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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

双葉電子工業

FUTABA CORPORATION6986 · Prime · 電気機器

ラジコン(プロポ)で世界トップシェアを持つ電子機器メーカー。電子機器事業と生産器材事業の2軸で展開。有機ELディスプレイや金型用器材も手掛ける。

概要

双葉電子工業は、1948年に千葉県茂原市で真空管メーカーとして創業し、現在は産業用・ホビー用ラジコン機器で世界トップシェアを誇る電機メーカーである。電子機器事業と生産器材事業の2本柱を持ち、連結従業員2,384人、2026年3月期の売上高は430億円。近年は業績が低迷し、2025年3月期に営業赤字となったが、2026年3月期は固定資産売却益により純利益25億円の黒字転換を見込む。

電子機器と生産器材の二軸事業

双葉電子工業の事業は、電子機器事業と生産器材事業の2部門で構成される。電子機器事業では、建設機械やクレーンを遠隔操縦する産業用ラジコン機器、模型飛行機やドローン向けのホビー用ラジコン機器、有機ELディスプレイ、複合モジュール、ロボティクス製品を手がける。特に「FUTABAサーボ」は小型サーボモーターとして世界的なシェアを持つ。生産器材事業では、金型の基準プレートやガイドポストなどの金型用器材、成形・生産合理化機器を提供し、金型業界で強いブランドを築いている。2026年3月期のセグメント別売上高は、電子機器が153億円、生産器材が276億円であり、生産器材の構成比が大きい。

38の国と地域に広がるグローバル拠点

双葉電子工業は、創業間もない1972年に台湾に初の海外子会社を設立して以来、アジア、北米、欧州に生産・販売拠点を拡大してきた。連結子会社24社のうち、海外子会社は台湾双葉電子、フタバ・コーポレーション・オブ・アメリカ、富得巴(香港)、フタバ(ヨーロッパ)、双葉電子部品(恵州)、起信精機(韓国)など多数にのぼる。2026年3月期の海外売上高は244億円(構成比56.8%)で、主力市場はアジアである。しかし、韓国市場の需要低迷や中国市場の競争激化を受け、近年は拠点の整理・統合を進めており、2025年度には中国子会社の解散や韓国子会社の事業停止を実施した。

赤字基調からの構造改革と財務再建

双葉電子工業の業績は、2010年代後半から低迷が続いている。2019年3月期には160億円の純損失を計上し、以降も2025年3月期まで6期連続で純損失が続いた。2025年3月期の売上高は481億円(前期比14.8%減)、営業損失13億円、純損失3億円だった。これに対し、2024年度から2026年度の中期経営計画を策定し、構造改革、ソリューション事業への展開、コーポレート機能の強化を推進。2026年3月期には、固定資産売却益36億円を計上したことで、純利益25億円の黒字転換を達成した。ただし、営業損益は23億円の赤字であり、本業の回復には至っていない。自己資本比率は77.0%と財務基盤は強固である。

業界の中での役割は電子機器・生産器材メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
430億円
営業利益
-23億円
営業利益率
-5.3%
純利益
25億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
生産器材276億円64.2%
電子機器154億円35.8%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01電子機器(複合モジュール、ラジコン機器、ロボティクス製品、有機ELディスプレイ等)主力

産業用・ホビー用ラジコン送受信機で世界トップシェア。有機ELディスプレイは特長製品。ロボティクス製品や受託開発も行う。

ラジコン送信機で世界トップシェア(有報に明記なし)

主な製品・サービス5
産業用ラジコン機器
建設機械やクレーン等の遠隔操縦用プロポ(送信機)・受信機。安定性・信頼性に定評。
ホビー用ラジコン機器
模型飛行機・ドローン・RCカー等向けプロポ。世界中の愛好家に使用。
複合モジュール
複数の無線機能やセンサを一体化したモジュール製品。
有機ELディスプレイ
小型・高輝度・広視野角の有機ELパネル。産業機器や車載向け。
ロボティクス製品
サービスロボット向け制御基板や機構部品。

02生産器材(プレート製品、金型用器材、成形・生産合理化機器)準主力

金型の基準プレートや部品、成形用部材、生産効率化機器等を提供。金型業界向けに強いブランドを持つ。

金型用標準部品で国内トップシェア(有報に明記なし)

主な製品・サービス3
プレート製品
金型の基準プレート、ダイセット、ホルダー等。高精度で金型製作の基盤。
金型用器材
金型部品(ガイドポスト、スライドユニット等)。金型の動作精度を支える。
成形・生産合理化機器
自動化・省人化を実現する成形周辺機器や搬送装置。

製品と技術

産業用とホビー用のラジコン機器

双葉電子工業のラジコン機器は、産業用とホビー用の2分野で展開される。産業用ラジコン機器は、建設機械やクレーン、農業機械の遠隔操縦用プロポ(送信機)と受信機であり、安定性と信頼性で定評がある。2025年度には新規産業用無線リモコンの量産を開始し、2026年度はラインアップ拡充を計画する。ホビー用ラジコン機器は、模型飛行機、ドローン、RCカー向けのプロポで、世界中の愛好家に使用される。特に「FUTABAサーボ」は小型サーボモーターの代名詞であり、人型ロボットの指先にも採用される。2025年度は新製品需要の一巡によりアジア・国内市場で減収となった。

有機ELディスプレイと複合モジュール

有機ELディスプレイは、小型・高輝度・広視野角が特徴で、産業機器や車載向けに供給される。双葉電子工業は自社生産から事業スキームの変更を進めており、2025年度は過渡期で売上は減少した。複合モジュールは、複数の無線機能やセンサを一体化した製品群で、蛍光表示管搭載モジュールの出荷減少が響いた。EMS(電子機器受託製造)では車載・通信機用途が堅調だったが、計測器用途が低調であった。タッチセンサーと蛍光表示管は2025年度に事業終息を決定し、今後の製品構成は変化する。

金型用器材と成形・生産合理化機器

生産器材事業の中核は、金型の基準プレート、ダイセット、ガイドポスト、スライドユニットなどの金型用器材である。高精度な部品を提供し、金型製作の基盤を支える。さらに、成形・生産合理化機器として、金型内計測システム、エアフィーダ、オートリール、搬送装置などをラインアップする。国内では金型内計測システムが伸びたが、自動車関連市況の回復遅れや価格競争の影響で全体の売上は減少した。海外では韓国市場の低迷と中国製品との競争が課題であり、2025年度には中国生産拠点の再編を実施した。

ロボティクス製品とシステムソリューション

ロボティクス製品は、サービスロボット向けの制御基板や機構部品、産業用サーボ、ドローン関連製品を包含する。2025年度は、産業用サーボの北米UAV関連が順調で、売上は前期を上回った。ドローン分野では点検・防災・防衛用途への展開を進め、近隣自治体への防災機体納入も行った。システムソリューション事業として、無線・IoT・システム技術を用いた遠隔操作ソリューションを提供し、作業環境改善に貢献する。2026年度は、産業用無線製品のラインアップ拡充と、ディスプレイ製品への無線・IoT技術融合製品の開発を計画する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気機器のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 電子機器(複合モジュール、ラジコン機器、ロボティクス製品、有機ELディスプレイ等)ラジコン送信機で世界トップシェア(有報に明記なし)
  • 生産器材(プレート製品、金型用器材、成形・生産合理化機器)金型用標準部品で国内トップシェア(有報に明記なし)

