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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

川口化学工業

4361 · Standard · 化学

ゴム用添加剤や樹脂用添加剤など工業薬品の専門メーカー。加硫促進剤で世界市場に存在感。

概要

川口化学工業は、1935年に写真薬品ハイポの製造を目的に創業した化学メーカーである。現在はゴム薬品、樹脂薬品、中間体などの工業薬品を主力とし、連結売上高約88億円、従業員160名の規模を持つ。東京証券取引所スタンダード市場および名古屋証券取引所メイン市場に上場している。

化学工業薬品と不動産賃貸の二本柱

当社グループは、化学工業薬品事業と不動産賃貸事業の二つのセグメントで構成される。化学工業薬品事業が売上の圧倒的大部分を占め、2025年11月期の同事業売上高は87億76百万円で全体の99.6%を占めた。不動産賃貸事業は38百万円と小規模である。化学工業薬品はさらにゴム薬品、樹脂薬品、中間体、その他に区分され、それぞれが異なる用途市場を持つ。

ゴム薬品が売上の過半を占める製品構成

2025年11月期の部門別売上高は、ゴム薬品が49億48百万円(構成比56.2%)、その他が20億43百万円(23.2%)、樹脂薬品が9億30百万円(10.6%)、中間体が8億52百万円(9.7%)であった。ゴム薬品は自動車部品やタイヤ向けが中心で、加硫促進剤や老化防止剤が主要製品である。その他部門には機能性化学品や潤滑油添加剤などが含まれ、電子材料向けの合成受託が成長している。

国内生産と上海子会社による海外展開

生産拠点は国内にあり、過去には鹿島工場(1977年開設、2002年閉鎖)を有していたが、現在は詳細不明である。海外展開については、2010年に設立した連結子会社の開溪愛(上海)貿易有限公司を通じて中国市場での販売を行っている。輸出も一部行われており、ゴム薬品では東南アジア向けが低調であった一方、樹脂薬品や中間体では海外向け販売が伸長した年もある。

連結グループの体制

当社グループは、川口化学工業株式会社(親会社)、連結子会社の開溪愛(上海)貿易有限公司、および非連結子会社の有限会社ケーシーアイサービスの3社で構成される。開溪愛(上海)貿易有限公司は中国市場での販売・貿易を担い、ケーシーアイサービスは国内のサービス業務を行うと推測される(非連結のため詳細は不明)。グループ全体で化学工業薬品の製造販売と不動産賃貸を展開している。

業界の中での役割は化学品サプライチェーンの中流に位置し、ゴム・樹脂製品メーカー向けに添加剤・中間体を供給。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
88億円
営業利益
4億円
営業利益率
4.5%
純利益
3億円
2025/11 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2025/11
事業売上構成比利益利益率
化学工業薬品事業88億円100.0%4億円4.5%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01ゴム薬品主力

タイヤや工業用品などゴム製品の製造に必要な加硫促進剤、加硫剤、老化防止剤、加工助剤、しゃく解剤などを製造販売。ゴム製品の品質向上に貢献。

主な製品・サービス5
加硫促進剤
ゴムの加硫を促進し、ゴム製品の物理特性を向上させる薬品。
加硫剤
ゴム分子を架橋し弾性を付与するための薬品。
老化防止剤
ゴム製品の劣化を防ぎ、寿命を延ばす薬品。
加工助剤
ゴムの加工性を改善するための薬品。
しゃく解剤
ゴムの可塑化を促進し、加工を容易にする薬品。

02樹脂薬品準主力

樹脂製品の製造工程で使用される酸化防止剤、重合防止剤・調整剤などを提供。樹脂の安定性と品質維持に寄与する。

主な製品・サービス2
酸化防止剤
樹脂の酸化劣化を防ぎ、製品寿命を延ばす薬品。
重合防止剤・調整剤
重合反応を制御し、樹脂の品質を調整する薬品。

03中間体副次

染料・顔料、医薬・農薬などの原料となる中間体を製造販売。

主な製品・サービス2
染料・顔料中間体
染料や顔料の製造に使用される中間原料。
医薬・農薬中間体
医薬品や農薬の製造に使用される中間原料。

04その他その他

機能性化学品、潤滑油添加剤、防錆剤、金属除去剤など、特定の業界向けではない多様な工業薬品を提供。

主な製品・サービス4
機能性化学品
特定の機能を持つ化学品。
潤滑油添加剤
潤滑油の性能を向上させる添加剤。
防錆剤
金属表面の錆を防ぐ薬品。
金属除去剤
金属表面の不純物を除去する薬品。

05不動産賃貸その他

保有する不動産の賃貸を行う。

製品と技術

ゴム薬品:加硫促進剤と老化防止剤が主力

ゴム薬品部門の主要製品は加硫促進剤、加硫剤、老化防止剤、加工助剤、しゃく解剤である。加硫促進剤はゴムの加硫反応を促進し、タイヤや工業用品の耐久性を向上させる。老化防止剤はゴム製品の劣化を防ぎ、自動車部品や医療用ゴム製品に使用される。2025年11月期のゴム薬品売上高は49億48百万円で、国内の自動車生産の失速や海外の安価品競合の影響を受けたが、医療用ゴム向け需要の伸びが下支えした。

