本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

東洋ドライルーブ

TOYO DRILUBE CO.,LTD4976 · Standard · 化学

二硫化モリブデンやフッ素樹脂などの固体潤滑剤を主成分とするドライルーブ製品を開発し、自動車機器や光学機器向けにコーティング加工まで一貫提供する潤滑技術メーカー。

概要

東洋ドライルーブは、固体潤滑剤(ドライルーブ)の開発・製造・販売および各種機器へのコーティング加工を手掛ける化学メーカーである。自動車機器や光学機器向けに摩擦低減・密封性向上に寄与する機能性被膜を提供する。連結従業員372名、2025年6月期の売上高は52億円、営業利益8億円。ニッチな固体潤滑分野で高い市場シェアを持ち、安定した収益基盤を築いている。

ドライルーブ製品の開発・製造とコーティング加工の二本柱

当社グループの事業は、ドライルーブ製品の開発・製造・販売と、それらの製品を顧客の部品にコーティングする加工サービスの二つから成る。開発・製造部門では二硫化モリブデン、フッ素樹脂、グラファイト等を樹脂系結合剤と溶剤中に分散させた潤滑被膜を製品化する。コーティング加工部門では、自社製品を用いて自動車機器、光学機器、電気・電子機器の部品に被膜を形成する。直近期では自動車向けが売上の大部分を占め、パワートレインの電動化に伴い内装・外装部品や電装部品の受注が増加している。

売上高52億円、営業利益率15.4%の堅調な収益構造

2025年6月期の連結業績は、売上高5,194百万円(前年同期比10.5%増)、営業利益780百万円(同19.2%増)、経常利益976百万円(同21.0%増)であった。営業利益率は15.4%に達し、原材料費や物流費の上昇を設備投資による生産効率向上で吸収した。自動車機器向けが前年比10.7%増、光学機器向けが6.5%増と堅調に推移した一方、電子機器向けは0.2%減と横ばいである。営業活動によるキャッシュ・フローは942百万円を計上し、設備投資に先行して投入している。

国内6拠点と海外3拠点で構成するグローバル体制

当社グループは国内に当社本社・工場群に加え、長野ドライルーブ、大分ドライルーブ、真永の3子会社を擁する。海外では中国に広州徳来路博科技、タイにドライルーブ・タイランド、ベトナムにドライルーブ・ベトナムの3子会社を置く。さらに中国に関連会社2社を持つ。2002年の香港子会社設立から始まった海外展開は、その後清算や合弁会社設立を経て現在の体制に至った。自動車関連の新興国市場進出に対応するため、アジア・アセアン地域の深耕を経営戦略の中核としている。

摩擦・熱・電気を制御する8分類の被膜技術

当社は「ドライルーブ」を摩擦摩耗抑止潤滑被膜、電気制御被膜、熱制御被膜など8つの機能分類に体系化している。摩擦低減だけでなく、絶縁や導通、発熱・放熱・断熱といった特性を持つ被膜を開発する。新製品としては、発熱被膜や速乾性潤滑被膜LUBICKシリーズを上市した。配合設計技術と微粒子分散技術が中核であり、顧客の要求に応じたカスタム被膜の提供が強みである。環境負荷低減にも配慮し、持続可能な社会への貢献を掲げている。

業界の中での役割は潤滑機能材料の供給と加工サービスを提供する、自動車部品・精密機器向けのサプライヤー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
54億円
営業利益
7億円
営業利益率
13.0%
純利益
6億円
2026/6 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01自動車機器主力

自動車メーカー向けに、可動部の摩擦低減や耐久性向上を実現するドライルーブコーティングを提供。近年は省エネ・環境保全関連の技術革新に伴い、コーティング加工の需要が増加している。

主な製品・サービス3
二硫化モリブデン系ドライルーブ
ワイパーブレードのフロントガラスとの摩擦部、キャブレターのバルブ部、ポンプのゴム粘着部などに使用され、高荷重・低摩擦・非粘着性を発揮する潤滑被膜を形成。
フッ素樹脂系ドライルーブ
燃料給排気自動制御機器、パワーステアリング、ミッションなどの駆動伝達部に使用され、低荷重・高耐久性・非粘着性が要求される部品に潤滑被膜を形成。
グラファイト系ドライルーブ
ワイパーブレードの駆動支持部の軸受けなどに使用され、高荷重・高耐久性が要求される部位に潤滑被膜を形成。

02光学機器準主力

光学機器メーカー向けに、カメラレンズの光量調節部や駆動部など、精密な動作を要する部品への潤滑コーティングを提供し、摺動特性と耐久性を向上させている。

主な製品・サービス1
グラファイト系ドライルーブ
CD/DVDプレーヤーの読取装置部、デジタルカメラのズーム・シャッター駆動部、カメラレンズの光量調節部などに使用され、高荷重・高耐久性を実現。

03電気・電子機器準主力

電気・電子機器メーカー向けに、キーボードやパネルスイッチなどの摺動部や接点部に、低摩擦・非粘着性を付与するコーティングを提供し、動作信頼性を高めている。

主な製品・サービス2
フッ素樹脂系ドライルーブ
電子機器のキーボード、パネルスイッチなど、低荷重で高耐久性・非粘着性が求められる部品に潤滑被膜を形成。
二硫化モリブデン系ドライルーブ
ポンプのゴム粘着部など、高荷重・低摩擦・非粘着性が要求される電気電子機器部品に使用。

04OA機器副次

OA機器(オフィスオートメーション機器)向けに、給紙ローラーや駆動部などの潤滑と非粘着性向上を目的としたコーティングを提供。

主な製品・サービス1
フッ素樹脂系ドライルーブ
OA機器の摺動部や駆動部に使用され、低荷重・高耐久性・非粘着性を発揮。

05その他(コーティング加工・技術指導)その他

国内外の子会社・関連会社を通じて、ドライルーブ製品のコーティング加工サービスを提供。また、独自開発のコーティング設備を用いた技術指導を行い、加工技術の普及を図っている。