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

電子部品メーカー、赤字転落で苦戦

双葉電子工業は、電子部品・デバイスメーカーとして、業界内では中堅規模。同業のキオクシアHDやイビデンと比べると、収益規模で劣る。近年は減収・赤字が続き、2026/3期には営業赤字が拡大する見通し。主力製品の需要減退や競争激化が背景。一方で、ニッチ分野での技術力は一定の強み。

強み

  • 特定電子部品で高いシェアを持ち、差別化された技術を保有。
  • 主要顧客との安定した取引関係を構築しており、一定の受注基盤がある。
  • 製品競争力維持のため、継続的に研究開発費を投じている。
  • 国内拠点での生産により、品質管理や供給安定性に優れる。

課題

  • 赤字が続き、営業利益率がマイナス。コスト削減や収益構造改革が必要。
  • 主力市場の縮小や需要低下により、売上高が減少傾向。
  • キオクシアHDやイビデンなど大手との競争が激しく、価格競争にさらされる。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

基板・電源・ディスプレイの時価総額近傍。太字が双葉電子工業

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
13110日東紡績1,185億円13.7倍
25208有沢製作所869億円17.2倍
37613シークス811億円19.4倍
46644大崎電気工業694億円11.6倍
57609ダイトロン416億円13.9倍
66986双葉電子工業324億円12.9倍
76844新電元工業314億円5.5倍
86653正興電機製作所294億円11.4倍
94251恵和224億円7.2倍
106440JUKI217億円12.3倍
116615ユー・エム・シー・エレクトロニクス66億円27.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(基板・電源・ディスプレイ)に従っています。

会社の歴史

沿革 34件

真空管メーカーとして創業した1948年

双葉電子工業は、1948年2月に千葉県長生郡茂原町(現茂原市)で、ラジオ受信用真空管の製造・販売を目的に資本金195千円で設立された。同年10月には東京支店を設置し、真空管の販売を開始した。創業当初は電子管工場を稼働させ、戦後のラジオ需要の高まりを受けて成長した。しかし、1960年代に入るとトランジスタの普及により真空管市場が縮小し、同社は新たな事業領域への転換を迫られることになる。

ラジコン機器と金型部品に進出した1962年

1962年2月、双葉電子工業はラジコン機器の送信機・受信機の製造販売を開始した。これは、同社が後に世界トップシェアを握る分野への第一歩となった。同年10月には、ユニーク精工株式会社の設備を買収し、プレス金型用部品の製造販売に参入。これが現在の生産器材事業の基盤となる。さらに1965年には省力機器(エアフィーダ、オートリール)の販売を開始し、1967年にはモールド金型用部品にも進出した。この時期に電子機器と生産器材の二軸事業の原型が形成された。

真空管から蛍光表示管へ転換した1970年

1970年5月、双葉電子工業は真空管の製造を全面的に中止し、蛍光表示管の製造に転換した。電卓の数字表示用として1968年に表示放電管の製造を始めていたが、より高輝度で低消費電力な蛍光表示管へのシフトを決定した。この転換により、同社は表示デバイスの分野で新たな収益源を確保した。また、1972年には台湾に蛍光表示管の製造子会社を設立するなど、海外生産を本格化。その後、キーボードスイッチやキーボード工場の設置など、電子機器のラインアップを拡充していった。

株式上場と海外展開の加速(1985〜1995年)

1985年4月、双葉電子工業は東京証券取引所市場第二部に上場し、翌1986年12月には市場第一部に指定された。上場を機に海外展開を加速し、1973年設立の米国子会社に加え、1975年香港、1979年ドイツと販売網を広げた。1988年には韓国に生産器材の合弁会社を設立。1993年には模型用エンジンメーカーの小川精機をグループ化し、ホビー分野を強化。1994年から1996年にかけて中国、フィリピン、タイに製造拠点を次々と設置し、グローバルな生産体制を整えた。

2000年代の拠点拡充とグループ再編

2000年代に入り、双葉電子工業は中国市場への進出をさらに推し進めた。2001年に上海に販売会社、2002年に北京に合弁会社、同じく恵州に製造会社、2005年に昆山に生産器材の製造会社を設立。さらに2006年には韓国の三一メガテックをグループ化し、岩手県釜石市にも新工場を建設した。2008年にはサツキ製作所とサツキ機材を傘下に収め、生産器材事業の強化を図った。しかし、この拡大期の後、2010年代には財務体質の悪化に直面することになる。

構造改革による事業再編(2015年以降)

2015年以降、双葉電子工業は収益悪化に対応するため、海外拠点の整理・統合を進めた。2025年度には、電子機器事業で米国と台湾の工場を集約・一部売却、韓国の販売拠点を解散。生産器材事業では、中国子会社の解散と韓国子会社の事業停止を実施した。これらの構造改革により固定費を削減し、経営資源を重点配分した。また、2026年3月期には有機ELディスプレイの事業スキーム変更や蛍光表示管の終息に伴う品種構成の変化があったが、固定資産売却益により連結純利益は黒字化した。

年表34件を開く

1940年代

  • 1948年2月創業ラジオ受信用真空管の製造・販売を目的として、資本金195千円をもって千葉県長生郡茂原町(現茂原市)に当社を設立。電子管工場を設置。
  • 1948年10月東京支店(東京都千代田区)を設置し、真空管の販売を開始。

1960年代

  • 1962年2月ラジコン機器の送信機・受信機の製造・販売を開始。
  • 1962年10月M&Aユニーク精工株式会社の設備を買収ならびに従業員を採用し精機部を設置、プレス金型用部品の製造・販売を開始。
  • 1965年3月省力機器(商品名:エアフィーダ、オートリール)の製造・販売を開始。
  • 1967年7月モールド金型用部品の製造・販売を開始。
  • 1968年1月電卓の数字表示用として表示放電管の製造・販売を開始。
  • 1969年5月キーボード工場(千葉県茂原市)を設置し、キースイッチ等の製造・販売を開始。

1970年代

  • 1970年5月真空管の製造を全面的に中止し、蛍光表示管製造へ転換。
  • 1972年11月台湾高雄市に蛍光表示管の製造・販売会社台湾双葉電子股份有限公司を設立。(現・連結子会社)
  • 1973年6月米国に電子機器製品の製造・販売会社フタバ・コーポレーション・オブ・アメリカを設立。(現・連結子会社)
  • 1975年12月香港に蛍光表示管、キーボードスイッチ、金型用部品等の販売会社富得巴(香港)有限公司を設立。(現・連結子会社)
  • 1979年6月ドイツに蛍光表示管、キーボードスイッチ等の販売会社フタバ(ヨーロッパ)ゲー・エム・ベー・ハーを設立。(現・連結子会社)

1980年代

  • 1985年4月上場東京証券取引所市場第二部に上場。
  • 1986年12月東京証券取引所市場第一部に指定。
  • 1987年9月キーボード工場の呼称を応用部品工場と改称し、キーボード等の製造に加えて蛍光表示管モジュールの製造を開始。
  • 1988年7月韓国仁川廣域市に生産器材製品の製造・販売会社起信精機株式会社を合弁設立。(現・連結子会社)

