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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

シーユーシー

9158 · Growth · サービス業

医療機関の経営支援から在宅医療・介護まで、急性期から終末期まで切れ目なく医療サービスを提供する総合ヘルスケア企業。

概要

シーユーシー(旧エムスリードクターサポート)は、医療機関向け経営支援を中核とし、ホスピス・訪問看護・高齢者住宅まで手がけるヘルスケアサービス企業である。2014年にエムスリーの子会社として設立、2023年6月に東京証券取引所グロース市場に上場。2026年3月期の売上収益は544億円、営業利益58億円、従業員数5,740人。国内に加え米国・ベトナム・インドネシアなど海外にも拠点を持つ。

医療機関・ホスピス・訪問看護の4セグメントで構成

当社グループは「医療機関」「ホスピス」「居宅訪問看護」「メディカルケアレジデンス」の4つの報告セグメントで構成される。医療機関セグメントでは病院やクリニックへの経営支援(常駐型コンサルティング・M&A支援・給食・不動産賃貸)を展開。ホスピスセグメントではがん末期や神経難病患者向けの住宅型有料老人ホームを運営し、訪問看護・介護を24時間365日提供する。居宅訪問看護セグメントは全国の訪問看護ステーションを運営、2026年3月期のべ総ケア時間は127万5千時間。メディカルケアレジデンスセグメントは住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅を運営する。

売上高544億円、医療機関セグメントが最大の収益源

2026年3月期の連結売上収益は543億53百万円。セグメント別では医療機関173億12百万円(構成比31.9%)、ホスピス167億14百万円(30.8%)、居宅訪問看護129億49百万円(23.8%)、メディカルケアレジデンス77億4百万円(14.2%)と続く。営業利益は57億83百万円、EBITDAは85億15百万円。売上収益は前年比15.5%増と成長したが、税引前利益は51億10百万円(同2.6%減)、親会社帰属当期利益は28億54百万円(同8.9%減)と減益。減益要因はホスピス新規開設に伴う初期費用や海外事業の不採算拠点整理など。

国内19社・海外28社から成るグループ体制

当社グループは当社と国内連結子会社19社、海外連結子会社28社で構成。国内子会社には医療機関向け不動産賃貸のシーユーシー・プロパティーズ、給食サービスのシーユーシー・フーズ、データヘルスプラットフォームのシーユーシー・アイデータ、ファクタリング事業のシーユーシー・ファイナンスなどがある。海外では米国にCUC America, Inc.と足病クリニック運営のCUC Podiatry Holdings, LLC、ベトナムにCHANGE UNTIL CHANGE VIETNAM COMPANY LIMITEDや医療支援会社3社、インドネシアにPT GRHAMEDS CUC HEALTHCAREなどがある。シンガポールには地域統括会社CUC SINGAPORE PTE.LTD.を置く。

高齢化と医療機能転換を追い風に事業拡大

日本の65歳以上人口は2040年に35%に達すると見込まれ、医療費は78兆円に膨らむ予想。厚生労働省は在宅医療推進を掲げ、訪問診療利用者は2011年の44.9万人から2019年には79.5万人に増加。一方で病院経営者の70.6%が60歳以上(2024年)、後継者不在の病院が68.4%(2017年)と事業承継ニーズが高い。当社はこの環境下で医療機関の経営支援とホスピス・訪問看護の一気通貫プラットフォームを強みとし、M&Aによる事業拡大を推進。米国では足病クリニックのロールアップ型買収により事業基盤を拡大している。

業界の中での役割は医療・介護サービスプロバイダー(経営支援、ホスピス、訪問看護、施設運営)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
544億円
営業利益
58億円
営業利益率
10.7%
純利益
29億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01医療機関(病院・クリニック)主力

国内の病院・クリニックに経営支援サービスを提供(常駐型支援、コンサルティング、給食、不動産賃貸)。海外では米国で足病・下肢静脈クリニック運営、ベトナムでプライマリ・ケア診療所運営。

主な製品・サービス3
医療機関向け経営支援
経営戦略策定、マーケティング、人事・採用支援、IT・経理支援など総合的な運営支援を提供。
給食サービス
支援先医療機関や関連施設向けに、患者の状態に合わせた食事を提供。
不動産賃貸
支援先医療機関向けに不動産を賃貸。

02終末期患者(ホスピス)準主力

がん末期や神経難病患者向けホスピス型住宅を運営。訪問看護・訪問介護・居宅介護支援などを24時間365日体制で提供。

主な製品・サービス2
ホスピス型住宅
医療依存度の高い方を対象とした住宅型有料老人ホーム等。
訪問看護・訪問介護
24時間対応の看護・介護サービスを提供。

03在宅医療(居宅訪問看護)準主力

在宅の利用者に訪問看護を提供。大規模な訪問看護ステーションを運営し、24時間365日対応を推進。在宅治験の支援も実施。

主な製品・サービス3
訪問看護
看護師やセラピストが自宅を訪問し、医療的ケアや生活支援を提供。
居宅介護支援
ケアマネジャーによるケアプラン作成支援。
在宅治験
自宅等で治験を行う際の医療機関選定支援や訪問看護提供。

04高齢者向け住宅・介護施設準主力

住宅型有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、リハビリ強化型デイサービスを運営。定期巡回・随時対応型訪問介護看護を提供。

主な製品・サービス3
メディカルケアレジデンス
要介護度の高い方を受け入れる高齢者向け住宅。
リハビリ強化型デイサービス
日帰りで機能訓練を提供。
服薬支援システム「服やっくん」
介護施設向けの服薬管理システム。服薬ミス防止と業務効率化に貢献。

製品と技術

医療機関向け常駐型経営支援が中核サービス

国内の病院やクリニックに対し、経営戦略策定、マーケティング支援、IT・経理・総務支援、人事・採用支援などをオールインワンの月額報酬で提供する。常駐型が中心で、支援先医療機関に人材を派遣し、効率的・安定的な運営を支援。売上成長支援としてM&A・PMI支援、新規クリニック開設支援、病床転換支援(急性期から回復期など)もワンタイム報酬で受託する。2026年3月期の医療機関セグメント売上は173億円。支援先主要拠点数は増加傾向にあるが、診療報酬改定の影響などにより一部で報酬減額があった。

ホスピス型住宅で終末期ケアを提供

ホスピスセグメントは、がん末期や神経難病の患者を対象とする住宅型有料老人ホームを運営。施設に訪問看護・訪問介護事業所を併設し、24時間365日対応。入居者は自宅に近い環境で痛みのケアや医療処置を受けられる。2026年3月期のホスピスセグメント売上は167億円、新規13施設を開設した。セグメント利益はほぼ横ばいだが、新規開設の初期費用が影響。介護保険・診療報酬と入居者の自己負担が主な収入源。入居者の希望に応じて食事や外出の機会を提供するなど、QOL(生活の質)を重視した運営を行っている。

大規模訪問看護ステーションと居宅介護サービス

居宅訪問看護セグメントでは、24時間365日対応可能な大規模訪問看護ステーションを全国に展開。2026年3月期ののべ総ケア時間は127万5千時間(前年比4.5%増)。医療依存度の高い利用者へのサービス提供を強みとし、看護師・セラピストが在宅で医療ケアを行う。また介護保険法に基づく訪問介護、居宅介護支援(ケアマネジメント)、障害者総合支援法に基づく重度訪問介護も提供。売上は129億円でセグメント利益14億円。新規開設6拠点により事業規模を拡大中。

米国足病クリニック運営と海外展開

米国ではミシガン州、オハイオ州、イリノイ州など中西部を中心に足病及び下肢静脈疾患クリニックを運営。交通事故外傷、関節炎、糖尿病性足潰瘍などの診察・手術を提供。民間医療保険・公的保険・自己負担で収入を得る。2024年にAlbaron Podiatry Holdingsを買収し、ロールアップ型M&Aで事業基盤を拡大。ベトナムではプライマリ・ケアクリニックを運営し、日本標準の医療サービスを提供。インドネシアにも医療支援子会社を持つ。海外事業はまだ収益体質改善途上で、不採算拠点の整理も進めている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

人材派遣・紹介で急成長、営業利益率は二桁

シーユーシーは、人材派遣・紹介サービスを主力とし、売上高を前期330億円から今期470億円へと急拡大している。営業利益率は11.28%と二桁を達成し、同業のジンジブ(未上場のため非開示)やイシン(非開示)と比較して収益性は高い。業界内では新興勢力ながら、成長率と利益率で優位に立つ。ただし、有料職業紹介事業の規制強化や、人手不足による採用コスト増加がリスクとなる。

強み

  • 売上高が前期比42%増、営業利益率11%超と成長性と収益性を両立。
  • 特定業種に特化した人材紹介で差別化し、顧客企業の採用ニーズに応える。
  • 人手不足が深刻なサービス業・製造業向け人材派遣で需要を取り込む。
  • 売上拡大に伴い採用コストやシステム投資の効率が向上する見込み。

課題

  • 有料職業紹介事業の許認可や労働者派遣法改正の影響で事業制約が生じる可能性。
  • 他社との人材獲得競争で採用単価が上昇し、利益率を圧迫する恐れ。
  • 主要取引先や特定業種への依存度が高く、需給変動の影響を受けやすい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がシーユーシー

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16072地盤ネットホールディングス234億円115.1倍
29332NISSOホールディングス232億円12.1倍
3300AMIC232億円18.9倍
46040日本スキー場開発226億円16.0倍
52334イオレ226億円
69158シーユーシー225億円7.7倍
72378ルネサンス224億円
82471エスプール221億円16.6倍
96086シンメンテホールディングス221億円15.6倍
106037楽待217億円15.1倍
116050イー・ガーディアン216億円29.6倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 31件

エムスリーの子会社として医療機関支援を開始(2014〜2016年)

2014年8月、エムスリー株式会社の子会社として東京都港区にエムスリードクターサポート株式会社を設立。同日、訪問診療クリニックを運営する医療機関への経営支援を開始した。2015年4月には病院、2016年11月には透析クリニックへと支援対象を拡大。この時期は医療機関向けの経営支援に特化していた。2017年3月にはエムスリーナースサポート株式会社(後のシーユーシー・ホスピス)を設立し、ホスピス事業へ参入した。

ホスピス・訪問看護に事業領域を拡大(2017〜2018年)

2017年3月にホスピス事業を開始し、同年11月には医療機関向け不動産賃貸の株式会社ジェイ・アイ・シー(現シーユーシー・プロパティーズ)を連結子会社化。2018年1月にはソフィアメディ株式会社を子会社化し、居宅訪問看護事業に参入。同年2月には給食サービスを提供する有限会社ワイ・ケー・メディカル(現シーユーシー・フーズ)を子会社化。これにより医療機関支援に加え、ホスピス・訪問看護・給食と幅広いサービスを提供するグループ体制が整った。

商号変更と東南アジア進出(2019年)

2019年8月、商号を株式会社シーユーシーに変更し、本店を東京都中央区に移転。社名は「変わるまで、変える(Change Until Change)」の頭文字で、変化を恐れず医療課題に挑戦する意志を表す。同年6月にはシンガポールに地域統括会社CUC SINGAPORE PTE.LTD.を設立し、9月にはベトナムにCHANGE UNTIL CHANGE VIETNAM COMPANY LIMITEDを設立。10月にはベトナムで医療機関経営支援を行う3社、インドネシアでPT GRHAMEDS CUC HEALTHCAREを設立し、東南アジアへの本格進出を果たした。

上場準備と新サービス開始(2020〜2023年)

2020年2月、株式会社日本政策投資銀行と業務資本提携契約を締結し増資を実施。同年4月には透析研究開発株式会社を子会社化し、データヘルスプラットフォームを展開するシーユーシー・アイデータを設立。2021年2月には健康観察支援サービス、6月には新型コロナウイルスワクチン接種支援サービスや在宅治験を開始。2023年1月にはホスピス事業を運営する4社(ネイチャー、A&N、ゆう、リ・エンド)を子会社化し、ホスピス事業を強化。同年6月に東京証券取引所グロース市場に上場した。

米国進出と事業多角化(2023〜2026年)

2023年7月、米国市場調査・事業開発拠点としてCUC America, Inc.を設立。8月にはシーユーシー・ファイナンスを設立し、11月にファクタリング事業を吸収分割で承継。2024年1月、米国中西部で足病・下肢静脈疾患クリニックを運営するAlbaron Podiatry Holdings, LLC(現CUC Podiatry Holdings, LLC)を連結子会社化し、米国でのクリニック運営に参入。2024年10月には札幌市で高齢者住宅・デイサービスを運営する株式会社ノアコンツェルを子会社化。2025年7月にはM&A仲介のシーユーシー・アドバイザリー・パートナーズ、2026年2月には遠隔読影支援のBoston Medical Diagnostics株式会社(合弁)、3月にはシステム開発のシーユーミーを設立し、事業領域を拡大し続けている。

年表31件を開く

2010年代

  • 2014年8月エムスリー株式会社の子会社として東京都港区にエムスリードクターサポート株式会社を設立し、医療機関支援事業を開始
  • 2014年8月訪問診療クリニックを運営する医療機関への経営支援を開始
  • 2015年4月病院を運営する医療機関への経営支援を開始
  • 2016年11月透析クリニックを運営する医療機関への経営支援を開始
  • 2017年3月創業エムスリーナースサポート株式会社(現 株式会社シーユーシー・ホスピス)を設立し、ホスピス事業を開始
  • 2017年11月M&A医療機関向けに不動産賃貸を行う株式会社ジェイ・アイ・シー(現 株式会社シーユーシー・プロパティーズ)を連結子会社化
  • 2018年1月M&Aソフィアメディ株式会社を連結子会社化し、居宅訪問看護事業を開始
  • 2018年2月M&A医療機関向けに給食サービスを提供する有限会社ワイ・ケー・メディカル(現 株式会社シーユーシー・フーズ)を連結子会社化
  • 2019年6月創業東南アジアにおける事業統括会社としてCUC SINGAPORE PTE.LTD.をシンガポールに設立
  • 2019年8月商号変更商号を株式会社シーユーシーに変更、本店所在地を東京都中央区に変更
  • 2019年8月創業ベトナムにおける事業管理会社としてCHANGE UNTIL CHANGE VIETNAM COMPANY LIMITEDを設立
  • 2019年10月M&Aベトナムにて医療機関の経営支援を行うCHANGE UNTIL CHANGE MEDICAL SERVICES COMPANY LIMITED、CHANGE UNTIL CHANGE HEALTHCARE COMPANY LIMITED及びCHANGE UNTIL CHANGE MANAGEMENT SERVICES JOINT STOCK COMPANYを連結子会社化
  • 2019年10月創業インドネシアにて医療機関の経営支援を行うPT GRHAMEDS CUC HEALTHCAREを設立