樹脂薬品:酸化防止剤と電子材料向け受託合成

樹脂薬品では酸化防止剤、重合防止剤・調整剤を製造する。酸化防止剤はプラスチックや合成樹脂の劣化を抑制し、自動車部品や電子機器に用いられる。近年は電子材料向けの特殊受託合成製品が成長しており、国内向け販売が大幅に増加した。2025年11月期の樹脂薬品売上高は9億30百万円で、前期比4.5%増加した。一方で、アクリル酸エステル向け汎用製品は海外品との競合で減少している。

中間体:医薬・農薬・染顔料向けの有機化合物

中間体部門は染料・顔料中間体、医薬・農薬中間体を取り扱う。医薬中間体としては脱水縮合剤があり、農薬中間体では特定製品の需要が低調である。染顔料中間体は海外製品との競争で需要が低迷している。2025年11月期の売上高は8億52百万円で、前期比20.4%減少した。この部門は需要変動が大きく、収益の不安定要因となっている。

その他薬品:機能性化学品と環境用薬剤

その他部門には機能性化学品、潤滑油添加剤、防錆剤、金属除去剤、環境用薬剤などが含まれる。特に電子材料向けの機能性化学品が成長しており、2025年11月期の売上高は20億43百万円で前期比4.1%増加した。環境用薬剤では顧客需要の拡大に迅速に対応し販売を伸ばした。この部門は当社の合成技術を活かした高付加価値製品が多く、収益の安定化に寄与している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

ゴム薬品専業で安定、市場縮小に備え

川口化学工業はゴム用薬品(加硫促進剤、老化防止剤)に特化した化学メーカー。同業のクラレや東洋紡が総合化学であるのに対し、同社はニッチ分野でシェアを確保。売上約90億円、営業利益率4.5%と安定しているが、ゴム市場の成熟やタイヤ需要の地域シフトが成長制約に。

強み

  • ゴム薬品で長年の研究開発実績があり、品質面で顧客からの信頼厚い。
  • 売上90億円前後で推移し、営業利益率4.5%と急変動が少ない。
  • 大手タイヤメーカーなどとの取引が継続的で、安定的な受注が見込める。
  • 世界でも同業が限られ、需要が完全には代替されない。

課題

  • 自動車生産台数の伸び悩みや合成ゴムの代替で市場成長が鈍化。
  • 特定用途に特化しているため、新規顧客開拓が容易でない。
  • 石油由来原料の価格変動が収益を左右し、価格転嫁に時間がかかる。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

化学の時価総額近傍。太字が川口化学工業

時価総額で並べると、掲載10社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14243ニックス25億円9.1倍
24616川上塗料24億円10.0倍
34920日本色材工業研究所24億円7.0倍
47928旭化学工業24億円25.8倍
54976東洋ドライルーブ21億円10.4倍
64361川口化学工業19億円5.2倍
74918アイビー化粧品19億円13.4倍
84240クラスターテクノロジー18億円14.2倍
94935リベルタ12億円
107886ヤマト モビリティ & Mfg.10億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 12件

写真薬品ハイポの製造から株式会社化へ(1935~1937年)

1935年12月、写真薬品ハイポの製造を企業化するため、川口化学研究所が設立された。ハイポは写真定着液に用いられるチオ硫酸ナトリウムであり、当時の写真産業の需要に応えるものであった。1937年1月には組織を変更し、川口化学工業株式会社となる。資本金は30万円で、これが現在の川口化学工業の直接の前身である。創業からわずか1年余りでの株式会社化は、事業への期待の大きさを示している。

営業網の拡大と東証上場(1958~1961年)

1958年7月、大阪営業所を開設し、関西地区への販売網を強化した。当時はまだ写真薬品や工業薬品の需要が拡大する時期であり、営業拠点の増設は成長戦略の一環であった。1961年10月には東京証券取引所市場第2部に上場を果たす。上場により資金調達の幅が広がり、その後の設備投資や事業拡大の基盤が整えられた。この時期、会社は工業薬品全般へと事業領域を広げつつあった。

増資と鹿島工場開設による生産体制の強化(1974~1977年)

1974年12月、資本金3億円に増資。さらに1977年2月には鹿島工場を開設し、生産能力を大幅に拡大した。鹿島工場は臨海工業地帯に位置し、原材料の調達や製品の輸送に適していた。1977年12月には資本金6億1千万円に達し、高度成長期の需要増に対応するための積極投資が行われた。同時に1976年4月には本社を東京都千代田区内神田に移転し、業務の効率化を図った。

鹿島工場閉鎖と中国子会社設立による再編(2002~2010年)

2002年5月、鹿島工場を閉鎖した。閉鎖の理由は明示されていないが、業績の悪化や需要構造の変化が背景にあると推測される。工場閉鎖後は生産体制を縮小し、既存設備の活用に注力した。2010年8月には開溪愛(上海)貿易有限公司を設立し、中国市場への直接進出を開始した。これは成長著しい中国市場での販売拡大を狙ったもので、現在も同社は連結子会社として機能している。

市場区分の変更と名古屋上場(2022~2024年)

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しにより、従来の市場第2部からスタンダード市場に移行した。これは東証の再編に伴う自動的な移行である。2024年10月には名古屋証券取引所メイン市場に新規上場し、中部地区での資金調達と認知度向上を図った。この間、中期経営計画「ACCEL2026」を策定し、新製品開発や設備投資、人材育成などの課題に取り組んでいる。

