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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

日本色材工業研究所

Nippon Shikizai, Inc.4920 · Standard · 化学

化粧品OEMの専門メーカー。ファンデーション等の企画から製造までを一貫受託し、仏子会社で医薬品も手掛ける。

概要

日本色材工業研究所は、自社ブランドを持たない化粧品のOEM(受託製造)およびODM(受託研究開発)を主力とする企業である。1957年に東京都港区で創業、2010年に株式上場。連結売上高は166億円(2026年2月期)、従業員505名。国内に座間・つくば・小諸の各工場、フランスに2つの子会社(テプニエ社、日本色材フランス社)を有し、化粧品と医薬部外品の製造を一貫して手がける。

自社ブランドを持たないODM/OEM専業のビジネスモデル

同社は化粧品メーカー向けに研究開発から製造までを一貫受託するODM/OEM企業である。自社ブランドは持たず、顧客の製品を企画提案、処方開発、生産までトータルで支援する。主力製品はファンデーション、口紅、マスカラ、アイライナー、UVケア、アイシャドウ、チーク、白粉、クリーム、美容液、化粧水など多岐にわたる。医薬部外品として薬用歯磨きや口腔洗浄剤も手がける。2025年2月期の売上高は176億円、営業利益5億円。2026年2月期は166億円、営業利益2億円と減収減益だが、黒字は維持している。

国内3工場とフランス2子会社の生産体制

生産拠点は国内に3つ、フランスに2つある。国内では神奈川県座間市の座間工場(1979年設置、GMP基準)、茨城県つくば市のつくば工場(2014年竣工、3期拡張)、長野県小諸市の小諸工場(2026年取得)を稼働。フランスでは2000年に買収したテプニエ社(THEPENIER PHARMA & COSMETICS S.A.S.)が医薬品と化粧品の製造を、2016年に買収した日本色材フランス社(旧Orleans Cosmetics)が化粧品の製造を担う。両社ともフランス国内で受託製造を行い、欧州市場の顧客に対応する。

研究開発と品質管理体制の強化

同社は研究開発に注力し、1986年に研究部分室、1999年に研究センターを竣工した。品質管理では座間、つくば両工場でISO22716(化粧品GMP)認証を取得、座間工場はISO14001(環境)認証も取得している。また1985年に医薬部外品製造業許可、1995年に化粧品輸入販売業許可を取得。クリーン・ビューティー対応として、顧客のブラックリスト・グレーリストに沿った処方提案やサステナビリティ委員会の設置などSDGs関連の取り組みも進める。

収益構造と財務の推移(2013年~2026年)

連結売上高は2013年2月期の70億円から成長を続け、2020年2月期には122億円に達した。しかし新型コロナウイルス禍で2021年2月期は91億円、2022年2月期は87億円に落ち込み、当期純損失を計上。その後回復し、2025年2月期には176億円まで戻したが、2026年2月期は166億円と減少した。営業利益は2025年2月期5億円から2026年2月期2億円に減少。自己資本比率は約24%で、ROE8%以上を目標に掲げる。

業界の中での役割は化粧品ブランド向け企画・製造受託を担うB2Bメーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
166億円
営業利益
2億円
営業利益率
1.2%
純利益
3億円
2026/2 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/2
事業売上構成比利益利益率
日本116億円69.9%3億円2.6%
仏国50億円30.1%-1億円-2.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01化粧品ブランド主力

ファンデーション、口紅、マスカラ等の化粧品について、化粧品ブランド企業からの製造受託・研究開発受託を行う。日本国内では当社が、フランスでは子会社が製造を担い、製品や半製品の相互供給により効率的な生産体制を構築している。

主な製品・サービス8
ファンデーション
肌の色むらやくすみを補正するベースメイク製品。リキッド、パウダー等のバリエーションがある。
口紅
唇に色を与えるメイク製品。多様な色調や仕上がりに対応。
マスカラ
まつ毛を強調するアイメイク製品。ボリュームやロングなどの効果を持つ。
アイライナー
目の輪郭を強調するアイメイク製品。ペンシル、リキッド等のタイプがある。
UV
紫外線から肌を保護する日焼け止め製品。
アイシャドウ
まぶたに色をのせるアイメイク製品。パウダー、クリーム等がある。
チーク
頬に血色感を出すメイク製品。
白粉・打粉
肌をさらさらに整えるおしろい製品。

02医薬品・衛生製品準主力

フランスの子会社テプニエ社が、薬用歯磨き、口腔洗浄剤、水虫治療薬、駆虫剤等の医薬品・衛生製品を製造・販売。ヨーロッパ市場向けに、高い品質の製品を提供している。

主な製品・サービス4
薬用歯磨き
歯周病や虫歯予防に効果があるとされる医薬部外品の歯磨き。
口腔洗浄剤
口内を清浄にするリンス等の製品。
水虫治療薬
水虫の原因菌を殺菌・増殖を抑える医薬品。
駆虫剤
寄生虫を駆除するための医薬品。

製品と技術

口紅製造技術と自社開発成型機

同社は1966年に高性能口紅フレーミングマシーンを自社開発し、1975年には半自動ラインを完成させた。これにより口紅の大量生産と品質の均一化を実現。口紅の処方開発から成型、充填まで一貫対応可能であり、多くの化粧品ブランドから受託している。口紅は同社の代表的な強み製品の一つで、フランス子会社でもメイクアップ専用工場で生産されている。

ファンデーション・粉体製品の製造技術

ファンデーション、アイシャドウ、チーク、白粉などの粉体化粧品は同社の主要製品群である。1981年に自社開発した自動フルイ機により粉体原料の均一な篩分けが可能となり、品質の安定に貢献している。つくば工場では第1期から第3期の拡張で粉体製品の生産能力を増強し、現在も国内で高いシェアを持つ。また、UVケア製品や化粧下地などのスキンケア製品も手がける。

クリーン・ビューティー対応処方と容器提案

顧客のブラックリスト・グレーリストに対応したクリーン・ビューティー処方の提案を強みとする。サステナビリティ委員会を設置し、環境配慮型原料の採用やSDGs対応を推進。また、処方と容器をセットで提案する能力を持ち、容器対応力の強化にも取り組む。これにより、最終消費者の健康・安全要求とブランドのサステナビリティ目標の両立を支援している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

特殊機能インキで差別化、中堅

日本色材工業研究所は、自動車や電子部品向け高機能インキなど、ニッチな工業用色材に特化した中堅メーカーです。同業他社にはコージンバイオやクラレが挙げられますが、コージンバイオはバイオ関連、クラレは総合化学と領域が異なるため、直接比較は難しいものの、規模・事業構造ともに異なるポジションです。売上高は176億円(2025年2月期)と小粒ながら、営業利益率2.84%と低採算であり、同規模の化学メーカーと比べて収益性に課題があります。2026年2月期には減収・営業利率低下が見込まれており、厳しい事業環境にあります。

強み

  • 自動車・電子部品向け特殊インキで独自技術を保有、ニッチ市場で一定の競争力
  • 特定業界向けにカスタマイズされた製品を提供、継続取引による安定収益基盤
  • 小ロット・多品種生産に対応可能な柔軟な生産体制を構築
  • 国内工場での一貫生産、品質管理と短納期で優位性

