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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

神戸製鋼所

Kobe Steel, Ltd.5406 · Prime · 鉄鋼

鉄鋼・アルミから溶接、機械、エンジニアリングまで手掛ける複合素材メーカー。高炉法による一貫製鉄が基盤。

概要

神戸製鋼所は、鉄鋼・アルミ、素形材、溶接、機械、エンジニアリング、建設機械、電力の7セグメントで事業を展開する総合素材メーカーである。1905年の創業以来、自動車や建設、エネルギー産業向けに高機能鋼材やアルミ製品を供給し、2025年3月期の連結売上高は2兆5550億円、従業員数は3万8614人に達する。1949年5月に東京・名古屋証券取引所に上場した。

鉄鋼アルミが売上高の約4割を占める素材系事業

素材系事業は鉄鋼アルミ、素形材、溶接の3セグメントから成る。2025年3月期、鉄鋼アルミの売上高は9969億円で連結全体の39%を占める。鉄鋼では線材条鋼、薄板、厚板、アルミ板を生産。特に自動車用高張力鋼板とアルミパネルが強みで、軽量化ニーズに対応する。素形材は鋳鍛鋼品やチタン合金、銅圧延品などを手掛け、売上高3328億円。溶接は被覆アーク溶接棒やロボット用ワイヤを供給し、964億円の売上高である。

機械系事業の三つの柱と売上高構成

機械系事業は機械、エンジニアリング、建設機械の3セグメントで構成される。機械事業は圧縮機、冷凍機、真空成膜装置、タイヤ・ゴム機械などを含み、売上高2827億円。エンジニアリングは製鉄プラントや水処理プラントの設計・建設を手掛け、売上高1938億円。建設機械は油圧ショベルやクローラクレーンを主力とし、売上高3895億円。建設機械は子会社コベルコ建機が製造・販売を一元化している。機械系全体では連結売上高の約36%を占める。

自社発電所を運営する電力事業

電力事業は子会社を通じて電力供給と熱供給を行う。神戸発電所(1~4号機)と真岡発電所(1~2号機)を保有し、2025年3月期の売上高は2032億円。発電燃料は石炭が主体で、売電価格は石炭輸入統計価格に連動する。2023年2月には神戸発電所4号機が営業運転を開始し、電力供給能力を拡大した。経常利益は347億円で、連結利益の約27%を占める重要な収益源である。

38カ国地域に広がるグローバルネットワーク

神戸製鋼所は子会社188社、関連会社44社を擁し、世界38の国と地域に生産拠点を展開する。海外統括会社として、米国(Kobe Steel USA Inc.)、中国(神鋼投資有限公司)、東南アジア(Kobelco South East Asia Ltd.)、欧州(Kobelco Europe GmbH)を設置。1960年にニューヨーク事務所を開設して以来、現地化を進め、自動車メーカー向けに現地生産を強化している。2025年3月期の連結売上高のうち海外売上高比率は約4割に達する。

業界の中での役割は鉄鋼・非鉄金属・機械・プラントの総合サプライヤーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
2.4兆円
営業利益
1,299億円
営業利益率
5.3%
純利益
937億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
鉄鋼アルミ1.1兆円47.1%237億円2.2%
建設機械3,879億円17.0%188億円4.8%
素形材3,044億円13.3%107億円3.5%
機械2,516億円11.0%326億円13.0%
エンジニアリング1,724億円7.5%161億円9.3%
溶接932億円4.1%52億円5.6%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01鉄鋼アルミ主力

線材条鋼、薄板、厚板、アルミ板等を供給。自動車、建築、産業機械など幅広い需要家向けに鉄鋼製品とアルミ圧延品を一貫生産。

主な製品・サービス4
線材条鋼(線材、棒鋼)
線材は自動車や建築向け、棒鋼は機械部品等に使用される鉄鋼製品。
薄板(熱延、冷延、表面処理)
自動車外板や家電、建材向けの薄鋼板。表面処理鋼板は耐食性を付与。
厚板
船舶、橋梁、建築、産業機械向けの厚鋼板。
アルミ板
自動車や航空機、建築用のアルミニウム圧延品。

02素形材準主力

鋳鍛鋼品、アルミ・マグネシウム合金鋳造品、チタン合金、銅圧延品、鉄粉等を供給。航空機、自動車、産業機械向けの高機能素材。

主な製品・サービス5
鋳鍛鋼品
大型の鋳鋼・鍛鋼品で、発電プラントや造船、産業機械に使用。
アルミニウム合金及びマグネシウム合金鋳造品
軽量で強度の高い鋳造部品。自動車や航空機向け。
チタン及びチタン合金
耐食性・比強度に優れ、航空機、化学プラント、医療向け。
銅圧延品
銅板・銅条。電子機器、建築、自動車向け。
鉄粉
粉末冶金用や溶接材料用の鉄粉。

03溶接準主力

溶接材料(被覆アーク溶接棒、自動・半自動溶接用ワイヤ、フラックス)及び溶接ロボット、溶接機、システムを供給。建設、造船、自動車向け。

主な製品・サービス2
溶接材料(各種被覆アーク溶接棒、自動・半自動溶接用ワイヤ、フラックス)
鋼構造物の溶接に用いる消耗品。ロボット溶接用ワイヤが主力。
溶接ロボット、溶接機、各種溶接ロボットシステム
自動化溶接システム。自動車や建機の生産ライン向け。

04機械準主力

エネルギー・化学関連機器、原子力機器、タイヤ・ゴム機械、樹脂機械、圧縮機、冷凍機、ヒートポンプ、真空成膜装置、金属加工機械等を供給。産業機械メーカー向け。

主な製品・サービス5
エネルギー・化学関連機器
石油精製、化学プラント向けの熱交換器、反応器等。
タイヤ・ゴム機械
タイヤ成型機、加硫機等。タイヤメーカー向け。
圧縮機、冷凍機、ヒートポンプ
産業用ガス圧縮機、冷凍・空調用機器。
真空成膜装置
半導体やフラットパネルディスプレイ向けの成膜装置。
ターゲット材等の特殊合金
スパッタリング用ターゲット材など新材料。

05エンジニアリング準主力

製鉄プラント(還元鉄、ペレタイジング)、石油化学プラント、原子力関連、水処理、廃棄物処理、新交通システム、医薬・ファインケミカル機械等のプラント建設・エンジニアリングを手掛ける。

主な製品・サービス2
各種プラント(製鉄圧延、非鉄等)
鉄鋼一貫プラントや非鉄金属精錬プラントの設計・建設。
水処理、廃棄物処理プラント
上下水道、産業廃水処理、ごみ焼却・リサイクルプラント。

06建設機械準主力

油圧ショベル、ミニショベル、クローラクレーン、ホイールクレーン、環境リサイクル機械等の建設機械を製造・販売。国内外の建設現場向け。

主な製品・サービス3
油圧ショベル、ミニショベル
土木・建築工事用の掘削・積込機械。ミニショベルは小型汎用機。
クローラクレーン、ホイールクレーン
重量物の吊り上げ・運搬用クレーン。
環境リサイクル機械
解体・破砕・選別機械。建設廃材リサイクル向け。

07電力その他

子会社を通じて電力供給、熱供給事業を展開。自社設備による発電・販売。

製品と技術

自動車軽量化を支える高張力鋼板とアルミパネル

薄板製品群は熱延鋼板、冷延鋼板、表面処理鋼板から成り、自動車の外板や骨格部品に使用される。特に高張力鋼板は強度と成形性を両立し、車体軽量化に貢献する。アルミ板は自動車パネルや航空機向けに供給され、神鋼汽車鋁材(天津)など現地生産拠点を持つ。2025年3月期の鉄鋼アルミセグメント売上高は9969億円。

大型鋳鍛鋼品とチタン合金の高機能素材

素形材セグメントでは、鋳鍛鋼品、アルミ合金鋳造品、チタン合金、銅圧延品、鉄粉などを提供する。鋳鍛鋼品は発電プラントのタービンや造船のプロペラ軸など大型部品に用いられる。チタン合金は耐食性と比強度に優れ、航空機エンジン部品や化学プラント向け。2025年3月期の素形材売上高は3328億円。

溶接材料とロボットシステムの自動化ソリューション

溶接事業は被覆アーク溶接棒、自動・半自動溶接用ワイヤ、フラックス等の溶接材料と、溶接ロボット・システムを供給する。自動車や造船、建設現場での溶接工程の自動化を支援。特にロボット溶接用ワイヤが主力で、2025年3月期の売上高は964億円。関連会社を含め、国内外に供給網を持つ。

多様な産業機械とプラントエンジニアリングの融合

機械事業では、スクリュ・ターボ・レシプロの全タイプの圧縮機を揃え、顧客の用途に最適な製品を提供する。また、タイヤ・ゴム機械、真空成膜装置(半導体向け)、ターゲット材などの特殊合金も手掛ける。エンジニアリング事業では製鉄プラント、水処理・廃棄物処理プラントを建設。2025年3月期の機械売上高2827億円、エンジニアリング売上高1938億円。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

鉄鋼のなかでの位置

電炉・高炉持つ鉄鋼大手、自動車向け高級鋼に強み

当社は高炉を持つ一貫製鉄所と電炉を有し、自動車用鋼板や特殊鋼など高付加価値製品を強みとする鉄鋼大手です。鉄鋼業界では日本製鉄やJFEホールディングスが高炉メーカーとして売上規模で上回りますが、当社は機械・自動車向けの鍛造品や溶接棒など独自の製品群を持ち、差別化を図っています。近年の売上高は2.5兆円前後で横ばいですが、営業利益率は5%台と低水準で、市況の影響を受けやすい構造です。中山製鋼所や合同製鐵は電炉専門で規模が小さく、当社は総合力で優位に立っています。

強み

  • 自動車向け高張力鋼板や特殊鋼など、技術力を活かした製品で収益を確保。
  • 高炉と電炉を併設し、多様な需要に柔軟に対応できる生産体制を持っている。
  • 鍛造品や溶接材料など、独自の技術を持つニッチ分野で存在感を発揮。
  • 自動車、建設、機械など広い分野に販売し、特定業種への依存を低減。

課題

  • 営業利益率が5%前後と低く、市況変動で赤字転落のリスクがある。
  • 国内の鉄鋼需要は減少傾向で、海外シフトが進む中での対応が課題。
  • 鉄鉱石や石炭などの原料価格高騰が収益を圧迫する可能性がある。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

金属・ガラスの時価総額近傍。太字が神戸製鋼所

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15713住友金属鉱山2.9兆円15.4倍
25706三井金属1.5兆円16.5倍
35333NGK1.5兆円25.0倍
45201AGC1.2兆円13.2倍
55411JFEホールディングス1.2兆円17.6倍
65406神戸製鋼所8,052億円8.5倍
75444大和工業7,694億円12.1倍
85711三菱マテリアル7,028億円17.2倍
95901東洋製罐グループホールディングス6,967億円12.6倍
105714DOWAホールディングス5,820億円8.9倍
115631日本製鋼所5,255億円27.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(金属・ガラス)に従っています。

