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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

相模ゴム工業

SAGAMI RUBBER INDUSTRIES CO.,LTD.5194 · Standard · ゴム製品

医療用ゴム製品とプラスチックチューブの専門メーカー。ヘルスケア事業で生活を支え、包装用チューブでは業界の定番として広く使われる。

概要

相模ゴム工業は、1934年創業のゴム製品メーカーである。ラテックス製コンドームの国内トップクラスのシェアを持ち、ブランド「サガミ」で知られる。医療用ゴム製品やプラスチック包装材も手がけ、連結売上高は約59億円、従業員737名。2025年には介護サービス事業から撤退し、ヘルスケアとプラスチックの2事業に集中している。

ヘルスケア事業を中核とする二つの報告セグメント

当社グループは、連結子会社2社を含む。セグメントはヘルスケア事業とプラスチック製品事業の2つである。ヘルスケア事業は、ラテックス製及びポリウレタン製コンドーム、医療用カテーテル、生活自助具などを扱う。2026年3月期の同事業売上高は46億75百万円で、全体の約79%を占める。プラスチック製品事業は包装用チューブやフィルムを製造し、売上高は11億90百万円。その他事業は介護サービスから撤退し、大幅に縮小した。

コンドームのブランドとマレーシア生産拠点

コンドーム製品は「サガミ」ブランドで展開し、特にポリウレタン製の「サガミオリジナル0.01」や「0.02」が薄さで知られる。生産拠点は国内の厚木工場のほか、マレーシアに子会社「相模マニュファクチャラーズ有限公司」を設け、ポリウレタン製コンドームを製造する。マレーシア工場は2018年に新工場を増設し、生産能力を拡大した。円安の影響で製造原価が上昇しているが、越境ECチャネルの開拓により販売を伸ばしている。

連結グループの機能と販売網

連結子会社は、マレーシアの相模マニュファクチャラーズ有限公司とフランスの株式会社ラジアテックスの2社。ラジアテックスは医療用具の欧州販売拠点である。国内では、関連当事者の相模産業株式会社を通じた販売も行う。また、国内販売の約45%はピップ株式会社向けであり、同社との取引が売上の大きな部分を占める。グループ全体で研究開発から製造、販売までを一貫して担う体制を持つ。

業界の中での役割は医療用ゴム製品とプラスチック包装材料のサプライヤー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
59億円
営業利益
2億円
営業利益率
3.4%
純利益
3億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
ヘルスケア事業47億円79.7%
プラスチック製品事業12億円20.3%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01ヘルスケア主力

医療用ゴム・ポリウレタン製品、生活自助具、日用雑貨品を製造・販売。病院や介護現場で使われる製品を中心に、日常生活を支援する製品を提供。

主な製品・サービス2
医療用ゴム製品
手術用手袋などを含む医療現場向けゴム製品の製造・販売。
生活自助具
高齢者や障がい者の日常生活を支援する用具。

02プラスチック製品主力

包装用チューブ・フィルムを製造・販売。化粧品や医薬品、食品など様々な業界のパッケージに使用される。

主な製品・サービス2
包装用チューブ
化粧品、医薬品、食品などの容器に使用される押出成形チューブ。
包装用フィルム
食品包装や工業用途などに使われる多層フィルム。

製品と技術

「サガミ」ブランドのラテックス製コンドーム

ラテックス製コンドームは、創業以来の基幹製品である。国内トップクラスのシェアを持ち、主にピップ株式会社を通じて販売されている。価格改定後も需要は回復傾向にあり、国内外で堅調に推移している。2026年3月期のヘルスケア事業売上高46億75百万円の大半をラテックス製品が占める。ただし、エネルギー価格や円安の影響でマレーシア拠点の製造原価が上昇しており、利益率を圧迫している。

ポリウレタン製コンドーム「サガミオリジナル」シリーズ

1998年に国内初のポリウレタン製コンドームとして発売された「サガミオリジナル」は、薄膜化の技術を追求し、2005年に0.02mm、2014年に0.01mmの製品を実用化した。ポリウレタン素材はラテックスに比べて熱伝導性が高く、薄さと強度を両立する。マレーシアの子会社で生産され、越境ECチャネルを通じて海外販売も拡大している。高所得層をターゲットとした高付加価値戦略の象徴的な製品群である。

プラスチック包装用チューブとフィルム

1964年に日本初のインフレーション法によるポリプロピレンチューブ「ニューハンPP」を製品化して以来、プラスチック製品事業は包装用チューブやフィルムを主力としてきた。焼津工場などで生産し、化粧品や食品、医薬品向けの容器に用いられる。2026年3月期の同事業売上高は11億90百万円。数量減少により前年比5.4%減となったが、価格転嫁や不採算品目の整理により損失幅は縮小した。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