課題

  • 176億円の売上は業界内で中堅以下、規模の経済が働きにくい
  • 営業利益率1~3%と低く、原材料やエネルギーコスト変動に脆弱
  • 2026年2月期に減収予想、需要減少や競争激化の可能性

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

化学の時価総額近傍。太字が日本色材工業研究所

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
17877永大化工32億円8.4倍
24098チタン工業31億円14.9倍
34241アテクト29億円20.4倍
44243ニックス25億円9.1倍
54920日本色材工業研究所24億円7.0倍
64616川上塗料24億円10.0倍
77928旭化学工業24億円25.8倍
84976東洋ドライルーブ21億円10.4倍
94361川口化学工業19億円5.2倍
104918アイビー化粧品19億円13.4倍
114240クラスターテクノロジー18億円14.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 24件

化粧品OEM専業として創業した1957年

1957年3月、資本金1,500千円で東京都港区に株式会社日本色材工業研究所を設立。同時に東京工場と大阪工場(2015年廃止)を継承した。創業時から化粧品のOEM製造を目的とし、自社ブランドを持たないビジネスモデルを確立した。同年にはすでに東京と大阪に生産拠点を持ち、関東・関西両市場をカバーする体制を整えた。

自社開発機械による生産効率化(1966年~1981年)

1966年12月、高性能口紅フレーミングマシーンを自社開発。1975年7月には口紅成型機の半自動ライン、1981年5月には自動フルイ機(粉体バルク用)を開発した。これらの機械化により、化粧品製造の生産効率と品質安定性を高めた。特に口紅関連の設備開発は同社の強みの一つとなり、後の受託製造競争力の基盤を築いた。

GMP工場建設と生産拠点の集約(1979年~1992年)

1979年11月、神奈川県座間市にGMP基準に基づく座間工場を設置。以降1989年12月まで第2~6期の拡張工事を連続実施し、生産能力を段階的に増強した。1991年5月には綾瀬工場を設置するも2009年に廃止し座間工場へ統合。1992年5月には東京工場を廃止して生産部門を統合し、研究施設も拡充した。座間工場を中核とした生産体制へ転換した時期である。

フランス進出と上場による経営基盤強化(2000年~2010年)

2000年2月、海外市場拡大と国際競争力強化のため、フランスの医薬品・化粧品OEM会社THEPENIER PHARMA INDUSTRIE S.A.(現テプニエ社)の株式を取得し連結子会社化した。2003年3月には同社にメイクアップ専用工場を竣工。2004年12月にはジャスダック証券取引所に上場し、経営の透明性と資金調達力を高めた。2010年10月には大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場した。

つくば工場建設と第2のフランス子会社取得(2014年~2016年)

2014年2月、茨城県つくば市につくば工場第1期工事が竣工。2016年には第2期・第3期拡張工事を相次いで完了し、生産能力を大幅に増強した。また2016年5月、フランスの化粧品OEM会社Orleans Cosmetics S.A.S.(現日本色材フランス社)の株式を取得し子会社化。これによりフランスに2つの製造子会社を持つ体制となり、欧州でのプレゼンスを強化した。同年、座間・つくば・吹田の各工場でISO22716認証を取得した。

新型コロナ禍からの回復と小諸工場取得(2020年~2026年)

2021年2月期は新型コロナウイルス禍の影響で売上高91億円、当期純損失8億円と業績が悪化。2022年2月期も87億円と低調だったが、2023年2月期以降は回復傾向に入り、2025年2月期には売上高176億円まで戻した。2026年3月、長野県小諸市の工場を取得し国内3工場体制とした。中期事業戦略ビジョン(2022-2026)の最終年度として、強み製品の強化やクリーン・ビューティーへの取り組みを推進する。

年表24件を開く

1950年代

  • 1957年3月創業化粧品のOEM製造を目的として株式会社日本色材工業研究所を設立。(資本金1,500千円、東京都港区)同時に東京工場および大阪工場(2015年7月廃止)を継承。

1960年代

  • 1963年12月大阪府吹田市に岸辺工場を設置(1969年12月、道路収用に伴い廃止)。
  • 1966年12月高性能口紅フレーミングマシーンを自社開発。

1970年代

  • 1971年12月大阪府吹田市に吹田工場を設置(2021年8月廃止)。
  • 1975年7月口紅成型機の半自動ラインを自社開発。
  • 1979年11月神奈川県座間市にGMP基準(化粧品の製造および品質管理に関する技術指針)に基づいた 座間工場を設置(以降、1989年12月まで第2~6期拡張工事を連続実施)。

1980年代

  • 1981年5月自動フルイ機(粉体バルクのフルイ機)を自社開発。
  • 1985年8月医薬部外品製造業の許可の取得。
  • 1986年10月研究開発体制の拡充のための研究部分室を設置。
  • 1989年4月創業営業体制強化のため営業部発足。

1990年代

  • 1991年5月M&A神奈川県綾瀬市に綾瀬工場を設置(2009年5月廃止。座間工場へ移転統合)。
  • 1992年5月M&A生産効率向上のため東京工場を廃止し生産部門を統合するとともに研究部分室を統合し 研究施設を拡充。
  • 1995年8月化粧品の輸入販売業の許可の取得。
  • 1996年7月日本証券業協会に株式を店頭登録。
  • 1996年8月座間工場第7期拡張工事竣工。
  • 1999年2月研究センター竣工。

2000年代

  • 2000年2月M&A海外市場での営業展開の拡大と国際競争力の強化を図るため、フランスの医薬品および化粧品 OEM製造会社THEPENIER PHARMA INDUSTRIE S.A.(現・THEPENIER PHARMA & COSMETICS S.A.S.、テプニエ社、連結子会社)の株式取得。
  • 2003年3月THEPENIER PHARMA INDUSTRIE S.A.にメイクアップ専用の新工場竣工。
  • 2004年12月上場日本証券業協会への店頭登録を取り消し、ジャスダック証券取引所に上場。意思決定の迅速化とグループ・ガバナンスの強化を図るため、THEPENIER PHARMA INDUSTRIE S.A.(フランス会社法に基づく株式会社)の法人形態を、THEPENIER PHARMA INDUSTRIE S.A.S.(同法に基づく簡略型株式会社)に変更。

2010年代

  • 2010年4月上場ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQ市場に上場。
  • 2010年10月上場大阪証券取引所ヘラクレス市場、同取引所JASDAQ市場および同取引所NEO市場統合に伴い、大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。
  • 2013年7月上場東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。
  • 2014年2月茨城県つくば市につくば工場第1期工事竣工。
  • 2016年5月上場監査役会設置会社から監査等委員会設置会社へ移行。取扱い製品の拡充、化粧品生産能力の増強、ならびに研究開発活動の強化を図るため、テプニエ社がフランスの化粧品OEM製造会社Orleans Cosmetics S.A.S.(現・Nippon Shikizai France S.A.S.、日本色材フランス社、連結子会社)の株式取得。つくば工場第2期拡張工事竣工。座間工場、吹田工場およびつくば工場においてISO22716(化粧品GMP)の認証を取得。つくば工場第3期拡張工事竣工。東京証券取引所の市場区分の見直しに伴い、「スタンダード市場」へ移行。座間工場においてISO14001(環境)の認証を取得。名古屋証券取引所メイン市場に上場。長野県小諸市に小諸工場を取得。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/2期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 自己資本利益率(ROE)8%以上を維持、10%以上を目指す

