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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

加藤製作所

KATO WORKS CO., LTD.6390 · Prime · 機械

建設用クレーン、油圧ショベルなど作業機械の専業メーカー。日本・欧州を拠点にグローバル展開。

概要

加藤製作所は、1935年に東京品川で設立された建設機械メーカーである。建設用クレーンと油圧ショベルを二本の柱とし、国内市場向けの販売に加え、欧州やアジアなど海外にも生産・販売拠点を持つ。2026年3月期の連結売上高は563億円、従業員は932名。東京証券取引所プライム市場に上場している。

日本セグメントが売上の9割超を占める収益構造

加藤製作所の事業は地域別に「日本」「欧州」「その他」の3セグメントで構成される。2026年3月期のセグメント売上高は、日本が518億円(全体の約92%)、欧州が43億円、その他が11億円であった。日本セグメント内では建設用クレーンの売上が354億円と約68%を占め、油圧ショベル等が119億円と続く。直近の2026年3月期は在庫調整に伴う工場稼働率低下や資材価格上昇の影響で営業損失23億円を計上したが、中国子会社の持分譲渡による特別利益により当期純利益は45億円となった。

欧州子会社とその他地域の販売体制

欧州セグメントでは、イタリアのKATO Construction Machinery Europe S.p.A.がミニショベルを現地生産し、オランダのKATO EUROPE B.V.が建設用クレーンや油圧ショベルの販売を担う。2026年3月期の欧州売上高は43億円と前期比8.5%減となり、セグメント損失2億円を計上した。その他地域には東南アジア・北米・中国が含まれ、中国子会社は2025年10月に全持分譲渡により連結対象から外れた。タイのKATO WORKS(THAILAND)CO.,LTD.が生産拠点として機能するほか、インド企業との合弁会社ACE KATO Pvt. Ltd.の操業開始を準備している。

グループ再編と中国事業からの撤退

2008年に三陽電器株式会社を子会社化(2022年吸収合併)、2016年にIHI建機株式会社(現KATO HICOM)を子会社化し2018年に吸収合併、2024年には多摩工業株式会社を子会社化した。一方、2004年に設立した中国江蘇省の加藤(中国)工程机械有限公司は、収益悪化を受けて2025年10月に全持分を譲渡し、連結対象から除外した。この譲渡に伴い約72億円の特別利益を計上した。グループは現在、連結子会社5社と非連結子会社2社、関連会社6社で構成される。

中期経営計画と収益性改善への取り組み

2025年3月期を初年度とする3カ年の中期経営計画「飛躍、そして次の時代へ」を策定し、資本コストを意識した経営や成長分野への投資を掲げる。1年目(2026年3月期)の実績は売上高563億円(計画比7億円未達)、営業損失23億円(計画は17億円の利益)と大きく計画を下回った。ただし、棚卸資産の適正化を最優先課題とし、油圧ショベルの新型4機種を2026年7月より一斉販売するなど、製品競争力の強化を進める。2027年3月期の売上高目標は610億円、営業黒字転換を見込む。

業界の中での役割は建設機械メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
563億円
営業利益
-23億円
営業利益率
-4.1%
純利益
45億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
日本508億円90.2%-22億円-4.3%
欧州44億円7.8%-2億円-4.5%
その他(注)111億円2.0%1億円9.1%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01日本主力

日本を中心に、建設用クレーン、油圧ショベル等及びその他の製品の製造・販売を行う。国内市場向けが主力。

主な製品・サービス2
建設用クレーン
建設現場での重量物の吊り上げ・移動に使用されるクレーン。
油圧ショベル
油圧システムを利用した掘削・積込み用建設機械。

02欧州準主力

欧州地域では、子会社を通じてミニショベル、建設用クレーン、油圧ショベル等の製造・販売を行う。地域密着型の販売網を構築。

主な製品・サービス3
ミニショベル
小型の油圧ショベルで、狭隘な現場での掘削作業に適する。
建設用クレーン
欧州市場向けに供給されるクレーン。
油圧ショベル
欧州市場向けの油圧ショベル。

03その他地域副次

日本・欧州以外の地域向けの事業を含むセグメント。

製品と技術

建設用クレーン:ラフテレーンとオールテレーンの二本柱

建設用クレーンは加藤製作所の主要製品であり、特にラフテレーンクレーン(1981年生産開始)とオールテレーンクレーン(1986年生産開始)が中核をなす。ラフテレーンクレーンは不整地での自走性能とコンパクトな機動性が特長で、狭小な建設現場でも使用できる。オールテレーンクレーンは高速道路走行と不整地走行を両立し、長距離移動が必要な現場に向く。2026年3月期は大型ラフテレーンクレーンの販売再開により国内向けクレーン売上が前期比19.9%増の354億円となった。新型RVシリーズのラインナップ拡充も進めている。

油圧ショベル:小型から大型まで揃える汎用建機

油圧ショベルは、1967年の全油圧式パワーショベル投入以来の伝統製品である。現在は油圧ショベルとミニショベル(欧州子会社が生産)をラインアップし、掘削・積込み作業に対応する。日本国内向け油圧ショベルの売上高は2026年3月期に76億円と前年同水準を維持した。海外向けは関税影響で米国販売が伸び悩み、42億円と減収となった。2026年7月にはKATO Reborn Projectで開発した新型油圧ショベル4機種を一斉発売し、製品競争力の強化を図る。

その他建機:アースドリルと路面清掃車

クレーン・ショベル以外の製品群として、基礎工事用アースドリル(1959年生産開始)と、ドイツのシェルリング社との技術提携で製造する路面清掃車がある。アースドリルは杭打ちや地盤改良工事に用いられ、建設現場の特殊ニーズに対応する。路面清掃車は道路維持管理向けに販売されている。これらは建設用クレーンや油圧ショベルに比べ販売数量は少ないが、加藤製作所の技術の幅を示す製品として位置づけられる。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

機械のなかでの位置

油圧ショベル等で中位、収益悪化懸念

建設機械・産業機械向け部品を手掛ける中堅メーカー。同業の日本製鋼所や三浦工業と比べ売上規模は小さく、収益性も低い。24/3期は無形固定資産の減損損失計上により営業赤字に転落。25/3期は赤字縮小見込みだが、26/3期に再拡大予想。ライバルである日本製鋼所は大型鍛造品で強み、三浦工業はボイラで高収益体質。各社との差別化は進んでいない。

強み

  • 建設機械の要である油圧シリンダ等で一定のシェアを確保している。
  • 高所作業車など特装車両を手掛け、ニッチ市場で需要を獲得。
  • 建設機械のアフターマーケット向け部品は定期的な需要が見込める。
  • 国内に加えアジア地域への販売実績があり、輸出チャネルを保有。

課題

  • 営業利益率が数%に留まり、赤字転落リスクが常に存在する。
  • 建設投資や設備投資の景気変動に業績が左右されやすい。
  • 無形固定資産の減損損失が発生し、財務体質が弱い。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

専用機・建機・農機の時価総額近傍。太字が加藤製作所

時価総額で並べると、掲載6社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16445ジャノメ255億円42.3倍
25933アルインコ236億円12.8倍
36440JUKI217億円12.3倍
46358酒井重工業191億円10.4倍
54022ラサ工業158億円17.8倍
66390加藤製作所157億円3.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(専用機・建機・農機)に従っています。