製品と技術

二硫化モリブデン・フッ素樹脂・グラファイトの三つの主力成分

当社のドライルーブ製品は、主成分によって特性が異なる。二硫化モリブデン系は高荷重低摩擦性・非粘着性に優れ、ワイパーブレードの摩擦部やキャブレターバルブ、ポンプのゴム粘着部など自動車機器向けに適用される。フッ素樹脂系は低荷重高耐久性・非粘着性を持ち、燃料給排気制御機器やパワーステアリング、ミッションなどの駆動伝達部、電子機器のキーボード・パネルスイッチに用いられる。グラファイト系は高荷重高耐久性が特徴で、ワイパーブレードの軸受け、CD・DVDプレーヤーの読取装置、デジタルカメラのズーム・シャッター駆動部などに使われる。

スプレー・印刷・浸漬など多様なコーティング加工技術

当社グループは、顧客の部品形状や材質に応じて複数のコーティング方法を用意する。スプレー法、印刷法、浸漬法、ディスペンサー、スピンコートなどから最適な工法を選択し、コーティング後焼成することで金属・プラスチック・ゴム上に強固な被膜を形成する。当社独自開発のコーティング設備を提供し、技術指導も行うことが加工事業の特徴である。近年はAIやロボットを導入した自動化を進め、品質向上と省人化を図っている。

新機能被膜の開発:発熱被膜やLUBICKシリーズ

当社は研究開発の重点分野として、熱制御被膜や速乾性潤滑被膜を挙げる。発熱被膜は特許取得済みで、電気エネルギーを熱に変換する機能を持つ。LUBICKシリーズは速乾性を特徴とし、作業効率向上に貢献する。これらの新製品は、省エネルギーや環境保全に関連する市場ニーズに応えるものである。また、撥水撥油被膜、耐薬防錆被膜、光学用途被膜など8分類の製品ラインナップを揃え、顧客の多様な要求に対応している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

潤滑剤でニッチ、高収益の化学中堅

化学業界に属し、固体潤滑剤などのニッチ分野に強み。売上高47億円(2024/6期)とクラレや東洋紡のような大手に比べ小規模だが、営業利益率14.89%と高収益。同業他社にはコージンバイオなどの化学企業が含まれるが、独自技術で差別化。

強み

  • 営業利益率14.89%と業界平均を大きく上回る収益力。
  • 固体潤滑剤など特殊分野で高いシェアを持つ可能性。
  • 産業用潤滑剤は景気変動の影響を受けにくい特性。
  • 売上高が39億円から52億円へ安定拡大。

課題

  • ニッチ市場ゆえに成長の上限が低く、新分野開拓が必要。
  • 化学大手が参入すれば価格・販売網で劣位に立つリスク。
  • 特許切れや模倣品により競争優位が低下する懸念。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

化学の時価総額近傍。太字が東洋ドライルーブ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14241アテクト29億円20.4倍
24243ニックス25億円9.1倍
34616川上塗料24億円10.0倍
44920日本色材工業研究所24億円7.0倍
57928旭化学工業24億円25.8倍
64976東洋ドライルーブ21億円10.4倍
74361川口化学工業19億円5.2倍
84918アイビー化粧品19億円13.4倍
94240クラスターテクノロジー18億円14.2倍
104935リベルタ12億円
117886ヤマト モビリティ & Mfg.10億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 27件

米国代理店として創業、自社製造に乗り出した1962〜1975年

1962年7月、資本金5,000千円で東洋ドライルーブ株式会社を設立した。当初は米国Drilube社(現All Metals Processing社)の販売代理店として、同社のドライルーブ製品を輸入販売するビジネスモデルであった。1975年4月、神奈川県相模原市に橋本研究所を完成させ、自社でのドライルーブ製品の製造を開始する。この時期に代理店からメーカーへの転換を果たし、技術の内製化の基礎を築いた。

国内工場網の拡充と相模原・神奈川への集約(1980〜1998年)

1980年8月に世田谷区に本社新社屋を完成、1982年8月には相模原工場でコーティング加工事業を開始した。その後、太田工場(1985年)、相模原第二工場(1987年)、愛知工場(1988年)と相次いで生産拠点を増設。1989年10月には神奈川工場・研究所を完成し、相模原の二工場と橋本研究所を集約した。1998年8月には愛知新工場へ移転し、生産能力を拡充した。これにより国内主要地域に加工拠点を配置する体制が整った。

中国・東南アジアへの生産拠点展開と株式上場(2002〜2013年)

2002年5月に香港子会社を設立し中国市場へ進出したが、2003年12月に清算。2004年8月には中国江蘇省昆山市に合弁会社を設立し、再び中国での事業を開始した。2008年1月には広東省広州市に広州徳来路博科技有限公司を設立、2010年7月にはタイに子会社、2013年3月にはベトナムに子会社を設立し、アジア生産ネットワークを拡大した。上場面では2008年2月にジャスダックに株式上場、2013年7月には東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場した。

国内子会社の買収とスタンダード市場移行(2019〜2023年)

2019年4月に長野ドライルーブを連結子会社化、2020年7月に大分ドライルーブを、2023年3月に真永をそれぞれ子会社化し、国内のコーティング加工能力を強化した。2022年4月には東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、JASDAQスタンダードからスタンダード市場へ移行した。これにより、国内6拠点・海外3拠点のグループ体制が完成し、自動車・光学・電子機器向けの受注増加に対応できる生産基盤を有するに至った。

年表27件を開く

1960年代

  • 1962年7月創業当社設立(資本金5,000千円)米国Drilube社(現:All Metals Processing社)の販売代理店として、同社のドライルーブ製品の輸入販売を開始

1970年代

  • 1975年4月神奈川県相模原市に橋本研究所完成、ドライルーブ製品の製造を開始

1980年代

  • 1980年8月東京都世田谷区に本社新社屋完成
  • 1982年8月神奈川県相模原市に相模原工場完成、ドライルーブ製品のコーティング加工事業を開始
  • 1985年3月群馬県太田市に太田工場完成
  • 1987年3月神奈川県相模原市に相模原第二工場完成
  • 1988年3月愛知県春日井市に愛知工場完成
  • 1989年10月神奈川県愛甲郡愛川町に神奈川工場・研究所完成、相模原工場・同 第二工場を集約、橋本研究所移転

