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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

エーアンドエーマテリアル

A&A Material Corporation5391 · Standard · ガラス・土石製品

建設・建材と工業製品の二軸。不燃建築材料でゼネコン向けに強みを持つ。

概要

エーアンドエーマテリアルは、1914年創業の浅野スレートと1924年創業の朝日スレートが2000年に合併して発足した建材・工業製品メーカーである。東京証券取引所スタンダード市場に上場し、従業員数は1,001人。2026年3月期の連結売上高は457億円と、M&Aによる拡大が続く。

建設・建材事業と工業製品・エンジニアリング事業の二本柱

当社グループは建設・建材事業と工業製品・エンジニアリング事業の2セグメントで構成される。建設・建材事業ではけい酸カルシウム板や不燃化粧板、耐火被覆工事を手掛け、2026年3月期の売上高は230億円。工業製品・エンジニアリング事業では不燃紡織品、船舶用資材、防音材、摩擦材、断熱材などを扱い、同225億円とほぼ同規模。子会社10社が製造・販売・工事を分担する。

M&Aで事業規模を拡大、2024年から相次ぎ子会社化

2024年10月に大昭和ユニボード株式会社、2025年4月にDICデコール株式会社を子会社化した。これにより低圧メラミン化粧板や建築内装材、化粧シートの製造販売をグループに加えた。連結売上高は2023年3月期の392億円から2026年3月期には457億円へ約17%増加の見込み。M&Aは長期経営構想「Vision2033」の柱の一つである。

売上高は堅調も、原燃料高騰で利益は減少傾向

2013年3月期の売上高360億円から2026年3月期の457億円へ増加傾向にある。しかし営業利益は2024年3月期の19億円をピークに減少し、2026年3月期は17億円の見通し。原燃料価格の高騰に加え、労務費・物流費の増加が圧迫要因。2025年3月期は純損失1億円を計上したが、2026年3月期は17億円の純利益を見込む。

グループの構成と外部調達の関係

当社グループは当社と子会社10社で構成される。建設・建材事業では㈱エーアンドエー茨城、㈱エーアンドエー大阪が製造し、㈱エーアンドエークレストが工事を担当。工業製品・エンジニアリング事業では㈱アスクテクニカや朝日珪酸工業㈱が摩擦材・断熱材を製造する。セメント等の原材料はその他の関係会社である太平洋セメント㈱から調達している。

業界の中での役割は建設業界・工業製品市場向けの素材・機器サプライヤーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
457億円
営業利益
17億円
営業利益率
3.7%
純利益
17億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01建設・建材主力

不燃建築材料の製造・販売・施工、並びに内装材や化粧シートを供給。ゼネコンや建設現場向けに鉄骨耐火被覆工事も手がける。

主要顧客太平洋セメント

主な製品・サービス3
不燃建築材料
耐火被覆資材など火災に強い建築材料。
低圧メラミン化粧板
家具や内装に使われる化粧板。
建築内装材・化粧シート
壁や天井仕上げ用の内装材とフィルム状の化粧シート。

02工業製品・エンジニアリング準主力

自動車・プラントなど向けに工業用摩擦材、シール材、防音材等を製造・販売。保温・断熱工事の設計施工も行う。

主な製品・サービス3
工業用摩擦材
ブレーキパッドなど摩擦を利用する部品向け材料。
シール材
流体やガスの漏れを防ぐ部品。
保温保冷断熱材
配管や設備の温度維持に使う断熱材。

製品と技術

けい酸カルシウム板「ハイラックフネン」と内装不燃化粧板

建設・建材事業の主力製品はけい酸カルシウム板「ハイラックフネン」である。不燃建築材料として広く使用され、内装不燃化粧板「ステンド」および「アデック」シリーズは意匠性と耐火性を両立する。2025年3月期の材料販売売上高は179億円。価格改定や高付加価値品販売で収益を確保している。

曲面施工ボード「エフジーボード」とコンクリート調「BEoNA」

「エフジーボード」は曲面施工が可能なオリジナル商品で、文化・教育施設など公共工事で安定した需要がある。コンクリート調インテリアボード「BEoNA」はオフィス・店舗・住宅向けに販売を拡大している。2025年3月期も出荷数量は堅調に推移し、意匠性で差別化を図っている。

船舶用防熱材と環境対応工法

工業製品・エンジニアリング事業では、自動車運搬船向け防熱材やセメント粉体運搬船向け騒音対策床材、遮熱・防熱塗料などを販売。船舶用LNG燃料タンク防熱工法は環境配慮型として実績を積んでいる。2025年3月期の材料販売売上高は89億円で、カーボンニュートラル対応製品の開発を進めている。

自動車用摩擦材・シール材と高性能断熱材

子会社㈱アスクテクニカが自動車用摩擦材・シール材を製造し、海外子会社アスクテクニカインドネシアでも生産。保温・築炉関連では「レセパルHS」(アルミ溶融設備向け断熱材)や「APコネクター」が主要製品。カーボンニュートラル市場向けに高性能断熱材の開発を活発化している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

ガラス・土石製品のなかでの位置

耐火材・断熱材で中堅、低収益

耐火材・断熱材などを製造。同業のAGCや日本板硝子など大手と競合。売上高400億円超と中堅ながら、営業利益率4%台と業界平均並み。日東紡績なども同規模で競争は激しい。

