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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

アイビー化粧品

IVY COSMETICS CORPORATION4918 · Standard · 化学

訪問販売に特化した化粧品メーカー。全国238社の販売会社と強固な信頼関係を築き、スキンケアを主力に美容関連商品を供給する。

概要

アイビー化粧品は、化粧品及び医薬部外品の製造販売を主事業とする企業である。主力チャネルは訪問販売であり、全国238社の販売会社を通じて製品を供給する。売上高は2026年3月期に約26億円、従業員数は100名。単一セグメントの事業構造で、スキンケア製品が売上の約7割を占める。

訪問販売に特化した事業構造

当社は化粧品業界において訪問販売チャネルに特化している。全国の販売会社(238社、令和8年3月末現在)と契約を結び、これらの販売会社を通じて消費者に製品を届ける。当社と販売会社の間には資本関係や人的関係はなく、企業理念と製品による信頼関係で結ばれている。販売会社には営業所、ビューティマネージャー(BM)、アイビーメイツ(IM)が所属し、当社は販売会社に対して「販社リファンド」や「経営指導料」などのキャッシュバックを提供することで販売動機を高めている。当社の売上高は販売会社への出荷金額であり、顧客への最終販売は販売会社が行う。

スキンケアを中核とする製品ライン

製品はスキンケア、メークアップ、ヘアケア、その他化粧品、美容補助商品、化粧雑貨品等に分類される。主力はスキンケアであり、2026年3月期の売上高1,899,406千円(全体の約72%)を占める。基幹スキンケアシリーズとして「アイビー プレステージ」「アイビーコスモスⅡ」「ベーシックプラス」「リ ホワイト」(全品医薬部外品)などがある。スペシャルケア製品として「レッドパワー セラム」「ホワイトパワー セラム」(医薬部外品)を強化製品に位置づけ、季節変動が大きい。メークアップは「チュリエ」シリーズで、ベースメークに強いことが特徴。美容補助商品には家庭用美容器「アイビー ビューティ パートナー」や電解水生成器「キレイオン」、健康食品などが含まれる。

収益変動が大きい売上と利益構造

当社の売上高は過去10年間で増減が激しい。2017年3月期に67億円のピークを記録した後、減少傾向が続き、2026年3月期は約26億円とピーク時の4割弱まで落ち込んだ。利益面では、2019年3月期に10億円の純損失を計上するなど赤字幅が大きい時期があった。2026年3月期は売上高26.4億円に対し営業利益1.95億円、当期純利益1.65億円と黒字を確保したが、売上高経常利益率は7.3%で、目標の15%には届いていない。自己資本比率は72.4%と高く、8期ぶりの復配を予定している。棚卸資産回転期間は約8.5カ月で、目標の6.0カ月を上回っており、在庫適正化が課題となっている。

238社の販売会社と直結した流通網

当社の販売網は全国238社の販売会社で構成され、各販売会社は営業所、BM、IMを擁する。BMは販売員、IMは会員であり、販売組織の階層構造を形成する。当社は販売会社向けに研修やイベントを開催し、販売組織の育成を支援する。販売会社は当社製品を消費者に直接販売する役割を担い、当社は原則として販売会社への出荷のみを計上する。この仕組みにより、当社の売上は販売会社の在庫変動や販売活動の影響を直接受ける。2026年3月期は営業所やBMの増設が低調で売上が減少した。

業界の中での役割は化粧品製造販売会社(訪問販売チャネル特化)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
26億円
営業利益
2億円
営業利益率
7.7%
純利益
2億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01訪問販売(化粧品・美容関連)主力

全国238社の販売会社と販売契約を結び、化粧品、医薬部外品、美容補助商品等を開発・製造・販売する。販売会社への販売支援活動やキャッシュバック(販社リファンド等)を通じて販売組織のモチベーションを高め、強固な信頼関係で結ばれている。主力はスキンケアで、基幹シリーズと美容液等のスペシャルケアに分かれる。

主な製品・サービス7
アイビー プレステージ
高級感のある基幹スキンケアシリーズ。化粧水、乳液・クリームなどで構成される。
アイビーコスモス Ⅱ
基幹スキンケアシリーズのひとつ。化粧水、乳液・クリームなどで構成される。
ベーシックプラス
基幹スキンケアシリーズのひとつ。化粧水、乳液・クリームなどで構成される。
リ ホワイト
全品医薬部外品の美白基幹スキンケアシリーズ。化粧水、乳液・クリームなどで構成される。
アイビーアトラクティ
全品医薬部外品のクレンジング、洗顔料シリーズ。
レッドパワー セラム
美容液(スペシャルケア)。強化製品として位置づけられ、季節により売上変動が大きい。
ホワイトパワー セラム
医薬部外品の美容液(スペシャルケア)。強化製品として位置づけられ、季節により売上変動が大きい。

02メークアップ準主力

「チュリエ」シリーズを販売。ファンデーション、リップカラー、アイカラー、アイライナーなどで構成され、ベースメークに強い特徴がある。

主な製品・サービス1
チュリエ
ファンデーション、リップカラー、アイカラー、アイライナー等で構成されるメークアップシリーズ。年度ごとに新色を発売。

03ヘアケア副次

シャンプー、コンディショナー、トリートメントの「ヘアプライマリー」シリーズや、育毛剤、ヘアクリーム、ヘアカラーなどを販売。

主な製品・サービス2
ヘアプライマリー
シャンプー、コンディショナー、トリートメントから構成されるヘアケアシリーズ。
薬用スカルプケア ステムシグナル
医薬部外品の育毛剤。

04その他化粧品・美容補助商品副次

男性用化粧品「メンズワン」やハンドクリーム等のその他化粧品、美容補助商品として家庭用美容器や連続式電解水生成器、健康食品、化粧雑貨品等を販売。

主な製品・サービス3
メンズワン
男性用化粧品。
アイビー ビューティ パートナー
家庭用複合美容器。美容補助商品のひとつ。
キレイオン
連続式電解水生成器。美容補助商品のひとつ。

製品と技術

基幹スキンケアシリーズとスペシャルケア

スキンケアは当社の最も重要な製品カテゴリーである。基幹シリーズとして「アイビー プレステージ」「アイビーコスモスⅡ」「ベーシックプラス」「リ ホワイト」(全品医薬部外品)があり、化粧水、乳液、クリームで構成される。クレンジング・洗顔シリーズには「アイビーアトラクティ」(全品医薬部外品)がある。ボディケアには「ガーランド」シリーズ(ボディシャンプー、浴用化粧料、保湿液)や「シールドサン」シリーズ(日やけ止め、全身化粧水)がある。一方、スペシャルケア製品として「レッドパワー セラム」「ホワイトパワー セラム」(医薬部外品)を強化製品に位置づけ、2026年3月期の出荷数はそれぞれ18,058セット、10,529セットと変動が大きい。

メークアップ「チュリエ」シリーズ

メークアップ製品は「チュリエ」シリーズが中心であり、ファンデーション、リップカラー、アイカラー、アイライナーなどをラインアップする。年度ごとに新色を発売し、特にファンデーションなどのベースメークに強みがある。2026年3月期には「チュリエ プレミアムセット」を新発売した。メークアップ部門の売上高は208,231千円(前期比1.2%増)と堅調に推移している。

