59%と持ち直し傾向。ただし年初来では-44.46%と大幅安で、52週高値805円からは約53%下落。出来高は8月6日に7.6万株と直近で増加したが、水準は低い。RSIは53.39で中立圏で、トレンド転換にはなお時間がかかる。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PER16.37倍は業界平均22.42倍を下回り、PBR0.72倍は業界平均3.12倍を大きく下回る。ROEは3.1%と低水準だが、PBRの低さから割安感が強い。無配だが、利益成長により将来的な配当可能性に注目。

指標この会社業種平均
PER (実績)14.2倍23.4倍
PBR0.63倍3.51倍
ROE3.1%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

売上高は急拡大予想(FY25/10に123億円)だが、売上総利益率や営業利益率の急改善(営業利益率39.84%予想)の実現性に疑問。過去の業績ボラティリティが高く、計画達成リスクを評価する必要がある。

プラスに働く材料7
  • 売上高の急成長

    FY25/10に123億円と前年比2.5倍の計画。

  • 成果報酬モデルの威力

    成功報酬で利益率が高まりやすい構造。

  • M&A需要の追い風

    事業承継ニーズの高まりがコンサル需要を増加。

  • M&Aや事業再編による収益改善2026年以降影響

    営業利益49億円予想、追加コスト削減で60億円達成ならPER7倍

  • 自己株式取得や資本政策の転換次回取締役会影響

    PBR0.72倍、自社株買いでEPS向上し株価サポート

  • 新規プロジェクト獲得による売上拡大通年影響

    売上高123億円予想、コンサル需要取り込みで10%上振れ

  • 低PBR銘柄としての見直し買い中期的影響

    PBR1倍割れが解消目線、株主還元強化で機関投資家関心

マイナスに働く材料7
  • 計画達成の不確実性

    過去に大幅な業績変動あり、楽観的計画の可能性。

  • 競争激化

    コンサル業界は参入障壁低く、価格競争リスク。

  • 人材依存度の高さ

    優秀なコンサルタントの離脱が業績に直結。

  • 純利益の減少傾向が継続通年影響

    純利益FY2024 3億→FY2025 2億、営業利益成長にもかかわらず減益リスク

  • 大口プロジェクトの遅延や中止2026年影響

    売上高依存度高い案件が頓挫で営業利益20%減

  • 人材流出による競争力低下継続影響

    コンサル業界の流動性高く、離職率上昇で売上成長停滞

  • 市場の信用低下による資金調達難不定影響

    時価総額45億円、流動性低く大型売りで株価急落リスク

次の決算で確かめる点
売上高
計画対比の進捗を確認。
営業利益率
収益性改善が計画通りかを検証。
案件数
受注パイプラインの状況を示す。

株主

有価証券報告書より

2025年10月期末の株主数は延べ2,495人。区分でいちばん多いのは事業法人53.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が60.1%を占め、残る39.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年10月%2021年10月%2022年10月%2023年10月%2024年10月%2025年10月%
事業法人52.052.052.753.452.953.6
個人・その他18.329.834.734.332.934.9
金融機関14.08.54.96.58.16.5
証券会社3.64.34.74.74.74.3
自己株式2.52.52.5
外国法人12.15.42.91.01.30.7
外国人個人0.00.00.10.00.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社SHINKインベストメント42.85
02株式会社カプセルコーポレーション6.43
03佐谷 進5.62
04日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)4.69
05山本 卓司3.17
06久富 哲也1.80
07西村 裕二1.54
08SBI Ventures Two株式会社1.47
09楽天証券株式会社共有口1.13
10株式会社スペース紙化1.11

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近3
  • 2026-08-20
    株式会社カプセルコーポレーション
    新規の大量保有報告
    5.86%
    -0.56pt
  • 2026-05-01
    山本 卓司
    変更報告
    1.11%
    -1.03pt
  • 2026-05-01
    山本 卓司
    新規の大量保有報告
    0.09%
    -1.02pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 12期分

1株利益は11期で−100%、1株純資産は12期で−99%。直近期のROEは3.1%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2014年10月32,30971,50058.4
2015年10月45,768114,53949.2
2016年10月83725.2
2017年10月508780.5
2018年10月5729122.935.2
2019年10月6635320.565.3
2020年10月561
2021年10月487208.727.3
2022年10月−80689
2023年10月7554914.75.1
2024年10月295785.216.1
2025年10月196223.129.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