会社の歴史

沿革 37件

モビールクレーンから始まった創業期

1935年1月、個人事業を改組して東京都品川区に株式会社加藤製作所を設立した。創業後4年で建設現場の需要を見越し、1939年4月にモビールクレーンの生産を開始する。戦後の復興期には機械式トラッククレーン(1954年)や油圧式トラッククレーン(1959年)を相次いで開発し、油圧技術の導入により製品の多様化が進んだ。1962年8月には東京証券取引所市場第二部に上場し、同年9月には東京営業所を開設して販売網を整備した。

全油圧式パワーショベルへの進出と全国拠点網

1963年11月、茨城工場の第一期工事が完了し、本格的な量産体制が整う。1967年7月には全油圧式パワーショベルの生産を開始し、油圧ショベル分野に参入した。同時期に大阪(1954年)、九州(1958年)、名古屋(1961年)、広島(1966年)、仙台(1967年)、札幌(1967年)、横浜(1969年)、千葉(1971年)、沖縄(1972年)と相次いで支店・営業所を開設し、全国的な販売・サービス網を完成させた。1970年9月には東京証券取引所市場第一部に指定替えとなる。

ラフテレーン・オールテレーンとクレーン品種の拡充

1980年11月に群馬工場が操業を開始し、生産能力を増強。1981年4月にラフテレーンクレーンの生産を開始し、不整地での自走性能を備えたクレーン市場に参入。1986年1月には高速走行と不整地走行を両立するオールテレーンクレーンを投入した。これらの機種は後に同社の主力製品として成長し、国内建設現場での需要を獲得する。1985年8月には本社ビル新館が完成し、営業本部と事務関連部門を統合した。

2000年代の海外生産拠点の形成

2004年2月、中国江蘇省に現地法人加藤(中国)工程机械有限公司を設立し、初の海外生産拠点を構築した。2014年9月にはタイ王国ラヨーン県にKATO WORKS(THAILAND)CO.,LTD.を設立し、東南アジアでの生産を開始。2018年8月にはオランダにKATO EUROPE B.V.を設立し、欧州向けの販売・アフターサービス拠点とした。これらの拠点は各国の市場ニーズに合わせた製品供給を可能にし、海外売上高の拡大に寄与したが、中国子会社は後に業績不振に直面する。

子会社買収・合併によるグループ再編

2008年12月に三陽電器株式会社を子会社化(2022年10月吸収合併)、2016年11月にIHI建機株式会社の株式を取得しKATO HICOMに社名変更して子会社化、2018年3月に吸収合併した。これにより油圧ショベルの生産能力と技術を内部化した。2024年10月には多摩工業株式会社の株式を取得して子会社化し、グループの事業領域を拡大した。一方、中国子会社は2025年10月に全持分を譲渡し、海外事業ポートフォリオの健全化を図った。

直近の経営環境と構造改革

2022年4月の東京証券取引所の市場区分見直しによりプライム市場へ移行した。しかし、国内需要の横ばい、海外メーカーとの競争激化、ウクライナ情勢や米中対立などの地政学リスクが重なり、2021年3月期から2022年3月期に連結純損失を計上。2025年3月期には営業利益9億円を計上したものの、2026年3月期は在庫調整と工場稼働率低下により営業損失23億円に転落した。構造改革として、棚卸資産の適正化、新型油圧ショベル4機種の投入、インド合弁会社立ち上げを進めている。

2022年のプライム市場移行と新たな中期計画

2022年4月、東京証券取引所の市場区分再編に伴いプライム市場に移行。同年10月には三陽電器株式会社を吸収合併し、グループ内の管理機能を統合した。2025年3月期を初年度とする中期経営計画(2025-2027)を策定し、「企業価値の向上」「成長戦略の推進」「収益性の向上」「サステナビリティ経営」を基本方針に掲げた。1年目の2026年3月期は営業損失となったが、中国子会社売却益により純利益45億円を確保し、財務体質の改善を進めている。

年表37件を開く

1930年代

  • 1935年1月創業個人事業を改組し、東京品川に株式会社加藤製作所を設立する。
  • 1939年4月モビールクレーンの生産を開始する。

1950年代

  • 1954年4月機械式トラッククレーンの生産を開始する。
  • 1954年6月大阪支店を開設する。
  • 1958年12月九州支店を開設する。
  • 1959年10月油圧式トラッククレーンの生産を開始する。
  • 1959年11月基礎工事用アースドリルの生産を開始する。

1960年代

  • 1961年12月名古屋支店を開設する。
  • 1962年8月上場東京証券取引所市場第二部に上場する。
  • 1962年9月東京営業所(現東京支店)を開設する。
  • 1963年11月茨城工場の第一期工事が完了し、操業を開始する。
  • 1963年12月ドイツのシェルリング社(現ブッシャーシェルリング社)と路面清掃車の製造ならびに販売権に関する技術提携認可される。
  • 1966年4月広島支店(現中国支店)を開設する。
  • 1967年3月仙台支店(現東北支店)を開設する。
  • 1967年4月札幌出張所(現北海道支店)を開設する。
  • 1967年7月全油圧式パワーショベルの生産を開始する。
  • 1969年12月横浜出張所(現横浜支店)を開設する。

1970年代

  • 1970年9月東京証券取引所市場第一部に昇格する。
  • 1971年9月千葉営業所(現千葉支店)を開設する。
  • 1972年11月沖縄営業所(現沖縄支店)を開設する。

1980年代

  • 1980年11月群馬工場の第一期工事が完了し、操業を開始する。
  • 1981年4月ラフテレーンクレーンの生産を開始する。
  • 1983年8月高松営業所(現四国支店)を開設する。
  • 1983年10月埼玉営業所(現北関東支店)を開設する。
  • 1985年8月M&A本社ビル新館完成し、営業本部、事務関連部門を統合する。
  • 1986年1月オールテレーンクレーンの生産を開始する。

2000年代

  • 2004年2月中国江蘇省に現地法人加藤(中国)工程机械有限公司(連結子会社)を設立する。(2025年10月、全持分譲渡により連結子会社から除外)
  • 2008年12月M&A三陽電器株式会社の株式を取得し、子会社化する。

2010年代

  • 2014年9月タイ王国ラヨーン県に現地法人KATO WORKS(THAILAND)CO.,LTD.(連結子会社)を設立する。
  • 2016年11月M&A株式会社KATO HICOM(旧社名:IHI建機株式会社)の株式を取得し、子会社化する。
  • 2018年3月M&A株式会社KATO HICOMを吸収合併する。
  • 2018年8月オランダ王国ユトレヒト州デ・メールンに現地法人KATO EUROPE B.V.(連結子会社)を設立する。
  • 2018年10月群馬教習センターを開設する。
  • 2019年4月坂東工場の操業を開始する。

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行。
  • 2022年10月M&A三陽電器株式会社を吸収合併する。
  • 2024年10月M&A多摩工業株式会社の株式を取得し、子会社化する。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2027年3月期まで660億円
  • 営業利益2027年3月期まで25億円
  • 営業利益率2027年3月期まで3.7%
  • ROE2027年3月期まで5.4%
  • 売上高(2028年3月期)2028年3月期まで790億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    資本コストを意識した経営とPBR改善