1990年代

  • 1998年8月愛知県春日井市に愛知新工場完成、愛知工場を移転

2000年代

  • 2002年5月香港に子会社の香港塗頼潤滑有限公司を設立
  • 2002年6月中国広東省中山市の中山市三民金属処理有限公司(現 関連会社)に資本参加
  • 2003年3月品質マネジメントシステムの国際規格ISO9001を認証取得
  • 2003年12月香港塗頼潤滑有限公司を清算
  • 2004年8月群馬県太田市に群馬工場完成、太田工場を移転
  • 2004年8月中国江蘇省昆山市に合弁会社の昆山三民塗頼電子材料技術有限公司を設立(合弁相手会社:香港三和金属処理有限公司)
  • 2004年10月環境マネジメントシステムの国際規格ISO14001を認証取得
  • 2006年8月昆山三民塗頼電子材料技術有限公司(現 関連会社)の工場設備竣工、操業を開始
  • 2008年1月中国広東省広州市に広州徳来路博科技有限公司(現 連結子会社)を設立
  • 2008年2月上場ジャスダック証券取引所に株式を上場

2010年代

  • 2010年4月上場ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQ市場に上場
  • 2010年7月タイ国チョンブリー県にDRILUBE(THAILAND)CO.,LTD. (ドライルーブ・タイランド)(現 連結子会社)を設立
  • 2013年3月ベトナム社会主義共和国ハナム省に子会社のDRILUBE VIETNAM CO.,LTD. (ドライルーブ・ベトナム)(現 連結子会社)を設立
  • 2013年7月上場東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場
  • 2019年4月M&A長野県上伊那郡箕輪町の長野ドライルーブ株式会社を連結子会社化

2020年代

  • 2020年7月M&A大分県中津市に大分ドライルーブ株式会社を連結子会社化
  • 2022年4月2022年4月4日に東京証券取引所の市場区分の見直しによりJASDAQ(スタンダード)からスタンダード市場へ移行
  • 2023年3月M&A静岡県焼津市にある株式会社真永を連結子会社化

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/6期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    技術革新への挑戦

    配合設計技術と分散技術の2つのコア技術を駆使し、市場要求を捉えた新規製品を開発。摩擦摩耗・熱・電気のエネルギー損失を制御し、省エネルギー・環境保全に貢献する。

  2. 02

    生産性の向上

    コーティング工程へのAI・カメラ搭載ロボット導入により品質向上と省力化を推進。他工程にも画像認識センサーやAGVを導入し、IoT化・自動化で1人あたり生産性を高める。

  3. 03

    新規営業とアジア・グローバル戦略

    自動車のHV・PHV・EV・FCV転換に対応した新製品開発と営業展開を進める。東アジア・ASEAN市場に海外子会社を設立し、既存6子会社及び中国関連会社2社と連携して海外市場深耕を強化する。

  4. 04

    環境への対応

    環境配慮型ドライルーブ製品の開発と、製造・コーティング工程での環境負荷物質低減に取り組む。製品普及により摩擦・摩耗を減らし部品耐久性を向上、製品寿命延長を通じて持続可能な社会に貢献する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で514人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は594万円で、9期前と比べて+15.3%平均年齢は42.1歳、平均勤続年数は15.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年6月372
2017年6月476
2018年6月477
2019年6月51538.310.8502
2020年6月51338.511.1476
2021年6月52938.711.7501
2022年6月54239.812.8485
2023年6月56641.013.1504
2024年6月57841.114.0509138
2025年6月59442.115.0514156

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社8(国内 6 / 海外 2、うち連結子会社 6) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
群馬事業部 — 群馬県太田市1,138百万円
愛知事業部 — 愛知県春日井市1,080百万円
チョンブリー県 — タイ国514百万円
大分県 中津市407百万円
長野県 上伊那郡 箕輪町331百万円
技術開発センター — 神奈川県愛甲郡 愛川町251百万円
広州市 — 中国87百万円
本社 — 東京都世田谷区75百万円
ハナム省 — ベトナム69百万円
静岡県 焼津市52百万円
主な関係会社
  • 国内
    広州徳来路博科技有限公司(注)2
    中華人民共和国広東省広州市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    DRILUBE(THAILAND)CO.,LTD. (注)2.3.4
    タイ国 チョンブリー県 · 連結子会社
    議決権99.9%
  • 海外
    DRILUBE VIETNAM CO.,LTD. (注)2
    ベトナム社会主義共和国 ハナム省 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    長野ドライルーブ株式会社
    長野県上伊那郡箕輪町 · 連結子会社
    議決権90.9%
  • 国内
    大分ドライルーブ株式会社
    大分県中津市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社真永
    静岡県焼津市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    中山市三民金属処理有限公司
    中華人民共和国広東省中山市 · 持分法適用会社
    議決権26.2%
  • 国内
    昆山三民塗頼表面処理技術有限公司
    中華人民共和国江蘇省昆山市 · 持分法適用会社
    議決権50.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年6月期の売上高は54億円営業利益7億円前期と比べると増収減益で、売上が+3.8%、利益が-12.5%。

売上高
+3.8%
54億円
営業利益
-12.5%
7億円
純利益
-14.3%
6億円
営業利益率
13.0%
前期比 -2.4%pt

会社が出している今期の予想2027年6月期

項目会社予想前期実績
売上高58億円54億円
営業利益6億円7億円
純利益6億円6億円
1株あたり配当¥42¥42

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年4Qで、売上は27億円、営業利益は4億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+3.8%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q9111.11
2023年4Q111
2024年1Q11218.21
2024年2Q13215.42
2024年3Q1119.11
2024年4Q12216.72
2025年2Q26415.44
2025年4Q26415.43
2026年2Q27311.13
2026年4Q27414.83

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 15期分

2012年6月期からの15期で、売上は42億円から54億円へ1.3倍に増えた。直近期の営業利益率は13.0%。売上は4期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年6月4232
東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場
2013年6月4763
2014年6月5143
2015年6月4853
2016年6月4611
2017年6月4954
2018年6月5586
長野県上伊那郡箕輪町の長野ドライルーブ株式会社を連結子会社化
2019年6月5565
大分県中津市に大分ドライルーブ株式会社を連結子会社化
2020年6月5633
2021年6月6475
2022年6月3776
静岡県焼津市にある株式会社真永を連結子会社化
2023年6月3943
2024年6月477814.96
2025年6月5281015.47
2026年6月547913.06

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年6月期

売上高54億円のうち、営業利益として残るのは7億円13.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は6億円、売上の11.1%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 費用事業を回すためにかかったお金87.0%47億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益13.0%7億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比+5.7pt
13.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+5.7pt
11.1%
税金まで払って最後に残る割合