4名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は4名。2025/10期の役員報酬は総額33百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
佐谷進代表取締役505,430,900
押味由佳子取締役(監査等委員)50
柳沢和正取締役(監査等委員)43
若杉忠弘取締役(監査等委員)484,000

役員報酬の内訳2025/10

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
社外取締役318186
取締役(社内)1151515

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/10期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,270字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社及び連結子会社14社により構成されております。当社グループは、経営ビジョンとして「価値=対価」を掲げ、人や企業が世の中に生み出す「価値」とそれに対して得られる「対価」が等しいフェアな社会の実現を目指し、コンサルティング事業及びファンド事業を展開しております。 コンサルティング事業においては、大手・上場企業やプライベート・エクイティ・ファンド等、広範囲に事業を展開する大企業を中心にコンサルティングサービスを提供しております。現在は成果報酬型のコンサルティングサービスに加え、固定報酬型のコンサルティングサービスにおいて有償契約の前に「投資フェーズ」を設ける新たなコンサルティングサービスのモデル(成功報酬型)を確立し、順調に規模を拡大しております。ファンド事業においては、主に非上場企業への投資を目的としてファンドを組成しております。GPとして案件の組成、当該案件の評価及び選別、投資後の経営と運用、そしてExitの実現により投資の成果であるキャピタルゲインを得ております。また、LP投資家としても自己資金をファンドに出資し、他のLP投資家とともにファンドからの収益を享受しております。 当社グループが提供するコンサルティング事業及びファンド事業の内容は次のとおりであります。 (1)コンサルティング事業 ① 固定報酬型(成功報酬型)コンサルティング ⅰ 経営コンサルティング 当社グループの固定報酬型コンサルティングは、これまでに鍛えてきた「実行力」を活かすべく顧客に伴走し、ハンズオンで顧客課題を解決することにコミットしております。報告書の納品のみならず、現場で数字という成果を出す部分まで伴走してきた経験を踏まえ、有償契約の前に「投資フェーズ」を設ける新たなコンサルティングサービスのモデル(成功報酬型)を確立しております。なお、サービスラインとしては、成長戦略/デジタル/人材・組織/オペレーションを中心に幅広い領域のコンサルティングサービスを提供しております。 ⅱ 環境コンサルティング 当社グループの株式会社ナレッジリーンは、創業以来、地方公共団体における各種行政計画の策定・調査等の支援をしており、地方公共団体固有の政策形成の流れや手続き等に精通しております。その知見を活かし、地方公共団体における環境基本計画の策定・調査、環境マネジメントシステムの構築・推進・改善、及び地球温暖化対策関連計画策定支援・実行計画のマネジメント運用支援等を提供しております。また、民間企業に対しても脱炭素に向けた目標設定・計画作りから実行支援、情報開示までワンストップでサービスを提供しております。 ② 成果報酬型コンサルティング 主に間接材のコストマネジメントに注力しております。間接材は、直接材以外のコスト全般を指し、多くが企業会計における勘定科目で「販売費及び一般管理費」に区分されている費目となります。実際にサービス提供する費目は、消耗品費、通信費、清掃費、施設警備費、機械警備費、昇降機費、工事費用、保険料、電力料金など多岐にわたります。当社グループでは、様々な手法を駆使してコスト削減に取り組んでおり、これまでに多くの削減を実現しております。また、多店舗展開企業の契約管理SaaSであるPro-Signを立ち上げ、コンサルティングサービスと連携しております。 なお、成果報酬型コンサルティングの特長は次のとおりであります。 ⅰ 成果報酬化 経営コンサルティングにおいて一般的な報酬形態である、コンサルタントの人件費に利益を上乗せした固定報酬に加え、当社では主に成果報酬を導入し、クライアントの企業価値向上にコミットしております。 コストマネジメントにおける成果報酬の仕組みは、例えばコンサルティング導入前後で減少した調達単価に過去の実績(使用量)を乗じた金額が成果となり、その成果をクライアントが確認した時点で契約に基づきその一定割合を報酬として受領いたします。また、成果確認時点でサービス終了ではなく、契約に基づいた期間を継続サポートするため、報酬は成果確認時点では全額受領せず、提供する役務内容に応じてサポート期間内で分割して受領いたします。クライアントにとってのメリットは「確実に役務が提供される」、「コンサルティングフィーの持ち出しがない(成果が出ない場合は無報酬)ため導入しやすい」、「複数年にわたってサポートを受けられる」、「クライアントの役務がコンサルティングファームの役務になるため、クライアントの立場にたったサービスを受けられる」など多数あります。 