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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.66-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

大和工業

YAMATO KOGYO CO.,LTD.5444 · Prime · 鉄鋼

鋼材の総合メーカー。H形鋼など形鋼を軸に、橋梁や建築向け鋼矢板、造船用形鋼などを国内・タイ・インドネシアで製造販売。

概要

大和工業は、電気炉を用いてスクラップを原料にH形鋼や鋼矢板などの鉄鋼製品を生産する総合鉄鋼メーカーである。1944年に川西航空機の協力工場として創業したが、戦後に軌道用品事業へ転換し、その後電炉一貫体制を確立した。現在は日本、タイ、インドネシア、米国などに生産拠点を持ち、2025年3月期の連結売上高は1683億円、営業利益115億円。海外事業が収益の大きな柱となっている。

鉄鋼事業を中心とした3セグメント構成

大和工業は、鉄鋼事業、軌道用品事業、その他事業の3セグメントで構成される。鉄鋼事業はさらに日本、タイ、インドネシアの地域別に分かれ、H形鋼、溝形鋼、I形鋼、鋼矢板、造船用形鋼などを製造する。2025年3月期のセグメント売上高は、鉄鋼事業(日本)が529億円、同(タイ)が685億円、同(インドネシア)が250億円、軌道用品事業が96億円、その他が41億円である。セグメント利益は、鉄鋼事業(タイ)が42億円、鉄鋼事業(日本)が14億円、同(インドネシア)が10億円、軌道用品が17億円、その他が3億円。タイ事業が利益の半分近くを稼ぐ。

海外生産子会社が収益の軸を担う

大和工業の海外展開は、1992年にタイでサイアム・ヤマト・スチールを設立したことに始まる。現在はタイに加え、インドネシアのPTガルーダ・ヤマト・スチール、米国の持分法適用関連会社ニューコア・ヤマト・スチールなどを有する。特に米国事業は安定した高収益を確保し、2026年3月期には持分法投資利益が474億円に達する見通しである。一方、インドネシアは中国材との競争激化で鋼材マージンが縮小している。中東事業は2025年に株式譲渡を完了し、損失を計上した。海外比率の高さが業績の変動要因でもある。

財務体質と業績変動の特徴

大和工業は健全な財務体質を維持し、キャッシュ・フローを重視した経営を行う。売上高は2013年3月期の1589億円から2025年3月期の1683億円とほぼ横ばいだが、当期純利益は同期間に77億円から318億円へ増加した。特に2022年3月期以降、米国事業の好調により純利益が急拡大した。ただし、業績は鉄鋼市況と原料価格に大きく左右されるため、中長期の収益計画は策定していない。2026年3月期は売上高1604億円、営業利益45億円と減益予想だが、経常利益は680億円と高い水準を見込む。

国内は姫路をマザー工場と位置づける

国内の鉄鋼事業はヤマトスチールが担当し、姫路市の本社工場でH形鋼などを生産する。同社はJFEスチールグループとの協業や短納期対応を進めるが、建設需要の停滞と鉄スクラップ価格上昇により収益性が悪化している。2025年3月期の国内鉄鋼セグメント利益は14億円と前年から大幅減少した。大和工業は姫路工場を海外展開を支えるマザー工場と位置づけ、設備投資(圧延設備更新など)を行い、基盤強化を図っている。

業界の中での役割は鉄鋼製品(形鋼・鋼矢板)の製造販売会社。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1,604億円
営業利益
45億円
営業利益率
2.8%
純利益
624億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01建築・土木・造船主力

H形鋼、溝形鋼、I形鋼、鋼矢板、造船用形鋼などを製造・販売。国内はヤマトスチール、タイはサイアム・ヤマト・スチール、インドネシアはPTガルーダ・ヤマト・スチールが生産拠点。建築・土木・造船業界向けに形鋼を供給する。

主な製品・サービス7
H形鋼
断面がH形の鋼材。建築物の柱や梁など構造材として使用。
溝形鋼
断面が溝形(コの字型)の鋼材。建築・橋梁の部材、機械部品などに使用。
I形鋼
断面がI形の鋼材。主に建築・土木の梁材として使用。
鋼矢板
鋼製の矢板。土留めや護岸工事など土木工事で使用。
縞H形鋼
H形鋼のウェブに縞模様を付けたもの。すべり止め効果があり、床材などに使用。
造船用形鋼
造船に用いる形鋼。船舶の骨格材として使用。
等辺山形鋼
断面が直角に折れ曲がった鋼材(アングル)。建築・橋梁・機械など幅広く使用。タイ、インドネシアで製造。

02軌道(鉄道)準主力

分岐器類、伸縮継目、脱線防止ガードなど鉄道軌道用品を加工・販売。大和軌道製造が担当。

主な製品・サービス7
分岐器類
鉄道線路の分岐点に設置する装置。列車の進路を切り替える。
伸縮継目
レールの伸縮を吸収する継目装置。橋梁や温度変化の大きい個所で使用。
NEWクロッシング
レール交差部の部品。耐久性向上を図ったクロッシング。
接着絶縁レール
レールを絶縁するための接着材を用いた継目。信号回路の区分に使用。
脱線防止ガード
脱線を防止するためのガードレール。
タイプレート類
レールを枕木に固定するためのプレート。
ボルト類
軌道用のボルト。レール継目や犬釘代わりに使用。

03その他(運送・医療廃棄物処理・不動産・カウンターウエイト)副次

運送、医療廃棄物処理、不動産事業、カウンターウエイトの製造販売等を行う。

製品と技術

H形鋼を軸とした建築・土木用形鋼群

大和工業の主力製品はH形鋼である。断面がH形の鋼材で、建築物の柱や梁、橋梁など構造材として広く使われる。溝形鋼(コの字型)やI形鋼も同様に構造用であり、鋼矢板は土留めや護岸工事に用いる。縞H形鋼はウェブに滑り止め加工を施したもので、床材に適する。造船用形鋼は船舶の骨格材として使用される。これらの形鋼は、日本(ヤマトスチール)、タイ(サイアム・ヤマト・スチール)、インドネシア(PTガルーダ・ヤマト・スチール)の各拠点で生産され、市場に供給される。

鉄道レールの分岐・継目を支える軌道用品

大和軌道製造が手がける軌道用品は、分岐器類(レールの分岐点で進路を切り替える装置)、伸縮継目(温度変化によるレール伸縮を吸収)、NEWクロッシング(交差部の耐久部品)、接着絶縁レール(信号回路区分用)、脱線防止ガード、タイプレート類、ボルト類など多岐にわたる。これらの製品は国鉄時代から続く伝統を持ち、現在もJR各社や私鉄向けに供給される。大和工業はかつて「本邦唯一の軌道付属品一貫メーカー」と称された実績がある。

その他事業:運送・医療廃棄物処理・カウンターウエイト

その他セグメントには、運送事業(大和商事)、医療廃棄物処理、不動産事業、カウンターウエイト(重量バランス用の鉄製おもり)の製造販売などが含まれる。カウンターウエイトは建設機械やクレーンのカウンターウェイトなどに使用される。これらの事業は売上高に占める割合は小さいが、グループ内の物流を支えるなど補完的な役割を果たす。2025年3月期のその他セグメント売上高は41億円、営業利益は3億円である。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

