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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

櫻護謨

SAKURA RUBBER CO.,LTD.5189 · Standard · ゴム製品

消防ホース国内大手。消防・防災に加え、航空・宇宙部品、工業用品を手がけるゴム製品メーカー。

概要

櫻護謨株式会社は1918年5月に創業されたゴム製品の製造販売会社である。消防・防災事業、航空・宇宙・工業用品事業、不動産賃貸事業の3セグメントで構成され、東京証券取引所スタンダード市場に上場している。従業員数は連結で351名、2026年3月期の連結売上高は145億円に達する。

消防・防災、航空宇宙、不動産の三本柱

櫻護謨は、消防ホースや防災資機材を扱う「消防・防災事業」、航空機用ゴム部品や工業用ダクトを手掛ける「航空・宇宙、工業用品事業」、そして笹塚ショッピング・モールを運営する「不動産賃貸事業」の3セグメントで構成される。2026年3月期のセグメント別売上高は、消防・防災事業が82.97億円(構成比57%)、航空・宇宙・工業用品事業が57.31億円(39%)、不動産賃貸事業が5.11億円(4%)である。利益面では航空・宇宙事業が高収益で、セグメント利益11.02億円と全体の営業利益12.31億円の大部分を占める。

消防・防災事業:伝統の消防ホースから防災資機材へ

同事業の主力製品は「桜ファイヤーホース」で、1950年に特許登録された長寿商品である。消防ホース、消火栓ホースの販売は堅調で、近年は災害避難生活環境改善資機材や林野火災対応資機材、車両積載用救助資機材など品揃えを拡大している。連結子会社の桜ホース㈱と日本エス・エイ・エス㈱が販売を担う。2026年3月期の同事業売上高は82.97億円(前期比21.3%増)、セグメント利益5.22億円(同51.8%増)と増収増益を達成した。

航空・宇宙・工業用品事業:官需・民需両面の技術力

同事業は航空機用ダクト類、PTFEホース、ダイナチューブ・フィッティング、インフレイタブルシール、ライトウェートラバーホースなどの専門品を生産する。米国エスターライン社やパーカーハニフィン社との技術提携を歴史的に重ね、航空事業法による運輸大臣仕様承認工場(業界唯一)の実績を持つ。官需大型機用部品やエンジン用部品、ボーイング社の複合材工程認定を取得し、宇宙関連製品にも展開。2026年3月期売上高57.31億円、セグメント利益11.02億円と高い収益性を示す。

不動産賃貸事業と連結子会社の役割

不動産賃貸事業は、当社と子会社㈱二十一世紀が笹塚ショッピング・モールの賃貸・運営を担う。同モールは1978年に本社工場跡地に開業し、現在も安定したテナント収益を生む。同事業の営業キャッシュフローはグループの安定経営に寄与している。連結子会社は他に、桜ホース㈱(消防ホース販売)、㈱川尻機械(金型・金属部品製造)、日本エス・エイ・エス㈱(防災機器販売)の4社がある。2024年には旧子会社の櫻テクノ㈱(旧サクラフローシステムズ)の清算が結了した。

業界の中での役割は消防・防災機器メーカーであり、航空・宇宙向け部品サプライヤーでもある。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
145億円
営業利益
12億円
営業利益率
8.3%
純利益
7億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
消防・防災 事業83億円57.2%5億円6.0%
航空・宇宙、工業用品事業57億円39.3%11億円19.3%
不動産賃貸 事業5億円3.4%1億円20.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01消防・防災主力

消防ホース、消防用吸管、防災救助資機材、労働安全機器などを製造販売。消防機関や防災関連組織へ供給し、社会の安全確保に貢献している。

主な製品・サービス4
消防ホース
消火活動に用いる高圧に耐えるホース。消防車や消火栓に接続して放水する。
消防用吸管
水源から水を吸い上げるための管。消防ポンプに接続して使用する。
防災救助資機材
災害時の救助活動に使用する機材や資材。例えば、救助用ロープやカッターなど。
労働安全機器
工事現場や工場などでの労働安全を確保するための保護具や機器。

02航空・宇宙、工業用品準主力

航空・宇宙関連部品、金属部品、ダクト、複合材、石油関連ゴム製品、建築土木関連ゴム製品、ゴム製品製造用金型などを製造販売。航空機メーカーや産業機器メーカーなどへ供給。

主な製品・サービス7
航空・宇宙関連部品
航空機や宇宙機器に使用されるゴム部品や複合材部品など。
金属部品
各種産業機械や装置に用いられる金属製の精密部品。
ダクト
空調や排気用のダクト。樹脂や金属製。
複合材
強化繊維と樹脂を組み合わせた材料。軽量で高強度。航空機部品などに使用。
石油関連ゴム製品
石油掘削や輸送に使用される耐油性のゴム製品。
建築土木関連ゴム製品
橋梁の支承や止水材など、建築・土木分野で使用されるゴム製品。
ゴム製品等製造用金型
ゴム製品を成形するための金型。

03不動産賃貸副次

笹塚ショッピング・モールの賃貸・運営を行っている。商業施設の運営を通じて安定した収益を確保。

製品と技術

「桜ファイヤーホース」に始まる消防・防災製品群

1950年に特許登録された「桜ファイヤーホース」は、櫻護謨の代名詞的な製品である。消防ホースに加え、消火栓ホース、消防用吸管、防災救助資機材、労働安全機器などを展開。近年は災害避難生活環境改善資機材や林野火災対応資機材、車両積載用救助資機材などニーズの多様化に対応した商品を開発している。連結子会社の桜ホース㈱と日本エス・エイ・エス㈱が販売を担当し、消防・防災事業の中核を成す。

航空機用ゴム・樹脂ホースとダクトの技術提携の成果

米国エスターライン・カークヒル・ラバー社との1962年の提携で始まった航空機用ダクト類、1964年のパーカーハニフィン社との提携によるPTFEホース、1978年のダイナチューブ・フィッティングなど、同社の航空機製品は技術提携に根ざす。1989年にはライトウェートラバーホースの生産を開始し、1996年には民間航空機用シールに進出。官需・民需双方に供給し、業界唯一の運輸大臣仕様承認工場としての地位を維持している。

