概要
相模ゴム工業は、1934年創業のゴム製品メーカーである。ラテックス製コンドームの国内トップクラスのシェアを持ち、ブランド「サガミ」で知られる。医療用ゴム製品やプラスチック包装材も手がけ、連結売上高は約59億円、従業員737名。2025年には介護サービス事業から撤退し、ヘルスケアとプラスチックの2事業に集中している。
ヘルスケア事業を中核とする二つの報告セグメント
当社グループは、連結子会社2社を含む。セグメントはヘルスケア事業とプラスチック製品事業の2つである。ヘルスケア事業は、ラテックス製及びポリウレタン製コンドーム、医療用カテーテル、生活自助具などを扱う。2026年3月期の同事業売上高は46億75百万円で、全体の約79%を占める。プラスチック製品事業は包装用チューブやフィルムを製造し、売上高は11億90百万円。その他事業は介護サービスから撤退し、大幅に縮小した。
コンドームのブランドとマレーシア生産拠点
コンドーム製品は「サガミ」ブランドで展開し、特にポリウレタン製の「サガミオリジナル0.01」や「0.02」が薄さで知られる。生産拠点は国内の厚木工場のほか、マレーシアに子会社「相模マニュファクチャラーズ有限公司」を設け、ポリウレタン製コンドームを製造する。マレーシア工場は2018年に新工場を増設し、生産能力を拡大した。円安の影響で製造原価が上昇しているが、越境ECチャネルの開拓により販売を伸ばしている。
連結グループの機能と販売網
連結子会社は、マレーシアの相模マニュファクチャラーズ有限公司とフランスの株式会社ラジアテックスの2社。ラジアテックスは医療用具の欧州販売拠点である。国内では、関連当事者の相模産業株式会社を通じた販売も行う。また、国内販売の約45%はピップ株式会社向けであり、同社との取引が売上の大きな部分を占める。グループ全体で研究開発から製造、販売までを一貫して担う体制を持つ。
業界の中での役割は医療用ゴム製品とプラスチック包装材料のサプライヤー。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2026/3期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| ヘルスケア事業 | 47億円 | 79.7% | — | — |
| プラスチック製品事業 | 12億円 | 20.3% | — | — |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01ヘルスケア主力
医療用ゴム・ポリウレタン製品、生活自助具、日用雑貨品を製造・販売。病院や介護現場で使われる製品を中心に、日常生活を支援する製品を提供。
- 医療用ゴム製品
- 手術用手袋などを含む医療現場向けゴム製品の製造・販売。
- 生活自助具
- 高齢者や障がい者の日常生活を支援する用具。
02プラスチック製品主力
包装用チューブ・フィルムを製造・販売。化粧品や医薬品、食品など様々な業界のパッケージに使用される。
- 包装用チューブ
- 化粧品、医薬品、食品などの容器に使用される押出成形チューブ。
- 包装用フィルム
- 食品包装や工業用途などに使われる多層フィルム。
製品と技術
「サガミ」ブランドのラテックス製コンドーム
ラテックス製コンドームは、創業以来の基幹製品である。国内トップクラスのシェアを持ち、主にピップ株式会社を通じて販売されている。価格改定後も需要は回復傾向にあり、国内外で堅調に推移している。2026年3月期のヘルスケア事業売上高46億75百万円の大半をラテックス製品が占める。ただし、エネルギー価格や円安の影響でマレーシア拠点の製造原価が上昇しており、利益率を圧迫している。
ポリウレタン製コンドーム「サガミオリジナル」シリーズ
1998年に国内初のポリウレタン製コンドームとして発売された「サガミオリジナル」は、薄膜化の技術を追求し、2005年に0.02mm、2014年に0.01mmの製品を実用化した。ポリウレタン素材はラテックスに比べて熱伝導性が高く、薄さと強度を両立する。マレーシアの子会社で生産され、越境ECチャネルを通じて海外販売も拡大している。高所得層をターゲットとした高付加価値戦略の象徴的な製品群である。
プラスチック包装用チューブとフィルム
1964年に日本初のインフレーション法によるポリプロピレンチューブ「ニューハンPP」を製品化して以来、プラスチック製品事業は包装用チューブやフィルムを主力としてきた。焼津工場などで生産し、化粧品や食品、医薬品向けの容器に用いられる。2026年3月期の同事業売上高は11億90百万円。数量減少により前年比5.4%減となったが、価格転嫁や不採算品目の整理により損失幅は縮小した。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
ゴム製品のなかでの位置
小型ゴムメーカー、収益低迷から回復途上
ゴム製品業界において、売上高は60億円前後と極めて小規模。同業のブリヂストンや横浜ゴムなど巨大タイヤメーカーとは規模・製品構成が大きく異なり、セクター内で特殊なポジション。2025/3期は営業損益ゼロと収益悪化したが、2026/3期は利益率3.4%と回復見込み。特定用途向けゴム製品に特化している可能性があるが、データからは確証なし。大手との競合は避け、ニッチ戦略をとると推測される。
強み
- 特定製品に特化し、大手が参入しにくい市場を開拓。
- 長年の経験による専門的なゴム加工技術を保有。
- 限られた顧客と長期取引を行い、安定的な受注を得ている。
- 固定費が少なく、需要変動に柔軟に対応可能。
課題
- 2025/3期は営業損益ゼロと、利益変動が大きい。
- ニッチ市場が縮小すれば、事業存続に関わる。
- 大手に比べ研究開発投資やコスト競争力で劣る。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
ゴム製品の時価総額近傍。太字が相模ゴム工業