鉄鋼のなかでの位置

電炉鋼で国内有力、規模は高炉大手に比し小

大和工業は鉄鋼業界で、電炉による棒鋼・形鋼メーカー。鉄鋼大手の日本製鉄やJFEホールディングスと比べ、売上高は約1600億円と規模で大きく劣る。しかし電炉鋼では国内の有力企業で、同業の中山製鋼所や合同製鐵と競合。営業利益率は2025年3月期に6.8%と高水準だったが、2026年3月期には2.8%と急低下。これは市況悪化や原料高が影響。高炉大手は高級鋼で差別化するが、大和工業は建設向けを中心とした内需に強み。スクラップ価格変動に業績が左右されるため、収益の安定性に課題がある。

強み

  • 建設向け鋼材で国内シェアを持つ。
  • 電炉方式で高炉より設備投資が軽い。
  • 国内建設需要に支えられた販売。
  • CO2排出が少ない製法を強みに。

課題

  • 高炉大手と比較し資金力で劣る。
  • スクラップ価格の変動で収益が不安定。
  • 鉄鋼需要の減退で販売が低迷。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

金属・ガラスの時価総額近傍。太字が大和工業

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15706三井金属1.5兆円16.5倍
25333NGK1.5兆円25.0倍
35201AGC1.2兆円13.2倍
45411JFEホールディングス1.2兆円17.6倍
55406神戸製鋼所8,052億円8.5倍
65444大和工業7,694億円12.1倍
75711三菱マテリアル7,028億円17.2倍
85901東洋製罐グループホールディングス6,967億円12.6倍
95714DOWAホールディングス5,820億円8.9倍
105631日本製鋼所5,255億円27.0倍
115471大同特殊鋼4,837億円13.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(金属・ガラス)に従っています。

会社の歴史

沿革 44件

川西航空機の協力工場から軌道用品専業へ転換した創業期

大和工業は1944年11月、兵庫県飾磨郡御国野村に資本金19万8000円で設立された。当初は川西航空機の協力工場として出発したが、終戦直後の1945年8月に国鉄や私鉄向けの軌道用品製作・修理事業へ全面転換する。この転換がその後の事業基盤となった。1948年に東京営業所、1951年に大阪営業所を開設し、販路を広げた。1956年には姫路市の旧須鎗航空兵器工場を買収し、仁豊野工場で鋼塊の製造を開始。1959年には15トン電気炉を増設し、本格的な鉄鋼生産に乗り出した。

国内唯一の軌道付属品一貫メーカーとなった1960年

1960年4月、仁豊野工場に大形圧延工場が完成し、大和工業は「本邦唯一の軌道付属品一貫メーカー」となる。この頃から軌道用品だけでなく、H形鋼などの形鋼製造にも注力する。同年11月に株式を大阪店頭市場に公開し、1961年10月には東京・大阪両証券取引所市場第二部に上場した。1961年12月には網干工場で40トン電気炉を稼動させ、1962年3月には大和商事(現連結子会社)を設立。同年8月に本社を網干工場(現姫路市大津区)に移転し、1962年9月には市場第一部に指定替えとなった。

連続鋳造とユニバーサルミルで量産体制を整えた1970年代

1973年6月に1号連続鋳造設備が稼動し、1973年8月には50トン電気炉1基を増設した。連続鋳造は鋼片の品質向上と生産効率化に貢献した。1975年11月にはユニバーサル・ミル圧延工場が稼動し、H形鋼の大量生産が可能になる。1978年3月には2号連続鋳造設備を追加し、1980年6月にはビームブランク(H形鋼用中間材)の製造を開始した。この間、1968年には厚板生産を廃止し鍛造部門を強化するなど、事業の選択と集中が進められた。1985年には新ボルト工場を完成させ、軌道用品の部品も内製化した。

海外合弁で生産拠点を広げた1990年代

1987年2月、米国でニューコア社との合弁によりニューコア・ヤマト・スチールを設立し、初の海外生産拠点を築いた。1989年には米国にヤマトコウギョウ(ユー・エス・エー)コーポレーションを設立し、住友商事グループとの合弁でアーカンソー・スチール・アソシエイツにも出資した。1992年4月にはタイでサイアム・セメント社などとの合弁によりサイアム・ヤマト・スチールを設立。これ以後、タイが海外事業の中心となる。1996年4月には130トン直流電気炉を導入し老朽設備を更新した。2002年には韓国にヤマト・コリア・スチールを設立し、韓宝釜山製鉄所の営業を譲り受けた。

軌道用品事業を分社化し持株会社体制へ移行した2000年代

2002年4月、軌道用品事業を分社分割し、大和軌道製造株式会社を設立した。これにより大和工業は持株会社体制へ移行し、グループ各社の独立性を高めた。同年、米国にもヤマトコウギョウアメリカを設立。2002年11月には韓国法人を設立し、同月に米国子会社を再編した。なお、2002年5月には不動産事業を行っていた大和エステートを清算している。この時期から海外事業の拡大が加速し、現在のグループ構造がほぼ完成した。

年表44件を開く

1940年代

  • 1944年11月創業兵庫県飾磨郡御国野村(現姫路市)に代表者・井上浅次が資本金19万8千円をもって川西航空機㈱姫路地区協力工場として創立。
  • 1945年8月国鉄、各私鉄の軌道用品製作並びに修理事業に転換。
  • 1948年2月東京営業所を開設。
  • 1949年9月本社工場を姫路市日出町3丁目37番地に移転増築。

1950年代

  • 1951年5月大阪営業所を開設。
  • 1956年7月M&A姫路市仁豊野900番地のもと須鎗航空兵器㈱を買収し、仁豊野工場として、鋼塊の製造を開始。
  • 1957年4月本社工場を姫路市仁豊野900番地に移転。
  • 1958年9月鋳鋼品の製造を仁豊野工場で開始。
  • 1959年11月当社製エルー式15トン電気炉1基を仁豊野工場に増設。

1960年代

  • 1960年4月仁豊野工場に大形圧延工場完成、本邦唯一の軌道付属品一貫メーカーとなる。
  • 1960年11月株式を大阪地区店頭市場に公開。
  • 1961年8月本社を姫路市西呉服町19番地に移転。
  • 1961年9月株式を東京地区店頭市場に公開。
  • 1961年10月上場株式を東京、大阪両証券取引所市場第二部及び神戸証券取引所市場に上場。
  • 1961年12月新設網干工場で40トン電気炉1基稼動。
  • 1962年1月新設網干工場で厚板圧延工場稼動。
  • 1962年3月姫路市に大和商事株式会社(現・連結子会社)を設立。
  • 1962年8月本社を姫路市大津区吉美380番地網干工場に移転。
  • 1962年9月上場株式を東京、大阪両証券取引所市場第一部に上場。本社工場に鉄骨橋梁部門(重工課)を新設。
  • 1966年11月仁豊野工場、市川工場を本社工場内に移設集約。
  • 1968年5月厚板生産を廃止し、鍛造部門を強化。
  • 1969年5月大阪製鎖造機㈱の分岐器部門の営業権を譲受。
  • 1969年11月重機械加工部門を新設。

1970年代

  • 1973年6月1号連続鋳造設備稼動。
  • 1973年8月50トン電気炉1基稼動。
  • 1975年11月ユニバーサル・ミル圧延工場稼動。
  • 1978年3月2号連続鋳造設備稼動。