会社の歴史

沿革 29件

鋳鍛鋼メーカーとして創業し高炉一貫体制へ (1905-1959)

神戸製鋼所は1905年に鋳鍛鋼メーカーとして創業した。1939年に長府工場、1942年に大久保工場(現コベルコ建機)を新設し、生産能力を拡大。1949年5月に東京・大阪・名古屋証券取引所に上場。1959年1月、灘浜工場に1号高炉を火入れし、銑鋼一貫メーカーへと飛躍した。この高炉稼働が、その後の鉄鋼事業拡大の起点となった。

加古川製鉄所新設で総合鉄鋼メーカーに (1960-1970)

1960年代、神戸製鋼所は拠点拡大を加速した。1960年ニューヨーク事務所開設、1961年藤沢工場・茨木工場を新設。1965年には尼崎製鉄と合併し、規模を拡大。1970年、加古川製鉄所を新設し、線材・棒鋼に加えて鋼板類の生産を開始、総合鉄鋼メーカーとなった。同時期に西条工場(1970年)、福知山工場(1975年)も新設し、生産体制を強化した。

建設機械事業への参入と技術開発の拠点整備 (1980年代)

1983年、油谷重工(現コベルコ建機)に資本参加し、建設機械事業に本格参入。1986年には神鋼コベルコ建機を設立し、油圧ショベルなどの生産を開始した。1987年、神戸総合技術研究所の第1期工事が完了し、電子技術研究所や機械研究所が移転。1992年には第2期工事で材料研究所を拡充し、ハイテク実験設備を新設した。研究開発体制の強化が事業多角化を支えた。

建設機械事業の再編と電力事業への進出 (1999-2004)

1999年10月、建設機械カンパニーと油谷重工、神鋼コベルコ建機を統合し、建設機械の製造・販売をコベルコ建機に一元化した。これにより建設機械事業の効率化を図った。一方、2002年4月に神戸発電所1号機、2004年4月に2号機の営業運転を開始し、電力事業に参入。自社発電による安定収益の確保を目指した。

品質問題を契機とした企業風土の改革 (2017年)

2017年、神戸製鋼所は品質データの改ざん問題を公表し、閉鎖的な企業風土が原因とされた。これを機に、2020年にグループ企業理念をボトムアップで策定。「KOBELCOが実現したい未来」や「KOBELCOの3つの約束」などを掲げ、品質とコンプライアンスの再構築を進めた。同年には海外統括会社をバンコクとミュンヘンに設立し、グローバル体制を強化した。

発電所増設と中期経営計画の推進 (2022-2023)

2022年2月に神戸発電所3号機、2023年2月に4号機が営業運転を開始し、電力供給能力を倍増させた。2023年には中期経営計画(2024~2026年度)を策定し、「稼ぐ力の強化」と「成長追求」を掲げた。2025年3月期の連結売上高は2兆5550億円、営業利益1587億円を計上し、利益拡大を実現した。しかし、2026年3月期は減収減益を見込む。

年表29件を開く

1930年代

  • 1939年10月長府工場(現在の長府製造所)を新設

1940年代

  • 1942年4月大久保工場(現在のコベルコ建機(株))を新設
  • 1949年5月上場当社株式を東京・大阪・名古屋の各証券取引所に上場(現在は、東京・名古屋の各証券取引所に上場)

1950年代

  • 1953年11月高砂工場(現在の高砂製作所)を新設
  • 1954年6月創業ファウドラー社との共同出資により神鋼フアウドラー(株)(現在の(株)神鋼環境ソリューション)を設立
  • 1959年1月灘浜工場(現在の神戸線条工場)を新設(灘浜1号高炉の火入れにより銑鋼一貫メーカーとなる)

1960年代

  • 1960年9月M&Aニューヨーク事務所を開設(1981年4月に現地法人化、1989年7月 Kobe Steel USA Inc.に統合)
  • 1961年3月藤沢工場(現在の藤沢事業所)を新設
  • 1961年10月茨木工場を新設
  • 1965年4月M&A尼崎製鉄(株)と合併
  • 1969年8月真岡工場(現在の真岡製造所)を新設

1970年代

  • 1970年3月加古川製鉄所を新設(線材・棒鋼に加え鋼板類も生産する総合鉄鋼メーカーとなる)
  • 1970年7月西条工場を新設
  • 1975年9月福知山工場を新設
  • 1979年6月創業(株)神戸環境分析センターを設立(現在の(株)コベルコ科研)

1980年代

  • 1983年7月油谷重工(株)(現在のコベルコ建機(株))に資本・経営参加
  • 1986年4月創業神鋼コベルコ建機(株)(1999年10月にコベルコ建機(株)へ統合)を設立
  • 1987年10月神戸総合技術研究所(神戸市西区の西神インダストリアルパーク内)第Ⅰ期工事(電子技術研究所、機械研究所等の移転)を完了
  • 1988年4月創業ニューヨークに米国総合統括会社(Kobe Steel USA Inc.)を設立(2017年9月デトロイトへ集約)

1990年代

  • 1992年3月神戸総合技術研究所第Ⅱ期工事(材料研究所の移転・拡充等によるハイテク実験設備新設)完了
  • 1993年3月高砂製作所内に産業機械工場を新設
  • 1993年9月大安工場(現在の大安製造所)を新設
  • 1999年10月M&A建設機械カンパニーと油谷重工(株)及び神鋼コベルコ建機(株)を統合し、建設機械の製造・販売事業をコベルコ建機(株)に一元化

2000年代

  • 2002年4月神戸発電所1号機の営業運転を開始
  • 2004年4月神戸発電所2号機の営業運転を開始

2010年代

  • 2011年1月創業上海に中国統括会社(神鋼投資有限公司)を設立
  • 2017年6月創業バンコクに東南アジア及び南アジア地域統括会社(Kobelco South East Asia Ltd.)を設立 ミュンヘンに欧州及び中東地域統括会社(Kobelco Europe GmbH)を設立 真岡発電所1号機の営業運転を開始 真岡発電所2号機の営業運転を開始

2020年代

  • 2022年2月神戸発電所3号機の営業運転を開始
  • 2023年2月神戸発電所4号機の営業運転を開始

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • ROIC6%以上(安定的に)
  • ROIC(将来像)8%以上
  • CO₂削減率(生産プロセス)2030年まで30~40%(2013年度比)
  • 純資産比率2026年度末まで40%台前半
  • D/Eレシオ2026年度末まで0.7倍台半ば

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    稼ぐ力の強化と成長追求

    事業の土台を強固にし、経営資源を成長機会に重点投入することで、安定的にROIC6%以上、将来はROIC8%以上を確保し持続的成長を目指す。事業基盤の再整備や新需要の捕捉、事業の幅の拡大に取り組む。

  2. 02

    カーボンニュートラルへの挑戦

    多様な技術でCO₂排出削減と新事業機会の創出を推進。生産プロセスでは2030年までに2013年度比30~40%削減、2050年CN実現を目指す。高炉へのHBI多配合やアンモニア混焼など具体策を進める。

  3. 03

    KOBELCO-Xによる変革の推進

    AXからGXまでの変革・かけ算活動を通じ、サステナビリティ経営を強化。DX技術と既存技術の融合によりコト売りやソリューションビジネスなど新事業領域の拡大を図る。

  4. 04

    財務体質の強化と健全性維持

    業績変動リスクや大型投資に耐えうる財務基盤を強化。2026年度末に純資産比率40%台前半、D/Eレシオ0.7倍台半ばを目指し、事業成長を支える財務体質へ変革する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で38,614人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は832万円で、9期前と比べて+46.0%平均年齢は40.1歳、平均勤続年数は15.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月36,951
2018年3月37,436
2019年3月57039.015.939,341
2020年3月57038.915.640,831
2021年3月52138.915.240,517
2022年3月54738.915.238,106
2023年3月60639.515.338,488
2024年3月72639.715.438,050
2025年3月81239.915.439,294404
2026年3月83240.115.538,614336

