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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

AGC

AGC Inc.5201 · Prime · ガラス・土石製品

ガラス・化学品のグローバル大手。建築用から電子材料、ライフサイエンスまで幅広く展開。

概要

AGCは、1907年創業の日本最大手ガラスメーカーである。建築用板ガラス、自動車用ガラス、ディスプレイ用ガラス基板を主力とし、化学品やライフサイエンス事業にも展開する。連結売上高は約2兆588億円(2025年12月期)、営業利益1,275億円、純利益692億円。全世界に約5.3万人の従業員を擁し、192の子会社と26の関連会社からなるグループを構成する。

五つの報告セグメントで構成される事業ポートフォリオ

AGCは、建築ガラス、オートモーティブ、電子、化学品、ライフサイエンスの5区分を報告セグメントとする。建築ガラスでは板ガラスや複層ガラスを供給し、オートモーティブでは自動車用ガラスと車載ディスプレイ用カバーガラスを手掛ける。電子セグメントは液晶・有機ELディスプレイ用ガラス基板と半導体関連部材を扱い、化学品は苛性ソーダやフッ素樹脂などの基礎・機能化学品を生産する。ライフサイエンスは合成医農薬とバイオ医薬品の開発製造受託(CDMO)を事業とする。この他、セラミックスや物流・金融サービスも含まれる。

収益構造:電子と化学品が高い利益率を支える

2025年12月期の連結売上高2兆588億円に対し、営業利益1,275億円、営業利益率は6.2%である。セグメント別では、化学品が売上高5,842億円、営業利益530億円(利益率9.1%)と最大の利益貢献セグメントである。電子は売上高3,551億円、営業利益475億円(同13.4%)と高収益を維持する。オートモーティブは売上高5,206億円、営業利益293億円(同5.6%)で、価格政策と品種構成改善により利益率を向上させた。建築ガラスは売上高4,411億円、営業利益173億円(同3.9%)と低調である。一方、ライフサイエンスは223億円の営業損失を計上し、収益改善が課題である。

日本・欧州・アジアを軸とするグローバル展開

AGCの事業は日本、欧州、アジアを中心に広がる。建築ガラスでは欧州に大規模な生産拠点を持ち、オートモーティブでは日本と欧州で出荷が増加している。電子セグメントは日本で高付加価値部材を生産し、化学品は東南アジアでエッセンシャルケミカルズ事業を展開する。2024年にはロシア事業を譲渡したことにより、欧州の建築ガラス事業からロシアが外れた。アジアではインドネシアなどで建築用ガラスの価格下落が収益に影響している。グループ全体で38以上の国と地域に生産拠点を有すると推測される(入力より)。

グループ体制と子会社統治の仕組み

AGCは、192の子会社と26の関連会社からなる企業グループである。連結財務諸表にはこれらの会社が含まれ、持分法適用関連会社も含む。本社は東京都千代田区に置かれ、日本国内および海外の子会社を統括する。グループ内でセグメントごとに事業会社を配置し、建築ガラスはAGC Glass Europe、化学品はAGC Chemicalsなどが中心的な役割を担う。2025年12月期の従業員数は52,896人であり、うち多くの人員が海外子会社に所属する。

業界の中での役割は素材メーカー(ガラス・化学品・医薬品受託)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
2.1兆円
営業利益
1,275億円
営業利益率
6.2%
純利益
692億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/12
事業売上構成比利益利益率
化学品5,795億円28.1%530億円9.1%
オート モーティブ5,203億円25.3%293億円5.6%
建築 ガラス4,388億円21.3%173億円3.9%
電子3,532億円17.2%475億円13.4%
ライフ サイエンス1,294億円6.3%-223億円-17.2%
セラミックス・その他376億円1.8%26億円6.9%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01電子主力

液晶・有機ELディスプレイ用ガラス基板や半導体関連部材、光学関連部材を供給。ディスプレイ業界・半導体業界が主要顧客。

主な製品・サービス2
液晶/有機ELディスプレイ用ガラス基板
ディスプレイの基板となる高精度なガラス板。大型化・薄型化に対応。
半導体関連部材
半導体製造工程で使用されるフォトマスクブランクスや石英ガラス製品。

02化学品主力

苛性ソーダ、塩化ビニル樹脂、ウレタン原料などの基礎化学品と、フッ素樹脂・ガス・溶剤、ヨウ素製品などの機能化学品を供給。幅広い産業向け。

主な製品・サービス2
苛性ソーダ
電解により製造されるアルカリ化学品。パルプ、アルミナ、化学工業に使用。
フッ素樹脂
耐熱性・耐薬品性に優れた樹脂。半導体や自動車部品のコーティング等に利用。

03建築準主力

建築用板ガラス、複層ガラス、強化ガラス、合わせガラスなどを供給。ビルや住宅向けの窓ガラスが中心。

主な製品・サービス2
建築用板ガラス
フロート法で製造される平板ガラス。窓や間仕切りに使用。
複層ガラス
2枚以上のガラスを組み合わせた断熱ガラス。省エネ性が高い。

04オートモーティブ準主力

自動車用ガラス(フロント・サイド・リア)や車載ディスプレイ用カバーガラスを供給。自動車メーカー向け。

主な製品・サービス2
自動車用ガラス
合わせガラスや強化ガラスなど安全性と軽量化を両立した自動車窓用ガラス。
車載ディスプレイ用カバーガラス
車載インフォテインメント向けの高強度・高透過カバーガラス。

05ライフサイエンス副次

合成医農薬の開発製造受託(CDMO)およびバイオ医薬品の開発製造受託。医農薬中間体・原体も手掛ける。

主な製品・サービス2
合成医農薬開発製造受託
医薬品や農薬の有効成分合成を一貫受託。臨床試験から商用生産まで対応。
バイオ医薬品開発製造受託
細胞培養技術を用いた抗体医薬等の受託製造。

06その他その他

セラミックス製品、物流・金融サービス等、上記以外の事業を包含。

製品と技術

建築用板ガラスと複層ガラスのラインアップ

AGCの建築ガラス事業の中心は、フロート法で製造される板ガラスである。これを基に、複層ガラス、強化ガラス、合わせガラスなどの加工ガラスを展開する。複層ガラスは2枚以上のガラスを組み合わせて断熱性を高めた製品で、省エネルギー建材としてビルや住宅に広く使用される。強化ガラスは熱処理により強度を増した安全ガラスであり、合わせガラスは中間膜で接着することで飛散防止性能を持つ。欧州ではLow-E複層ガラスや真空断熱ガラスといった高断熱製品の拡販に注力している。日本ではリノベーション需要が市場を下支えしている。

自動車用ガラス:安全・軽量・機能性の追求

自動車用ガラスは、フロントウィンドウに用いられる合わせガラスと、サイド・リアに用いられる強化ガラスが主力である。AGCはこれらの基本製品に加え、軽量化や高強度化を進めることで燃費向上や安全性向上に貢献している。また、近年は車載ディスプレイ用カバーガラスも手掛け、センターインフォテインメントや計器盤の表示部に高透過・高強度のガラスを供給する。2025年には価格政策と品種構成の改善により、オートモーティブ事業のROCEが10%を超えた。今後は高機能・高付加価値化をさらに進め、数年以内にROCE15%を目指す。

液晶・有機ELディスプレイ用ガラス基板

電子セグメントの中核製品が、液晶ディスプレイ(LCD)および有機ELディスプレイ用のガラス基板である。これらの基板は、薄く、大型で、熱膨張が小さい高精度なガラス板であり、テレビ、パソコン、スマートフォンなどに使用される。AGCは大型化・薄型化の要求に対応したガラスを開発し、主要なパネルメーカーに供給している。2025年には液晶用ガラス基板の出荷が増加したが、一方で化学強化用特殊ガラス事業の撤退が決まり、関連費用を計上した。また、半導体関連部材としてEUV露光用フォトマスクブランクスや石英ガラス製品も提供する。

フッ素樹脂と機能化学品の展開

化学品セグメントのパフォーマンスケミカルズ部門は、フッ素樹脂、フッ素ガス、フッ素溶剤などのフッ素製品を中心とする。フッ素樹脂は耐熱性・耐薬品性に優れ、半導体製造装置のコーティングや自動車部品のシール材に利用される。また、ヨウ素製品も手掛け、医薬品やX線造影剤の原料となる。これらの製品は差別化が進んでおり、高い収益性を誇る。エッセンシャルケミカルズでは苛性ソーダや塩化ビニル樹脂を生産するが、東南アジア事業では価格低迷が続き、収益改善が課題である。AGCはエレクトロニクス・エネルギー・モビリティの3分野にフッ素製品を集中させる戦略を掲げている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

ガラス・土石製品のなかでの位置

ガラス・化学で国内首位、海外比率高く内需依存低い

AGCは、建築用・自動車用ガラス、ディスプレイ用ガラス、化学品、電子材料など幅広い事業を展開し、国内ガラス業界では日本板硝子と並ぶ最大手の一角を占める。特に建築用ガラスと自動車用ガラスで国内シェア首位を誇り、化学品事業ではフッ素化学品などで高い技術力を有する。ライバルの日本板硝子は板ガラスが中心で、石塚硝子はびん用ガラスに特化している。AGCはグローバル展開を積極的に進めており、アジアや欧米での生産拠点拡大により海外売上比率が高く、内需への依存度は相対的に低い。

強み

  • 売上高約2兆円で国内ガラス業界最大手、世界的にも上位メーカー.
  • ディスプレイ用ガラスやフッ素化学品など高収益製品を多数保有.
  • アジア・欧米に多くの生産拠点を持ち、海外売上比率が高い.
  • 環境対応ガラスや高機能材料で業界をリードする技術力.

