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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

三井金属

Mitsui Kinzoku Company, Limited5706 · Prime · 非鉄金属

銅箔・触媒・自動車部品など多岐にわたる素材メーカー。非鉄金属の製錬から高機能材料まで手がける。

概要

三井金属は、非鉄金属大手の総合素材メーカーである。1874年に三井組が神岡鉱山を取得したことに起源を持ち、1950年に三井鉱山から金属部門が分離独立した。現在は機能材料(銅箔、排ガス浄化触媒、機能粉、電池材料、レアマテリアル、セラミックス、スパッタリングターゲット)、金属(亜鉛・鉛・銅・金・銀の製錬・リサイクル)、自動車部品(2025年11月にドアロック事業を譲渡済み)、その他(エンジニアリング、伸銅品、ダイカスト等)の4部門を展開する。2026年3月期の売上高は7,585億円、営業利益1,309億円、親会社株主帰属純利益912億円と過去最高を更新。従業員数8,188名、本社は東京都品川区。

機能材料が収益の7割を占める事業構成

2026年3月期、機能材料セグメントは売上高3,284億円(前期比33.4%増)、セグメント利益665億円(同65.0%増)と好調であり、全社営業利益の約半分を稼ぐ主力部門である。銅箔ではキャリア付極薄銅箔が半導体パッケージ基板向け、プリント配線板用電解銅箔がAIサーバー向け通信インフラ多層基板向けに需要が拡大した。排ガス浄化触媒は二輪車向けがインド・中国で堅調、四輪車向けは米国・インドネシアで低調だったが、原料価格上昇が販売額を押し上げた。機能粉(電子材料用金属粉)は積層セラミックコンデンサ向けが好調で、レアマテリアルでは半導体装置保護膜材料が半導体高密度化の追い風を受けた。薄膜材料のスパッタリングターゲットもディスプレイ向けが堅調である。半導体・エレクトロニクスの需要拡大を直接取り込む構造であり、中期経営計画ではグローバルシェアNo.1機能材料の連続創出を掲げる。

金属セグメントの資源リサイクルと脱炭素への対応

金属セグメントは亜鉛、鉛、銅、金、銀の製錬・販売と資源リサイクル事業を担う。主要子会社に神岡鉱業、彦島製錬、八戸製錬、日比共同製錬、パンパシフィック・カッパー(JX金属との合弁)などがある。2026年3月期の非鉄金属市況は亜鉛、インジウム、パラジウム、ロジウムが上昇、鉛が下落した。同セグメントは市況変動の影響を受けるが、リサイクル原料処理技術と製錬ネットワークの強化で安定収益を目指す。CO2排出量削減目標(2030年度、2013年度比38%削減)は達成見通しであり、低炭素エネルギー活用や工程改善を進め、カーボンニュートラル実現に必要な金属素材を供給する。また、ペルーのワンサラ鉱山(Compania Minera Santa Luisa S.A.)への投資など、上流から下流まで一貫した事業展開を行っている。

52の子会社と10の関連会社から成るグローバルグループ

三井金属グループは2026年3月31日現在、子会社52社、関連会社10社で構成される。機能材料では台湾銅箔、Mitsui Copper Foil(Malaysia)、三井銅箔(香港)(蘇州)などの銅箔拠点、インド・インドネシア・ベトナム・タイ・米国の触媒工場、台湾のターゲット製造拠点を有する。金属では国内外に製錬所を配置し、ペルー鉱山にも出資。自動車部品は2025年11月に三井金属アクトとその子会社の全株式を譲渡したが、過去には米国・メキシコ・タイ・欧州・中国にドアロック工場を展開していた。その他の事業では、三井金属エンジニアリング、三井金属ダイカスト、三井金属パーライト、三井金属商事、三井住友金属鉱山伸銅(合弁)などがある。さらに2026年4月には九州先端材料開発センターを設立し、産官学連携で先端材料の創出を進める。

業界の中での役割は非鉄金属素材・部品の総合サプライヤーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
7,585億円
営業利益
1,309億円
営業利益率
17.3%
純利益
913億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01機能材料主力

銅箔(キャリア付極薄銅箔、プリント配線板用電解銅箔等)、排ガス浄化触媒、機能粉(電子材料用金属粉等)、電池材料(水素吸蔵合金等)、レアマテリアル(高純度酸化タンタル、半導体装置保護膜材料等)、セラミックス製品、スパッタリングターゲット(ITO等)の製造・販売。エレクトロニクス・環境・エネルギー分野向け。

主な製品・サービス7
銅箔(キャリア付極薄銅箔、プリント配線板用電解銅箔等)
半導体パッケージやプリント配線板に使用される極薄銅箔。高密度実装を実現。
排ガス浄化触媒
自動車等の排ガスを浄化する触媒。環境規制対応に貢献。
機能粉(電子材料用金属粉等)
電子部品の電極材料等に用いられる微細金属粉。
電池材料(水素吸蔵合金等)
ニッケル水素電池等の負極材料となる水素吸蔵合金。
レアマテリアル(高純度酸化タンタル、半導体装置保護膜材料等)
タンタルコンデンサや半導体製造装置の保護膜向け高純度材料。
セラミックス製品
各種工業用セラミックス部品。耐熱・耐摩耗用途。
スパッタリングターゲット(ITO等)
透明電極膜形成用のITO等スパッタリングターゲット。ディスプレイ・太陽電池向け。

02金属主力

亜鉛、鉛、銅、金、銀の製造・販売、資源リサイクル事業。国内外の鉱山・製錬所で非鉄金属を生産し、市場に供給。

主な製品・サービス2
亜鉛・鉛・銅・金・銀
非鉄金属の地金。建材・自動車・電気電子等幅広い産業に供給。
資源リサイクル
使用済み製品等から有価金属を回収・精製するリサイクル事業。

03自動車部品準主力

自動車用ドアロックの製造・販売。子会社三井金属アクト等を中心にグローバル展開。2025年11月に全株式譲渡済み。

主な製品・サービス1
自動車用ドアロック
自動車のドアラッチ・ロック機構。安全性・信頼性が要求される機能部品。

04その他の事業副次

各種産業プラントエンジニアリング、伸銅品、パーライト製品、ダイカスト製品、粉末冶金製品の製造・販売等。幅広い産業向けに素材・部品・エンジニアリングを提供。

主な製品・サービス5
伸銅品
銅及び銅合金の圧延製品。電線・電子機器・建築等に使用。
パーライト製品
断熱材・耐火材等に用いるパーライト加工品。
ダイカスト製品
アルミニウム・亜鉛等の精密ダイカスト部品。自動車・家電等向け。
粉末冶金製品
金属粉末を成型・焼結した部品。機械部品等に使用。
産業プラントエンジニアリング
各種プラントの設計・施工・メンテナンス。

製品と技術

半導体実装に不可欠なキャリア付極薄銅箔と電解銅箔

銅箔は三井金属の機能材料部門の基幹製品である。キャリア付極薄銅箔は半導体パッケージ基板やスマートフォン用マザーボードに使用され、高密度実装を可能にする。プリント配線板用電解銅箔は、AIサーバー用途の通信インフラ向け多層基板などで需要が拡大しており、特に高周波基板用電解銅箔は需要増に対応するため生産体制の増強を決定した。生産拠点は国内の上尾銅箔工場のほか、台湾銅箔、Mitsui Copper Foil(Malaysia)、三井銅箔(香港)(蘇州)など海外にも広がる。銅箔の販売量増加は2026年3月期の機能材料セグメントの増収に大きく貢献した。

二輪・四輪車向け排ガス浄化触媒のグローバル供給

排ガス浄化触媒は自動車・二輪車の排ガスを浄化する環境対応製品。二輪車向けはインド・中国の需要が堅調で販売量が増加した。四輪車向けは米国・インドネシアで低調だったが、パラジウム・ロジウムの価格上昇が販売額を押し上げた。生産拠点はタイ(Mitsui Siam Components)、インド(Mitsui Kinzoku Components India)、インドネシア(PT. Mitsui Kinzoku Catalysts Jakarta)、ベトナム、アメリカなどに広がり、グローバルに供給する。環境規制強化に伴い需要は安定的で、原料価格変動が収益に影響するが、原材料調達の多様化によりリスク管理を行っている。

次世代電池向け固体電解質と新規事業の創出

事業創造本部では、全固体電池向け固体電解質(A-SOLiD®)の開発と量産化を進めている。2025年度に初期量産工場の建設工事を開始し、2030年以降の事業の柱と位置づける。また、機能性多孔体事業ではパイロット試験設備での増産に続き、量産試作用設備の導入を決定。さらに次世代半導体チップ実装用キャリア(HRDP®)も事業化推進中である。研究開発は九州先端材料開発センター(2026年4月設立)や各事業部で行われ、社内外の知見を結集して先端材料の創出を目指す。これらの新規事業は中期経営計画「25中計」で重点投資分野とされている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

非鉄金属のなかでの位置

非鉄大手、資源高で収益拡大

同社は銅や亜鉛などの非鉄金属の精錬・加工で国内有数の存在であり、特に機能材料事業で高い競争力を持つ。2025年3月期の営業利益率は10.49%、2026年3月期は17.26%と大幅に改善しており、資源価格の高騰と自動車向け部材などの需要拡大が寄与している。競合のJX金属や日本軽金属ホールディングスなどと市場を寡占しており、同社はバランスの取れた収益構造が強みである。一方、世界的な資源価格の変動や環境規制への対応が課題となる。

強み

  • 資源価格の高騰により収益が大幅に改善している。
  • 高付加価値の機能材料事業が収益の柱となっている。
  • 非鉄金属と機能材料のバランスが取れ、安定した収益を確保している。
  • 新材料の開発など技術力で競争優位性を築いている。

課題

  • 国際市況の影響を受けやすく、業績が変動しやすい。
  • 脱炭素化など環境規制への対応に投資が必要である。
  • 世界的な需要減退や供給過剰が懸念され、需給バランスの管理が重要である。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

金属・ガラスの時価総額近傍。太字が三井金属

時価総額で並べると、掲載9社のなかで4番目にあたる。

#企業時価総額PER
14062イビデン5.7兆円93.7倍
25401日本製鉄3.7兆円210.2倍
35713住友金属鉱山2.9兆円15.4倍
45706三井金属1.5兆円16.5倍
55333NGK1.5兆円25.0倍
65201AGC1.2兆円13.2倍
75411JFEホールディングス1.2兆円17.6倍
85406神戸製鋼所8,052億円8.5倍
95444大和工業7,694億円12.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(金属・ガラス)に従っています。

