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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,959.24+192ドル円158.93-1NASDAQ26,195.71+96S&P 5007,663.84+32SOX 指数11,328.43+409/2終値

不二ラテックス

FUJI LATEX CO.,LTD.5199 · Standard · ゴム製品

ゴム製品と精密機器の専門メーカー。コンドーム等の医療機器から緩衝器まで、多様なゴム技術で社会を支える。

概要

不二ラテックスは、ゴムの薄膜化技術を核に医療機器・精密機器・風船・食品容器を手がけるメーカーである。1949年にコンドームの製造で創業し、現在は緩衝器(ショックアブソーバ)を主力に、4つのセグメントで事業を展開する。東証スタンダードに上場し、従業員数は253名(2026年3月期)、連結売上高は約68億円である。

4つの事業セグメントで構成されるグループ

不二ラテックスグループは、当社と子会社2社(不二ライフ、FUJI LATEX SHANGHAI)で構成される。事業は4つのセグメントに分かれる。医療機器事業ではコンドームや分娩介助管などを製造・販売し、精密機器事業では緩衝器(ショックアブソーバ、ロータリーダンパー)を手がける。SP事業では風船や販促用品を、食品容器事業ではゴム製食品容器を扱う。各セグメントは独立した収益単位であり、グループ全体の売上高のうち精密機器事業が約65%を占める最大の柱である。

精密機器事業が収益の7割を稼ぐ構造

2026年3月期の連結売上高68億円のうち、精密機器事業が44億円(構成比65%)を占め、セグメント利益は10億円に達する。同事業は住宅設備、家電、自動車、産業機器向けに緩衝器を供給し、国内外ともに好調である。一方、医療機器事業は売上高21億円、営業利益0.6億円と利益率は低い。SP事業と食品容器事業はそれぞれ赤字であり、全体の収益性は精密機器事業の好調に支えられている。

国内生産を軸に中国・欧州へ展開

生産拠点は栃木県に集中している。2025年6月に栃木工場を閉鎖し栃木千塚工場に統合、さらに真岡工場も2027年度中に栃木千塚へ移転予定で、医療・食品容器の生産を集約する。精密機器事業は新栃木工場を主力とし、隣接地に新工場を計画中。海外では、中国にFUJI LATEX SHANGHAIを設立し緩衝器の輸出入・販売を行うほか、ドイツに代表事務所を設置し欧州市場を開拓している。

自己資本比率30%を達成、ROEは7%前後に

第4次中期経営計画(2021~2023年度)で掲げた自己資本比率30%とROE10%を2023年3月期に達成した。しかし、2025年3月期にコンドーム製造事業の停止と工場統合を決定した影響で、ROEは一時的に7%程度に低下する見通し。2026年3月期の自己資本比率は30.2%、ROEは1.7%(当期純利益6,300万円)である。経営指標としては、短期的にROE8~9%を目指すとしている。

業界の中での役割は医療機器・精密機器・日用品メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
68億円
営業利益
4億円
営業利益率
5.9%
純利益
1億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01医療機器主力

当社が医療機器等のゴム製品(コンドーム)を製造し、子会社の不二ライフが主に販売を担当。避妊具としての用途だけでなく、性感染症予防における公衆衛生上の需要にも応える。

主な製品・サービス1
コンドーム
天然ゴムラテックス製の避妊具。性感染症予防にも有効で、医療機器として製造・販売される。

02精密機器準主力

当社が精密機器(主に緩衝器)を製造し、子会社のFUJI LATEX SHANGHAIが中国での販売や輸出入を担当。緩衝器は、各種機械や装置の振動・衝撃を吸収し、安定動作や騒音低減に貢献する。

主な製品・サービス1
緩衝器
機械や装置の振動・衝撃を吸収するための精密ゴム製品。産業機械や自動車など様々な分野で使用される。

03販売促進・イベント用品準主力

風船及び販売促進用品等の販売を行う。イベントや広告宣伝用途など、多様なシーンで使用される。

主な製品・サービス2
風船
ゴム製の風船。イベント装飾や販売促進キャンペーンなどに使用される。
販売促進用品
販売促進を目的とした各種ゴム製品。具体的な製品名は有報に記載がない。

04食品容器副次

当社が食品容器等の製造・販売を行う。食品の保存・運搬に使用される容器を供給。

主な製品・サービス1
食品容器
食品の保存や運搬に使用されるゴム製またはプラスチック製の容器。

製品と技術

薄さと強度を追求したコンドームと医療用品

医療機器事業の主力はコンドームである。1992年に日本初のブランド品「ミチコ・ロンドン」を、2014年には新素材IR(イソプレンゴム)製の「SKYN」を発売した。その他、子宮内避妊器具(IUD)、分娩介助管(オバタメトロ)など、避妊から出産までをカバーする製品群を持つ。ただし、2025年にコンドームの製造を停止し、今後は販売のみを継続する。医療用ゴム手袋や検査薬も扱う。

静かな動きを実現するショックアブソーバとロータリーダンパー

精密機器事業は、住宅設備や家電、自動車、産業機器向けの緩衝器(ショックアブソーバ、ロータリーダンパー)を製造する。例えば、家具の扉や収納の開閉をスムーズにし、衝撃を吸収する部品である。1981年に不二精器が開発したロータリーダンパーは、回転運動の減速に特化した製品で、多くの業界で採用されている。同社は「Motion Control & Technology」を掲げ、多様なニーズに対応する。

風船と販促用品で企業を支援するSP事業

SP事業は、ゴム風船やフィルムバルーンを用いた広告・販促用品の企画・販売を行う。例えば、店頭イベントで使われる風船や、企業ロゴ入りのバルーンを手がける。2000年に吸収合併したサークルラバーから風船印刷の技術を継承し、国内外のサプライチェーンを活用してビジネスを展開するが、2026年3月期の売上高は0.9億円と小さく、赤字が続いている。

ゴム製食品容器で国内最大手の食品容器事業

食品容器事業は、ゴム製の食品保存容器や調理器具を製造・販売する。同社は国内最大手のゴム製食品容器メーカーと位置づけられ、耐熱性・耐冷性に優れた製品を供給する。2026年3月期の売上高は1.8億円と小規模だが、栃木千塚工場に新設備を導入し、真岡工場からの移転統合により生産効率向上を図っている。同事業は売上減少とコスト増で損失を計上している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

ゴム製品のなかでの位置

ゴム製品の中堅、内需依存度高い

ゴム製品業界に属し、売上高70億円前後とブリヂストンや住友ゴム工業などの大手に比べ小規模。業界大手は海外売上比率が高いが、当社は国内中心の事業構造とみられる。ライバルの横浜ゴムやTOYO TIREも海外展開を強める中、当社の内需依存は競争上のリスクとなる。収益面では2026年3月期に営業利益率5.88%と改善見込みだが、過去の数字が非開示であり、安定性には不透明感がある。