年表12件を開く

1930年代

  • 1935年12月創業写真薬品ハイポの製造の企業化のため川口化学研究所を設立
  • 1937年1月川口化学工業株式会社に組織を変更 資本金30万円

1950年代

  • 1958年7月大阪営業所を開設

1960年代

  • 1961年10月上場東京証券取引所市場第2部に上場

1970年代

  • 1974年12月資本金3億円に増資
  • 1976年4月本社を東京都千代田区内神田2-8-4に移転
  • 1977年2月鹿島工場を開設
  • 1977年12月資本金6億1千万円に増資

2000年代

  • 2002年5月鹿島工場閉鎖

2010年代

  • 2010年8月開溪愛(上海)貿易有限公司(現・連結子会社)を設立

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第2部からスタンダード市場に移行
  • 2024年10月上場名古屋証券取引所メイン市場に上場

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/11期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    新製品開発と設備投資による事業基盤強化

    2025年6月稼働の増強設備を最大限活用し、安定稼働と工程最適化を進める。研究開発・マーケティングと連動した新製品の市場投入を加速し、投資効果の早期実現と収益構造強化を図る。

  2. 02

    人材戦略と組織力の向上

    人材を重要な経営資源と位置づけ、教育・評価・処遇の一体運用を進める。人事評価制度の改定を計画的に進め、モチベーション向上とキャリアパス明確化を図るとともに、情報共有・目標管理の標準化で組織力の底上げを目指す。

  3. 03

    リスク管理・品質・環境マネジメントの強化

    地政学リスクやサプライチェーン不安定化に備え、原材料調達の早期発注・在庫最適化・複数調達先確保を徹底。品質・環境マネジメントシステムを基盤に内部統制・コンプライアンスを継続強化し、事業運営の透明性と適正性を確保する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で160人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は678万円で、9期前と比べて+2.9%平均年齢は41.7歳、平均勤続年数は15.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年11月160
2017年11月166
2018年11月163
2019年11月65942.116.3164
2020年11月60439.915.4173
2021年11月66941.816.0165
2022年11月68342.316.2171
2023年11月64842.716.7166
2024年11月69641.815.9171234
2025年11月67841.715.8160250

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位6)
生産設備 — 本社事務所 川口工場 研究所(埼玉県川口市)2,244百万円
化学工業薬品事業
賃貸用土 地 — 本社事務所(埼玉県川口市)71百万円
不動産賃貸事業
その他の設備 — 本社(東京都千代田区)7百万円
化学工業薬品事業
その他の設備 — 大阪営業所(大阪府大阪市西区)4百万円
化学工業薬品事業
店舗・事務所 — 中国上海市1百万円
化学工業薬品事業
1百万円

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年11月期の売上高は88億円営業利益4億円前期と比べると減収増益で、売上が-1.1%、利益が+0.0%。

売上高
-1.1%
88億円
営業利益
+0.0%
4億円
純利益
+0.0%
3億円
営業利益率
4.5%
前期比 +0.1%pt

会社が出している今期の予想2026年11月期

項目会社予想前期実績
売上高92億円88億円
営業利益4億円4億円
純利益2億円3億円
1株あたり配当¥60¥60

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は43億円、営業利益は3億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+0.0%、営業利益は+50.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q2100.00
2023年2Q2129.51
2023年3Q2000.01
2023年4Q241
2024年1Q2015.00
2024年2Q2214.52
2024年4Q4724.31
2025年2Q4324.71
2025年4Q4524.42
2026年2Q4337.02

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年11月期からの14期で、売上は68億円から88億円へ1.3倍に増えた。直近期の営業利益率は4.5%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年11月6811
2013年11月6200
2014年11月6710
2015年11月6600
2016年11月6410
2017年11月7032
2018年11月7622
2019年11月7521
2020年11月6611
2021年11月7943
2022年11月8432
2023年11月8633
名古屋証券取引所メイン市場に上場
2024年11月89444.53
2025年11月88444.53

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年11月期

売上高88億円のうち、営業利益として残るのは4億円4.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は3億円、売上の3.4%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金81.8%72億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金13.6%12億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益4.5%4億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
18.2%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比2.7pt
4.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.0pt
3.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+3.0pt
9.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年11月期は営業CFが8億円、投資CFが−7億円で、差し引きのフリーCFは1億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は12億円で、売上の1.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年11月5−4216
2013年11月4−4−105
2014年11月2−1−115
2015年11月3−2017
2016年11月3−2017
2017年11月6−4−128
2018年11月2−63−47
2019年11月3−93−64
2020年11月7−4239
2021年11月8−2−1613
2022年11月0−2−2−29
2023年11月5−40110
2024年11月1−3−1−27
2025年11月8−74112

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年11月期の総資産は89億円。このうち返さなくてよい自己資本が31億円で、自己資本比率は35.3%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年11月63154824.6
2013年11月59154426.0
2014年11月60164426.2
2015年11月57154226.3
2016年11月57154226.7
2017年11月63174627.5
2018年11月68185027.2
2019年11月73195426.7
2020年11月72205227.4
2021年11月79235628.5
2022年11月83245929.0
2023年11月83265731.6
2024年11月85295633.8
2025年11月89315735.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年11月期の内訳
現金及び預金
12億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
24億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
57億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
63
/ 100
安定性自己資本比率24 / 40
収益力営業利益率9 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り203社中42位あたり、逆に低いのは自己資本比率203社中190位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
9.9%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
4.5%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
35.3%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
-1.1%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.8%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,593で、1年前と比べて+8.7%過去52週の値幅のなかでは38%の位置にある。