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    強み製品の強化と拡大

    顧客ニーズに応える新製品提案を継続し、強み分野に経営資源を集中。海外大手との取引拡大やフランス子会社との連携を強化。容器対応力を高め、処方と容器のセット提案で差別化する。

  2. 02

    クリーン・ビューティーへの取組み

    顧客のブラックリスト/グレーリストに対応しつつ高機能な処方を提案。サステナビリティ委員会を設置し、環境・品質・パートナーシップ等に関するKPIを設定してSDGs関連活動を推進。

  3. 03

    高収益体質への転換

    座間・つくば工場の稼働率向上により固定費を吸収。小諸工場を2027年2月期下期に稼働開始。価格転嫁を徹底し、インフレ下でも収益性を維持する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で505人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は540万円で、9期前と比べて+3.6%平均年齢は39.9歳、平均勤続年数は9.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年2月381
2018年2月397
2019年2月431
2020年2月52138.38.5484
2021年2月43538.18.4506
2022年2月37838.59.3454
2023年2月44239.910.2470
2024年2月47440.210.3477
2025年2月51040.110.3486103
2026年2月54039.99.950540

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年2月期・提出会社(単体)
女性管理職比率24.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率80.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)57.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
つくば工場 — 茨城県つくば市3,479百万円
日本
本社 モルターニュ(仏国)工場 モルターニュ(仏国)営業所 ブローニュ ビヤンクール — 仏国2,574百万円
仏国
座間工場 — 神奈川県座間市1,195百万円
日本
本社・研究センター — 東京都港区1,188百万円
日本
本社 サン シラン ヴァル(仏国)工場 サン シラン ヴァル — 仏国338百万円
仏国
主な関係会社
  • 国内
    Nippon Shikizai France S.A.S.
    サン シラン ヴァル(仏国)
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年2月期の売上高は166億円営業利益2億円前期と比べると減収減益で、売上が-5.7%、利益が-60.0%。

売上高
-5.7%
166億円
営業利益
-60.0%
2億円
純利益
+50.0%
3億円
営業利益率
1.2%
前期比 -1.6%pt

会社が出している今期の予想2027年2月期

項目会社予想前期実績
売上高184億円166億円
営業利益4億円2億円
純利益2億円3億円
1株あたり配当¥30¥30

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は45億円、営業利益は1億円。前年の2025年1Qと比べると、売上は−8.2%、営業利益は−66.7%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2024年1Q3725.41
2024年2Q3712.71
2024年3Q3700.01
2024年4Q401
2025年1Q4936.11
2025年2Q4624.32
2025年4Q8100.0−1
2026年2Q8011.30
2026年4Q8611.23
2027年1Q4512.21

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年2月期からの14期で、売上は70億円から166億円へ2.4倍に増えた。直近期の営業利益率は1.2%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。
2013年2月7021
茨城県つくば市につくば工場第1期工事竣工。
2014年2月7311
2015年2月74−3−2
監査役会設置会社から監査等委員会設置会社へ移行。取扱い製品の拡充、化粧品生産能力の増強、ならびに研究開発活動の強化を図るため、テプニエ社がフランスの化粧品OEM製造会社Orleans Cosmetics S.A.S.(現・Nippon Shikizai France S.A.S.、日本色材フランス社、連結子会社)の株式取得。つくば工場第2期拡張工事竣工。座間工場、吹田工場およびつくば工場においてISO22716(化粧品GMP)の認証を取得。つくば工場第3期拡張工事竣工。東京証券取引所の市場区分の見直しに伴い、「スタンダード市場」へ移行。座間工場においてISO14001(環境)の認証を取得。名古屋証券取引所メイン市場に上場。長野県小諸市に小諸工場を取得。
2016年2月8742
2017年2月10075
2018年2月10465
2019年2月11596
2020年2月12243
2021年2月91−6−8
2022年2月87−2−1
2023年2月11812
2024年2月15144
2025年2月176542.82
2026年2月166221.23

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年2月期

売上高166億円のうち、営業利益として残るのは2億円1.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は3億円、売上の1.8%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金86.7%144億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金12.0%20億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益1.2%2億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
13.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比6.1pt
1.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比3.6pt
1.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+1.4pt
8.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
0.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年2月期は営業CFが1億円、投資CFが1億円で、差し引きのフリーCFは2億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は11億円で、売上の0.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年2月2−83−64
2014年2月7−6318
2015年2月0−108−106
2016年2月8−1−677
2017年2月9−94012
2018年2月5−9−1−46
2019年2月10−10007
2020年2月4−3229−288
2021年2月4−2119−1710
2022年2月8−2−3612
2023年2月6−3−4312
2024年2月13−4−7914
2025年2月6−111−59
2026年2月11−2211

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年2月期の総資産は176億円。このうち返さなくてよい自己資本が42億円で、自己資本比率は24.2%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年2月72175522.8
2014年2月84196522.4
2015年2月89167318.4
2016年2月90187220.3
2017年2月101277426.5
2018年2月109337630.3
2019年2月120388231.4
2020年2月1553911625.3
2021年2月1563112519.9
2022年2月1543012419.2
2023年2月1603013018.8
2024年2月1713513620.6
2025年2月1693813122.5
2026年2月1764213324.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年2月期の内訳
現金及び預金
11億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
20億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
10億円
在庫として抱えている分
負債合計
133億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
48
/ 100
安定性自己資本比率16 / 40
収益力営業利益率2 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE203社中80位あたり、逆に低いのは自己資本比率203社中200位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
8.3%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
1.2%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
24.2%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-5.7%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.6%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,135で、1年前と比べて+9.8%過去52週の値幅のなかでは43%の位置にある。

¥1,135+0.0%1ヶ月+1.6%1年+9.8%時価総額24億円
過去52週の値幅
安値¥1,020高値¥1,287

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)7.0倍
PER (会社予想)12.5倍
PBR0.55倍
配当利回り2.64%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は1119円で、25日線(1125.6円)をわずかに下回り、75日線(1133.4円)も下回る。200日線(1115.7円)は辛うじて上回る。7月15日に1105円へ急落した後、1100円前後で推移。52週高値1287円からは13%下落、安値1020円からは10%の水準。出来高は7月15日に1万8200株と急増したが、その後は500〜1000株と低調。RSIは35.1とやや売られ過ぎ圏に近いが、明確な反転はない。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PERは6.91倍と業界平均17.76倍を大幅に下回り、PBRも0.54倍と平均1.39倍を大きく下回る。配当利回りは2.68%と平均2.77%とほぼ同水準。ROEは8.3%と低めだが、業績は売上高が増加傾向で、直近は減益も回復余地。割安だが、ROEの低さと業績の不透明感が懸念材料。

指標この会社業種平均
PER (実績)7.0倍17.8倍
PER (予想)12.5倍
PBR0.55倍1.41倍
ROE8.3%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