ヘアケアと美容補助商品

ヘアケアは「ヘアプライマリー」シリーズ(シャンプー、コンディショナー、トリートメント)を主力とし、育毛剤「薬用スカルプケア ステムシグナル」(医薬部外品)やヘアクリーム、ヘアカラーなどを扱う。美容補助商品には家庭用複合美容器「アイビー ビューティ パートナー」や連続式電解水生成器「キレイオン」があり、健康食品や機能性表示食品も含まれる。2026年3月期のヘアケア売上高は143,337千円(同1.4%増)、美容補助商品は342,478千円(同11.8%減)と減少した。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

小規模だが収益性高い化粧品専門

当社は化学セクターの化粧品メーカーで、売上高30億円未満の小型株。2025/3期の営業利益率13.79%は収益性が高く、直近の減収見通しにもかかわらず7.69%の利益率を維持する。同業のコージンバイオや北の達人コーポレーションと比較して規模は小さいが、化粧品に特化したビジネスモデルが特徴。素材・化学品が主体の東洋紡やクラレとは異なるニッチポジション。

強み

  • 2025/3期営業利益率13.79%と、小型化粧品メーカーとして高い収益性を実現。
  • 化学品セクター内で化粧品に特化し、差別化されたビジネスモデルを構築。
  • 売上高27~29億円の小規模ながら、安定した利益率を維持する経営基盤。
  • 化粧品市場の需要を取り込み、新製品や販路拡大による成長の余地あり。

課題

  • 売上高29億円と規模が小さく、経済規模の面で大手に対抗しづらい。
  • 2026/3期に売上高26億円、営業利益率7.69%への低下予想。
  • 研究開発やマーケティング投資が限られ、競合との差別化維持が困難。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

化学の時価総額近傍。太字がアイビー化粧品

時価総額で並べると、掲載9社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
14616川上塗料24億円10.0倍
24920日本色材工業研究所24億円7.0倍
37928旭化学工業24億円25.8倍
44976東洋ドライルーブ21億円10.4倍
54918アイビー化粧品19億円13.4倍
64361川口化学工業19億円5.2倍
74240クラスターテクノロジー18億円14.2倍
84935リベルタ12億円
97886ヤマト モビリティ & Mfg.10億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 0件

創業から続く訪問販売モデル

当社は創業以来、人と人が直接出会いコミュニケーションを取りながら製品を届ける訪問販売を展開してきた。企業理念「愛と美と豊かさの実践と追求」に基づき、対面販売を軸とするビジネスモデルを維持している。具体的な創業年は開示されていないが、長年にわたり訪問販売チャネルに特化しており、販売会社との強固な信頼関係を構築してきた。

2017年度に売上高67億円のピーク

2017年3月期の売上高は67億円に達し、過去10年間で最高を記録した。これは訪問販売チャネルの拡大や製品強化が奏功した時期と考えられる。しかし、その後は市場環境の変化や競争激化により売上高は減少トレンドに転じた。

新型コロナウイルス感染症の影響と市場縮小

2020年以降、新型コロナウイルス感染症の流行が訪問販売活動に影響を与えた。人との接触が制限されたことで販売活動が変化し、離客が進んだ。当社の売上高は2020年3月期に38億円、2021年3月期に34億円と低迷し、2022年3月期以降も30億円前後で推移している。訪問販売市場全体が縮小傾向にある中、中高年齢層への依存が強まり、若年層の新規顧客獲得が課題となっている。

8期ぶりの復配と経営基盤の再構築

2026年3月期、自己資本比率が72.4%と復配の目安である50%を超えたことから、8期ぶりの配当実施を予定した。当社は「安定利益基盤の再構築」「実績連動型人事制度への移行」「在庫適正化」などを経営課題に掲げ、取締役会や経営会議で主導している。2026年3月期には大型新製品がなかったものの、ふきとり用化粧水「ピーリング ローション」や集中保湿パック「モイスト シート」、メーク製品「チュリエ プレミアムセット」を発売し需要喚起を図った。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 自己資本比率60.0%
  • 売上高経常利益率15.0%
  • 棚卸資産回転期間6.0ケ月

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    訪問販売の拡大と組織育成

    販売組織を育成するための研修・イベントの開催、販売しやすい環境整備により、愛用者増客と販売組織増員を図る。

  2. 02

    高品質・高機能製品の開発

    エイジングケアを軸にしたノーマライジングのテーマのもと、高品質・高機能製品を開発し、自信と誇りを持てる製品を提供する。

  3. 03

    特許技術の事業化

    化粧品・医薬品分野の特許を活用し、医薬品会社へのライセンス提供など新たな収益源を創出する。

  4. 04

    販売システム・教育体系・製品体系の抜本改定

    今後5年間で販売システム、美容教育体系、製品体系を抜本的に改定し、過去に囚われない新しいビジネスモデルへ変化・成長させる。

  5. 05

    DXとAIの活用推進

    デジタル社会に対応するため、業務のDX推進やAI活用を進め、ビジネスモデルの変革を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で100人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は549万円で、9期前と比べて+21.3%平均年齢は48.8歳、平均勤続年数は20.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月164
2018年3月179
2019年3月45238.011.5172
2020年3月50843.014.1142
2021年3月48543.015.8135
2022年3月59743.315.1136
2023年3月52544.716.1131
2024年3月51045.517.6123
2025年3月50747.819.7107374
2026年3月54948.820.7100200

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率28.6%
縦線は目安の30%
女性の賃金(男性=100)70.3%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位9)
富士研修センター — 山梨県南都留郡忍野村119百万円
美里工場 — 埼玉県児玉郡美里町60百万円
開発研究所 — 埼玉県児玉郡美里町27百万円
美里物流センター — 埼玉県児玉郡美里町24百万円
本社 — 東京都港区12百万円
西日本営業部山陰 — 鳥取県米子市3百万円
関西推進部大阪 — 大阪府茨木市2百万円
アルテミス東京 — 東京都港区0百万円
西日本営業部九州 — 福岡市博多区0百万円
主な関係会社
  • 国内
    ㈱アイプラティナ
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は26億円営業利益2億円前期と比べると減収減益で、売上が-10.3%、利益が-50.0%。

売上高
-10.3%
26億円
営業利益
-50.0%
2億円
純利益
2億円
営業利益率
7.7%
前期比 -6.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高28億円26億円
営業利益3億円2億円
純利益3億円2億円
1株あたり配当¥15¥15

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は3億円、営業利益は−2億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q120
2024年1Q3−2−66.7−3
2024年2Q12433.35
2024年3Q2−3−150.0−3
2024年4Q103
2025年2Q14214.3−2
2025年4Q15213.32
2026年2Q14214.32
2026年4Q1200.00
2027年1Q3−2−66.7−2

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は47億円から26億円へ55%に減った。直近期の営業利益率は7.7%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月4742
2014年3月4754
2015年3月4542
2016年3月5263
2017年3月67116
2018年3月561−1
2019年3月33−10−10
2020年3月3800
2021年3月3400
2022年3月3510
2023年3月290−4
2024年3月2722
2025年3月294413.80
2026年3月26227.72

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高26億円のうち、営業利益として残るのは2億円7.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は2億円、売上の7.7%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金30.8%8億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金61.5%16億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益7.7%2億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
69.2%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.4pt
7.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+2.3pt
7.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比0.5pt
6.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.6%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
5.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが5億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは4億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は10億円で、売上の4.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月3−1−3215
2014年3月100115
2015年3月40−7413
2016年3月4−1−4312
2017年3月8−3−5512
2018年3月−21−112−222
2019年3月51169
2020年3月00−900
2021年3月43−771
2022年3月−11101
2023年3月30−132
2024年3月50−552
2025年3月40−146
2026年3月5−11410