会社の歴史

沿革 40件

神岡鉱山の取得から非鉄金属製錬の基盤形成(1874-1944)

1874年9月、三井組が神岡鉱山蛇腹平坑を取得し鉱山経営を開始した。1892年に三井鉱山合資会社、1911年に三井鉱山株式会社が設立され、1913年に大牟田亜鉛製煉工場の操業を開始。1928年には鈴木商店経営の彦島亜鉛製煉工場を買収した。1943年から1944年にかけて昭和鉱業から日比製煉所と竹原電煉工場を買収し、日比製煉所・竹原製煉所を設置。この時期、亜鉛・鉛の製錬能力を拡大し、後に三井金属の中核となる鉱山・製錬ネットワークの原型が形成された。神岡鉱山はその後も金属部門の重要な鉱山であり続ける。

三井鉱山からの分離独立と事業多角化(1950-1979)

1950年5月、企業再建整備法に基づき三井鉱山の金属部門が分離し神岡鉱業株式会社が創立された。同年10月に東京証券取引所第一部に上場。1952年12月、三井金属鉱業株式会社へ商号変更。1962年には王子金属工業と昭和ダイカストを吸収合併し、伸銅事業部とダイカスト事業部を設置、加工分野へ進出した。1964年、三金機工(現 三井金属エンジニアリング)を設立。1967年、亜鉛・鉛の共同製錬会社八戸製錬を設立。1968年、銅の受託製錬会社日比共同製錬を設立。1976年、米国ニューヨーク州に銅箔製造拠点Oak-Mitsuiを設立し、初の海外生産拠点を確保した。これにより、製錬から加工・部品、海外展開へ事業の幅を広げた。

電子材料と自動車部品のグローバル展開(1980-2000)

1980年、三井金属箔製造と三金レア・アースを吸収合併し、上尾金属箔工場(現 上尾銅箔工場)と三池レアメタル工場を設置。同年、台湾銅箔股份有限公司を設立し、銅箔の海外生産を本格化。1987年、米国インディアナ州に自動車部品工場GECOM Corp.を設立。1989年、マレーシア銅箔工場、半導体実装材料(TABテープ)の株式会社エム・シー・エスを設立。1992年、米国に亜鉛粉工場。1995年、タイに自動車部品・排ガス浄化触媒工場を設立。1999年、英国に自動車部品工場。2000年にはOak-Mitsuiを完全子会社化し、台湾にターゲット材工場を設立。電子材料と自動車部品の両輪でグローバル生産体制を整備した。

構造改革と中期計画による成長投資の加速(2001-2026)

2002年、住友金属鉱山との合弁でエム・エスジンクを設立。2003年、自動車部品会社の大井製作所を完全子会社化。2005年、インドに排ガス浄化触媒工場を設立。2023年度から中期経営計画「22中計」を推進し、2025年度からは「25中計」をスタート。2025年4月に組織改編、同年11月に自動車用ドアロック事業(三井金属アクト)を売却。2026年3月期は売上高7,585億円、営業利益1,309億円と過去最高を記録した。投資面では、全固体電池向け固体電解質A-SOLiDの量産工場建設、高周波基板用電解銅箔の増強、九州先端材料開発センター設立など、成長分野へ積極投資している。

年表40件を開く

1870年代

  • 1874年9月三井組が神岡鉱山蛇腹平坑を取得し、鉱山経営を開始

1890年代

  • 1892年6月創業三井鉱山合資会社を設立

1910年代

  • 1911年12月創業三井鉱山株式会社を設立
  • 1913年8月大牟田亜鉛製煉工場の操業を開始

1920年代

  • 1928年1月M&A鈴木商店経営の彦島亜鉛製煉工場を買収

1940年代

  • 1943年3月M&A昭和鉱業株式会社から日比製煉工場及び竹原電煉工場を買収し、日比製煉所を設置
  • 1944年12月日比製煉所から竹原電煉工場を分離し、竹原製煉所を設置

1950年代

  • 1950年5月創業企業再建整備法による決定整備計画に基づき、三井鉱山株式会社の金属部門をもって神岡鉱業株式会社(当社)を創立
  • 1950年10月上場東京証券取引所、第一部上場
  • 1952年12月神岡鉱業株式会社から三井金属鉱業株式会社へと商号を変更

1960年代

  • 1962年4月M&A王子金属工業及び昭和ダイカストの両社を吸収合併し、伸銅事業部及びダイカスト事業部を設置
  • 1964年2月創業三金機工株式会社(現 三井金属エンジニアリング株式会社)を設立
  • 1964年8月ペルー・ワンサラ鉱山の開発を目的として、Compania Minera Santa Luisa S.A.の株式を取得
  • 1967年2月創業亜鉛・鉛の共同製錬会社、八戸製錬株式会社を設立
  • 1968年11月創業銅の受託製錬会社、日比共同製錬株式会社を設立

1970年代

  • 1976年2月創業米国ニューヨーク州に銅箔製造拠点、Oak-Mitsui,Inc.を設立

1980年代

  • 1980年10月M&A三井金属箔製造株式会社及び三金レア・アース株式会社の両社を吸収合併し、上尾金属箔工場(現 上尾銅箔工場)、三池レアメタル工場を設置
  • 1980年11月創業台湾に銅箔製造拠点、台湾銅箔股份有限公司を設立
  • 1983年11月創業地熱蒸気及び熱水の供給事業会社、奥会津地熱株式会社を設立
  • 1986年7月創業神岡鉱業所、彦島製煉所を分離し、神岡鉱業株式会社、彦島製錬株式会社を設立
  • 1987年2月創業米国インディアナ州に自動車部品製造拠点、GECOM Corp.を設立
  • 1989年7月創業半導体実装材料(TABテープ)製造拠点、株式会社エム・シー・エスを設立
  • 1989年11月創業マレーシアに銅箔製造拠点、Mitsui Copper Foil(Malaysia)Sdn.Bhd.を設立

1990年代

  • 1990年1月M&A東京高級炉材株式会社、三井金属パーライト株式会社及びダイカライト・オリエント株式会社の3社を吸収合併し、TKR事業部(現 セラミックス事業部)、パーライト事業部を設置
  • 1992年10月創業米国に亜鉛粉製造拠点、Mitsui/ZCA Zinc Powders.(2002年10月にMitsui Zinc Powder LLCへ商号変更)を設立
  • 1995年2月創業タイ国ラヨンに自動車部品・排ガス浄化触媒の製造拠点、Mitsui Siam Components Co.,Ltd.を設立
  • 1995年8月創業中国貴州省に自動車部品製造拠点、三井華陽汽車配件有限公司を設立
  • 1998年4月創業中国香港に銅箔の加工物流拠点、三井銅箔(香港)有限公司を設立
  • 1999年1月本社を東京都品川区大崎に移転
  • 1999年6月創業英国ウェールズに自動車部品製造拠点、Mitsui Components Europe Ltd.を設立

2000年代

  • 2000年8月創業台湾にターゲット材製造拠点、台湾特格股份有限公司を設立
  • 2000年9月M&A米国の銅箔製造拠点Oak-Mitsui,Inc.を100%子会社化
  • 2000年10月創業日鉱金属株式会社(現 JX金属株式会社)との共同出資で、パンパシフィック・カッパー株式会社を設立
  • 2001年7月創業中国広東省に銅箔の加工物流拠点、三井銅箔(広東)有限公司を設立
  • 2002年6月創業中国広東省に自動車部品製造拠点、広東三井汽車配件有限公司を設立
  • 2002年7月創業住友金属鉱山株式会社と共同出資で、エム・エスジンク株式会社を設立
  • 2002年11月創業台湾にTABテープ・COFテープの検査・販売拠点、台湾微電股份有限公司を設立
  • 2003年4月M&A自動車部品の製造会社、株式会社大井製作所を株式交換により完全子会社化
  • 2005年2月創業中国上海に中国商社、三井金属貿易(上海)有限公司を設立
  • 2005年6月創業インドに排ガス浄化触媒製造拠点、Mitsui Kinzoku Components India Private Limitedを設立

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2026年度まで8,300億円
  • 経常利益2026年度まで930億円
  • フリーキャッシュ・フロー2026年度まで200億円
  • ROE2026年度まで17.0%
  • ROIC2026年度まで12.2%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    中期経営計画「25中計」の推進

    2025年度から3ヵ年の中期経営計画を開始。『統合思考経営』と『両利きの経営』を基軸に、経営基盤強化・人的資本拡充・DX促進の3つの重点課題に取り組み、2030年のありたい姿の実現を目指す。

  2. 02

    抜本的なキャッシュ創出と成長投資

    バイサイドM&Aの予算枠を240億円から600億円に拡大し、案件創出と実行体制を強化。事業性評価の運用定着や大胆施策により、成長分野への資源投入を加速する。

  3. 03

    機能材料本部の変革と成長

    既存事業の価値最大化を図るとともに、グローバルシェアNo.1機能材料を連続的に生み出す事業体へ変革。運転資本の最適化と生産性見直しでキャッシュを創出し、AIインフラ・先端半導体関連に継続投資する。

  4. 04

    金属事業本部のリサイクルとカーボンニュートラル

    循環型社会へ対応するため、高度なリサイクル製錬ネットワークを構築。低炭素エネルギーを活用し、カーボンニュートラルに不可欠な金属素材を提供する。CO2排出量削減目標は達成見通し。

  5. 05

    事業創造本部による新規事業創出

    『事業機会の探索力強化』『研究開発力の強化』『基盤の強化』の3戦略で、全固体電池向け固体電解質や次世代半導体実装用キャリアに続く事業化テーマを育成。機能性多孔体やライフサイエンスへのリソース配分を強化する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で8,188人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は896万円で、9期前と比べて+19.2%平均年齢は42.9歳、平均勤続年数は13.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月11,630
2018年3月12,276
2019年3月75242.114.812,498
2020年3月72242.014.412,197
2021年3月71141.914.211,826
2022年3月75142.314.211,881
2023年3月77942.113.712,115
2024年3月74742.413.812,285
2025年3月82742.713.812,097618
2026年3月89642.913.98,1881,599