2020年代

  • 2020年2月株式会社日本政策投資銀行と業務資本提携契約を締結し、増資を実施
  • 2020年4月M&A医療機関の管理事務受託会社である透析研究開発株式会社を連結子会社化
  • 2020年4月創業データヘルスプラットフォームサービスを展開するために株式会社シーユーシー・アイデータを設立
  • 2020年10月外来クリニックを運営する医療機関への経営支援を開始
  • 2021年2月健康観察支援サービスを開始
  • 2021年6月新型コロナウイルス感染症ワクチン接種支援サービス及び在宅治験を開始
  • 2023年1月M&Aホスピス事業を運営する株式会社ネイチャー、株式会社A&N、株式会社ゆう及び株式会社リ・エンドを連結子会社化 本店所在地を東京都港区に変更
  • 2023年3月創業インドネシアにて医療機関の経営支援を行うPT CUC CIPTA HUSADAを設立
  • 2023年6月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
  • 2023年7月創業米国における市場調査や事業開発を行う拠点とすることを目的としてCUC America, Inc. を設立
  • 2023年8月創業株式会社シーユーシー・ファイナンスを設立
  • 2023年9月創業インドネシアにて医療機関の経営支援を行うPT CUC HEALTHCARE INDONESIAを設立
  • 2023年11月当社が行う診療報酬等のファクタリングサービスに係る事業を吸収分割の方法により株式会社シーユーシー・ファイナンスに承継
  • 2024年1月M&A米国において足病及び下肢静脈疾患クリニックの運営を行うAlbaron Podiatry Holdings, LLC(現 CUC Podiatry Holdings, LLC)を連結子会社化
  • 2024年10月M&A札幌市において住宅型有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅及びリハビリ強化型デイサービスを運営する株式会社ノアコンツェルを連結子会社化
  • 2025年7月創業医療及びヘルスケア領域でのM&A仲介事業等を行う株式会社シーユーシー・アドバイザリー・パートナーズを設立
  • 2026年2月遠隔読影支援サービスを提供するBoston Medical Diagnostics株式会社(Boston Medical Sciences株式会社との合弁会社)を設立
  • 2026年3月システム開発子会社として株式会社シーユーシーミーを設立

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    医療機関への経営支援拡大と海外展開

    病院・クリニック向けに経営戦略策定、マーケティング、IT・人事支援等を提供し、支援先医療機関数を増加。国内のノウハウを米国、ベトナム、インドネシアへ展開し、海外事業を拡大する。

  2. 02

    ホスピス型住宅のサービス品質向上と入居者拡大

    ホスピス型住宅において、がん末期や神経難病患者など医療依存度の高い入居者向けに訪問看護・介護を提供。サービスの質を最重視し、定員数と稼働率の向上を図る。

  3. 03

    居宅訪問看護の利用者拡大と新規拠点開設

    既存訪問看護ステーションの利用者拡大に加え、新規エリアへの拠点開設を進め、居宅利用者への訪問看護サービスを拡充。半径2~5km圏内への出店でドミナント戦略を推進。

  4. 04

    メディカルケアレジデンスの稼働率改善と高要介護入居者受入

    住宅型有料老人ホーム等の稼働率向上により利用者増加を図り、要介護度3~4程度の医療依存度・要介護度の高い入居者の受け入れを推進する。

  5. 05

    米国OBL新規開設と下肢医療プラットフォーム構築

    米国で足病・下肢静脈疾患クリニックのロールアップ型M&Aによる事業基盤拡大と競争力向上に加え、Office-Based Lab(OBL)の新規開設に注力し、下肢医療プラットフォームを構築する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 4期分

グループ全体で5,740人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は666万円で、3期前と比べて+7.6%平均年齢は39.7歳、平均勤続年数は3.5年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2023年3月61938.22.72,994
2024年3月61138.53.13,743
2025年3月64339.93.25,145103
2026年3月66639.73.55,740101

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率16.7%
縦線は目安の30%
男性育休取得率75.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)71.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社9(国内 5 / 海外 4、うち連結子会社 8) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
賃貸等不動産 — 岐阜県多治見市ほか740百万円
ホスピス
ReHOPE札幌西 — 北海道札幌市西区726百万円
ホスピス
ReHOPE神戸 — 兵庫県神戸市兵庫区711百万円
ホスピス
ReHOPE京都太秦 — 京都府京都市右京区702百万円
ホスピス
ReHOPE京都南 — 京都府京都市南区672百万円
ホスピス
ReHOPE博多筑紫 — 福岡県福岡市博多区655百万円
ホスピス
ReHOPE松戸 — 千葉県松戸市626百万円
ホスピス
ReHOPE浦和美園 — 埼玉県さいたま市緑区610百万円
ホスピス
ReHOPE神戸垂水 — 兵庫県名神戸市562百万円
ホスピス
ReHOPE大高 — 愛知県名古屋市緑区557百万円
ホスピス
ほか36件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    エムスリー株式会社(注)2
    東京都港区 · その他の関係会社
    議決権63.5%
  • 国内
    株式会社シーユーシー・ホスピス(注)3
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ソフィアメディ株式会社(注)4
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    CUC SINGAPORE PTE. LTD.(注)7
    シンガポール · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    CHANGE UNTIL CHANGE VIETNAM COMPANY LIMITED(注)7、8
    ベトナム ホーチミン · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    CHANGE UNTIL CHANGE MEDICAL SERVICES COMPANY LIMITED(注)7、8
    ベトナム ビンズオン · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    CHANGE UNTIL CHANGE HEALTHCARE COMPANY LIMITED(注)7、8
    ベトナム ビンズオン · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    CUC Podiatry Holdings, LLC(注)6、7、8
    アメリカ ミシガン · 連結子会社
    議決権78.8%
  • 国内
    株式会社ノアコンツェル(注)5
    北海道札幌市豊平区 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は544億円営業利益58億円前期と比べると増収増益で、売上が+15.7%、利益が+9.4%。

売上高
+15.7%
544億円
営業利益
+9.4%
58億円
純利益
-6.5%
29億円
営業利益率
10.7%
前期比 -0.6%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高646億円544億円
営業利益38億円58億円
純利益11億円29億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

9期分

直近は2027年1Qで、売上は142億円、営業利益は0億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+84.4%、営業利益は−100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2024年1Q77810.45
2024年2Q761013.25
2024年3Q8189.95
2024年4Q9611
2025年2Q2163013.920
2025年4Q254239.111
2026年2Q263176.56
2026年4Q2814114.623
2027年1Q14200.0−3

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 8期分

2019年3月期からの8期で、売上は31億円から544億円へ17.5倍に増えた。直近期の営業利益率は10.7%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
東南アジアにおける事業統括会社としてCUC SINGAPORE PTE.LTD.をシンガポールに設立
2019年3月3185
データヘルスプラットフォームサービスを展開するために株式会社シーユーシー・アイデータを設立
2020年3月3831
2021年3月1661611
2022年3月3533627
インドネシアにて医療機関の経営支援を行うPT CUC CIPTA HUSADAを設立
2023年3月3523624
米国において足病及び下肢静脈疾患クリニックの運営を行うAlbaron Podiatry Holdings, LLC(現 CUC Podiatry Holdings, LLC)を連結子会社化
2024年3月3304126
医療及びヘルスケア領域でのM&A仲介事業等を行う株式会社シーユーシー・アドバイザリー・パートナーズを設立
2025年3月470535211.331
遠隔読影支援サービスを提供するBoston Medical Diagnostics株式会社(Boston Medical Sciences株式会社との合弁会社)を設立
2026年3月544585110.729

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高544億円のうち、営業利益として残るのは58億円10.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は29億円、売上の5.3%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金53.3%290億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金40.1%218億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益10.7%58億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
46.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+3.1pt
10.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.3pt
5.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比2.8pt
9.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
5.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 6期分

2026年3月期は営業CFが57億円、投資CFが−34億円で、差し引きのフリーCFは23億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は158億円で、売上の3.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2021年3月21−24−6−336
2022年3月66−15−445144
2023年3月24−6740−4341
2024年3月42−147144−10583
2025年3月2545−767075
2026年3月57−346023158

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 8期分

2026年3月期の総資産は979億円。このうち返さなくてよい自己資本が334億円で、自己資本比率は34.1%(業種中央値53.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2019年3月1151210310.4
2020年3月1863315317.9
2021年3月2844723716.6
2022年3月3459525027.4
2023年3月39811728129.4
2024年3月62827335543.5
2025年3月85229754934.8
2026年3月97933463934.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
158億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
163億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
639億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
74
/ 100
安定性自己資本比率23 / 40
収益力営業利益率21 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率534社中139位あたり、逆に低いのは自己資本比率534社中427位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
9.0%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
10.7%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
34.1%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
15.7%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥750で、1年前と比べて-33.0%過去52週の値幅のなかでは12%の位置にある。

¥750+0.0%1ヶ月+7.1%1年-33.0%時価総額225億円
過去52週の値幅
安値¥670高値¥1,316

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)7.7倍
PER (会社予想)20.0倍
PBR0.66倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月4日に-6.91%の700円と下落。1ヶ月で-14.53%、1年で-40.88%と大幅な下落トレンド。52週安値670円に接近しており、下値リスクが意識される。25日線796円を-12%下回り、200日線901円からも乖離。7月31日に出来高67万株と急増したが、その後も下落が続く。RSIは21.56と売られ過ぎの水準で、短期的な反発はあるかもしれないが、基調は弱い。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 90/100)

PER8.0倍は業界平均22.3倍を大幅に下回り割安。PBR0.68倍も平均3.09倍を大きく下回り、株価は純資産を大きく下回っている。ROE9%は平均的だが、収益成長が続いており、無配ながらバリュエーションは極めて割安。ただし、無配である点やROEが突出していない点を考慮する必要がある。

指標この会社業種平均
PER (実績)7.7倍23.4倍
PER (予想)20.0倍
PBR0.66倍3.51倍
ROE9.0%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

収益性は高いが、人手不足や法規制の変化に左右される業界。強気派は独自のアウトソーシング提案力と成長性を評価。弱気派は派遣需要の先行き不透明感と、利益率の維持可能性に懸念を持つ。

プラスに働く材料7
  • 高収益なビジネスモデル

    営業利益率11%と業界トップクラス

  • トータルアウトソーシング提案

    顧客の業務改善も含む差別化戦略

  • 安定成長基盤

    売上高が年率10%超で拡大

  • PBR0.68倍の解散価値割れ、株主還元期待継続影響

    PBR0.68倍、純資産341億円に対し時価総額232億円。自社株買いでPER7.9倍から改善余地

  • 3期連続増収、売上高CAGR28%通年影響

    売上高330→544億円、FY26営業利益58億円も前年比+9.4%増益

  • PER7.96倍の割安修正期待決算発表後影響

    PER7.96倍はサービス業平均15倍対比割安、成長率考慮でPER10倍以上に上昇余地

  • 営業利益58億円と過去最高更新見通し2026年3月期影響

    FY26営業利益58億円は過去最高、前年比+9.4%増。収益力向上でバリュエーション改善

マイナスに働く材料7
  • 業績の急拡大の持続性

    2026年は営業利益率低下予想

  • 人手不足と派遣法リスク

    労働市場の逼迫と規制強化の可能性

  • PER8倍と割安の理由

    市場が成長持続性に懐疑的

  • 最終利益が前期比減益、29億円へ2026年3月期影響

    FY26純利益29億円、前期31億円から▲6.5%減。営業利益拡大も税金等で圧迫

  • 営業利益率低下、10.66%へ継続影響

    営業利益率10.66%と前期11.28%から0.62pt低下、コスト増が収益性を圧迫

  • 無配継続で配当利回り0%次回決算影響

    配当なし。株主還元不透明でバリュエーション抑制要因

  • 外国人売りリスク、保有比率16.57%金融政策次第影響

    外国人保有16.57%、円高進行で日本株売り圧力。需給悪化懸念

次の決算で確かめる点
派遣社員数
事業規模の成長指標
営業利益率
収益性維持の要
離職率
人員流出防止の効果を測定

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ2,949人。区分でいちばん多いのは事業法人62.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が69.4%を占め、残る30.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人82.262.262.162.7
外国法人7.113.216.6
個人・その他14.015.010.411.8
金融機関3.815.512.96.7
自己株式3.02.32.32.3
証券会社0.31.32.2
外国人個人0.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01エムスリー株式会社62.02
02NATIONAL FINANCIAL SERVICES LLC (常任代理人 シティバンク エヌ・エイ東京支店)6.07
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)3.20
04株式会社日本政策投資銀行2.90
05BBH CO FOR ARCUS JAPAN VALUE FUND (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)2.72
06BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG (FE-AC)(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.66
07田邉 隆通1.38
08BBH LUX/BROWN BROTHERS HARRIMAN(LUXEMBOURG)SCA CUSTODIAN FOR SMD-AM FUNDS-DSBI JAPAN EQUITY SMALL CAP ABSOLUTE VALUE (常任代理人 株式会社三井住友銀行)1.28
09BNP PARIBAS LONDON BRANCH FOR PRIME BROKERAGE CLEARANCE ACC FOR THIRD PARTY (常任代理人 香港上海銀行 東京支店)1.08
10UBS AG LONDON A/C IPB SEGREGATED CLIENT ACCOUNT (常任代理人 シティバンク エヌ・エイ東京支店)1.00

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 8期分

1株利益は8期で−98%、1株純資産は8期で−90%。直近期のROEは9.0%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2019年3月4,86211,33754.6
2020年3月1,14630,1025.4
2021年3月5322727.1
2022年3月13045338.1
2023年3月11453322.9
2024年3月9493213.328.8
2025年3月1071,01211.012.8
2026年3月971,1399.08.9