売上高は2025年2月期に176億円と過去最高を更新したが、営業利益は2.8億円と利益率が低い。2026年2月期は売上高166億円に減収、営業利益率1.2%と更に悪化。PBRは0.54倍と割安だが、低収益性が課題。強気派は、将来の高機能色材需要や新興国市場の成長を取り込めば、収益が改善する可能性を見込む。一方、弱気派は、競争激化による価格低下や、素材コスト上昇が利益を圧迫し、構造的な低収益から脱却できないと懸念。資産価値や割安さに注目する向きもある。

プラスに働く材料7
  • 技術ニッチ

    高機能色材の開発力があり、特定分野で需要を掴める可能性

  • 資産価値

    PBR0.54倍と解散価値を下回る水準であり、資産価値に着目した投資妙味

  • 需要回復の余地

    化粧品需要の回復や海外市場開拓で増収転換の可能性

  • PBR0.54倍と1倍割れで修正余地継続影響

    PBR0.54倍は純資産価値の約54%での評価となり、1倍への是正で株価は約1.85倍の余地

  • 2026/2期の純利益3億円と前期比50%増通年影響

    純利益は2億円から3億円へ1億円増加し、増益転換で市場の見方が改善しやすい

  • 実績PER6.91倍と一桁台の割安水準継続影響

    時価総額23億円に対してPER6.91倍と低位であり、バリュエーション面の下支えとなる

  • 株価1年で9.06%上昇し相対的に底堅い継続影響

    前年比で株価が9.06%上昇しており、中小型株離れの中でも相対的な強さがある

マイナスに働く材料7
  • 低収益性

    営業利益率が2%未満であり、本業の収益力が弱い

  • 減収傾向

    2026年2月期は売上高・利益率とも低下、改善の兆しが見えない

  • 競争激化

    主要メーカーや海外企業との価格競争で、利益率が圧迫される

  • 2026/2期の営業利益2億円と前期比60%減通年影響

    営業利益は5億円から2億円へ3億円減少し、時価総額23億円の約13%に相当する悪影響

  • 営業利益率1.2%と収益性が急低下通年影響

    営業利益率は2.84%から1.2%へ1.64ポイント低下し、収益構造の悪化が鮮明

  • 予想PER12.3倍と実績6.91倍のかい離決算発表後影響

    予想PER12.3倍が実績PER6.91倍を大きく上回り、業績悪化が株価に反映されていない

  • 外国人保有0.88%と低流動性リスク継続影響

    外国人保有比率0.88%と低く、売買が細く株価が乱高下しやすい

次の決算で確かめる点
売上高成長率
減収が続く中、需要回復の兆候を確認するため、増収への転換が焦点
営業利益率
低収益構造からの脱却が最大の投資論点であり、利益率の改善が必須
新製品売上比率
差別化製品が収益を牽引するかを見るため、新製品の寄与度を確認

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり30で、前期から+50.0%いまの株価に対する利回りは2.64%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥30
1株あたり
配当利回り
2.64%
いまの株価に対して
配当性向
13.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年2月3817.3
2018年2月25−33.313.0
2019年2月250.012.1
2020年2月250.029.0
2024年2月20−20.0
2025年2月200.022.0
2026年2月3050.013.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥30

株主

有価証券報告書より

2026年2月期末の株主数は延べ2,370人。区分でいちばん多いのは事業法人46.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が50.8%を占め、残る49.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年2月%2022年2月%2023年2月%2024年2月%2025年2月%2026年2月%
事業法人46.346.546.646.346.446.5
個人・その他41.848.647.947.547.745.8
金融機関9.81.91.92.01.84.4
証券会社1.12.22.63.02.72.5
外国法人0.90.60.71.01.30.7
外国人個人0.10.10.10.10.20.1
自己株式0.10.10.10.10.20.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社トワ・スール23.77
02奥村 浩士11.10
03ちふれホールディングス株式会社6.95
04三菱鉛筆株式会社6.00
05株式会社井田ラボラトリーズ4.86
06奥村 華代4.29
07株式会社ブレストシーブ3.19
08株式会社日本カストディ銀行(信託E口)3.10
09奥村 有香1.43
10中野 知花1.33

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近4
  • 2026-04-16
    株式会社トワ・スール
    変更報告
    34.28%
    +10.48pt
  • 2026-04-16
    奥村 浩士
    変更報告
    0.43%
    -11.62pt
  • 2026-04-15
    株式会社トワ・スール
    新規の大量保有報告
    34.28%
    +10.48pt
  • 2026-04-15
    奥村 浩士
    新規の大量保有報告
    0.43%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+842%、1株純資産は14期で+445%。直近期のROEは8.3%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年2月173834.620.844.7
2014年2月214335.117.243.7
2015年2月−137950−13.4
2016年2月1411,05814.15.711.6
2017年2月2621,28123.69.217.3
2018年2月2451,57217.112.413.0
2019年2月2931,79517.49.112.1
2020年2月1351,8737.414.229.0
2021年2月−4051,475−24.2
2022年2月−581,408−4.0
2023年2月1181,4378.311.3
2024年2月1901,68312.28.7
2025年2月1031,8155.911.322.0
2026年2月1622,0878.37.313.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/2期の役員報酬は総額200百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
奥村浩士代表取締役会長 兼 最高経営責任者(CEO)822,339
奥村華代代表取締役社長 兼 最高執行責任者(COO)50908
南孝司常務取締役 開発本部長 兼 研究開発部長67
霜田正樹常務取締役 企画・経理部長6217
鈴木史彦取締役 品質保証本部長 兼 品質保証部長55
中嶋伸之取締役 営業本部長 兼 営業部長644
内田実取締役 管理部長58
橋場正樹監査等委員である取締役(常勤)65
遠山友寛監査等委員である取締役(社外取締役)76
小畑孝雄監査等委員である取締役(社外取締役)78

役員報酬の内訳2026/2

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)71561417024
取締役(社内)11611717
監査等委員2121137