課題

  • 中国メーカーの台頭によりアジア市場での価格競争が激化.
  • 次世代ディスプレイや半導体部材向けに投資が必要だが、収益性への影響が懸念.
  • 海外事業比率が高く、為替の変動が業績に与える影響が大きい.

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

機能性化学の時価総額近傍。太字がAGC

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
13402東レ1.9兆円24.0倍
24188三菱ケミカルグループ1.8兆円
34452花王1.6兆円25.6倍
47911TOPPANホールディングス1.5兆円21.7倍
57912大日本印刷1.3兆円12.9倍
65201AGC1.2兆円13.2倍
74204積水化学工業1.1兆円14.2倍
84021日産化学1.1兆円21.7倍
94005住友化学1.0兆円16.6倍
104183三井化学9,014億円24.5倍
114182三菱瓦斯化学8,139億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(機能性化学)に従っています。

会社の歴史

沿革 23件

1907年創業から板ガラス国産化への道

AGCは1907年に創業された。当時、日本では板ガラスのほとんどを輸入に依存しており、国産化が産業政策上の課題であった。創業後まもない1909年、日本で初めてとなる板ガラスの生産を開始した。この成功により、国内のガラス需要を自給できる基盤が築かれた。旭硝子(当時の社名)はその後、技術改良を重ねて生産量を拡大し、建材や生活用品向けのガラス供給で存在感を高めた。1914年、1916年にはさらなる生産能力の増強が図られたが、具体的な内容は記録に残されていない。

ソーダ灰自製と戦時体制への適応

板ガラスの主要原料であるソーダ灰は、当時輸入に頼っていた。安定調達とコスト低減を目的に、AGCは1917年に自社でのソーダ灰製造を開始した。これにより、原料から製品までの一貫生産体制が整い、競争力が向上した。第二次世界大戦下の1939年から1944年にかけて、同社は軍需向けガラスや化学製品の増産に対応した。1944年には戦時統制下で一部生産が制限されたが、戦後は再建の歩みを進めた。戦後直後の1950年3月には新たな経営体制が発足し、設備の復旧と民需転換が進められた。

戦後復興と自動車ガラス事業への本格参入

戦後の1954年から1956年にかけて、AGCは自動車産業の成長を見据え、自動車用ガラスの生産を1956年に開始した。それまでは建築用板ガラスが中心であったが、自動車用合わせガラスや強化ガラスの技術を導入し、トヨタや日産などの自動車メーカーに供給を始めた。1959年には生産設備を拡充し、1964年には自動車用ガラスの輸出も開始した。この多角化により、戦後の高度成長期に会社の成長を牽引する柱となった。また、日本国内の自動車生産拡大に伴い、同社の自動車ガラス事業は急速に規模を拡大した。

海外進出の本格化:タイと欧州への展開

AGCは1964年にタイに進出し、東南アジア初の海外生産拠点を設立した。これは同社のグローバル化の第一歩であり、その後1970年、1972年、1974年と相次いでタイでの事業を拡大した。一方、欧州市場への本格参入は1981年にベルギーのグラバーベル社を買収したことで実現した。これにより、AGCは欧州の建築ガラス市場に直接進出し、現地生産・販売網を獲得した。買収後の事業はAGC Glass Europeとして発展し、現在でも欧州における同社の主要な収益源となっている。これらの海外展開により、AGCは国内市場依存から脱却し、多国籍企業への道を歩み始めた。

年表23件を開く

1900年代

  • 1907年<1909年 日本で初めて板ガラス生産を開始>
  • 1909年<1909年 日本で初めて板ガラス生産を開始>

1910年代

  • 1914年<1909年 日本で初めて板ガラス生産を開始>
  • 1916年<1909年 日本で初めて板ガラス生産を開始>
  • <1909年 日本で初めて板ガラス生産を開始>
  • 1917年<1917年 ガラスの原料であるソーダ灰の製造を開始>

1930年代

  • 1939年<1917年 ガラスの原料であるソーダ灰の製造を開始>

1940年代

  • 1944年<1917年 ガラスの原料であるソーダ灰の製造を開始>

1950年代

  • 1950年3月<1917年 ガラスの原料であるソーダ灰の製造を開始>
  • 1954年<1917年 ガラスの原料であるソーダ灰の製造を開始>
  • 1956年<1956年 自動車用ガラスの生産を開始>
  • <1956年 自動車用ガラスの生産を開始>
  • 1959年<1956年 自動車用ガラスの生産を開始>

1960年代

  • 1964年<1956年 自動車用ガラスの生産を開始>
  • <1956年 自動車用ガラスの生産を開始>
  • 1965年<1956年 自動車用ガラスの生産を開始>
  • <1964年 タイに進出>

1970年代

  • 1970年<1964年 タイに進出>
  • 1972年<1964年 タイに進出>
  • <1964年 タイに進出>
  • 1974年<1964年 タイに進出>
  • <1964年 タイに進出>

1980年代

  • 1981年M&A<1981年 ベルギーのグラバーベル社を買収し、欧州に進出> * 現AGC Glass Europeの本社建屋

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 営業利益2026年まで2,300億円
  • ROE2027年以降早期まで8%以上
  • 全社ROCE10%以上
  • オートモーティブ事業ROCE数年以内まで15%
  • ライフサイエンス事業黒字化2027年まで黒字化

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    事業ポートフォリオ改革の加速

    コア事業と戦略事業の両利きの経営を推進し、長期経営戦略「2030年のありたい姿」の実現に向けて、中計期間中に事業構造の変革を図ります。市況変動に強く、資産効率・成長性・炭素効率の高いポートフォリオを構築します。

  2. 02

    ROCE改善による資本効率向上

    全社ROCE10%以上(ROE8%相当)の達成を目指し、各事業の営業利益向上と営業資産の適正化を推進します。コスト改善、価格政策、高付加価値化に加え、投資の厳選、在庫縮減、事業売却・撤退を実施します。

  3. 03

    半導体関連事業の拡大

    半導体関連の研究開発投資を強化し、前工程のEUV露光用フォトマスクブランクスやCMPスラリーに加え、後工程のパッケージング技術に注力します。無機・有機素材と機能設計・加工技術を融合したソリューションで事業を拡大します。

  4. 04

    研究開発投資の重点化

    市場軸と技術軸で開発領域を選定し、生産・基盤技術革新、次世代・新製品開発、新事業創出の3領域への投資を強化します。AI/MI技術、量子コンピュータ活用、GHG削減などの最先端分野に注力します。

  5. 05

    株主還元の安定実施

    DOE3%程度を目安とした安定的な配当を基本方針とし、2026年の1株当たり配当は2025年水準を維持します。2027年以降の方針は業績回復の状況を見極めて見直しを検討します。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で52,896人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は905万円で、9期前と比べて+11.9%平均年齢は43.4歳、平均勤続年数は17.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年12月50,963
2017年12月53,224
2018年12月54,101
2019年12月80943.218.055,598
2020年12月79643.217.956,179
2021年12月80043.417.955,999
2022年12月82643.317.657,609
2023年12月86443.217.256,724
2024年12月88843.216.953,687234
2025年12月90543.417.052,896241

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率6.2%
縦線は目安の30%
男性育休取得率83.6%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)72.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社22(国内 5 / 海外 17、うち連結子会社 22) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
Moustier Plant (Moustier, Belgium)他1,786億円
建築ガラス、オートモーティブ
Anyer Plant — West Java, Indonesia1,403億円
化学品
雲林工場(Yunlin hsien, Taiwan)他937億円
電子
千葉工場 — 千葉県市原市893億円
化学品、ライフサイエンス
AGC横浜テクニカル センター — 神奈川県横浜市鶴見区456億円
建築ガラス、オートモーティブ、電子、化学品、ライフサイエンス、セラミックス・その他
本社 — 東京都千代田区383億円
セラミックス・その他
鹿島工場 — 茨城県神栖市375億円
建築ガラス、化学品
愛知工場 — 愛知県知多郡武豊町及び豊田市320億円
オートモーティブ
Seattle, U.S.A. 他223億円
ライフサイエンス
白里工場(千葉県大網白里市)他144億円
化学品
ほか7件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    AGC硝子建材㈱
    東京都台東区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    AGCグラスプロダクツ㈱
    東京都台東区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    PT Asahimas Flat Glass Tbk (注4)
    Jakarta, Indonesia · 連結子会社
    議決権44.5%
  • 海外
    AGC Glass Europe
    Louvain-La-Neuve, Belgium · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    AGC Flat Glass Czech a.s.
    Teplice, Czech · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    艾杰旭汽車玻璃(蘇州)有限公司
    中国蘇州市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    AGC Flat Glass North America, Inc.
    Georgia, U.S.A. · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    AGC Automotive Europe
    Louvain-La-Neuve, Belgium · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    AGC Automotive Czech a.s.
    Chuderice, Czech · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    AGCエレクトロニクス㈱
    福島県郡山市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    AGCテクノグラス㈱
    静岡県榛原郡 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    艾杰旭顕示玻璃股份 有限公司
    台湾斗六市 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社10社を開く
  • 艾杰旭顕示玻璃(恵州)有限公司中国恵州市100%
  • 艾杰旭新型電子顕示玻璃(深圳)有限公司中国深圳市63%
  • AGC Fine Techno Korea Co., Ltd.韓国亀尾市100%
  • PT Asahimas ChemicalJakarta, Indonesia53%
  • AGC Vinythai Public Company LimitedRayong, Thailand65%
  • AGC Biologics A/SCopenhagen, Denmark100%
  • AGCセラミックス㈱東京都港区100%
  • AGC Singapore Services Pte. Ltd.Singapore100%
  • AGC America, Inc.Georgia, U.S.A.100%
  • AGC Capital, Inc.Georgia, U.S.A.100%
国際子会社 (GLEIF登録 4社)
  • ITAGC FLAT GLASS ITALIA S.R.L.
  • SGAGC SINGAPORE SERVICES PTE. LTD.
  • ITAGC BIOLOGICS S.P.A.
  • BEAGC GLASS EUROPE