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は36億円。このうち返さなくてよい自己資本が26億円で、自己資本比率は72.4%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月52282454.6
2014年3月58302852.9
2015年3月55272849.8
2016年3月57292851.3
2017年3月69254436.3
2018年3月71165523.2
2019年3月57144324.7
2020年3月49153430.8
2021年3月47153232.0
2022年3月44232151.9
2023年3月39201951.2
2024年3月36221462.6
2025年3月36251169.2
2026年3月36261072.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
10億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
11億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
2億円
在庫として抱えている分
負債合計
10億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
85
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率15 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り203社中8位あたり、逆に低いのは売上成長率203社中194位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
6.4%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
7.7%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
72.4%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-10.3%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
5.0%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥300で、1年前と比べて-1.5%過去52週の値幅のなかでは25%の位置にある。

¥300+0.3%1ヶ月-3.8%1年-1.5%時価総額19億円
過去52週の値幅
安値¥248高値¥460

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)13.4倍
PER (会社予想)8.7倍
PBR0.70倍
配当利回り5.00%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月2日に351円と急騰後、徐々に下落し8月6日には309円となりました。1ヶ月で11.2%下落しましたが、25日線324円や75日線302円に挟まれて推移しています。RSIは39.1とやや弱く、出来高は7月2日に107万株と急増した後、減少傾向にあります。52週高値460円からは32.8%下落しており、やや下値模索の展開です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 85/100)

PER 13.68倍は業界平均17.77倍を下回り、PBR 0.72倍は平均1.39倍の約半分。ROE 6.4%は低めだが、配当利回り11.4%は平均2.76%を大幅に上回り、株主還元が非常に厚い。直近の業績は減収減益傾向で、今後の成長には不安があるが、現状のバリュエーションは割安と判断。配当利回りの高さは経営リスクを反映している可能性もある。

指標この会社業種平均
PER (実績)13.4倍17.8倍
PER (予想)8.7倍
PBR0.70倍1.41倍
ROE6.4%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

小型株で配当利回りが高い反面、業績の不安定さが懸念材料。強気派は、既存顧客のリピート需要や、健康食品など新分野への展開で収益回復が見込めると主張。また、配当利回り11%超は株主還元の姿勢を示す。弱気派は、売上高の伸びがなく、利益率が大きく変動する事業リスクを指摘。2025年3月期の純利益ゼロはその表れで、減益・減配の可能性も投資判断を難しくしている。

プラスに働く材料7
  • 高い配当利回り

    予想配当利回り11.4%と非常に高く、株主への還元意識が強い

  • 新規事業の可能性

    健康食品事業などで美容と健康のシナジーを創出する余地

  • ブランド力と顧客基盤

    長年の通信販売・訪問販売で築いたロイヤル顧客がいる

  • PBR0.72倍で純資産から約28%割安継続影響

    時価総額20億円に対し純資産27.9億円。解散価値が約8億円上。

  • 2026年3月期の純利益が2億円へ回復2026年3月期影響

    前期0億円から2億円へ。特別損益やコスト削減の効果。

  • 11.4%の配当利回りが株式の買い材料通年影響

    配当利回りは市場平均の3倍超。減配がなければ買い支え。

  • 株式需給が薄く、買い方針で急騰余地不定影響

    時価総額20億円と小さく、少量の買いで株価が大きく動く。

マイナスに働く材料7
  • 業績の不安定さ

    純利益が-4億→2億→0億と大きく変動し、予測が困難

  • 売上高の停滞

    売上高は29億→27億→29億と横ばいで、成長性に乏しい

  • 市場競争の激化

    大手化粧品メーカーとの競争やECシフトで訪問販売が減少

  • 営業利益率が7.69%へ半減2026年3月期影響

    営業利益4億→2億円、売上減と費用増で収益性が大幅低下。

  • 配当性向115%超で減配リスク通年影響

    純利益2億円に対し配当総額2.3億円。持続不可能。

  • 売上高が26億円へ3億円減2026年3月期影響

    前期29億円から-10%。主要ブランドの販売不振。

  • 流動性が低く売りで急落継続影響

    時価総額20億円、売買代金が少なく、大口売りが価格に影響。

次の決算で確かめる点
売上高
既存事業の需要動向を確認する基本指標
営業利益率
高収益が維持できるか、変動リスクを監視
健康食品売上
新規事業の成長が収益回復の鍵を握る

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり15で、前期から76.7%いまの株価に対する利回りは5.00%。

年間配当
¥15
1株あたり
配当利回り
5.00%
いまの株価に対して
配当性向
66.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月225129.1
2018年3月150−33.3996.9
2026年3月35−76.766.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥15

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ3,813人。区分でいちばん多いのは個人・その他70.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が21.5%を占め、残る78.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他70.366.268.267.468.270.8
事業法人21.820.721.620.719.419.6
証券会社3.16.54.46.37.83.3
外国法人1.53.82.11.91.62.4
外国人個人0.10.30.61.11.12.1
金融機関3.22.53.12.61.91.8
自己株式19.42.92.60.80.80.7

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社白銀社18.12
02株式会社ブリーズ3.59
03アイビー化粧品取引先持株会2.59
04安藤 英基2.29
05白銀 恵美子2.03
06安藤 英雄1.93
07白銀 浩二1.86
08アイビー共栄会1.82
09上田八木短資株式会社1.75
10山崎和也1.44

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-08-24
    ロング コリドー アセット マネジメント リミテッド(Long Corridor Asset Management Limited)
    新規の大量保有報告
    17.83%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+131%、1株純資産は14期で+100%。直近期のROEは6.4%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月101317.421.8102.6
2014年3月2014114.97.926.3
2015年3月111398.120.487.0
2016年3月1814612.424.984.7
2017年3月15465522.458.6129.1
2018年3月−23428−4.2996.9
2019年3月−271103−65.2
2020年3月41303.2174.8
2021年3月−14131−1.5
2022年3月22612.1230.0
2023年3月−85202−18.1
2024年3月262477.617.2
2025年3月22591.8102.9
2026年3月222616.414.866.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額187百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
白銀恵美子取締役会長1,301
白銀浩二取締役社長(代表取締役)1,192
中山聖仁常務取締役 経営管理部 部長93
江川和憲常務取締役 経営企画室 室長18
白銀佳寿子常務取締役66
野本優取締役98
緒方孝則社外取締役(常勤監査等委員)146
中山圭史社外取締役(監査等委員)93
和田司社外取締役(監査等委員)93