1990年代

  • 1993年12月模型用エンジンのトップメーカー小川精機株式会社(大阪府大阪市)をグループ化。(現・連結子会社)
  • 1994年1月中国深圳市に生産器材製品の製造・販売会社富得巴精模(深圳)有限公司を設立。(現・連結子会社)
  • 1995年2月フィリピンに電子機器製品の製造会社フタバ・コーポレーション・オブ・ザ・フィリピンを設立。(現・連結子会社)
  • 1996年4月タイに生産器材製品の製造・販売会社フタバ・ジェイ・ティ・ダブリュー(タイランド)リミテッドを合弁設立。(現・連結子会社)

2000年代

  • 2001年6月中国上海市に電子機器および生産器材製品の販売会社富得巴国際貿易(上海)有限公司を設立。(現・連結子会社)
  • 2001年7月ベトナム・ホーチミン市に生産器材製品の製造・販売会社フタバ(ベトナム)カンパニー・リミテッドを設立。(現・連結子会社)
  • 2002年8月中国北京市に電子機器製品の販売会社双葉電子科技開発(北京)有限公司を合弁設立。(現・連結子会社)
  • 2002年11月中国恵州市に電子機器製品の製造・販売会社双葉電子部品(恵州)有限公司を設立。(現・連結子会社)
  • 2005年9月中国昆山市に生産器材製品の製造・販売会社双葉精密模具(中国)有限公司を設立。(現・連結子会社)
  • 2006年1月韓国の生産器材製品の製造・販売会社三一メガテック株式会社(現・起信メガテック株式会社)をグループ化。(現・連結子会社)
  • 2006年7月岩手県釜石市に生産器材製品の製造・販売会社双葉精密株式会社を設立。(現・連結子会社)
  • 2007年10月上場韓国の生産器材製品の製造・販売会社起信精機株式会社が韓国証券先物取引所に上場。
  • 2008年10月M&A生産器材製品の製造会社株式会社サツキ製作所および販売会社サツキ機材株式会社をグループ化。(後に両社は合併し、現・サツキ機材株式会社)(現・連結子会社)
  • 2009年4月韓国ソウル特別市に電子機器製品の販売会社双葉電子部品韓国株式会社を設立。(現・連結子会社)

2010年代

  • 2010年10月M&A双葉電子科技開発(北京)有限公司を100%子会社化。
  • 2011年8月M&A在外連結子会社の台湾双葉電子股份有限公司が、在外連結子会社の双葉開発科技股份有限公司(1998年7月設立)を吸収合併。
  • 2015年8月ベトナム・バクニン市に生産器材製品の製造・販売会社キシン・ベトナム・カンパニー・リミテッドを設立。(現・連結子会社)

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2026年度まで450億円
  • 営業損失2026年度まで13億円
  • 政策保有株式の連結純資産に占める割合2030年3月末まで10%未満

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    構造改革の完遂

    海外拠点の整理・集約による事業基盤の効率化と経営資源の重点配分を進め、収益性改善と成長への投資余力確保を図る。同時に、従業員発意のイノベーション創出の仕組みを導入し、全社的なイノベーション風土を醸成する。

  2. 02

    ソリューション事業領域への展開

    電子機器事業では無線・制御・IoTのコア技術を軸に、単体製品からシステム提案へ転換し、遠隔操作、ロボティクス、ドローンなどの成長分野で事業基盤を確立する。生産器材事業では金型用器材加工を基礎に、データ活用やAIシステムを含むソリューションを提供し、顧客の調達から生産までの合理化と付加価値向上に貢献する。

  3. 03

    コーポレート機能の強靭化

    階層別研修やAI・語学スキル強化など人的資本への投資を拡充し、グローバル人財を育成する。DX推進では全社基幹システムを刷新し、グローバル統一の業務・システム基盤へ移行。リスクマネジメント教育を継続し、競争力と持続可能性を高める。

  4. 04

    ステークホルダーとの信頼関係構築

    SDGs活動の推進、在庫削減、政策保有株式の縮減(30年3月末までに連結純資産比10%未満)を通じて企業価値向上を図り、機関投資家との対話を強化する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で2,384人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は606万円で、9期前と比べて3.0%平均年齢は43.9歳、平均勤続年数は20.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月5,201
2018年3月5,213
2019年3月62444.121.85,007
2020年3月61444.021.74,445
2021年3月58144.021.74,111
2022年3月57044.421.94,006
2023年3月56444.421.63,823
2024年3月55343.420.52,997
2025年3月58443.720.62,534−51
2026年3月60643.920.52,384−96

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率0.8%
縦線は目安の30%
男性育休取得率90.9%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)76.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社23(国内 5 / 海外 18、うち連結子会社 23) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位7)
本社・工場 — 韓国 仁川廣域市106億円
生産器材
本社他 — 千葉県茂原市他1,451百万円
全社(共通)
本社・工場 — 米国 アラバマ州613百万円
電子機器
本社・工場 — 台湾高雄市507百万円
電子機器
本社・工場 — 中国恵州市412百万円
電子機器
本社・工場 — 大阪府大阪市368百万円
電子機器
長生工場他 — 千葉県長生郡他99百万円
電子機器
主な関係会社
  • 国内
    双葉精密株式会社
    岩手県釜石市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    サツキ機材株式会社
    千葉県四街道市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    小川精機株式会社
    大阪府大阪市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社カブク
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    セントラル電子制御株式会社
    神奈川県川崎市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    台湾双葉電子股份有限公司(注)2
    台湾高雄市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    起信精機株式会社(注)2(注)12
    韓国仁川廣域市 · 連結子会社
    議決権60.9%
  • 海外
    フタバ・コーポレーション・オブ・ザ・フィリピン(注)2(注)6
    フィリピン マカティ · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    エフ・エイチ・ピー・コーポ レーション(注)7
    フィリピン マカティ · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    フタバ・コーポレーション・オブ・アメリカ(注)12
    米国アラバマ州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    富得巴(香港)有限公司
    香港 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    フタバ(ヨーロッパ)ゲ-・エム・ベー・ハー(注)5
    ドイツヴィリッヒ · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社11社を開く
  • 双葉電子部品韓国株式会社(注)9韓国京畿道安養市100%
  • 双葉電子部品(恵州)有限公司(注)2中国恵州市100%
  • 富得巴精模(深圳)有限公司(注)2中国深圳市100%
  • 双葉精密模具(中国)有限公司(注)2(注)10中国昆山市100%
  • フタバ・ジェイ・ティ・ダブ リュー(タイランド)リミテッドタイチャチューンサオ65%
  • フタバ(ベトナム)カンパニー・リミテッドベトナムホーチミン100%
  • 富得巴国際貿易(上海)有限公司(注)11中国上海市100%
  • 起信メガテック株式会社韓国京畿道華城市61%
  • キシン・ベトナム・カンパニー・リミテッドベトナムバクニン61%
  • 双葉電子科技開発(北京)有限公司中国北京市100%
  • 株式会社原振精工(注)8韓国仁川廣域市61%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    IoT推進のための横断技術開発プロジェクトField Intelligence搭載型大面積分散IoTプラットフォームの研究開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2017-08-04
    3,000万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は430億円営業利益-23億円前期と比べると減収で、売上が-10.6%。

売上高
-10.6%
430億円
営業利益
-23億円
純利益
25億円
営業利益率
-5.3%
前期比 -2.6%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高450億円430億円
営業利益-13億円-23億円
純利益-39億円25億円
1株あたり配当¥18

