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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

朝日ラバー

ASAHI RUBBER INC.5162 · Standard · ゴム製品

工業用ゴムと医療・衛生用ゴムの2軸で事業を展開するゴム製品メーカー。車載・電子機器向けの精密ゴム部品で国内シェアを持つ。

概要

朝日ラバーは、1976年に埼玉県川口市で設立されたゴム製品メーカーである。工業用ゴム事業と医療・衛生用ゴム事業の2部門を有し、自動車部品、電子機器、スポーツ用品、医療器具向けの精密ゴム製品を手がける。2026年3月期の連結売上高は78億5,200万円、従業員は538名。東京証券取引所スタンダード市場に上場している。

工業用ゴムと医療用ゴムの二軸体制

朝日ラバーの事業は、工業用ゴム事業と医療・衛生用ゴム事業の2セグメントで構成される。工業用ゴム事業は売上高の約76%を占め、車載用機器、電子・電気機器、産業機器、スポーツ用品向けのゴム製品を扱う。主力製品には自動車内装照明用のASA COLOR LEDや操作系精密ゴム製品、卓球ラケット用ラバーなどがある。医療・衛生用ゴム事業は残りの約24%を占め、採血用・薬液混注用ゴム栓、医療用逆止弁、プレフィルドシリンジガスケット、手技シミュレータなどを生産する。

国内4工場と海外生産拠点

生産拠点は国内に4つ、海外に1つある。福島県に福島工場(3棟)と第二福島工場(医療用)、白河工場および白河第二工場(医療・ライフサイエンス用)を保有する。海外では中国広東省の東莞朝日精密橡膠制品有限公司が生産を担う。また、香港に朝日橡膠(香港)有限公司、上海に朝日科技(上海)有限公司を置き、中国市場への販売と開発を行っている。米国向けは子会社Asahi Crosslink Corporationが販売する。

グループ6社で構成される企業集団

連結子会社は6社。朝日ラバーを親会社とし、研究開発を担う朝日FR研究所(旧ファインラバー研究所)、医療用販売専門の朝日フロントメディック、中国生産子会社の東莞朝日精密橡膠制品有限公司、中国販売子会社の朝日科技(上海)有限公司、香港の朝日橡膠(香港)有限公司、米国のAsahi Crosslink Corporationで構成される。この体制により、日本、中国、北米、アジア地域への販売網を構築している。

売上高は堅調に推移、2026年3月期は78億円

過去13期の連結売上高は48億円から79億円の範囲で推移し、成長傾向にある。2026年3月期の売上高は78億5,200万円(前期比2.8%増)、営業利益は1億9,700万円(前期は200万円)、親会社株主に帰属する当期純利益は1億5,800万円(前期は2億3,600万円の損失)と、収益性が改善した。総資産は97億3,100万円、自己資本比率は約51.6%である。

業界の中での役割は工業用ゴム製品および医療・衛生用ゴム製品のサプライヤー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
79億円
営業利益
2億円
営業利益率
2.5%
純利益
2億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
工業用ゴム事業59億円75.6%3億円5.1%
医療・衛生用ゴム事業19億円24.4%1億円5.3%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01車載用機器、電子・電気機器、産業機器、スポーツ用品主力

車載用機器、電子・電気機器、産業機器、スポーツ用品等に使用される工業用ゴム製品を製造・販売しております。当社と中国子会社で製造し、国内外の販売拠点を通じてアジア、欧米へ販売しております。

主な製品・サービス1
工業用ゴム製品
車載用、電子・電気機器、産業機器、スポーツ用品等に使用される精密ゴム部品。

02医療・衛生主力

医療用ゴム製品および衛生性・衝撃吸収性に優れた衛生用ゴム製品を製造・販売しております。当社が製造し、子会社を通じて国内およびアジア諸国へ販売しております。

主な製品・サービス2
医療用ゴム製品
医療用途に使用されるゴム製品で、衛生性や安全性が要求される。
衛生用ゴム製品
衛生性、衝撃吸収性に優れたゴム製品。

製品と技術

色と光を制御するASA COLOR LED

ASA COLOR LEDは自動車内装照明向けの製品で、朝日ラバーの「色と光のコントロール技術」を結集した主力品である。LEDの光を拡散・着色・導光するゴム部品により、意匠性の高い照明を実現する。採用車種の販売状況に影響を受けやすいが、同社の技術力が評価されて多くの自動車部品メーカーに採用されている。

精密ゴム製品:Oリングとスイッチ用部品

工業用ゴム事業において、Oリングやスイッチ用などの操作系精密ゴム製品は安定した受注を誇る。Oリングは各種機器のシール用途に使われ、高い寸法精度と耐久性が求められる。同社は材料選定から金型設計、成形まで一貫して手がけ、自動車や電子機器メーカーに供給している。

スポーツ向け:卓球ラケット用ラバー

卓球ラケット用ラバーは朝日ラバーのスポーツ分野向け製品である。受注は増加傾向にあり、同社の素材変性技術を活かした製品が競技者から支持されている。ゴムの硬度や弾性、表面の摩擦特性を精密に調整することで、多様なプレースタイルに対応するラバーを提供する。

医療用ゴム栓とプレフィルドシリンジ部品

医療・衛生用ゴム事業の主力は採血用・薬液混注用ゴム栓である。診断・治療向けの需要が堅調で、売上を牽引する。また、プレフィルドシリンジに使用されるガスケット(ピストン部品)も主要製品であり、薬液との適合性や摺動性に優れた材料開発が競争力の源泉となっている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

ゴム製品のなかでの位置

特殊ゴム製品、高品質だが収益課題

朝日ラバーは工業用ゴム製品、特に精密機器向け特殊ゴム部品を手がける。売上高70億円超で、大手タイヤメーカーと比較すると小規模だが、ニッチな市場で高いシェアを持つ。同業のブリヂストンや横浜ゴムとは直接競合しない。営業利益率が0%近辺と低迷しており、収益改善が急務。2026年には2.53%へ回復見込みだが、構造改革が必要。

強み

  • 特殊ゴム分野で高い技術力とシェアを有する。
  • 精密機器向けの高品質ゴム部品で定評がある。
  • 特定業界との強固な取引関係を構築。
  • 売上高は緩やかに増加し、安定した事業基盤。

課題

  • 営業利益率0%前後で、収益改善が急務。
  • ニッチ市場ゆえに成長余地が限られる。
  • ゴム原料価格の変動が収益を圧迫。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

ゴム製品の時価総額近傍。太字が朝日ラバー

時価総額で並べると、掲載8社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15184ニチリン592億円10.1倍
25121藤倉コンポジット538億円12.8倍
35185フコク322億円27.5倍
45189櫻護謨73億円10.4倍
55194相模ゴム工業71億円24.7倍
65162朝日ラバー37億円22.8倍
75199不二ラテックス26億円40.0倍
85103昭和ホールディングス1億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 27件