強み

  • 営業利益率が2025/3の2.78%から2026/3に5.88%へ改善見込みで、収益力向上が期待される。
  • 売上高70億円程度の規模で、機動的な経営判断が可能。大手のような複雑な事業構造を持たない。
  • ゴム製品は自動車や産業用など幅広い需要があり、一定の安定性を有する。
  • 内需中心だが、国内市場でのシェア拡大や新製品開発により成長余地がある。

課題

  • 国内市場の縮小や競争激化により、売上減少のリスクが高い。海外展開が不可欠。
  • ブリヂストンや住友ゴムなどの大手に比べ、規模・技術・ブランド力で劣る。
  • 過去の営業利益率が不明で、改善見込みも確実ではなく、収益が不安定な可能性。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

ゴム製品の時価総額近傍。太字が不二ラテックス

時価総額で並べると、掲載7社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15121藤倉コンポジット538億円12.8倍
25185フコク322億円27.5倍
35189櫻護謨73億円10.4倍
45194相模ゴム工業71億円24.7倍
55162朝日ラバー37億円22.8倍
65199不二ラテックス26億円40.0倍
75103昭和ホールディングス1億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 42件

コンドーム製造から始まった1949年の創業

1949年3月、東京都葛飾区に株式会社日本ラテックス工業所を設立し、コンドームの製造を開始した。創業時の工場は葛飾工場である。1961年7月に商号を不二ラテックス株式会社に変更。1965年12月には栃木工場を設置し、生産能力を拡大した。創業から一貫してゴムのディッピング技術を基盤に事業を成長させてきた。

医療機器と緩衝器への多角化が進んだ1970年代

1970年12月、子会社の不二ライフを設立し医療用具の販売を開始。1974年1月にはフジ化工を吸収合併し、ゴム手袋の製造を継承した。さらに1980年10月に不二精器を設立し、ショックアブソーバの販売を開始。これにより医療機器と精密機器の両軸が形成された。1983年7月にはロータリーダンパーの開発・製造を始め、精密機器事業の製品ラインアップを拡充した。

ブランドコンドーム発売とJASDAQ上場の1990年代

1992年8月、日本初のブランドコンドーム「ミチコ・ロンドン」を発売し、消費財としての認知度を高めた。1995年7月には栃木工場でISO9002認証を取得し、品質管理の国際標準化に対応。2000年12月に株式会社サークルラバーを吸収合併し、ゴム風船の印刷加工にも進出した。2004年12月には株式をJASDAQ証券取引所に上場し、資金調達力を強化した。

中国進出と工場集約を進めた2000年代以降

2004年9月、中国にFUJI LATEX SHANGHAIを設立し、緩衝器の輸出入・販売拠点とした。2005年9月には家具転倒防止器具「不動王」シリーズを発売。2014年4月には日本初の新素材IR製コンドーム「SKYN」を発売した。一方、老朽化した工場の統廃合も進め、2002年4月に不二精器を吸収合併、2025年6月には栃木工場を閉鎖し栃木千塚工場に統合した。

コンドーム製造停止と構造改革の2020年代

2023年3月期にROE10%と自己資本比率30%を達成したが、2024年以降は市場縮小やコスト高に直面。2025年3月期、コンドーム製造事業の停止と真岡工場の栃木千塚工場への統合を決定した。2026年3月期には栃木工場の閉鎖を完了し、精密機器事業の新工場構想にも着手。第5次中期経営計画ではROE8~9%を目指す。2022年4月には東証の市場再編に伴いスタンダード市場に移行している。

年表42件を開く

1940年代

  • 1949年3月創業株式会社日本ラテックス工業所を葛飾区本田川端町(現在の葛飾区東立石)に設立し、葛飾工場としてコンドームの製造開始。

1960年代

  • 1961年7月商号変更株式会社日本ラテックス工業所より不二ラテックス株式会社に商号変更。
  • 1965年12月栃木工場(栃木県栃木市)を設置。

1970年代

  • 1970年12月ロニーベンディング産業株式会社(現・不二ライフ株式会社)を栃木県栃木市に設立し、医療用具の販売開始(現・連結子会社)。
  • 1972年8月本社(東京都千代田区)を移転。
  • 1974年1月M&Aフジ化工株式会社を吸収合併、真岡工場(栃木県真岡市)を設置し、ゴム手袋の製造を継承。
  • 1975年4月名古屋営業所を設置。
  • 1977年11月子宮内避妊器具(I・U・D)の製造開始。

1980年代

  • 1980年1月分娩介助管(オバタメトロ)の製造開始。
  • 1980年9月社団法人日本証券業協会(東京地区協会)の店頭登録銘柄に指定。
  • 1980年10月創業不二精器株式会社(現・当社と合併)を東京都千代田区に設立し、ショックアブソーバ(緩衝器)の販売開始。
  • 1981年4月福岡営業所を設置。
  • 1981年5月不二精器株式会社は新栃木工場(栃木県栃木市)を設置し、ショックアブソーバの開発、製造開始。
  • 1982年11月本社新社屋完成。
  • 1983年7月不二精器株式会社は沼和田工場(栃木県栃木市)を設置し、ロータリーダンパーの開発、製造開始。

1990年代

  • 1992年8月日本初のブランドコンドーム(ミチコ・ロンドン)発売。
  • 1995年7月栃木工場においてISO9002認証取得。
  • 1998年1月不二精器株式会社ISO9001認証取得。
  • 1999年12月食品容器発売。

2000年代

  • 2000年9月M&A株式会社サークルラバーを吸収合併。真岡工場でゴム風船の印刷加工を開始。
  • 2001年4月不二精器株式会社は新栃木工場と沼和田工場を併合し、新たに現在地に新栃木工場(栃木県栃木市)を設置。
  • 2002年4月M&A不二精器株式会社を吸収合併。
  • 2003年8月栃木工場においてISO9002から9001へ移行。
  • 2004年1月新栃木工場においてISO14001認証取得。
  • 2004年7月栃木工場においてISO13485認証取得。
  • 2004年9月中国で貿易業務を行うFUJI LATEX SHANGHAI CO.,LTD.(現・連結子会社)を設立。
  • 2004年12月上場株式会社ジャスダック証券取引所に株式を上場。
  • 2005年4月栃木工場においてISO14001認証取得。
  • 2005年6月新栃木工場増築完成、翌7月操業開始。
  • 2005年9月"震度7"対応の不動王シリーズ(家具転倒防止器具)の販売を開始。
  • 2006年10月真岡工場(うち医療機器関連)においてISO13485及びISO9001の拡張。