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

13名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は13名。2026/3期の役員報酬は総額199百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
濵口慶太代表取締役521,820,000
田邉隆通取締役51414,000
松浦俊雄取締役53
大場啓史取締役46
桶谷主税取締役(監査等委員)6432,000
芦澤千尋取締役(監査等委員)47
加藤佑子取締役(監査等委員)49
伊藤綾執行役員 ソフィアメディ株式会社 代表取締役
堀健一郎執行役員 株式会社シーユーシー・アイデータ 代表取締役
大橋悠介執行役員 経営企画本部 本部長
鎌苅亮介執行役員 人材支援本部 本部長
藪康人執行役員 株式会社シーユーシー・ホスピス 代表取締役
残りの役員1名を開く
氏名役職年齢
古屋修執行役員 株式会社ノアコンツェル 取締役社長

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4106312015739
監査等委員32823010
社外取締役212126

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容10,331字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社と国内連結子会社19社、海外連結子会社28社から構成されています。 当社グループは「医療という希望を創る。」というミッションに基づき、医療機関セグメント、ホスピスセグメント、居宅訪問看護セグメント及びメディカルケアレジデンスセグメントを報告セグメントとして事業を展開しています。 医療機関セグメントでは、国内においては病院、訪問診療クリニック、透析クリニック、外来クリニック等を運営する医療機関に対して経営支援サービス(経営戦略策定・経営管理支援、マーケティング支援、IT・経理・総務等支援、人事・採用機能支援等に加えて、M&A・PMI支援、新規クリニック開設支援、病床転換支援等のプロジェクト受注)を提供し、海外においては、米国では足病及び下肢静脈疾患クリニックの運営等、東南アジアでは医療機関に対する経営支援等を行っています。 ホスピスセグメントでは、ホスピス型住宅の入居者に提供するサービスの質を最重要視した上で、より多くの医療依存度の高い(がん末期、神経難病等を患う)入居者向けに訪問看護及び訪問介護を提供しています。 居宅訪問看護セグメントでは、利用者に提供するサービスの質を最重要視した上で、既存の訪問看護ステーションの利用者拡大に加え、新規エリアへの訪問看護ステーションの新規開設を行い、居宅の利用者向けに訪問看護を提供しています。 メディカルケアレジデンスセグメントでは、住宅型有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅及びリハビリ強化型デイサービスの運営や施設入居者への定期巡回・随時対応型訪問介護看護サービスを展開しています。今後は、既存施設の稼働率改善、介護需要が高い地域への新規開設を行いながら、より医療依存度、要介護度の高い入居者(要介護度3-4程度の方)の受け入れを推進していきます。 当社グループは、急性期(注1)から回復期(注2)、慢性期(注3)、終末期(注4)の各ステージにおいて、患者、医療従事者、医療機関向けに様々なサービスを展開しています。具体的には、急性期から終末期に亘るステージでは、医療機関セグメントにおいて病院やクリニック等に対する経営支援サービスを提供しています。また、回復期から終末期に亘るステージでは、ホスピス事業、居宅訪問看護事業、メディカルケアレジデンス事業を運営しています。 (注)1.発症初期又は急性に発症した期間。 2.急性期を経過し、在宅復帰に向けた医療やリハビリテーションを行う期間。 3.長期に亘り療養が必要な期間。 4.治療効果が期待できず余命が残り僅かと判断された期間。 医療機関セグメント、ホスピスセグメント、居宅訪問看護セグメント及びメディカルケアレジデンスセグメントの主要なサービス内容等は以下のとおりです。 (1)医療機関セグメント 我が国では、超高齢社会に適合するために医療機関の機能転換(例えば、急性期医療から回復期医療への転換)が求められる中で、高齢化に伴う医療費の増加、診療報酬改定、物価や人件費の高騰等を要因として、医療機関は厳しい経営環境に置かれていると考えています。また、日本の労働人口は今後も減少することが見込まれており、医療従事者確保の難易度は高い状況が続いています。日本国内には8,000を超える数の病院が存在し、内80.8%(注1)が民間によって運営されており、数多くの民間医療機関があるものの、2024年時点で日本における病院経営者の70.6%が60歳以上(注2)であり、2017年時点で後継者不在の病院が68.4%(注3)であることから、事業継続が危ぶまれる医療機関が数多く存在していると考えています。 当社グループがサービスを提供する海外の医療業界、特に米国においては、日本と同様に、高齢者人口の増加が進み、糖尿病等の患者数が増加しており、生活習慣病疾患に関連した医療ニーズの高まりが見込まれます。 (注)1.「令和6年医療施設(動態)調査・病院報告の概況」(厚生労働省、2025年)。 2.「令和6年医師、歯科医師、薬剤師統計の概況」(厚生労働省、2025年)。 3.「医業承継の現状と課題」(日本医師会総合政策研究機構、2019年)。 ① 医療機関への経営支援 当社は、国内においては病院、訪問診療クリニック、透析クリニック、外来クリニック等を運営する医療機関向けに運営支援(経営戦略策定・経営管理支援、マーケティング支援、IT・経理・総務等支援、人事・採用機能支援等をオールインワン月額報酬で受託)及び売上成長支援(M&A・PMI(Post Merger Integration:事業承継後の統合プロセス)、新規クリニック開設又は病床転換等への支援をワンタイム報酬で受託)を提供しています。 当社の医療機関への経営支援の特徴は、上記の広範なサービスを一体的に提供することにあり、多くの支援先医療機関に当社の経営支援人材が常駐し、医療機関を効率的かつ安定的に運営できるように支援することにより、支援先医療機関と継続的に契約している点が特徴です。具体的な経営支援サービスの例は以下のとおりです。 ・医療職の採用や人材確保(リテンション)のノウハウ提供 ・教育研修体制の整備 ・集患戦略、診療科の選択等による売上収益拡大戦略の策定 ・部門別管理会計と予実分析 ・人事制度、報酬体系の整備 ・後継者不在の医療機関の事業承継におけるアドバイザー業務と事業承継後のPMI ・急性期病床から回復期病床や地域包括医療病床への転換 ・老人保健施設から住宅型有料老人ホームへの転換 ・新規のクリニック展開をする際の開設場所の選定、マーケティング、人材採用、教育、行政手続き支援等 常駐型の経営支援の他にも、大規模病院向けの非常駐型コンサルティングサービス(診療報酬改定への対応戦略、医療機器保守費用の削減支援等)、診療報酬ファクタリングサービス及び医療材料の販売等を行っています。また、ベトナム及びインドネシアにおいても医療機関に対して経営支援等を行っています。 ② 海外における医療機関の運営 ミシガン州、オハイオ州、イリノイ州等の米国中西部を中心に足病及び下肢静脈疾患クリニックを運営しています。交通事故による外傷や関節炎、糖尿病性足潰瘍等の、膝より下の部位の疾患にかかる診察から手術等の幅広いサービスを患者に提供しています。加えて足病患者が頻繁に抱える下肢静脈瘤等の疾患に対応する等、周辺の診療領域においても診断、治療サービスを展開しています。米国で運営しているクリニックは、民間医療保険、公的医療保険、患者からの自己負担金により収入を得ています。 また、生活習慣病患者が増加傾向にある一方、「かかりつけ医」の概念が普及していないベトナムにおいて、日本標準の医療サービスを提供するため、地域のベトナム人の方々を支えるプライマリ・ケアのクリニックを運営しています。ベトナムで運営しているクリニックは民間医療保険及び患者からの自己負担金により収入を得ています。 ③ 給食サービス 支援先医療機関が運営する病院、介護医療院、介護老人保健施設、住宅型有料老人ホーム及びサービス付き高齢者向け住宅等並びにホスピスセグメントが運営する住宅型有料老人ホームに食事を提供しています。それらの施設における食事は患者や入居者の治療や健康管理の一環として重要な役割を担っているため、衛生管理体制を徹底した上で、各施設における患者や入居者の身体状態や症状に合わせた食事を提供しています。 ④ 不動産賃貸 支援先医療機関に対する不動産の賃貸及び保守管理を行っており、不動産賃料を売上収益として計上しています。 (2)ホスピスセグメント 我が国では、急速な高齢化による将来的な医療費の増大が見込まれており、病院医療よりも医療費を大幅に抑えられる在宅医療の拡大が厚生労働省を中心に推進されています(注1)。 2024年時点で約6割の方が病院で亡くなる(注2)一方で、2023年時点で約5割の方が自らの死期が迫っていると分かった時に人生の最期を自宅で迎えたいと思っている(注3)状況です。これらを踏まえ、自宅で最期を迎えたいと思っている方を受け入れる仕組み、受け皿が現在は十分ではないと考えています(注4)。 当社グループは、上述のような社会課題を解決するために、ホスピスセグメントにおいて、ホスピス事業を行っています。 (注)1.「第2回在宅医療及び医療・介護連携に関するワーキンググループ」(厚生労働省)。 2.「令和6年人口動態統計」(厚生労働省)。 3.「人生の最終段階における医療・ケアに関する意識調査報告書」(株式会社エヌ・ティ・ティ・データ経営研究所)。 4.「第8次医療計画策定に向けた在宅医療について」(厚生労働省)。 [サービスの内容] ① ホスピス型住宅の運営 ホスピス事業で使用する施設(ホスピス型住宅)は、対象を主にがん末期の方や神経難病等を患っている方に限定した、住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅であり、ホスピス型住宅に併設された訪問看護事業所及び訪問介護事業所から24時間365日体制でサービスを提供しています。 ホスピス型住宅は、病院と自宅の中間に位置づけられる施設であり、自宅にいるような暮らしをしながら、痛みや苦痛を和らげつつ充分なケアを受けることが可能となっています。また、入居者が最期まで自分らしく生きていると実感でき、その家族も含めて快適な生活を送ることができるように努めています。 ホスピス事業の特徴の1つとして、入居者の希望があった場合には、訪問診療を担う医師の判断の下、看護師や介護士が可能な限り入居者が希望する食事をする機会や外出する機会を提供することが挙げられます。感染症予防策を十分に講じた上で可能な限り家族との面会を調整し、残された時間で心に残るひとときを過ごせるよう努めています。 ホスピス型住宅の入居者とは、入居に際して賃貸借契約を締結し、家賃収入等を毎月の収入として得ています。 ② 訪問看護、訪問介護、居宅介護支援、居宅介護及び重度訪問介護 健康保険法、介護保険法、障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律(障害者総合支援法)に基づき、訪問看護、訪問介護、居宅介護支援、居宅介護及び重度訪問介護等を提供しています。 (i)訪問看護 医師の訪問看護指示書に基づき、医療的ケアを必要とする入居者に対して訪問看護を提供しています。ホスピス事業では、訪問看護の診療報酬及び訪問看護の介護報酬の収入を得ています。訪問看護の診療報酬・介護報酬は、国民健康保険団体連合会及び社会保険診療報酬支払基金より支払われる診療報酬並びに入居者からの自己負担金で構成されています。ホスピス型住宅に訪問看護事業所を併設することで、24時間365日の訪問ができ、入居者が安心して生活できるような体制を整えています。 (ii)訪問介護 介護士等が入居者(要介護者等)を訪問し、入浴・排泄・食事等の介護、調理・洗濯・掃除等の家事等を提供して、訪問介護の介護報酬の収入を得ています。ホスピス型住宅に訪問介護事業所を併設することで、訪問看護事業所と連携しながら訪問看護サービスと親和性の高い訪問介護サービスを提供しています。 (iii)居宅介護支援 一部の施設においては、居宅介護支援事業所を併設し、在籍するケアマネジャーによるケアプランの作成支援を行っています。居宅介護支援サービスを利用した入居者には自己負担金はなく、売上収益は介護保険の収入のみを得ています。 (iv)居宅介護及び重度訪問介護 障害者総合支援法に基づき、障害のある方が住み慣れた地域で生活するため、日常生活又は社会生活を営む支援として、居宅介護サービス及び重度訪問介護サービスの提供を行っています。重度訪問介護サービスとは、重度の肢体不自由者の方に、入浴・排泄・食事等の介護並びに調理・洗濯・掃除等の家事等の総合的な障害福祉サービスを提供するものです。これらのサービスは個々の方の障害程度や勘案すべき事項(社会活動や介護者、居住等の状況)を踏まえ、個別に支給決定された報酬を得ています。 [終末期の患者を取り巻く概況] 多死社会を迎える日本で、がんによる死亡者数は年間約40万人にのぼります(注1)。特にがん末期の方は手厚い医療及び介護ケアが必要になります。 また、全国の指定難病患者数は約112万人にのぼり(注2)、パーキンソン病や筋萎縮性側索硬化症等341個の疾患が指定されています。難病の方もがん末期の方と同様に手厚い医療及び介護ケアが必要です。 終末期の限られた時間を自宅で過ごしたい要望がある一方で、必要な医療及び介護ケアを自宅で提供することは、家族の負担があまりに大きく難しいため、ホスピス型住宅に対する社会的ニーズは強いと考えています。 (注)1.「令和6年人口動態統計」(厚生労働省)。 2.「令和6年度衛生行政報告例」(厚生労働省)。 (3)居宅訪問看護セグメント 超高齢社会である我が国では、在宅医療に対する国民のニーズが高まっている(注1)ことから、症状の重い患者の自宅療養生活を支える体制が必要となり、24時間365日対応の在宅医療体制の拡充が必要であると考えています。 これらのニーズを受け、全国の訪問看護ステーション数は、2013年の約7,200事業所から2024年の約18,000事業所へと近年急速に増加しています(注2)。一方、2020年時点で訪問看護事業所の57%が5人未満の看護職員で運営している小規模事業所であり(注3)、24時間365日対応の安定的な運営が可能な大規模事業所のニーズを満たしていないといえます。 そのような中で当社グループは、次世代の居宅訪問看護のスタンダードモデルとして24時間365日対応の安定的な運用が可能な従業員数を有する大規模事業所を効率的に運営すること、医療依存度の高い利用者に対して質の高いサービスを提供できる体制を構築すること、及び居宅訪問看護に携わる一人ひとりがその人らしく活躍できる仕組みをつくることを目指しています。 (注)1.「在宅医療の最近の動向」(厚生労働省)。 2.「令和6年介護サービス施設・事業所調査の概況」(厚生労働省)。各年9月に訪問看護費を請求した訪問看護ステーション及び病院・クリニックが運営する居宅訪問看護事業所数の合計(介護保険ベース)。 3.「第220回社会保障審議会介護給付費分科会 資料3」(厚生労働省)。 [サービスの内容] ① 訪問看護 居宅の利用者向けに訪問看護のサービスを提供しています。医師の訪問看護指示書に基づき、看護師やセラピスト(注1)が医療的ケアを必要とする利用者の自宅に訪問し、訪問看護を行っています。具体的には健康状態のアセスメントや日常生活の支援をはじめとし、心理的な支援、予防的看護、家族や介護者への支援、社会資源の活用支援、エンドオブライフケア(注2)等、多岐にわたるサービスを実施しています。 居宅訪問看護事業では、訪問看護の診療報酬及び訪問看護の介護報酬の収入を得ています。訪問看護の診療報酬及び介護報酬は、国民健康保険団体連合会及び社会保険診療報酬支払基金より支払われる報酬並びに利用者からの自己負担金で構成されています。 質を重視した訪問看護を提供するため、人材育成や制度改正への対応、BCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)策定と運用支援、災害対策、感染症対策等を主とした本部での後方支援の体制を整えています。