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率3.8%
縦線は目安の30%
男性育休取得率155.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)81.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社46(国内 22 / 海外 24、うち連結子会社 36) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
加古川製鉄所 — 兵庫県加古川市671億円
鉄鋼アルミ
神鋼神戸発電所 — 神戸市灘区407億円
電力
神鋼神戸発電所 — 神戸市灘区231億円
電力
高砂製作所 — 兵庫県高砂市170億円
素形材、機械
神戸線条工場 — 神戸市灘区161億円
鉄鋼アルミ、電力
神鋼真岡発電所 — 栃木県真岡市121億円
電力
本社等 — 神戸市中央区等114億円
消去又は全社他
加古川工場等 — 兵庫県 加古川市等5,858百万円
鉄鋼アルミ
茨木工場等 — 大阪府茨木市、神奈川県藤沢市、広島県東広島市、京都府福知山市4,805百万円
溶接
広島本社・本社事業所 — 広島市佐伯区4,491百万円
建設機械
ほか5件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    神鋼鋼線工業(株) (注2、3、17)
    兵庫県 尼崎市 · 連結子会社
    議決権43.6%
  • 国内
    関西熱化学(株) (注10)
    兵庫県 尼崎市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    神鋼ボルト(株)
    千葉県 市川市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    神鋼特殊鋼線(平湖)有限公司
    中国 浙江省 · 連結子会社
    議決権52.0%
  • 海外
    Kobelco Precision Technology Sdn. Bhd.
    マレーシア ペナン州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Kobelco Millcon Steel Co., Ltd.
    タイ ラヨーン県 · 連結子会社
    議決権75.0%
  • 海外
    神鋼汽車鋁部件(蘇州)有限公司
    中国 江蘇省 · 連結子会社
    議決権85.0%
  • 国内
    Kobelco Aluminum Automotive Products, LLC (注6、12)
    アメリカ ケンタッキー州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    Kobelco Aluminum Products & Extrusions Inc. (注6、13)
    アメリカ ケンタッキー州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Kobelco Electronics Material (Thailand) Co., Ltd.
    タイ アユタヤ県 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    青島神鋼溶接材料 有限公司
    中国 山東省 · 連結子会社
    議決権90.0%
  • 海外
    Kobelco Welding of Korea Co., Ltd.
    韓国 昌原市 · 連結子会社
    議決権87.7%
残りのグループ会社34社を開く
  • コベルコ・コンプレッサ(株)東京都 品川区51%
  • 神鋼造機(株)岐阜県 大垣市100%
  • 神鋼無錫圧縮機股份 有限公司(注6)中国 江蘇省70%
  • 神鋼圧縮機製造(上海)有限公司(注6)中国 上海市100%
  • Kobelco Industrial Machinery India Pvt. Ltd. (注6)インド タミルナードゥ州100%
  • Quintus Technologies AB (注6)スウェーデン ヴェステロース100%
  • Kobelco Machinery Korea Co., Ltd. (注14)韓国 釜山広域市96%
  • Kobelco Compressors America, Inc. (注6)アメリカ カリフォルニア州100%
  • 神鋼環境メンテナンス(株) (注6)神戸市 中央区100%
  • Midrex Technologies, Inc. (注6)アメリカ デラウェア州100%
  • コベルコ建機(株)東京都 品川区100%
  • コベルコ建機日本(株) (注6)東京都 江東区100%
  • コベルコ建機トータルサポート(株) (注6)兵庫県 神戸市100%
  • 神鋼建機(中国)有限公司(注1、6)中国 四川省100%
  • 成都神鋼建機融資租賃有限公司(注6)中国 四川省89%
  • Kobelco Construction Machinery Southeast Asia Co., Ltd. (注6)タイ ラヨーン県100%
  • Kobelco Construction Equipment India Pvt. Ltd. (注6)インド ニューデリー100%
  • Kobelco Construction Machinery Europe B.V. (注6)オランダ フレヴォラント州100%
  • Kobelco International (S) Co., Pte. Ltd. (注6)シンガポール100%
  • Pt. Daya Kobelco Construction Machinery Indonesia (注6)インドネシア 西ジャワ州100%
  • Kobelco Construction Machinery Australia Pty. Ltd. (注6)オーストラリア ニューサウズウェールズ州100%
  • Kobelco Construction Machinery U.S.A. Inc. (注6)アメリカ テキサス州100%
  • 神鋼投資有限公司(注1)中国 上海市100%
  • Kobe Steel USA Holdings Inc. (注16)アメリカ デラウェア州100%
  • 日鉄神鋼建材(株)東京都 千代田区35%
  • 宝鋼神鋼汽車鋁板(上海)有限公司(注6)中国 上海市50%
  • 神鋼汽車鋁材(天津)有限公司(注7)中国 天津市100%
  • 鞍鋼神鋼冷延高張力自動車鋼板有限公司(注6)中国 遼寧省49%
  • Ulsan Aluminum, Ltd. (注15)韓国 蔚山市50%
  • PRO-TEC Coating Company, LLC (注6)アメリカ オハイオ州50%
  • 日本エアロフォージ(株)岡山県 倉敷市41%
  • 神鋼商事(株) (注2、5、6、7)大阪市 中央区14%
  • 新生コベルコリース(株)神戸市 中央区20%
  • TC神鋼不動産(株)神戸市 中央区25%
国際子会社 (GLEIF登録 2社)
  • JP株式会社コベルコパワー神戸第二
  • JP株式会社コベルコパワー真岡

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    ハルバ嶺における遺棄化学兵器廃棄処理事業の化学兵器廃棄設備に係る業務
    内閣府 · 2016-11-15
    193.8億円
  • 調達
    ハルバ嶺における遺棄化学兵器廃棄処理事業の危険廃棄物処理設備に係る業務
    内閣府 · 2017-02-14
    137.3億円
  • 調達
    平成27年度松花江(佳木斯地区)試掘事業のうち潜水工法による調査試験業務
    内閣府 · 2015-06-05
    6.6億円
  • 調達
    グリーンイノベーション基金事業/製鉄プロセスにおける水素活用高炉を用いた水素還元技術の開発外部水素や高炉排ガスに含まれるCO2を活用した低炭素化技術等の開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2022-03-08
    6億円
  • 調達
    令和5年度 遼源保管庫敷地内貯液槽上部覆土撤去及び追加詳細調査等業務
    内閣府 · 2023-06-23
    5.9億円
  • 調達
    航空機用先進システム実用化プロジェクト次世代電動推進システム研究開発高効率かつ高出力電動推進システム
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2019-08-22
    3.4億円
  • 調達
    カーボンリサイクル・次世代火力発電等技術開発CO2排出削減・有効利用実用化技術開発コンクリート、セメント、炭酸塩、炭素、炭化物などへのCO2利用技術開発/製鋼スラグ中Caの溶媒抽出を用いたCO2固定化プロセスの技術開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2021-12-02
    1.3億円
  • 調達
    環境調和型製鉄プロセス技術の開発水素還元活用製鉄プロセス技術開発(フェーズIIーSTEP1)
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2018-06-06
    1.1億円
  • 調達
    平成30年度遼源保管庫貯液槽上部覆土のサンプリング及び除去業務
    内閣府 · 2018-08-13
    1.1億円
  • 調達
    「ゼロカーボン・スチール」の実現に向けた技術開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2020-08-07
    2,310万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は2.4兆円営業利益1,299億円前期と比べると減収減益で、売上が-4.6%、利益が-18.1%。

売上高
-4.6%
2.4兆円
営業利益
-18.1%
1,299億円
純利益
-22.0%
937億円
営業利益率
5.3%
前期比 -0.9%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高2.7兆円2.4兆円
営業利益1,500億円1,299億円
純利益1,000億円937億円
1株あたり配当¥80¥80

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は5,783億円、営業利益は204億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−3.4%、営業利益は−40.0%。

対象期間売上高兆円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q0.69251
2024年1Q0.603405.7255
2024年2Q0.665818.9548
2024年3Q0.624617.4294
2024年4Q0.67−1
2025年2Q1.257776.2566
2025年4Q1.318106.2636
2026年2Q1.186265.3628
2026年4Q1.266735.4309
2027年1Q0.582043.5122

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は1.7兆円から2.4兆円へ1.4倍に増えた。直近期の営業利益率は5.3%。

決算期売上高兆円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月1.69−181−270
2014年3月1.82850702
2015年3月1.891,017865
2016年3月1.82289−216
バンコクに東南アジア及び南アジア地域統括会社(Kobelco South East Asia Ltd.)を設立 ミュンヘンに欧州及び中東地域統括会社(Kobelco Europe GmbH)を設立 真岡発電所1号機の営業運転を開始 真岡発電所2号機の営業運転を開始
2017年3月1.70−191−230
2018年3月1.88711632
2019年3月1.97346359
2020年3月1.87−81−680
2021年3月1.71162232
2022年3月2.08932601
2023年3月2.471,068726
2024年3月2.541,6091,096
2025年3月2.561,5871,5726.21,202
2026年3月2.441,2991,2135.3937

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高2.4兆円のうち、営業利益として残るのは1,299億円5.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は937億円、売上の3.8%にあたる。営業利益率は業種中央値5.0%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金83.5%2.0兆円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金11.2%2,733億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.3%1,299億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
16.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.3pt
5.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.1pt
3.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+2.8pt
7.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが2,017億円、投資CFが−737億円で、差し引きのフリーCFは1,280億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は1,890億円で、売上の0.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月454−1,2351,276−7811,620
2014年3月1,943−621−1,3851,3221,709
2015年3月1,531−737−1,5607941,017
2016年3月979−1,046939−671,843
2017年3月1,417−1,378165392,004
2018年3月1,908−1,616−6662921,653
2019年3月671−286−963851,972
2020年3月270−2,1901,406−1,9201,457
2021年3月1,948−1,4191,1845293,173
2022年3月1,688−1,615−691732,605
2023年3月1,197−973−8562242,034
2024年3月2,053−537−8121,5162,787
2025年3月1,483−1,139−9623442,199
2026年3月2,017−737−1,6241,2801,890

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は2.9兆円。このうち返さなくてよい自己資本が1.3兆円で、自己資本比率は44.0%(業種中央値60.7%より薄い)

決算期総資産兆円自己資本兆円負債兆円自己資本比率%
2013年3月2.230.571.6623.0
2014年3月2.290.731.5529.2
2015年3月2.300.851.4533.8
2016年3月2.260.751.5230.6
2017年3月2.310.731.5829.2
2018年3月2.350.791.5631.6
2019年3月2.380.801.5831.0
2020年3月2.410.721.6927.2
2021年3月2.580.771.8127.5
2022年3月2.730.871.8629.9
2023年3月2.870.981.9031.8
2024年3月2.921.131.7936.2
2025年3月2.891.241.6540.2
2026年3月2.871.331.5344.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
1,892億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
6,891億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
2,560億円
在庫として抱えている分
負債合計
1.5兆円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
70
/ 100
安定性自己資本比率29 / 40
収益力営業利益率11 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

鉄鋼 38社との比較

同じ鉄鋼の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE38社中6位あたり、逆に低いのは自己資本比率38社中34位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
7.7%/中央値 5.0%
P25 2.6%P75 7.3%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.3%/中央値 5.0%
P25 2.6%P75 6.7%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
44.0%/中央値 60.7%
P25 52.5%P75 76.0%
売上成長率前期からの売上の伸び
-4.6%/中央値 -4.1%
P25 -8.9%P75 -0.1%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.9%/中央値 3.3%
P25 2.4%P75 3.9%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,031.5で、1年前と比べて+14.7%過去52週の値幅のなかでは49%の位置にある。

¥2,031.5-1.6%1ヶ月-0.9%1年+14.7%時価総額8,052億円
過去52週の値幅
安値¥1,698高値¥2,379.5

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)8.5倍
PER (会社予想)8.1倍
PBR0.64倍
配当利回り3.94%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月末から8月にかけて2000円前後で推移。8月21日は2024.5円と、25日線(2011.6円)を約0.6%上回り、75日線(1956.48円)の上に位置。52週高値2379.5円からは約15%下、52週安値1698円からは約19%上。RSIは43.43と中立。出来高は8月5日に767万株と急増したが、その後は減少傾向で、方向感の乏しい展開。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 85/100)

PER 8.51倍は業界平均の114.57倍を大幅に下回り、PBRも0.64倍と解散価値以下です。ROEは7.74%と低めですが、配当利回り3.95%は平均3.22%を上回り、配当性向53.5%で安定しています。鉄鋼業界の景気変動リスクを考慮しても、財務基盤と収益性を踏まえ、株価は割安圏内と判断します。ただし、ROEの水準が低く、資本効率の改善余地がある点は留意します。

指標この会社業種平均
PER (実績)8.5倍114.6倍
PER (予想)8.1倍
PBR0.64倍0.75倍
ROE7.7%5.2%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、自動車向け需要の堅調さと水素関連事業の成長可能性。強気派は、高機能鋼材の需要増と収益性の高いアルミ事業が利益を牽引するとみる。弱気派は、鉄鋼市況の変動や原料高、中国経済の減速で業績が悪化するリスクを指摘。財務は2025年3月期に増益で、ROEも7%超と安定。PBRは0.6倍と割安感があるが、市況依存が課題。

