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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

アルインコ

ALINCO INCORPORATED5933 · Prime · 金属製品

建設用仮設機材(足場)の国内トップメーカー。レンタル・施工にも強み。

概要

アルインコは、建設現場向け仮設足場の製造・販売・レンタルを主力とする金属製品メーカーである。1970年に井上鉄工として創業し、1983年に現社名へ変更。システム足場「アルバトロス」などの建設機材に加え、物流機器、住宅用アルミ製品、フィットネス機器、アマチュア無線機などを手掛ける。2026年3月期の連結売上高は626億円、従業員数は1,471名。東京証券取引所プライム市場に上場している。

四つの事業セグメントで構成される収益源

アルインコの事業は、建設機材関連、レンタル関連、住宅機器関連、電子機器関連の四つの報告セグメントに区分される。建設機材関連事業はシステム足場や支保工などの製造販売を担い、2026年3月期の売上高は246億74百万円で全社の39%を占める。レンタル関連事業は仮設機材のレンタルと足場工事施工を行い、売上高は178億81百万円。住宅機器関連事業はアルミ型材や昇降作業台、フィットネス機器などを扱い、144億56百万円。電子機器関連事業は無線通信機とプリント配線板を手掛け、56億20百万円である。四事業の合計で連結売上高626億32百万円に達する。

建設機材とレンタルが稼ぐ収益構造

2026年3月期のセグメント利益(経常利益ベース)は、建設機材関連が19億71百万円、レンタル関連が12億69百万円と、この二事業で全社利益の大部分を生み出している。一方、住宅機器関連は3億63百万円の損失、電子機器関連は4億41百万円の損失を計上した。住宅機器関連では、高所作業台や玄米保冷庫の販売が好調だったが、フィットネス機器の消費回復が鈍く損失が続いた。電子機器関連は消防無線の更新需要で売上高が前期比11%増加したものの、子会社のプリント配線板事業で生産能力増強が遅れ、損失幅は縮小したものの赤字となっている。

国内を基盤にアジアへ広がる生産・レンタル拠点

アルインコの拠点は日本国内に集中するが、中国、タイ、インドネシア、ベトナムにも生産・レンタル子会社を持つ。中国には蘇州アルインコ金属製品有限公司(江蘇省)が製造拠点として、アルインコ建設機材レンタル(蘇州)有限公司と瀋陽アルインコ電子有限公司が存在する。タイにはALINCO (THAILAND) CO.,LTD.やALINCO SCAFFOLDING (THAILAND) CO.,LTD.、SIAM ALINCO CO.,LTD.を配置し、インドネシアではPT. ALINCO SCAFFOLDING INDONESIAがレンタル事業を展開する。ベトナムのALINCO ELECTRONICS VIETNAM CO.,LTD.は無線機の開発設計を受託する。国内では兵庫、栃木、福知山などに物流センターを有する。

19社の子会社から成るグループ体制

アルインコの連結対象は子会社19社で構成される。建設機材関連では、オリエンタル機材、双福鋼器、ウエキンなどが販売や部品加工を担う。レンタル関連では、東京仮設ビルト(現アルインコビルテクノ)が足場工事を施工し、タイやインドネシアの現地法人が海外レンタルを展開する。住宅機器関連では、光モール(アルミ型材販売)、シィップ(昇降作業台製造)、エス・ティ・エス(測量機器)、昭和ブリッジ販売(アルミブリッジ)などがグループに属する。電子機器関連では、アルインコ富山、アルインコイーテック(旧東電子工業)が製造やプリント配線板を手掛ける。2025年にはブランドステートメント「安心と豊かさを創る」を制定し、技術開発本部を新設した。

業界の中での役割は建設仮設機材メーカー(足場・システム仮設材)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
626億円
営業利益
22億円
営業利益率
3.5%
純利益
18億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
建設機材 関連事業247億円39.4%20億円8.1%
レンタル 関連事業179億円28.5%13億円7.3%
住宅機器 関連事業145億円23.1%-4億円-2.8%
電子機器 関連事業56億円8.9%-4億円-7.1%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01建設機材関連主力