2010年代

  • 2010年4月上場ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所(JASDAQ市場)に株式を上場。
  • 2010年10月上場大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場。
  • 2013年7月上場東京証券取引所と大阪証券取引所の現物市場統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場。
  • 2014年4月日本初の新素材IR製コンドーム「SKYN」発売。
  • 2016年9月緩衝器増産のため新栃木工場を増築。
  • 2016年12月ドイツ代表事務所を設置。
  • 2018年11月栃木千塚工場(栃木県栃木市)完成。

2020年代

  • 2020年7月栃木千塚工場(うち医療機器関連)においてISO9001の拡張。
  • 2020年10月栃木千塚工場(うち医療機器関連)においてISO13485の拡張。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のJASDAQ(スタンダード)からスタンダード市場に移行。
  • 2025年6月M&A栃木工場を閉鎖し、栃木千塚工場へ移転及び統合。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で253人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は559万円で、9期前と比べて+4.7%平均年齢は42.4歳、平均勤続年数は13.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月290
2018年3月301
2019年3月53441.312.6297
2020年3月51341.912.8292
2021年3月49540.511.8285
2022年3月51240.411.7287
2023年3月51840.712.9276
2024年3月53741.412.9278
2025年3月53941.613.225080
2026年3月55942.413.5253158

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率2.3%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)62.7%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社2(国内 1 / 海外 1、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位6)
栃木千塚工場 — 栃木県栃木市1,976百万円
医療機器事業 精密機器事業 食品容器事業
新栃木工場 — 栃木県栃木市1,157百万円
精密機器事業
本社ビル — 東京都千代田区631百万円
医療機器事業 精密機器事業 SP事業 食品容器事業 全社共通
不二物流倉庫跡地 — 栃木県栃木市119百万円
全社共通
栃木工場 — 栃木県栃木市117百万円
全社共通
真岡工場 — 栃木県真岡市59百万円
食品容器事業
主な関係会社
  • 国内
    不二ライフ㈱
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    FUJI LATEX SHANGHAI CO.,LTD.
    中国上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は68億円営業利益4億円前期と比べると減収増益で、売上が-5.6%、利益が+100.0%。

売上高
-5.6%
68億円
営業利益
+100.0%
4億円
純利益
-66.7%
1億円
営業利益率
5.9%
前期比 +3.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高75億円68億円
営業利益5億円4億円
純利益3億円1億円
1株あたり配当¥83¥83

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は18億円、営業利益は1億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−5.3%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q191
2024年1Q1915.31
2024年2Q2015.01
2024年3Q18211.11
2024年4Q180
2025年2Q3612.81
2025年4Q3612.82
2026年2Q3425.90
2026年4Q3425.91
2027年1Q1815.61

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は62億円から68億円へ1.1倍に増えた。直近期の営業利益率は5.9%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
東京証券取引所と大阪証券取引所の現物市場統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場。
2013年3月6232
2014年3月6432
2015年3月672−2
2016年3月6964
2017年3月7254
栃木千塚工場(栃木県栃木市)完成。
2018年3月7961
2019年3月8354
2020年3月7200
2021年3月6922
2022年3月815−1
2023年3月8175
2024年3月7543
栃木工場を閉鎖し、栃木千塚工場へ移転及び統合。
2025年3月72222.83
2026年3月68435.91

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高68億円のうち、営業利益として残るのは4億円5.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1億円、売上の1.5%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金73.5%50億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金19.1%13億円
  • その他の費用持分法損益などの調整1.5%1億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.9%4億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
26.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.6pt
5.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比5.9pt
1.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比5.9pt
1.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが6億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは5億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は22億円で、売上の3.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月−3−13−410
2014年3月5−21314
2015年3月6−1−6513
2016年3月7−1−6613
2017年3月3−107−713
2018年3月9−145−513
2019年3月3−2021−1716
2020年3月4−5−3−112
2021年3月7−1−5613
2022年3月12−2−81016
2023年3月8−1−7716
2024年3月2−1−3114
2025年3月63−3920
2026年3月6−1−3522

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は103億円。このうち返さなくてよい自己資本が40億円で、自己資本比率は39.4%(業種中央値60.6%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月82226026.4
2014年3月87236425.8
2015年3月82216125.9
2016年3月86256129.1
2017年3月95296630.0
2018年3月106297727.7
2019年3月1363210423.9
2020年3月127319624.6
2021年3月124339126.6
2022年3月118318726.2
2023年3月115367931.2
2024年3月113397434.1
2025年3月111417036.8
2026年3月103406239.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
23億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
28億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
5億円
在庫として抱えている分
負債合計
62億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
68
/ 100
安定性自己資本比率26 / 40
収益力営業利益率12 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

ゴム製品 17社との比較

同じゴム製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り17社中5位あたり、逆に低いのは自己資本比率17社中16位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
1.6%/中央値 7.5%
P25 3.2%P75 10.3%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.9%/中央値 7.5%
P25 5.7%P75 10.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
39.4%/中央値 60.6%
P25 51.0%P75 69.4%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-5.6%/中央値 1.7%
P25 -0.0%P75 3.5%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.1%/中央値 3.6%
P25 3.1%P75 4.2%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,010で、1年前と比べて+4.8%過去52週の値幅のなかでは40%の位置にある。

¥2,010+0.5%1ヶ月-0.7%1年+4.8%時価総額26億円
過去52週の値幅
安値¥1,873高値¥2,217

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)40.0倍
PER (会社予想)8.9倍
PBR0.62倍
配当利回り4.13%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価1996円は25日線(1952円)と75日線(1952円)を上回る。週足では緩やかな上昇基調で、52週高値2217円から-10.0%の水準。出来高は低調だが、7月15日に4,000株とやや増加。1ヶ月で+4.4%と上昇し、200日線(1933円)も上回っており、中期的な強気シグナル。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 45/100)

PERが39.7倍と同業平均17.5倍を大きく上回り割高感があるが、PBRは0.63倍と同業平均0.93倍を下回り割安。ROEは1.6%と低く収益性は乏しい。配当利回り4.06%は同業平均3.39%を上回るが、配当性向144.7%と配当が利益を超過しており持続性に懸念。割高要素と割安要素が混在し、ほぼ妥当な水準。

指標この会社業種平均
PER (実績)40.0倍16.9倍
PER (予想)8.9倍
PBR0.62倍0.91倍
ROE1.6%4.7%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