プラスに働く材料7
  • 自動車向け高機能鋼材の需要

    車体軽量化ニーズで高張力鋼板の需要が拡大。

  • アルミ事業の収益貢献

    アルミパネルは軽量で、EV向けなどで需要増が期待。

  • 水素関連への投資

    水素インフラ事業で新たな成長機会を開拓中。

  • PBR0.64倍の資産価値比割安不定影響

    PBR0.64倍で純資産の36%割安。需給改善でPBR1倍なら株価5割超の上昇余地

  • 予想PER8.1倍が示す増益期待決算発表後影響

    フォワードPER8.1倍は純利益約998億円を暗示。実績937億円からの回復が期待

  • ROE7.74%と資本効率は良好継続影響

    ROE7.74%は鉄鋼業界で中位上位。PBR0.64倍と組み合わせて見直し余地

  • 高配当利回り3.92%で下値堅い継続影響

    配当利回り3.92%は高水準。株主還元が株価を支える

マイナスに働く材料7
  • 鉄鋼市況の変動

    中国の景気減速で鋼材需要が減退し、価格下落の恐れ。

  • 原料高

    鉄鉱石や石炭の価格上昇がコスト増に。

  • 設備投資の負担

    成長投資が先行し、短期的にキャッシュフローを圧迫。

  • 営業利益が前期比18.1%減通年影響

    営業利益は1,299億円と前期の1,587億円から288億円減

  • 売上高が前期比4.6%減通年影響

    売上高は2兆4,366億円と前期から1,184億円減

  • 純利益が937億円に減少通年影響

    純利益は前期比22.0%減の937億円。減益トレンドが続く

  • 営業利益率が5.33%に低下通年影響

    営業利益率は6.21%から5.33%へ0.88pt低下。収益力の低下を示す

次の決算で確かめる点
自動車向け販売量
主力需要の動向で業績が左右される。
アルミ・銅事業の営業利益
収益性の高い部門の利益変動を確認。
水素関連受注額
成長投資の成果を測る指標。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり80で、前期から20.0%いまの株価に対する利回りは3.94%。

年間配当
¥80
1株あたり
配当利回り
3.94%
いまの株価に対して
配当性向
53.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2018年3月3025.0
2019年3月20−33.350.6
2021年3月10−50.046.1
2022年3月40300.033.1
2023年3月400.028.7
2024年3月90125.054.3
2025年3月10011.138.1
2026年3月80−20.053.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥80

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ203,053人。区分でいちばん多いのは個人・その他33.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が37.4%を占め、残る62.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他29.933.431.436.840.633.2
金融機関30.527.829.127.931.029.0
外国法人23.622.724.417.716.025.2
事業法人14.213.412.612.89.38.3
証券会社1.82.72.54.83.04.3
自己株式0.10.10.10.10.10.1
外国人個人0.00.00.00.00.10.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行(株)(信託口)15.23
02(株)日本カストディ銀行(信託口)4.12
03野村信託銀行(株)(投信口)2.70
04JPモルガン証券(株)1.77
05STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103 (常任代理人(株)みずほ銀行決済営業部)1.55
06STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人(株)みずほ銀行決済営業部)1.36
07日本生命保険(相)1.28
08JP MORGAN CHASE BANK 385781 (常任代理人(株)みずほ銀行決済営業部)1.25
09神戸製鋼所従業員持株会1.20
10(株)シマブンコーポレーション1.12

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近3
  • 2026-05-21
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    2.31%
    -0.77pt
  • 2026-05-11
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    3.08%
    +0.38pt
  • 2026-05-08
    株式会社三菱UFJ銀行
    新規の大量保有報告
    0.31%
    -0.10pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+365%、1株純資産は14期で+87%。直近期のROEは7.7%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月−901,706−5.3
2014年3月2261,84111.96.021.9
2015年3月2382,13712.09.327.8
2016年3月−591,904−2.9
2017年3月−641,860−3.4
2018年3月1742,0508.96.125.0
2019年3月992,0414.88.450.6
2020年3月−1881,811−9.7
2021年3月641,9593.411.746.1
2022年3月1602,0667.93.733.1
2023年3月1842,3148.45.728.7
2024年3月2772,67511.17.454.3
2025年3月3052,94110.85.738.1
2026年3月2383,1907.78.053.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

49名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は49名。2026/3期の役員報酬は総額624百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約11倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
勝川四志彦取締役社長(代表取締役)64725
永良哉取締役 副社長執行役員(代表取締役)内部統制・監査部、安全・環境部、法務部、総務・CSR部、人事労政部、ラグビーセンター、支社・支店、高砂製作所(直属部門)の総括、全社コンプライアンスの総括、全社安全衛生の総括、全社環境防災の総括65672
坂本浩一取締役 執行役員 品質統括部、技術戦略企画部、知的財産部の総括、技術開発本部の総括、全社品質の総括、全社TQM活動推進の総括、全社技術開発の総括62323
宮岡伸司取締役 執行役員 エンジニアリング事業部門長、全社建設業の担当57152
木本和彦取締役 執行役員 経営企画部、財務経理部、海外拠点(本社所管)の総括、社長特命事項の担当、IR活動について総務・CSR部総括役員を支援60440
伊藤ゆみ子取締役6798
北川慎介取締役6887
塚本良江取締役6311
松本群雄取締役(監査等委員)6147
後藤有一郎取締役(監査等委員)62330
河野雅明取締役(監査等委員)6972
三浦州夫取締役(監査等委員)7372
残りの役員37名を開く
氏名役職年齢保有株数
関口暢子取締役(監査等委員)5831
塩路広海69
入谷一夫取締役 執行役員 事業開発部、IT企画部、建設技術部、機材調達部の総括、全社システムの総括、社長特命事項の担当、営業企画について総務・CSR部総括役員を支援57153
中西章裕取締役64
北山久恵取締役(監査等委員)69
坂本倫子取締役(監査等委員)52
江尻琴美52
宮崎庄司副社長執行役員
天野靖士執行役員
有村仁執行役員
梅原直紀執行役員
大草裕執行役員
岡野康司執行役員
小椋大輔執行役員
蔭木陽一執行役員
加藤丈晴執行役員
門脇良策執行役員
木澤尊彦執行役員
木下俊英執行役員
猿丸正悟執行役員
末永和之執行役員
高田泰史執行役員
中西元執行役員
中村昭二執行役員
中森慶太郎執行役員
西野都執行役員
藤本直樹執行役員
宝田澄和執行役員
又賀毅執行役員
三田村久執行役員
三松岳執行役員
三宅義浩執行役員
森田大三執行役員
山崎洋一郎執行役員
山地敏行執行役員
吉田昌平執行役員
吉武邦彦執行役員

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)523713345391
社外取締役6999917
取締役(社内)2727236