建設現場用の仮設機材(足場等)の製造・販売。国内向けが中心。海外子会社で製造し日本や海外地域へ供給。

主な製品・サービス3
システム足場
くさび式足場等、建設現場で使用される仮設足場。
支保工
コンクリート打設時の型枠支保工。
軽量仮設材
アルミ製軽量足場等。

02レンタル関連準主力

建設仮設機材のレンタルおよび足場工事の施工。国内およびタイ・インドネシアで展開。

03住宅機器関連準主力

住宅・建築現場向けアルミ製品(サッシ、手すり等)、昇降作業台、測量機器、アルミブリッジ、フィットネス機器の製造販売。

主な製品・サービス4
アルミ型材
住宅用アルミサッシや手すり等の押出形材。
据置式昇降作業台
工場・倉庫で使用する昇降台。
アルミ製ブリッジ
仮設橋や点検橋。
フィットネス機器
トレーニング器具等。

04電子機器関連副次

無線通信機器、プリント配線板の製造販売。アマチュア無線機等が主力。

主な製品・サービス2
無線通信機器
アマチュア無線機、業務用無線機。
プリント配線板
各種電子機器向けの基板。

製品と技術

システム足場「アルバトロス」と仮設機材

建設機材関連事業の主力製品は、くさび式足場であるシステム足場「アルバトロス」である。この製品は、現場での組み立て効率を高める設計が特徴で、国内シェア上位を占める。2026年3月期には「アルバトロス」を中心とした販売が増加し、売上高246億74百万円のうち多くを占めた。また、コンクリート打設時の型枠支保工や、アルミ製の軽量仮設材もラインアップする。これらの製品は、建設需要の高まりを背景に、購買からレンタルへと需要がシフトするなかで、付加価値の高い製品として市場に投入されている。

アルミ型材から昇降作業台まで広がる住宅機器

住宅機器関連事業では、住宅用アルミサッシや手すりなどの押出形材を製造・販売する。アルインコ自体がアルミ形材を生産する一方、グループ会社の光モールが仕入販売を担う。また、工場・倉庫で使用する据置式昇降作業台は、子会社のシィップが製造し、エス・ティ・エスは測量機器を、昭和ブリッジ販売は仮設橋や点検橋用のアルミブリッジを手掛ける。2026年3月期には、高所作業台の販売が建機レンタル向けに堅調だったほか、コメ価格高騰に伴う玄米保冷庫の販売も好調であった。

無線通信機とプリント配線板の電子機器

電子機器関連事業は、アマチュア無線機や業務用無線機などの無線通信機器、およびプリント配線板の製造販売から成る。子会社のアルインコ富山が製造を、アルインコイーテックがプリント配線板の設計・製造を行う。2026年3月期には、2016年5月末を期限とする消防無線のデジタル化更新需要を取り込み、消防無線の売上高が前期比145.9%増と急増した。一方、プリント配線板事業では生産能力増強の遅れから損失が続いている。海外では、瀋陽アルインコ電子とベトナムのALINCO ELECTRONICS VIETNAMが開発設計の一部を受託する。

フィットネス機器とその他製品群

住宅機器関連事業の一部として、アルインコはフィットネス機器も手掛ける。具体的には、電動ウォーカーなどのトレーニング器具を製造・販売しており、中国の阿禄因康健康科技(蘇州)有限公司が検品作業を受託する。2026年3月期には、消費マインドの回復が弱いなか、比較的高額品の販売に回復の兆しが見られ、新製品をタイムリーに投入した。フィットネス機器の売上高は前年並みにとどまったが、グループ全体の製品ポートフォリオの一角を担う。その他、物流倉庫向けラックや自動化機器も展開しているが、これらは主に双福鋼器が製造する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

金属製品のなかでの位置

金属製品の特定分野で強み、収益改善課題

金属製品、特に足場材や仮設機材で国内需要を捉える。同業の稲葉製作所やケー・エフ・シーなどと競合。売上高は579億円から626億円へ増加も、営業利益率は3.5%台と低水準。国内建設需要は旺盛だが、原材料費高騰や価格競争が収益を圧迫。差別化として安全・品質への取り組みを強化するが、海外展開は未着手。収益性の改善が急務で、高付加価値製品やコスト削減が課題。