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)617617629
社外取締役311114

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,580字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社は、化粧品及び医薬部外品の製造販売を主な事業としております。 なお、当社は訪問販売事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 訪問販売化粧品事業 当社では、全国にある238社(令和8年3月末現在)の販売会社と販売契約を結んでおります。当社は、主に化粧品及び医薬部外品、美容補助商品、化粧雑貨品等の開発、製造及び販売を行うとともに、訪問販売を行う販売組織に対する販売支援活動を行っております。当社と販売会社との間には、資本関係及び人的関係はありませんが、企業理念と製品により強く結びついており、非常に強固な信頼関係で結ばれております。販売会社には、営業所、BM(ビューティマネージャー=販売員)、IM(アイビーメイツ=会員)が所属しております。当社は、販売会社に対して販売インセンティブとして、「販社リファンド」及び「経営指導料」等のキャッシュバックを行うことにより、販売組織のモチベーションを高め、売上達成への目標を共有化しております。 なお、顧客への販売は販売会社の役割となっているため、当社の出荷先は原則として販売会社となっており、当社の売上高は販売会社等へ出荷した金額であります。 [製品の概要] ① スキンケア 当社の主力製品カテゴリーのスキンケアは、主に基幹スキンケアシリーズと、美容液を主とするスペシャルケアなどにより構成されています。 基幹スキンケアは、主力シリーズとして「アイビー プレステージ」、「アイビーコスモス Ⅱ」、「ベーシックプラス」、「リ ホワイト」(全品医薬部外品)など化粧水、乳液・クリームなどから構成されるシリーズ、「アイビーアトラクティ」(全品医薬部外品)などクレンジング、洗顔料から構成されるシリーズがあります。ボディケア製品には、ボディシャンプー、浴用化粧料、ボディ用保湿液から構成される「ガーランド」シリーズ、日やけ止め、全身用化粧水から構成される「シールドサン」シリーズがあります。オプションケアとしてパック、リップトリートメントなどがあります。なお、基幹スキンケアの出荷数量・金額は新製品・強化製品と比べて比較的安定しております。 一方、美容液を主とするスペシャルケアは、「レッドパワー セラム」、「ホワイトパワー セラム」(医薬部外品)などがあります。これらの製品群は強化製品として位置付けております。そのため、スペシャルケアは新製品発売や販売組織の流通在庫の影響を受けやすく、季節により売上高の変動が大きいという特徴があります。 ② メークアップ 「チュリエ」シリーズを販売しております。同シリーズはファンデーション、リップカラー、アイカラー、アイライナーなどで構成されており、年度ごとに新色を発売しております。当社は特にファンデーションなどのベースメークに強いという特徴があります。 ③ ヘアケア 「ヘアプライマリー」シリーズはシャンプー、コンディショナー、トリートメントから構成されております。このほか、「薬用スカルプケア ステムシグナル」(医薬部外品)などの育毛剤や、ヘアクリーム、ヘアカラーなどがあります。 ④ その他化粧品 男性用化粧品「メンズワン」や、ハンドクリームなどがあります。 ⑤ 美容補助商品 家庭用複合美容器「アイビー ビューティ パートナー」、連続式電解水生成器「キレイオン」をはじめ、機能性表示食品、栄養機能食品を含む健康食品などがあります。 ⑥ 化粧雑貨品等 「化粧雑貨品等」は、化粧用具のほか、「アイビーニュース」(有償分)などがあります。 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次の通りであります。 (注)BM : Beauty Manager (ビューティマネージャー) IM : IVY Mates (アイビーメイツ)
経営方針・対処すべき課題3,217字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社は、経営の透明性、健全性、機動性を確保し、「理念」「ビジョン」「行動指針(アイビーの誓い)」を原点とした企業活動を行うことにより、理念と戦略と行動を一致させ、積極的な情報開示を行うことにより、全てのステークホルダーから信頼、満足される企業の実現に努めております。 [理 念] 「愛と美と豊かさの実践と追求」 [ビジョン] 「日本の肌はアイビーがつくる」 [行動指針] 「アイビーの誓い」 一、アイビー化粧品は、美と美の限りなき追求をします。 一、アイビー化粧品は、自信と誇りをもった製品をとどけます。 一、アイビー化粧品は、心を豊かにし、幸福の輪を広げます。 一、アイビー化粧品は、地域社会への奉仕と還元につくします。 具体的には、企業理念「愛と美と豊かさの実践と追求」に基づき、創業以来、人と人が直接出会い、コミュニケーションを取りながら、品質、機能性を追求した製品や、お客様視点にたったサービスを提供していく訪問販売、対面販売を展開する総合化粧品メーカーとして、「目の前の人を美しくすること」「美しくなった喜びや実感を伝えること」を地道に行い、幸せの輪、豊かさの輪を伝え続けています。 そして、訪問販売領域の販売組織満足度を高めるとともに、全てのステークホルダーの満足度の向上を目指し、企業活動を行っています。 (2)中長期的な会社の経営戦略 当社は、愛用者づくり、販売員づくりを通じて、「日本の肌はアイビーがつくる」というビジョン実現を目指してまいります。 当社は、目標売上高の達成を最も重視しております。販売会社とは上代金額(定価ベース)で目標を共有し、その達成に必要な要素の構築を、販売会社とともに行っています。具体的には、販売組織を育成するための各種研修・イベントの開催や、自信と誇りを持てる製品の開発、販売組織が販売しやすい環境の整備等を行っています。それらを通じて、研修動員等を強化し、愛用者の増客、販売組織の増員を図っております。 そして、当社にかかわるすべての人が、自己の夢に向かってチャレンジできる環境の再構築を推進してまいります。また、当社の永遠の美のテーマ「ノーマライジング」の実現に向けて、エイジングケアを軸にした高品質・高機能製品の開発を推進します。 今後も訪問販売事業拡大に注力し、ステークホルダーの信頼と満足、並びに、より一層魅力のある企業に成長できるよう、現在の経営資源や価値を再研鑽しながら、経営基盤の強化と企業価値向上を図ってまいります。 また、同時に当社開発研究所がお肌の研究をする中で、貴重な特許を取得できるようになっております。化粧品だけでなく医薬品の分野まで請求項の範囲がとれており、今後医薬品会社へのライセンス提供なども行い、新たな収益源としてまいります。 (3)目標とする経営指標 当社は、売上に対する利益のレバレッジが高いという特徴を持っているため、目標売上高の達成を最重要視しておりますが、それとともに棚卸資産回転期間(当事業年度約8.5ケ月、目標6.0ケ月)、自己資本比率(当事業年度末72.4%、目標60.0%)、売上高経常利益率(当事業年度7.3%、目標15.0%)を経営重要指標(Key Performance Indicator)として、経営状況を常にチェックすることで、バランスのとれた経営を目指しております。うち、自己資本比率については、当事業年度において、目標をクリアしております。 また、当事業年度末の自己資本比率は、当社が復配の目安としていた自己資本比率50%を超え、72.4%となりましたので、8期ぶりの復配を予定しております。 (4)経営環境 当事業年度における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響も次第に薄れ、経済社会活動の正常化が促進されました。世界情勢は、ウクライナ紛争、ガザ地区へのイスラエルによる侵攻、米国によるベネズエラへの軍事介入、イスラエルと米国によるイラン攻撃とそれにともなう中東紛争、など不安定な状況が続きました。また、米国トランプ大統領の関税政策をはじめとした混乱が続きました。 一方、国内においては高市内閣が成立し、株高や円安、資源高が進展し、物価高への懸念が高まりました。物価上昇、供給面での制約等、依然として厳しい状況が続いているものの、インバウンド需要の好調もあり、景況感は回復に向かいました。 新型コロナウイルス感染症流行の影響が薄れた当化粧品業界は、徐々に回復の兆しをみせており、令和7年の年間化粧品販売金額は前年比1.2%増(出典:経産省生産動態統計を集計)の推移となりました。 訪問販売化粧品市場では、チャネルを横断した展開が拡大・加速し、企業間競争は激しさを増しております。