強み

  • 耐火・断熱材などニッチな高機能品を展開。
  • 建設・鉄鋼向けに安定した需要がある。
  • 長年の製造技術で品質に定評。
  • 売上400億超で業界内で認知されている。

課題

  • 営業利益率4%未満で改善が必要。
  • AGCなど資本力の大きな企業との競合が厳しい。
  • 建設業界の景気変動に業績が左右される。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

ガラス・土石製品の時価総額近傍。太字がエーアンドエーマテリアル

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15284ヤマウホールディングス142億円6.2倍
25282ジオスター135億円7.2倍
35381マイポックス134億円25.5倍
45204石塚硝子128億円4.9倍
55268旭コンクリート工業119億円26.0倍
65391エーアンドエーマテリアル116億円6.6倍
75368日本インシュレーション88億円7.4倍
85216倉元製作所74億円
95355日本坩堝47億円10.4倍
105279日本興業37億円6.1倍
115271トーヨーアサノ33億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 16件

浅野スレートと朝日スレートの創業(1914年・1924年)

1914年12月、東京深川に浅野スレート工場を建設し、日本初の石綿スレート製造を開始した。これが浅野スレート株式会社の創立となる。1924年3月には横浜市神奈川区に朝日スレート株式会社を設立。両社はその後長らく独立した企業として事業を展開し、後の合併の基盤となった。

株式上場と工場拡充(1949年〜1975年)

1949年5月、東京証券取引所に株式を上場。1944年に山梨工場、1962年に大阪工場、1975年に茨城工場を開設した。1964年には朝日珪酸工業株式会社を設立し、工業用材料分野へ進出。生産拠点を拡大し、建材メーカーとしての地位を固めた。

分社化によるグループ再編(1989年〜1991年)

1989年11月、アスク・サンシンエンジニアリング株式会社を設立。1991年5月には山梨工場を分社化し、株式会社アスクテクニカを設立した。製造部門と工事部門を分離することで、グループ経営の基盤を整え、後のセグメント体制の原型を築いた。

アスクと浅野スレートが合併、エーアンドエーマテリアル発足(2000年)

2000年10月、株式会社アスクと浅野スレート株式会社が合併し、株式会社エーアンドエーマテリアルが発足した。2004年3月には茨城工場と大阪工場を分社化し、それぞれ子会社化。これによりグループ全体の生産体制を整理し、持株会社的な体制へ移行した。

収益改善と安定期への移行(2013年〜2019年)

2013年3月期に純損失6億円を計上したが、その後収益は改善。2015年3月期以降は純利益7億円以上を維持し、2017年3月期には純利益20億円を達成。売上高も360億円台から420億円台へ拡大した。主力製品の販売拡大とコスト削減が寄与した。

M&Aによる新たな成長とスタンダード市場移行(2022年〜2025年)

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しにより市場第一部からスタンダード市場へ移行。2024年10月に大昭和ユニボード株式会社、2025年4月にDICデコール株式会社を子会社化。2025年2月には本店を東京都港区に移転。長期構想「Vision2033」に基づくM&A戦略を推進している。

年表16件を開く

1910年代

  • 1914年12月創業東京深川に浅野スレート工場を建設し、わが国最初の石綿スレートを製造(浅野スレート株式会社の創立)

1920年代

  • 1924年3月創業横浜市神奈川区に朝日スレート株式会社を設立(朝日石綿工業株式会社の創立)

1940年代

  • 1949年5月上場東京証券取引所に株式上場
  • 1944年3月山梨工場開設

1960年代

  • 1962年1月大阪工場開設
  • 1964年7月創業朝日珪酸工業株式会社を設立

1970年代

  • 1975年11月茨城工場開設

1980年代

  • 1989年11月創業アスク・サンシンエンジニアリング株式会社を設立

1990年代

  • 1991年5月創業山梨工場を分社化し、株式会社アスクテクニカを設立

2000年代

  • 2000年10月創業株式会社アスクと浅野スレート株式会社が合併し、株式会社エーアンドエーマテリアルが発足
  • 2004年3月創業茨城工場及び大阪工場を分社化し、それぞれ株式会社エーアンドエー茨城、株式会社エーアンドエー大阪を設立
  • 2009年2月創業エーアンドエー工事株式会社を設立

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からスタンダード市場へ移行
  • 2024年10月M&A大昭和ユニボード株式会社を子会社化
  • 2025年2月本店を東京都港区に移転
  • 2025年4月M&ADICデコール株式会社を子会社化

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    新ビジネスモデルとコーポレートブランド確立

    けい酸カルシウム板や内装不燃化粧板などの主力商品の拡販、海外販売比率の向上、新商品・新工法の上市により収益拡大を図る。また、大型工事における工程遅延や資材価格高騰への対策として工程・原価管理を徹底する。