強み

  • 売上高が579億円から626億円へ8%増加、需要の高まりを捉えている。
  • 足場材などを中心に多様な金属製品を扱い、顧客ニーズに応える。
  • 国内市場で一定のシェアを持ち、建設業界向けに強固な販路を有する。
  • 安全・品質へのこだわりが強く、顧客からの信頼がある。

課題

  • 営業利益率が3.5%前後と低く、原材料高や競争の影響を強く受ける。
  • 海外展開がなく、成長市場への参入が遅れている。
  • 原材料費や人件費の上昇が収益を圧迫し、価格転嫁が進まない。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

専用機・建機・農機の時価総額近傍。太字がアルインコ

時価総額で並べると、掲載10社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
13315日本コークス工業302億円
28070東京産業284億円10.3倍
37856萩原工業279億円19.5倍
46279瑞光265億円12.4倍
56445ジャノメ255億円42.3倍
65933アルインコ236億円12.8倍
76440JUKI217億円12.3倍
86358酒井重工業191億円10.4倍
94022ラサ工業158億円17.8倍
106390加藤製作所157億円3.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(専用機・建機・農機)に従っています。

会社の歴史

沿革 61件

井上鉄工の設立から仮設足場事業へ(1970〜1982年)

アルインコの前身は1970年7月に大阪府高槻市で設立された井上鉄工株式会社である。同年8月には東京支店を開設し、当初から全国展開を見据えた。1972年10月、アルミ製はしご(住宅用)の製造を開始し、販売部門としてアルメイト株式会社を設立。1977年7月には工業用無線機器の製造を始め、アルインコ電子株式会社を設立した。1979年6月には仮設機材のリース・レンタル部門としてアルインコ建材リース株式会社を設立し、足場事業の基盤を築いた。1983年3月、アルメイトからの営業譲渡を受け、同時に社名を「アルインコ株式会社」に変更する。この間、建設機材と電子機器の両軸が形成された。

社名変更と通信販売への進出(1983〜1992年)

1983年3月の社名変更後、同年10月にはテレビ・カタログによる通信販売事業を開始し、新たな販路を開拓した。1987年1月に本社を大阪市中央区へ移転。1990年9月には兵庫工場(現兵庫物流センター)を完成させ、生産能力を強化した。1991年1月には小杉電子株式会社(現アルインコ富山)を子会社化し、電子機器事業を拡大。同年7月には栃木茂木工場を完成させ、建設機材の生産拠点を関東にも整備した。この時期、建設機材、電子機器、住宅機器の三本柱が固まり、多角化が進んだ。

上場と事業の再編(1993〜2002年)

1993年3月、アルインコは大阪証券取引所市場第二部に上場した。1997年2月にはアルインコ電子およびアルインコ貿易から営業譲渡を受け、電子機器事業を内部化。同年12月には足場工事施工部門として東京仮設ビルト(現アルインコビルテクノ)を設立し、レンタル事業を強化した。2001年7月、本社を大阪市北区へ移転。2002年3月にはアルインコ建材リースを吸収合併し、レンタル部門を一元化した。この間、兵庫第二工場の完成や高槻工場の集約など生産体制の再編も進み、2002年5月には住宅機器の物流拠点を高槻事業所に集約した。

海外展開の本格化(2003〜2014年)

2003年9月、中国江蘇省蘇州市に蘇州アルインコ金属製品有限公司を設立し、初の海外生産拠点を得た。2006年1月には東京証券取引所市場第二部に上場し、資金調達力を高めた。2008年11月にオリエンタル機材(沖縄)を子会社化。2011年10月には中国にレンタル会社を設立し、海外レンタル事業に進出。2012年9月には瀋陽アルインコ電子を設立し、電子機器の開発拠点を中国に置いた。同年11月からタイに製造・レンタル子会社を相次いで設立し、東南アジアでのプレゼンスを拡大。2014年10月にはインドネシアにレンタル会社を設立し、海外事業の多角化を加速した。同年12月、東京証券取引所市場第一部銘柄に指定された。

二本社制とM&Aによるグループ拡大(2015〜2021年)

