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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,959.24+192ドル円158.93-1NASDAQ26,195.71+96S&P 5007,663.84+32SOX 指数11,328.43+409/2終値

トーヨーアサノ

Toyo Asano Foundation Co.,Ltd.5271 · Standard · ガラス・土石製品

建築・土木基礎向けコンクリートパイルの専門メーカー。遠心力プレストレストコンクリートパイルで地盤を支える。

概要

トーヨーアサノは、コンクリートパイル(基礎杭)を主力とするコンクリート二次製品メーカーである。静岡県沼津市に本社を置き、2026年2月期の連結売上高は117億円、従業員は179名。東京証券取引所スタンダード市場(2022年4月移行)および名古屋証券取引所メイン市場に上場する。事業は基礎事業(パイル・建材の製造販売・工事請負)と不動産賃貸事業の2セグメントで構成される。

基礎事業が売上の大部分を占める2セグメント体制

トーヨーアサノグループの事業は「基礎事業」と「不動産賃貸事業」に二分される。基礎事業では、コンクリートパイルの製造・販売を中核とし、併せてパイルに付随する工事請負や建材の仕入販売も手がける。2026年2月期の連結売上高117億円のうち、基礎事業が115億円(構成比98.3%)を占める。不動産賃貸事業はホームセンターへの賃貸が中心で、売上高は2億円と小さいが、安定した利益を計上している。

関東と静岡県を主力商圏とする地域密着型営業

同社のコンクリートパイルの販売は、関東地方と静岡県を中心としたエリアに集中している。2025年2月期から2026年2月期にかけて、この主力商圏で需要が減少し、関東は若干の減少、静岡県は約4割の大幅減となった。これに加えて工事着工の遅れが重なり、2026年2月期の基礎事業売上高は前期比19.1%減の115億円に落ち込んだ。地域密着型の営業体制は強みである一方、エリア需要の変動に業績が左右されやすい構造を持っている。

グループ3社で構成される連結体制

2026年2月期時点の連結子会社は、TAパイル製造株式会社(旧トウパル興産、東京工場の出荷・構内作業を担当)と株式会社東商(建材の仕入れ、不動産賃貸)の2社である。2023年2月までは日本セグメント工業株式会社を子会社に保有していたが、全株式を譲渡し連結対象から外した。グループ全体でコンクリート二次製品の製造から販売、工事、賃貸までを一貫してカバーしている。

2026年2月期は減収減益、自己資本比率は27.0%

2026年2月期の連結業績は、売上高117億円(前期比18.8%減)、営業利益1億円(同83.1%減)、経常利益0.3億円、親会社株主に帰属する当期純損失2.2億円と大幅な減益となった。需要減少に加え、物件の期ずれによる稼働率低下が固定費負担を増加させた。財政面では、総資産144億円、純資産39億円、自己資本比率27.0%。営業キャッシュフローは15.4億円のプラスを確保したが、投資活動に4.5億円、財務活動に3.3億円の支出があり、現金同等物は17.5億円となっている。

業界の中での役割は建築・土木基礎工事向けコンクリートパイルメーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
117億円
営業利益
1億円
営業利益率
0.9%
純利益
-2億円
2026/2 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/2
事業売上構成比利益利益率
基礎事業115億円98.3%6億円5.2%
不動産賃貸 事業2億円1.7%1億円50.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01建築・土木基礎工事主力

建築物や土木構造物の基礎工事に使用されるコンクリートパイル(基礎杭)を製造・販売し、あわせて杭打工事などの工事請負も行っている。パイルの仕入販売にも対応する。

主な製品・サービス2
パイル
遠心力プレストレストコンクリートパイル。建物や構造物の荷重を地盤に伝える基礎杭であり、高強度で支持力が高い。
建材
コンクリート二次製品関連の建材。仕入れ・販売を行っている。

02不動産賃貸準主力

当社および子会社(㈱東商)が不動産の賃貸業を行っている。

製品と技術

コンクリートパイル:建物の基礎を支える主力製品

トーヨーアサノの主力製品は、建築物の基礎に使用されるコンクリートパイル(杭)である。主に建物の重量を支持地盤まで伝える役割を担い、住宅から中高層ビルまで幅広く採用される。同社は関東・静岡エリアを中心にパイルの製造・販売を行い、さらに施工(工事請負)も一貫して提供する。継手金具やセメント資材はグループ会社の東商から調達しており、製品の品質管理とコスト競争力の両立を図っている。

建材の仕入販売と工事請負で顧客ニーズに応える

基礎事業のもう一つの柱は、建材の仕入販売である。コンクリートパイル以外の建設資材を外部から仕入れ、顧客に提供する。また、パイル販売に付随して、基礎工事の請負も行う。これにより、製品の供給から施工までをワンストップで対応し、顧客の利便性を高めている。2026年2月期の基礎事業売上高115億円のうち、パイル販売が主体であるが、建材販売と工事収入も一定の割合を占める。

東京工場を拠点とした生産体制と出荷作業の外部委託

コンクリートパイルの生産は、東京都西多摩郡瑞穂町にある東京工場に集約されている。2002年に沼津工場を閉鎖して以降、同工場が唯一の生産拠点である。ただし、パイルの製造は外部委託ではなく自社で行っている。一方、製品の出荷や構内作業は連結子会社のTAパイル製造株式会社(旧トウパル興産)に委託しており、2022年3月には管理部門を除く東京工場の現場従業員を同社に集約した。これにより、製造と物流の分業を進めている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

同業の企業

ガラス・土石製品の時価総額近傍。太字がトーヨーアサノ

時価総額で並べると、掲載9社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15391エーアンドエーマテリアル116億円6.6倍
25368日本インシュレーション88億円7.4倍
35216倉元製作所74億円
45355日本坩堝47億円10.4倍
55279日本興業37億円6.1倍
65271トーヨーアサノ33億円
75287イトーヨーギョー31億円8.0倍
85341ASAHI EITOホールディングス10億円
95380新東10億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 39件

コンクリートパイル専業メーカーとして1951年に創業

1951年12月、静岡県沼津市において資本金1,800千円で「株式会社東洋パイルヒューム管製作所」が設立された。創業時の目的はコンクリートパイルとヒューム管の製造販売であり、現在のトーヨーアサノグループの原点である。同年3月には別系統の「日本高圧コンクリートポール株式会社」(後のアサノポール)が設立されており、後の合併につながる2つの系譜がこの年に始まった。

1962年の上場と生産体制の拡充

1962年9月、東京証券取引所第二部に株式を上場した。同年12月に関連会社として東洋鉄工株式会社を設立。その後、生産能力を拡大するため、1968年に静岡県掛川市に小笠工場、1969年に沼津市に沼津工場を新設した。この時期に、パイル製造の基盤を固めると同時に、グループ会社の設立も進め、1972年に日本セグメント工業、1973年にトウパル興産(後のTAパイル製造)を設立した。