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率1.8%
縦線は目安の30%
男性育休取得率75.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)68.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社13(国内 9 / 海外 4) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社・工場 — 岐阜県飛騨市382億円
金属 機能材料
玉野製錬所 — 岡山県玉野市155億円
金属
本社・工場 — Selangor, Malaysia140億円
機能材料
基礎評価研究所 総合研究所 — 埼玉県上尾市9,546百万円
全社(共通)機能材料
本店 — 東京都品川区8,859百万円
全社(共通)
本社・工場 — 山口県下関市7,796百万円
金属 機能材料
八戸製錬所 — 青森県八戸市7,603百万円
金属
竹原製煉所 — 広島県竹原市7,524百万円
金属 機能材料 その他の事業
銅箔上尾事業所 — 埼玉県上尾市7,413百万円
機能材料
三池事務所 — 福岡県大牟田市7,350百万円
全社(共通)
ほか6件の開示あり
主な関係会社
  • 海外
    台湾銅箔股份有限公司
    中華民国 台湾省南投県
    議決権95.0%
  • 海外
    Mitsui Copper Foil (Malaysia)Sdn.Bhd.
    Selangor, Malaysia
    議決権100.0%
  • 海外
    Mitsui Kinzoku Components India Private Limited
    Haryana, India
    議決権100.0%
  • 海外
    台湾特格股份有限公司
    中華民国 台湾省台中県
    議決権100.0%
  • 国内
    神岡鉱業㈱
    岐阜県飛騨市
    議決権100.0%
  • 国内
    八戸製錬㈱
    青森県八戸市
    議決権96.0%
  • 国内
    彦島製錬㈱
    山口県下関市
    議決権100.0%
  • 国内
    日比共同製錬㈱
    岡山県玉野市
    議決権63.5%
  • 国内
    奥会津地熱㈱
    福島県 河沼郡柳津町
    議決権100.0%
  • 国内
    三井金属エンジニアリング㈱
    東京都墨田区
    議決権100.0%
  • 国内
    三井金属商事㈱
    東京都墨田区
    議決権100.0%
  • 国内
    パンパシフィック・カッパー㈱
    東京都港区
    議決権32.2%
残りのグループ会社1社を開く
  • 三井住友金属鉱山伸銅㈱埼玉県上尾市50%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    高度循環型システム構築に向けた廃電気・電子機器処理プロセス基盤技術開発資源循環プロセス
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2023-10-20
    1,347万円
  • 調達
    NEDO先導研究プログラム新産業創出新技術先導研究プログラム高出力密度パッケージ向け塗布型機能性銅合金材料の研究開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2019-09-20
    990万円
  • 補助金
    令和元年度休廃止鉱山鉱害防止施設等災害対策補助金【島根石見鉱山】
    経済産業省 · 2020-06-25
    838万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は7,585億円営業利益1,309億円前期と比べると増収増益で、売上が+6.5%、利益が+75.2%。

売上高
+6.5%
7,585億円
営業利益
+75.2%
1,309億円
純利益
+41.1%
913億円
営業利益率
17.3%
前期比 +6.8%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高8,500億円7,585億円
営業利益940億円1,309億円
純利益800億円913億円
1株あたり配当¥245

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は2,016億円、営業利益は210億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+36.7%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q1,537−87
2024年1Q1,475−55−3.725
2024年2Q1,6461026.256
2024年3Q1,6441016.171
2024年4Q1,702108
2025年2Q3,48138811.1370
2025年4Q3,6423599.9277
2026年2Q3,64339810.9190
2026年4Q3,94291123.1723
2027年1Q2,01621010.4168

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は4,172億円から7,585億円へ1.8倍に増えた。直近期の営業利益率は17.3%。売上は2期、純利益は3期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月4,17216299
2014年3月4,41013737
2015年3月4,733211172
2016年3月4,506−113−209
2017年3月4,363310187
2018年3月5,192112−7
2019年3月4,97717847
2020年3月4,7319316
2021年3月5,229512447
2022年3月6,333660521
2023年3月6,52019985
2024年3月6,467445260
2025年3月7,12374776410.5647
2026年3月7,5851,3091,36717.3913

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高7,585億円のうち、営業利益として残るのは1,309億円17.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は913億円、売上の12.0%にあたる。営業利益率は業種中央値5.8%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金73.3%5,559億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金9.5%717億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益17.3%1,309億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
26.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+11.5pt
17.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+8.0pt
12.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+16.3pt
24.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
13.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
14.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが875億円、投資CFが−245億円で、差し引きのフリーCFは630億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は583億円で、売上の0.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月381−47248−91152
2014年3月380−721339−341153
2015年3月372−264−128108159
2016年3月504−264−219240166
2017年3月242−383121−141140
2018年3月524−404−41120224
2019年3月407−44829−41215
2020年3月361−34811213327
2021年3月276−163−152113304
2022年3月607−255−375352296
2023年3月430−316−147114268
2024年3月753−349−366404325
2025年3月767−209−436558445
2026年3月875−245−532630583

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は6,975億円。このうち返さなくてよい自己資本が4,209億円で、自己資本比率は59.1%(業種中央値53.7%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月4,3811,5502,83133.5
2014年3月5,0381,6993,33931.9
2015年3月5,3862,0713,31536.6
2016年3月4,8481,7963,05235.0
2017年3月5,1901,8443,34633.5
2018年3月5,1871,7873,40032.4
2019年3月5,2331,7973,43632.5
2020年3月5,3711,7333,63830.7
2021年3月5,9502,1053,84533.4
2022年3月6,3792,5003,87937.6
2023年3月6,3192,6143,70540.1
2024年3月6,4062,8603,54643.5
2025年3月6,5793,4093,17150.4
2026年3月6,9754,2092,76659.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
583億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
3,330億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
677億円
在庫として抱えている分
負債合計
2,766億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
99
/ 100
安定性自己資本比率39 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

非鉄金属 32社との比較

同じ非鉄金属の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率32社中2位あたり、逆に低いのは売上成長率32社中20位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
24.5%/中央値 8.2%
P25 6.1%P75 15.4%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
17.3%/中央値 5.8%
P25 3.8%P75 9.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
59.1%/中央値 53.7%
P25 41.3%P75 57.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
6.5%/中央値 9.0%
P25 5.3%P75 17.1%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.9%/中央値 2.1%
P25 0.8%P75 3.7%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥26,340で、1年前と比べて+149.4%過去52週の値幅のなかでは34%の位置にある。

¥26,340-8.6%1ヶ月-17.4%1年+149.4%時価総額1.5兆円
過去52週の値幅
安値¥9,936高値¥57,700

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)16.5倍
PER (会社予想)188.4倍
PBR3.57倍
配当利回り0.93%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は直近1ヶ月で16.78%下落し、8月21日に28210円。25日移動平均線(30397.4円)を約7%下回り、75日線(40061円)からは約30%乖離している。52週高値57700円からは約51%急落しており、高値圏からの調整が鮮明。一方で52週安値9569円からは約195%上昇しており、依然として年初来の上昇は大きい。出来高は8月10日に548万株と急増し、その後も高水準。RSIは43.79と中立。週足の傾きは明確に下向きで、下落トレンド継続中。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 45/100)

実績PERは17.67倍で業界平均の22.44倍を下回るが、予想PERは201.7倍と急騰し、将来の利益低下を織り込むと割高感が強い。PBRは3.82倍で平均の2.06倍を大きく上回り、ROEは24.5%と高水準だが、配当利回りは0.87%と平均の2.27%を大幅に下回る。非鉄金属業界の市況変動を考慮すると、現在の株価は純資産に対して割高であり、配当魅力も乏しい。ただし、直近の業績は増益基調で、収益性は高い。

指標この会社業種平均
PER (実績)16.5倍22.2倍
PER (予想)188.4倍
PBR3.57倍2.02倍
ROE24.5%12.0%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

足元の収益性が急改善しており、機能材料事業の好調さが投資家の関心を集めている。強気派は、電気自動車や半導体需要による素材需要の拡大と、銅箔などの高付加価値製品の販売増を期待する。弱気派は、資源価格の下落や為替変動による製錬部門の利益変動、また競争激化による利益率の低下を懸念する。株価の急上昇を踏まえ、期待と実力のギャップも論点。

プラスに働く材料7
  • 機能材料の需要拡大

    EV・半導体向け銅箔などで量と価格が上昇し収益に貢献

  • 営業利益率の大幅改善

    直近で17%超と高水準で、将来も持続可能との見方

  • 資源循環や脱炭素の追い風

    環境規制強化でリサイクルや新材料のニーズが増える

  • 2026年3月期の営業利益1,309億円と75%増益決算発表後影響

    営業利益747億円→1,309億円、増加額562億円、営業利益率17.26%

  • 純利益913億円へ約4割増益通年影響

    純利益647億円→913億円、増加額266億円

  • 売上高7,585億円と増収基調が継続通年影響

    売上高7,123億円→7,585億円、増収率6.5%

  • ROE24.5%と資本効率の高さが評価継続影響

    ROE24.5%、PBR4.47倍、株価上昇を支える

マイナスに働く材料7
  • 素材価格の下落リスク

    銅や亜鉛の市況次第で製錬事業の利益が減少

  • 高株価による割高感

    PBR4.5倍と歴史的水準で、期待が先行し調整余地

  • 競争激化で利益率低下

    新興メーカーの参入で機能材料の価格競争が強まる

  • 予想PER230.4倍と翌期の大幅減益を示唆決算発表後影響

    実績PER20.2倍に対し予想PER230.4倍、急激な収益悪化リスク

  • 株価1年で332%上昇、過熱感による調整継続影響

    1年上昇率332.15%、配当利回り0.76%まで低下

  • 配当利回り0.76%と株主還元が低い継続影響

    配当利回り0.76%、高成長に比べ還元不足

  • 営業利益率17.26%は金属価格変動で反落余地不定影響

    営業利益率10.49%→17.26%に急上昇、価格下落で修正リスク

次の決算で確かめる点
機能材料の売上高
高利益率の製品の伸びが収益全体を押し上げる
営業利益率
利益率の維持・改善が経営の成果を示す
非鉄金属価格
製錬事業の収益に直接影響する
受注残高
将来の需要動向を先取りする

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり245で、前期から+36.1%いまの株価に対する利回りは0.93%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥245
1株あたり
配当利回り
0.93%
いまの株価に対して
配当性向
16.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月7022.7
2018年3月700.0
2019年3月700.010.4
2020年3月700.0
2021年3月8521.4
2022年3月11029.417.9
2023年3月14027.383.4
2024年3月1400.064.0
2025年3月18028.625.4
2026年3月24536.116.6