  2. 02

    戦略的M&Aによる事業規模拡大

    成長領域への投資や事業ポートフォリオの強化を目的としたM&Aを積極的に推進し、グループ全体の事業規模を拡大する。

  3. 03

    DX基盤整備による業務改革

    デジタル技術を活用した業務フローの改善、従業員エンゲージメント向上施策、新規事業関連への注力により、業務効率化と競争力強化を実現する。

  4. 04

    サステナビリティ課題への取り組み

    中長期CSRビジョン「CSR2033」に基づき、環境負荷低減や社会課題解決に貢献する事業活動を推進し、持続可能な企業へと進化する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,001人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は700万円で、9期前と比べて+6.5%平均年齢は42.3歳、平均勤続年数は17.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月867
2018年3月871
2019年3月65745.519.2877
2020年3月68445.518.5866
2021年3月69945.118.8863
2022年3月60845.318.9871
2023年3月53444.914.8857
2024年3月55547.016.7838
2025年3月68743.918.0898212
2026年3月70042.317.01,001170

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率2.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率50.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)63.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社11(国内 10 / 海外 1、うち連結子会社 10) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位6)
大阪府 高槻市107億円
建設・建材事業
茨城県 筑西市 — 注22,956百万円
建設・建材事業
埼玉県 桶川市 — 注21,086百万円
建設・建材事業
山梨県 西八代郡 市川三郷町1,068百万円
工業製品・エンジニアリング事業
本社 — 東京都港区710百万円
全社
滋賀工場 — 滋賀県東近江市420百万円
建設・建材事業
主な関係会社
  • 国内
    アスク・サンシン エンジニアリング㈱(注)4、5、6
    東京都 港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱アスクテクニカ(注)4、6
    山梨県 西八代郡 市川三郷町 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱エーアンドエークレスト(注)4、5、6
    東京都 港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    朝日珪酸工業㈱(注)6
    大分県 大分市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱エーアンドエー茨城(注)4、6
    茨城県 筑西市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱エーアンドエー大阪(注)4、6
    大阪府 高槻市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    アスク沖縄㈱(注)6
    沖縄県 那覇市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    アスクテクニカ インドネシア
    インド ネシア カラワン県 · 連結子会社
    議決権99.9%
  • 国内
    ユニボード㈱(注)4、6
    宮城県 岩沼市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    デコール㈱(注)4、6
    埼玉県 桶川市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    太平洋セメント㈱(注)2
    東京都 文京区 · その他の関係会社

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は457億円営業利益17億円前期と比べると増収減益で、売上が+5.3%、利益が-10.5%。

売上高
+5.3%
457億円
営業利益
-10.5%
17億円
純利益
17億円
営業利益率
3.7%
前期比 -0.7%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高526億円457億円
営業利益21億円17億円
純利益12億円17億円
1株あたり配当¥70¥70

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は114億円、営業利益は0億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+26.7%、営業利益は−100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q1016
2024年1Q9011.111
2024年2Q10676.65
2024年3Q10854.63
2024年4Q1098
2025年2Q20294.55
2025年4Q232104.3−6
2026年2Q21973.28
2026年4Q238104.29
2027年1Q11400.0−2

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は360億円から457億円へ1.3倍に増えた。直近期の営業利益率は3.7%。売上は4期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月3602−6
2014年3月35962
2015年3月395107
2016年3月3831310
2017年3月3932220
2018年3月3922214
2019年3月4132620
2020年3月4283220
2021年3月372167
2022年3月3591610
2023年3月392159
大昭和ユニボード株式会社を子会社化
2024年3月4132427
DICデコール株式会社を子会社化
2025年3月43419194.4−1
2026年3月45717163.717

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高457億円のうち、営業利益として残るのは17億円3.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は17億円、売上の3.7%にあたる。営業利益率は業種中央値8.0%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金77.2%353億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金19.0%87億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.7%17億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
22.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比4.3pt
3.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比3.1pt
3.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+2.1pt
9.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが15億円、投資CFが−27億円で、差し引きのフリーCFは−12億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は2億円で、売上の0.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月18−6−91231
2014年3月21−5−121635
2015年3月196−282532
2016年3月56−101132
2017年3月29−2−162743
2018年3月31−6−292539
2019年3月27−7−252034
2020年3月28−7−382118
2021年3月11−124−123
2022年3月17−17−1023
2023年3月−7−37−1020
2024年3月315−313626
2025年3月12−26−5−147
2026年3月15−278−122

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は434億円。このうち返さなくてよい自己資本が172億円で、自己資本比率は39.5%(業種中央値64.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月4397036915.9
2014年3月4286436415.0
2015年3月4097533418.3
2016年3月4167833818.8
2017年3月4159831723.5
2018年3月41210930326.5
2019年3月41312728630.8
2020年3月39514225336.1
2021年3月38215123139.5
2022年3月36215720543.3
2023年3月38216521743.2
2024年3月40018921147.4
2025年3月40818722245.7
2026年3月43417226339.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
2億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
154億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
33億円
在庫として抱えている分
負債合計
263億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
63
/ 100
安定性自己資本比率26 / 40
収益力営業利益率7 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