ⅱ 標準化 当社グループの提供する成果報酬型コンサルティングは、業務を標準化することで労力を低減させたパターンオーダー型のコンサルティングとなります。各クライアントに合わせて経験のない中、一から計画し、多くの労力と工数をかける従来のフルオーダー型のコンサルティングを提供するのではなく、戦略コンサルティングファームで提供される経営コンサルティングの中から、需要の高いサービスをセレクトし、それらを深掘、見直し、最適化した上で、全ての企業に対応できるよう標準化したコンサルティングを提供しております。 標準化する上で当社グループが実施したコンサルティングによりクライアントがどの程度の成果が得られたかを複数年にわたって測定いたします。成果を測定することにより、提案内容が適正であったかをプロジェクトごとに検証でき、結果が良くなかったプロジェクトに関しては、問題点をあぶり出し、改善し続けております。また、コストマネジメントの新たなアプローチの開発や、「各業界×各コスト」の企業コスト実勢価格データをコンサルティングに活用することにより、プロジェクトで培う経験や知見を業務に反映し、常に最適化することが可能となっております。これらの取り組みにより、従来のコンサルタント個人の経験や技量に頼ったサービスから脱却するとともに、業種業界別のマーケットに関するデータ等を活用してクライアントの課題に対する最適な解を提案いたします。 (2)ファンド事業 ① ハンズオンによる経営支援 中小・中堅企業向けの投資において、投資先企業の価値を向上するには、戦略立案や実行計画の策定、業務オペレーションの構築などの投資先企業への支援が不可欠であります。そのため、投資直後はもとより長期的にも支援をすべく、ファンド担当者が投資先企業の役員に就任し、場合によってはプロフェッショナルを投資先企業の役員又は従業員として採用することにより、戦略、実行、業務管理、財務面をハンズオンにて支援しております。 ② LP投資家としての出資 当社グループはGPとしてファンドを運用することに加え、他のLP投資家とともにLP投資家としても自己資金をファンドに出資しております。そのため、当社グループのコンサルティング事業とも適宜連携し、グループ全体で投資先企業の価値向上、ひいてはファンドのパフォーマンス向上に努めております。 ③ 収益の概要 ファンド事業における主な収益は以下のとおりです。 ⅰ GPとして受領する分配金及びキャリードインタレスト GPとして受領する分配金は、Exitの実現等によりGPとして出資している持分に対して受領するキャピタルゲインとなります。また、キャリードインタレストは、ファンドのリターンのうち当社がGPとして受領することができるものであり、ファンドが投資先企業から得た収益(Exitの対価等)から投資金額及びファンド運用費用等を除外したファンドの利益がハードルレートを超過した際に受領することができます。 ⅱ LP投資家として受領する分配金 LP投資家として受領する分配金は、Exitの実現等によりLP投資家として出資している持分に対して受領するキャピタルゲインとなります。 事業系統図は、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,451字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、人や企業が世の中に生み出す「価値」とそれに対して得られる「対価」の2つが等しい、すなわち「価値=対価」となるフェアな社会の実現を経営ビジョンとしております。そのために、中期経営方針としてコンサルティングサービスの事業拡大を掲げております。 (2)経営環境等 当社グループの主要な事業領域であるコンサルティング市場においては、顧客企業における慢性的な人材不足、インフレ進行、ウクライナ及びロシアの情勢により顕在化した地政学的リスクの懸念、円安進行等、先行き不透明な経済情勢もあり、コスト削減はもとより企業活動を様々な面から支援するコンサルティングサービスのニーズは引き続き高いものと認識しております。 このような経営環境のもと、当社グループとしては報酬体系の改定、インフレ状況下においても継続的なサービス提供を行うための柔軟な報酬体系の導入、営業パートナーの拡充及びリレーション強化、営業プロセスの見直しにより受託活動の推進に努めてまいりました。また、固定報酬型のコンサルティングサービスにおいて有償契約の前に「投資フェーズ」を設ける新たなコンサルティングサービスのモデル(成功報酬型)を確立し、順調に規模を拡大しております。 (3)優先的に対処すべき課題 ① コンサルティング品質の向上 当社グループは、コストマネジメントの領域において成果をクライアントと共有する成果報酬型コンサルティングサービスを提供しております。プロジェクト期間の短縮及びサービス品質の向上に努め、クライアントの満足度向上からリピート率(クロスセル)の向上へとつなげてまいります。また、複雑化するコスト削減/企業改革ニーズに対応すべく固定報酬型(成功報酬型)コンサルティングを拡充し、ハンズオンにて策定から実行まで一気通貫でサービス提供しております。固定報酬型(成功報酬型)コンサルティングは、プロジェクトによって提供する知見や難易度が異なるため、メンバーの能力を高めることはもとより、クライアントサーベイの実施及び分析により、クライアントの満足度向上からリピート率(アップセル)の向上へとつなげてまいります。 ② 優秀な人材の採用と育成 当社グループの事業の中核である経営コンサルティングサービスの提供を行うためには、高い能力を有する人材が必要になります。コンサルティング事業は知識集約型のビジネスであり、持続的な成長及び発展をしていくためには、常にメンバーの能力を高めるという質的向上と高い能力を有する人材を獲得するという量的拡大の両方の施策が必要であります。質的向上については、充実した研修プログラムを設けてビジネススキルの向上を図るとともに、多様性を重んじて個人の成長を最大限に引き出しております。量的拡大については、リクルーティングの手法として、多様なリクルーティングチャネル及びリファーラルを活用しております。また、社内環境は、メンバーへのストック・オプション制度の導入、多様な価値観を認め合える社風、安心して働きやすい環境・待遇の整備に努めてまいります。 ③ 大企業への営業力 当社グループにはコンサルティングサービスを通じて、これまで積み重ねてきた実績とパートナー陣の幅広い人的ネットワークがあり、プロジェクトの受注においても奏効しております。他方で企業としてより組織的に営業活動を行うためには、会社としての実績を着実に積み重ね、ブランディングを踏まえた広報活動を通して、企業としての信用を向上させることが必要と考えております。BtoBビジネスに必要な認知度向上のために随時セミナーや出版を行い、マスコミとも良好な関係を構築することで、当社の知名度向上を図る方針であります。 ④ ストレス耐性を意識したビジネスモデルの構築と深化 原材料価格の高騰等の世界的なインフレ水準、ウクライナ情勢、円安進行等、先行きが不透明な状況が続く経済環境において、当社では様々な経済的ストレスに柔軟に対処可能な、新たなビジネスモデルの構築や既存ビジネスの深化に取り組むことが必要であると認識しております。 ⑤ ファンドによる投資先企業の価値向上 外部の投資家が存在するファンドでは、パフォーマンスの持続的な向上が求められます。当社は、LP投資家として自己資金をファンドに出資し、他のLP投資家とともにファンドからの収益を享受しております。そのため、当社もファンドと連携することにより、パフォーマンスの向上に努めております。中小・中堅企業向けの投資において、投資先企業の価値を向上するには、戦略立案や実行計画の策定、業務オペレーションの構築などの投資先企業への支援が不可欠であります。そのため、投資直後はもとより長期的にも支援すべく、ファンド担当者が投資先企業の役員に就任し、場合によってはプロフェッショナルを投資先企業の役員又は従業員として採用することにより、戦略、実行、業務管理、財務面をハンズオンにて支援しております。投資先企業へのハンズオンによる支援は、投資先企業の価値向上、ひいてはファンドのパフォーマンスを向上するために必須であると考えているため、今後も継続して努めてまいります。 ⑥ コーポレート・ガバナンス体制及び内部管理体制 当社グループが継続的な成長を続けるためには、コーポレート・ガバナンス、ひいては内部管理体制の強化が重要であると認識しております。コーポレート・ガバナンスについては、経営の効率性、健全性を確保すべく、監査体制及び内部統制システムの整備により充実を図っております。また、内部管理体制については、適宜管理部門の増員を実施しておりますが、適時開示の重要性が高まる中、一層の体制強化が必要であると認識しております。
事業等のリスク5,120字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループの事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあり、必ずしもリスク要因に該当しない事項についても、投資者の投資判断上、重要であると考えられる事項については、投資者に対する積極的な情報開示の観点から開示しております。これらのリスクについては、その発生可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針であります。 なお、文中における将来に関する事項については、当連結会計年度末日において当社グループが判断したものであり、将来において発生の可能性のある全てのリスクを網羅するものではありません。 (1)コンサルティング事業に係るリスクについて ① 当社グループのコンサルティングサービスについて 当社グループは、大手・上場企業やプライベート・エクイティ・ファンド等、広範囲に事業を展開する大企業を中心にコンサルティングサービスを提供しておりますが、コンサルティングサービスのうち、コストマネジメントに関する報酬は、顧客のコスト削減の成果に連動する成果報酬型になっております。そのため、国内のインフレ進行、為替の変動等により、直接材や間接材の価格高騰が発生した場合には、これらの影響を受け、コスト削減が困難もしくはコスト削減の効果が縮小することで、顧客に十分な成果を提供できない可能性があります。その場合、成果又は受託案件の減少を通じて、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 業績の変動について コンサルティング事業では成果報酬型のコンサルティングサービスを提供しており、その成果は受託案件の規模により、報酬が異なります。当社グループでは、受託案件数を増やすことにより、安定した業績をあげられるよう取り組んでおりますが、案件規模の大小や案件数の変動により、各四半期の業績が大きく変動する可能性があります。 