概要
川口化学工業は、1935年に写真薬品ハイポの製造を目的に創業した化学メーカーである。現在はゴム薬品、樹脂薬品、中間体などの工業薬品を主力とし、連結売上高約88億円、従業員160名の規模を持つ。東京証券取引所スタンダード市場および名古屋証券取引所メイン市場に上場している。
化学工業薬品と不動産賃貸の二本柱
当社グループは、化学工業薬品事業と不動産賃貸事業の二つのセグメントで構成される。化学工業薬品事業が売上の圧倒的大部分を占め、2025年11月期の同事業売上高は87億76百万円で全体の99.6%を占めた。不動産賃貸事業は38百万円と小規模である。化学工業薬品はさらにゴム薬品、樹脂薬品、中間体、その他に区分され、それぞれが異なる用途市場を持つ。
ゴム薬品が売上の過半を占める製品構成
2025年11月期の部門別売上高は、ゴム薬品が49億48百万円(構成比56.2%)、その他が20億43百万円(23.2%)、樹脂薬品が9億30百万円(10.6%)、中間体が8億52百万円(9.7%)であった。ゴム薬品は自動車部品やタイヤ向けが中心で、加硫促進剤や老化防止剤が主要製品である。その他部門には機能性化学品や潤滑油添加剤などが含まれ、電子材料向けの合成受託が成長している。
国内生産と上海子会社による海外展開
生産拠点は国内にあり、過去には鹿島工場(1977年開設、2002年閉鎖)を有していたが、現在は詳細不明である。海外展開については、2010年に設立した連結子会社の開溪愛(上海)貿易有限公司を通じて中国市場での販売を行っている。輸出も一部行われており、ゴム薬品では東南アジア向けが低調であった一方、樹脂薬品や中間体では海外向け販売が伸長した年もある。
連結グループの体制
当社グループは、川口化学工業株式会社(親会社)、連結子会社の開溪愛(上海)貿易有限公司、および非連結子会社の有限会社ケーシーアイサービスの3社で構成される。開溪愛(上海)貿易有限公司は中国市場での販売・貿易を担い、ケーシーアイサービスは国内のサービス業務を行うと推測される(非連結のため詳細は不明)。グループ全体で化学工業薬品の製造販売と不動産賃貸を展開している。
業界の中での役割は化学品サプライチェーンの中流に位置し、ゴム・樹脂製品メーカー向けに添加剤・中間体を供給。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2025/11期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 化学工業薬品事業 | 88億円 | 100.0% | 4億円 | 4.5% |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01ゴム薬品主力
タイヤや工業用品などゴム製品の製造に必要な加硫促進剤、加硫剤、老化防止剤、加工助剤、しゃく解剤などを製造販売。ゴム製品の品質向上に貢献。
- 加硫促進剤
- ゴムの加硫を促進し、ゴム製品の物理特性を向上させる薬品。
- 加硫剤
- ゴム分子を架橋し弾性を付与するための薬品。
- 老化防止剤
- ゴム製品の劣化を防ぎ、寿命を延ばす薬品。
- 加工助剤
- ゴムの加工性を改善するための薬品。
- しゃく解剤
- ゴムの可塑化を促進し、加工を容易にする薬品。
02樹脂薬品準主力
樹脂製品の製造工程で使用される酸化防止剤、重合防止剤・調整剤などを提供。樹脂の安定性と品質維持に寄与する。
- 酸化防止剤
- 樹脂の酸化劣化を防ぎ、製品寿命を延ばす薬品。
- 重合防止剤・調整剤
- 重合反応を制御し、樹脂の品質を調整する薬品。
03中間体副次
染料・顔料、医薬・農薬などの原料となる中間体を製造販売。
- 染料・顔料中間体
- 染料や顔料の製造に使用される中間原料。
- 医薬・農薬中間体
- 医薬品や農薬の製造に使用される中間原料。
04その他その他
機能性化学品、潤滑油添加剤、防錆剤、金属除去剤など、特定の業界向けではない多様な工業薬品を提供。
- 機能性化学品
- 特定の機能を持つ化学品。
- 潤滑油添加剤
- 潤滑油の性能を向上させる添加剤。
- 防錆剤
- 金属表面の錆を防ぐ薬品。
- 金属除去剤
- 金属表面の不純物を除去する薬品。
05不動産賃貸その他
保有する不動産の賃貸を行う。
製品と技術
ゴム薬品:加硫促進剤と老化防止剤が主力
ゴム薬品部門の主要製品は加硫促進剤、加硫剤、老化防止剤、加工助剤、しゃく解剤である。加硫促進剤はゴムの加硫反応を促進し、タイヤや工業用品の耐久性を向上させる。老化防止剤はゴム製品の劣化を防ぎ、自動車部品や医療用ゴム製品に使用される。2025年11月期のゴム薬品売上高は49億48百万円で、国内の自動車生産の失速や海外の安価品競合の影響を受けたが、医療用ゴム向け需要の伸びが下支えした。
樹脂薬品:酸化防止剤と電子材料向け受託合成
樹脂薬品では酸化防止剤、重合防止剤・調整剤を製造する。酸化防止剤はプラスチックや合成樹脂の劣化を抑制し、自動車部品や電子機器に用いられる。近年は電子材料向けの特殊受託合成製品が成長しており、国内向け販売が大幅に増加した。2025年11月期の樹脂薬品売上高は9億30百万円で、前期比4.5%増加した。一方で、アクリル酸エステル向け汎用製品は海外品との競合で減少している。