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は108億円、営業利益は−3億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−22.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q152−8
2024年1Q139−9−6.5−12
2024年2Q152−3−2.0−19
2024年3Q13210.8−3
2024年4Q14115
2025年2Q246−5−2.0−13
2025年4Q235−8−3.410
2026年2Q210−11−5.2−7
2026年4Q220−12−5.532
2027年1Q108−3−2.8−14

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は581億円から430億円へ74%に減った。直近期の営業利益率は-5.3%。純利益は3期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月5817−61
2014年3月6443818
ベトナム・バクニン市に生産器材製品の製造・販売会社キシン・ベトナム・カンパニー・リミテッドを設立。(現・連結子会社)
2015年3月701436
2016年3月69811−19
2017年3月642−3−24
2018年3月6941012
2019年3月67115−160
2020年3月572−33−101
2021年3月488−25−54
2022年3月535−7−27
2023年3月603−11−35
2024年3月5646−19
2025年3月481−13−2−2.7−3
2026年3月430−23−7−5.325

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高430億円のうち、営業利益として残るのは-23億円-5.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は25億円、売上の5.8%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金84.0%361億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金21.4%92億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-5.3%-23億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
16.1%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比12.2pt
-5.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.1pt
5.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比4.9pt
3.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
-2.2%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが18億円、投資CFが24億円で、差し引きのフリーCFは42億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は283億円で、売上の7.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月41−36−75426
2014年3月209−1729452
2015年3月46−69−21−23427
2016年3月55−75−39−20355
2017年3月4836−2084418
2018年3月−2−7−32−9377
2019年3月12−22−40−10329
2020年3月151−4316296
2021年3月−5−24−19−29257
2022年3月−6113−16−48206
2023年3月−5811−15−47155
2024年3月1542−1157213
2025年3月46−14−1232236
2026年3月1824−842283

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1,089億円。このうち返さなくてよい自己資本が952億円で、自己資本比率は77.0%(業種中央値61.0%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1,4741,30117383.3
2014年3月1,5091,37013985.1
2015年3月1,6291,47315684.1
2016年3月1,4631,29217181.8
2017年3月1,4461,27716981.7
2018年3月1,4351,27416182.0
2019年3月1,1991,06113879.9
2020年3月98087110979.1
2021年3月1,00287512776.7
2022年3月1,00486813675.3
2023年3月98185212975.2
2024年3月1,04390513875.0
2025年3月1,01188312876.3
2026年3月1,08995213777.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
362億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
239億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
32億円
在庫として抱えている分
負債合計
137億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
70
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気機器 224社との比較

同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率224社中47位あたり、逆に低いのは売上成長率224社中211位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
3.1%/中央値 8.0%
P25 4.2%P75 12.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-5.3%/中央値 6.9%
P25 3.5%P75 11.6%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
77.0%/中央値 61.0%
P25 48.2%P75 76.0%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-10.6%/中央値 4.1%
P25 -0.2%P75 9.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.4%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥764で、1年前と比べて+22.1%過去52週の値幅のなかでは79%の位置にある。

¥764-1.4%1ヶ月+21.9%1年+22.1%時価総額324億円
過去52週の値幅
安値¥527高値¥828

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)12.9倍
PBR0.39倍
配当利回り2.36%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は1ヶ月で+24.36%、直近1日でも+7.83%と上昇し、52週高値(828円)に接近。25日線(622.08円)を約17.3%上回り、75日線(616.75円)も大幅に上回る。RSIは90.4と極端な過熱状態で、短期的な反落リスクが高い。出来高は直近で60万株と増加し、買いが活発。週足では急上昇の様相。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 85/100)

PER10.87倍は同業界平均の29.44倍を大きく下回り、PBR0.33倍も平均2.09倍を下回る。ROE3.1%と低いものの、配当利回り2.78%は平均の2.27%を上回る。直近の減収・営業赤字が続くが、今期の純利益は黒字転換見込みで、資産価値に比して株価は割安。ただし、収益性の低さから配当の伸びは期待しにくく、業績回復が鍵。

指標この会社業種平均
PER (実績)12.9倍30.8倍
PBR0.39倍2.58倍
ROE3.1%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

同社の投資論点は、蛍光表示管の需要減少に対して、自動車向けや産業用の新規用途でどこまで事業を立て直せるかにある。強気派は、世界的なシェアと技術力、財務体質の改善、ニッチ市場での高い収益性を評価し、自動車の電装化や高級車向けで需要が安定する可能性を指摘する。弱気派は、主力市場の縮小トレンド、業績回復の遅れ、競争激化による利益率低下を懸念する。また、液晶やOLEDなど代替技術の進展が同社の存続を脅かすとの見方もある。業績は赤字が続き、売上高も減少しており、将来の成長性が論点。

プラスに働く材料7
  • 世界シェアと技術力

    蛍光表示管でトップシェア。車載や産業用で高い信頼性を発揮。

  • 財務改善の兆し

    直近の純損益が赤字縮小、PBR0.33倍と割安感。

  • 新製品への期待

    自動車の電装化で表示機器の高付加価値化が進む可能性。

  • 純利益▲3億円から25億円へ黒字転換決算発表後影響

    純損益は-3億円→25億円と28億円改善。特別利益で最終黒字

  • PBR0.33倍と純資産の3分の1で取引通年影響

    PBR0.3275倍と純資産の3分の1。資産価値との乖離が大きく下値堅い

  • 配当利回り2.78%を確保通年影響

    配当利回り2.78%を確保。業績悪化時も株主還元を維持

  • 外国人保有比率19.16%と2割近く継続影響

    外国人保有比率19.16%と2割弱。海外勢の買いが需給を支える

マイナスに働く材料7
  • 市場縮小の長期トレンド

    蛍光表示管の需要は液晶・OLEDに置き換わり減少。

  • 業績低迷の継続

    売上高減少、営業赤字が続き、回復の道筋が見えない。

  • 競争激化

    代替技術や海外メーカーとの競争で価格競争力が低下。

  • 売上高430億円と2期連続減収通年影響

    売上高564→481→430億円と2期連続減収。需要減少が続く

  • 営業赤字が▲23億円に拡大通年影響

    営業利益-13億円→-23億円に悪化、営業利益率-5.35%。本業赤字拡大

  • 本業は赤字、利益は特別損益依存通年影響

    営業損益-23億円なのに純利益25億円。特別損益依存で持続性に疑義

  • 来期業績予想が未公表不定影響

    予想PERが公表されておらず、来期の利益見通しが不透明

次の決算で確かめる点
自動車向け売上高
自動車市場が主力であり、電装化やEV化の影響を把握するため。
営業利益率
コスト構造改革の進捗と収益力の回復度合いを確認するため。
研究開発費比率
新製品開発の投資意欲と将来の競争力維持を測るため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり18で、前期から+80.0%いまの株価に対する利回りは2.36%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥18
1株あたり
配当利回り
2.36%
いまの株価に対して
配当性向
8.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月88
2018年3月880.0959.9
2019年3月880.0
2020年3月28−68.2
2021年3月280.0
2022年3月280.0
2023年3月14−50.0
2024年3月10−28.642.3
2025年3月100.08.3
2026年3月1880.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥18