    資本コストを意識した経営を実践し、PBR改善に向けた各種施策を実施することで、企業価値の向上を目指す。

  2. 02

    成長戦略の推進と戦略的投資

    前中期経営計画で種をまいた施策効果を確実に刈り取り、成長分野への戦略的投資を実行することで成長を加速する。

  3. 03

    収益性の更なる向上と経営基盤強化

    前中期経営計画で取り組んできた施策を深化させ収益性を向上させるとともに、外的要因に左右されにくい強固な経営基盤を構築する。

  4. 04

    サステナビリティ経営の実践

    サステナビリティ経営を強化し、マテリアリティを推進することで企業価値の向上を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で932人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は600万円で、9期前と比べて+9.3%平均年齢は40.9歳、平均勤続年数は13.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,176
2018年3月1,203
2019年3月54940.214.71,258
2020年3月57040.213.91,302
2021年3月47840.113.91,268
2022年3月48540.714.41,196
2023年3月49040.513.61,009
2024年3月56940.914.0990
2025年3月59241.014.097692
2026年3月60040.913.9932−247

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率1.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率64.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)71.4%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社7(国内 4 / 海外 3、うち連結子会社 5) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位7)
群馬工場 — 群馬県太田市6,772百万円
日本
茨城工場 — 茨城県猿島郡五霞町3,277百万円
日本
坂東工場 — 茨城県坂東市2,435百万円
日本
本社 — 東京都品川区1,961百万円
日本
大阪支店(大阪市淀川区)他国内事業所411百万円
日本
その他 — 加藤中駿(厦門)建機 有限公司(中国福建省厦門市)2百万円
欧州 — KATO Construction Machinery Europe S.p.A. (イタリア共和国 トスカーナ州)0百万円
主な関係会社
  • 海外
    加藤中駿(厦門)建機有限公司(注)1、2
    中国福建省厦門市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    KATO WORKS(THAILAND)CO.,LTD. (注)1、2
    タイ王国ラヨーン県 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    KATO Construction Machinery Europe S.p.A. (注)1、3、7
    イタリア共和国 トスカーナ州 · 連結子会社
    議決権94.2%
  • 海外
    KATO EUROPE B.V.
    オランダ王国 ユトレヒト州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ICOMAC,INC.
    アメリカ合衆国 ケンタッキー州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    光陽精機㈱
    茨城県筑西市 · 持分法適用会社
    議決権30.0%
  • 国内
    COMPACT EXCAVATOR SALES,LLC
    アメリカ合衆国 ケンタッキー州 · 持分法適用会社
    議決権25.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    空港用高速スイーパ除雪車(自走式)4台の製造
    国土交通省 · 2020-04-23
    2.6億円
  • 調達
    空港用高速スイーパ除雪車(自走式)4台の製造
    国土交通省 · 2018-08-10
    2.5億円
  • 調達
    空港用高速スイーパ除雪車(自走式)2台の製造(東京国際空港向け)
    国土交通省 · 2026-06-18
    2.1億円
  • 調達
    空港用高速スイーパ除雪車(自走式)2台の製造
    国土交通省 · 2016-06-10
    1億円
  • 調達
    空港用高速スイーパ除雪車(自走式)2台の製造(小松空港向け)
    国土交通省 · 2015-06-09
    1億円
  • 調達
    稚内空港他5空港スイーパ除雪車用ブラシ3584個他4点の購入
    国土交通省 · 2018-09-11
    5,897万円
  • 調達
    空港用高速スイーパ除雪車(自走式)1台の製造
    国土交通省 · 2019-08-02
    5,474万円
  • 調達
    空港用高速路面清掃車2台購入(高松・大分空港向け)
    国土交通省 · 2017-09-11
    5,166万円
  • 調達
    稚内空港他4空港スイーパ除雪車用ブラシ2,032個他3点の購入
    国土交通省 · 2020-08-28
    4,810万円
  • 調達
    路面清掃車(真空式)1台交換購入
    国土交通省 · 2019-05-22
    3,280万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は563億円営業利益-23億円前期と比べると増収減益で、売上が+6.4%、利益が-355.6%。

売上高
+6.4%
563億円
営業利益
-355.6%
-23億円
純利益
45億円
営業利益率
-4.1%
前期比 -5.8%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高610億円563億円
営業利益6億円-23億円
純利益0億円45億円
1株あたり配当¥70¥70

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は100億円、営業利益は−1億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−23.7%、営業利益は−150.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q1813
2024年1Q13121.56
2024年2Q16563.619
2024年3Q10810.94
2024年4Q17113
2025年2Q26583.0−50
2025年4Q26410.4−10
2026年2Q268−16−6.0−16
2026年4Q295−7−2.461
2027年1Q100−1−1.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は581億円から563億円へほぼ横ばい。直近期の営業利益率は-4.1%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月5812316
タイ王国ラヨーン県に現地法人KATO WORKS(THAILAND)CO.,LTD.(連結子会社)を設立する。
2014年3月7576937
2015年3月8088653
株式会社KATO HICOM(旧社名:IHI建機株式会社)の株式を取得し、子会社化する。
2016年3月7725135
2017年3月7542582
株式会社KATO HICOMを吸収合併する。
2018年3月8702430
2019年3月8544830
2020年3月779−4−13
2021年3月585−19−57
三陽電器株式会社を吸収合併する。
2022年3月635−69−96
2023年3月5751924
多摩工業株式会社の株式を取得し、子会社化する。
2024年3月5752642
2025年3月5299141.7−60
2026年3月563−23−18−4.145

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高563億円のうち、営業利益として残るのは-23億円-4.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は45億円、売上の8.0%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金89.7%505億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金14.4%81億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-4.1%-23億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
10.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比12.7pt
-4.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.0pt
8.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+2.7pt
10.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
-2.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが−3億円、投資CFが20億円で、差し引きのフリーCFは17億円この組み合わせは資産取り崩し型にあたる。本業の赤字を資産売却で埋めながら負債も返している。守りの局面期末の手元現金は111億円で、売上の2.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月16−7−69147
2014年3月119−3−78116187
2015年3月11−180−7186
2016年3月−76−2050−96137
2017年3月33−9999−66167
2018年3月135−29−93106181
2019年3月9−526−43143
2020年3月−21−6656−87111
2021年3月27−3130−4146
2022年3月955−66100187
2023年3月6514−6679200
2024年3月−716149224
2025年3月−133−966−142148
2026年3月−320−5917111

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は924億円。このうち返さなくてよい自己資本が425億円で、自己資本比率は46.0%(業種中央値65.3%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月85335449941.5
2014年3月93339653742.4
2015年3月1,01446754746.0
2016年3月1,03647156545.4
2017年3月1,26454172342.1
2018年3月1,20357063346.6
2019年3月1,25658567145.8
2020年3月1,25455669843.5
2021年3月1,15851564343.6
2022年3月1,02644258442.0
2023年3月98846951946.2
2024年3月1,05351653747.9
2025年3月1,02744658143.4
2026年3月92442549946.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
111億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
312億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
246億円
在庫として抱えている分
負債合計
499億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
31
/ 100
安定性自己資本比率31 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続0 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

機械 209社との比較

同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り209社中8位あたり、逆に低いのは営業利益率209社中201位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
10.4%/中央値 7.7%
P25 4.7%P75 11.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-4.1%/中央値 8.6%
P25 4.8%P75 12.6%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
46.0%/中央値 65.3%
P25 51.4%P75 75.3%
売上成長率前期からの売上の伸び
6.4%/中央値 3.9%
P25 -1.7%P75 9.4%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
5.2%/中央値 2.9%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,337で、1年前と比べて+0.2%過去52週の値幅のなかでは27%の位置にある。