また、当社グループはコンサルティングサービスの品質向上、契約条件の明確化等に取り組んでおりますが、当初想定した成果をあげられないこと、取引先に当社グループの提案が採用されないことにより想定した報酬を受領できない可能性があります。その場合、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 競合について 当社グループが属するコンサルティング業界は、許認可等の制限がないため、基本的に参入障壁は高くない業界といえます。当社グループが成果報酬型コンサルティングの提供を通じて積み上げてきた豊富な経験、実績及び社内ノウハウや教育システムは容易に模倣できるものではないと認識しております。しかしながら、競合のコンサルティングファームによる成果報酬型コンサルティングの導入やサービス品質の向上により、競争環境が激化した場合においては、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 人材の確保について 当社グループの事業の中核である経営コンサルティングサービスの提供を行うためには、高い能力を有するコンサルタントの獲得・育成・維持が課題であると認識し、人材投資を強化しております。職場としての魅力を高めて発信し、採用手法や育成機会を多様化する等、人材投資の効果向上を図っておりますが、人材を適時に確保できない、又は能力開発が進まない場合、あるいは人材が大量に社外流出してしまった場合、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 法的規制について コンサルティング事業については、現時点において事業を制限する直接的な法的規制は存在しないと考えております。しかしながら、今後、事業を直接的もしくは間接的に制限する法的規制がなされた場合、又は従来の法的規制の運用に変更がなされた場合には、事業展開は法的規制により制約を受け、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)ファンド事業に係るリスクについて ① 投資活動について ファンド事業における投資プロセスは、チームメンバーの幅広い経験を活用し、案件の組成、当該案件の評価及び選別、投資後の経営と運用、そしてExitの実現となっております。投資判断は、「投資委員会規程」及び組合契約の規定に従い主にパートナーで構成される投資委員会において行っております。投資委員会では、投資検討先の成長性、事業性、事業リスク、経営層メンバーの評価、投資採算、投資後の施策、Exit戦略等、の観点から議論を行った上で投資するか否か決定しております。しかしながら、議論の結果として投資実行に至らない場合及び投資実行をするも投資先企業の事業が当初計画どおりに進捗せずに財務状況が悪化した場合には、Exitができずに投資資金の回収が困難となる場合があります。また、Exitについては、経済や政治情勢、株式市場、金融市場の動向により成否や売却金額が変動する可能性があるため、望ましい条件でExitできない可能性があります。これらの場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 投資先企業の評価について ファンド事業における投資先企業の評価は、投資先企業の財務状況及び業績に基づき行っておりますが、これらが悪化した場合、かつ、回復可能性がないと判断した場合においては、投資損失引当金や減損損失の計上が必要となる可能性があります。投資損失引当金や減損損失の計上をした場合であっても、結果として投資コストを上回る価格でExitできる可能性はありますが、これらの場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 投資先企業への担保提供について 当社グループは、投資先企業の資金調達を実施するために、当社グループが保有する投資先企業の株式を投資先企業の資金提供者に担保提供することがあります。そのため、投資先企業が資金提供者に債務履行をしない場合には、担保権が実行されることとなり、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。  各期末時点における担保の内容と金額は、「第5 経理の状況」の連結財務諸表に関する注記の「(連結貸借対照表関係) ※2 担保資産及び担保付債務」に記載のとおりであります。 ④ 業績の変動について ファンド事業の業績は、主に投資先企業のExitによる収益及びファンド運用に係る費用にて構成されております。投資先企業のExitは、主に第三者への株式譲渡となり、そのキャピタルゲインが収益となりますが、実現する時期及び対価は投資先企業の特性やその他様々な要因の影響を受けます。そのため、会計年度ごとに業績が大きく変動する可能性があります。 ⑤ 法的規制について ファンド事業については、複数の法的規制(金融商品取引法、投資事業有限責任組合契約法、会社法等)及び自主規制機関による規制の対象となります。そのため、ファンド運営支援会社及び法律事務所と連携し、関係部署が業務に係る法的規制の制定・改廃に関する情報収集と対応を行っております。しかしながら、今後、法的規制が及ぶことにより事業が制限される場合及び規制への対応で費用が増加する場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3)その他のリスクについて ① 代表取締役への依存について 創業者であり代表取締役である佐谷進は、当社グループ全体の経営方針や経営戦略の立案をはじめ、取引先との関係構築、新規事業の構想等、当社グループの事業活動上重要な役割を担っております。