財務体質はPBR0.63倍と割安感があるが、業績悪化と低収益が懸念。強気派は資産価値や配当利回り4.06%に着目。弱気派は売上減少と利益率の低さを問題視。両論対立。

プラスに働く材料7
  • PBR0.63倍の割安

    解散価値を下回る株価水準。

  • 高配当利回り

    4.06%と安定的な配当が期待できる。

  • 業績改善期待

    2026/3期は営業利益率5.88%と改善見通し。

  • 営業利益2→4億円と改善基調2026/3期影響

    2025/3期営業利益2億→2026/3期4億円と倍増。収益力回復。

  • PBR0.63倍の割安水準継続影響

    PBR0.63倍と解散価値以下。株主還元で修正余地。

  • 高配当利回り4.06%通年影響

    年間配当81円/株で利回り4.06%。安定配当継続中。

  • 売上高減少にもかかわらず利益改善通年影響

    売上高は75→72→68億円と減収だが、コスト削減で利益向上。

マイナスに働く材料7
  • 売上減少トレンド

    売上高が81億→75億→72億と連続減少。

  • 低収益性

    ROE1.6%と資本効率が悪い。

  • 競争力の弱さ

    差別化要因がなく価格競争に晒されやすい。

  • 売上高減少トレンド継続影響

    売上高が75→72→68億円と3期連続減収。需要減退が続く。

  • 純利益の不安定性通年影響

    純利益3→3→1億円と変動。2026/3期は特別損失の可能性。

  • 高PER39.7倍の割高感継続影響

    PER39.7倍と同業比割高。成長期待剥落でバリュエーション調整。

  • 原材料価格上昇リスク継続影響

    ゴム製品メーカーで原材料高が利益を圧迫する可能性。

次の決算で確かめる点
売上高推移
減少傾向が続くか、底打ちするかの判断材料。
営業利益率
収益性改善の進捗を確認。
原材料価格
ゴム価格などが収益に与える影響を把握。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり83で、前期から+3.8%いまの株価に対する利回りは4.13%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥83
1株あたり
配当利回り
4.13%
いまの株価に対して
配当性向
144.7%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月5016.6
2018年3月500.078.2
2019年3月500.016.6
2020年3月30−40.0
2021年3月300.039.7
2022年3月5066.7
2023年3月500.012.6
2024年3月500.022.4
2025年3月7856.033.2
2026年3月813.8144.7

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥83

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ1,276人。区分でいちばん多いのは個人・その他83.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が12.8%を占め、残る87.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他79.280.081.381.982.383.2
事業法人9.39.89.89.99.89.9
証券会社4.74.83.54.23.53.0
金融機関3.12.83.32.53.12.9
自己株式1.41.41.41.41.41.4
外国法人3.72.51.81.21.10.7
外国人個人0.00.00.30.30.30.4

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01岡本 昌大11.97
02岡本 和大10.65
03岡本 明大9.02
04岡本 和子8.09
05不二ラテックス共栄会5.99
06岡本 正敏2.64
07株式会社りそな銀行2.33
08株式会社大木2.10
09オカモト株式会社2.02
10赤松 元子1.87

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近4
  • 2026-08-18
    不二ラテックス共栄会 理事長 長谷川 英之
    変更報告
    6.38%
  • 2026-08-18
    不二ラテックス共栄会 理事長 田中 眞介
    変更報告
    0.00%
    -6.02pt
  • 2026-08-04
    不二ラテックス共栄会 理事長 長谷川 英之
    新規の大量保有報告
    6.38%
  • 2026-08-04
    不二ラテックス共栄会 理事長 田中 眞介
    新規の大量保有報告
    0.00%
    -6.02pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+302%、1株純資産は14期で+1782%。直近期のROEは1.6%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月131707.612.241.9
2014年3月131777.412.643.4
2015年3月−13167
2016年3月3219717.68.516.0
2017年3月3092,25014.78.716.6
2018年3月722,3093.241.578.2
2019年3月3132,55212.97.116.6
2020年3月−212,456
2021年3月1342,6055.322.139.7
2022年3月−1132,443
2023年3月4082,82115.54.812.6
2024年3月2283,0437.88.222.4
2025年3月2353,2097.57.333.2
2026年3月503,1931.640.2144.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

7名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は7名。2026/3期の役員報酬は総額89百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
近藤安弘代表取締役社長612,877
金原辰弥取締役 管理本部長 兼 財務部長 兼 社長室長622,300
岡本昌大取締役 医療機器本部長 兼 ヘルスケア営業部長 兼 メディカル営業部長49154,250
畑山幹男取締役(監査等委員)701,200
深沢岳久取締役(監査等委員)571,500
有沢正人取締役(監査等委員)66100
田中泉取締役(監査等委員)38100

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)3616120
社外取締役416164
取締役(社内)1121212