1980年代

  • 1980年6月ビームブランク製造を開始。
  • 1985年2月新ボルト工場完成稼動。
  • 1985年4月創業姫路市に大和エステート株式会社を設立。
  • 1985年7月船舶・製缶工場(重工工場)移設稼動。
  • 1987年1月米国にヤマトホールディングコーポレーション(現・連結子会社)を設立。
  • 1987年2月炉外精錬設備稼動。
  • 1987年2月米国にニューコア社(米国)との合弁によるニューコア・ヤマト・スチールカンパニーを設立。
  • 1989年6月米国にヤマトコウギョウ(ユー・エス・エー)コーポレーション(現・連結子会社)を設立。
  • 1989年9月米国に住友商事グループとの合弁によるアーカンソー・スチール・アソシエイツLLCを設立。

1990年代

  • 1991年10月4ストランドBB/BL兼用型連続鋳造設備稼動(1号、2号連続鋳造設備の更新)。
  • 1992年4月タイ国にザ・サイアム・セメント社(タイ国)、三井物産㈱、タイ国三井物産㈱、住友商事㈱との合弁によるサイアム・ヤマト・スチールカンパニーリミテッド(現・連結子会社)を設立。
  • 1996年4月130トン直流電気炉設備1基稼動(40トン電気炉、50トン電気炉設備の更新)。

2000年代

  • 2002年3月米国にヤマトコウギョウアメリカ・インク(現・連結子会社)を設立。
  • 2002年4月軌道用品事業を分社分割し、大和軌道製造株式会社(現・連結子会社)を設立。
  • 2002年5月大和エステート株式会社を清算結了。
  • 2002年11月韓国にヤマト・コリア・スチールコーポレーション(現・連結子会社)を設立。
  • 2002年11月ヤマト・コリア・スチールコーポレーションが韓国企業「㈱韓宝釜山製鉄所」の営業を譲受。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2026/3期まで166,000百万円
  • 営業利益2026/3期まで4,500百万円
  • 経常利益2026/3期まで68,000百万円
  • 親会社株主に帰属する当期純利益2026/3期まで47,000百万円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    グローバル市場での事業拡大

    需要が堅実な市場やインフラ投資の伸びが期待できる新興国に拠点を持ち、その国の成長に寄与すると同時に収益を取り込む。海外事業を更に安定・発展・拡大させる。

  2. 02

    国内姫路工場のマザー工場化

    国内姫路工場を海外展開を支えるグループのマザー工場と位置付け、基盤強化、コスト競争力強化、品質安定・向上、顧客サービス向上に継続的に取り組む。

  3. 03

    コア事業の強化と新領域への進出

    形鋼事業の強靭化としてアジア等での販売拡大と収益力向上を図る。新たな鉄・インフラ・グリーン事業領域への進出としてM&A等を通じた製品群拡充と技術獲得に挑戦する。

  4. 04

    ASEAN地域の第二の収益柱化

    タイを核にタイ・インドネシア・ベトナムの3拠点でのシナジー最大化を図り、域内シェアを拡大。高付加価値製品の強化等で収益力強化に取り組み、米国事業に次ぐ収益柱に成長させる。

  5. 05

    生産能力800万トン体制構築

    形鋼グローバルNo.1を目指し、既存拠点の競争力強化と新拠点獲得(インド等)により生産能力800万トン体制を構築し、持続的成長を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で2,463人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,013万円で、9期前と比べて+44.8%平均年齢は38.6歳、平均勤続年数は9.3年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,670
2018年3月1,731
2019年3月70039.410.41,776
2020年3月76039.410.71,791
2021年3月78939.410.81,378
2022年3月79539.110.41,395
2023年3月82839.49.81,398
2024年3月89340.19.91,414
2025年3月95339.18.92,585445
2026年3月1,01338.69.32,463183

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率5.9%
縦線は目安の30%
男性育休取得率33.3%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)61.7%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社16(国内 5 / 海外 11、うち連結子会社 10) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
工場 — Thailand Rayong383億円
鉄鋼事業(タイ)
工場 — Indonesia Bekasi309億円
鉄鋼事業(インドネシア)
本社 — 兵庫県 姫路市285億円
鉄鋼事業(日本)
本社 — 韓国 釜山市106億円
その他
本社 — 兵庫県 加古郡333百万円
その他
主な関係会社
  • 国内
    ヤマトスチール㈱(注)1、3
    兵庫県姫路市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    大和軌道製造㈱
    兵庫県姫路市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    サイアム・ヤマト・スチールカンパニー リミテッド(注)1、4
    Thailand Bangkok · 連結子会社
    議決権70.0%
  • 海外
    PTガルーダ・ヤマト・スチール(注)1、5
    Indonesia West Java · 連結子会社
    議決権45.0%
  • 海外
    ヤマトコウギョウ アメリカ・インク(注)1
    U.S.A. Delaware · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    ヤマトホールディング コーポレーション(注)1
    U.S.A. Delaware · 連結子会社
  • 海外
    ヤマトコウギョウ(ユー・エス・エー)コーポレーション(注)1
    U.S.A. Delaware · 連結子会社
  • 海外
    ヤマト・コリア・ホールディングス カンパニーリミテッド(注)1
    韓国 釜山市 · 連結子会社
    議決権25.0%
  • 国内
    大和商事㈱
    兵庫県姫路市 · 連結子会社
    議決権81.8%
  • 国内
    ㈱松原テクノ
    兵庫県加古郡 · 連結子会社
  • 海外
    ニューコア・ヤマト・スチールカンパニー
    U.S.A. Arkansas · 持分法適用会社
  • 海外
    アーカンソー・スチール・アソシエイツLLC
    U.S.A. Arkansas · 持分法適用会社
残りのグループ会社4社を開く
  • ポスコ・ヤマト・ビナ・スチールジョイント ストックカンパニーVietnam Ho Chi Minh30%
  • ワイケー・スチール コーポレーション韓国 釜山市
  • 兵機海運㈱(注)2兵庫県神戸市21%
  • サリックス・プロダクツ Pty Ltd.Australia New South Wales50%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は1,604億円営業利益45億円前期と比べると減収減益で、売上が-4.7%、利益が-60.9%。

売上高
-4.7%
1,604億円
営業利益
-60.9%
45億円
純利益
+96.2%
624億円
営業利益率
2.8%
前期比 -4.0%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高1,780億円1,604億円
営業利益32億円45億円
純利益575億円624億円
1株あたり配当¥400¥400

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は392億円、営業利益は−4億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−7.8%、営業利益は−109.8%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q413122
2024年1Q425419.6183
2024年2Q3793810.0180
2024年3Q4184911.7156
2024年4Q413181
2025年2Q784506.4285
2025年4Q899657.233
2026年2Q762202.6191
2026年4Q842253.0433
2027年1Q392−4−1.0123

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は1,589億円から1,604億円へほぼ横ばい。直近期の営業利益率は2.8%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月1,58913577
2014年3月1,93619795
2015年3月1,875227134
2016年3月1,510236130
2017年3月1,421215113
2018年3月1,761178122
2019年3月2,013315228
2020年3月1,820231148
2021年3月1,36021650
2022年3月1,500576399
2023年3月1,804905653
2024年3月1,635992700
2025年3月1,6831155446.8318
2026年3月1,604456522.8624

