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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

いすゞ自動車

ISUZU MOTORS LIMITED7202 · Prime · 輸送用機器

商用車専業メーカー。大型・小型トラック、バスを製造し、国内外で販売・サービスを展開。

概要

いすゞ自動車は、商用車に特化した自動車メーカーであり、小型トラック「エルフ」で国内シェアトップを占める。ディーゼルエンジン技術を中核とし、大型トラック・バスからピックアップトラックまで幅広い車両を製造・販売する。連結売上高は3.4兆円超、従業員約4.3万人。アジア・アフリカなど海外展開も積極的で、グループ全体で120社の連結子会社を持つ。

自動車事業と金融事業の二本柱

いすゞグループの事業は、自動車事業と金融事業の二つに大別される。自動車事業は大型トラック・バス、小型トラック、ピックアップトラック(LCV)及びパワートレイン(エンジン・トランスミッション・駆動系)の製造・販売が中核であり、物流等のサービスも展開する。金融事業は、自動車販売を補完する購入ローンやリース、車両リース事業を行い、グループの販売促進を支える。自動車事業が売上高の大部分を占め、2025年度実績では3兆4,350億円(全体の98.7%)を計上した。金融事業の売上は2,108億円であり、補完的な位置づけである。

国内販売と海外生産の体制

国内販売は、中央官庁や大口需要者には直接販売、その他需要者には販売会社網を通じる。生産は国内に藤沢工場・栃木工場・北海道工場を持ち、川崎工場は2004年に閉鎖・再編された。海外では、タイ、インド、南アフリカなどに生産拠点を有し、現地組立やコンポーネント供給を行う。販売網はグループ企業のほか、かつてはゼネラルモーターズグループのネットワークも活用した。現在は主にアジア・アフリカ・中近東・中南米に展開し、2025年度の海外販売台数は48万4,117台と全体の85.5%を占める。

ディーゼルエンジンとパワートレイン供給

いすゞは1930年代からディーゼルエンジンの開発・製造を手掛け、この技術が同社の競争力の根幹である。パワートレイン事業は、エンジンだけでなくトランスミッションや駆動系コンポーネントを含み、自社車両への搭載に加え、他社への外部供給も行う。北海道工場ではエンジン製造に特化し、分社化したいすゞエンジン製造北海道株式会社が生産を担当する。産業用エンジンも手掛け、2025年度の売上は1,280億円に達する。電動化に対応するため、バス向けEV「エルガEV」なども開発中である。

120社の連結子会社・35社の持分法適用会社

いすゞグループは、当社と連結子会社120社、持分法適用関連会社等35社で構成される。主な子会社として、タイの「泰国いすゞ自動車株式会社」(議決権比率70.9%)、「いすゞモーターズサウスアフリカ」、「いすゞイーストアフリカ」など海外販売・生産会社がある。2006年には販売金融を担う「いすゞリーシングサービス株式会社」を設立、グループ金融事業を強化した。また、部品事業では「IJTテクノロジーホールディングス株式会社」傘下に3社を統合している。これらのグループ企業を通じて、生産・販売・金融を一体運営する。

地域別売上と為替の影響

2025年度の売上収益3兆4,791億円のうち、国内は1兆3,853億円(39.8%)、海外は2兆937億円(60.2%)を占める。海外販売はタイを中心とするアジアが最大であり、円安の進行が収益を押し上げた面がある。2025年度の為替レートは1ドル150.8円、1タイバーツ4.67円と前年より円安で推移した。一方、米国関税や中東情勢による出荷停止が営業利益にマイナス影響を与え、営業利益は2,037億円(前年比11.2%減)となった。地域リスクと為替変動が業績に直結する構造を持っている。

業界の中での役割は商用車(CV・LCV)及びパワートレインメーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
3.5兆円
営業利益
2,037億円
営業利益率
5.9%
純利益
1,349億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
自動車事業3.3兆円94.2%1,899億円5.8%
金融事業2,018億円5.8%139億円6.9%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01自動車(商用車)主力

大型トラック・バス、小型トラックを中心とした商用車(CV)およびピックアップトラック等(LCV)の製造・販売。関連する物流等のサービスも提供。国内では直接販売と販売会社網、海外ではグループ販売網やゼネラルモーターズグループ等の販売網を通じて販売。

主な製品・サービス4
大型トラック
輸送・物流向けの大型貨物自動車。高い耐久性と燃費性能が特徴。
小型トラック
都市部での配送等に適した小型貨物自動車。機動性と積載性を両立。
バス
路線バス、観光バス等の大型・中型バス。安全性と乗り心地に優れる。
パワートレイン
エンジン、トランスミッション、駆動系コンポーネント。自社車両への搭載に加え、外部への供給も行う。

02金融準主力

自動車販売を補完するための金融サービスおよび車両リース事業を展開。グループの販売促進を支援。

主な製品・サービス1
自動車販売金融
顧客向けの購入ローン・リース等の金融サービス。

製品と技術

小型トラック「エルフ」の国内トップシェア

いすゞの小型トラック「エルフ」は、都市部での配送に適した機動性と積載性を両立したモデルであり、国内小型トラック市場でシェアトップを誇る。初代は1959年に発売され、以来改良を重ねて現在は6代目となる。エルフはディーゼルエンジン搭載を基本とし、2023年にはEVモデル「エルフEV」も投入した。また、ハイブリッドモデルもラインナップし、燃費性能を高めている。いすゞの小型CV(商用車)生産台数は2025年度に21万5,858台に達し、エルフがその大部分を占める。

大型トラック「ギガ」とバス「エルガ」シリーズ

大型トラックでは「ギガ」が主力車種で、長距離輸送・重量物輸送に対応する。高い耐久性と燃費性能を特徴とし、搭載エンジンはいすゞ自製のディーゼルである。バス部門では「エルガ」シリーズが路線バス・観光バス向けに展開され、2025年にはEVバス「エルガEV」の自動運転実証実験が神奈川県平塚市で実施された。大型・中型CVの生産台数は2025年度に9万5,718台と堅調で、いすゞは国内バス市場でも一定のシェアを持つ。

パワートレインの自社開発・外部供給

いすゞのパワートレイン事業は、エンジン、トランスミッション、駆動系コンポーネントを自社開発・製造し、自社車両に搭載するだけでなく、他の自動車メーカーや産業機械メーカーへ外部供給も行う。特にディーゼルエンジンは、信頼性と燃費性能で定評があり、GMとの合弁会社DMX(現在はいすゞの完全子会社)を通じて北米などへ供給されてきた。また、フォークリフトや建設機械向けの産業用エンジンも生産し、2025年度の産業用エンジン売上は1,280億円と、前年比21.4%増加した。

電動化対応と自動運転への取り組み

カーボンニュートラル対応として、いすゞは小型トラック「エルフEV」、バス「エルガEV」をすでに市場投入している。さらに、エネルギーマネジメントサービス「SmartEVe」を2025年12月に開始し、EV運行時の充電管理を支援する。自動運転分野では、レベル4技術を活用したトラック・バスの実用化を2027年度目標に掲げ、複数の公道実証を実施。2026年1月には栃木県〜愛知県間の自社部品物流ルートで大型トラックの自動運転実証を開始した。また、ティアフォーやNVIDIAと協業し、ソフトウェア・AI技術の獲得を進めている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

輸送用機器のなかでの位置

商用車国内首位級、海外展開と電動化で成長

いすゞ自動車は国内の小型・中型トラックで高いシェアを持ち、商用車市場でトップクラス。同業のトヨタ紡織は内装部品が主体で自動車完成車メーカーではない。ユニプレスは部品メーカーであり、完成車のいすゞは規模と製品構成で異なる。売上高約3兆円で、アジアを中心に海外販売を拡大。営業利益率は5〜7%と自動車業界の平均水準。電動トラックや自動運転技術への投資を進め、脱炭素化に応える。一方、商用車市場は景気変動の影響を受けやすく、海外での競争も激化している。

強み

  • 小型・中型トラックでシェア上位、ブランドと販売網が強み
  • タイなどで生産拠点を持ち、地域需要に合わせた製品供給が可能
  • 環境性能に優れた大型ディーゼルエンジンで競争力を確保
  • 国内大手商社との協業で海外営業・アフターサービスを強化

課題

  • 景気変動でトラック需要が左右、収益が不安定になる可能性
  • 商用車のEV普及は遅れており、特急な投資と技術開発が必要
  • 海外メーカーとの競争が激しく、価格・品質での差別化が必須

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

自動車完成車・大手部品の時価総額近傍。太字がいすゞ自動車

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15108ブリヂストン2.9兆円20.8倍
27013IHI2.8兆円17.1倍
37272ヤマハ発動機1.9兆円8.5倍
47270SUBARU1.9兆円21.2倍
57259アイシン1.7兆円16.2倍
67202いすゞ自動車1.5兆円11.5倍
77201日産自動車1.2兆円
87276小糸製作所8,304億円44.9倍
97261マツダ7,692億円21.9倍
106473ジェイテクト6,834億円57.0倍
117282豊田合成6,325億円10.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(自動車完成車・大手部品)に従っています。

会社の歴史

沿革 16件

東京自動車工業として創業した1937年

いすゞ自動車の前身は、1937年4月に資本金100万円で設立された「東京自動車工業株式会社」である。当時はまだ自動車産業の黎明期であり、同社はディーゼルエンジン搭載車の開発を目指した。翌1938年7月には川崎工場が操業を開始、1941年4月には商号を「ヂーゼル自動車工業株式会社」と改め、社名にエンジンの特徴を前面に出した。1944年3月には本店を品川区東品川から南大井へ移転し、戦時体制下で生産を続けた。

上場・社名変更と戦後再建の1949年

終戦後、1949年5月に東京証券取引所へ上場を果たす。同年7月には商号を現在の「いすゞ自動車株式会社」に変更した。この時期、戦後の混乱から立ち直るため、1953年2月にはイギリスのルーツ社とヒルマン技術援助提携契約を結び、乗用車技術の導入を図った。しかしその後、いすゞは商用車に特化する方針を明確にし、乗用車から撤退する。1950年代後半にかけて、国内の物流需要拡大に対応してトラックの生産を強化する。

GMとの全面提携と工場拡充の1970年代

1971年7月、いすゞはゼネラルモーターズ(GM)と全面提携基本協定に調印した。これにより資本・技術面での連携が進み、GMの販売網も活用可能となった。1972年6月には栃木工場が操業を開始、生産能力を拡大した。1984年6月には北海道工場が操業開始、エンジン生産の拠点として重要な役割を担う。GMとの提携は長期間続き、1998年9月にはGMとの合弁でディーゼルエンジン製造会社「ディーマックス リミテッド(DMX)」を設立するに至る。

車体工業との合併とGM離脱の1990年代〜2000年代

1994年5月、いすゞは車体工業株式会社(資本金10億円)と合併し、バス車体製造を内製化した。1998年に設立したDMXは、2002年11月にいすゞの持ち分20%をGMへ売却し、合弁関係を縮小し始める。2004年5月には川崎工場を閉鎖、藤沢・栃木へ生産を集約した。同年、泰国いすゞ自動車の議決権比率を47.9%から70.9%に引き上げ、連結子会社化してタイ事業を強化。2006年4月にはGMとの資本提携を完全解消し、GM保有株式は三菱商事、伊藤忠商事、みずほコーポレート銀行へ売却された。