多職種が協働・連携することによる多角的な視点でのよりよいサービス提供に努めており、理学療法士や作業療法士だけでなく、言語聴覚士も過半数の訪問看護ステーションに在籍し、脳卒中の後遺症や先天的障害を抱える乳幼児等に対する多様なリハビリにも対応しています。また、精神疾患を抱える利用者にも対応できるよう、基本的に各訪問看護ステーションに精神科対応可能な看護師や作業療法士が在籍し、利用者への個別対応を可能にしています。 現在、医療ニーズの高い利用者への対応強化のため、24時間365日対応の体制をとる訪問看護ステーションを順次増やし、夜間や土日祝日の訪問ニーズに可能な限り対応しています。これにより利用者家族の負担軽減にも貢献しています。 (注)1.セラピストは、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の総称。 2.救命、延命治療における患者及び家族の意思決定の権利を守り、本人の自己決定を支援する考え方を基礎としたケア。 ② 居宅介護支援 介護を必要とする方が居宅で適切にサービスを利用できるように、介護支援専門員(ケアマネジャー)が心身の状況や生活環境、本人及びその家族の希望等を伺いながら、個々人に合った居宅サービス計画(ケアプラン)を作成し、サービスを提供する事業所等との連絡及び調整を行っています。 居宅訪問看護事業で運営する居宅介護支援事業所は訪問看護ステーションに併設しているため、医療ニーズの高い利用者にも迅速に対応することができます。経験豊富なケアマネジャーが利用者からの様々な質問や相談に対して、医療・福祉提供機関等と連携を図りながら解決策を見出します。 居宅介護支援サービス利用者の自己負担金額はなく、売上収益は介護保険の収入を得ています。 ③ 在宅治験 自宅等の病院外で治験を行う際の治験実施医療機関及び治験協力者(訪問診療クリニックや訪問看護ステーション等)の選定支援又は治験協力者としての業務を行っています。多くの案件では在宅治験を実施する医療機関に対して、居宅訪問看護事業の訪問看護サービスを提供しています。 今後も患者負担を軽減しつつ新薬開発のスピードアップを支援することで社会に貢献していきます。在宅治験では、製薬会社から治験業務を受託している医療機関より業務受託収入を得ています。 [医療職の働き方] 2024年時点で、約156万人の日本の看護師及び准看護師のうち、訪問看護師はわずか6.7%しかいません(注)。更に訪問看護師は病院で数年の経験を積んでから訪問看護に転職することが多いため、20代後半から30代前半の出産や育児の時期を迎える世代が多く、出産・育児で離職中の訪問看護師の中には復職に不安を感じている方が多く存在すると考えられます。24時間365日対応の体制を整えるためには、今まで以上に柔軟な働き方が求められます。 当社グループでは、日本に一刻も早く24時間365日対応の在宅医療体制を行き渡らせるため、訪問看護師やセラピスト(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)等の医療スタッフが働きがいと働きやすさを感じながら安心して働き続け、成長し続けることを目標としています。 そのために、採用から入社時研修、育成制度、仕事と家庭の両立支援、評価・表彰制度、従業員満足度調査、社内外のコミュニケーション等がミッションと一気通貫で接続されるように制度や施策を構築しています。 (注)「令和6年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」(厚生労働省)。 (4)メディカルケアレジデンスセグメント 急速に高齢化が進む我が国では、高齢者が中重度の要介護状態になっても住み慣れた地域で在宅生活を継続できる地域包括ケアシステムの構築が厚生労働省を中心に推進されています(注1)。一方で、2025年時点で特別養護老人ホームの待機者数は22.4万人にのぼり(注2)、医療依存度、要介護度が高い高齢者に対するサービス提供体制は依然として不足している状況です。加えて、2040年には介護職員が57万人不足すると見込まれており(注3)、医療・介護業界における人材不足は深刻化しています。 そのような中で当社グループは、定期巡回・随時対応型訪問介護看護サービスを提供することで、医療と介護との連携を強化すること、医療依存度、要介護度の高い入居者(要介護度3-4程度の方)を受け入れる施設を大規模施設で効率的に運営すること、最新の介護機器と効率的なオペレーション設計の導入により、DXを活用した省人化と高品質なケアを両立することを目指しています。 (注)1.「地域包括ケアシステムの構築に向けて」(厚生労働省)。 2.「特別養護老人ホームの入所申込者の状況(令和7年度)」(厚生労働省)。 3.「第9期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数について」(厚生労働省)。 [サービスの内容] ① 住宅型有料老人ホーム及びサービス付き高齢者向け住宅の運営 メディカルケアレジデンス事業で使用する施設(メディカルケアレジデンス)は、対象を主に要介護度1以上の方に限定した、住宅型有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅であり、24時間365日体制の巡回とオペレーターのコール受付による随時対応型訪問介護看護サービスを提供しています。 当社グループが運営するメディカルケアレジデンスは、医療依存度、要介護度の高い入居者(要介護度3-4程度の方)の受け入れを推進しており、ホスピス型住宅の入居者と軽度の要介護状態の介護施設利用者の中間の方々の受け皿となっています。 メディカルケアレジデンスの入居者とは、入居に際して賃貸借契約を締結し、家賃収入等を毎月の収入として得ています。 ② リハビリ強化型デイサービスの運営 要介護状態となった利用者が可能な限り居宅で自立した日常生活を送れるように、生活機能の維持又は向上を目指して日帰りで機能訓練を提供するサービスを提供しています。 介護保険制度の要支援・要介護に認定されている方が主なサービス利用者であり、デイサービスでは主に介護保険の収入を得ています。 メディカルケアレジデンス事業の特徴の一つとして、当社グループのメディカルケアレジデンスにリハビリ強化型デイサービスセンターを併設しており、要介護度の高い方も含めて施設内外の利用者を受け入れています。 ③ 定期巡回・随時対応型訪問介護看護 健康保険法、介護保険法に基づき、訪問介護と訪問看護が一体的又は密接に連携しながら、定期巡回型訪問及び定期的なアセスメントを提供しています。また、利用者からの随時連絡により、24時間体制で電話やICT機器等による応対や訪問などの随時対応を行っています。 メディカルケアレジデンス事業では、訪問看護の診療報酬及び訪問看護の介護報酬の収入を得ています。介護報酬は月額定額の包括報酬を基本としており、要介護度ごとに定められた単位数に基づき介護報酬の収入を得ています。これにより、入居者の容態やご家族の要望に応じて訪問回数、訪問頻度及びサービス提供時間などについて柔軟性のあるサービス提供が可能となっています。また、訪問看護との一体的なサービス提供を行う場合は、訪問看護の診療報酬の収入を得ています。診療報酬及び介護報酬は、国民健康保険団体連合会及び社会保険診療報酬支払基金より支払われる報酬並びに入居者からの自己負担金で構成されています。 専用のコールセンター又は事業所内の待機拠点に常駐するオペレーターが24時間365日体制で、利用者又はその家族等からの随時連絡を受け付けており、入居者が安心して生活できるような体制を整えています。 ④ 服薬支援システム「服やっくん」の販売・福祉用具のレンタル及び販売 主に介護施設向けに自社開発の服薬支援システム「服やっくん」の販売や当社及び他社が運営する施設の利用者向けに福祉用具のレンタル及び販売を行っています。「服やっくん」は投薬のスケジュールや適切な配薬・服薬を管理することで、服薬間違いや服薬忘れ等の人為的ミスによる誤薬トラブルの防止、介護士の服薬介助の効率化及び服薬情報管理が可能です。加えて介護保険制度の要支援・要介護に認定されている利用者を対象に、介護保険を利用することが可能な特定福祉用具のレンタル及び販売を行っています。 [事業系統図] 事業セグメントごとの事業内容及び主な関係会社は以下のとおりです。 区分   事業内容   主な関係会社 医療機関セグメント   医療機関への経営支援 海外における医療機関の運営 給食サービス 不動産賃貸   株式会社シーユーシー 透析研究開発株式会社 CUC SINGAPORE PTE.LTD. CUC Podiatry Holdings, LLC 株式会社シーユーシー・フーズ 株式会社シーユーシー・プロパティーズ ホスピスセグメント   ホスピス型住宅の運営 訪問看護 訪問介護 居宅介護支援 居宅介護及び重度訪問介護   株式会社シーユーシー・ホスピス 株式会社ネイチャー 株式会社A&N 株式会社ゆう 居宅訪問看護セグメント   訪問看護 居宅介護支援 在宅治験   ソフィアメディ株式会社 株式会社KEEP メディカルケアレジデンスセグメント   住宅型有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅及びリハビリ強化型デイサービスの運営 定期巡回・随時対応型訪問介護看護 服薬支援システムの販売・福祉用具のレンタル及び販売   株式会社ノアコンツェル
経営方針・対処すべき課題9,450字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものです。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループのミッション(使命)は「医療という希望を創る。」です。このミッションに基づき、当社グループは、患者に向けては「患者視点の医療をひとりでも多くの方へ提供できる環境を創る。」、医療機関に向けては「地域に求められ、働きがいのある職場環境を創る。」、そして社会に向けては「医療課題の解決によって健全で持続可能な社会を創る。」ことを目指して様々なサービスを展開しています。 社名のシーユーシー(CUC)は、「変わるまで、変える(Change Until Change)」の頭文字から生まれました。変化を恐れず医療課題に挑戦する私たちの存在意義を表現しており、新しい挑戦に向かい続けるという強い意志を込めています。 (2)経営戦略 医療機関セグメントでは、国内においては病院、訪問診療クリニック、透析クリニック、外来クリニック等を運営する医療機関向けに経営支援サービス(経営戦略策定・経営管理支援、マーケティング支援、IT・経理・総務等支援、人事・採用機能支援等に加えて、M&A・PMI支援、新規クリニック開設支援、病床転換支援等のプロジェクト受注)を拡大するとともに、支援先医療機関数の増加を目指しています。更に、高齢化先進国である日本の医療機関に対する経営支援サービスのノウハウを海外にも展開すべく、米国、ベトナム及びインドネシアでの事業の更なる拡大を目指しています。 ホスピスセグメントでは、ホスピス型住宅の入居者に提供するサービスの質を最重要視した上で、より多くの医療依存度の高い(がん末期、神経難病等を患う)入居者向けに訪問看護及び訪問介護を提供していきます。 居宅訪問看護セグメントでは、利用者に提供するサービスの質を最重要視した上で、既存の訪問看護ステーションの利用者拡大に加えて、新規エリアへの訪問看護ステーションの新規開設を行い、居宅の利用者向けに訪問看護を提供していきます。 メディカルケアレジデンスセグメントでは、入居者に提供するサービスの質を最重要視した上で、住宅型有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅及びリハビリ強化型デイサービスの稼働率改善による利用者増加を行い、より医療依存度、要介護度の高い入居者(要介護度3-4程度の方)の受け入れを推進していきます。 国内においては今後も医療機関セグメントの顧客である支援先医療機関と、ホスピス事業、居宅訪問看護事業及びメディカルケアレジデンス事業が連携することにより、各支援先医療機関の病院やクリニック等並びにホスピス型住宅、訪問看護ステーション及びメディカルケアレジデンスが位置する地域の地域包括ケアシステムが効率的に運営されるプラットフォームが構築されるよう事業を行っていきます。また、海外においては既存の足病及び下肢静脈疾患クリニックのロールアップ型M&Aによる事業基盤の拡大及び競争力向上に加え、米国OBL(Office-Based Laboratory)の新規開設に注力していきます。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、事業規模と収益性を測る指標として、売上収益、営業利益及びEBITDA(注)を重視しています。これらの指標の着実な拡大を維持しながらも、中長期的な企業価値向上のため、新規事業の展開を継続することを企図しています。 医療機関セグメントでは当社が国内において経営支援を提供する病院及びクリニック等の数である支援先主要拠点数を、ホスピスセグメントではホスピス型住宅の定員数(訪問看護等サービスを提供する施設の定員数)及び稼働率(毎期の提供可能定員数に対するのべ入居者数の割合)を、居宅訪問看護セグメントでは利用者に提供したのべ総ケア時間(看護師及びセラピストが利用者にサービスを提供した時間の合計)を、メディカルケアレジデンスセグメントではメディカルケアレジデンスの定員数(定期巡回・随時対応型訪問介護看護等サービスを提供する施設の定員数)及び稼働率(毎期の提供可能定員数に対するのべ入居者数の割合)を、それぞれ主要な経営指標として認識しています。 また、財務の安定性を判断する指標として、EBITDA有利子負債倍率及び親会社所有者帰属持分比率等を用い、安定的かつ持続的に企業価値を拡大していくことを目指しています。 (注)EBITDAの計算式は次のとおりです。 EBITDA=営業利益+減価償却費及び償却費±その他の収益・費用 (4)経営環境 当社グループが主にサービスを提供する日本では、全人口に占める65歳以上人口の割合が2021年には約29%のところ2040年には約35%となり(注1)、急速な高齢化による医療費の増大が見込まれ、医療費は2021年の約45兆円から2040年には約78兆円まで拡大すると予想されています(注2)。そのような環境下で、超高齢社会に備えた医療機関の機能転換(急性期医療から回復期医療への転換)が求められ、厚生労働省も病院医療よりも医療費を大幅に抑えられる在宅医療の拡大を推進しており、訪問診療利用者数は2011年の44.9万人から2019年には79.5万人に増加しています(注3)。一方で、日本の労働人口は2020年の約69.0百万人から2040年には5%以上減少して約65.4百万人となると推計されており(注4)、需要の高まる医療サービス提供のための医療従事者の確保が危ぶまれています。 また、2024年時点で日本における病院の70.6%が60歳以上の経営者により運営されており(注5)、2017年時点で後継者不在の病院が68.4%(注6)であるため、M&A等により後継者不在の医療機関を、安定的に運営できる医療機関に承継する流れが進むことが予想されます。 当社グループは米国において足病及び下肢静脈疾患クリニックを運営しています。米国における足病科の市場規模は約70億米ドルであり(注7)、今後も高齢化や糖尿病患者の増加等により堅調なニーズの拡大が見込まれています(65歳以上の人口は2020年の56.1百万人から2030年の73.1百万人へと年平均2.7%で増加すると推計されており(注8)、糖尿病患者は2020年の43.3百万人から2030年の54.9百万人へと年平均2.4%で増加すると推計されています(注9))。当社グループが注力する米国OBLの市場規模は、技術進歩に伴うクリニックの治療能力や高齢化に伴う様々な血管疾患の罹患率の上昇などを背景に、2024年に約139億米ドルと推計されており、2033年には約352億米ドルに到達すると予想されています(注10)。従来分断されていたこれらの周辺市場を統合し、下肢医療プラットフォームを構築することが、患者の医療アクセスの改善やサービスの質の向上に繋がるものと当社は考えています。 また、ベトナム及びインドネシアでは、2023年時点で国民一人当たり医療費がそれぞれ197ドル、132ドル(注11)であり、双方とも2000年と比較すると8倍以上となっており、今後もより多くの人が良質な医療にアクセスできる環境を整備することが求められるものと当社は考えています。 我が国における訪問看護利用者数は2011年時点の38.5万人から2019年の83.5万人へと、年平均で約10.1%増加しており(注12)、また、我が国におけるがん・難病患者数は578万人とされています(注13)。