川口で創業、UL認証を取得した1976年

1976年6月、埼玉県川口市江戸袋に株式会社朝日ラバーを設立。同年11月には米国安全規格(UL)の4点を取得し、UL認定工場となった。創業当初から輸出を見据えた品質管理体制を構築したことがうかがえる。

福島工場の建設と研究開発子会社の設立(1986~1995年)

1986年10月、福島県西白河郡泉崎村に福島工場を建設し操業開始。1987年4月には研究開発部門を独立させ、株式会社ファインラバー研究所(現朝日FR研究所)を設立した。1993年までに福島工場に第2工場、第3工場を増設し生産能力を拡大。1994年に本社工場機能を福島に移転し、1995年には管理部門も移転した。同時に大阪営業所を開設し西日本販売を強化。

店頭登録と本社移転(1998~2000年)

1998年9月、日本証券業協会に株式を店頭登録。1999年6月には北米連絡事務所を独立させ、子会社ARI INTERNATIONAL CORPORATION(現Asahi Crosslink Corporation)を設立。2000年1月、営業・管理部門強化のため埼玉県さいたま市大宮区に本社を移転した。

中国進出とジャスダック上場(2004~2006年)

2004年6月、中国上海市に駐在事務所を開設。同年12月、ジャスダック証券取引所に株式を上場した。2005年11月に香港に朝日橡膠(香港)有限公司を設立し、2006年4月には中国広東省東莞市に来料加工工場(東莞塘厦朝日橡膠廠)を設立、操業を開始した。これにより中国での生産・販売基盤を整えた。

医療工場の新設とグループ再編(2002~2012年)

2002年3月、福島工場近接地に医療工場として第二福島工場を新設。2006年11月には白河工場(彩色用ゴム製品)を新設。2010年7月、香港子会社が中国に生産子会社「東莞朝日精密橡膠制品有限公司」を設立。2012年1月、上海に販売子会社「朝日科技(上海)有限公司」を設立。同年4月、ファインラバー研究所を朝日FR研究所に商号変更した。

スタンダード市場移行と新たな販売会社設立(2022~2023年)

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しにより、ジャスダック(スタンダード)からスタンダード市場に移行。2023年4月には北米子会社をAsahi Crosslink Corporationに商号変更し、同時に東京都中央区に医療用販売会社「株式会社朝日フロントメディック」を設立した。

年表27件を開く

1970年代

  • 1976年6月創業株式会社朝日ラバーを埼玉県川口市江戸袋に設立。
  • 1976年11月米国の安全規格(UL)4点を取得し、UL認定工場となる。

1980年代

  • 1980年3月本社工場を埼玉県川口市赤井283番地に移転。
  • 1986年10月福島県西白河郡泉崎村に福島工場を建設し、操業を開始する。
  • 1987年4月創業研究開発部門を独立させ、株式会社ファインラバー研究所(現株式会社朝日FR研究所)を設立、研究開発体制の強化を図る。
  • 1989年10月福島工場に生産能力を拡大するため第2工場を建設する。

1990年代

  • 1993年11月福島工場に生産能力を拡大するため第3工場を建設する。
  • 1994年3月本社・工場のうち工場部門を福島工場に移転する。
  • 1995年4月管理部門を福島工場に移転。大阪府大阪市城東区に大阪営業所を開設、中部日本以西の販売強化を図る。
  • 1995年9月埼玉県川口市赤井3丁目に本社新社屋を竣工、同時に本社移転。
  • 1995年10月米国市場の拡販のため、イリノイ州パラタイン市に北米連絡事務所を開設する。
  • 1998年9月日本証券業協会に株式を店頭登録。
  • 1999年6月創業北米連絡事務所を海外拡販のため独立させ、ARI INTERNATIONAL CORPORATION(現Asahi Crosslink Corporation)を設立。

2000年代

  • 2000年1月営業及び管理部門の強化のため埼玉県さいたま市大宮区(旧大宮市)に本社新社屋を竣工、同時に本社移転。
  • 2002年3月福島工場近接地に医療工場として第二福島工場を新設し、操業を開始する。
  • 2004年6月中国・アジア向け拠点として中国上海市に上海駐在事務所を開設する。
  • 2004年12月上場日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場。
  • 2005年11月創業工業用ゴム製品の販売・来料加工工場の管理のため、香港に朝日橡膠(香港)有限公司を設立。
  • 2006年4月創業中国広東省東莞市に来料加工工場として、東莞塘厦朝日橡膠廠を設立し、操業を開始する。
  • 2006年11月福島県白河市に彩色用ゴム製品を生産する白河工場を新設し、操業を開始する。

2010年代

  • 2010年4月上場ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQに上場。
  • 2010年7月朝日橡膠(香港)有限公司が、中国広東省に生産工場を持つ子会社「東莞朝日精密橡膠制品有限公司」を設立。
  • 2012年1月中国上海市に販売子会社「朝日科技(上海)有限公司」を設立。
  • 2012年4月上場株式会社ファインラバー研究所を株式会社朝日FR研究所に商号変更。東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。
  • 2017年2月白河工場の敷地内に医療•ライフサイエンス分野の製品を生産する白河第二工場を新設し、操業開始。

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のJASDAQ(スタンダード)からスタンダード市場に移行。
  • 2023年4月創業ARI INTERNATIONAL CORPORATIONをAsahi Crosslink Corporationに商号変更。東京都中央区に販売会社「株式会社朝日フロントメディック」を設立。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結売上高100億円以上
  • 連結営業利益率5%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    ウェルネスブランディングの推進

    モビリティ、医療、スポーツ・健康、生活の4市場において「ウェルネス」をキーワードに製品を提案。OEMからODMへの移行、事業間技術融合、外部アライアンスを活用し、収益獲得を目指す。

  2. 02

    3つのコア技術の強化

    色と光のコントロール技術、素材変性技術、表面改質・マイクロ加工技術の複合・融合を深め、独自技術を成長させてグローバル市場での競争力を高める。

  3. 03

    従業員のウェルビーイング向上

    従業員の心身の健康と主体的な挑戦を支援し、その幸福が高品質な製品開発やサービス向上につながる好循環を創出する。

  4. 04

    事業フレームワークの再構築

    現行の4事業を基盤に、将来市場への挑戦と事業構造の変革を推進し、2030年以降の持続的成長を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で538人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は574万円で、9期前と比べて+12.5%平均年齢は42.7歳、平均勤続年数は16.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月466
2018年3月488
2019年3月51038.413.5561
2020年3月48138.714.1528
2021年3月47339.514.8514
2022年3月49840.215.5508
2023年3月51240.514.9486
2024年3月52441.416.8484
2025年3月53542.516.75060
2026年3月57442.716.553837