人を介したサービスを機軸にする訪問販売業界では、生活様式の変化に伴う販売活動の変化や離客などにより市場は縮小傾向となっております。また、中・高年齢層を中心とした需要へとシフトが進むなか、若年層の新規顧客・販売員の獲得、インターネットを用いた情報収集によって気軽に購入するという消費者ニーズの変化に対応することも重要な成長課題となっております。 (5)会社の対処すべき課題 訪問販売化粧品市場においては、環境変化対応力や若い世代の顧客獲得も重要な課題となっており、ビジネスモデルのDX化が進展すると考えております。 そうした状況下、「愛と美と豊かさの実践と追求」の理念のもと、長期ビジョンである「日本の肌はアイビーがつくる」の実現を目指してまいります。その過程を通して、当社にかかわるすべての人が、幸せになれる事業を目指してまいります。 直近の重要課題といたしましては、普通配当の安定的な実施、販売組織の再構築を最優先に取り組むべきものと考えております。具体的には、目標売上高を達成するための営業サポート体制の構築、安定的なキャッシュ・フローを生む収益基盤の構築、棚卸資産の適正化等に取組んでまいります。 当社は、売上に対する利益のレバレッジが高いという特徴を持っているため、目標売上高の達成を最重要視しておりますが、同時にバランスの良い経営状態を目指すために、KPI(経営重要指標)として、自己資本比率60%、売上高経常利益率15%、棚卸資産回転期間6ケ月を目標として掲げております。目標を達成できるように努めてまいります。 また、変えてはいけない当社の強みは活かし、時代の変化によって変えていく必要があるものは、時代に合わせてより良い方向へ変化させ、「出会った誰もが成長できる会社」を目指してまいります。一方、環境に配慮した原材料の選択による製品開発等にも取り組み、SDGsが目指す持続可能な開発目標を念頭におき事業活動を通して社会貢献を果たしてまいります。 翌事業年度の営業政策としましては、10万人の愛用者づくりを「レッド&ホワイト、スキンケアセット」で実現してまいります。そして、これから5ケ年で「販売システム」「美容教育体系」「製品体系」の抜本改定を基軸に、過去に囚われない全く新しいアイビー化粧品に変化・成長させてまいります。 また、デジタル社会の進展という社会環境に対応するため、業務のDX対応やAIの活用も進めてまいります。 製品政策としましては、自信と誇りを持った製品づくりにこだわり、引き続きより良い製品を生み出してまいります。 また、海外での販売等、訪問販売事業以外の売上顕在化を推進してまいります。さらに当社の持つ特許技術の産業上の活用も推進してまいります。
事業等のリスク3,649字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資家の判断に重要な影響の及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。なお、文中における将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 a.感染症による社会全体への影響による、当社の営業活動への影響 新型コロナウイルス感染症等による社会全体への影響により、当社が大切にしている「人と人が直接出会い、コミュニケーションを取りながら、品質、機能性を追求した製品や、お客様視点にたったサービスを提供していく訪問販売、対面販売」という事業基盤が大きな影響を受けましたが、次第に社会環境は改善し、今後当社の企業活動は活発になると考えております。 もし、新しい感染症が再度まん延する事態になった場合には、カウンセリング販売、研修、会議、勉強会などの開催が中止または延期を余儀なくされ、当社が新しい販売員、顧客をつくっていく活動が制限される可能性があります。また、新型コロナ禍の影響による超過死亡率の増加等により、当社販売組織がダメージを受ける可能性があります。 b.原料・資材となる成分について 当社の製造及び販売する「化粧品」及び「医薬部外品」並びに「その他製商品」に使用される原料・資材は、世界各地、様々な企業グループより供給を受けております。当社は、その品質、有効性、安全性を確認し、原料・資材として使用しておりますが、 ・原料・資材供給が様々な要因により停止した場合、 ・原料・資材の価格が想定以上に高騰した場合、 ・薬機法の改正により、従来使用していた原料が使用できなくなった場合、 等については、主要製品の製造及び販売に影響を与え、当社の経営指標並びに財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。なお、大規模な災害が発生した場合には、一部の原料・資材供給面において、安定的な供給に影響が出る可能性があります。 特に、令和8年2月に始まった中東紛争の影響により、原油やナフサ等の主要な輸送ルートであるホルムズ海峡が封鎖された状況は、川下産業である化粧品業界にとって、大きな影響があります。 当社といたしましては、リスク要因の位置づけ、資材・原料・半製品・商品仕入について細心の注意をもって、取り組むように努めてまいります。 c.販売会社等の持つ流通在庫について 当社の販売システムは卸形態を採っております。また当社の販売先は、当社と直接、販売契約を締結している販売会社が主体となっており、当社は販売会社に製商品の引渡時点で売上を計上しております。化粧品等はその販売会社と販売契約を締結している営業所を経て、ビューティマネージャーへ卸され、アイビーメイツ及びご愛用者へ販売しております。 当社では238社(令和8年3月末現在)ある販売会社に引渡時点で売上高を計上しているため、販売会社の仕入政策により当社の売上は大きく影響を受けます。販売組織の持つ流通在庫につきましては、定期的なヒアリングにより、財務状況・在庫状況を把握するように努めておりますが、特に強化製品に関連して販売会社の在庫消化見込みを誤り、販売会社に過剰在庫が生じ、その後の在庫調整により当社の売上が低迷するリスクがあります。 当社といたしましては、販売会社の在庫状況に注意を払いながら、営業活動を行うように努めてまいります。 d.販売組織の財務状態について 販売会社の経営状況につきましては、定期的なヒアリングにより、財務状況・在庫状況を把握するように努めております。しかしながら、販売会社に当社の把握しきれていない財政状態の急激な悪化があった場合は、貸倒引当金の計上等により、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、コロナ禍におけるいわゆるゼロゼロ融資の返済が、中小企業の資金繰りに与える影響が懸念されます。販売会社の一部には、資金繰りに支障をきたす可能性もあり、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社といたしましては、販売会社の経営状況を把握するとともに、与信管理をしっかりと行ってまいります。 e.特定商取引に関する法律などについて 当社の販売形態は、主として訪問販売の形態をとっておりますが、訪問販売は、「特定商取引に関する法律」の規制を受けます。「特定商取引に関する法律」が改正された場合は、当社の販売システムの維持に影響を及ぼす可能性があります。 当社といたしましては、法務部門による情報収集をしっかりと行い、適宜対応してまいります。 f.新製品・強化製品への依存度、売上・利益の季節変動性について 当社の売上高のうち、新製品・強化製品の売上高に占める比率は、令和6年3月期は49.8%、令和7年3月期は47.3%、令和8年3月期は37.4%、となっており、従前より売上高については下表のとおり、季節変動性が高く、新製品・強化製品の販売促進時期の影響で一定の時期に集中する傾向があります。その為、キャンペーンによる新製品・強化製品の売上状況により、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 令和6年3月期 (単位:百万円) 上半期   下半期 第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期 売上高   1,498   1,215 334   1,163   228   986 四半期純利益又は四半期純損失(△)   191   △31 △254   446   △288   257 令和7年3月期 (単位:百万円) 上半期   下半期 第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期 売上高   1,381   1,548 270   1,110   346   1,201 四半期純利益又は四半期純損失(△)   △186   229 △587   401   △146   376 令和8年3月期 (単位:百万円) 上半期   下半期 第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期 売上高   1,384   1,257 228   1,156   312   944 四半期純利益又は四半期純損失(△)   184   △20 △272   457   △171   151 当社と致しましては、年度における新製品・強化製品の売上高に占める比率のコントロールを行い、平準化に努めてまいります。 