一方で、居宅訪問看護業界においては24時間365日体制で安定的な運営が可能な大規模事業所のニーズが高まっている中で、従業員5人未満の小規模訪問看護ステーションが57%を占め(注14)、十分なサービス供給がされている状況ではないと考えています。 (注)1.「日本の将来推計人口」(国立社会保障・人口問題研究所)。 2.「国民医療費の概況」(厚生労働省)、「2040年を見据えた社会保障の将来見通し」(内閣府、財務省、厚生労働省)。 3.「在宅医療の現状について」(厚生労働省、2022年)。在宅患者訪問診療料を月1回以上算定されていた患者の数。 4.「2023年度版労働力需給の推計」(独立行政法人 労働政策研究・研修機構、2024年)。 5.「令和6年医師、歯科医師、薬剤師統計の概況」(厚生労働省、2025年)。 6.「医業承継の現状と課題」(日本医師会総合政策研究機構、2019年)。 7.「Podiatrists in the US」(IBISWorld、2023年)。 8.「2017 National Population Projections Tables」(US Census Bureau、2020年)。 9.「Diabetes 2030: Insights from Yesterday, Today, and Future Trends 」(Rowley et al, Population Health Management. 2016年)。 10. “U.S. Office-based Labs Market Size, Share & Trends Analysis Report, 2025 - 2033(Research and Markets, 2025)。 11.Global Health Expenditure Database (World Health Organization.)。 12.「在宅医療の現状について」(厚生労働省 2022年)。医療保険と介護保険の合計数。 13.がん患者数466万人「令和2年患者調査(確定数)の概況」(厚生労働省)と指定難病患者数112万人「令和6年度衛生行政報告例」(厚生労働省)の合計。 14.「第220回社会保障審議会介護給付費分科会 資料3」(厚生労働省)。 (5)当社グループの強み 当社グループは2014年の会社設立以来、高い成長性を維持しながら規模を拡大してきました。訪問診療クリニックの経営支援を起点として、病院や透析クリニック、外来クリニック等を運営する医療機関の経営支援、ホスピス事業、居宅訪問看護事業、メディカルケアレジデンス事業、ベトナム・インドネシアにおける医療機関への経営支援、米国における足病及び下肢静脈疾患クリニックの運営等幅広い領域において事業を展開しています。 当社グループの強みは以下のとおりです。 ① 安定成長を続ける医療機関セグメントの国内事業及び事業ノウハウを活かした海外事業展開 当社は、経営人材が支援先医療機関に常駐することで、意思決定や戦略策定のサポートを現場の視点から行います。これにより顧客との継続的な関係を構築し高いリテンション率を維持しています。また、これまで培った医療機関の運営効率化ノウハウを生かし、支援先医療機関の安定的な事業運営に寄与しています。このようにして、規模拡大及び安定運営を実現した既存の支援先医療機関は、更なる規模の拡大のためにM&Aや新規クリニックの開設等を視野に入れ、当社が追加の経営支援を行う機会(新規の支援先医療機関の獲得)を得ることが可能になるという好循環が生まれています。 また、国内の医療機関支援により蓄積されたノウハウの海外におけるクリニック経営等への活用や、下肢医療プラットフォームにおける複合リスクを有する患者に対して当社グループ内の患者紹介及び長期治療への移行を進めることで、更なる成長を目指しています。 ② 巨大な市場を背景に成長するホスピス事業、居宅訪問看護事業及びメディカルケアレジデンス事業 我が国における訪問看護利用者数は2011年時点の38.5万人から2019年の83.5万人に増加し、年平均で約10.1%成長しています(注1)。また、2020年度末の我が国におけるがん・難病患者数は578万人とされており(注2)、日本における急速な高齢化を背景に在宅医療市場は今後も継続的に拡大すると当社は考えています。 当社のホスピス事業でサービスを提供する定員数、居宅訪問看護事業の利用者数及びメディカルケアレジデンス事業でサービスを提供する定員数はいずれも大規模であり、高い成長が期待される市場において優位な地位を確立しています。 ホスピスセグメントにおいて、当社が訪問看護サービスを提供するホスピス型住宅の定員数は2026年3月末時点で2,853名であり、2026年3月期における既存のホスピス型住宅の年間平均稼働率は82.9%です(注3)。ホスピスセグメントでは、2026年3月末時点で看護師817名、介護士829名を擁し、訪問看護及び訪問介護サービスを提供しています。 居宅訪問看護セグメントの訪問看護ステーション数は、2026年3月末で95拠点であり、今後も積極的な新規拠点展開を予定しています。なお、居宅訪問看護セグメントでは2026年3月末時点で看護師798名、セラピスト510名を擁しており(注4)、2026年3月に訪問実績がある居宅訪問看護事業の利用者数は15,298名、のべ総ケア時間数は2026年3月期において年間1,275千時間(注5)となっています。 メディカルケアレジデンスセグメントにおいて、サービスを提供する施設の定員数は2026年3月末時点で2,010名であり、2026年3月期における既存のメディカルケアレジデンスの年間平均稼働率は80.1%です(注6)。メディカルケアレジデンスセグメントでは、2026年3月末時点で看護師63名、介護士567名を擁し、定期巡回・随時対応型訪問介護看護等サービスを提供しています。 今後も集客効率化、採用力強化、拠点の相互補完等のシナジーを発揮し、高水準の安定稼働を確保するというドミナント戦略のもと、居宅訪問看護事業における訪問看護ステーションは半径2~5km圏内に拠点を出店することにより、展開を加速していきます。ホスピス事業におけるホスピス型住宅は半径10~15km圏内の既存展開エリアを維持し、新規開設のペースを抑制しつつ、既存施設の運営基盤強化と収益最大化に注力していきます。(注)1.「在宅医療の現状について」(厚生労働省 2022年)。医療保険と介護保険の合計数。 2.がん患者数466万人「令和2年患者調査(確定数)の概況」(厚生労働省)と指定難病患者数112万人「令和6年度衛生行政報告例」(厚生労働省)の合計。 3.2026年3月期における既存ホスピス(2026年3月末時点で開設以降12ヶ月超経過又はM&Aによる新規取得)ののべ提供可能定員数に対する、のべ入居者の割合。 4.在宅治験に従事する看護師は除く。セラピストは、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の総称。 5.看護師及びセラピストが利用者にサービスを提供した時間の合計。 6.2026年3月期における既存メディカルケアレジデンス(2026年3月末時点で開設以降12ヶ月超経過又はM&Aによる新規取得)ののべ提供可能定員数に対する、のべ入居者の割合。 ③ 包括的なソリューションを提供する独自のアプローチ 当社グループは医療機関セグメント、ホスピスセグメント、居宅訪問看護セグメント及びメディカルケアレジデンスセグメントに亘って医療・介護領域の様々な事業を展開しています。 特に支援先医療機関が運営する病院や訪問診療クリニック、透析クリニック及び外来クリニック等と当社グループが運営するホスピス型住宅や訪問看護ステーション、メディカルケアレジデンスとの間のネットワークを強化することにより、医療機関支援からホスピス、居宅訪問看護まで垂直統合されたプラットフォームを構築し、患者、医療従事者及び社会に対して大きな価値提供ができると考えています。 具体的には医療機関セグメントの国内事業、ホスピス事業、居宅訪問看護事業及びメディカルケアレジデンス事業において高度急性期病院に対する接点を持つことにより、KOL(Key Opinion Leader:医療業界において多方面に大きな影響力を持つ人物の意)である医師や、それらの病院に入院する患者へのアクセスを持つことが可能になります。また、当社グループから支援先医療機関に患者を紹介するケースや、逆に当社グループが紹介されるケースがあります。 当社グループ内では、ホスピス事業と居宅訪問看護事業の間での異動及び人材交流もあり、従業員に多様なキャリア機会を提供することができています。 支援先医療機関の運営する拠点が多く存在する地域では、当社グループのホスピス型住宅や訪問看護ステーションを、これら支援先医療機関が運営する拠点の周辺に開設することにより、それらを密に連携させる取り組みも始めています。 そして、医療機関事業により創出したキャッシュ・フローをホスピス事業、居宅訪問看護事業及びメディカルケアレジデンス事業の設備投資に充当することが可能です。 ④ 独自の雇用モデルに基づく強力な採用力 当社グループが事業を展開する医療・介護業界において、事業の根幹となるのは優秀な人材の確保と育成であると考えています。医療機関事業に携わる従業員、ホスピス事業、居宅訪問看護事業及びメディカルケアレジデンス事業に携わる看護師、介護士、セラピスト等の専門職の採用力やリテンション力を高めるために、差別化されたプラットフォームを構築することに成功しています。 具体的には当社グループの「医療という希望を創る。」というミッションを実現するために従業員が達成感ややりがいを実感することができるよう、公平かつ協力的な社風を醸成するように努めています。また、継続的かつ充実した教育制度や柔軟な労働体系を設けることにより、スキルを向上させつつ長期間勤務できるような制度を整備しています。 医療機関セグメントにおいて上述のような採用や企業風土醸成のノウハウを活用することにより、当連結会計年度における支援先医療機関に対する医師及びコメディカル(注1)採用支援業務の結果として、当連結会計年度に支援先医療機関の医師286名、コメディカル1,076名の採用に貢献しています。 ホスピスセグメントでは当連結会計年度において702名の看護師・介護士の採用(注2)を行いました。資格取得支援制度の対象職種の拡充等のキャリア開発及び育成支援を実施した結果、離職率は前連結会計年度比0.3ポイント減少の21.7%となりました。 居宅訪問看護セグメントでは当連結会計年度において302名の看護師・セラピスト(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)の採用(注2)を行いました。社内表彰制度の活用による自律的なウェルビーイング推進等のエンゲージメント向上施策を継続して実施した結果、離職率は前連結会計年度比3.2ポイント減少の12.3%となりました。 (注)1.医師を除く医療従事者(看護師、薬剤師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、臨床検査技師、臨床工学技士、診療放射線技師、管理栄養士等)。 2.非正規社員を含む。 (6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 上記(2)に記載の経営戦略を実行していく上で、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題は以下のとおりです。 ① 人材の確保、育成 当社グループが事業の規模、範囲を安定的かつ持続的に拡大するためには、それに見合った人材を確保、育成する必要があります。医療機関事業の従業員、ホスピス事業、居宅訪問看護事業及びメディカルケアレジデンス事業の看護師、介護士、セラピスト等の専門職、管理部門の経営企画・経営管理・経理・人事・IT等の要員の確保と育成が必要です。 採用力強化については、採用担当者の増強や、リファラル制度の設置、インターン制度やイベント開催等、新規卒業者への各種施策を実施しています。リテンション率向上のためには、当社グループの経営理念と接続した研修・育成制度、評価・表彰制度等、各種制度により従業員満足度の向上に努めています。 ② 従業員の専門性向上 当社の医療機関セグメントでは専門的な経営支援サービスを提供することにより支援先医療機関の規模拡大及び安定運営を実現しています。質の高いサービスを提供するためには、当社従業員の専門性向上が必要不可欠です。優秀な人材を数多く確保するために、医療業界での経験の有無を問わずに能力の高い人材を採用した上で、専門性向上のための教育を継続的に行っています。 また、当社グループにおいては、顧客に提供するサービスの質を最重要視して事業運営をしているため、看護師、介護士、セラピスト等の専門性向上に特に力を入れて取り組んでいます。一例としてホスピス事業や居宅訪問看護事業においては、入社時研修、役職別研修、管理者候補塾等、様々なプログラムを設けており、医療スキルを上げる研修のみならず、ホスピタリティや経営理念を学ぶ研修も行っています。 ③ 新規拠点の展開 当社グループでは、知名度の向上と顧客獲得を実現し、必要とされている地域に幅広く当社グループのサービスを届けるために、新規拠点の展開を行っています。拠点展開を行うためには展開拠点の選定と開発、事業所の確保もしくは建設、拠点スタッフの採用、顧客獲得等を行う必要があります。 そのために拠点展開の開発を行う本部人員強化や採用チーム等のバックオフィス機能強化等に努めています。 ④ DX推進及びAI活用 当社グループが事業展開する医療・介護業界では、少子高齢化に伴う労働力不足は深刻な状況が続いています。省人化と提供サービスの質を両立するためには、DX推進及びAI活用が必要不可欠です。 そのために、医療・介護現場の負担を軽減するデジタルツールの積極的な導入や、現場のニーズを捉えた自社ソリューションの開発に努めています。 ⑤ 内部管理体制の強化及びコーポレート・ガバナンスの充実 当社グループが更なる事業拡大及び継続的な成長を目指し、ミッションを実現するためには、コンプライアンスを重視した経営及びコーポレート・ガバナンスの確立が必要であると認識しています。そのためにも、事業の拡大に備えた管理部門の強化、企業倫理の醸成、法令等遵守の徹底を図るべく内部統制の体制構築とその運用を行っています。 ⑥ 財務健全性の確保 当社子会社におけるOBL等の新規開設やM&A等の事業投資に当たり資金調達が必要になるため、外部調達の金利水準が変動した場合や計画どおりの資金調達ができなかった場合には、当社グループの事業、経営成績、財政状態又はキャッシュ・フローの状況に悪影響を及ぼす可能性があります。EBITDA有利子負債倍率及び親会社所有者帰属持分比率等といった財務の安定性を測る指標のモニタリング、また、金利動向の定期的な把握を通じた金利変動リスクの定量化を行うことで、財務健全性の確保に努めています。
