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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

恵和

4251 · Prime · 化学

高機能フィルムメーカー。光学フィルムでディスプレイ業界に、機能フィルムで自動車・エネルギー・建築等の多様な産業にソリューションを提供。

概要

恵和は1948年に神戸で創業した高機能フィルムメーカーである。コア技術のシーティング(製膜)、ラミネーティング(積層)、コーティング(塗布)に超精密技術(UP)を組み合わせ、液晶ディスプレイ向け光拡散フィルム「オパルス」や複合拡散板「オパスキ」、車載・センサー用途の偏光制御フィルムなどを手がける光学製品事業と、次世代電池用特殊フィルム、太陽電池用バックシート、医療用工程フィルム、工程紙、建材、防錆資材などを展開する機能製品事業の二本柱で構成される。2025年12月期の連結売上高は205億円、営業利益43億円、従業員409名。本社は東京都中央区。

光学製品と機能製品の二本柱で構成される事業構造

当社グループは光学製品事業と機能製品事業の二つの報告セグメントで構成される。光学製品事業は、ノートPC、タブレット、車載ディスプレイ、スマートフォン等の液晶ディスプレイ向けに、光を均一に拡散するフィルム「オパルス」、直下型ミニLED液晶に最適な複合拡散板「オパスキ」、高硬度・耐擦傷性・反射防止等の機能を付与した偏光制御フィルム等の高機能光学フィルムを開発・製造・販売する。2025年12月期の同事業の売上高は167億円(連結売上高の82%)で、セグメント利益は71億円である。機能製品事業は、紙・フィルムにコーティングやラミネート加工を施し、防錆性・耐熱性等の機能を付与した産業資材を扱う。クリーンエネルギー資材(次世代電池用特殊フィルム、太陽電池用バックシート)、医療衛生(医療用工程フィルム)、工程紙、建材、防錆資材、農業資材等を展開し、同事業の売上高は37億円、セグメント利益は3億円である。

シーティング・ラミネーティング・コーティングの三つのコア技術

恵和の技術基盤は三つのコア技術と超精密技術(UP)から成る。シーティング技術は、押出機で樹脂を加熱溶融しシート状に成形する製膜技術であり、異なる特性の樹脂を複合化して多機能シートを創り出す。ラミネーティング技術は、加熱溶融樹脂を基材に塗布接着する押出ラミネートや接着剤を用いたドライラミネートにより、防湿性・剥離性・耐久性等を付与する。コーティング技術は、基材表面に特殊なコート剤を塗布乾燥し、硬度・耐擦傷性・光学性能等の機能を追加する。これらの技術を超精密技術(Ultra-precision)で補完し、極めて精細な加工や顧客ニーズへの高精度な対応を実現する。同社はこれらSLC×UPをコアコンピタンスと位置付け、顧客の要求に合わせた先端機能フィルムとソリューションを提供している。

日本国内4工場と海外4拠点のグローバル体制

生産拠点は日本国内に4工場を擁する。滋賀アドバンストテクノセンター(SATC:滋賀県東近江市)は1967年に建設され、コーティング製品の中核工場である。和歌山テクノセンターⅠ(WTCⅠ:和歌山県日高郡)は1993年に建設され、クリーンルームで光拡散フィルム「オパルス」を本格生産する。小倉工場(SATC K-Site:北九州市)は押出ラミネーティング製品、千葉工場(SATC T-Site)は同様に押出ラミネーティング製品を生産する。海外販売拠点としては、中国(惠和光電材料(南京)有限公司)、台湾(台湾恵和股份有限公司)、韓国(ソウル恵和光電株式会社)、米国(KEIWA Incorporated USA)の4社を連結子会社として有し、主に光学製品を現地ディスプレイメーカー向けに販売する。これにより需要地での迅速なアフターサービスとマーケティングを実現している。

中期経営指標はROIC、高付加価値分野への資源集中

恵和は連結営業利益と投下資本利益率(ROIC)を重要な経営指標とし、資本効率を重視した経営を掲げる。中長期的な成長戦略として、光学製品事業では、環境対応のPFASフリー製品、従来型液晶で安定基盤を持つ「オパルス」、直下型ミニLED液晶向けに拡大中の「オパスキ」、車載やドローン向け視野角制御フィルム「オプラム」に注力する。機能製品事業では、クリーンエネルギー車向けバッテリー用特殊フィルム「ACE」、透析治療用医療機器向け工程フィルム「メディテクト」、新興国需要が拡大する発泡ウレタン工程紙「A!Prog-UF」を成長ドライバーとする。一方、2025年第3四半期には「地球の絆創膏事業」からの撤退を決定し、セグメントを光学と機能の二つに再編。経営資源を高い成長と収益が期待できる分野に集中する方針である。

業界の中での役割は高機能フィルム及びシート材の開発・製造・販売企業にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
205億円
営業利益
43億円
営業利益率
21.0%
純利益
23億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/12
事業売上構成比利益利益率
光学製品事業168億円82.0%71億円42.3%
機能製品事業37億円18.0%3億円8.1%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01光学製品事業主力

ノートPC、タブレット、車載ディスプレイ、スマートフォン等の液晶ディスプレイ向けに、光拡散フィルム「オパルス」、複合拡散板「オパスキ」、偏光制御フィルム等の光学シート部材を開発・製造・販売。Coating・Sheeting技術を駆使し、均一な光拡散や省電力に貢献。

光拡散フィルムで高い技術力を有する

主な製品・サービス3
光拡散フィルム「オパルス」
液晶ディスプレイのバックライトユニットに使用され、光を均一に拡散し、少ない光源で明るさを実現するプラスチックフィルム。
複合拡散板「オパスキ」
直下型ミニLED液晶ディスプレイ向けに最適化された複合拡散板。高画質を実現。
偏光制御フィルム等の高機能光学フィルム
高硬度、耐擦傷性、反射防止等の機能を付加した光学フィルム。車載ディスプレイ、センサー用途等に活用。

02機能製品事業準主力

紙・フィルムにコーティングやラミネート加工を施し、防錆性・耐熱性等の機能を付与した産業資材を製造販売。クリーンエネルギー資材(次世代電池用特殊フィルム、太陽電池用バックシート)、医療衛生、工程紙(合成皮革用支持体)、建材、防錆資材、農業資材等を展開。

主な製品・サービス7
次世代電池用特殊フィルム
燃料電池車、ハイブリッド車、EV向け電池部材。
太陽電池用バックシート
太陽光モジュールの裏面保護材。
医療製品用工程フィルム
透析用機材等の医療分野で使用される工程フィルム。
工程紙
合成皮革や発泡ウレタン製造時の支持体で、表面形状付与機能を持つ。
建材
室内壁材、ドア材、クッションフロア等の内装材構成部材。
防錆包装紙
金属製品の錆防止用包装材。
農業資材
ビニールハウス用雨樋シート、止水シート等。

製品と技術

光学製品の主力:光拡散フィルム「オパルス」と複合拡散板「オパスキ」

光学製品事業の核心は、液晶ディスプレイのバックライトユニットに用いられる光拡散フィルム「オパルス」である。プラスチックフィルムに均一な光拡散機能を持たせ、光源(LED)の数を減らしても明るさを確保できるため、ノートPC、タブレット、スマートフォン等の省電力化に寄与する。同製品は1992年に販売を開始し、1997年に特許を取得したロングセラーである。これに対し、近年需要が拡大する直下型ミニLED液晶ディスプレイ向けに開発されたのが複合拡散板「オパスキ」である。従来のエッジライト型に比べ画質が飛躍的に向上し、タブレットやノートPCの中型ディスプレイ、車載ディスプレイでの採用が進む。同社はこの二製品を核に、高品質な光学シート部材を提供している。

高機能光学フィルム:偏光制御フィルムと車載・センサー向け製品

オパルスより更に高精度・高機能が要求される分野向けに、同社は偏光制御フィルム等の高機能光学フィルムを展開する。シーティング技術を活用し、異なる特性の樹脂を複合的に組み合わせることで、高硬度、耐擦傷性、光学性能、耐熱性、防汚性、反射防止等の機能を付加可能である。用途は車載ディスプレイ、ゴーグル型VR端末、デジタルサイネージ、各種センサーなど多岐にわたる。特に次世代自動車の車載ディスプレイやドローン向けでは、視野角制御・反射防止・傷つき防止などの新機能が求められ、同社は「オプラム」ブランドでこれらのニーズに対応する。これらの製品は、従来の液晶ディスプレイ向けに加え、高い信頼性と耐久性が必要な産業機器向けとしても成長が期待されている。