g.収益構造について 当社は、売上高増減が、レバレッジが効いて利益に影響を与える収益構造となっております。売上高の急激な減少が発生した場合に、原価及び経費コントロールが追い付かない場合には、業績が悪化するリスクがあります。 当社といたしましては、売上高増減による変動を抑えるとともに、事前に状況を予測し、原価及び経費コントロールを出来るように努めてまいります。 h.海外事業について 当社は、今現在海外事業として、育毛剤「ステムシグナル」の台湾市場への輸出を令和5年8月に行ってからは輸出がありませんが、今後、輸出相手国を増やしていく予定です。海外事業を展開する場合、国ごとにカントリーリスクや為替変動リスクが存在し、海外事業が初期投資額に見合う収益を得られない場合は、当社の財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 i.資金調達について 財務面におきましては、金融機関からの新たな資金調達の困難性が継続するリスクがあります。 資金調達状況については、当事業年度に新株予約権の権利行使が行われ、193百万円を調達しました。また、取引銀行とも緊密に連絡をとっており、新規融資を190百万円得られました。引き続き、多様な選択肢の中から最良の選択をできる環境維持にむけて、今後も、信用力向上に努めてまいります。 j.配当について 当社は、収益状況が悪化した場合、A種優先株式に対する優当及び普通株式に対する配当が行えないリスクがあります。 株主の皆様に配当を再び行えるように、利益剰余金を増やせるように努めてまいります。 K.東証スタンダード上場維持基準について 当社は、東証スタンダ―ド市場に上場しておりますが、東証スタンダード市場の上場維持基準への適合状況は、以下のとおりです。 (令和8年3月) 項目   上場維持基準   適合状況 1.株主数(単元株以上)   400人以上   〇3,812人 2.流通株式   a.流通株式   2,000単位以上   〇47,612単位 b.流通株式時価総額   10億円以上   〇18.2億円 c.流通株式比率   25%以上   〇74.23% 令和8年3月時点では、全項目適合しておりますが、もし、東証上場維持基準に抵触した場合は、当社の信用状況に影響を及ぼす可能性があります。 (会社の経営に重要な影響を及ぼす重要事象等) 該当事項はありません。
経営成績の分析 (MD&A)10,211字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 (1)経営成績等の状況の概要 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①経営成績の状況 当事業年度における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響も次第に薄れ、経済社会活動の正常化が促進されました。世界情勢は、ウクライナ紛争、ガザ地区へのイスラエルによる侵攻、米国によるベネズエラへの軍事介入、イスラエルと米国によるイラン攻撃とそれにともなう中東紛争、など不安定な状況が続きました。また、米国トランプ大統領の関税政策をはじめとした混乱が続きました。 一方、国内においては高市内閣が成立し、株高や円安、資源高が進展し、物価高への懸念が高まりました。物価上昇、供給面での制約等、依然として厳しい状況が続いているものの、インバウンド需要の好調もあり、景況感は回復に向かいました。 新型コロナウイルス感染症流行の影響が薄れた当化粧品業界は、徐々に回復の兆しをみせており、令和7年の年間化粧品販売金額は前年比1.2%増(出典:経産省生産動態統計を集計)の推移となりました。訪問販売化粧品市場では、チャネルを横断した展開が拡大・加速し、企業間競争は激しさを増しております。人を介したサービスを機軸にする訪問販売業界では、生活様式の変化に伴う販売活動の変化や離客などにより市場は縮小傾向となっております。また、中・高年齢層を中心とした需要へとシフトが進むなか、若年層の新規顧客・販売員の獲得、インターネットを用いた情報収集によって気軽に購入するという消費者ニーズの変化に対応することも重要な成長課題となっております。 このような状況のもとで、当社は企業理念「愛と美と豊かさの実践と追求」に基づき、コア事業である訪問販売領域の販売組織満足を獲得するとともに、すべてのステークホルダーの満足度向上を目指し、企業活動に邁進してまいりました。 当事業年度におきましては、令和7年12月にふきとり用化粧水「ピーリング ローション」および集中保湿パック「モイスト シート」を、令和8年2月にメーク製品「チュリエ プレミアムセット」を新発売し、顧客拡大、並びに顧客満足向上に努めてまいりました。 経営基盤強化につきましては、「安定利益基盤の再構築」、「実績連動型人事制度への移行」、「財務基盤強化のための資金調達」、「在庫コントロールによる在庫適正化推進」、「コーポレートガバナンス体制の強化」等の重要課題を「取締役会」、「経営会議」において主導し実行してまいりました。 実務面においても新規基剤の開発及び製品開発の推進、製造原価の継続的低減活動、需要予測と原材料調達計画の精度向上、ISO品質マネジメントシステムの運用推進、経費予実管理の徹底及び固定費の圧縮、SDGsへの取組みの推進、コンプライアンスの継続強化等に取り組んでまいりました。 売上面におきましては、当事業年度は大型新製品がなかったこと、営業所やBMの増設が低調に推移し、大変苦戦しました。強化製品の「レッドパワー セラム」につきましては、出荷数 18,058セット(前事業年度 17,903セット)と復調してきた一方、「ホワイトパワー セラム」(医薬部外品)については、10,529セット(前事業年度 10,710セット)と軟調に推移しました。レギュラー製品については、軟調に推移しました。その結果、当社が目標としていた上代売上(定価ベース)の売上高は、7,471,025千円(前事業年度 8,310,892千円)となりました。販売組織の研修動員、新規顧客の獲得、については、回復に向かいました。 一方、利益面におきましては、売上原価率は30.2%(前事業年度29.5%、0.7%増)となりました。また、売上総利益は、売上高が減収となったこともあり、1,842,338千円と前事業年度比10.7%減となりました。販売費及び一般管理費につきましては、経費使用方針に基づく予算管理を徹底したものの、諸物価高騰の影響もあり、前事業年度比0.2%増となりました。 以上の結果、当事業年度の売上高は2,641,736千円(前事業年度2,929,931千円、9.8%減)、営業利益は195,129千円(前事業年度422,626千円、53.8%減)、経常利益は192,470千円(前事業年度420,477千円、54.2%減)、また特別利益266千円、特別損失10,894千円、税金費用等を17,317千円計上したことにより、当期純利益は164,525千円(前事業年度43,013千円、282.5%増)となりました。 部門別の販売実績につきましては、次のとおりであります。 [化粧品部門] イ. スキンケア 令和7年12月にふきとり用化粧水「ピーリング ローション」および集中保湿パック「モイスト シート」を発売し、顧客満足向上に努めました。スキンケア全体の売上高は1,899,406千円(前事業年度比11.4%減)となりました。 ロ. メークアップ 令和8年2月にメーク製品「チュリエ プレミアムセット」を発売し、顧客満足向上に努めました。メークアップ全体の売上高は208,231千円(同1.2%増)となりました。 ハ. ヘアケア 新製品の発売はなく、ヘアケア全体の売上高は143,337千円(同1.4%増)となりました。 ニ. その他化粧品 新製品の発売はなく、その他化粧品全体の売上高は18,796千円(同0.1%増)となりました。 以上、化粧品部門の売上高は2,269,771千円(同9.6%減)となりました。 [美容補助商品] 新製品の発売はなく、美容補助商品全体の売上高は342,478千円(同11.8%減)となりました。 [化粧雑貨品等] 新製品の発売はなく、売上高は29,485千円(同5.5%減)となりました。 ②当期の財政状態の概況 (流動資産) 当事業年度末における流動資産の残高は2,543,317千円(前事業年度末は2,472,064千円)となり、前事業年度 末に比べ71,252千円増加しました。