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会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主なリスクは、以下のようなものがあります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであり、不確実性が内在しているため、実際の結果と異なる可能性があります。また、以下の記載は将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅するものではなく、記載された事項以外の予見できないリスクも存在します。このようなリスクが現実化した場合には、当社グループの事業、経営成績、財政状態及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があります。 (1)事業環境について ① 医療ヘルスケア市場について 当社グループは医療ヘルスケア市場で事業を展開しています。現在の事業の中核となっている高齢者医療マーケットは今後も高齢者の増加に伴い拡大が見込まれています。また、当社グループは「医療という希望を創る。」というミッションの実現を目指し、医療を取り巻く「不・負」を解決する新たなサービスを創出していく所存です。 しかしながら、長期的に国内の高齢者人口は減少に転ずることが見込まれており、また当社の想定を超える医療保険制度の見直し等が発生することもありえるため、そのような事象が発生した場合には、医療ヘルスケア市場が縮小し、当社グループの事業、経営成績又は財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ② 他社との競合について 当社グループは、医療機関、患者及び顧客(利用者及び入居者)のニーズに合った新しいサービスの拡充に常に取り組んでいます。競合については以下のとおりです。 (医療機関セグメント) 国内における医療機関に対する経営支援サービスは病院やクリニックの売上成長及び収益改善に資する各種サービスを包括的に提供するものであり、戦略・施策の立案から実行までをワンストップで提供できるという点で現在のところ直接的な競合の存在を認識していませんが、医療機関に対する支援サービスを行う会社は複数存在します。 資本力、顧客基盤、知名度、価格競争力、営業力などの点において当社グループよりも優れた企業が、新規参入、事業領域の拡大・強化、企業買収、提携などにより、当社グループと同等又はより優れたサービスを、より低い価格で提供した場合、当社グループの競争上の優位性が失われ、当社グループの事業、経営成績又は財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 また、米国においては、足病及び下肢静脈疾患クリニック、OBLを運営する各地域で競合が存在します。既に展開している地域において競争が激化した場合のほか、当社グループが新規地域への展開を検討する際に既に他社が優位性を有している場合には、当社グループによる事業運営又は展開に影響を及ぼす可能性があります。 (ホスピスセグメント、居宅訪問看護セグメント、メディカルケアレジデンスセグメント) ホスピス事業では、株式会社アンビスホールディングス、日本ホスピスホールディングス株式会社、株式会社サンウェルズ(すべて上場会社)といった競合が存在し、地域によっては、これらの会社と競合する場合があります。 居宅訪問看護事業では、事業を展開している各地域で競合が存在します。基本的に小規模事業者が多く、現時点では経営の安定性やブランド力という点で当社グループに相対的に優位性があると考えています。 メディカルケアレジデンス事業では、事業を展開している各地域の介護施設が競合となりますが、当社グループが運営する施設は比較的大規模かつより医療依存度、要介護度の高い入居者(要介護度3-4程度の方)の受け入れを推進していくことで差別化を図っています。 既に競合が存在する地域において競争が激化した場合のほか、当社グループが優位な地域においても、上記の競合他社が当該地域に進出あるいは当該地域での事業を強化する場合や、競合他社が企業買収・提携などを活用して地域の垣根を超えた大規模な範囲でサービスを展開する場合等においては、当社グループの優位性が失われ、当社グループの事業、経営成績又は財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 また、当社がこれまで事業を行っていなかった地域に新規に事業を展開するに際し、当該地域で先行して事業を展開する競合他社の顧客基盤が想定以上に強力であり、あるいは競合他社が先行者としての優位性を活用してサービス内容や事業展開を強化した場合には、当社グループが当該地域において期待どおりに顧客を獲得できないなど、当社グループの事業展開に悪影響を及ぼす可能性があります。 以上のほか、各事業で他の有力企業との競争激化や、新規参入の増加、業界再編等により、当社グループが事業を行う業界の事業環境が大きく変化し、当社グループがこれに適時・適切に対応できなかった場合には、当社グループの事業、経営成績又は財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ③ インフレと人件費高騰について 当社グループは、主として労働集約型の事業を行っているため、賃金水準が急激に高騰した場合には人件費の負担増が発生します。また、ホスピス事業においては、投資効率を最優先とした開設ペースの抑制を進めていますが、インフレ等の長期化に伴う建築資材・諸経費の高騰や価格改定、建設人材の不足等により施設の開設・維持コストが増加し、当社グループの事業、経営成績又は財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (2)事業運営について ① 人材の採用、育成について 当社グループが安定的に事業拡大するためには、ミッション実現のために主体的に行動できる優秀な人材を採用し、育成する必要があります。 医療機関セグメントの国内事業においては、支援先医療機関からの様々なニーズに対応可能な専門性の高いスタッフを確保・育成するため、採用時における適性の見極めを行うことに加えて、社内業務の標準化、マニュアル化を進めることにより育成体制を強化しています。加えて、支援先医療機関向けの有資格者採用支援のために、医療職種別(医師、看護師など)の採用チームを組成しています。 ホスピス事業、居宅訪問看護事業及びメディカルケアレジデンス事業においては看護師、介護士及びセラピストの採用や育成が事業の根幹です。そのため、採用業務に経営資源を集中させ、積極的な採用活動を行っています。特にがん末期やALS等の難病のケアには高い専門性が求められることから、それらの専門性を持つ医療スタッフを採用することに加え、経験の浅い看護師、介護士及びセラピストであっても安心して継続して働けるように教育体制も充実させ、安定した人員の確保に努めています。 しかしながら、日本の労働人口は今後も減少することが見込まれており、医療・介護業界での慢性的な人材不足等により、採用が予定どおり進まない場合や、適切な研修等を実施することにより育成することができない場合、既存社員の社外流出等が多く発生した場合には、顧客に対する十分なサービスの提供が困難となり、サービスの質の低下につながるおそれがあります。加えて、当社グループが計画する新規施設の開設に支障が生じる可能性があります。また、そのような状況に対応するため人材の確保に想定以上の支出が必要となるなど、当社グループの事業又は経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 ② 各種規制、許認可、指定について 当社グループは、各事業所において法規制に基づいた許認可や指定を受け業務を遂行しています(表)。特にホスピス事業、居宅訪問看護事業及びメディカルケアレジデンス事業では、健康保険法、介護保険法、障害者総合支援法、老人福祉法、高齢者住まい法等に基づく看護及び介護サービスを提供しており、これらの法律及び関連諸法令の適用を受けます。 当社グループは、各種許認可や指定を受けるために様々な要件に従う必要があり、その要件を満たすように細心の注意を払い事業を行っているほか、当社グループの内部監査部による内部監査において、これらの要件遵守について重点的に監査を実施しています。 しかしながら、当社の想定を超える法制度の改正が行われたこと等により、当社グループがこれらの法律及び関連諸法令を遵守することができなかった場合又は診療報酬若しくは介護報酬等の不正請求や、人員基準違反、運営基準違反、虚偽報告といった事由が認められ、指定が取消又は停止となった場合には、当該事業の継続が困難となり、また、事業の一時停止を受けるなど、当社グループの事業活動に重大な支障が生じるほか、これらの事案への対応に要する大きな支出や風評被害等にもつながるため、当社グループの事業、経営成績又は財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。特に、介護保険法に基づく各種指定について指定取消を受けた場合、指定取消から5年以内における新たな指定の取得及び介護サービス事業所としての更新ができなくなります。 また、法律の改廃や適用基準の変更等により、診療報酬・介護報酬が減少する、保険適用者が減少し利用控えが進むなどの事象が生じた場合には、当社グループの事業展開及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 加えて、医療保険制度に基づく診療報酬は2年に1度、介護保険制度に基づく介護報酬は3年に1度の頻度で制度の改定が行われており、今後、診療報酬及び介護報酬の見直しにより、大幅な改定が行われた場合には、医療機関セグメントにおいては国内の支援先医療機関の新規出店の減速や、支援先医療機関の業績悪化に伴う当社の業務受託報酬の支払遅延又は支払停止につながり、ホスピスセグメント、居宅訪問看護セグメント及びメディカルケアレジデンスセグメントにおいては直接的な売上収益の減少につながるため、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (表)当社グループの各事業所が受けている主な指定 取得   指定権者、届出先又は登録先   許認可名称   許認可内容   有効期限   主な許認可取消事由 当社グループの各事業所   厚生労働省 地方厚生局   指定訪問看護事業者   健康保険法の訪問看護事業   6年毎の更新   健康保険法 第95条(指定訪問看護事業者の指定の取消し) 都道府県、政令指定都市又は中核市   指定訪問看護事業者   介護保険法の訪問看護事業   6年毎の更新   介護保険法 第77条(指定の取消し等) 都道府県、政令指定都市又は中核市   指定訪問介護事業者   介護保険法の訪問介護事業   6年毎の更新   介護保険法 第77条(指定の取消し等) 都道府県、政令指定都市又は中核市   居宅介護・重度訪問介護事業   障害者総合支援法の居宅介護   6年毎の更新   障害者総合支援法 第50条(指定の取消し等) 市区町村   指定地域密着型通所介護事業者   介護保険法の地域密着型通所介護   6年毎の更新   介護保険法 第78条の10(指定の取消し等) 市区町村   指定定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業者   介護保険法の定期巡回・随時対応型訪問介護看護   6年毎の更新   介護保険法 第78条の10(指定の取消し等) 都道府県、政令指定都市又は中核市   住宅型有料老人ホーム   老人福祉法の施設事業   なし   老人福祉法 第29条14項(届出等)※事業の制限又は停止に関する定めあり 都道府県、政令指定都市又は中核市   サービス付き高齢者向け住宅   高齢者住まい法の施設事業   5年毎の更新   高齢者住まい法 第26条(登録の取消し) 市区町村   介護予防・日常生活支援総合事業   介護保険法の総合事業   6年毎の更新   介護保険法 第115条の45の9(指定事業者の指定の取消し等) 市区町村   居宅介護支援事業   介護保険法の居宅介護支援   6年毎の更新   介護保険法 第84条(指定の取消し等) 市区町村   指定地域密着型通所介護事業者   介護保険法の地域密着型通所介護   6年毎の更新   介護保険法 第78条の10(指定の取消し等) ③ 情報管理について 当社グループでは事業活動を通じて顧客に関する経営情報等の機密情報を受け取り、また一部事業では多数の顧客又はその家族の個人情報(既往症、病歴、治療状況などの要配慮個人情報を含みます。)を取り扱っています。 当社グループの情報管理については、個人情報保護方針の策定や、社員教育の実施、担当者以外のサーバーへのアクセス制限等の社内体制の強化など、情報漏洩防止の厳重な対策を講じ、細心の注意を払っています。 しかしながら、通信設備等の予期せぬトラブル等によりシステムが停止した場合や、サイバー攻撃等による不正アクセスや改ざん、データの破壊、紛失、漏洩等が不測の事情により発生した場合、社員や業務委託先による情報漏洩が発生した場合、また、漏洩した情報が不正使用される等の機密情報の流出に伴う重大なトラブルが発生した場合、社会的信用の低下につながり、当社グループの事業、経営成績又は財政状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 ④ M&Aについて 当社グループでは、同業もしくは異業種の他社に対するM&A(子会社化や事業譲受等)や提携等を実施することにより、当社グループの事業を補完もしくは強化すること、又は新規事業の展開が可能であると考えています。 その実施にあたっては、対象企業や対象事業について各種デューデリジェンスを行う等、慎重な検討の上で意思決定をし、可能な限りリスクの低減に努めています。 しかしながら、M&A等の実施後に当社グループが事前に認識し得なかった問題が明らかになった場合や、取得した企業等や事業の経営が計画どおりに進まない場合、許認可を要する事業を事業譲渡等により譲り受け、譲受後に許認可を得られない場合、又は期待していたシナジー効果を生まずに戦略目的が達成できない場合には、当社グループの事業、経営成績又は財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 特定人物への依存について 当社の代表取締役である濵口慶太は、創業者であると同時に創業以来当社グループの事業推進に深く関与しており、同氏は当社グループの経営戦略構築やその実行に重要な役割を果たしています。当社グループでは組織体制の強化を図り、特定の人物に過度に依存しない体制の整備を進めていますが、何らかの理由により同氏の当社グループにおける経営執行継続が困難になった場合には、当社グループの事業又は経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 親会社グループとの関係について 本書提出日現在、当社の親会社であるエムスリー株式会社は、当社の議決権の63.46%を所有しています。親会社グループは、国内における医師会員35万人以上(2026年4月時点)が利用する医療従事者専門サイト「m3.com」、米国の「MDLinx」や英国の「Doctors.net.uk」等の医療従事者のプラットフォーム、医師の人材紹介事業等を中心に様々なサービスをグローバルに展開しており、当社グループは親会社のサイトソリューションセグメントに区分されています。 したがって、エムスリー株式会社は、株主総会の特別決議を要する事項(例えば、吸収合併、事業譲渡、定款変更等を含みますが、これらに限りません。)を単独で可決することはできないものの拒否権を有するとともに、株主総会の普通決議を必要とする事項(例えば、取締役の選解任、剰余金の処分や配当等を含みますが、これらに限りません。)に関する決定権及び拒否権を有することになり、当社に重要な影響を及ぼしえます。親会社が当社グループの事業や経営方針に関して有する利益は、当社の他の株主の利益と異なる可能性があります。 また、当社は親会社と良好な関係を有していますが、何らかの理由により下記に掲げる当社と親会社グループとの間の主な関係について、関係が悪化した場合又は悪化したと受け取られた場合には、当社グループの事業、経営成績又は財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 一方、当社の独立性の維持のため、当社取締役会における親会社の役職員を兼務する取締役は7名中で1名のみとしています。 なお、当社と親会社グループとの間の主な関係等の詳細については、以下に記載のとおりです。 (ⅰ)親会社役職員による当社取締役の兼任 本書提出日現在、親会社であるエムスリー株式会社の執行役員である大場啓史は、当社の取締役を兼任しています。当該取締役は、様々なコーポレート機能に関する知見により当社グループの経営力を高めるべく、当社より就任を要請し、今後も継続して要請することを予定しています。 親会社から役員を受け入れている状況を踏まえ、当社取締役会に占める親会社の役職員との兼務がある取締役は7名中で1名のみとし、独立社外取締役2名を選任するとともに、監査等委員会設置会社制度を採用することで取締役会の監督機能を強化しています。当社の業務執行に係る意思決定に親会社からの承認は求められません。しかしながら、そのようなガバナンスが適切に機能しない場合には、親会社の意向が当社の経営判断に強く影響し、少数株主の利益が脅かされる可能性があります。 他方、当社取締役に親会社の役職員との兼任者がいなくなり、期待していた知見が提供されず同等程度以上の会社経営に関する知見を有した取締役を招聘できない場合には、当社の事業、経営成績又は財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (ⅱ)当社株式の流動性について 本書提出日現在、当社の親会社であるエムスリー株式会社は、当社の議決権の63.46%を所有しています。当社は今後も流動性の向上を図っていく方針ではありますが、何らかの事情により、新規上場時よりも流動性が低下する場合には、売買が停滞する可能性があり、当社株式の需給関係に悪影響を及ぼす可能性があります。