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高1,604億円のうち、営業利益として残るのは45億円2.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は624億円、売上の38.9%にあたる。営業利益率は業種中央値5.0%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金86.1%1,381億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金11.1%178億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益2.8%45億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
13.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比2.2pt
2.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+35.2pt
38.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+6.4pt
11.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
9.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
0.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが520億円、投資CFが−409億円で、差し引きのフリーCFは111億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は755億円で、売上の5.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月136−330−70−194249
2014年3月169−249−55−80155
2015年3月227−214−4513128
2016年3月334−54−76280325
2017年3月192−149−5443307
2018年3月138−185−39−47227
2019年3月244−130−39114296
2020年3月261−223−6738265
2021年3月270−244−9926192
2022年3月115767−159882955
2023年3月527−103−1774241,339
2024年3月809−333−2134761,687
2025年3月710−857−430−1471,240
2026年3月520−409−578111755

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は6,335億円。このうち返さなくてよい自己資本が5,814億円で、自己資本比率は85.5%(業種中央値60.7%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月2,5602,11944178.3
2014年3月3,1022,59750578.6
2015年3月3,5203,04647480.9
2016年3月3,4713,08139083.2
2017年3月3,4903,09239882.9
2018年3月3,6713,20147081.2
2019年3月3,8413,33750481.1
2020年3月3,8303,42640483.0
2021年3月3,5983,25834084.0
2022年3月4,1493,75739284.4
2023年3月5,1504,70244885.6
2024年3月6,0885,54953985.9
2025年3月6,5756,02954584.8
2026年3月6,3355,81452185.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
2,194億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
4,385億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
242億円
在庫として抱えている分
負債合計
521億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
76
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率6 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

鉄鋼 38社との比較

同じ鉄鋼の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率38社中3位あたり、逆に低いのは営業利益率38社中27位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
11.4%/中央値 5.0%
P25 2.6%P75 7.3%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
2.8%/中央値 5.0%
P25 2.6%P75 6.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
85.5%/中央値 60.7%
P25 52.5%P75 76.0%
売上成長率前期からの売上の伸び
-4.7%/中央値 -4.1%
P25 -8.9%P75 -0.1%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.2%/中央値 3.3%
P25 2.4%P75 3.9%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥12,410で、1年前と比べて+31.1%過去52週の値幅のなかでは65%の位置にある。

¥12,410-1.8%1ヶ月-6.9%1年+31.1%時価総額7,694億円
過去52週の値幅
安値¥8,971高値¥14,290

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)12.1倍
PER (会社予想)12.9倍
PBR1.36倍
配当利回り3.22%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月21日に11805円と、前日比-1.99%と急落。25日移動平均線(13103.2円)を9.9%下回り、75日線(12353.93円)も割り込んだ。1ヶ月で-9.47%と下落基調が鮮明。52週高値(14290円)からは17.4%下落した一方、52週安値(8971円)からは+31.6%の水準。RSIは13.07と売られすぎ圏で、短期的な反発は期待できるが、8月20日から21日にかけて出来高が30万株を超え、下げに拍車がかかった。中期トレンドは崩れており、反発局面での戻り売りに注意。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PERは実績11.52倍、予想12.3倍と、同業界平均114.57倍(特異値)を大幅に下回り、PBR1.29倍は平均0.74倍を上回るものの低下余地がある。配当利回り3.39%は平均3.22%をやや上回り、ROE11.4%と安定。割安だが、営業利益は減益見込みで、成長性は乏しく割安の持続性に留意。

指標この会社業種平均
PER (実績)12.1倍114.6倍
PER (予想)12.9倍
PBR1.36倍0.75倍
ROE11.4%5.2%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、海外(特に中東・東南アジア)の鉄鋼需要の強弱と、原料となるスクラップ価格の動向が収益を左右する点。強気派は、海外比率の高さと地政学リスクの分散効果、電炉による環境優位性、2026/3期の利益回復見込みを評価する。一方、弱気派は、世界経済減速による鉄鋼需要の減少懸念、電炉メーカー同士の競争激化、増減益の大きい業績変動リスクを指摘する。

プラスに働く材料7
  • 海外生産拠点の強み

    中東・東南アジアの拠点が収益を牽引し、地政学リスクを分散。

  • 電炉の環境優位性

    高炉よりCO2排出が少なく、環境規制強化で需要取り込み余地。

  • 利益回復の期待

    2026/3期予想は純利益624億円と前期比約2倍の見込み。

  • 純利益が前期比96.2%増通年影響

    純利益は624億円と前期の318億円から増加。一株利益の大幅改善で株価へのインパクト大

  • ROE11.4%と高収益体質継続影響

    ROE11.4%は鉄鋼大手と比べ際立って高い。資本効率の高さがPBR1.46倍を支える

  • 営業利益率の回復余地2026年下期影響

    営業利益率は2.81%と低い。前期の6.83%に戻れば営業利益は約110億円へ倍増

  • 配当利回り2.99%と一定の還元継続影響

    配当利回り2.99%は相応の水準。株主への還元姿勢を評価

マイナスに働く材料7
  • 鉄鋼需要の減退

    世界経済減速で建設・自動車向け需要が減少する懸念。

  • 原料コスト変動

    スクラップ価格の高騰が収益を圧迫するリスク。

  • 業績のボラティリティ

    過去の純利益は653億円から318億円と大幅に変動。

  • 営業外収益依存のリスク不定影響

    純利益624億円に対し営業利益は45億円と乖離。投資環境の悪化で純利益が大きく変動

  • 営業利益が前期比60.9%減通年影響

    営業利益は45億円と前期の115億円から70億円減。コア事業の収益力低下

  • 営業利益率が2.81%に大幅低下通年影響

    営業利益率は6.83%から2.81%へ4.02pt低下。本業の収益性が悪化

  • 売上高が前期比4.7%減通年影響

    売上高は1,604億円と前期から79億円減

次の決算で確かめる点
海外売上比率
海外需要の強弱が収益に直結するため、シェアの変化を確認。
スクラップ価格
原料費動向が利益率に大きな影響を与えるため。
受注残高
需要の先行指標であり、将来の生産・出荷の目安となるため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり400で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは3.22%。

年間配当
¥400
1株あたり
配当利回り
3.22%
いまの株価に対して
配当性向
26.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月5044.3
2018年3月500.033.1
2019年3月6530.0122.7
2020年3月10053.867.6
2021年3月80−20.075.6
2022年3月160100.049.0
2023年3月30087.586.2
2024年3月40033.356.8
2025年3月4000.056.5
2026年3月4000.026.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥400

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ7,669人。区分でいちばん多いのは金融機関30.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が53.0%を占め、残る47.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
金融機関33.933.828.129.430.230.5
個人・その他20.920.722.922.525.825.3
事業法人25.525.125.925.424.122.6
外国法人18.918.719.319.716.519.3
証券会社0.71.83.82.93.52.3
自己株式1.50.50.50.52.62.1
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01井上 浩行12.36
02日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口)10.28
03井上不動産㈲7.49
04三井物産㈱7.38
05㈱日本カストディ銀行(信託口)6.74
06㈱SMBC信託銀行(㈱三井住友銀行退職給付信託口)4.58
07STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部)3.31
08井上 喜美子2.80
09㈱みずほ銀行2.70
10SECカーボン㈱2.11