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容409字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社の企業集団は、当社、子会社2社で構成され、主にゴム製品及び精密機器等の製造・販売及びそれらに付帯する事業を行っております。 当社グループの事業に係わる位置づけ及びセグメントの関連は、次のとおりであります。 また、当社グループの事業は、セグメントと同一の区分であります。 (1)医療機器事業 当社が医療機器等のゴム製品の製造・販売を行っております。 不二ライフ㈱が主に当社商品(コンドーム)の販売を行っております。 (2)精密機器事業 当社が精密機器(主に緩衝器)の製造・販売を行っております。 FUJI LATEX SHANGHAI CO.,LTD.が、主に緩衝器の輸出入及び中国国内での販売を行っております。 (3)SP事業 当社が風船及び販売促進用品等の販売を行っております。 (4)食品容器事業 当社が食品容器等の製造・販売を行っております。 事業の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題5,433字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社は、健康・創造・志の三つの思いを調和させ、「世界の人々の健康と豊かな暮らしに貢献し、人々に喜ばれ、信頼される企業になる」を経営理念のひとつとして掲げています。また、豊かさの追求、世界№1・オンリーワン企業を目指す、信用の確立、継続的な成長と発展、イノベーションへの挑戦、を全ての活動につながる価値観として位置付け、さらに熱意、誠意、創意を基本的な行動原則としています。この価値観と行動原則が経営理念を支えています。そして、真に社会的ニーズに応え、社会貢献につながる強固な経営基盤を構築することを目標にしています。 世界最高水準のゴムの薄膜化技術及び新素材を基にコア技術を生かしたゴム製品、及び独自の技術力とノウハウを駆使・凝縮した高機能かつバリエーション豊富な精密機器(緩衝器)製品を主力としております。創造性のある高品質・高付加価値で安全な、そして環境にも配慮した製品を市場に提供することによって社会的責任を果たし社会経済の発展に貢献できるものと確信しています。企業の継続的発展・企業価値の最大化を目指し実現していくことで、株主、取引先、投資家、従業員、地域社会等の全ての人々の信頼と期待に応え、企業市民としての責任を果たしてまいります。 (2)目標とする経営指標 着実な事業拡大と効率的な事業運営により経営ビジョンを実現してまいります。「成長戦略」の推進を基本方針とし、設備投資等を核とした成長投資を積極的に展開した「第3次新中期経営計画(2018年3月期から2020年3月期まで)」、「前計画に基づく投資の効果実現・投資回収」と「有利子負債水準の適正化」を掲げた「第4次新中期経営計画(2021年3月期から2023年3月期まで)」を推進してまいりました。 投資効果の実現については事業分野ごとに濃淡が出ましたが、有利子負債水準の適正化は順調に推移し、その結果として第4次新中期経営計画の最終年度である2023年3月期の設定目標であった収益性指標の自己資本当期純利益率(ROE)10.0%、健全性指標の自己資本比率30%をそれぞれ達成することができました。 「第5次新中期経営計画(2024年3月期から2026年3月期まで)」では「ものづくりの強化」を軸とした成長加速に取組んでまいりましたが、中間年度である2025年3月期に、事業構造改革の一貫としてコンドーム製造事業の停止と老朽化した工場の統合を決定いたしました。この決定に基づき、栃木工場については2025年6月に栃木千塚工場への統合を完了し、また、真岡工場につきましても2027年3月期中に同工場への統合を予定しております。今後この構造改革の過程で、目標とする経営指標である自己資本当期純利益率(ROE)につきましては一時的に7%前後の水準を想定いたしますが、短期的には8~9%程度を目指して企業価値の向上に努めてまいります。 <資本コストや株価を意識した経営の実現> 資本コストや株価を意識した経営の実現に向け、事業構造改革や成長投資の推進、株主還元、経営基盤の強化を確実に進めていくことにより、株主資本コストを上回る収益力の確保に加えて、持続的成長期待の創出を図ることで、企業価値向上とPBRの早期改善を目指してまいります。 (3)中長期的な会社の経営戦略 中期経営計画は、従来の実績と課題を念頭に置き、長年培った技術力に磨きをかけると同時にユーザーの多様なニーズに応えられる新製品の開発を行い、事業成長性の追求を基本方針としております。既存事業の強化、製造業として競争力の源泉である「ものづくり」の強化、各事業分野でオンリーワンの存在となり収益性の高い事業の集合体となる、の3点を柱に、新市場の開拓を中心とした営業基盤強化と、コスト意識を持って収益改善と財務体質強化を図り、強固な経営基盤の確立と持続的成長の実現を可能とする中長期的な方向性を明確にしております。 セグメントごとの経営戦略は以下のとおりとなります。 <医療機器事業> バースコントロール総合メーカーとして避妊から出産介助までの領域をカバーする製品群の開発・販売に注力いたします。中核部門であるヘルスケア事業については、工場の統合を進めることによりメディカル事業及び食品容器事業とともにディッピング技術を核とした医療生活用品の中核拠点を確立し、開発拠点の一元化による人的資源の最適化を通じて技術力及び製品開発力を強化し、新たな価値を市場に提供してまいります。メディカル事業では、高品質な製品バリエーションの拡充と製造設備の自働化及び原材料の調達多様化に注力してまいります。 <精密機器事業> 精密機器事業の主力製品であるショックアブソーバ及びロータリーダンパーは住宅設備、家電、自動車、産業用生産設備等の多岐にわたる市場で展開をしております。総合緩衝器メーカーという他に類をみないグローバルニッチ企業を目指し、「Motion Control & Technology」を旗印に消費者ニーズの多様化、製品の高付加価値に資する創造的かつハイレベルな製品開発を継続してまいります。 <SP事業> 長年にわたり培ってきた、ゴム風船やフィルムバルーンを媒体とした広告・店頭販促用品での対面コミュニケーションのサポート経験や国内外のサプライチェーンの組織化ノウハウを活かして、バルーンの使用によるヒューマンタッチなビジネスを企画提案し、具体化できる国内随一の企業として存在感を発揮してまいります。 <食品容器事業> 国内最大手のゴム製食品容器メーカーとして、根強い需要に対して安定した品質と納期で製品供給を行ってまいります。現在、新生産設備を栃木千塚工場内に設置準備中であり、設備稼働後は現在の生産拠点である真岡工場を同工場に移転統合することにより、生産効率向上を目指します。また、耐熱性・耐油性を改善することにより食品全般への対応を目指すほか、食品用以外の用途拡大にも取り組んでまいります。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社を取り巻く中長期的経営環境につきましては、多様化する市場ニーズ、技術革新、生産拠点のグローバル化の進展、製品の安全性への要請、気候変動への対応等、その基本的構図は大きく変わらないものと予想され、持続可能な社会の実現と当社グループの持続的な企業価値向上の両立に向けて、戦略の明確化とガバナンスへの取組み強化が重要となります。 当社が優先的に対処すべき事業上の課題は、各事業の成長性と収益性からみて、その事業領域に相応しい経営資源を適正に配分していくこと、及び事業ポートフォリオの見直しや事業継続の可否判断を適時適切に実施していくことです。製造業として生産設備や研究開発への投資はもとより、人材の確保やIT化投資等、多岐にわたる必要投資を限られた経営資源の中から選択・決定していかなくてはならず、そのためには意思決定の基準や枠組みの更なる高度化が必要です。 