1997年の合併で現在の「トーヨーアサノ」に

1997年3月、東洋パイル系の株式会社トーヨーアサノとアサノポール系の東扇アサノポール株式会社が合併し、商号を「株式会社トーヨーアサノ」とした。資本金は720,420千円に増加。同時に、東扇アサノ販売株式会社をトーヨーアサノ販売株式会社に改称し、営業の一部を譲渡した。この合併により、関東・静岡地域におけるパイル事業が一つに統合され、現在のグループ体制の骨格が形成された。

2000年代の工場集約と不採算事業の整理

2002年2月に沼津工場を閉鎖し、コンクリートパイルの生産を東京工場(東京都西多摩郡瑞穂町)に集約した。同年9月には沼津工場跡地に大型貸店舗を建設し、ホームセンターのカインズを誘致して不動産賃貸事業に転換した。2003年2月には小笠工場も閉鎖。2008年2月には東洋鉄工の一部事業を東商に譲渡し、同社株式の一部を売却した。これらのリストラにより、生産効率の向上と財務体質の改善を図った。

コーポレートガバナンス強化と市場区分の移行

2017年5月、監査等委員会設置会社へ移行し、意思決定の迅速化と経営の透明性向上を図った。2019年3月には指名委員会と報酬委員会を設置。2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、第二部からスタンダード市場に移行した。2024年2月には名古屋証券取引所メイン市場にも上場し、資本市場におけるプレゼンスを高めた。

2023年の子会社譲渡と減資による財務再編

2023年2月、長年子会社だった日本セグメント工業株式会社の全株式を譲渡し、連結対象から除外した。同年3月には、子会社のトーヨーアサノ東京工場をTAパイル製造株式会社に商号変更。2023年6月には資本金を1億円に減資し、財務の柔軟性を高めた。2025年3月には本社を静岡県沼津市原815番地の1に移転し、現在の体制に至っている。

年表39件を開く

1950年代

  • 1951年12月創業コンクリートパイルとヒューム管の製造販売を目的に資本金1,800千円にて、静岡県沼津市に株式会社東洋パイルヒューム管製作所を設立。

1960年代

  • 1962年9月上場株式を東京証券取引所第二部に上場。
  • 1962年12月創業東洋鉄工株式会社設立。
  • 1968年9月静岡県掛川市に小笠工場を新設。
  • 1969年11月静岡県沼津市に沼津工場を新設。

1970年代

  • 1972年9月創業日本セグメント工業株式会社設立。
  • 1973年6月創業株式会社トウパル興産(TAパイル製造株式会社に商号変更)設立。

1980年代

  • 1982年10月特定建設業許可取得(とび・土工工事業)。
  • (2)東扇アサノポール株式会社

1950年代

  • 1951年3月創業日本高圧コンクリートポール株式会社設立、資本金2,000千円。
  • 1954年4月商号変更アサノポール株式会社と商号変更(本店所在地 東京都千代田区)。

1970年代

  • 1974年6月創業東京都西多摩郡瑞穂町に東京工場を設立。

1980年代

  • 1985年4月M&A東扇コンクリート工業株式会社と合併し、東扇アサノポール株式会社と商号変更。

1990年代

  • 1996年1月創業東扇アサノ販売株式会社設立。
  • 商号変更株式会社トーヨーアサノへ商号変更後の企業集団に係る沿革は、次のとおりであります。
  • 1997年3月M&A合併により資本金720,420千円。東扇アサノ販売株式会社をトーヨーアサノ販売株式会社と商号変更。同社に対し営業の一部を譲渡。

2000年代

  • 2000年3月M&A日本セグメント工業株式会社の株式を追加取得し子会社化。
  • 2002年2月沼津工場を閉鎖し、コンクリートパイルの生産を東京工場に集約。
  • 2002年9月沼津工場跡地に大型貸店舗を新設、株式会社カインズのホームセンターを誘致。
  • 2003年2月小笠工場を閉鎖。
  • 2003年10月M&Aトーヨーアサノ販売株式会社を100%子会社化。
  • 2004年3月トーヨーアサノ販売株式会社の事業のうち、コンクリートパイルの販売ならびにこれに付帯する工事請負に関する営業の一切を譲り受け。
  • 2004年12月日本セグメント工業株式会社沼津工場を閉鎖し静岡工場に集約。
  • 2006年12月トーヨーアサノ販売株式会社を清算。
  • 2008年2月東洋鉄工株式会社の一部事業を株式会社東商(現・連結子会社)へ譲渡。合わせて当社グループが保有する東洋鉄工株式会社の株式を一部売却。

2010年代

  • 2011年3月外部委託していた東京工場の出荷および構内作業を株式会社トウパル興産(現・連結子会社)に移管。
  • 2014年5月株式会社山栄工業より従業員の一部が移籍するとともに、生産業務に関する事業を株式会社トウパル興産にて譲り受け。
  • 2017年5月コーポレート・ガバナンスのさらなる向上を図るとともに、迅速な意思決定と業務執行を可能な体制とし、経営の公正性、透明性および効率性を高めるため、監査等委員会設置会社へ移行。
  • 2019年3月取締役会の独立性・客観性と説明責任の向上、およびコーポレートガバナンス体制のさらなる強化を図るため、指名委員会および報酬委員会を設置。

2020年代

  • 2020年1月株主の皆様への感謝とともに当社株式投資の魅力を高め、中長期的な株式保有および地元静岡県沼津市の情報発信と地域社会への貢献のため、沼津市近郊産の商品を対象とした株主優待制度を導入。
  • 2021年9月商号変更株式会社トウパル興産を株式会社トーヨーアサノ東京工場(TAパイル製造株式会社に商号変更)に商号変更。
  • 2022年3月管理部門を除く東京工場の出荷および構内作業に携わる従業員(契約社員および派遣社員は除く)を株式会社トーヨーアサノ東京工場に集約。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行。
  • 2023年2月日本セグメント工業株式会社の株式全てを譲渡し、連結子会社から除外。
  • 2023年3月商号変更株式会社トーヨーアサノ東京工場をTAパイル製造株式会社に商号変更。
  • 2023年6月資本金を1億円に減資。
  • 2023年11月当社株式への投資の魅力をさらに高め、より多くの株主様に中長期的に当社株式を保有していただくことを目指し、株主優待制度の内容を一部変更(拡充)。
  • 2024年2月上場名古屋証券取引所メイン市場に上場。
  • 2025年3月本社を静岡県沼津市原815番地の1に移転。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/2期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 自己資本比率30%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    Reform戦略:利益率の改善・安定

    短期(1年)の経営環境予測に基づき、有効な施策を組み合わせて利益を増やし、安定させる戦略。環境変化に応じた施策を立案・実行し、収益性を向上させる。

  2. 02

    Advance戦略:成長投資の管理と実行

    中長期的な事業競争力を高める成長投資を統合管理する枠組み。投資の事前・事後評価を行い、重点領域(技術開発、人的資本、事業基盤強化)に注力する。

  3. 03

    自己資本比率30%達成

    財務安定性向上のため、自己資本比率30%を長期的な目標として内部留保を蓄積。ROE改善にも寄与する。

  4. 04

    株主資本コストを上回るROE実現

    ROEを重要指標とし、株主資本コストを上回る水準を目標に収益性向上に取り組む。利益率の改善と適切な財務レバレッジの両立を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で179人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は532万円で、9期前と比べて4.2%平均年齢は46.3歳、平均勤続年数は14.1年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年2月200
2018年2月204
2019年2月221
2020年2月55541.713.1217
2021年2月58941.712.9228
2022年2月59643.013.9218
2023年2月55745.112.1199
2024年2月56844.812.5197
2025年2月56145.613.5190316
2026年2月53246.314.117956

