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日経平均64,214.48-111NYダウ53,686.11+624ドル円155.8-3NASDAQ26,584.06+366S&P 5007,747.71+81SOX 指数11,352.13+139/3終値

日本インシュレーション

5368 · Standard · ガラス・土石製品

ゾノトライト系けい酸カルシウムを基材とした保温材・耐火建材の専門メーカー。建築とプラントの両軸で展開。

概要

日本インシュレーションは、1914年に大阪で個人事業として創業した保温・耐火材料の専門メーカーである。主にゾノトライト系けい酸カルシウムを基材とする保温材、耐火被覆材、内装建材を製造・販売し、設計・施工まで一貫して手がける。建築関連では高層建築物の鉄骨耐火被覆、プラント関連では石油化学や発電所の保温工事を主力とし、2020年3月に東京証券取引所市場第二部に上場した。連結子会社にジェイ アイ シー ベトナム有限会社を持ち、従業員数は352名、本社を大阪市中央区に置く。

建築関連とプラント関連の二軸事業

当社グループの事業は「建築関連」と「プラント関連」の二つのセグメントに分かれる。建築関連では、鉄骨耐火被覆材やケーブル延焼防止材、不燃内装建材などを販売するとともに、耐火被覆工事やアスベスト除去工事の施工を請け負う。特に、ゾノトライト系けい酸カルシウム板をデザイン加工した不燃内装材や、調湿建材としても供給する。プラント関連では、1000℃の耐熱性を持つけい酸カルシウム保温材が主力で、石油化学プラントや火力・原子力発電所の熱設備に使用される。また、工業炉用断熱材やケーブル延焼防止材も提供し、保温保冷工事やプラント耐火被覆工事を一括施工する。両セグメントとも製品販売にとどまらず、自社施工により責任施工を実現している点が特徴である。

国内外に広がる生産拠点と研究開発

製造拠点は国内に岐阜工場(岐阜県瑞穂市)と北勢工場(三重県いなべ市)を持ち、1960年建設の岐阜工場ではけい酸カルシウム保温材を、1989年完成の北勢工場ではタイカライトウッドなどの生産設備を備える。海外では、2014年にベトナム社会主義共和国アンザン省に100%子会社「ジェイ アイ シー ベトナム有限会社」を設立し、2016年からもみ殻を燃料・原料に利用したバイオマス保温材「ダイパライト-E」の生産を開始した。研究開発面では、岐阜県瑞穂市に中央技術研究所を設置し、製品の性能向上や新用途開拓に取り組んでいる。また、商品PRセンターも同地にあり、顧客への技術提案を強化している。

販売・施工の一体化と品質管理体制

当社の強みは製品の製造から施工までの一貫体制にある。耐火被覆材や保温材を自社で製造するとともに、施工の請負も自社社員が管理し、協力会社に施工を依頼する場合も管理業務は当社が行う。契約不適合責任期間内の不具合は全て当社負担で修復するため、顧客は品質に対して安心を得られる。また、施工現場からの改善要望を製品設計に迅速に反映できる体制も整っている。建築関連では物流施設やオフィス向け耐火被覆工事、プラント関連では鉄鋼・化学・石油分野のメンテナンス工事が主な収益源であり、工事部門の売上高が販売部門を上回ることが多い。2024年3月期の連結売上高は143.9億円で、うちプラント関連が92.8億円と約65%を占めている。

経営課題と中期計画の方向性

当社は2024年6月に中期経営計画(2024~2026年度)を策定し、「サステナビリティ経営の推進」を基本テーマに掲げた。2030年までにPBR1倍、ROE10%以上を目標とし、約70億円の投資枠を設ける。具体的には、カーボンニュートラル対応の需要獲得、自社工場のCO2削減、耐火建材の機能向上、新製品開発、生産設備の更新・集約などに取り組む。また、少子高齢化による人手不足に対応するため、人的資本経営を推進し、「働きがい改革」を進めている。一方で、岐阜工場は操業60年を超え老朽化が課題であり、保温材の生産をベトナム工場へ移管し、耐火被覆材の生産を北勢工場へ集約する再編計画を検討している。

業界の中での役割は建築・プラントの防火・断熱分野でけい酸カルシウム製品を供給するメーカー・施工会社にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
144億円
営業利益
16億円
営業利益率
11.1%
純利益
12億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
プラント関連93億円64.6%17億円18.3%
建築関連51億円35.4%11億円21.6%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01建築業界主力

高層建築物向けに、鉄骨耐火被覆材、不燃内装材、調湿建材などを供給。耐火被覆工事やアスベスト除去工事も一貫して請け負う。

主な製品・サービス3
耐火被覆材
熱に弱い鉄骨の梁・柱・免震装置を被覆し、火災時の倒壊を防ぐ。建築基準法の認定を取得した製品。
不燃内装建材
建築基準法で不燃が義務付けられる部位に使用される、デザイン加工可能な不燃のけい酸カルシウム板。
調湿建材
非常用発電機の煙突用断熱材や、文化財展示ケースの湿度調整に用いる建材。

02プラント業界主力

石油化学プラントや発電所向けに、高温設備の保温材・耐火被覆材を供給。JICベトナムで製造したバイオマス保温材も提供し、省エネ・CO2削減に貢献。保温保冷工事も一括施工。

主な製品・サービス3
プラント用保温材
1000℃の耐熱性を持つけい酸カルシウム保温材で、ボイラーや反応器、高圧蒸気配管などに使用。
工業用断熱材
高い耐熱性が要求される工業炉の断熱材や、蓄熱暖房機・スチームオーブンレンジ等の家庭用機器の断熱材としても供給。
耐火被覆材(プラント用)
建築用のノウハウを応用し、プラントの鉄骨部材を火災から保護する耐火被覆材。

03その他(多機能材料)副次

けい酸カルシウム材の加工性・吸水・吸油性を活かし、CFRP用型材、工芸用ボード、無機粉体などを販売。洗剤用の吸油性粉体なども含む。

主な製品・サービス1
多機能材
CFRP用型材、工芸用ボード、吸油性の高い無機粉体など。建材以外の用途に展開。

製品と技術

ゾノトライト系けい酸カルシウムを基材とした保温材

当社の基盤技術は、ゾノトライト(雪硅钙石)系けい酸カルシウムである。1966年に世界で初めて1000℃の耐熱性を実現したこの材料は、軽量で加工しやすく、経年変化が少ない特性を持つ。プラント関連では、この材料を用いた保温材「タイカライト」や「ダイパライト」を供給する。これらは石油化学プラントのボイラーや反応器、高圧蒸気配管の保温に用いられ、省エネやCO2削減に貢献する。また、バイオマス原料を使用した「ダイパライト-E」は、もみ殻の燃焼灰を原料とし、環境負荷低減を実現している。工業用断熱材として、工業炉や蓄熱暖房機、スチームオーブンレンジなどにも採用されている。

鉄骨耐火被覆材と免震装置耐火被覆材

建築関連の主要製品は、鉄骨耐火被覆材である。火災時に熱で強度が低下する鉄骨のはりや柱を、ゾノトライト系けい酸カルシウム板で被覆し、建物の倒壊を防ぐ。建築基準法に基づく認定を取得しており、高層建築物や物流施設、オフィスビルなどで使用される。また、免震装置の耐火被覆材も提供しており、地震時の変位を吸収する免震装置を火災から保護する。ケーブル延焼防止材もラインナップし、建物内の電気ケーブルを火災から守る。これらの製品は単に販売するだけでなく、施工まで一貫して行うことで品質を保証している。

不燃内装建材と調湿建材・多機能材

内装建材として、建築基準法で義務付けられた不燃材料に対応するけい酸カルシウム板を提供する。デザイン加工が可能で、商業施設や公共建築の内装に使用される。調湿建材としては、文化財保管庫や展示ケース向けに湿度調整機能を持つ製品も供給する。多機能材分野では、加工性の高さを活かしたCFRP(炭素繊維強化プラスチック)用型材や、彫刻・刻字に向く工芸用ボード、洗剤原料となる吸油性の高い無機粉体などを販売している。これらの製品は、保温・耐火のコア技術の応用範囲を広げ、建材以外の市場にも展開している。

施工サービスとアスベスト関連工事

当社は製品販売と同時に、施工請負も重要な収益源である。建築関連では耐火被覆工事、プラント関連では保温保冷工事や工業炉耐火断熱工事を手がける。自社施工のため責任施工が可能で、協力会社の管理も当社社員が行う。また、アスベスト含有建材の除去工事も請け負っており、建築物やプラント施設のアスベスト対策に対応する。これら施工サービスは、製品の販売と組み合わせることで、顧客に対してトータルソリューションを提供している。工事部門の売上高は連結売上高の約6割を占め、安定的な収益基盤となっている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