これは主に、売掛金が317,119千円、原材料及び貯蔵品が99,806千円減少したものの、現金及び預金が466,507千円、商品及び製品が53,525千円、増加したことによるものです。 (固定資産) 当事業年度末における固定資産の残高は1,099,545千円(同1,095,124千円)となり、前事業年度末に比べ 4,420千円増加しました。これは主に、破産更生債権等が60,525千円減少したものの、貸倒引当金が63,432千円減少したことによるものであります。 (流動負債) 当事業年度末における流動負債の残高は816,824千円(同884,795千円)となり、前事業年度末に比べ67,970千円減少しました。これは主に、買掛金が15,533千円、短期借入金が100,000千円、返金負債が59,951千円増加したものの、電子記録債務が30,912千円、未払費用が38,302千円、一年内返済予定の長期借入金が8,796千円、未払法人税等が64,424千円、未払消費税等が94,949千円減少したことによるものであります。 (固定負債) 当事業年度末における固定負債の残高は187,559千円(同213,994千円)となり、前事業年度末に比べ26,435千円減少しました。これは主に、定時返済などで長期借入金が24,538千円、その他が1,897千円減少したことによるものであります。 (純資産) 当事業年度末における純資産の残高は2,638,478千円(同2,468,399千円)となり、前事業年度末に比べ170,079千円増加しました。これは主に、剰余金の配当が187,890千円あったこと、新株予約権の行使により資本金が96,964千円、資本準備金が96,964千円増加したこと、当期純利益を164,525千円計上したことによるものです。この結果、自己資本比率は、72.4%(同69.2%)となりました。 ③キャッシュ・フローの状況 当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、長期借入金の返済による支出、配当金の支払、未払消費税等の減少等があるものの、売上債権の減少、株式の発行による収入、長期借入れによる収入等により、前事業年度末に比べ463,507千円増加し、当事業年度末には1,041,445千円となりました。 また当事業年度における各キャッシュ・フローは次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度において営業活動の結果得られた資金は451,036千円(前年同期比5,100千円増)となりました。 これは主に未払消費税等の減少額94,949千円、法人税等の支払額92,441千円、貸倒引当金の減少額68,061千円等があるものの、売上債権の減少額377,644千円、税引前当期純利益181,842千円、返金負債の増加額59,951千円、減価償却費49,802千円、前払費用の減少額42,287千円等があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度において投資活動の結果使用した資金は58,152千円(前年同期比39,717千円増)となりました。 これは差入保証金の回収による収入16,335千円、貸付金の回収による収入3,716千円があるものの、有形固定資産の取得による支出65,664千円、無形固定資産の取得による支出9,206千円、定期預金の預入による支出3,000千円等があったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度において財務活動の結果得られた資金は70,608千円(前年同期は58,273千円の使用)となりました。 これは主に長期借入金の返済による支出223,334千円、配当金の支払額187,890千円等があるものの、株式の発行による収入193,471千円、長期借入れによる収入190,000千円、短期借入金の純増額100,000千円があったことによるものであります。 ④生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社は化粧品の専門メーカーとして、同一セグメントに属する化粧品の製造、販売を行っているため、生産実績のセグメント情報の記載は省略しております。 当事業年度の生産実績を品目別に示すと、次のとおりであります。 品目別       当事業年度 (自 令和7年4月1日 至 令和8年3月31日)      前年同期比(%) 金額(千円) スキンケア   2,506,715   113.9 メークアップ   195,783   94.0 ヘアケア   140,226   135.4 その他   17,617   120.3 合計   2,860,342   113.2 (注) 金額は、販売価格で表示しております。 b.商品仕入実績 当社は化粧品の専門メーカーとして、同一セグメントに属する化粧品の製造、販売を行っているため、商品仕入実績のセグメント情報の記載は省略しております。 当事業年度の商品仕入実績を品目別に示すと、次のとおりであります。 品目別       当事業年度 (自 令和7年4月1日 至 令和8年3月31日)      前年同期比(%) 金額(千円) 美容補助商品   198,722   132.7 化粧雑貨品等   19,815   119.5 合計   218,537   131.4 (注) 金額は、仕入価格で表示しております。 c.受注実績 当社は受注生産を行っておりませんので、該当事項はありません。 d.販売実績 当社は化粧品の専門メーカーとして、同一セグメントに属する化粧品の製造、販売を行っているため、販売実績のセグメント情報の記載は省略しております。 当事業年度の販売実績を品目別に示すと、次のとおりであります。 品目別       当事業年度 (自 令和7年4月1日 至 令和8年3月31日)        前年同期比(%) 金額(千円) スキンケア   1,899,406   88.6 メークアップ   208,231   101.2 ヘアケア   143,337   101.4 その他   18,796   100.1 化粧品合計   2,269,771   90.4 美容補助商品   342,478   88.2 化粧雑貨品等   29,485   94.5 合計   2,641,736   90.2 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ①当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社の当事業年度の経営成績等は、上記記載のとおりですが、経営者が判断している重要な指標等につきまして、補足いたします。 a.上代売上(小売価格ベース)と下代売上(会計上の売上)の関連性について 当社は、売上に対する利益のレバレッジが高いという特徴を持っているため、目標売上高の達成を最重要視しております。当社は、販売会社と小売価格ベースである上代売上で目標を共有化しております。通常、上代売上に対する商品売上(下代売上)の平均掛率は36~40%です。この掛率は、販売契約で定めておりますので、大きく変動することは少ないですが、総じて上代売上高の好調な時は低く、上代売上高が不調な時は高くなる傾向があります。また、通常掛率を適用しないエイド品の場合には、製品ごとに下代価格を定めており、エイド品の売上比率が高い場合には、上代売上金額に対する下代売上金額は高くなる傾向かあります。さらに、会計上の売上は、商品売上(下代売上)から売上割戻額「販社リファンド」を引いて算出いたします。 当事業年度における上代売上高は、当初92.0億円を目指しておりましたが、結果は74.3億円と大幅な目標未達という結果でした。当社としては、上代売上目標を販売組織とともに達成することを最重要視しております。 b.経営重要指標(KPI;Key Performance Indicator)について 経営重要指標(KPI)として、棚卸資産回転期間、自己資本比率、売上高経常利益率を経営状況のバランスを測る指標としております。 棚卸資産回転期間については、8.5ケ月(前事業年度9.4ケ月)となりました。これは主に当事業年度において棚卸資産を41,510千円削減したことによるものです。引き続き、正常な水準(目標6.0ケ月)に戻せるように取り組んでまいります。 自己資本比率につきましては、72.4%(前事業年度69.2%)となりました。これは、主に当期純利益を164,525千円計上したこと、新株予約権の行使が193,929千円あったこと、によるものです。引き続き、正常な水準(目標60.0%)を維持出来るように取り組んでまいります。 売上高経常利益率につきましては、7.3%(前事業年度14.4%)となりました。これは、主に売上減によるものです。今後については、引き続きKPIの数値を正常な水準(目標15.0%)に戻せるように取り組んでまいります。 c.