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年6月期は営業CFが9億円、投資CFが−20億円で、差し引きのフリーCFは−11億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は30億円で、売上の6.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年6月4−1−3321
2013年6月6−4−1221
2014年6月4−51−121
2015年6月6−3−1325
2016年6月3−1−1225
2017年6月6−10530
2018年6月6−1−2533
2019年6月52−3738
2020年6月6−6−1037
2021年6月72−1945
2022年6月7−50248
2023年6月4−120−840
2024年6月14−11−1342
2025年6月9−20−1−1130

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年6月期の総資産は128億円。このうち返さなくてよい自己資本が104億円で、自己資本比率は80.8%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年6月66481873.5
2013年6月71521973.4
2014年6月75571875.3
2015年6月82612175.1
2016年6月78611778.1
2017年6月82622075.7
2018年6月86681879.4
2019年6月89721780.2
2020年6月89731681.7
2021年6月98782079.7
2022年6月106852179.9
2023年6月112892379.5
2024年6月120962479.9
2025年6月1281042480.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年6月期の内訳
現金及び預金
42億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
88億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
1億円
在庫として抱えている分
負債合計
24億円
いつか返す必要があるお金

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率203社中32位あたり、逆に低いのは配当利回り203社中107位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
13.0%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
3.9%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.7%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,574で、1年前と比べて+5.0%過去52週の値幅のなかでは81%の位置にある。

¥1,574+8.9%1ヶ月+20.2%1年+5.0%時価総額21億円
過去52週の値幅
安値¥1,246高値¥1,650

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)10.4倍
PER (会社予想)10.2倍
PBR0.57倍
配当利回り2.67%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1日で+9.97%の急騰、1600円。月初1274円から約26%上昇し、25日線1333.2円を大きく上回る。52週高値1640円に接近、RSIは78.08と買われすぎ圏。出来高も8月19日に2万700株と活況。ただし、1年上昇率は16.67%と相対的に緩やかで、急ピッチな上昇には注意が必要。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 78/100)

PERが8.0倍と同業平均17.9倍を大きく下回り、PBRも0.47倍と同業平均1.37倍を下回る。ROEは7%と低めだが、配当利回り2.5%は同業平均2.76%に近く、配当性向34.5%と安定。売上高・利益とも増加傾向にあり、成長性と割安さのバランスがとれている。

指標この会社業種平均
PER (実績)10.4倍17.8倍
PER (予想)10.2倍
PBR0.57倍1.41倍
ROE7.0%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

堅実な成長と高い収益性を持つが、市場規模が小さく、成長の天井が近い可能性がある。強気派は、自動車の電動化で新たな需要が生まれることや、高いROE(7%)とPBR0.47倍の割安さを評価。弱気派は、主要顧客の自動車業界の変動リスクや、市場規模の限界を指摘。PER8倍と割安だが、成長鈍化が織り込まれている可能性。

プラスに働く材料7
  • EV向け需要拡大

    電動化でベアリング等の潤滑需要増加。

  • 高い収益性と安定性

    営業利益率15%前後、毎期増収。

  • バリュエーションの割安

    PBR0.47倍と解散価値以下で評価。

  • 営業利益7→8億円の増益基調2025/6期影響

    2024/6期営業利益7億→2025/6期8億円と増益。収益力向上。

  • 売上高47→52億円の成長通年影響

    売上高47億円→52億円と10%増。需要拡大継続。

  • 低PBR0.47倍の割安感継続影響

    PBR0.47倍と純資産の半値。株主還元強化で修正期待。

  • 高い配当利回り2.5%通年影響

    年間配当32円/株で利回り2.5%。安定配当継続で下支え。

マイナスに働く材料7
  • 市場規模の限界

    ニッチ市場ゆえに成長に上限あり。

  • 自動車業界依存

    需要減や部品調達変動のリスク。

  • 成長鈍化リスク

    売上高成長率は1割未満、加速困難。

  • 原材料コスト上昇リスク継続影響

    化学メーカーで原材料価格高騰が利益を圧迫する可能性。

  • 業績依存度の高い特定セクター不定影響

    特定業界向け売上比率高く、需要変動の影響を受けやすい。

  • PER8倍の割安は成長鈍化懸念継続影響

    PER8倍と低いが、成長鈍化を市場が織り込んでいる可能性。

  • 為替変動リスク継続影響

    輸出比率不明だが、円高が収益に影響する可能性。

次の決算で確かめる点
売上高成長率
事業拡大ペースを確認。
営業利益率
収益性の維持・改善をチェック。
受注残高
将来の売上確保状況を把握。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり42で、前期から+68.4%いまの株価に対する利回りは2.67%。増配か配当維持が4年続いている。

年間配当
¥42
1株あたり
配当利回り
2.67%
いまの株価に対して
配当性向
34.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
4年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年6月1113.9
2018年6月1311.816.5
2019年6月132.620.7
2020年6月132.531.1
2021年6月130.020.4
2022年6月1512.511.8
2023年6月164.547.8
2024年6月1921.322.3
2025年6月3268.434.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥42

株主

有価証券報告書より

2025年6月期末の株主数は延べ485人。区分でいちばん多いのは個人・その他77.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が18.6%を占め、残る81.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年6月%2021年6月%2022年6月%2023年6月%2024年6月%2025年6月%
個人・その他82.980.580.181.080.977.4
事業法人8.511.011.812.614.118.5
自己株式2.32.32.32.32.32.3
外国法人2.53.13.12.52.52.1
証券会社2.71.51.41.52.41.9
金融機関3.33.93.62.30.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01飯野 光彦22.60
02飯野 光俊8.25
03飯野 玲子7.81
04株式会社スター・ライツ・クリエイト7.67
05飯野 佐保里5.21
06株式会社TNNアドバイザーズ4.30
07株式会社ウベモク3.68
08川村 美也子2.41
09中野 香2.30
10宮下 英尚2.02

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 15期分

1株利益は15期で−16%、1株純資産は14期で+115%。直近期のROEは7.0%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年6月1813,6455.16.021.7
2013年6月2413,9456.47.511.0
2014年6月2284,2765.57.219.9
2015年6月2524,6325.77.014.6
2016年6月414,5770.931.049.8
2017年6月2734,7115.97.813.9
2018年6月4415,1488.98.216.5
2019年6月3825,4147.25.720.7
2020年6月1985,4993.610.731.1
2021年6月3425,8766.08.220.4
2022年6月4356,4197.15.711.8
2023年6月2516,7173.89.147.8
2024年6月4667,2516.77.222.3
2025年6月5317,8277.07.534.5
2026年6月152