ガラス・土石製品のなかでの位置

産業用断熱材で中堅、収益回復基調に

日本インシュレーションは産業用断熱材・耐火材の製造販売を手掛ける。同業の日東紡績やAGCが大手であるのに対し、当社はシェアで劣るものの、特殊な高温用断熱材やニッチ分野に強み。2025年3月期の売上高122億円、営業利益率8.2%とやや低調だったが、2026年3月期には売上高144億円、営業利益率11.11%と大幅な改善を見込む。省エネ需要の高まりを追い風に、収益力強化が進んでいる。

強み

  • 高温炉向けなど特殊断熱材で高いシェアを持ち、代替が難しい製品を供給。
  • 長年蓄積した製造技術により、高品質で信頼性の高い製品を提供。
  • 2026年3月期は増収増益見込みで、収益改善が期待される。
  • 脱炭素意識の高まりにより、断熱材の需要が拡大傾向。

課題

  • 主要原料の価格高騰が収益を圧迫するリスクがある。
  • 日東紡績やAGCなど大手が同市場で存在感を示しており、価格競争に晒されやすい。
  • 特殊断熱材市場はニッチであり、大幅な売上拡大は難しい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

ガラス・土石製品の時価総額近傍。太字が日本インシュレーション

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15282ジオスター134億円7.2倍
25381マイポックス132億円25.1倍
35204石塚硝子129億円4.9倍
45268旭コンクリート工業119億円26.0倍
55391エーアンドエーマテリアル117億円6.6倍
65368日本インシュレーション88億円7.4倍
75216倉元製作所73億円
85355日本坩堝47億円10.4倍
95279日本興業37億円6.1倍
105271トーヨーアサノ33億円
115287イトーヨーギョー32億円8.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 35件

パッキン製造から保温工事へ:創業期の転換

1914年4月、大阪市北区芝田町にて「大阪パッキング製造所」として創業した。当初はパッキンの製造販売を目的としていたが、1923年1月に保温・保冷工事の設計施工を開始し、事業の基盤を築く。1930年4月には大阪新工場を建設、1936年1月に合名会社へ改組した。しかし1945年6月の空襲により大阪本社および工場の大部分を焼失する。戦後の1948年4月に広島出張所を開設、1949年1月には株式会社へ改組し、東京支店と九州支店を開設した。この時期、受注工事施工を目的とした子会社への営業譲渡と譲受を経て、1954年5月に営業を一本化し、後の事業体制の原型が整った。

世界初の耐熱1000℃けい酸カルシウム材の開発

1960年5月、岐阜県にけい酸カルシウム保温材の生産を目的とした岐阜工場を建設した。1966年5月には生産を岐阜工場へ集中し、大阪工場を閉鎖。同年、研究所を岐阜工場隣に設置し、世界で初めて1000℃の耐熱性を持つゾノトライト系けい酸カルシウム材の製造技術を開発した。この技術革新により、保温材だけでなく耐火・耐熱分野へ進出する基盤を得た。1970年4月には新製品「タイカライト」の生産設備を増設、1978年6月には「ダイパライト」の生産設備を増設し、製品ラインを拡充した。1981年4月には東京本部を設置し、営業体制を強化している。

社名変更と新工場建設:1989年の節目

1989年1月、三重県員弁郡北勢町(現いなべ市)に北勢工場を建設した。同年4月、社名を「日本インシュレーション株式会社」に改称し、現在の屋号となった。北勢工場では第1期工事が完成し、「タイカライトウッド」の生産設備を設置。1990年6月の第2期工事では「タイカライト」の生産能力を増強し、1997年10月の第3期工事でさらなる拡張を図った。この間、1990年7月には岐阜県瑞穂市に中央技術研究所を開設し、研究開発機能を強化している。社名変更は、保温・断熱に特化した事業内容を明確にする意図があった。

ベトナム進出とバイオマス保温材の量産開始

2014年9月、ベトナム社会主義共和国アンザン省に100%子会社「ジェイ アイ シー ベトナム有限会社」を設立し、けい酸カルシウム保温材の新工場建設を開始した。2016年10月に新工場が完成し、もみ殻を燃料および原料に利用した「ダイパライト-E」の生産を開始した。これはバイオマス資源を活用した環境配慮型製品であり、東南アジア・東アジアのプラント需要に対応する。これにより、国内生産の一部を海外に移管し、生産の効率化とコスト競争力の向上を図った。ベトナム子会社は現在も連結子会社として、保温材の製造・販売を担っている。

東京証券取引所上場とスタンダード市場移行

2020年3月、東京証券取引所市場第二部に株式を上場した。創業から106年での上場となり、資本市場からの資金調達と企業価値向上を目指す。2022年4月には市場区分の見直しに伴い、東証スタンダード市場に移行した。上場後も、健康経営優良法人の初取得(2022年5月)や東京本部の移転(2024年8月)など、経営基盤の強化を進めている。また、2024年6月には中期経営計画を策定し、サステナビリティ経営の推進と成長投資を明確に打ち出した。

年表35件を開く

1910年代

  • 1914年4月創業大阪府大阪市北区芝田町にパッキンの製造販売を目的とした、個人事業「大阪パッキング製造所」を創立。

1920年代

  • 1923年1月保温・保冷工事の設計施工を開始。
  • 1927年1月大阪工場を大阪市西区阿波座に移転。

1930年代

  • 1930年4月大阪新工場を大阪市西成区千本通に建設。大阪本社もともに移転。
  • 1936年1月個人事業「大阪パッキング製造所」を「合名会社大阪パッキング製造所」に改組。

1940年代

  • 1945年6月空襲により大阪本社及び大阪工場の大部分が焼失。
  • 1948年4月広島県広島市に広島出張所開設。
  • 1949年1月「合名会社大阪パッキング製造所」を「株式会社大阪パッキング製造所」に改組。東京都港区芝田村町(現:港区西新橋)に東京支店開設。福岡県福岡市雁林村(現:福岡市中央区赤坂)に九州支店開設。

1950年代

  • 1953年2月創業受注工事施工継続を目的として「大阪パッキング工事株式会社」を設立。同社に株式会社大阪パッキング製造所の営業全部を譲渡。
  • 1954年5月「大阪パッキング工事株式会社」より営業全部を譲受。
  • 1955年8月神奈川県横浜市磯子区に東京出張所を開設。
  • 1959年11月東京出張所を東京営業所に改組。東京都中央区銀座東に移転。

1960年代

  • 1960年5月けい酸カルシウム保温材の生産を目的として、岐阜県本巣郡穂積町野田(現:岐阜県瑞穂市野田)に岐阜工場を建設。
  • 1961年1月営業合理化のため、広島出張所を日本冷熱工産株式会社へ譲渡。
  • 1962年6月東京営業所を東京都中央区日本橋本町へ移転。
  • 1966年5月生産を岐阜工場へ集中し、大阪工場を閉鎖。大阪本社を大阪府大阪市浪速区大国町へ移転。「研究所」を岐阜工場事務所隣に設置。

1970年代

  • 1970年4月岐阜工場に新製品「タイカライト」の第1次生産設備増設。
  • 1971年6月岐阜工場に「タイカライト」の第2次生産設備増設。
  • 1974年5月東京営業所を東京支社に改組し、東京都中央区新川へ移転。
  • 1978年6月岐阜工場に「ダイパライト」の第1次生産設備増設。

1980年代

  • 1981年4月東京支社を東京本部に改組。
  • 1989年1月北勢工場を三重県員弁郡北勢町(現:三重県いなべ市北勢町)に建設。
  • 1989年4月社名を「日本インシュレーション株式会社」に改称。北勢工場第1期工事完成。「タイカライトウッド」の生産設備設置。

1990年代

  • 1990年6月北勢工場第2期工事完成。「タイカライト」の生産設備増設。
  • 1990年7月岐阜県瑞穂市野田に「中央技術研究所」を開設。
  • 1997年10月北勢工場第3期工事完成。

2000年代

  • 2004年5月商品PRセンターを岐阜県瑞穂市野田に開設。

2010年代

  • 2013年9月大阪本社を大阪府大阪市中央区南船場に移転。
  • 2013年10月東京本部を東京都江東区木場に移転。
  • 2014年9月ベトナム社会主義共和国アンザン省に100%子会社の「ジェイ アイ シー ベトナム有限会社」を設立。けい酸カルシウム保温材製造新工場の建設を開始。
  • 2016年10月ベトナム子会社のけい酸カルシウム保温材製造新工場が完成、もみ殻を燃料・原料に利用した「ダイパライト-E」の生産開始。