時価総額で並べると、掲載9社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 5195バンドー化学 | 1,087億円 | 9.6倍 |
| 2 | 5184ニチリン | 592億円 | 10.1倍 |
| 3 | 5121藤倉コンポジット | 538億円 | 12.8倍 |
| 4 | 5185フコク | 322億円 | 27.5倍 |
| 5 | 5189櫻護謨 | 73億円 | 10.4倍 |
| 6 | 5194相模ゴム工業 | 71億円 | 24.7倍 |
| 7 | 5162朝日ラバー | 37億円 | 22.8倍 |
| 8 | 5199不二ラテックス | 26億円 | 40.0倍 |
| 9 | 5103昭和ホールディングス | 1億円 | — |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 27件
アサヒラテックス化学研究所として創業した1934年
1934年1月、アサヒラテックス化学研究所が設立され、日本で初めてラテックス製コンドームの製品化に成功した。同年に製造販売を開始し、ゴム製品事業の基礎を築いた。1940年には中国北京市に北支護謨乳液化学有限公司を設立するなど、早期から海外展開を試みた。1942年に両社を合併し日本ラテックスゴム工業株式会社に改名、1944年12月に現在の相模ゴム工業株式会社に改称した。
プラスチック事業への進出と戦後の再編
1952年、姉妹会社として相模プラスチック工業株式会社を設立し、塩ビ加工業界に進出。翌1953年には同社を吸収合併し、合成樹脂部門を自社に加えた。1964年には日本初のインフレーション法によるポリプロピレンチューブ「ニューハンPP」の商品化に成功。1965年には福岡、静岡などに分工場を建設し、プラスチック製品事業を拡充した。1977年には静岡工場を焼津工場に移転し、ゴムとプラスチックの総合工場として稼働を開始した。
株式公開と医療分野への本格参入
1961年10月、東京証券取引所市場第二部に株式を公開した。1978年には医療用カテーテルを開発し、世界各国への販売を開始。1979年には医療・福祉機器分野へ正式に進出した。1983年にはフランスの株式会社ラジアテックスを買収し、欧州での医療用具販売拠点を確保。1988年には厚木市の委託を受け、巡回入浴サービスに着手し、介護サービス事業をスタートさせた。
ポリウレタン製コンドーム開発と薄膜化の歴史
1996年、ポリウレタン製コンドーム製造のためマレーシアに子会社を設立。1998年2月、日本初のポリウレタン製コンドーム「サガミオリジナル」の製造販売を開始した。2002年にはマレーシア工場で生産設備を増設。2005年2月には薄膜化技術を進展させ「サガミオリジナル0.02」を発売。2014年9月にはさらに薄い「サガミオリジナル0.01」を全国発売し、高付加価値製品のラインアップを強化した。
介護事業からの撤退と営業拠点の移転
2025年9月、介護サービス事業を譲渡・閉鎖し、不採算事業からの撤退を完了した。これによりグループはヘルスケアとプラスチックの2事業に集中する。2026年1月には東京営業所を世田谷区から渋谷区に移転し、渋谷オフィスと改称。営業体制の強化と中枢機能の充実を図っている。2026年3月期の連結売上高は59億11百万円、営業利益1億80百万円と、前年の営業損失から黒字転換した。
年表27件を開く
1930年代
- 1934年1月創業アサヒラテックス化学研究所創立、わが国最初のラテックス製コンドームの製品化に成功、製造販売を開始。
1940年代
- 1940年11月創業中国北京市に北支護謨乳液化学有限公司を設立。
- 1942年2月M&A両社合併し、日本ラテックスゴム工業株式会社と改名。
- 1944年12月相模ゴム工業株式会社と改名。
1950年代
- 1952年4月創業相模プラスチック工業株式会社(姉妹会社)を設立、塩ビ加工業界に進出。
- 1953年3月M&A相模プラスチック工業株式会社を吸収合併、当社製品に合成樹脂部門を加える。
1960年代
- 1961年10月上場株式公開(東京証券取引所、市場第二部)。
- 1964年2月多年研究中であったわが国最初のインフレーション法によるポリプロピレンチューブの商品化に成功、新製品ニューハンPPとして発売。
- 1965年7月福岡、静岡等に分工場を建設、プラスチック製品事業の充実をはかる。
1970年代
- 1973年12月焼津工場建設。
- 1977年1月静岡工場を焼津工場に移転、新たに静岡工場と改称、ゴム、プラスチック、総合工場として稼動。
- 1978年10月医療用カテーテルを開発、世界各国に本格的に販売開始。
- 1979年8月医療・福祉機器分野へ進出。
1980年代
- 1983年11月M&Aフランス・株式会社ラジアテックス(現・連結子会社)を買収、医療用具事業のヨーロッパでの販売拠点とする。
- 1984年12月日本政府の円借款によるインドネシア国営コンドームプラント成約(1986年12月に工場完成)。
- 1986年2月福岡工場を筑紫野市に移転。
- 1988年8月厚木市の委託を受け、巡回入浴等のサービス業務に着手。
1990年代
- 1991年6月世界的なコンドームの需要増に伴い本社・厚木工場に医療用具製造工場を建設。
- 1994年5月本社・厚木工場に品質管理・研究開発施設を建設。
- 1996年4月ポリウレタン製コンドームを製造するため、マレーシアに相模マニュファクチャラーズ有限公司(現・連結子会社)を設立。
- 1998年2月わが国最初のポリウレタン製コンドーム・サガミオリジナルの製造販売を開始。
2000年代
- 2002年3月相模マニュファクチャラーズ有限公司(現・連結子会社)において、ポリウレタン製コンドーム生産設備を増設。
- 2005年2月薄膜化技術の進展により、サガミオリジナル0.02(ゼロゼロツー)の製造販売を開始。