¥1,593-0.1%1ヶ月+5.7%1年+8.7%時価総額19億円
過去52週の値幅
安値¥1,400高値¥1,910

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)5.2倍
PER (会社予想)8.1倍
PBR0.59倍
配当利回り3.77%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で+3.7%上昇し、25日線(1489円)を上回る。週足では75日線(1463円)も上抜けており、中期的な上昇トレンドが確認できる。52週高値(1910円)からは20.5%低いが、52週安値(1377円)からは10.2%高い位置。出来高は平均並みで、上値追いの動き。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PER 4.95倍は同業界平均17.85倍を大きく下回り、PBR 0.56倍も平均1.37倍を下回る。配当利回り3.95%は平均2.76%を上回り、ROE 9.9%と収益性も良好。配当性向26.4%と低く、今後の増配余地もある。割安成長株として魅力的な水準にある。

指標この会社業種平均
PER (実績)5.2倍17.8倍
PER (予想)8.1倍
PBR0.59倍1.41倍
ROE9.9%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

PER4.9倍・PBR0.56倍と極めて割安で、減損リスクが織り込まれている可能性がある。強気派は、バリュエーションの安さと高配当利回り(3.95%)を根拠に、自動車生産の底打ちやコスト転嫁進展による業績回復を期待する。弱気派は、売上高が伸び悩み(前期比+3.5%)、営業利益率4.5%と低水準であり、原材料高やEVシフトで中長期的な需要減少懸念があると指摘。

プラスに働く材料7
  • 極度の割安感

    PER4.9倍、PBR0.56倍は解散価値近く、バリュエーションの下支えがある。

  • 高配当利回り

    配当利回り3.95%はインカムゲインとして魅力的。

  • 自動車需要回復

    世界的な自動車生産回復で販売数量増加が期待できる。

  • 低PER(実績4.95倍)で割安感継続影響

    PER4.95倍は化学業界平均の約半分、収益安定なら修正余地

  • 高配当利回り3.95%継続影響

    安定配当継続でインカムゲイン魅力、株主還元姿勢

  • 自己資本比率の高さ継続影響

    PBR0.56倍と低く、自己資本比率高く財務基盤堅固

  • 特殊化学品需要の安定不定影響

    売上高89億円横ばいだが、ニッチ市場で需要底堅い

マイナスに働く材料7
  • 低成長・低収益性

    売上高成長率が数%で、営業利益率4.5%と資本効率が悪い。

  • EVシフトの逆風

    電動化でゴム使用量が減る可能性があり、中長期需要に懸念。

  • 原材料価格リスク

    原油由来の原材料価格変動が利益を圧迫しやすい。

  • 売上高の伸び悩み通年影響

    FY2025/11売上高88億円(前期比-1.1%)、成長鈍化でバリュエーション低下

  • 営業利益率の低さ(4.5%)継続影響

    営業利益率4.5%は低水準、コスト上昇で更に圧迫リスク

  • 競合との価格競争継続影響

    化学業界の過当競争で販売価格下落懸念

  • 株式流動性の低さ継続影響

    時価総額19億円で売買高少なく、需給悪化で下落しやすい

次の決算で確かめる点
売上高成長率
自動車生産の動向を反映する。
営業利益率
原材料コスト転嫁の成否を示す。
自己資本比率
財務の安定性と減損リスクを測る。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり60で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは3.77%。

年間配当
¥60
1株あたり
配当利回り
3.77%
いまの株価に対して
配当性向
26.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2018年11月3028.3
2019年11月300.028.6
2020年11月300.092.4
2021年11月5066.725.2
2022年11月500.032.9
2023年11月500.024.8
2024年11月6020.022.6
2025年11月600.026.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥60

株主

有価証券報告書より

2025年11月期末の株主数は延べ1,410人。区分でいちばん多いのは個人・その他62.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が34.7%を占め、残る65.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年11月%2021年11月%2022年11月%2023年11月%2024年11月%2025年11月%
個人・その他63.663.163.861.862.162.1
事業法人32.231.232.535.234.634.5
証券会社2.83.21.81.92.11.9
外国法人0.60.20.50.91.11.2
自己株式0.20.20.20.20.20.2
金融機関0.82.21.30.00.10.2
外国人個人0.00.10.10.00.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01山田化成株式会社16.48
02正喜商事株式会社9.92
03いずも産業株式会社3.61
04山田史郎2.30
05今川和明2.05
06三井化学株式会社2.05
07山田善大1.64
08久枝進二1.64
09両角義信1.64
10平峯 直1.39