シール技術と複合材、宇宙分野への展開

1982年のインフレイタブルシールの生産開始により、同社はタンクシールなど工業用シール製品に進出。原油貯蔵施設向けタンクシールは大型案件の需要を捉えている。また、1990年にボーイング社の複合材工程認定を取得し、航空機複合材部品の製造技術を確立。金属3Dプリンタを活用した宇宙分野への販売拡大を図っており、宇宙関連製品の受注も伸長している。金型製造は子会社㈱川尻機械が担う。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

ゴム製品のなかでの位置

ゴムホース専業、内需依存型

櫻護謨は工業用ゴムホースを主力とする専門メーカー。売上高は134億円(2024年3月期)から122億円へ減少も、2026年3月期には145億円への回復予想。営業利益率は4.92%から8.28%へ改善見込み。同業の横浜ゴムやブリヂストンと比べ規模は小さいが、ニッチな産業用ホースで安定需要を獲得。国内市場に依存し、海外展開は限定的。収益性は改善傾向だが、原材料価格の影響を受けやすい。

強み

  • 産業用ゴムホースで高いシェアを持ち、顧客基盤が安定。
  • コスト削減などで営業利益率を4.92%から8.28%へ改善予定。
  • 主要顧客との長期契約により、安定的な受注を確保。
  • 長年の技術蓄積で高品質製品を提供。

課題

  • 直近で売上高が減少傾向、回復見込みだが先行き不透明。
  • 内需依存で海外市場への展開が進まず、成長の限界。
  • ゴム原料価格の変動が収益を圧迫する可能性。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

ゴム製品の時価総額近傍。太字が櫻護謨

時価総額で並べると、掲載10社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15122オカモト1,110億円22.2倍
25195バンドー化学1,087億円9.6倍
35184ニチリン592億円10.1倍
45121藤倉コンポジット538億円12.8倍
55185フコク322億円27.5倍
65189櫻護謨73億円10.4倍
75194相模ゴム工業71億円24.7倍
85162朝日ラバー37億円22.8倍
95199不二ラテックス26億円40.0倍
105103昭和ホールディングス1億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 36件

創業から軍需工場指定、東京大空襲で本社工場全焼

1918年5月、櫻護謨株式会社として設立、各種ゴム製品の製造を目的とした。戦時中は陸・海軍の軍需工場に指定され、1943年8月には航空機部品の製造加工及び販売を事業目的に追加、同年12月に名古屋工場を新設した。しかし1945年5月、東京大空襲により本社工場が全焼。終戦後、1946年5月に本社工場を復旧させ、再建への第一歩を踏み出した。

消防ホース特許と航空機部品指定工場の地位確立

1950年12月、「桜ファイヤーホース」の特許を取得し、消防ホース事業の基盤を固める。1954年7月には消防機器の製造販売を事業目的に追加。1955年6月、航空機用ホースおよびゴム部品について航空事業法による運輸大臣仕様承認書の交付を受け、業界唯一の指定工場となる。これにより航空宇宙分野への本格参入が可能となり、1962年には米国エスターライン社と技術提携し航空機用ダクト類の生産を開始した。

東証二部上場と米国企業との技術提携の加速

1964年3月、東京証券取引所市場第二部に上場。同年10月には米国クレイン・レジストフレックス社(現パーカーハニフィン・ストラトフレックス社)と技術提携し、航空機用PTFEホースの生産を開始する。以後、1978年のダイナチューブ・フィッティング、1982年のインフレイタブルシール、1989年のライトウェートラバーホースと、米国企業との提携を重ね、航空機関連製品の品揃えを拡大した。1990年にはボーイング社の複合材工程認定を取得し、国際的な品質水準を証明した。

工場集約による生産効率化と大田原製作所への統合

1972年4月、工場再配置促進法の趣旨に基づき工場集約を決定。栃木県大田原市に用地を取得し、1973年4月に大田原製作所第一期工事が竣工。1974年11月に名古屋工場、1975年11月に本社工場、1977年3月には中野工場を順次大田原へ移転集約し、生産拠点を一本化した。同時期、1974年10月には本社新社屋が竣工し、1978年10月には本社工場跡地に笹塚ショッピング・モールを開業、不動産賃貸事業を開始した。

子会社設立と品質管理体制の強化

1976年6月に桜ホース㈱、1978年10月に㈱二十一世紀、1989年7月に㈱サクラフローシステムズ、2011年4月に㈱川尻機械、2016年9月に日本エス・エイ・エス㈱を設立し、グループ体制を構築。1999年2月には品質システム国際規格ISO9001の認証を取得し、品質管理体制を強化した。一方、2021年9月には神奈川工場を売却し、生産拠点の再編を進めた。2022年4月には東京証券取引所の市場区分見直しによりスタンダード市場へ移行した。

不採算子会社の清算と経営資源の集中

2024年11月、子会社の櫻テクノ㈱(旧㈱サクラフローシステムズ)の清算手続が結了した。これによりグループの事業構造が整理され、消防・防災、航空宇宙・工業用品、不動産賃貸の3事業に集中することとなった。2026年3月期の連結売上高は145億円と過去最高水準に達し、営業利益12億円を計上。経営指標として掲げる「連結売上高経常利益率3%以上」を達成し、収益基盤の強化が進んでいる。

年表36件を開く

1910年代

  • 1918年5月創業櫻護謨株式会社設立、各種ゴム製品製造を目的とする。
  • 陸、海軍軍需工場に指定。

1940年代

  • 1943年8月事業目的に航空機部品の製造加工及び販売を追加。
  • 1943年12月名古屋工場新設。
  • 1945年5月本社工場、東京大空襲で全焼。
  • 1946年5月本社工場復旧。

1950年代

  • 1950年12月「桜ファイヤーホース」の特許登録。
  • 1954年7月事業目的に消防機器の製造及び販売を追加。
  • 1955年6月航空機用ホース並びにゴム部品に対する航空事業法による運輸大臣仕様承認書の交付をうけ業界唯一の指定工場となる。