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥245

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ29,548人。区分でいちばん多いのは外国法人44.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が32.5%を占め、残る67.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
外国法人25.325.025.225.129.144.1
金融機関32.731.133.441.836.629.4
個人・その他30.430.831.125.323.717.1
証券会社6.35.85.34.17.16.2
事業法人5.47.34.93.63.43.1
自己株式0.30.30.30.30.30.3
外国人個人0.10.10.10.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)16.41
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)8.57
03STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)3.22
04STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)2.79
05野村信託銀行株式会社(投信口)1.77
06BOFAS INC SEGREGATION ACCOUNT (常任代理人 BOFA証券株式会社)1.73
07HSBC HONG KONG-TREASURY SERVICES A/C ASIAN EQUITIES DERIVATIVES(常任代理人 香港上海銀行東京支店)1.70
08MSIP CLIENT SECURITIES (常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)1.46
09三井金属社員持株会1.37
10JP MORGAN CHASE BANK 385781 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.36

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近7
  • 2026-08-06
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    6.25%
    -0.39pt
  • 2026-07-22
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.28%
    -0.19pt
  • 2026-07-07
    キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニー(Capital Research and Management Company)
    新規の大量保有報告
    9.24%
    +3.75pt
  • 2026-06-22
    キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニー(Capital Research and Management Company)
    新規の大量保有報告
    5.49%
  • 2026-06-05
    ブラックロック・ジャパン株式会社
    新規の大量保有報告
    1.71%
    -0.27pt
  • 2026-06-04
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.47%
    +0.47pt
  • 2026-05-11
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.00%
    -1.05pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+9096%、1株純資産は14期で+2707%。直近期のROEは24.5%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月172577.113.952.3
2014年3月642,8172.437.125.1
2015年3月3023,4499.69.113.3
2016年3月−3662,969−11.4
2017年3月3273,04610.911.622.7
2018年3月−122,945−0.4
2019年3月822,9782.834.610.4
2020年3月272,8850.965.9
2021年3月7833,48324.64.9
2022年3月9124,19623.83.717.9
2023年3月1494,4343.521.683.4
2024年3月4554,8729.810.364.0
2025年3月1,1315,79821.23.825.4
2026年3月1,5957,20224.517.616.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

2026/3期の役員報酬は総額629百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約13倍にあたる。

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)419821165474119
取締役(社内)15245656
監査等委員35135418
取締役(社内)24324523