2015年6月、東京支店を東京本社に改称し、大阪本社との二本社制へ移行。同年7月にはタイにSIAM ALINCOを設立。同年12月には新潟のシィップを子会社化し、昇降作業台事業を取得。2016年8月に測量機器メーカーのエス・ティ・エスを、2017年3月に物流機器メーカーの双福鋼器を、2018年7月にアルミブリッジメーカーの昭和ブリッジ販売をそれぞれ子会社化し、住宅機器関連事業を拡充した。2021年7月にシィップを完全子会社化、同年8月に東電子工業(現アルインコイーテック)を子会社化し、プリント配線板事業を強化。同年11月には金属金型のウエキンを子会社化した。

プライム市場移行と中期経営計画(2022〜2026年)

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴いプライム市場へ移行。同年9月に泉大津機材センター、2023年9月につくば機材センターを開設し、レンタル資産の拡充を図った。2025年3月には福知山第2物流センターが竣工。同年6月、ブランドステートメント「安心と豊かさを創る」を制定し、10月に技術開発本部を新設。2026年3月には東京仮設ビルトをアルインコビルテクノへ、東電子工業をアルインコイーテックへ商号変更し、グループの一体運営を強化した。2025年3月期から2027年3月期までの中期経営計画「中期経営計画2027」を策定し、コア事業の進化と資本コストを意識した経営を掲げている。

年表61件を開く

1970年代

  • 1970年7月創業井上鉄工株式会社設立。(本店所在地大阪府高槻市)
  • 1970年8月東京支店開設。(東京都中央区)
  • 1972年10月創業アルミ製はしご(住宅用)の製造を開始し、同製品の販売部門としてアルメイト株式会社を設立。
  • 1977年7月創業工業用無線機器の製造を開始し、同製品の販売部門として、アルインコ電子株式会社を設立。
  • 1979年6月創業仮設機材のリース、レンタル部門として、アルインコ建材リース株式会社を設立。

1980年代

  • 1983年3月アルメイト株式会社より営業の譲渡を受ける。
  • 1983年3月商号変更社名を「アルインコ株式会社」に変更。
  • 1983年10月テレビ、カタログによる通信販売事業開始。
  • 1987年1月本社事務所を移転。(大阪府高槻市から大阪市中央区へ)

1990年代

  • 1990年9月兵庫工場(兵庫県丹波市 現兵庫物流センター)完成。
  • 1991年1月M&A小杉電子株式会社(富山県射水市 現アルインコ富山株式会社)を子会社化する。
  • 1991年7月栃木茂木工場(栃木県芳賀郡茂木町)完成。
  • 1993年3月上場大阪証券取引所市場第二部に上場。
  • 1997年2月アルインコ電子株式会社及びアルインコ貿易株式会社より営業の譲渡を受ける。
  • 1997年7月茂木倉庫(栃木県芳賀郡茂木町)完成。
  • 1997年12月創業足場工事の施工部門として、全額出資により東京仮設ビルト株式会社(埼玉県川口市 現アルインコビルテクノ株式会社)を設立。
  • 1997年12月兵庫第二工場(兵庫県丹波市)(現兵庫工場)完成。1990年に完成した兵庫工場を兵庫第一工場へ改称。
  • 1998年8月建設機材事業部高槻工場を兵庫第二工場へ集約。
  • 1998年8月住設事業部アルミ型材センター(大阪府高槻市)を開設。

2000年代

  • 2001年7月本社事務所・大阪支店を移転。(大阪市中央区から北区へ)
  • 2001年11月M&A建設機材事業部と住宅機器事業部の生産部門を統合。
  • 2002年3月M&Aアルインコ建材リース株式会社を吸収合併。
  • 2002年5月住宅機器関連事業の物流拠点を高槻事業所に集約。
  • 2003年9月創業中華人民共和国(江蘇省蘇州市)に蘇州アルインコ金属製品有限公司を設立。
  • 2006年1月上場東京証券取引所市場第二部に上場。
  • 2007年6月M&A株式会社光モール(大阪府藤井寺市)を子会社化する。
  • 2008年9月本社事務所・大阪支店を移転。(大阪市北区から中央区へ)
  • 2008年11月M&Aオリエンタル機材株式会社(沖縄県那覇市)を子会社化する。