1960年代

  • 1962年6月米国エスターライン・カークヒル・ラバー社と技術提携、「航空機用ダクト類」の生産開始。
  • 1964年3月上場東京証券取引所市場第二部に上場。
  • 1964年10月米国クレイン・レジストフレックス社(現 パーカーハニフィン・ストラトフレックス社)と技術提携、「航空機用PTFEホース」の生産開始。
  • 1969年9月中野工場新設。

1970年代

  • 1970年1月本社工場に高圧ゴムホースJIS表示の許可。
  • 1972年4月工場再配置促進法の趣旨により工場の集約を決定し、栃木県大田原市に工場用地を取得。
  • 1973年4月大田原製作所第一期工事竣工。
  • 1974年10月本社新社屋竣工。
  • 1974年11月名古屋工場を大田原製作所へ移転集約。
  • 1975年11月大田原製作所第二期工事竣工。本社工場を大田原製作所へ移転集約。
  • 1976年6月桜ホース株式会社設立。(現 連結子会社)
  • 1977年3月大田原製作所第三期工事竣工。中野工場を大田原製作所へ移転集約。
  • 1978年9月米国クレイン・レジストフレックス社(現 パーカーハニフィン・ストラトフレックス社)と技術提携、「ダイナチューブ・フィッティング」の生産開始。
  • 1978年10月株式会社二十一世紀設立。(現 連結子会社)
  • 1978年11月本社工場跡地に笹塚ショッピング・モール竣工オープン。

1980年代

  • 1982年10月米国エスターライン・カークヒル・ラバー社と技術提携、「インフレイタブルシール」の生産開始。
  • 1989年5月米国パーカーハニフィン・ストラトフレックス社と技術提携「航空機用ライトウェートラバーホース」の生産開始。
  • 1989年7月神奈川工場新設。
  • 1989年7月創業株式会社サクラフローシステムズ設立。

1990年代

  • 1990年1月米国ボーイング社の複合材工程認定合格。
  • 1996年3月米国エスターライン・カークヒル・ラバー社と技術提携し「民間航空機用シール」の生産開始。
  • 1999年2月品質システム国際規格「ISO9001」の認証を取得。

2010年代

  • 2011年4月株式会社川尻機械設立。(現 連結子会社)
  • 2016年9月日本エス・エイ・エス株式会社設立。(現 連結子会社)

2020年代

  • 2021年9月神奈川工場売却。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第二部からスタンダード市場へ移行。
  • 2024年11月櫻テクノ株式会社 清算手続結了。(旧 株式会社サクラフローシステムズ)

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結売上高経常利益率3%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    研究開発・品質保証体制の強化

    大田原製作所事務棟建設により研究開発および品質保証体制を強化するとともに、省人化設備の導入や老朽化設備の更新を進め、生産体制を強化する。投資は金利動向や収益とのバランスを考慮して実施する。

  2. 02

    調達リスクの低減

    地政学リスクや需給変動に対応するため、原材料等の調達先の複数確保や代替材料の選定を進め、価格上昇や調達リードタイム長期化などのリスクに対処する。

  3. 03

    人材確保と多様性の活用

    採用強化、多様性を備えた人材の活用、従業員満足度の向上を図り、人材不足の中で事業競争力を高める。

  4. 04

    消防・防災事業の販売力と生産合理化

    顧客ニーズを取り込む商材の企画開発と提案型営業による販売力強化を目指すとともに、生産合理化により収益性の向上を進める。

  5. 05

    航空・宇宙・工業用品事業の新分野開拓

    金属3Dプリンタを活用した宇宙分野への販売拡大と、航空宇宙・原油貯蔵施設・発電所向け製品の技術を活かした新分野の研究開発を進め、研究開発体制を強化する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で351人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は625万円で、9期前と比べて+6.3%平均年齢は41.0歳、平均勤続年数は16.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月348
2018年3月347
2019年3月58841.917.5342
2020年3月58741.816.9360
2021年3月57141.017.9351
2022年3月52041.118.3339
2023年3月53041.618.9314
2024年3月59041.318.0334
2025年3月60240.816.4342175
2026年3月62541.016.5351342

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率5.9%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)76.4%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 4 / 海外 0、うち連結子会社 4) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位4)
笹塚ショッピングモール他 — 東京都渋谷区他2,117百万円
不動産 賃貸事業
大田原製作所 — 栃木県大田原市1,071百万円
消防・防災事業及び航空・宇宙、工業用品事業
本社他(注)2 — 東京都渋谷区182百万円
消防・防災事業、航空・宇宙、工業用品事業及び不動産賃貸事業
名古屋営業所他(注)3 — 名古屋市西区他1百万円
消防・防災事業及び航空・宇宙、工業用品事業
主な関係会社
  • 国内
    桜ホース㈱
    東京都 渋谷区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱二十一世紀
    東京都 渋谷区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱川尻機械
    東京都 江戸川区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    日本エス・エイ・エス㈱
    東京都 渋谷区 · 連結子会社
    議決権100.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    NBC災害対応資機材セットの調達
    消防庁 · 2022-05-10
    14億円
  • 調達
    NBC災害対応資機材の調達
    消防庁 · 2023-03-28
    13.5億円
  • 調達
    特別高度工作車の調達
    消防庁 · 2023-05-23
    5.9億円
  • 調達
    NBC災害対応資機材セットの調達
    消防庁 · 2021-07-21
    4.2億円
  • 調達
    特別高度工作車の調達
    消防庁 · 2025-07-01
    3.8億円
  • 調達
    水面用ドライスーツ
    警察庁 · 2023-03-14
    2億円
  • 調達
    海水利用型消防水利システム(更新)
    消防庁 · 2026-06-02
    1.8億円
  • 調達
    応急手当セット
    警察庁 · 2025-10-21
    1.5億円
  • 調達
    ロープレスキューセットⅢ型
    警察庁 · 2022-03-18
    1.4億円
  • 調達
    特別高度工作車の調達
    消防庁 · 2026-06-09
    1.3億円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は145億円営業利益12億円前期と比べると増収増益で、売上が+18.9%、利益が+100.0%。

売上高
+18.9%
145億円
営業利益
+100.0%
12億円
純利益
+75.0%
7億円
営業利益率
8.3%
前期比 +3.4%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高140億円145億円
営業利益7億円12億円
純利益8億円7億円
1株あたり配当¥120¥120