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2025/6期の役員報酬は総額146百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
飯野光彦代表取締役社長73306,290
飯野光俊専務取締役40111,800
梶田哲二常務取締役534,700
小林昭仁取締役651,800
武藤和彦取締役 群馬事業部長656,400
鈴木茂生取締役 管理部長651,100
柳任取締役(監査等委員)7218,630
山口秀巳社外取締役(監査等委員)721,800
池本優子社外取締役(監査等委員)44

役員報酬の内訳2025/6

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)61141112521
取締役(社内)11621717
社外取締役2442

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/6期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,879字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(東洋ドライルーブ株式会社)・子会社6社及び関連会社2社により構成されており、ドライルーブ製品の開発・製造・販売及びドライルーブ製品の自動車機器、電気・電子機器の駆動伝達部等へのコーティング加工並びにドライルーブ製品のコーティング加工法の技術指導を主たる業務としております。 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。 国内においては、当社がドライルーブ製品の開発・製造・販売、ドライルーブ製品のコーティング加工、ドライルーブ製品のコーティング加工法の技術指導を行い、長野ドライルーブ株式会社、大分ドライルーブ株式会社及び株式会社真永はドライルーブ製品のコーティング加工を行います。海外(中国・タイ・ベトナム)においては、子会社の広州徳来路博科技有限公司及びドライルーブ・タイランド、ドライルーブ・ベトナム、関連会社の中山市三民金属処理有限公司及び昆山三民塗頼表面処理技術有限公司がドライルーブ製品のコーティング加工を行います。 (1) ドライルーブ製品の開発・製造・販売 当社グループは二硫化モリブデン、フッ素樹脂、グラファイト等の主要成分とポリアミドイミド、エポキシ等の樹脂系結合剤を溶剤中に均一に分散させる配合技術・分散技術の研究開発を行い、ドライルーブ製品の開発・製造・販売を行っております。 当社グループが製造するドライルーブ製品は、スプレー法、印刷法、浸漬法、ディスペンサーまたはスピンコート等により機器にコーティングされ、コーティング後焼成されることにより機器の金属、プラスチック、ゴム等の素材上に潤滑耐久性、低摩擦性、非粘着性、電気的特性等の機能を有する薄いフィルム状の強固な被膜を形成させることが可能です。主要な顧客は自動車機器、光学機器メーカー等の業界であります。 (2) ドライルーブ製品のコーティング加工 当社・子会社6社及び関連会社2社は、当社が製造したドライルーブ製品の機器へのコーティング加工を行っております。 主要な顧客は、自動車機器、光学機器、電気・電子機器、OA機器メーカー等でありますが、特に最近は省エネ及び環境保全関連の技術革新が顕著である自動車機器向けのコーティング加工が増加しております。 なお、ドライルーブ製品を構成する主成分に応じた、代表的な加工の対象となる機器の分類を示すと以下のとおりとなります。 構成主成分   加工対象機器 二硫化モリブデン   ワイパーブレード(注1)のフロントガラスとの摩擦部、キャブレター(注2)のバルブ部、ポンプのゴム粘着部等の高荷重低摩擦性、非粘着性等の性能が要求される自動車機器、電気・電子機器等 フッ素樹脂   燃料給排気等の自動制御機器の主要部、パワーステアリング(注3)・ミッション(注4)等の駆動伝達部、電子機器のキーボード・パネルスイッチ等の低荷重高耐久性、非粘着性等の性能が要求される自動制御機器、電気・電子機器、OA機器等 グラファイト   ワイパーブレードの駆動支持部の軸受け、CD・DVDプレーヤーの読取装置部、デジタルカメラのズームやシャッターの駆動部、カメラレンズの光量調節部等の高荷重高耐久性等の性能が要求される自動車機器、光学機器、電気・電子機器等 (注) 1.ワイパーブレードは、往復回転運動によりガラス面上の雨・ほこり等を取りながらガラス表面に薄く均一な水の膜を作りクリアな視界を確保するものです。 2.キャブレターは、空気に燃料であるガソリンを混ぜてシリンダーに送り込む装置で、気化器と訳されています。実際には霧吹きの原理によって空気中にガソリンを霧のように細かい粒にして混ぜるものです。 3.パワーステアリングは、運転者の操舵を補助する機構であり、この機構により運転者は軽い力で操舵することができます。 4.ミッションとは、走行速度に合わせてギアのポジションを操作し、大きなギアと小さなギアを組み合わせて回転をスムーズにする装置で、マニュアルトランスミッションとオートマトランスミッションがあります。 (3) ドライルーブ製品のコーティング加工法の技術指導 当社は、ドライルーブ製品のコーティング加工を行う会社に対して、コーティング加工法の技術指導を行っております。当社が独自に開発したコーティング設備を提供して技術指導を実施することが当事業の特徴となっております。 [事業系統図] 事業の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,045字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループの製品:ドライルーブ(=摩擦摩耗抑止潤滑被膜)は、摩擦摩耗により発生するエネルギーのロスを減少させ、摩擦摩耗による性能の低下を防止します。また、ドライルーブ(=電気制御被膜)は、絶縁膜・導通膜などの機能を持ち、電気から発生するエネルギーを制御します。更にドライルーブ(=熱制御被膜)は、発熱被膜・放熱被膜・断熱被膜などを新たに開発しており、熱から発生するエネルギーを制御します。その他にも撥水撥油被膜、耐薬防錆被膜、光学用途被膜など8分類の製品ラインナップを揃え、各産業界の製品機能拡充に向けたキーテクノロジーの提供に努めております。 このように当社グループは、特殊な機能を有する被膜「ドライルーブ」を開発し、「省エネルギー」「環境保全」に貢献することにより、「人々の安全で豊かな生活を支える」ことを会社経営の基本方針としております。 (2) 目標とする経営指標 当社グループは、事業収益を安定的に確保し、企業の持続的成長を企図するために、売上総利益率・営業利益率・経常利益率等を常に意識した経営を行っております。また、研究開発体制の強化と生産体制の向上を図るためには先行した設備投資が必要であり、そのために営業活動によるキャッシュ・フローの収得額増強を図ります。また、良好な財務指標の維持に努め、健全な財務体質を堅持してまいります。 (3) 優先的に対処すべき事実上及び財務上の課題 世界経済は、ウクライナや中東での紛争をはじめとする地政学リスクや米国による関税政策の影響など、景気の先行きは不透明な状況が続くものと予想されます。 このように世界的に厳しい経済環境にあって、当社グループが株主価値を向上させ、持続的成長を果たすために、事業(収益)構造を見直すとともに、「省エネルギー」「環境保全」に関連した事業への取り組みを強化することを中長期の経営戦略の中核としております。 そして、以下を対処すべき課題として取り組んでまいります。 ① 技術革新への挑戦 当社には二つのコアな技術があります。その一つはそれぞれ特性のある複数の物質を配合することにより特異な機能を有する被膜を開発する配合設計技術です。