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/2期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容596字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社及び連結子会社2社により構成されております。 当社は化粧品(医薬部外品を含む)の製造受託及び研究開発受託を主要な業務としております。連結子会社であるTHEPENIER PHARMA & COSMETICS S.A.S.(テプニエ社)はフランスにおいて医薬品及び化粧品の製造受託を主要な業務としており、Nippon Shikizai France S.A.S.(日本色材フランス社)は、フランスにおいて化粧品の製造受託を主要な業務としております。 当社グループの事業内容及び当社と子会社の当該事業における位置付けは次のとおりであります。 (1) 化粧品事業……………主要な製品は、ファンデーション、口紅、マスカラ、アイライナー、UV、アイシャドウ、チーク、白粉、打粉、クリーム、美容液、化粧水等であり、当社及び連結子会社が製造、販売しております。 (2) 医薬品その他事業……主要な製品は、薬用歯磨き、口腔洗浄剤、水虫治療薬、駆虫剤、その他衛生製品等であり、テプニエ社が製造、販売しております。 なお、化粧品事業の一部の製品について、当社及び連結子会社は加工原材料、半製品を相互に販売または購入し、半製品、製品の製造、販売を行なっております。 有価証券報告書提出日(2026年5月29日)現在における当社グループの事業の主な系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,956字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在における当社グループの将来に関する見通しおよび計画に基づいた将来予測です。これらの将来予測にはリスクや不確定要素などが包含されており、実際の成果や業績などは、記載の見通しとは異なる可能性があります。 (1) 経営方針 当社グループは、「美しさと健康とを創りだすことで生活・文化の向上に貢献」することを企業理念とし、化粧品・医薬品・医薬部外品の開発や製造を通して社会の信頼に応えていくとともに、株主の皆様への利益還元を図るため、収益力の向上、企業価値の増大と持続的な成長の実現に努めてまいります。 また、当社グループは、自社ブランドを持たない化粧品、医薬品等の製造受託(OEM)/研究開発受託(ODM)メーカーとして、高度な専門技術と豊富な情報力に裏打ちされた高品質で信頼性の高い製品の供給を目指しており、お客様の良きパートナーとして、企画提案をはじめ研究開発から完成品製造まで一貫して受託できる体制を構築しております。 (2) 目標とする経営指標 当社グループは資本政策として、資本効率(自己資本利益率:ROE)の維持・改善(当面の目標:8%以上を維持、10%以上を目指す)と資本コストの抑制を通じて、持続的成長と企業価値向上を目指しております。 それに加え、新型コロナウイルス禍による業績悪化で財務安定性が低下、インフレの影響等で収益性も低下している状況の中で、収益力の向上と財務安定性の回復を当面の重要課題としております。競争力のある研究開発力と技術力をベースとした収益性の高い効率経営を目指し、売上高営業利益率および自己資本比率を重点指標として高めてまいりたいと考えております。 (3) 経営環境、経営戦略および優先的に対処すべき事業上ならびに財務上の課題 次期の経営環境におきましては、基調としては、地域間で差はありますが、景気は緩やかな回復・改善傾向が続くものと思われます。化粧品市場におきましても、消費マインドは改善しており、国内・海外共に、化粧品需要は緩やかに回復・改善していくものと思われます。 一方で、従来からのロシアによるウクライナ侵攻や中東・中南米情勢の緊張が長期化する中で、足元はイラン・イスラエル・米国を中心とした中東の地政学的リスクが顕在化しており、原油価格の変動や供給不安が日本を始め多くの国々の経済に大きく影響を及ぼす可能性があります。また、米国を始めとする各国の各種政策リスクも当面高止まりすることが予想されます。継続する諸物価や人件費の上昇・人手不足に加え、資源・エネルギー価格、金利や為替、株式相場の変動が予想され、国内外の経済や化粧品市場も先行き不透明な状況が続くものと思われます。 当社グループは、新型コロナウイルスまん延の影響を受けて悪化した業績からの復活を目指して策定した「中期事業戦略ビジョン(2022-2026)」の最終年度として、外部環境を慎重に見極めつつ、「競争優位にある「強み」製品の強化と拡大」、「クリーン・ビューティーへの積極取組」、ならびに「高収益体質への転換」を重点戦略として、2026年3月に取得した小諸工場の生産立ち上げも含め、積極的に取組んでまいります。 「中期事業戦略ビジョン(2022-2026)」の「重点戦略」の取組み状況 化粧品需要の回復・改善が進む中で、「コロナからの復活・回復のモメンタムを持続し、更なる成長へ」を掲げ、以下のとおり「重点戦略」に取組んでまいります。 ① 競争優位にある「強み」製品の強化と拡大 (回復する需要への対応) ・新型コロナウイルス禍明けを受けたお客様からの新製品受注の波は一服しましたが、お客様から新味のある新製品提案の要請は多く、当社もお客様のニーズにお応えすることで、受注の波沈静化後の持続的な回復・成長の実現を目指しております。 (「強み」分野での積極対応) ・化粧品市場が正常化、会社全体の稼働が向上する中、「強み」分野に経営資源を重点的に投下、効率性を改善しつつ競合先との受注競争に勝ち残り、受注嵩上げを狙います。 ・日本の人口が長期減少傾向にある中、当社グループの中長期的な成長の実現に向けて、海外大手化粧品メーカー等との取引を拡大すべく、日本・フランス双方での営業力強化やフランス子会社との連携強化を推進いたします。 (容器対応力の強化) ・容器対応能力を強化することで、処方と容器セットでのご提案に取組み、トラブルの原因究明などにも対応し、提案力の強化とお客様へのサービス向上を推進しております。 ② クリーン・ビューティーへの積極取組 (顧客ニーズに合った幅広い処方を提案) ・お客様のブラックリスト/グレーリスト(使用できない/使用を抑える原料等のリスト)に対応しつつ高い機能を備えた処方をお客様にご提案することで受注を獲得し、お客様のクリーン・ビューティー/SDGsへの取組みをサポートすると共に、最終消費者のお客様の健康・安全への要求にお応えしております。 (サステナビリティ分野の取組みを推進) ・取締役会の諮問機関としてサステナビリティ委員会を組成、環境/パートナーシップ/高品質な製品提供/働き方・人財の各分科会を立ち上げて重要課題(マテリアリティ)や指標(KPI)を設定、年度毎の進展をフォローするなど、組織横断でSDGs関連の取組みを推進しております。 ③ 高収益体質への転換 (座間・つくば2工場の稼働向上) ・新型コロナウイルス禍明けの新製品受注の波は一旦沈静化しましたが、受注が急増したタイミング(2025年2月期上期)ではつくば3期拡張で増強した設備の稼働が大幅に向上、固定費を打ち返して利益に貢献いたしました。 ・継続する採用難により短期的な工数増は困難で、外注・請負も活用して対応しております。外注・請負増は外注加工費増を通じて変動費アップに繋がりますが、請負増による内製工数増は設備稼働の一層の向上、固定費の打返しに貢献しております。 ・足元、受注の波は沈静化し、その後堅調に推移しておりますが、今後も受注水準の嵩上げに努め、安定的に生産設備の稼働を上げ、投資時に見込んだ収益性を確保すべく注力してまいります。 (小諸工場の稼働) ・2026年3月に取得した、当社第3の国内生産拠点である「小諸工場」を、充填・包装過程の生産拠点として、2027年2月期の下期稼働開始を目指して準備を推進してまいります。 ・生産ラインを1ラインずつ徐々に立上げ、将来の成長余力を創出してまいります。 (インフレへの対応継続) ・インフレで原材料費・光熱費・各種経費の上昇が続き、インフレに対応したベースアップで人件費も上昇していく中で、新規受注の際に物価上昇を反映した見積りをお示しすると共に、リピート受注時も人件費や諸物価の上昇を反映させていただき、適正な価格転嫁を実現することで収益性の維持に注力しております。 ・一方で、お客様とのコミュニケーションを密に保ち、価格に見合った製品価値をご提供・ご理解いただくことで、お客様にご満足をいただけるよう努めてまいります。