2020年代

  • 2020年3月上場東京証券取引所市場第二部に上場。
  • 2022年4月東京証券取引所スタンダード市場に移行。
  • 2022年5月健康経営優良法人の認定を当社として初めて取得。
  • 2024年8月東京本部を東京都江東区東陽に移転。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高(2026年度)2027年3月期まで15,000百万円
  • 営業利益(2026年度)2027年3月期まで1,750百万円
  • 営業利益率(2026年度)2027年3月期まで12%
  • ROE(2026年度)2027年3月期まで8%
  • PBR2030年まで1.0倍以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    サステナビリティ経営の推進

    中期経営計画に基づき、環境分野でのカーボンニュートラル対応による事業拡大、自社工場のCO2削減、防災まちづくりへの耐火建材事業拡大、生産設備更新や人的資本経営などの成長基盤構築、株主還元等のステークホルダー共創に取り組む。

  2. 02

    販売・工事の強化と生産体制の再構築

    国内営業力強化と新市場開拓、海外販売店との協調推進。保温材のベトナム工場移管による生産性向上、耐火被覆材の老朽設備の移設更新・省エネ化を検討する。

  3. 03

    人的資本経営の推進

    働きがい改革、社員教育強化、健康経営、次世代経営者育成、ダイバーシティ推進、語学教育強化によるグローバル人材確保、協力会社育成による工事総合力向上を図る。

  4. 04

    コンプライアンスとガバナンス強化

    コンプライアンス教育徹底、反社会的勢力排除、内部通報制度改善。取締役会機能高度化、指名・報酬等検討委員会等を通じたガバナンス改革、中長期経営課題の議論深化を推進する。

  5. 05

    DX推進とリスク管理

    基幹システム再構築、RPA・AI活用による業務効率化・コスト削減。リスク管理委員会によるPDCA、自然災害・人権リスク対応、労働災害・品質クレームゼロを目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 7期分

グループ全体で352人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は627万円で、6期前と比べて+11.2%平均年齢は42.1歳、平均勤続年数は13.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2020年3月56442.315.1371
2021年3月56342.214.6364
2022年3月56742.615.0357
2023年3月57842.615.0354
2024年3月54342.214.2355
2025年3月59942.114.4359279
2026年3月62742.113.9352455

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率3.9%
縦線は目安の30%
男性育休取得率75.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)76.0%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 0 / 海外 1、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位9)
岐阜工場 — 岐阜県瑞穂市1,966百万円
建築関連 プラント 関連
北勢工場 — 三重県いなべ市1,592百万円
建築関連
R&Dセンター — 岐阜県瑞穂市406百万円
全社共通
JIC岐阜 物流センター — 岐阜県瑞穂市339百万円
全社共通
太陽光発電 関連施設 — 三重県いなべ市273百万円
全社共通
伊吹倉庫 — 岐阜県瑞穂市191百万円
建築関連 プラント 関連
祖父江寮 — 岐阜県瑞穂市162百万円
全社共通
柿木克己記念館他 — 岐阜県瑞穂市154百万円
全社共通
ベトナム 工場 — ベトナム アンザン省19百万円
プラント関連
ほか2件の開示あり
主な関係会社
  • 海外
    ジェイ アイ シー ベトナム有限会社(注)2
    ベトナム社会主義共和国アンザン省フータン県タンチュン村タンチュン工業地区 · 連結子会社
    議決権100.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    脱炭素化・エネルギー転換に資する我が国技術の国際実証事業実証要件適合性等調査/ブラックペレット製造と石炭との混焼の国際実証研究(ベトナム)
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2024-09-12
    676万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は144億円営業利益16億円前期と比べると増収増益で、売上が+18.0%、利益が+60.0%。

売上高
+18.0%
144億円
営業利益
+60.0%
16億円
純利益
+50.0%
12億円
営業利益率
11.1%
前期比 +2.9%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高131億円144億円
営業利益11億円16億円
純利益7億円12億円
1株あたり配当¥40¥40

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は31億円、営業利益は2億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+3.3%、営業利益は−33.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q333
2024年1Q30310.02
2024年2Q32412.53
2024年3Q30413.32
2024年4Q333
2025年2Q5747.03
2025年4Q6569.25
2026年2Q7279.75
2026年4Q72912.57
2027年1Q3126.51

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 11期分

2016年3月期からの11期で、売上は130億円から144億円へ1.1倍に増えた。直近期の営業利益率は11.1%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
ベトナム子会社のけい酸カルシウム保温材製造新工場が完成、もみ殻を燃料・原料に利用した「ダイパライト-E」の生産開始。
2016年3月1301811
2017年3月1202014
2018年3月1141615
2019年3月1181510
東京証券取引所市場第二部に上場。
2020年3月1422015
2021年3月1432210
2022年3月1411911
2023年3月123117
2024年3月1251510
2025年3月12210108.28
2026年3月144161611.112

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高144億円のうち、営業利益として残るのは16億円11.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は12億円、売上の8.3%にあたる。営業利益率は業種中央値8.0%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金71.5%103億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金17.4%25億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益11.1%16億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
28.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+3.1pt
11.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.5pt
8.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+1.0pt
8.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
6.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
8.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 9期分

2026年3月期は営業CFが6億円、投資CFが−4億円で、差し引きのフリーCFは2億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は48億円で、売上の4.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2018年3月13−7−1269
2019年3月16−4−12129
2020年3月10−60413
2021年3月15−4−71116
2022年3月15−3−31225
2023年3月19−5−51435
2024年3月19−4−31546
2025年3月9−3−4649
2026年3月6−4−3248

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 11期分

2026年3月期の総資産は188億円。このうち返さなくてよい自己資本が148億円で、自己資本比率は78.6%(業種中央値64.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2016年3月136528438.5
2017年3月143657845.7
2018年3月140776354.9
2019年3月140845660.1
2020年3月1581055366.7
2021年3月1621134969.5
2022年3月1651214473.4
2023年3月1631253876.4
2024年3月1811334873.6
2025年3月1781374176.9
2026年3月1881484078.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
61億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
115億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
6億円
在庫として抱えている分
負債合計
40億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
92
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率22 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

ガラス・土石製品 49社との比較

同じガラス・土石製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率49社中4位あたり、逆に低いのはROE49社中20位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
8.3%/中央値 7.3%
P25 5.5%P75 9.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
11.1%/中央値 8.0%
P25 6.1%P75 12.2%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
78.6%/中央値 64.4%
P25 50.0%P75 73.1%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
18.0%/中央値 4.1%
P25 -0.8%P75 8.9%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.0%/中央値 3.0%
P25 2.1%P75 3.8%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月3日の終値

直近の終値は¥1,009で、1年前と比べて-0.8%過去52週の値幅のなかでは24%の位置にある。

¥1,009+0.2%1ヶ月+0.6%1年-0.8%時価総額88億円
過去52週の値幅
安値¥901高値¥1,357

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)7.4倍
PER (会社予想)12.0倍
PBR0.60倍
配当利回り3.96%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1カ月で約2.4%上昇し、株価は1019円。25日線(1008円)を1.1%上回り、75日線(975円)を4.5%上回るが、200日線(1045円)は2.5%下回っており、中長期では上値が重い。52週高値1357円からは約25%下落、52週安値901円からは約13%上昇。出来高は直近で5000株〜3万株と不安定で、方向感に欠ける。RSIは56で中立圏。需給が薄く、材料待ちの状態。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 85/100)

PER7.5倍、PBR0.60倍と業界平均(PER15.91倍、PBR1.36倍)を大幅に下回る。配当利回り3.93%は平均2.83%を上回り、株主還元も良好。ROE8.27%と収益性も安定。予想PER12.1倍と来期は上昇する見込みだが、依然として割安水準。事業拡大による成長が期待される。総合的に強く割安と評価する。

指標この会社業種平均
PER (実績)7.4倍15.7倍
PER (予想)12.0倍
PBR0.60倍1.33倍
ROE8.3%4.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

省エネ規制の強化やエネルギーコスト高により、断熱材の需要は中長期的に堅調と期待される。強気派は、工場の熱効率改善ニーズや大規模なプラント改修需要が当面続くとし、特に省エネ投資の補助金が市場を下支えすると考える。また、直近の営業利益率の改善やPBR 1倍割れの割安感から、バリュー投資家の支持を得やすい。一方、弱気派は、国内の製造業の設備投資が横ばいであることや、主要需要先の高炉・化学プラントの稼働率低下が足を引っ張ると唱える。さらに、競合他社や海外製品との価格競争が激しく、値上げが困難な点も成長の妨げになる。株価は低迷しがちで、業績の伸びが続くか慎重に見る向きもある。