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は21億円、営業利益は0億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q563
2024年1Q2100.00
2024年2Q1915.31
2024年3Q25312.01
2024年4Q695
2025年2Q35−2−5.7−2
2025年4Q8789.26
2026年2Q4500.00
2026年4Q1001212.07
2027年1Q2100.05

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は89億円から145億円へ1.6倍に増えた。直近期の営業利益率は8.3%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月8964
2014年3月122158
2015年3月10296
日本エス・エイ・エス株式会社設立。(現 連結子会社)
2016年3月10496
2017年3月9896
2018年3月10486
2019年3月10474
2020年3月143117
2021年3月10032
2022年3月89−2−1
2023年3月10743
2024年3月134117
2025年3月122674.94
2026年3月14512128.37

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高145億円のうち、営業利益として残るのは12億円8.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は7億円、売上の4.8%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金76.6%111億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金14.5%21億円
  • その他の費用持分法損益などの調整0.7%1億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益8.3%12億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
23.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.8pt
8.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.6pt
4.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比0.5pt
7.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.6%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
5.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが−6億円、投資CFが−6億円で、差し引きのフリーCFは−12億円この組み合わせは先行投資型にあたる。本業がまだ現金を生まない中、調達した資金で投資を続けている。スタートアップ・再建初期の型期末の手元現金は27億円で、売上の2.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月0−30−316
2014年3月7−20522
2015年3月9−2−9720
2016年3月0−46−421
2017年3月4−1−4320
2018年3月6−3−2320
2019年3月4−3−2119
2020年3月10−60423
2021年3月12−51732
2022年3月1−10032
2023年3月−33−4029
2024年3月4−1−2329
2025年3月4−2−1230
2026年3月−6−68−1227

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は196億円。このうち返さなくてよい自己資本が100億円で、自己資本比率は51.0%(業種中央値60.6%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月107386935.4
2014年3月139459432.2
2015年3月122507240.8
2016年3月129547541.6
2017年3月130597145.4
2018年3月133646948.1
2019年3月138667247.8
2020年3月159728745.5
2021年3月148767251.2
2022年3月144747051.8
2023年3月163788547.6
2024年3月176878949.6
2025年3月166917554.6
2026年3月1961009651.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
28億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
86億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
4億円
在庫として抱えている分
負債合計
96億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
71
/ 100
安定性自己資本比率34 / 40
収益力営業利益率17 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

ゴム製品 17社との比較

同じゴム製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率17社中1位あたり、逆に低いのは自己資本比率17社中13位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
7.0%/中央値 7.5%
P25 3.2%P75 10.3%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
8.3%/中央値 7.5%
P25 5.7%P75 10.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
51.0%/中央値 60.6%
P25 51.0%P75 69.4%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
18.9%/中央値 1.7%
P25 -0.0%P75 3.5%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.3%/中央値 3.6%
P25 3.1%P75 4.2%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,595で、1年前と比べて+57.9%過去52週の値幅のなかでは73%の位置にある。

¥3,595+2.3%1ヶ月+10.3%1年+57.9%時価総額73億円
過去52週の値幅
安値¥2,097高値¥4,150

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)10.4倍
PER (会社予想)8.7倍
PBR0.69倍
配当利回り3.34%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月21日に3480円と、25日移動平均線(3510.2円)を-0.9%下回っている。直近1ヶ月で-5.18%と下落したが、52週安値2087円からは+66.7%の水準にあり、中期的な上昇トレンドは維持。RSIは61.54とやや強気圏。8月5日に出来高4.94万株と急増したが、その後は低水準に戻っている。高値4150円からは-16.1%の調整が続いており、25日線を回復できるかが焦点。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 68/100)

予想PERが8.4倍でゴム製品業界平均の16.96倍に対して半分以下と大幅な割安水準。PBRも0.67倍で同業界平均の0.92倍を下回る。配当利回り3.45%は業界平均3.52%とほぼ同水準で、配当政策は安定的。ROEは7%と低くはないが、直近の業績は回復基調にあり、割安ながら収益性改善の兆しがある。

指標この会社業種平均
PER (実績)10.4倍16.9倍
PER (予想)8.7倍
PBR0.69倍0.91倍
ROE7.0%4.7%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

ゴム製品業界は競争が激しいものの、同社は自動車や産業機器向けの専門性で利益率を改善させています。強気派は、売上高と利益の増加、ROEの改善、配当利回りの高さを評価します。弱気派は、主要顧客の自動車生産減や原材料価格の変動リスク、業界内シェアの低さを懸念します。株価は1年で74%上昇し、市場の期待が高いことを示しています。