2010年代

  • 2010年12月株式会社ピカコーポレイション(大阪府東大阪市)と資本・業務提携契約締結。
  • 2011年10月創業中華人民共和国(江蘇省蘇州市)にアルインコ建設機材レンタル(蘇州)有限公司を設立。
  • 2012年9月創業中華人民共和国(遼寧省瀋陽市)に瀋陽アルインコ電子有限公司を設立。
  • 2012年11月創業タイ王国(サムットサコン県)にALINCO (THAILAND) CO.,LTD.を設立。
  • 2013年5月創業タイ王国(チャチューンサオ県)にALINCO OCT SYSTEM SCAFFOLDING CO.,LTD. (現 ALINCO SCAFFOLDING (THAILAND) CO.,LTD.)を設立。
  • 2014年10月創業インドネシア共和国(ジャカルタ)にPT. ALINCO RENTAL INDONESIAを設立。
  • 2014年12月東京証券取引所市場第一部銘柄に指定。
  • 2015年6月東京支店を改称して東京本社を設置し、大阪本社と東京本社の二本社制へ移行。
  • 2015年7月創業タイ王国(チャチューンサオ県)にSIAM ALINCO CO.,LTD.を設立。
  • 2015年12月M&A株式会社シィップ(新潟市江南区)を子会社化(持株比率 73.2%)する。
  • 2015年12月兵庫第二工場(兵庫県丹波市)新工場棟兼製品倉庫完成。
  • 2016年8月M&Aエス・ティ・エス株式会社(名古屋市天白区)を子会社化する。
  • 2016年11月創業ベトナム社会主義共和国(ホーチミン市)にALINCO ELECTRONICS VIETNAM CO.,LTD.を設立。
  • 2017年3月M&A双福鋼器株式会社(三重県伊賀市)を子会社化(持株比率 51%)する。
  • 2018年5月創業中華人民共和国(江蘇省蘇州市)に阿禄因康健康科技(蘇州)有限公司を設立。
  • 2018年7月M&A昭和ブリッジ販売株式会社(静岡県掛川市)を子会社化する。

2020年代

  • 2020年6月M&A双福鋼器株式会社(三重県伊賀市)を完全子会社化する。兵庫第一工場を兵庫第二工場へ集約し、兵庫第一工場を兵庫物流センターへ、兵庫第二工場を兵庫工場へそれぞれ改称。
  • 2021年7月M&A株式会社シィップ(新潟市秋葉区)を完全子会社化する。
  • 2021年8月M&A東電子工業株式会社(東京都八王子市 現アルインコイーテック株式会社)を子会社化する。
  • 2021年8月福知山物流センター(京都府福知山市)操業開始。
  • 2021年11月M&A株式会社ウエキン(大阪府東大阪市)を子会社化する。
  • 2022年4月東京証券取引所の新市場区分「プライム市場」へ移行。
  • 2022年9月泉大津機材センター(大阪府泉大津市)を開設。
  • 2022年10月M&APT. KAPURINDO SENTANA BAJA(インドネシア共和国ブカシ市 現 PT. ALINCO SCAFFOLDING INDONESIA)を子会社化する。
  • 2023年9月つくば機材センター(茨城県つくば市)を開設。
  • 2024年6月M&A東電子工業株式会社(現アルインコイーテック株式会社)が株式会社モリヤマ茨城を完全子会社化する。
  • 2025年3月福知山第2物流センター(京都府福知山市)竣工。
  • 2025年6月アルインコのブランドステートメント「安心と豊かさを創る」を制定する。
  • 2025年10月技術開発本部を新たに設置。
  • 2025年12月M&A東電子工業株式会社(現アルインコイーテック株式会社)が株式会社モリヤマ茨城を吸収合併。
  • 2026年3月商号変更東京仮設ビルト株式会社をアルインコビルテクノ株式会社に商号変更。
  • 2026年3月商号変更東電子工業株式会社をアルインコイーテック株式会社に商号変更。
  • 2026年3月営業本部、物流本部、安全統括部を新たに設置。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結配当性向40%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    コア事業の進化と事業ポートフォリオ再構築