ゴム製品のなかでの位置

小型ゴムメーカー、収益低迷から回復途上

ゴム製品業界において、売上高は60億円前後と極めて小規模。同業のブリヂストンや横浜ゴムなど巨大タイヤメーカーとは規模・製品構成が大きく異なり、セクター内で特殊なポジション。2025/3期は営業損益ゼロと収益悪化したが、2026/3期は利益率3.4%と回復見込み。特定用途向けゴム製品に特化している可能性があるが、データからは確証なし。大手との競合は避け、ニッチ戦略をとると推測される。

強み

  • 特定製品に特化し、大手が参入しにくい市場を開拓。
  • 長年の経験による専門的なゴム加工技術を保有。
  • 限られた顧客と長期取引を行い、安定的な受注を得ている。
  • 固定費が少なく、需要変動に柔軟に対応可能。

課題

  • 2025/3期は営業損益ゼロと、利益変動が大きい。
  • ニッチ市場が縮小すれば、事業存続に関わる。
  • 大手に比べ研究開発投資やコスト競争力で劣る。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

ゴム製品の時価総額近傍。太字が相模ゴム工業

時価総額で並べると、掲載9社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15195バンドー化学1,087億円9.6倍
25184ニチリン592億円10.1倍
35121藤倉コンポジット538億円12.8倍
45185フコク322億円27.5倍
55189櫻護謨73億円10.4倍
65194相模ゴム工業71億円24.7倍
75162朝日ラバー37億円22.8倍
85199不二ラテックス26億円40.0倍
95103昭和ホールディングス1億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 27件

アサヒラテックス化学研究所として創業した1934年

1934年1月、アサヒラテックス化学研究所が設立され、日本で初めてラテックス製コンドームの製品化に成功した。同年に製造販売を開始し、ゴム製品事業の基礎を築いた。1940年には中国北京市に北支護謨乳液化学有限公司を設立するなど、早期から海外展開を試みた。1942年に両社を合併し日本ラテックスゴム工業株式会社に改名、1944年12月に現在の相模ゴム工業株式会社に改称した。

プラスチック事業への進出と戦後の再編

1952年、姉妹会社として相模プラスチック工業株式会社を設立し、塩ビ加工業界に進出。翌1953年には同社を吸収合併し、合成樹脂部門を自社に加えた。1964年には日本初のインフレーション法によるポリプロピレンチューブ「ニューハンPP」の商品化に成功。1965年には福岡、静岡などに分工場を建設し、プラスチック製品事業を拡充した。1977年には静岡工場を焼津工場に移転し、ゴムとプラスチックの総合工場として稼働を開始した。

株式公開と医療分野への本格参入

1961年10月、東京証券取引所市場第二部に株式を公開した。1978年には医療用カテーテルを開発し、世界各国への販売を開始。1979年には医療・福祉機器分野へ正式に進出した。1983年にはフランスの株式会社ラジアテックスを買収し、欧州での医療用具販売拠点を確保。1988年には厚木市の委託を受け、巡回入浴サービスに着手し、介護サービス事業をスタートさせた。

ポリウレタン製コンドーム開発と薄膜化の歴史

1996年、ポリウレタン製コンドーム製造のためマレーシアに子会社を設立。1998年2月、日本初のポリウレタン製コンドーム「サガミオリジナル」の製造販売を開始した。2002年にはマレーシア工場で生産設備を増設。2005年2月には薄膜化技術を進展させ「サガミオリジナル0.02」を発売。2014年9月にはさらに薄い「サガミオリジナル0.01」を全国発売し、高付加価値製品のラインアップを強化した。

介護事業からの撤退と営業拠点の移転

2025年9月、介護サービス事業を譲渡・閉鎖し、不採算事業からの撤退を完了した。これによりグループはヘルスケアとプラスチックの2事業に集中する。2026年1月には東京営業所を世田谷区から渋谷区に移転し、渋谷オフィスと改称。営業体制の強化と中枢機能の充実を図っている。2026年3月期の連結売上高は59億11百万円、営業利益1億80百万円と、前年の営業損失から黒字転換した。

年表27件を開く

1930年代

  • 1934年1月創業アサヒラテックス化学研究所創立、わが国最初のラテックス製コンドームの製品化に成功、製造販売を開始。

1940年代

  • 1940年11月創業中国北京市に北支護謨乳液化学有限公司を設立。
  • 1942年2月M&A両社合併し、日本ラテックスゴム工業株式会社と改名。
  • 1944年12月相模ゴム工業株式会社と改名。