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率9.1%
縦線は目安の30%
男性育休取得率44.4%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)73.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社6(国内 3 / 海外 3、うち連結子会社 6) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
白河工場 — 福島県白河市1,278百万円
工業用ゴム事業
福島工場 — 福島県西白河郡泉崎村808百万円
工業用ゴム事業
白河第二工場 — 福島県白河市510百万円
工業用ゴム、医療・衛生用ゴム事業
第二福島工場 — 福島県西白河郡泉崎村505百万円
医療・衛生用ゴム事業
本社 — 埼玉県さいたま市大宮区399百万円
販売業務・管理業務
主な関係会社
  • 国内
    Asahi Crosslink Corporation
    アメリカ合衆国イリノイ州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    朝日橡膠(香港)有限公司(注)2
    中国香港 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    東莞朝日精密橡膠制品有限公司(注)2,3,4
    中国広東省 東莞市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    朝日科技(上海)有限公司
    中国上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱朝日FR研究所
    埼玉県さいたま市大宮区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱朝日フロントメディック(注)5
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は79億円営業利益2億円前期と比べると増収で、売上が+3.9%。

売上高
+3.9%
79億円
営業利益
2億円
純利益
2億円
営業利益率
2.5%
前期比 +2.5%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高82億円79億円
営業利益1億円2億円
純利益2億円2億円
1株あたり配当¥24¥24

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は20億円、営業利益は0億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+17.6%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q170
2024年1Q1700.00
2024年2Q1700.01
2024年3Q1915.30
2024年4Q190
2025年2Q3700.0−1
2025年4Q3900.0−1
2026年2Q3912.61
2026年4Q4012.51
2027年1Q2000.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は48億円から79億円へ1.6倍に増えた。直近期の営業利益率は2.5%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月4811
2014年3月5732
2015年3月6113
2016年3月6021
白河工場の敷地内に医療•ライフサイエンス分野の製品を生産する白河第二工場を新設し、操業開始。
2017年3月6553
2018年3月7565
2019年3月7754
2020年3月7531
2021年3月6501
2022年3月7032
ARI INTERNATIONAL CORPORATIONをAsahi Crosslink Corporationに商号変更。東京都中央区に販売会社「株式会社朝日フロントメディック」を設立。
2023年3月7222
2024年3月7221
2025年3月76000.0−2
2026年3月79222.52

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高79億円のうち、営業利益として残るのは2億円2.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は2億円、売上の2.5%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金75.9%60億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金21.5%17億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益2.5%2億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
24.1%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比4.9pt
2.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比4.9pt
2.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比4.3pt
3.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
1.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが8億円、投資CFが−7億円で、差し引きのフリーCFは1億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は16億円で、売上の2.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月3−6−2−37
2014年3月5−4−117
2015年3月8−101−27
2016年3月5−3028
2017年3月16−154113
2018年3月11−8−4312
2019年3月5−7−1−28
2020年3月9−6−238
2021年3月7−10615
2022年3月4−2−8210
2023年3月41−659
2024年3月61−2714
2025年3月5−70−212
2026年3月8−72116

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は97億円。このうち返さなくてよい自己資本が50億円で、自己資本比率は51.6%(業種中央値60.6%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月75304539.5
2014年3月85325338.0
2015年3月92365639.3
2016年3月88355340.1
2017年3月99396039.0
2018年3月105436241.2
2019年3月104455942.8
2020年3月104455942.9
2021年3月103445942.8
2022年3月97475048.1
2023年3月94494552.1
2024年3月94504453.6
2025年3月93494452.5
2026年3月97504751.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
23億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
35億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
6億円
在庫として抱えている分
負債合計
47億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
69
/ 100
安定性自己資本比率34 / 40
収益力営業利益率5 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

ゴム製品 17社との比較

同じゴム製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率17社中4位あたり、逆に低いのは営業利益率17社中16位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
3.2%/中央値 7.5%
P25 3.2%P75 10.3%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
2.5%/中央値 7.5%
P25 5.7%P75 10.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
51.6%/中央値 60.6%
P25 51.0%P75 69.4%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
4.0%/中央値 1.7%
P25 -0.0%P75 3.5%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.0%/中央値 3.6%
P25 3.1%P75 4.2%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥799で、1年前と比べて+31.5%過去52週の値幅のなかでは42%の位置にある。

¥799-1.1%1ヶ月-0.6%1年+31.5%時価総額37億円
過去52週の値幅
安値¥598高値¥1,075

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)22.8倍
PER (会社予想)21.5倍
PBR0.71倍
配当利回り3.00%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価813円、前日比+5.9%と上昇。25日線776円と75日線754円を上回り、強含み。直近1ヶ月で+13.9%と上昇基調。6/22に815円の高値を付け、同水準を試す動き。RSIは60.7とやや買われ過ぎ圏だが、まだ上昇余地。出来高は1.1万株と低調。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり24で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは3.00%。

年間配当
¥24
1株あたり
配当利回り
3.00%
いまの株価に対して
配当性向
51.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1626.9
2018年3月2025.025.4
2019年3月200.033.4
2020年3月3050.0171.4
2021年3月10−66.726.0
2022年3月20100.051.8
2023年3月200.074.7
2024年3月200.099.1
2025年3月200.0
2026年3月200.051.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥24

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ2,996人。区分でいちばん多いのは個人・その他57.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が37.4%を占め、残る62.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他62.866.566.965.962.057.4
事業法人13.413.313.413.113.420.7
金融機関18.317.417.116.716.416.8
証券会社3.11.41.82.67.33.2
外国法人2.31.30.81.60.91.9
自己株式1.11.11.10.50.50.1
外国人個人0.10.10.00.10.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01有限会社伊藤コーポレーション10.33
02晋文金属株式会社7.43
03朝日ラバ―従業員持株会5.26
04佐藤 尚美4.94
05朝日ラバー共栄持株会4.83
06日本マスタートラスト信託銀行株式会社4.81
07株式会社東邦銀行4.48
08株式会社武蔵野銀行4.24
09黄 聖博3.01
10横山 林吉2.99

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近6
  • 2026-08-31
    株式会社タマス
    変更報告
    9.18%
  • 2026-08-31
    株式会社タマス
    新規の大量保有報告
    9.18%
  • 2026-07-24
    朝日ラバー共栄持株会 理事長 円谷修一
    新規の大量保有報告
    5.03%
  • 2026-06-16
    晋文金属株式会社
    新規の大量保有報告
    8.47%
    +0.78pt
  • 2026-06-16
    晋文金属株式会社
    変更報告
    9.99%
    +1.52pt
  • 2026-05-14
    晋文金属株式会社
    新規の大量保有報告
    9.99%
    +2.30pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+108%、1株純資産は14期で+72%。直近期のROEは3.2%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月176522.618.467.8
2014年3月357065.210.626.1
2015年3月727949.715.521.0
2016年3月297933.722.7106.3
2017年3月768609.212.626.9
2018年3月10295811.212.025.4
2019年3月789878.09.933.4
2020年3月289802.818.5171.4
2021年3月259772.626.426.0
2022年3月531,0315.210.651.8
2023年3月451,0784.212.174.7
2024年3月291,1062.719.099.1
2025年3月−521,070−4.8
2026年3月351,1203.224.251.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額135百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
渡邉陽一郎代表取締役社長5951,000
大槻尚文専務取締役 事業・品質保証担当533,000
滝田充取締役 営業担当6217,000
堀信幸取締役 管理担当573,000
田崎益次取締役(監査等委員)6330,000
筑紫勝麿取締役(監査等委員)7913,000
渡部修取締役(監査等委員)67
的場敬司取締役 営業担当56
落合敦子取締役(監査等委員)51