中間体:医薬・農薬・染顔料向けの有機化合物
中間体部門は染料・顔料中間体、医薬・農薬中間体を取り扱う。医薬中間体としては脱水縮合剤があり、農薬中間体では特定製品の需要が低調である。染顔料中間体は海外製品との競争で需要が低迷している。2025年11月期の売上高は8億52百万円で、前期比20.4%減少した。この部門は需要変動が大きく、収益の不安定要因となっている。
その他薬品:機能性化学品と環境用薬剤
その他部門には機能性化学品、潤滑油添加剤、防錆剤、金属除去剤、環境用薬剤などが含まれる。特に電子材料向けの機能性化学品が成長しており、2025年11月期の売上高は20億43百万円で前期比4.1%増加した。環境用薬剤では顧客需要の拡大に迅速に対応し販売を伸ばした。この部門は当社の合成技術を活かした高付加価値製品が多く、収益の安定化に寄与している。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
化学のなかでの位置
ゴム薬品専業で安定、市場縮小に備え
川口化学工業はゴム用薬品(加硫促進剤、老化防止剤)に特化した化学メーカー。同業のクラレや東洋紡が総合化学であるのに対し、同社はニッチ分野でシェアを確保。売上約90億円、営業利益率4.5%と安定しているが、ゴム市場の成熟やタイヤ需要の地域シフトが成長制約に。
強み
- ゴム薬品で長年の研究開発実績があり、品質面で顧客からの信頼厚い。
- 売上90億円前後で推移し、営業利益率4.5%と急変動が少ない。
- 大手タイヤメーカーなどとの取引が継続的で、安定的な受注が見込める。
- 世界でも同業が限られ、需要が完全には代替されない。
課題
- 自動車生産台数の伸び悩みや合成ゴムの代替で市場成長が鈍化。
- 特定用途に特化しているため、新規顧客開拓が容易でない。
- 石油由来原料の価格変動が収益を左右し、価格転嫁に時間がかかる。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
化学の時価総額近傍。太字が川口化学工業
時価総額で並べると、掲載10社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 4243ニックス | 25億円 | 9.1倍 |
| 2 | 4616川上塗料 | 24億円 | 10.0倍 |
| 3 | 4920日本色材工業研究所 | 24億円 | 7.0倍 |
| 4 | 7928旭化学工業 | 24億円 | 25.8倍 |
| 5 | 4976東洋ドライルーブ | 21億円 | 10.4倍 |
| 6 | 4361川口化学工業 | 19億円 | 5.2倍 |
| 7 | 4918アイビー化粧品 | 19億円 | 13.4倍 |
| 8 | 4240クラスターテクノロジー | 18億円 | 14.2倍 |
| 9 | 4935リベルタ | 12億円 | — |
| 10 | 7886ヤマト モビリティ & Mfg. | 10億円 | — |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 12件
写真薬品ハイポの製造から株式会社化へ(1935~1937年)
1935年12月、写真薬品ハイポの製造を企業化するため、川口化学研究所が設立された。ハイポは写真定着液に用いられるチオ硫酸ナトリウムであり、当時の写真産業の需要に応えるものであった。1937年1月には組織を変更し、川口化学工業株式会社となる。資本金は30万円で、これが現在の川口化学工業の直接の前身である。創業からわずか1年余りでの株式会社化は、事業への期待の大きさを示している。
営業網の拡大と東証上場(1958~1961年)
1958年7月、大阪営業所を開設し、関西地区への販売網を強化した。当時はまだ写真薬品や工業薬品の需要が拡大する時期であり、営業拠点の増設は成長戦略の一環であった。1961年10月には東京証券取引所市場第2部に上場を果たす。上場により資金調達の幅が広がり、その後の設備投資や事業拡大の基盤が整えられた。この時期、会社は工業薬品全般へと事業領域を広げつつあった。
増資と鹿島工場開設による生産体制の強化(1974~1977年)
1974年12月、資本金3億円に増資。さらに1977年2月には鹿島工場を開設し、生産能力を大幅に拡大した。鹿島工場は臨海工業地帯に位置し、原材料の調達や製品の輸送に適していた。1977年12月には資本金6億1千万円に達し、高度成長期の需要増に対応するための積極投資が行われた。同時に1976年4月には本社を東京都千代田区内神田に移転し、業務の効率化を図った。
鹿島工場閉鎖と中国子会社設立による再編(2002~2010年)