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年2月期・提出会社(単体)
女性管理職比率3.8%
縦線は目安の30%
男性育休取得率50.0%
縦線は目安の85%

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社3(国内 3 / 海外 0、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位6)
東京工場 — 東京都西多摩郡瑞穂町5,748百万円
基礎事業
本社 — 静岡県沼津市834百万円
全社
賃貸施設 — 静岡県沼津市597百万円
不動産賃貸 事業
静岡工場 — 静岡県掛川市537百万円
不動産賃貸 事業
事務所・営業所等184百万円
基礎事業
社宅、厚生施設等13百万円
全社
ほか1件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    TAパイル製造㈱
    静岡県沼津市原 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱東商
    静岡県沼津市原 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱直木商事
    静岡県沼津市原 · その他の関係会社

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年2月期の売上高は117億円営業利益1億円前期と比べると減収減益で、売上が-18.8%、利益が-83.3%。

売上高
-18.8%
117億円
営業利益
-83.3%
1億円
純利益
-150.0%
-2億円
営業利益率
0.9%
前期比 -3.3%pt

会社が出している今期の予想2027年2月期

項目会社予想前期実績
売上高135億円117億円
営業利益6億円1億円
純利益3億円-2億円
1株あたり配当¥85¥85

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は35億円、営業利益は1億円。前年の2025年1Qと比べると、売上は−20.5%、営業利益は−66.7%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2024年1Q4037.52
2024年2Q3438.81
2024年3Q4624.32
2024年4Q311
2025年1Q4436.82
2025年2Q2600.00
2025年4Q7434.12
2026年2Q7356.81
2026年4Q44−4−9.1−3
2027年1Q3512.90

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年2月期からの14期で、売上は129億円から117億円へ91%に減った。直近期の営業利益率は0.9%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年2月12911
2014年2月13242
2015年2月13962
2016年2月14021
2017年2月1460−1
2018年2月16175
2019年2月165128
2020年2月13421
株式会社トウパル興産を株式会社トーヨーアサノ東京工場(TAパイル製造株式会社に商号変更)に商号変更。
2021年2月16432
2022年2月17821
株式会社トーヨーアサノ東京工場をTAパイル製造株式会社に商号変更。
2023年2月1832−2
名古屋証券取引所メイン市場に上場。
2024年2月15196
2025年2月144664.24
2026年2月117100.9−2

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年2月期

売上高117億円のうち、営業利益として残るのは1億円0.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-2億円、売上の-1.7%にあたる。営業利益率は業種中央値8.0%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金82.9%97億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金16.2%19億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益0.9%1億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
17.1%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比7.2pt
0.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比8.5pt
-1.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比12.8pt
-5.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
-1.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
0.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年2月期は営業CFが15億円、投資CFが−4億円で、差し引きのフリーCFは11億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は17億円で、売上の1.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年2月8−4−8414
2014年2月5−2−1315
2015年2月11−4−4719
2016年2月0−63−616
2017年2月11−5−2619
2018年2月7−2−5519
2019年2月11−2−6921
2020年2月9−6−7317
2021年2月18−112726
2022年2月1−82−721
2023年2月7−8−4−115
2024年2月4−2−5212
2025年2月−15−1124−2610
2026年2月15−4−31117

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年2月期の総資産は144億円。このうち返さなくてよい自己資本が39億円で、自己資本比率は27.0%(業種中央値64.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年2月1272110615.9
2014年2月1342211216.3
2015年2月1492712217.8
2016年2月1482612217.1
2017年2月1482612217.2
2018年2月1563012618.6
2019年2月1503411622.2
2020年2月1473411322.7
2021年2月1693513420.2
2022年2月1763813820.9
2023年2月1493411522.8
2024年2月1503911126.2
2025年2月1614212026.0
2026年2月1443910527.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年2月期の内訳
現金及び預金
17億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
25億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
105億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
40
/ 100
安定性自己資本比率18 / 40
収益力営業利益率2 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

ガラス・土石製品 49社との比較

同じガラス・土石製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り49社中14位あたり、逆に低いのは売上成長率49社中48位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
-5.5%/中央値 7.3%
P25 5.5%P75 9.9%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
0.8%/中央値 8.0%
P25 6.1%P75 12.2%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
27.0%/中央値 64.4%
P25 50.0%P75 73.1%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-18.8%/中央値 4.1%
P25 -0.8%P75 8.9%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.7%/中央値 3.0%
P25 2.1%P75 3.8%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,270で、1年前と比べて-2.7%過去52週の値幅のなかでは33%の位置にある。

¥2,270-1.3%1ヶ月+3.0%1年-2.7%時価総額33億円
過去52週の値幅
安値¥2,092高値¥2,635

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (会社予想)10.6倍
PBR0.76倍
配当利回り3.74%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は直近1カ月で+4.2%上昇し、2200円。25日線(2162円)を+1.8%上回り、75日線(2247円)には-2.1%迫る。52週高値2635円からは-16.5%下落、52週安値2092円からは+5.2%の戻り。出来高は乾燥傾向だが、6/9に急増した場面も。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 20/100)

PER(予想)が10.3倍と同業平均17.62倍を下回るが、PBRは0.73倍と平均1.49倍を大きく下回り割安感がある。しかしROEが-5.47%と赤字で、配当利回り3.83%は平均2.47%を上回るが、減収減益傾向で26/2期は純損失見込み。基礎的な収益力が弱く、配当の持続性に懸念。業績悪化を考慮すると割高と判断。

指標この会社業種平均
PER (予想)10.6倍
PBR0.76倍1.34倍
ROE-5.5%4.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

売上減少が続く中、2025年2月期は営業利益率4.17%と黒字を維持したが、2026年2月期は売上117億円・営業利益率0.85%と急減速し赤字転落見通し。強気派は公共投資底堅さと再生骨材など新領域の成長に期待するが、弱気派は公共工事の減少リスクと競争激化による値下げ圧力を懸念。

プラスに働く材料3
  • 公共投資堅調

    災害復旧・インフラ老朽化対策で需要下支え

  • 環境製品で差別化

    再生骨材など環境配慮製品の需要拡大

  • 資産価値の下支え

    PBR0.73倍と割安感、配当利回り3.8%

マイナスに働く材料3
  • 公共工事減少リスク

    国土交通省の公共事業予算が減少傾向

  • 競争激化・値下げ圧力

    同業他社との競合で採算悪化の懸念

  • 業績悪化トレンド

    売上高・利益とも減少しており2026期は赤字予想

次の決算で確かめる点
受注高(土木関連)
公共工事動向を直接反映する先行指標
営業利益率
収益性の改善度合いを測る重要指標
再生骨材売上高
新領域成長性を確認する指標