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,180字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社及び関係会社(子会社188社及び関連会社44社)は、次のとおり各種の事業を展開しております。 セグメント毎の主な事業内容は、次のとおりであります。なお、主要な関係会社については、「4.関係会社の状況」に記載しております。 鉄鋼アルミ 当社及び子会社35社、関連会社15社により構成されており、主な製品は次のとおりであります。 線材条鋼(線材、棒鋼)、薄板(熱延、冷延、表面処理)、厚板、アルミ板、その他(鋼片、鋳物用銑、製鋼用銑、スラグ製品) 素形材 当社及び子会社11社、関連会社2社により構成されており、主な製品は次のとおりであります。 鋳鍛鋼品、アルミニウム合金及びマグネシウム合金鋳造品、チタン及びチタン合金、アルミニウム合金鍛造品及び加工品、アルミ押出材及び加工品、銅圧延品、鉄粉 溶接 当社及び子会社21社、関連会社2社により構成されており、主な製品及び事業内容は次のとおりであります。 溶接材料(各種被覆アーク溶接棒、自動・半自動溶接用ワイヤ、フラックス)、溶接ロボット、溶接機、各種溶接ロボットシステム、溶接関連試験・分析・コンサルティング業 機械 当社及び子会社40社、関連会社4社により構成されており、主な製品及び事業内容は次のとおりであります。 エネルギー・化学関連機器、原子力関連機器、タイヤ・ゴム機械、樹脂機械、超高圧装置、真空成膜装置、金属加工機械、各種圧縮機、冷凍機、ヒートポンプ、各種プラント(製鉄圧延、非鉄等)、各種内燃機関、特殊合金他新材料(ターゲット材等)、各種材料の分析・解析 エンジニアリング 当社及び子会社46社、関連会社10社により構成されており、主な製品及び事業内容は次のとおりであります。 各種プラント(還元鉄、ペレタイジング、石油化学、原子力関連、水処理、廃棄物処理等)、新交通システム、医薬・ファインケミカル機械 建設機械 子会社20社、関連会社6社により構成されており、主な製品は次のとおりであります。 油圧ショベル、ミニショベル、環境リサイクル機械、クローラクレーン、ホイールクレーン、重機遠隔操作システム、クレーン施工計画支援ソフトウエア 電力 当社及び子会社3社により構成されており、主な事業内容は次のとおりであります。 電力供給、熱供給 その他 子会社12社、関連会社5社により構成されており、主な製品は次のとおりであります。 高圧ガス容器 なお、これら8事業は本報告書「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 注記事項(セグメント情報等)」に掲げるセグメント区分と同一であります。 事業の内容を事業系統図によって示すと次のとおりであります。 事業系統図 (注)1.→は、製品等の流れを表しております 2.無印は連結子会社、*印は持分法適用会社であります。
経営方針・対処すべき課題5,528字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、既知及び未知のリスクや不確実性及びその他の要素を内包するものです。「3 事業等のリスク」などに記載された事項及びその他の要素によって、当社の実際の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況が、こうした将来に関する記述とは大きく異なる可能性があります。 <企業理念> KOBELCOグループの現在のグループ企業理念は、2020年に制定したものであります。2017年に公表した品質事案を契機に、閉鎖的だった企業風土を変えるべく、「我々は何者なのか」「何を目指していくのか」をあらためて見つめ直し、企業理念を明文化するプロジェクトを実施しました。その際重視したのは、ボトムアップでつくり上げるという制定プロセスであります。経営層や特定のメンバーだけでなく、各職場において実施している「語り合う場」等での議論を通じ、グループ社員一人ひとりが考える機会を設けるとともに、そこからグループ社員の思いを抽出したうえで約1年をかけて制定しました。 グループ企業理念は、いわゆるビジョンやミッションにあたる「KOBELCOが実現したい未来」「KOBELCOの使命・存在意義」に、共有すべき価値観や行動規範である「KOBELCOの3つの約束」「KOBELCOの6つの誓い」を加えた4つの要素で構成されております。 「KOBELCOが実現したい未来」には、「末永く安全・安心に使える技術・製品・サービスを提供していくことに加え、社会に新しい価値を提供し、今を、そして、未来をより良いものにしよう」という、創業当時から脈々と受け継がれる精神が込められております。 また、「KOBELCOの使命・存在意義」は、社会のニーズに向き合う中で培ってきた多様な人材・事業・技術のかけ算により、KOBELCOならではの社会課題の解決に挑みつづけるという「あるべき姿」そのものであります。 当社グループは、グループ社員が一丸となって制定したグループ企業理念を胸に「安全・安心で豊かな暮らしの中で、今と未来の人々が夢や希望を叶えられる世界。」の実現を目指してまいります。 <KOBELCOグループのマテリアリティ(中長期的な重要課題)> KOBELCOグループでは、グループ企業理念を起点としながら中長期的な時間軸の中で社会課題の解決や新たな価値創造を通じて、当社グループが収益力を確保しつつ持続的に成長し、社会にとってかけがえのない存在となるために取り組むべき5つのマテリアリティ(重要課題)を特定しました。 (マテリアリティの特定プロセス) CSR委員会(現サステナビリティ推進委員会)委員長が中心となり、マテリアリティの評価プロセス及び分析結果の妥当性を検証し、優先的に取り組むべきマテリアリティを検討しました。特定されたマテリアリティについては、社外取締役も含めた経営層でグループ企業理念との整合性も確認しながら議論された後、取締役会で最終承認を受けて決定しております。 マテリアリティの各項目については具体的に実現するための指標・目標を設定しており、その進捗を管理しております。当社グループは、5つのマテリアリティに取り組むことで社会課題の解決を推進し、持続的な成長を達成していきます。 (注)S+3E:Safety + Energy Security, Economic Efficiency, Environment <企業構造と事業領域> 当社グループは、1905年(明治38年)に鋳鍛鋼メーカーとしてスタートし、機械事業、鉄鋼の圧延、銅、エンジニアリング、建設機械、アルミ、溶接とその事業を徐々に広げてまいりました。創業から120年を迎えた歴史の中で、社会のニーズに応え、選択と拡大を進めてきた結果、現在、鉄鋼やアルミ等の素材、鋳鍛鋼やアルミ鋳鍛等の素形材、溶接材料等からなる「素材系事業」、産業用機械、エンジニアリング、建設機械からなる「機械系事業」、そして「電力事業」の3つの事業領域で事業を展開しています。これらの幅広い事業分野で培った知見や技術力をもとに、お客様や社会が抱える課題の解決に貢献できる新たな価値を創り出せることこそが当社の強みであると考えています。 当社グループが提供する製品・サービスは、輸送機、電機、建設・土木、産業機械、社会インフラ等あらゆる産業の基礎資材となっています。当社グループは、独自の技術をもとにした代替困難な素材や部材、省エネルギーや環境に配慮した様々な機械製品やエンジニアリング技術等、当社グループ独自の多彩な製品群を幅広いお客様に供給することで、競争優位性を生みだしています。また、電力事業では、極めて重要な社会的インフラである電力の供給という公共性の高いサービスを提供しており、当社グループは社会的にも大きな責任を担っているものと考えています。 素材系事業、機械系事業のいずれにおいても、競合メーカーが国内外に多数存在します。 素材系事業においては、国内外の高炉メーカー、電炉メーカー、アルミメーカー等が競合先として存在しますが、当社グループは、鉄鋼、アルミといった様々な素材と、その圧延・鋳造・鍛造技術を活用した鋳鍛鋼、アルミ鋳鍛といった多様な素形材、加えて溶接材料・溶接技術を有する当社グループの特長を活かしたソリューション提案をお客様に行うことにより、輸送機関連の分野等で競争優位性の維持・強化を目指しています。 また、機械系事業においても、産業用機械、エンジニアリング、建設機械の製品・サービス毎に国内外に競合先が存在しますが、機械においては、例えば、当社は、スクリュ・ターボ・レシプロの全ての圧縮機タイプを持つ数少ないメーカーの一つであり、お客様の用途に合わせて最適な圧縮機を提供することで競争力の維持・強化に繋げています。エンジニアリングにおいては、例えば、当社グループの持つ天然ガスを還元剤とした直接還元製鉄法(MIDREX®プロセス)が直接還元鉄の生産において世界シェア60%程度を占めています。またMIDREX®プロセスと鉄鋼の高炉操業技術を融合し、高炉工程でのCO₂排出量を大幅に削減できる技術の実証に成功するなど、継続的な技術改良への取組みを進めています。加えて、天然ガスの代わりに水素を還元剤とした低炭素製鉄の実証を進め、世界初の100%水素直接還元鉄プラント商業機を受注するなど、技術革新にも挑戦する中で、競争優位性の維持を図っています。建設機械においては、油圧ショベルとクレーン事業に特化する中で、静音性・省エネ技術で高い評価をいただいています。これらの技術をさらに発展させるとともに、重機の遠隔操作と稼働データ活用を組み合わせた「K-DIVE®」や、クレーン施工計画を支援する「K-D2 PLANNER®」等、デジタル技術を活用したソリューションビジネスの展開を進め、競争力強化に取り組んでいます。 電力事業においては、神戸市に石炭火力発電所を、栃木県真岡市にはガス火力発電所を有しており、いずれも現在、実用化されている発電技術の中で最高効率の発電設備を導入し、省エネルギー法で定められた発電効率基準を満たすことにより、国内の火力発電所の高効率化・環境負荷低減に寄与します。なお、当社の100%子会社である(株)コベルコパワー神戸は、アンモニア20%混焼の既設改修について、電力広域的運営推進機関による長期脱炭素電源オークションへ応札し、落札されるなど、火力発電設備の更なる高効率化・低炭素化を進めています。 <KOBELCOグループ中期経営計画(2024~2026年度)> 2024年5月に公表した「KOBELCOグループ中期経営計画(2024~2026年度)」では、「“稼ぐ力の強化”と“成長追求”」、「カーボンニュートラル(CN)への挑戦」の2つを最重要課題といたしました。 「稼ぐ力の強化」により事業の土台をさらに強固なものとするとともに、経営資源を将来の成長機会に重点的に投入することで、安定的にROIC6%以上、将来の姿としてROIC8%以上を確保し、持続的に成長する企業グループを目指します。 「CNへの挑戦」については、当社グループの保有する多様な技術により、CO₂排出削減貢献と、新たな事業機会の創出を積極的に推進してまいります。また、当社グループの生産プロセスについても、2030年で2013年度比30~40%のCO₂を削減し、2050年でのCN実現に挑戦してまいります。 これらを実現・加速させる手段・ドライバーとして、「KOBELCO-X(コベルコ エックス)」と総称する様々な「X=変革・かけ算」に取り組み、当社グループ全体でサステナビリティ経営の強化、魅力ある企業への変革を果たし「未来に挑戦できる事業体」の確立を目指してまいります。 <当社グループを取り巻く事業環境> 「KOBELCOグループ中期経営計画(2024~2026年度)」策定時点では、当社グループを取り巻く事業環境は、「持続可能な社会に向けた要請の高まり」や、「原材料調達コストの高騰」、「地産地消へ向かうサプライチェーンの再構築」、「国内人口減少に伴う国内需要逓減や働き手不足の顕在化」、「デジタル技術の急激な進歩」等の変化が起こることを想定していました。米国の関税政策やエネルギー政策の変更に加え、足もとにおいては中東情勢の緊迫化等、地政学的リスクの高まりにより先行き不透明な事業環境が継続しているものの、長期的な事業環境の想定に大きな変化はなく、引き続き、「“稼ぐ力の強化”と“成長追求”」、「CNへの挑戦」の2つの最重要課題に取り組んでまいります。 <4つの重点施策> 最重要課題である「“稼ぐ力の強化”と“成長追求”」、「CNへの挑戦」を実現するために、「将来の外部環境を見据えた“事業基盤の再整備”」、「既存事業における“新たな需要の捕捉”、“事業の幅の拡大”による成長」、「生産プロセスのCO₂削減」、「変革を通じたサステナビリティ経営の強化」の4つの重点施策を着実に実行してまいります。 「将来の外部環境を見据えた“事業基盤の再整備”」については、収益化に時間を要しているアルミ板分野の自動車パネル事業において、中国鉄鋼業最大手の中国宝武鋼鉄集団有限公司が過半出資する宝武鋁業科技有限公司と、アルミパネルの製造・販売にかかる合弁会社を設立し中国国内における事業競争力の強化を進めております。アルミ素形材事業及び建設機械事業においては、価格改善やコストダウン等のベース収益改善の取組みに注力し収益力強化に取り組んでまいります。加えて、鉄鋼や溶接等その他の素材系事業においても、国内需要の縮小や、新興国での需要の増加、CN対応等、グローバルでの競争力維持への取組みを検討してまいります。 「既存事業における“新たな需要の捕捉”、“事業の幅の拡大”による成長」については、エネルギー転換等に関連した事業拡大や新規需要を成長の機会と捉え、機械やエンジニアリング事業を中心に、既存製品の拡販強化に加えて、これまでの事業活動で培った情報や技術・ノウハウと、DX関連技術のかけ算により、コト売りやソリューションビジネス等の新たな事業領域の拡大にも取り組んでまいります。 「生産プロセスのCO₂削減」については、電力事業において、アンモニア20%混焼の既設改修について、電力広域的運営推進機関による長期脱炭素電源オークションへ応札し、落札されるなど、更なる高効率化・低炭素化への取組みを進めています。鋼材事業では高炉へのHBI多配合や、バイオマス燃料の一種であるブラックペレットの事業化検討、スクラップ溶解炉の導入検討に取り組むなど、生産プロセスにおけるCO₂削減目標の達成への道筋具体化を進めてまいります。 「変革を通じたサステナビリティ経営の強化」については、AX~GXの「KOBELCO-X」の活動を通じて、事業戦略の実現を図り、サステナビリティ経営を強化してまいります。 <事業管理指標> 当社グループは、2024年4月にグループ企業理念の実現に向けた中長期的な重要課題であるマテリアリティに関する指標及び目標を設定しています。引き続き非財務指標も含めたサステナビリティ経営に取り組み、グループ全体で企業価値向上に取り組んでまいります。 なお、マテリアリティに関する指標・目標については、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組」に記載しております。また、「KOBELCOグループ中期経営計画(2024~2026年度)」の進捗の詳細については、当社ホームページ(https://www.kobelco.co.jp)をご参照ください。 <財務戦略> 財務戦略の基本方針は、未来に挑戦できる事業体の確立に向けて「稼ぐ力の強化」や「成長の追求」を行いつつ、外部環境の変化による業績変動リスクや将来の大型投資に耐え得る財務基盤の更なる強化に取り組み、事業成長を支える財務体質への変革を図ってまいります。現中期経営計画期間においては、2026年度末の純資産比率40%台前半、D/Eレシオ※0.7倍台半ばを財務目標数値として定めております。 ※有利子負債÷自己資本