2002年5月、鹿島工場を閉鎖した。閉鎖の理由は明示されていないが、業績の悪化や需要構造の変化が背景にあると推測される。工場閉鎖後は生産体制を縮小し、既存設備の活用に注力した。2010年8月には開溪愛(上海)貿易有限公司を設立し、中国市場への直接進出を開始した。これは成長著しい中国市場での販売拡大を狙ったもので、現在も同社は連結子会社として機能している。
市場区分の変更と名古屋上場(2022~2024年)
2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しにより、従来の市場第2部からスタンダード市場に移行した。これは東証の再編に伴う自動的な移行である。2024年10月には名古屋証券取引所メイン市場に新規上場し、中部地区での資金調達と認知度向上を図った。この間、中期経営計画「ACCEL2026」を策定し、新製品開発や設備投資、人材育成などの課題に取り組んでいる。
年表12件を開く
1930年代
- 1935年12月創業写真薬品ハイポの製造の企業化のため川口化学研究所を設立
- 1937年1月川口化学工業株式会社に組織を変更 資本金30万円
1950年代
- 1958年7月大阪営業所を開設
1960年代
- 1961年10月上場東京証券取引所市場第2部に上場
1970年代
- 1974年12月資本金3億円に増資
- 1976年4月本社を東京都千代田区内神田2-8-4に移転
- 1977年2月鹿島工場を開設
- 1977年12月資本金6億1千万円に増資
2000年代
- 2002年5月鹿島工場閉鎖
2010年代
- 2010年8月開溪愛(上海)貿易有限公司(現・連結子会社)を設立
2020年代
- 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第2部からスタンダード市場に移行
- 2024年10月上場名古屋証券取引所メイン市場に上場
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/11期の経営方針より
会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
新製品開発と設備投資による事業基盤強化
2025年6月稼働の増強設備を最大限活用し、安定稼働と工程最適化を進める。研究開発・マーケティングと連動した新製品の市場投入を加速し、投資効果の早期実現と収益構造強化を図る。
- 02
人材戦略と組織力の向上
人材を重要な経営資源と位置づけ、教育・評価・処遇の一体運用を進める。人事評価制度の改定を計画的に進め、モチベーション向上とキャリアパス明確化を図るとともに、情報共有・目標管理の標準化で組織力の底上げを目指す。
- 03
リスク管理・品質・環境マネジメントの強化
地政学リスクやサプライチェーン不安定化に備え、原材料調達の早期発注・在庫最適化・複数調達先確保を徹底。品質・環境マネジメントシステムを基盤に内部統制・コンプライアンスを継続強化し、事業運営の透明性と適正性を確保する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で160人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は678万円で、9期前と比べて+2.9%。平均年齢は41.7歳、平均勤続年数は15.8年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2016年11月 | — | — | — | 160 | — |
| 2017年11月 | — | — | — | 166 | — |
| 2018年11月 | — | — | — | 163 | — |
| 2019年11月 | 659 | 42.1 | 16.3 | 164 | — |
| 2020年11月 | 604 | 39.9 | 15.4 | 173 | — |
| 2021年11月 | 669 | 41.8 | 16.0 | 165 | — |
| 2022年11月 | 683 | 42.3 | 16.2 | 171 | — |
| 2023年11月 | 648 | 42.7 | 16.7 | 166 | — |
| 2024年11月 | 696 | 41.8 | 15.9 | 171 | 234 |
| 2025年11月 | 678 | 41.7 | 15.8 | 160 | 250 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年11月期の売上高は88億円、営業利益は4億円。前期と比べると減収増益で、売上が-1.1%、利益が+0.0%。
会社が出している今期の予想2026年11月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 92億円 | 88億円 |
| 営業利益 | 4億円 | 4億円 |
| 純利益 | 2億円 | 3億円 |