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)49069023
監査等委員432328
社外取締役313134

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容630字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当企業集団は、親会社である株式会社朝日ラバーおよび子会社6社より構成されており、工業用ゴム製品および医療・衛生用ゴム製品の製造・販売事業ならびにこれらに付帯する事業を営んでおります。 事業内容と各社の当該事業にかかる位置付けは、次のとおりであります。 なお、次の2部門は「第5 経理の状況 1.(1) 連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメント情報の区分と同一であります。 (1) 工業用ゴム事業……………  主要な製品は、車載用機器、電子・電気機器、産業機器、スポーツ用品等に使用されるゴム製品であります。当社および東莞朝日精密橡膠制品有限公司で製造し、販売は当社、子会社朝日橡膠(香港)有限公司が国内および中国を除くアジア諸国へ販 売し、東莞朝日精密橡膠制品有限公司は中国へ販売し、欧米向けには子会社Asahi Crosslink Corporationが販売しております。朝日科技(上海)有限公司は主にLED関連製品、ゴム製品の開発・設計を行い、中国へ販売しております。 (2) 医療・衛生用ゴム事業……  主要な製品は、医療用ゴム製品及び衛生性、衝撃吸収性に優れた衛生用ゴム製品であります。当社が製造し、当社および子会社㈱朝日フロントメディックが国内およびアジア諸国へ販売しております。 また、子会社㈱朝日FR研究所は、各事業の素材開発、新製品開発等を行っております。 事業内容と各社の当該事業に係る位置付けは、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題1,633字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 当社は、2030年を見据えたビジョンを「AR-2030 VISION」として定め、その行動指針は、「ステークホルダー・エンゲージメントを高める」としています。会社は社会のためにあること、また持続的に社会の責任を果たして社会に貢献できる企業であり続けることを常に考えていきます。そして私たちを取り巻くすべてのステークホルダーとの対話を通じて、企業価値を高めてまいります。 この「AR-2030 VISION」の実現に向けて、2026年4月から2031年3月までとする五ヵ年の第15次中期経営計画を策定しました。現在、当社が展開する4つの事業を取り巻く環境は、新たな時代の潮流の中で劇的な変革の時を迎えています。私たちが目指す創造の先にある未来社会を実現するためには、これまで以上に強固な基盤と柔軟な戦略が必要不可欠です。本計画では、従来の中期計画期間における着実な貢献と、長期的な目標を見据えた先行施策の両立を柱とし、テーマに「Beyond 2030」を掲げました。2030年という節目を通過点と捉え、その先を見据えた持続的な成長を目指すとともに、現在の中核である4事業をベースとしつつ、将来を見据えた市場への挑戦と事業の枠組みの再構築を推進します。 本中期経営計画の基本方針は、「ウェルネスブランディングで持続的な成長を目指す」としました。当社は、「モビリティ(自動車)」、「医療」、「スポーツ・健康」、「生活」に分類される市場向けに新製品・開発製品の提案と提供を続けてまいりました。 これらの市場に向けて、既存製品や新製品の開発を継続して進めてまいりますが、これまでのマーケティング活動を踏まえて、それぞれの市場で「ウェルネス」をキーワードとする領域が、当社ならではの製品力、技術力を評価していただける領域であり、ここで当社が大きく成長できる可能性があると判断いたしました。この「ウェルネス領域」で技術力を高め、お客様や市場の課題解決に向けた提案で収益を獲得していくためには、従来の取り組みだけでなく、①OEMからODM(設計から製造までを一貫して受託メーカー側が行う)への提案力と実効性、②事業間の技術やノウハウの融合、③外部とのアライアンスによるビジネスモデルづくり、が必要となることを認識し、この中期経営計画の期間で発展させてまいります。「ウェルネスブランディング」には、「ウェルネス領域」に向けて当社の価値を発信することを全社共通認識として活動していくことでブランディングを進めていくという思いを込めています。その定量目標は連結売上高100億円以上、連結営業利益率5%以上としました。 当社の競争力の源泉は、長年の製品開発で培われた「色と光のコントロール技術」「素材変性技術」「表面改質・マイクロ加工技術」の3つのコア技術を複合・融合させる力にあります。他社から断られた難題でも「朝日ラバーだったら何とかしてくれる」というお客様の信頼に応え続ける実現力と、独自の技術こそが、グローバル市場で勝ち抜くための最大の強みであり、さらに成長させていきます。 また、「ウェルネス領域」に向けて新たな価値を提供するためには、まずその価値を創り出す従業員自身が幸福な状態にあることが不可欠であることから、従業員のウェルビーイングを高める活動を推進します。従業員の心身の健康と主体的な挑戦が、高品質な製品開発やサービスの向上につながり、それが結果として持続的な企業の成長を生み出すという好循環を目指しています。 私たちは、「個性を尊重し特徴ある企業に高めよう。豊かな人間関係、生活の向上を目指し社会に奉仕しよう。」という当社の社訓を心に刻み、当社を取り巻くステークホルダーの皆様との対話を通じて、さらに次の世代へとつなげていきます。
事業等のリスク9,137字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループのリスクマネジメント活動は、事業活動に関わるリスクを抽出、評価、特定し、会社の社訓、経営基本方針、中期経営計画などを踏まえて、当社事業のビジネスチャンスに経営資源を投入するための指針となる年度経営方針を取締役会決議により策定します。組織の内部・外部のリスクを低減する活動として、事業部門の活動方針や会議体のテーマとして重要なリスク低減活動を組み込み、その活動を経営者が半期に一度レビューします。具体的なサイクルは以下となります。 ①各月の状況把握 工場会議、経営会議等の会議体、また主要テーマごとの委員会による内部・外部の課題リスクの状況変化の把握 ②トップ診断(半期に一度) 会社方針および各部門、会議体、委員会の年度計画を内部・外部のリスクに照らして、その活動内容の進捗と変化の確認および今後の活動計画の修正 ③リスクマネジメント会議(半年に一度) 各部門、会議体、委員会による内部・外部のリスクの発生頻度また発生時の影響度を抑える活動の評価と内部・外部の課題の変化を踏まえて、新たな課題の発生の有無、課題の発生頻度の変化、発生時の重要度合の変化を評価します。評価の内容は取締役会に報告しています。 リスクの評価は、今年度の事業活動や会社を取り巻く環境から新たに発生したリスクの項目を挙げ、取締役と本部長それぞれがリスクの発生する可能性と発生した場合の影響度を点数評価して集約し、その点数の積でリスクの重要度を算出します。また、発生可能性または影響度の点数を脅威度とし、重要度と脅威度の高いリスクを特に重要度の高いリスク(マテリアリティ)として選定し、リスクを回避または低減する活動につなげます。 上記の方法により、有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 なお、下記中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 1.