また、財務上の課題として、従前の中期経営計画に基づく成長投資に伴い増加した有利子負債の適正化があげられますが、引き続き、投資の成果による営業キャッシュ・フローの強化とともに、有利子負債の削減と、株主還元、内部留保、投資の配分を適正に実施していきます。 かかる課題認識の下、中長期的な経営の基本方針に基づき、経営体質の強化、持続的な事業の成長、企業価値の向上を実現するために、以下の経営課題に取り組んでまいります。 ① 技術力の強化、新製品の開発 新技術、新製品の開発は「ものづくり」に真摯に取り組む当社の生命線と考えております。 医療生活用品各事業においては、工場の統合を進めることによりヘルスケア事業、メディカル事業及び食品容器事業にかかるディッピング技術を核とした医療生活用品の中核拠点を確立し、開発拠点の一元化による人的資源の最適化を通じて技術力及び製品開発力を強化し、新たな価値を市場に提供してまいります。 精密機器事業ではハイレベルでユニーク、かつコストパフォーマンスに優れた独自の製品を生み出す技術力をバックに、新たな素材開発と機能性を睨んだ製品開発に注力し次期成長エンジンを生み出すことでニッチトップ企業を目指してまいります。また、営業部門と技術・研究開発部門の緊密な連携を通し、ユーザーのニーズを的確に先取りすることで製品開発に生かしてまいります。生産工場においては、新製品開発と効率生産を可能にする最新設備の拡充を継続的に推進してまいります。現工場の隣地購入により敷地面積が約2.3倍となりましたが、新工場設置に向けて「製品イノベーションプロジェクト」と「スマートファクトリープロジェクト」を進めてまいります。 さらに、永年培ってきた技術・技能を受け継ぐべき人材の育成に取り組んでまいります。特に、中核となる戦略製品群につきましては、革新的な生産技術の開発にチャレンジし、競合他社との差別化とリーディングカンパニーとしての揺るぎ無い地位を確立してまいります。 ② 新分野・新商材・新規事業への取組み 将来にわたって持続的成長を遂げていくためには、当社の中核事業に加え、既存の独自技術・営業基盤を生かした新たなコア事業の創出が重要な課題と認識しております。世界に通用する技術や優位性の高い製品の開発に積極果敢に取り組むと同時に、共同開発や技術提携等により新たな可能性を追求してまいります。海外も含め積極的に新分野を開拓し、新規事業領域の拡大と成長分野への進出、事業基盤の拡充に取り組んでまいります。 ③ 生産性向上と効率性を追求した設備投資 生産革新によるQCDの追求を基本方針として、全社を挙げてコスト意識の徹底を図ってまいります。同時にISOをベースとした管理体制の整備と強化に注力し、生販一体となった業務運営による生産性の向上と効率性を追求いたします。自動化生産設備の開発と積極的な導入を柱とした生産能力の拡大だけでなく、既存設備の整備・更新にあたっては抜本的な生産システムの再構築を視野に、不良率の低減を始めとしたローコスト運営に資するシステム化を図り、投資効率の高い設備改革に取り組んでまいります。その一環として老朽化の進んだ生産拠点の統合を進めてきており、2027年3月期に2大工場体制を確立します。また、生産拠点の防災対策のみならず、多角的な視点から実効性の高い事業継続計画(BCP)の策定を進めてまいります。 ④ 海外市場の開拓、ネットワークの拡大 成長が見込める海外市場を開拓すべく新規の販売ネットワークの拡大に取り組んでまいります。中国に有する販売拠点との連携を強化し、高度な技術に裏付けされた当社製品とブランド力を前面に掲げ、中国、欧米、東南アジアへ向けて多面的な取組みを推進いたします。また、取引ウェイトが高くなる海外の顧客への対応力強化のために海外代理店網の拡充に注力し、営業及び技術面のサポート体制を拡充いたします。 ⑤ 人材の採用と育成 企業の成長を目指すうえで組織体制の強化は不可欠であり、中長期的視点で優れた人材を継続的に採用し育成してまいります。個々の能力とモチベーション、新たな創意工夫を引き出すために働きがいのある職場環境の整備・拡充を行い、働く人の視点で働き方改革を推進してまいります。 ⑥ 財務体質の強化 製造業として、その根幹をなす生産設備及び研究開発関連への投資資金を確保するために、収益の拡大を図ってまいります。生産性向上と合理化の推進に向けた投資により総合的なものづくりシステムの改善を図り、生産サイクルにおける適正棚卸資産の維持と製造・管理コストの削減に努めてまいります。同時に、経営環境の変化に柔軟に対応し持続的成長の実現に向けて、自己資本の増強と有利子負債の削減等を柱とする財務体質の強化に努めてまいります。 ⑦ 経営管理体制の整備と強化 企業の持続的成長と企業価値の向上の実現に向けて、コーポレート・ガバナンス体制の強化に取り組んでまいります。内部統制、リスク管理、情報管理、コンプライアンスへの取組みを強化徹底し、より信頼性と透明性の高い経営を実現しコーポレート・ガバナンスの実効性を高めてまいります。さらに、成長戦略を推進し業容の拡大を支えるために、変化に強く柔軟な対応が可能となるITシステムの整備と再構築を推進すべく2020年度に設置したデジタル推進室を中心に、全社的なデジタル化活動を強化促進いたします。 ⑧ 企業文化の醸成 当社のあるべき姿を見据え、従来から判断や行動の基本としてきた経営理念、価値観、行動指針を「FUJILATEX WAY」として改めて明確にし、すべての活動につながる価値観を体系化しております。今後はこの企業ビジョンを全役職員で共有すべく、あらゆる機会を捉え、ひとりひとりの理解が深まるよう様々な施策により継続的に展開してまいります。日々の業務活動の拠り所とし、さらに社会貢献につながることを願いとして積極的に取り組んでまいります。
事業等のリスク2,327字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (知的財産に関するリスク) 当社グループは、開発する製品は多種、広範囲で、これに関連する知的財産権もまた複雑で多岐にわたっております。新製品の開発にあたっては、他者の権利を侵害しないように細心の注意を払っております。現在、第三者より知的財産権に関する侵害訴訟は提起されておりませんが、権利侵害等の理由により第三者から販売差し止め等の訴訟を提起される可能性があります。また、第三者による権利侵害があり類似品が製造されることを完全に防止できない可能性があります。 このように、知的財産権における保護の失敗や不当な侵害は、当社グループの事業展開、業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (金利変動によるリスク) 当社グループは、相対的に有利子負債比率が高い水準にあります。金利の固定化、金利スワップ取引等による金利変動リスクの回避を視野に入れ、調達コストの低減を心がけておりますが、今後金利が上昇した場合には経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (資金調達に係るリスク) 当社グループは、金融機関と締結している借入に係る契約の一部に財務制限条項が付されており、同条項に抵触し、期限の利益を喪失した場合には当社の財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。 (原材料高のリスク) 当社グループ製品の主要原材料はいずれも値上げ圧力が強く、シリコンオイル、樹脂、天然ゴムなどの商品市況の影響による価格上昇も要因となり、製品原価に影響を及ぼす可能性があります。製品価格への転嫁や、合理化等の企業努力で値上げコストを吸収していく方針ですが、業績及び財務状態に影響を及ぼす可能性があります。 (原材料・部品の調達リスク) 当社グループは、合理的な価格で適切な品質及び量の原材料、部品等を調達しており、その調達はサプライヤーの供給する能力に依存しております。需要過剰の場合は十分な供給が受けられない可能性や、価格が高騰する可能性があります。さらに、自然災害等によりサプライチェーンが被害を受けた場合は生産活動に影響を及ぼす可能性があります。調達に関連するリスクを回避するため、複数のサプライヤーを確保し緊密な関係構築に努めておりますが、供給不足等の問題が発生した場合は業績に影響を及ぼす可能性があります。 (災害発生のリスク) 当社グループの生産拠点は、栃木県に集中しており、予期せぬ地震や停電その他の災害が発生した場合には、開発、生産拠点等が大きな損害を受け、業績に影響を与える可能性があります。なお、一定期間以上築年数が経過して老朽化の進んだ一部の工場については、地震等の災害により大きな被害を受けることも想定されます。 (国際的活動及び海外進出のリスク) 海外で事業を行う際には、以下のような特有のリスクがあります。 ・政治的、経済的、法制的、社会情勢の変化に伴う地政学的リスクの影響 ・為替レートの変動 ・社員の採用と雇用維持及びマネジメント 国際的活動に当社グループが十分に対処できない場合、事業展開、業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (資産価値の変動、減損会計に対するリスク) 当社グループの保有する土地や設備、有価証券などの資産価値低下等による減損処理が必要となった場合、業績及び財務状態に影響を及ぼす可能性があります。 (法的規制などのリスク) 当社グループの製造するメディカル製品等は基本的に薬機法の規制を受けており、これらの製造販売を行うためには、厚生労働大臣の承認、製造所については都道府県知事の許可を必要とします。許認可の未承認や取り消し等により事業展開、業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (製品の品質問題に関するリスク) 当社グループは品質管理には万全を期しておりますが、現在の技術・管理水準を超える品質に与える重大な問題等により、製造物責任に基づく製品の回収・損害賠償責任等に至るおそれがあり、業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (情報システム・セキュリティリスク) 当社グループは、経営情報資産・ネットワーク設備等について社外への漏えい及び不正アクセスを防ぐためにクラウド化、ファイアウォールなどのセキュリティの強化、社内啓蒙に努めております。しかし、予期しないコンピュータウイルスの発生・不正アクセスなどその規模によっては業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (環境保全に関するリスク) 当社グループは水質汚染、有害物質、廃棄物などに関する種々の環境関連法令及び規制等の適用対象となる多数の製造設備を保有しております。設備の管理や生産活動には万全の注意を払い、様々な対策を講じております。環境関連法令及び規制等の遵守、追加的な環境改善への取組み、不測の事態への対応等が極めて困難な場合や関連費用の増加、違反による事業停止などにより業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (人材確保に関するリスク) 当社グループは、創業以来培ってきた技術を基に最先端の技術開発を推進し競争力を維持するために、優秀な人材の確保が不可欠です。事業拡大や展開に合わせて計画どおりに人材が確保・教育できない場合は業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,663字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1)経営成績 当連結会計年度におけるわが国経済は、政策金利引き上げ後も円安傾向で推移するなどインフレ圧力の懸念は残るものの、実質賃金の緩やかな改善に沿って個人消費が持ち直し、緩やかな景気回復となりました。 世界経済については、AI関連需要の想定以上の強さや株高の資産効果を受けて成長率が上振れし、米国ではAI普及による企業収益の厚みにより関税に伴う景気押し下げ影響を減殺し足元の景気は堅調、欧州ではエネルギー高など構造問題が残存し緩やかな成長、中国では補助金が内需を押し上げ景気減速に歯止めがかかっています。一方で地政学的リスクの継続によりサプライチェーンやエネルギー価格への予期せぬ変動も想定され、景気の先行きに対する不透明感も残っています。 このような状況の下、当社は精密機器事業が国内・海外市場向けとも売上が好調に推移し、全社の売上を牽引いたしました。一方で医療機器事業が展開するヘルスケア部門においては、昨年度のコンドーム製造事業停止に伴う減収分を補完する新商品群投入の遅れ等が響いたこと、また、SP事業においては事業再構築に伴う大幅な売上減少が生じたことから、全体としては前年度比で減収となりました。 また、従業員の処遇改善や部材高騰等のコスト上昇を、合理化と販売価格の適正化等による利鞘の確保により吸収に努めましたが、利益率の高い精密機器事業の売上が伸長したこと、医療機器事業におけるヘルスケア部門のコスト構造改善が進んだことにより、前年度比で営業増益となり、利益率も改善いたしました。 医療機器事業におけるヘルスケア部門については、少子高齢化に伴う国内市場縮小の傾向が続いていることも踏まえ、老朽化した栃木工場におけるコンドーム製造事業を停止し、同工場の栃木千塚工場への統合を2025年6月に完了いたしました。 また、同じく老朽化した食品容器事業の生産拠点である真岡工場についても、栃木千塚工場内に新たな生産設備を設置した上で移転統合する計画を進めており、医療生活用品の生産拠点は栃木千塚工場に再編統一されることになります。 一方で、精密機器事業の生産拠点についても、現工場の隣接地に新たな工場用地を確保し、次世代の製造拠点構想の検討に着手しております。これにより、精密機器と医療生活用品の二つを基軸製品とした2工場体制を進めてまいります。 その結果、当連結会計年度の売上高は、6,798百万円と前年同期と比べ400百万円(△5.6%)の減少となりました。 利益面につきましては、生産合理化と投資計画の見直しや諸経費の節減と共に販売価格適正化に継続的に取り組み、営業利益は415百万円と前年同期と比べ207百万円(99.4%)の増益、経常利益は337百万円と前年同期と比べ166百万円(97.6%)の増益となりました。また、工場の移転統合に伴う一時費用を特別損失に計上したことにより、親会社株主に帰属する当期純利益は63百万円と前年同期と比べ234百万円(△78.7%)の減益となりました。 セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。なお、セグメント損益は、営業利益又は営業損失に基づいております。 医療機器事業 コンドームの製造停止に伴い前年までの製品コンドーム売上が減少し、ヘルスケア商品群は検査薬を中心に売上が好調に推移したものの、一部の値上げ品に対する駆け込み需要の反動減もあり、メディカル製品と併せた医療機器事業の売上は前期比で減収となりました。 また、利益面では売上減少に伴う減益要因に対して、ヘルスケア部門の工場移転による生産コスト構造の変更等に伴う費用低下要因が上回ったため、前期比で増益となりました。 この結果、売上高は2,127百万円と前年同期と比べて398百万円(△15.8%)の減少となりました。 セグメント利益は、3年連続で黒字を計上し、59百万円と前年同期に比べ51百万円(682.6%)の増益となりました。 精密機器事業 精密機器事業は市場の回復に伴い受注残が堅調に推移し、一部海外市場向けで減速感が顕在化したものの、事業全体としては売上も好調に推移しました。 利益面では、売上増加に伴う増益要因に加えて、労務費の上昇や部材等のコスト上昇を生産の合理化と販売価格の適正化により吸収したことによる原価低減効果により、増益となりました。 この結果、売上高は4,401百万円と前年同期と比べて330百万円(8.1%)の増加となりました。 セグメント利益は、1,021百万円と前年同期と比べて311百万円(43.9%)の増益となりました。 SP事業 フィルムバルーンを中心とした売上が低調に推移したことや、品質改善を目的とした返品の発生等が減収の主要因となりました。 この結果、売上高は86百万円と前年同期と比べて303百万円(△77.7%)の減少となりました。 セグメント損益は、売上減少に伴い、51百万円の損失(前年同期は22百万円の損失)となりました。 食品容器事業 一部の主力取引先への販売が低調に推移したほか、新たなビジネスの収益化が遅れていることもあり、売上高は182百万円と前年同期と比べて29百万円(△14.0%)の減少となりました。 