¥1,337-1.9%1ヶ月+2.4%1年+0.2%時価総額157億円
過去52週の値幅
安値¥1,172高値¥1,783

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)3.4倍
PBR0.36倍
配当利回り5.24%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

AI分析は準備中です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

強気派は国内シェアの高さと建設需要の底堅さ、PBR0.34倍の低評価を割安とみる。弱気派は2025/3期営業利益1.7%に急減し、2026/3期の営業赤字予想から業績悪化が継続すると懸念。公共投資の先行き不透明さも逆風。

プラスに働く材料3
  • 国内トップシェア

    トラッククレーンで約50%のシェアを持つ。

  • 低PBR・割安株

    PBR0.34倍と解散価値割れの水準。

  • 配当利回り5.3%

    高配当利回りが下支え。

マイナスに働く材料3
  • 業績急悪化

    2025/3期営業益9億→2026/3期営業赤字▲23億予想。

  • 建設需要の先行き不透明

    公共投資の減少や人手不足で建設機械需要が低迷。

  • ROE低下懸念

    ROE10.4%だが、赤字転落で大きく悪化の可能性。

次の決算で確かめる点
受注高
今後の売上の先行指標。
営業利益率
収益性の回復度合いを確認。
公共工事受注額
主要顧客である公共セクターの動向を反映。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり70で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは5.24%。

年間配当
¥70
1株あたり
配当利回り
5.24%
いまの株価に対して
配当性向
12.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月9552.5
2018年3月80−15.811.7
2019年3月9518.850.8
2020年3月30−68.4
2021年3月10−66.7
2022年3月100.0
2023年3月30200.09.6
2024年3月65116.712.6
2025年3月707.7
2026年3月700.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥70

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ10,202人。区分でいちばん多いのは個人・その他58.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が23.0%を占め、残る77.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他41.247.748.150.257.658.9
金融機関37.529.926.022.316.417.6
外国法人14.815.219.119.417.612.3
証券会社5.04.44.24.54.25.6
事業法人1.52.62.43.54.15.5
自己株式0.20.20.20.20.11.4
外国人個人0.00.20.20.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社りそな銀行4.88
02第一生命保険株式会社4.16
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)3.33
04加藤 公康3.08
05加藤製作所従業員持株会2.34
06日本生命保険相互会社1.94
07BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG (FE-AC)(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.58
08住友生命保険相互会社1.58
09JPMSPLC CLIENT ASSETS CL JPY(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)1.36
10MORGAN STANLEY & CO. LLC(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)1.27

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+1319%、1株純資産は14期で+529%。直近期のROEは10.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月286044.811.033.2
2014年3月636759.98.822.1
2015年3月9179712.38.924.9
2016年3月2984,0167.57.330.2
2017年3月6974,54516.34.052.5
2018年3月2594,7815.59.411.7
2019年3月2594,9045.310.150.8
2020年3月−1144,656−2.4
2021年3月−4904,311−10.9
2022年3月−8173,682−20.4
2023年3月2053,8995.45.19.6
2024年3月3614,3038.84.312.6
2025年3月−5143,802−12.7
2026年3月3993,79710.43.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額160百万円。

氏名役職年齢保有株数
加藤公康代表取締役社長58382,764
石居孝嗣取締役 専務執行役員7117,055
渡邊孝雄取締役 常務執行役員6414,831
近藤康博取締役 執行役員6613,109
國原智恵取締役533,645
川上利明取締役(常勤監査等委員)686,311
今井博紀取締役(監査等委員)559,780
座間眞一郎取締役(監査等委員)718,368
木元有香取締役(監査等委員)451,253