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ12,895人。区分でいちばん多いのは個人・その他45.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が34.4%を占め、残る65.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他35.043.746.344.042.045.1
外国法人22.414.813.815.718.319.1
金融機関23.022.220.720.421.218.4
事業法人16.516.916.916.816.716.1
証券会社3.22.52.43.11.81.4
外国人個人0.00.00.00.00.00.0
自己株式0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社10.18
02公益財団法人双葉電子記念財団7.67
03吉田 嘉明4.71
04川崎 まり4.40
05株式会社千葉銀行4.38
06NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE USL NON-TREATY CLIENTS ACCOUNT CEO MICHAEL O'GRADY (常任代理人 香港上海銀行東京支店)4.12
07LIM JAPAN EVENT MASTER FUND MANAGING DIRECTOR GEORGE W LONG (常任代理人 立花証券株式会社)3.00
08細矢 晴江2.62
09桜田 恵美子2.52
10NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE US 10PCT CLIENTS LENDING (常任代理人 香港上海銀行東京支店)2.37

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-08-27
    公益財団法人双葉電子記念財団
    新規の大量保有報告
    7.67%
  • 2026-07-21
    ブランデス・インベストメント・パートナーズ・エル・ピー(Brandes Investment Partners, L.P.)
    新規の大量保有報告
    9.98%
    +1.18pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+143%、1株純資産は14期で−29%。直近期のROEは3.1%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月−1382,764−5.0
2014年3月402,8891.444.0116.9
2015年3月133,1030.4151.5316.6
2016年3月−452,796−1.5
2017年3月−562,786−2.0
2018年3月282,7761.078.4959.9
2019年3月−3782,258−15.0
2020年3月−2391,829−11.7
2021年3月−1281,813−7.0
2022年3月−631,783−3.5
2023年3月−831,740−4.7
2024年3月−441,844−2.442.3
2025年3月−71,819−0.48.3
2026年3月591,9763.110.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2026/3期の役員報酬は総額141百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢
有馬資明代表取締役 社長執行役員65
君塚俊秀取締役 専務執行役員64
冨田正晴取締役 常務執行役員59
國尾武光取締役71
田中雅子取締役67
大村直司取締役 監査等委員(常勤)72
池田達也取締役 監査等委員(常勤)69
石原昭広取締役 監査等委員57

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)351207224
社外取締役4525213
取締役(社内)1171717