ガラス・土石製品 49社との比較

同じガラス・土石製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り49社中5位あたり、逆に低いのは自己資本比率49社中44位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
9.4%/中央値 7.3%
P25 5.5%P75 9.9%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
3.7%/中央値 8.0%
P25 6.1%P75 12.2%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
39.5%/中央値 64.4%
P25 50.0%P75 73.1%
売上成長率前期からの売上の伸び
5.3%/中央値 4.1%
P25 -0.8%P75 8.9%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.7%/中央値 3.0%
P25 2.1%P75 3.8%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,497で、1年前と比べて+24.0%過去52週の値幅のなかでは64%の位置にある。

¥1,497-0.3%1ヶ月-1.1%1年+24.0%時価総額116億円
過去52週の値幅
安値¥1,193高値¥1,665

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)6.6倍
PER (会社予想)6.9倍
PBR0.49倍
配当利回り4.68%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月に1500円前後で推移していたが、8月6日に1434円へ急落、前日比5.66%安。1か月で3.43%安。25日線(1507円)を4.9%下回り、75日線(1438円)も割り込んだ。52週高値1665円からは14%下落。出来高は8月6日に61100株と前日比9倍に急増し、売りが集中した。RSIは39.23と弱含み。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PER6.7倍は業界平均17.9倍を大幅に下回り、PBR0.49倍は純資産割れで極めて割安。配当利回り3.95%は業界平均2.93%を上回り魅力的。ROE9.43%と収益性は標準的だが、2026/3期予想利益は横這いで成長鈍化が懸念される。割安だが利益成長は限定的。

指標この会社業種平均
PER (実績)6.6倍15.7倍
PER (予想)6.9倍
PBR0.49倍1.34倍
ROE9.4%4.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

鉄鋼需要の回復と収益性の改善が焦点。強気派は2024年以降の鉄鋼生産回復により収益が改善、ROE9%超と割安感があると評価。弱気派は鉄鋼業界の構造的な需要減(国内生産減少)が成長を制限し、直近の業績悪化(2025/3期は営業赤字の可能性)から回復は不透明と懸念。

プラスに働く材料7
  • 業績回復予想

    2026/3期は営業利益率3.7%、純利益17億円と改善

  • 割安バリュエーション

    PER6.7倍、PBR0.49倍と指標面で魅力的

  • 高配当利回り

    配当利回り3.95%と高い

  • 大幅割安PBR0.49倍の是正期待継続影響

    PBR0.49倍は解散価値の半分、株主還元強化で是正の可能性

  • 高配当利回り3.95%の魅力継続影響

    配当利回り3.95%は業界平均を上回り、下値支えに

  • 2026年3月期純利益17億円へ黒字転換2025年度決算発表後影響

    前期純利益-1億→17億円とV字回復、利益改善が続くなら見直し

  • 売上高457億円と増収基調2026年3月期影響

    売上高は前期比5%増、安定した事業基盤を示す

マイナスに働く材料7
  • 鉄鋼需要の減少トレンド

    国内粗鋼生産は長期的に減少傾向

  • 収益変動リスク

    2025/3期は営業赤字の可能性あり

  • 海外競争力不足

    海外シェアは限定的でグローバル展開は課題

  • 営業利益減少で収益力低下継続影響

    営業利益は19→17億円へ減少、利益率3.7%と低水準

  • 純利益の変動リスク毎年影響

    過去2期の純利益27億→-1億→17億と不安定で予想困難

  • 自己資本比率低下の懸念継続影響

    PBR0.49倍は自己資本毀損の可能性を示唆、財務安定性に疑問

  • 外国人保有5.3%と低調継続影響

    外人比率5.3%で需給改善に時間、株価上昇の勢い弱い

次の決算で確かめる点
国内粗鋼生産量
主力顧客の鉄鋼業の生産動向を示す
営業利益率
収益性回復の進捗を確認
耐火物出荷数量
実需を把握する直接指標

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり70で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは4.68%。

年間配当
¥70
1株あたり
配当利回り
4.68%
いまの株価に対して
配当性向
68.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2516.0
2018年3月250.024.7
2019年3月3540.022.4
2020年3月5557.132.4
2021年3月45−18.2478.0
2022年3月450.0
2023年3月450.083.2
2024年3月5011.124.1
2025年3月6020.0
2026年3月600.068.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥70

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ5,276人。区分でいちばん多いのは個人・その他65.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が25.3%を占め、残る74.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他22.525.629.630.635.965.6
自己株式0.20.20.20.30.327.8
事業法人45.445.546.046.947.620.4
外国法人6.66.04.96.56.45.2
金融機関24.021.417.111.06.04.8
証券会社1.41.62.44.94.03.8
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01太平洋セメント株式会社14.67
02明治安田生命保険相互会社(常任代理人株式会社日本カストディ銀行)2.97
03INTERACTIVE BROKERS LLC(常任代理人インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)1.99
04エーアンドエーマテリアル社員持株会1.92
05有限会社翔美1.09
06株式会社不二商会1.09
07株式会社日本カストディ銀行(信託E口)1.00
08松井証券株式会社0.95
09有限会社福田商事0.77
10高橋 慧0.72