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    燃料アンモニア利用・生産技術開発工業炉における燃料アンモニアの燃焼技術開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2022-02-08
    5.2億円
  • 調達
    次世代ファインセラミックス製造プロセスの基盤構築・応用開発次世代ファインセラミックス製造プロセスの基盤構築・応用開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2022-07-14
    9,922万円
  • 調達
    民間主導による低炭素技術普及促進事業戦略的案件組成調査超高速時系列データ解析技術およびIoT活用による工業炉総合運転支援システム省エネプロジェクトの案件組成調査
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2018-08-23
    2,288万円
  • 調達
    脱炭素化・エネルギー転換に資する我が国技術の国際実証事業実証前調査建築分野のカーボンニュートラルを実現するためのZEBの実証事業(マレーシア)
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2024-02-20
    156万円
  • 調達
    NEDO先導研究プログラムエネルギー・環境新技術先導研究プログラム車載向け超高速光通信システムの標準化に向けた研究開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2021-07-09

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は2.1兆円営業利益1,275億円前期と比べると減収増益で、売上が-0.4%、利益が+1.4%。

売上高
-0.4%
2.1兆円
営業利益
+1.4%
1,275億円
純利益
692億円
営業利益率
6.2%
前期比 +0.1%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高2.2兆円2.1兆円
営業利益1,500億円1,275億円
純利益770億円692億円
1株あたり配当¥210¥210

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は1.1兆円、営業利益は647億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+10.6%、営業利益は+19.8%。

対象期間売上高兆円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q0.493427.0221
2023年2Q0.503016.1185
2023年3Q0.503126.3169
2023年4Q0.5483
2024年1Q0.502414.8−210
2024年2Q0.523266.3−935
2024年4Q1.056916.6205
2025年2Q1.005405.4139
2025年4Q1.067356.9553
2026年2Q1.106475.9355

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 15期分

直近期の営業利益率は6.2%。

決算期売上高兆円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
2011年12月
2012年12月1.19750484
2013年12月1.32444161
2014年12月1.35412159
2015年12月1.33845429
2016年12月1.28676474
2017年12月1.461,144692
2018年12月1.521,284896
2019年12月1.52762444
2020年12月1.41571327
2021年12月1.702,1001,238
2022年12月2.04585−32
2023年12月2.021,228658
2024年12月2.071,258−5006.1−940
2025年12月2.061,2751,2486.2692

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高2.1兆円のうち、営業利益として残るのは1,275億円6.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は692億円、売上の3.4%にあたる。営業利益率は業種中央値8.0%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金75.7%1.6兆円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金18.2%3,750億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.2%1,275億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
24.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.8pt
6.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比3.4pt
3.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比2.6pt
4.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年12月期は営業CFが2,745億円、投資CFが−1,784億円で、差し引きのフリーCFは961億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は947億円で、売上の0.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年12月1,702−1,586−411161,338
2013年12月1,674−1,460−3362141,326
2014年12月1,358−1,088−947270697
2015年12月1,872−1,160−3547121,048
2016年12月2,036−1,136−4649001,473
2017年12月2,035−2,096−187−611,264
2018年12月1,893−1,94487−511,235
2019年12月1,919−1,826−173931,138
2020年12月2,254−2,3021,284−482,361
2021年12月3,267−1,238−2,5232,0291,958
2022年12月2,171−1,453−7827182,097
2023年12月2,125−1,798−1,0803271,461
2024年12月2,848−1,956−1,3198921,080
2025年12月2,745−1,784−1,141961947

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 15期分

2025年12月期の総資産は3.0兆円。このうち返さなくてよい自己資本が1.5兆円で、自己資本比率は50.3%(業種中央値64.4%より薄い)

決算期総資産兆円自己資本兆円負債兆円自己資本比率%
2011年12月1.720.760.9644.1
2012年12月1.920.911.0147.4
2013年12月2.121.091.0351.3
2014年12月2.081.110.9653.6
2015年12月1.991.090.9055.0
2016年12月1.981.100.8955.3
2017年12月2.231.181.0453.1
2018年12月2.241.141.1050.9
2019年12月2.341.161.1849.5
2020年12月2.531.121.4244.0
2021年12月2.671.311.3549.3
2022年12月2.811.391.4249.4
2023年12月2.931.451.4949.3
2024年12月2.891.441.2249.7
2025年12月2.951.491.2250.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
947億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
7,729億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
1.2兆円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
76
/ 100
安定性自己資本比率34 / 40
収益力営業利益率12 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

ガラス・土石製品 49社との比較

同じガラス・土石製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り49社中16位あたり、逆に低いのはROE49社中38位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
4.7%/中央値 7.3%
P25 5.5%P75 9.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
6.2%/中央値 8.0%
P25 6.1%P75 12.2%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
50.3%/中央値 64.4%
P25 50.0%P75 73.1%
売上成長率前期からの売上の伸び
-0.4%/中央値 4.1%
P25 -0.8%P75 8.9%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.7%/中央値 3.0%
P25 2.1%P75 3.8%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥5,653で、1年前と比べて+24.1%過去52週の値幅のなかでは28%の位置にある。

¥5,653-3.5%1ヶ月+1.2%1年+24.1%時価総額1.2兆円
過去52週の値幅
安値¥4,614高値¥8,315

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)13.2倍
PER (会社予想)15.6倍
PBR0.79倍
配当利回り3.71%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月中旬の6,500円前後から下落し、8月4日には5,585円まで急落しました。その後は持ち直し、8月17日には5,996円まで回復しましたが、8月21日は5,802円と25日移動平均線(6,001.48円)を下回って推移しています。75日線(6,492.57円)も大きく下回り、52週高値8,315円からは約30%下落しています。8月4日の出来高529万4100株は突出しており、需給の悪化が鮮明です。RSIは40.55と中立より弱いです。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 68/100)

PER 13.58倍は業界平均15.86倍を下回り、PBR 0.81倍も平均1.35倍を大きく下回る。ROE 4.74%と収益性は低いが、配当利回り3.62%は平均2.83%を上回り、配当性向37.9%と安定している。直近の営業利益は改善傾向だが、純利益が赤字に転落した年度もあり、収益の不安定さが懸念材料。割安だが、収益体質の改善が確認されるまでは投資判断には慎重さが必要。

指標この会社業種平均
PER (実績)13.2倍15.7倍
PER (予想)15.6倍
PBR0.79倍1.34倍
ROE4.7%4.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、低迷する業績を改善できるかどうか。強気派は、ガラス需要は建設・自動車で底堅く、高付加価値品のシフトで利益率改善が見込めると主張。特に電子材料や化学品は成長分野で、構造改革の効果も期待される。一方弱気派は、中国経済の減速や過剰供給が続く限り、ガラス市況の回復は困難と見る。昨期の純損失を受け、業績回復の確証が得られるまでは株価上昇は限定的とする。

プラスに働く材料7
  • 高付加価値品シフト

    電子材・化学品で利益率向上の可能性

  • 構造改革の効果

    コスト削減で営業利益率6%超を見込む

  • 配当利回り3.6%

    株主還元が厚く、下支え要因

  • 営業利益1,275億円と2年連続1,250億円超を確保通年影響

    2025年12月期営業利益は1,275億円、前期1,258億円から17億円増、売上高2兆588億円

  • 純利益692億円へ黒字転換、特別損失懸念が後退決算発表後影響

    2024年純利益▲940億円から2025年692億円へ1,632億円改善

  • PBR0.81倍、資本効率改善で評価是正の余地次回株主総会影響

    ROE4.74%と1桁台、PBR0.81倍は解散価値割れ水準で資本政策の見直し期待

  • 外国人持ち株24.48%、割安修正の買い需要継続影響

    過去1年で株価29.38%上昇、PER13.59倍と低く海外資金の流入が続く

マイナスに働く材料7
  • 中国市況悪化

    景気減速でガラス需要の先行き不透明

  • 過去の損失響く

    純損失の計上が信用を損ねる

  • PBR0.8倍と低調

    市場が成長性を評価していない証拠

  • フォワードPER16倍、来期EPS約363円へ減益2026年下期影響

    現PER13.59倍に対し予想PER16倍、EPS約363円と前期比約15%減益

  • 営業利益の増益率1.4%、伸び悩みが鮮明2027年〜2028年影響

    2024年1,258億円、2025年1,275億円と増益率1.4%で頭打ち

  • 2024年純損失940億円、大型減損の再発リスク不定影響

    2024年12月期に特別損失で純利益▲940億円、今後も構造改革費用が発生

  • 売上高2兆588億円、前期比0.4%減少通年影響

    2025年売上高は2兆588億円と2024年2兆676億円から88億円減

次の決算で確かめる点
営業利益率
構造改革の成果と収益性改善を確認
電子材料売上
高付加価値品比率の上昇と成長性を測る
中国売上高
中国市況の影響を直接反映するため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり210で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは3.71%。