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)971426137
監査等委員2323

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容389字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、「当社」、「連結子会社5社、非連結子会社2社及び関連会社6社」で構成され、建設用クレーン、油圧ショベル等及びその他の製品の製造ならびに販売を主な事業としております。 当社グループのセグメントは、製造・販売体制を基礎とした地域別のセグメントから構成されており、「日本」は当社(建設用クレーン・油圧ショベル等・その他の製品)、「欧州」はKATO Construction Machinery Europe S.p.A.(ミニショベル等)及びKATO EUROPE B.V.(建設用クレーン・油圧ショベル等)、「その他」の3つで構成されています。 なお、当連結会計年度より、報告セグメントの区分を変更しております。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおりであります。 事業系統図は次のとおりです。
経営方針・対処すべき課題2,800字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社は「優秀な製品による社会への貢献」を経営理念とし、法の下に社業を忠実に行い、職務を通じて社会の進歩と発展に寄与することが責任遂行の基本と考え、高性能、高品質の製品を開発し、国内外の顧客に供給することによって豊かな社会作りに貢献するとともに会社の限りない繁栄を実現することを経営の基本方針としております。 当社では上記の経営方針に則り、長きに亘り事業を通じて蓄積してきた技術と経験を活かしたモノづくりを行っておりますが、近年では国内需要の伸び悩みや海外メーカーとの競争が一層激化しております。さらに輸入物価上昇、各国の通商政策の影響、ウクライナ情勢や、あらたに米国・中東情勢が緊迫化する等の地政学リスクなど、当社を取り巻く事業環境は厳しい状況が続いております。 どのような環境下においても経営方針を遵守し、社会づくりの基盤たる建設機械メーカーとして絶やすことなく付加価値の高い製品を製造・販売していくことが当社の責務であり、事業を通じてあらゆるステークホルダーから共感・支持を得られる企業を目指してまいります。 (2) 当社グループの経営環境 当社グループは、当社を中心に国内外にある子会社及び関連会社とともに、「建設用クレーン」、「油圧ショベル等」及び「その他の建設機械」の製造・販売を主要事業とする企業構造となっております。当社グループは構成単位ごとの独立性や採算性をもとに、取締役会が経営資源の配分の決定及び業績の評価を定期的に行っております。 当社グループの主要な市場は「日本国内」、「欧州」及び「その他海外諸地域」(東南アジア、北米)であります。また、欧州及びその他海外諸地域では、当該地域の市場ニーズをより詳細に反映するため、子会社が製造・販売活動を行っており、当該地域の製造・販売拠点を基礎として報告セグメントを決定しております。 現在の当社グループを取り巻く市場環境は、国内では、設備投資の持ち直しを背景に緩やかな回復が続いたものの、建設資材・人件費の高騰により、建設機械の需要は横ばいに推移している一方、海外においては、主力市場である米国および欧州における需要減少の影響を受け厳しい販売環境が続きました。 なお、当社は、2025年10月29日公表の通り中国子会社1社の持分譲渡に関して、譲渡先への引き渡しの手続きが完了いたしました。 (3) 中長期的な経営戦略及び対処すべき課題 ① 中長期的な会社の経営戦略 当社グループでは、厳しい事業環境下でも収益の安定化を図り、さらなる成長を遂げることを目的に、2026年3月期を初年度とする3ヵ年の中期経営計画(2025-2027)を策定し、各施策を推進してまいりました。 中期経営計画(2025-2027)の概要および結果については以下のとおりです。 中期経営計画(2025~2027)の概要については以下のとおりです。 ●テーマ 『飛躍、そして次の時代へ』~Leap & To The Next Era~ ●基本方針 基本方針   主な取組み 企業価値の向上   ・資本コストを意識した経営の実践 ・PBR改善に向けた各種施策の実施 成長戦略の推進と有効投資   ・前中計で種をまいた施策効果の確実な刈り取り ・成長分野への戦略的投資 収益性の更なる向上   ・前中計で取り組んできた施策の深化による収益性向上 ・外的要因に左右されにくい強固な経営基盤構築 サステナビリティ経営の実践   ・サステナビリティ経営の強化による企業価値向上 ・マテリアリティの推進 ●数値計画 (単位:億円) 連結業績   2026年3月期(1年目)   2027年3月期 (2年目)   2028年3月期 (3年目) 売上高   570   660   790 営業利益   17   25   36 営業利益率   2.9%   3.7%   4.5% ROE   3.7%   5.4%   8.0% ●中期経営計画1年目の結果 (単位:億円) 2026年3月期(中計1年目計画値)   2026年3月期(1年目実績)   差異 売上高   570   563   △7 営業利益または営業損失(△)   17   △23   △40 営業利益率   2.9%   ―   ― ROE   3.7%   10.4%   6.7% ●主な優先課題 国 内   在庫水準の早期適正化・あらゆるリスクに対応した収益基盤の確立 海 外   インド事業の早期収益化・北米の販売網強化・欧州拠点の再編成 ●2027年3月期の連結業績予想 2027年3月期の連結業績予想につきましては、ウクライナ情勢や米国・中東における地政学リスクが期初時点においても解消しておらず、不透明な事業環境が継続するものと見込んでおります。このような状況下、市場全般における建設機械需要の急激な増加は見込めないものの、前中期経営計画から取り組んできたKATO Reborn Project(収益性改善プロジェクト)に基づき開発を進めていた油圧ショベルの新型4機種を2026年7月より一斉に販売を開始するとともに、ラフテレーンクレーンの新型RVシリーズのラインナップ拡充を行うことで製品競争力の強化および販売拡大を推進してまいります。さらに、インド企業との合弁会社「ACE KATO Pvt. Ltd.」の操業を上期に開始することに加え、米国市場の需要回復が相応に期待できることから売上高は610億円を見込んでおります。 一方、損益面は営業黒字に転換するものの、資材価格・物流費等の上昇が今期も懸念されることに加え、財務体質改善を目的とした弾力的な販売戦略を継続していくことから、中期経営計画で目標に掲げた水準には至らないものと見込んでおります。このような状況のもと、新たな収益の柱として期待するインド事業を早期に軌道に乗せるとともに、高騰を続ける様々なコストを吸収できるよう製品・部品価格の適正化を図り、収益の確保に努めてまいります。 (単位:百万円) 2026年3月期 実績   2027年3月期 中計目標   今回予想 売上高   56,335   66,000   61,000 営業利益または営業損失(△)   △2,320   2,500   600 経常利益または経常損失(△)   △1,841   ―   120 親会社株主に帰属する当期純利益   4,526   ―   0 ※想定為替レート 1米ドル=155円 1元=21円 1ユーロ=180円 1インドルピー=1.74円
事業等のリスク5,593字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは下記に記すとおりです。 なお、文中に記載の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経済、市場環境等の変動について 当社グループが扱う建設機械等の需要は、インフラ整備等の公共投資や資源開発、不動産の建設等に使用されることが多いことから、景気循環の影響を受けやすい状況にあります。国内市場はもとより、各国のインフラへの公共投資、民間設備投資やエネルギー価格、地域紛争の影響による経済安全保障、通貨変動等の要因が、当社グループ製品の需要に影響を与える可能性があります。加えて、世界的規模で経済・市場環境が急激に悪化した場合も、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、経営企画部門が中心となって業績及び「中期経営計画2025-2027」における各施策の進捗状況を管理し、会社全体のPDCAサイクルの迅速化を図り、対応することによって、これらリスクの低減に努めております。 (2) 資金調達等について 当社グループでは、銀行借入、シンジケートローン及びコミットメントライン契約等により必要資金を調達しておりますが、国内の金融政策及び金融市場の変動により、調達金利の上昇、借換条件の悪化、金融機関の融資姿勢の変化等が生じた場合、当社グループの資金調達コスト及び資金繰りに影響を及ぼす可能性があります。また、一部の借入金には財務制限条項が付されており、特定の条項に抵触し、返済請求を受けた場合、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 これに対し、当社グループでは、定期的な説明会を開催するなど金融機関との良好な関係を維持しつつ、資金調達手段の多様化に努めるとともに、運転資本の適正化や資本効率の向上など、財務体質の改善に取り組んでおります。 (3) 為替レートの変動について 当社グループは、海外向け販売や海外からの資材調達を実施しているため、輸出入において為替レートの変動が業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、この変動リスクを回避するため、円建てによる輸出取引に加え、外貨建債権の為替予約取引を行うなど為替変動によるリスクを最小限に抑えるよう留意しております。 (4) 地政学リスクについて 当社グループは、海外販路の拡大を図るため、世界各地において生産・販売の事業活動を展開しております。