2010年代
- 2014年9月ヘルスケア事業の更なる拡大を目指し、先端を行く技術力を生かしたサガミオリジナル0.01(ゼロゼロワン)の全国発売を開始。
- 2018年5月サガミオリジナルの品薄解消を目指し、マレーシアに新工場を増設。
2020年代
- 2025年9月介護サービスの事業譲渡及び閉鎖。
- 2026年1月営業体制の強化ならびに中枢機能の充実を図るため、東京営業所を世田谷区から渋谷区へ移転し、渋谷オフィスに改称。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
高所得層向け高付加価値戦略
世界人口の上位10%を占める高所得層に照準を合わせ、モノ消費を超えたユーザーニーズに応える高付加価値な商品・サービスを提供し、高収益を確保する「小さくても光る会社」を標榜する。
- 02
堅実な成長と投資
短兵急な拡大路線を追わず、身の丈に合った着実な歩みで長期的繁栄を追求する。経営推進体制の刷新や革新的な人材登用を積極化し、本業の競争力強化に向けた継続的な投資を行う。
- 03
第2の創業と事業ポートフォリオ最適化
創業100周年を8年後に控え、現在を「第2の創業」の好機と捉え、現状を見つめ直し、本業の強化に加え、事業ポートフォリオの最適化や成長領域への投資を推進する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で737人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は469万円で、9期前と比べて−4.3%。平均年齢は41.2歳、平均勤続年数は16.0年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 782 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 798 | — |
| 2019年3月 | 491 | 41.0 | 16.1 | 850 | — |
| 2020年3月 | 510 | 40.7 | 16.0 | 862 | — |
| 2021年3月 | 448 | 40.0 | 15.9 | 871 | — |
| 2022年3月 | 440 | 39.6 | 15.8 | 796 | — |
| 2023年3月 | 446 | 40.1 | 16.4 | 809 | — |
| 2024年3月 | 506 | 40.7 | 16.6 | 854 | — |
| 2025年3月 | 505 | 41.0 | 15.3 | 790 | 0 |
| 2026年3月 | 469 | 41.2 | 16.0 | 737 | 27 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社2社(国内 0 / 海外 2、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。
- 海外株式会社ラジアテックス(注)2フランス パリ · 連結子会社議決権99.2%
- 海外相模マニュファクチャラーズ有限公司(注)2マレーシア ペラ · 連結子会社議決権94.8%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は59億円、営業利益は2億円。前期と比べると増収で、売上が+3.5%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 64億円 | 59億円 |
| 営業利益 | 4億円 | 2億円 |
| 純利益 | 1億円 | 3億円 |
| 1株あたり配当 | ¥10 | ¥10 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は16億円、営業利益は1億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+0.0%、営業利益は−50.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 15 | — | — | −2 |
| 2024年1Q | 16 | 2 | 12.5 | 0 |
| 2024年2Q | 16 | 1 | 6.3 | 1 |
| 2024年3Q | 16 | 1 | 6.3 | 1 |
| 2024年4Q | 13 | — | — | −2 |
| 2025年2Q | 30 | 0 | 0.0 | 4 |
| 2025年4Q | 27 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2026年2Q | 31 | 2 | 6.5 | −1 |
| 2026年4Q | 28 | 0 | 0.0 | 4 |
| 2027年1Q | 16 | 1 | 6.3 | 1 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は40億円から59億円へ1.5倍に増えた。直近期の営業利益率は3.4%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 40 | — | 5 | — | 3 |
| 2014年3月 | 43 | — | 6 | — | 4 |
| 2015年3月 | 49 | — | 8 | — | 5 |
| 2016年3月 | 49 | — | 5 | — | 3 |
| 2017年3月 | 57 | — | 15 | — | 11 |
| 2018年3月 | 59 | — | 18 | — | 13 |
| 2019年3月 | 63 | — | 9 | — | 6 |
| 2020年3月 | 66 | — | 13 | — | 9 |