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-06-16
    ロング コリドー アセット マネジメント リミテッド(Long Corridor Asset Management Limited)
    新規の大量保有報告
    14.32%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+3124%、1株純資産は14期で+3350%。直近期のROEは9.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月−790
2014年3月3833.046.0
2015年3月9979.913.3
2016年3月1310112.76.118.5
2017年3月2561,25722.55.016.0
2018年3月1821,43113.56.824.7
2019年3月2591,66916.74.022.4
2020年3月2611,86614.84.432.4
2021年3月951,9785.011.6478.0
2022年3月1252,0496.27.1
2023年3月1222,1575.87.483.2
2024年3月3522,47115.24.024.1
2025年3月−162,430−0.6
2026年3月2273,1049.46.168.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

14名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額180百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
巻野徹代表取締役社長7031,000
大橋徹也取締役 副社長 執行役員661,600
大島武人取締役 専務 執行役員637,200
髙原一登取締役 専務 執行役員618,800
田倉榮美取締役724,600
菅谷朋子取締役58800
松井雄一郎常勤監査役624,100
鶴見真利子監査役55800
中谷内茂樹監査役57
國本正臣執行役員
市川智司執行役員
田中隆敏執行役員
残りの役員2名を開く
氏名役職年齢
小野雅宏執行役員
桶師修54

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)412512531
社外取締役534347
監査役2212111