プラスに働く材料7
  • 利益率が大幅改善

    営業利益率が4.9%から8.3%へと拡大し、収益構造が強化

  • 売上高が増加

    直近決算で売上高が145億円と前期比で増加し、成長が続く

  • 配当とROEが良好

    配当利回り3.45%、ROE7%で株主還元と資本効率が良好

  • 2026/3期は売上高145億円、営業利益12億円と大幅増益通年影響

    売上高は前期122億円から19%増、営業利益は6億円から12億円へ2倍

  • 営業利益率が4.92%→8.28%へ改善通年影響

    2025/3期の営業利益率4.92%が2026/3期8.28%に上昇、収益構造が転換

  • 配当利回り3.45%と株主還元が厚い通年影響

    配当利回り3.45%は高水準、増配余地もあり株主還元姿勢が評価

  • ROE7%まで回復し資本効率改善継続影響

    ROE7%は前期から回復、営業利益率8.28%でさらに上振れ余地

マイナスに働く材料7
  • 主要顧客依存のリスク

    自動車向けの需要変動に収益が左右されやすい

  • 原材料費の高騰

    ゴムや原材料価格の上昇が利益を圧迫する可能性がある

  • 競争激化の懸念

    大手タイヤメーカーなどとの競争でシェア確保が難しい

  • 最終利益は2年前の7億円と同水準通年影響

    2026/3期純利益7億円は2024/3期と同額、株価上昇分の業績裏付けは乏しい

  • 売上高の2年前比は8%増と伸び鈍い通年影響

    売上高は134億円→145億円と2年で8%増、市場が期待する高成長ではない

  • 営業利益率8.28%は依然低水準不定影響

    営業利益率8.28%、利益率1桁のため原材料価格上昇で悪化しやすい

  • 外国人保有0.89%で需給が細い継続影響

    外国人保有は0.89%にとどまり、大口売りが発生すると株価が乱高下

次の決算で確かめる点
自動車向け売上比率
主要セグメントの需要動向を把握するため
原材料価格
コスト変動が利益率に与える影響を測るため
営業利益率
収益性改善の持続性を確認するため
海外売上比率
海外展開による成長余地を評価するため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり120で、前期から+53.8%いまの株価に対する利回りは3.34%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥120
1株あたり
配当利回り
3.34%
いまの株価に対して
配当性向
31.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月259.3
2018年3月250.09.2
2019年3月3020.013.4
2020年3月3516.710.8
2021年3月25−28.627.0
2022年3月13−50.0
2023年3月25100.018.0
2024年3月90260.026.4
2025年3月65−27.832.8
2026年3月10053.831.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥120

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ1,008人。区分でいちばん多いのは個人・その他71.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が25.8%を占め、残る74.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他58.459.562.465.870.571.5
事業法人24.224.124.519.215.514.3
金融機関11.011.011.111.511.611.6
自己株式4.44.44.44.44.44.4
証券会社0.20.11.73.12.11.8
外国法人6.25.20.40.50.40.9
政府・自治体0.0
外国人個人0.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01中村浩士11.91
02岩﨑哲也11.07
03梶原祐理子8.25
04中村一雄5.34
05吉野友裕4.94
06中村惠美子4.25
07櫻護謨取引先持株会3.31
08㈱りそな銀行3.26
09東京海上日動火災保険㈱2.96
10㈱金陽社2.22

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+791%、1株純資産は14期で+1263%。直近期のROEは7.0%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月3938010.87.113.1
2014年3月8544920.64.37.2
2015年3月5650311.87.29.2
2016年3月6154411.75.79.3
2017年3月5860110.07.39.3
2018年3月5776,5499.29.09.2
2019年3月4416,8346.612.713.4
2020年3月3493,7319.86.210.8
2021年3月1223,9083.217.127.0
2022年3月−493,847−1.3
2023年3月1624,0124.116.218.0
2024年3月3794,5098.96.226.4
2025年3月2204,6834.88.632.8
2026年3月3445,1747.08.831.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

15名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は15名。2026/3期の役員報酬は総額248百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢
中村浩士代表取締役 社長 兼 営業本部長65
岩﨑哲也代表取締役 副社長64
遠藤聡常務取締役 総務部門統括71
國府田文彦常務取締役 大田原製作所長59
黒川洋二取締役 営業本部PM(消防・防災部門担当)兼 営業一部長62
中条誠取締役 大田原製作所 副所長 兼 生産部長55
飯田牧子取締役 大田原製作所 工務部長52
五嶋貴幸取締役 総務部長50
佐藤重仁取締役 営業本部 航空・宇宙部門、工業用品部門担当 兼 新技術営業部長66
中村一雄取締役68
白坂成功取締役57
大庭孝之取締役62
残りの役員3名を開く
氏名役職年齢
城田剛常勤監査役71
岩﨑惠弘監査役(非常勤)82
中川聖監査役(非常勤)62

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円退職慰労百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)10121602620721
社外取締役5265316
監査役291105