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-06-01
    正喜商事株式会社 代表取締役 山田史郎
    新規の大量保有報告
    4.70%
    -1.11pt
  • 2026-06-01
    正喜商事株式会社 代表取締役 山田史郎
    変更報告
    4.70%
    -1.11pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+3531%、1株純資産は14期で+1934%。直近期のROEは9.9%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年11月71275.414.536.9
2013年11月01250.3300.0
2014年11月301,2922.449.399.3
2015年11月−341,234−2.7
2016年11月281,2552.341.3
2017年11月1481,42211.015.622.5
2018年11月1381,5179.48.828.3
2019年11月1201,6007.78.728.6
2020年11月491,6203.019.692.4
2021年11月2311,85013.35.725.2
2022年11月1801,9819.48.332.9
2023年11月2102,16710.16.824.8
2024年11月2762,36812.25.122.6
2025年11月2452,5749.96.026.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2025/11期の役員報酬は総額119百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
山田秀行代表取締役 社長57147
萱野高志常務取締役6717
泉本勝常務取締役 営業部長6511
安藤博之取締役6325
本間義隆取締役 経理部長594
宮本浩士取締役(監査等 委員)64
石上尚弘取締役(監査等 委員)667
鈴木俊介取締役(監査等 委員)57

役員報酬の内訳2025/11

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円退職慰労百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)56619129719
社外取締役3193227