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容962字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社および当社の関係会社)は、当社(双葉電子工業株式会社)および子会社24社により構成されており、電子機器製品および生産器材製品等の製造・販売を主な内容とし、さらに各事業に関係する派遣・請負その他のサービス等の事業活動を展開しています。 当社グループの事業内容および当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりです。なお、次の2部門は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に掲げるセグメントの区分と同一です。 (1) 電子機器事業 (主要製品:複合モジュール、産業用ラジコン機器、ホビー用ラジコン機器、ロボティクス製品、 有機ELディスプレイ等) 当社、小川精機株式会社、台湾双葉電子股份有限公司、双葉電子部品(恵州)有限公司およびフタバ・コーポレーション・オブ・アメリカが製造・販売をしています。 また、富得巴(香港)有限公司、富得巴国際貿易(上海)有限公司、双葉電子科技開発(北京)有限公司および双葉電子部品韓国株式会社を通じて販売をしています。セントラル電子制御株式会社については、通信制御技術をコアとした機器・システムの受託開発を行なっています。 (2) 生産器材事業 (主要製品:プレート製品、金型用器材、成形・生産合理化機器) 当社、起信精機株式会社、富得巴精模(深圳)有限公司、フタバ・ジェイ・ティ・ダブリュー(タイランド)リミ テッド、フタバ(ベトナム)カンパニー・リミテッド、起信メガテック株式会社、キシン・ベトナム・カンパニー・リミテッド、株式会社原振精工、双葉精密株式会社およびサツキ機材株式会社が製造・販売をしています。 また、富得巴(香港)有限公司、双葉電子部品韓国株式会社およびフタバ・コーポレーション・オブ・アメリカを通じて販売をしています。株式会社カブクについては、当社と共同でネットワーク製造プラットフォームの開発を行なっています。 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりです。 (注)1.原則、年間の取引金額が2千万円以上の取引のみ商流図に記載しています。 2.フタバデンシ・コーポレーション(シンガポール)プライベート・リミテッドは、2025年12月30日付で清算結了しました。
経営方針・対処すべき課題4,553字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境および対処すべき課題等は、以下のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものです。 (1)経営方針 当社グループは、全社員が共有する理念・行動体系である「Futaba Way」の下、Futaba哲学の「本質之直視」に基づき、事業戦略の策定から業務執行全般・モノづくりの現場に至るまで、常に本質を見失うことなく事業を推進しています。これにより、「なくてはならない器材・サービスを創出し世界の発展に貢献する」ことを企業理念として掲げています。 この理念を実現するために、AIやIoTなどの技術を取り込んだ「モノづくりの進化」や、Futabaテクノロジーを進化・融合させた「新製品開発」に注力しています。加えて、「モノづくりを基軸としたソリューション」による事業領域の拡大や、「市場ニーズ」を迅速に商品企画や製造に反映させる取り組みも推進しています。また、「選択と集中」により成長市場での差別化と効率化を図り、持続的な利益創出と継続的な企業価値向上に努めています。さらに、コンプライアンスの徹底を図り、公正で透明性の高い経営を実践するとともに、持続可能な社会の実現を目指し、事業活動に取り組んでいます。 (2)経営環境 当社グループを取り巻く経営環境は、雇用情勢・所得環境の改善を背景に緩やかな回復傾向が続いてきた一方で、国際情勢の不安定化に伴う地政学的リスクの継続、エネルギー・原材料価格の高止まり、中国経済の先行き懸念等、不透明な状況も継続していました。2025年度においては、これら従来からの不透明要因に加え、韓国市場の需要低迷や日本国内の自動車関連市況の回復遅れ等が重なり、当社グループを取り巻く経営環境は一層厳しさを増す状況となりました。 今後についても、各国間の貿易や投資の縮小、不安定な国際情勢、エネルギー・原材料価格・運送費などの上昇、さらには、中東情勢の緊張によるエネルギー供給の影響も懸念されており、厳しい経営環境が継続するものと見込まれます。 当社を取り巻く市場環境は、依然として不透明であるものの、コネクテッド化や自動化等の高付加価値化が進展しています。また、サービス、エネルギー、デジタル、インフラ、FA、防衛用途等の領域において、ソフトウエアやシステム化を活用した多様なモビリティ製品や耐環境製品の需要が拡大しています。加えて、検査・監視、生産合理化支援等の中長期的なニーズについても継続するものと見込んでいます。このように、厳しい経営環境の中にあっても、当社が注力する事業分野では引き続き成長の機会が期待されます。 当社グループでは、電子機器事業および生産器材事業において、センサーや無線技術を活用した融合商品やIoT機器、サーボ関連機器、UAV関連機器、成形・生産合理化機器等への需要拡大を見据え、タイムリーな市場投入を図り、持続的な利益創出と成長軌道への変革を進めていきます。 (3)中期経営計画と目標とする経営指標および優先的に対処すべき課題 当社グループは、企業ビジョン「Futabaテクノロジーを進化させ、世界で躍進するリーディングカンパニーを目指します」の実現に向けて、中期的な戦略および方針を示す3カ年の中期経営計画を策定しています。 「2024-2026年度 中期経営計画」に基づき、事業体制の再編・強化および経営基盤の強化に取り組み、持続的な利益創出と成長軌道への変革を進めています。 中期経営計画の2年目である2025年度では、4つの基本方針に基づき各施策に取り組みました。 ① 構造改革の完遂 電子機器事業では、事業環境変化への対応および収益性改善を目的として、米国および台湾子会社において、工場の集約と一部売却を実施しました。また、韓国の販売拠点については解散を決定し、固定費削減および事業運営体制の見直しを図りました。生産器材事業では、事業採算性および将来の成長可能性を総合的に勘案し、中国子会社の解散ならびに韓国子会社における事業停止を実施しました。これらの施策により、海外拠点の整理・集約を進め、事業基盤の効率化と経営資源の重点配分に取り組みました。 また、将来の成長に向けた新たな価値創出を目的として、従業員の自発的な発想を起点としたイノベーション創出に向けた取り組みを開始しました。本取り組みでは、新事業創出に加え、業務改善・改革に関する幅広いアイデアを収集・検討する仕組みを導入し、一部部門において先行的に運用を開始しています。今後は、取り組みの有効性や運用状況を検証しながら、段階的に対象範囲を拡大し、全社的なイノベーション風土の醸成につなげていきます。 ② ソリューション事業領域への展開 イ.電子機器事業 システムソリューション事業は、顧客提供価値を「無線・IoT・システム技術を用いて、お客様の時間を創出」と定義し、産業用ラジコン機器は、成長が著しい建設機械および農業機械市場に向けて、遠隔操作に対応し、作業環境改善に貢献する無線リモコンを提案しています。 2025年度は、新規産業用無線リモコンの開発・拡販を推進し、量産出荷を開始しました。2026年度には、産業用無線製品のラインアップ拡充と提案力の強化を図るとともに、複合モジュール分野においては、ディスプレイ製品に無線・IoT技術を融合したソリューション製品の開発を進めていきます。 ロボティクスソリューション事業は、顧客提供価値を「無線・制御技術を基盤にホビーからビジネスまでの幅広いシーンに対応した製品とサービスの提供」と定義し、ロボティクス製品は、ドローン分野では点検・防災・防衛用途に、産業用サーボ分野ではUAV・FA市場に、各種製品・サービスを展開しています。 2025年度は、ドローン分野においてPoCの継続に加え、近隣自治体への防災用途での機体納入を行いました。2026年度は、当社への委託範囲拡大や既存案件の水平展開を進めることで売上拡大を図るとともに、産業用サーボについては標準製品の拡充を通じて、FA市場での販売拡大に取り組んでいきます。 電子機器事業全体としては、無線・制御・IoTといったコア技術を軸に、単体製品の提供にとどまらないソリューション提案を強化し、成長分野における事業基盤の確立を目指していきます。 ロ.生産器材事業 生産器材事業は、顧客提供価値を「金型用器材加工を基礎としたソリューション」と定義し、成形・生産合理化機器は、射出成形機市場向けに成形に関わる工程を合理化し生産性を向上する、金型内計測システムやホットランナシステム等の製品を提供しています。 2025年度は、当社ECサイト「フタバオーダーサイト」において、図面付き加工部品の見積・発注が可能な新サービス「フタバオーダーサイトPlus」の提供を開始しました。また、成形・生産合理化分野では、AIを活用した射出成形向けの監視・解析システムの新商品の開発および発表を行いました。本システムは、成形機や金型内から取得されるデータをAIで解析し、成形状態の可視化や異常兆候の把握を支援することで、熟練作業者の知見に依存しがちな成形条件管理の高度化を狙いとしています。2026年度は、ECサイトへの機能追加を継続するとともに、成形・生産合理化分野では、射出成形AIシステムの新商品を発売し、また海外サポート体制の強化を通じて海外市場への展開を推進していきます。 生産器材事業では、製品提供に加え、データ活用や業務プロセス改善を含めたソリューション提案を通じて、お客様の調達から生産までの広範囲で合理化と付加価値向上に貢献していきます。 ③ コーポレート機能の強靭化 2025年度は、人的資本への投資として各種施策を推進しました。具体的には、若手・中堅・管理職・経営層といった階層別研修を軸に、営業・技術など部門特性を踏まえた育成施策を展開するとともに、AIや語学などのスキル強化機会を設け、幅広い従業員層を対象とした人財育成に取り組みました。また、国外研修を実施するなど、グローバル人財の育成に向けた取り組みを進めました。 今後は、DXを活用した戦略的人財育成の基盤整備として、従業員データの収集・活用を進め、ジョブローテーションや適材適所配置につなげる取り組みを推進します。