重要度の高いリスク (1)主要製品・新規受注製品の大幅な減少(社外要因 市場リスク 発生可能性:高 影響度:高) 当社製品は、そのほとんどがゴム部品としてお客様のもとで最終製品として組み込まれ、市場へと展開されます。この最終製品の販売動向についてはお客様に依存するものであり、お客様の販売戦略上、計画していた販売数量に変動が生じることがあります。また、当社独自技術を活かしてお客様に新しい付加価値を提案できる新製品・開発製品の市場供給を継続的に行うこと、また、既存製品でも新しいお客様に向けた製品開発による市場の開拓によって、持続的に事業を成長させていく活動を進めています。品質、価格、納期などの条件をお客様と決定し、受注した製品の量産を進めていますが、最終製品の販売動向や市場動向、お客様の販売戦略上の事情により、受注数量が計画よりも減少することがあり、売上高の減少と利益の減少につながる可能性があります。 このリスクへの対応として、当連結会計年度では、通信事業のRFIDタグ用ゴム製品の受注が減少することから、生産効率化のため、上期に生産を集中させることとし、工場間のフレキシブルな生産要員体制の構築と設備の有効活用を進めました。また、営業部門から工場部門への情報展開と柔軟な生産体制の実現に取り組むことで工場の生産体制の平準化に努めてまいりました。また、付加価値の向上による新規市場参入の機会の探索を進めてまいりました。 この結果、前連結会計年度に比べて、発生可能性は社外要因のため統制することができませんがやや増加していると認識しており、影響度横ばいで依然として高い水準であると判断しています。 (2)採用募集の未達(社外要因 労働・雇用リスク 発生可能性:高 影響度:高 サステナビリティリスク) 当社グループでは、継続的な事業の成長と働く環境の活性化に向けて、中期的な計画のもと、毎年の定期採用と臨機応変な中途採用を行っておりますが、少子化に伴う学生数の減少や募集企業の増加により、当社グループの採用募集活動にエントリーする人材の不足や、求める人材とのアンマッチなどにより、計画した採用を実施できないことがあり、持続的な事業継続に重要な影響を及ぼす可能性があります。 このリスクへの対応として、当連結会計年度では、インターンシップや工場見学会の受け入れを増やして大学や学校との関係づくりを継続して進め、外部の人材紹介サービスを利用して幅広い層へのアプローチを増やし、発信する情報の幅を広げる活動を進めてまいりました。また、SNSによる情報発信では、働く現場と従業員の様子を様々な切り口で紹介し、地域や学校との接点を増やして会社と事業の魅力をアピールしていく体制をさらに強化させています。 この結果、前連結会計年度に比べて、発生可能性、影響度ともやや増加していると判断しています。 (3)新製品立ち上げ・自社開発の遅れ(社内要因 生産・技術リスク 発生可能性:高 影響度:高) 当社グループでは、当社独自の技術を活かしてお客様のニーズに合わせた新製品の開発に取り組んでいますが、独自の技術のさらなる深掘と強化、また技術の複合化によりこれまでにない付加価値を生み出す取り組みは、短期の受注活動には結びつかないものの、新規顧客開拓や既存のお客様との関係強化による中期的な事業規模の拡大につながるため、経営の重要課題として一定の経営資源を投入し継続的に取り組んでいます。新製品開発の取り組みはロードマップを作成し、計画的に進めていますが、特に難易度の高いテーマの進捗の遅れや他社の技術開発の動向を踏まえた計画の見直しなどによる新製品開発の遅れは、将来の受注減による売上高の減少と継続的な事業の成長に大きく影響する可能性があります。 このリスクへの対応として、当連結会計年度では、重要案件をプロジェクト化して開発スケジュールの明確化と人的リソースの集中により、遅れに対する課題解決を進めてまいりました。また、失注案件についてその要因を分析し、次期開発案件の受注率とスピードアップを図るなど、影響度の低減に取り組んでまいりました。 この結果、前連結会計年度に比べて、発生可能性と影響度は同程度として依然として高い水準であると判断しています。 (4)人件費の上昇(社内要因 労働・雇用リスク 発生可能性:高 影響度:高 サステナビリティリスク) 当社グループで従業員を多く雇用している拠点は、当社と生産工場のある中国広東省東莞市にある現地法人です。国内はコロナ禍以降の景気が上向く中で、労働人口の減少や物価の上昇により賃金の上昇傾向が続いています。また、中国でも景気刺激策として最低賃金の上昇が進められているなど、人件費の上昇によって利益に与える影響が高まる一方で、会社の対応が採用と雇用の維持に影響を与える可能性があります。 このリスクへの対応として、生産性を高める改善活動やデジタル化による作業効率アップに取り組み、時間外勤務の抑制を進めています。また、採用と従業員の雇用維持およびモチベーション向上のため、毎年人事考課による基本給の賃上げを進めていきます。 この結果、前連結会計年度に比べて、発生可能性および影響度はやや増加していると判断しています。 (5)原材料価格の高騰・入手困難(社外要因 市場リスク 発生可能性:高 影響度:高 サステナビリティリスク) 当社グループの製品は、ゴム原料およびその添加物を仕入れ、加工し、販売しています。こうした原材料の価格は、グローバルな市況の変化に影響を受け変動することがあり、年度計画策定時に比べて大幅に高騰した場合、売上原価の増加など業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。また、グローバルな物流問題などにより、特別な材料を予定期日に予定数量を入手することが困難になる可能性もあります。 このリスクへの対応として、当連結会計年度では、コストアップによる影響を算出し、ものづくりにおける原価改善を進めると同時に、お客様に環境変化を理解いただくよう努めて、価格上昇分を販売単価に反映していただく交渉を続け、販売単価への転嫁を妥結してまいりました。また、重要な材料の確保と代替品の調査や新たな仕入先様の開拓を進め、安定して原材料を入手するための取り組みを進めています。 この結果、前連結会計年度に比べて、発生可能性はやや減少、影響度は横ばいであると判断しています。ただし、今般のイラン情勢が石油由来の材料・資材の価格高騰や調達難に与える影響は、先行きが不透明で当該リスクに発生可能性及び影響度を測ることは困難な状況です。当社を取り巻く状況の変化を迅速に入手し、都度最適な対策を進めてまいります。 (6)従業員の高齢化(社内要因 労働・雇用リスク 発生可能性:高 影響度:中 サステナビリティリスク) 当社グループでは、競争力の源泉の一つが従業員であることを認識し、従業員が能力を発揮し、働きやすい職場環境を整備することで従業員満足を実現していく活動を進めていますが、従業員の高齢化に伴い、人件費の増加だけでなく法令への対応や業務上の役割の体制が整備されない場合、従業員満足度が低下し、将来の競争力の低下につながる可能性があります。 このリスクへの対応として、専門的な業務を行っている場合でも属人化しないよう複数人での対応や共有化、また次の世代への業務の引継ぎやローテーションする体制を推進してまいりました。また、業務の洗い出しとAIを活用した業務の効率化を進め、単純な業務移転ではなく、一人当たりの業務効率を高めた体制に向けて取り組みをスタートしています。 この結果、前連結会計年度に比べて、発生可能性及び影響度は横ばいであると判断しています。 (7)エネルギーコストの高騰(社外要因 市場リスク 発生可能性:中 影響度:中 サステナビリティリスク) 当社グループでは、国内4拠点、海外1拠点でゴム製品の製造を行い、それぞれの事業に適した生産環境を整えております。