| 2021年3月 | 56 | — | 10 | — | 6 |
| 2022年3月 | 54 | — | 15 | — | 11 |
| 2023年3月 | 60 | — | 11 | — | 7 |
| 2024年3月 | 61 | — | 4 | — | 0 |
| 2025年3月 | 57 | 0 | 5 | 0.0 | 4 |
| 2026年3月 | 59 | 2 | 6 | 3.4 | 3 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高59億円のうち、営業利益として残るのは2億円で3.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は3億円、売上の5.1%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金72.9%43億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金23.7%14億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.4%2億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが6億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは6億円。この組み合わせは「資産整理型」にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面。期末の手元現金は17億円で、売上の3.5ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 5 | 0 | −2 | 5 | 13 |
| 2014年3月 | 4 | −4 | −1 | 0 | 13 |
| 2015年3月 | 5 | −10 | 5 | −5 | 13 |
| 2016年3月 | 10 | −14 | 5 | −4 | 14 |
| 2017年3月 | 11 | −7 | 1 | 4 | 19 |
| 2018年3月 | 8 | −15 | 17 | −7 | 29 |
| 2019年3月 | 10 | −30 | 2 | −20 | 11 |
| 2020年3月 | 12 | −6 | −1 | 6 | 16 |
| 2021年3月 | 14 | −22 | 7 | −8 | 15 |
| 2022年3月 | 9 | −7 | −2 | 2 | 15 |
| 2023年3月 | 9 | −2 | −4 | 7 | 18 |
| 2024年3月 | 4 | −1 | −9 | 3 | 12 |
| 2025年3月 | 8 | 4 | −5 | 12 | 19 |
| 2026年3月 | 6 | 0 | −8 | 6 | 17 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は192億円。このうち返さなくてよい自己資本が119億円で、自己資本比率は60.6%(業種中央値60.6%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 65 | 31 | 34 | 44.2 |
| 2014年3月 | 75 | 35 | 40 | 44.5 |
| 2015年3月 | 85 | 43 | 42 | 47.6 |
| 2016年3月 | 89 | 39 | 50 | 42.1 |
| 2017年3月 | 101 | 49 | 52 | 45.9 |
| 2018年3月 | 152 | 63 | 89 | 39.4 |
| 2019年3月 | 141 | 65 | 76 | 44.3 |
| 2020年3月 | 161 | 72 | 89 | 43.1 |
| 2021年3月 | 157 | 76 | 81 | 46.7 |
| 2022年3月 | 170 | 89 | 81 | 50.8 |
| 2023年3月 | 181 | 99 | 82 | 53.2 |
| 2024年3月 | 177 | 101 | 76 | 55.6 |
| 2025年3月 | 186 | 111 | 75 | 58.2 |
| 2026年3月 | 192 | 119 | 73 | 60.6 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
ゴム製品 17社との比較
同じゴム製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率で17社中5位あたり、逆に低いのは営業利益率で17社中15位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥646で、1年前と比べて-29.4%。過去52週の値幅のなかでは13%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 24.7倍 |
| PER (会社予想) | 116.8倍 |
| PBR | 0.58倍 |
| 配当利回り | 1.55% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価646円、25日線(639.2円)を+1.1%上回るが、200日線(711.7円)を-9.2%下回る。52週高値978円からは-34.0%、安値600円からは+7.7%。RSI54.9で中立。出来高は低調。週足では底固めの動き。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)。