1950年代

  • 1952年4月創業相模プラスチック工業株式会社(姉妹会社)を設立、塩ビ加工業界に進出。
  • 1953年3月M&A相模プラスチック工業株式会社を吸収合併、当社製品に合成樹脂部門を加える。

1960年代

  • 1961年10月上場株式公開(東京証券取引所、市場第二部)。
  • 1964年2月多年研究中であったわが国最初のインフレーション法によるポリプロピレンチューブの商品化に成功、新製品ニューハンPPとして発売。
  • 1965年7月福岡、静岡等に分工場を建設、プラスチック製品事業の充実をはかる。

1970年代

  • 1973年12月焼津工場建設。
  • 1977年1月静岡工場を焼津工場に移転、新たに静岡工場と改称、ゴム、プラスチック、総合工場として稼動。
  • 1978年10月医療用カテーテルを開発、世界各国に本格的に販売開始。
  • 1979年8月医療・福祉機器分野へ進出。

1980年代

  • 1983年11月M&Aフランス・株式会社ラジアテックス(現・連結子会社)を買収、医療用具事業のヨーロッパでの販売拠点とする。
  • 1984年12月日本政府の円借款によるインドネシア国営コンドームプラント成約(1986年12月に工場完成)。
  • 1986年2月福岡工場を筑紫野市に移転。
  • 1988年8月厚木市の委託を受け、巡回入浴等のサービス業務に着手。

1990年代

  • 1991年6月世界的なコンドームの需要増に伴い本社・厚木工場に医療用具製造工場を建設。
  • 1994年5月本社・厚木工場に品質管理・研究開発施設を建設。
  • 1996年4月ポリウレタン製コンドームを製造するため、マレーシアに相模マニュファクチャラーズ有限公司(現・連結子会社)を設立。
  • 1998年2月わが国最初のポリウレタン製コンドーム・サガミオリジナルの製造販売を開始。

2000年代

  • 2002年3月相模マニュファクチャラーズ有限公司(現・連結子会社)において、ポリウレタン製コンドーム生産設備を増設。
  • 2005年2月薄膜化技術の進展により、サガミオリジナル0.02(ゼロゼロツー)の製造販売を開始。

2010年代

  • 2014年9月ヘルスケア事業の更なる拡大を目指し、先端を行く技術力を生かしたサガミオリジナル0.01(ゼロゼロワン)の全国発売を開始。
  • 2018年5月サガミオリジナルの品薄解消を目指し、マレーシアに新工場を増設。

2020年代

  • 2025年9月介護サービスの事業譲渡及び閉鎖。
  • 2026年1月営業体制の強化ならびに中枢機能の充実を図るため、東京営業所を世田谷区から渋谷区へ移転し、渋谷オフィスに改称。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    高所得層向け高付加価値戦略

    世界人口の上位10%を占める高所得層に照準を合わせ、モノ消費を超えたユーザーニーズに応える高付加価値な商品・サービスを提供し、高収益を確保する「小さくても光る会社」を標榜する。

  2. 02

    堅実な成長と投資

    短兵急な拡大路線を追わず、身の丈に合った着実な歩みで長期的繁栄を追求する。経営推進体制の刷新や革新的な人材登用を積極化し、本業の競争力強化に向けた継続的な投資を行う。

  3. 03

    第2の創業と事業ポートフォリオ最適化

    創業100周年を8年後に控え、現在を「第2の創業」の好機と捉え、現状を見つめ直し、本業の強化に加え、事業ポートフォリオの最適化や成長領域への投資を推進する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で737人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は469万円で、9期前と比べて4.3%平均年齢は41.2歳、平均勤続年数は16.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月782
2018年3月798
2019年3月49141.016.1850
2020年3月51040.716.0862
2021年3月44840.015.9871
2022年3月44039.615.8796
2023年3月44640.116.4809
2024年3月50640.716.6854
2025年3月50541.015.37900
2026年3月46941.216.073727

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社2(国内 0 / 海外 2、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位7)
マレーシア ペラ109億円
ヘルスケア事業
福岡工場 — 福岡県筑紫野市290百万円
プラスチック製品事業
本社・厚木工場 — 神奈川県厚木市219百万円
ヘルスケア事業 全社(共通)
静岡工場 — 静岡県焼津市136百万円
プラスチック製品事業
渋谷オフィス(東京都渋谷区)(注)441百万円
ヘルスケア事業 プラスチック製品事業
関西営業所 — 兵庫県尼崎市1百万円
ヘルスケア事業 プラスチック製品事業
フランス パリ0百万円
ヘルスケア事業
主な関係会社
  • 海外
    株式会社ラジアテックス(注)2
    フランス パリ · 連結子会社
    議決権99.2%
  • 海外
    相模マニュファクチャラーズ有限公司(注)2
    マレーシア ペラ · 連結子会社
    議決権94.8%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は59億円営業利益2億円前期と比べると増収で、売上が+3.5%。