国内3拠点でクリーンルームを設置し、各工程においては、油圧プレス機や自動アッセンブリ機、専用の検査機などの機械設備の稼働、そして、一部の医療用ゴム製品の製造工程では水処理工程を組み込むなど、これらの稼働に使用する電気代や水道代が上昇することで製造原価が上昇する恐れがあります。 このリスクへの対応として、2025年4月に白河工場の敷地内に新たに太陽光パネルを設置して発電を開始しました。また、省エネルギーにつながる改善活動を行うことで、外部から購入する電気代を減らす取り組みを進めております。さらに、全員参加の品質・生産性改善活動により作業効率を改善し、エネルギー当たりの生産量を増加させる取り組みも続けております。毎月の月例報告会で、工場ごとの電力使用量の報告と、実施した施策がどれだけ効果を発揮して年間の電力量削減に貢献するかを図解で示し、従業員の成果の見える化とモチベーション向上につなげています。こうした取り組みが評価されて、ふくしまゼロカーボンアワード2025(事業所版)奨励賞を受賞いたしました。 この結果、前連結会計年度に比べて、発生可能性は社外要因のため統制することはできませんがやや増加していると認識しており、影響度はやや減少していると判断しています。ただし、今般のイラン情勢が、エネルギーコストの上昇に与える影響は、先行きが不透明で当該リスクに発生可能性及び影響度を測ることは困難な状況です。当社を取り巻く状況の変化を迅速に入手し、都度最適な対策を進めてまいります。 (8)新市場・新事業リスクの認識不足(社内要因 企業リスク 発生可能性:高 影響度:中 ) 当社グループでは、当社独自技術を活かしてお客様に新しい付加価値を提案できる新製品・開発製品の開発を継続して進めており、また、既存製品でも新しいお客様に向けた製品開発による市場の開拓を進めています。新製品・開発製品また既存製品を新しい市場に向けて提案し、その市場ならではのニーズに応えて継続して収益を上げられる事業に育てていくことが、当社グループの持続的な成長につながると考えています。新しい市場や事業を展開する際には、お客様、仕入先様、競合の調査を進めることに加えて、関係する法令や知的財産の状況、市場固有の商慣習などを調査する必要があり、既存市場や既存事業にのっとった事業展開では、想定外の経済的損失や機会損失が発生する可能性があります。 このリスクへの対応として、外部機関を利用した多角的な情報収集網の構築と、リスク分析を定期的に行うなどにより、発生可能性を抑止し、発生した場合の影響度を下げる活動を進めています。 この結果、前連結会計年度に比べて、発生可能性および影響度は横ばいであると判断しています。 (9)幹部候補の育成の遅れ(社内要因 労働・雇用リスク 発生可能性:高 影響度:中 サステナビリティリスク) 当社グループでは、スキル・キャリアを伸ばす人材育成計画を策定し、実施していますが、市場環境の変化やお客様要求の多様化のスピードが早まる中で、計画の実施が遅れるケースが発生します。幹部候補の育成の遅れは、経営トップや主要幹部の高齢化・退職による後継者不足、優秀な人材の流出、若手社員の成長機会の低下などにより、企業競争力の低下と中長期的な成長を阻害する可能性があります。 このリスクへの対応として、これまで実施してきている育成計画に加えて、従業員のスキル・キャリアのデータ化を進めています。会社が期待する役割と本人の希望を互いに共有しながら、OJTだけでなく役職者研修や外部研修を取り入れて、業務を通じた経験と自身の業務以外の知識を習得して実践する機会を提供していきます。 この結果、前連結会計年度に比べて、発生可能性はやや増加、影響度は横ばいであると判断しています。 (10)社内ルールの逸脱(社内要因 労働・雇用リスク 発生可能性:中 影響度:中 サステナビリティリスク) 当社グループの活動は、お客様への提案活動から設計、受注、仕入、製造、販売というプロセスを通じて収益を上げる活動を進めていますが、その品質や財務報告の信頼性は社内ルールの順守が前提であり、これを逸脱することで正しい事業活動を妨げ、株主をはじめとする市場関係者に正しい情報を伝えることができず、社会の一員としての企業の信頼を損ねる可能性があります。 このリスクへの対応として、品質と環境マネジメントシステムの国際規格であるISO9001とISO14001を一本化したISO統合マネジメントシステムをベースとして、全社でマネジメントシステムを尊重し、業務フローを明確にしてさらなる品質向上を目指し活動しています。また、法令順守として、特に2026年1月1日施行の中小受託取引適正化法の内容について関係する部署に向けた説明会を実施し、公正な取引を行う体制を整えてまいりました。こうした取り組みは、内部統制システムの運用状況を監査等委員である取締役が主導してマネジメントフローをチェックし、内部監査部門が組織の活動状況を毎月確認しています。 この結果、前連結会計年度に比べて、発生可能性および影響度は横ばいであると判断しています。 (11)お客様からの大幅コストダウン要求(社外要因 市場リスク 発生可能性:中 影響度:中) 当社グループの製品は、お客様の要求仕様を踏まえて品質、価格、納期などの条件が決定し、量産していますが、最終製品の販売動向や市場動向、お客様の事情により、価格を大幅に下げるコストダウンを要求されることがあります。大幅なコストダウンは販売単価の継続的な下落が売上高の減少につながり、業績と持続的な事業継続に重要な影響を及ぼす可能性があります。 このリスクへの対応として、当連結会計年度では、お客様からのコストダウンの要請に対し、工場での材料歩留りの向上や原価低減活動を行うと同時に、お客様には販売単価を維持しながら機能面をアップできるような付加価値を提案できるよう技術の進化やものづくりの効率性の向上に努めてまいりました。さらに、材料費や燃料費の高騰、人件費アップ分の反映など継続した販売単価アップの交渉も進めてまいりました。 この結果、前連結会計年度に比べて、発生可能性は社外要因のため統制することができませんが横ばいであると認識しており、影響度も同じく横ばいであると判断しています。 (12)新規受注の機会損失(社内要因 生産・技術リスク 発生可能性:中 影響度:中) 当社グループは、光学事業、医療・ライフサイエンス事業、機能事業、通信事業の4つの事業分野で独自の技術を生かした付加価値の高い製品開発と供給を進めています。事業の成長においては、新規顧客の開拓と既存製品の既存・新規顧客向けへの新規受注を獲得していく活動が企業価値の向上につながります。新規受注に至るまでのお客様への提案活動から設計、受注、仕入、製造、販売というプロセスを進めていく過程で、お客様側または当社グループによる理由により失注となることがあります。失注になった場合には、将来の想定した売上高を実現できず、それまで進めてきたプロセスに関わる費用を回収できない可能性があります。 このリスクの発生可能性が高まっていることから、製品ごとに新規受注案件について想定売上高とプロセスの進捗状況をリスト化して定期的に確認し、計画から乖離している案件に対してタイムリーに対策を行っていくことで、失注による機会損失の発生の回避に向けて取り組んでまいります。 (13)メンタルヘルス対応(社内要因 労働・雇用リスク 発生可能性:中 影響度:中 サステナビリティリスク) 当社グループでは、外部機関と契約し従業員とその家族の方がメンタルヘルスに関する相談を面談、WEBまたは電話で対応できる環境を整えています。また、管理本部内に相談窓口を設けて、気軽に日ごろの悩み事を相談できる体制を整えていますが、こうした従業員のメンタルヘルスへの対応が遅れることで、従業員の心身の健康を損ない、 Well-beingの向上を阻害し、働きがいを保てなくなることで従業員のモチベーションの低下や離職につながり、中長期的な企業の成長を阻害する可能性があります。 