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,670字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社及び当社の関係会社(当社、子会社52社及び関連会社10社(2026年3月31日現在)により構成)においては、機能材料、金属、自動車部品、その他の事業の4部門に関係する事業を主として行っており、その製品は多岐にわたっています。 各事業における当社及び関係会社の位置付け等は次のとおりであります。 以下に示す区分は、セグメントと同一の区分であります。 なお、当連結会計年度より、2025年4月1日付の全社的な組織改編に伴い、報告セグメントの区分を変更しています。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項 (セグメント情報等)」をご参照ください。 (機能材料) 当部門においては、銅箔(キャリア付極薄銅箔、プリント配線板用電解銅箔等)、排ガス浄化触媒、機能粉(電子材料用金属粉等)、電池材料(水素吸蔵合金等)、レアマテリアル(高純度酸化タンタル、半導体装置保護膜材料等)、セラミックス製品、スパッタリングターゲット(ITO等)の製造・販売等を行っています。 [主な関係会社] 台湾銅箔股份有限公司、Mitsui Copper Foil(Malaysia)Sdn.Bhd.、三井銅箔(香港)有限公司、三井銅箔(蘇州)有限公司、Mitsui Kinzoku Components India Private Limited、三井金属(珠海)環境技術有限公司、 PT. Mitsui  Kinzoku Catalysts Jakarta、Mitsui Kinzoku Catalysts Vietnam Co.,Ltd.、Mitsui Kinzoku Catalysts(Thailand)Co.,Ltd.、Mitsui Kinzoku Catalysts America,Inc.、台湾特格股份有限公司、三井金属特種陶瓷(蘇州)有限公司、三井金属貿易(上海)有限公司 (金属) 当部門においては、亜鉛、鉛、銅、金、銀の製造・販売、資源リサイクル事業等を行っています。 [主な関係会社] 神岡鉱業㈱、彦島製錬㈱、三池製錬㈱、八戸製錬㈱、㈱産業公害・医学研究所、日本メサライト工業㈱、三井串木野鉱山㈱、日比製煉㈱、日比共同製錬㈱、三井金属リサイクル㈱、Compania Minera Santa Luisa S.A.、奥会津地熱㈱、三井金属資源開発㈱、上海三井鑫云貴稀金属循環利用有限公司、エム・エスジンク㈱、パンパシフィック・カッパー㈱ (自動車部品) 当部門においては、自動車用ドアロックの製造・販売等を行っています。 [主な関係会社] 三井金属アクト㈱、GECOM Corp.、MITSUI KINZOKU ACT MEXICANA, S.A. de C.V.、Mitsui Siam Components Co.,Ltd.、Mitsui Components Europe Ltd.、広東三井汽車配件有限公司、無錫大昌機械工業有限公司、三井金属愛科特(上海)管理有限公司、Automotive Components Technology India Private Limited、PT. Mitsui Kinzoku ACT Indonesia, なお、2025年11月に三井金属アクト㈱とその子会社につきましては、当社が保有する全株式を譲渡しています。 (その他の事業) 当部門においては、各種産業プラントエンジニアリング、伸銅品、パーライト製品、ダイカスト製品、粉末冶金製品の製造・販売等を行っています。 [主な関係会社] 三井金属(上海)企業管理有限公司、三井金属ダイカスト㈱、九州精密機器㈱、三井金属パーライト㈱、三井金属商事㈱、三井金属計測機工㈱、三井金属ユアソフト㈱、三井金属スタッフサービス㈱、三井金属エンジニアリング㈱、三井住友金属鉱山伸銅㈱、㈱ナカボーテック、パウダーテック㈱ <事業系統図> 以上述べた事項を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,215字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社が判断したものであります。 (1) 経営の基本方針 当社グループは、「創造と前進を旨とし、価値ある商品によって社会に貢献し、社業の永続的発展成長を期す」を経営理念とし、「マテリアルの知恵を活かす」というコーポレートスローガンの下、「社会の持続的な成長」と「中長期的な企業価値の向上」に努めることを経営の基本方針としています。 (2) 対処すべき課題 ■中期経営計画「25中計」スタート 当社グループは、2025年度を初年度とする3ヵ年の中期経営計画「25中計」をスタートいたしました。「25中計」では、「22中計」の取り組みを通じて認識した経営課題を踏まえ、パーパスに基づく「統合思考経営(注)1」、「両利きの経営(注)2」を基軸とした全社ビジョン(2030年のありたい姿)を確実なものとするため、次の3つの重点課題を設定しました。「25中計」の2年目となる2026年度においても、これらの課題に対する取り組みを着実に推進するため、現行施策のブラッシュアップと追加施策を実施してまいります。 まず「経営基盤の強化」では、事業性評価の運用定着及び実効性の向上を図るとともに、“大胆施策(注)3”として「抜本的なキャッシュの創出」の仕組みづくり、及びバイサイドM&Aも含む「大胆な資源投入による成長の加速」に取り組んでいます。2026年度はバイサイドM&Aの予算枠を原計画の240億円から600億円へ拡大し、案件の創出と実行の両面で体制強化を進めてまいります。また、SSBJ基準などの国際的なサステナビリティ開示動向を踏まえ、非財務情報についても戦略と連動した管理及び開示の高度化を進めてまいります。 次に「人的資本の拡充」では、全社ビジョンの実現に向け、従業員の行動変容を促すべく、2025年4月にバリュー(行動指針)を制定し、人事制度と連動した運用を開始しました。2024年度の「なでしこ銘柄(注)4」選定に続き、2025年度は「Nextなでしこ 共働き・共育て支援企業(注)5」に選定されました。引き続きダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン、働きがい改革、HRBP(注)6による最適な人材アロケーションなどの人材戦略を構成する施策を定着させ、企業価値向上へのさらなる貢献を進めてまいります。 「DXの促進」では、「22中計」において全社で取り組んだ「デジタル基盤整備」をベースに、これまで各部門・所社で推進してきた「デジタル技術活用」を全社で共有し、一連の活動とするとともに、生成AIの活用や従業員のリテラシー向上により、業務効率化と戦略の加速を図ってまいります。 ・機能材料本部 2030年のありたい姿実現に向けて、既存事業の価値最大化を追求しつつ、グローバルシェアNo.1機能材料を連続的に生み出す事業体への変革を実行します。運転資本の最適活用、商品価値の再検証と生産性の大胆な見直しにより、抜本的なキャッシュ創出を行い、今後の大きな成長が見込まれるAIインフラ、先端半導体関連分野に継続的投資を行ってまいります。また、その一環として、ものづくり産業が集積し、産官学連携や多様な技術人材を有する九州地域に「九州先端材料開発センター」を2026年4月に設立しました。今後、事業部と連携した材料開発体制を構築、社内外の知見を結集することで、将来の競争力向上につながる先端材料の創出を進めてまいります。 ・金属事業本部 循環型社会実現に向けて高まるリサイクルニーズに応えるべく、当社グループが保有する多様なプロセスを活かした高度なリサイクル製錬ネットワークの追求及び低炭素エネルギーを活用し、カーボンニュートラル実現に不可欠な金属素材の提供に引き続き取り組んでまいります。また、CO2排出量削減については、工程改善・省エネ等の様々な取り組みにより、2030年度の当社目標である2013年度比38%削減は達成の見通しです。 ・事業創造本部 引き続き新たな事業を「持続的」に創造するために、「事業機会の探索力強化」、「研究開発力の強化」、「基盤の強化」という3つの戦略を掲げ、研究開発と市場共創を軸にした価値創造に取り組みます。全固体電池向け固体電解質(A-SOLiD®)、2025年10月機能材料事業本部へ移管された次世代半導体チップ実装用キャリア(HRDP®)に続く事業化推進テーマとして「機能性多孔体」、「ライフサイエンス」へのリソース配分をさらに強化し、2030年以降の事業の柱を育ててまいります。 以上の取り組みを実行することにより、全社ビジョンの実現、そして持続的な企業価値の向上をステークホルダーの皆様と共に目指してまいります。 (注)1 統合思考経営:「社会的価値の向上」と「経済的価値の向上」を統合して持続可能な価値を創造する経営アプローチ。 2 両利きの経営:「既存事業の効率化と絶え間ない改善(知の深化)」と「新規事業に向けた実験と行動(知の探索)」を両立させていく考え方。 3 大胆施策:社外の知見を活用した「漸次的ではなく非線形な成長への変化」を実現する施策。 4 なでしこ銘柄:経済産業省と東京証券取引所が共同で、「女性活躍推進」に優れた上場企業を紹介する制度。2024年度は「採用から登用までの一貫したキャリア形成支援」と「共働き・共育てを可能にする性別を問わない両立支援」を両輪で進める企業を選定。 5 Nextなでしこ 共働き・共育て支援企業:「中長期の企業価値向上」を重視する投資家にとって魅力ある銘柄として経済産業省と東京証券取引所が共同で「共働き・共育てを可能にする性別を問わない両立支援」に関する取り組みが特に優れた企業を選定。 6 HRBP:Human Resources Business Partnerの略。経営者や事業部門のパートナーとして事業成長と戦略の実行を人材・組織の面から支える機能。 〔目標とする経営指標〕 これらの取り組みを実行することにより、25中計期間及び2030年度においては、以下の財務目標の達成を目指してまいります。 今回予想   25中計 2026年度   2027年度   2030年度   2027年度   2030年度 売上高(億円)   8,300   8,300   9,000   6,500   7,300 経常利益(億円)   930   1,150   1,500   700   1,000 フリーキャッシュ・フロー(億円)   200   550   860   480   840 ROE(自己資本当期純利益率)(%)   17.0   17.0   16.0   14.0   14.0 ROIC(%)   12.2   14.0   20.0   11.0   14.0 主な前提諸元 今回予想   25中計 亜鉛LME価格($/t)   3,200   2,800 為替(円/US$)   155   145 上記の財務目標につきましては、2026年5月21日現在において入手可能な情報に基づき算出したものであり、今後様々な要因により実際の業績が記載の目標数値と異なる場合があります。 中期経営計画「25中計」の進捗状況につきましては、当社ホームページのIR・投資家情報に、2026年5月21日付で掲載されております「中期経営計画「25中計」進捗説明会」をご参照下さい。 https://www.mitsui-kinzoku.com/LinkClick.aspx?fileticket=Qm2Jc2k%2bpgo%3d&tabid=159&mid=1060&TabModule1202=0
事業等のリスク9,783字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社が判断したものであります。 なお、2025年4月1日付で実施した組織再編を踏まえて記載しています。 当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、経営成績等)は、様々な要因によって、重要な影響を受ける可能性があります。当社グループでは、経営成績等やビジネスモデル、長期的価値創造に直接影響を与え、事業の継続や企業の存続を脅かす可能性のあるリスクを特定しています。また、リスクへの対応力を向上させるため、リスクマネジメントの推進体制や仕組みの整備・改善に取り組み、対応策を検討し実施しています。 分類   区分   リスクの内容・対応策等 顕在化した場合に 緊急性の高いリスク   感染症の 大規模流行   感染症の大規模流行のリスクが顕在化した場合、当社グループやサプライチェーンの従業員に感染が拡大する恐れがあります。また、国や地域ごとの緊急事態宣言等により、サプライチェーンや当社グループの事業活動が制限を受ける可能性があり、感染症の大規模流行のリスクが、当社グループの経営成績等に重要な影響を与える可能性があります 。当社グループはこれらのリスクが顕在化した際には、「緊急事態発生時の対応に関する規則」に基づき、人命の保護を最優先に、BCP等を実施し、資産を守りサプライチェーンを維持し、操業の早期復旧と継続を図ります。当社グループでは、三井金属BCMマネジメント活動サイクルによりBCP等の対策の有効性を改善し、適宜見直すといったBCM活動を継続的に推進し、感染症の大規模流行に係るリスクの低減を図っています。 大規模自然災害   地震や、気候変動の進行による大規模な台風、集中豪雨の発生により、大規模自然災害のリスクが全世界的に増大しています。大規模自然災害のリスクが顕在化した場合、従業員、生産設備等の資産、サプライチェーンにおいて被害が発生する恐れがあります。これらの被害により当社グループの調達、生産、製品販売に支障が生じ、大規模自然災害のリスクが、当社グループの経営成績等に重要な影響を与える可能性があります。当社グループはこれらのリスクが顕在化した際には、「緊急事態発生時の対応に関する規則」に基づき、人命の保護を最優先に、BCP等を実施し、資産を守りサプライチェーンを維持し、操業の早期復旧と継続を図ります。