プラスに働く材料7
  • 省エネ規制

    熱損失低減が必須になり、高品質断熱材の需要増が持続。

  • 改修需要

    老朽化設備の更新投資が断続的に発生する。

  • 割安指標

    PBR 1倍未満で配当利回りも比較的高い。

  • 営業利益10億円→16億円へ6億円増益2026年3月期影響

    営業利益は前期10億円から16億円へ6億円増加。営業利益率は8.2%→11.11%

  • 売上高122億円→144億円へ増収2026年3月期影響

    売上高は122億円から144億円へ22億円増加し増収率18%

  • PBR0.60倍と解散価値割れ継続影響

    PBR0.60倍で株価が純資産の6割。配当利回り3.93%と合わせ下値支持

  • 配当利回り3.93%を確保通年影響

    配当利回りは3.93%。純利益12億円に対し安定的な還元策が続く

マイナスに働く材料7
  • 需要の停滞

    国内大手設備投資が伸びず、量販製品の需要は横ばい。

  • 価格競争

    海外製品や代替素材との競争で値上げが難しい。

  • 構造的な成熟市場

    成長性が低く業績の大きな拡大は見込みにくい。

  • 予想PER12.1倍と来期減益懸念決算発表後影響

    実績PER7.5倍に対し予想PER12.1倍。市場は来期の利益減少を織り込む

  • ROE8.27%と資本効率の低さ継続影響

    ROEは8.27%とPBR1倍未満の水準。資本効率改善がなければ評価修正は進みにくい

  • 外国人保有比率4.03%と低位継続影響

    外国人保有比率は4.03%と低く、海外投資家の買い需要が見込みにくい

  • 1年株価リターン-0.57%と低迷継続影響

    過去1年の株価リターンは-0.57%とほぼ横ばい。上値追いの勢いに欠ける

次の決算で確かめる点
国内設備投資動向
主要顧客の発注意欲が需要に直結するため。
材料コスト率
原材料価格の変動が利益率に影響する。
輸出比率
海外需要の状況を把握する。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり40で、前期から+8.1%いまの株価に対する利回りは3.96%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥40
1株あたり
配当利回り
3.96%
いまの株価に対して
配当性向
28.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2021年3月3528.4
2022年3月375.735.1
2023年3月370.043.4
2024年3月408.134.8
2025年3月37−7.540.8
2026年3月408.128.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥40

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ3,901人。区分でいちばん多いのは個人・その他52.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が40.7%を占め、残る59.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他52.348.646.246.145.852.3
事業法人21.525.427.527.729.220.5
金融機関24.024.524.023.822.720.2
外国法人0.70.60.70.60.54.0
証券会社1.41.01.61.81.73.0
自己株式0.20.20.80.60.60.5
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01大阪中小企業投資育成株式会社10.02
02大橋 ゆふみ7.82
03株式会社日本政策投資銀行5.74
04大橋 健一5.26
05株式会社大垣共立銀行4.01
06株式会社三菱UFJ銀行4.01
07大橋 睦1.95
08鈴木 可奈子1.95
09三菱UFJキャピタル株式会社1.78
10共友リース株式会社1.73

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 11期分

1株利益は11期で−8%、1株純資産は11期で+149%。直近期のROEは8.3%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2016年3月14868624.013.5
2017年3月18785624.213.4
2018年3月1911,00520.715.3
2019年3月1281,09712.224.8
2020年3月1901,21115.53.518.3
2021年3月1181,2989.410.228.4
2022年3月1321,3909.86.735.1
2023年3月841,4435.99.743.4
2024年3月1131,5407.69.034.8
2025年3月901,5835.810.440.8
2026年3月1361,7088.38.328.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/3期の役員報酬は総額132百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
吉井智彦代表取締役会長 執行役員7089,112
中野強代表取締役社長 執行役員625,081
小野寺一也取締役 執行役員 建築事業部事業部長658,411
岡秀幸取締役 執行役員 管理本部長565,411
村中俊哉取締役66104,544
内村涼子取締役47
横井悟取締役74
赤堀栄一常勤監査役704,600
武田英彦監査役66
相間靖三監査役70

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)671211010317
社外取締役732243
監査役1455