機能製品事業のクリーンエネルギー資材:次世代電池用特殊フィルムと太陽電池用バックシート

機能製品事業の中で成長分野と位置付けられるのがクリーンエネルギー資材である。次世代電池用特殊フィルム(愛称「ACE」)は、燃料電池車、ハイブリッド車、電気自動車(EV)に搭載される電池の構成部材で、耐熱性・絶縁性等の機能を付与する。太陽電池用バックシートは、太陽光モジュールの裏面保護材として、屋外での長期耐久性と防湿性を担う。これらの製品は、環境規制の強化と電動化の進展に伴い需要が拡大している。同社は、自動車市場の成長鈍化の影響を受けつつも、高品質なフィルム供給で既存顧客との関係を維持し、新たな受注獲得に向けた活動を継続している。また、医療衛生分野では透析用機材に用いられる医療用工程フィルム「メディテクト」が、需要増とシェア向上により大幅に売上を伸ばしており、生産能力増強のための全自動製造設備が本格稼働を開始している。

工程紙・建材・防錆資材・農業資材の幅広い産業資材

機能製品事業は多岐にわたる産業資材をカバーする。工程紙は、合成皮革や発泡ウレタンの製造時に、製品の支持体となると同時に表面に凹凸模様等の型押しを与える機能を持ち、自動車シート、衣料品、靴・手袋等の合成レザー製品の製造工程で使用される。特に発泡ウレタン工程紙「A!Prog-UF」は、新興国需要の拡大を受け東南アジア・北米・豪州で新規顧客開拓を進める。建材は室内壁材、ドア材、クッションフロア等の内装材構成部材として供給される。防錆資材は自動車用鋼板コイルやアルミ合金等の金属製品を湿気や錆から保護する包装紙で、製造工程や輸送に不可欠である。農業資材ではビニールハウス用の雨樋シートや止水シートを提供する。これらの製品群はコモディティ化が進んでいるものもあり、同社は収益性の高い分野への絞り込みを進めている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 光学製品事業光拡散フィルムで高い技術力を有する

有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

光学フィルム専業、高収益だが需要変動リスク

恵和は、光学用フィルムや電子材料を手掛ける化学メーカー。同業のクラレや東洋紡と比べ、売上高200億円程度で規模は中堅。2024年12月期の営業利益率22.27%と非常に高収益だが、2025年12月期は売上高205億円、営業利益率20.98%とやや減速見込み。主要製品がディスプレイ関連に偏っており、需要変動の影響を受けやすい。

強み

  • 営業利益率20%超と業界トップクラスの収益力を実現.
  • 光学フィルムで高いシェアを持ち、技術優位性を確立.
  • 売上高は176億→211億と拡大、高収益を維持しつつ成長.
  • 独自の光学設計・加工技術により、他社との差別化に成功.

課題

  • ディスプレイ市場のサイクルに業績が左右されやすい.
  • 主力製品への依存度が高く、多角化が進んでいない.
  • 韓国・中国メーカーとの競争激化により、シェア維持が困難に.

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

基板・電源・ディスプレイの時価総額近傍。太字が恵和

時価総額で並べると、掲載8社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16644大崎電気工業694億円11.6倍
27609ダイトロン416億円13.9倍
36986双葉電子工業324億円12.9倍
46844新電元工業314億円5.5倍
56653正興電機製作所294億円11.4倍
64251恵和224億円7.2倍
76440JUKI217億円12.3倍
86615ユー・エム・シー・エレクトロニクス66億円27.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(基板・電源・ディスプレイ)に従っています。

会社の歴史

沿革 25件

米国製ターポリン紙の販売から始まった1948年の創業

1948年9月、神戸市生田区において、米国製ターポリン紙等の統制外物資の販売を目的として恵和商工株式会社が資本金30万円で設立された。翌1949年4月には大阪市北区に第1工場を建設し、しわ付防水加工機を設置してしわ付防水紙の生産を開始。創業から間もなく自社製造に乗り出し、紙加工業としての第一歩を踏み出した。

国内初のターポリン紙生産と特許取得の1950年代

1951年9月、大阪市北区に第2工場を建設しターポリン製造機を設置、国内初のターポリン紙の生産を開始した。さらに1955年2月には大阪市東淀川区に第3工場を建設し、ターポリン紙とポリプルーフ紙の本格製造に着手。1959年10月には「ポリプルーフ紙」の特許を取得し、自社技術による差別化を図った。この時期に紙加工技術の基盤を固め、特許取得は同社初の成果となった。

ラミネート加工への進出と三工場体制の確立(1963〜1970年)

1963年7月、第3工場にラミネーターを設置し、ポリエチレンラミネート紙の生産を開始。ラミネーティング技術を新たに獲得した。1967年3月には滋賀県東近江市に滋賀工場(現・滋賀アドバンストテクノセンター)を建設し、シリコンコーターを設置してコーティング製品(剥離紙及び粘着加工紙)の生産を開始。1968年3月には北九州市小倉区に小倉工場(SATC K-Site)を建設し、広幅ラミネーターによる押出ラミネーティング製品の生産に乗り出した。1970年3月には千葉県八千代市に千葉工場(SATC T-Site)を建設し、押出ラミネーティング製品の生産拠点を拡充。この7年間で三工場体制を築き、ラミネート・コーティング技術の多様化を進めた。

光拡散シート「オパルス」の開発と液晶市場参入(1992年)

1992年4月、光拡散シート「オパルス」の製造及び日本液晶メーカー各社への販売を開始。液晶ディスプレイのバックライトユニットに用いる光学フィルムで、均一な光拡散と省電力に貢献する製品である。1993年9月には和歌山県日高郡に和歌山テクノセンターⅠを建設し、シート成形機とコーターを設置、クリーンルームでオパルスの本格生産を開始した。1997年4月にはオパルスの特許を取得し、知的財産を保護。1998年3月には同工場でISO9001認証を取得し、品質管理体制を強化した。この一連の取り組みにより、同社は紙加工メーカーから光学フィルムメーカーへの転換を遂げた。

商号変更と海外子会社設立によるグローバル展開(1999〜2001年)

1999年4月、社名を恵和商工株式会社から恵和株式会社に変更。同時に資本金を2億円に増資した。同年4月には東京本社体制へ移行し、経営基盤を強化。2001年10月には台湾台北市に台湾恵和股份有限公司を設立し、海外販売拠点を初めて構築。同年11月には資本金を2億3,000万円に増資した。これにより、国内中心の事業構造からアジア市場への本格展開への布石を打った。その後、中国(南京)、韓国(ソウル)、米国にも子会社を設立し、グローバルなマーケティング網を整備していくことになる。

事業ポートフォリオの見直しと「地球の絆創膏」撤退(2025年)

2025年12月期、同社は経営資源の集中を目的に事業ポートフォリオの見直しを実施した。前第4四半期に研究開発フェーズに引き戻した「地球の絆創膏事業」について、当第3四半期連結会計期間に撤退を決定。報告セグメントを光学製品事業と機能製品事業の二つに再編した。同事業は自然環境修復を志向するものだったが、事業性の判断により撤退に至った。今後は高付加価値分野への集中を掲げ、光学では直下型ミニLED向けの「オパスキ」、車載向け「オプラム」、機能ではクリーンエネルギー車向け特殊フィルム「ACE」や医療用工程フィルム「メディテクト」等に経営資源を投入する方針である。

年表25件を開く

1940年代

  • 1948年9月創業神戸市生田区に米国製ターポリン紙等統制外物資の販売を目的として恵和商工株式会社(資本金30万円)を設立
  • 1949年4月大阪市北区に第1工場建設 しわ付防水加工機を設置し、しわ付防水紙の生産開始

1950年代

  • 1951年9月大阪市北区に第2工場を建設 ターポリン製造機を設置し、国内初ターポリン紙の生産開始
  • 1955年2月大阪市東淀川区に第3工場を建設 ターポリン紙とポリプルーフ紙の本格製造を開始
  • 1956年10月大阪市北区に本社を移転
  • 1959年10月「ポリプルーフ紙」の特許取得(当社初の特許取得)

1960年代

  • 1963年7月第3工場にラミネーターを設置し、ポリエチレンラミネート紙の生産開始
  • 1966年4月東京都港区に東京営業所を開設
  • 1967年3月滋賀県東近江市に滋賀工場建設(現・滋賀アドバンストテクノセンター(SATC))シリコンコーターを設置し、コーティング製品(剥離紙及び粘着加工紙)の生産開始
  • 1968年3月北九州市小倉区に小倉工場建設(SATC K-Site)広幅のラミネーターを設置し、押出ラミネーティング製品の生産開始

1970年代

  • 1970年3月千葉県八千代市に千葉工場建設(SATC T-Site)ラミネーターを設置し、押出ラミネーティング製品の生産開始
  • 1973年12月大阪市東淀川区に本社を移転