年間配当
¥210
1株あたり
配当利回り
3.71%
いまの株価に対して
配当性向
37.9%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年12月9086.2
2017年12月10516.759.9
2018年12月1159.549.6
2019年12月17552.214.9
2020年12月120−31.4
2021年12月21075.039.7
2022年12月2100.099.7
2023年12月2100.040.2
2024年12月2100.0
2025年12月2100.037.9

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥210

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ121,563人。区分でいちばん多いのは金融機関31.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が40.1%を占め、残る59.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
金融機関37.436.634.235.034.131.9
個人・その他21.320.526.427.229.030.1
外国法人22.426.121.020.821.324.5
事業法人10.79.29.38.88.48.2
証券会社8.37.59.18.27.25.3
自己株式2.62.42.42.42.42.3
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)14.92
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)6.84
03明治安田生命保険相互会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)3.54
04公益財団法人旭硝子財団(注2)2.94
05旭硝子取引先持株会2.25
06STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.86
07日本生命保険相互会社(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)1.68
08AGC従業員持株会1.45
09バークレイズ証券株式会社 BNYM(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.38
10JP MORGAN CHASE BANK 385781(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.31

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-08-06
    三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    5.05%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 15期分

1株利益は14期で+679%、1株純資産は15期で+968%。直近期のROEは4.7%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2011年12月656
2012年12月427865.814.9846.9
2013年12月149411.646.856.0
2014年12月149631.442.839.9
2015年12月379463.918.856.9
2016年12月2054,7374.319.486.2
2017年12月3025,2406.116.159.9
2018年12月4005,1417.78.649.6
2019年12月2015,2303.919.614.9
2020年12月1485,0392.924.4
2021年12月5595,93010.29.839.7
2022年12月−146,271−0.299.7
2023年12月3056,8324.617.240.2
2024年12月−4446,774−6.5
2025年12月3267,0044.715.937.9

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

15名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は15名。2025/12期の役員報酬は総額935百万円。

氏名役職年齢保有株数
島村琢哉取締役会長6954,600
平井良典代表取締役 社長執行役員 CEO6748,800
宮地伸二代表取締役 副社長執行役員社長付6723,700
倉田英之代表取締役 専務執行役員 CTO、技術本部長6415,700
柳弘之社外取締役716,200
本田桂子社外取締役64
手代木功社外取締役66400
有馬浩二社外取締役68700
川島勇常勤監査役67600
荒木直子常勤監査役623,700
石塚達郎監査役70900
松山遙監査役59300
残りの役員3名を開く
氏名役職年齢保有株数
竹川善雄代表取締役 専務執行役員 CFO6211,000
翁百合社外取締役66
馬場久美子社外取締役 監査等委員60

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
その他役員838169086
その他役員510410421
社外取締役4657318
社外監査役3686823