    主力事業の競争力を高めるとともに、新たな収益の柱を育てるため、事業ポートフォリオの見直しを進める。

  2. 02

    資本コストや株価を意識した経営の実現

    資本効率を向上させ、株主価値を高める経営を推進する。

  3. 03

    連結配当性向目標40%と累進配当の実施

    株主還元を強化するため、連結配当性向40%を目標とし、累進配当(段階的な増配)を実施する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,471人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は699万円で、9期前と比べて+17.2%平均年齢は40.8歳、平均勤続年数は13.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,050
2018年3月1,287
2019年3月1,358
2020年3月59739.813.21,450
2021年3月60439.713.11,367
2022年3月61840.113.51,432
2023年3月63240.513.91,481
2024年3月64240.513.71,437
2025年3月66640.613.01,425154
2026年3月69940.813.31,471150

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率7.6%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)65.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社16(国内 11 / 海外 5、うち連結子会社 16) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
兵庫工場 — 兵庫県丹波市2,462百万円
建設機材 関連事業
福知山物流センター — 京都府福知山市2,258百万円
建設機材 関連事業
本社 — 東京都八王子市2,092百万円
電子機器 関連事業
本社 — 三重県伊賀市1,919百万円
建設機材 関連事業
川越機材センター — 埼玉県川越市1,898百万円
レンタル 関連事業
本社 — 静岡県掛川市1,460百万円
住宅機器 関連事業
高槻機材センター — 大阪府高槻市890百万円
レンタル 関連事業
高槻事業所 — 大阪府高槻市844百万円
住宅機器 レンタル 関連事業
関東地区 さいたま営業所(さいたま市岩槻区)他13営業所815百万円
レンタル 関連事業
本社 — インドネシア共和国ブカシ市771百万円
レンタル 関連事業
ほか25件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    アルインコ富山㈱
    富山県射水市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    東京仮設ビルト㈱(注)7
    埼玉県川口市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱光モール
    大阪府藤井寺市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    オリエンタル機材㈱
    沖縄県中頭郡 西原町 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱シィップ
    新潟市秋葉区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    エス・ティ・エス㈱
    名古屋市天白区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    双福鋼器㈱(注)5
    三重県伊賀市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    昭和ブリッジ販売㈱
    静岡県掛川市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    東電子工業㈱(注)7
    東京都八王子市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ウエキン(注)4
    大阪府東大阪市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    蘇州アルインコ金属 製品有限公司(注)2
    中華人民共和国 江蘇省蘇州市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    ALINCO (THAILAND) CO.,LTD. (注)2
    タイ王国 サムットサコン県 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社4社を開く
  • ALINCO SCAFFOLDING (THAILAND) CO.,LTD. (注)2、4タイ王国 チャチューン サオ県70%
  • SIAM ALINCO CO.,LTD. (注)3タイ王国 チャチューン サオ県49%
  • PT.ALINCO RENTAL INDONESIA (注)2、4インドネシア 共和国 ブカシ市100%
  • PT.ALINCO SCAFFOLDING INDONESIAインドネシア 共和国 ブカシ市83%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は626億円営業利益22億円前期と比べると増収増益で、売上が+1.6%、利益が+0.0%。

売上高
+1.6%
626億円
営業利益
+0.0%
22億円
純利益
-10.0%
18億円
営業利益率
3.5%
前期比 -0.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高652億円626億円
営業利益30億円22億円
純利益22億円18億円
1株あたり配当¥45¥45

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は164億円、営業利益は8億円。前年の2025年1Qと比べると、売上は+13.1%、営業利益は+33.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2024年1Q14185.79
2024年2Q15164.06
2024年3Q15553.24
2024年4Q1321
2025年1Q14564.17
2025年2Q16374.33
2025年4Q30892.910
2026年2Q317134.19
2026年4Q30992.99
2027年1Q16484.95