| 1株あたり配当 | ¥60 | ¥60 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2026年2Qで、売上は43億円、営業利益は3億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+0.0%、営業利益は+50.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年1Q | 21 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2023年2Q | 21 | 2 | 9.5 | 1 |
| 2023年3Q | 20 | 0 | 0.0 | 1 |
| 2023年4Q | 24 | — | — | 1 |
| 2024年1Q | 20 | 1 | 5.0 | 0 |
| 2024年2Q | 22 | 1 | 4.5 | 2 |
| 2024年4Q | 47 | 2 | 4.3 | 1 |
| 2025年2Q | 43 | 2 | 4.7 | 1 |
| 2025年4Q | 45 | 2 | 4.4 | 2 |
| 2026年2Q | 43 | 3 | 7.0 | 2 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2012年11月期からの14期で、売上は68億円から88億円へ1.3倍に増えた。直近期の営業利益率は4.5%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年11月 | 68 | — | 1 | — | 1 |
| 2013年11月 | 62 | — | 0 | — | 0 |
| 2014年11月 | 67 | — | 1 | — | 0 |
| 2015年11月 | 66 | — | 0 | — | 0 |
| 2016年11月 | 64 | — | 1 | — | 0 |
| 2017年11月 | 70 | — | 3 | — | 2 |
| 2018年11月 | 76 | — | 2 | — | 2 |
| 2019年11月 | 75 | — | 2 | — | 1 |
| 2020年11月 | 66 | — | 1 | — | 1 |
| 2021年11月 | 79 | — | 4 | — | 3 |
| 2022年11月 | 84 | — | 3 | — | 2 |
| 2023年11月 | 86 | — | 3 | — | 3 |
| 名古屋証券取引所メイン市場に上場 | |||||
| 2024年11月 | 89 | 4 | 4 | 4.5 | 3 |
| 2025年11月 | 88 | 4 | 4 | 4.5 | 3 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年11月期
売上高88億円のうち、営業利益として残るのは4億円で4.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は3億円、売上の3.4%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金81.8%72億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金13.6%12億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益4.5%4億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2025年11月期は営業CFが8億円、投資CFが−7億円で、差し引きのフリーCFは1億円。この組み合わせは「積極投資型」にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面。期末の手元現金は12億円で、売上の1.6ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年11月 | 5 | −4 | 2 | 1 | 6 |
| 2013年11月 | 4 | −4 | −1 | 0 | 5 |
| 2014年11月 | 2 | −1 | −1 | 1 | 5 |
| 2015年11月 | 3 | −2 | 0 | 1 | 7 |
| 2016年11月 | 3 | −2 | 0 | 1 | 7 |
| 2017年11月 | 6 | −4 | −1 | 2 | 8 |
| 2018年11月 | 2 | −6 | 3 | −4 | 7 |
| 2019年11月 | 3 | −9 | 3 | −6 | 4 |
| 2020年11月 | 7 | −4 | 2 | 3 | 9 |
| 2021年11月 | 8 | −2 | −1 | 6 | 13 |
| 2022年11月 | 0 | −2 | −2 | −2 | 9 |
| 2023年11月 | 5 | −4 | 0 | 1 | 10 |
| 2024年11月 | 1 | −3 | −1 | −2 | 7 |