1980年代

  • 1980年2月資本金1億5,000万円に増資
  • 1985年9月東京都江戸川区にアタックマーケティングセンターを開設 東京営業所を東京支店に名称変更

1990年代

  • 1992年4月光拡散シート「オパルス」の製造及び日本液晶メーカー各社へ販売開始
  • 1993年9月和歌山県日高郡にアタックテクノセンターⅠ建設(現・和歌山テクノセンターⅠ (WTCⅠ))シート成形機、コーターを設置し、クリーンルームで「オパルス」の本格生産開始
  • 1994年3月東京支店とアタックマーケティングセンターを東京都中央区に移転
  • 1996年4月環境に配慮したリサイクル防湿紙「トケバリア」の開発開始
  • 1997年4月「オパルス」の特許取得
  • 1998年3月アタックテクノセンターⅠ(現・和歌山テクノセンターⅠ (WTCⅠ))において「オパルス」製造工程の「ISO9001」認証取得
  • 1998年4月東京支店を東京本社に改め、2本社体制に移行
  • 1999年4月商号変更恵和商工株式会社から恵和株式会社に商号変更
  • 1999年4月資本金2億円に増資

2000年代

  • 2001年10月台湾台北市に台湾恵和股份有限公司を設立(現・連結子会社)
  • 2001年11月資本金2億3,000万円に増資

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    CSV経営の推進と経営基盤強化

    経営理念「自然と産業の調和を創造する」に基づき、社会課題解決と経済的価値を両立するCSV(Creating Shared Value)を追求する。資源の有効活用やエネルギー効率化に貢献する製品を提供し、安全推進、品質管理、情報インフラ整備により持続的発展を図る。

  2. 02

    グローバルニッチ市場向け高付加価値製品提供

    ウルトラプレシジョンマーケティングとウルトラプレシジョン生産を戦略の骨子とし、顧客ニーズに適合した高付加価値製品をグローバルニッチ市場に提供。強みを生かせる領域に集中し利益志向の経営を行う。

  3. 03

    ガバナンス・コンプライアンスの強化

    企業価値最大化のため、経営の健全性・透明性・客観性を向上。新経営体制への移行、執行部門への権限移譲、監査等委員会設置会社への移行、内部監査室の強化等を進める。

  4. 04

    人材の確保・育成と生産性向上

    研究開発職・グローバル人材の確保に重点を置いた採用と、AKI活動や社外研修を通じた人材育成を実施。IT化・自動化を加速し省力化による生産性向上を目指す。

  5. 05

    光学・機能製品の拡販と新製品開発

    光学製品では「オパスキ」「オパルス」の選択的集中マーケティングを継続し、車載向けや有機EL向け新製品を開発。機能製品ではクリーンエネルギー車向け特殊フィルムや医療・衛生分野向け高機能フィルムの販売拡大と高付加価値化を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 7期分

グループ全体で409人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は593万円で、6期前と比べて+23.4%平均年齢は42.0歳、平均勤続年数は15.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2019年12月48141.613.6388
2020年12月42842.514.0415
2021年12月58340.714.1430
2022年12月62740.513.7436
2023年12月54241.114.2429
2024年12月65341.514.54191,122
2025年12月59342.015.54091,051

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率10.8%
縦線は目安の30%
男性育休取得率75.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)90.7%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 0 / 海外 4) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位4)
和歌山テクノセンターⅠⅡ (和歌山県日高郡)Ⅲ — 和歌山県御坊市106億円
滋賀アドバンストテクノセンター — 滋賀県東近江市637百万円
大阪本社 — 大阪市中央区279百万円
東京本社 — 東京都中央区15百万円
ほか3件の開示あり
主な関係会社
  • 海外
    惠和光電材料(南京)有限公司(注)2、4
    中国 江蘇省南京市
    議決権100.0%
  • 海外
    台湾恵和股份有限公司
    台湾 台北市
    議決権100.0%
  • 海外
    ソウル恵和光電株式会社
    韓国 ソウル特別市
    議決権100.0%
  • 海外
    KEIWA Incorporated USA
    米国 カリフォルニア州
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は205億円営業利益43億円前期と比べると減収減益で、売上が-2.8%、利益が-8.5%。

売上高
-2.8%
205億円
営業利益
-8.5%
43億円
純利益
-17.9%
23億円
営業利益率
21.0%
前期比 -1.3%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高209億円205億円
営業利益28億円43億円
純利益21億円23億円
1株あたり配当¥50¥50

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は105億円、営業利益は19億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+6.1%、営業利益は−13.6%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q3226.31
2023年2Q4249.55
2023年3Q49816.38
2023年4Q536
2024年1Q461021.78
2024年2Q501122.08
2024年4Q1152622.612
2025年2Q992222.27
2025年4Q1062119.816
2026年2Q1051918.114

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 11期分

2015年12月期からの11期で、売上は160億円から205億円へ1.3倍に増えた。直近期の営業利益率は21.0%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2015年12月16010
2016年12月151−8−11
2017年12月14612
2018年12月15875
2019年12月15897
2020年12月147107
2021年12月1813526
2022年12月2116249
2023年12月1762820
2024年12月211475222.328
2025年12月205434221.023

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高205億円のうち、営業利益として残るのは43億円21.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は23億円、売上の11.2%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金57.1%117億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金22.0%45億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益21.0%43億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
42.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+13.7pt
21.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+5.8pt
11.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+2.8pt
9.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
7.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
13.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 9期分

2025年12月期は営業CFが35億円、投資CFが−30億円で、差し引きのフリーCFは5億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は75億円で、売上の4.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2017年12月13−12−10115
2018年12月21−4−151717
2019年12月17−103726
2020年12月12−1716−538
2021年12月22−2350−189
2022年12月68−40−1728100
2023年12月24−39−15−1574
2024年12月59−27−143296
2025年12月35−30−27575

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 11期分

2025年12月期の総資産は309億円。このうち返さなくてよい自己資本が239億円で、自己資本比率は77.1%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2015年12月1693313619.6
2016年12月1712214912.9
2017年12月1472811918.8
2018年12月1403110921.8
2019年12月1535010332.8
2020年12月1777210540.9
2021年12月28814114749.2
2022年12月29318910464.5
2023年12月2932048969.6
2024年12月3202309171.7
2025年12月3092397177.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
79億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
161億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
14億円
在庫として抱えている分
負債合計
71億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率203社中11位あたり、逆に低いのは売上成長率203社中166位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
9.7%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
21.0%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
77.1%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-2.8%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.3%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,162で、1年前と比べて+8.2%過去52週の値幅のなかでは19%の位置にある。

¥1,162-1.8%1ヶ月-6.8%1年+8.2%時価総額224億円
過去52週の値幅
安値¥1,103高値¥1,408

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)7.2倍
PER (会社予想)10.5倍
PBR0.87倍
配当利回り4.30%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

終値1200円は25日線1237.4円を約3%下回り、200日線1240.9円付近で推移しています。前日比-8.33%と急落し、出来高は49万2500株と直近の平均を大きく上回りました。52週高値1408円からは約15%の下落で、RSI45.7と中立圏です。8月上旬にかけて上昇基調が見られた後、8月17日に急落しており、短期的な調整局面と見られます。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 60/100)

PERは10.44倍で業界平均の18.85倍を大きく下回り、割安感がある。PBRは0.9772倍で業界平均の1.43倍を下回り、ほぼ1倍を割れており、解散価値に近い水準。配当利回りは3.14%と業界平均の2.68%を上回り、株主還元も良好。ただしROEは9.7%と業界平均(不明)と比較して標準的であり、収益性はそこそこ。総合的に、PER・PBR・配当利回りの面で割安と判断する。

指標この会社業種平均
PER (実績)7.2倍17.8倍
PER (予想)10.5倍
PBR0.87倍1.41倍
ROE9.7%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、液晶・半導体市場の循環変動と同社の装置需要の連動性をどう評価するかにある。過去の業績を見ると、2022年12月期の営業利益は高い水準だったものの、2023年12月期には急減し、2024年12月期に回復した。この変動はパネルメーカーの設備投資意欲に左右されやすく、強気派は半導体の微細化や積層化が進む中で洗浄工程の重要性が増し、先端装置への置き換え需要が続くと主張する。一方、弱気派は中国パネルメーカーの投資調整や市況悪化が再び業績を押し下げるリスクを指摘し、利益の不安定さを懸念する。また、同業他社との競争や技術革新の速さも議論の対象で、どの程度価格支配力を維持できるかが焦点。両論は、足元のPERや配当利回りに割安感があるかどうかでも対立する。