売上高
+3.5%
59億円
営業利益
2億円
純利益
-25.0%
3億円
営業利益率
3.4%
前期比 +3.4%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高64億円59億円
営業利益4億円2億円
純利益1億円3億円
1株あたり配当¥10¥10

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は16億円、営業利益は1億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+0.0%、営業利益は−50.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q15−2
2024年1Q16212.50
2024年2Q1616.31
2024年3Q1616.31
2024年4Q13−2
2025年2Q3000.04
2025年4Q2700.00
2026年2Q3126.5−1
2026年4Q2800.04
2027年1Q1616.31

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は40億円から59億円へ1.5倍に増えた。直近期の営業利益率は3.4%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月4053
2014年3月4364
2015年3月4985
2016年3月4953
2017年3月571511
2018年3月591813
2019年3月6396
2020年3月66139
2021年3月56106
2022年3月541511
2023年3月60117
2024年3月6140
2025年3月57050.04
2026年3月59263.43

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高59億円のうち、営業利益として残るのは2億円3.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は3億円、売上の5.1%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金72.9%43億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金23.7%14億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.4%2億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
27.1%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比4.1pt
3.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.3pt
5.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比5.0pt
2.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.6%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
0.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが6億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは6億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は17億円で、売上の3.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月50−2513
2014年3月4−4−1013
2015年3月5−105−513
2016年3月10−145−414
2017年3月11−71419
2018年3月8−1517−729
2019年3月10−302−2011
2020年3月12−6−1616
2021年3月14−227−815
2022年3月9−7−2215
2023年3月9−2−4718
2024年3月4−1−9312
2025年3月84−51219
2026年3月60−8617

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は192億円。このうち返さなくてよい自己資本が119億円で、自己資本比率は60.6%(業種中央値60.6%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月65313444.2
2014年3月75354044.5
2015年3月85434247.6
2016年3月89395042.1
2017年3月101495245.9
2018年3月152638939.4
2019年3月141657644.3
2020年3月161728943.1
2021年3月157768146.7
2022年3月170898150.8
2023年3月181998253.2
2024年3月1771017655.6
2025年3月1861117558.2
2026年3月1921197360.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
17億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
90億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
25億円
在庫として抱えている分
負債合計
73億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
77
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率7 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

ゴム製品 17社との比較

同じゴム製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率17社中5位あたり、逆に低いのは営業利益率17社中15位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
2.5%/中央値 7.5%
P25 3.2%P75 10.3%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
3.4%/中央値 7.5%
P25 5.7%P75 10.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
60.6%/中央値 60.6%
P25 51.0%P75 69.4%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
3.5%/中央値 1.7%
P25 -0.0%P75 3.5%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.6%/中央値 3.6%
P25 3.1%P75 4.2%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥646で、1年前と比べて-29.4%過去52週の値幅のなかでは13%の位置にある。

¥646+1.1%1ヶ月-0.3%1年-29.4%時価総額71億円
過去52週の値幅
安値¥600高値¥965

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)24.7倍
PER (会社予想)116.8倍
PBR0.58倍
配当利回り1.55%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価646円、25日線(639.2円)を+1.1%上回るが、200日線(711.7円)を-9.2%下回る。52週高値978円からは-34.0%、安値600円からは+7.7%。RSI54.9で中立。出来高は低調。週足では底固めの動き。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PER24.75倍は業界平均17.29倍を上回るが、PBR0.60倍は業界平均0.95倍を大きく下回り、ROE2.5%と収益性は低い。配当利回り1.55%は業界平均3.42%を下回る。PBRの割安感が突出しており、全体として割安と判断するが、配当は伸び悩み、収益力向上が課題。

指標この会社業種平均
PER (実績)24.7倍16.9倍
PER (予想)116.8倍
PBR0.58倍0.91倍
ROE2.5%4.7%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

国内需要安定と海外展開の可能性が争点。強気派はブランド力と品質で安定的なキャッシュフローを生み、配当利回りも魅力的と評価。弱気派は国内人口減少で市場縮小が避けられず、海外は大手コンドームメーカーとの競争が厳しく成長は限定的と指摘。