| 2025年11月 | 8 | −7 | 4 | 1 | 12 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2025年11月期の総資産は89億円。このうち返さなくてよい自己資本が31億円で、自己資本比率は35.3%(業種中央値63.4%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2012年11月 | 63 | 15 | 48 | 24.6 |
| 2013年11月 | 59 | 15 | 44 | 26.0 |
| 2014年11月 | 60 | 16 | 44 | 26.2 |
| 2015年11月 | 57 | 15 | 42 | 26.3 |
| 2016年11月 | 57 | 15 | 42 | 26.7 |
| 2017年11月 | 63 | 17 | 46 | 27.5 |
| 2018年11月 | 68 | 18 | 50 | 27.2 |
| 2019年11月 | 73 | 19 | 54 | 26.7 |
| 2020年11月 | 72 | 20 | 52 | 27.4 |
| 2021年11月 | 79 | 23 | 56 | 28.5 |
| 2022年11月 | 83 | 24 | 59 | 29.0 |
| 2023年11月 | 83 | 26 | 57 | 31.6 |
| 2024年11月 | 85 | 29 | 56 | 33.8 |
| 2025年11月 | 89 | 31 | 57 | 35.3 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
化学 203社との比較
同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回りで203社中42位あたり、逆に低いのは自己資本比率で203社中190位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥1,593で、1年前と比べて+8.7%。過去52週の値幅のなかでは38%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 5.2倍 |
| PER (会社予想) | 8.1倍 |
| PBR | 0.59倍 |
| 配当利回り | 3.77% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
直近1ヶ月で+3.7%上昇し、25日線(1489円)を上回る。週足では75日線(1463円)も上抜けており、中期的な上昇トレンドが確認できる。52週高値(1910円)からは20.5%低いが、52週安値(1377円)からは10.2%高い位置。出来高は平均並みで、上値追いの動き。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)。
PER 4.95倍は同業界平均17.85倍を大きく下回り、PBR 0.56倍も平均1.37倍を下回る。配当利回り3.95%は平均2.76%を上回り、ROE 9.9%と収益性も良好。配当性向26.4%と低く、今後の増配余地もある。割安成長株として魅力的な水準にある。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 5.2倍 | 17.8倍 |
| PER (予想) | 8.1倍 | — |
| PBR | 0.59倍 | 1.41倍 |
| ROE | 9.9% | 7.4% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
PER4.9倍・PBR0.56倍と極めて割安で、減損リスクが織り込まれている可能性がある。強気派は、バリュエーションの安さと高配当利回り(3.95%)を根拠に、自動車生産の底打ちやコスト転嫁進展による業績回復を期待する。弱気派は、売上高が伸び悩み(前期比+3.5%)、営業利益率4.5%と低水準であり、原材料高やEVシフトで中長期的な需要減少懸念があると指摘。
- 極度の割安感
PER4.9倍、PBR0.56倍は解散価値近く、バリュエーションの下支えがある。
- 高配当利回り
配当利回り3.95%はインカムゲインとして魅力的。
- 自動車需要回復
世界的な自動車生産回復で販売数量増加が期待できる。
- 低PER(実績4.95倍)で割安感継続影響強
PER4.95倍は化学業界平均の約半分、収益安定なら修正余地
- 高配当利回り3.95%継続影響中
安定配当継続でインカムゲイン魅力、株主還元姿勢
- 自己資本比率の高さ継続影響中
PBR0.56倍と低く、自己資本比率高く財務基盤堅固
- 特殊化学品需要の安定不定影響弱
売上高89億円横ばいだが、ニッチ市場で需要底堅い
- 低成長・低収益性
売上高成長率が数%で、営業利益率4.5%と資本効率が悪い。
- EVシフトの逆風
電動化でゴム使用量が減る可能性があり、中長期需要に懸念。
- 原材料価格リスク
原油由来の原材料価格変動が利益を圧迫しやすい。