代表取締役に対し、過度に依存しない組織的な経営体制の構築を進めておりますが、不測の事態により代表取締役が職務を執行することが困難になった場合、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 小規模組織であることについて 当社グループの組織体制は小規模であり、業務執行体制及び内部管理体制もそれに準じたものとなっております。当社グループは今後の事業展開に応じて、採用・能力開発等によって業務執行体制及び内部管理体制の充実を図っていく方針であります。しかしながら、当社の事業領域の環境や競合状況が急変する場合、対応に要する経営資源が不十分なために、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ システム等に関するリスクについて 当社グループのサービスは、外部クラウドサーバーにて提供しており、当該サーバーの安定的な稼働が当社グループの事業運営上、重要な事項となっております。システムエラー、人為的な破壊行為、自然災害等や当社の想定していない事象の発生により当該サーバーが停止した場合や、コンピュータ・ウイルスやクラッカーの侵入その他の不具合等によりシステム障害が生じた場合、又は当該サーバーの運営会社との契約が解除される等により当該サーバーの利用が継続できなくなった場合には、顧客への損害の発生、当社グループの追加費用負担、又は当社グループのブランドの毀損などにより、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 情報管理について 当社グループにおいては、顧客の機密情報や個人情報を取得することから、秘密保持契約等によって守秘義務を負っております。厳重な情報管理及び従業員への守秘義務の徹底をしておりますが、何らかの理由によりこれらの機密情報や個人情報が外部に漏洩した場合、当社グループの信用失墜等によって、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 風評リスクについて 当社グループは、高品質のコンサルティングサービス提供、役職員に対する法令遵守浸透、厳格な情報管理、コンプライアンス体制の構築等の取組を行うことにより、健全な企業経営を行っております。しかしながら、悪意を持った第三者が、意図的に噂や憶測、評判等のあいまいな情報を流す、又は何らかの事件事故等の発生に伴う風評により、当社グループに対する誤解、誤認、誇大解釈等が生じ、事業に対し直接間接に損失を被ることが発生した場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 訴訟等に係るリスクについて 当社グループは、有効なコンプライアンス体制の確立に努めておりますが、事業遂行にあたり当社の法令違反の有無にかかわらず、何らかの原因で当社が訴訟等を提起される可能性があります。これらの訴訟が提起されること及びその結果によっては、当社グループの事業及び業績に直接的な影響や、風評を通じた間接的な影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 自然災害、事故等について 当社グループは、主に東京都に事業拠点を有しております。これら事業拠点が、地震、津波、台風等の自然災害、事故、火災、テロ等の被害を受けた場合、交通網の混乱、営業活動の停止、システム障害等により事業活動に支障が生じ、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 配当政策について 当社グループは、株主に対する利益還元と同時に、財務体質の強化や事業拡大及び競争力の確保を経営の重要課題として位置づけております。現時点では、当社グループは成長過程にあると考えており、内部留保の充実を図り、事業拡大及び事業効率化のための投資に充当していくことが株主に対する最大の利益還元につながると考えております。このことから、当社は現在まで配当を実施しておらず、今後においても当面の間は内部留保の充実を図る方針であります。将来的には、各事業年度の経営成績を勘案しながら株主への利益還元を検討していく方針ですが、現時点において配当実施の可能性及びその実施時期等については未定であります。 ⑨ M&Aについて 当社グループは、コンサルティングサービスの拡充を目的として、国内におけるM&Aを事業展開の選択肢の一つとして考えております。M&Aを行う際には、対象企業の財務内容や契約関係等について、弁護士・公認会計士等の外部専門家の助言を含めたデューデリジェンスを実施すること等により、各種リスク低減に努めております。しかしながら、M&Aによる事業展開においては、当社グループが当初想定したシナジーや事業拡大等の効果が得られない可能性があります。また、子会社化後の業績悪化やのれんの償却又は減損等により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。 ①経営成績の状況 当社グループは、有償契約の前に「投資フェーズ」を設ける成功報酬型コンサルティング及び国内屈指の実績を持つ成果報酬型コストマネジメント・コンサルティングを中心としたコンサルティング事業の成長に取り組んでおります。 