アジア・アフリカへの生産・販売網拡大

GMとの資本関係解消後、いすゞは独自のグローバル戦略を加速する。2006年にはインドにピックアップトラック組立工場を開設、同年にGMイーストアフリカの株式を取得し「いすゞイーストアフリカ」に、GMサウスアフリカからいすゞトラックサウスアフリカ株式を取得し「いすゞモーターズサウスアフリカ」に社名変更した。これによりアフリカでの販売網を自社系列化した。また、販売金融機能を担う「いすゞリーシングサービス株式会社」を設立し、グループ金融事業を整備した。

部品事業再編とIJTテクノロジーホールディングスの設立

2006年、いすゞの子会社である株式会社アイメタルテクノロジー、関連会社のテーデーエフ株式会社、自動車部品工業株式会社の3社が株式移転により共同持株会社「IJTテクノロジーホールディングス株式会社」を設立し、いすゞの子会社となった。この再編により、部品事業の経営効率化とグループ内の連携強化を図った。IJTは鋳造・鍛造部品を手掛け、いすゞ車両への供給と外部販売を行っている。

中期経営計画「IX」と新たな成長戦略

2023年5月、いすゞは新経営理念体系「ISUZU ID」を策定し、「地球の『運ぶ』を創造する」を使命に掲げた。これに基づき2024年4月、中期経営計画「ISUZU Transformation – Growth to 2030」(IX)を公表した。同計画では、自動運転、コネクテッド、カーボンニュートラルの3領域に総額1兆円規模の投資を行い、「商用モビリティソリューションカンパニー」への変革を目指す。具体的には、自動運転レベル4トラック・バスの実用化、EVエネルギーマネジメントサービス「SmartEVe」の開始など、既存事業を超えた新事業への挑戦を推進している。

年表16件を開く

1930年代

  • 1937年4月創業東京自動車工業株式会社(資本金100万円、現在のいすゞ自動車株式会社)を設立
  • 1938年7月川崎工場操業開始

1940年代

  • 1941年4月商号を「ヂーゼル自動車工業株式会社」と改称
  • 1944年3月本店を品川区東品川より品川区南大井へ移転
  • 1949年5月上場東京証券取引所上場
  • 1949年7月商号を現在の「いすゞ自動車株式会社」と変更

1950年代

  • 1953年2月ルーツ社とヒルマン技術援助提携の契約に調印

1960年代

  • 1962年1月藤沢工場操業開始

1970年代

  • 1971年7月ゼネラル モーターズ コーポレーション(GM社)と全面提携に関する基本協定書に調印
  • 1972年6月栃木工場操業開始

1980年代

  • 1984年6月北海道工場操業開始

1990年代

  • 1994年5月M&A車体工業株式会社(資本金1,000百万円)と合併
  • 1998年9月GM社との合弁(持分比率60:40)会社ディーマックス リミテッド(DMAX)設立

2000年代

  • 2002年11月創業北海道工場を分社化し、「いすゞエンジン製造北海道株式会社」を設立 DMAXの持分の20%をGM社へ売却
  • 2004年5月M&A川崎工場を閉鎖し、藤沢工場、栃木工場へ再編 泰国いすゞ自動車株式会社の議決権比率を47.9%から70.9%に引き上げ、同社と泰国いすゞエンジン製造株式会社を連結子会社化
  • 2006年4月M&AGM社と資本提携の解消について合意、GM社はその保有する当社株式全数を三菱商事株式会社と伊藤忠商事株式会社と株式会社みずほコーポレート銀行へ売却 販売金融機能を担う子会社 いすゞリーシングサービス株式会社設立 当社子会社である株式会社アイメタルテクノロジーと関連会社であるテーデーエフ株式会社及び自動車部品工業株式会社の3社は株式移転により、当社子会社となる共同持株会社「IJTテクノロジーホールディングス株式会社」を設立 いすゞモーターズ インディアのピックアップトラックの組立工場開所 GMイーストアフリカ(General Motors East Africa(以下「GMEA」という。))が保有する株式を取得し、同社を連結子会社化、GMEAは、「いすゞイーストアフリカ」に社名を変更 GMサウスアフリカが保有するいすゞトラックサウスアフリカ(Isuzu Truck South Africa)株式を取得し完全子会社化、「いすゞモーターズサウスアフリカ」に社名を変更 IJTテクノロジーホールディングス株式会社は傘下のテーデーエフ株式会社、株式会社アイメタルテクノロジー、自動車部品工業株式会社を

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • イノベーション投資総額2030年まで1兆円
  • 新車販売台数2030年度まで85万台
  • 全車種CN商品ラインアップ2030年まで全車種
  • 自動運転レベル4トラック・バス事業化2027年度まで事業化
  • 国内アフターセールス新規投資2030年まで2,050億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    新事業への挑戦

    自動運転、コネクテッドサービス、CNソリューションの3領域で新事業に挑戦し、総額1兆円規模のイノベーション投資を実行。自動運転レベル4トラック・バス事業化、コネクテッドサービスの拡充、マルチパスウェイでのCN商品展開を進める。

  2. 02

    既存事業の強化

    グローバルで商品力・販売力を強化し、2030年度に新車販売85万台以上を目指す。日本での生産販売再編、海外への先進車種投入、生産拠点の新設・自動化、アフターセールス事業の拡大を推進する。

  3. 03

    経営基盤の確立

    ISUZU IDを基軸に、人的資本経営やグループ経営を強化。グローバル基準の人財マネジメント基盤整備、DX推進、組織再編による意思決定迅速化を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で43,005人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は838万円で、9期前と比べて+9.3%平均年齢は40.1歳、平均勤続年数は15.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月33,631
2018年3月35,262
2019年3月76641.219.037,263
2020年3月77641.419.036,856
2021年3月75941.319.036,224
2022年3月75341.218.744,299
2023年3月77741.018.344,495
2024年3月78940.817.345,034
2025年3月80740.616.542,117545
2026年3月83840.115.643,005474

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率5.3%
縦線は目安の30%
男性育休取得率89.5%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)85.9%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社29(国内 21 / 海外 8) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
藤沢工場 — 神奈川県藤沢市2,260億円
自動車
金融 — いすゞリーシングサービス㈱(神奈川県横浜市西区)1,487億円
自動車 — いすゞ自動車販売㈱(神奈川県横浜市西区)1,357億円
販売・物流施設 厚生施設 その他1,222億円
自動車
自動車 — UDトラックス㈱(埼玉県上尾市)1,149億円
栃木工場 — 栃木県栃木市762億円
自動車
自動車 — 泰国いすゞ自動車㈱(タイ国サムットプラカーン県パパデン市)606億円
自動車 — いすゞノースアメリカコーポレーション(アメリカ合衆国サウスカロライナ州グリーンビル郡)305億円
自動車 — 泰国いすゞエンジン製造㈱(タイ国バンコク市ラカバン)239億円
自動車 — いすゞロジスティクス㈱(神奈川県横浜市西区)157億円
ほか26件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    いすゞ自動車東北㈱ ※6
    宮城県仙台市宮城野区
    議決権100.0%
  • 国内
    いすゞ自動車首都圏㈱※6
    東京都江東区
    議決権100.0%
  • 国内
    いすゞ自動車中部㈱ ※6
    愛知県名古屋市南区
    議決権100.0%
  • 国内
    いすゞ自動車近畿㈱ ※6
    大阪府守口市
    議決権100.0%
  • 国内
    いすゞ自動車中国四国㈱※6
    広島県広島市佐伯区
    議決権100.0%
  • 国内
    いすゞ自動車九州㈱ ※6
    福岡県福岡市東区
    議決権100.0%
  • 国内
    いすゞ自動車販売㈱ ※1
    神奈川県横浜市西区
    議決権100.0%
  • 国内
    UDトラックス㈱ ※1
    埼玉県上尾市
    議決権100.0%
  • 国内
    いすゞユニテック㈱ ※5
    神奈川県高座郡寒川町
    議決権100.0%
  • 国内
    いすゞロジスティクス㈱
    神奈川県横浜市西区
    議決権100.0%
  • 国内
    いすゞビルドライフ㈱ ※4
    神奈川県横浜市西区
    議決権100.0%
  • 国内
    いすゞリーシングサービス㈱※1※2※6
    神奈川県横浜市西区
    議決権51.0%
残りのグループ会社17社を開く
  • いすゞノースアメリカコーポレーション※1アメリカ合衆国カリフォルニア州アナハイム市100%
  • いすゞモーターズアメリカエルエルシー※1アメリカ合衆国カリフォルニア州アナハイム市100%
  • いすゞコマーシャルトラックオブアメリカインクアメリカ合衆国カリフォルニア州アナハイム市80%
  • いすゞオーストラリアリミテッドビクトリア州トゥルガニーナ市100%
  • いすゞモーターズアジアリミテッド※1シンガポール共和国100%
  • 泰国いすゞ自動車㈱ ※1タイ国サムットプラカーン県パパデン市71%
  • 泰国いすゞエンジン製造㈱タイ国バンコク市ラカバン100%
  • いすゞモーターズインターナショナルオペレーションズタイランドリミテッド※1※7タイ国バンコク市チャトチャック70%
  • いすゞ(中国)発動機有限公司※1※3中華人民共和国重慶市九龍坡区51%
  • いすゞモーターズインディアプライベートリミテッド※1インド共和国タミルナドゥ州62%
  • いすゞ自動車インターナショナルアラブ首長国連邦ドバイ首長国ジュベルアリ・フリーゾーン100%
  • いすゞモーターズサウスアフリカリミテッド※1南アフリカ共和国東ケープ州ケベルハ市100%
  • ㈱IJTT神奈川県横浜市神奈川区33%
  • ジェイ・バス㈱石川県小松市50%
  • 日本フルハーフ㈱神奈川県厚木市34%
  • ゼネラルモーターズエジプト SAEエジプト・アラブ共和国カイロ市22%
  • 慶鈴汽車股份有限公司中華人民共和国重慶市20%
国際子会社 (GLEIF登録 3社)
  • AEإسوزو موتورز إنترناشيونال م م ح
  • INISUZU MOTORS INDIA PRIVATE LIMITED
  • BEISUZU MOTORS EUROPE

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    大型輸送車
    警察庁 · 2026-02-27
    2.9億円
  • 調達
    大型輸送車(Ⅲ型)
    警察庁 · 2023-05-30
    1.6億円
  • 調達
    大型輸送車
    警察庁 · 2025-02-19
    1.3億円
  • 調達
    サーベランス車
    警察庁 · 2026-06-19
    8,556万円
  • 調達
    大型輸送車
    警察庁 · 2025-07-11
    7,800万円
  • 調達
    資材運搬車(4t級)
    警察庁 · 2023-02-27
    755万円
  • 調達
    資材運搬車(2t級)
    警察庁 · 2023-02-27
    555万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は3.5兆円営業利益2,037億円前期と比べると増収減益で、売上が+7.5%、利益が-11.2%。

売上高
+7.5%
3.5兆円
営業利益
-11.2%
2,037億円
純利益
-3.7%
1,349億円
営業利益率
5.9%
前期比 -1.2%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高3.7兆円3.5兆円
営業利益2,600億円2,037億円
純利益1,600億円1,349億円
1株あたり配当¥94¥94

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は8,325億円、営業利益は748億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+7.4%、営業利益は+9.0%。