事業等のリスク3,817字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループの事業その他の状況、経理の状況等に関する事項のうち当社グループの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に悪影響を及ぼす可能性のあるリスクには以下のようなものがあり、投資家の投資判断上重要な影響を及ぼす可能性のある事項と考えております。 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年5月29日)現在において当社グループが判断したものですが、ここに掲げている項目に限定されるものではありません。 ① 化粧品市場環境 国内化粧品市場は既に成熟期に入っており、M&Aによる企業グループの再編、異業種からの新規参入等、競争環境は厳しさを増しております。また、企業グループの再編や同業者同士による合従連衡、海外の化粧品受託製造事業者の国内市場への新規参入等、当社グループの位置する化粧品受託製造市場も、同様に競争環境は厳しさを増しております。 従って、当社グループが予期せぬ競争環境の変化に的確に対処できない場合には、当社グループの財政状態および経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 ② OEM(Original Equipment Manufacturing)/ODM(Original Design Manufacturing)企業としてのリスク 当社グループの事業は、顧客化粧品メーカーのブランドで製造し販売するOEM/ODM生産の形態のため、当社グループの業績は顧客化粧品メーカーの営業施策、販売戦略ならびに外注施策による影響を受け易く、結果、当社グループの業績が著しく変化する可能性があります。 また、特定顧客化粧品メーカーからの受注依存度が高くなると、その顧客化粧品メーカーの販売施策の影響を強く受ける可能性があります。 ③ 製造および品質保証について 当社グループでは、大規模な地震の発生等災害・事故発生時の生産・研究開発の中断による損失を最小化するため、生産拠点、情報システムおよび本社を事業継続の重要拠点と位置づけ、事業継続計画(BCP)の構築を行っております。しかしながら、想定を超える災害・事故の発生により、製造・研究開発の中断が生じた場合には、当社グループの財政状態および経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループが提供する製品には、想定外の欠陥等が生じるリスクがあり、またリコールが発生する可能性もあります。当社グループは、最適な品質を確保できるよう、全力を挙げて取り組んでおりますが、大規模な製造物責任賠償やリコールにつながるようなケースで、このコストが保険によってカバーできない場合、多額の支払いが生じるとともに、当社グループの製品の信頼性や評判に悪影響を及ぼす可能性があります。その結果、当社グループの財政状態および経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 ④ 海外での事業活動 当社グループの主たる生産・販売・研究開発拠点は国内3拠点とフランスに所在する2つの子会社でありますが、欧州や北米、ならびにマーケットの急速な拡大が期待されるアジアにおける事業展開を強化しており、今後一層の拡大を目指しております。これらの海外での事業活動におきましては、予期し得ない経済的・政治的な政策変更や政情不安、労働問題、テロ・戦争の勃発、感染症の流行による社会的混乱等のリスクが潜在するため、当社グループの財政状態および経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 有能な人材の確保 当社グループは製造受託(OEM)でありかつ研究開発受託(ODM)メーカーでありますが、将来に向けた持続的成長のためには、(ⅰ)研究開発部門の有能な人材の確保と育成(ⅱ)生産部門における労働力の確保と熟練に向けた育成が欠かせないものと考えております。そのため、貢献度を反映した評価制度や有能な人材の積極的な採用と育成を心がけております。しかしながら、人材の確保と育成の状況や重要な人材の流出が当社グループの財政状態および経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 戦略的投資活動 当社グループは、国内においてはつくば工場の拡張による生産能力の増強、海外においてはフランスのテプニエ社ならびに日本色材フランス社を中心とした海外展開に対し、戦略的投資を行っております。 戦略的投資活動の意思決定に際しては、必要な情報収集および検討を実施しておりますが、予期し得ない環境変化等により、当初意図した成果が得られない場合には、当社グループの財政状態および経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 研究開発活動 研究開発は、当社グループの競争力の源泉のひとつであり継続的に研究開発投資を行っております。年度計画に則り効率的・効果的な研究開発活動を行っておりますが、特定の製品の開発が長期にわたる場合等、成果が翌期以降に及ぶことがあります。また、予定通りの成果が得られない場合、期間の延長や中断、投資額の増加を余儀なくされる場合や、結果として製品化できない場合もあります。さらに、製品化できた場合でも、様々な不確定要因が重なり、必ずしもお客様にご採用頂けるとは限りません。 このように当初意図した成果が得られない場合には、当社グループの財政状態および経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 金利水準および為替相場の変動について 当連結会計年度末における当社グループの借入金等有利子負債残高は9,884百万円であり、金利情勢、その他金融市場の変動が財政状態および経営成績に影響を与える可能性があります。また、当社グループの外貨建の売上、費用、資産、負債等の項目は、連結財務諸表および財務諸表作成のために邦貨換算しており、換算時の為替相場により現地通貨ベースの価値に変動がなくても邦貨換算後の価値に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑨ 物価等の上昇について 世界的な物価上昇や円安等の経済要因や、需給逼迫、自然災害、地政学上の問題、何らかの理由によるサプライヤーの供給減少、等に起因する、原材料や光熱費、各種経費等の価格高騰・物価上昇が、当社グループの財政状態および経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。足元では、ロシアのウクライナ侵攻の長期化、緊迫する中東情勢の影響に端を発した、エネルギー価格や世界的な物価上昇が、当社の業績に影響を及ぼしております。 ⑩ 繰延税金資産について 当社グループは会計基準に従い、回収可能性の認められる繰延税金資産を計上しております。繰延税金資産の計算は、将来の課税所得に関する様々な予測・仮定に基づいており、実際の結果はかかる予測・仮定とは異なる可能性があります。 当社グループが、繰延税金資産の全部または一部の回収ができないと判断した場合、繰延税金資産は減額され、当社グループの財政状態および経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑪ 法的規制について 当社グループの属する医薬品および化粧品業界は、医薬品医療機器等法等ならびに最終販売先が海外である場合には現地の規制等により法的規制を受けています。そのため、それらの改正や適用基準の変更によっては、当社グループの財政状態および経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑫ 知的財産権保護の限界 当社グループでは蓄積した技術を特許等の知的財産権として権利化を進めておりますが、特許出願は出願から少なくとも1年半は公開されないため、既に他社が出願を行った技術に対して開発投資をしている可能性があります。また、第三者による予測を超えた手段等により当社の知的財産権が侵害され、結果として技術の不正流用や模倣品の開発により、当社グループの事業活動に悪影響を及ぼす可能性や、当社グループの認識の範囲外で、第三者の知的財産権を侵害する可能性があります。 ⑬ 大規模災害および感染症の流行等 当社グループの主たる国内生産拠点は、神奈川座間市所在の座間工場、茨城県つくば市所在のつくば工場、および長野県小諸市所在の小諸工場であります。そのため、特に首都圏、東北地方太平洋側および中部地方において大規模な震災、水害等が生じた場合、長期にわたり製品供給が困難になる可能性があります。また、社会的に影響の大きな感染症の拡大が発生し、顧客化粧品メーカーの施策に変化が生じた場合や、外出制限、工場操業を含む事業活動の制限/自粛等、事業活動に何等かの制限が生じた場合、当社グループの財政状態および経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のような新たな感染症の流行が発生した場合には、感染拡大防止ガイドライン等に則った衛生管理や感染予防対策の実施等により、当社グループの事業活動が制約を受けたり受注水準に大きな影響を及ぼしたりする恐れがあります。 ⑭ 原料・資材供給停止に関するリスク 大規模災害や社会不安(戦争、感染症、サイバー攻撃、地政学的リスク等)により、原料・資材の調達先が直接の被害を受け、または間接的に当該調達先における生産の遅延や不能が発生し、原料・資材の供給が困難になった場合、または受注量の増大により資材調達が間に合わない場合、当社工場の稼働が低下し、当社グループの財政状態および経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)8,370字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度(2025年3月1日~2026年2月28日)におけるわが国の経済は、回復基調にあるものの、インフレによる実質賃金の伸び悩みで個人消費が力強さを欠き、緩やかなものに留まっております。海外各国は、欧米ではインフレ減速と金融政策の緩和を背景に緩やかな成長基調にあるのに対し、中国経済は引き続き不動産不況を背景に内需が低迷して成長に減速が見られるなど、地域間で差が見られます。