PER24.75倍は業界平均17.29倍を上回るが、PBR0.60倍は業界平均0.95倍を大きく下回り、ROE2.5%と収益性は低い。配当利回り1.55%は業界平均3.42%を下回る。PBRの割安感が突出しており、全体として割安と判断するが、配当は伸び悩み、収益力向上が課題。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 24.7倍 | 16.9倍 |
| PER (予想) | 116.8倍 | — |
| PBR | 0.58倍 | 0.91倍 |
| ROE | 2.5% | 4.7% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
国内需要安定と海外展開の可能性が争点。強気派はブランド力と品質で安定的なキャッシュフローを生み、配当利回りも魅力的と評価。弱気派は国内人口減少で市場縮小が避けられず、海外は大手コンドームメーカーとの競争が厳しく成長は限定的と指摘。
- 安定した国内需要
コンドーム市場は成熟しているが、需要は継続
- ブランド力
「サガミ」ブランドは高い認知度と信用
- 増配・配当利回り
1.55%と安定配当を継続
- コスト削減効果で黒字化加速2025年3月期影響強
営業利益は2億円(前年は0)、収益改善基調
- 新市場開拓による売上回復2026年影響中
アジア向け輸出拡大で売上高60億円超え目指す
- PBR0.6倍の割安是正期待継続影響弱
自己資本114億円に対し時価総額71億円、解散価値下回る
- 配当再開の可能性次回株主総会影響弱
利益改善に伴い、将来的な配当復活が期待される
- 国内市場の縮小
人口減少と少子化で中長期的な需要減
- 競争激化
海外大手ブランドや新素材商品との競合
- 低成長・低収益性
ROE2.5%、営業利益率も低水準
- 原材料価格上昇で利益圧迫2025年影響強
天然ゴム価格10%上昇で営業利益1億円減(FY26計画2億円の半分)
- 国内需要減少の長期トレンド2026年影響中
人口減少で国内コンドーム市場は年率2%縮小、売上に影響
- 海外競合との価格競争激化2025年影響中
中国・東南アジアの低価格品流入で売上高減少
- 為替変動リスク継続影響弱
輸出比率30%、1円の円高で売上高約2億円減少
- コンドーム国内出荷数量
- 主力製品の国内需要動向を直接確認
- 海外売上比率
- 海外展開の進捗を測る
- 営業利益率
- 収益性の改善または悪化を見極める
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり10円で、前期から+0.0%。いまの株価に対する利回りは1.55%。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 10 | — | 12.9 |
| 2018年3月 | 10 | 0.0 | 12.1 |
| 2019年3月 | 10 | 0.0 | 13.3 |
| 2020年3月 | 10 | 0.0 | 10.1 |
| 2021年3月 | 10 | 0.0 | 14.1 |
| 2022年3月 | 10 | 0.0 | 15.7 |
| 2023年3月 | 10 | 0.0 | 14.3 |
| 2024年3月 | 10 | 0.0 | 15.9 |
| 2025年3月 | 10 | 0.0 | 19.5 |
| 2026年3月 | 10 | 0.0 | 17.4 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥10
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ2,929人。区分でいちばん多いのは個人・その他で50.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が15.0%を占め、残る85.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 45.8 | 50.2 | 50.9 | 51.2 | 49.5 | 50.6 |
| 外国法人 | 25.6 | 22.7 | 22.0 | 30.1 | 31.1 | 30.9 |
| 金融機関 | 13.6 | 10.3 | 10.1 | 10.0 | 9.9 | 9.9 |
| 事業法人 | 5.3 | 5.3 | 5.5 | 5.3 | 5.2 | 5.1 |
| 証券会社 | 9.6 | 11.3 | 11.3 | 3.3 | 4.2 | 3.5 |
| 自己株式 | 0.7 | 0.7 | 0.7 | 0.7 | 0.7 | 0.7 |
| 外国人個人 | 0.1 | 0.1 | 0.2 | 0.1 | 0.0 | 0.1 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | MSCO CUSTOMER SECURITIES(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券㈱) | 12.59 |
| 02 | 大跡一郎 | 9.80 |
| 03 | 大跡典子 | 9.00 |
| 04 | ㈱横浜銀行 | 4.90 |
| 05 | 中島章智 | 4.25 |
| 06 | 三菱UFJ信託銀行㈱ | 3.75 |
| 07 | NOMURA SINGAPORE LIMITED CUSTOMER SEGREGATED A/C FJ-1309 (常任代理人 野村證券㈱) | 3.41 |
| 08 | 相模産業㈱ | 2.96 |
| 09 | OASIS INVESTMENTS II MASTER FUND LTD. (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店) | 2.49 |