プラスに働く材料7
  • 半導体の高集積化で需要拡大

    微細化や3D構造化で洗浄工程の増加が見込まれる

  • 装置の高付加価値化に成功

    営業利益率が22%前後と高く、製品差別化が進む

  • 中期的な利益成長余地

    2024年12月期に売上・利益が回復し、成長軌道に戻った

  • 営業利益47億円の高水準で増配期待次回株主総会影響

    2024/12期の営業利益47億円、既に配当利回り3.14%。増配や自己株取得余地がある。

  • PBR0.98倍の1倍割れで是正余地継続影響

    PBR0.98倍、ROE9.7%。ROEが資本コストを上回る場合、1倍超への修正が見込まれる。

  • 売上高211億円の水準が維持され収益基盤堅調通年影響

    直近売上高は205億円と前期の211億円から微減。高売上規模が利益を支える。

  • 外国人持株比率8.15%と上昇余地継続影響

    外国人持株比率8.15%と相対的に低く、海外資本の流入で需給が改善する可能性。

マイナスに働く材料7
  • 市況変動で業績が乱高下

    2023年12月期に営業利益が激減し、安定性に欠ける

  • 中国市場の不透明感

    中国パネルメーカーの設備投資が鈍れば受注に響く

  • 競争激化で価格圧力

    同業他社との技術競争が激しく、マージン低下リスクがある

  • 売上高・営業利益の減速で減益懸念2025年12月期決算影響

    売上高211→205億円、営業利益47→43億円と減少。成長鈍化が鮮明になれば売りが加速。

  • 営業利益率が1.3ポイント低下通年影響

    営業利益率は22.27%から20.98%へ低下。原燃料高や販管費増が利益を圧縮する。

  • 純利益が28億円から23億円へ18%減2025年12月期影響

    最終減益でPER10.44倍の割安感が薄れる。配当持続性にも懸念が出る。

  • 主要顧客向け出荷の減少トレンド不定影響

    売上高の減少は需要減速を示す。化学業界の設備投資サイクルの後退が懸念。

次の決算で確かめる点
受注残高
将来の売上を先取りし、市況変動の影響を早期に示す
半導体・液晶向け売上比率
市場サイクルの影響度を測るために重要
アフターサービス売上
装置販売に依存せず、安定収益の拡大を確認できる

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり50で、前期から+14.3%いまの株価に対する利回りは4.30%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥50
1株あたり
配当利回り
4.30%
いまの株価に対して
配当性向
48.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2020年12月719.0
2021年12月1385.29.7
2022年12月50300.018.0
2023年12月25−50.032.2
2024年12月3540.022.1
2025年12月4014.348.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥50

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ6,195人。区分でいちばん多いのは個人・その他74.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が15.1%を占め、残る84.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他85.864.779.276.478.974.2
金融機関0.313.211.815.511.212.7
外国法人10.217.95.63.62.78.1
自己株式0.00.00.00.00.04.1
証券会社1.12.51.52.44.72.5
事業法人2.61.61.82.02.42.4
外国人個人0.10.00.10.10.20.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01長村 惠弌36.41
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)8.54
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.32
04中島 由起1.04
05日本証券金融株式会社0.96
06恵和従業員持株会0.90
07小鶴 友博0.88
08合同会社宮北キャピタル0.88
09東亞合成株式会社0.73
10野口 順次郎0.70

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-05-20
    長村 惠弌
    新規の大量保有報告
    36.41%
    +0.82pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 11期分

1株利益は11期で+1661%、1株純資産は11期で+130%。直近期のROEは9.7%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2015年12月−8560
2016年12月−184374
2017年12月384678.70.4
2018年12月3825815.51.6
2019年12月5532417.218.615.6
2020年12月4741012.122.819.0
2021年12月14573624.120.89.7
2022年12月25298229.46.118.0
2023年12月1031,05610.112.332.2
2024年12月1451,19112.96.922.1
2025年12月1221,2909.710.248.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

15名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は15名。2025/12期の役員報酬は総額190百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
長村惠弌代表取締役社長787,021,164
藤井一将専務取締役 生産本部本部長672,435
野口順次郎専務取締役 FL本部本部長53135,662
川島直子常務取締役 ESL室室長5376,122
太田俊介常務取締役 マーケティング本部本部長56
吉岡佑樹取締役執行役員 ロジスティクス本部財務部部長4415,610
上地聡取締役執行役員 マーケティング本部本部長代理兼光学製品部部長55115,389
梅村俊和取締役79
米田紀子取締役51
南野歌子取締役51
青山英一取締役 常勤監査等委員704,549
大保政二取締役 監査等委員61
残りの役員3名を開く
氏名役職年齢保有株数
山本美愛取締役 監査等委員45
劉玲53
中原貞人取締役執行役員 ロジスティクス本部本部長兼人事総務部部長5513,880

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)78045713219
社外取締役132910393
監査役2123158
取締役(社内)12244