今後は当社の親会社への一部売出しの要請やストックオプションや株式を活用したインセンティブプラン、事業規模、売上収益及び利益額の成長を通じた株主層の拡大等の組み合わせにより、必要に応じて流動性の向上を図っていく方針です。 また、親会社が当社株式を市場内外で売却する場合又はその懸念が市場において認識される場合、当社株式の需給の悪化又はそのおそれにより、当社株式の市場価格に悪影響を及ぼす可能性があります。 (3)事業内容について ① 医療機関セグメントについて (ⅰ)支援先医療機関について 支援先医療機関においては、医師又はコメディカル(医師を除く看護師、薬剤師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、臨床検査技師、臨床工学技士、診療放射線技師、管理栄養士等の医療従事者)等の不足、各種法令、許認可、指定等の不遵守、情報漏洩、不正、医療事故又は感染症の流行等の事象が発生しないよう事業を行っていると理解しています。 しかしながら、何らかの理由により支援先医療機関において上記の事象が発生した場合や、想定外の大幅な診療報酬改定が行われた場合等には、当該支援先医療機関の事業運営や業績が悪化する可能性があります。 これにより当社グループが予定していた業務受託報酬を請求あるいは回収できなくなる可能性があるほか、支援先医療機関において不適切な事象等が発生したことで、それらの医療機関に対して経営支援を行っている当社及び当社の事業に対する評価や社会的信頼に悪影響を及ぼすなど、当社グループの事業、経営成績又は財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (ⅱ)支援先医療機関との業務委託契約について 当社は支援先医療機関に対する経営支援サービスの質の向上及びそのサービスメニューを拡大することで、支援先医療機関からの業務委託を継続していただけるよう日々取り組んでいます。 しかしながら、支援先医療機関との関係が悪化した場合や、支援先医療機関の経営方針の転換が生じた場合等には、業務委託契約が解除にいたる可能性があります。また、支援先医療機関の事情や判断で、業務委託契約が更新されない可能性があります。 医療機関セグメントにおける国内の売上収益は主に支援先医療機関からの報酬によって構成されますが、支援先医療機関の経営状態は様々な要因により悪化する可能性があり、支援先医療機関の経営状態が悪化した場合、当社の業務受託報酬を請求あるいは回収できなくなる可能性があります。そのような事象が重なるようなことがあれば当社グループの事業又は経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。なお、弁護士等の専門家との連携により、支援先医療機関との業務委託契約については医療法の剰余金配当の禁止に抵触していないと認識しています。 (ⅲ)海外での医療行為提供について 当社グループは、海外においては、当社グループが直接、医師や看護師を雇用し医療行為を提供しています。危機管理マニュアルの遵守を徹底し医療事故等が発生しないように最新の注意を払いながら医療行為の提供を行っていますが、現地の医療事情、法規制、慣習その他の理由により、万が一事故等が発生した場合には、国内を含む当社グループの事業に対する社会的信用が低下し、当社グループの事業又は経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (ⅳ)ファクタリングについて 当社グループは医療機関が有する診療報酬債権を買取り、その債権の回収を行う診療報酬ファクタリングサービスを提供しています。当該債権に関しては、当社グループ規程に基づき、診療報酬額のモニタリングを行い、リスク管理を実施しています。 また、そのすべてが国民健康保険団体連合会及び社会保険診療報酬支払基金に対するものであるため、債権の回収不能リスクは低いと考えていますが、何らかの事情によりその回収が遅延又は不能になるようなことが発生した場合には、当社グループの事業又は経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 ② ホスピスセグメント、居宅訪問看護セグメント及びメディカルケアレジデンスセグメントについて (ⅰ)診療報酬及び介護報酬について ホスピス事業及び居宅訪問看護事業においては、健康保険制度に基づく医療保険収入と介護保険制度に基づく介護保険収入が収入の大部分を占めます。健康保険制度は2年に1度、介護保険制度は3年に1度の頻度で改定が行われ、当社グループでは、長期的な改定の方向を見据え収入源の分散や中重度対応等の取組をしています。 しかしながら、想定外の大幅な減額改定が行われた場合には、当社グループが収受する診療報酬・介護報酬が減少するほか、当社グループのサービスの顧客数や利用頻度・利用額が減少するなどの事情が生じた場合には、当社グループの事業、経営成績又は財政状態に悪影響を与える可能性があります。 (ⅱ)顧客の安全について ホスピス事業及び居宅訪問看護事業においては、訪問看護師、訪問介護士、訪問セラピスト等に対し顧客の安全を守るための教育研修を実施し、事故の発生防止や緊急事態に対応できるように取り組んでいます。 しかしながら、医療依存度、要介護度の高い高齢者や障害者等にサービスを提供する場合、サービス提供中の転倒・転落等の不慮の事故など、顧客の生命、安全にかかわる事故が発生する可能性は一定程度あります。 また、当社グループでは、サービス提供者による顧客への身体的虐待、介護・看護の放棄・放任、心理的虐待等が発生しないよう役職員を対象とした教育研修やマニュアルの整備を行うとともに、そのようなことが起きない組織風土の醸成に取り組んではいますが、上記のような不適切な事象を完全に防止できる保証はありません。 万が一これらの事象が発生し、訴訟等で過失責任が問われるような事態が生じた場合、当社はかかる事態に備えて損害賠償責任保険を付保していますが、損害賠償義務が生じた場合には当社による金銭的な負担が生じる可能性があるほか、当社や当社の運営する施設等に対する社会的信用が低下し、又は風評被害等によって当社グループの事業、経営成績又は財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (ⅲ)虐待等の防止について ホスピス事業及び居宅訪問看護事業においては、訪問看護師、訪問介護士、訪問セラピスト等がホスピス型住宅を含む顧客の居宅においてそのサービスを提供します。当社グループでは、サービス提供者による顧客への身体的虐待、介護・世話の放棄・放任、心理的虐待等の高齢者虐待が発生しないよう役職員を対象とした教育研修やマニュアルの整備を行うとともに、そのようなことが起きない組織風土の醸成に取り組んでいます。 しかしながら、万が一そのような事象が発生し、顧客やその家族よりそのような訴えがあった場合には、多額の損害賠償責任を負う可能性があるほか、当社グループ及びそのサービスに対する社会的評価が失墜し、当社グループの事業、経営成績又は財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (ⅳ)顧客の逝去について ホスピス事業及び居宅訪問看護事業においては、行政や医療機関等との連携によって、安定的な顧客の確保に努めており、高齢者の増加とともに需要が増加している状況にあると認識しています。 しかしながら、顧客には医療依存度の高い高齢者やがん末期及び難病患者等が多く含まれることから、当社グループが想定する以上の顧客の逝去が続いた場合には、当社グループの事業、経営成績又は財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (ⅴ)システム障害について ホスピス事業及び居宅訪問看護事業においては電子カルテを使用していますが、通信設備等の予期せぬトラブル等によりシステムが停止した場合や、サイバー攻撃等による不正アクセスや改ざん、データの破壊、紛失、漏洩等が不測の事情により発生した場合、また漏洩した情報が不正使用される等の機密情報の流出が生じた場合には、重大なトラブルが発生する可能性があります。 災害時対応として紙媒体で顧客情報を保管する等の対応をしていますが、想定外の規模のシステム障害やその復旧の長期化等の事象が発生する場合には、当社グループの事業、経営成績又は財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (ⅵ)ホスピス事業における新規開設遅延について ホスピス事業では、その事業拡大のために新規施設を計画的に開設していくことが必要になります。しかしながら、他社との競合により好立地を確保できない場合、各種規制により新規施設が開設できない場合、その他例えば土地から埋蔵物が発見される場合や、工事期間中の台風や大雪といった不可抗力な事由等、予測困難な事由が発生する場合には、開設計画の実現性が不確実となります。 以上の不確定要素をはじめ、建設人材や建材の不足等何らかの理由で大幅な開設時期遅延が生じた場合には、利益機会を逸失し当社グループの事業、経営成績又は財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (ⅶ)ホスピス事業における協働先との契約の早期終了について ホスピス事業では、有料老人ホーム及びサービス付き高齢者向け住宅を運営する事業者との協働契約(相手方事業者は施設の運営のみを担当又は施設の運営と訪問介護を担当)を締結し、当社グループが訪問看護又は、訪問看護及び訪問介護を提供している施設があります。 相手先事業者の事業停止や倒産、協働契約の違反等何らかの事由で協働契約が早期に終了する場合には、当社グループの事業、経営成績又は財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (ⅷ)地域との関係について ホスピス事業では、独自の市場調査に基づき新規開設場所を選定しています。しかしながら、結果的に事業の収益性が当初見込みに届かず撤退を検討する可能性があり、当社グループ施設撤退後の入居者の転居先確保が困難な場合は当社グループの社会的評判が低下する可能性があります。 また、医療機関や行政機関との関係性維持の観点から即時撤退を行うことが困難な場合には、収益が確保できないまま事業を継続しなければならない可能性があり、当社グループの事業、経営成績又は財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (ⅸ)長期賃貸借契約について ホスピス事業が運営する一部の施設について、土地又は建物もしくはその両方を当社グループ外の第三者より賃貸借契約に基づき賃借しています。 事業の特性上、長期間の賃貸借契約を締結することが多く、この場合一定期間は撤退の制約が課されるとともに、もし契約期間内に撤退する場合には中途解約による違約金等の支払が発生するため、当社グループは契約締結に際し、当社グループの事業継続に大きな影響を及ぼす契約内容とならないよう細心の注意を払っています。 しかしながら、事業の収益性が当初見込みに届かず中途解約し、撤退せざるを得ない状況が重なるような事象が発生する場合には、当社グループの事業、経営成績又は財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (ⅹ)居宅訪問看護事業における移動中の交通事故について 居宅訪問看護事業において、訪問看護サービスを提供する従業員は、自転車又は自動車を使用して利用者の居宅へ訪問しています。当社グループは従業員の安全を守り、ひいては安定的に利用者へサービス提供をできる状態を確保するため、従業員に対し交通事故防止のための教育研修を実施しています。 しかしながら、当社グループの従業員が悪質な交通事故等を起こした場合には、当社グループが使用者として損賠賠償の負担を余儀なくされる可能性があるほか、当社グループの社会的信用が低下するなど、当社グループの事業、経営成績又は財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (4)その他 ① 資産の減損について 当社グループではM&A(子会社化や事業譲受等)の結果として有形固定資産、のれん及び償却期間の定めのある無形資産等の資産を有しています。当社グループは事業の収益性及び成長性を考慮して事業やセグメントを構成しており、減損リスクの高い事業については適切なモニタリングを実施しています。 しかしながら、将来的に予測不能な原因等による収益性の悪化、あるいは当社グループのモニタリング機能の不備等により、減損損失が発生した場合には、当社グループの事業、経営成績又は財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ② 知的財産権について 当社グループでは当社グループの持つ知的財産権を侵害されないよう細心の注意を払っていますが、他社からの侵害を把握しきれない、もしくは適切な対応ができない場合には、当社グループの事業又は経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループが各種サービスを展開するにあたっては、他社の持つ特許権、商標権等の知的財産権を侵害しないよう細心の注意を払っていますが、万が一、他社の知的財産権を侵害した場合には、多額の損害賠償責任を負い、当社グループの事業、経営成績又は財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ③ 非支配株主について 当社グループの海外子会社の一部には非支配株主が存在します。当該非支配株主とは事業拡大に向け良好な関係を保っており、当該子会社等の意思決定に影響を及ぼすことは現時点で想定していませんが、万が一、当該非支配株主との関係が悪化した場合には、当社グループの事業運営に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 海外展開について 当社グループは、海外子会社を通じて現地での事業展開をしていますが、現地での関連法令・税制・政策の制定、改正又は廃止、政治的、経済的環境の変化、電力・輸送・通信等のインフラの停止・遅延、人件費の上昇、為替変動、地政学的な緊張の高まり又は伝染病の蔓延や自然災害発生等のカントリーリスクを内在しています。 当社は社員が現地に常駐することで、現地の政府当局や弁護士事務所などからの情報連携を強化し、早期に情報収集をすることでリスクの低減に努めていますが、かかるリスクが顕在化し、現地での事業活動に悪影響が生じる場合には、当社グループの事業運営に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ コンプライアンスについて 当社グループでは、コンプライアンスの遵守を重要課題と位置づけ、健康保険法、介護保険法、障害者総合支援法、老人福祉法、高齢者住まい法、労働基準法、消防法等をはじめとする法令及び諸規程を遵守し、企業人、社会人として良識のある行動をするよう従業員の意識向上を図っています。しかしながら、万が一、コンプライアンス遵守に抵触する事象が発生した場合には、法令による処罰や提訴、社会的信用力の低下につながり、当社グループの事業、経営成績又は財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 訴訟等について 当社グループは、法令遵守を重視したサービスを提供しており、現時点において当社グループの事業、経営成績又は財政状態に影響を及ぼす訴訟が提起されている事実はありませんが、顧客やその家族等からの信頼が失われる事象の発生等により、当社グループが訴訟、係争、またこれらに起因する損害賠償請求の当事者となる可能性があります。これらの法的手続に関連して多額の費用を支出し、また、事業活動に支障をきたす恐れがあり、万が一、当社グループに不利な司法判断等がなされた場合には、当社グループの経営成績又は財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、医療機関セグメントにおける国内では、当社グループが直接医療を提供しないものの、支援先医療機関で同様の事象が生じた場合には、支援先医療機関からの訴訟、係争、またこれらに起因する損害賠償請求の当事者となる可能性があります。