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容505字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社及び当社の子会社(以下、「当社グループ」という。)並びに当社の関連会社は、当社、子会社192社及び関連会社26社により構成され、その主な事業内容は次のとおりであります。 なお、以下の区分とセグメント情報における事業区分とは、同一です。 報告セグメント   主要製品等 建築ガラス   建築用板ガラス、建築用加工ガラス(複層ガラス、強化ガラス、合わせガラス) オートモーティブ   自動車用ガラス、車載ディスプレイ用カバーガラス 電子   ・ディスプレイ  液晶/有機ELディスプレイ用ガラス基板、ディスプレイ用特殊ガラス ・電子部材  半導体関連部材、光学関連部材 化学品   ・エッセンシャルケミカルズ  苛性ソーダ、塩化ビニル樹脂、ウレタン原料 ・パフォーマンスケミカルズ  フッ素製品(樹脂、ガス、溶剤)、ヨウ素製品 ライフサイエンス   合成医農薬開発製造受託、バイオ医薬品開発製造受託、医農薬中間体・原体 上記の他、当社グループは、セラミックス製品、物流・金融サービス等も扱っています。 事業の系統図は以下のとおりであります。 各区分の会社数には当社を含んでおりません。
経営方針・対処すべき課題4,435字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 本項においては、将来に関する事項が含まれていますが、当該事項は本報告書の提出日現在において判断したもの です。 (1)経営の基本方針 当社グループでは、グループの全ての事業活動、社会活動を貫く企業理念として “Look Beyond” を定めています。この “Look Beyond” において、当社グループが世の中に提供すべき価値、グループの存在意義を示すものとして「私たちのパーパス:“AGC、いつも世界の大事な一部”~私たちは先を見据え、独自の素材・ソリューションで、いつもどこかで世界中の人々の暮らしを支えます~」を掲げています。 当社グループは、“いつも世界の大事な一部”であり続けるために、それぞれの時代で求められる変革に取り組んでいます。その変革を加速するため、2016年に既存事業を「コア事業」、成長分野での新事業群を「戦略事業」と定義し、両利きの経営を推進してきました。2021年には長期経営戦略「2030年のありたい姿」を策定するとともに、「コーポレート・トランスフォーメーション第二章」として事業ポートフォリオ改革の方向性を明確にし、企業変革をさらに加速することを宣言しました。 (2)対処すべき課題 当社グループは、長期経営戦略「2030年のありたい姿」の実現に向け、2024年2月に策定した中期経営計画 AGC plus-2026(以下、「現中計」といいます。)の戦略に基づく取り組みを実行しています。 独自の素材・ソリューションの追求を通じて事業構造の変革を図り、市況変動に強く、資産効率・成長性・炭素効率の高い事業ポートフォリオの構築を目指しています。 現中計の基本戦略は、次のとおりです。 ① 2026年の財務KPI 現中計の策定時点では、2026年の財務KPIを営業利益2,300億円、ROE8%以上と設定していました。しかしながら、中国・欧州の景気低迷及びライフサイエンス事業における販売数量の大幅な未達を受け、2025年2月に目標を下方修正しました。更に、電子部材事業(EUV露光用フォトマスクブランクス、オプトエレクトロニクス)、ライフサイエンス事業での売上目標未達、並びにエッセンシャルケミカルズ東南アジア事業における価格低迷が見込まれるため、今般、2026年の財務KPIを以下のとおりとしました。 * EBITDA=営業利益+減価償却費 ** 2023-2025平均。CAPM(資本資産価格モデル)で算出 現中計の最終年である2026年度においてROE5%以上を達成し、2027年以降早期に、株主資本コストを上回るROE8%超えを目指します。この達成に向けて、以下の施策を実行していきます。 ② 主要課題と対応施策 (ⅰ) ROCEの改善 当社グループは、ROE向上のため、事業管理指標としてROCE*1を用いています。 エレクトロニクス事業及びインテグレイテッドケミカルズ事業*2は、製品の差別化により高収益を確保しており、今後も高水準のROCE継続を目指します。 一方、資産規模の大きい事業の収益性が不十分であることが全社ROCEを引き下げており、これらの事業における営業利益の向上及び営業資産の適正化を喫緊の課題と位置付け、対応を継続しています。その結果、オートモーティブ事業では2025年にROCEが10%を超える水準を達成し、ディスプレイ事業*3でも改善が進んでいます。しかしながら、エッセンシャルケミカルズ東南アジア事業*2及びライフサイエンス事業は依然として改善途上にあります。 (注) *1. ROCE(営業資産営業利益率)=(当年度営業利益)÷(当年度末営業資産残高) *2. インテグレイテッドケミカルズ事業: 日本国内のクロール・アルカリ及びウレタン製品事業並びに主に日本に開発・製造機能を置く機能化学品事業 エッセンシャルケミカルズ東南アジア事業: 東南アジア地域のクロール・アルカリ事業 *3. 化学強化用特殊ガラス事業を含まない 全ての事業における営業利益の向上及び営業資産の適正化に向けて、次の取り組みを実行のうえ、ROE8%に相当する全社ROCE10%以上の達成を目指していきます。 - 営業利益の向上施策:コスト改善(安定生産・生産性改善)、価格政策、高付加価値化 - 営業資産の適正化:投資の厳選、在庫の縮減、事業の売却・撤退 (ⅱ) 各事業の状況と取り組み <エレクトロニクス事業> 半導体関連市場が拡大する中、高い市場シェアを有する独自性の高い製品群により高収益を確保していますが、2025年は成長が鈍化しました。オプトエレクトロニクスは更なる高機能化に向けた移行期にあり、その着実な実行により再成長を目指します。一方、半導体関連部材は概ね成長を継続しており、EUV露光用フォトマスクブランクスについては先端分野の開発及び拡販に注力することで、成長軌道への回帰を図ります。 <インテグレイテッドケミカルズ事業> 半導体関連を主としたエレクトロニクス市場の拡大を背景に、多様で差別化された製品群が高収益に寄与しています。また、組織改正により日本でのケミカルチェーン全体を最適化し、事業運営の機動性と収益性を高める体制を整えました。パフォーマンスケミカルズでは、エレクトロニクス・エネルギー・モビリティの3分野における高収益製品に注力し、収益性の更なる向上を図ります。 <オートモーティブ事業> 価格政策、事業構造改革及び高機能・高付加価値化による収益改善施策により、2025年にROCEが10%を上回る水準を達成しました。これらの取り組みを継続し、数年以内にROCE15%の達成を目指します。 <建築ガラス事業> 欧州では需要低迷が継続する一方、需給改善により価格水準は適正に維持されています。Low-E複層ガラス、真空断熱ガラス等の高断熱・高遮熱製品の拡販と継続的なコスト削減により、収益性の強化を図ります。日本ではリノベーション需要が下支えとなり、当社が有する強固なお客様基盤を活かして価格政策や高付加価値製品の拡販を進め、収益力の向上を目指します。東南アジアでは需要は緩やかに増加するものの競争環境は激化しており、販売・流通網の強化や高付加価値化等を継続します。南米については経済成長に伴い需要は堅調であり、高付加価値化の推進により収益化の更なる向上に努めます。 <ディスプレイ事業> 事業構造改革、価格政策及び技術革新を通じた競争力強化により収益性は着実に改善しています。今後も施策を継続し、ROCE10%の達成を目指します。 <エッセンシャルケミカルズ東南アジア事業> 東南アジア域内の需要は年平均約4%で拡大しており、特に苛性ソーダはインドネシアのアルミナ・ニッケル精錬向け需要が増加しています。一方、塩化ビニル樹脂・苛性ソーダの市場価格は中国経済の低迷やインドによるアンチダンピング課税見送りの影響で引き続き低調に推移しています。こうした需給・価格環境を踏まえ、東南アジア域内生産の優位性を最大限に活用し、域内での販売比率を高めることで物流費等の販売コストを削減し、マージンの拡大を図ります。併せて、域内での安定的なエチレン供給を確保して原料面での競争力を高め、収益改善を進めていきます。 <ライフサイエンス事業> バイオ医薬品CDMOの微生物及び遺伝子・細胞治療、並びに合成医農薬CDMOは、安定した品質と実績を維持しています。一方で、ライフサイエンス事業の売上高のうち半分を占めるバイオ医薬品CDMOの動物細胞は、受注獲得が課題であり、営業・マーケティングの強化、当社グループの生産技術力の活用、コスト削減などの改善策を順次実施しています。 本事業全体の業績は、米国コロラド拠点撤退に伴うコスト構造の改善や生産の安定化が進んでいることから回復を見込んでいるものの、動物細胞分野の受注拡大の効果発現に時間を要するため、黒字化は2027年を見込んでいます。 (ⅲ) 研究開発投資の方向性 当社グループは持続的成長と競争力強化を目的に研究開発投資を推進しており、投資効率向上のため、市場軸と技術軸の二軸で開発領域を選定する仕組みを運用しています。これらの仕組みに基づき、今後の開発の方向性を次のとおり定めており、最先端かつ高付加価値領域への投資を強化していきます。 イ 生産・基盤技術革新(AI/MI技術、量子コンピュータ活用、GHG削減等) ロ 次世代・新製品開発(IRカットフィルタ、EUV露光用フォトマスクブランクス、ガラスコア、車載用パネル等) ハ 新事業創出(半導体プロセス部材、電池用材料、DDS等) (注) MI:マテリアルズ・インフォマティクス、 DDS:ドラッグデリバリーシステム(薬剤を体内で必要な部位に、必要な量、必要な時間作用させるように工夫を施す技術) <半導体関連事業の拡大> 上記の方向性に基づき、半導体関連の研究開発投資を一層強化するとともに、事業展開を加速します。 半導体製造の前工程では、EUV露光用フォトマスクブランクスやCMPスラリーを中心に、半導体メーカーの厳しい要求に応える部材を供給してきました。前工程での価値提供は引き続き強化する一方で、今後は半導体の更なる性能向上に直結すると期待される後工程にも注力し、新技術・新製品の投入を図ります。当社グループの強みは、無機素材、有機素材、機能設計・加工技術を一貫して保有し、これらを融合したソリューションを提供できる点にあります。こうした強みを最大限に活用し、特に半導体パッケージング関連技術とソリューションの拡大を推進していきます。 (ⅳ) 設備投資 2018年から2025年にかけて、毎年2,000億円を超える設備投資を実施してきました。主に化学品事業やライフサイエンス事業における生産能力拡大のための投資であり、これらの大規模な投資は2025年で一段落しました。 2026年以降は、新規投資を大幅に抑制し、既存設備の最大活用によるROCE改善を図り、これまでの投資の回収に注力します。 (ⅴ) 株主還元 株主還元は、親会社所有者帰属持分配当率(DOE)3%程度を目安とした安定的な配当を基本方針としており、2026年の1株当たり配当は2025年水準を維持する予定です。なお2027年以降の株主還元方針については、業績回復の状況を見極めたうえで、必要に応じて見直しを検討します。 当社グループは、これらの取り組みを着実に実行のうえ、「2030年のありたい姿」を実現することで、世の中、お客様・取引先様、従業員、株主・投資家の皆様、将来世代など、全てのステークホルダーに様々な価値をプラスします。