新規被膜の開発例として発熱被膜(特許取得)、LUBICK(速乾性潤滑被膜)シリーズ等が挙げられます。もう一つは微粒子や顔料等を液体中に凝集させずに安定的に分散させる分散技術です。これらの技術力を駆使して、市場が要求する機能を的確に捉えて新規製品を開発します。これからも製品開発を通して、摩擦摩耗、熱、電気のエネルギーのロスを制御し「省エネルギー」「環境保全」に貢献してまいります。 ② 生産性の向上 当社グループは様々な材質・形状の部品にドライルーブ被膜をコーティング加工するため、多くのコーティング加工方法を用意しております。その工程内にAIやカメラなどを搭載したロボットを導入し、品質向上と併せて省力化・省人化を進め、1人あたりの生産性を高めております。また、他の各工程にも画像認識等のセンサー機器やAGV(無人搬送車)を導入してIoT化および自動化を推進しております。 ③ 新規営業戦略とアジア・グローバル戦略の展開 当社グループの主要な取引先である自動車関連機器業界は、今後の自動車市場における環境問題、省エネルギーへの関心の強まりを背景に、今後さらにHV・PHV・EV・FCVに転換が進むと見ております。このような変化に対応できるよう、当社グループはドライルーブ新機能製品の開発と営業展開を進めております。 また、新規分野の開拓にも鋭意尽力してまいります。従前から展開しておりますアジア・グローバル戦略について、自動車関連機器業界、電気・電子部品業界、光学機器業界等の新興国市場への進出に対応するため、東アジア及びアセアン市場の拠点となる海外子会社を設立いたしました。また、国内子会社として2019年4月に長野ドライルーブ、2020年6月に大分ドライルーブ、2023年1月に真永を子会社化いたしました。 海外及び国内子会社6社並びに持分法対象の中国の関連会社2社との連携に努め、当社グループ全体で海外市場、特にアジア・アセアン市場の深耕を一層強化してまいります。 ④ 環境への対応 当社グループは地球環境の持続性を保つため、環境に配慮したドライルーブ製品の開発をおこない、ドライルーブ製品の製造からコーティング加工の各プロセスで発生する環境負荷物質の低減に取り組んでおります。 当社グループはドライルーブを普及させることにより摩擦・摩耗というロスを徹底的に減らして部品の耐久性を向上させることで製品寿命を延ばします。ドライルーブ製品の開発と販売を通して持続可能な社会の実現に貢献いたします。
事業等のリスク4,726字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 特定業界への依存について 当社グループの売上高において、自動車関連業界への売上比率は合計で約55.2%と高率であり、自動車業界の生産高並びに1台当たりのコーティング加工の採用点数(額)の影響を大きく受けます。 市場動向に大きく影響を受け、世界的に自動車の生産が停滞した場合、特に国内自動車メーカーの生産が落ち込んだ場合や1台当たりの採用点数(額)が減少した場合、当社グループの財政状態及び経営成績に大きな影響を及ぼすおそれがあります。 (2) 販売価格について 当社グループの主要顧客である自動車関連機器業界及び電気・電子部品業界は、価格競争が激しい業界であり、ライフサイクルが長い製品の場合、不定期ではありますが販売価格が低減する可能性があります。 このような事態に対処するために、当社グループでは生産・加工ラインの合理化または自動化による原価低減に努め、併せて新規顧客の開拓・新製品の市場投入などの営業施策を実施しておりますが、原価低減を上回る販売価格の低減、あるいは新規顧客の開拓、新製品の市場投入が遅れた場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼすおそれがあります。 (3) ドライルーブ製品、ドライルーブ製品のコーティング加工の品質について 当社グループでは、顧客に提供するドライルーブ製品及びドライルーブ製品のコーティング加工を、高品質で安定的に供給するために、継続的に生産技術や生産・加工設備の改善を進めております。また、ISO9001認証取得会社として、品質マネジメントシステムの品質方針に基づいた品質目標を設定し定常的なレビューを行うなど、品質管理に万全を期して取組んでおります。なお、コーティング加工工程においては、一部外注先を活用しておりますが、その場合には品質・納期等が当社の要求水準に達していることを確認し、品質管理を行っております。 当社グループにおいては、過去に損害賠償責任を問われるような事態が発生したことはありませんが、将来に亘り当社の製品に欠陥・不良が全く生じないという保証はありません。また、今後発売する新製品に、予期せぬ不具合が発生する可能性を完全に否定できるものでもありません。仮に欠陥が認められ、当社グループ製品採用先の生産活動に著しい支障が出た場合は、当社グループへの信任と社会的信用が失墜し、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼすおそれがあります。 (4) 顧客の要望、市場のニーズへの対応について 当社グループの主要顧客である自動車関連機器業界及び電気・電子部品業界は、技術革新が顕著な業界であり、当社グループに日常的に新製品の開発依頼があります。当社は、これらの依頼に応じて新製品の開発を行っており、最近では当社グループ単独で特許申請を行うケースや共同で特許申請するケースが増えております。 当社グループでは顧客の要望・市場のニーズに対応すべく新製品の開発能力を強化するために研究スタッフの増員、研究設備の充実を図っておりますが、主要顧客からの開発依頼に対応できない状態が継続すると、当社グループ製品が他社製品に代替され、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼすおそれがあります。 (5) 原材料の市況変動について 当社グループが製造するドライルーブ製品の主要な原材料である二硫化モリブデン・フッ素樹脂・グラファイト、並びに有機溶剤等(石油化学関連製品)は、市況の影響を受けます。 当社グループは、同製品の仕入価格が当社計画で想定した範囲内で高騰したものの、内部努力により売上総利益の減少を補うことができなかった場合、また、仕入価格が当社計画で想定した以上に高騰し、ドライルーブ製品及びコーティング加工価格への転嫁を余儀なくされたものの転嫁することができなかった場合、当社の財政状態及び経営成績に大きな影響を及ぼすおそれがあります。 (6) 知的財産権について 当社グループは事業活動のなかで、当社グループ所有の知的財産を使用しております。また、研究開発を進めるなかでは、他社(者)特許権等を充分に照会・確認して新たな特許の申請を行っております。 過去において、当社グループの事業に対する訴訟は提起されておりませんが、当社グループの知的財産権に対する他社の侵害並びに第三者との知的財産権をめぐる係争が発生した場合、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼすおそれがあります。 (7) 環境規制について 当社グループの生産拠点から排出されるものとして、工業排水・工業排気があります。いずれも所轄官庁に定期的に報告しなければならない量には至ってはおりませんが、それぞれ専用処理設備を設置し、自動的あるいは定期的に監視し、環境基準値を遵守しております。また、生産設備の維持・修繕をする際に油類を使用しておりますが、油類の廃棄は認可された専門業者に委託しております。その他の産業廃棄物も同様に認可された専門業者に委託しております。 近時、化学品メーカーで素材として使用されているPFOA(ペルフルオロオクタン酸=有機フッ素化合物)等の製造・輸入・使用の禁止について、POPRC(残留性有機汚染物質検討委員会)において議論され、その勧告を受けたCOP(締約国会議)は廃絶対象物質に追加することを決定しました。