成果報酬型コストマネジメント・コンサルティングにおいては、インフレ進行に伴う値上げの影響が継続していることによりコスト削減の実現が困難となっていることから、厳しい事業環境が続いております。他方で、コストマネジメントに対する需要及び成果報酬型ではサービス提供が難しい企業活動への様々な支援に対する需要は依然として高い状況が続いております。これらの需要に応えるため、固定報酬型のコンサルティングサービスにおいて有償契約の前に「投資フェーズ」を設ける新たなコンサルティングサービスのモデルである成功報酬型コンサルティングを確立すべく提供を開始し、順調に拡大しております。その結果、コンサルティング事業は、売上高4,122百万円(前期比28.6%増)、営業損失1,067百万円(前年同期は営業損失79百万円)となりました。また、事業拡大に向けて積極的なリクルーティングを行った結果、当連結会計年度末における従業員数は前連結会計年度末比で81名増の319名となりました。 当社グループとしては、引き続き固定報酬型コンサルティングサービス拡大による事業の成長に加え、成果報酬型コストマネジメント・コンサルティングの立て直しにより、成長軌道に回帰するよう事業運営を行ってまいります。 ファンド事業においては、ドルフィン1号投資事業有限責任組合にて保有する株式の売却及び配当の受取があったため、当該売却及び配当の受取に伴う損益が発生しました。その結果、ファンド事業は、売上高8,180百万円(前期比427.7%増)、営業利益6,013百万円(前期比457.8%増)となりました。 以上により、当連結会計年度の業績は、売上高12,302百万円(前期比158.7%増)、営業利益4,945百万円(前期比395.1%増)、経常利益4,947百万円(前期比287.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益205百万円(前期比35.6%減)となりました。 なお、当連結会計年度より、当社グループは、新たなファンドを組成したことに伴い、セグメント区分方法の見直しを行った結果、報告セグメントを従来の「コンサルティング事業」の単一セグメントから、「コンサルティング事業」及び「ファンド事業」の2区分に変更しております。前連結会計年度との比較及び分析については、変更後の区分に基づいて記載しております。 ②財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における資産は、前連結会計年度末に比べ1,310百万円増加し、14,425百万円となりました。 流動資産は、前連結会計年度末に比べ406百万円増加し、12,782百万円となりました。これは主にその他流動資産が182百万円減少したものの、現金及び預金が324百万円、売掛金及び契約資産が163百万円、営業投資有価証券が100百万円増加したことによるものであります。 固定資産は、前連結会計年度末に比べ904百万円増加し、1,642百万円となりました。これは主にのれんが30百万円減少したものの、建物附属設備が263百万円、工具、器具及び備品が66百万円、投資有価証券が421百万円、敷金及び保証金が235百万円増加したことによるものであります。 (負債) 当連結会計年度末における負債は、前連結会計年度末に比べ741百万円増加し、2,532百万円となりました。 流動負債は、前連結会計年度末に比べ730百万円増加し、1,664百万円となりました。これは主に未払法人税等が256百万円、未払金が167百万円、未払費用が164百万円増加したことによるものであります。 固定負債は、前連結会計年度末に比べ11百万円増加し、867百万円となりました。これは主に長期借入金が219百万円減少したものの、資産除去債務が115百万円、繰延税金負債が113百万円増加したことによるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産は、前連結会計年度末に比べ569百万円増加し、11,892百万円となりました。これは主に、利益剰余金が親会社株主に帰属する当期純利益の計上により205百万円、その他有価証券評価差額金が269百万円増加したことによるものであります。 ③キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」といいます。)は、前連結会計年度末より324百万円増加し、5,843百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は、5,410百万円(前期は99百万円の支出)となりました。これは主に、ファンド事業において株式の売却等により税金等調整前当期純利益4,955百万円があった一方で、売上債権の増加額163百万円があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果として使用した資金は、468百万円(前期は292百万円の獲得)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出261百万円、敷金及び保証金の差入による支出239百万円があったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果として使用した資金は、4,618百万円(前期は77百万円の支出)となりました。