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/11期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容368字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社、連結子会社(開溪愛(上海)貿易有限公司)及び非連結子会社(㈲ケーシーアイサービス)の計3社で構成されており、ゴム薬品、樹脂薬品、中間体、その他の関連工業薬品の製造販売を営む化学工業薬品事業及び不動産賃貸事業を展開しております。 当社グループの事業におけるセグメントとの関連は、次のとおりであります。なお、セグメントと同一の区分であります。 事業区分   主要品目 化学工業薬品事業 ゴム薬品   加硫促進剤 加硫剤 老化防止剤 加工助剤 しゃく解剤 樹脂薬品   酸化防止剤 重合防止剤・調整剤 中間体   染料・顔料中間体 医薬・農薬中間体 その他   機能性化学品 潤滑油添加剤 防錆剤 金属除去剤 その他工業薬品 不動産賃貸事業   不動産の賃貸 事業の系統図は下図の通りであります。
経営方針・対処すべき課題1,230字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営基本方針 当社は有益な化学品の研究開発、製造、販売によって社会に貢献し、事業の成長発展を通じて社員の生活向上を 図り、利潤の適正な配分を以って株主の負託に応えることを経営の基本理念として取り組んでおります。 (2)目標とする経営指標 継続的な収益基盤の確立を図るため、売上高経常利益率を重視し事業運営にあたっております。また、継続して 配当できる財務体質の改善を継続し、収益構造の安定化に向け努めてまいります。 (3)中長期的な会社の経営戦略 当社の事業環境は不安定な原材料価格、為替の変動、他国企業との競争が引き続くなど厳しい状況が続くものと 予想されます。 外部環境、内部課題を捉え、経営5ヶ年計画を策定し、収益の改善、体質の強化に努めるともに経営状況の変化 に迅速に対応してまいります。 (4)会社の対処すべき課題 当社グループは将来にわたり持続的な成長を続けるために、5つの事業戦略(①新製品開発の推進②市場拡大への挑戦③設備投資による環境負荷の低減④経営資源活用の最大化⑤システムの効率利用)を柱とする中期経営計画「ACCEL2026」を策定し、推進しております。 (詳細については当社ウェブサイト https://www.kawachem.co.jp/ir/other/「新中期経営計画策定に関するお知らせ(2021.12.1発表)」をご参照ください。) 最終年となる125期においては、当社グループを取り巻く環境変化に適切に対応し、企業価値の一層の向上を図るため、下記の課題に重点的に取り組むことが重要であると考えております。 1. 新製品開発・設備投資による事業基盤強化 2025年6月に稼働を開始した増強設備を最大限活用し、安定稼働と工程最適化を進めます。研究開発・マーケティングと連動した新製品の市場投入を加速し、投資効果の早期実現と収益構造の強化を図ります。 2. 人材戦略・組織力の向上 人材を重要な経営資源と位置づけ、教育・評価・処遇の一体運用を進めます。特に、人事評価制度の改定を計画的に進め、モチベーション向上とキャリアパスの明確化を図ります。加えて、情報共有・目標管理の標準化を推進し、組織力の底上げを目指します。 3. リスク管理・品質・環境マネジメントの強化 地政学リスクやサプライチェーン不安定化への備えとして、原材料調達の早期発注・在庫最適化・複数調達先確保  を徹底します。品質・環境マネジメントシステムを基盤に、内部統制・コンプライアンスの継続的強化を図り、事業運営の透明性と適正性を確保します。 当社グループは、上記の課題に持続的かつ機動的に取り組むことで、社会情勢の変化への柔軟な対応と企業価値の向上を実現し、社会への貢献を目指してまいります。
事業等のリスク2,634字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項については、以下のようなものがあります。 ただし、当該事項は有価証券報告書提出日現在において判断したものであり、全てを網羅したものではありません。 (1)国内外の経済情勢・需要変動 当社グループの製品は、自動車製品、医療・電子材料等を初め多岐にわたる分野で使用されております。当社グループ製品の需要は、製品を販売している様々な分野の経済状況の影響を受けることになります。従いまして、国内外の経済情勢・需要変動により当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (2)原材料価格の高騰 当社グループが使用する主要原料は原油を基礎としているため、ナフサ価格や為替相場の変動の影響を受けます。また、需給バランスの変化や地政学的リスクにより供給不足の状況になった場合においても変動の影響を受け原料価格が高騰する可能性があり、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (3)価格競争 当社グループが事業を展開する市場において国際競争が激化しております。競合先は当社グループより競争力を有している可能性があります。また、新しい競合先の市場参入に伴い、当社グループの製品が厳しい価格競争にさらされる可能性もあります。その結果、競争激化によるシェアの確保での価格の下落、又は、シェアの低下により当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 当社グループでは、これらに対応すべく日々合理化を推進しコストダウンに努め製造原価の低減に努めております。 (4)原材料の調達、サプライチェーンに関するリスク 当社グループは、原材料の調達先を複数確保するなど、安定的な原材料の調達に努めておりますが、地政学リスクや国内の働き方改革関連法等に由来する国内外輸送量の低下による原材料の調達遅延、製品の納入遅延の発生、その他原材料メーカーの事故、品質不良、自然災害及びその他要因による供給停止により、当社グループの生産活動に支障をきたす場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (5)製品の品質リスク 当社グループは、製品の品質について細心の注意を払いつつ生産を行い、品質保証の国際規格ISO9001に従って品質マネジメントを確立し、厳格な品質管理に努めておりますが、製品について欠陥がなく、クレームが発生する可能性がないという保証はありません。契約不適合責任や製造物責任に係る製品の欠陥が生じた場合は、損害賠償や補修等の費用が発生することにより、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 当社グループでは、製品の不良等による万が一のトラブル発生に備え、PL保険に加入しリスクの低減を図っております。 (6)為替レートの変動 外貨建債権債務について為替予約等のリスクヘッジを行っており、今後とも適切なリスクヘッジ対策を実施してまいりますが、為替変動が業績に与える可能性があります。 (7)事故・災害による影響 当社グループの生産拠点並びに物流拠点は埼玉県に所在しております。埼玉県で地震、台風等の大規模災害の発生又は事故等により生産設備の壊滅、物流機能の停止等により、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (8)人材の確保 当社グループは、人材を重要な経営資源と認識しており、年々激しくなる採用環境の中でさらなる成長を継続的に実現するためには、人材の確保及び育成が重要と考えております。今後も人材の計画的な確保や育成に努めてまいりますが、適切な人材を確保・育成できない場合、計画どおりの事業活動を行うことができず、当社グループの事業拡大に影響を及ぼす可能性があります。 (9)環境問題及び特有の法的規制 当社グループの製品には、多種多様の化学物質が用いられるため、環境関連法及び当社グループが同意するその他の要求事項を順守し、環境保護に努めております。また、地球環境保護を企業の社会的責任と認識し、省エネルギー化や環境負荷物質の排出抑制にも努めております。しかしながら、厳しい環境関連法等が施行され事業活動が制約を受けた場合、一部製品の製造廃止、新たな設備投資が必要になる等により、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (10)海外事業に潜在するリスク 当社グループは、中華人民共和国に子会社を1社有しており、予期し得ない法律や規制の変更など、政治面や経済面での海外事業特有のリスクが潜在しております。