当社グループでは、三井金属BCMマネジメント活動サイクルによりBCP等の対策の有効性を改善し、適宜見直すといったBCM活動を継続的に推進し、大規模自然災害に係るリスクの低減を図っています。 情報セキュリティ   当社グループでは、顧客等のステークホルダー及び当社グループの機密情報を含む事業活動に伴う様々な情報を保持・管理しています。サイバー攻撃や関係者の故意又は過失、生成AIの不適切な利用等により、これらの情報の漏洩、改ざん、消失が起きた場合、顧客や社会からの信用を失うだけでなく、事業活動の停止、多額の損害賠償の請求や訴訟の恐れがあります。結果として、情報セキュリティに係るリスクが、当社グループの経営成績等に重要な影響を与える可能性があります。当社グループでは、ICTを活用し機密情報を統一的に管理し、ICTセキュリティ規則の遵守及び運用しているシステムのリスクアセスメントや提携先との秘密保持契約締結により、情報セキュリティに係るリスクの低減を図っています。また、国内外の事業所・関係会社における機密情報の管理体制の構築及び構築された体制の運用状況の監査を定期的に実施し、機密情報の管理状況をモニタリングしています。加えて、国際情勢の変化やICT技術の進歩に伴い、想定していなかった新たなリスクが日々脅威として増え続けているとも認識しており、事前予防もさることながら、「新しいリスクは発生するもの」という認識の下で、緊急時にできる限り迅速・的確に対応するべくSOC(Security Operation Center:サイバー攻撃の検出・分析・対策を行なう組織)やCSIRT(Computer Security Incident Response Team:セキュリティインシデントが発生した際の対応専門組織)の継続的な強化を図っています。 分類   区分   リスクの内容・対応策等 財務リスク   相場変動   亜鉛、鉛、銅等の非鉄金属の価格はロンドン金属取引所(LME:London Metal Exchange)、その他の国際市場で決定されます(以下、LME相場等)。LME相場等は国際的な需給バランス、世界の政治経済の状況や投機的取引等の影響を受けて変動します。LME相場等が著しく低下し、さらに、その状態が長期間続いた場合には、相場変動リスクが、当社グループの経営成績等に重要な影響を与える可能性があります。相場変動に対しては、リスクヘッジを目的とし、必要に応じて商品先渡取引を利用することで、相場変動リスクの影響の低減を図っています。 為替変動   亜鉛精鉱等の輸入原料価格や、非鉄金属地金の国内価格は、米ドル建てのLME相場等を基準に決定され、当社グループが製錬事業から得る製錬収入(マージン)も、実質的に米ドル建てとなっています。また、機能材料分野他の製品等の輸出から得られる収入も、外国通貨建てとなっています。したがって、為替レートが大きく円高に振れ、その期間が長期間にわたって継続した場合には、為替変動リスクが、当社グループの経営成績等に重要な影響を与える可能性があります。為替変動に対しては、リスクヘッジを目的とし、必要に応じて為替予約取引を利用することで、為替変動リスクの影響の低減を図っています。 資金調達   安定的な資金調達を図るため、金融機関との間でシンジケートローン及びコミットメントライン契約を締結しており、契約には一定の財務制限条項が付されています。当社グループがこれらに抵触した場合、期限の利益を喪失し、一括返済を求められる等、資金調達リスクが、当社グループの経営成績等に重要な影響を与える可能性があります。当社グループの財政状態は、財務制限条項に照らして問題のない水準にありますが、随時モニタリングを行い、資金調達リスクの低減を図っています。 年金資産運用   従業員に対する退職給付費用及び債務は、割引率等数理計算上で設定される前提条件や年金資産の長期期待運用収益率に基づいて算出されています。実際の結果が前提条件と異なる場合、年金資産運用のリスクが、当社グループの経営成績等に重要な影響を与える可能性があります。年金資産の運用については、運用機関から意見を聴取した上で、分散投資を前提に政策的資産構成割合を策定しています。また、運用状況を定期的にモニタリングし、年金資産の運用方針(運用期間及び運用割合)の見直しを行い、年金資産運用のリスクの低減を図っています。 セグメントにおける リスク   機能材料 セグメント   機能材料セグメントにおいては、金属/貴金属相場及び為替相場の変動等により、原材料の調達・製品販売の採算悪化や棚卸資産の評価損益の変動が生じ、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、中国等における競合品の台頭による価格競争の激化、代替技術の進展による技術優位性の低下及び市場シェアの減少、景気後退等による需要の減少、輸入関税の変更、レアメタルに係る輸出規制等も、業績及び事業継続に影響を及ぼす可能性があります。さらに、環境規制の強化や炭素税導入等によるコスト増加、人材不足、自然災害等による操業停止又は稼働率低下が発生する可能性があります。これらに対し、高付加価値製品・差別化技術の開発、適正な価格設定、棚卸資産の適正化、関係当局・顧客との連携、調達・販売先の複線化、法令遵守及び災害対応体制・エネルギー管理の強化により、影響の低減に努めています。 金属 セグメント   金属セグメントは、上記「財務リスク」に記載のとおり、相場変動及び為替変動のリスクを有しており、当社グループの経営成績等に重要な影響を与える可能性があります。これらのリスクに対しては、リスクヘッジを目的とし、必要に応じて商品先渡取引・為替予約取引を利用することで、変動リスクの影響の低減を図っています。また、ロシア・ウクライナ情勢を背景として石油・石炭・LNG・電力等エネルギーコストが急騰しており、さらに、近年のカーボンニュートラル実現に向けた世界的な趨勢の下、当セグメントとしても化石燃料の使用削減への取り組みが急務となっています。これらのリスクに対し、一部実施している排出係数が小さい電力会社・電力契約への切替に加え、CO2低減製品・SDGsに貢献する製品の提供等による新たな価格政策、再生可能エネルギー・CO2フリー電力購入等を両輪として新たに検討し、対応して参りたいと考えています。さらに、環境意識の高まりに伴う世界的なリサイクル原料市場の拡大を背景に、製錬ネットワークに銅製錬のプロセスを有機的に繋げたことで、多種多様なリサイクル原料の獲得及び増処理を推進している一方で、生産設備の老朽化や増処理に伴う設備への高負荷操業の継続、新規原料の処理等に起因する、設備故障を含む操業トラブルが発生するリスクがあり、結果として、当社グループの経営成績等に重要な影響を与える可能性があります。当社グループでは、日々の設備保全とともに、中長期的視点において適切なタイミングでの設備投資や工程改善を通じて操業リスクの低減と安定操業に努めています。さらに、亜鉛製錬事業においては、東邦亜鉛株式会社の事業再編に伴い当社とDOWAメタルマイン株式会社の二社体制となったことを踏まえ、一層の安定操業・安定供給の維持に努めてまいります。 分類   区分   リスクの内容・対応策等 セグメント横断的 リスク   製品の品質   当社グループの製品は、電子機器や自動車等に幅広く利用されており、品質問題が発生した場合、バリューチェーンの広範囲に影響を及ぼす可能性があります。例えば、機能材料では、銅箔の様に携帯電話や様々な電気電子機器の配線材料・部品材料として使われる製品が多く、その特性不良がクレーム等につながる可能性があり、また、自動車用の部品、材料について、当社製品の品質に欠陥があった場合には、重大事故の発生や大規模リコールにつながる恐れがあります。当社グループでは、2024年10月に発覚した、当社子会社での品質不適切事案に関し、特別調査委員会を設置し、調査結果を2025年4月4日に公表しました。同様の事案を二度と繰り返さないよう、従来から取り組んできた、(新規事業を含む)事業分野の業態に応じた品質保証体制の構築や、品質マネジメントシステムに基づく品質管理の強化に加え、当該子会社に限らず、グループ全体として、この1年、再発防止対策を講じてまいりました。具体的には、4月4日を品質の日とすると共に、リスクベースアプローチに基づく優先拠点の緊急点検(抜き打ち監査)、検査データのデジタル化及び検査表作成システムの導入、全階層を対象とした品質コンプライアンス教育、役員による月次のメッセージ配信、品質保証ガイドラインの改善・運用強化、並びに守れる規格の締結等を展開してまいりました。今後も品質コンプライアンスを最優先事項として、全社一丸となって品質保証活動に取り組んでまいります。 第三者との提携   当社グループは、将来の成長商品及び成長事業となり得る新事業の継続的な創出を図っています。この一環として、当社との事業シナジーが見込まれる国内外の企業やベンチャー等の第三者との間で、共同開発、戦略的提携、事業提携や事業買収等を行う可能性があります。第三者との提携においては、提携先における技術開発の遅延や技術競争力の低下、事業環境の変化、提携先の財務状況の悪化等により、当社グループが想定する新事業の創出や成長が実現しない可能性があります。また、提携先への出資を行っている場合には、これらの状況により、出資金額の回収が困難となり、減損損失を計上する等のリスクが生じる可能性があります。これら第三者との提携に係るリスクが、当社グループの経営成績及び財政状態等に重要な影響を与える可能性があります。当社グループでは、提携に際して適切なデュー・ディリジェンスを実施し、提携先の技術力、事業内容及び財務状況等を慎重に評価するとともに、当社の経営ノウハウ、技術及び人材等を活用することで、第三者との提携に係るリスクの低減に努めています。 カントリー リスク   当社グループはグローバルに事業活動を展開しており、サプライチェーンも国内外に拡がっています。拠点所在国・地域及び事業関連国・地域における地政学リスクの高まりや「紛争」、政治状況の不安定化(テロやクーデターを含む)、加えて各国における政策転換、通商規制の強化、経済制裁や保護主義的な動き等のカントリーリスクが、当社製品の需要の減少や原材料・物流コストの増加等に繋がり、当社グループの経営成績に重要な影響を与える可能性があります。とりわけ、米国をはじめとする主要国の通商政策の変更や追加関税措置等については、その影響を完全に見通すことは困難であり、顧客企業の生産・投資計画の見直しによる販売数量の減少や、当社製品の販売及び原材料調達におけるコスト増加を通じて、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、外務省等の行政機関が発信する情報、顧客企業及びサプライヤー企業からの情報、民間シンクタンクの分析、各種報道等を通じて情報の収集・評価を行っています。事業活動に影響を及ぼし得る事象を継続的にモニタリングし、サプライチェーンの多元化等を含め、カントリーリスクによる影響の低減に努めています。 労働力の不足   日本国内において、生産年齢人口減少に伴う採用競争の激化、及び今後見込まれる定年退職者の増加により、当社グループの労働力不足に係るリスクが当社グループの経営成績等に重要な影響を与える可能性があります。当社グループでは優秀な人材を確保するため、採用を強化するとともに、年齢に関わらず、活躍し続けられる会社を目指して、定年年齢の引き上げを行っています。そして、多くの方が当社グループを選択しいきいきと働いてもらえる会社となるために、多様な人材が働きやすく働きがいのある職場環境を整え、キャリア開発支援や教育を継続的に実施しています。また、昨年に引き続きベースアップも実現いたしました。さらに、ICT導入等により生産性の向上を図り、労働力不足に係るリスクの低減に努めています。 分類   区分   リスクの内容・対応策等 経営成績等に影響を与えうるESGリスク(注1)   環境   当社グループは「環境と調和した事業活動」をマテリアリティと位置付け、気候変動対応を含む環境全般を重要な経営課題と認識しています。環境を取り巻くリスクとして、各国の政策・法規制強化による事業への影響、対応の遅れによるレピュテーション低下、気候変動に伴う物理的影響や自然資本の毀損を共通のリスクと捉えています。これらに対応するため、当社グループは環境を構成する各項目に、以下の通りリスクの把握と低減に向けた取り組みを進めています。①温室効果ガス排出及びエネルギー管理当社グループが属する非鉄金属業界は、相対的に温室効果ガス排出が多い産業特性を有しています。近年は国内外で進む脱炭素政策の影響を受け、排出量取引制度の開始や排出削減に向けた設備投資等により、事業コストが上昇する可能性があります。さらに、地政学的緊張等を背景とする社会情勢不安により、エネルギー調達の不確実性が高まっています。また、脱炭素に関する顧客ニーズの変化を踏まえ、当社グループではエネルギー調達と温室効果ガス排出抑制の両面を考慮し、環境貢献製品の提供やサプライチェーンへの対応強化等に努めています。加えて、機関投資家やESG評価機関から、開示情報の精緻化・拡充が求められています。これを踏まえ、SSBJ基準やGHGプロトコル改訂に対応した気候関連対応の情報開示に向け、準備を進めています。②水の管理水は地球上の重要な資源であり、当社の事業活動にとっても必要不可欠な要素です。一方で、気候変動の進行や水資源を巡る環境変化等により、水ストレスの高い地域を中心に取水制限や水供給の不安定化が生じ、当社の生産活動や操業コストに影響を及ぼす可能性があります。こうした水関連リスクに対応するとともに水資源の持続可能な利用を図るため、当社は各工程における水資源利用効率の向上に取り組むとともに、水ストレスの高い地域を中心に取水量削減目標を設定し、計画的な取水量削減を進めています。あわせて、水の管理に関する規制基準を遵守し、排水量及び排水の水質について適切な管理目標を定めたうえで、関連法規制に沿った排水量・水質管理と汚染物質の排出抑制の徹底により、水質汚染の防止に努めています。これらの取り組みを通じて、水資源に関するリスクの低減と環境負荷の最小化を目指してまいります。③廃棄物と有害物質の管理当社は、廃棄物及び有害物質について、総廃棄物量並びにPRTR制度に基づく届け出対象物質の排出量について削減目標を設定し、その達成に向けた取り組みを進めています。