これらの施策を通じて、事業の方向性を踏まえた育成・配置や、人事異動等における意思決定の迅速化・高度化を図っていきます。 DX推進においては、既存システムの老朽化対策や経営数値の早期把握、業務効率化を目的として、全社基幹システム刷新プロジェクトを本格的に推進しました。今後は、Fit-to-Standardを前提としたグローバル統一の業務・システム基盤への移行を進めていきます。 リスクマネジメントにおいては、全社リスク・セキュリティ教育を継続し、当社グループ全体の競争力と持続可能性を高める基盤を構築していきます。 ④ ステークホルダーとの信頼関係構築 2025年度は、SDGs活動について計画通りの活動を実施しました。また、収益体質構築に向けて、在庫削減と生産拠点の事業停止を実施しました。企業価値向上を図るため、機関投資家との対話を推進しました。 政策保有株式については、2026年6月5日開催の取締役会において、2030 年3月末までに連結純資産に占める割合を10%未満に縮減する方針を決議するとともに、2029年9月末までに一部銘柄を売却することを決議しました。 これらの活動を通じて、ステークホルダーとの信頼関係を深め、持続的な成長を支える体制を強化していきます。 これらの施策については、構造改革や事業基盤の見直しを中心に着実に推進してきました。一方で、市場環境の変化や顧客ニーズへの対応に加え、今後予定している全社システム刷新に伴う費用増加などの影響により、当初想定していた成長軌道への転換にはなお課題があるものと認識しています。 このような状況を踏まえ、当社グループでは中期経営計画に掲げる基本方針を維持しつつ、事業環境の変化や直近の実行状況を反映して経営資源配分および数値目標の見直しを実施しました。その結果、中期経営計画の最終年度である2026年度の計画値は、売上高450億円、営業損失13億円へと修正しています。今後は、引き続き構造改革の着実な推進とともに、収益性の改善を最優先課題として事業ごとの重点施策の明確化および実行力の向上に努めます。これにより、企業ビジョンである「私たちFutabaグループはなくてはならない器材・サービスを創出し世界の発展に貢献します」の実現を目指していきます。 今後とも需要変動や部材高騰、為替レート変動、地政学的リスク等、外部環境の不確実性が高まるなか、これらの影響を注視しつつ、リスクや不測の事態を想定した柔軟な体制構築や多様な働き方の推進、迅速かつ的確な研究・製品開発と生産体制の構築に取り組んでいきます。
事業等のリスク2,579字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループの事業そのほかに関するリスクについて、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると考えられる主な事項を記載しています。当社グループは、これらのリスクを認識した上で、発生の回避および発生した場合の損害の低減に努めていきます。 なお、当該事項は有価証券報告書提出日現在において判断した記載となっており、現時点では予測できない又は、重要と見なされないリスクの影響を将来的に受ける可能性があります。 リスク項目   リスク内容   対応策 市場・技術の急速な変化   市場の急速な変化、技術の進化への適切な対応が当社の製品・サービスの付加価値となっており、十分な対応が取れないことや、成長分野への積極的投資等の回収計画未達により、業績や成長に悪影響を及ぼす可能性があります。   多様化するニーズや技術革新に対応するために、研究開発部門で技術動向による新たな固有技術の探求、営業部門で市場・顧客ニーズの把握を行い、それに基づき各事業で1.経営方針、経営環境及び対処すべき課題等の「(3)中期経営計画と目標とする経営指標および優先的に対処すべき課題」に記載の施策に取り組んでいます。 また、設備投資については、計画段階での審査に加え、定期的に回収状況を確認しています。 競争の激化   それぞれの事業の関連する分野において、他業種からの新規参入も含めて価格競争が激化する可能性があり、想定を超える価格競争が発生した場合には、売上高、市場シェア、利益等に影響を及ぼす可能性があります。   各事業分野において、徹底した原価低減によりコスト競争力を高めるとともに、独自技術や品質・信頼性で競合他社と差別化を図り、シェア拡大を図っています。 さらに、市場の動向や競争の状況によって事業ポートフォリオの見直しを行なっています。 コスト競争力   グループ外調達により原材料、部品、サービスの供給を受けており、部品・材料・原油等の予想を超える価格の高騰が生じた場合の他に、歩留や生産性の低迷により、コスト競争力で他社に遅れを取る可能性があります。また、棚卸資産が陳腐化した場合には損失が発生し、業績や事業等に影響を及ぼす可能性があります。   製品設計や材料のVA/VE、コスト競争力のある部品・材料の調達の他に、自動化および最適地生産も含めコスト削減を図っています。また、棚卸資産の停滞や過剰の発生を極力抑え、評価損等を軽減させる取り組みも行なっています。 金融市場の 変化   取引先および取引地域が世界各地に渡っており、外貨建てで取引され、製品、サービス等のコストおよび価格が、為替変動による影響を受けます。また、金融変動、インフレ、デフレ等が予想を超えた場合、業績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。   米ドル建てを主としており、一部は為替予約を実施し、定期的な外貨建て資産の見直しによる売却等で、リスクを軽減させる措置を講じています。 リスク項目   リスク内容   対応策 知的財産権   独自に開発した技術などが、グローバルな競合の中で、第三者より知的財産権に基づく権利の主張を受ける可能性が常に存在します。また、営業秘密の予期せぬ流出により、競争力が低下することもあり、その場合には業績に影響を及ぼす可能性があります。   製品の差別化と競争力強化のために、独自に開発した技術を特許権などとして権利化するとともに、ノウハウなどの営業秘密については、企業秘密管理規定により管理しており、それらを活用した市場競争力のある新製品の開発に注力しています。 ITセキュリティ   サイバー攻撃や外部からの不正侵入などにより、顧客情報や機密情報の漏洩、データ紛失・改ざんなどが発生した場合、生産活動の停滞および停止に陥り、業績や事業等に影響を及ぼす可能性があります。   ネットワークへの侵入防止・外部のセキュリティオペレーションによる監視、並びにソフトウエアのアップデート適用管理を行なっています。障害発生時の連絡体制は、関係会社も含めて構築し運用しています。また、情報セキュリティ基本方針を発信して従業員の意識の啓蒙・啓発および牽制を図るとともに、ITセキュリティ教育および訓練を定期的に実施しています。 コンプライアンス   グローバルな事業活動の中で、第三者から訴訟その他の法的行為を受ける可能性があります。当社が当事者となる可能性のある訴訟および法的手続の結果を予測することは困難であり、訴訟や調査への対応に多大なコストが発生した場合、業績や事業等に影響を及ぼす可能性があります。 さらに、コンプライアンス上の問題が発生した場合、社会的信頼とブランド価値が毀損される可能性があります。   リスクが現実の問題として発現する可能性や、発生した場合の経営や事業への影響度合いなどを想定して、重大なコンプライアンス違反リスクを特定しています。これらのリスクを低減するために、法令教育、点検、啓蒙活動など遵法体制の整備を行なっています。 また、第三者からの訴訟その他の法的行為を受けたときに備え、外部弁護士と連携して対応できるようにしています。 自然災害     巨大地震や火災、風水害、火山噴火等の自然災害が発生した場合、サプライチェーンの混乱や取引先の倒産等による影響を含めた全てのリスクを回避することは困難であり、昨今の気候変動などに伴う災害の大規模化も踏まえ、事業運営および業績や財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。   大地震等の大災害発生時における対応策をあらかじめ策定・準備し、日頃より各種災害対策訓練を実施しています。大災害が発生した場合には社長を本部長とする災害対策本部を設置し、人的・物的被害を最小限に抑え、事業を中断することのないようにBCP(事業継続計画)を準備しています。 感染症   新たな感染症が発生した場合、サプライチェーンの混乱や取引先の倒産等による影響を含めた、全てのリスクを回避することは困難であり、事業運営および業績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。   新たな感染症が発生した場合、緊急対策本部を立上げ、政府から発信される情報に基づく感染症などへの対応を行います。
経営成績の分析 (MD&A)5,035字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 経営成績等の概要 (1) 経営成績 当期の経営成績 当連結会計年度における国内経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果により緩やかな回復傾向が続きました。しかしながら、米国の関税政策をめぐる動向については先行きが不透明な状況が続いており、物価上昇の継続が消費マインドの下振れ等を通じて個人消費に影響を及ぼすなど、我が国の景気を下押しするリスクが依然として残っています。 また、世界経済におきましても、景気の持ち直しが緩やかになっており、中国をはじめとする一部の地域において足踏みがみられるほか、中東情勢の緊迫化や金融資本市場の変動などに留意する必要があります。 このような状況のなか、当期は、「中期経営計画」の2年目にあたり、基本方針である ①構造改革の完遂 ②ソリューション事業領域への展開 ③コーポレート機能の強靭化 ④ステークホルダーとの信頼関係構築 を計画どおり実行し、目標の達成と企業価値の向上に努めてきました。 以上の結果、当期における売上高は429億8千2百万円(前期比10.7%減)となりました。このうち海外売上高は244億円(前期比8.1%減)となり、国内売上高は185億8千2百万円(前期比13.8%減)となりました。 収益面では、営業損失は22億8千万円 (前期は営業損失12億9千2百万円)となりました。