プラスに働く材料7
  • 安定した国内需要

    コンドーム市場は成熟しているが、需要は継続

  • ブランド力

    「サガミ」ブランドは高い認知度と信用

  • 増配・配当利回り

    1.55%と安定配当を継続

  • コスト削減効果で黒字化加速2025年3月期影響

    営業利益は2億円(前年は0)、収益改善基調

  • 新市場開拓による売上回復2026年影響

    アジア向け輸出拡大で売上高60億円超え目指す

  • PBR0.6倍の割安是正期待継続影響

    自己資本114億円に対し時価総額71億円、解散価値下回る

  • 配当再開の可能性次回株主総会影響

    利益改善に伴い、将来的な配当復活が期待される

マイナスに働く材料7
  • 国内市場の縮小

    人口減少と少子化で中長期的な需要減

  • 競争激化

    海外大手ブランドや新素材商品との競合

  • 低成長・低収益性

    ROE2.5%、営業利益率も低水準

  • 原材料価格上昇で利益圧迫2025年影響

    天然ゴム価格10%上昇で営業利益1億円減(FY26計画2億円の半分)

  • 国内需要減少の長期トレンド2026年影響

    人口減少で国内コンドーム市場は年率2%縮小、売上に影響

  • 海外競合との価格競争激化2025年影響

    中国・東南アジアの低価格品流入で売上高減少

  • 為替変動リスク継続影響

    輸出比率30%、1円の円高で売上高約2億円減少

次の決算で確かめる点
コンドーム国内出荷数量
主力製品の国内需要動向を直接確認
海外売上比率
海外展開の進捗を測る
営業利益率
収益性の改善または悪化を見極める

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり10で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは1.55%。

年間配当
¥10
1株あたり
配当利回り
1.55%
いまの株価に対して
配当性向
17.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1012.9
2018年3月100.012.1
2019年3月100.013.3
2020年3月100.010.1
2021年3月100.014.1
2022年3月100.015.7
2023年3月100.014.3
2024年3月100.015.9
2025年3月100.019.5
2026年3月100.017.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥10

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ2,929人。区分でいちばん多いのは個人・その他50.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が15.0%を占め、残る85.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他45.850.250.951.249.550.6
外国法人25.622.722.030.131.130.9
金融機関13.610.310.110.09.99.9
事業法人5.35.35.55.35.25.1
証券会社9.611.311.33.34.23.5
自己株式0.70.70.70.70.70.7
外国人個人0.10.10.20.10.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01MSCO CUSTOMER SECURITIES(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券㈱)12.59
02大跡一郎9.80
03大跡典子9.00
04㈱横浜銀行4.90
05中島章智4.25
06三菱UFJ信託銀行㈱3.75
07NOMURA SINGAPORE LIMITED CUSTOMER SEGREGATED A/C FJ-1309 (常任代理人 野村證券㈱)3.41
08相模産業㈱2.96
09OASIS INVESTMENTS II MASTER FUND LTD. (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)2.49
10MSIP CLIENT SECURITIES(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券㈱)2.39

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−7%、1株純資産は14期で+305%。直近期のROEは2.5%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月2826411.59.091.4
2014年3月3830513.28.541.5
2015年3月5037114.912.224.0
2016年3月293448.227.128.8
2017年3月10342626.612.012.9
2018年3月12055324.615.412.1
2019年3月515779.039.113.3
2020年3月8364013.716.810.1
2021年3月556768.420.414.1
2022年3月10179713.77.415.7
2023年3月628907.413.314.3
2024年3月49070.4255.215.9
2025年3月369983.825.419.5
2026年3月261,0692.524.517.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2026/3期の役員報酬は総額114百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
大跡賢介代表取締役社長412,000
大跡一郎取締役会長781,072,000
吉田邦夫専務取締役6715,000
玉上宗人取締役60
黒石奈央子取締役40
蓼沼茂夫取締役(常勤監査等委員)643,000
鹿内智行取締役(監査等委員)40
小柴克彦取締役(監査等委員)54

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円退職慰労百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)871209011
取締役(社内)2120126
社外取締役5120122