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容4,076字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、お客様のミッション達成に貢献する高機能フィルムメーカーです。コア技術であるSheeting(製膜)、Laminating(積層)、Coating(塗布)に、Ultra Precision(高精度な先端技術やお客様対応)を加えることで、顧客ニーズに合わせた先端機能フィルムとソリューションを提供しています。 当社グループは当社及び連結子会社4社で構成され、光拡散フィルム、高機能光学フィルムの開発、製造、販売を行う光学製品事業、包装資材、工程紙・建材、クリーンエネルギー資材、農業資材等の開発、製造、販売を行う機能製品事業の2つの事業に関する製品の開発・製造・販売を行っております。なお、「地球の絆創膏事業」については、前第4四半期連結会計期間において研究開発フェーズに引き戻したことにより、第1四半期連結会計期間よりセグメントとしては廃止しております。その結果、第1四半期連結会計期間より、当社のセグメントは「光学製品事業」及び「機能製品事業」の2つのセグメントで構成されております。なお、当第3四半期連結会計期間において、「地球の絆創膏事業」からの撤退を決定いたしております。 当社グループの事業における報告セグメントの概要及び位置付けは、次のとおりであります。 なお、以下に示す区分は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメント情報の区分と同一であります。 事業セグメント   製品カテゴリ   主要製品   最終製品(例) 光学製品事業   光拡散フィルム   光拡散フィルム複合拡散板   パソコンのモニター、タブレット、スマートフォン等の液晶ディスプレイ 高機能光学フィルム   偏光制御フィルム等   パソコンのモニター、タブレット、スマートフォン、車載ディスプレイ、デジタルサイネージ等の高精度・高機能液晶ディスプレイ 機能製品事業   クリーンエネルギー資材・医療衛生   次世代電池用特殊フィルム太陽電池用バックシート医療製品用工程フィルム   燃料電池車、ハイブリッド車、EV、太陽電池モジュール、住宅用・産業用発電システム等透析用機材 工程紙   工程紙   自動車のシート、コート・スーツ・ジャケット等の衣料品、靴・手袋等の合成レザー製品、発泡ウレタン 建材   建材   室内の壁材、ドア材、クッションフロア(床材) 防錆資材   防錆包装紙   自動車用外装鉄網コイル、亜鉛メッキ銅板、アルミ合金等の金属製品の包装紙等 農業資材・他等   ビニールハウス用の雨樋シート、裾部止水シート   農業用ビニールハウス等 当社及び当社の関係会社の事業内容、位置付け及び報告セグメントとの関連 会社名   所在地   事業内容   報告セグメントとの関連 恵和株式会社(当社)   日本   和歌山3工場を含む国内4工場において、当社製品を製造し、顧客へ販売を行っております。海外顧客に対しては主に当社子会社を通じて販売を行っております。   光学製品事業機能製品事業 惠和光電材料(南京)有限公司   中国   主に中国のディスプレイ関連メーカー向けに当社製品の販売活動及び先端の開発情報の収集を行っております。一部当社製品を仕上加工し、販売も行っております。   光学製品事業 台湾恵和股份有限公司   台湾   主に台湾のディスプレイ関連メーカー向けに当社製品の販売活動を行っております。   光学製品事業 ソウル恵和光電株式会社   韓国   主に韓国のディスプレイ関連メーカー向けに当社製品の販売活動及び先端の開発情報の収集を行っております。   光学製品事業 KEIWA Incorporated USA   米国   各種展示会や学会発表を通じて米国のITディスプレイ業界及び車載ディスプレイ関連メーカー向けに、北米顧客への販売活動及び業界のトレンド情報並びに先端の開発情報の収集を行っております。   光学製品事業 (1) 光学製品事業 光学製品事業は、当社のCoating技術、Sheeting技術を活用し、ノートPC、タブレット、車載ディスプレイ、ゴーグル型VR端末、スマートフォン等の液晶ディスプレイに利用される光拡散フィルム、複合拡散板、偏光制御フィルム等の光学シート部材の開発・製造・販売を行っております。 主要製品となる光拡散フィルム「オパルス®」は、液晶ディスプレイの光源であるバックライトユニット構成部材の1つであり、光のムラをなくし、光を均一に拡散させる機能を有するプラスチックフィルムであります。また、少ない光源で全体を明るくするため省電力の役割も担っています。 また、従来型の“エッジライト型液晶ディスプレイ”に比べて画質が飛躍的に向上し、タブレット、ノートパソコン向け中型液晶ディスプレイ及び車載ディスプレイとして採用拡大が見込まれる“直下型ミニLED液晶ディスプレイ”に最適な複合拡散板「オパスキ」を販売しております。 それ以外にも、当社グループのSheeting技術を活用して、様々な特性を有する樹脂を複合的に組み合わせた高機能光学フィルムを製造しております。ニーズに応じた機能(高硬度、耐擦傷性、光学性能、耐熱性、防汚性、反射防止等)を付加する事が可能です。 光拡散フィルムと比べて、より高精度化、高機能化が要求される各種センサー用途、次世代自動車の車載ディスプレイ等の分野での活用が期待されております。 (2) 機能製品事業 機能製品事業は、当社創業時より長年培ってきた事業であり、安定的に収益を生み出す当社グループの根幹の1つを担う事業として続けて参りましたが、コモディティ化が進行して当社の技術的な優位性が差別化につなげられず価格競争に陥ってしまうものもあったことから、最終用途の市場成長性や収益性の見通しなどに基づいて一部の製品群において戦略的な絞り込みを行い、より高い成長や収益が期待できる分野への経営資源の集中に取り組んでおります。 当事業では、紙、フィルム等にコーティングやラミネーティング加工をする他、自社でシート成形したフィルムを貼り合せる等により、特定の機能(防錆性・防湿性・耐熱性・耐久性・耐候性・剝離性等)を付加したクリーンエネルギー資材・医療衛生、工程紙、建材、防錆資材、農業資材等の製造・販売を行っております。 クリーンエネルギー資材・医療衛生は、燃料電池車やハイブリッド車、EVなどに搭載される次世代電池用特殊フィルムや、住宅用・産業用発電システム等の太陽電池モジュールに使用される太陽電池用バックシート、並びに透析用機材等の医療・衛生分野で用いられる医療製品用工程フィルム等であります。 工程紙は、合成皮革や発泡ウレタン等の製品を製造する過程において、製品の支持体になると同時に、表面に形状(凹凸模様等の型押し)を与える機能を持った産業資材であり、自動車のシート、コート・スーツ・ジャケット等の衣料品、靴・手袋等の合成レザー製品など、その用途(最終商品)は多岐にわたります。 建材は、室内の壁材、ドア材、クッションフロア(床材)等、主に内装用建築資材の構成部材となる製品、またはその製造工程で必要となる機能を付与する製品であります。 防錆資材は、自動車用外装鋼板コイル、亜鉛メッキ鋼板、アルミ合金等の金属製品を湿気から保護し、さらに錆の発生を防ぐ機能を持った防錆包装紙等、製造工程や輸送において必要不可欠な包装材料であります。 農業資材は、農業用ハウスの日照を確保できる雨樋シートや、害虫や汚染水等の侵入を防ぐ止水シート等であります。 また、冒頭に説明したように、製品ポートフォリオの入替により事業全体の成長性や収益性を高めるべく、医療・衛生分野を中心に、高性能な特殊フィルム製品の市場・製品開発にも注力しております。 これらの技術の概要と各技術の特徴は以下のとおりであります。 シーティング技術(Sheeting)    樹脂からプラスチックシートを作るシート成形技術であります。 当社の押出シート成形技術は、原料の合成樹脂を、エクストルーダー(押出機)で加熱溶融しながら押し出し、シート成形する技術であり、これにより様々な特性を有する樹脂を複合的に組み合わせて多機能シートを成形することが可能であります。また、当社にてシート成形した独自の基材にラミネーティング技術やコーティング技術を組み合わせ、さらなる高精度・多機能化が可能となります。 ラミネーティング技術(Laminating)    プラスチックフィルム、紙、合成樹脂等を積層する技術であります。 当社のラミネーティング技術は、加熱溶融させた合成樹脂を基材に直接塗布・接着する押出ラミネートと、複数の基材を接着剤で貼るドライラミネートを主な技法としております。異種の材料を積層することによって、各々の材料の長所を生かし、短所を補うことにより、防湿性・剥離性・耐久性等の様々な機能を付与することが可能となります。 コーティング技術(Coating)    シート状の基材にコート剤を塗布する技術であります。 基材の表面に、特殊なコート剤を塗布して乾燥させ、層を創ることで機能を付与する技術であり、コート剤の性状等により、最適なコーティング方式を選択します。これにより基材に高い硬度や耐擦傷性、光学性能、耐紫外線性、防汚性、印刷適性等の様々な機能を付与することが可能となります。 ウルトラプレシジョン技術(Ultra-precision)    紙やフィルム等の基材を極めて精細に加工する技術であります。 繊細な高機能フィルムに、印刷等の加工を施すことで、より付加価値の高い製品を提供することが可能となります。 [事業系統図] 当社グループの事業系統図は以下のとおりです。 光学製品事業 機能製品事業
経営方針・対処すべき課題4,600字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、提出日現在において判断したものであります。 (1) 会社経営の基本方針 a) 経営理念 当社並びに海外に展開しているグループ子会社は“自然と産業の調和を創造する”という経営理念のもと、人と自然にやさしい製品やサービスの提供を通じて、社会に貢献してまいります。 「自然に感謝し、自然と産業とが矛盾しない存在にする」それを実現する製品・技術・サービスの提供が恵和の存在意義であります。 b) 経営ビジョン 当社は、これまで事業を通じて実践し、そしてこれからも変わらず掲げていく“あるべき姿”をより明確に示すため、「自然と社会との共通価値を『高品質の提供』を通じて実現するCSVグループを目指す」といたしました。なお“CSV”とは、企業活動を通じて社会的価値と経済的価値を同時に満足する“共有価値”を創造するという“Creating Shared Value”の略称であり、当社の価値観と合致することから経営ビジョンに取り入れました。今後様々な機会を通じて社内外に発信してまいります。 c) バリュー(行動規範) ① 社会貢献・自然貢献 経営の透明化を図り、健全な経営を実現し、自然と社会に貢献します。 ② イノベーション 新たな価値を創造し、提供し続けることが私達の信条です。 ③ 顧客からの信頼 現在と将来の顧客への信頼を得るために行動します。 ④ 品質は競争力 顧客に選ばれるために高品質を追求します。 ⑤ 社員の幸福と自己啓発 社員とその関係者の健康と幸福を願い、多様性と向上心を尊重します。 ⑥ ステークホルダーの満足 安定的な成長を実現し、適正な利益を確保します。 ⑦ 良心を技術に注ぐ d) コアコンピタンス 当社グループのコアコンピタンスは次のとおりであります。 ① Ultra-precision Marketing 当社及び各国子会社のマーケターやエンジニアがブランドメーカーから部材メーカーに至るまで顧客と直接対面することで精緻な情報収集を行っております。