また、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化や中国との関係悪化、中南米や中東の情勢緊迫化など地政学的リスクは高まり、米国の通商政策を始めとした各国の政策リスクも上昇しております。加えて、資源・エネルギー価格の上昇・変動やインフレ、金利・為替・株式相場の変動などが、経済活動に影響を及ぼすと共に先行き不透明感を高めております。 化粧品業界におきましては、国内では、新型コロナウイルス(COVID-19)禍明けのメイクアップ製品を中心とした新製品受注の波は前連結会計年度下期に沈静化しましたが、緩やかな需要の回復・改善傾向が続いております。海外においても、化粧品需要は緩やかながら改善の傾向にあるものと思われます。 当社グループにおきましては、国内では前連結会計年度の下期に新製品の受注の波が沈静化した水準から堅調に推移、生産設備の稼働も持ち直しつつありますが、欧州では医薬品・化粧品共に受注は軟調に推移しております。また、特に国内での採用難による工数不足をまかなうための外注加工費の上昇や、原材料費や各種経費等もインフレで上昇していることから、各種コストの圧縮努力を継続し、収益性の維持・改善に取り組んでおります。 今後も、化粧品需要の緩やかな回復・成長基調は継続していくと思われますが、足元は中東情勢緊迫化のような地政学的リスクが顕在化し、エネルギー価格を含めた全般的なインフレ、採用難や人件費上昇、金利や為替の変動等も継続しており、経済全般の先行き不透明感は高まっております。そのような経営環境下、先行きを慎重に見極めながら、黒字の維持・継続と成長に向けて「中期事業戦略ビジョン(2022-2026)」の諸施策を着実に実行してまいります。お客様の新製品ニーズに対応した処方のご提供や生産対応などの要請に応え、中長期的には化粧品のクリーン・ビューティー、SDGs等への対応といった当社の強みを更に強化するなど、変化し続ける環境で強みを活かして業績の改善を図るべく更なる努力を重ねてまいります。 以上の結果、当連結会計年度における財政状態及び経営成績は次のとおりとなりました。 a.経営成績 当連結会計年度の経営成績は、売上高16,643百万円(前連結会計年度比5.6%減)、営業利益180百万円(前連結会計年度比63.2%減)、経常利益151百万円(前連結会計年度比58.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益335百万円(前連結会計年度比55.1%増)となりました。 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。 (日本) 日本は、売上高11,789百万円(前連結会計年度比5.2%減)、営業利益281百万円(前連結会計年度比49.3%減)となりました。 (仏国) 仏国は、売上高5,043百万円(前連結会計年度比4.2%減)、営業損失82百万円(前連結会計年度は営業損失73百万円)となりました。 b.財政状態 (資産) 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ677百万円増加し、17,566百万円となりました。 (負債) 当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ237百万円増加し、13,322百万円となりました。 (純資産) 当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ439百万円増加し、4,244百万円となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は1,080百万円となり、前連結会計年度末に比べ131百万円増加いたしました。各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果増加した資金は、140百万円(前連結会計年度は567百万円の増加)となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果増加した資金は、118百万円(前連結会計年度は1,111百万円の減少)となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果減少した資金は、179百万円(前連結会計年度は95百万円の増加)となりました。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年3月1日 至 2026年2月28日)   前年同期比(%) 日本(千円)   11,639,840   95.1 仏国(千円)   5,064,111   98.1 合計(千円)   16,703,952   96.0 (注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。 b.受注実績 当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 日本   11,624,974   106.5   4,789,073   100.3 仏国   5,889,731   124.6   2,732,235   150.3 合計   17,514,705   111.9   7,521,309   114.1 (注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.当連結会計年度において、仏国の受注実績に著しい変動がありました。これは、主として医薬品事業における既存顧客からの受注が増加したこと等によるものです。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年3月1日 至 2026年2月28日)   前年同期比(%) 日本(千円)   11,609,868   93.9 仏国(千円)   5,033,159   95.7 合計(千円)   16,643,028   94.4 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自  2024年3月1日 至  2025年2月28日)   当連結会計年度 (自  2025年3月1日 至  2026年2月28日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) ㈱井田ラボラトリーズ   1,842,704   10.5   2,012,156   12.1 Parfums Christian Dior SA   1,902,746   10.8   1,777,775   10.7 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.経営成績等の分析等 1)経営成績 (売上高) 当連結会計年度の売上高は、国内における前連結会計年度の新型コロナウイルス禍明けの新製品の受注の波や大口受注の沈静化に加え、フランス連結子会社における医薬品・化粧品受注の伸び悩みもあって、前連結会計年度より989百万円(5.6%)減少して16,643百万円となりました。 (売上総利益) 当連結会計年度の売上総利益は、国内・海外共に売上高が減収となる中で、国内では引き続きつくば工場第3期拡張等により諸費用が高止まり、加えて原材料費や人件費、各種経費等がインフレで上昇しましたが、各種コスト圧縮努力もあって、前連結会計年度より8百万円(0.4%)増加して2,201百万円となりました。売上高に対する比率は、前連結会計年度より0.8ポイント上回って13.2%となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、人件費や各種経費がインフレで上昇したこともあって、前連結会計年度より317百万円(18.7%)増加して2,021百万円となりました。売上高に対する比率は、前連結会計年度より2.5ポイント上回って12.1%となりました。 以上の結果、当連結会計年度の営業利益は、前連結会計年度より309百万円(63.2%)減少して180百万円となりました。 (営業外損益、経常利益) 当連結会計年度の営業外収益は、為替差益65百万円等の計上もあって前連結会計年度より65百万円(97.1%)増加して132百万円、営業外費用は支払利息160百万円の計上により前連結会計年度より28百万円(15.2%)減少した160百万円となりました。 以上の結果、当連結会計年度の経常利益は、前連結会計年度より215百万円(58.6%)減少して151百万円となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は、固定資産売却益284百万円や法人税、住民税及び事業税125百万円もあって、前連結会計年度より119百万円(55.1%)改善して335百万円となりました。1株当たり当期純利益は、前連結会計年度より58円79銭増加して162円00銭となりました。 2)財政状態 (流動資産) 当連結会計年度末における流動資産の残高は、7,965百万円(前連結会計年度末は6,734百万円)となり、前連結会計年度末に比べ1,230百万円増加いたしました。これは主に、期末に向けて堅調に推移した受注に伴う売上債権や棚卸資産の増加等によるものですが、科目別では受取手形及び売掛金が471百万円、原材料及び貯蔵品が251百万円、仕掛品が182百万円、現金及び預金が144百万円増加したこと等によるものであります。 (固定資産) 当連結会計年度末における固定資産の残高は、9,601百万円(前連結会計年度末は10,154百万円)となり、前連結会計年度末に比べ553百万円減少いたしました。