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近3
  • 2026-08-19
    JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    6.26%
    +1.02pt
  • 2026-06-03
    JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    4.31%
    -0.09pt
  • 2026-04-20
    JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    4.40%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+808%、1株純資産は14期で+209%。直近期のROEは11.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月1132,9394.124.560.0
2014年3月1403,5744.323.1150.2
2015年3月1964,1975.114.864.4
2016年3月1944,3174.512.620.6
2017年3月1694,3233.917.044.3
2018年3月1834,4564.216.133.1
2019年3月3414,6547.58.9122.7
2020年3月2214,7514.78.467.6
2021年3月754,5991.643.675.6
2022年3月6195,50112.26.049.0
2023年3月1,0256,91716.55.286.2
2024年3月1,0998,20814.57.856.8
2025年3月5038,9465.915.756.5
2026年3月1,0259,06711.411.726.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

14名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額515百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢
井上浩行取締役 会長81
小林幹生代表取締役 社長69
塚本一弘代表取締役 常務執行役員 総務部・人事部・システム管理部・サステナビリティ 経営統括部担当66
大木伸夫取締役 執行役員 技術統括部担当51
ダムリ・タン・シェヴァヴォン取締役73
安福武之助取締役53
赤松清茂取締役78
武田邦俊取締役70
髙橋規取締役73
ピムジャイ・ワンキアット取締役62
中矢憲護常勤監査役59
形山成朗常勤監査役70
残りの役員2名を開く
氏名役職年齢
中上幹雄監査役63
谷林一憲62

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)72061552438655
社外取締役4646416
社外監査役2383819
監査役1272727