これらのリスクが顕在化した場合は、事業活動の停止などにより当社グループの業績に影響を与える可能性があります。そのため、子会社を通じて法律規制、政治・経済等の状況変化の適宜把握に努めております。 (11)退職給付債務に起因するリスク 当社グループの主な従業員の退職給付債務算定方法として簡便法を採用しております。そのため、年金資産運用利回りの低下は退職給付費用の増加に繋がり、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (12)訴訟事件等 当連結会計年度において、当社グループに影響を与える訴訟等は提起されておりませんが、事業に関連して、訴訟、係争、その他の法律的手続きの対象となるリスクがあり、訴訟事件等が業績に影響を与える可能性があります。 (13)情報セキュリティリスク 当社グループは、情報システムの安定運用および情報資産の保護を重要な経営課題と位置付け、各種セキュリティ対策を講じております。 しかしながら、サイバー攻撃の高度化・巧妙化、内部不正、システム障害、委託先を含むサプライチェーンの脆弱性等により、情報漏えい、データ改ざん、サービス停止等の事象が発生する可能性を完全に排除することはできません。 これらの事象が発生した場合、当社グループの事業運営に重大な影響を及ぼすとともに、顧客・取引先からの信頼失墜、損害賠償請求、行政処分等により、当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (14)その他のリスク 当社グループには、知的財産、取引先に対する債権の貸倒れリスク、情報システムへの不正侵入等のリスクがあり、対策を強化しておりますが、これらのリスクが顕在化した場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,506字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における当社グループを取り巻く事業環境は、ロシアウクライナ戦争の長期化、中東情勢の緊張、トランプ関税による景気下押し懸念が広がる中、AI需要の拡大による景気の下支えにより緩やかながらも世界情勢は底堅い成長を維持しています。 米国においては、利下げによる景気下支えを続け、インフレは減速傾向にあるものの個人消費鈍化の兆しが見られています。また、労働市場は徐々に減速しており、雇用の伸びは鈍化傾向にあります。関税政策やインフレの再加速がリスク要因となり、依然として先行き不透明な状況が続いています。 中国では、長引く不動産不況に加え政府主導の買い替え策の効果が薄れ、消費の減速が続いています。米中首脳会談において関税の引き下げ、規制延期が合意され、一時的に緊張が緩和しましたが、レアアース規制等火種を残しています。 日本経済は、インバウンド需要の回復と底堅い個人消費にも支えられ、内需は堅調に推移していますが、自動車産業を中心に米国の関税政策の影響を強く受け外需の弱さが散見されました。半導体関連輸出はAI需要により好調を維持していますが、全体としては輸出の伸び悩みが続いています。 当社グループに関係の深い自動車産業においては、2025年前半(1~6月) の国内生産は昨年の認証不正問題に伴う出荷停止等による減産からの回復が進み、生産台数が前年比で増加しましたが、7月以降輸出環境の厳しさが国内生産にも影響し前年比で減少が続いています。 このような環境の中、当社グループは2022年を起点とする5ヵ年中期経営計画(第121期「2022」から第125期「2026」まで)「ACCEL2026-革新を強力に推進し、成長を加速する」の最終年に向け、生産能力増強を目的に成長投資やコスト削減の取り組みを実行、併せて既存設備を柔軟に活用できる環境を整え、成長市場である半導体材料、医薬品用途向け等の有機化合物の需要に対応、長年培った有機合成技術を活かし高付加価値製品の開発を強化、お客様の要望にきめ細かく対応できる体制を確立、策定した目標の実現に向け活動を展開しています。また、労働環境の改善に積極的に取り組み、企業価値を高める活動を継続的に行いました。 そのような状況の中、ゴム薬品は、汎用製品の需要が国内向け、海外向け共に低調に推移し販売は前期を下回り、特殊薬品の販売は伸長しましたが、ゴム薬品全体では売上は前期を下回りました。樹脂薬品については、主要製品の販売は低調に推移しましたが、特殊用途向け製品の販売は、国内向け、海外向け共に伸長し売上は前期を上回りました。中間体については、海外向け販売は伸長しましたが、国内向けの需要が低迷し中間体全体では売上は前期を下回りました。その他薬品については、需要低迷により販売が低調に推移した製品もありますが、特殊添加剤を中心に販売が伸長し売上は前期を上回りました。 これらの結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 (a)財政状態 当連結会計年度の資産合計は88億68百万円(前期比3.9%増)、負債合計は57億34百万円(同1.5%増)、純資産合計は31億33百万円(同8.7%増)となりました。 (b)経営成績 当連結会計年度の売上高は88億14百万円(前期比1.2%減)、営業利益4億26百万円(同12.8%増)、経常利益は4億4百万円(同3.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は2億98百万円(同11.3%減)となりました。 セグメント業績の概況は次のとおりであります。 Ⅰ.化学工業薬品事業 売上高は87億76百万円(前期比1.2%減)、セグメント利益(営業利益)は3億95百万円(同14.0%増)となりました。 Ⅱ.不動産賃貸事業 売上高は38百万円(前期比0.0%増)、セグメント利益(営業利益)は30百万円(同0.4%減)となりました。 (化学工業薬品事業の部門別の概況) <ゴム薬品> ゴム薬品の部門において、国内の工業用品向け製品は、国内における自動車生産が失速した影響を受け自動車部品関連製品の販売は低迷しましたが、医療用ゴム製品向けの需要が伸長し、売上は前期を上回りました。 タイヤ向け製品は、主力製品の販売が堅調に推移、特殊製品の販売が安価な海外品の影響を受け低迷しましたが、売上は前期を上回りました。合成ゴム向けは、需要の低迷により、汎用ポリマー向け製品、特殊ポリマー向け製品共に、売上は前期を下回りました。 海外向けは、主力老化防止剤の販売を伸ばすことができましたが、東南アジアを中心に市場が低調に推移、特殊用途向け製品の販売も低迷、売上は前期を下回りました。 この結果、国内・輸出合わせてのゴム薬品の売上高は49億48百万円(前期比0.2%減)となりました。 <樹脂薬品> 樹脂薬品の部門は、電子材料関連製品は、国内向けの特殊受託合成製品の販売が大幅に増加、海外向けも汎用製品の販売は伸長、主要販売先であるアクリル酸・アクリル酸エステル向けの汎用製品は海外安価品との競合により、販売は減少しましたが、全体では売上は前期を上回りました。 この結果、樹脂薬品部門合計の売上高は9億30百万円(前期比4.5%増)となりました。 <中間体> 中間体部門においては、医薬中間体は、脱水縮合剤の需要が低迷し売上は減少しました。農薬中間体は、販売を増やした製品もありますが全体では売上は前期を下回りました。染顔料中間体は、海外製品との競争により需要が低迷し、販売は減少しました。界面活性剤中間体は、顧客での需要が安定、売上は前期を上回りました。 この結果、中間体部門合計の売上高は8億52百万円(前期比20.4%減)となりました。 <その他> その他の部門においては、一部製品の売上は減少しましたが、当社が強みを持つ合成技術を活用し、電子材料向け製品を中心に販売を増やし、売上は前期を大きく上回りました。 特殊用途向け製品は、市場における需要が低迷し販売は減少しました。 環境用薬剤においては、顧客での需要拡大に迅速に対応したことにより販売を増やし、売上は前期を上回りました。 この結果、この部門合計の売上高は20億43百万円(前期比4.1%増)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益4億4百万円、減価償却費4億26百万円、棚 卸資産の減少3億82百万円による資金の増加等に対し、退職給付に係る資産の増加25百万円、退職給付に係る 負債の減少1億9百万円、仕入債務の減少2億29百万円、法人税等の支払79百万円による資金の減少等により 8億29百万円の資金の増加(前期は1億43百万円の資金の増加)となりました。 