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容779字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社の企業集団は、当社、子会社10社で構成され、建設・建材事業、工業製品・エンジニアリング事業における製品製造、販売並びに工事の設計、施工を主な内容としております。 当社グループの事業に係る位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。 建設・建材事業 不燃建築材料の製造、販売及び工事の設計、施工………  当社が製造、販売する他、子会社㈱エーアンドエー茨城、㈱エーアンドエー大阪が製造し、当社が仕入販売をしております。また、子会社㈱エーアンドエークレストが工事の設計、施工をしております。 なお、セメント等原材料の一部はその他の関係会社太平洋セメント㈱より仕入れております。 低圧メラミン化粧板の製造、販売………  子会社ユニボード㈱が製造、販売をしております。 建築内装材、化粧シートの製造、販売……… 子会社デコール㈱が製造、販売をしております。 鉄骨耐火被覆工事の設計、施工………  子会社㈱エーアンドエークレストが設計、施工をしております。 工業製品・エンジニアリング事業 不燃紡織品、船舶用資材、防音材、伸縮継手他各種工業用材料・機器の販売……… 当社が仕入販売をしております。 工業用摩擦材、シール材、保温保冷断熱材の製造、販売……… 子会社㈱アスクテクニカ及び朝日珪酸工業㈱が製造し、当社が仕入販売をしております。 保温、保冷、空調、断熱、防音、耐火工事の設計、施工………  子会社アスク・サンシンエンジニアリング㈱及びアスク沖縄㈱が設計、施工をしております。 自動車用を主とした摩擦材、シール材の製造、販売………  子会社㈱アスクテクニカが製造、販売をしております。また、海外においては、アスクテクニカインドネシアが製造、販売をしております。 その他 不動産の賃貸等 事業の系統図は、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題1,402字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは、「建材に関する生産、化粧加工、施工の技術」と「熱、音、その他のエネルギーをコントロールする技術」をもとに、安全で安心でき、快適な環境を創造する事業を通じて、生活環境と社会基盤の充実並びに産業の発展に貢献する企業グループになることを目指しております。その実現のために、下記の方針により企業活動を展開していきます。 1)お客様や市場の声を敏感に受け止め、新商品・新事業の研究・開発、探索・導入、そして市場投入を絶え間なく継続し、お客様に信頼感を持っていただける安全で高品質な商品、工事およびサービスを提供し続けます。 2)技術力の向上並びに管理手法の改善等によりコスト削減を図り、収益性を一層高めて、当社グループの持続的な発展に努めます。 3)法と社会秩序を遵守すると共に、的確な企業統治と内部統制のシステムを確立し、その機能を充実させることにより、経営の質的レベルアップを図り、社外の様々な関係者からみての安心感・安定感を高めます。 4)全ての企業活動において環境保全に配慮すると共に、様々な環境への影響を把握、管理して、天然資源、副産物の有効活用や環境負荷の低減を図り、社会への貢献に努めます。 (2)中長期的な会社の経営戦略及び対処すべき課題 当社グループは、新たな未来像を描いた長期経営構想「Vision2033」で10年後のありたい姿を目指し、その目標からバックキャスティングした取り組みを展開する最初の3年間を、1st Stage「挑戦と変革」をキーワードとした「2026中期経営計画」を策定しております。この計画においては、3つの主要施策「Ⅰ.新ビジネスモデルとコーポレートブランドの確立による収益拡大」、「Ⅱ.戦略的M&Aによる事業規模の拡大」、「Ⅲ.DX基盤整備による業務改革の実現」を柱とした成長戦略と中長期CSRビジョン「CSR2033」で示したサステナビリティ課題への取り組みとを相乗的に推進し、サステナブルな事業活動を通じて社会課題の解決に貢献し続ける企業への進化を目指し、持続的な発展と企業価値の向上に取り組んでおります。 グループ全体におきましては、デジタル技術を活用した業務フローの改善、従業員エンゲージメント向上への施策及び新規事業関連に注力しております。 建設・建材事業におきましては、大型工事における工程遅延や建設資材価格の高止まり及び労務需給逼迫等が生じている事業環境の中で、当社の主力商品である けい酸カルシウム板及び内装不燃化粧板の拡販、海外販売比率のアップ、新商品・新工法の上市に取り組んでまいります。また、積極的な受注活動を行いながら、工程・原価管理を徹底し、利益確保に努めてまいります。 工業製品・エンジニアリング事業におきましては、将来の成長につながる事業基盤の構築を目指し、新規成長事業分野への積極的な製品開発、販売等、事業のサービス化への変革に取り組んでおります。特に船舶用LNG燃料タンク防熱工法につきましては、環境面に配慮した工法として実績を積み重ねております。また、次世代保冷工法等の開発活動を活発化し、カーボンニュートラルへの対応を推進してまいります。
事業等のリスク1,318字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 景気変動、経済情勢のリスク 当社グループの事業領域に関連する業界の動向は、長期的傾向としては住宅、非住宅分野ともリフォーム市場の増加要素はあるものの、新築投資の減少傾向が続くものと思われます。 工業用諸材料及び保温保冷工事の分野においても、国内関連市場の景気動向により受注及び価格の両面において予断を許さない状況にあります。このような状況下において、著しい景気変動や経済情勢の悪化があった場合には、当社グループの業績や財政状態に影響を与える可能性があります。 (2) 債権におけるリスク 当社グループは顧客に対し売掛金や受取手形等の債権を有しており、与信管理及び債権の保全には十分に注意しておりますが、顧客の経営状況が悪化した場合には債権回収のリスクが顕在化する可能性があります。 (3) 製品の品質維持のリスク 当社グループが生産する製品につきましては、万全の品質管理体制のもとに品質・性能の確保に努めておりますが、それらの製品に予期せぬ重大な欠陥が発生した場合には、当社グループの評価に影響を与え、また、業績や財政状態に影響を与える可能性があります。 (4) 海外事業活動のリスク 当社グループはインドネシア等東南アジアにおいて事業を展開しておりますが、これら海外での事業においては通常予期しない政治的混乱、急激な金融情勢の変化、現地政府による突発的な法規制等のリスクが存在いたします。 このようなリスクが顕在化した場合には、当社グループの海外での活動に支障が生じ、業績や財政状態に影響を与える可能性があります。 (5) 石綿問題に係るリスク 今後、石綿による健康障害に対する補償・支援費用の発生の他、損害賠償請求訴訟の提訴により、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (6) 災害に係るリスク 当社グループは生産拠点、営業拠点等複数の事業場を国内外に有しており、これらの拠点のいずれかに地震等の災害が発生した場合には、その被害状況によっては当社グループの業績や財政状態に影響を与える可能性があります。 (7) 地政学的リスク 国際情勢の変化によるエネルギー、原材料価格の高騰や物流の混乱等に起因して、当社グループで利用するエネルギーコストや仕入コストの上昇や調達の遅延等が生じた場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 その対応策として、固定費削減を進めるとともに、計画的な在庫の確保、調達先、調達方法の多様化によるリスク分散等を実施してまいります。 (8) その他のリスク 作業環境への配慮、法規制の改正・強化への対応、安全管理の徹底等には十分注意をしておりますが、労働災害、不測の事故等により企業価値や業績に影響を与える可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,435字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 (1) 経営成績 当事業年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善を背景に、景気は緩やかな持ち直しの動きが見られるものの、物価上昇や人手不足が継続し、さらに中東情勢によるエネルギー問題や日中関係の不安定化などによる影響もあり、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。 当社グループの主要事業領域である建設・建材業界におきましては、公共投資の底堅い推移や、民間設備投資の持ち直しの動きもあり、建設投資全体としては堅調に推移しております。しかしながら、大型工事における工程遅延や建設資材価格の高止まりおよび労務需給の逼迫等の課題も依然として存在しており、引き続き動向を注視する必要があります。 工業製品・エンジニアリング事業領域におきましては、プラントおよび環境・エネルギー分野を中心に、カーボンニュートラルなど環境に配慮した取り組みが活発化しております。造船業界においては、船舶の脱炭素化をはじめとする環境負荷の低い船舶への需要が高まりを見せております。また、自動車業界では、半導体や部品供給制約の緩和により販売台数は回復基調で推移したものの、原材料価格や労務費の上昇ならびに競争激化を背景に、事業環境は依然として不透明な状況が続いております。 このような環境の下、当連結会計年度の連結業績につきましては、販売価格の改定やM&Aによる事業規模の拡大等により、売上高は増加いたしました。一方、利益面では、原燃料価格の高騰に加え、労務費および物流費の増加などの外部要因の影響を受け、厳しい状況となりました。 その結果、売上高は45,700百万円(前期比5.2%増収)、営業利益1,674百万円(前期比12.6%減益)、経常利益1,614百万円(前期比14.4%減益)、親会社株主に帰属する当期純利益1,701百万円(前期は120百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。 セグメント別の経営成績は以下のとおりであります。 建設・建材事業 材料販売につきましては、国内では主力商品である けい酸カルシウム板「ハイラックフネン®」および内装不燃化粧板「ステンド®」「アデック®」シリーズは、資材価格や労務費等の高騰による建設コストの増加から慎重な動きが続き、出荷は前年度を下回りました。一方で、曲面施工が可能なオリジナル商品「エフジー®ボード」は、文化・教育施設などの公共施設での安定した受注により前年同様の出荷数量を確保いたしました。また、コンクリート調インテリアボード「BEoNA®(ベオナ)®」は、意匠性を重視した内装仕上材として、オフィス・店舗・住宅等幅広い用途で市場に浸透し、売上は順調に伸長いたしました。 海外輸出につきましては、中国の長引く不動産不況による内需の鈍化に加え、台湾および韓国においても当社製品に関する建設市場の停滞が継続し、販売数量は前年を下回りました。 この結果、国内外を合わせた販売数量は前年度を下回ったものの、各種コスト上昇に対応した価格改定の実施や、高付加価値商品の販売拡大に努めたことにより、売上高はおおむね前年度並みを維持いたしました。 また、昨年度に続きM&Aにより連結子会社が1社加わり、事業規模の拡大に加え、物流コストの削減や新製品開発への着手など、シナジー創出に向けた取り組みが着実に進捗しております。 材料販売全体の売上高は17,988百万円(前期比39.0%増収)となりました。 工事につきましては、前年度からの物件数減少による受注の減少に加え、大型物件の工程遅延の影響により完成時期が後ろ倒しになったことから、売上高は減少いたしました。また、物件減少により価格競争が激化する状況ではありますが、引き続き積極的な受注活動を行い、採算性を重視したうえで業績改善を図ってまいります。 工事販売全体の売上高は5,078百万円(前期比11.7%減収)となりました。 以上の結果、材料販売及び工事を合わせた建設・建材事業全体の売上高は23,067百万円(前期比23.4%増収)、セグメント利益は2,253百万円(前期比8.1%減益)となりました。 工業製品・エンジニアリング事業 材料販売につきましては、船舶関連では、新造船の建造増加により自動車運搬船向けの防熱材や副資材の出荷が好調に推移したほか、セメント粉体運搬船向けの騒音対策床材、耐摩鋼加工品、遮熱・防熱塗料など、防熱材以外の船用製品の採用も増加したことにより、売上高は堅調に推移いたしました。 保温・築炉関連では、世界的なアルミ需要減少の影響が続いており、海外向けのアルミ溶融設備向け断熱材「レセパル®HS」の販売は減少いたしました。一方で、カーボンニュートラルを目指す新規市場向けに高性能断熱材など各種省エネ資材のスペックイン活動が成果を上げたほか、「APコネクター®」の受注を伸ばし、売上高は大幅に増加いたしました。 自動車関連は、自動車生産台数は回復基調にあるものの米国向け輸出関税や中国市場における競争激化の影響を受け、事業環境は厳しく売上高は低調に推移いたしました。産業機械関連は、脱炭素や省人化需要を背景に一部分野で持ち直しの動きがみられ、売上高は堅調に推移いたしました。 材料販売全体の売上高は8,905百万円(前期比4.3%増収)となりました。 工事につきましては、長期大型工事の完成が売上高に寄与したものの、全体的に工事受注が低調に推移したことに加え、前工程の遅れに起因する工期のずれやメンテナンス工事の端境期となったことから、売上高は大幅に減少いたしました。一方で、受注活動の成果により、大型工事物件の引き合いは回復傾向にあり、引き続き工程管理を徹底するとともに、利益の確保に努めてまいります。 工事販売全体の売上高は13,670百万円(前期比15.3%減収)となりました。 以上の結果、材料販売及び工事を合わせた工業製品・エンジニアリング事業全体の売上高は22,575百万円(前期比8.5%減収)、セグメント利益は1,323百万円(前期比6.4%減益)となりました。 その他 不動産賃貸収入につきましては、売上高は56百万円(前期比1.1%減収)、セグメント利益は35百万円(前期比0.4%増益)となりました。 生産、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。 ① 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(百万円)   前年同期比(%) 建設・建材事業   11,955   75.3 工業製品・エンジニアリング事業   3,690   0.7 合計   15,646   42.4 (注) 1.金額は、製造原価によっております。 2.当連結会計年度において生産実績に著しい変動がありました。これは、建設・建材事業におきまして、株式の取得により新たにDICデコール株式会社(現デコール株式会社)を連結子会社化したこと及び前第3四半期連結会計期間にユニボード株式会社を連結子会社化したこと等によるものです。 ② 受注実績 当連結会計年度における工事部門の受注状況をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 なお、製品は主として見込生産を行っているため、該当事項はありません。