対象期間売上高兆円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q0.695488.0361
2023年2Q0.815747.1369
2023年3Q0.8585710.1529
2024年1Q0.786868.8450
2024年2Q0.867468.6431
2024年3Q0.901,10412.2713
2025年2Q1.541,2928.4692
2026年2Q1.641,0466.4698
2026年4Q1.849915.4651
2027年1Q0.837489.0509

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は1.7兆円から3.5兆円へ2.1倍に増えた。直近期の営業利益率は5.9%。

決算期売上高兆円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月1.661,417965
2014年3月1.761,8661,193
2015年3月1.881,8741,171
2016年3月1.931,8671,147
2017年3月1.951,520939
2018年3月2.071,7361,057
2019年3月2.151,8901,134
2020年3月2.081,509812
この期から会計基準が日本基準からIFRSに変わりました。前後の数値は単純に比較できません
2021年3月1.911,043427
2022年3月2.512,0841,262
2023年3月3.202,6991,517
2024年3月3.402,9731,690
2025年3月3.242,2952,4507.11,401
2026年3月3.482,0372,3065.91,349

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高3.5兆円のうち、営業利益として残るのは2,037億円5.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1,349億円、売上の3.9%にあたる。営業利益率は業種中央値5.1%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金80.9%2.8兆円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金13.4%4,662億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.9%2,037億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
19.1%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.8pt
5.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.2pt
3.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+3.8pt
9.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが2,474億円、投資CFが−1,700億円で、差し引きのフリーCFは774億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は3,854億円で、売上の1.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月1,371−575−7227961,779
2014年3月1,592−1,104−3854882,107
2015年3月1,516−9741465423,056
2016年3月1,330−968−6673622,593
2017年3月1,514−874−5546402,607
2018年3月1,768−1,070−446983,299
2019年3月1,565−866−1,0696993,053
2020年3月1,237−927−2523103,040
2021年3月2,229−934−5531,2953,867
2022年3月1,721−4,2091,861−2,4883,417
2023年3月2,271−805−1,4041,4663,582
2024年3月3,087−1,401−1,6451,6863,892
2025年3月2,541−2,023−9065183,587
2026年3月2,474−1,700−8327743,854

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は3.7兆円。このうち返さなくてよい自己資本が1.5兆円で、自己資本比率は40.4%(業種中央値53.0%より薄い)

決算期総資産兆円自己資本兆円負債兆円自己資本比率%
2013年3月1.340.620.7239.5
2014年3月1.520.770.7541.6
2015年3月1.800.910.8941.9
2016年3月1.810.900.9141.5
2017年3月1.880.960.9243.5
2018年3月2.071.090.9844.5
2019年3月2.131.121.0143.6
2020年3月2.151.131.0244.3
2021年3月2.251.211.0445.5
2022年3月2.861.391.4641.8
2023年3月3.041.231.8040.6
2024年3月3.261.381.8842.4
2025年3月3.301.371.7741.6
2026年3月3.661.482.0040.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
3,762億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1.2兆円
過去の利益の積み上がり
負債合計
2.0兆円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
69
/ 100
安定性自己資本比率27 / 40
収益力営業利益率12 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

輸送用機器 82社との比較

同じ輸送用機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り82社中18位あたり、逆に低いのは自己資本比率82社中62位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
9.5%/中央値 5.7%
P25 3.3%P75 9.7%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.8%/中央値 5.1%
P25 2.6%P75 7.3%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
40.4%/中央値 53.0%
P25 40.5%P75 65.9%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
7.5%/中央値 2.1%
P25 -1.4%P75 6.5%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.2%/中央値 3.2%
P25 2.4%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,214.5で、1年前と比べて+17.7%過去52週の値幅のなかでは35%の位置にある。

¥2,214.5-4.5%1ヶ月-0.1%1年+17.7%時価総額1.5兆円
過去52週の値幅
安値¥1,822.5高値¥2,929

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)11.5倍
PER (会社予想)9.5倍
PBR1.01倍
配当利回り4.24%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

1カ月で-4.32%と下落。8月3日に出来高789万株と急増し、株価は2300円台から下落。8月19日に2167円まで下げたが、8月21日は2228.5円と持ち直した。25日線2304円を-3.3%下回り、75日線2261円も割り込んでおり、短期的な下値リスクが意識される。52週高値2929円からは23.9%下落、52週安値1822円からは+22%の水準。RSI34と売られ過ぎ圏に近く、反発のタイミングを探る。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

予想PERは9.6倍と業界平均16.75倍を大きく下回り、実績PERも11.55倍と割安。PBRは1.02倍で平均1.15倍を下回り、ROEは9.5%と良好。配当利回りは4.22%と平均2.97%を大幅に上回り、利回り面でも魅力的。ただし、配当性向80.4%と高く、減配リスクには注意。利益はやや減少傾向だが、総合的に割安と評価。

指標この会社業種平均
PER (実績)11.5倍16.3倍
PER (予想)9.5倍
PBR1.01倍1.12倍
ROE9.5%7.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

焦点は、国内需要の底堅さと海外市場での成長戦略。強気派は、物流需要の持続やインフラ投資により商用車需要が安定し、海外での販売拡大も期待できると見る。また、コスト削減や新モデル投入で利益率が改善すると予想。一方、弱気派は、国内市場の成熟による成長鈍化や、海外競争激化による採算悪化を懸念。さらに、自動運転などの新技術への対応遅れがリスク。決算では販売台数と営業利益率の推移が焦点。

プラスに働く材料7
  • 国内シェア

    「エルフ」が小型トラックで国内トップクラスのシェア。

  • 海外展開

    アジアの新興国で商用車需要の取り込みが進む。

  • ディーゼル技術

    排ガス規制対応技術で競合優位性を維持。

  • 配当利回り4.11%と高水準継続影響

    予想配当利回り4.11%、株主還元が安定し下値を支える

  • 予想PER9.8倍の割安修正決算発表後影響

    実績PER11.86倍に対し予想PER9.8倍、業績回復期待で評価修正

  • 売上高が前期比7.5%増の3兆4,791億円継続影響

    2026/3期売上高3兆4,791億円、前期比2,435億円増

  • ROE9.5%からの資本効率改善通年影響

    ROE9.5%、PBR1.04倍で資本効率改善余地がある

マイナスに働く材料7
  • 国内市場成熟

    人口減少で国内需要が減少傾向にある。

  • 競争激化

    海外メーカーの低価格攻勢で採算が悪化。

  • 電動化遅れ

    EVシフトで技術開発の遅れが業績に影響。

  • 営業利益が258億円減益の2,037億円通年影響

    2026/3期営業利益2,037億円、前期2,295億円から減少

  • 純利益が3期連続減益1,349億円通年影響

    2024/3期1,690億円、2026/3期1,349億円へ減少

  • 営業利益率が5.85%に低下通年影響

    2025/3期7.09%から2026/3期5.85%へ1.24ポイント減

  • 外国人保有比率32.92%の売り圧力不定影響

    外国人保有比率32.92%、市場変動時に売りが出やすい

次の決算で確かめる点
販売台数
需要動向を把握する基本指標。
海外売上比率
成長のけん引役である海外事業の拡大状況。
営業利益率
競争環境での収益力の維持・改善を確認。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり94で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは4.24%。

年間配当
¥94
1株あたり
配当利回り
4.24%
いまの株価に対して
配当性向
80.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月3228.9
2018年3月333.144.4
2019年3月3712.133.4
2020年3月382.739.5
2021年3月20−47.444.9
2022年3月66230.057.5
2023年3月7919.732.8
2024年3月9216.546.3
2025年3月920.087.0
2026年3月920.080.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥94

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ97,692人。区分でいちばん多いのは外国法人32.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が53.6%を占め、残る46.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
外国法人35.831.932.129.728.332.9
金融機関30.733.932.529.533.227.1
事業法人19.423.823.023.125.626.6
個人・その他12.16.77.812.99.49.3
証券会社2.13.74.54.83.64.2
外国人個人0.00.00.00.00.00.0
自己株式5.00.00.03.40.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)13.36
02三菱商事株式会社9.24
03伊藤忠自動車投資合同会社7.69
04株式会社日本カストディ銀行(信託口)7.03
05トヨタ自動車株式会社5.66
06STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)2.45
07JPモルガン証券株式会社2.15
08野村信託銀行株式会社(投信口)1.59
09JP MORGAN CHASE BANK 385781(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.45
10全国共済農業協同組合連合会(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)1.45

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-08-27
    伊藤忠自動車投資合同会社
    新規の大量保有報告
    7.69%
    +1.45pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+69%、1株純資産は14期で+245%。直近期のROEは9.5%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月11462420.49.731.6
2014年3月14174820.58.436.0
2015年3月13990516.911.537.6
2016年3月13895315.28.428.8
2017年3月1191,03912.012.428.9
2018年3月1341,16812.212.244.4
2019年3月1501,26112.39.733.4
2020年3月1101,2928.66.539.5
2021年3月581,3854.320.544.9
2022年3月1631,54111.49.857.5
2023年3月1961,58912.18.132.8
2024年3月2201,84612.99.346.3
2025年3月1911,92810.210.687.0
2026年3月1932,1539.511.580.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

13名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は13名。2026/3期の役員報酬は総額888百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約14倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
片山正則取締役会長72202,000
南真介取締役副会長6676,000
山口真宏代表取締役 取締役社長CEO6330,000
髙橋信一取締役副社長 CHRO6895,000
藤森俊取締役 CTO 商品技術戦略部門EVP6638,000
柴田光義取締役(注)1721,000
宮井真千子取締役(注)1651,000
中野哲也取締役(注)1631,000
阿部博友取締役 監査等委員(注)168
渡邉正夫取締役 常勤監査等委員658,000
川浪正人取締役 常勤監査等委員656,000
桜木君枝取締役 監査等委員(注)167
残りの役員1名を開く
氏名役職年齢
細井友美子取締役 監査等委員(注)159

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)6346189173710118
社外取締役811011014
取締役(社内)3686823