このように環境等に関する国内外の法的規制等が新たに制定・強化されることも視野に入れてはおりますが、これら法規制への対応のために、代替品や代替技術の開発など新たな費用負担等が生じる可能性があります。この負担が多額となった場合は、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼすおそれがあります。 (8) 法的規制等について 当社が関連会社等に輸出しているドライルーブ製品の一部については、外国為替及び外国貿易法等における輸出規制対象物となっており、輸出地域・輸出貨物の用途・需要者の各要件に拠り、経済産業大臣の許可が必要となっております。 今後、新たな国内外の法的規制等が強化・変更が生じた場合には、新たな費用負担等が生じる可能性があります。この負担が多額となった場合は、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼすおそれがあります。 (9) アジア(中国・タイ・ベトナム)の関連会社及び子会社について 中国広東省の中山市三民金属処理有限公司(合弁相手会社名:香港三民金属処理有限公司、所在地:広東省中山市東升鎮東成路永勝工業区、資本金:US$300万、代表者:廖 徳貴)(当社株式保有率26.2%)は、1996年4月に設立され、主に広東省に進出している日系の電気・電子機器業界を主要顧客として、金属表面熱処理とドライルーブのコーティング加工の事業を行っております。また、江蘇省の昆山三民塗頼電子材料技術有限公司(合弁相手会社名:香港三和金属処理有限公司、所在地:江蘇省昆山市巴城鎮石牌相石路、資本金:US$600万、代表者:伊藤 一隆)(当社株式保有率50.0%)は、2004年8月に設立され、主に江蘇省に進出している日系の電気・電子機器業界を主要顧客として、ドライルーブのコーティング加工と金属表面熱処理の事業を行っております。 2008年1月広東省広州市にドライルーブのコーティング加工事業を行う、当社100.0%子会社の広州徳来路博科技有限公司(所在地:広東省広州市南沙開発区、資本金:US$252万、代表者:飯野 光彦)を設立いたしました。 次に、今後とも大きな発展が期待されるタイ国並びにアセアン諸国に対して、積極的にドライルーブ・コーティング加工事業を拡充するために、2010年7月にタイ国チョンブリー県に合弁会社ドライルーブ・タイランド(所在地:Tambol Donhuaroh,Amphur Muang,Chonburi province, Zip code 20000 Thailand、資本金:18,300万タイバーツ、代表者:小林 昭仁 )(当社出資比率99.9%)を設立いたしました。2013年3月にはベトナム社会主義共和国ハナム省に、当社100.0%子会社のドライルーブ・ベトナム(所在地:Dong Van Ⅱ Industrial Zone, Duy Tien District, Ha Nam Province, Vietnam、資本金:US$240万、代表者:新井 良則)を設立いたしました。 中国は、驚異的な経済成長率をもって発展を続けましたが減速の兆候があります。また、成長の歪みや各種課題を包含しているとも伝えられております。また、タイ国やベトナム社会主義共和国については、経済状況に一抹の不安が内在しております。今後、現地における予期しない法令または規制などの変更、不利な政治的または経済的要因等により、当社関係会社が経営不振に陥った場合、あるいは為替等の要因により現地資産の価値がなくなった場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼすおそれがあります。 (10) 自然災害、事故等のリスク 当社グループは、BCP(事業継続計画)を策定し、また構造物の耐震補強、防火訓練などにより自然災害、事故などの発生に備えていますが、先般の東日本大震災のような自然災害や事故により、ドライルーブ製品の生産拠点である神奈川の技術開発センターが生産不能となった場合、他の事業部が技術開発センターのドライルーブ製品生産の補完ができないため、復旧までの期間すべての生産拠点で生産が停滞し、当社グループの経営成績に大きな影響を及ぼすおそれがあります。 当社グループのコーティング加工は、群馬事業部・愛知事業部・技術開発センターの3拠点、及び連結子会社:国内(長野・大分・真永)、並びに海外(中国・タイ・ベトナム)の関係会社9社の設備で行っております。これらの13拠点のうち1ヶ所に自然災害、事故などが発生し、加工不能となった場合、他の拠点設備で補完することは可能でありますが、特殊な設備での加工は復旧までの期間、生産を中断することとなり、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼすおそれがあります。 また、新型コロナウイルス等による感染症の再拡大により、生産体制、物流体制、営業活動等の事業活動の継続に支障が生じた場合には、当社グループの業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (11) 人材の確保・育成について 当社グループが製品を提供する顧客は技術革新著しい業界であり、それらに見合った新技術の開発と製品化、既存製品の改良は、当社グループに必要不可欠なものであります。会社知名度の向上による適材の採用、教育・研修による人材の育成に努めておりますが、優秀な技術者や研究開発要員が確保・育成できない場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、今後とも事業展開のグローバル化や業務の多様化、開示すべき会計基準の精緻化等が予想されるため、優秀な人材の確保に一層努めてまいりますが、求める人材を十分に確保・育成できない場合には、今後の事業展開に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,211字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度(2024年7月1日~2025年6月30日)における当社グループを取り巻く事業環境は、自動車の認証不正問題による生産・出荷停止の解消と新規採用により受注が増加しました。また高級デジタルカメラ市場の好調もあり、自動車部品及び光学部品の生産が回復した年度でありました。 この結果、当連結会計年度の当社グループ業績は、売上高は5,194百万円(前年同期比10.5%増)、営業利益は780百万円(前年同期比19.2%増)、経常利益は976百万円(前年同期比21.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は702百万円(前年同期比13.9%増)となりました。 当連結会計年度は、物価高騰の影響で原材料費・物流費用・人件費などのすべての原価要素が増加しましたが、設備投資により生産効率を上げて、間接労務費と販売管理費をコントロールしたため、営業利益は売上収益の増加率よりも伸ばすことが出来ました。そして経常利益・親会社株主に帰属する当期純利益の増加につきましては、この期間の為替差損益が悪化(前年同期比29百万円減)したものの、持分法投資損益の増加(前年同期比74百万円増)などの影響を受けております。 当連結会計年度における営業概況は、次の通りです。 当社グループの主要販売先である自動車機器(自動車部品)業界向けは、パワートレイン構成変化の影響を受けましたが、内装・外装部品や電装・電子部品の受注増加により前連結会計年度比10.7%の増収となりました。光学機器(カメラ部品)業界向けは、高級デジタルカメラ部品の受注増加により、前連結会計年度比6.5%の増収となりましたが、電子機器(医療機器・ゲーム機・複合機・半導体・スイッチ等)業界向けは、前連結会計年度比0.2%の減収となりました。