廃プラスチックについても、プラスチック資源循環法に基づき削減目標を定め、発生抑制及び削減に取り組むとともに、リサイクル原料の使用率向上にも努めています。④生物多様性への影響生物多様性への影響については、一部拠点での予備スタディを踏まえ、影響の把握と低減・回復に向けた取り組みを推進し、環境リスクの低減を図っています。また、TNFD提言に沿った情報開示に向け、アドプター登録のうえ、LEAPアプローチに基づく分析・評価を進め、影響・依存並びにリスク・機会を把握し、開示の充実と経営への反映を検討していく方針です。 社会   当社グループは、ESG項目の内、社会リスクとして、「人権」、「安全衛生」、「公正な事業慣行」を特定しています。①人権当社グループの事業やサプライチェーンにおいて、特に鉱業特有の人権リスクや、鉱物サプライチェーン上の人権リスクがあると認識しています。人権侵害が発覚した場合、調達や生産への影響だけではなく、当社グループのレピュテーションリスクにもつながり、結果として、人権リスクが、当社グループの経営成績等に重要な影響を与える可能性があります。これらのリスクに対し、当社グループは、人権方針と人権基準に基づき、各対象に対し人権デュー・ディリジェンスを行っています。社内については、各拠点での人権デュー・ディリジェンスの実施、また、特に外国人労働者の人権尊重について課題調査及び是正措置に取り組んでいます。加えて人権尊重に係るグループ全体のルールを整備するとともに社内の教育を実施し対応を進めています。サプライチェーンについては、調達方針を定め、サプライヤーデュー・ディリジェンスを実施しています。デュー・ディリジェンスでは、リスク評価を実施しリスクが高いと評価された人材派遣会社等の非生産材サプライヤー含む重要サプライヤーに対し調査を行っています。課題が特定されたサプライヤーにはエンゲージメントを行い改善を実施いただき、人権リスクの低減を図っています。地域コミュニティ(鉱山地域含む)については、操業中の鉱山に対し、鉱山事業に係る自己評価アンケートを実施しています。 分類   区分   リスクの内容・対応策等 経営成績等に影響を与えうるESGリスク(注1)   社会   ②安全衛生当社の作業従事者には安全や衛生に係る労働災害が発生するリスクがあります。特に重篤な労働災害は人的損失、操業停止、行政指導等につながることから、安全衛生に係るリスクが当社グループの経営に重大な影響を与える可能性があります。労働安全衛生を管理するために、主要拠点では、ISO45001を取得し、労働安全衛生マネジメントシステムに基づきPDCAを回し、レベルアップを図っています。また、作業従事者に対し、安全衛生の関連法規やルールの遵守・危険感受性を高めるための研修、非常時に備えた訓練、個別作業ごとの保護具や工具の使用等についてトレーニングを実施し、安全衛生に係るリスクの低減を図っています。 ③公正な事業慣行当社グループ内や政治、行政、サプライヤー等ステークホルダーとの間で、贈収賄や反競争的行為といった不正な行為が発生した場合、ペナルティやレピュテーションリスクにつながり当社グループの経営成績等に重要な影響を与える可能性があります。また、各国法制も情勢により変化することから、グローバルな事業展開をする中において、より感度を上げて対応していく必要があると認識しています。当社グループは、公正な事業慣行を徹底する施策として、役員や従業員を対象に研修を継続実施し、各拠点において、競合他社等との接触機会のモニタリング、サプライヤーとの関係を含めた法務監査を行っており、また、海外拠点を中心に、順次、サプライヤーとの贈収賄禁止協定書の締結を進め、公正な事業慣行に係るリスクの低減を図っています。 ガバナンス   当社グループは、ESG項目の内、ガバナンスリスクとして、「コーポレート・ガバナンス」、「コンプライアンス」を特定しています。当社グループは、持続的に企業価値を高めるために、コーポレート・ガバナンスの仕組みや機能を規律づけ、ガバナンスの実効性が強化されるよう改善を図っています。しかしながら、将来的に、事業・外部環境の変化等により不測の事態が発生した場合、ガバナンスの実効性が低下する恐れがあります。ガバナンスの実効性の低下は、法令違反等のコンプライアンスのリスクにつながる可能性もあり、訴訟やレピュテーションリスクが生じる恐れがあります。結果として、ガバナンスリスクが、当社グループの経営成績等に重要な影響を与える可能性があります。ガバナンスの実効性を確保するため、コーポレートガバナンス・コードを踏まえたモニタリング機能の強化により、2024年6月より移行した監査等委員会設置会社に適した、取締役会を中心としたガバナンス機能の確立・向上を図っています。また、当社グループの全員が共有すべき価値観及び行動のあり方を示す規範である「行動規範」を制定し、「コンプライアンスガイドブック」によりその周知を行っています。加えて、当社グループにおけるコンプライアンス全般を統括する組織として、2026年3月1日付で社長を委員長とし、コンプライアンスについての最上位の独立した委員会であるコンプライアンス委員会を設置し、平時におけるコンプライアンス違反の未然防止及び有事における迅速かつ適切な対応を図っています。これらを活用し、国内外全ての役員や従業員を対象としたコンプライアンス研修等によりコンプライアンス実践意識を浸透させるとともに、グループ全体での情報共有体制を強化し、グループ全体でのガバナンスリスクの低減を図っています。 (注)1.当社グループの持続可能性を実現するために、サステナビリティに関するマテリアリティを特定し取り組みを進めています。マテリアリティの内、特に当社グループの経営成績等に影響を与えうる項目を、ESGリスクと区分しています。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (経営成績等の状況の概要) 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 (1) 経営成績の状況 当連結会計年度の国内経済は、雇用・所得環境が底堅く推移する中、個人消費や設備投資の持ち直しにより、景気は緩やかに回復しました。 また、世界経済は、保護主義的な通商政策や中国経済の減速等の影響が懸念されたものの、米国を中心とした底堅い需要に支えられ、全体としては緩やかな成長を維持しました。 一方、足下では、中東情勢の急速な緊迫化やそれに伴うホルムズ海峡の航行制限・困難化を背景とした資源・エネルギー価格の変動や金融市場の不安定化等により、国内外の景気の下振れが懸念されています。 当社グループの事業環境 当社グループを取り巻く環境としては、鉛の平均価格は前年同期に比べ下落しましたが、亜鉛、インジウム、パラジウム及びロジウムの平均価格は上昇しました。為替相場は円安基調で推移しているものの平均レートは前年同期に比べ円高となりました。 また、半導体市場が堅調であったことから、半導体関連製品の販売量は増加しました。二輪向け排ガス浄化触媒はインド及び中国向け需要が堅調であったことから販売量は増加しました。 当社グループの取り組み 当社グループは、パーパス及び全社ビジョン(2030年のありたい姿)である「マテリアルの知恵で“未来”に貢献する、事業創発カンパニー。」を確実なものとするため、2025年度を初年度とする3ヵ年の中期経営計画「25中計」を策定し、昨年4月よりスタートしました。 「22中計」における現行施策のブラッシュアップ及び追加施策を実行するとともに、企業価値の向上を加速させるため、「経済的価値の向上」と「社会的価値の向上」を両立する統合思考経営を実践し、成長し続けるための重点施策に取り組みました。 機能材料部門では、高性能通信インフラ機器向け需要の伸長が見込まれる高周波基板用電解銅箔の生産体制を増強するとともに、2026年度以降の段階的な追加増強を決定しました。また、積層セラミックコンデンサ市場の需要の拡大に対応するため、アトマイズ銅粉の生産体制の増強を決定しました。 金属部門では、循環型社会への移行に伴い高まるリサイクルニーズに応えるため、製錬ネットワークを活用した有価金属の回収やリサイクル原料処理の技術力及び処理能力を強化しています。 事業創造本部では、次世代の蓄電池として期待されている全固体電池向け固体電解質(A-SOLiD®)の初期量産工場の建設工事を開始しました。また、環境・エネルギー領域のテーマである機能性多孔体事業の推進体制を強化し、パイロット試験設備での増産に引き続き、量産試作用設備の導入を決定しました。 これらの各部門での施策に加えて、事業ポートフォリオの動的管理に伴うベストオーナー探索により、自動車用ドアロックの製造・販売会社である三井金属アクト株式会社をはじめとする一部の子会社の株式を、資本効率を意識した経営の強化の一環として政策保有株式の一部をそれぞれ売却しました。 この結果、売上高は前連結会計年度に比べ、461億円(6.5%)増加の7,585億円となりました。 営業利益は前連結会計年度に比べ、銅箔の販売量が増加したことに加え、亜鉛等の非鉄金属相場が上昇したこと、また、相場の変動に伴う在庫要因が好転したこと等から、561億円(75.1%)増加の1,309億円となりました。 経常利益は前連結会計年度に比べ、営業利益が561億円増加したことに加え、持分法による投資利益が27億円増加したこと等から、603億円(78.9%)増加の1,367億円となりました。 特別損益においては、関係会社株式売却損190億円等を計上しました。加えて、税金費用及び非支配株主に帰属する当期純利益を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度に比べ、266億円(41.1%)増加の912億円となりました。 なお、売上高、営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益は、いずれも前連結会計年度に続いて過去最高を更新しました。 2025年4月1日付の全社的な組織改編に伴い、部門を従来の「機能材料」「金属」「モビリティ」「その他の事業」から、「機能材料」「金属」「自動車部品」「その他の事業」に変更しました。当該組織改編等により、部門別の前連結会計年度の売上高及び経常利益等については当該組織改編後の数値となっています。 当連結会計年度のセグメント別の概況 機能材料セグメント (金額:億円) 前連結会計年度   当連結会計年度   増減   増減率(%) 売上高   2,461   3,284   822   33.4 経常利益(セグメント利益)   403   665   262   65.0 〔銅箔〕 キャリア付極薄銅箔は、半導体パッケージ基板やスマートフォン用マザーボード向けの需要が堅調であったことから販売量は増加しました。プリント配線板用電解銅箔は、AIサーバー用途を中心とした通信インフラ向け多層基板の需要が堅調であったことから、高周波基板用電解銅箔等の販売量は増加しました。この結果、売上高は前連結会計年度に比べて増加しました。 〔排ガス浄化触媒〕 二輪車向け排ガス浄化触媒は、インド及び中国向けの需要が堅調であったことから販売量は増加しました。四輪車向け排ガス浄化触媒は、米国及びインドネシア向けの需要が低調であったことから販売量は減少しました。 また、主要原料であるパラジウム及びロジウムの平均価格が上昇したことから販売価格は上昇しました。この結果、売上高は前連結会計年度に比べて増加しました。 〔機能粉〕 電子材料用金属粉は、国内及び中国において、積層セラミックコンデンサ向けの需要が堅調であったことから販売量は増加しました。この結果、売上高は前連結会計年度に比べて増加しました。 〔電池材料〕 水素吸蔵合金は、自動車メーカーにおいて、当社製品の搭載車種の生産が減少したことから販売量は減少したものの、リチウムイオン電池用のマンガン酸リチウムは、海外向けの販売量が増加しました。この結果、売上高は前連結会計年度並みとなりました。 〔レアマテリアル〕 高純度酸化タンタルは、主要用途であるスマートフォン用SAWフィルターの市場環境の悪化により需要が低調であったことから販売量は減少しました。半導体装置保護膜材料は、半導体の高密度化により成膜及び焼結用部材向けの需要が堅調であったことから販売量は増加しました。この結果、売上高は前連結会計年度に比べて増加しました。 〔セラミックス製品〕 アルミナ系耐火物は、電子部品向けの需要が堅調であったことから販売量は増加しました。アルミ溶湯濾過装置は、海外の缶材向け需要が堅調であったことから販売量は増加しました。この結果、売上高は前連結会計年度に比べて増加しました。 〔薄膜材料〕 主力のディスプレイ用スパッタリングターゲットは、海外のパネルメーカーにおける現地調達の進展等により、国内及び海外向け需要が低調であったことから販売量は減少したものの、主要原料であるインジウムの価格が上昇したことから販売価格は上昇しました。この結果、売上高は前連結会計年度に比べて増加しました。 以上の結果、当部門の売上高は前連結会計年度に比べ、主要製品の販売量が増加したことに加え、貴金属価格が上昇したこと等から、822億円(33.4%)増加の3,284億円となりました。 経常利益は前連結会計年度に比べ、銅箔の販売量が増加したことに加え、需要動向を踏まえた販売価格の改定や販売構成の最適化に取り組んだこと等により、262億円(65.0%)増加の665億円となりました。 金属セグメント (金額:億円) 前連結会計年度   当連結会計年度   増減   増減率(%) 売上高   3,249   3,766   517   15.9 経常利益(セグメント利益)   445   750   305   68.7 〔亜鉛〕 国内の亜鉛メッキ鋼板向けは、建築需要の停滞や輸入の増加による影響があったものの、新規取引先の獲得により販売量は増加しました。一方で、輸出向け販売量が減少したことから、売上高は前連結会計年度に比べて減少しました。 〔鉛〕 国内の鉛蓄電池の需要は、自動車向け補修用途を中心に堅調に推移したものの、遮蔽板などその他の需要は低調であったことから販売量は前連結会計年度並みとなりました。一方、鉛のLME(ロンドン金属取引所)平均価格が前連結会計年度に比べ低下したことから、売上高は前連結会計年度に比べて減少しました。 