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容396字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社、連結子会社4社の計5社で構成されており、消防・防災事業、航空・宇宙、工業用品事業、不動産賃貸事業を展開しております。 当社及び当社の関係会社の事業における当社及び関係会社の位置付け及びセグメントとの関連は次のとおりであります。 (消防・防災事業) 主に、当社、桜ホース㈱並びに日本エス・エイ・エス㈱において、消防ホース、消防用吸管、防災救助資機材、労働安全機器などの製造販売を行っております。 (航空・宇宙、工業用品事業) 主に、当社及び㈱川尻機械において、航空・宇宙関連部品、金属部品、ダクト、複合材、石油関連ゴム製品、建築土木関連ゴム製品及びゴム製品等製造用金型などの製造販売を行っております。 (不動産賃貸事業) 当社及び㈱二十一世紀において、主に笹塚ショッピング・モールの賃貸、運営を行っております。 事業の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題1,048字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 (1)経営方針及び目標とする経営指標 当社グループは、顧客第一の精神に徹し、「顧客に満足される製品(もの)作り」、「正確な仕事で品質保証」を実践することにより広く社会に貢献することを経営理念としております。 目標とする経営指標は、持続的な成長と企業価値の向上という観点から「連結売上高経常利益率3%以上の維持」としており、安定的な収益の確保を目指しております。 (2)経営環境及び対処すべき課題 当社グループの製品やサービスは、安心・安全な社会の維持に不可欠なものも多く、供給を続けることが使命となっております。現在計画中の大田原製作所事務棟建設により研究開発および品質保証体制を強化するとともに、今後の生産体制を強化するため、省人化設備の導入や老朽化設備の更新が必要となります。これらの投資は、短期的に償却負担による収益押下げ要因となりますが、金利動向や収益とのバランスを踏まえた投資へ取り組んでまいります。 調達・購買関連につきましては、地政学リスクや世界的な需給バランスの変化により、当社が必要とする原材料等の価格上昇、生産中止、調達リードタイムの長期化などが継続しております。これらに対処すべく、調達先の複数確保、代替材料の選定を進めてまいります。 人材の確保については、非常に困難な状況が続いております。採用の強化、多様性を備えた人材の活用、従業員満足度の向上を図り、事業競争力を高めてまいります。 消防・防災事業では、消火活動並びに災害救助の現場におけるニーズは多様化しております。顧客ニーズを取り込む商材の企画開発と提案型営業による販売力の強化を目指すとともに、生産合理化による収益性の向上を進めてまいります。 航空・宇宙、工業用品事業では、金属3Dプリンタを活用した宇宙分野への販売拡大と、航空宇宙・原油貯蔵施設・発電所向け各製品の製造技術を活かした新分野への研究開発を進めてまいります。また、新規需要に対する開発スピードは必要不可欠であるため、研究開発体制の強化に取り組んでまいります。 不動産賃貸事業は、今後も同事業の中核である商業施設のテナント様と連携を図り地域社会に貢献してまいります。また、同事業の営業キャッシュフローは当社グループの安定経営にとって重要な構成要素であり、事業価値の維持に取り組んでまいります。 今後も強固な経営基盤の確立と持続的な成長を目指して、グループ一丸となり対処すべき課題に取り組んでまいります。
事業等のリスク2,132字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が当社グループの経営成績、財政状態及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 (1) 原材料の価格高騰、入手困難性 当社グループは、石油化学製品や金属素材を主な原材料とする製品を製造しております。原油価格や金属素材価格の変動に対しては、資材調達時のロット購入や適切な在庫管理によるコストダウンを図っておりますが、世界的な需給のひっ迫や地政学リスクの上昇などにより、原材料価格が急激に高騰する局面では販売価格への転嫁にも限界があり、原価の上昇や支払代金の増加など経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 また、世界的な需給バランスの変化や社会情勢の変化により、生産中止、調達リードタイムの長期化など、一部の原材料の入手困難性が顕在化しております。このような状況が拡大した場合、生産活動の遅延や一時停止により経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (2) 製品の欠陥 当社グループは、国内及び海外の品質基準により製品の製造を行い、全ての製品につき欠陥が発生しないように万全の品質保証体制を整えておりますが、重大な品質不良、品質事故が発生した場合、追加コストの発生や製品評価の低下による取引高の減少など、経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (3) 大規模自然災害リスク並びに感染症拡大リスク 当社グループは、災害リスク等に対して、リスク管理規定並びに防災計画を整備し、想定外の事象を極力排除し対策を実施しております。しかしながら、ひとたび大規模災害等が発生した場合、従業員の心身へのダメージや、事業拠点・生産設備の損壊・閉鎖などによる直接的影響、社会インフラの不安定化に伴う受注量の大幅減、原材料の調達難、物流機能の低下など間接的影響により、甚大な損害が発生し事業の継続を困難にする可能性があります。 また、未知の感染症の発生と感染拡大により社会の混乱や経済活動の制約が生じた場合、従業員並びに関係者の感染リスク軽減を最優先事項として、十分に安全を確保した体制のもと事業活動を行ってまいりますが、様々な取引の遅延や中断などにより経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (4) 情報セキュリティについて 当社グループは、自社の技術・営業・その他事業に関する機密情報を保有し、また、取引先等の機密情報に接することがあります。最新のセキュリティ環境によるシステムやネットワークの構築と、情報セキュリティポリシー、リスク管理等の諸規定に基づく情報利用を徹底し、情報漏洩防止について対策しておりますが、サイバー攻撃等による情報漏洩が発生した場合、取引の中断や停止、当社グループの有形無形を問わない財産を毀損する可能性があります。 (5) 人材の確保について 当社グループは、事業活動と持続的な成長にあたり、研究開発部門の技術者、製造部門の熟練技能者をはじめ、品質管理、販売、調達並びに経営管理の各部門の業務遂行とマネジメントなどに有能な人材の確保が不可欠であり、定期的な人材の採用と育成に努めております。企業間の人材獲得競争が激しくなるなど人材の確保が困難な状況となった場合、当社グループの事業活動に影響を与える可能性があります。 (6) 知的財産権について 当社グループは、事業活動に関連する有用な知的財産権の取得並びに保護に努めております。その知的財産権について訴訟やクレーム等の問題が発生した場合、当社グループの事業活動に影響を与える可能性があります。 (7) 為替・金利変動リスク 当社グループは、外貨建の輸入取引に係る為替や資金調達に係る金利など、市況変動の影響を受ける取引をしております。為替変動に対しては為替予約などの利用、金利変動に対しては金利の固定化や金利スワップなどの利用により、それぞれ一定の範囲内で変動リスクを低減する取引を行っておりますが、短期及び中長期の予測を超えた市況変動があった場合、為替決済代金や金利支払額の増加などにより経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (8) 固定資産の減損 当社グループは、工場や賃貸用不動産など多くの固定資産を事業に活用しております。中長期的な視点による経営管理のもと固定資産を評価しておりますが、今後、事業環境が大幅に悪化した場合、減損損失が発生し、経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (9) 退職給付制度について 当社グループの退職給付制度は、主として確定給付型企業年金制度を採用しております。退職給付債務及び退職給付費用は、合理的な見積に基づく基礎率の設定と数理計算を行っておりますが、年金資産の運用状況の急激な悪化や従業員の就業環境等に変化があった場合、経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年6月24日)現在において、当社グループが判断したものであります。