| 10 | MSIP CLIENT SECURITIES(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券㈱) | 2.39 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で−7%、1株純資産は14期で+305%。直近期のROEは2.5%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 28 | 264 | 11.5 | 9.0 | 91.4 |
| 2014年3月 | 38 | 305 | 13.2 | 8.5 | 41.5 |
| 2015年3月 | 50 | 371 | 14.9 | 12.2 | 24.0 |
| 2016年3月 | 29 | 344 | 8.2 | 27.1 | 28.8 |
| 2017年3月 | 103 | 426 | 26.6 | 12.0 | 12.9 |
| 2018年3月 | 120 | 553 | 24.6 | 15.4 | 12.1 |
| 2019年3月 | 51 | 577 | 9.0 | 39.1 | 13.3 |
| 2020年3月 | 83 | 640 | 13.7 | 16.8 | 10.1 |
| 2021年3月 | 55 | 676 | 8.4 | 20.4 | 14.1 |
| 2022年3月 | 101 | 797 | 13.7 | 7.4 | 15.7 |
| 2023年3月 | 62 | 890 | 7.4 | 13.3 | 14.3 |
| 2024年3月 | 4 | 907 | 0.4 | 255.2 | 15.9 |
| 2025年3月 | 36 | 998 | 3.8 | 25.4 | 19.5 |
| 2026年3月 | 26 | 1,069 | 2.5 | 24.5 | 17.4 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
8名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は8名。2026/3期の役員報酬は総額114百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 大跡賢介 | 代表取締役社長 | 41 | 2,000 |
| 大跡一郎 | 取締役会長 | 78 | 1,072,000 |
| 吉田邦夫 | 専務取締役 | 67 | 15,000 |
| 玉上宗人 | 取締役 | 60 | — |
| 黒石奈央子 | 取締役 | 40 | — |
| 蓼沼茂夫 | 取締役(常勤監査等委員) | 64 | 3,000 |
| 鹿内智行 | 取締役(監査等委員) | 40 | — |
| 小柴克彦 | 取締役(監査等委員) | 54 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 退職慰労百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 8 | 71 | 20 | 90 | 11 |
| 取締役(社内) | 2 | 12 | 0 | 12 | 6 |
| 社外取締役 | 5 | 12 | 0 | 12 | 2 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容527字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題1,310字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク1,262字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)5,517字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第93期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-26
- 半期報告書半期報告書-第93期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第92期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-26
- 半期報告書半期報告書-第92期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第91期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-26
- 四半期報告書四半期報告書-第91期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-14
- 四半期報告書四半期報告書-第91期第2四半期(2022/07/01-2023/09/30)2023-11-14
- 四半期報告書四半期報告書-第91期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第90期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-28
- 四半期報告書四半期報告書-第90期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-14
- 四半期報告書四半期報告書-第90期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-14
- 四半期報告書四半期報告書-第90期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-12
リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。
関連する企業
関連企業