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容791字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社の連結財務諸表は、IFRS会計基準に準拠して作成しており、関係会社の状況においてもIFRSの定義に基づいて開示しています。 当社グループは、当社及び連結子会社120社、持分法適用会社等(関連会社、共同支配事業及び共同支配企業)35社で構成されており、自動車事業を主たる事業として、これを補完するための金融事業を行っています。 自動車 当事業においては、大型トラック・バス、小型トラックを中心としたCV・LCV及びパワートレイン(注)の製造・販売、それらに関連する物流等の各種サービス事業をグループの中核事業として国内外に展開しています。 生産体制は、当社による製造・組立と、当社が供給するコンポーネントを在外グループ企業により組立てる現地生産を行っています。また、自動車以外の主力製品であるエンジンは、日本及びアジア地域で生産しています。 国内の販売体制は、中央官庁並びに大口需要者の一部に対しては、大型トラック・バスを当社が直接販売にあたり、大型トラック・バス、小型トラックほかの、その他の需要者に対しては販売会社がその販売にあたっています。 海外への販売は、当社グループ企業の販売網及びゼネラル モーターズ グループ各社等の販売網並びに商社等を通じ行っています。 金融 当事業においては、当社グループが製造する自動車及び他の製品の販売を補完するための金融並びに車両のリース事業を行っています。 各事業における主な関係会社については、「第1 企業の概況 4 関係会社の状況」をご参照ください。 (注)文中「CV」「LCV」「パワートレイン」とあるのはそれぞれ「商用車」「ピックアップトラック及び派生車」「エンジン、トランスミッション及び駆動系のコンポーネント」のことを示します。 以上、述べた事項を事業系統図によって示すと概ね次のとおりとなります。
経営方針・対処すべき課題8,328字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は以下のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1)経営方針・企業理念・行動方針 当社グループを取り巻く事業環境の変化は日増しに加速しており、事業は複雑性を増しています。こうした状況下で、当社グループはさまざまな社会課題を解決し、商用車業界をリードしていくために、自らの存在意義、そしてお客様・社会に対する提供価値を問い直すことが必要とされています。 このような課題認識のもと、当社グループは、従業員一人ひとりが高い視座に立ち、同じ価値観を共有し、一丸となって社会課題の解決に取り組むことが必要と考え、2023年5月に新経営理念体系「ISUZU ID」を策定しました。 「ISUZU ID」の概要は以下のとおりです。 ◆PURPOSE(使命):地球の「運ぶ」を創造する お客様、そしてパートナーの皆さまと地球上のすべてのモノ・ヒトの「運ぶ」を主体的に創造するとともに、カーボンニュートラルへの対応や、進化する物流への貢献など、新たな「運ぶ」の価値を提供し、社会を豊かにしていきたい、という決意を表しています。 ◆VISION(将来像):「安心×斬新」で世界を進化させるイノベーションリーダー あらゆる社会課題の解決に貢献していくために、従来大切にしてきた「安心」に、「斬新」を掛け合わせ、イノベーションリーダーを目指します。 ◆MISSION(任務):あなたと共に「運ぶ」の課題を解決する すべての人々と共に社会を前進させるという意志を込め、4つの分野(お客様満足度・地球へのやさしさ・働きがい・社会への影響力)でNo.1を目指します。 ◆CORE VALUE(コア・バリュー):相互成長 イノベーションリーダーとして、一人ひとりが挑戦・変化・貢献する意欲を持ち、集団として尊重・信頼・刺激し合うことで、成長していきます。 今後、当社グループは「ISUZU ID」を起点に、既存事業の更なる強化と新事業への挑戦を通じて社会課題の解決に貢献し、世界を進化させるイノベーションリーダーを目指します。 (2)対処すべき課題 「地球の『運ぶ』を創造する」をPURPOSE(使命)として、「運ぶ」に関わるさまざまな社会課題を解決するためには、多様化するお客様ニーズや不確実性の高い事業環境にもしなやかに対応し、絶えず柔軟に変革し続けることが不可欠です。 変革の実現に向け、当社グループでは2024年4月に、中期経営計画「ISUZU Transformation – Growth to 2030」(以下「IX」という。)を公表しました。「IX」は「ISUZU ID」のVISION(将来像)とMISSION(任務)を、足元からのフォーキャストと「ISUZU ID」からのバックキャストで、2030年目線で具体化し策定したものです。当社グループは2030年に向けて、創造・提供する価値を従来の商品軸から、新たにソリューションへと広げ、ビジネスモデルを変革します。現在の収益拡大と、未来の収益への投資を両輪として、お客様・社会をはじめ、あらゆるステークホルダーが抱える課題を「安心×斬新」な「運ぶ」で解決する、「商用モビリティソリューションカンパニー」を目指していきます。 次に挙げる課題は、「ISUZU ID」及び「IX」の実現のみならず、自動車業界・商用車業界におけるお客様のご期待や技術的変革に対応するため中長期的な観点から抽出したものです。 「運ぶ」を創造する新事業への挑戦 物流業界を取り巻く環境は、カーボンニュートラル(以下「CN」という。)社会の実現が急がれるなか、昨今の慢性的なドライバー不足等の課題を抱えています。こうしたお客様・社会課題の解決に貢献し、未来の新たな収益へと成長させるため、従来培ってきた当社の強みである「安心」を活かし、「自動運転ソリューション」、「コネクテッドサービス」、「カーボンニュートラルソリューション」の3領域を軸に、「安心×斬新」でお客様と社会の課題を解決する新事業に挑戦します。これら新事業への挑戦に向け、総額1兆円規模のイノベーション投資を着実に実行します。 (当連結会計年度の取組み) 「自動運転ソリューション」については、2027年度までの「自動運転レベル4技術」を活用したトラック・バス事業の開始に向け、技術獲得の推進及び複数の実証事業を実施しました。2025年10月には、経済産業省及び国土交通省が推進する「自動運転レベル4等先進モビリティサービス研究開発・社会実装プロジェクト(RoAD to the L4)」の「高速道路における高性能トラックの実用化に向けた取り組み(テーマ3)」の集大成として、国内商用車メーカー4社合同で新東名高速道路における総合走行実証を開始しました。また、同じく2025年10月に、神奈川県平塚市で実施された自動運転バス実証実験事業に当社が開発・製造した「エルガEV自動運転バス」を提供したほか、2026年1月には栃木県・愛知県間を結ぶ自社部品物流ルート内において自動運転大型トラックの公道実証を開始しました。さらに、2026年3月からは、自動運転用ソフトウェアスタック技術に強みを持つ株式会社ティアフォー及びAIコンピューティング技術に長けたNVIDIA Corporationと共同で、自動運転レベル4バスの社会実装に向けた取組みを開始しています。 「コネクテッドサービス」では、かねてより運行管理・ドライバー支援サービス「MIMAMORI」、高度純正整備サービス「PREISM」等の先進的なサービスを、業界に先駆けて導入してきました。2025年12月には、これらに加え、商用BEV(※)向けのエネルギーマネジメントサービス「SmartEVer」の提供を開始しました。同サービスを通じ、1拠点で複数台のBEVを導入・運用する際の充電管理や電気料金の抑制を実現することで、お客様のBEV導入によるメリットを最大限に引き出すことが可能となりました。また、「MIMAMORI」への荷待ち自動判定機能や作業時間集計機能等の追加、「PREISM」への故障予兆検知機能の追加等、既存のサービスの性能向上及び機能追加も実施しました。 「カーボンニュートラルソリューション」では、多様な動力源での技術開発・商品提供及びBEVの普及と市場競争力向上にむけた実証実験の推進に取り組みました。2025年9月には、株式会社ファミリーマート及び伊藤忠商事株式会社と連携し、バッテリー交換式EVトラックを使用した配送実証を横浜市で開始しました。本実証実験では、左右両側からのバッテリー同時交換を可能とした国内初の仕様の車両を使用し、バッテリー交換時間をディーゼル車の燃料給油と同程度まで短縮することに寄与しました。さらに、NGV(天然ガス車)トラックへのバイオメタン充填実証への参画や空港におけるEVトラック活用検証も、パートナー連携を通じて実施しました。 (※)BEV:Battery Electric Vehicle (今後の計画) 「自動運転ソリューション」では、2027年度までに、日本及び北米を皮切りに自動運転レベル4技術を活用したトラック・バスの事業化を目指します。この実現に向けて、当連結会計年度に開始した当社グループ独自の公道実証を引き続き推進するほか、北海道むかわ町に新設した国内商用車メーカー初の自動運転専用テストコースも、2027年9月に本格的な稼働開始を計画しています。これらの取組みによるノウハウの蓄積と、当社が従来培ってきた「通常時、緊急時の車両制御技術」、「お客様による使われ方の熟知」を掛け合わせることで、2027年度より順次、高速道路・ハブ間での輸送や、市街地をはじめとする路線バスの自動運転ソリューションを提供していきます。 「コネクテッドサービス」では、国内においては運送事業者・荷主の輸配送効率を高めるサービスを提供するほか、業界を超えたさまざまなデータを商用車情報基盤「GATEX」と連携させることで、新たなサービスの創出や既存サービスの高度化・効率化を推進します。さらに、北米より高度純正整備サービス「PREISM」とEVトータルソリューションプログラム「EVision」を展開し、2028年までに北米以外の主要地域へも対象エリアを拡大します。 「カーボンニュートラルソリューション」では、「いすゞ環境長期ビジョン2050」に基づき、マルチパスウェイで技術開発を進め、各国の使われ方・地域状況・社会動向に適した商品を展開することで、CN社会実現に貢献します。具体的には、2030年までに全車種でCN商品をラインアップに加える予定です。また、CN商品の開発加速のため、藤沢工場内に電動開発実験棟「The EARTH lab.」を新設し、2026年6月の稼働開始を目指しています。 さらに、2030年代のEV普及期を見据え、価格競争力のあるBEVの投入や、バッテリー交換式ソリューション「EVision Cycle Concept」をはじめとする周辺事業の展開を本格的に推進し、社会のCN化を牽引します。2026年度には、トヨタ自動車株式会社と共同開発を進めている次世代燃料電池路線バス(次世代FC路線バス)の生産を開始します。同取組みを皮切りに、FCV(※)については、実用性・需要を見極めながら、路線バス及び小型車を足掛かりに展開することを計画しています。 (※)FCV:Fuel Cell Vehicle 「運ぶ」を支える既存事業の強化 当社グループは150カ国以上で事業を展開し、うち35カ国以上でシェア第1位、グローバル販売台数は57万台以上と、世界中のお客様・社会の「運ぶ」を支えてきました。今後も業界を牽引するとともに、お客様・社会の「運ぶ」を支え続けるためには、既存事業の商品力・販売力を強化し、グループの事業基盤を一層強固にする必要があります。当社グループは、商用車市場のグローバルリーディングカンパニーとして、2030年度に新車販売85万台(トラック45万台及びピックアップトラック40万台)以上の販売を目指します。 (当連結会計年度の取組み) 当連結会計年度も引き続き、各国の使われ方、地域状況、社会動向に適した商品の開発、展開に取り組みました。 日本においては、小型トラック「ELF 4WD」のフルモデルチェンジと「ELF mio4WD」の追加、中型トラック「フォワード」に対する先進安全装備や軽量・低燃費エンジンの搭載、大型トラック「ギガ」の安全・運転支援機能及びコネクテッド機能強化等、幅広い商品の性能向上を実現しました。また、海外においては、1トン積みピックアップトラック「D-MAX」のバッテリーEVモデルにあたる「D-MAX EV」をタイで生産開始し、2025年夏より欧州主要国で発売しています。 加えて、当連結会計年度においては、「トータルライフサイクルで稼働を支えるサービス」の提供に向け、アフターセールス事業の強化及び海外展開に向けた取組みを加速しました。日本においては、首都圏・東海・近畿を中心に、アフターセールス拠点の新設や拠点更新投資を進めてまいります。また、海外ではグループ初となるリース会社Isuzu Financial Services Australia Pty Ltd.(以下「IFSA」という。)を豪州に設立し、2025年10月より営業を開始しています。 (今後の計画) 日本においては、当社とUDトラックスの連携を重視した車両の生産及び販売体制の再構築を推進します。具体的には、大型トラックの共通プラットフォーム共同開発及び市場投入を見据え、生産機能を藤沢工場からUDトラックス上尾工場へ移管し、2028年の稼働開始を目指しています。