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,595字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、連結子会社(ジェイ アイ シー ベトナム有限会社、以下、この項においてJICベトナム)の計2社で構成されており、建築関連、プラント関連の工事、国内外での製品等の販売を主な事業として取り組んでおります。 当社グループは、ゾノトライト系けい酸カルシウムを基材とした各種の保温材、防耐火建材等の製造、販売、及び設計・施工、関連資材の販売、並びにアスベスト関連のコンサルティング、除去工事等を行っております。当社グループの製品は、1000℃に耐えうる耐火性、断熱性等の性能と、軽量で加工しやすく、経年変化が少ないなどの特性を持ち、高層建築物や石油化学プラント、火力・原子力発電所等において、耐火材、不燃材、保温材等として、幅広く使用されております。 当社及び当社の関係会社の事業における、当社及び関係会社の位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。なお、以下に示す区分はセグメントと同一の区分であります。 セグメント   製品等カテゴリ   主な製品・サービス等   主な関係会社 建築関連   建材   耐火被覆材   鉄骨耐火被覆材   当社 ケーブル延焼防止材 内装建材   不燃内装建材 調湿建材・不燃断熱建材 多機能材   工芸用ボード・CFRP用型材 無機粉体 完成工事   耐火被覆工事 免震装置耐火被覆工事 ケーブル延焼防止工事 アスベスト除去工事 プラント関連   保温材   プラント用保温材   当社、JICベトナム 工業用断熱材 耐火被覆材   ケーブル延焼防止材   当社 鉄骨耐火被覆材 完成工事   保温保冷工事・関連工事 プラント耐火被覆工事 ケーブル延焼防止工事 工業炉耐火断熱工事 アスベスト除去工事 (1) 建築関連 a) 建材 当社は、ゾノトライト系けい酸カルシウム材を基材として、以下のような建材等を提供しています。 ⅰ)耐火被覆材:熱に弱い鉄骨のはり・柱、免震装置といった建物の構造部材を被覆して、火災時に構造部材を火炎や熱から護り、建物の倒壊を抑制することで、人命や財産を護る役割を担う耐火材として、建築基準法に基づく認定を取得した製品を提供しています。 ⅱ)内装建材:建築基準法では特定条件の建築物やその部位に対し、火災時の延焼抑制のために燃えない建材(不燃建材)を使用することが義務付けられており、当社では、けい酸カルシウム板を、デザイン加工できる不燃の内装材として供給しています。他にも、非常用発電機等の煙突用断熱材や、文化財等を保管する展示ケース・収蔵庫の湿度環境を整える調湿建材としても供給しています。 ⅲ)多機能材:当社のけい酸カルシウム材は、加工性・吸水性等の機能を併せ持っており、建材以外の用途に加工しやすさを活かしたCFRP用型材、彫刻・刻字向け工芸用ボードや、洗剤に使用するための吸油性の高い無機粉体等を販売しています。 b) 完成工事 当社では、耐火被覆材の販売にとどまらず、施工請負までを一貫して行っています。耐火被覆材は、建築物の火災安全性を担保するものであり、自社工事の場合は責任施工となり、協力会社に施工を依頼しますが管理業務は当社の社員が行い、要求事項が充足されているか責任を持ちます。万一、契約不適合責任期間内に生じた不具合は、全て当社の責任で修復します。また、製造と施工を一貫して行うことで顧客の改善要望を製品設計に円滑に反映する体制を保持しています。 他に、建物に施工された吹付けアスベストや、アスベスト含有建材の除去工事も請け負っています。 c) その他 顧客の要求に応じて要求に関連する商品を仕入れて提供する事業も行っております。主要なものとして、建物の鉄骨はりにスリーブ管等を設置するための貫通孔用の耐火被覆材があります。高性能熱膨張性耐火ゴムシートを利用した商品となっております。 (2) プラント関連 a) 保温材 当社は、ゾノトライト系けい酸カルシウム材を基材として、以下のような保温材等を提供しています。 ⅰ)プラント用保温材:プラント施設は様々な温度域の設備があり、その中でもボイラーや反応器などの熱設備や高圧蒸気用の温熱配管等は内部が高温になるため、熱を逃がさないようにする保温を行う必要があります。種々の保温材のうちでも、1000℃の高い耐熱性を持つけい酸カルシウム保温材は、これらの熱設備等に対して適性が高い保温材として採用されています。 また、東南アジア・東アジアを中心とした海外プラントでの保温材需要に対応して、JICベトナムで、バイオマス(もみ殻)を原燃料としたけい酸カルシウム保温材を製造し、供給しています。 ⅱ) 工業用断熱材:高い耐熱性が要求される工業炉の断熱材や、蓄熱暖房機やスチームオーブンレンジ等の断熱材等にけい酸カルシウム断熱材を供給しています。 また、顧客からの要求に応じて他材料との複合材の開発等も行っています。 b) 耐火被覆材 当社は、建築の耐火被覆材のノウハウを応用して、ゾノトライト系けい酸カルシウム材を基材としたプラントにおける鉄骨部材の耐火被覆材を提供しています。 c) 完成工事 当社ではけい酸カルシウム保温材の販売にとどまらず、その施工請負までを一貫して行っており、高性能断熱材を製造し、それを用いて断熱工事を行うことで顧客の事業における省エネ効果やCO2排出の削減に貢献し、より高いレベルの品質管理を実現しています。また、自社製保温材以外の他種の保温材(プラント用保温材は上述のように様々な温度域があり、場所に応じて適した保温材が選定されます)を用いての施工も行い、プラント全体の保温保冷工事を一括して行う体制を整えています。 他に、施工されたアスベスト含有建材の除去工事も請け負っています。 d) その他 顧客の要求に応じて要求に関連する商品を仕入れて提供する事業も行っております。主要なものとして、上記a)に記載したJICベトナムの製品であるけい酸カルシウム保温材があります。当社のけい酸カルシウム保温材との違いは、もみ殻を燃料とし、燃え残った灰を保温材の原料として利用したバイオマス商品となっていることであります。 事業系統図は、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題5,111字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループは、1914年の創業以来、保温・断熱分野で事業を展開し、さらに1966年に世界で初めて1000℃の耐熱性を有するゾノトライト系けい酸カルシウム材の製造技術を開発した後は、耐火・耐熱分野へと進出し、製品開発と用途開拓に努めてまいりました。 当社の主たる事業である保温・断熱材、耐火・耐熱材の製造販売・施工は、各々SDGs7(クリーンなエネルギーをみんなに)及びSDGs13(気候変動に具体的な対策を)、SDGs11(住み続けられるまちづくり)に貢献するものであります。すなわち当社の存在意義は、サステナブルな社会の実現に貢献することにあると考えております。 このことは1977年に定めた当社の社是(信頼を高め 付加価値を創造し 人間を豊かにする)に表現されており、すべてのステークホルダーに信頼され、独自の技術をもって新たな付加価値を持つ製品を提供することにより、広く社会に貢献する企業となることを目指しております。 (2) 経営戦略等 企業価値向上に向けた取り組みにつきましては、当社では、2024年6月に「サステナビリティ経営の推進」を基本テーマに据えた中期経営計画(対象期間:2024~2026年度。以下、中期経営計画)を策定し、推進しております(詳細は、後述(4)①「サステナビリティ経営の推進」をご参照)。長期的には、①2030年までの7年間で約70億円の投資枠を設けること、②チャレンジ戦略枠を創設し、研究開発、人材育成分野を中心に社員に新たな創意工夫を施した事業や方策への挑戦を促すことを掲げております。 サステナビリティに取り組む当社の姿勢を明確にするために、これに併せて、サステナビリティ基本方針を2024年6月に定めました(2.2-1参照)。 (3) 経営環境 最近の事業環境の変化として、以下のような変化が生じていると認識しております。 ① 中東情勢の悪化による資源価格の上昇や世界経済の減速が懸念される事態となっており、米国の通商政策や金融資本市場の変動などによる影響もあり、今後も、地政学リスクが一層不透明さを増す可能性があります。 ② カーボンニュートラルに向けた、プラント事業の顧客(主に電力、石油、化学、鉄鋼分野)での取組み(SAF、アンモニア燃料、ケミカルリサイクル原料への切り替え等)が始まっていますが、従来燃料とのコスト差が大きな課題であり、商用化のスピードは不透明な部分があります。 ③ わが国における少子高齢化の影響が当社の採用活動にも影響を与え、希望通りの新卒採用ができない状態が続いています。 ④ 1960年に操業を開始した岐阜工場は、操業開始60年余りを経過し、安定操業を確保するための対策を検討する時期になっています。 ⑤ 資本コスト経営に対する要請が強まり、企業に対して「資本を十分に活用した経営を行っているか」の説明責任が益々求められるようになっています。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題としては、主に下記の8点があります。 ① サステナビリティ経営の推進 2024年6月に開示した「中期経営計画(2024~2026年度)~2030年を見据え、環境×技術がつなぐサステナビリティ経営~」に基づき、以下の取組みを推進します。主要方策を次ページに示します。 中期経営計画に示しておりますように、2030年までの目標として、PBR1倍、ROE10%以上の水準を目指してまいります。そのために、成長投資を2030年度までの7年間で約70億円の投資枠を設けて実施してまいります。重点方策は以下のとおりです。 1) 環境分野において、需要家のカーボンニュートラル化への対応(保温材や保温工事の受注)による事業拡大を図る他、廃棄物やバイオマスサーキュラーエコノミー関連の新事業の開拓に取り組みます。 2)環境貢献として、自社工場におけるCO2削減の推進、自社製品材のリサイクル利用の促進を行ってまいります。 3) 防災まちづくりへの貢献として、耐火建材の機能向上等による事業拡大、高耐熱製品の新製品開発、新用途開拓を推進してまいります。 4)成長基盤の構築として、研究生産体制の整備(生産設備の更新等)、人的資本経営の推進(働きがい改革等)を推進してまいります。 5)ステークホルダーとの共創(株主への還元など)に取組みます。 中期経営計画の概要については、以下をご参照ください。 ⇒https://x.gd/V3uFj 注.持続可能な航空燃料 ②販売・工事の強化と生産体制の再構築 1)国内外の販売・工事の強化 国内市場につきましては、建設投資を確実に受注につなげられるよう営業力の強化を図るとともに、更なる工事管理強化による採算性の向上を図り、また、新市場の開拓及び新規商品の開発を推進してまいります。 ・建築事業:耐火被覆材の新用途開発、新製品開発、既存製品の性能・機能の向上 ・プラント事業:保温材の新用途開発、保温工事の常駐現場拡大、建設案件の営業強化 ・海外事業:各国販売店との協調を通じた海外営業の推進 2)生産体制の再構築 当社グループの国内外の生産設備の再編・集約、老朽設備の更新により、省エネ化、GHG排出量削減、生産性の向上を図ってまいります。 A) 保温材(ボード)の製造を当社子会社のベトナム工場に移管し、同工場の稼働率を高め、生産性の向上を図ります。 B)  耐火被覆材の製造について、岐阜工場の老朽設備を北勢工場での製造ラインの移設更新にて対応し、省エネ化、生産性向上を図ることを検討します。 ③ 人的資本経営の推進 1)JIC版働きがい改革の推進を、(a)経営トップの意識改革、(b)経営戦略としての「人事戦略・方針」策定、(c)人事施策・方針の見直し、(d)社員との双方向の対話、を核として進め、従業員エンゲージメントの向上を図ります。 2)企業価値の向上及び社員の成長を目指し、社員教育の強化、有能な人材の確保に努めてまいります。 3)健康経営の推進に一層努めてまいります。 4)次世代経営者及び次世代幹部候補者の育成に努めるとともに、女性社員、外国人、中途採用者を含めた多様な人材の育成(ダイバーシティーの推進)を進めてまいります。 5)グローバル人材の確保のため、語学教育の強化、外国人の登用等を通じ、海外業務に対応できる体制を強化してまいります。 6)当社の工事分野における総合力の向上のため、協力会社の育成を図ってまいります。 ④ コンプライアンスの徹底 1)役職員に対するコンプライアンス教育の徹底(規範意識の向上、ハラスメント防止、インサイダー取引防止、人権尊重など)を行います。 2)反社会的勢力とは一切関係を持たない経営を推進します。 3)内部通報制度及びハラスメント対策に係る制度の運用改善や周知徹底を進めます。 4) 時間外労働の上限規制を遵守します。 ⑤ ガバナンス体制の強化 ガバナンス改革の更なる推進を通じて、取締役会・経営会議等の機能の高度化を図ります。 1)取締役・監査役・執行役員に対する実効性評価アンケート等で得られた課題への対応を通じて、取締役会・監査役会・経営会議等の運営の改善や社外取締役・社外監査役の機能向上等を図ります。なお、2025年度に実施した実効性評価については、2026年6月に開示予定のコーポレート・ガバナンス報告書において報告の予定です。 2)任意の委員会として設置している「指名・報酬等検討委員会」及び「経営諮問委員会」(いずれも取締役会の諮問機関)等の運営を通じて、コーポレート・ガバナンスのレベルアップを図ります。 3)取締役会メンバー等により定期的に開催している「役員集中討議」等を活用し、経営の方向性、人的資本経営、財務・資本政策、IR戦略、ガバナンス・コンプライアンス関連、研究開発・知財戦略、生産体制の再構築などの当社が中長期的に取り組むべき経営課題についての議論を深め、着実に実行に移してまいります。 ⑥ 危機管理への対応 1)リスク管理委員会を核としたPDCAサイクルの適切な実施により、当社を取り巻く様々な潜在的リスクを事前に認識し、リスクが顕在化しないよう、適切な対策を行ってまいります。 2)気候変動への対処が喫緊の課題とされている現状を踏まえ、地震や台風などの自然災害に伴うリスクに対し、適切に対応します。 3)海外事業の推進に伴い増加するリスクに対し、適切に対応します。 4)社内の労働環境やハラスメント等の人権リスクを適切に把握し、その対策を確実に行ってまいります。 5)建設アスベスト損害賠償請求訴訟については、今後とも弁護士との協議を通じて適切に対応してまいります。 ⑦ DX(デジタル・トランスフォーメーション)の推進 基幹システムの再構築と周辺システムの開発について、全社的プロジェクトとして検討を進め、DXによる業務の合理化及び高度化に取り組んでまいります。また、オフィス業務においては、ワークフローシステムの活用によるペーパーレス化や、RPAやAIなどを活用した定型業務の自動化を行い、また、研究・生産業務においても、検査工程の自動入力やペーパーレス化、AI活用によるデータ分析や異常検知及び予防保全を行うことで、業務効率化及びコスト削減を図ります。 ⑧ 労働災害・品質クレームゼロへの取組み 労働災害、品質クレームゼロを目指し、日頃からの管理の徹底、発生時の原因追究及び対策実施を徹底します。 上記課題に対処し、これからも社会的責任を果たすため、コンプライアンス体制の強化を図り、事業環境の変化に対応したコーポレート・ガバナンスの一層の充実を推進し、取引先からの信頼の向上を図ります。また、技術力・開発力の強化、収益力の向上を図り、さらに企業価値を高めることにより株主からの支持を得られるよう全社を挙げて努力します。 (5) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、企業の成長並びに生産性向上を測定するうえで、売上高、営業利益及びROEを重視しております。成長性と収益性の観点から、 2024~2026年度を期間とする中期経営計画を策定し、推進しております。 中期経営計画(2024~2026年度)の目標・実績 (単位:百万円) (連結)   2024年度   2025年度   2026年度 実績   実績   開示期末予想値 売上高   12,222 (12,547)   14,393(14,000)   13,050(15,000) 営業利益   1,027(1,186)   1,611(1,550)   1,125(1,750) 営業利益率   8.4%(9.5%)   11.2%(11%)   8.6%(12%) ROE   5.7%(5.7%)   8.3%(7%)   5.4%(8%) 注.()内は中期経営計画の目標値 (6) 「株主資本コストや株価を意識した経営の実現」に向けた取組み 当社は、取締役会メンバーで構成される役員集中討議において、資本コスト、資本収益性や市場評価についての現状分析と評価を行っております。現状においては、PBR1倍割れという状況から、株式市場から十分な評価を得られていないと分析しておりますが、2024年6月に開示した中期経営計画において、2030年までに約70億円の成長投資を行っていく方針を示し、2030年のありたい姿として、ROE10%以上、PBR1.0以上を長期的な目標として掲げました。さらに、2024年6月に開示した中期経営計画におけるキャッシュアロケーション計画を2025年6月に開催した決算説明、2025年6月に発刊したCSR報告書(https://www.jic-bestork.co.jp/sustain/CSRreport/ 2025/CSR2025.pdf)において、開示しています。 また、資本コストをふまえた社内のハードルレートを設定し、今後の投資に当たっては、事業性を見極めながら、サステナビリティ経営の方向性に合致する事業案件に積極的に投資する方針で検討を行ってまいります。
事業等のリスク5,696字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下の通りであります。 (1)景気変動、経済情勢等のリスク 当社グループの主要製品であるけい酸カルシウム保温材の主な需要先は石油・石油化学、電力・ガス、鉄鋼等の業種における設備投資動向に依存し、また、けい酸カルシウム耐火被覆材についてはオフィスビルや物流施設等の建設需要の動向に依存し、内外の景気動向や経済情勢の影響を受けます。また、建築物やプラント全体の建設費用の高騰があった場合は、けい酸カルシウム以外の保温材、耐火被覆材との価格競争を惹起する可能性があり、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 原材料・エネルギー等価格の変動及び調達に関するリスク 当社グループの製品の主な原材料は石灰石、珪石等であり、また、製造工程において熱源として天然ガス等を使用しています。原材料及びエネルギー価格の上昇があった場合や、地政学リスク等により需給のひっ迫により安定的調達が困難となった場合、あるいは、物流業界の労働時間管理強化による製品・商品の運賃の上昇があった場合には、当社グループの製造コストを上昇させ、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループの調達する多くの原材料において高い純度を求めていること等により仕入先は限定されることが多く、これに伴い調達先の確保が困難となるリスクがあります。 (3) 人材の確保・育成に係るリスク 従業員一般での人材確保ができない場合には、適切な労働環境の確保が困難となるリスクがあります。特に建設事業においては、有資格者の確保が事業を継続していくための基盤となっており、建設現場では主任技術者の配置が必須であり、今後の業容拡大のためには、人材の採用及び教育研修実施・内容の充実により、専門的な知識を持った人材の確保・育成をすることが重要な経営課題であると認識しております。有資格者の採用及び社員の資格取得の促進に注力しておりますが、急激に業容が拡大する等して必要な人材の確保が追いつかない場合や、採用に係るコストが上昇した場合には、事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (4) アスベストによる健康被害者への補償のリスク 過去に建設現場等において石綿に曝露し、これが原因で肺癌等の疾病に罹患した作業員及びその遺族等が、集団で国及び建材メーカー多数を相手に損害賠償請求の裁判を提起しております。当社もその建材メーカー多数の中の1社として現在係争中であります。当社はこれまで当社製品と原告の発病との明確な因果関係が認められたごく一部の事案を除き、集団訴訟において敗訴となったことはありません。但し、当社製品と原告の発病との明確な因果関係が認められた場合等は敗訴となる可能性があり、必要な場合、合理的な方法で訴訟損失引当金の計上の要否を検討してまいります。このように、アスベスト健康被害に関し、個別に損害賠償請求の提訴を受けた場合も含めて、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループは、当社起因のアスベスト疾病により死亡または療養されている従業員及び元従業員に対して、社内規定に基づき補償金を支払っており、今後もアスベストによる健康障害者への補償費用等の負担が継続していく可能性があります。なお、補償金支払の対象者が発生した都度、検討し、健康被害補償引当金を計上しています。 (5) 労働災害に関わるリスク 当社グループが関与する工事現場においては、労働災害の防止や労働者の安全と健康管理のため、労働安全衛生法等に則り安全衛生体制の整備、強化を行っております。当社では、社内に安全衛生委員会を設置し、日常的な安全衛生教育を実施している他、経営幹部等による安全パトロールを実施する等、事故の未然防止を図るための安全管理を徹底しております。しかしながら、万が一重大な労働災害が発生した場合には、当社に対する社会的信用が毀損し、ひいては受注活動に影響が及ぶ等、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 経営成績の季節変動性に関するリスク 当社グループの製品の販売については、大きな季節変動はありませんが、工事については、工事完了時期が年度末付近に集中することから、下期に偏重する傾向があります。万一、比較的大きな案件で何らかの事情で工事の完了が遅れることになる場合には、予定の売上が上がらずに翌期にずれるなど、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 海外事業に伴うリスク 当社グループは、連結子会社の立地するベトナムをはじめ東南アジア地域において、事業展開を行っております。これらの地域におけるテロ、戦争、疫病等社会的混乱の発生、社会インフラの未整備による停電や物流の停滞等予期せぬ事象、商慣習の違いから生じる取引先との予期せぬリスクの顕在化等によって、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループが拠点を持つベトナムにおいて、税法をはじめとした法令改正、貿易障壁の発生、反日デモや不買運動等が発生した場合、あるいは、移転価格税制等に基づく課税等が生じた場合にも当社グループの事業活動に悪影響を及ぼす可能性があります。 これらの事象については、当社グループの取引先において発生した場合も、当社グループの事業、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 協力会社の確保に関するリスク 当社グループは、工事の施工管理を行っており、優秀な協力会社の確保が必要不可欠であります。