また、需要地の中国に品質保証センターを設置し、現地での迅速なアフターサービスを実現しております。 ② コア技術SLC×UP 3つのコア技術(S:シーティング技術、L:ラミネ―ティング技術、C:コーティング技術)と、高精度な先端技術及び高精度な顧客対応(UP:ウルトラプレシジョン)によって、顧客ニーズを具現化した高付加価値製品の提供が可能であります。 ③ All Keiwa Innovation活動 AKI活動は、安全・健全・イノベーションをキーワードにした全従業員が参加する活動です。顧客ミッションを貫くことにより、単なる改善活動ではなく継続的にイノベーションを生む成果を上げており、当社の企業文化と言えます。当社グループの事業の継続的な発展を実現するためには、グローバル市場で活躍ができる人材の育成が重要な課題である中、社員のモチベーションやCSV志向のさらなる向上にも繋がるものであります。 (2) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、事業本来の収益力を客観的に評価できることから、連結営業利益を重要な指標と位置づけており、また中期経営計画において、資本効率をより重視した経営を浸透すべく投下資本利益率(ROIC)を重要な経営指標としております。高付加価値製品の販売に集中し、省力化や歩留の改善をさらに進めることにより、営業利益と資本効率を向上させることを目指しております。 (3) 中長期的な成長戦略 ① 光学製品事業 ・ PFASフリーをはじめとする環境対応製品 ・ 高品質な従来型液晶で安定基盤を持つ “オパルス” ・ ハイパー液晶(直下型ミニLED液晶)で拡大中の “オパスキ” ・ 車載、ドローン、フォルダブル端末等に視野角制御、反射防止、傷つき防止性等の新機能を提供する“オプラム” ② 機能製品事業 ・クリーンエネルギー車向け バッテリー用特殊フィルム “ACE” ・透析治療用医療機器向け 医療用工程フィルム “メディテクト” ・新興国で需要が拡大するウレタンフォーム用工程紙 “A!Prog-UF” ③ ロジスティクス 顧客満足を高めるロジスティクス ・人的資本の強化(経営マインド、創造力の育成) ・高度システム導入、労働生産性向上(システム化・無人化・クリーン化) ・フロント・ローディング※(圧倒的高品質・JIT) ※開発の初期工程への注力とフィードバックの早期化により、量産後のトラブルを未然に防ぐ手法 ・欧米市場に対応するマーケティング拠点 ・東南アジアへのロジスティクス拠点 ④ ガバナンス・コンプライアンスの強化 1)ガバナンス強化 ・新経営体制への移行:次期社長候補者の早期選定、喫緊の経営課題 (欧米ビジネス,技術開発,IR,ブランド構築等)に経験と実績を持つ取締役の補強 ・執行部門への権限移譲による意思決定の迅速化 2)コンプライアンス強化 ・監査等委員会設置会社への移行:取締役会の監督機能の強化 ・内部監査室の強化 (4) 経営環境並びに事業上及び財務上の対処すべき課題 当連結会計年度におけるわが国経済は、輸出や設備投資に持ち直しの動きが見られるものの、継続的な物価上昇と実質賃金減少の影響による個人消費の伸び悩みや、中国経済の動向、欧米における金融政策の正常化に伴う影響に加え、米国政権の通商政策動向の影響や為替相場の変動が引き続き懸念されるなど、景気下振れのリスクは大きく、依然として先行き不透明な状況が続いております。 当社グループを取り巻く環境におきましては、PC市場の回復が継続するとともに、自動車市場の需要増加が継続しているものの、その足取りは不安定であり、予断を許さない状況が続いております。 このような状況におきまして、当社グループは、上位機種のノートPC・タブレット向け、車載向けを中心とする光学製品やクリーンエネルギー車向けの特殊フィルム製品などの高付加価値製品の販売促進活動や発泡ウレタン工程紙市場における海外顧客の新規獲得に努めました。また、生産性の向上とコスト競争力の強化に取り組むとともに、将来の成長に向けた研究開発活動を推進いたしました。なお、「地球の絆創膏事業」については、前第4四半期連結会計期間において研究開発フェーズに引き戻したことにより、第1四半期連結会計期間よりセグメントとしては廃止しております。その結果、第1四半期連結会計期間より、当社のセグメントは「光学製品事業」及び「機能製品事業」の2つのセグメントで構成されております。なお、当第3四半期連結会計期間において、「地球の絆創膏事業」からの撤退を決定いたしております。 当社グループは、売上高の多くを輸出により得ている関係上、グローバル経済の状況が当社グループの財政状態及び経営成績に大きな影響を与えます。特に為替相場の変動、大きなマーケットである中国の国内経済の動向、海外競合メーカーへの対応等多くの課題が存在します。 このような環境に対して、当社グループは、高品質・高性能製品の販売を強化することで、利益志向の経営を行ってまいります。また、強みを生かせる領域に資源を集中しつつ、生産コストの低減に努め、急激な為替変動リスクに対応して確実な利益確保に注力してまいります。 ① CSV及び経営基盤の強化 当社グループでは、経営理念に基づき「資源を無駄にしない、エネルギーを有効活用する」といった社会の役に立つ製品の提供を続けてまいりました。これからも、この理念を追求し社会が抱える課題に対して積極的に向き合い、地球と未来社会に貢献してまいります。同時に、安全推進チームの事故ゼロ活動による安全の追求、厳格な品質管理体制による製品の安全性、地球環境の保護に取り組んでまいります。また、情報インフラの整備によるグループ連携の強化やセキュリティの高度化に取り組みます。これらの経営基盤の強化により事業の継続的な発展を推進します。 ② グローバルニッチ市場に高付加価値製品を提供 ブランドメーカーから部材メーカーに至るまで顧客と直接対面して精緻な情報を得るウルトラプレシジョンマーケティングと、高性能・高品質な製品を高精度で提供するウルトラプレシジョン生産を戦略の骨子とし、顧客ニーズに適合した高付加価値製品を提供します。グローバルニッチ市場をターゲットに、強みを生かせる領域に集中しつつ確実な利益志向の経営を行ってまいります。 ③ コーポレート・ガバナンス及びコンプライアンスの強化 当社グループは、企業価値の最大化を図るためには、経営の健全性、透明性及び客観性を高めることが必要と考えており、重要な経営課題として、コーポレート・ガバナンス及びコンプライアンスの強化に取り組んでおります。当社では、リスク管理委員会、コンプライアンス委員会等の設置を行っており、海外グループ会社を含めて全社を挙げて強化を進めております。 ④ 人材の確保と育成 東京証券取引所プライム市場上場による社会的信用力の増大と知名度の向上により、これまで以上に研究開発職・グローバル人材の確保に重点を置いた採用活動を行ってまいります。また仕事を通して成長を実感できるAKI活動や大学院等の外部機関と連携した社外研修の提供により従業員の成長意欲に応えられるような人材育成に取り組んでまいります。人材の高度化と同時にIT化・自動化を加速し省力化による生産性向上を目指します。 なお、事業セグメント別には以下のとおり対応してまいります。 (光学製品事業) 当社の高性能な製品は、ノートPC、モニター、タブレット向けの分野で高い競争力を有しており、これらをターゲットとした直下型ミニLED液晶ディスプレイ向け複合拡散板「オパスキ®」および光拡散フィルム「オパルス®」に対し、選択的集中マーケティングを継続してまいります。また、欧米顧客を中心とする「China+1」の要請に応えるため、ベトナム(ハノイ)のマーケティング・サービス拠点を活用し、中国のローカル顧客向けの受注も強化することで、市場環境の変化に柔軟に対応して参ります。 さらに、米国(デトロイト)およびドイツ(フランクフルト)のマーケティング拠点を活用し、今後の伸長が期待される車載ディスプレイ用途をターゲットとした直下型ミニLED液晶ディスプレイ向けの複合拡散板「オパスキ®」の販売拡大を図ります。併せて、バックライト光源の有無を問わず、有機ELディスプレイ(OLED)にも使用される各種光学シートなど、顧客ニーズに応える高品質・高性能の新製品を開発・製造し、売上・利益ともにさらなる拡大を実現いたします。また、製造工程の自動化・省人化を含む生産体制の拡充を推進いたします。 (機能製品事業) 当社の有する精密加工技術により差別化が可能であり、今後伸長が見込まれるクリーンエネルギー自動車向けの特殊フィルム製品、及び医療・衛生分野向けの高品質・高機能な特殊フィルムの開発及び販売拡大を図り、高付加価値製品の構成比率を高めてまいります。
事業等のリスク4,750字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループの事業活動に関するリスクについて、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると考えられる主な事項には、以下のようなものがあります。また、必ずしもリスク要因に該当しない事項についても、投資家の判断上、重要であると考えられる事項については、投資家に対する積極的な情報開示の観点から開示しております。当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める所存です。 なお、文中の将来に関する事項は、提出日現在において判断したものであります。また、以下の記載は当社グループの事業もしくは本株式への投資に関連するリスクを完全に網羅するものではありませんので、この点にご留意ください。 (1) 販売価格の変動 当社グループの主要取引先であります液晶ディスプレイ業界は熾烈な価格競争をグローバルに展開しており、当社グループも市場価格への対応を図ってまいりますが、さらなる販売価格の低下が継続する場合には、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、当社では高付加価値セグメントに集中することにより差別化を図っておりますが、競合による低価格政策により価格競争にさらされる場合、当社グループの業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (2) 原材料等価格の変動 当社グループの光学製品事業において使用される主要原材料は樹脂・フィルムといった各種のプラスチック製品であり、これらの原材料の価格は原油・ナフサなどの国際商品市況の影響を受けるものであります。当社グループでは、国内外に複数の原材料の調達先を確保し、市況動向に応じて国内と海外の発注比率を調整する等価格変動のリスクヘッジを行っておりますが、今後価格上昇による影響を販売価格への転嫁で吸収できない場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 為替相場の変動 当社グループは、海外からの外貨建てによる資材の調達、海外への外貨建ての販売を行っており、為替相場の変動によっては当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 有利子負債比率と金利変動 当社グループでは、設備投資等の必要資金を金融機関からの借入により調達しており、2024年12月期末における有利子負債比率(連結)は13.5%、2025年12月期末における有利子負債比率(連結)は8.7%となっております。当該借入金の金利については、その多くを固定金利での調達としておりますが、今後の金利動向等、金融情勢の急激な変化により、金利水準が大幅に上昇した場合には支払利息の増加等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 特定の製品分野・技術等への依存と製品市場の変動について 当社グループでは、光学製品事業において、液晶ディスプレイ等に組み込まれる光学フィルム、高機能光学フィルム等の製造・販売を行っております。