これは主に、非支配株主からの払込みによる収入1,350百万円があった一方で、非支配株主への分配金の支払5,627百万円があったことによるものであります。 ④生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 該当事項はありません。 b.受注実績 当社で行う事業は、提供するサービスの性格上、受注実績の記載に馴染まないため、当該記載を省略しております。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績は、次のとおりであります。 サービスの名称   当連結会計年度 (自 2024年11月1日 至 2025年10月31日) 販売高(千円)   前年同期比(%) コンサルティング事業   4,122,392   128.6 ファンド事業   8,180,296   527.7 合計   12,302,688   258.7 (注)最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自  2023年11月1日 至  2024年10月31日)   当連結会計年度 (自  2024年11月1日 至  2025年10月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 株式会社シーエーシー   1,450,192   30.5   -   - 伊藤忠建材株式会社   -   -   3,100,000   25.2 明和産業株式会社   -   -   1,490,000   12.1 株式会社223   -   -   2,792,099   22.7 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ②経営成績の分析 a.売上高 当連結会計年度の売上高は、売上高12,302百万円(前期比158.7%増)となりました。これは主に、固定報酬型コンサルティングが堅調に推移したことに加えて、ファンド事業においてドルフィン1号投資事業有限責任組合が保有する株式の売却があったためであります。 b.売上原価、売上総利益 当連結会計年度の売上原価は、4,770百万円(前期比108.3%増)となりました。これは主に、固定報酬型コンサルティングの拡充に向け引き続き人材獲得を積極的に行ったことで人員が増加し、人件費が増加したことに加え、ファンド事業での株式売却に伴う投資原価の増加によるものであります。 この結果、売上総利益は7,531百万円(前期比205.5%増)となりました。 c.販売費及び一般管理費、営業利益 当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、2,586百万円(前期比76.4%増)となりました。これは主に、事業拡大に向け人材獲得を図り採用費が増加していることによるものであります。 この結果、営業利益は4,945百万円(前期比395.1%増)となりました。 d.経常利益 当連結会計年度において、営業外収益は主に助成金収入の計上により21百万円(前期比92.5%減)、営業外費用は主に支払利息と租税公課の計上により19百万円(前期比122.8%増)発生しております。この結果、経常利益は4,947百万円(前期比287.8%増)となりました。 e.特別損益、包括利益 税金等調整前当期純利益は4,955百万円(前期比288.4%増)となりましたが、法人税等合計268百万円(前期比228.9%増)、その他有価証券評価差額金269百万円(前期は△2百万円)の計上により包括利益は4,956百万円(前期比315.8%増)となりました。 ③財政状態の状況 財政状態の状況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績等の状況の概要 ② 財政状態の状況」をご参照ください。 ④キャッシュ・フローの状況 キャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。 ⑤資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社グループは、中長期的に持続的な成長を図るため、人件費等や従業員等の採用に係る人材関連費用、並びに販売費及び一般管理費等の営業費用への資金需要があります。 当連結会計年度における資金の主な増減要因については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 ⑥経営成績に重要な影響を与える要因について 当社グループは、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおり、事業環境、サービスの性質、人材の確保等、様々なリスク要因が当社グループの経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。 そのため、当社グループは常に市場動向に留意しつつ、内部管理体制を強化し、優秀な人材を確保し、市場のニーズに合ったサービスを展開していくことにより、経営成績に重要な影響を与えるリスク要因を分散・低減し、適切に対応を行ってまいります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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