研修動員数 当社の経営成績に重要な影響を与える要因の一つとして、販売組織における研修動員数が重要であると考えております。当事業年度におきましても、新型コロナウイルス感染症の流行も落ち着き、研修を行いやすい環境になってまいりました。 理念研修としての「SA研修」の新規動員は993名(前事業年度は1,111名)、美容研修としての「美容教室」の新規動員2,069名(前期2,250名)と苦戦しました。今後については、動員数の更なる回復を図ってまいります。一方、営業所ランクアップのための研修であるVR研修や美容実践研修などは新規動員数が増加してまいりましたので、営業所増設に力を入れてまいります。 d.流通在庫 当社の経営成績に重要な影響を与えるもう一つの要因としては、販売会社の経営状態が重要であると考えております。販売組織における流通在庫は、ヒアリングにより大まかな把握を行っております。当事業年度におきましては、令和8年3月末時点で、令和7年3月末よりも流通在庫は減少していると推定しております。各種データからも一部過剰な販売会社や製品はあるものの、流通在庫はほぼ適正水準に収れんしております。一方、販売組織の実売状況は、当社からの仕入(当社売上)を上回って推移しており、売上回復に向けた一定水準の愛用者数は維持していると考えております。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社の判断しているキャッシュ・フローの状況につきまして、補足いたします。 a.キャッシュ・フロー分析 当事業年度において、営業キャッシュ・フローが451,036千円のプラスとなりました。投資キャッシュ・フローはマイナスでしたが、財務キャッシュ・フローはプラスとなりました。当事業年度末の現預金残高は1,041,445千円(前事業年度末比463,508千円増)となりました。今後については、売上高を上げるとともに、仕入及び経費支出を抑え、手元流動資金を積み増す方針でございます。当社といたしましては、引き続き財務内容の改善に全力で取り組んでまいります。 b.資本の財源について 当社の資本の財源については、資本金、資本剰余金及び利益準備金等によって構成されております。当事業年度におきましては、新株予約権の行使が193,929千円行われ、当期純利益を164,525千円計上したことにより、当事業年度末の純資産は2,638,478千円となりました。配当政策については、8期ぶりの復配を行う予定です。将来のビジネス環境の変動にもそなえるための内部留保をしながらも、積極的な利益還元を行う方針です。 c.資金の流動性について 当社は、運転資金及び設備資金につきましては、内部資金又は借入(社債含む)により資金調達することとしております。当社の運転資金は季節変動が大きく、9月頃に手元流動性が低くなる傾向があります。この時期に必要な現預金を運転資金として保持できるように努めてまいります。また、当事業年度末においてまだ在庫が多い状態と認識しており、売上を上げるとともに、仕入及び経費支出を抑制することにより手元資金を生み出し、内部留保した利益と合わせて、負債の削減を行う予定です。 なお、平成30年12月に発行したA種優先株式1,000,000千円については、当社の収益基盤が安定化してきましたので、資金繰りに目処がつけば、取得条項を行使する予定です。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている企業会計の基準に準拠して作成しております。財務諸表の作成にあたり、当社は期末日における資産及び負債、当事業年度における収益及び費用に影響を及ぼすような見積りを行う場合があります。これらの見積りについて、当社は過去の実績やその時点で入手可能な情報等を基に、合理的と考えられる様々な要因を考慮した上で判断しておりますが、見積り根拠となる仮定又は条件等の変化により、見積り内容が実際の結果と異なる可能性があります。なお、見積りにあたっては、保守主義の原則にそって判断をするようにしております。 イ.売上割戻し(販社リファンド等) 当社の取引先である販売会社とは、独自の販売システムに基づく販売契約を締結しております。販売システムにおいて、「販売会社が販売会社を産んで育てる」という育成の仕組みを具現化しております。子販社を産んだ親販社に対しまして、親販社自身の仕入実績に係る当社への入金金額に対し、販売契約で定めた掛率を掛けてキャッシュバックを行っております。 「販社リファンド」は、支払対象の販社の仕入が大きい時に多く、支払対象の販社の仕入が小さい時には少なくなるため、月次及び年度による金額は大きく変動いたします。また、当該キャッシュバックの予定金額については、売上割戻として売上高より控除しておりますが、入金額等の条件等の変化により、見積り金額が実際の結果と異なる可能性があります。 ロ.経営指導料 当社は、子販社を産んだ親販社に対しまして、子販社等の仕入実績に対する入金金額に対し、「経営指導料」として、販売契約で定めた掛率を掛けてキャッシュバックを行っております。当該キャッシュバックの予定金額については、売上割戻として売上高より控除しておりますが、子販社等の入金額等の条件等の変化により、見積り金額が実際の結果と異なる可能性があります。 ハ.棚卸資産評価損 当社は、製品及び原料・資材の廃棄を極小になるように、生産調整会議等で仕入・生産のコントロールを行っております。ただし、売上予測に基づく見込み生産のため、実際の販売数と生産数の相違が出る可能性があります。製商品の消費期限を規程で定めており、四半期毎に洗い替えを行い、期限切れの原料や製品については、評価損を原価計上しております。また、過去の出荷実績やその時点で入手可能な情報等を基に、合理的と考えられる様々な要因を考慮した上で、生産見込みあるいは出荷見込みがないと判断した数量の原料・資材及び製品の原価相当額を、当事業年度に評価損として、原価に見積り計上しております。評価損の見積りにあたっては、過去の出荷実績やその時点で入手可能な情報等を基に、合理的と考えられる様々な要因を考慮した上で判断しておりますが、見積り金額が実際の結果と異なる可能性があります。 棚卸資産の計上額は、在庫原価から「評価損」を(収益性の低下に伴う簿価切下)差し引いた金額です。また翌事業年度以降の数年間における出荷予測数と棚卸資産の品質期限とを照らし合わせて、出荷見込みの低い棚卸資産の金額を「評価損」として算出しており、「評価損」の金額は売上原価に含まれております。 当社の取引先である販売会社については、全販売会社から決算報告書を入手しており、販売会社の在庫状況についても、各種データやヒアリングにより確認しております。製品ごとの出荷予測数値は、過去数年の出荷数と上記流通在庫の状況を考慮し、今後も販売会社の売上高が過去のトレンドで推移すると仮定し、算出しております。 当社は、現状の在庫評価基準に基づく「評価損」を差し引いた棚卸資産計上額が適正であると考えておりますが、化粧品市場におけるマーケットの変化や経済情勢の変化等により、棚卸資産の「評価損」と将来における廃棄金額が相違する可能性があります。 ニ.貸倒引当金 当社の取引先である販売会社は財務基盤が脆弱なところも少なからず存在します。貸倒引当金については、売上債権、貸付金等の貸倒損失に備えるため、各取引先の債権については個別に回収可能性を勘案し、回収不能見込額を計上しております。当社は全販売会社に決算書の提出を求めており、各販売会社の決算数字及び研修動員などの活動状況及び各販売会社からの入金実績や経営状況のヒアリングを通じて与信ランクを作成しており、そのデータに基づき算出しております。 当社は、現状の貸倒引当金計上額で、当社が認識しうる信用リスクから発生する可能性のある損失を適切に見積もっていると考えておりますが、貸倒引当金の見積りは基本的に過去のデータにより計算しているため、将来見込等の要素も加えているものの急激な経済金融情勢の変化等により、実際の貸倒損失が引当金計上額と相違する可能性があります。 ホ.繰延税金資産 当社は、課税所得の計算上の資産・負債と、貸借対照表上の資産・負債の計上額との一時差異に関して、法定実効税率を用いて繰延税金資産及び繰延税金負債を計上しております。 財務諸表に計上した金額の算出方法については、繰延税金資産の回収可能性を、将来の企業の収益力に基づく一時差異等加減算前課税所得等に基づいて判断することとしております。 当事業年度においては、直近数年間の当社の経営計画と実績の乖離が大きいことから、将来における課税所得見通しを保守的に見積っており、繰延税金資産を計上しておりません。 (なお、上記課税所得見通しについては、保守的に算出しており、当社の売上利益計画とは異なります。)

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開示資料

出典

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