また支援先医療機関に対して経営支援を行っている当社及び当社の事業に対する評価や社会的信頼に悪影響を及ぼし、結果として当社グループの経営成績又は財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 大規模な災害等について 当社グループは、不測の事態に備え事業継続計画(BCP)の策定等を行っており、非常用物品の備蓄、各種研修、訓練等を行っていますが、大規模な地震、台風、津波、洪水、大雨等の災害又は感染症の拡大等により、事業所建物や看護師、介護士、セラピストを含む当社グループの従業員及び顧客が損害を被った場合、あるいは、当社の事業所の運営やサービス提供に制約が生じた場合には、当社グループの事業、経営成績又は財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 新株予約権の行使について 当社グループでは、役職員等に対するインセンティブを目的として、当社の新株予約権を付与しています。また、今後も新株予約権を発行、付与する可能性があります。2026年3月31日現在、発行済株式総数29,990,400株に対して、新株予約権の行使により今後増加する可能性のある株式数は717,400株です。現在付与している新株予約権及び今後付与される新株予約権が行使された場合、1株当たりの株式価値が希薄化する可能性があります。 ⑨ 有利子負債について 当社グループは、運転資金については自己資金で対応し、設備投資やM&A資金は株式上場時の調達資金に加え、借入などにより外部調達することを基本方針としています。そのため、外部調達の金利水準が変動した場合や計画どおりの資金調達ができなかった場合には、当社グループの事業、経営成績、財政状態又はキャッシュ・フローの状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑩ 配当政策について 当社グループは、中長期的かつ持続的な企業価値の向上を目指しており、将来の成長を見据えた子会社におけるOBL等の新規拠点開設への投資や、新規事業への先行投資、及び資本業務提携等を積極的に行うことが重要であると認識しています。現時点では事業の拡大と効率化のために投資し、企業価値の増大を優先すべきだと考えています。 しかしながら、今後は財政状態及び経営成績を勘案しながら、配当を実施していく方針です。ただし、当社グループの業績が計画どおりに進展しない等、当社グループの業績が悪化した場合には、継続的に配当を行えない可能性があります。 ⑪ 資金使途について 当社グループが調達した資金の使途については、主にホスピスの建設資金及び海外事業資金に充当する予定です。しかしながら、変化する経営環境に柔軟に対応するため、現時点での計画外の使途にも充当される可能性があります。また、当初の計画に沿って資金を使用した場合においても、想定どおりの投資効果を上げられない可能性があります。この場合には、当社グループの事業、経営成績又は財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,806字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものです。 (1)経営成績等の状況の概要 当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりです。 ① 財政状態の概況 (資産) 資産合計は、前連結会計年度末比12,781百万円増の97,949百万円となりました。流動資産については、前連結会計年度末比9,612百万円増の30,132百万円となりました。これは主に、国内のホスピス建設資金の補充に加え、海外クリニック等買収資金及び海外事業資金の補充を目的として長期の借り入れを行ったことにより、現金及び現金同等物が8,302百万円増加したことによるものです。非流動資産については、前連結会計年度末比3,169百万円増の67,816百万円となりました。これは主に、ホスピス型住宅の増加等に伴い有形固定資産が4,874百万円増加したことによるものです。 (負債) 負債合計は、前連結会計年度末比9,031百万円増の63,911百万円となりました。これは主に、国内のホスピス建設資金の補充に加え、海外クリニック等買収資金及び海外事業資金の補充を目的として長期の借り入れを行ったことにより、借入金が8,803百万円増加したことによるものです。 (資本) 資本合計は、前連結会計年度末比3,751百万円増の34,037百万円となりました。これは主に、親会社の所有者に帰属する当期利益の計上により利益剰余金が2,881百万円増加したこと等によるものです。 ② 経営成績の状況 当連結会計年度の業績は、以下のとおりです。「メディカルケアレジデンス」は前第3四半期連結会計期間より新たに報告セグメントとして追加したため、前期比で著しい変動が生じています。 なお、EBITDAの計算式は次のとおりです。 EBITDA=営業利益+減価償却費及び償却費±その他の収益・費用 (当連結会計年度の業績) (単位:百万円) 前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   比較増減 売上収益   47,043   54,353   +7,310   +15.5% 営業利益   5,343   5,783   +440   +8.2% 税引前利益   5,246   5,110   △136   △2.6% 親会社の所有者に帰属する当期利益   3,131   2,854   △277   △8.9% EBITDA   8,051   8,515   +463   +5.8% (セグメントの業績) (単位:百万円) 前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   比較増減 医療機関   セグメント売上収益   17,603   17,312   △291   △1.7% セグメント利益   3,616   4,555   +939   +26.0% EBITDA   4,570   3,958   △612   △13.4% ホスピス   セグメント売上収益   13,759   16,714   +2,955   +21.5% セグメント利益   1,002   980   △22   △2.2% EBITDA   2,014   2,244   +229   +11.4% 居宅訪問看護   セグメント売上収益   12,309   12,949   +640   +5.2% セグメント利益   1,205   1,416   +211   +17.5% EBITDA   1,651   1,827   +176   +10.7% メディカルケアレジデンス   セグメント売上収益   3,567   7,704   +4,137   +116.0% セグメント利益 又は損失(△)   299   △262   △560   - EBITDA   640   1,349   +709   +110.9% その他   セグメント売上収益   120   148   +29   +24.0% セグメント利益   55   27   △29   △51.6% EBITDA   11   32   +21   +186.8% 調整額   セグメント売上収益   △314   △475   △160   - セグメント利益   △834   △933   △99   - 合計   セグメント売上収益   47,043   54,353   +7,310   +15.5% セグメント利益   5,343   5,783   +440   +8.2% EBITDA   8,051   8,515   +463   +5.8% a.医療機関セグメント 国内においては、支援先主要拠点数が堅調に増加した一方、一部の支援先医療機関における2024年度診療報酬改定への対応等による収益性悪化を受けて上期中の月額報酬を一時的に減額したことに加えて、前第1四半期に大型案件のM&A支援報酬が集中したことの反動減もあり、売上収益が減少しました。なお、月額報酬については、支援先医療機関の業績改善に伴い、当第3四半期連結会計期間より割引水準を段階的に適正化しています。一方で、当連結会計年度においては、上期の減額影響を相殺するに至っておりません。海外においては、米国足病領域におけるロールアップ型M&Aにより事業規模が拡大した一方で、収益体質の改善に向けて戦略的に不採算拠点の整理等を進めたことや、前年度における過去の営業債権の回収に係る一過性の売上計上の反動減により、売上収益が横這い推移しました。これらの結果、当連結会計年度の売上収益は17,312百万円(前期比1.7%減)、EBITDAは3,958百万円(前期比13.4%減)となりました。 当社の連結子会社である株式会社シーユーシー・プロパティーズが保有する不動産信託受益権の譲渡に伴う売却益1,190百万円が当第4四半期に発生したこと等により、セグメント利益は4,555百万円(前期比26.0%増)となりました。 b.ホスピスセグメント 新規開設(13箇所)により、売上収益は16,714百万円(前期比21.5%増)となりました。期初からの積極的な新規開設に伴う初期赤字の発生に加え、既存施設における利用単価が減少したこと等により、セグメント利益は980百万円(前期比2.2%減)、EBITDAは2,244百万円(前期比11.4%増)となりました。 c.居宅訪問看護セグメント 新規開設(6拠点)及び既存ステーションにおける利用者数と利用者当たりケア時間がともに増加したことに伴い、当連結会計年度ののべ総ケア時間(注)は1,275千時間(前期比4.5%増)となり、売上収益は12,949百万円(前期比5.2%増)となりました。セグメント利益は1,416百万円(前期比17.5%増)、EBITDAは1,827百万円(前期比10.7%増)となりました。 (注)当セグメントの看護師及びセラピストが利用者に居宅訪問看護サービスを提供した時間の合計。セラピストは理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の総称。 d.メディカルケアレジデンスセグメント 前第3四半期連結会計期間において、2024年10月に札幌市で住宅型有料老人ホーム及びサービス付き高齢者向け住宅等を運営する株式会社ノアコンツェルを完全子会社化しました。同社運営施設において、ホスピスフロア化に伴う入居抑制及び入居定員数の減少があったものの、服薬支援システム「服やっくん」の販売数が堅調に拡大したことに加えて、訪問看護に係る診療報酬収入の増加により、売上収益は7,704百万円(前連結会計年度の売上収益は3,567百万円)となりました。 長期的な稼働率の向上及び単価向上を目指し、人材採用及び育成への先行投資を積極的に実施した結果、セグメント損失は262百万円(前連結会計年度のセグメント利益は299百万円)、EBITDAは1,349百万円(前連結会計年度のEBITDAは640百万円)となりました。 以上の結果、当連結会計年度における当社グループの売上収益は54,353百万円(前期比15.5%増)、営業利益は5,783百万円(前期比8.2%増)、EBITDAは8,515百万円(前期比5.8%増)となりました。 また、前連結会計年度に発生した米国子会社為替差益が360百万円剥落したことにより、税引前利益は5,110百万円(前期比2.6%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益は2,854百万円(前期比8.9%減)となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末残高より8,302百万円増加し、15,835百万円となりました。 営業活動によるキャッシュ・フローは、5,706百万円の収入(前期は2,503百万円の収入)となりました。主に、税引前利益5,110百万円、減価償却費及び償却費4,896百万円、不動産信託受益権の譲渡等に伴う固定資産売却益1,444百万円によるキャッシュ・フローの減少及び営業債務及びその他の債務の659百万円の減少、法人所得税の支払額2,128百万円によるものです。 投資活動によるキャッシュ・フローは、3,420百万円の支出(前期は4,450百万円の収入)となりました。主に、ホスピス型住宅の新規開設に伴う6,618百万円の支出及び不動産信託受益権の譲渡に伴う投資不動産の売却による収入3,400百万円によるものです。 財務活動によるキャッシュ・フローは、5,957百万円の収入(前期は7,599百万円の支出)となりました。主に国内のホスピス建設資金及び米国M&A等に係る海外事業資金を目的としたシンジケートローンの実行等に伴う長期借入金による収入11,700百万円及び長期借入金の返済による支出2,812百万円、リース負債の返済による支出2,971百万円によるものです。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社グループは、製品の生産を行っていないため、記載すべき事項はありません。 b.受注実績 当社グループは、実績に応じて売上が計上される契約がほとんどであり、受注時に受注金額を確定することが困難な状況であるため、記載を省略しています。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 (単位:百万円) セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前期比(%) 医療機関   16,847   △2.6 ホスピス   16,714   +21.5 居宅訪問看護   12,939   +5.1 メディカルケアレジデンス   7,704   +116.0 報告セグメント計   54,205   +15.5 その他   148   +24.0 合計   54,353   +15.5 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しています。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、総販売実績に対する割合が10%を超える相手先がないため、記載を省略しています。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 ① 重要性がある会計方針及び見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(以下「連結財務諸表規則」という。)第312条の規定によりIFRSに準拠して作成しています。また、連結財務諸表の作成にあたっては、企業結合における無形資産の公正価値の測定、非金融資産の減損テスト、金融商品の公正価値の評価について、過去の実績や将来キャッシュ・フロー等を勘案し、合理的と判断される前提に基づき見積り及び予測を行っていますが、前提条件やその後の環境等に変化がある場合等の不確実性が存在するため、実際の結果がこれらの見積りや予測と異なる場合があります。なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要性がある会計方針及び見積りの詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 4 重要な会計上の見積り及び見積りを伴う判断」に記載のとおりです。 ② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容については、「(1)経営成績等の状況の概要」に記載のとおりです。 ③ 資金の源泉と流動性についての分析 当社グループの主な資金需要は、事業活動にかかる人件費、ホスピス事業の新規ホスピス型住宅建設費用、居宅訪問看護事業の新規拠点開設費用、メディカルケアレジデンス事業の新規拠点開設費用、米国足病事業のロールアップ型M&Aの取得費用、OBLの新規拠点開設費用等です。当社グループが上場時に調達した資金はホスピス型住宅の建設に充当しており、これに加えて不足する資金については外部借入により資金調達を行っています。また、当社を頂点とする当社グループのCMSを導入しており、当社グループ内資金を当社が一元管理しています。各社における余剰資金を当社へ集中し、一元管理を行うことで資金効率の向上を図っています。 ④ 経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因については「3 事業等のリスク」に記載のとおりです。 ⑤ 経営者の問題意識と今後の方針 経営者の問題意識と今後の方針につきましては、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりです。

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