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容762字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社及び当社の関係会社(主に連結子会社10社及び持分法適用関連会社6社(2026年3月31日現在)により構成)の事業における当社及び関係会社の位置付け及びセグメントとの関連は次のとおりであります。なお、セグメントと同一の区分であります。 当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 [ 鉄 鋼 事 業 (日 本)]   H形鋼、溝形鋼、I形鋼、鋼矢板、縞H形鋼、造船用形鋼、鋳鋼品、船舶製缶品、重機械加工品を製造・販売しております。 [主な関係会社]   ヤマトスチール㈱ [ 鉄 鋼 事 業 (タ イ)]   H形鋼、溝形鋼、I形鋼、鋼矢板、等辺山形鋼を製造・販売しております。 [主な関係会社]   サイアム・ヤマト・スチールカンパニーリミテッド [ 鉄 鋼 事 業(インドネシア)]   H形鋼、溝形鋼、等辺山形鋼を製造・販売しております。 [主な関係会社]   PTガルーダ・ヤマト・スチール [ 軌  道  用  品 事 業 ]   分岐器類、伸縮継目、NEWクロッシング、接着絶縁レール、脱線防止ガード、タイプレート類、ボルト類を加工・販売しております。 [主な関係会社]   大和軌道製造㈱ [ そ  の  他 ]   運送、医療廃棄物処理、不動産事業、カウンターウエイトの製造・販売等を行っております。 [主な関係会社]   大和商事㈱、㈱松原テクノ、ヤマト・コリア・ホールディングスカンパニーリミテッド (事業系統図) 以上述べた事項を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。 2026年3月31日現在
経営方針・対処すべき課題4,529字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは持株会社体制のもと、社会に貢献できる可能性をあらゆる角度から検討し、傘下の事業会社のそれぞれの特性と機能を活かし、活力と調和のとれたグループ経営を推し進めるとともに、世界市場をターゲットとした事業を展開してまいります。 また、当社グループでは、2019年に創立75周年を迎えたことを機に、これまでの伝統を踏まえつつ、これからの当社グループの方針・理念をより明確にするため、あらたに下記のとおりMission, Vision, Yamato SPIRITを制定いたしました。 鉄鋼事業・軌道事業ともに日本国内市場は成熟していることから、当社グループとしてこれからも更に発展していくために、需要が堅実な市場や今後インフラ投資の伸びが期待出来る新興国などに拠点を持ち、その国の成長に寄与していくと同時に成長の果実として収益を取り込んでいく所存です。このMission, Vision, Yamato SPIRITのもと、当社グループの成長の源泉が、海外事業にあることを改めて発信し、今後も海外事業を更に安定・発展・拡大させてまいります。そのためにも、モノづくり企業として技術、経営のベースである国内姫路の工場を当社の海外展開を支えるグループのマザー工場として位置付け、更なる基盤強化を推し進めるとともに、コスト競争力の強化、品質の安定と向上、デリバリーを含む顧客サービスの向上に不断の努力を続けてまいります。また、人材教育・育成にもより一層力を入れ、更なる事業の発展に努めてまいります。 (2) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標 当社は、世界的な経済構造の激しい変革に対応できる経営方針として、事業の一極化をさけ、主に海外に事業投資を行い、投資の分散化を進めてまいりました。健全な財務体質を維持しつつ、将来の成長分野へ投資する方針であり、キャッシュ・フローを重視した経営を行ってまいります。なお、当社グループの業績は、製品販売価格と原材料価格の変動に大きく影響され、各々の市場価格は、国内外の経済情勢をはじめ外部環境に大きく影響を受けることから、中長期の収益計画は作成しておりません。 短期的な業績の見通しにつきましては、中東情勢の緊迫化が続くなか、原油高や物流停滞が懸念されるなど世界経済の不確実性が高まっております。また、中国においては不動産不況の長期化により内需回復は当面期待し難い状況にあり、中国からの安価な鋼材輸出は引続き高水準で推移するものと思われます。 当社グループを取り巻く経営環境は、米国を除く拠点においては総じて厳しい状況が継続する見込みでありますが、米国事業においては、中東情勢の緊迫化や中国景気低迷等の外部環境の影響は限定的であり、引続き安定した高収益を確保できる事業環境にあります。各拠点において、中国材への対抗策を図り、引続き販売数量の確保、鋼材マージンの維持およびコスト低減等に努めてまいります。 以上を踏まえ、次期の業績予想につきましては、売上高は166,000百万円、営業利益は4,500百万円、経常利益は68,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は47,000百万円を予想しております。 現時点での各国・地域の事業状況の前提は以下のとおりとしております。 日本 建築・土木案件の需要停滞が長期化するなか、下期以降には土木関連を中心とした需要の緩やかな持ち直しへの期待感も一部でありますが、中東情勢の緊迫化を背景とした建設活動の下振れ懸念が強まるなど、依然として厳しい事業環境が続く見通しです。このような環境のもと、販売価格の押上げに加え、製販一体となった短納期対応やJFEスチールグループとのH形鋼事業における協業など、販売面の更なる強化を推し進めておりますが、鉄スクラップ価格の先行高に加え、エネルギーコストをはじめ諸コストは高止まり、収益性の改善には時間を要する見込みです。業績につきましては、圧延設備更新に伴う事前工事として、5月、6月の2カ月間にわたる操業停止の影響も踏まえ、前期比で減益を予想しております。 タイ 国内の形鋼需要は鉄道・港湾整備などの公共事業に加え、データセンターなどの民間プロジェクトにより回復基調にあります。しかしながら、中東情勢の動向次第では建設活動が再び停滞する懸念が残っております。また、中東情勢の緊迫化に伴うエネルギーコスト等の上昇も懸念されますが、一方で中東地域からASEAN地域等への鉄鋼製品・半製品の輸出減少やドル高・バーツ安による輸出競争力の改善が期待されます。昨年11月に中国材に対するアンチダンピング関税措置(5年間 30.86%~54.19%)が発効されて以降、中国材の流入は減少傾向にあり、業績につきましては、販売数量の増加及び鋼材マージン拡大により、前期比で増益を予想しております。 インドネシア 政府によるインフラ投資予算の抑制は継続しておりますが、送電鉄塔プロジェクトの再開などにより前期比では増額が見込まれ、民間プロジェクトも石油・ガス及びデータセンター関連を中心に進行しております。販売戦略強化により販売数量増を見込むものの、安価な中国材の流入拡大を背景に国内外メーカーとの価格競争は一段と激化する見込みであることから鋼材マージンの縮小を織り込み、業績につきましては、前期並みを予想しております。 セグメント利益(のれん償却額等含む)は継続して黒字を確保する見込みであるものの、売上高・損益ともに株式取得決定時の想定を下回り推移しております。引続き高付加価値製品へのシフトや市場戦略の見直し等を通じた構造的な収益力の回復に取り組んでまいります。 米国 米国経済は、政治情勢に先行き不透明感が残るものの、旺盛なAI関連投資を中心とした内需に支えられ、引続き底堅く推移する見込みです。データセンター向け及び半導体関連分野を中心に形鋼需要は堅調であり、高水準の受注残を維持しており、高付加価値製品の販売促進も相俟って販売数量は増加傾向にあります。また、鉄鋼製品に対する高水準な輸入関税が維持されるなか、形鋼市況の上昇基調が続いております。業績につきましては、販売数量の増加及び鋼材マージン拡大により、前期比で増益を予想しております。 ベトナム ベトナム経済は比較的高い成長率を維持しており、公共投資関連を中心に形鋼需要は緩やかな回復が見込まれます。一方で、中東情勢の緊迫化に伴うエネルギーコスト等の上昇による景気への影響が懸念され、中国材等の安価な輸入材との厳しい競争は続く見込みです。主要輸出先の韓国の需要低迷が続く見込みのなか、販売数量確保に向け、輸出拡販に取り組んでおり、業績につきましては、前期並みを予想しております。 韓国 韓国経済は底打ちの兆しが見られるものの、鉄筋需要の回復には時間を要する見込みです。官公庁向けの販売強化や更なるコスト削減を推し進めており、業績につきましては、前期比で改善する見込みですが、事業環境は依然として厳しい状況が続いております。 (3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは、グローバルな鉄事業を通して、国際社会の発展や豊かな地域社会の実現に貢献することをミッションとして、これからもサステナブルな社会の実現に向けた取組を継続してまいります。 地政学的リスクが顕在化するなか、当社グループを取り巻く経営環境は不確実性を増しております。こうした変化に迅速かつ柔軟に対応しつつ、当社グループは、「2030年ありたい姿」に掲げた重点戦略を進めていく所存です。カーボンニュートラル・循環型社会実現に向け、「コア事業である形鋼事業の強靭化」において、アジア等の成長地域での販売拡大、高度な操業ノウハウと最先端技術の導入による各拠点の収益力維持・向上を推し進めるとともに、「新たな鉄・インフラ・グリーン事業領域への進出」において、国内外での積極的なM&Aなどを通じた製品群の拡充やバリューチェーンの強化、技術獲得に挑戦し、それらを支えるプロフェッショナル人材の育成と充実に一層注力してまいります。 国内におきましては、ヤマトスチールにおいて、競争力強化とシェア拡大に向け戦略的設備投資や協業関係強化に取り組んでおります。戦略的設備投資として、安全性の向上、コスト競争力の強化、品質の安定と向上等を目的に、圧延ライン更新などをここ数年掛けて実施してまいります。また、協業関係強化として、JFEスチールグループと両社の強みを活かした形鋼事業の一体運営の在り方について協議を進めております。 海外におきましては、ASEAN地域のマザー工場であるタイのサイアム・ヤマト・スチールカンパニーリミテッドを核に、タイ・インドネシア・ベトナムの3拠点でのシナジー最大化を図り、域内シェアを拡大し、ASEAN地域を米国事業に次ぐ第二の収益の柱に成長させてまいります。足元では安価な中国材との競争が激しさを増すなど厳しい環境下にあるものの、高耐震性製品など当社グループの技術力を活かした高付加価値製品の製造販売を強化するなど収益力強化に取り組んでおります。また、インドネシアにおいては、政府によるインフラ投資予算の大幅削減等により、足元の形鋼需要は停滞しておりますが、将来の需要回復を見越し、製品ラインナップ拡充や生産効率向上等を目的とした大型圧延ライン増強に取り組むなど、中長期戦略による成長投資を推進しております。 形鋼グローバルNo.1としての地位を確固たるものにすべく、形鋼生産能力800万トン体制構築に向け、既存拠点の競争力強化に取り組むとともに、有力候補であるインドをはじめとした新拠点獲得による生産拠点の拡大により、グローバルでの持続的な成長を図ってまいります。 なお、当社グループにおきましては、従来から鉄鋼製品製造会社間で技術会議を定期的に開催し、技術情報の交換と技術向上に努めておりますが、人材育成面や更なる技術交流の機会を創出していくためにも、海外の関係会社と姫路のヤマトスチールとの間でエンジニアの交流等を一層活発化させることでグループの技術情報の共有及び人材の底上げを図り、競争力の強化にも努めていく所存です。 当社グループはサステナビリティへの取組を重要な経営課題と位置付け、事業活動を通じて各国・各地域の発展と人々の未来を支え、持続可能な社会の実現に寄与してまいります。2026年3月には、外部環境の変化および「2030年ありたい姿」を踏まえ、新たな「サステナビリティ中期計画(2026~2030年度)」を策定しており、中期的な視点から当社グループのサステナビリティへの取組を具体的に推進し、持続的な成長を支えるためのリスクと機会への対応について積極的に進めてまいります。