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり85で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは3.74%。

年間配当
¥85
1株あたり
配当利回り
3.74%
いまの株価に対して
配当性向
29.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年2月25
2018年2月50100.014.3
2019年2月100100.015.7
2020年2月75−25.0101.8
2021年2月50−33.339.8
2022年2月500.064.4
2023年2月500.0165.2
2024年2月7550.014.7
2025年2月8513.329.4
2026年2月850.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥85

株主

有価証券報告書より

2026年2月期末の株主数は延べ1,490人。区分でいちばん多いのは個人・その他50.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が48.7%を占め、残る51.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年2月%2022年2月%2023年2月%2024年2月%2025年2月%2026年2月%
個人・その他48.049.249.347.549.850.0
事業法人42.942.943.245.544.944.6
自己株式10.110.110.110.110.110.1
金融機関7.86.86.85.14.04.0
証券会社0.90.80.41.10.50.7
外国法人0.30.30.30.80.70.6
外国人個人0.10.10.10.10.10.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社直木商事25.49
02太平洋セメント株式会社11.88
03トーヨーアサノ取引先持株会6.60
04株式会社静岡銀行(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)3.82
05高周波熱錬株式会社2.78
06三京化成株式会社1.88
07丸幸商事株式会社1.74
08植松 昭子1.67
09鈴木 和見0.69
10櫻田 美弥子0.63

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−3063%、1株純資産は14期で+1682%。直近期のROEは-5.5%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年2月61683.529.236.9
2014年2月1691,8149.713.624.0
2015年2月2062,20510.313.027.6
2016年2月722,0313.418.374.3
2017年2月−502,061−2.4
2018年2月3772,29117.47.314.3
2019年2月6372,62225.93.915.7
2020年2月752,5772.922.2101.8
2021年2月1242,6344.814.239.8
2022年2月892,8433.216.264.4
2023年2月−1482,630−5.4165.2
2024年2月4663,03416.44.914.7
2025年2月2813,2408.97.629.4
2026年2月−1712,998−5.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/2期の役員報酬は総額116百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
植松泰右代表取締役 社長473,600
杉山康彦常務取締役 パイル営業 本部長612,800
杉山敏彦取締役 管理本部長621,900
西村裕取締役 技術部長60600
木下年久取締役 東京工場長63300
有森国三取締役 工事部長56300
星野馨取締役(監査等委員)監査等委員長48
石村耕一取締役(常勤監査等委員)73
勝又康博取締役(監査等委員)55
桝田好一取締役(監査等委員)66
中村藤雄取締役(監査等委員)62

役員報酬の内訳2026/2

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)610010017
社外取締役511112
取締役(社内)1555