中東情勢の一段の緊迫化や、ロシア・ウクライナ情勢の長期化、米中対立の継続、各国の制裁措置・報復措置の拡大、関税政策の変更、海上物流の混乱等、世界的な地政学リスクの高まりは、エネルギー価格、原材料価格、輸送コスト及び納期に影響を及ぼす可能性があります。とりわけ、原油・天然ガス等の供給制約や主要航路の寸断が発生した場合、当社グループの生産、販売及び部品調達計画に影響を及ぼす可能性があります。 これに対し、当社グループは、海外子会社を通じ、政治・経済情勢や各種規制等の動向を定期的に収集し、地域毎の事業環境の変動や業績への影響を把握することで、事業に及ぼす影響を分析し、対応を行っております。 (5) 環境規制・気候変動等について 当社グループが取り扱う建設機械等は、製品及びその製造過程等においてCO2削減や排出ガス、騒音、エネルギー規制等様々な環境規制の適用を受け、対応を求められております。今後、排出ガス、燃費、騒音、製品ライフサイクルに係る環境規制に加え、温室効果ガス排出量の把握・開示、サプライチェーンを含む脱炭素要請及び炭素コスト負担の拡大等への対応が一層求められる可能性があり、これらへの対応のためにさらなる費用が必要となった場合、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、各国の環境規制・気候変動への対応及び関連法規等を遵守するため、研究開発等に資金を投入し、必要な措置を講じているほか、「中期経営計画2025-2027」の基本方針において「サステナビリティ経営の実践」を掲げ、マテリアリティへの取り組みを深化させております。 (6) 自然災害・事故等について 日本を含め当社グループが事業展開を行っている国や地域において、自然災害等の発生や労働環境の違いによる労働争議等の発生、紛争・テロ、感染症の流行が発生し、大幅な需要の減少や、操業の中断等があった場合、当社グループの事業計画や業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、地震、火災、風水害等、自然災害の発生に対し、リスク管理体制のもと、一定の防災対策を講じております。また、海外子会社については適切な管理者の派遣を行うとともに、カントリーリスク分析及びモニタリングを実施するなど、各社の独立性を保ちながらリスクの低減に努めております。 (7) 法的規制等について 当社グループは、国内外に事業を展開していることから、各国の法規制の適用を受けております。機械安全に係る保安事項はもとより、近年は環境保全のための排出ガス規制が年々強化される傾向にあります。そのため、法令の改正又は新たな規制の制定等に対応するための費用が発生した場合、又は、経済安全保障政策の強化に伴い、輸出管理、輸入制限、関税賦課、制裁対象取引の禁止、現地化要請等が強化された場合、当社グループの販売、調達、物流及び投資活動に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、事業展開に係る各国の法規制に関する情報収集を継続的に行い、早期に情報を把握し対策を実行することによりリスク軽減を図っております。 (8) 設備投資について 当社グループで扱う建設機械等を製造するには、一定程度の広さの敷地や多くの設備等を必要とし、工場敷地、生産設備等に高額の設備投資を要する場合があります。事業環境の悪化等により収益性が事業計画の想定を下回り、新たに減損損失を計上する必要がある場合、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、経営企画部門が中心となって業績及び「中期経営計画2025-2027」における各施策の進捗状況を管理しており、投資マネジメントを強化し、適正な設備投資判断と投資効率化のモニタリングを継続することで、これらリスクの低減に努めております。 (9) 提携・協力関係について 当社グループは、様々なビジネスパートナーとの提携を通じてグローバル戦略の構築を目指しておりますが、期待する効果を得られなかった場合や提携が解消された場合、また、未確認債務の判明や偶発債務が発生した場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、新規提携時及び解消時には、外部専門家のアドバイスや適切なデューデリジェンスを実施することで、リスクの低減に努めております。 (10)原材料の調達及び生産について 当社グループの製品は、調達部品の比率が高く、原材料価格、エネルギー価格、物流費及び人件費の上昇、並びに特定部材・電子部品・鋼材等の供給逼迫、仕入先企業の操業停止、品質問題、輸送途絶等により、当社グループの原価上昇又は生産計画の遅延が生じる可能性があります。 当社グループでは、社内における原価低減活動に加え、仕入先企業とのコミュニケーション強化を図り、最適価格の維持を図りつつ安定供給体制の維持に努めております。また、長期のリードタイムを要する調達部品、調達リスクの高い部品については特に在庫管理と生産計画管理の徹底を図っております。 (11)価格競争及び研究開発について 当社グループの製品・サービスが環境性能、安全性、デジタル対応、稼働管理、保守性及び総保有コスト等の面で市場ニーズを的確に捉えられず、競合他社に対する競争優位性を維持できなかった場合、または、当社グループの製品に、開発の遅れや市場ニーズとの不一致等が生じ、製品の競争力が低下した場合、売上の減少等により当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、経営企画部門が中心となって業績及び「中期経営計画2025-2027」における各施策の進捗状況を管理しており、開発施策については、マーケティングを強化し、市場ニーズを取り込んだ高付加価値製品の提供とコスト削減に取り組むことで、更なる競争力のある製品の開発を進めております。 (12)債権管理について 当社グループが扱う建設機械等は、比較的高額な売買となり、債権の返済期間が長期になることがあります。その間取引先の財政状況が悪化するなどして予期せぬ貸倒れリスクが顕在化し、追加の引当計上が発生した場合、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、取引先の業態や資金状況に応じた与信管理を行うとともに、必要に応じて担保の提供を受けるなど、不良債権の発生防止に努めております。また、定期的に開催する債権審査会議では、一定の条件に該当する取引先について与信限度額の見直しを実施するほか、継続的なモニタリングを行っております。 (13)棚卸資産について 当社グループで扱う建設機械等は、一部の製品を除き、需要予測に基づく見込生産を行っております。予期せぬ需要の減少、市場価格の下落又は在庫保有期間の長期化等により、棚卸資産の価値が低下し、評価損の計上を余儀なくされた場合、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、需要予測精度を高めるための販売会議及び製造部門と販売部門の会議を開催し、棚卸資産の在庫管理について、短期・長期の需要予測を行い、その適正化に努めております。 (14)製品の不具合等について 当社グループでは、製品の欠陥による大規模リコールや市場対策措置の実施に伴う多額の措置費用、また大型の機械であるが故に製品事故が発生した場合、多額の賠償責任費用を負うリスクがあります。これらは当社グループの信用にも重大な影響を及ぼす可能性があり、また、その損害賠償額等が保険の保障額を超えた場合、当社グループの財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、品質マネジメントシステムを構築し品質を保証する仕組み・体制を整備しております。社内で定めた厳しい基準のもと、安全と品質の維持向上に努めております。また、市場品質情報を収集し、品質の改善に努めております。万が一の事故等に備え、製造物責任保険等で十分な保障額の付保を図ることで、費用や賠償責任の負担による財務状況への影響を最小限に抑えられるよう備えております。 (15)情報セキュリティについて 当社グループは、顧客情報、個人情報、営業秘密、設計情報その他の機密情報を保有しており、ランサムウェア、不正アクセス、サプライチェーンを経由した侵入、委託先での事故、システム障害等により、情報漏洩、データ毀損、操業停止又はサービス停止が発生した場合、損害賠償責任、復旧費用、追加投資及び信用低下等により、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。また、各国でサイバーセキュリティ及び個人情報保護に関する規制が強化されるなか、これらへの対応コストが増加する可能性があります。 当社グループでは、情報の機密保持及び管理システムの安定稼働には細心の注意を払い、適時のセキュリティパッチの適用や不正侵入の防御と早期検知、インシデント発生時の復旧手順を定めるなど、外部からの不正アクセスや情報漏洩等を防ぐための適切な管理体制を強化しております。 (16)知的財産について 当社グループの知的財産権が侵害され、製品・技術等の市場価値が低下した場合、又は、当社グループが提供する製品・技術等が第三者の知的財産権に抵触し、訴訟が提起された場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、知的財産部門を設置し、知的財産権の適切な管理に努めるほか、製品の開発や製造、販売、その他の事業等において第三者の保有する知的財産権を侵害することのないよう、事前の調査や継続的な監視等を行っております。 (17)コンプライアンスリスクについて 当社グループは、国内外に事業を展開していることから、贈収賄防止、競争法、経済制裁・輸出管理、人権・労働、環境、個人情報保護、会計・税務その他の各種法令及び社内規程を遵守する必要がありますが、万が一、役員及び従業員等による重大な不正、不祥事又は内部管理上の不備等が発生した場合、監督官庁等による処分、訴訟、取引停止、入札参加制限等の制裁を受ける可能性があります。