事業等のリスク1,664字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 海外進出に潜在するリスク 当社グループの生産及び販売活動は、国内のみならず、米国、タイ、インドネシア等で行われ、世界市場をターゲットとして、グローバルに事業を展開しております。これらの海外市場への事業進出においては、各国で発生する恐れのあるテロ、戦争、その他の要因による社会的混乱により関係会社の業績と財務状況に大きな悪影響を及ぼす可能性があります。また、各国での予期し得ない政治又は法環境の変化、経済状況の変化等により、事業の遂行に問題が生じる可能性もあります。 (2) 製品販売価格と主原料価格の変動 当社グループの主力である鉄鋼事業の業績は、製品販売価格と主原料であるスクラップ価格の変動に大きく影響され、各々の市場価格は、国内外の経済情勢をはじめ外部環境により大きく影響を受ける可能性があります。 (3) 為替レートの変動 当社グループは、世界市場をターゲットとして、グローバルに事業を展開しており、在外子会社、関連会社等の業績が連結の経営成績に大きく影響を及ぼします。連結財務諸表は、各国の現地通貨を円換算して作成しているため、為替レートの変動により財務内容に影響を及ぼします。また、当社グループが保有する現金及び預金のうち、外貨の占める割合は高く、一般に、他の通貨に対する円高は、当社に悪影響を及ぼし、円安は当社に好影響をもたらすことになります。なお、為替レートの変動による為替換算調整勘定の増減が包括利益並びに純資産に大きく影響を及ぼしますが、為替換算調整勘定は在外子会社等を保有することで生じる連結財務諸表の報告上のものであり、当社の業績そのものを左右するものでなく、今後とも引続き海外事業の展開を続ける方針であることから為替換算調整勘定の変動に対してヘッジは行っておりません。 (4) 電力リスク 当社グループはグローバルに事業を展開する電炉メーカーであり、大量の電力を使用する当社グループにとって、大幅な電力単価の引上げや電力使用制限があれば、当社の業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (5) 気候変動リスク 気候変動リスクにつきましては、原材料、電力等エネルギー、水等のコストが上昇、または供給が不安定になる可能性及びカーボンプライシングなどに伴い燃料価格が高騰し、コストが上昇する可能性などがあります。 詳細につきましては、当社ホームページをご参照ください。 (https://www.yamatokogyo.co.jp/sustainability/environment/climate.php) (6) サイバーセキュリティに関するリスク 当社グループは、業務の効率化や競争力の強化を目的として、各種情報システムの活用を進めるとともに、機密情報や個人情報、顧客情報等を日常的に取り扱っております。当該リスクが顕在化した場合、業務の停止や顧客への損害、風評損害、法的責任の発生により、当社グループの事業活動や経営成績、財務状況、さらには社会的信用に悪影響を及ぼす可能性があります。 これらの脅威に対し、当社グループでは、セキュリティ対策ソフトの導入、ネットワークの多層防御、クラウドサービスの活用やシステムの冗長化など、予防及び被害最小化に努めております。また、外部機関による脆弱性診断やセキュリティ監査の実施、サプライチェーン全体を含めたセキュリティ意識の向上にも取り組んでおります。しかしながら、技術の高度化・巧妙化も進展していることから完全なリスクの排除は困難であると捉えており、今後も継続的な対策強化が必要と認識しています。
経営成績の分析 (MD&A)6,817字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用関連会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 (1) 経営成績 当連結会計年度における当社グループの経営環境は、中国の過剰生産を背景とした安価な鋼材の輸出が引続き高水準で推移するなか、米国を除く地域においては鋼材需要の停滞及び市況低迷が長期化するなど、総じて厳しい状況となりました。一方、米国事業は堅調な需要に加え、政府による関税強化措置を背景とした市況上昇により安定した高収益を確保し、引続き連結業績を牽引しております。なお、中東事業に関しましては、2025年6月に株式譲渡契約を締結(最終合意に伴い、追加損失58億円(持分法損失49億円、特別損失9億円)を計上)し、2026年2月に株式譲渡実行を完了(当該関係会社株式の売却処理に伴う為替換算調整勘定222億円を取崩)しております。 日本におきましては、建設業界の施工能力不足や建設コストの高止まりを背景に形鋼需要の停滞が続いております。下期以降、諸コスト高に加え、円安の影響による鉄スクラップ価格の上昇を受けて、メーカー各社が収益改善を目的に値上げ姿勢を強めた結果、形鋼市況は持ち直しの兆しが見られますが、依然として十分な改善には至っておりません。ヤマトスチールにおきましては、一部製品の値上げを先行して打ち出すとともに、製販一体となった短納期対応による受注確保に努めましたが、電力費等の諸コスト上昇に加え、鉄スクラップ価格上昇による鋼材マージンの一段の悪化により、業績につきましては前期比で減収減益となりました。 以上により、セグメントの鉄鋼事業(日本)の売上高は、前連結会計年度比6,533百万円減の52,981百万円、セグメント利益(営業利益)は、前連結会計年度比4,467百万円減の1,494百万円となりました。 連結子会社を有するタイ、インドネシア、また持分法適用関連会社を有する米国、ベトナム、韓国におきましては、いずれも2025年1月~12月の業績が当連結会計年度に反映されます。 タイの連結子会社サイアム・ヤマト・スチールカンパニーリミテッド(SYS)におきましては、タイ国内の形鋼需要は治水事業等の公共事業やデータセンター等の民間プロジェクトを中心に回復傾向にあり、輸出を含めた販売強化等により、販売数量は前期を上回りました。一方、需要低迷や安価な中国材の流入を受けて下落基調が続いていた国内販売価格は当第3四半期に漸く下げ止まったものの前期を下回り、輸出販売価格は中国材との激しい競争にバーツ高の影響が重なり下落基調が継続し、鋼材マージンが縮小したことで、業績につきましては前期比で減収減益となりました。 以上により、セグメントの鉄鋼事業(タイ)の売上高は、前連結会計年度比594百万円減の68,520百万円、セグメント利益(営業利益)は、前連結会計年度比1,108百万円減の4,236百万円となりました。 なお、2026年3月にSYS株式5.82%を追加取得し、SYSへの出資比率は従来の64.18%から70.00%となっております。詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項」の(企業結合等関係)をご参照下さい。 インドネシアの連結子会社PTガルーダ・ヤマト・スチール(GYS)におきましては、新政権下での予算編成の見直しによるインフラ投資予算の大幅削減に加え、期中では米国との関税措置交渉の影響により民間投資が一時的に停滞したことから、形鋼需要は低調に推移しました。形鋼需要が伸び悩むなか、耐震性に優れた建築鋼材の拡販等に取り組み、ASEAN拠点の中では比較的高水準の鋼材マージンを確保したものの、安価な中国材の流入は勢いを増しており、国内外メーカーとの厳しい競争環境が継続しています。 以上により、セグメントの鉄鋼事業(インドネシア)の売上高は、前連結会計年度比(前期は第2四半期会計期間以降) 2,933百万円減の25,033百万円、セグメント利益(営業利益)は前連結会計年度比2,761百万円減の1,025百万円となりました。なお、セグメント利益には企業結合に伴う無形資産の償却額181百万円及びのれん償却額1,025百万円が含まれております。 なお、当連結会計年度よりGYSにおける機能通貨を米ドルからインドネシアルピアに変更しております。 セグメントの軌道用品事業の売上高は、前連結会計年度比948百万円増の9,674百万円、セグメント利益(営業利益)は、前連結会計年度比300百万円増の1,731百万円となりました。 セグメントのその他の売上高は、前連結会計年度比1,235百万円増の4,180百万円、セグメント利益(営業利益)は、前連結会計年度比68百万円増の365百万円となりました。 米国の持分法適用関連会社ニューコア・ヤマト・スチールカンパニー(NYS)におきましては、データセンターやスタジアム等の大型建築案件向け中心に形鋼需要は堅調に推移し、政府による関税強化措置の影響に加え、高付加価値製品の製造・販売強化等により販売数量は前期比で増加しました。また、鉄スクラップが低位安定で推移するなか、高水準の受注残を背景に販売価格は期初より上昇基調を維持し、鋼材マージンも改善したことから、業績につきましては、前期比で増益となりました。 ベトナムの持分法適用関連会社ポスコ・ヤマト・ビナ・スチールジョイントストックカンパニー(PY VINA)におきましては、ベトナム経済が堅調に推移するなか、国内の形鋼需要は回復傾向にあるものの、中国材等の安価な輸入材との厳しい競争環境は続いております。また、韓国向け等の輸出販売は輸出先の需要低迷の影響を受け、伸び悩んでおります。