この結果ドライルーブ事業の売上高は、5,194百万円(前年同期比10.5%増)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比べ1,144百万円減少し、3,032百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況と主たる増減要因は、次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動により得られた資金は、942百万円(前年同期における営業活動により得られた資金は1,398百万円)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益977百万円、減価償却費386百万円等によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動により使用した資金は、2,025百万円(前年同期における投資活動により使用した資金は1,081百万円)となりました。これは主に、定期預金の預入による支出850百万円、有形固定資産の取得による支出682百万円及び投資有価証券の取得による支出309百万円等によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動により使用した資金は、75百万円(前年同期における財務活動により使用した資金は138百万円)となりました。これは主に、資金流入では長期借入れによる収入320百万円、資金流出では長期借入金の返済による支出308百万円及び配当金の支払額87百万円等によるものです。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度(自 2024年7月1日至 2025年6月30日) 生産高(千円)   前年同期比(%) ドライルーブ事業   5,135,970   11.1 (注) 金額は販売価格によっております。 b.受注実績 当連結会計年度の受注実績をセグメント別に示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) ドライルーブ事業   5,252,325   10.0   406,948   16.7 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメント別に示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度(自 2024年7月1日至 2025年6月30日) 販売高(千円)   前年同期比(%) ドライルーブ事業   5,194,148   10.5 (注) 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、総販売実績の10%以上の相手先がないため記載を省略しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容等 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しております。その作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額並びに開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 a.有形固定資産 当社グループは、原則として、管理会計上の単位を資産グループの基準とし、独立したキャッシュ・フローを生み出す最小単位でグルーピングを行っており、減損の兆候の有無の判定を行なっております。減損の兆候があった場合、将来キャッシュ・フロー等を見積り、減損の要否を判定いたします。判定の結果、減損が必要と判断された資産については、帳簿価額を回収可能価額まで減損処理いたします。将来キャッシュ・フローの見積りは合理的であると判断しておりますが、将来の予測不能な事業上の前提条件の変化によって見積りが変更されることにより、回収可能価額が減少し、減損損失が発生する可能性があります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.財政状態の分析 (資産) 当連結会計年度末の資産合計につきましては、前連結会計年度末に比べ806百万円増加し、12,818百万円(前期末比6.7%増)となりました。これは主に、借地権266百万円の増加、有形固定資産261百万円の増加及び関係会社出資金239百万円の増加等がある一方で、現金預金375百万円の減少等によるものです。 (負債) 当連結会計年度末の負債合計につきましては、前連結会計年度末に比べ39百万円増加し、2,446百万円(前期末比1.6%増)となりました。これは主に、長期借入金265百万円の増加等がある一方で、1年内返済予定の長期借入金253百万円の減少等によるものです。 (純資産) 当連結会計年度末の純資産合計につきましては、前連結会計年度末に比べ767百万円増加し、10,372百万円(前期末比8.0%増)となりました。これは主に、利益剰余金615百万円の増加、為替換算調整勘定149百万円の増加等によるものです。 これらの結果、当連結会計年度末の自己資本比率は80.8%(前連結会計年度末は79.9%)となりました。 b.経営成績の分析 (売上高) 当連結会計年度の売上高は、5,194百万円(前年同期比10.5%増)となりました。当社グループの主要販売先である自動車機器業界向けは、パワートレイン構成変化の影響を受けましたが、内装・外装部品や電装・電子部品の受注増加により前期比10.7%の増収となりました。光学機器業界向けは、高級デジタルカメラ部品の受注増加により、前期比6.5%の増収、電子機器業界向けは、前期比0.2%の減収となりました。 (売上総利益) 当連結会計年度の売上総利益は、1,945百万円(前期比9.4%増)となりました。物価高騰の影響で原材料費・物流費用・人件費などのすべての原価要素が増加しましたが、設備投資により生産効率を上げたことが要因となっております。売上総利益率は37.5%となりました。 (営業利益) 当連結会計年度の営業利益は、780百万円(前年同期比19.2%増)となりました。売上総利益の増加に加え販売管理費をコントロールしたことが要因となっております。 (経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度の経常利益は、976百万円(前年同期比21.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は、702百万円(前年同期比13.9%増)となりました。経常利益・親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、営業利益の増加に加え、この期間の為替差損益が悪化(前年同期比29百万円減)及び持分法投資損益の増加(前年同期比74百万円増)などが要因となっております。 c.キャッシュ・フローの分析 当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの分析につきましては、「第2[事業の状況]4[経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析](1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。 d.資本の財源及び資金の流動性について 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、原材料の仕入のほか、製造経費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資によるものであります。 当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。