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前年同期比(%)   受注残高(百万円)   前年同期比(%) 建設・建材事業   5,875   4.0   4,084   25.9 工業製品・エンジニアリング事業   15,835   6.1   7,064   5.6 合計   21,711   5.6   11,148   12.2 (注) 1.セグメント間の取引については、相殺消去しております。 2.当連結会計年度において受注残高に著しい変動がありました。これは、建設・建材事業におきまして、大型物件の工程遅延の影響により完成時期が後ろ倒しになったこと等によるものです。 ③  販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前年同期比(%) 建設・建材事業   23,067   23.4 工業製品・エンジニアリング事業   22,575   △8.5 その他   56   △1.1 合計   45,700   5.2 (注) 1.セグメント間の取引については、相殺消去しております。 2.当連結会計年度において販売実績に著しい変動がありました。これは、建設・建材事業におきまして、株式の取得により新たにDICデコール株式会社(現デコール株式会社)を連結子会社化したこと及び前第3四半期連結会計期間にユニボード株式会社を連結子会社化したこと等によるものです。 (2) 財政状態 当社グループの当連結会計年度末の財政状態について分析しますと、総資産は前連結会計年度末に比べて、2,602百万円増加し、43,440百万円となりました。 流動資産は、前連結会計年度末に比べ481百万円増加し19,101百万円となりました。この主な要因は現金及び預金、完成工事未収入金が減少した一方で流動資産のその他(未収入金)、原材料及び貯蔵品が増加ししたこと等によるものです。 固定資産は、前連結会計年度末に比べ2,121百万円増加し24,339百万円となりました。この主な要因は建物及び構築物、建設仮勘定が増加したこと等によるものです。 流動負債は、前連結会計年度末に比べ2,887百万円増加し16,148百万円となりました。この主な要因は支払手形及び買掛金、未払費用が減少した一方で短期借入金、電子記録債務が増加したこと等によるものです。 固定負債は、前連結会計年度末に比べ1,202百万円増加し10,126百万円となりました。この主な要因は訴訟損失引当金が減少した一方で長期借入金、退職給付に係る負債が増加したこと等によるものです。 純資産は、前連結会計年度末に比べ1,486百万円減少し17,165百万円となりました。この主な要因は利益剰余金が増加した一方で自己株式の取得により減少したこと等によるものです。 (3) キャッシュ・フロー 当連結会計年度における現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度末に比べ479百万円減少し186百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動による資金の増加は、1,467百万円(前期は1,230百万円の増加)となりました。この主な要因は和解金の支払額の計上により資金が減少した一方で、税金等調整前当期純利益の計上により資金が増加したこと等によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動による資金の減少は、2,730百万円(前期は2,624百万円の減少)となりました。この主な要因は、有形固定資産の取得による支出、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出により資金が減少したこと等によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動による資金の増加は、785百万円(前期は513百万円の減少)となりました。この主な要因は自己株式の取得による支出により資金が減少した一方で、長期借入れによる収入により資金が増加したこと等によるものです。 (4) 資本の財源及び資金の流動性についての分析 ①資本の財源 当社グループの主な資金需要は、製品製造のための材料費、労務費、経費、販売費及び一般管理費等の営業費用並びに生産設備の増強・改修、事業規模拡大のためのM&A等によるものであります。これらの資金需要につきましては、営業活動によるキャッシュ・フローから得られる自己資金を基本としつつ、金融機関からの借入、新株予約券の発行を行うなど、資金調達の多様化を図り対応していくこととしております。 ②資金の流動性 手許の運転資金については、自己資金と外部調達との適切なバランスを検討しながら調達していきます。また、当社及び国内子会社において当社のCMS(キャッシュ・マネジメント・システム)を導入することにより、各社における余剰資金を当社へ集中し、資金効率の向上を図っております。 (5) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは 「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ①固定資産の減損 当社グループは、固定資産のうち減損の兆候があると判定された資産について、経営者が承認した事業計画に基づき、将来キャッシュ・フローを見積りして減損損失の認識を判定し、その必要があると判定された場合は金額を測定して減損損失を計上しております。 翌連結会計年度の将来キャッシュ・フローについては、不安定な国際情勢や物価上昇等による影響を含め、現時点において保守的に見積りしておりますが、当社グループの業績や財政状態に大きな影響を与える要因が発生した場合には、減損処理が必要となる可能性があります。 ②繰延税金資産 当社グループは、繰延税金資産の回収可能性の判断にあたり、経営者が承認した事業計画に基づき、将来の課税所得を見積りしております。その結果、回収可能性が認められない金額については評価性引当額を計上しております。 翌連結会計年度の課税所得については、不安定な国際情勢や物価上昇等による影響を含め、現時点において保守的に見積りしておりますが、当社グループの業績や財政状態に大きな影響を与える要因が発生した場合には、繰延税金資産の計上に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ③訴訟損失引当金 当社グループは、建設アスベスト訴訟に係る訴訟損失引当金について、高等裁判所の判決及び最高裁判所の判決等に基づき、金額を見積りしております。 翌連結会計年度において、新たな訴訟、新たな判決が確定した場合には、訴訟損失引当金の計上に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ④退職給付債務及び退職給付費用 当社グループの退職給付債務及び退職給付費用は、主として数理計算で設定される退職給付債務の割引率に基づいて計上しております。割引率については、安全性の高い債券の利回りを基礎として決定しております。 割引率の変動は、翌連結会計年度の退職給付債務及び退職給付費用に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ⑤棚卸資産の評価 当社グループの棚卸資産の連結貸借対照表価額につきましては収益性の低下に基づく簿価切下げの方法により算定しております。評価額については過去の販売実績や足元の販売動向を基礎として算定しておりますが、製品の品質に重要な欠陥が生じた場合や、翌連結会計年度の市場環境に重要な影響を与える要因が発生した場合には、棚卸資産の評価額に重要な影響を及ぼす可能性があります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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