投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得7億36百万円による資金の減少等により7億38 百万円の資金の減少(前期は3億5百万円の資金の減少)となりました。 財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れによる収入9億30百万円による資金の増加に対し、長期借 入金の返済4億79百万円、配当金の支払72百万円による資金の減少等により3億59百万円の資金の増加(前 期は1億38百万円の資金の減少)となりました。 以上の結果、現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は、前連結会計年度末に比べて4億67百万円増加し て12億12百万円となりました。 ③生産、受注及び販売の実績 a. 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 区分   当連結会計年度(自 2024年12月1日至 2025年11月30日)(千円)   前期比(%) 化学工業薬品事業 ゴム薬品   4,785,384   △3.9 樹脂薬品   847,025   7.8 中間体   802,415   △28.3 その他   1,940,745   △8.8 不動産賃貸事業   -   - 計   8,375,569   △7.1 (注)生産金額は、販売価格で算定しております。 b. 受注実績 当社は、原則として見込生産を行っているため、該当事項はありません。 C.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次の通りであります。 区分   前連結会計年度(自 2023年12月1日至 2024年11月30日)   当連結会計年度(自 2024年12月1日至 2025年11月30日) (千円)   (%)   (千円)   (%) 化学工業薬品事業   8,882,361(1,897,208)    (21.4)   8,776,078(1,857,025)    (21.2) ゴム薬品   4,958,068(1,399,845)    (28.2)   4,948,932(1,347,402)    (27.2) 樹脂薬品   890,921(321,661)    (36.1)   930,766(334,325)    (35.9) 中間体   1,070,960(146,986)    (13.7)   852,744(156,109)    (18.3) その他   1,962,411(28,714)    (1.5)   2,043,635(19,188)    (0.9) 不動産賃貸事業   38,388(   -  )    ( - )   38,397(   -  )    ( - ) 計   8,920,750(         1,897,208)    (21.3)   8,814,476(         1,857,025)    (21.1) (注)括弧の数字(内書)は、輸出販売高及び輸出割合であります。 最近2連結会計年度における輸出高の総額に対する地域別の輸出の割合は、次の通りであります。 輸出先   前連結会計年度(%)   当連結会計年度(%) アメリカ   4.6   3.5 アジア   88.8   87.1 その他   6.6   9.4 計   100.0   100.0 最近2連結会計年度における主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は、次の通りであります。 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 山田化成㈱   1,832,972   20.5   1,818,368   20.6 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されております。連結財務諸表の作成に当たって、過去の実績や取引状況等を勘案し、合理的と考えられる見積り及び判断を行っている部分があり、その結果を資産・負債及び収益・費用の数値に反映しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 なお、連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a. 財政状態の分析 (流動資産) 当連結会計年度末における流動資産は、前連結会計年度末と比べて32百万円増加し、63億71百万円となりました。その主な要因は、現金及び預金が4億67百万円増加したことに対し、売上債権が69百万円、棚卸資産が3億82百万円減少したことによります。 (固定資産) 当連結会計年度末における固定資産は、前連結会計年度末と比べて3億3百万円増加し、24億96百万円となりました。その主な要因は、有形固定資産が2億73百万円、投資その他の資産が33百万円増加したことによります。 (負債) 当連結会計年度末における総負債は、前連結会計年度と比べて85百万円増加し、57億34百万円となりました。その主な要因は、長期借入金が8億3百万円増加したことに対し、仕入債務が2億29百万円、1年内返済予定の長期借入金が3億52百万円、退職給付に係る負債が1億9百万円減少したことによります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産は、前連結会計年度と比べて2億51百万円増加し、31億33百万円となりました。その主な要因は、利益剰余金が2億25百万円増加したことによります。 b. 経営成績の分析 「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。 ③経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「3 事業等のリスク」に記載しております。 ④資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社グループの資金状況は、当連結会計年度末の現金及び現金同等物の残高が前連結会計年度のそれに比べ4億67百万円増加し、12億12百万円となりました。キャッシュ・フローの状況につきましては、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 また、運転資金、設備資金等の所要資金につきましては、自己資金及び金融機関からの借入金を基本としております。 なお、直近5事業年度におけるキャッシュ・フロー関連指標の推移は、次のとおりであります。 2021年11月期   2022年11月期   2023年11月期   2024年11月期   2025年11月期 自己資本比率(%)   28.5   29.0   31.6   33.8   35.3 時価ベースの自己資本比率(%)   20.3   21.8   20.9   19.9   20.1 キャッシュ・フロー対有利子 負債比率(年)   4.0   -   6.7   21.4   4.2 インタレスト・カバレッジ・ レシオ(倍)   45.3   -   26.5   6.6   22.2 自己資本比率:自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産 キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い (注1)株式時価総額は自己株式を除く発行済株式をベースに計算しております。 (注2)有利子負債は貸借対照表に計上されている負債のうち利息を支払っているすべての負債を対象としております。 (注3)利払いについてはキャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。 (注4)2022年11月期のキャッシュ・フロー対有利子負債比率及びインタレスト・カバレッジ・レシオは営業活動によるキャッシュ・フローがマイナスのため記載しておりません。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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