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/2期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容395字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び連結子会社)は、当社及び子会社2社で構成されており、コンクリート二次製品の製造・販売及び工事請負を主たる業務としております。 当社グループの事業内容及び各社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。なお、セグメント情報と同一の区分であります。 (1)基礎事業 パイル………………………   当社が製造・販売しております。セメント資材及び継手金具は、㈱東商から仕入れております。当社はコンクリート二次製品に付随する諸工事の請負を行っております。 TAパイル製造㈱が製品の出荷及び構内作業を行っております。 また、当社はパイル商品の仕入販売も行っております。 建材…………………………   当社が仕入・販売しております。 (2)不動産賃貸事業 当社及び㈱東商は不動産の賃貸業を行っております。 企業集団の事業系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題5,477字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、経営理念である「顧客第一」「合理追求」「人倫遵守」を実践し、顧客満足を追求することを通じて社会の発展に貢献することを事業の目的としております。 また、売上高と利益の成長を志向し、経営資源の拡大を目指します。経営資源の拡大を通じて、お客様に提供可能な製品やサービスを拡充し、顧客満足を高めることで社会に貢献してまいります。 (2) 目標とする経営指標 当社グループは、第8次中期経営計画(2025~2027年度)において利益率の改善・安定を目的としたReform戦略、成長投資を適切に組み合わせて管理・実行していくことを目的としたAdvance戦略を柱とした「TAFCO Reform & Advance」を策定し、実行してまいりました。 基礎事業の成長を実現していくためには、適切な成長投資を組み合わせて実行していくことが重要であります。また、投資を継続していくためには、投資原資=利益を安定的に創出していくことも必要になります。第8次中期経営計画(2025~2027年度)は、利益率の改善・安定を目的としたReform戦略、成長投資を適切に組み合わせて管理実行していくことを目的としたAdvance戦略を柱としております。 第8次中期経営計画においても引き続き財務の安定性向上に取り組み長期的な目安として自己資本比率30%に向けて取り組んでまいります。 収益性指標につきましては、「自己資本利益率(ROE)」を重要指標と位置付け、株主資本コストを上回る自己資本利益率を目標として収益性の向上に努めてまいります。 (3) 経営環境 日本経済の概況につきましては、雇用・所得環境の改善や政府の経済対策等により、景気は緩やかに回復しておりますが、エネルギー価格や原材料価格の高止まりによる物価上昇の継続に加え、米国の通商政策の動向や地政学リスクの影響など世界経済および日本経済に与える影響は非常に不透明な状況であります。 全国のコンクリートパイル出荷量は、前年度を若干下回って推移いたしました。当社の主力商圏であります関東および静岡県では、上半期は前連結会計年度を上回って堅調に推移いたしましたが、下半期は大きく下回る結果となりました。主力商圏における需要量の低下は、競争激化を伴い、当社グループの基礎事業に対して大きな下押し要因となりました。 今後の経済見通しにつきましても、消費や設備投資といった内需が主導する形で緩やかに回復していくものと想定しております。直近の経済統計、経済見通しなどを踏まえますと、個人消費は、家計の所得環境の改善にあわせて緩やかに回復するものとみられます。また、設備投資につきましても、好調な企業業績、省力化、デジタル化、サプライチェーンの強化などのニーズを背景として堅調に推移するものと思われます。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは、中期経営計画の達成に向け、売上高と利益の成長を志向し、経営資源の拡大を目指します。経営資源の拡大を通じて、お客様に提供可能な製品やサービスを拡充し、顧客満足度を高めることで社会に貢献してまいります。 1.経営戦略の基本的な考え方について 当社グループの経営戦略の目的は、売上高と利益の均衡の取れた成長を実現することにあります。経営戦略は、経営理念と社是を基礎として、3カ年計画として策定される「中期経営計画」、単年度の業績目標として策定される「予算計画」、中期経営計画と予算計画を橋渡しする「年度中計」と、目的・時間軸に応じて複数の枠組みを使い分けています。これらが一体となって、当社グループの経営戦略を構成しています。 短期(1年間)の経営戦略については、年度中計および予算計画を基礎としています。年度中計とは、中期経営計画を単年度の実行計画に具体化したものです。予算計画は、向こう1年間の経営環境の予測に基づいた業績目標および管理の枠組みです。これらを元にして、投資家の皆さまには「連結業績予想」として定量的な業績ガイダンスを開示しています。 また、四半期ごとに更新する「IR社長メッセージ」では、経営環境の認識や見通し、経営戦略に基づく施策の考え方、取り組みや成長投資の事例などを定性的なガイダンスとして開示しております。 中期(3年間)の経営戦略は、中期経営計画を策定して開示をしております。現在は、第8次中期経営計画「TAFCO Reform&Advance」を実行中です。第7次中期経営計画「TAFCO Reform&Restart」から、計画のタイトルを通じて戦略のコンセプトを表すようにしています。Reform戦略とAdvance戦略については、後ほどご説明いたします。 中期経営計画は3カ年の計画ですが、3カ年で独立した計画というよりは、次の3カ年、つまり3+3=6年間の時間軸に対応できるように策定しています。3~6年間となりますと、経営環境の予測においても不確実性が大きくなります。 これを踏まえて、中期経営計画では、経営環境の正確な予測と最適化された戦略というよりは、経営環境の大局的な見通しを基本シナリオとして、現実に生じる差異を許容できる戦略的な幅を持たせた計画を策定しております。 2.第8次中期計画における経営環境の認識について 中期経営計画における経営環境の見通しは、計画策定時の基本シナリオと考えています。基本シナリオを基準点として、中期経営計画の想定と実際の経営環境に大きな差異が生じていないかを中期経営計画の実行中も適宜検証しております。 はじめに、日本経済は、消費や設備投資といった内需がけん引する形で緩やかな回復基調を維持すると予想しております。日本経済のリスク要因については、海外経済の動向、地政学的リスクといった海外の動向に注意が必要と考えております。特に、資源・エネルギー価格、為替レートなどによる輸入インフレの再燃がリスクと見ております。 国内の要因については、物価の状況に注意が必要と考えております。2025年3月時点では、インフレ率は2%程度で安定して推移するという予想が多いと見ておりますが、上下方向に大きく振れる場合は、景気の下押し要因になるものと思われます。内需が回復する下で、インフレ率が2%程度で安定した場合は、日本経済が順調な回復過程にあるため、当社の経営環境においてもメリットが大きいと想定しております。 建設市場につきましては、需要と供給の双方から見る必要があると考えております。まず、潜在的な建設需要は、内需の回復に支えられる形で堅調に推移するものと予想しております。一方で、供給側は、人手不足や労働時間規制などが、供給制約として残るものと思われます。したがいまして、顕在化する仕事量については、引き続き厳しい環境が続くものと予想しております。 もっとも、需要不足による仕事量の低迷とは構造が異なり、上述したとおり潜在的な需要は底堅いものと思われます。したがって、稼働率の減少に臨機応変に対応しつつ、これまで積み上げた技術・ノウハウ・設備を基礎とし、事業競争力(バリューチェーン全体)をバランス良く強化することを通じて、お客様にご提供する付加価値を増やし、事業の成長を実現する機会は十分にあるものと考えております。このような戦略を実行するための枠組みが、後述するReform戦略とAdvance戦略となります。 事業領域につきましては、基礎市場の潜在的な需要は底堅いと予想されること、基礎市場において競争力を強化するために必要な投資額、当社の財務状況などを踏まえますと、現在のところ基礎市場に経営資源を集中していくことが、当社の成長という目的に対して最も合理的であると考えております。 3.Reform戦略とAdvance戦略について 基礎事業の成長を実現していくためには、適切な成長投資を組み合わせて実行していくことが重要となります。また、投資を実行するには、投資原資=利益を安定的に創出していくことも必要になります。第8次中期経営計画は、利益率の改善・安定を目的としたReform戦略、成長投資を適切に組み合わせて管理・実行していくことを目的としたAdvance戦略を柱としております。 まず、Reform戦略は、上述したとおり利益を増やし、安定させるための戦略的な枠組みです。戦略の時間軸は、短期(1年間)としております。1年先の経営環境については、例えばシンクタンクによる景気や建設投資の見通し、社内におけるデータを活用した予測など、経営環境を予想する手段の多いことが特徴です。これらの情報に基づき経営環境を予測し、環境変化に対して有効な施策を組合せで立案・実行しいたします。Reform戦略は、第7次中期経営計画から戦略の柱として、これまで着実に効果を上げてきております。 一方、Advance戦略は、事業を中長期的に成長させるための成長投資を管理する枠組みです。Advance戦略においては、各部門において中長期的な事業競争力に資する投資項目を抽出し、これらの投資項目を全社で統合的に管理いたします。