当社グループは、今後も継続して市場のニーズに応えるべく新製品の開発を進めてまいりますが、将来的に技術革新に伴い液晶ディスプレイに光拡散フィルムが不要になった場合もしくは競合製品・代替製品がより低価格で導入され価格競争が激化した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 最終消費財の景況 当社グループの光学シートの製品群は中間生産材・部材であり、当社製品を使用して製造されるディスプレイ等最終消費財の景況によって、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 海外事業展開 当社グループでは、製品の輸出入及び海外での製品販売などの海外事業を展開しております。特に光学製品事業においては海外売上が大半を占めており、その大部分は中国に集中しております。従って、中国への販売活動において、予測し得ない税制や法規制などの急激な変更、政治・経済情勢の混乱、テロ・紛争などの勃発、自然災害などによるリスクが顕在化した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 知的財産について 当社グループは、他社製品と差別化するべく、製品又は技術に関しては、特許等の知的財産権により積極的に権利の保護を図っております。しかしながら、特定の地域においては、このような法的保護が不完全であることにより、当社グループ製品・技術が模倣又は解析調査等されることを防止できない可能性があります。また、第三者の知的財産権についても侵害することのないよう適時適切に調査を行っておりますが、第三者との間で、無効、模倣、侵害等の知的財産権の問題が生じた場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (9) 研究開発・設備投資の回収について 当社グループでは日頃からより高い水準の新技術や新製品の開発を目指し、生産性の向上及び差別化に資する研究開発や設備投資を行っております。今後も市場の要求に対応するための研究開発や設備投資を継続して行っていく予定であります。しかしながら、急激な市場の変化や技術革新等により、計画どおりの受注、操業度、品質等を確保できない場合には、歩留まりの低下による原材料コストの上昇や、設備投資に伴う減価償却費・資金調達費用の増加や投下資本回収の長期化を招き、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (10) 環境規制等の影響 当社グループは、和歌山テクノセンター、滋賀アドバンストテクノセンターの2事業所の製造工程において有機溶剤を使用しております。この有機溶剤は取り扱いに当たり、労働安全衛生法、毒物及び劇物取締法、消防法、化学物質排出把握管理促進法(PRTR法)、大気汚染防止法等の法規制を受けております。当社グループは、これらの法規制を遵守するとともに、事業所においては、環境方針、環境目標を設定する等により環境汚染の防止、安全衛生の推進に努めております。しかしながら、環境関連法規制は年々厳しさを増しており、これらの環境規制・法的規制が強化、改正、新設された場合には、現有設備が利用できず追加の設備投資が必要となるなど事業活動の制約を受けるおそれがあり、その結果、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (11) 製品の欠陥 当社グループは、顧客に選ばれるために高品質を追求し安全で信頼される製品の提供を実現するため、生産工程における工程内検査の検査基準と手順を常に見直しを図る等、品質の向上に努めていることに加え、ISO9001を取得する等、厳格な品質管理体制の構築を図っております。 しかしながら、当社グループの製品に欠陥があった場合には、回収や代替品の提供等に相当程度の費用が生じ、また、顧客の完成品に生じた欠陥について補償を求められる可能性があります。製造物責任賠償については、万一に備え保険に加入しておりますが、当該保険の免責事項等によりてん補されない不測の事態が発生した場合、業績に影響を及ぼす可能性があります。 (12) 重要な訴訟等について 当社グループは、「自然と産業の調和を創造する」という経営理念のもと、顧客満足に重点を置いて製品の製造販売を行っておりますが、製品の欠陥等の不具合が発生した場合、損害賠償による利益の喪失、当社グループのブランドに対する信頼の喪失、補償費用の発生が予測されます。その結果、当社グループの業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (13) 災害等による影響について 当社グループの生産拠点は、国内4工場(和歌山県日高郡に2工場、和歌山県御坊市、滋賀県東近江市)と中国南京に1工場を設けており、その中でも光学シートのコーティング、シーティングは和歌山テクノセンターで行っております。和歌山テクノセンターは県内の高台に分散して建設しており、同敷地内で事故が拡大するリスクの低減を図っておりますが、今後、大規模自然災害等が発生し、和歌山テクノセンターをはじめとする各工場建屋や生産設備の被災、サプライチェーンの復旧遅れ、電力供給不足等により、生産能力及び物流機能等に大きな影響が生じた場合、当社グループの財政状態及び業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (14) 与信リスク 当社グループでは、取引先の経営状況及び信用度の把握に万全を期すため、調査機関や業界情報を活用して与信管理を徹底しておりますが、取引先に予期せぬ突発的な経営破綻等の事象が発生した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (15) 機密情報漏洩リスク 当社グループは、新製品の開発等に当たって機密性の高い顧客情報に直接関与する業務もあるため、その提供主体に対する信頼の維持が重要となります。当社グループでは機密情報管理に当たり、関連規程を整備するとともに全従業員に啓発・教育を行い情報管理の周知徹底に努めております。しかしながら、第三者による不正アクセス等により、万が一、機密情報漏洩が発生した場合、当社グループの社会的信用に影響を与え、その対応のための多額の費用負担や企業イメージ低下により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (16) 人材の確保及び育成について 当社グループが事業の継続的な発展を実現するためには、グローバル市場で活躍ができる人材、優秀な技術者の確保が重要な課題であると認識しております。当社グループでは、将来に向けた積極的な採用活動、人事評価制度の整備や生産性を高める研修の実施等の人事施策を通じ、新入社員及び中途入社社員の育成、定着に取り組んでおります。 当社グループは今後もこれらの施策を継続していく予定ではありますが、必要な人材が十分に確保・育成できなかった場合、又は採用後の人材流出が進んだ場合には、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (17) 業績の季節的変動等 当社グループは光学製品を展開しており、事業の特性上、最終製品で使用されるノートPC、タブレット端末、車載向け等の動向の影響を受けやすくなっています。よって、当社グループの業績は、短期的には上記の最終製品の新モデル投入時期及びその販売数量、並びにそれらの関連製品に係る主要顧客からの受注の影響を受けやすくなっています。その他、年末休暇や中国の春節等の数量調整により、第1四半期の業績が一時的に落ちる傾向があります。これらの最終製品で使用される各業界の動向及び最終製品の動向は予測可能であるため予算上見込んでおりますが、予測を超える変動があった場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (18) 減損会計 当社グループは、事業用の設備、不動産など様々な有形・無形の固定資産を所有しており、成長投資を積極的に行っています。こうした資産は、時価の下落や、期待どおりのキャッシュ・フローを生み出さない状況になるなど、その収益性の低下により投資額の回収が見込めなくなることにより、減損処理が必要となる場合があり、減損損失が発生した場合、当社グループの経営成績及び財政状態に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (19) 新規事業について 当社グループは、培ったノウハウを生かし、さらなる成長を目指して新規事業の積極展開を進めていく所存です。新規事業開発は慎重な検討を重ねた上で取り組んでまいりますが、当該事業を取り巻く環境の変化等により、当初の計画どおりの成果が得られない場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,196字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 また、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の経営成績等の状況の概要は次のとおりであります。 ① 経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、輸出や設備投資に持ち直しの動きが見られるものの、継続的な物価上昇と実質賃金減少の影響による個人消費の伸び悩みや、中国経済の動向、欧米における金融政策の正常化に伴う影響に加え、米国政権の通商政策動向の影響や為替相場の変動が引き続き懸念されるなど、景気下振れのリスクは大きく、依然として先行き不透明な状況が続いております。 当社グループを取り巻く環境におきましては、PC市場の回復が継続するとともに、自動車市場の需要増加が継続しているものの、その足取りは不安定であり、予断を許さない状況が続いております。 このような状況におきまして、当社グループは、上位機種のノートPC・タブレット向け、車載向けを中心とする光学製品やクリーンエネルギー車向けの特殊フィルム製品などの高付加価値製品の販売促進活動や発泡ウレタン工程紙市場における海外顧客の新規獲得に努めました。また、生産性の向上とコスト競争力の強化に取り組むとともに、将来の成長に向けた研究開発活動を推進いたしました。 この結果、当社グループの当連結会計年度の売上高は20,473百万円(前期比3.1%減)、営業利益は4,286百万円(前期比9.6%減)、経常利益4,240百万円(前期比18.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は2,268百万円(前期比18.7%減)となりました。 なお、「地球の絆創膏事業」については、前第4四半期連結会計期間において研究開発フェーズに引き戻したことにより、第1四半期連結会計期間よりセグメントとしては廃止しております。その結果、第1四半期連結会計期間より、当社のセグメントは「光学製品事業」及び「機能製品事業」の2つのセグメントで構成されております。なお、当第3四半期連結会計期間において、「地球の絆創膏事業」からの撤退を決定いたしております。 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。 [光学製品事業] 「ノートPC/タブレット」分野は、タブレット向けを中心に従来型の液晶ディスプレイ向けの光拡散フィルム「オパルス」が、市場の回復による需要増に加えて既存取引先におけるシェアアップなどにより引き続き増加したものの、高性能な直下型ミニLED液晶ディスプレイ向け複合拡散板「オパスキ」の期ずれによる減少により、微減となりました。 