また、経常損失は6億8千3百万円(前期は経常損失2億6百万円)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は、固定資産売却益を計上したことにより25億2千2百万円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失2億8千1百万円)となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりです。 ① 電子機器 (主な製品:複合モジュール、産業用ラジコン機器、ホビー用ラジコン機器、ロボティクス製品、 有機ELディスプレイ等) 複合モジュールでは、蛍光表示管の事業終息に伴い蛍光表示管搭載モジュールの出荷が減少したことに加え、その他の製品についても需要が鈍化したことから低調に推移し、EMSにおいては、車載用途・通信機用途が堅調に推移したものの、計測器用途が低調に推移し前期並みとなったことから、売上げは前期を下回りました。 産業用ラジコン機器では、農業用途および建機用途が伸びたものの、FA用途の受注が減少したことから、売上げは前期を下回りました。 ホビー用ラジコン機器では、アジアおよび国内市場において新製品の需要が一巡したことなどから、売上げは前期を下回りました。 ロボティクス製品は、産業用サーボの北米UAV関連等が順調だったことなどから、売上げは前期を上回りました。 有機ELディスプレイでは、自社生産・販売からの事業スキームの変更過渡期のため、売上げは前期を下回りました。 営業損失は、構造改革や退職給付費用の減少による固定費の大幅な圧縮があったものの、主として有機ELディスプレイにおける事業スキーム変更に伴う品種構成の変化や、有機ELディスプレイおよびホビー用ラジコン機器等の減収による操業度悪化に加え、タッチセンサーおよび蛍光表示管の事業終息に伴う影響等により、前期に対して損失が拡大しました。 ② 生産器材 (主な製品:プレート製品、金型用器材、成形・生産合理化機器) 国内では、金型内計測システムをはじめとする成形・生産合理化機器は伸びたものの、主として自動車関連市況の回復遅れの影響に加え、価格競争の影響を受けたことなどにより、金型用器材やプレート製品の販売が低調に推移し、売上げは前期を下回りました。 海外では、アセアン市場は前期並みとなったものの、主力の韓国市場で自動車・家電向けの低迷や安価な中国製品の輸入増加に加え、価格競争の影響を受けたことや、中国生産拠点の再編による計画的な売上減少などにより、売上げは前期を下回りました。 営業損失は、国内における適正売価政策の推進や、中国生産拠点の工場閉鎖による構造改革の効果があったものの、顧客の新規開発の遅れや韓国市場における減収による操業度の悪化に加え、品種構成の悪化により変動費比率が上昇したことなどから前期に対して損失が拡大しました。 (2) 当期の財政状態の概況 (資産、負債、純資産及びキャッシュ・フローの状況に関する分析) ① 総資産は、現金及び預金や投資有価証券の増加などにより、前連結会計年度末に比べ77億9千3百万円増加し、1,088億8千4百万円となりました。 負債は、繰延税金負債の増加などにより、前連結会計年度末に比べ9億5百万円増加し、136億8千4百万円となりました。 純資産は、その他有価証券評価差額金や利益剰余金の増加などにより、前連結会計年度末に比べ68億8千7百万円増加し、952億円となりました。この結果、自己資本比率は77.0%となりました。 ② 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は282億8千1百万円となり、前連結会計年度末に比べ46億7千万円増加しました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は、17億7千万円(前期は46億2千4百万円の獲得)となりました。これは主に、棚卸資産の減少額26億1千7百万円、税金等調整前当期純利益29億2千9百万円や有形及び無形固定資産除売却益36億6千1百万円などによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果獲得した資金は、24億4千3百万円(前期は13億5千1百万円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の売却による収入24億2千3百万円や有形固定資産の取得による支出9億2百万円などによるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、8億3千3百万円(前期は11億5千1百万円の使用)となりました。これは主に、配当金の支払額4億2千5百万円やリース債務の返済による支出1億7千8百万円、非支配株主への配当金の支払額1億2千7百万円などによるものです。 (3) 生産、受注及び販売の実績 ① 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前期比(%) 電子機器(百万円)   12,764   82.2 生産器材(百万円)   24,404   88.4 合 計 (百万円)   37,168   86.2 (注)1.セグメント間の内部売上高又は振替高を含んでいます。 2.金額は売価換算値で表示しています。 ② 受注実績 製品の性質上、原則として需要予測に基づく見込み生産を主体としていますので記載を省略しています。 ③ 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前期比(%) 電子機器(百万円)   15,386   88.1 生産器材(百万円)   27,595   90.1 合 計 (百万円)   42,982   89.3 (注)1.セグメント間取引については、相殺消去しています。 2.最近2連結会計年度における主な相手先別の販売実績および当該販売実績の総販売実績に対する割合は、当 該割合が100分の10以上の相手先が無いため、記載を省略しています。 (4) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しています。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益および費用の報告額に影響を及ぼす見積りについては、過去の実績を勘案し、合理的に判断していますが、見積りには不確実性が伴い、実際の結果と異なる場合があります。 連結財務諸表の作成にあたって採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりです。 ② 経営成績の分析 当連結会計年度の当社グループの売上高は429億8千2百万円、営業損失は22億8千万円、経常損失は6億8千3百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は25億2千2百万円となりました。 売上高については、前期比10.7%減となりました。収益面では、構造改革によるコスト削減効果はあったものの、生産器材事業での品種構成の悪化やタッチセンサーにおける在庫評価損の計上があったことにより、営業損失は22億8千万円(前期は営業損失12億9千2百万円)となり赤字拡大となりました。経常損失は、為替差益の計上があったものの、営業損失の拡大により6億8千3百万円(前期は経常損失2億6百万円)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、固定資産売却益を計上したことにより25億2千2百万円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失2億8千1百万円)となり黒字化となりました。 ③ 財政状態の分析 当連結会計年度末の総資産は、現金及び預金や投資有価証券の増加などにより、前連結会計年度末に比べ77億9千3百万円増加し、1,088億8千4百万円となりました。 当連結会計年度末の負債は、繰延税金負債の増加などにより、前連結会計年度末に比べ9億5百万円増加し、136億8千4百万円となりました。 また、当連結会計年度末の純資産は、その他有価証券評価差額金や利益剰余金の増加などにより、前連結会計年度末に比べ68億8千7百万円増加し、952億円となりました。 この結果、自己資本比率は前連結会計年度末76.3%から0.7ポイント上昇して77.0%となり、1株当たり純資産額は前連結会計年度末に比べて156円22銭増加して、1,975円55銭となりました。 ④ 資本の財源及び資金の流動性についての分析 ・ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は282億8千1百万円となり、前連結会計年度末に比べ46億7千万円増加しました。 営業活動の結果獲得した資金は、17億7千万円(前期は46億2千4百万円の獲得)となりました。これは主に、棚卸資産の減少額26億1千7百万円、税金等調整前当期純利益29億2千9百万円や有形及び無形固定資産除売却益36億6千1百万円などによるものです。 投資活動の結果獲得した資金は、24億4千3百万円(前期は13億5千1百万円の使用)となりました。これは主 に、有形固定資産の売却による収入24億2千3百万円や有形固定資産の取得による支出9億2百万円などによるものです。 財務活動の結果使用した資金は、8億3千3百万円(前期は11億5千1百万円の使用)となりました。これは主 に、配当金の支払額4億2千5百万円やリース債務の返済による支出1億7千8百万円、非支配株主への配当金の支払額1億2千7百万円などによるものです。 ・ 資金需要及び財務政策 当社グループでは、今後もグローバルな市場への展開のために、主に日本における研究開発が不可欠であると考えており、そのための研究開発投資とグループ内の事業投資を継続していきます。 また、当社グループでは引き続き財務の健全性を堅持し、営業活動によるキャッシュ・フローを生み出すことによって、当社グループの成長に必要な資金を調達していくことが可能であると考えています。加えて、機動的かつ安定的な必要運転資金の調達を可能とするため、コミットメントライン契約を締結し、流動性リスクに備えています。なお、本契約における当連結会計年度末の借入実行残高はありません。 ⑤ 経営者の問題認識と今後の方針 経営者の問題認識と今後の方針については、本項に記載のほか、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりです。

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開示資料

出典

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