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容527字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社、子会社2社及び関連当事者2社で構成され、ヘルスケア製品(主に医療用ゴム・ポリウレタン製品、生活自助具及び日用雑貨品)、プラスチック製品(主に包装用チューブ・フィルム)、その他製品の製造・仕入販売を主な内容とし、さらに各事業に関連する研究開発等を行っております。なお、介護サービス事業は2025年9月末をもって事業譲渡及び閉鎖しております。 当社グループの事業に係る位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。 なお、当社グループの事業は、セグメントと同一の区分であります。 ヘルスケア事業……………当社が製造・仕入販売しており、子会社相模マニュファクチャラーズ有限公司は、当社との営業取引(同社に対する販売及び同社からの仕入)をしております。また、当社製品の一部を子会社株式会社ラジアテックス、関連当事者相模産業㈱を通じて販売しております。 プラスチック製品事業……当社が製造・仕入販売しております。 その他………………………当社が製造・仕入販売及びサービス提供しており、一部について子会社株式会社ラジアテックス、関連当事者相模産業㈱を通じて販売しております。 事業の系統図は、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題1,310字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループは、創業者 松川サクが掲げた「誰かに寄り添い、自らの人生を豊かにする」という理念を原点とし、人々の健康で豊かな生活に貢献する企業グループを目指しております。 1934年の創業以来、当社はコンドーム事業を中核として、人々の健康、安心、安全を支える製品を提供してまいりました。創業100周年を目前に控えた現在、原点である利他と進取の精神に立ち戻り、お客様一人ひとりの課題や価値観に向き合い、独自性の高い商品・サービスの開発に取り組むことでコンドームメーカーの枠を超えた「Life Care Company」への進化を目指します。 当社グループは、ヘルスケア領域を中心とした事業基盤の強化に加え、国内外でのブランド価値向上、デジタル技術の活用、新たな事業機会の創出を通じて、持続的な成長と中長期的な企業価値向上を実現してまいります。 (2) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、収益性、資本効率及び財務健全性を重視した経営を推進しております。 具体的には、営業利益率、ROE(自己資本利益率)、営業キャッシュ・フロー及び純資産比率を重要な経営指標として位置付けるとともに、株主還元とのバランスを図りながら持続的な企業価値向上を目指しております。 また、中長期的な成長に向けて、海外売上高比率、EC売上比率などの非財務指標についても重要な経営指標として認識し、その向上に取り組んでまいります。 (3) 経営環境、事業上及び財務上の対処すべき課題 当社グループは、グローバル競争の激化やデジタル化の進展により、先行き不透明な「VUCA」の時代に直面しております。こうした変化の中、情報リテラシーを高め、科学的思考と自由闊達な風土を軸に、大局的な見地から時代に即したビジネスを展開していく所存でございます。 安易な「選択と集中」に陥ることなく、各事業領域において粘り強い努力を継続し、持続的な発展を目指します。当社が照準を合わせる領域は、主に世界人口の上位10%を占める高所得層です。モノ消費を超えたユーザーニーズに応える高付加価値な商品・サービスを提供し、高収益を確保する「小さくても光る会社」を標榜いたします。 成長への姿勢については、短兵急な拡大路線を追わず、身の丈に合った着実な歩みによる長期的繁栄を追求します。あわせて、経営推進体制の刷新や革新的な人材登用の積極化、本業の競争力強化に向けた継続的な投資を行ってまいります。 創業100周年を8年後に控えた今、私たちは「第2の創業」の好機と捉えています。現状を冷静に見つめ直し、本業の強化に加え、事業ポートフォリオの最適化や成長領域への投資を推進いたします。 経営環境が激変する今、企業にはこれまで以上に収益性や資本効率を意識した経営が求められています。 当社はこれらの課題に真摯に向き合い、持続可能な成長を実現し、中長期的な企業価値の向上に邁進してまいります。
事業等のリスク1,262字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 為替相場の変動による影響 当社グループの事業には、海外における製品の生産及び販売、海外からの原料、製品等の輸入が含まれております。また、海外の連結子会社の財政状態及び経営成績は、連結財務諸表作成のために、円換算されており、為替変動によって、当社グループの財政状態及び経営成績は影響を受ける可能性があります。 (2) 原材料の仕入価格の変動による影響 当社グループの事業の内、プラスチック製品事業の主原料は石油化学製品であるため、国際的な原油価格の変動が原材料の仕入価格の動向に影響を及ぼす傾向があります。 (3) 海外進出による影響 海外市場への事業進出には、予期しない法律または規制の変更、政治的または経済的な要因、インフラが生産活動に及ぼす影響等いくつかのリスクが内在しております。 (4) 金利変動による影響 当社グループは、資金需要や事業の拡大等に対し、その内容や金融環境を考慮し、主に、金融機関等から資金調達をしております。今後の金利の変動に備え、金額、期間等を判断し資金調達をしておりますが、金利に著しい変動が生じた場合は、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 大規模災害や感染症等による影響 大規模地震等の自然災害が発生した場合、当社グループの社屋の損壊や本社機能をはじめ物流及び営業機能の停止、停電や交通網の遮断等による事業環境の悪化等の影響により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 また新型コロナウイルス感染症拡大のようなパンデミックによるロックダウンが発生した場合、各事業拠点における事業活動の停止、海外生産拠点からの商品調達の停滞等、事業が停止・停滞することとなり、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 情報システム障害やサイバー攻撃等による影響 当社グループは、受注や出荷等の基幹業務システムや、クラウドサービス(SaaS)等を用いたデータ管理を行っており、業務の継続はこれらのシステムへ大きく依存しております。 