- 売上高の伸び悩み通年影響強
FY2025/11売上高88億円(前期比-1.1%)、成長鈍化でバリュエーション低下
- 営業利益率の低さ(4.5%)継続影響中
営業利益率4.5%は低水準、コスト上昇で更に圧迫リスク
- 競合との価格競争継続影響中
化学業界の過当競争で販売価格下落懸念
- 株式流動性の低さ継続影響弱
時価総額19億円で売買高少なく、需給悪化で下落しやすい
- 売上高成長率
- 自動車生産の動向を反映する。
- 営業利益率
- 原材料コスト転嫁の成否を示す。
- 自己資本比率
- 財務の安定性と減損リスクを測る。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり60円で、前期から+0.0%。いまの株価に対する利回りは3.77%。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2018年11月 | 30 | — | 28.3 |
| 2019年11月 | 30 | 0.0 | 28.6 |
| 2020年11月 | 30 | 0.0 | 92.4 |
| 2021年11月 | 50 | 66.7 | 25.2 |
| 2022年11月 | 50 | 0.0 | 32.9 |
| 2023年11月 | 50 | 0.0 | 24.8 |
| 2024年11月 | 60 | 20.0 | 22.6 |
| 2025年11月 | 60 | 0.0 | 26.4 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥60
株主
有価証券報告書より
2025年11月期末の株主数は延べ1,410人。区分でいちばん多いのは個人・その他で62.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が34.7%を占め、残る65.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2020年11月% | 2021年11月% | 2022年11月% | 2023年11月% | 2024年11月% | 2025年11月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 63.6 | 63.1 | 63.8 | 61.8 | 62.1 | 62.1 |
| 事業法人 | 32.2 | 31.2 | 32.5 | 35.2 | 34.6 | 34.5 |
| 証券会社 | 2.8 | 3.2 | 1.8 | 1.9 | 2.1 | 1.9 |
| 外国法人 | 0.6 | 0.2 | 0.5 | 0.9 | 1.1 | 1.2 |
| 自己株式 | 0.2 | 0.2 | 0.2 | 0.2 | 0.2 | 0.2 |
| 金融機関 | 0.8 | 2.2 | 1.3 | 0.0 | 0.1 | 0.2 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.1 | 0.1 | 0.0 | 0.0 | 0.1 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 山田化成株式会社 | 16.48 |
| 02 | 正喜商事株式会社 | 9.92 |
| 03 | いずも産業株式会社 | 3.61 |
| 04 | 山田史郎 | 2.30 |
| 05 | 今川和明 | 2.05 |
| 06 | 三井化学株式会社 | 2.05 |
| 07 | 山田善大 | 1.64 |
| 08 | 久枝進二 | 1.64 |
| 09 | 両角義信 | 1.64 |
| 10 | 平峯 直 | 1.39 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-06-01正喜商事株式会社 代表取締役 山田史郎新規の大量保有報告4.70%-1.11pt
- 2026-06-01正喜商事株式会社 代表取締役 山田史郎変更報告4.70%-1.11pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+3531%、1株純資産は14期で+1934%。直近期のROEは9.9%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年11月 | 7 | 127 | 5.4 | 14.5 | 36.9 |
| 2013年11月 | 0 | 125 | 0.3 | 300.0 | — |
| 2014年11月 | 30 | 1,292 | 2.4 | 49.3 | 99.3 |
| 2015年11月 | −34 | 1,234 | −2.7 | — | — |
| 2016年11月 | 28 | 1,255 | 2.3 | 41.3 | — |
| 2017年11月 | 148 | 1,422 | 11.0 | 15.6 | 22.5 |