〔金・銀〕 金・銀ともに国内価格は上昇したことから、売上高は前連結会計年度に比べて増加しました。 以上の結果、当部門の売上高は前連結会計年度に比べ、亜鉛の販売量は減少したものの、亜鉛等の非鉄金属相場が上昇したこと等により、517億円(15.9%)増加の3,766億円となりました。 経常利益は前連結会計年度に比べ、海外鉱石の調達条件の悪化はあったものの、亜鉛等の非鉄金属相場の上昇によるマージン改善、また、相場の変動に伴う在庫要因が好転したこと等により、305億円(68.7%)増加の750億円となりました。 自動車部品セグメント (金額:億円) 前連結会計年度   当連結会計年度   増減   増減率(%) 売上高   958   512   △446   △46.6 経常利益(セグメント利益)   7   △8   △15   - 〔自動車用ドアロック〕 当部門の主要製品である自動車用ドアロックの製造・販売会社であり、当社の連結子会社である三井金属アクト株式会社の全株式を2025年11月4日に譲渡しています。これに伴い、当連結会計年度の売上高及び経常損失については、2025年4月から2025年9月までの6カ月実績を計上しています。 以上の結果、当部門の売上高は前連結会計年度に比べ、446億円(46.6%)減少の512億円となりました。 経常損益は前連結会計年度に比べ、15億円減少の8億円の損失となりました。 その他の事業セグメント (金額:億円) 前連結会計年度   当連結会計年度   増減   増減率(%) 売上高   1,359   1,364   5   0.4 経常利益(セグメント利益)   16   39   23   137.2 〔各種産業プラントエンジニアリング〕 国内グループ企業及び海外向け大型工事案件の受注が堅調であったことから、売上高は前連結会計年度に比べて増加しました。 以上の結果、連結子会社の一部を期中に譲渡したこと等から、当部門の売上高は前連結会計年度に比べ、5億円(0.4%)増加の1,364億円となりました。 経常利益は前連結会計年度に比べ、連結子会社の一部を期中に譲渡したものの、各種産業プラントエンジニアリング部門の受注が堅調であったことに加え、持分法による投資利益が増加したこと等から、23億円(137.2%)増加の39億円となりました。 主要な品目等の生産実績の当連結会計年度の推移は、次のとおりであります。 セグメント   品目   単位   第1   第2   第3   第4   累計 四半期   四半期   四半期   四半期 機能材料   銅箔   生産量   千t   4   6   5   5   21 金属   亜鉛   生産量   千t   52   52   47   41   194 鉛   生産量   千t   18   17   18   16   70 自動車部品   自動車部品   生産金額   億円   211   225   ‐   ‐   436 * 亜鉛:共同製錬については当社シェア分 (2) 財政状態の状況 資産合計は、前連結会計年度末に比べ395億円増加の6,974億円となりました。 負債合計は、前連結会計年度末に比べ405億円減少の2,765億円となりました。 純資産合計は、前連結会計年度末に比べ800億円増加の4,209億円となりました。 以上の結果、自己資本比率は、前連結会計年度末に比べ8.7ポイント上昇の59.1%となりました。 なお、財政状態の詳細については、「(経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容)(3) 財政状態及びキャッシュ・フローの分析 ①財政状態の状況」に記載しています。 (3) キャッシュ・フローの状況 営業活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ108億円収入増加の875億円の収入となりました。 投資活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ35億円支出増加の244億円の支出となりました。 財務活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ95億円支出増加の531億円の支出となりました。 以上の結果、為替換算差額等を含めた現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は、前連結会計年度末に比べ138億円増加の582億円となりました。 なお、キャッシュ・フローの詳細については、「(経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容)(3) 財政状態及びキャッシュ・フローの分析 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しています。 (生産、受注及び販売の状況) (1) 生産実績及び受注状況 当社グループの生産・販売品目は広範囲かつ多種多様であり、また連結会社間の取引が複雑で、セグメントごとの生産実績及び受注状況を正確に把握することは困難なため、主要な品目等についてのみ「(経営成績等の状況の概要)(1) 経営成績の状況」において、各セグメントに関連付けて記載しています。 (2) 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前期比(%) 機能材料   328,447   33.4 金属   376,689   15.9 自動車部品   51,218   △46.6 その他の事業   136,487   0.4 調整額   △134,310 合計   758,532   6.5 (注) セグメント間の取引については、各セグメントに含めて表示しています。 (経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容) 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 重要な会計方針及び見積り 当社の連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成しています。その作成にあたっての重要な会計方針・見積りは、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)及び(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 (2) 経営成績の分析 ① 売上高 当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度に比べ、461億円(6.5%)増加の7,585億円となりました。なお、各セグメント及び主要製品別の分析については、「(経営成績等の状況の概要)(1)経営成績の状況」に記載のとおりであります。 ② 営業利益 機能材料セグメントの営業利益は、前連結会計年度に比べ、銅箔の販売量が増加したことに加え、需要動向を踏まえた販売価格の改定や販売構成の最適化に取り組んだこと等により、246億円(59.0%)増加の664億円となりました。 金属セグメントの営業利益は、前連結会計年度に比べ、海外鉱石の調達条件の悪化はあったものの、亜鉛等の非鉄金属相場の上昇によるマージン改善、また、相場の変動に伴う在庫要因が好転したこと等により、290億円(69.5%)増加の707億円となりました。 自動車部品の営業損益は、前連結会計年度に比べ、自動車用ドアロックの製造・販売会社であり、当社の連結子会社である三井金属アクト株式会社の全株式を2025年11月4日に譲渡したこと等により、18億円減少の8億円の損失となりました。 その他の事業セグメントの営業利益は、前連結会計年度に比べ、連結子会社の一部を期中に譲渡したものの、各種産業プラントエンジニアリング部門の受注が堅調であったこと等により、14億円増加の12億円となりました。 この結果、セグメントの調整額を加味した営業利益は、前連結会計年度に比べ、561億円(75.1%)増加の1,309億円となりました。 ③ 経常利益 当連結会計年度の経常利益は、前連結会計年度に比べ、営業利益が561億円増加したことに加え、持分法による投資利益が27億円増加したこと等から、603億円(78.9%)増加の1,367億円となりました。 なお、各セグメント別の分析については、「(経営成績等の状況の概要)(1) 経営成績の状況」に記載のとおりであります。 (3) 財政状態及びキャッシュ・フローの分析 ① 財政状態の状況 資産合計は、有形固定資産131億円等の減少があったものの、棚卸資産335億円、現金及び預金138億円等の増加により、前連結会計年度末に比べ395億円増加の6,974億円となりました。 負債合計は、支払手形及び買掛金132億円等の増加があったものの、長・短借入金、社債及びコマーシャル・ペーパー残高519億円等の減少があったことから、前連結会計年度末に比べ405億円減少の2,765億円となりました。 純資産合計は、親会社株主に帰属する当期純利益912億円等の増加に加え、剰余金の配当108億円の減少があり、前連結会計年度末に比べ800億円増加の4,209億円となりました。この結果、自己資本比率は、前連結会計年度末に比べ8.7ポイント上昇の59.1%となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益1,174億円、仕入債務の増加232億円、減価償却費297億円等の増加要因に対し、棚卸資産の増加504億円、売上債権及び契約資産の増加237億円等の支出を差し引いた結果、前連結会計年度に比べ108億円収入増加の875億円の収入となりました。 投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出344億円等から、前連結会計年度に比べ35億円支出増加の244億円の支出となりました。 財務活動によるキャッシュ・フローは、長・短借入金、社債及びコマーシャル・ペーパーの減少414億円及び配当金の支払額108億円等から、前連結会計年度に比べ95億円支出増加の531億円の支出となりました。 以上の結果、為替換算差額等を含めた現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は、前連結会計年度末に比べ138億円増加の582億円となりました。 ③ 財政状態及びキャッシュ・フロー指標のトレンド 回次   第97期   第98期   第99期   第100期   第101期 決算年月   2022年3月   2023年3月   2024年3月   2025年3月   2026年3月 自己資本比率(%)   37.6   40.1   43.5   50.4   59.1 時価ベースの自己資本比率(%)   30.0   29.1   42.0   37.8   230.0 キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)   3.7   5.1   2.7   2.2   1.3 インタレスト・カバレッジ・レシオ   32.5   21.8   29.9   29.6   41.2 (注)自己資本比率 :(純資産-非支配株主持分)/総資産 時価ベースの自己資本比率 :株式時価総額/総資産 キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ :営業キャッシュ・フロー/支払利息 ※各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により算出しています。 株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しています。 営業キャッシュ・フローは連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しています。 有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている長・短期借入金、社債及びコマーシャル・ペーパーを対象としています。 支払利息は、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しています。 (4) 資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社は、安定した経営を行う上で急激な市況変動や為替・非鉄金属相場の変動等に備えるため、一定の手元流動性を確保しています。一方、事業創造、機能材料を中心とした積極的な投資に加え、経済的価値とともに社会的価値の向上を目指す投資を計画しており、これらの投資等のための所要資金は、主に自己資金を充当することとしていますが、金融情勢や金利水準などを考慮しながら、資金需要に応じた調達に努めています。 手元流動性確保の手段としましては、短期社債(電子コマーシャル・ペーパー)発行枠500億円を設定しているほか、250億円を限度とした長期コミットメントライン契約を取引金融機関とシンジケーション形式により締結しています。 なお、キャッシュ・マネジメント・システム等によりグループ全体の資金効率の向上に努めています。 (5) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しています。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いていますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しています。 (6) 経営成績に重要な影響を与える要因について 「3.事業等のリスク」に記載のとおりであります。

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出典

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