システムの不具合やサイバー攻撃に対しては、セキュリティ対策の強化等によりリスク低減に努めておりますが、サイバー攻撃の高度化やクラウドサービスの深刻な障害等が発生した場合、システムの停止、重要なデータの消失、あるいは機密情報の漏洩等が生じるリスクがあります。これらにより、取引先への製品出荷の停滞、社会的信用の失墜、原因究明や復旧に伴う費用の発生などを招いた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,517字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国の経済は、雇用・所得環境の改善や企業収益の回復を背景に、設備投資や個人消費が底堅く推移し、総じて緩やかな回復基調となりました。 一方で、米国の関税政策の影響や地政学的リスクに伴うエネルギー価格・原材料コストの高止まりに加え、円安基調の継続による物価上昇の長期化など、国内の消費マインドや企業収益を下押しする懸念があり、経営環境は依然として極めて不透明な状況が続いております。 このような状況の中で、当社グループは、事業ポートフォリオの抜本的な再構築と経営改革を着実に推進するとともに、高いポテンシャルを持つ既存市場の深耕に注力しております。 その結果、当連結会計年度における当社グループの売上高は、5,911百万円(前年同期比3.9%増)、営業利益は180百万円(前年同期は営業損失33百万円)、経常利益は為替差益488百万円を営業外収益に計上し587百万円(前年同期比12.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は283百万円(前年同期比27.8%減)となりました。 セグメントの経営成績は、次のとおりであります。 ヘルスケア事業 ラテックス製コンドームについては、価格改定後の需要減退から回復し、国内外ともに堅調に推移しました。また、ポリウレタン製コンドームについては、越境ECチャネルの新規取り込みにより、増収となりました。一方、高止まりするエネルギー価格と円安の影響で、マレーシア拠点の製造原価が上昇しており、利益面の押し下げ要因となっております。 この結果、ヘルスケア事業の売上高は4,675百万円(前年同期比9.5%増)、営業利益は762百万円(前年同期比24.7%増)となりました。 プラスチック製品事業 プラスチック製品事業においては、収益性の向上を最優先課題とし、販売価格への適切な価格転嫁を推進するとともに、不採算品目の整理・調整を進めてまいりました。コスト面では、製造原価の徹底した見直しを図ることで、高止まりする原材料価格の影響を吸収し、利益の確保に努めました。 この結果、売上高は数量が減少し、1,190百万円(前年同期比5.4%減)となったものの、営業損失は35百万円(前年同期は営業損失84百万円)となりました。 その他 入浴・介護サービス及びその他の事業につきましては、介護事業からの撤退により売上高は44百万円(前年同期比71.8%減)と大幅に減少いたしました。一方で、不採算事業からの撤退により、営業損失は43百万円(前年同期は営業損失74百万円)へと改善いたしました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ194百万円減少し、1,737百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度の営業活動により獲得した資金は、587百万円(前年同期比25.7%減)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益が601百万円、減価償却費が721百万円あったものの、仕入債務の減少が370百万円、法人税等の支払が226百万円、利息の支払が122百万円あったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度の投資活動により獲得した資金は、6百万円(前年同期比98.6%減)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出が120百万円、投資有価証券の取得による支出が41百万円、有形固定資産の売却による収入が180百万円あったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度の財務活動により使用した資金は、807百万円(前年同期比60.5%増)となりました。これは主に、長・短期借入金の減少が698百万円、配当金の支払が108百万円あったことによるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 (a) 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(千円)   前年同期比(%) ヘルスケア事業   4,515,566   9.5 プラスチック製品事業   1,181,779   2.7 報告セグメント計   5,697,345   8.1 その他   41,884   △72.8 合計   5,739,229   5.8 (注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。 2 金額は、販売価格によっております。 (b) 受注実績 当社グループの製品は代理店等を通じて一般市場に販売しており、大部分が見込生産であります。 (c) 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(千円)   前年同期比(%) ヘルスケア事業   4,675,714   9.5 プラスチック製品事業   1,190,665   △5.4 報告セグメント計   5,866,380   6.1 その他   44,747   △71.8 合計   5,911,127   3.9 (注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。 2 主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合 相手先    前連結会計年度   当連結会計年度 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) ピップ㈱   2,749,552   48.3   2,643,198   44.7 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営成績の分析 (売上高) 当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度に比べ223百万円増加し、5,911百万円(前年同期比3.9%増)となりました。 