このリスクへの対応として、当連結会計年度では、発生可能性がやや増加し、影響度は増加していると判断しております。 (14)重大なクレーム(社内要因 生産・技術リスク 発生可能性:中 影響度:高) 当社グループでは、お客様に提供する製品の品質には、製品設計、工程管理、検査体制に至るまで、万全の体制を整えるべく努力しております。しかし、万一、お客様に納品した製品に不具合があった場合、返品や代納の対応による売上原価の増加だけでなく、お客様の信頼を損ない、将来の受注減による売上高の減少につながります。さらに、それが最終製品として市場に流出し、検証の結果、当社製品による不具合が認められ、製造物責任法などによる損害賠償責任が発生した場合、損失の計上により業績に重要な影響を及ぼす可能性があります。 このリスクへの対応として、当連結会計年度では、お客様の要求事項の確認と関係する社内各部門との共有を強化し、不具合発生時の速やかな情報伝達により早期に適切な対応がとれる体制を整えてきました。また製造工程のルールを守る意識付けとQCサークル活動の推進や改善提案制度による改善活動やQCパトロールによる改善により、各工程での作業環境の改善による不良原因の根絶と不良品を社外に流出させない取り組みと恒久的に不良を出さない対策を進めてまいりました。 この結果、前連結会計年度に比べて、発生可能性は同程度であり、影響度も高い水準にあるものの同程度であると判断しています。 2.脅威度の高いリスク (1)大規模地震の発生(社外要因 環境リスク 発生可能性:低 影響度:高) 当社の国内の生産工場はすべて福島県南部に位置しており、当社グループの生産高の約9割を担っています。当社の生産工場の建屋は、震度5以下の地震に対する耐震を備えていますが、福島県南部で震度6以上の大規模地震が発生した場合、工場の生産設備の被害や従業員の被災状況によっては、継続した生産活動が損なわれる可能性があり、業績と持続的な事業継続に重要な影響を及ぼす可能性があります。 このリスクへの対応として、当連結会計年度では、すでに策定しているBCM(事業継続マネジメント)方針に沿ってBCP(事業継続計画)を適宜見直し、被災した場合の緊急対応体制の構築と、稼働率が低下した場合でも事業を継続するための手続きを整備しています。また、従業員の被災状況を把握するために導入した安否確認システムの定期訓練を実施、システムの安定性と利用について周知を図ってまいりました。 この結果、前連結会計年度に比べて、発生可能性は社外要因のため統制することができませんが横ばいと認識しており、影響度も同程度であると判断しています。 (2)工場の火災(社内要因 環境リスク 発生可能性:低 影響度:高) 当社製品はゴムのベース材料に薬品など様々な添加物を配合することで、ゴムの機能を特化した独自の付加価値を提供していますが、そのほとんどは引火性の低い材料であるものの、何らかの理由で火災が発生する可能性はゼロではありません。火災が発生した場合、従業員の被災や生産設備や環境の損害により、業績と持続的な事業継続に重要な影響を及ぼす可能性があります。 このリスクへの対応として、当連結会計年度では、安全衛生委員会の安全パトロールを通し、危険箇所の特定とチェックを工場ごとに相互に行い、火災の発生を未然に防ぐ活動を進めています。また、地域の消防署の協力を得て、工場ごとに消防訓練を行い、火災の際の避難経路や手順の確認、消火活動の実施および消火器の増設など被災した場合の被害を最小限に抑える活動に取り組んでまいりました。 この結果、前連結会計年度に比べて、発生可能性はやや増加していると認識しており、影響度は同程度であると判断しています。
経営成績の分析 (MD&A)5,308字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要及び経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1)経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況 当連結会計年度の業績は、連結売上高は工業用ゴム事業、医療衛生用ゴム事業とも販売が増加したことから連結売上高は78億5千2百万円(前期比2.8%増)となりました。利益面においては、連結営業利益は1億9千7百万円(前期は営業利益2百万円)、連結経常利益は1億8千9百万円(前期比507.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1億5千8百万円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失2億3千6百万円)となりました。 セグメント別の業績は、次のとおりです。 工業用ゴム事業 工業用ゴム事業では、自動車向け製品の受注は、自動車内装照明用のASA COLOR LEDが採用車種の販売状況の影響により減少しましたが、Oリングやスイッチ用などの操作系精密ゴム製品の受注が増加いたしました。また、卓球ラケット用ラバーも受注増加傾向が続き売上高は増加しました。自動認識機器に使用されるRFIDタグ用ゴム製品は、経済環境や生産調整影響により売上高が減少しました。 この結果、工業用ゴム事業の連結売上高は59億4千7百万円(前期比1.2%増)となりました。セグメント利益は、3億5百万円(前期比165.8%増)となりました。 医療・衛生用ゴム事業 医療・衛生用ゴム事業では、引き続き診断・治療向けの採血用・薬液混注用ゴム栓が増加いたしました。また、医療用逆止弁、プレフィルドシリンジガスケット製品、手技シミュレータ製品の受注についても堅調に推移いたしました。 この結果、医療・衛生用ゴム事業の連結売上高は19億5百万円(前期比7.9%増)となりました。セグメント利益は販売製品構成変化の影響により1億3千1百万円(前期比24.4%減)となりました。 ② 財政状態の状況 (資産の状況) 当連結会計年度末の総資産は前連結会計年度末に比べて4億3千2百万円増加し、97億3千1百万円となりました。この主な増加要因は、売掛金、電子記録債権、繰延税金資産が減少したものの、現金及び預金、商品及び製品、機械装置及び運搬具が増加したものであります。 (負債の状況) 当連結会計年度末の負債は前連結会計年度末に比べて2億8千8百万円増加し、47億7百万円となりました。この主な増加要因は、電子記録債務、短期借入金が減少したものの、流動負債のその他、長期借入金が増加したものであります。 (純資産の状況) 当連結会計年度末の純資産は前連結会計年度末に比べて1億4千3百万円増加し、50億2千4百万円となりました。この主な増加要因は、利益剰余金、その他有価証券評価差額金、退職給付に係る調整累計額が増加したものであります。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度に比べ3億8千6百万円増加の15億9千1百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、8億3千5百万円の収入(前期は4億8千2百万円の収入)となりまし た。 これは主に、棚卸資産の増加2億2千4百万円(前期は8千4百万円の減少)、仕入債務の減少額1億7千3百万円(前期は1億1千万円の減少)等があったものの、税金等調整前当期純利益2億1千1百万円(前期は2億7千2百万円の損失)、減価償却費4億9千4百万円(前期は5億1千3百万円)、売上債権の減少額3億2千万円(前期は5千万円の減少)によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、6億7千4百万円の支出(前期は7億4千6百万円の支出)となりました。 