セグメント損益は、売上減少および新生産設備稼働と工場移転の遅れに伴う生産効率性の低下等の影響もあり、118百万円の損失(前年同期は31百万円の損失)となりました。 生産、仕入、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。 ① 生産実績 セグメントの名称   生産高(千円)   前年同期比(%) 医療機器事業   918,114   △4.7 精密機器事業   4,247,790   6.2 食品容器事業   123,903   △25.3 計   5,289,808   3.2 (注)1 セグメント間取引については、相殺消去しております。 2 金額は、販売価格によっております。 ② 仕入実績 セグメントの名称   仕入高(千円)   前年同期比(%) 医療機器事業   849,764   △26.8 精密機器事業   37,954   5.8 SP事業   36,452   △83.1 食品容器事業   7,088   △31.2 計   931,260   △34.6 (注)1 セグメント間取引については、相殺消去しております。 2 金額は、仕入価格によっております。 3 当連結会計年度のSP事業におきまして、仕入実績が著しく減少しました。 これは、取引先に対する企画商品提案の件数が計画を下回り、受注が減少したことによります。 ③ 受注実績 セグメントの名称   受注高 (千円)   前年同期比 (%)   受注残高 (千円)   前年同期比 (%) 精密機器事業   3,822,688   9.7   919,786   17.8 計   3,822,688   9.7   919,786   17.8 (注) 精密機器事業の一部についてのみ受注生産を行っており、他の精密機器事業及び他のセグメント事業について は見込み生産を行っております。 ④ 販売実績 セグメントの名称   販売高(千円)   前年同期比(%) 医療機器事業   2,127,861   △15.8 精密機器事業   4,401,135   8.1 SP事業   86,925   △77.7 食品容器事業   182,256   △14.0 計   6,798,180   △5.6 (注)1 セグメント間取引については、相殺消去しております。 2 当連結会計年度のSP事業におきまして、販売実績が著しく減少しました。 これは、取引先に対する企画商品提案の件数が計画を下回り、受注が減少したことによります。 3 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 販売高(千円)   割合(%)   販売高(千円)   割合(%) ピップ株式会社   1,072,928   14.9   928,776   13.7 株式会社テック   725,951   10.1   904,620   13.3 高千穂交易株式会社   -   -   704,014   10.4 4 前連結会計年度について、当該割合が100分の10未満の相手先は記載を省略しております。 (2)財政状態 (流動資産) 当連結会計年度末における流動資産の残高は、5,750百万円で前年比707百万円減少しました。主な要因は、現金及び預金の73百万円、受取手形及び売掛金の443百万円、電子記録債権の107百万円、商品及び製品の119百万円の減少などであります。 (固定資産) 当連結会計年度末における固定資産の残高は、4,518百万円で前年比76百万円減少しました。主な増加要因は、土地の95百万円などであり、主な減少要因は、建物及び構築物の123百万円などであります。 (流動負債) 当連結会計年度末における流動負債の残高は、4,575百万円で前年比236百万円減少しました。主な増加要因は、1年内償還予定の社債の400百万円、未払法人税等の112百万円、1年内返済予定の長期借入金の80百万円などであり、主な減少要因は、電子記録債務の623百万円、短期借入金の210百万円などであります。 (固定負債) 当連結会計年度末における固定負債の残高は、1,647百万円で前年比528百万円減少しました。主な要因は、社債の400百万円の減少などであります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産の残高は、4,046百万円で前年比21百万円減少しました。主な増加要因は、利益剰余金の45百万円、その他有価証券評価差額金の16百万円などであり、主な減少要因は、土地再評価差額金の81百万円などであります。 (3)キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、2,239百万円と前年同期と比べ235百万円(11.8%)の増加となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、622百万円の収入(前年同期は633百万円の収入)となりました。 資金の主な増加要因は、税金等調整前当期純利益106百万円、減価償却費289百万円、減損損失172百万円、売上債権の減少額551百万円などであり、主な減少要因は、仕入債務の減少額630百万円などであります。売上債権の減少は、中小受託取引適正化法の施行を契機として取引条件全般の見直しを行い、販売先との回収条件を短縮したことにより債権が減少したものであります。仕入債務の減少についても同様に、仕入先への支払条件を短縮したことにより債務が減少したものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、57百万円の支出(前年同期は277百万円の収入)となりました。 資金の主な増加要因は、定期預金の払戻310百万円などであり、主な減少要因は、有形固定資産の取得324百万円などであります。定期預金の払戻による収入は、預金金利上昇を前提とした資金運用方針見直しの一環として、従来の定期預金預入期間を短縮したことに伴うものであります。主な有形固定資産の取得は、精密機器事業における競争力強化を目的として、新栃木工場の隣接地である栃木インター産業団地内の土地を取得したものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、333百万円の支出(前年同期は282百万円の支出)となりました。 資金の主な増加要因は、長期借入れによる収入400百万円などであり、主な減少要因は、長期借入金の返済366百万円、短期借入金の減少210百万円、配当金の支払98百万円などであります。営業活動によるキャッシュフローを設備投資、有利子負債の削減、内部留保、株主還元にバランス良く配分する方針に基づき活動し、財務体質の強化に努めております。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、主として営業活動から得られるキャッシュ・フロー及び金融機関からの借入を資金の源泉としております。運転資金等の短期の資金需要につきましては自己資金に加えて35億円のコミットメントライン契約により機動的な調達を確保しております。設備投資等の長期資金需要につきましては、資金需要の期間及び目的を勘案し、金融機関からの長期借入やリース等の選択肢から最適な調達方法を検討して対応しております。 (4)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたりましては、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いております。これらの見積り及び仮定については過去の実績等に基づいて合理的に判断しておりますが、実際の結果は異なる可能性があります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

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本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。