また、いすゞ連結販売会社とUDトラックスの地域販売拠点の統合を2027年4月までに完了し、ブランド横断でのサービス提供によるお客様の利便性向上と同時に、業務フローやシステムの統一による効率的な運営を目指します。さらに、国内のアフターセールス事業についても拠点新設や拠点更新を継続し、2030年までに2,050億円規模の新規投資を行うことを計画しています。 海外においては、日本国内で先行してフルモデルチェンジした先進装備搭載の小型・中型トラックを、北米を皮切りに順次、豪州や欧州などの市場に投入します。生産機能やサプライチェーンの強靭化に向けた取組みとして、米国においては、サウスカロライナ州の新生産拠点の2027年中の稼働開始を目指すとともに、北米市場での需要増加が見込まれるBEV部材の現地調達化を推進します。また、タイにおいても、LCV旗艦工場の自動化・ライン統合等を通じた競争力強化を目的とした設備投資を行い、2027年の稼働開始を目指します。さらに、アフターセールス事業の海外展開を加速することで、「稼働を守るバリュープロバイダー」としての海外市場での地位確立を目指します。特に、メンテナンスリース事業については、当連結会計年度のIFSA設立を皮切りとして、北米や南アフリカ、東南アジアなどの地域に順次展開・強化します。 「ISUZU ID」を基軸とした経営基盤の確立 「ISUZU ID」で示すVISION(将来像)・MISSION(任務)、「IX」で示す「商用モビリティソリューションカンパニー」への変革を実現するためには、人的資本経営やグローバル視点でのグループ経営を支える経営基盤の確立が必要不可欠です。当社グループではグローバル基準の人財マネジメント基盤の整備、「安心×斬新」を実現する人財への投資を加速し、更なる事業成長を目指していきます。 (当連結会計年度の取組み) 執行体制の強化と社内意思決定の迅速化を企図し、CTO・CLO・CDXOの新設と、部門数を15から11に集約する組織再編を決定し、2026年4月より実施しました。(詳細は「2 サステナビリティに関する考え方及び取組」中の「(3)人的資本・多様性」を参照ください。) さらに、DXケイパビリティの充実に向け、グループ横断的な生成AIの展開及びデジタル人材育成推進に向けた取組みを加速しました。これらの取組みを通じ、開発データ・ツールの一元化により、国内外のグループ会社を横断したグローバルな開発体制の構築を実現しています。 (今後の計画) 「ISUZU ID」のビジョン・ミッションを起点とした人的資本経営への進化に向け、グローバル基準の人財マネジメント基盤を整備し「安心×斬新」を実現する人財への投資を継続し、社員一人ひとりの成長を更なる事業成長へ繋げていきます。従来の職能型を改め、職務型を採用した人事制度については、2024年4月に管理職者を対象に開始、2025年4月より非管理職者にも適用を開始しました。今後、それぞれの特性を踏まえながらグループ各社へ人的資本経営への進化に向けた仕組みや取組みの浸透を図っていきます。職務(ジョブ)の明確化とそれに基づいた適所適財の人財配置、公正な評価・報酬を実現することで、対話と育成の文化を醸成し、従業員の更なる成長を支援します。また、社員が失敗を恐れず積極的に挑戦することで相互成長し、またメンバー間で刺激し合い相互価値を創出する集団へ進化を目指すべく、マネジメント層の負荷軽減等の職場改善の取組みを通じ、エンゲージメントに関する肯定的回答率を2030年までに70%に高めることを目指します。詳細は「2 サステナビリティに関する考え方及び取組」中の「(3)人的資本・多様性」を参照ください。 また、当社と100%子会社であるUDトラックスの2027年度中の合併に向けた検討を開始します。この取組みは、両社の人財やインフラなどの経営資源の一体化による、高い付加価値の創出と意思決定の迅速化を目指しています。 さらに、物流に関する課題解決に向け、外部機関と連携した人財育成も強化します。引き続き、2025年2月に東京大学と開設した「トランスポートイノベーション研究センター」に当社グループより毎年3名の技術者を派遣し、物流・交通分野の社会課題解決を推進します。 「IX」を達成するための経営基盤を確固たるものにするべく、迅速かつ適切な意思決定を実現するガバナンス体制及びリスクマネジメントをはじめとした内部統制の強化にも引き続き注力していきます。 強固な収益基盤・財務基盤の確立及び成長投資と株主還元の両立 当社グループは、企業価値の持続的な向上を目指し、事業継続及び将来成長に必要な投資を優先に実行していきます。グループ全体での既存事業の強化を軸に、新事業を強力に推進することで、2030年度には売上収益6兆円、営業利益率10%以上を目指します。 (当連結会計年度の取組み) 当連結会計年度は、国内では市場の堅調な推移により車両販売台数が増加し、海外でもホルムズ海峡封鎖の影響による中近東向けの出荷停止や米国関税影響・市況悪化等に伴うCV(商用車(トラック及びバス))の北米向け販売台数の減少、タイを中心とした厳しい市況の継続といった下押し要因はあったものの、CVは中近東・アフリカ・中南米を中心に、LCV(ピックアップトラック及び派生車)はアフリカ・オセアニアを中心に車両販売台数が増加し、総車両販売台数は前連結会計年度に比べ42,625台(8.1%)増加し565,858台に、売上収益は3兆4,791億円となりました。他方で、米国関税影響・資材費等の上昇・為替影響・成長関連費用の増加の影響により、売上収益営業利益率は5.9%、ROEは9.5%となりました。 投資については、当連結会計年度においてもイノベーション投資としてCN対応や自動運転関連、既存事業投資として販売・サービスインフラ強化に向けた投資を実施し、設備投資及び研究開発支出は合わせて3,092億円となりました。株主還元では、1株当たり配当金を前連結会計年度から据え置き、配当金は638億円となる予定です。また、自己株式取得は500億円と、適正な自己資本比率(親会社所有者帰属持分比率)を維持した、機動的な自己株式取得に取り組みました。財務健全性としては、各格付にてA格を取得しています。 (今後の計画) 企業価値の持続的な向上を目指し、事業により得られた収益をもとに、将来成長に必要な投資を優先して実行するとともに、株主還元と財務健全性を両立していきます。 収益面は、2027年度に売上収益3兆7,000億円、営業利益率7.0%、2030年度には売上収益6兆円、営業利益率10%以上、ROE15%以上を目指します。 投資については既存事業投資とイノベーション投資を積極的かつバランスを見ながら実行することで、長期にわたる持続的な成長の実現を目指します。具体的には、2031年3月期までにイノベーション投資1兆円、既存事業投資1.6兆円、合わせて2.6兆円規模の投資を計画しています。2027年3月期までは既存事業投資として国内販売拠点整備・北米CV新工場・大型トラックのUD上尾工場への生産集約などを実行し、イノベーション投資として自動運転関連の研究開発費などを計画していますが、2031年3月期にかけてはイノベーション投資のウエイトを徐々に増やしていく予定です。このように積極的なイノベーション投資を推進しつつ、既存事業ではDXを活用することで業務効率化を図り、収益を確保します。 株主還元は、配当性向は平均で40%を維持し、着実な配当成長を目指します。2027年3月期の配当金については、2026年3月期から2円増配の1株当たり94円を下限とし、配当性向40%以上の方針に基づき決定します。また、固定資産と自己資本(親会社の所有者に帰属する持分)のバランスを考慮しつつ、適正な自己資本水準を意識しながら、機動的に自己株式取得を継続します。また、財務健全性は、各格付でのA格を維持しつつ、有利子負債(社債及び借入金、リース負債の合計)も活用していきます。
事業等のリスク9,408字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループでは、グループ全体のリスクマネジメント活動の責任分担及び実効性を向上させるために、三線防御体制を前提としたリスクガバナンス体制を構築しています。当社における各部門及び当該部門が所管するグループ企業を第一線、当社グループのリスクマネジメントを所管するCRMOの指揮監督のもと専門組織であるリスクマネジメント部を第二線、さらに監査部を第三線と位置づけ、各防御線が相互に連携をしながらリスクマネジメント活動を行っています。 また、リスクマネジメント活動の実効性を担保するため、リスク管理確認会議を毎月開催し、重点リスク項目を中心に各部門及びグループ企業の予防的取組み及びインシデント管理の対応状況を確認するとともに、その内容を経営層へ報告しています。 CRMOは、インシデント発生時には、発生部門又はグループ企業に解決に向けた速やかな対応を指示するとともに、危機に転化するおそれがある場合は、その影響を極小化するために、CRMOが指名するメンバーによる対応チームを組成し、各種対応方針等を決定、実行しています。 なお、事業影響が生じる重大な危機に繋がる可能性がある場合は、速やかに経営に報告し、対応方針について審議・決定しています。 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年6月23日)現在において当社グループが判断したものです。 (1)世界経済・金融市場・自動車市場に起因するリスク ① 主要市場の経済状況・総需要の変動 当社グループの全世界における売上収益のうち、主要な部分を占める自動車の需要は、当社グループが製品を販売している国・地域、特に日本、タイ、米国などの主要国市場における経済状況の影響を受けます。 また商用車市場は、新興国においては物流需要の増加が見込まれることから、当社グループは一部の新興国市場を戦略地域と定め、拡販活動を進めています。そのため、一部の新興国市場における経済状況もまた、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、経済状況・需要動向の見通しの正確な把握に努めるとともに、製品を販売する市場の分散によって影響を極小化していますが、追加関税措置等により、世界的に経済環境の不透明さが増しており、当社グループの主要市場における景気後退及びそれに伴う需要の縮小は、当社グループの業績及び財政状態に大きな悪影響を及ぼす可能性があります。 ② 自動車市場における競争 当社グループの全世界における売上収益のうち、主要な部分を占める自動車市場は、激しい競争が繰り広げられています。競争環境の激化は当社製品の競争力に影響を及ぼし、価格変動やシェア変動を引き起こす可能性があります。競争に影響を与える要素は、製品性能、安全性、燃費、環境負荷、価格、アフターサービスといった当社製品に起因する事項の他、各国の電気自動車(EV)等への補助金政策や関税政策をはじめとする外部起因の事項を含め多岐にわたり、各国の市場によって状況は異なります。 当社グループは、主要市場での競争力を維持・強化するため、当社製品に起因する要素の改善に取り組みながら、競争力の高い製品について継続的に開発・生産・販売並びにそのアフターサービスを実施していますが、主要市場や新興国市場等での他社との競争に劣後した場合や業界再編に伴う当社の競争優位性が失われた場合、及び各国の政策等が当社グループに不利な内容となる等の場合、当社グループの業績及び財政状態に大きな悪影響を及ぼす可能性があります。 ③ 地政学リスクの発生 当社グループの製品の調達、生産及び販売活動は、日本国内のみならず広く海外で行われ、事業展開する各国・地域において許認可をはじめとした各種政策の影響を受けます。また、戦争や政権交代等の政治情勢の変化、経済安全保障を目的とした保護政策(関税政策等)による経済状況の変化は、当社グループの経営・事業活動及びサプライチェーンに影響を与えます。当社グループでは、こうした不確実性を地政学リスクとして認識し、特に以下の予期せぬ事象が発生した場合、当社グループの業績及び財政状態に大きな悪影響を及ぼす可能性があります。 ・国家間紛争・内戦、革命、クーデタ、騒擾、テロ ・潜在的に不利な租税政策(関税政策等)の変更 ・輸出入、技術移転の制限 ・事業等に係る各国の法令、規制(排出ガス規制並びに燃費/CO₂規制)の変更 ・安全保障上のリスクがある設備、ソフトウエア、クラウドサービス、委託先等の利用・調達に関する制限 ・事業・投資の許認可基準の変更 ・当社グループ財産の直接的又は間接的収用 ・情報やデータの管理や移転の制限 ・送金や兌換の規制 ・為替・金利政策 ・重要な海上交通路の寸断 当社グループは、各国・地域、特に日本、米国、アセアン地域、中国、欧州地域における地政学リスクの情報収集を行い、法規制の変化に備えた投資や新技術・製品の開発を行う等、様々な対策を実施しています。しかし、上記のような地政学リスクが顕在化した場合、当社グループの業績及び財政状態に大きな悪影響を及ぼす可能性があります。 なお、2026年2月以降の中東情勢の緊迫化に伴い、ホルムズ海峡周辺で海上輸送の安全性及び安定性が低下しており、今後の事態の推移によっては、当社グループのサプライチェーンに影響を及ぼす可能性があります。 ④ 為替及び金利の変動 当社グループの事業には、世界各地における製品の生産と販売が含まれています。各地域における売上、費用、資産、負債を含む現地通貨建の項目は、連結財務諸表の作成のために円換算されています。