これは主に、定期預金の払戻による収入8億3千2百万円(前期は10億3千1百万円の収入)があったものの、定期預金の預入による支出7億7千3百万円(前期は8億8千7百万円の支出)、有形固定資産の取得による支出7億 4千3百万円(前期は9億2千8百万円の支出)によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、2億1千5百万円の収入(前期は3千7百万円の収入)となりまし た。 これは主に、長期借入金の返済による支出6億3千万円(前期は7億6千6百万円の支出)、配当金の支払額9千2百万円(前期は9千1百万円の支払)があったものの、長期借入れによる収入12億円(前期は4億円の収入)によるものであります。 ④生産、受注及び販売の実績 a 生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称    当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 工業用ゴム事業(千円)   6,147,704   4.8 医療・衛生用ゴム事業(千円)   1,976,837   12.6 合計(千円)   8,124,542   6.6 (注)金額は販売価格によっております。 b 受注実績 当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 工業用ゴム事業   6,403,322   11.3   1,236,942   58.5 医療・衛生用ゴム事業   1,921,593   6.0   206,505   8.7 合計   8,324,915   10.0   1,443,447   48.7 (注)金額は販売価格によっております。 c 販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称    当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 工業用ゴム事業(千円)   5,947,011   1.2 医療・衛生用ゴム事業(千円)   1,905,080   7.9 合計(千円)   7,852,091   2.8 (注)最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) アルプスアルパイン株式会社   943,023   12.3   1,059,086   13.5 日亜化学工業株式会社   951,417   12.5   900,980   11.5 株式会社タマス   728,968   9.5   855,480   10.9 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループは「私たちは人を豊かにしてグローバル社会貢献度が高い技術会社になる」ことを目指し、2030年を見据えた「AR-2030VISION」を掲げています。当連結会計年度は、その実現に向けて2023年4月に策定した「第14次三ヵ年中期経営計画」の最終年度にあたり、「魅力を高め、新たな価値を提供する」を経営方針に、重点事業である光学事業、医療・ライフサイエンス事業、機能事業、通信事業のさらなる成長に注力しました。 当連結会計年度における事業環境は、世界的なインフレや円安による資源価格の高騰に加え、米中間の地政学的な緊張や中国経済の停滞など、先行きが不透明な一年となりました。また下期後半におきたイラン情勢の緊迫化が資源調達リスクを悪化させ、さらに厳しい経営環境になりました。こうした状況下においても持続的な成長と企業価値の最大化を目指し、お客様のニーズへの徹底した対応や供給体制の強化を積極的に推進しました。 セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。 工業用ゴム事業 自動車分野では、世界的な電気自動車の普及に伴い、地域ごとのサプライチェーンの変革が続いております。 また、先進運転支援システムの普及に伴い、ドライバーの安全を守る機能や仕組みが求められており、コストと性能の両面で高い競争力を持つ製品開発が不可欠です。このような経営環境に対し、当社グループは継続的に質の高い製品・サービスを提供するため、国内工場の将来を見据えた生産体制の再構築を図ってまいりました。光学事業においてはASA COLOR LENSの新製品立上げに伴う量産準備、機能事業においては操作系精密ゴム製品の増産体制を整えました。今後もこれらの基盤強化と朝日ラバーグループ各社との連携を深め、地域に根ざした開発と安定供給体制を通じて、お客様への提案力を高めてまいります。 スポーツ分野は、需要拡大により受注増加が続き通期で過去最高の売上を更新しました。市場の様子は活況を呈しており、さらなる拡大が見込まれております。これからも要求機能を満足する製品開発、需要にお応えできる生産体制の強化を図り、お客様に密着しながら質的成長に向けた活動を展開してまいります。 通信事業は、第14次三ヵ年中期経営計画における重点目標「基礎基盤の確立」を推進し、新たな成長ステージへの移行を目指してまいりました。従来製品については、北米市場におけるお客様の事業環境が不透明であり、受注は依然として低水準で推移しましたが、社会構造の劇的な変化に伴い、人手不足の解消や業務効率化を目的とした現場のDX化に対する需要は、かつてないほど高まっております。長年培ってきた「精密成形技術」や「素材に関する高度な知見」を最大限に活用し、こうしたニーズに応える新たなソリューションを提供いたします。今後も、安定した基礎基盤の上にデジタルニーズを的確に捉えた製品・サービスを投入することで、通信分野における新たなビジネスチャンスを創出し、お客様と共に持続可能な成長の実現を目指してまいります。 医療・衛生用ゴム事業 当連結会計年度は、主力製品である診断・治療用の採血および薬液混注用ゴム栓の受注が好調に推移しました。さらに、自社開発の医療用逆止弁の採用件数が増加し、医療手技シミュレータ分野の新製品も貢献した結果、過去最高の売上高を達成いたしました。販売面では、前連結会計年度に設立した販売子会社が医療機器販売業の許可を取得し、医療現場との連携を強化しています。当社の強みである「メーカーとしての技術力」と「幅広いネットワーク」を融合させることで、顧客ニーズに対し迅速かつ柔軟に応える体制が整いました。なお、第二福島工場の増築については、主要取引先との協議を継続しているため、現在は着工を見合わせております。今後も、OEM製品の製造・販売に他社部材の調達や組立・セット販売といった工程を加味し、製品単体の提供にとどまらない、付加価値の極めて高いソリューション提案を推し進めてまいる所存です。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループでは各事業の受注状況に基づき、生産能力を検討し設備投資を実施、また新たな事業分野への研究開発投資を積極的に実施しております。その必要資金については財政状態の良化を考慮し、主に売上代金及び金融機関からの長期借入金による調達を基本としております。金融機関からの借入金は主として固定金利で調達しております。また、資金調達の機動性確保及び資金効率の改善等を目的に、主要取引金融機関と10億円のコミットメントライン契約を締結しております。これらの契約に基づく当連結会計年度末の借入未実行残高は10億円であります。 なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は23億8百万円となっております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

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