現状は、長年取引を行っている協力会社を中心として受注工事に対応できる十分な施工能力を有しておりますが、万が一主要な協力会社との協力関係に不測の事態が発生し、施工能力に問題が生じた場合もしくは外注コストが上昇した場合には、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (9)自然災害等に関わるリスク 当社グループは、国内外に複数の生産拠点などを有しております。万一、当該拠点のいずれかにおいて大規模な地震、風水害、疫病等の自然災害が発生した場合には、保有設備の復旧活動に関する安全確認、施工中物件の工事の遅延、一時的な生産の停止による出荷の遅延等により多額の費用が発生し、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (10)収益及び費用の計上基準に関わるリスク 工事契約において、一定の期間にわたり充足される履行義務については、履行義務の充足に係る進捗度を見積り、当該進捗に基づく収益を計上しております。なお、進捗度の見積りの方法は、発生した原価の累計額が工事原価総額に占める割合(インプット法)で算定しております。 工事原価総額等の見積りは、工事の完成引渡しまでに必要となるすべての工事内容に関する原価を見積って算定しており、工事着手後に工事内容の変更が生じた場合は、適時・適切に再見積りを行っております。当該見積りは、将来の不確実な経済条件の変動によって影響を受ける可能性があり、実際に発生した工事原価及び工事収益総額が見積りと異なった場合や、異なる結果になると見込まれた場合には、財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (11)不採算工事の発生に対するリスク 当社グループは、工事にあたり適切な積算を行っておりますが、想定外の追加原価等により、万一不採算工事が発生した場合には、財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (12)情報セキュリティに関わるリスク 当社グループは、事業活動を通じて、取引先の個人情報及び機密情報を入手することがあり、また、営業上・技術上の機密情報を保有しています。これらの情報について、情報の管理に関する諸規定等の整備・充実や従業員等への周知・徹底を図るとともに、サイバー保険に加入するなどの対策を強化しておりますが、サイバー攻撃、不正アクセス等により、情報流出や重要データの破壊、改ざん、システム停止等が生じた場合には、当社グループの信用低下や財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (13)債権管理のリスク 当社グループでは、取引先に対して、売掛金や差入保証金などの債権を有しております。取引先の与信管理については細心の注意を払っておりますが、取引先の業績悪化や倒産等により、売上債権の回収に支障が出た場合は、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (14)法的規制、コンプライアンス等についてのリスク 当社グループは、建設業法に基づき国土交通省より特定建設業・一般建設業の許可を得ているほか、建築基準法、消防法、労働安全衛生法、環境基本法等、幅広い法規による規制を受けており、それらに従って事業を行う必要があります。また、当社グループの工場は、環境関連、労働安全衛生関係で、国内外の政府や自治体の監督を受けております。 当社グループでは、事業継続のため、これらの法令等を含めたコンプライアンスが遵守されるよう、役職員に対して研修等を通じて周知徹底を図ることで、これらの適用法令等に対応できる体制を構築しております。現時点で事業継続に支障を来す事項はありませんが、今後、何らかの理由により適用法令等の違反が発生した場合には、処罰、処分その他の制裁を受け、損害賠償等の責を負い、当社グループの社会的信用やイメージが毀損することにより、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、これらの法令等に将来改正が行われた場合、当社グループの事業の継続に影響を及ぼす可能性があります。 なお、適用法令等について、その有効期間やその他の期限等が法令等により定められているものは下表のとおりであります。 取得・登録者名   当社 取得年月   2025年7月   2025年7月 許認可等の名称   一般建設業(許可)   特定建設業(許可) 所管官庁等   国土交通省   国土交通省 許認可等の内容   管工事業、機械器具設置工事業国土交通大臣 許可(般-7)第4567号   建築工事業、とび・土工工事業、内装仕上工事業、左官工事業、塗装工事業、熱絶縁工事業、解体工事業国土交通大臣 許可(特-7)第4567号 有効期限   2025年7月12日から2030年7月11日   2025年7月12日から2030年7月11日 法令違反の要件及び主な許認可取消事由   不正な手段による許可の取得や役員等の欠格条項違反等に該当した場合は許可の取消(建設業法第29条)不正入札等不誠実な行為があった場合は業務停止等の処分(建設業法第28条) また、当社グループは、2020年6月に施行された改正労働施策総合推進法の趣旨に則り、パワーハラスメント防止に向けた相談窓口の設置等の制度を構築し、運用しております。現時点で事業継続に支障を来す事項はありませんが、今後、万一法令違反やハラスメントに係る事案が発生した場合には、当社グループの社会的信用やイメージが毀損することにより、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (15)製品及び工事の品質の瑕疵のリスク 当社グループは、ISO9001の品質保証規格やJISに基づく認証を受けており、厳しい品質管理体制のもとに生産活動を行っておりますが、製品の開発・製造における不具合や工事の施工ミス等の品質上の全てのリスクを完全に排除することは困難であります。今後、当社グループの製品に予期しない重大な欠陥が発生した場合や施工ミスによる瑕疵が発覚した場合には、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (16)為替変動に伴うリスク 当社グループでは、海外事業展開をしており、輸出入取引において為替の変動によって影響が生じます。当社グループの連結財務諸表作成にあたっては、在外連結子会社の財務諸表を円貨換算しており、為替変動による期間損益の円貨換算額が増減するリスクが存在します。これらの為替変動リスクは、事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (17)知的財産権についてのリスク 当社グループは、事業活動に有用な知的財産権の取得に努めると共に、他社の知的財産権の調査を行うことにより、問題発生を回避する様に努めておりますが、万一、他社から訴訟等を提起された場合、その結果によっては経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (18)繰延税金資産の回収可能性に係るリスク 当社グループは、「繰延税金資産の回収可能性に関する適用指針」(企業会計基準適用指針第26号)を適用しております。課税所得の見積りに影響を与える要因が発生した場合は、回収可能性の見直しを行い繰延税金資産の修正を行うため、当期純利益が変動する等、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (19)サプライチェーンにおける人権侵害に伴うリスク 当社グループは、海外から原料の一部を輸入するとともに、製品の一部を海外へ輸出しております。原料調達に当たっては、人権侵害の有無に留意して調達先を選定しており、原料の多くは別の供給先に代替可能なものでありますが、万一、原料調達先で人権侵害や紛争が発生した場合、原料調達に影響を及ぼす可能性があります。 (20) 固定資産の減損に関わるリスク 当社グループは、固定資産の減損に関わる会計基準を適用しております。経営環境の著しい悪化による収益性の低下等により、保有する固定資産に減損損失が発生し、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,464字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概況は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものです。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当社グループの業績につきましては、建築関連では、工事部門は物流施設やオフィス等の耐火被覆工事の受注が増加し、工事売上高は前年同期を上回りました。また、販売部門におきましても、住宅向け耐火被覆材や煙突用ライニング材の販売が好調に推移し、販売売上高は前年同期を上回りました。この結果、建築関連セグメント全体の売上高は前年同期を上回る水準となりました。プラント関連では、販売部門でメンテナンス案件向け保温材の需要が減少したものの、工事部門では鉄鋼・化学・石油分野等のメンテナンス工事および建設工事が堅調に推移したことから、プラント関連セグメント全体の売上高は前年同期を上回りました。 また営業利益面では、人件費の上昇や環境事業の試験設備導入に伴う販管費の増加があったものの、売上総利益の増加により増益となりました。なお、親会社株主に帰属する当期純利益については、営業利益の大幅な増加により前期比で増加しました。 その結果、当社グループにおける当連結会計年度の売上高は14,393,820千円(前年同期比17.8%増)、営業利益1,611,668千円(前年同期比56.9%増)、経常利益は1,603,588千円(前年同期比55.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,177,863千円(前年同期比51.7%増)となりました。 セグメント別の経営成績は以下の通りであります。 <建築関連> 工事部門においては、物流施設、オフィス、官公庁等向けの耐火被覆工事で大型案件の受注が増加し、工事売上高は前年同期比で増加となりました。一方、販売部門においては、住宅向け耐火被覆材の販売量が増加したことに加え、前期計画していた大型案件向け煙突ライニング材の受注があり、販売売上高は前年同期比で増加しました。 以上の結果、工事及び販売を合わせた建築関連全体の売上高は5,114,836千円(前年同期比14.7%増)となりました。 <プラント関連> 工事部門においては、鉄鋼・化学・石油分野のメンテナンス工事および建設工事が当初想定を上回る水準で堅調に推移した結果、工事売上高は前年同期比で増加しました。一方、販売部門においては、メンテナンス案件向け保温材等の出荷が減少し、販売売上高は前年同期比で微減となりました。 以上の結果、工事及び販売を合わせたプラント関連全体の売上高は9,278,984千円(前年同期比19.5%増)となりました。 当連結会計年度末の財政状態は、次のとおりであります。 当連結会計年度末の総資産は前連結会計年度末に比べて1,030,516千円増加し、18,840,444千円となりました。 (流動資産) 流動資産については前連結会計年度末に比べて779,963千円増加し、12,323,104千円となりました。これは主に、売掛金が113,818千円、受取手形が41,260千円減少したものの、完成工事未収入金が438,735千円、契約資産が401,765千円、電子記録債権が78,002千円増加したことによるものであります。 (固定資産) 固定資産については前連結会計年度末に比べて250,553千円増加し、6,517,340千円となりました。