これにより、対応費用の発生及び社会的信用の失墜等を通じて、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、法令や倫理を遵守した企業活動を行うよう「コンプライアンス規程」を定め、定期的なコンプライアンス教育・研修等を通じてコンプライアンス上の問題発生を未然に防止するよう努めるほか、内部通報制度やコンプライアンスを推進するための内部統制委員会を設置し、コンプライアンス体制の強化を図っております。 これらのリスクは相互に関連して顕在化する可能性があり、当社グループの業績及び財務状況に複合的な影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)8,450字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」といいます)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における我が国経済は、設備投資の持ち直しを背景に緩やかな回復が続いたものの、建設資材・人件費の高騰により、国内の建設機械の需要は横ばいに推移しました。 一方、世界経済は、ウクライナ情勢の長期化に加え、あらたに米国・中東情勢が緊迫化する等、不透明な事業環境が続きました。 このような状況下、2026年3月期を初年度とする中期経営計画のテーマに掲げた『飛躍、そして次の時代へ』のもと「企業価値の向上」「成長戦略の推進と有効投資」「収益性の更なる向上」「サステナビリティ経営の実践」の各施策に取り組んでまいりました。 当期においては前期から継続している棚卸資産の適正化を最優先課題として位置づけ、油圧ショベルの一部製品において戦略的な販売施策を継続するとともに、生産計画の見直しにより在庫水準の適正化を図ってまいりました。また、海外事業ポートフォリオの健全化に向けては、イタリア子会社への増資、中国事業の見直しを実施するとともに、インド企業との合弁会社「ACE KATO Pvt. Ltd.」の設立・操業開始の準備を進めるなど、中長期的な成長基盤の構築を推進いたしました。 当連結会計年度は、大型ラフテレーンクレーンの販売再開や在庫水準の適正化を目的とした油圧ショベルの一部製品における弾力的な販売施策を推進したこともあり、売上高は563億3千5百万円(前年同期比106.4%)となりました。一方、損益面については、在庫調整に伴う工場稼働率の低下、資材価格・物流費の上昇による製造原価率の上昇に加え、補用部品等の長期在庫に対する一過性の評価損計上もあり、営業損失は23億2千万円(前年同期は営業利益9億3百万円)、経常損失は18億4千1百万円(前年同期は経常利益14億1百万円)となりました。 なお、2026年2月13日公表の「海外子会社の連結除外に伴う特別利益の計上および業績予想の修正に関するお知らせ」のとおり、中国子会社の持分譲渡完了に伴う特別利益を計上した影響により、親会社株主に帰属する当期純利益は45億2千6百万円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純損失60億3千3百万円)となりました。 セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。 なお、セグメント別の各金額は、セグメント間取引相殺消去前の金額によっております。また、当連結会計年度より、報告セグメントを変更しており、前連結会計年度との比較分析にあたっては、変更後の報告セグメントに基づく数値を用いております。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」の(セグメント情報等)をご参照ください。 (日本) 国内向け建設用クレーンの売上高は、主要部品の供給制約が解消した大型ラフテレーンクレーンの販売再開により、売上高は354億4千3百万円(前年同期比119.9%)と前期比増収となりました。一方、海外向け建設用クレーンの売上高は33億1千3百万円(前年同期比84.8%)となり、欧州全般および豪州向け販売が伸び悩み、減収となりました。 国内向け油圧ショベル等の売上高は、競争激化のなか弾力的な販売を継続したことにより76億3千6百万円(前年同期比100.2%)と前期比同水準を維持しました。一方、海外向け油圧ショベル等は、関税影響による米国向け販売が伸び悩み、売上高は42億8千6百万円(前年同期比95.4%)と前期比減収となりました。 以上を含めた日本の売上高は518億9千9百万円(前年同期比111.2%)、セグメント損失は22億3千1百万円(前年同期はセグメント利益6億2千1百万円)となりました。 (欧州) 欧州は、需要減少により売上高は43億7千8百万円(前年同期比91.5%)と減収し、セグメント損失は2億3千9百万円(前年同期はセグメント損失1千1百万円)となりました。 (その他) 当連結会計年度より中国セグメントをその他に組み入れました。結果として、その他の売上高は11億3千万円(前年同期比41.3%)、セグメント利益は5千7百万円(前年同期はセグメント損失6千9百万円)となりました。 財政状態については、次のとおりであります。 (資産の状況) 当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末の1,027億4千7百万円に比べ103億8千1百万円減少し、923億6千5百万円となりました。これは主として貸倒引当金の減少129億2千9百万円、破産更生債権等の減少129億3千万円、商品及び製品の減少45億5千5百万円、現金及び預金の減少36億9千5百万円、原材料及び貯蔵品の減少21億7千1百万円によるものであります。 (負債の状況) 当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末の581億4千4百万円に比べ82億4千6百万円減少し、498億9千8百万円となりました。これは主として、電子記録債務の減少39億1千8百万円、長期借入金の減少35億7千1百万円、社債の減少5億1千6百万円、支払手形及び買掛金の減少1億8千1百万円によるものであります。 (純資産の状況) 当連結会計年度末における純資産は、前連結会計年度末の446億3百万円に比べ21億3千5百万円減少し、424億6千7百万円となりました。これは主として、為替換算調整勘定の減少51億9千7百万円、自己株式の増加による減少7億4百万円と利益剰余金の増加37億1千1百万円によるものであります。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の期末残高は110億6千8百万円となり、前連結会計年度末と比べ36億9千5百万円の減少となりました。各キャッシュ・フローの状況につきましては、次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動による資金は、2億6千万円の減少となりました。その主な要因は、税金等調整前当期純利益46億9千9百万円、棚卸資産の減少53億6千3百万円の増加要因と仕入債務の減少44億4千9百万円、子会社株式売却益72億2千4百万円の減少要因によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動による資金は、20億1千9百万円の増加となりました。その主な要因は加藤(中国)工程机械有限公司の持分譲渡による連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却による収入27億1千7百万円の増加要因と、有形固定資産の取得による支出5億3千6百万円、無形固定資産の取得による支出3億9千5百万円の減少要因によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動による資金は、58億7千4百万円の減少となりました。その主な要因は長期借入金の返済による支出59億6千8百万円の減少要因によるものであります。 キャッシュ・フロー関連指標の推移 2022年 3月期   2023年 3月期   2024年 3月期   2025年 3月期   2026年 3月期 自己資本比率(%)   42.0   46.2   47.9   43.4   46.0 時価ベースの自己資本比率(%)   8.9   12.3   17.1   14.1   16.6 キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)   4.2   5.3   -   -   - インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)   32.9   20.4   -   -   - (注)自己資本比率: 自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率: 株式時価総額/総資産 キャッシュ・フロー対有利子負債比率: 有利子負債/営業キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ: 営業キャッシュ・フロー/利払い ※いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。 ※株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。 ※キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を用いております。 ※2024年3月期、2025年3月期及び2026年3月期のキャッシュ・フロー対有利子負債比率及びインタレスト・カバレッジ・レシオにつきましては、営業キャッシュ・フロー数値がマイナスのため、表記を省略しております。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(百万円)   前年同期比(%) 日本   47,608    83.7 欧州   3,449   99.8 その他   4    0.6 合計   51,062    83.4 (注)  1 金額は販売価格によっております。 2 その他セグメントの主な変動理由は、中国子会社2社が生産及び販売活動を停止したことによるもので    あります。 b.