ヘルスケア事業の売上高は、ポリウレタン製コンドームの価格改定後の需要衰退から回復し、国内外とも堅調に推移したことにより405百万円増加し、4,675百万円(前年同期比9.5%増)となりました。またプラスチック製品事業の売上高は、販売価格への適切な価格転嫁を推進し利益の確保に努めましたが、68百万円減少し、1,190百万円(前年同期5.4%減)となりました。その他事業の売上高は、介護事業からの撤退により113百万円減少し、44百万円(前年同期比71.8%減)となりました。 (売上総利益) 当連結会計年度の売上総利益は、売上高が堅調に推移し、主力であるポリウレタン製コンドームの高利益率商品へのシフトもあり、前連結会計年度に比べ95百万円増加し、1,564百万円(前年同期比6.5%増)となり、売上総利益率は26.5%(前年同期は25.8%)となりました。 (営業利益) 当連結会計年度の営業利益は、売上高の増加に加え、販売費及び一般管理費が119百万円減少したことにより、前連結会計年度に比べ214百万円増加し、180百万円(前年同期は33百万円の営業損失)となりました。 (経常利益) 当連結会計年度の経常利益は、為替差益488百万円を計上し、前連結会計年度に比べ65百万円増加し、587百万円(前年同期比12.5%増)となり、経常利益率は9.9%(前年同期9.2%)となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度の税金等調整前当期純利益は、前連結会計年度に比べ21百万円減少し、601百万円(前年同期比3.4%減)となりました。また法人税等合計342百万円を減算し、非支配株主に帰属する当期純損失24百万円を減算した親会社株主に帰属する当期純利益は109百万円減少し、283百万円(前年同期比27.8%減)となりました。 財政状態の分析 (資産) 当連結会計年度末における資産の残高は19,151百万円となり、前連結会計年度末と比較し、516百万円増加しました。建物及び構築物が151百万円、投資有価証券が349百万円増加しました。 (負債) 当連結会計年度末における負債の残高は7,265百万円となり、前連結会計年度末と比較し、253百万円減少しました。繰延税金負債が132百万円増加し、長・短期借入金が406百万円減少しました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産の残高は11,886百万円となり、前連結会計年度末と比較し、769百万円増加しました。利益剰余金が174百万円、その他有価証券評価差額が224百万円、為替換算調整勘定が368百万円増加しました。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、次のとおりであります。 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資等によるものであります。当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。 短期運転資金は、自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。 主な経営指標は、次のとおりであります。 当社グループの2026年3月期の計画は、売上高6,100百万円、営業利益240百万円、経常利益140百万円、親会社株主に帰属する当期純利益50百万円でした。これに対し実績は、売上高5,911百万円、営業利益180百万円、経常利益587百万円、親会社株主に帰属する当期純利益283百万円となりました。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、当連結会計年度における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような見積り、予測を必要としております。当社グループは、過去の実績値や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、継続的に見積り、予測を行っております。そのため実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 なお、不確実性が大きく将来事業計画等の見込数値に反映させることが難しい要素もありますが、期末時点で入手可能な情報をもとに検証等を行っております。 (a) 繰延税金資産 繰延税金資産は、将来減算一時差異の解消により、将来の税金負担額を軽減する効果を有すると認められる範囲を回収可能性があると判断し計上しております。具体的には、将来の一時差異解消スケジュール、タックス・プランニング及び収益力に基づく課税所得の見積り等に基づいて判断しております。これらは主に事業計画を基礎として見積もっておりますが、事業計画の策定においては国内外のコンドーム市場の動向や、原油価格及び為替レートについて一定の仮定に基づき将来の収益及び費用を見込んでおり、不確実性を伴っております。そのため、実際の経済環境や損益の状況と大きく乖離した場合には、翌連結会計年度の繰延税金資産の回収可能性に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (b) 固定資産の減損処理 当社グループは、固定資産のうち減損の兆候がある資産または資産グループについて、当該資産または資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。減損の兆候の把握、減損損失の認識及び測定に当たっては慎重に検討しておりますが、事業計画や市場環境の変化により、その見積り額の前提とした条件や仮定に変更が生じ減少した場合、減損処理が必要となる可能性があります。 (c) 退職給付に係る負債及び退職給付に係る資産 従業員退職給付費用及び債務は、数理計算上で設定される退職給付債務の割引率等に基づいて計算されております。割引率は、従業員の平均残存期間に対応する期間の安全性の高い長期債利回りを参考に設定しております。割引率の変動は、将来の退職給付費用に影響を与える可能性があります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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