業績につきましては、前期比では増益でありますが、黒字を確保している水準に留まっています。 韓国の持分法適用関連会社ワイケー・スチールコーポレーション(YKS)におきましては、長引く建設・不動産業界の不振の影響を受け、韓国内の鉄筋需要が大幅に落ち込み、生産・販売量が大幅に減少しました。業績につきましては、販売数量減及び販売価格の下落による鋼材マージンの悪化により、前期比で減益となりました。 なお、当連結会計年度の経営分析の結果は以下のとおりです。 (売上高) 当連結会計年度の売上高は160,389百万円であり、前連結会計年度に比べ7,878百万円減少しました。 (売上原価、販売費及び一般管理費) 当連結会計年度の売上原価は138,074百万円であり、前連結会計年度に比べ666百万円減少しました。また、販売費及び一般管理費は17,819百万円であり、前連結会計年度に比べ214百万円減少しました。 (営業外収益、営業外費用) 当連結会計年度の営業外収益は61,071百万円であり、前連結会計年度に比べ17,490百万円増加しました。これは、主に持分法による投資利益が47,490百万円と前連結会計年度に比べ19,716百万円増加したことによります。また、営業外費用は331百万円であり、前連結会計年度に比べ340百万円減少しました。 (特別利益、特別損失) 当連結会計年度の特別利益は16,834百万円であり、特別損失は1,580百万円でありました。特別利益の主なものは投資有価証券売却益16,821百万円であります。 (法人税、住民税及び事業税、法人税等調整額) 当連結会計年度の法人税、住民税及び事業税と法人税等調整額の総額は16,560百万円であり、前連結会計年度に比べ3,331百万円減少しました。 (非支配株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度の非支配株主に帰属する当期純利益は1,539百万円であり、前連結会計年度に比べ618百万円減少しました。 以上の結果、当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度比7,878百万円減の160,389百万円となりました。利益につきましては、営業利益は前連結会計年度比6,998百万円減の4,495百万円、経常利益は前連結会計年度比10,833百万円増の65,235百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度比30,556百万円増の62,389百万円となりました。 なお、兵機海運株式会社(2025年1月31日付で資本業務提携契約を締結)を当第1四半期連結会計期間末より持分法適用関連会社としております。 生産、受注及び販売の実績は以下のとおりであります。 ① 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前期比(%) 鉄鋼事業(日本)   53,292   △11.2 鉄鋼事業(タイ)   68,804   +0.9 鉄鋼事業(インドネシア)   24,308   △12.9 軌道用品事業   10,267   +14.7 その他   3,610   +52.8 合計   160,283   △4.3 (注) 金額は販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。 ② 受注状況 当連結会計年度における受注状況をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前期比(%)   受注残高(百万円)   前期比(%) 鉄鋼事業(日本)   54,230   △3.4   7,878   +18.8 鉄鋼事業(タイ)   69,269   △3.5   10,708   +7.5 鉄鋼事業(インドネシア)   25,643   △5.2   2,557   +31.4 軌道用品事業   9,978   +10.1   2,262   +15.6 その他   3,684   +57.5   125   +121.1 合計   162,806   △2.1   23,532   +14.5 ③ 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前期比(%) 鉄鋼事業(日本)   52,981   △11.0 鉄鋼事業(タイ)   68,520   △0.9 鉄鋼事業(インドネシア)   25,033   △10.5 軌道用品事業   9,674   +10.9 その他   4,180   +41.9 合計   160,389   △4.7 (注) 1 セグメント間の取引については相殺消去しております。 2 主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合については、総販売実績に対する割合が100分の10以上の相手先がないため、記載を省略しております。 (2) 財政状態 (流動資産) 当連結会計年度末における流動資産の残高は310,145百万円であり、前連結会計年度に比べ29百万円増加しました。 (固定資産) 当連結会計年度末における固定資産の残高は323,395百万円であり、前連結会計年度に比べ23,970百万円減少しました。減少の主な要因は、中東事業の当社持分法適用関連会社の株式譲渡を実行したことによります。 (流動負債) 当連結会計年度末における流動負債の残高は22,426百万円であり、前連結会計年度に比べ2,838百万円減少しました。減少の主な要因は、未払法人税等の残高が1,460百万円減少したことによります。 (固定負債) 当連結会計年度末における固定負債の残高は29,696百万円であり、前連結会計年度に比べ420百万円増加しました。増加の主な要因は、繰延税金負債の残高が862百万円増加したことによります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産の残高は581,417百万円であり、前連結会計年度に比べ21,522百万円減少しました。減少の主な要因は、為替換算調整勘定の残高が26,361百万円減少したことによります。 また、自己資本比率は85.5%であり、前連結会計年度に比べ0.7ポイント増加しております。 (3) キャッシュ・フロー並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 ① キャッシュ・フロー 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、営業活動によるキャッシュ・フローが52,035百万円増加し、投資活動によるキャッシュ・フローが40,875百万円減少し、財務活動によるキャッシュ・フローが57,776百万円減少いたしました。これに資金に係る換算差額の減少1,946百万円を加えた結果、当連結会計年度末の資金残高は、前連結会計年度末比48,563百万円減の75,458百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において、営業活動による資金の増加は52,035百万円(前連結会計年度は71,028百万円の増加)となりました。これは主に、当連結会計年度において、税金等調整前当期純利益が80,490百万円(前連結会計年度は53,883百万円)及び、利息及び配当金の受取額が50,169百万円(前連結会計年度は70,538百万円)であったこと等によります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において、投資活動による資金の減少は40,875百万円(前連結会計年度は85,679百万円の減少)となりました。これは主に、当連結会計年度において、定期預金の預入による支出が447,799百万円(前連結会計年度は278,010百万円)及び、定期預金の払戻による収入が404,553百万円(前連結会計年度は261,323百万円)であったこと等によります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において、財務活動による資金の減少は57,776百万円(前連結会計年度は42,987百万円の減少)となりました。これは主に、当連結会計年度において、配当金の支払額が24,534百万円(前連結会計年度は28,549百万円)及び、自己株式の取得による支出が25,394百万円(前連結会計年度は11,004百万円)であったこと等によります。 ② 資金需要 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、製品製造のための原材料、副資材、電気代、燃料代等の製造費用と販売費及び一般管理費等、営業費用によるものです。また、当社グループの投資資金需要のうち主なものは、安定収益源としての既存設備の維持更新、生産効率向上・品質強化・省力化及び省エネルギー化等を伴う既存設備能力の戦略的増強のための投資、将来の成長に向けた新たな事業拠点・事業領域への投資や環境対策等によるものです。当社グループが事業を営む業界では、新規工場建設、買収資金等の投資額が非常に多額となること、市況産業であることから業績は景気変動に大きく影響を受けること等を踏まえ、今後も財務健全性の維持に努めながら、将来の成長投資にも積極的に手元資金を配分していく方針です。なお、株主還元につきましては、毎期の営業キャッシュ・フロー未使用分を適切に配分してまいります。配当につきましては、連結配当性向40%を目処に毎期の配当額を決定するとともに、継続的かつ安定的な配当の維持にも努め、当面の間は1株当たり最低配当額を年間300円としております。また、自己株式の取得につきましては、中長期的に株主価値を高める観点から、市場環境や事業投資機会などを総合的に勘案し、機動的に実施を検討してまいります。 ③ 資金調達 当社グループの運転資金及び設備投資資金については、営業活動により獲得した資金及び内部資金を充当することを基本方針としております。また、戦略的な資金についても主として内部資金によって充当していく方針です。なお、不測の事態に備え、当社と金融機関3社との間で30,000百万円まで設定可能なコミットメントライン契約を設定しており、資金調達が適時滞りなく実施可能と認識しております。 (4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されております。連結財務諸表の作成にあたっては、可能な限り合理的な根拠に基づいた仮定を用いて会計上の見積りを行っております。

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開示資料

出典

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