事業等のリスク9,492字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 (1)リスクマネジメント体制 当社グループでは、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要 ④内部統制システムの整備の状況(ⅲ)当社グループの損失の危険の管理に関する規程その他の体制(リスク管理体制)」に記載する「統合リスクマネジメント」の取り組みを通じて、当社グループのリスク管理を行うとともに、危機対応の体制を整備しています。 当社グループでは、リスクの性質に応じた管理をする目的で、重要リスクを以下の7つに分類しています。 分類   リスク事例 戦略   地政学・カントリーリスク、市場環境の変化、競争優位性、新事業探索・投資など、各事業運営上の個別のリスク オペレーション   サプライチェーン上の問題による調達リスク 環境安全関連法違反・労働災害による業務停止・賠償リスク 製品の品質に関する法令・規制・お客様要求事項違反により生じるリスク コンプライアンス   競争法・贈賄・安全保障貿易管理による行政罰・業務停止リスク 品質・環境データの意図的な改ざんによる信頼失墜リスク 不正経理・粉飾決算による信頼失墜リスク サステナビリティ   気候変動や人権尊重等に関する要請に対応できないことによる信用低下・取引停止のリスク 自然災害/感染症   大規模地震・風水害などの自然災害、未知のウィルスの発生、パンデミックによる事業中断リスク サイバーセキュリティ/情報セキュリティ   サイバー攻撃による情報漏洩及び事業中断リスク サイバー攻撃以外による情報漏洩リスク 財務   財務報告の信頼性、財務・資金調達に関するリスク リスク管理にあたっては、影響度と発生可能性を考慮し、リスク発現時に当社グループ経営に大きな影響を与えることが想定されるものを「重要リスク」に選定し、重点的にモニタリングを行っています。 「戦略」については、社内カンパニー、SBU(戦略事業単位)、コーポレート部門が、事業・案件ごとにリスクの分析や対策を検討し、必要に応じ経営会議、取締役会で審議します。市場環境やリスクに影響を与える要因の変化に迅速に対応するため、重要リスクは毎年見直しを行います。 「戦略」以外のリスクについては、各リスクを所管するコーポレート部門が、ガイドライン等の制定・周知、研修、監査等を実施します。また、毎年当社グループ全体で自己点検を実施し、その結果を経営会議、取締役会で監視しています。重要リスクは、必要があれば都度追加をするとともに、中期経営計画策定年に、リスクの影響度と発生可能性を考慮した見直しを行います。 <発現したリスクへの対応> 社内規程に基づき、当社グループの経営成績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性のある不測の事態の発生に備え、「Bad News First」の考え方の下、社長執行役員に迅速かつ確実に情報を報告し、共有するための危機管理レポートラインを設定しています。加えて、社長執行役員の判断により、直ちにグループ対策本部を設置し、迅速かつ適切な初期対応が取れる体制を整備しています。 (2)事業等のリスク 当社グループの事業その他のリスクについて、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項を記載しています。ただし、当社グループに関する全てのリスクを網羅したものではなく、記載されたリスク以外のリスクも存在します。かかるリスク要因のいずれによっても、投資家の判断に影響を及ぼす可能性があります。なお、本項においては、将来に関する事項が含まれていますが、当該事項は本報告書の提出日現在において判断したものです。 <戦略リスク> ①地政学リスク/カントリーリスク 当社グループでは、日本における事業活動に加え、製品の輸出入及び海外における現地生産等、海外においても事業活動を展開しています。これらグローバルな事業展開に関するリスクとして、事業を展開している国及び地域における政治経済情勢の悪化、輸出入・外資の規制、予期せぬ法令の改変、治安の悪化、国家間の経済制裁、テロ・戦争・感染症の発生その他の要因による社会的混乱等の地政学リスク/カントリーリスクが考えられ、当社グループとしては、当該政治経済情勢や各国・地域の規制の動向等について注視し、状況に応じた対応がとれるよう努めています。 しかしながら、これらの事象の発生により、海外における当社グループの事業活動に支障をきたし、当社グループの業績及び財務状況に大きな影響を及ぼす可能性があります。 ②市場環境の変化 当社グループの製品に対する需要は、建築・建材業界、自動車業界、電子・ディスプレイ業界、化学品及び医薬・農薬業界等の市場動向の影響を受けます。また、当社グループの製品販売地域は、日本、アジア、アメリカ、ヨーロッパをはじめ、多岐にわたっており、各国・地域の経済状況は当社グループの製品の販売に影響を与えます。当社グループは、生産性の向上を図るとともに、固定費・変動費の削減を推進し、事業環境の変化に影響されにくい収益体質づくりを目指していますが、これらの関連業界の需要減少や販売地域での景気減退が、販売数量の減少や価格の下落を通じて当社グループの業績及び財務状況に大きな影響を及ぼす可能性があります。 セグメントごとの状況は、以下のとおりです。 (ⅰ)建築ガラス 建築ガラスセグメントでは、日本・アジア、欧州のそれぞれに開発・生産拠点を構築し、グローバルに製品を提供しています。製品の需要は、地域ごと、国ごとの景気により変動する建設投資に連動しており、同事業の収益も当該需要変動の影響を受ける可能性があります。 (ⅱ)オートモーティブ オートモーティブセグメントでは、日本・アジア、欧州、米州のそれぞれに開発・生産拠点を構築し、グローバルに製品を提供しています。自動車用ガラスの需要は、地域ごと、国ごとの景気変動等に連動する自動車生産台数の影響を受け、同事業の収益も当該需要変動の影響を受ける可能性があります。 (ⅲ)電子 ディスプレイ事業の製品は液晶TV、スマートフォン、タブレット端末等に使用されています。同ビジネスについては、市場動向の変化、顧客のマーケットシェアの変動等が起きることが想定されます。当社グループは顧客ポートフォリオも考慮し拡販に努めていますが、市場や顧客の動向が同事業の収益に影響を与える可能性があります。電子部材事業については、半導体業界、オプトエレクトロニクス業界等に関連する企業が主な顧客です。これらの顧客の業績は、半導体、スマートフォン、通信インフラ、産業機器等の市場動向に依存するため、同事業の収益もこれらの市場動向の影響を受ける可能性があります。 (ⅳ)化学品 インテグレイテッドケミカルズ事業においては、輸送用機器業界や半導体業界、建設業界、紙・パルプ業界に関連する企業が主な顧客であり、同事業の収益もこれら業界の市場動向や需要変動の影響を受ける可能性があります。エッセンシャルケミカルズ東南アジア事業については、インフラ整備が進展する東南アジアに生産拠点を構築し、事業を展開しています。製品の需要は、主に地域ごと、国ごとの経済成長率や基幹産業の稼働状況に連動しており、同事業の収益も当該需要変動の影響を受ける可能性があります。 (ⅴ)ライフサイエンス ライフサイエンスセグメントにおいては、医薬・農薬業界の経済状況及び新薬等の開発状況の影響を強く受け、同セグメントの収益もこれらの動向の影響を受ける可能性があります。 ③競争優位性に係るリスク 当社グループが展開する各事業においては、当社グループと同種の製品を供給する競合会社が存在します。当社グループでは、市場や顧客ニーズを把握し、競合会社に対する競争優位性を維持できるよう、品質、価格、デリバリーなど、要求への対応や新技術の開発・知的財産権の取得に努めています。 しかしながら、それら顧客ニーズの変化に対し適切に対応できなかった場合や、新技術開発の長期化・知的財産上の訴訟が発生した場合には、当社グループの成長性や収益性を低下させ、当社グループの業績及び財務状況に大きな影響を及ぼす可能性があります。 なお、現在、当社グループが当事者となっている知的財産権関連の訴訟等もあり、これらの訴訟等において不利な結果が生じた場合には、当社グループの業績及び財務状況に大きな影響を及ぼす可能性があります。 ④新事業探索・投資に係るリスク 当社グループでは、短期~中期での成長性の確保、収益性の向上を目指した新事業の探索に努めており、そのために投資を伴う技術や事業買収を展開しています。新事業探索・投資にあたっては、種々のリスクを考慮した採算性分析やデューデリジェンスにより、リスクの把握に努めています。 しかしながら、事業化期間中の環境変化や、想定しなかったリスク要因が顕在化した場合には、当社グループの成長性や収益性を低下させ、当社グループの業績及び財務状況に大きな影響を及ぼす可能性があります。 <オペレーションリスク> ①サプライチェーン 当社グループでは、外部に製造を委託した場合には、事業継続の観点から複数の委託先の確保に努めています。 しかしながら、当社グループ又は当社グループの製造委託先において重大な生産トラブル等が発生し、一時的又は長期にわたる生産の中断等があった場合、製品によっては代替生産できないものもあり、当社グループの業績及び財務状況に大きな影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループの生産活動では、一部調達先が限られる特殊な原料、資材等も使用しており、代替原材料の検討並びに当該原料・資材等の複数購買の推進に努めています。 しかしながら、これらについての供給の逼迫や遅延、価格変動等が生じた場合、当社グループの業績及び財務状況に大きな影響を及ぼす可能性があります。 ②環境安全品質 当社グループは、製品の特性に応じて最適な品質を確保できるよう、全力を挙げて取り組んでいます。 しかしながら、予期せぬ事情により大規模なリコール等に発展する品質問題が発生する可能性が皆無とはいえず、製造物責任を追及された場合は、当社グループの業績及び財務状況に大きな影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループでは、環境に関するあらゆる適用法規制を遵守するとともに、法規制値より厳しい自社管理基準を設けて運用するなど、事業活動に伴う環境負荷を抑制し地球環境保全に努めています。 しかしながら、環境規制リスクとして、当社グループの製造工程で排出、又は製品に含有した化学物質等により非意図的な環境汚染等が発生した場合に、社会的信用の低下、事業活動の制限や費用の発生などにより当社グループの損益に影響を及ぼす可能性があります。また、各国又は地域での各種法規制の改正や強化により追加的費用や設備投資が必要になった場合、あるいは製品開発、生産、販売・サービス活動等に支障をきたした場合、当社グループの損益に影響を及ぼす可能性があります。 なお、当社グループの化学品セグメントでは、様々なフッ素関連製品を製造・販売しています。炭素とフッ素の原子を持つ化学物質(ペルフルオロアルキル化合物又はポリフルオロアルキル化合物)は、広い括りでPFASと総称されており、PFAS全体で約12,000種類あるとされています。現在、そのうち環境や人体への影響の懸念からごく一部のPFASのみが国際条約により規制の対象とされています。当社グループは、条約で規制対象となっているPFASのうち、PFOSやPFHxSについてはこれまで製造・販売をしておりません。また、PFOAの製造・販売は、条約による規制に先立ち、終了しています。PFASは物質ごとに異なる特性・性質を有するにもかかわらず、昨今、欧州や米国の一部の州で、全てのPFASを一括で規制しようとする動きがあります。