換算時の為替レート、特に米ドルやタイバーツ等の為替レートにより、これらの項目は元の現地通貨における価値が変わらなかったとしても、円換算後の価値が影響を受ける可能性があります。さらに、為替変動は、当社グループが購入する原材料の価格や販売する製品の価格設定に影響し、実際に原材料価格や製品価格の変動が生じています。 また当社グループは、日頃よりキャッシュ・フローの管理に努めていますが、資金調達に関わるコストは、市場金利が急激に上昇した場合、支払利息の負担が増大する可能性があります。 当社グループは、為替及び金利の変動による影響を極小化すべく、現地生産に加えて、先物為替予約取引を含むデリバティブ金融商品の活用を行っています。 しかし、為替及び金利の大きな変動が生じた場合、当社グループの業績及び財政状態に大きな悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 原材料等価格の変動 当社グループは、自動車製造にあたり、鉄、非鉄金属、樹脂等の原材料や半導体をはじめとする外製品を使用しており、加えて、xEVの研究・開発やBEVの市場投入等によってレアメタル等の使用が増加することを見込んでいます。 世界的な需給逼迫等によりこれらの原材料価格、外製品価格やエネルギー価格及び輸送等にかかる費用が上昇すると、当社グループとしての調達コスト・製造コストもそれに伴い上昇する可能性があります。その際、生産性向上などの内部努力や製品価格への転嫁などをもってしても上昇分のコストを吸収できなかった場合には、当社グループの業績及び財政状態に大きな悪影響を及ぼす可能性があります。 (2)事業に関するリスク ⑥ 新しい技術革新やビジネスモデル変化などへの対応 当社グループの事業に関わる外部環境は大きく変化しています。商用車市場のお客様ニーズの多様化や商用車を用いたビジネスモデルの変化、「CASE」に代表される技術革新、生産・販売・アフターサービス・バックオフィス業務におけるデジタルイノベーションの推進、ESG投資やSDGs達成への社会的な要請は、当社グループの事業の拡大と深耕の好機です。 当社グループは、こうした技術革新や社会的要請に速やかに対応するため、常設部署を設置し、全社横断の複数プロジェクトを推進しています。また、当社グループは商用モビリティソリューションカンパニーへの進化を掲げ、自動運転ソリューション、コネクテッドサービス、カーボンニュートラルソリューション等の「運ぶ」を創造する新事業の創出・拡大を目指しています。しかし、万が一、これらの技術革新や社会的要請に速やかかつ十分に対応できなかった場合には、当社グループの業績及び財政状態に大きな悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 研究開発の失敗や遅延 当社グループの置かれた事業環境は、競争の激化や市場ごとに異なる商品ニーズの多様化などが見込まれます。 このような経営環境に対応し、「運ぶ」を支える「ものづくり事業」を推進していくには高い技術と市場のニーズを的確にとらえた製品を提供する研究開発への取組みが不可欠です。 当社グループは、将来の市場ニーズの予測、研究開発分野の優先順位付けを通じて、新たな技術や製品の開発に取り組んでいますが、求められる技術水準への到達や市場ニーズの的確な把握に失敗や遅延が生じた場合には、当社グループの業績及び財政状態に大きな悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 合弁事業をはじめとするアライアンス先との提携目的の未達 当社グループは、いくつかの国において、各国の法律あるいはその他の要件により合弁で事業を行っています。また、国内外の販売ではディーラーやディストリビュータと提携し、研究開発では合弁事業や業務提携を行っています。 当社グループは、合弁相手やアライアンス先の経営状況、ガバナンス、その他重要な非財務情報も含め、様々な情報をもとに業務提携の要否を検討しています。しかし、合弁相手やアライアンス先の経営方針、経営環境の変化等により、アライアンス先が適時適切な技術・製品の提供に失敗や遅延が生じた場合、及び当社グループがアライアンス先から求められる技術水準への到達に失敗や遅延が生じた場合には、当社グループの業績及び財政状態に大きな悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑨ 販売・供給における大口顧客への依存 当社グループは、当社製品である自動車やその構成部品等を、一部特定の大口顧客企業に供給しています。当社グループは、大口顧客企業との関係を維持するとともに、新規顧客の開拓によりリスク分散を図っていますが、顧客企業の生産・販売量の変動など当社グループが管理できない要因により、上記の対策をもってしてもリスクを受容できない場合は、当社グループの業績及び財政状態に大きな悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑩ 資材、部品等の調達の不足や遅延 当社グループは、生産に必要な原材料や半導体をはじめとした部品及び製品を外部のサプライヤーから調達しています。しかし、以下のような事象が当社グループのサプライヤーや調達網で発生した際には、供給・輸送能力の低下や供給・輸送の中断が引き起こされ、生産に必要な量の原材料、部品及び製品が確保できなくなる、又は確保が遅れる可能性があります。 ・サプライヤーや物流網において自然災害や大規模な事故等の不測の事態が発生した場合 ・サプライヤーや物流網において労働争議等が発生した場合 ・サプライヤーや物流網で大規模なシステム障害が発生した場合 ・サプライヤーの供給能力を大幅に超えるような需給状況になった場合 ・サプライヤーにおいて許認可取り消し等による製品の出荷停止が生じた場合 ・サプライチェーン上の人権侵害等、品質・コスト・納期以外の問題が顕在化した場合 ・海上交通の要衝での事件・事故等により物流網で混乱が生じた場合 当社グループは、サプライヤー各社の生産能力、信用リスク、製品等の品質、コスト等を定期的に把握するとともに、各社の法令・コンプライアンス遵守や気候変動問題等への対応状況を確認し、調達に支障が生じないように努めています。しかし、上記のような事象が発生した場合は、当社グループの業績及び財政状態に大きな悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑪ 製品の欠陥 当社グループは、厳格な品質管理基準に従って各種の製品を開発・生産しています。品質の維持及び改善のため、当社グループは「品証・CS委員会」を通じて、不具合情報の早期発見と共有、品質向上のための全社横断的検討、全社的な品質マネジメントの運用状況の監視を実施しています。また製品の欠陥等を原因とする損害賠償が必要な場合に備えて、製造物賠償責任保険に加入しています。 しかし、万が一、大規模なリコールを実施する場合、加えて、実際に発生した費用が事前に計上した引当金を大きく上回る場合や損害賠償の価額が製造物賠償責任保険により填補できない場合には、当社グループの業績及び財政状態に大きな悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑫ 人権の侵害 当社グループでは、従業員、関係者、取引先等のすべてのステークホルダーの人権を尊重し、事業活動を展開しています。また、「いすゞグループ人権方針」に基づき、サプライチェーン上に労働環境や安全衛生面での人権侵害などがないかを確認する「人権デュー・ディリジェンス」を実施し、人権に対する負の影響を特定・評価し、これらの防止・軽減に取り組んでいます。 しかし、全世界のサプライチェーン全体の人権状況を正確かつリアルタイムに把握することは困難であり、当社グループやサプライチェーンで人権侵害が発生した場合、事業の中断、法令違反に伴う制裁金、レピュテーションの低下等により、当社グループの業績及び財政状態に大きな悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑬ 優秀な人財の確保・定着の困難 当社グループの事業では、人財が最も重要な資産と考え、当社グループの事業推進に必要となる技能・能力をもった多様な人財の確保に努めるとともに、従業員一人ひとりのモチベーション、熱意、技能、能力、パフォーマンスを高め、当社グループに定着させるための取組みを進めています。しかし、今後の人財獲得競争の一層の激化により、優秀な人財確保・定着がより困難になっていく可能性があります。 こうした状況を踏まえて、当社グループでは「ISUZU ID」に掲げる「働きがいNo.1」を目指し、また「IX」で2030年に目指す姿の一つとして掲げた「人的資本経営への進化」を実践しています。従業員の専門性強化と挑戦を後押しするグローバル基準の人財マネジメント基盤を整備すべく、当社では2024年4月より人事制度を刷新し順次展開するとともに、今後、それぞれの特性を踏まえながらグループ各社へ人的資本経営への進化に向けた仕組みや取組みの浸透を図っていきます。詳細は「2 サステナビリティに関する考え方及び取組」中の「(3)人的資本・多様性」を参照ください。 しかし、これらの対応が十分ではない場合、従業員の離職、モチベーション低下、期待値に満たない成果、技能伝承の失敗、競争力の低下によって、当社グループの業績及び財政状態に大きな悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑭ 労働災害の発生 当社グループは、自動車及び自動車部品の生産、開発実験、販売にあたり、組立、機械加工、プレス、塗装、自動車整備及び設備メンテナンス等を展開しています。これらの業務において、従業員の労働安全の確保をグループ全体の重要な経営課題と位置づけており、代表取締役 取締役社長CEOを最高責任者とした「安全推進特別委員会」を設置し、安全に関する方針の策定と、その実行状況のモニタリング及び是正措置を継続的に行っています。また、災害リスクの低減に向け、法令遵守の徹底、安全管理体制の強化、安全パトロールの実施、設備の安全仕様向上対策、VR等を活用した実践的な安全教育の導入にも取り組んでいます。発生した労働災害については、専門会議体を設置し、個別事案における原因究明と対策を実行することで、再発防止に努めています。 こうした取組みを通じて安全な職場環境の構築に努めていますが、万が一、労働災害が発生した場合には、操業停止等により事業活動に支障をきたし、当社グループの業績及び財政状況に大きな悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑮ コンプライアンス違反 当社グループでは、関係法令の遵守はもちろん、社内規範や倫理規範を含めコンプライアンスを徹底しています。 当社では、代表取締役 取締役社長CEOを委員長とし、重要法令を所管する各部門長をメンバーとした「コンプライアンス委員会」を定期的に開催、当社グループのコンプライアンス活動の推進状況をモニタリングし、適切な指示・助言を行っています。さらに、グループ内でコンプライアンス違反又はそのおそれがある事象が発生した場合には、速やかにCRMOに報告するとともに、是正及び再発防止を行う体制を構築しています。また当社グループでは、経営層から従業員まで定期的にコンプライアンス教育を実施しています。 しかし、コンプライアンスの徹底にもかかわらず、将来にわたってコンプライアンス違反が発生する可能性は皆無ではなく、コンプライアンス違反の重篤性及び発生時の対応内容や迅速性等が不十分な場合には、当社グループの社会的信用に重大な影響を与える場合があり、当社グループの業績及び財政状態に大きな悪影響を及ぼす可能性があります。特に、道路運送車両法違反による生産停止や各国の個人情報保護、腐敗防止、独占禁止・不正競争防止・中小受託取引、及び金融商品取引に関する法令等への重大な違反が認められ、当局等から勧告を受けたり、高額な制裁金が課せられたりした場合、当社グループの業績及び財政状態に大きな悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑯ 情報セキュリティへの対応不足 当社グループの事業は多くのシステムに依存しており、情報の機密性、完全性、可用性を一定以上で維持するため、体制整備及び対策強化に努めています。具体的には、個人情報や機密情報の保護、データやシステムの可用性の維持、各種情報の改竄防止等を目的に、様々な情報セキュリティ対策を実施しています。また、製品のサイバーセキュリティ法規(R155 CSMS認証、R156 SUMS認証)も遵守し、お客様が安心安全にご利用できるように努めています。 しかし、不測の事態により情報漏洩等が発生した場合や、製品の安心安全に影響がある事象が発生した場合、当社グループの業績及び財政状態に大きな悪影響を及ぼす可能性があります。また、システム障害、ランサムウェアを含むコンピューターウイルスへの感染、サイバー攻撃、不正アクセス等が発生した場合には、受発注、出荷、物流、顧客対応、生産・販売活動等の停滞又は中断、データの破損・喪失、情報漏洩等を引き起こす可能性があります。その結果、復旧対応費用、調査費用、代替運用費用、損害賠償責任、信用低下等により、当社グループの業績及び財政状態に大きな悪影響を及ぼす可能性があります。 