これは主に、建設仮勘定が95,474千円減少したものの、投資有価証券が334,069千円増加したことによるものであります。 (流動負債) 流動負債については前連結会計年度末に比べて166,471千円減少し、2,805,283千円となりました。これは主に、未払法人税等が272,374千円増加したものの、支払手形及び買掛金473,753千円減少したことによるものであります。 (固定負債) 固定負債については前連結会計年度末に比べて94,300千円増加し、1,234,575千円となりました。これは主に、健康被害補償引当金が23,283千円、役員退職慰労引当金が15,120千円減少したものの、長期借入金が136,250千円増加したことによるものであります。 (純資産) 純資産については前連結会計年度末に比べて1,102,687千円増加し、14,800,585千円となりました。これは主に、利益剰余金が857,715千円、その他有価証券評価差額金が220,878千円増加したことによるものであります。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)の残高は、前連結会計年度末と比較して83,470千円減少し、4,816,120千円となりました。 各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動により得られた資金は、639,230千円(前年同期は897,093千円の獲得)となりました。これは主に、売上債権及び契約資産の増加額763,425千円、仕入債務の減少額452,131千円、法人税等の支払額220,562千円により減少したものの、税金等調整前当期純利益1,595,471千円、減価償却費327,002千円により増加したことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動により支出した資金は、430,530千円(前年同期は251,956千円の支出)となりました。これは有形固定資産の取得による支出320,234千円、定期預金の預入による支出130,111千円により減少したことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動により支出した資金は、297,659千円(前年同期は396,330千円の支出)となりました。これは主に、長期借入金による収入536,250千円、短期借入金の純増額50,000千円により増加したものの、長期借入金の返済による支出563,750千円、配当金の支払額320,147千円により減少したことによるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(千円)   前年同期比(%) 建築関連   3,365,155   119.4 プラント関連   5,466,646   95.3 合計   8,831,802   103.3 (注) 1.セグメント間取引については相殺消去しております。 2.金額は、工事原価、製造原価によっております。 b.受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 建築関連   4,360,285   88.2   1,589,639   67.8 プラント関連   8,863,631   110.2   1,344,909   76.4 合計   13,223,916   101.8   2,934,549   71.5 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(千円)   前年同期比(%) 建築関連   5,114,836   114.7 プラント関連   9,278,984   119.5 合計   14,393,820   117.8 (注) 1.セグメント間取引については相殺消去しております。 2.総販売実績に占める割合が10%以上である販売先は、該当ありません。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されています。連結財務諸表の作成にあたり、期末時点の状況をもとに、種々の見積りと仮定を行っていますが、それらは連結財務諸表に影響を及ぼします。なお、連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下の通りであります。 a. 繰延税金資産 当社グループは、繰延税金資産について定期的に回収可能性を検討し、回収可能性の判断においては、将来の課税所得見込額と実行可能なタックス・プランニングを考慮して、将来の税金負担額を軽減する効果を有すると考えられる範囲で繰延税金資産を計上しています。 将来の課税所得見込額はその時の業績等により変動するため、課税所得の見積に影響を与える要因が発生した場合は、回収可能額の見直しを行い繰延税金資産の修正を行うため、当期純損益が変動する可能性があります。 b. 健康被害補償引当金 アスベスト(石綿)健康被害を受けた元従業員等に対する支払に備えるため、将来発生すると見込まれる補償額を計上しております。 対象者が増加した場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 c. 完成工事高及び完成工事原価の計上 工事契約において、一定の期間にわたり充足される履行義務については、履行義務の充足に係る進捗度を見積り、当該進捗に基づく収益を計上しております。なお、進捗度の見積りの方法は、発生した原価の累計額が工事原価総額に占める割合(インプット法)で算定しております。想定していなかった原価の発生等により工事進捗度が変動した場合は、完成工事高及び完成工事原価が影響を受け、当社グループの業績を変動させる可能性があります。 d. 投資の減損 当社グループは、長期的かつ戦略的な取引関係維持を目的に特定の取引先の株式を所有しております。これら株式には上場株式と非上場株式が存在します。当社グループは投資価値の下落が一時的ではないと判断した場合、減損処理を行っております。上場株式については、時価が取得原価の50%以上下落した場合には全て減損処理を行い、30~50%程度下落した場合には、当該金額の重要性、回復可能性等を考慮して必要と認められた額について減損処理を行っております。非上場株式及び関係会社株式については、実質価額が取得原価の50%以上下落した場合に、当該金額の重要性、回復可能性等を考慮して必要と認められた額について減損処理を行っております。将来、株式市場の悪化または投資先の業績不振により、評価損の計上が必要となる可能性があります。 e. 固定資産の減損 当社グループは、固定資産の減損に係る回収可能性の評価にあたり、収益性が著しく低下した場合は、固定資産の減損を実施し、当社グループの業績を悪化させる可能性があります。 ② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a. 経営成績の分析 売上高については、建築事業は工事、販売ともに増収。プラント事業は工事が増収、販売が減収となり、全体として当社グループの売上高は前年同期と比較して2,170,917千円増加し、14,393,820千円となりました。 売上原価については、前年同期と比較して1,388,469千円増加し、10,310,285千円となりました。 この結果、当連結会計年度における売上総利益は、前年同期と比較して782,448千円増加し、4,083,534千円となりました。これは主に、プラント事業の工事売上高の増収等によるものであります。 販売費及び一般管理費については、試験研究費、賞与、給料、支払手数料などが増加したことにより、前年同期と比較して198,228千円増加し、2,471,865千円となりました。 これにより営業利益については、前年同期と比較して584,219千円増加し、1,611,668千円となりました。 営業外収益については、為替差益が減少したものの、受取利息及び受取配当金の増加などにより、前年同期と比較して4,543千円増加し、57,928千円となりました。営業外費用については、固定資産除却損、支払利息が増加したことなどにより、前年同期と比較して16,044千円増加し、66,008千円となりました。 これにより経常利益については、前年同期と比較して572,718千円増加し、1,603,588千円となりました。 特別損失については、減損損失を計上し8,117千円となりました。 以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、前年同期と比較して401,255千円増加し、1,177,863千円となりました。 また、セグメントごとの経営成績につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。 b. 財政状態の分析 当連結会計年度末における総資産は、売掛金、建設仮勘定が減少したものの、完成工事未収入金、契約資産、投資有価証券、建物及び構築物が増加したことなどにより前連結会計年度末と比較して1,030,516千円増加の18,840,444千円となりました。 当連結会計年度末における負債は、未払法人税等、長期借入金が増加したものの、支払手形及び買掛金が減少したことなどにより、前連結会計年度末と比較して72,171千円減少の4,039,858千円となりました。 当連結会計年度末における純資産は、利益剰余金が増加したことなどにより、前連結会計年度末と比較して1,102,687千円増加の14,800,585千円となりました。 c. キャッシュ・フローの分析並びに、資本の財源及び資金の流動性に係る情報 1.キャッシュ・フロー キャッシュ・フローの状況の分析につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 2.資金需要について 運転資金のうち主なものは、当社グループの製品製造のための原材料購入のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用及び税金の支払いによるものです。 設備投資資金のうち主なものは、試験設備増設等のための支払いであります。 3.財務政策について 運転資金として必要な資金は、営業活動により得られるキャッシュ・フローにより賄い、設備投資については、自己資金及び資本市場から得られた資金により実施しております。なお、設備資金及び長期運転資金として金融機関から調達した長期借入金につきましては、約定通りの返済を行い、金融機関との関係維持の為に一定の借入を実施する予定です。 また、金融上のリスクに対応するために取引金融機関との間で当座貸越契約を締結することで、手元流動性を確保しております。当座貸越契約とその借入実行残高(短期借入金)の状況は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等  注記事項 (連結貸借対照表関係)3」に記載のとおりであります。 d.経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標の進捗について 当社グループの経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標の進捗については、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (5) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおりであります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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