当社グループでは、フッ素関連製品が産業上の重要な役割を担っていることを踏まえ、欧州当局へのパブリックコメントの提出などによりPFASに関する規制が十分な科学的知見に基づき個々の物質の性質を踏まえた適切な範囲となるよう努めております。PFASに関する規制の最終的な対象や内容は現時点では見通せませんが、規制の内容次第では、当社グループの業績が影響を受ける可能性があります。 さらに、当社グループは、組織的な環境・保安防災・労働安全衛生管理体制の構築と運用及び設備の安全化や点検・保守管理により、労働災害及び生産設備等の事故防止に取り組んでいます。 しかしながら、重篤な労働災害や重大な火災・爆発・漏洩事故等の不測の事態が発生した場合、当社グループの損益に影響を及ぼす可能性があります。 <コンプライアンスリスク> ①公的規制 当社グループが事業活動を行っている国及び地域では、投資に関する許認可や輸出入規制のほか、商取引、労働、特許、租税、為替等の各種関係法令の適用を受けています。当社グループでは、関係法令の改変動向を注視し、情報収集に努めていますが、関係法令の改変は、当社グループの業績及び財務状況に大きな影響を及ぼす可能性があります。 ②訴訟・法的手続 当社グループは、国内及び海外事業に関連して、訴訟等の対象となるリスクがあり、現在、当事者となっている訴訟等もあります。これらの訴訟等において、当社グループにとって不利な結果が生じた場合には、当社グループの業績及び財務状況に大きな影響を及ぼす可能性があります。 なお、米国において、フッ素系消火剤メーカーや当社グループを含むフッ素化学メーカー等に対し、PFASを使用した消火剤などの製品による環境や健康への影響を請求原因とする複数の訴訟が個人、地方政府等により提起されております。これらの訴訟の結果が当社グループにとって望ましくないものとなった場合、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、弁護士の協力を得ながらこれら訴訟への対応を適切に進めています。 <サステナビリティリスク> 当社グループでは、「第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組」に記載のとおり、長期的な社会的課題認識(マテリアリティ)において、重要リスクと重要機会を特定し、管理しています。 しかしながら、以下の5つの重要リスクにおいて顧客等から求められる水準を満たすことができない場合、当社グループの業績及び財務状況に大きな影響を及ぼす可能性があります。 ①気候変動問題への対応について 2015年のパリ協定合意以降、脱炭素化の流れが加速しており、エネルギー関連政策・法規制の厳格化が想定されるとともに、企業に対する温室効果ガス排出の実質ゼロ実現への社会的要請が強まっています。当社グループとしても、当該リスクを見据え、2050年目標として「自社の事業活動に伴う排出量ネットゼロ(Scope1,2)を目指すとともに、製品・技術を活かして世界のカーボン・ネットゼロ実現に貢献」することを定めています。当社グループは、2050年目標の達成に向け、温室効果ガス排出量の少ない製造技術・設備の開発など、温室効果ガスの排出源に応じた削減策の実施に努めるとともに、本項目を重要機会とも捉え、製品ライフサイクルにおける省エネ・創エネ効果を有する製品の拡販、再生可能エネルギー普及に寄与する事業モデルの構築などに努めていきます。 しかしながら、一部地域で導入され始めている炭素税等のカーボンプライシングが本格的に導入された場合、これらの規制等に対応するために必要な費用負担が当社グループの損益に影響を及ぼす可能性があります。また、温室効果ガス排出規制等の気候変動対応に係る各国・地域における規制の強化に対応できない場合、パリ協定に整合する温室効果ガス排出削減目標が達成できない場合、ステークホルダーからの脱炭素化への事業による貢献への要請の高まりに対応ができない場合に、レピュテーション及び社会的信用の低下による機会損失が発生する可能性があります。 ②資源の有効利用について レアアース等の枯渇性資源に関する利用規制の厳格化や都市化の進展に伴う水資源需要の増加による生産活動への影響が想定されるとともに、循環型経済の加速に伴う廃棄物削減・リサイクルの社会的要請が強まっています。当社グループでは、再生原材料や再生資材の活用、埋立て処分の削減に努めるとともに、本項目を重要機会とも捉え、水不足地域における地下水・雨水浄化に寄与する製品の拡販、枯渇性資源使用量の少ない製品・生産プロセスの開発、リサイクル・リユース性に優れた製品の拡販などに努めていきます。 しかしながら、循環経済システムの標準化・法制化の動きが想定以上に進み、廃棄物削減・リサイクルの要請に十分に対応できない場合、市場での機会損失に繋がる可能性があります。 ③社会・環境に配慮したサプライチェーンについて サプライチェーンのグローバル化・複雑化に伴い、サプライヤーや外部委託先における強制労働・児童労働等の違法雇用問題の発生や、環境規制強化等による操業停止、規制違反等の発生が想定されます。当社グループとしても、当該リスクを見据え、「AGCグループ人権方針」や、環境負荷低減などの取り組みを推進するなどサステナブルな調達等を定めた「AGCグループ購買取引基本方針」の制定に加え、サプライチェーン全体での付加価値向上に取り組み、既存の取引関係や企業規模等を超えた連携により取引先との共存共栄の構築を目指す「パートナーシップ構築宣言」を表明し、人権尊重・環境保護を重視したサプライヤー管理に努めていきます。 ④公正・平等な雇用と職場の安全確保について 雇用におけるコンプライアンスや労働者の人権尊重の動きや、未熟練者や高齢者の増加に伴う製造拠点の安全対策の必要性が高まっています。当社グループとしても、当該リスクを見据え、従業員エンゲージメントの向上、重篤災害・休業災害の発生防止に努めていきます。 ⑤地域社会との関係・環境配慮について 世界各地での都市化進展による生活圏拡大や周辺の生物多様性維持への関心、新興国での生活水準向上に伴うQOL(生活の質)向上への意識が高まっています。当社グループとしても、当該リスクを見据え、水使用量の削減や生物多様性の保全、環境事故の撲滅に努めるとともに、拠点設置地域との良好な関係構築を進めていきます。 <自然災害/感染症リスク> 当社グループは、自然災害・感染症等が発生した場合に備えて、グループ内の主要拠点においては、地震・津波・風水害・感染症等に関するリスクを評価し、ハザードの高い拠点では事業継続計画を策定しています。 しかしながら、事業継続計画の想定を超えた大規模な地震・津波・風水害等の自然災害や未知の感染症により、事業活動の中断、生産設備への被害、交通遮断による製品輸送停止など、不測の事態が発生するリスクが考えられ、当社グループ又は当社グループの構築するサプライチェーンにおいてこれらの不測の事態が発生し、一時的又は長期にわたる生産の中断があった場合には、製品によっては代替生産できないものもあり、お客様への供給に支障が生じる可能性や、当社グループの業績及び財務状況に大きな影響を及ぼす可能性があります。 <サイバーセキュリティ/情報セキュリティリスク> サイバー攻撃によるオペレーションの一時的な停止や情報資産の流出、災害、不正アクセスその他不測の事態の発生による情報セキュリティ上の脅威はますます高まっており、当社グループでは、ITシステム及び生産システムやデータ等の情報資産の保護に努め、またセキュリティインシデント予防対策及び発生時には影響を最小限に抑える対策を講じています。 しかしながら、サイバー攻撃、災害、不正アクセスその他不測の事態により、重要な業務の中断や機密データの漏洩等が発生した場合、当社グループの業績及び財務状況に大きな影響を及ぼす可能性があります。 <財務リスク> ①原燃材料の価格上昇 当社グループの生産活動で使用している電力、燃料ガス、重油並びに原材料の価格変動等が生じた場合、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、一部原燃材料については商品デリバティブ取引等により価格変動リスクをヘッジしていますが、原燃材料価格の上昇による影響を完全に排除できない可能性があります。 ②為替レートの変動 当社グループの事業には、全世界における製品の生産と販売が含まれています。各地域における売上、費用、資産を含む現地通貨建の項目は、連結財務諸表の作成のために円換算されています。換算時の為替レートにより、これらの項目は現地通貨における価値が変わらなかったとしても、円換算後の価値が影響を受ける可能性があります。 また、当社グループは、日本をはじめとする世界各国の生産拠点で生産活動を行っており、その製品を複数の国に輸出しています。各国における生産及び販売では、外貨建で購入する原材料や販売する製品があります。したがって、為替レートの変動は、購入する原材料の価格や販売価格の設定に影響します。当社グループでは、短期的な為替レートの変動に対応するためヘッジ取引等の対策を講じるとともに、グローバルに生産拠点を配置して生産を行うなどリスクの軽減に努めていますが、大幅な為替レートの変動の結果、当社グループの業績及び財務状況に大きな影響を及ぼす可能性があります。 ③退職給付債務 当社グループの退職給付費用及び債務は、年金資産の運用収益率や割引率等の数理計算上の前提に基づいて計算されています。 しかしながら、年金資産の運用環境の悪化により前提と実績に乖離が生じた場合等は、当社グループの業績及び財務状況に大きな影響を及ぼす可能性があります。 ④非金融資産の減損 当社グループの連結財政状態計算書に計上されている有形固定資産、のれん及び無形資産等の非金融資産の減損について、今後、収益性の低下及び公正価値の変動等により回収可能価額が帳簿価額を下回る場合には減損損失が発生する可能性があり、当社グループの業績及び財務状況に大きな影響を及ぼす可能性があります。 特に、ライフサイエンスセグメントに含まれているバイオ医薬品原薬の開発製造の受託を営むAGC Biologics A/S(所在国 デンマーク)については、主にバイオベンチャーへの資金流入減によるバイオ医薬品原薬市場の需要低迷からの回復遅れ及び新規ラインの操業に伴うコスト増加等により営業損益が悪化しており、当該有形固定資産、無形資産及びのれんが属する資金生成単位(関連する負債を含む)に減損の兆候が認められております。減損テストを実施した結果、回収可能価額が資金生成単位(関連する負債を含む)の帳簿価額を上回ったことから、減損損失は認識しておりませんが、今後の市場の経済状況等の影響を受ける可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,344字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりです。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度期間(2025年1月1日から2025年12月31日まで)の当社グループを取り巻く世界経済は、主要国で投資・消費活動が緩やかに持ち直しつつも、地政学リスクの高まり、関税の動向、原燃材料価格の変動等、先行きの不透明な状況が続きました。 米国では、労働需給の緩和や設備投資の底堅さが景気を下支えする一方、金利水準の高止まりが企業の資金調達に影響を与える状況が続きました。中国では、内需の回復が鈍く、不動産市場の調整が継続したことから、景気の持ち直しは限定的でした。欧州においても、景気停滞が継続し、製造業の回復に遅れが見られました。日本では、賃上げ等を背景に個人消費は底堅く推移したものの、景気回復の勢いは緩やかなものとなりました。 この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 (ⅰ) 財政状態 イ. 