また当社グループは、アライアンス先等の取引先との機密情報の管理についても上記のような様々なリスク対策を実施しています。しかし、不測の事態により情報漏洩等が発生した場合、企業としての信用低下、アライアンス先等に対する損害賠償責任が発生するなど、当社グループの業績及び財政状態に大きな悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑰ 知的財産の保護の不足や侵害・被侵害 当社グループは、他社製品と差別化できる技術とノウハウを蓄積してきましたが、当社グループ独自の技術とノウハウの一部は、特定の国・地域では法的制限のため知的財産権による完全な保護が不可能、又は限定的にしか保護されない状況にあります。 当社グループは、知的財産保護のための取組みを進めています。しかし、第三者が当社グループの知的財産を使って類似した製品を製造することを効果的に防止できない場合や当社グループに対する知的財産権侵害訴訟による製造・販売の差し止めや損害賠償の請求が認められた場合、当社グループの業績及び財政状態に大きな悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑱ 気候変動に関する社会的要請への対応遅れ 当社グループは、気候変動対応を重要な経営課題の一つとして位置づけ、気候変動に関する規制強化及び頻発・激甚化している自然災害への対応に取り組んでいます。一方で、更なる成長機会の獲得のため、脱炭素社会に貢献するイノベーションの創出を進めています。 当社グループは、「いすゞ環境長期ビジョン2050」を策定し、2050年までに、当社グループ製品のライフサイクル全体での温室効果ガス(GHG)ゼロ及び当社グループの事業活動から直接排出されるGHGゼロを掲げ、GHG削減に取り組んでいます。 また、2024年4月に中期経営計画として策定した「IX」においても、「運ぶ」を創造する新事業として、「カーボンニュートラルソリューション」を掲げています。具体的には、「いすゞ環境長期ビジョン2050」に基づきマルチパスウェイで技術開発を進め、地域の状況や社会動向に適した商品を展開することで、CN社会実現に貢献します。また、燃料代や電気代までを含む総所有コスト(TCO)の観点で価格競争力のあるBEVを投入し、周辺事業の展開を推進します。 しかし、脱炭素に向けたイノベーションの取組みが失敗ないし遅延した場合、気候変動による影響への対応・取組みが不十分である場合には、当社グループの業績及び財政状態に大きな悪影響を及ぼす可能性があります。 なお、詳細については、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組(2)気候変動」を参照ください。 ⑲ 災害等の発生 当社グループは、全世界で事業を展開しており、国内外において様々な災害リスクにさらされています。大規模地震、風水害や噴火等の自然災害、停電又はその他の中断事象、疫病・感染症が顕在化した場合、当社グループの生産活動、販売活動、その他事業活動に影響が生じる可能性があります。特に主要な事業拠点が集中する日本・南関東やアセアン地域における主要拠点が多数存在するタイ等で大規模な災害等が発生した場合、当社グループの業績及び財政状態に大きな悪影響を及ぼす可能性があります。また、設備トラブル、オペレーションミスによる事故、火災等の人為的災害が発生した場合にも、当社グループの生産、販売、その他事業活動に影響が生じる可能性があります。当社グループでは、自然災害や人為的災害等が発生した場合に備え、事業継続計画を予め策定し、それに基づいた訓練を実施することで被害の拡大防止及び迅速な復旧に努めています。しかし、これらの取組みにもかかわらず、災害等による影響を完全に防止又は軽減できない場合、当社グループの業績及び財政状態に大きな悪影響を及ぼす可能性があります。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況 当連結会計年度における国内と海外を合わせた総販売台数は、前連結会計年度に比べ42,625台(8.1%)増加し、565,858台となりました。 国内車両販売台数につきましては、市場が堅調に推移し、前連結会計年度に比べ4,274台(5.5%)増加の81,741台となりました。海外車両販売台数につきましては、CV(商用車(トラック及びバス))は、米国の関税影響・市況悪化はあったものの、中近東・アフリカ・中南米を中心に13,082台(6.0%)増加し229,898台、LCV(ピックアップトラック及び派生車)は、タイ国内向けは厳しい市況が続くものの、販売サイドでの在庫調整を実施した前連結会計年度比では増加、輸出向けはサウジアラビアの需要減・中東情勢影響を受けた3月の出荷停止により減少した一方で、アフリカ・オセアニアを中心に台数増となったことで、25,269台(11.0%)増加し254,219台となりました。 また、産業用エンジンの売上収益は、前連結会計年度に比べ225億円(21.4%)増加の1,280億円となり、その他の売上収益につきましては、保有事業等の国内/海外での順調な伸長等により、前連結会計年度に比べ577億円(7.4%)増加の8,428億円となりました。 これらの結果、売上収益につきましては、前連結会計年度に比べ2,434億円(7.5%)増加の3兆4,791億円となりました。内訳は、国内が1兆3,853億円(前連結会計年度比8.6%増)、海外が2兆937億円(前連結会計年度比6.8%増)です。 当連結会計年度の業績は次のとおりです。 当連結会計年度       前連結会計年度比 売上収益   34,791   億円       2,434   億円   7.5% 営業利益   2,037   億円       △258   億円   △11.2% 税引前利益   2,306   億円       △144   億円   △5.9% 親会社の所有者に帰属する当期利益   1,349   億円       △52   億円   △3.7% (為替レート) USD/JPY   150.8円 (152.5円) AUD/JPY   99.8円 ( 99.5円) EUR/JPY   174.8円 (163.7円) THB/JPY   4.67円 ( 4.38円) 注:( )内は前連結会計年度の為替レート 損益につきましては、販売台数の増加及び価格対応によるプラス影響はあるものの、米国関税影響、資材費等の上昇、為替影響、成長関連費用の増加によるマイナス影響に加えて、中東情勢影響による出荷停止もあり、営業利益は2,037億円(前連結会計年度比11.2%減)となりました。また、税引前利益は2,306億円(前連結会計年度比5.9%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益は1,349億円(前連結会計年度比3.7%減)となりました。 セグメントの業績は以下のとおりです。 自動車事業セグメント 売上収益につきましては、前連結会計年度に比べ2,386億円(7.5%)増加の3兆4,350億円となりましたが、セグメント利益は1,899億円(前連結会計年度比12.1%減)となりました。セグメント利益の減少は、諸経費の増加などによるものです。 金融事業セグメント 売上収益につきましては、前連結会計年度に比べ257億円(13.9%)増加の2,108億円となりましたが、セグメント利益は139億円(前連結会計年度比4.0%減)となりました。セグメント利益の減少は、諸経費の増加などによるものです。 ② 財政状態の状況 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べて3,598億円増加し、3兆6,631億円となりました。 負債は、前連結会計年度末に比べて2,335億円増加し、1兆9,992億円となりました。 資本は、前連結会計年度末に比べて1,263億円増加し、1兆6,640億円となりました。 自己資本比率(親会社所有者帰属持分比率)は40.4%(前連結会計年度末41.6%)となりました。 有利子負債(社債及び借入金、リース負債の合計)につきましては、前連結会計年度末に比べて986億円増加の8,574億円となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)につきましては、営業活動により2,474億円獲得した資金を、投資活動で1,700億円、財務活動で832億円使用したこと等により、前連結会計年度末に比べて267億円増加し、3,854億円となりました。 なお、営業活動によるキャッシュ・フローから投資活動によるキャッシュ・フローを控除して計算した、フリーキャッシュ・フローは、774億円の資金流入(前連結会計年度は517億円の資金流入)となっています。 [営業活動によるキャッシュ・フロー] 営業活動により獲得した資金は、2,474億円(前連結会計年度比2.6%減)となりました。 これは、税引前利益を2,306億円、減価償却費及び償却費を1,525億円計上し、営業債務及びその他の債務の増加により78億円の資金流入があった一方で、営業債権及びその他の債権の増加により454億円、棚卸資産の増加により278億円、法人所得税の支払により564億円の資金流出があったことが主な要因です。 [投資活動によるキャッシュ・フロー] 投資活動により使用した資金は、1,700億円(前連結会計年度比16.0%減)となりました。 これは、有形固定資産の取得で1,791億円の資金流出があったことが主な要因です。 [財務活動によるキャッシュ・フロー] 財務活動により使用した資金は、832億円(前連結会計年度比8.1%減)となりました。 これは、長期借入の実行で3,450億円及び社債の発行で299億円の資金流入があった一方で、長期借入金の返済で1,390億円、自己株式の取得で500億円、配当金の支払で648億円及び非支配株主への配当金の支払で330億円の資金流出があったことが主な要因です。 ④ 生産、受注及び販売の実績 (ⅰ)生産実績 当連結会計年度の生産実績は、次のとおりです。 セグメントの名称    当連結会計年度 (自 2025年4月1日    至 2026年3月31日)    前連結会計年度比 台数 (台)   金額 (百万円)   台数 (%)   金額 (%) 自動車事業   大型・中型CV   95,718   -   △0.2   - 小型CV   215,858   -   9.2   - LCV   307,557   -   13.3   - 計   619,133   -   9.6   - 産業用エンジン   -   113,568   -   21.8 その他   -   260,294   -   15.4 (注)1.産業用エンジン、その他の金額は、販売価格によります。 2.上記の表には、関連会社等の生産実績は含まれていません。 (ⅱ)受注実績 当社グループ(当社及び連結子会社)は、過去の販売実績と将来の予想に基づいて、見込み生産を行っています。 (ⅲ)販売実績 当連結会計年度の販売実績は、次のとおりです。 セグメントの名称    当連結会計年度 (自 2025年4月1日    至 2026年3月31日)    前連結会計年度比 金額(百万円)   増減率(%) 国 内   527,968   10.9 海 外   381,636   △1.3 大型・中型CV計   909,604   5.5 国 内   198,453   7.5 海 外   584,484   4.7 小型CV計   782,938   5.4 海 外   815,816   10.2 LCV計   815,816   10.2 国 内   726,422   10.0 海 外   1,781,937   5.8 車両計   2,508,360   7.0 国 内   58,593   10.7 海 外   69,361   32.2 産業用エンジン   127,954   21.4 国 内   398,511   3.6 海 外   242,449   8.7 その他   640,960   5.5 国 内   1,183,527   7.8 海 外   2,093,748   6.8 自動車事業合計   3,277,275   7.2 国 内   201,798   13.7 海 外   -   - 金融事業合計   201,798   13.7 国 内   1,385,325   8.6 海 外   2,093,748   6.8 売上収益合計   3,479,074   7.5 主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は、次のとおりです。 相手先   セグメントの名称    前連結会計年度 (自 2024年4月1日    至 2025年3月31日)    当連結会計年度 (自 2025年4月1日    至 2026年3月31日) 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) トリペッチいすゞセールス㈱   自動車事業   196,863   6.0   250,404   7.2 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。 なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年6月23日)現在において当社グループが判断したものです。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 (ⅰ)概観 [CV販売] 当連結会計年度におけるCV車両の販売台数は、前連結会計年度から17,356台(5.9%)増加の311,639台となりました。 国内では、堅調な市場により、前連結会計年度から4,274台(5.5%)増加の81,741台となりました。海外では、米国の関税影響や市況悪化はあったものの、中近東やアフリカ、中南米で伸長し、前連結会計年度から13,082台(6.0%)増加の229,898台となりました。 なお、当社の国内の普通トラックのシェアは、前連結会計年度比1.2%増加の42.2%となりました(UDトラックスを含む当社グループの国内の普通トラックのシェアは58.1%)。また、小型トラックのシェアは、前連結会計年度比1.1%増加の52.2%となり、いすゞシェアは、昨年記録した過去最高を更新しました。 ・CV車両販売台数 前連結会計年度 (台)   当連結会計年度 (台)       増減台数 (台)   増減率 (%) 国内   大型・中型   39,301   41,628       2,327   5.9 小型   38,166   40,113       1,947   5.1 計   77,467   81,741       4,274   5.5 北米   大型・中型   2,965   1,566       △1,399   △ 47.2 小型   24,013   16,943       △7,070   △ 29.4 計   26,978   18,509       △8,469   △ 31.4 アジア   大型・中型   19,958   19,798       △160   △ 0.8 小型   54,160   56,558       2,398   4.4 計   74,118   76,356       2,238   3.0 その他地域   大型・中型   30,343   31,276       933   3.1 小型   85,377   103,757       18,380   21.5 計   115,720   135,033       19,313   16.7 合計   大型・中型   92,567   94,268       1,701   1.8 小型   201,716   217,371       15,655   7.8 計   294,283   311,639       17,356   5.9 [LCV販売] 当連結会計年度におけるLCV車両の販売台数は、前連結会計年度から25,269台(11.0%)増加の254,219台となりました。 アジアでは、タイ国内向けは厳しい市況が続くものの、前連結会計年度は販売サイドで在庫調整していたことから、前連結会計年度からは増加しました。その結果、販売台数は前連結会計年度から13,773台(21.2%)増加の78,618台となりました。その他地域は、サウジアラビアの需要減や中東情勢影響による出荷停止があったものの、アフリカやオセアニアを中心に伸長し、前連結会計年度から11,496台(7.0%)増加の175,601台となりました。 ・LCV車両販売台数 前連結会計年度 (台)   当連結会計年度 (台)       増減台数 (台)   増減率 (%) アジア   64,845   78,618       13,773   21.2 その他地域   164,105   175,601       11,496   7.0 計   228,950   254,219       25,269   11.0 [パワートレイン出荷] 当連結会計年度における産業用エンジンの出荷基数は、堅調な新興国向けの需要により、前連結会計年度から16,490台(14.5%)増加の129,955台となりました。 ・産業用エンジン出荷基数 前連結会計年度 (台)   当連結会計年度 (台)       増減台数 (台)   増減率 (%) 計   113,465   129,955       16,490   14.5 (ⅱ)当連結会計年度の経営成績についての分析 [売上収益] 売上収益につきましては、米国関税影響や中東情勢影響があったものの、国内、海外ともに車両販売台数が増加し、前連結会計年度に比べ2,434億円増加の3兆4,791億円となりました。内訳は、国内が1兆3,853億円(前連結会計年度比8.6%増)、海外が2兆937億円(前連結会計年度比6.8%増)です。 [営業利益] 当連結会計年度の営業利益は2,037億円(前連結会計年度比11.2%減)となりました。 当連結会計年度における販売台数増加に伴う売上変動/構成差の影響は前連結会計年度に対して320億円の増益、価格対応の影響は前連結会計年度に対して360億円の増益となりました。一方で、資材費等の変動は255億円の減益、為替変動の影響は前連結会計年度に対して円高となり220億円の減益、成長関連費用の増加により210億円の減益、北米関税影響により160億円の減益となりました。 この結果、当連結会計年度における売上収益営業利益率は5.9%(前連結会計年度は7.1%)となりました。 なお、前連結会計年度からの営業利益の主な増減要因は、次のとおりです。 ・営業利益の増減分析(前連結会計年度比) (億円) 価格対応   +360 売上変動/構成差   +320 原価低減活動   +175 費用増減他   △478 資材費等の変動   △255 為替変動   △220 米国関税影響   △160 合計   △258 [金融収支] 金融収支につきましては119億円の利益となり、前連結会計年度に比べて56億円の増益となりました。 為替差損益が前連結会計年度は36億円の為替差損に対して、当連結会計年度は42億円の為替差益となったことにより増益となりました。 [法人所得税費用] 法人所得税費用は、前連結会計年度では640億円の損失でしたが、当連結会計年度では560億円の損失となりました。 [非支配持分に帰属する当期利益] 非支配持分に帰属する当期利益は、主にアセアン現地法人、北米現地法人、国内のリース会社の非支配持分に帰属する当期利益からなり、前連結会計年度の409億円に対し、当連結会計年度は397億円となりました。 [親会社の所有者に帰属する当期利益] 当連結会計年度における親会社の所有者に帰属する当期利益は1,349億円となり、前連結会計年度に比べて52億円の減益となりました。基本的1株当たり当期利益は193.14円となりました。 (ⅲ)当連結会計年度の財政状態についての分析 [資産] 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べて3,598億円増加し、3兆6,631億円となりました。 主な要因としましては、営業債権及びその他の債権が1,004億円、有形固定資産が849億円、棚卸資産が583億円、売却目的で保有する資産が505億円増加したことによります。 [負債] 負債は、前連結会計年度末に比べて2,335億円増加し、1兆9,992億円となりました。 主な要因としましては、有利子負債(社債及び借入金、リース負債の合計)が986億円、営業債務及びその他の債務が678億円増加したことによります。 [資本] 資本は、前連結会計年度末に比べて1,263億円増加し、1兆6,640億円となりました。 主な要因としましては、剰余金の配当を649億円行ったことに加え、自己株式の取得によって500億円減少した一方で、親会社の所有者に帰属する当期利益を1,349億円及び非支配持分に帰属する当期利益を397億円計上したことによります。 (ⅳ)経営上の目標の達成状況についての分析 「IX」(2025年3月期から2031年3月期まで)の達成に向けた当社グループが掲げた定量値目標とそれに対する当期の達成状況は次のとおりです。 当連結会計年度 (2026年3月期)       定量値目標 (2031年3月期) 売上収益   34,791   億円       60,000   億円 営業利益   5.9   %       10%   以上 ROE   9.5   %       15%   以上 配当性向   47.6   %       40.0%   維持 「IX」の達成に向けて掲げた定量値目標のうち、売上収益につきましては国内、海外で車両販売台数を伸ばしたものの、米国関税影響や中東情勢影響等を受け、3兆4,791億円となりました。営業利益につきましては、販売台数の増加、価格対応によるプラス影響はあるものの、米国関税影響、資材費等の上昇、為替影響、成長関連費用の増加によるマイナス影響に加えて、中東情勢影響による出荷停止もあり、営業利益2,037億円(営業利益率5.9%)となりました。また、ROEにつきましても、親会社の所有者に帰属する当期利益が減少したことで、当連結会計年度は9.5%となりました。 「IX」2030年度達成に向けては、「IX」に沿った収益成長(詳細は「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」を参照)に加え、配当による株主還元及び機動的な自社株取得を継続することで、適正な自己資本水準を意識しつつ、定量値目標の15%の達成を目指します。 配当性向につきましては、株主への利益還元、経営基盤の強化及び将来への事業展開に備えるための内部留保の充実等のバランスを総合的に勘案し、剰余金の配当を実施した結果、47.6%と目標値を上回りました。 (ⅴ)資本の財源及び資金の流動性に係る情報 [キャッシュ・フローの状況] 「第2 事業の状況 4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要」に記載のとおりです。 [資金需要] 当社グループにおける主な資金需要は、製品製造のための材料・部品の購入費、製造費用、製品・商品の仕入、販売費及び一般管理費、運転資金及び設備投資資金です。 設備投資の状況については、「第3 設備の状況 1.設備投資等の概要」に記載のとおりです。 [資金調達の状況] 運転資金については返済期限が1年以内の短期借入金で、基本は各々の会社が運転資金として使用する現地の通貨で調達しています。設備投資資金については原則として資本金、内部留保といった自己資金でまかなうこととしています。今後、投融資の実行に伴い借入金・社債等による資金調達を検討する可能性があります。 なお、当連結会計年度末における資金調達の状況については、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 20.社債、借入金及びリース負債」及び「同注記 35.金融商品 (4)流動性リスク管理」に記載のとおりです。 [資金の流動性] 当社グループは2030年に目指す姿として、お客様・社会の課題を「安心×斬新」な「運ぶ」で解決する、グローバルな商用車市場をリードする「商用モビリティソリューションカンパニー」へと進化することを、2024年4月に公表した中期経営計画「IX」の中で掲げています。この中期経営計画の財務目標としては、2030年度の売上収益6兆円、営業利益率10%以上を掲げ、そのために自動運転ソリューション、コネクテッドサービス、カーボンニュートラルソリューションの新技術3領域を柱に据えた「イノベーション投資」に1兆円、グループ全体の既存事業の強化のための「既存事業投資」に1.6兆円の投資を実行していきます。また、財務健全性は確保しながら、株主還元として配当性向(期間平均)40%を維持、適正な親会社所有者帰属持分比率を意識した機動的な自己株式取得を継続していきます。 それら成長投資や株主還元、借入金返済の資金としては、事業で創出される営業キャッシュ・フローを原資に充当し、M&A等に係る資金は主として借入金、社債等で対応することによって、新たな中期経営計画の達成実現に向けて取り組みます。 なお、手元資金の流動性には絶えず注視が必要ですが、当社グループは現金及び現金同等物に加え、主要銀行とコミットメントライン契約を締結しており、金融市場の急激な環境変化にも対応できる流動性を保持していると考えています。 ② 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 IFRS会計基準に準拠した連結財務諸表の作成にあたり、経営者は、会計方針の適用並びに資産、負債、収益及び費用の金額に影響を及ぼす判断、見積り及び仮定を行う必要があります。実際の業績は、これらの見積りとは異なる場合があります。見積り及びその基礎となる仮定は継続して見直されます。会計上の見積りの見直しによる影響は、見積りを見直した会計期間及びそれ以降の将来の会計期間において認識されます。 当社の連結財務諸表に重要な影響を与える可能性のある会計上の見積り及び仮定に関する情報は、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 4.重要な会計上の見積り及び判断」に記載しています。

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開示資料

出典

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