経営成績の分析 (MD&A)7,148字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の概要 ① 経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善や設備投資意欲を背景とした内需と、円安環境が好影響をもたらす業種を中心として緩やかな回復基調で推移いたしました。一方、慢性的な人手不足、円安の長期化と物価上昇の継続、米国の保護主義的な動きや地政学的な不確実性の増大により、先行きに慎重さが求められる状況で推移しました。 このような状況のもと当社グループでは、受注残の増加に対応した生産を実行するとともに、消防・防災事業では、多発する自然災害の現場ニーズに応える商材の企画開発と提案営業を行い、航空・宇宙、工業用品事業では、新規顧客からの受注や難易度の高い製品製造にも注力し、お客様の期待に応えられるよう事業活動を進めてまいりました。 売上高は、全ての事業セグメントにおいて前期比で増収となりました。 利益面は、原材料価格の上昇やエネルギー価格の高止まりは継続しているものの、増収効果は大きく、また、一部製品における販売価格の改定効果が出始めていることなどから、前期比で増益となりました。 その結果、売上高は14,540百万円(前期比19.3%増)、営業利益1,231百万円(前期比91.3%増)、経常利益1,188百万円(前期比81.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益666百万円(前期比56.4%増)となりました。 当連結会計年度における報告セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。 (消防・防災事業) 消防ホース・消火栓ホースの販売は、堅調に推移いたしました。資機材では、災害避難生活の環境改善対応資機材、林野火災対応の資機材、車両積載用の救助資機材の販売が増加しております。特殊車両は資材等の一部に調達遅延があり、顧客承認のもと納期を次年度へ延長したことから販売が減少しております。 利益面では、販売費や商材企画開発費用が増加したものの、増収効果により増益となりました。 その結果、売上高8,297百万円(前期比21.3%増)、セグメント利益(営業利益)は522百万円(前期比51.8%増)となりました。 (航空・宇宙、工業用品事業) 航空・宇宙部門は、官需大型機用部品やエンジン用部品の販売が増加したほか、民需向けシール部品や宇宙関連の製品の販売が伸長しております。工業用品部門では、原油貯蔵施設向けタンクシールの大型案件数が前期に比べ増加した結果、販売が増加しております。 利益面では、輸入材料や部品を中心にコスト上昇が継続しております。また、当期においては難易度の高い一部製品の生産コスト増加の影響も受けております。一方、売価再設定などの対策効果に加え当期は増収効果が大きく、前期比で増益となりました。 その結果、売上高は5,731百万円(前期比18.2%増)、セグメント利益(営業利益)は1,102百万円(前期比72.1%増)となりました。 (不動産賃貸事業) テナント収益が好調なことから賃料収入は増加しております。 利益面では、前期に比べ修繕費が増加したことから減益となりました。 その結果、売上高は511百万円(前期比2.5%増)、セグメント利益(営業利益)は92百万円(前期比10.5%減)となりました。 ② 財政状態の状況 (流動資産) 当連結会計年度末の流動資産残高は14,717百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,726百万円の増加となりました。主として受取手形、売掛金及び契約資産が1,038百万円、棚卸資産が1,485百万円それぞれ増加したことによるものです。 (固定資産) 当連結会計年度末の固定資産残高は4,902百万円となり、前連結会計年度末に比べ303百万円の増加となりました。主として、有形固定資産が40百万円、投資有価証券が388百万円それぞれ増加したことによるものです。 (流動負債) 当連結会計年度末の流動負債残高は7,139百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,787百万円の増加となりました。主として、支払手形及び買掛金が465百万円、短期借入金が970百万円、未払法人税等が344百万円それぞれ増加したことによるものです。 (固定負債) 当連結会計年度末の固定負債残高は2,469百万円となり、前連結会計年度末に比べ291百万円の増加となりました。主として、資産除去債務が113百万円増加したことによるものです。 (純資産) 当連結会計年度末の純資産残高は10,010百万円となり、前連結会計年度末に比べ950百万円の増加となりました。主として、利益剰余金においては親会社株主に帰属する当期純利益666百万円の増加と剰余金の処分125百万円による減少、その他の包括利益累計額においては、その他有価証券評価差額金が271百万円増加したことによるものです。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末より318百万円減の2,656百万円となりました。 営業活動によるキャッシュ・フローは、601百万円の資金の減少(前期は423百万円の資金の増加)となりました。これは、主として税金等調整前当期純利益1,046百万円、減価償却費284百万円などの資金増加要因と、売上債権の増加額1,456百万円、棚卸資産の増加額1,485百万円などの資金減少要因によるものです。 投資活動によるキャッシュ・フローは、564百万円の資金の減少(前期は197百万円の資金の減少)となりました。これは、主として有形固定資産の取得による支出557百万円によるものです。 財務活動によるキャッシュ・フローは、847百万円の資金の増加(前期は101百万円の資金の減少)となりました。これは、主として借入金による収支978百万円の増加、配当金の支払額124百万円などによるものです。 ④ 生産、受注及び販売の状況 a. 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(千円)   前期比(%) 消防・防災事業   1,746,224   △9.4 航空・宇宙、工業用品事業   5,688,138   +17.2 合計   7,434,362   +9.6 (注) 金額は、販売価格によっております。 b. 受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前期比(%)   受注残高(千円)   前期比(%) 消防・防災事業   10,056,354   +48.3   2,030,301   +646.8 航空・宇宙、工業用品事業   6,611,152   △14.2   8,777,081   +11.1 合計   16,667,506   +15.0   10,807,383   +32.3 c. 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(千円)   前期比(%) 消防・防災事業   8,297,901   +21.3 航空・宇宙、工業用品事業   5,731,432   +18.2 不動産賃貸事業   511,429   +2.5 合計   14,540,763   +19.3 (注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。 2 主な相手先別の販売実績の総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 販売高(千円)   割合(%)   販売高(千円)   割合(%) 官公庁   2,640,756   21.7   2,885,750   19.8 三菱重工業㈱   1,249,066   10.2   1,476,289   10.2 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループは、最近の当社グループを取り巻く経営環境の変化が大きいことから、引き続き安定的な収益率の確保へ注力し、目標とする経営指標を「連結売上高経常利益率3%の維持」としております。 