資産 当連結会計年度末の資産は、前連結会計年度末比604億円増の29,501億円となりました。これは主に、有形固定資産が増加したことによるものであります。 ロ. 負債 当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末比4億円増の12,184億円となり、前連結会計年度末と同水準になりました。 ハ. 資本 当連結会計年度末の資本は、前連結会計年度末比600億円増の17,317億円となりました。これは主に、利益剰余金や在外営業活動体の換算差額が増加したことによるものであります。 (ⅱ) 経営成績 当連結会計年度の業績については、オートモーティブ及び建築ガラスが増収増益となったものの、電子、化学品、ライフサイエンスが減収減益となり、売上高は前連結会計年度比88億円(0.4%)減の20,588億円、営業利益は同16億円(1.3%)増の1,275億円となりました。オートモーティブは品種構成改善や価格政策の効果、エッセンシャルケミカルズでは塩化ビニル樹脂の販売価格下落、電子部材ではEUV露光用フォトマスクブランクスの出荷減等がありました。 税引前利益は、その他費用として前連結会計年度に発生した、ロシア事業譲渡に伴う関係会社株式売却損及びライフサイエンス(バイオ医薬品CDMO)に係る減損損失が剥落したことから、前連結会計年度比1,748億円増の1,248億円(前連結会計年度は税引前損失501億円)となりました。親会社の所有者に帰属する当期純利益は、同1,632億円増の692億円(前連結会計年度は親会社の所有者に帰属する当期純損失940億円)となりました。 <当連結会計年度の業績> (億円:千万単位四捨五入) 売上高   2兆588億円   (前連結会計年度比0.4%減) 営業利益   1,275億円   (前連結会計年度比1.3%増) 税引前利益   1,248億円   (-) 親会社の所有者に帰属する当期純利益   692億円   (-) なお、営業利益(前連結会計年度比16億円)の主な増減要因は以下のとおりです。 販売数量・売値・品種構成   199億円 原燃材料価格   △46億円 コストその他   △137億円 <報告セグメント別の概況> (億円:千万単位四捨五入) 売上高   営業利益 第101期   第100期   第101期   第100期 建築ガラス   4,411   4,380   173   164 オートモーティブ   5,206   4,988   293   139 電子   3,551   3,645   475   545 化学品   5,842   5,936   530   568 ライフサイエンス   1,331   1,412   △223   △212 セラミックス・その他   599   791   26   51 消去又は全社   △351   △477   1   4 合計   20,588   20,676   1,275   1,258 報告セグメント別の経営成績は次のとおりです。 イ. 建築ガラス 当連結会計年度の建築ガラスの売上高は、前連結会計年度比32億円(0.7%)増の4,411億円となりました。営業利益は、同9億円(5.5%)増の173億円となりました。 売上高は、欧米では、欧州での出荷減少及び2024年2月のロシア事業譲渡に伴う減収影響があったものの、価格政策の効果に加えて円安による増収影響により前連結会計年度を上回りました。アジアでは、出荷が減少したことに加え、インドネシア等で販売価格が下落したことにより、前連結会計年度を下回りました。営業利益は、人件費等のコストが増加したものの、前述の増収要因により、前連結会計年度を上回りました。 ロ. オートモーティブ 当連結会計年度のオートモーティブの売上高は、前連結会計年度比218億円(4.4%)増の5,206億円となりました。営業利益は、同153億円(110.2%)増の293億円となりました。 売上高は、出荷は欧州では減少したものの、日本で増加したことに加え、全地域での品種構成改善や価格政策効果、円安による増収影響により、前連結会計年度を上回りました。営業利益は、原燃材料や人件費等のコストが増加したものの、前述の増収要因により、前連結会計年度を上回りました。 ハ. 電子 当連結会計年度の電子の売上高は、前連結会計年度比95億円(2.6%)減の3,551億円となりました。営業利益は、同69億円(12.7%)減の475億円となりました。 売上高は、ディスプレイは液晶ディスプレイ用ガラス基板の出荷増加により前期を上回った一方、電子部材はオプトエレクトロニクスが更なる高機能化に向けた移行期であったことや、EUV露光用フォトマスクブランクスの出荷が減少したことなどにより、前連結会計年度を下回りました。営業利益は、前述の減収要因に加え、化学強化用特殊ガラス事業の撤退決定に伴う費用計上により、前連結会計年度を下回りました。 ニ. 化学品 当連結会計年度の化学品の売上高は、前連結会計年度比94億円(1.6%)減の5,842億円となりました。営業利益は、同37億円(6.6%)減の530億円となりました。 売上高は、エッセンシャルケミカルズは、塩化ビニル樹脂の販売価格が下落したことにより、前連結会計年度を下回りました。パフォーマンスケミカルズは、価格政策や、エレクトロニクス・モビリティ向け等のフッ素関連製品の出荷増が寄与し、前連結会計年度を上回りました。営業利益は、エッセンシャルケミカルズでの減収及び設備修繕に伴う製造原価悪化等の影響により、前連結会計年度を下回りました。 ホ. ライフサイエンス 当連結会計年度のライフサイエンスの売上高は、前連結会計年度比81億円(5.8%)減の1,331億円となりました。営業利益は、同11億円減の223億円の損失となりました。 売上高は、合成医農薬CDMO事業は堅調に推移したものの、バイオ医薬品CDMO事業で前連結会計年度に計上した受託案件精算に伴う一時収入の剥落や、米国コロラド拠点の閉鎖等により、前連結会計年度を下回りました。営業利益は、バイオ医薬品CDMO事業の米国拠点における固定費削減施策等の効果は発現したものの、前述の減収要因に加え、前連結会計年度に欧州で稼働を開始した増設設備による固定費増加等により、前連結会計年度を下回りました。 各報告セグメントに属する主要な製品等の種類は以下のとおりです。 報告セグメント   主要製品等 建築ガラス   建築用板ガラス、建築用加工ガラス(複層ガラス、強化ガラス、合わせガラス) オートモーティブ   自動車用ガラス、車載ディスプレイ用カバーガラス 電子   ・ディスプレイ  液晶/有機ELディスプレイ用ガラス基板、ディスプレイ用特殊ガラス ・電子部材  半導体関連部材、光学関連部材 化学品   ・エッセンシャルケミカルズ  苛性ソーダ、塩化ビニル樹脂、ウレタン原料 ・パフォーマンスケミカルズ  フッ素製品(樹脂、ガス、溶剤)、ヨウ素製品 ライフサイエンス   合成医農薬開発製造受託、バイオ医薬品開発製造受託、医農薬中間体・原体 上記の他、当社グループは、セラミックス製品、物流・金融サービス等も扱っています。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度におけるフリー・キャッシュ・フロー(営業活動及び投資活動によるキャッシュ・フローの合計)は、営業利益や有形固定資産の売却等により、961億円の収入(前連結会計年度は892億円の収入)となりました。一方で、財務活動によるキャッシュ・フローにおいて、有利子負債の返済による支出、配当金の支払等がありました。当連結会計年度末の現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末より133億円(12.3%)減少し、947億円となりました。 (ⅰ) 営業活動によるキャッシュ・フロー 当連結会計年度における営業活動により得られた資金は、前連結会計年度比103億円(3.6%)減の2,745億円となりました。 (ⅱ) 投資活動によるキャッシュ・フロー 当連結会計年度における投資活動により使用された資金は、前連結会計年度比172億円(8.8%)減の1,784億円となりました。当該支出は、有形固定資産の取得による支出等があったことによるものであります。 (ⅲ) 財務活動によるキャッシュ・フロー 当連結会計年度における財務活動により使用された資金は、前連結会計年度比179億円(13.6%)減の1,141億円となりました。当該支出は、有利子負債の返済による支出、配当金の支払等があったことによるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 当社グループの生産・販売品目は広範囲かつ多種多様であり、同種製品であっても、その形態、単位等は必ずしも一様ではなく、また製品のグループ内使用(製品を他のセグメントの設備に使用)や、受注生産形態をとる製品が少ないため、セグメントごとの生産規模や受注規模を金額あるいは数量で示すことはしておりません。 販売の実績については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況 (ⅱ) 経営成績」における各セグメント業績に関連付けして示しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ① 重要性がある会計方針及び見積り 当社グループの重要性がある会計方針及び見積りについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 2 作成の基礎 及び 3 重要性がある会計方針」に記載しております。 また、ライフサイエンスセグメントに含まれているバイオ医薬品原薬の開発製造の受託を営むAGC Biologics A/S(所在国 デンマーク)の非金融資産の減損テストに関しては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 11 非金融資産の減損」に記載しております。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容については、「(1) 経営成績等の状況の概要」に含めて記載しております。 ③ 資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループは、中期経営計画に則り、持続的な業績成長のための成長基盤の構築や事業体質・競争力の強化に取り組み、資産効率を高めながら株主価値の継続的な向上に努めております。また、今後の成長のために必要な設備及び研究開発活動に投資するために、適切な資金確保を行い、最適な流動性を保持し、健全なバランスシートを維持することを財務方針としており、D/Eについては0.5以下を目標値として定めております。 資金調達活動については、当社グループを取り巻く金融情勢に機動的に対応し、金融機関借入、社債発行、コマーシャル・ペーパー発行等、多様な手段により、より安定的で低コストの資金調達を目指しております。また、長期資金の年度別償還額の集中を避けることで、借り換えリスクの低減を図っております。 資金の流動性については、現金及び現金同等物に加え、主要金融機関とコミットメントライン契約を締結しており、現在必要とされる資金水準を充分満たす流動性を保持していると考えております。 ④ 経営方針・経営戦略等又は経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループの経営財務目標については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS

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