事業等のリスク8,690字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループの事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項は、下記の(1)事業環境の変化及び(2)グループ経営全般に重大な影響を及ぼす事項のとおりであります。 当社グループでは、事業推進上想定される事業環境変化に伴うリスクについては、経営者の意見を踏まえて、事業部門又は本社部門が中心となってリスク対策に取り組んでおります。また、事故や災害、法令違反等、グループ経営全般に重大な影響を及ぼすリスクについても、経営者の意見を踏まえて抽出しております。 リスクマネジメント体制としては、全体の管理者である全社総括責任者として社長、全社リスク管理統括責任者として内部統制・監査部総括役員を置き、個々のリスクのグループ横断的な管理活動の推進者として担当役員(リスクオーナー)、リスク対策実行責任者には事業部門長や本社担当役員を指名することにより、全社的なリスク管理体制を構築しております。また、経営審議会の補佐機関として設置したリスクマネジメント委員会では、リスクマネジメント全般に関する基本方針の立案・評価、リスクマネジメントの重要課題に関する具体方針の立案、「トップリスク」「重要リスク」のリスク対策実行計画の評価、全社リスク管理計画の立案・評価などを行っております。委員長には全社リスク管理統括責任者、また、委員には全リスクオーナーを指名しております。リスクマネジメント委員会の活動状況は定期的に経営審議会へ報告し、経営審議会での議論結果を踏まえてリスクオーナーへの指示を行っております。 なお、経済安全保障リスクや地政学的リスクへの対応など複数のリスクに跨る場合には、リスクマネジメント委員会の下でグループ横断的な対応を検討しております。 投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項は、「第2 事業の状況」の他の項目、「第5 経理の状況」の注記事項、その他においても記載しておりますので、併せてご参照ください。また、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)事業環境の変化 ①主要市場の経済状況等 当社グループの国内向け販売は、自動車、造船、電気機械、建築・土木、IT、飲料容器、産業機械などを主な需要分野としております。海外向け販売は、当連結会計年度の売上高の34.8%であり、アジア地域が海外売上高の過半を占めております。 当社グループは鉄鋼やアルミなどの素材、鋳鍛鋼やアルミ鋳鍛などの素形材、溶接材料などからなる素材系事業と産業用機械、エンジニアリングや建設機械といった機械系事業、さらに電力事業と複数のビジネスドメインを持つことで、安定性を担保するとともに、たゆまぬ技術開発を行って競争力の維持を図っておりますが、当社グループの業績は、これらの需要分野の動向、需要地域における経済情勢等により、売上高や受注高の減少の影響を受けることに加え、お客様の財政状態の悪化による債権回収の遅延等の影響を受ける可能性があります。また、海外の各需要地域における地政学的リスク、各地域における事業の監督や調整の困難さ、労働問題、関税、輸出入規制、通商・租税その他の法的規制の動向が、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、各製品市場において、国内外の競合各社との厳しい競争状態にあり、競合各社による当社製品よりも高性能な製品開発や迅速な新製品の導入等、その状況次第では売上高や受注高の減少等により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ②製品需給・価格の変動 当社グループは各製品の市場及び地域的な市場において競合他社との競争を行っております。経済市況や市場動向の変化、地政学的リスク、法規制及び競争環境の変化等を受けて需要家の事業戦略や購買方針に当社グループの想定を超えて変更が発生する場合、売上高や受注高の減少等により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 特に鉄鋼事業において中国における過剰生産能力問題が十分な解決に至っておらず、過剰供給に起因する国際市場での厳しい競争は国内外での鋼材の需給状況や製品価格の変動の原因となっております。当社グループの国内鋼材販売の形態は、大きくは製品数量・規格等を直接お客様との間で取り決めて出荷する「紐付き」と、お客様が不特定の状態で出荷する「店売り」とに分かれますが、当社の場合ほとんどが「紐付き」であります。鋼材の需給状況が変動した場合、「店売り」価格の方がより敏感に連動するものの、最終的には「紐付き」価格も影響を受けることになります。また、輸出鋼材の販売数量・価格についても、各需要地域における鋼材需給等により影響を受けます。これらの変動が想定を超えて発生する場合、売上高の減少や収益の悪化等により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 機械系事業においては、汎用品、受注生産品ともに、その製品需給が当社グループの想定以上に急激に変動する可能性があり、価格については、特に海外市場向けの製品について、通貨価値の変動等により影響を受ける可能性があります。これらの急激な変動を受け、売上高の減少、契約キャンセルによる損失の発生、債権回収の遅延等により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③原材料等の価格変動等 当社グループが調達している鉄鉱石、石炭、合金鉄・非鉄金属、スクラップ等の鉄鋼原料価格及びそれらの輸送に関わる海上運賃等は、国際的な市況、為替相場、法規制、自然災害、地政学的リスク等により影響を受けます。特に、鉄鉱石及び石炭については、大きな消費国となった中国における需給状況と世界的にも限られた原産国や供給者の供給能力が、国際市況に与える影響が大きくなっております。調達先の分散や調達先との関係強化などを通じてこれらの安定調達に努めるとともに、原材料等の価格変動の製品価格への転嫁にも努めておりますが、原材料価格・運賃が大幅に変動する場合には、コストの変動等により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、アルミ、銅につきましては、地金価格の変動は基本的にお客様に転嫁する仕組みとなっておりますが、地金価格の市況が短期間に大きく変動した場合には、会計上の在庫評価影響などによって、当社グループの業績に一時的に影響が生じる可能性があります。 さらに、当社グループは、耐火物等の副資材、機械製造関連と設備投資関連の資材及び電装品、油圧機器、内燃機器等の資機材を外部調達しており、価格変動を抑える取組みはしているものの、調達先の賃金上昇や物価上昇等によりこれら資機材の価格が変動する場合、機械製造コストや設備投資コストの変動につながり、当社グループの業績に影響を及ぼします。 ④サプライチェーンにおけるリスク 当社グループのサプライチェーンにおいて、調達先の分散や調達先との関係強化などを通じて原材料や資機材等の安定調達に努めておりますが、調達先との取引関係に重大な変更があった場合や、災害や事故、急激な関税政策の変更や地政学的リスク等による混乱が生じた場合、売上高の減少やコストの増加等によって当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループではCSR調達基本方針を策定し、お取引先の皆様と社会的責任を共有し、“責任あるサプライチェーンの構築”に向けた取組みを推進しておりますが、サプライチェーンで法令違反や人権・労働等に関する問題が発生した場合には、調達や生産への影響に加えて、当社グループの信頼の毀損に繋がり、売上高の減少によって当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)グループ経営全般に重大な影響を及ぼす事項 ①労災、設備事故等 当社グループの生産設備の中には、鉄鋼の高炉、転炉など高温、高圧での操業を行っている設備があります。また、高熱の生産物、可燃性のガス、化学薬品等を取り扱っている事業所もあります。日常的に、高温高圧部分や可動部の多い設備の取扱い、高所での作業、危険物の取扱いがあるなど、従業員の労働環境としても、労働災害の主要な原因となる、「転落・墜落」や「挟まれ・巻き込まれ」、「飛来・落下」等の事象が他業種に比べ発生しやすい環境にあります。対人・対物を問わず、安全や防災に関する法令を遵守し、事故の防止対策には万全を期しておりますが、万一重大な労働災害や設備事故等が発生した場合には、当社グループの生産活動等に支障をきたし、生産量減少に伴う売上の減少や破損設備の復旧に伴う費用の発生、事故に関連する補償の実施等、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ②自然災害、パンデミック、戦争・テロ 当社グループの国内外の製造拠点等においては、大規模地震や台風等の自然災害、感染症等の大規模流行、戦争やテロ、暴動に対して発生時の損害を最小限に抑えるため、緊急対応策の準備、連絡体制の整備、定期的な見直しや訓練の実施等を行っております。しかし、これら大規模災害等により直接的に被害を受ける、もしくは物流網や供給網の混乱、インフラの障害等により事業活動に支障が生じた場合には、売上高や受注高の減少、生産コストの上昇や復旧コストの発生等により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 なお、感染症等のパンデミックへの対策として、感染者が増加した場合には、事業継続のため、勤務体制の見直しや補助人員の確保等を行うこととしております。加えて、政府が発出する要請事項や市中感染状況を踏まえ、事業活動継続と感染リスク抑制の両面の観点より、当社グループ全体に対して感染予防のための行動ガイドラインや関連する通達を適宜発信し、感染予防・感染拡大防止の周知・徹底を図っております。しかしながら、当社グループの事業所において大規模な感染が発生して事業運営が一時的に困難になる場合や、国内・海外ともに需要家の活動水準が低下し、製品需要の大幅な下振れが発生する場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③品質に関するリスク 当社グループは、品質不適切行為を踏まえ、品質ガバナンス体制を再構築するなどの活動を鋭意遂行し、信頼の回復に努めてまいりました。前中期期間では、お客様からの更なる信頼回復と向上、不適切事案の風化防止等を目的とした「信頼向上プロジェクト」を設置し、社長直下で、各事業のマネジメントを強化し、お客様や社会に役立つために課題を設定し、全員参加でこれを達成することを目的にした「KOBELCO TQM推進会議」と、「お客様信頼向上会議」にて、お客様との接点を強化する活動や現場への信頼回復・向上活動の意義浸透を推進する活動を進めてまいりました。2024年度より、これらの活動を、経営審議会の補佐機関である「KOBELCO TQM推進委員会」に移行することで、グループ全体でKOBELCO TQM活動の取組みを強化・推進することといたしました。 JIS等の規格を基に社内で設定した基準のもと、製品の品質と信頼性の維持向上に努めておりますが、万一、品質ガバナンス体制に運用上の問題が発生した場合や製品に品質上の欠陥が発生した場合、訴訟もしくはその他のクレームによる費用の発生や、販売量の減少等により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④環境規制、気候関連規制等の影響 鉄鋼やアルミ、銅を中心に、その生産活動の過程において廃棄物、副産物等が発生します。当社グループでは、国内外の法規制に則った適切な対応に努めておりますが、関連法規制に違反するような事象が発生した場合、原状回復や対策実施に多額の費用が発生する可能性があります。また、関連法規制の強化等によって、過去に売却した工場跡地等であっても土壌汚染の浄化のための費用が発生するなど、業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループはCO2排出量が多いと指摘される鉄鋼事業や電力事業を主要な事業として営んでおり、CO2削減関係の重要事項は経営に重要な影響を与えうることから、全社横断的に検討・活動を行っております。