受注実績 当社グループの主要製品の生産方式は、ほとんどが見込生産方式なので、受注実績の記載は省略しております。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前年同期比(%) 日本   50,831    111.9 欧州   4,374   91.5 その他   1,129    41.4 合計   56,335   106.4 (注)  1 セグメント間取引については、相殺消去しております。 2 その他セグメントの主な変動理由は、中国子会社2社が生産及び販売活動を停止したことによるものであります。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。 当社グループの連結財務諸表の作成にあたっては、当連結会計年度末における資産、負債の報告金額及び収益、費用の報告金額に影響を与える見積り、判断及び仮定を使用することが必要となります。当社グループの経営陣は連結財務諸表作成の基礎となる見積り、判断及び仮定を過去の経験や状況に応じ合理的と判断される入手可能な情報により継続的に検証し、意思決定を行っております。 なお、連結財務諸表の作成のための重要な会計方針は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりです。 また、連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ② 当連結会計年度の経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.経営成績等の分析 当社グループの当連結会計年度の経営成績等は以下のとおりであります。 (売上高) 当連結会計年度の売上高は563億3千5百万円(前年同期比106.4%)となりました。主要品目別の売上高の状況及び分析は以下のとおりです。 建設用クレーン 国内売上高は大型ラフテレーンクレーンの販売再開により354億4千3百万円(前年同期比119.9%)と前期比増収となりました。海外売上高は34億5百万円(前年同期比86.3%)と欧州全般および豪州向け販売が伸び悩み、減収となりました。よって、建設用クレーンの売上高は388億4千9百万円(前年同期比115.9%)となりました。 油圧ショベル等 国内売上高は競争激化による影響を受けたものの、在庫適正化に向けた弾力的販売を継続し、76億3千6百万円(前年同期比100.2%)と前期比同水準となりました。海外売上高は関税影響による米国向け販売の伸び悩みや欧州需要減少の影響を受け、86億2千9百万円(前年同期比80.4%)と減収となりました。よって、油圧ショベル等の売上高は162億6千5百万円(前年同期比88.6%)となりました。 その他 その他の売上高は12億2千万円(前年同期比114.7%)となりました。 (売上総利益) 当連結会計年度の売上総利益は前連結会計年度に比べ27億7千4百万円減少し、58億2千4百万円(前年同期比67.7%)となりました。在庫水準の適正化を目的とした油圧ショベルの一部製品における弾力的な販売施策の継続や在庫調整に伴う工場稼働率の低下、資材価格・物流費の上昇による製造原価率上昇に加え、補用部品等の長期在庫に対する一過性の評価損計上もあり、結果として売上総利益率は5.9ポイント減少し、10.3%となりました。 (営業損益) 当連結会計年度の営業損益は上記売上総利益記載の悪化要因に加え、新製品開発やDX化推進に伴う経費の増加により、販売費及び一般管理費が前連結会計年度と比較し4億4千9百万円増加したことにより営業損失は23億2千万円(前年同期は営業利益9億3百万円)となりました。 (経常損益) 当連結会計年度の営業外収益は為替差益は増加したものの、前期発生していた海外子会社からの配当金や受取保証金が減少したことにより、4億8百万円増加し、19億2千5百万円(前年同期比126.9%)となりました。営業外費用は、金利上昇に伴う支払利息増加等により4億2千7百万円増加し、14億4千6百万円(前年同期比141.9%)となりました。 以上の結果、当連結会計年度の経常損益は前連結会計年度に比べ32億4千3百万円減少し、経常損失は18億4千1百万円(前年同期は経常利益14億1百万円)となりました。 (親会社株主に帰属する当期純損益) 当連結会計年度の特別利益は2026年2月13日公表の「海外子会社の連結除外に伴う特別利益の計上および業績予想の修正に関するお知らせ」に記載の通り、譲渡対象会社の加藤(中国)工程机械有限公司の持ち分譲渡に伴う子会社株式売却益の計上により、前連結会計年度に比べ70億6千万円増加し、72億2千4百万円となりました。特別損失は、欧州子会社の業況を踏まえ減損損失を計上したこと等により、6億8千3百万円となりました。 法人税等調整額は1億5千7百万円計上したことにより、結果として親会社株主に帰属する当期純利益は45億2千6百万円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純損失60億3千3百万円)となりました。 b.キャッシュ・フローの状況及び資本の財源及び資金の流動性についての分析 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。 当社グループの資金需要は主に運転資金、設備投資資金、研究開発資金となります。 運転資金のうち主なものは、製品製造のための原材料や販売用部品の仕入費用や労務費及び製造経費をはじめ、販売費及び一般管理費などが該当します。また、部品・半製品を製造する上で相応のリードタイムを有すことから、安定的な生産を行うため部材の先行確保に加え、販売用部品の欠品を防ぐ必要性からも在庫負担が大きいという特徴があります。 設備投資資金は主として、生産活動に必要な工場設備であり、研究開発資金は新製品の開発に係る費用及び開発部門の人件費が該当します。 これらの資金需要のうち、短期資金需要については、手元資金や営業活動により得られたキャッシュ・フロー及びコミットメントライン等の融資枠による金融機関からの短期借入を基本としております。また、長期運転資金及び大規模な設備投資資金については、営業活動により得られたキャッシュ・フロー及び金融機関からの長期借入や社債を基本としております。 当連結会計年度末における有利子負債の残高は402億7百万円、現金及び現金同等物の残高は110億6千8百万円となり、ネット有利子負債は291億3千9百万円(前年同期比99.2%)と前期比同水準になりました。 なお、コア事業及び将来成長に向けた新製品の開発には投資効果を踏まえ、引きつづき資金を振り向けてまいります。 c.経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社では2026年3月期を初年度とする3ヵ年の中期経営計画を策定し、『飛躍、そして次の時代へ』をメインテーマに「企業価値の向上」「成長戦略の推進と有効投資」「収益性の更なる向上」「サステナビリティ経営の実践」を基本方針に掲げ、外部要因に左右されにくい強固な経営基盤づくりと成長戦略に沿った有効投資を推進しております。 中期経営計画の詳細につきましてはこちらをご覧ください。 https://www.kato-works.co.jp/ir/html/1_01plan.html 2027年3月期の連結業績予想につきましては、ウクライナや米国・中東情勢等の地政学リスクが期初段階で解消しておらず不透明な事業環境が継続するものと見込んでおります。 そのような状況下、市場全般における建設機械需要の急激な増加は見込めないものの、当社が足元で開発を進めていた新型油圧ショベルシリーズの国内市場への投入、インド事業の操業開始に加え、近年低迷していた米国市場の需要回復が相応に期待できることから、売上高は前期比8.3%増となる610億円を見込んでおります。 一方、損益面は営業黒字には転じるものの、資材価格・物流費のさらなる上昇懸念や財務体質の改善を目的とした弾力的な販売戦略を今期も継続していくことから、中期経営計画で描いていた水準には届かないものと見込んでおります。 このような状況のもと、新たな収益の柱として期待するインド事業を早期に軌道に乗せるとともに足元で高騰を続ける様々なコストを吸収できるよう製品・部品価格の適正化を図り、収益の確保に努めてまいります。 売上高(百万円)   営業利益(百万円)   経常利益(百万円)   親会社株主に帰属する当期純利益(百万円)   一株当たり当期純利益(円) 2027年3月期   61,000   600   120   0   0.00 2026年3月期(参考)   56,335   △2,320   △1,841   4,526   398.71 *想定為替レート 1米ドル=155円 1元=21円 1ユーロ=180円 1インドルピー=1.74円 d.経営成績等に重要な影響を与える要因について 当社グループの経営成績等に重要な影響を及ぼす可能性がある事項については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 当社グループの製品においては、多くの部材や外注品、多種の油圧部品や電子・自動車部品を必要とすることから、世界的な部品調達難や物流価格の高騰により、以下の事態が発生した場合は当社の売上高及び利益に影響がでる場合があります。 ・仕入先企業からの部品や資材の調達難による生産の見合わせ ・国内及び海外工場の生産調整、生産停止による稼働率の低下 ・取引先からの受注の減少、キャンセルによる製品販売台数の減少、滞留在庫の増加 ・製品の需給バランスが崩れることによる製品販売価格の下落 ・取引先の財政状態悪化、信用不安による貸倒リスクの増加 これら認識のもと、当社グループでは常に市場や業界の動向に注視しつつ、特に調達・製造・販売体制と相互連携を強化していくことで経営成績に重要な影響がでないようリスクの低減と業績の安定化に努めております。

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出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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