「車載」分野は、「オパスキ」や特殊な機能を有する新製品の売上が増加したものの、「オパルス」につきましては、欧米でEV市場の成長が鈍化している影響もあり、やや伸び悩みましたが、既存案件の安定供給を継続しております。 「モニター・他」分野は、横這いとなりました。なお、「スマートフォン」分野につきましては、「モニター・他」分野に含めて記載しておりますが、引き続き減少しております。 この結果、売上高16,766百万円(前期比2.2%減)、セグメント利益7,085百万円(前期比15.0%減)となりました。 [機能製品事業] 「クリーンエネルギー資材・医療衛生」分野は、クリーンエネルギー車向けの当社特殊フィルム製品は、搭載される車両の生産回復に遅れが見られたことにより微減となったものの、医療衛生向けフィルムは、需要の増加と当社シェアの向上により大幅に増加したことから、売上が増加いたしました。医療衛生向けフィルムにつきましては、売上増加を受けて生産能力の増強を目的とした全自動工程の製造設備が本格稼働を開始しており、さらなる受注獲得に向けた体制強化を目指してまいります。 「工程紙」「防錆資材」「農業資材・他」分野は横這いであったものの、「建材」分野は、顧客の一時的な生産トラブル等に起因する受注減少に加え、建築基準法改正対応によるリフォーム工事件数の減少や工期遅れ等の影響により、売上が減少しました。 このような状況のなか、今後の需要拡大を見据え、発泡ウレタン工程紙「A!Prog-UF」につきましては、東南アジアや北米、豪州を中心に積極的な新規顧客への提案活動を展開しております。 この結果、売上高3,707百万円(前期比3.2%減)、セグメント利益295百万円(前期比52.7%増)となりました。 ② 財政状態の状況 (資産の部) 資産合計は、機械装置及び運搬具(純額)が1,096百万円増加したものの、現金及び預金が2,054百万円、建設仮勘定が510百万円、建物及び構築物(純額)が177百万円、土地が81百万円それぞれ減少したことなどから、前連結会計年度末に比べ1,063百万円減少し、30,946百万円となりました。 (負債の部) 負債合計は、固定負債の製品保証引当金が750百万円増加したものの、1年内返済予定の長期借入金が785百万円、長期借入金が235百万円、未払法人税等が700百万円、営業外電子記録債務が300百万円それぞれ減少したことなどから、前連結会計年度末に比べ1,970百万円減少し、7,082百万円となりました。 (純資産の部) 純資産合計は、剰余金の配当により674百万円、自己株式の取得により957百万円減少したものの、親会社株主に帰属する当期純利益の計上により2,268百万円増加したことなどから、前連結会計年度末に比べ906百万円増加し、23,864百万円となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末より2,102百万円減少し、7,538百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、3,549百万円の収入(前期は5,916百万円の収入)となりました。主な要因としては、法人税等の支払額1,559百万円などの支出があった一方で、税金等調整前当期純利益3,224百万円、減価償却費2,102百万円などによる収入があったことによります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、3,031百万円の支出(前期は2,719百万円の支出)となりました。主な要因としては、有形固定資産の取得による支出2,933百万円があったことによります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、2,720百万円の支出(前期は1,352百万円の支出)となりました。主な要因としては、長期借入金の返済による支出1,621百万円、自己株式の取得による支出957百万円、配当金の支払額674百万円があったことによります。 (2) 生産、受注及び販売の状況 ① 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(千円)   前年同期比(%) 光学製品事業   9,671,996   96.7 機能製品事業   2,109,783   90.7 合計   11,781,779   93.8 (注) 金額は、標準原価によっております。 ② 受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 光学製品事業   21,967,362   96.2   1,924,779   80.1 機能製品事業   3,702,156   109.0   136,054   131.8 合計   25,669,518   97.3   2,060,834   82.3 ③ 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(千円)   前年同期比(%) 光学製品事業   16,766,062   97.8 機能製品事業   3,707,263   96.8 合計   20,473,325   96.9 (注) 主な相手別の販売実績及び総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 瑞儀光電股份有限公司   11,268,214   53.33   9,840,686   48.07 (3) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たって採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。 なお、見積りの評価については、過去の実績や状況に応じ合理的と考えられる様々な要因に基づき行っておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の報告数値と異なる可能性があります。また、連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 重要な会計上の見積り」に記載しております。 ② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループは、連結営業利益・ROICを経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標としており、顧客に貢献する高付加価値製品の製造・販売に集中し、省力化や歩留の改善をさらに進めることにより、営業利益と資本効率を向上させることを目指しております。 なお、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 a 売上高 当連結会計年度における売上高は、20,473百万円(前期比3.1%減)となりました。光学製品事業では、従来型の液晶ディスプレイ向けの光拡散フィルム「オパルス®」が市場の回復による需要増に加えて、既存取引先におけるシェアアップなどにより引き続き増加したものの、高性能な直下型ミニLED液晶ディスプレイ向け複合拡散板「オパスキ®」の期ずれによる減少により、売上高は16,766百万円(前期比2.2%減)となりました。機能製品事業では、医療用工程フィルムの売上が大幅に増加したものの、クリーンエネルギー車向けの当社特殊フィルム製品は、搭載される車両の生産回復に遅れが見られたことにより微減となり、「建材」分野の一時的な受注減少等による減少により、売上高は3,707百万円(前期比3.2%減)となりました。 b 売上総利益 当連結会計年度における売上原価は11,692百万円(前期比4.0%増)となり、売上総利益は、8,781百万円(前期比11.2%減)となりました。売上原価率は、高付加価値製品の売上減少等により、前連結会計年度の53.2%に対し、57.1%と3.9ptの上昇となり、売上総利益率は42.9%(前連結会計年度は46.8%)と低下しております。 c 販売費及び一般管理費、営業利益 販売費及び一般管理費は、4,494百万円(前期比12.6%減)となり、売上高に対する比率は、前連結会計年度の24.3%に対し、22.0%と2.3ptの低下となりました。この結果、営業利益は4,286百万円(前連結会計年度は4,739百万円の利益)となりました。 d 経常利益 当連結会計年度における営業外損益は、主として為替差損の計上により、46百万円の損失(前連結会計年度は470百万円の利益)となりました。この結果、経常利益は4,240百万円(前連結会計年度は5,210百万円の利益)となりました。 e 特別損益 当連結会計年度における特別損益は、1,015百万円の損失(前連結会計年度は1,283百万円の損失)となりました。これは主に、事業撤退損失を850百万円、減損損失を155百万円計上したことによるものです。 f 税金等調整前当期純利益 当連結会計年度における税金等調整前当期純利益は3,224百万円(前連結会計年度は3,927百万円の利益)となりました。 g 法人税等 当連結会計年度における法人税、住民税及び事業税と法人税等調整額は955百万円(前連結会計年度は1,136百万円)となりました。 h 親会社株主に帰属する当期純利益 当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は2,268百万円(前連結会計年度は2,790百万円の利益)となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性についての分析 当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの概況については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」記載のとおりです。 主として、原材料の購入費用、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用として必要となる運転資金の調達に当たっては、自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としております。また、当社は、貸出コミットメントライン契約及び当座貸越契約を取引銀行と締結し、フレキシブルな資金調達手段を確保することで、流動性リスクを適切にコントロールしております。 設備資金の調達に当たっては、自己資金及び金融機関からの長期借入に加え、公募増資等の直接金融手段を検討してまいります。健全な財務バランスを維持しつつ、生産設備や研究開発投資を通じた企業価値向上を実現するため、引き続き、資金調達の多様化を図ってまいります。 ④ 経営者の問題認識と今後の方針 当社グループが今後も高品質な製品やサービスを継続的に提供していくためには、「第2 事業の状況 1.経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載の経営課題に対処することが必要であると認識しております。具体的には、当社グループが掲げる“自然と産業の調和を創造する”という経営理念を念頭に、以下の5項目に注力してまいります。 a 新規事業の創出 b コーポレート・ガバナンス及びコンプライアンスの強化 c 人材の確保及び育成 d 生産性を高める人事戦略 e 経営基盤の強化

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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