これは主に、不動産売却により土地が586百万円、減価償却により建物及び構築物が154百万円減少し、建設仮勘定が205百万円増加したこと等によるものであります。 (流動負債) 当連結会計年度末における流動負債の残高は、8,476百万円(前連結会計年度末は6,245百万円)となり、前連結会計年度末に比べ2,231百万円増加いたしました。これは主に、売上債権や棚卸資産が増加した一方で中小受託取引適正化法施行に伴い買入債務が一時的に減少したことを反映したもので、科目別では短期借入金が2,169百万円、流動負債のその他が344百万円増加し、電子記録債務が243百万円減少したこと等によるものであります。 (固定負債) 当連結会計年度末における固定負債の残高は、4,845百万円(前連結会計年度末は6,840百万円)となり、前連結会計年度末に比べ1,994百万円減少いたしました。これは主に、長期借入金の返済により長期借入金が1,953百万円減少したこと等によるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産の残高は、4,244百万円(前連結会計年度末は3,804百万円)となり、前連結会計年度末に比べ439百万円増加いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益の計上等により利益剰余金が293百万円、その他の包括利益累計額が、為替換算調整勘定の増加もあって214百万円増加したこと等によるものであります。 この結果、自己資本比率は24.2%(前連結会計年度末は22.5%)となりました。 b.経営成績に重要な影響を与える要因 当社グループの経営に重要な影響を与える可能性のある要因については、「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。これらのリスクの回避に努めるとともに発生した場合の対応に万全を期してまいります。 c.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは資本政策として、資本効率(自己資本利益率:ROE)の維持・改善(当面の目標:8%以上を維持、10%以上を目指す)と資本コストの抑制を通じて、持続的成長と企業価値向上を目指しております。 それに加え、新型コロナウイルスまん延による業績悪化の影響で財務安定性が低下、インフレの影響で収益性も低下している状況におきまして、売上高営業利益率及び自己資本比率の向上を当面の重要な経営課題・指標としております。 当連結会計年度の自己資本利益率は、前記のとおり親会社株主に帰属する当期純利益が増益となっていることから、前連結会計年度より2.4ポイント改善して8.3%となりました。 また、当連結会計年度の売上高営業利益率は、国内では受注の波の沈静化で稼働が低下する中で各種コストがインフレで上昇、フランス連結子会社における業績低迷もあり、前連結会計年度より1.7ポイント低下して1.1%となりました。自己資本比率は、前連結会計年度に続いて利益を計上したこともあり、前連結会計年度より1.6ポイント改善して24.2%となりました。 連結売上高は、「中期事業戦略ビジョン(2022-2026)」において、最終年度である2026年度の目標連結売上高として200億円レベルを掲げております。 d.セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度における所在地別セグメントの業績の概況は、次のとおりです。 (日本) 前連結会計年度の新型コロナウイルス禍明けの国内・海外化粧品メーカー各社からの新製品の受注の波や大口受注が沈静化したことから、足元は堅調に推移しているものの、売上高は前期比5.2%減の11,789百万円となりました。利益面では、引き続きつくば工場第3期拡張等による諸費用が高止まり、加えて原材料費や人件費、各種経費等もインフレで上昇している中で、受注水準低下に伴い生産設備の稼働も低下、各種コスト圧縮努力を継続しましたが、営業利益は前期比49.3%減の281百万円となりました。セグメント資産は、足元は受注が堅調に推移、売上債権や棚卸資産が増加したこと等もあり、前期比2.8%増の13,336百万円となりました。 (仏国) 子会社テプニエ社と日本色材フランス社の所在する欧州は、当連結会計年度(1~12月)において、景気は緩やかな回復基調にありますが医薬品及び化粧品の受注は低迷し、売上高はユーロ建て・円換算後共に減収、前期比4.2%減の5,043百万円となりました。利益面では、減収と人件費や諸物価の高騰に加えて、テプニエ社の一部新規設備稼働の遅れや日本色材フランス社の稼働低迷もあり、82百万円の営業損失(前連結会計年度は73百万円の営業損失)となりました。セグメント資産は、円安効果や設備投資による有形固定資産の増加等もあって、前期比15.9%増の5,955百万円となりました。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 a.キャッシュ・フロー (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果増加した資金は、140百万円(前連結会計年度は567百万円の増加)となりました。これは主に、減価償却費935百万円、税金等調整前当期純利益429百万円等による増加と、棚卸資産の増加額430百万円、売上債権の増加額344百万円、仕入債務の減少額205百万円、固定資産売却益284百万円等による減少によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果増加した資金は、118百万円(前連結会計年度は1,111百万円の減少)となりました。これは主に、有形固定資産の売却による収入872百万円による増加と、有形固定資産の取得による支出698百万円等による減少等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果減少した資金は、179百万円(前連結会計年度は95百万円の増加)となりました。これは主に、長期借入れによる収入1,522百万円と長期借入金の返済による支出2,761百万円、短期借入金の純増加額1,260百万円等によるものであります。 (現金及び現金同等物の期末残高) 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、上記の要因により、1,080百万円となり、前連結会計年度末に比べ131百万円増加いたしました。 b.資本の財源及び資金の流動性 1)資金需要 当社グループの資金需要は、主に運転資金需要と設備資金需要の2つがあります。 運転資金需要の主なものは、当社グループ製品の製造のための原材料の仕入のほか、製造費、販売費及び一般管理費等によるものであります。また、設備資金需要としては経常的な機械設備等の買い換え取得や、増産に向けた機械設備の購入等によるものであります。 2)資金調達 当社グループは、メイン銀行をはじめ取引金融機関と円滑な取引関係を維持しつつ、健全な財務体質の維持に注力しております。経常的な設備等の買い換え取得や運転資金については、内部資金を活用すると共に金融機関からの短期借入金及び長期借入金により資金調達を実施しております。特に、大口の設備資金需要に関しては長期の安定資金を金融機関から調達しております。 3)財務政策 当社グループは資本政策として、資本効率(自己資本利益率:ROE)の維持・改善(当面の目標:8%以上を維持、10%以上を目指す)と資本コストの抑制を通じて、持続的成長と企業価値向上を目指しておりますが、自己資本利益率(ROE)の構成要素である財務レバレッジ(総資産/自己資本:自己資本比率の逆数)を財務政策の中で重視しております。 財務レバレッジの上昇はROE向上に貢献しますが、一方で過度に高いレバレッジ(低い自己資本比率)は財務安定性を下げ、安定的な資金調達と事業の継続に悪影響を及ぼすため、ROEの維持・向上と財務安定性の維持の双方を勘案して、財務レバレッジ/自己資本比率の水準を調整していくことを目指しております。 足元では、新型コロナウイルス禍による業績悪化によって自己資本比率が低位に留まるため、業績の回復による内部留保の蓄積等によって、自己資本を回復させることを重点課題としており、自己資本比率を当面の重要な経営指標の一つとしております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されております。その作成には、決算日における資産・負債の報告金額および偶発的資産・負債の開示、ならびに報告期間における収益・費用の報告金額に影響を与える見積りおよび仮定が必要となりますが、この判断および見積りには決算日までに入手可能なすべての情報と過去の実績を勘案して、合理的な根拠に基づいて継続的に評価しております。 従って、連結財務諸表作成時点で実施した見積りおよび将来の予測が、予測不可能な事象の発生によって実際の結果が著しく異なることも考えられます。 当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計上の見積りは、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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開示資料

出典

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