例えば、投資項目の事前評価として成長戦略全体との整合性、投資対効果、財務的な検討などを行い、投資実行後には定期的に事後評価をいたします。 加えて、中期経営計画を策定する3カ年ごとに重点領域を定めております。第8次中期経営計画においては、①技術開発、②人的資本、③事業基盤の強化の3つに注力いたします。第7次中期経営計画までに、工場の基幹設備更新、基幹システムの全面刷新、本社屋建て替えなどの大型の投資に目途を付けることができました。 第8次中期経営計画においては、これらの投資の着実な回収をはかるとともに、技術開発や人的資本といった無形資産領域の強化に注力します。同時に、設備の改修、デジタル化、省エネ化といった事業基盤を支える投資についても計画的に実行してまいります。 Reform戦略とAdvance戦略という異なる時間軸の戦略を組み合わせて、投資原資の創出と成長実現に向けた有効性の高い投資ポートフォリオの構築および実行という好循環を回すことを目指しております。 4.財務戦略の考え方について 財務につきましては、株主資本コストを上回るROEを実現することを目標としております。株主資本コストの推計値は変動するため、ホームページのIR社長メッセージにおいて適宜株主資本コストを開示しております。ROEを高める方法としては、利益率の改善と適切な財務レバレッジの二点が重要であると考えております。 利益率につきましては、経営戦略の最も重要な指標の一つと認識しております。社是に「当社は、売上高と利益の成長を志向する。」とありますように、売上高の成長と適切な利益率の確保をバランス良く実現していくことが、経営戦略の目標であります。 次に財務レバレッジにつきましては、少ない自己資本を効率的に活用するという点でROEに対してメリットがある一方で、過度な借入金は財務の安定性を損なうリスクがあるものと認識しております。このような財務レバレッジのメリット・デメリット、当社グループの財務状況などを踏まえますと、以前から開示しておりますとおり、当面は自己資本比率30%を目標として、内部留保を蓄積することが適切であると考えております。 財務の安定性という点につきましては、自己資本比率だけではなく、流動比率、インタレスト・カバレッジ・レシオ、総資産回転率、固定長期適合率などの指標にも留意し、自己資本の効率的な活用と適切な財務の安定性の両立に努めてまいります。 5.株主還元の考え方について 株主還元は、配当を基本に考えております。加えて、個人投資家様に向けた株主還元として、株主優待制度も導入しております。配当につきましては、業績の振れをならして見たときに、配当性向が30%以上となるようにしてまいります。 配当について補足しますと、まず「業績の振れをならして見る期間」につきましては、あらかじめ具体的な年限を定めているわけではありません。業績の振れは、その時々の経営環境によって単年度で大きく振幅する場合もあれば、そうでない場合もあります。したがいまして、期間についてはその時の経営環境などを総合的に判断することになりますが、目安としては3~5年間の変動と業績見通しなどを考慮しております。 配当性向につきましては、業績の振れをならして見たときに、配当性向が30%以上となることを目標としております。「30%以上」とあるように、30%は平均的な配当性向の下限値と考えております。30%に対してどの程度上積みするかという点につきましては、財務戦略との整合性などを総合的に考慮して判断しております。 株主優待につきましては、主として個人投資家の皆さまへの追加的な還元策であると同時に、当社グループが本社を置きます静岡県沼津市の魅力を発信し、お楽しみいただければと存じます。優待品を定期的に入れ替えるなど、株主の皆様には「選んでいただく楽しさ」もお届けできればと考えております。
事業等のリスク1,689字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財務状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは以下のとおりであります。但し、これらのリスクは当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、予想を超える事態が発生する場合もあります。 また、以下のリスクは主なものであり、全てを網羅したものではありません。 ①販売環境・市場変化に係わるリスク 当社グループの主力事業であります基礎事業は、各市場の動向に大きな影響を受けます。需要動向の変化に対応できる生産体制の構築に努めておりますが、需要が当社想定を下回って推移した場合には、販売量および販売価格の双方を通じて当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ②原材料価格に係わるリスク 当社グループは、主要原材料としてセメント、鋼材、LNG等の仕入れを行っておりますが、このような素材およびエネルギーは市場価格の影響により大きく変動いたします。当社グループは、市場価格の変動に細心の注意を払い、仕入業者との対話などを通じて仕入れ価格の低減に日々努めておりますが、当社の影響が及ばない市場価格の上昇が発生した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③金利変動に係わるリスク 当社グループは、有利子負債の圧縮に取り組んでおりますが、当連結会計年度末における当社グループの有利子負債残高は8,383百万円であり、東京工場のリニューアル工事および新本社の建設についても金融機関からの借入金を主な資金調達方法として実施しております。元金の返済については、金融機関との話し合いにより着実な返済計画を立てておりますが、市場金利が大きく変動し当社の想定を超えて高騰した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④与信管理に係わるリスク 当社グループは、与信会議を中心とした与信管理システムにより、貸倒れの発生を未然に防止するように努めておりますが、販売先の急激な経営状況の悪化などによる貸倒れリスクを完全に排除することは困難であり、貸倒れが発生した場合には、債権額の大きさによっては当社グループの業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 ⑤法令等に係わるリスク 当社グループは、建設業許可等を受けて営業活動を行っており、許認可等を受けるための諸条件および関係法令の遵守に努めております。しかし、仮に法令違反等により許認可が取り消しとなった場合には、事業運営に支障をきたし、当社グループの業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 ⑥品質に係わるリスク 当社グループは、製造・施工・営業部門によって組織された品質管理委員会において、製造、施工等の問題点を話し合い、トラブルを未然に防ぎ高品質を確保するべく努めております。しかし、ヒューマンエラーや予見できない理由により品質に瑕疵が生じた場合には、顧客が要求する品質を満たせず、工期の遅延等が発生する可能性があります。また、瑕疵による損害賠償請求等が発生した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦安全に係わるリスク 当社グループは、製造、施工を始めとした全ての領域において安全の確保および事故の未然防止にグループを挙げた社内研修やOJT教育等に取り組んでおりますが、仮に重大事故が発生した場合には、多額の補償費用に加えて社会的信用の失墜等により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧気候変動に係わるリスク 当社グループは、東京工場においてスマートエネルギー事業(コージェネ大賞2023優秀賞)や本社ZEB化(グリーンローン・フレームワーク最上位格付け取得)など経営戦略における脱炭素に向けての取り組みを進めていますが、気候変動による気温上昇や豪雨・台風など自然災害が発生した場合には、生産・販売活動の停止、配送の遅延等の影響により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)9,369字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの経営成績、財政状態及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況は次のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ①経営成績の状況 当連結会計年度(2025年3月1日から2026年2月28日)のわが国経済は、雇用・所得環境の改善や政府の経済対策等により、景気は緩やかに回復しておりますが、エネルギー価格や原材料価格の高止まりによる物価上昇の継続に加え、米国の通商政策の動向や地政学リスクの影響など世界経済およびわが国経済に与える影響は非常に不透明な状況であります。 主力製品でありますコンクリートパイルの出荷量は、当社グループの主力商圏であります関東及び静岡県では、上半期は前連結会計年度を上回って堅調に推移いたしましたが、下半期は大きく下回る結果となりました。主力商圏における需要量の低下は、競争激化を伴い、当社グループの基礎事業に対して大きな下押し要因となりました。 このような状況のもと、利益率改善を目的としたReform戦略に基づき、コスト削減や物件別の利益管理などを実行してまいりました。当連結会計年度においても、物件当たりの利益率は低下していないものの、物件の期ずれなどの要因により売上高が想定を下回ったため、稼働率の低下による固定費負担の増加により事業利益が大幅に低下いたしました。 また、不動産賃貸事業につきましては、安定した業績で推移しております。 セグメント毎の経営成績は、次のとおりであります。 (基礎事業) 基礎事業の主力事業でありますコンクリートパイル部門の全国需要につきましては、前年度を若干下回って推移いたしました。当社の主力商圏であります関東および静岡につきましても、関東は若干の減少で踏みとどまったものの、静岡は約4割下回りました。