当連結会計年度は、消防・防災事業において防災需要の拡大等により売上が増加したことに加え、航空・宇宙、工業用品事業において航空機関連及び工業製品の需要増加を背景に販売が拡大したことから、全体として増収となりました。利益面では、航空・宇宙、工業用品事業の増収が利益を押し上げたほか、消防・防災事業においても増収効果が寄与し、全体として増益となりました。その結果、当連結会計年度は連結売上高経常利益率8.2%となり、目標とする経営指標を達成しております。一方で、原材料価格やエネルギー価格の上昇、人件費の増加といったコスト増加要因は継続しており、利益の押下げ要因となっております。 足元では物価上昇、賃上げ、金利上昇などのコスト上昇要因が継続しており、売価の見直し等の対策を進めておりますが、原材料価格については依然として不透明な状況が続いており、引き続き価格動向を注視していく必要があります。また、当社グループの中長期的な成長に向けては、設備投資や人的資本への投資を継続していくことが重要な課題であります。これらの課題に対応しつつ、次期以降も目標である「経常利益率3%の維持」を目指してまいります。 (消防・防災事業) 売上高の増加、固定費負担割合の影響により、外部顧客への売上高に対するセグメント営業利益率は6.3%(前期5.0%)に上昇しております。なお、エンドユーザーの多くは官公庁であり、その予算による調達品目や金額により事業の売上高は増減する状況にあります。そのような状況の中で、顧客ニーズに寄り添う営業活動や自社企画開発品の展開により、今後の需要創出に向けた取り組みを進めております。 (航空・宇宙、工業用品事業) 航空・宇宙部門では、エンドユーザーの中期的な計画による官需大型機用製品、エンジン用部品の販売が増加しております。工業用品部門では、タンクシールの大型案件による売上高が増加に寄与しております。その結果、外部顧客への売上高に対するセグメント営業利益率は19.2%(前期13.2%)となりました。一方、航空・宇宙部門で使用するチタン材やアルミ材などの原材料と部品の価格高騰が継続しており、原材料価格の上昇に対して売価の再設定など対策を進めましたが、受注から生産・出荷までのリードタイムが長い案件においては随時対応が必要な状況が続いております。増収効果による利益押上げ要因が原材料価格上昇の利益押下げ要因を上回り、利益率は前期比で上昇しております。 (不動産賃貸事業) 外部顧客への売上高に対するセグメント営業利益率は18.1%(前期20.7%)となりました。修繕費の増加により減益となっておりますが、事業の収益性に問題はありません。 ② 財政状態の状況に関する認識及び分析・検討内容 (流動資産) 主要な科目残高の前期比は、現金及び預金89.8%、売上債権(受取手形、売掛金及び契約資産並びに電子記録債権の合計。)127.7%、棚卸資産(商品及び製品、半製品、仕掛品、原材料及び貯蔵品の合計。)144.1%となりました。 現金及び預金は、地政学的リスクをはじめとする外部環境の動向を踏まえ、適切な流動性を確保しております。 売上債権は、例年、消防・防災事業の販売が顧客予算との関連性から年度後半に集中するため、期末の残高が増加する傾向にあります。期末残高の前期比につきましては、消防・防災事業は救助用資機材等の販売に伴い、増加しております。また、航空・宇宙、工業用品事業の期末残高は、継続した受注増加を背景に売上高が伸長し、増加しております。 棚卸資産は、前期から引き続き、受注の増加、原材料価格の高騰に伴い残高が増加しております。とくに、航空・宇宙、工業用品事業の受注増加は同事業の受注から生産・出荷までのリードタイムが長いことから、棚卸資産の増加要因となっております。引き続き調達及び生産の効率化に向けた取り組みが必要と認識しております。 (固定資産) 当連結会計年度は、有形固定資産及び無形固定資産への投資額240百万円(建設仮勘定を除く。)に対し、減価償却費(無形固定資産の償却費を含む。)284百万円となりました。工場設備の能力強化・合理化・更新等並びに賃貸商業施設の更新等を行った結果となっております。これらは中長期的な投資行動として適切であると判断しております。 (流動負債、固定負債) 支払手形及び買掛金と電子記録債務の合計残高は前期比118.7%となっております。売上高増加に伴う取引量の拡大により仕入高が増加し、その結果として営業債務が増加しております。 資金調達関連として、社債、長期借入金並びに短期借入金の合計残高は前期比132.6%となりました。在庫運転資金等に対応するため増加しておりますが、有利子負債残高は適切な水準で推移しているものと判断しております。 (純資産) 親会社株主に帰属する当期純利益の計上や配当実施の結果、株主資本残高は前期比106.2%となりました。その他の包括利益累計額はその他有価証券の時価上昇により768百万円(前期比214.7%)となっております。 なお、自己資本比率は51.0%(前期54.6%)であり、経営基盤の安定性は引き続き確保しているものと判断しております。 ③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況は、消防・防災事業及び航空・宇宙、工業用品事業において販売増加となったことに加え、一部製品の販売価格改定効果もあり、営業利益及び経常利益は全連結会計年度を上回って推移いたしました。一方で、受注拡大に伴う売上債権及び棚卸資産の増加により運転資金需要が増加したことから、営業キャッシュ・フローは減少し、運転資金需要に対応する資金調達を銀行借り入れにより実施した結果、財務キャッシュ・フローはプラスとなっております。投資活動によるキャッシュ・フローでは、生産能力強化及び事業基盤維持を目的とした設備投資を継続して行っております。その結果、現金及び現金同等物の残高は前期比10.7%減となっております。 資金調達については、金融機関からの借入を基本としております。調達した資金は自己資金とあわせ、原材料や商品購入資金、人件費や経費支払いなどの運転資金並びに研究開発費や設備投資資金に充当しております。長期借入を行う場合、借入期間は原則5年以内としておりますが、不動産取得などの投資資金については、投資回収期間を考慮し借入期間を別途設定する場合があります。なお、当社は運転資金の効率的な調達を行うため取引銀行5行と当座貸越契約を締結しており、突発的な資金需要が発生した場合の手許流動性を確保する手段を準備しております。当連結会計年度末日現在の当座貸越契約の未実行残高は570百万円であります。 ④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表の作成にあたり、決算日における資産、負債の報告数値及び報告期間における収益、費用の報告数値に影響を与える見積りを行う必要があります。見積りを行った時点で合理的と考えられる仮定に基づき判断を行いますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果は異なる可能性があります。 当期の連結財務諸表に対して、重要な会計上の見積りとして認識している項目は以下のとおりであります。 (棚卸資産の評価) 棚卸資産について適正な価値で貸借対照表に計上するため、評価を行っております。過剰、滞留、陳腐化した棚卸資産については、合理的な見積り在庫回転期間に基づき評価損を計上しております。また、収益性の低下した棚卸資産については、将来の需要や販売価格等の見積りに基づき、正味実現可能価額まで評価損を計上しております。 (繰延税金資産) 繰延税金資産について、将来の課税所得の見積りやタックス・プランニングに基づき、一定期間における回収可能性が高いと判断した部分に限り計上しております。回収可能性が見込めないと判断した部分については評価性引当金を計上しております。将来の課税所得の見積りやタックス・プランニングは、事業計画を基礎として過去の業績等も考慮し策定しておりますが、経済情勢の変動、経営成績の悪化、事業計画の変更などにより、適宜、見直しが行われます。繰延税金資産の回収可能性についても定期的に検討を行い、繰延税金資産の計上額及び税金費用に適切に反映しております。 詳細は「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表等 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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