| 2018年11月 | 138 | 1,517 | 9.4 | 8.8 | 28.3 |
| 2019年11月 | 120 | 1,600 | 7.7 | 8.7 | 28.6 |
| 2020年11月 | 49 | 1,620 | 3.0 | 19.6 | 92.4 |
| 2021年11月 | 231 | 1,850 | 13.3 | 5.7 | 25.2 |
| 2022年11月 | 180 | 1,981 | 9.4 | 8.3 | 32.9 |
| 2023年11月 | 210 | 2,167 | 10.1 | 6.8 | 24.8 |
| 2024年11月 | 276 | 2,368 | 12.2 | 5.1 | 22.6 |
| 2025年11月 | 245 | 2,574 | 9.9 | 6.0 | 26.4 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
8名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は8名。2025/11期の役員報酬は総額119百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 山田秀行 | 代表取締役 社長 | 57 | 147 |
| 萱野高志 | 常務取締役 | 67 | 17 |
| 泉本勝 | 常務取締役 営業部長 | 65 | 11 |
| 安藤博之 | 取締役 | 63 | 25 |
| 本間義隆 | 取締役 経理部長 | 59 | 4 |
| 宮本浩士 | 取締役(監査等 委員) | 64 | — |
| 石上尚弘 | 取締役(監査等 委員) | 66 | 7 |
| 鈴木俊介 | 取締役(監査等 委員) | 57 | — |
役員報酬の内訳2025/11期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | 退職慰労百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 5 | 66 | 19 | 12 | 97 | 19 |
| 社外取締役 | 3 | 19 | — | 3 | 22 | 7 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/11期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容368字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題1,230字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク2,634字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)6,506字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 半期報告書半期報告書-第125期(2025/12/01-2026/11/30)2026-07-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第124期(2024/12/01-2025/11/30)2026-02-20
- 半期報告書半期報告書-第124期(2024/12/01-2025/11/30)2025-07-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第123期(2023/12/01-2024/11/30)2025-02-20
- 四半期報告書四半期報告書-第123期第2四半期(2024/03/01-2024/05/31)2024-07-10
- 四半期報告書四半期報告書-第123期第1四半期(2023/12/01-2024/02/29)2024-04-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第122期(2022/12/01-2023/11/30)2024-02-22
- 四半期報告書四半期報告書-第122期第3四半期(2023/06/01-2023/08/31)2023-10-11
- 四半期報告書四半期報告書-第122期第2四半期(2023/03/01-2023/05/31)2023-07-10
- 四半期報告書四半期報告書-第122期第1四半期(2022/12/01-2023/02/28)2023-04-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第121期(2021/12/01-2022/11/30)2023-02-24
- 四半期報告書四半期報告書-第121期第3四半期(令和4年6月1日-令和4年8月31日)2022-10-11
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