業績につきましては、需要の低迷に加え、工事の着工が大幅に遅れた影響もあった結果、当連結会計年度の売上高は、11,492百万円(前連結会計年度比19.1%減)、営業利益は632百万円(前連結会計年度比43.1%減)となりました。 (不動産賃貸事業) ホームセンターへの賃貸を中心とする不動産賃貸事業につきましては、安定した業績で推移した結果、当連結会計年度の売上高は、198百万円(前連結会計年度比1.5%減)、営業利益は120百万円(前連結会計年度比2.7%減)となりました。 以上の結果、当連結会計年度の売上高は11,690百万円(前連結会計年度比18.8%減)、営業利益は102百万円(前連結会計年度比83.1%減)、経常利益は28百万円(前連結会計年度比95.2%減)、親会社株主に帰属する当期純損失は221百万円(前連結会計年度は363百万円の純利益)となりました。 ②財政状態の状況 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末と比べ1,748百万円(10.8%)減少し、14,400百万円となりました。 流動資産は、前連結会計年度末と比べて、1,871百万円(27.1%)減少し、5,041百万円となりました。これは主として現金及び預金765百万円の増加、受取手形、売掛金及び契約資産1,897百万円の減少、電子記録債権332百万円の減少、未成工事支出金548百万円の減少等によるものであります。固定資産は、前連結会計年度末と比べて、123百万円(1.3%)増加し、9,358百万円となりました。これは、主として無形固定資産のリース資産285百万円の増加、繰延税金資産73百万円の増加、ソフトウェア278百万円の減少等によるものであります。流動負債は、前連結会計年度末と比べて、1,275百万円(22.7%)減少し、4,350百万円となりました。これは、主としてリース債務44百万円の増加、電子記録債務775百万円の減少、支払手形及び買掛金544百万円の減少、未払法人税等65百万円の減少等によるものであります。固定負債は、前連結会計年度末と比べて、158百万円(2.5%)減少し、6,166百万円となりました。これは、主としてリース債務の増加212百万円、長期借入金の減少373百万円によるものであります。当連結会計年度末における純資産の残高は、前連結会計年度末と比べて、314百万円(7.5%)減少し、3,883百万円となりました。これは、主として利益剰余金の減少337百万円によるものであります。 この結果、自己資本比率は27.0%、1株当たり純資産額は2,997円84銭となりました。 ③キャッシュ・フローの状況 営業活動によるキャッシュ・フローは、1,539百万円の増加(前連結会計年度比3,071百万円の増加)となりました。 収入の主な内訳は、減価償却費516百万円、売上債権の減少額1,840百万円、棚卸資産の減少額553百万円であり、支出の主な内訳は、税金等調整前当期純損失291百万円、仕入債務の減少額1,320百万円であります。 投資活動によるキャッシュ・フローは、445百万円の減少(前連結会計年度比702百万円の増加)となりました。 これは、主に有形固定資産の取得による支出437百万円によるものであります。 財務活動によるキャッシュ・フローは、328百万円の減少(前連結会計年度比2,753百万円の減少)となりました。 これは、主にセール・アンド・リースバックによる収入323百万円、長期借入れによる収入1,750百万円、長期借入金の返済による支出2,144百万円、リース債務の返済による支出141百万円、配当金の支払額116百万円によるものであります。 以上の結果、当連結会計年度末の現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ765百万円増加し、1,748百万円となりました。 (参考)キャッシュ・フロー関連指標の推移 2022年2月期   2023年2月期   2024年2月期   2025年2月期   2026年2月期 自己資本比率(%)   20.9   22.8   26.2   26.0   27.0 時価ベースの自己資本比率(%)   10.5   13.7   19.8   17.2   21.6 債務償還年数(年)   67.2   8.6   16.8   -   5.4 インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)   1.7   13.5   7.1   -   16.8 自己資本比率:自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産 債務償還年数:有利子負債/キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い (注)1 いずれも連結ベースの財務数値により計算しています。 2 株式時価総額は、自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しています。 3 キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを利用しています。 4 有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としています。 5 2025年2月期は、営業活動によるキャッシュ・フローがマイナスであるため、債務償還年数およびインタレスト・カバレッジ・レシオを記載しておりません。 ④生産、受注及び販売の状況 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(千円)   前年同期比(%) 基礎事業   8,932,553   △16.3 (注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。 2 生産高については製造原価及び完成工事原価によっております。 受注実績 当連結会計年度における受注状況をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 基礎事業   11,369,811   △6.7   3,994,119   △3.0 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(千円)   前年同期比(%) 基礎事業   11,492,591   △19.1 不動産賃貸事業   198,262   △1.5 合計   11,690,853   △18.8 (注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。 2 主な相手先別の販売実績及び当該実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 販売高(千円)   割合(%)   販売高(千円)   割合(%) ㈱角藤   -   -   1,612,251   13.8 2 前連結会計年度の㈱角藤に対する販売実績は、当該販売実績の総販売実績に対する割合が10%未満であるため記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する分析・検討内容は次のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において判断したものであります。 ①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている企業会計の基準に基づき作成しております。この連結財務諸表作成に当たって、必要と思われる見積りは合理的な基準に基づいて実施しております。見積りに関しては過去の実績などを慎重に検討したうえで行い、継続して評価し、必要に応じて見直しを行っておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性によって異なる場合があります。詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項) 4 会計方針に関する事項」に記載のとおりであります。 また、連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものについては「第5 経理の状況 1連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する分析・検討内容 1)経営成績 (売上高) 売上高は、基礎事業において、全国需要は前連結会計年度を若干下回ったことに加え、当社グループの主力商圏であります関東および静岡につきましても、関東は若干の減少で踏みとどまったものの、静岡は約4割下回りました。業績につきましては、需要の低迷に加え、工事の着工が大幅に遅れた影響もあった結果、前連結会計年度より減収となり、11,690百万円(前連結会計年度比18.8%減)となりました。 (営業利益) 当連結会計年度の売上総利益は、上記売上高の減少があった結果、前連結会計年度比25.0%減の2,042百万円となりました。売上総利益率は、主に上記の要因により、前連結会計年度の18.9%から当連結会計年度は17.5%に減少しております。 また、販売費及び一般管理費は、前連結会計年度の2,116百万円から176百万円減少し1,939百万円となりました。 以上の結果、営業利益は102百万円(前連結会計年度比83.1%の減少)となりました。なお、売上高営業利益率は0.9%で前連結会計年度比3.3ポイントの減少となりました。 (経常利益) 経常利益は、主に上記の要因により、28百万円(前連結会計年度比95.2%の減少)となりました。 (親会社株主に帰属する当期純損失) 親会社株主に帰属する当期純損失は、221百万円(前連結会計年度は363百万円の純利益)となりました。 2026年2月期の連結業績予想(計画)との比較 (単位:百万円) 2025年2月期(実績)    2026年2月期 (実績)    2026年2月期 (計画)   前年同期比   計画比 売上高   14,402   11,690   15,200   △18.8%   △23.1% 営業利益   606   102   600   △83.1%   △82.9% 経常利益   596   28   520   △95.2%   △94.5% 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△)   363   △221   310   △160.8%   △171.3% 併せて、中期経営計画の目標値であるROE8%に対して、実績は△5.5%、自己資本比率30%に対して、27.0%となりました。 (セグメント別の状況) (基礎事業) 当連結会計年度のコンクリートパイルの全国需要につきましては、前連結会計年度を若干下回って推移いたしました。当社グループの主力商圏であります関東及び静岡県では、上半期は前連結会計期間を上回って堅調に推移いたしましたが、下半期は大きく下回る結果となりました。主力商圏における需要量の低下は、競争激化を伴い、当社グループの基礎事業に対して大きな下押し要因となりました。また、需要の低迷に加え、工事の着工遅れも業績に影響を与えました。損益につきましては、このような状況のもと、利益率改善を目的としたReform戦略に基づき、コスト削減や物件別の利益管理などを実行してまいりました。当連結会計年度においても、物件当たりの利益率は低下していないものの、物件の期ずれなどの要因により売上高が想定を下回ったため、稼働率の低下による固定費負担の増加により事業利益が大幅に低下いたしました。 基礎事業の事業戦略につきましては、利益率改善を目的としたReform戦略として、コスト削減、物件別の利益管理などを実行してまいりました。また、当社グループの成長戦略として、技術、設備、人材への継続的な投資が不可欠であるとの認識のもと、Advance戦略では、課題の把握、投資項目の選定、実行および評価のプロセスを通じて、成長投資効果の最大化を目材してまいりました。 以上の結果、基礎事業の売上高は、11,492百万円(前連結会計年度比19.1%減)、営業利益は632百万円(前連結会計年度比43.1%減)となりました。 (不動産賃貸事業) 不動産賃貸事業に関しましては、静岡県沼津市でのショッピングセンターの賃貸を主な事業としておりますが、安定した業績で推移した結果、当連結会計年度の売上高は、198百万円(前連結会計年度比1.5%減)、営業利益は120百万円(前連結会計年度比2.7%減)となりました。 2) 財政状態 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末と比べ1,748百万円(10.8%)減少し、14,400百万円となりました。流動資産は、前連結会計年度末と比べて、1,871百万円(27.1%)減少し、5,041百万円となりました。これは主として現金及び預金765百万円の増加、受取手形、売掛金及び契約資産1,897百万円の減少、電子記録債権332百万円の減少、未成工事支出金548百万円の減少等によるものであります。固定資産は、前連結会計年度末と比べて、123百万円(1.3%)増加し、9,358百万円となりました。これは、主として無形固定資産のリース資産285百万円の増加、繰延税金資産73百万円の増加、ソフトウェア278百万円の減少等によるものであります。流動負債は、前連結会計年度末と比べて、1,275百万円(22.7%)減少し、4,350百万円となりました。これは、主としてリース債務44百万円の増加、電子記録債務775百万円の減少、支払手形及び買掛金544百万円の減少、未払法人税等65百万円の減少等によるものであります。固定負債は、前連結会計年度末と比べて、158百万円(2.5%)減少し、6,166百万円となりました。これは、主としてリース債務の増加212百万円、長期借入金の減少373百万円によるものであります。当連結会計年度末における純資産の残高は、前連結会計年度末と比べて、314百万円(7.5%)減少し、3,883百万円となりました。これは、主として利益剰余金の減少337百万円によるものであります。 この結果、自己資本比率は27.0%、1株当たり純資産額は2,997円84銭となりました。 3) キャッシュ・フロー 営業活動によるキャッシュ・フローは、1,539百万円の増加(前連結会計年度比3,071百万円の増加)となりました。 収入の主な内訳は、減価償却費516百万円、売上債権の減少額1,840百万円、棚卸資産の減少額553百万円であり、支出の主な内訳は、税金等調整前当期純損失291百万円、仕入債務の減少額1,320百万円であります。 投資活動によるキャッシュ・フローは、445百万円の減少(前連結会計年度比702百万円の増加)となりました。 これは、主に有形固定資産の取得による支出437百万円によるものであります。 財務活動によるキャッシュ・フローは、328百万円の減少(前連結会計年度比2,753百万円の減少)となりました。 これは、主にセール・アンド・リースバックによる収入323百万円、長期借入れによる収入1,750百万円、長期借入金の返済による支出2,144百万円、リース債務の返済による支出141百万円、配当金の支払額116百万円によるものであります。 以上の結果、当連結会計年度末の現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ765百万円増加し、1,748百万円となりました。 4)当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因としましては、原材料調達や価格の動向、市場動向、国内の法令や政治・経済動向等があります。 資材調達につきましては、重要な供給元とは関係強化を図るとともに、汎用品に関しては複数の調達先を起用することと、生産と販売のバランスの調整を含めた安定的な調達を進めております。 品質確保につきましては、品質強化委員会を中心とし、製造工程での不良品の発生状況や施工上の不具合などを分析し、ケーススタディなどによって解決策を提示し、各部門との連携・情報共有を図ることで対応を行っております。 市場の変化に対しましては、営業部門が設計事務所・ゼネコン・販売会社などの顧客と緊密な関係を構築し、お客様のニーズを的確にとらえた提案営業が実践できるよう取り組んでおります。 国内の法令や政治・経済動向等につきましては、取締役会を中心とし、情報を入手するとともに、社外の専門家と連携・情報共有を図ることで対応を行っております。 なお、当社グループの経営成績及び財政状態に重要な影響を与える主要なリスクにつきましては、「第2 事業の状況 3.事業等のリスク」に記載のとおりであります。 5)資本の財源及び資金の流動性 当社グループの資金需要のうち主なものは、新規製品・工法開発等にかかる研究開発費や、老朽化した設備の維持更新、各種工法用治具のラインナップの拡充に係る投資であります。また、建設中であった新本社屋が昨年3月に完成いたしました。新たに取得した土地代を含めて、営業キャッシュ・フローを源泉とした自己資金と金融機関からの借入金により調達いたしました。 なお、当連結会計年度末における長・短期借入金及びリース債務を含む有利子負債残高は、8,383百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は1,748百万円であり、流動性の確保は重要な経営課題であります。 6)目標とする経営指標の達成状況等 当社グループは、第8次中期経営計画(2025年度~2027年度)で、利益率の改善・安定を目的としたReform戦略、成長投資を適切に組み合わせて管理・実行していくことを目的としたAdvance戦略を策定し、取り組んでまいりました。 コンクリートパイルの出荷量を見ますと、当社の主力商圏である関東地方及び静岡県では、当連結会計年度の上半期は前年度を上回って堅調に推移しましたが、下半期は大きく下回る結果となりました。主力商圏における需要量の低下は、競争激化を伴い、当社の基礎事業に対して大きな下押し要因となりました。 建設市場全体の動向を振り返りますと、コンクリートパイルの出荷量と相関性のある民間非居住の着工床面積(国土交通省「建築着工統計調査報告」)は、2023年度以降、継続して前年を割り込む減少基調となっており、厳しい事業環境が浮き彫りとなっています。 一方、建設市場における受注残(国土交通省「建設工事受注動態統計調査(大手50社)」)を見ますと、同時期において継続して力強い増加傾向にあります。もっとも、受注残の消化状況を示す手持工事月数も上昇しており、潜在的な需要は存在するものの、受注残の増加が当面の仕事量につながっていない状況を示唆しています。 以上を踏まえますと、建設市場における受注自体は好調であり、受注残も増加傾向にある一方、工事の進捗は極めて強い供給制約を受けているものと推察されます。当社においても需要量の低迷、物件の期ずれ等の影響を受けております。 なお、当期純損益につきましては、2025年8月20日付「債権の取立不能又は遅延のおそれ及び貸倒引当金繰入額(特別損失)の計上に関するお知らせ」で公表いたしましたとおり、一部取引先に対する債権について貸倒引当金繰入額(特別損失)353百万円を計上した結果、純損失となりました。 当該債権につきましては、現在、法的手続にのっとり適切な処理を進めております。当社は本件の発生を真摯に受け止め、社内調査の結果に基づき、与信管理及び債権管理の両面から、社内ルールの再徹底と管理体制の更なる強化を決定いたしました。既に見直しを図った新たな運用を開始しており、並行して、包括的な管理体制の強化を計画的に進めております。今後も確実な再発防止と、より強固な経営基盤の構築に努めてまいります。 以上の結果、利益率改善を目的としたReform戦略として、コスト削減、物件別の利益管理などを実行してまいりました。単年度の経営成績は物件当たりの利益率は低下していないものの、売上高が不足したため、固定費負担が重くなり、事業利益が低下したことに加え、前述の貸倒引当金繰入額の計上により、売上高、利益ともに数値目標は大幅な未達に終わりました。具体的な目標である中長期的なROE8%に対して、実績△5.5%、自己資本比率30%に対して27.0%となりました。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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