排出量取引制度に関しては2026年度から2030年度までのベンチマークが設定されており、ベンチマークと当社の排出原単位の差異を注視しております。今後CO2等の排出に関連して新たな規制や排出量取引制度の変更、炭素賦課金が導入された場合には、鉄鋼や電力を中心に当社グループの事業活動が制約を受け、売上高の減少やコストの増加等により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 なお、CO2削減への取組みの詳細は「第2 事業の状況」、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組」の「(2)気候変動」をご参照ください。 ⑤法令・公的規制 当社グループは、国内、海外において多岐にわたる分野で事業活動を行っており、その遂行にあたっては、当社グループが展開している様々な事業に関連する法令(安全保障貿易管理、独占禁止、贈収賄規制などに関するもの)、その他の公的規制や社会規範を遵守し、公正で健全な企業活動を行うことを指針としております。しかしながら、法令違反等を理由として罰金等を科される状況が発生した場合には、当社グループの業績や社会的信用力に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥訴訟等のリスク 当社グループは国内、海外において多岐にわたる分野で事業活動を行っており、その遂行にあたってはそれぞれの国の法令や公的規制、社会規範を遵守することを指針としております。万一これらに反する事象が発生し、訴訟等が提起された場合もしくは、すでに提起された訴訟等において当社グループに不利な判断がなされた場合には、損害賠償等の関連する費用の発生等により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループは、国内外において多岐にわたるJV契約や受注契約、購買契約、技術契約、電力供給契約、プロジェクトファイナンス関連契約などを締結しております。これらの契約の締結に際し、当社グループに不利もしくは履行不能な条件や、必要条件の欠落が無いかなど、社内で十分な審査を行うよう努めております。しかし、契約締結後に当初想定できなかった経済環境の変化や契約内容の検討不足、予測できない商務的もしくは技術的なトラブルが発生し、契約相手との間でペナルティーの支払い、追加費用の発生、事業上の制約の発生等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦人材確保に関するリスク 当社グループは、事業の維持・成長に必要な人材の確保のために、多様な背景を持つ社員一人ひとりが持てる能力や専門性を最大限発揮し、活き活きと働くことが出来るよう、労働条件の改善、職場環境の整備や人材育成の取組みを進めております。しかし、今後、少子化や人材の流動化の加速、また労働市場の需給バランスの変化等によって人材の確保が想定どおりに進まない場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧財務リスク a)為替レートの変動 当社グループの外貨建取引は主として米ドル建で行われております。当社グループは、短期的な対応として為替予約等を実施しておりますが、変動リスクを完全に排除することは困難であり、為替レートの変動は、外貨建取引に関わる損益の変動や海外子会社の業績の変動等により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 b)金利率の変動等 当連結会計年度末における当社グループの有利子負債残高は7,699億円であります。当社グループは新規の長期借入金・社債等に関し、固定金利での調達や金利スワップ契約等を実施しておりますが、中長期的な金融情勢の変化等による金利率及びその他の条件の変動等が、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 c)融資・債務保証等 当社グループは、関係会社等に対して融資等、及び関係会社やお客様等における一部の金融機関借入等に対して債務保証等を行っております。将来、これらの融資等の回収が滞ったり、債務保証等の履行を求められる状況が発生した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 d)棚卸資産の価値下落 当社グループが保有している棚卸資産について、収益性の低下等に伴い資産価値が低下した場合は、当社グループの業績に影響が生じる可能性があります。 e)投資有価証券の価値変動等 当社グループが保有する投資有価証券の当連結会計年度末の連結貸借対照表計上額は2,154億円であります。上場株式の株価変動などに伴う投資有価証券の価値変動は、当社グループの業績に影響を及ぼします。 加えて、年金資産のうち退職給付信託を構成する上場株式の株価変動により、退職給付会計における数理計算上の差異が生じ、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。退職給付信託を除く年金資産については、年金制度の予定利率や財政状態を勘案したうえで、元本毀損リスクの極力低い安全性資産中心の運用を行うよう努めております。 f)繰延税金資産の計上 当社グループでは繰延税金資産について、将来の課税所得を合理的に見積り、回収可能性を判断して計上しております。しかしながら、今後将来の課税所得の見積り等に大きな変動が生じた場合には、繰延税金資産の取崩しが発生し、当社グループの業績に影響が生じる可能性があります。 g)固定資産の価値下落 当社グループが保有している固定資産について、時価の下落・収益性の低下等に伴い資産価値が低下した場合は、当社グループの業績に影響が生じる可能性があります。なお、詳細な内容については「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 (重要な会計上の見積り)」をご参照ください。 h)資金調達 当社グループは、主に銀行借入、社債発行及びコマーシャル・ペーパーの発行等により事業活動に必要な資金を確保しております。従って、景気の後退や金融環境の悪化、当社グループの信用低下等により、資金調達が想定どおりの条件で適時に実施できない場合には、事業計画の変更や資金調達コストの上昇等により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループはカーボンニュートラルの実現に向けて、CO₂排出量の削減に取り組んでおりますが、ダイベストメントの動向次第では、その影響を受け、資金調達が想定どおり行えなくなる可能性があります。 ⑨中期経営計画の実現等 当社グループは、2024年5月に「KOBELCOグループ中期経営計画(2024~2026年度)」を策定し、公表しております。主要な取組みとして、「稼ぐ力の強化と成長追求」と「カーボンニュートラルへの挑戦」を掲げております。本中期経営計画は、策定時点で入手可能な情報による判断及び仮定に基づいており、判断や仮定に内在する不確定性及び今後の事業運営や内外の状況変化による変動可能性など様々な要因によって、計画した成果が得られない可能性があります。 ⑩知的財産権の保護及び第三者の権利侵害 当社グループでは保有する知的財産の適切な保全(特許・実用新案・意匠権等の取得や技術情報の秘密管理)に努めております。しかし、第三者により製品や技術等が模倣されたり、意図せぬ技術流出が発生した場合、当社グループの製品や技術等が陳腐化するなどの影響が発生し、売上高の減少等により当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 また、当社グループでは、製品等の開発やエンジニアリング、製造、使用及び販売、その他の事業活動によって、第三者の知的財産権、その他の権利を侵害しないよう、あらかじめ調査を行い、必要に応じて実施許諾を受けるなどの措置を講じております。しかし、第三者からの知的財産権、その他の権利の侵害に関して紛争が生じた場合、紛争に関連する製品等の製造・販売等の差し止めや多額の損害賠償金・和解金の支払い等により、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 ⑪情報セキュリティ 当社グループは事業活動において顧客情報・個人情報等を入手することがあり、また営業上・技術上の秘密情報を保有しており、グローバルに様々なシステムを構築し事業活動を行っております。当社グループはサイバー攻撃等による不正アクセスや情報漏洩等を防ぐため、管理体制を構築し適切な安全措置を講じております。しかし、顧客情報・個人情報等の漏洩や滅失等の事故が発生した場合には、損害賠償や当社グループの社会的信用の低下等により、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。また、営業上・技術上の秘密情報の漏洩や滅失等の事故が発生した場合や、第三者に不正使用された場合、サイバー攻撃等によるシステム障害が発生した場合には、生産や業務の停止、競争優位性の喪失、社会的信用の低下等により当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 なお、当連結会計年度末現在では予測できない上記以外の事象の発生により、当社グループの財政状態及び経営成績が影響を受ける可能性があります。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営成績の状況 当連結会計年度の我が国経済は、米国の通商政策による輸出産業への影響が見られたものの、個人消費や企業の生産活動に持ち直しの動きが見られ、緩やかな回復基調が継続しました。海外経済は、米国では、物価高や金融政策の影響がありながらも、個人消費や設備投資を中心に底堅く推移しました。欧州では、サービス業を中心に緩やかな持ち直しの動きがみられました。中国では、不動産市場の低迷や個人消費の伸び悩みを背景に、景気回復の動きは緩やかなものにとどまりました。 このような中、当社はKOBELCOグループ中期経営計画(2024~2026年度)に掲げた「稼ぐ力の強化」と「成長追求」に取り組むとともに、物価上昇に対する価格転嫁の推進や自助努力によるコストアップの抑制に継続して取り組んでまいりました。 この結果、当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度比1,184億円減収の2兆4,365億円となり、営業利益は、機械での既受注案件の進捗による売上高の増加などがあったものの、固定費を中心としたコストの増加や電力での燃料費調整の時期ずれによる増益影響の縮小や売電価格に関する一過性の増益影響(売電価格の指標となる石炭の輸入貿易統計価格と当社購入価格の差異)の縮小などに加え、神戸発電所3号機の定期点検の延長などによる売上高の減少などにより、前連結会計年度比288億円減益の1,298億円となりました。経常利益は、営業利益の減益や、前連結会計年度に計上した建設機械における欧州でのエンジン認証に関する補償金収入の剥落などにより、前連結会計年度比358億円減益の1,213億円となりました。特別損益は、政策保有株式や土地等の売却による増益があったものの、アルミ板で固定資産の減損損失を計上したことなどから4億円の損失となり、親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度比264億円減益の937億円となりました。 当連結会計年度のセグメント毎の状況は、次のとおりであります。 <素材系事業> [鉄鋼アルミ] (鉄鋼) 鋼材の販売数量は、人手不足や建設費上昇を背景とした建設需要の停滞などにより、前連結会計年度を下回りました。販売価格は、物価上昇分の価格転嫁は進展したものの、原料価格の下落の影響などにより、前連結会計年度を下回りました。 この結果、売上高は、前連結会計年度比10.1%減の8,222億円となりました。経常利益は、販売数量の減少やメタルスプレッドの悪化に加え、固定費を中心としたコストが増加した他、在庫評価影響の悪化などにより、前連結会計年度比204億円減益の38億円となりました。 (アルミ板) アルミ板の販売数量は、神鋼汽車鋁材(天津)有限公司の子会社から関連会社への変更により、前連結会計年度を下回りました。販売価格は、地金価格が上昇したことなどにより、前連結会計年度を上回りました。 この結果、売上高は、前連結会計年度比13.4%減の1,746億円となりました。経常損益は、価格転嫁の進展やコスト改善等があったものの、在庫評価益の縮小などにより、前連結会計年度比3億円悪化の9億円の損失となりました。 鉄鋼アルミ全体では、売上高は、前連結会計年度比10.7%減の9,969億円となり、経常利益は、前連結会計年度比207億円減益の28億円となりました。 [素形材] 素形材の販売数量は、堅調な造船向け需要を背景に鋳鍛鋼で前連結会計年度を上回りました。一方、自動車向け需要が低迷したアルミ押出、サスペンションでは前連結会計年度を下回りました。 この結果、売上高は、前連結会計年度比5.0%増の3,328億円となり、経常利益は、価格転嫁が進展したものの、自動車向けを中心とした販売数量の減少、在庫評価益の縮小などにより、前連結会計年度比20億円減益の87億円となりました。 [溶接] 溶接材料の販売数量は、国内、海外向けともに、前連結会計年度並となりました。販売価格は、価格転嫁の進展などにより、前連結会計年度を上回りました。 この結果、売上高は、前連結会計年度比2.7%増の964億円となり、経常利益は、労務費等の固定費を中心にコストが増加したものの、価格転嫁の進展などにより、前連結会計年度比6億円増益の58億円となりました。 <機械系事業> [機械] 受注高は、等方圧加圧装置(IP装置)での好調な需要などにより、前連結会計年度比2.9%増の2,701億円となり、受注残高は2,412億円となりました。 売上高は、前連結会計年度比6.6%増の2,827億円となり、経常利益は、売上高の増加やサービス案件の増加による採算改善などにより、前連結会計年度比141億円増益の467億円となりました。 [エンジニアリング] 受注高は、廃棄物処理関連事業で複数の案件を受注した前連結会計年度に比べ、19.8%減の1,321億円となり、受注残高は3,860億円となりました。 売上高は、既受注案件の進捗などにより、前連結会計年度比10.9%増の1,938億円となったものの、経常利益は、案件構成差等により、前連結会計年度比34億円減益の126億円となりました。 [建設機械] 油圧ショベルの販売台数は、欧州、中国、東南アジア等での需要回復が進んだことなどから、前連結会計年度を上回りました。一方、クローラクレーンの販売台数は、物価高騰影響による国内での需要減などの影響により、前連結会計年度を下回りました。 この結果、売上高は、前連結会計年度並の3,895億円となり、経常利益は、エンジン認証問題に関する補償金収入の剥落などにより、前連結会計年度比64億円減益の123億円となりました。 <電力事業> [電力] 販売電力量は、神戸発電所3号機の定期点検の延長などにより前連結会計年度を下回りました。販売電力単価は発電用石炭価格の変動に伴い前連結会計年度比で下落しました。 この結果、売上高は、前連結会計年度比21.5%減の2,032億円となり、経常利益は、売上高の減少と、神戸発電所3・4号機における燃料費調整の時期ずれによる増益影響の縮小や神戸発電所1~4号機における売電価格に関する一過性の増益影響の縮小などにより、前連結会計年度比175億円減益の347億円となりました。 <その他> 売上高は、前連結会計年度比34.0%減の58億円となり、経常利益は、前連結会計年度比12億円増益の50億円となりました。 (2)財政状態の状況 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末とおおむね同水準の2兆8,651億円となりました。負債については、借入金の返済などにより、前連結会計年度末に比べ1,192億円減少し1兆5,347億円となりました。純資産については、親会社株主に帰属する当期純利益を計上したことなどから、前連結会計年度末に比べ933億円増加し1兆3,304億円となりました。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標 目標指標推移 目標指標   目標 (2025年度 以降)   2022年度 (実績)   2023年度 (実績)   2024年度 (実績)   2025年度 (実績) ROIC (税引後事業利益/投下資本)   6%以上   4.9%   6.7%   6.9%   5.3% D/Eレシオ (有利子負債/自己資本)   0.7倍半ば   1.00倍   0.83倍   0.76倍   0.61倍 純資産比率 (純資産/総資産)   40%台前半   34.0%   38.6%   42.8%   46.4% (4)生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度における下記セグメントの生産実績は、次のとおりであります。 セグメントの名称   区分   生産数量(千トン) 前連結会計年度(2024年4月~   2025年3月)   当連結会計年度(2025年4月~   2026年3月)   差異   前期比 (%) 鉄鋼アルミ   粗鋼   6,013   5,853   △160   △2.7% アルミ板   307   268   △39   △12.6% 素形材   アルミ押出   44   42   △1   △2.9% 銅板   54   55   1   1.4% (注)粗鋼には、高砂製作所の電炉の生産数量を含めております。 また、前連結会計年度末で神鋼汽車鋁材(天津)有限公司を子会社から関連会社に変更したことに伴い、当連結会計年度のアルミ板の生産数量に含めておりません。 b.受注実績 当連結会計年度における下記セグメントの受注実績は、次のとおりであります。 セグメントの名称   区分   受注高(百万円) 前連結会計年度(2024年4月~2025年3月)   当連結会計年度(2025年4月~2026年3月)   差異   前期比 (%) 機械   国内   114,045   129,247   15,202   13.3% 海外   148,469   140,866   △7,603   △5.1% 合計   262,515   270,113   7,598   2.9% エンジニアリング   国内   104,265   87,013   △17,252   △16.5% 海外   60,448   45,096   △15,351   △25.4% 合計   164,713   132,109   △32,603   △19.8% セグメントの名称   区分   受注残高(百万円) 前連結会計 年度末 (2025年3月)   当連結会計 年度末 (2026年3月)   差異   前期比 (%) 機械   国内   74,352   83,117   8,764   11.8% 海外   180,119   158,107   △22,011   △12.2% 合計   254,471   241,225   △13,246   △5.2% エンジニアリング   国内   306,847   270,303   △36,544   △11.9% 海外   135,123   115,748   △19,375   △14.3% 合計   441,971   386,051   △55,920   △12.7% c.販売実績 当連結会計年度におけるセグメント毎の販売実績は、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円) 前連結会計年度 (2024年4月~   2025年3月)   当連結会計年度 (2025年4月~   2026年3月)   差異   前期比 (%) 鉄鋼   914,422   822,256   △92,165   △10.1 アルミ板   201,738   174,660   △27,077   △13.4 鉄鋼アルミ   1,116,160   996,917   △119,243   △10.7 素形材   317,129   332,869   15,739   5.0 溶接   93,911   96,463   2,552   2.7 機械   265,157   282,741   17,584   6.6 エンジニアリング   174,848   193,898   19,049   10.9 建設機械   388,038   389,560   1,522   0.4 電力   258,807   203,201   △55,605   △21.5 その他   8,928   5,894   △3,033   △34.0 調整額   △67,949   △64,966   2,983   - 合計   2,555,031   2,436,581   △118,450   △4.6 (注)主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (2024年4月~2025年3月)   当連結会計年度 (2025年4月~2026年3月) 金額 (百万円)   割合 (%)   金額 (百万円)   割合 (%) 神鋼商事(株)   289,835   11.3   267,072   11.0 (5)資本の財源及び資金の流動性に関する情報 ①資本の財源及び資金の流動性 a.財務戦略 「KOBELCOグループ中期経営計画(2024~2026年度)」における財務戦略の基本方針は、未来に挑戦できる事業体の確立に向けて「稼ぐ力の強化」や「成長追求」に取り組むとともに、外部環境の変化による業績変動リスクや将来の大型投資に耐え得る財務基盤の更なる強化を図り、事業成長を支える財務体質への変革を目指すこととしております。本中期経営計画期間においては、2026年度末の純資産比率40%台前半、D/Eレシオ※0.7倍台半ばを財務目標数値として定めておりますが、2025年度末の純資産比率は46.4%、D/Eレシオは0.61倍と着実に改善しております。 引き続き、稼ぐ力の強化・成長追求に向けた投資、将来の資金需要を踏まえた資産売却・現預金水準の圧縮等による資本効率の最大化を推進してまいります。 ※有利子負債÷自己資本 b.資金需要の主な内容 当社グループの資金需要は、営業活動については、生産活動に必要な運転資金(材料・外注費及び人件費等)、受注獲得のための販売費、製品競争力強化・ものづくり力強化に資するための研究開発費が主な内容です。投資活動については、設備老朽化に伴う更新投資や事業伸張・生産性向上を目的とした設備投資及び事業遂行に関連した投融資が主な内容です。 今後、将来見込まれる成長分野での資金需要や、最新の市場環境及び受注動向も勘案し、資産の圧縮及び投資案件の選別を行う一方、必要な設備投資や研究開発投資等を継続してまいります。 ②当連結会計年度の実績 a.キャッシュ・フローの状況の分析 当連結会計年度のキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益の計上などにより、営業活動によるキャッシュ・フローが2,016億円の収入となりました。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは、減価償却費と同程度の有形及び無形固定資産の取得による支出があったものの、投資有価証券の売却などにより△736億円の支出となり、その結果、フリーキャッシュ・フローは1,280億円の収入となりました。 財務活動によるキャッシュ・フローは、借入金の返済などにより△1,624億円の支出となり、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ308億円減少し、1,890億円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 棚卸資産の増加や支払債務の減少などにより運転資本が増加した前連結会計年度に比べ、収入は534億円増加しました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資有価証券の売却などにより、前連結会計年度に比べ、支出は402億円減少しました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 社債の発行額の減少に加え、当連結会計年度に社債の償還を行ったことなどにより、前連結会計年度に比べ、支出は661億円増加しました。 (単位:億円) 前連結会計年度   当連結会計年度   差異 営業キャッシュ・フロー   1,482   2,016   534 投資キャッシュ・フロー   △1,138   △736   402 フリーキャッシュ・フロー   343   1,280   936 財務キャッシュ・フロー   △962   △1,624   △661 (うち、株主還元)   (△355)   (△374)   (△19) 株主還元後のフリーキャッシュ・フロー   △11   905   917 現金及び現金同等物の期末残高   2,198   1,890   △308 b.有利子負債の状況 有利子負債は、借入金の返済などにより前連結会計年度に比べ1,164億円減少の7,699億円となり、自己資本は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上などにより995億円増加の1兆2,613億円となりました。 当社グループでは、製品の生産・販売に伴う運転資金に加え、大型設備の維持・更新等に必要な資金を安定的に確保する必要があります。運転資金は景気動向等により変動し、設備資金は回収期間が長期にわたるため、短期資金を活用しつつ、長期資金を中心に調達し、資金調達リスクの抑制に努めております。このため、当連結会計年度末の有利子負債の構成は、返済期限が1年以内のものが1,857億円、返済期限が1年を超えるものが5,842億円となっております。 (単位:億円) 前連結会計年度   当連結会計年度 有利子負債(注1)  (リース債務を含む)   8,863   7,699 自己資本    11,617   12,613 D/Eレシオ  (有利子負債/自己資本)   0.76倍   0.61倍 (注1)当連結会計年度末現在の有利子負債の内訳   (単位:億円) 合計   1年内   1年超 短期借入金   357   357   - 長期借入金   5,363   1,079   4,283 社債   1,450   100   1,350 コマーシャル・ペーパー   260   260   - リース債務   268   60   208 合計   7,699   1,857   5,842 (6)重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない連結財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用しております。 連結財務諸表の作成にあたり、経営者は、連結貸借対照表上の資産及び負債の計上額、並びに、連結損益計算書上の収益及び費用の計上額に影響を与えるような会計上の見積りを行う必要があります。会計上の見積りは、過去の経験やその時点の状況として妥当と考えられる様々な要素に基づき行っておりますが、前提条件や事業環境等に変化が生じた場合には、見積りと将来の実績が異なることがあります。 会計上の見積りが必要となる項目のうち、経営者が当社グループの財政状態又は経営成績に対して重要な影響を与える可能性があると認識している主な項目は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

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出典

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