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は350億円から626億円へ1.8倍に増えた。直近期の営業利益率は3.5%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
タイ王国(チャチューンサオ県)にALINCO OCT SYSTEM SCAFFOLDING CO.,LTD. (現 ALINCO SCAFFOLDING (THAILAND) CO.,LTD.)を設立。
2013年3月3503016
インドネシア共和国(ジャカルタ)にPT. ALINCO RENTAL INDONESIAを設立。
2014年3月3933823
タイ王国(チャチューンサオ県)にSIAM ALINCO CO.,LTD.を設立。
2015年3月4223822
ベトナム社会主義共和国(ホーチミン市)にALINCO ELECTRONICS VIETNAM CO.,LTD.を設立。
2016年3月4383723
双福鋼器株式会社(三重県伊賀市)を子会社化(持株比率 51%)する。
2017年3月4462516
中華人民共和国(江蘇省蘇州市)に阿禄因康健康科技(蘇州)有限公司を設立。
2018年3月5013117
2019年3月5393319
双福鋼器株式会社(三重県伊賀市)を完全子会社化する。兵庫第一工場を兵庫第二工場へ集約し、兵庫第一工場を兵庫物流センターへ、兵庫第二工場を兵庫工場へそれぞれ改称。
2020年3月5563522
株式会社シィップ(新潟市秋葉区)を完全子会社化する。
2021年3月5332917
PT. KAPURINDO SENTANA BAJA(インドネシア共和国ブカシ市 現 PT. ALINCO SCAFFOLDING INDONESIA)を子会社化する。
2022年3月553115
つくば機材センター(茨城県つくば市)を開設。
2023年3月6073615
東電子工業株式会社(現アルインコイーテック株式会社)が株式会社モリヤマ茨城を完全子会社化する。
2024年3月5792920
東電子工業株式会社(現アルインコイーテック株式会社)が株式会社モリヤマ茨城を吸収合併。
2025年3月61622273.620
東京仮設ビルト株式会社をアルインコビルテクノ株式会社に商号変更。
2026年3月62622283.518

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高626億円のうち、営業利益として残るのは22億円3.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は18億円、売上の2.9%にあたる。営業利益率は業種中央値5.3%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金73.8%462億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金22.7%142億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.5%22億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
26.2%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.7pt
3.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.3pt
2.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比0.5pt
5.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが34億円、投資CFが−36億円で、差し引きのフリーCFは−2億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は66億円で、売上の1.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月25−26−2−138
2014年3月31−240746
2015年3月16−5562−3973
2016年3月38−43−13−554
2017年3月42−26−81663
2018年3月38−608−2250
2019年3月50−6710−1743
2020年3月49−31−121850
2021年3月53−47−2654
2022年3月27−376−1051
2023年3月27−3725−1066
2024年3月17−5337−3666
2025年3月54−56−1−268
2026年3月34−365−266

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は733億円。このうち返さなくてよい自己資本が336億円で、自己資本比率は45.8%(業種中央値59.8%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月29315314052.0
2014年3月33517416151.7
2015年3月44822722150.5
2016年3月45123821352.6
2017年3月46424821653.4
2018年3月51126224950.1
2019年3月53926427547.4
2020年3月54427427048.7
2021年3月55427727749.8
2022年3月58227530747.2
2023年3月63728435344.6
2024年3月68330537844.7
2025年3月70932038945.1
2026年3月73333639745.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
66億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
207億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
131億円
在庫として抱えている分
負債合計
397億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
68
/ 100
安定性自己資本比率31 / 40
収益力営業利益率7 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

金属製品 87社との比較

同じ金属製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り87社中20位あたり、逆に低いのは自己資本比率87社中70位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
5.4%/中央値 5.9%
P25 2.5%P75 8.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
3.5%/中央値 5.3%
P25 2.5%P75 8.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
45.8%/中央値 59.8%
P25 47.8%P75 70.0%
売上成長率前期からの売上の伸び
1.6%/中央値 1.9%
P25 -1.7%P75 3.9%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.0%/中央値 3.0%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,124で、1年前と比べて+9.4%過去52週の値幅のなかでは61%の位置にある。

¥1,124-1.2%1ヶ月+3.4%1年+9.4%時価総額236億円
過去52週の値幅
安値¥1,000高値¥1,204

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)12.8倍
PER (会社予想)10.4倍
PBR0.67倍
配当利回り4.00%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で株価はほぼ横ばいだが、週足では緩やかな上昇傾向が見られる。25日移動平均線は1089.12円で、株価はそれをわずかに下回る水準。52週高値1204円に対して約10%安く、52週安値1000円からは約8%高い。出来高は変動が大きく、7月17日に9.5万株超と急増した後、8月に入り4万株前後に落ち着いている。株価は1082円と、200日線(1067.79円)を上回っており、中期的なトレンドは維持している。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 72/100)

PER12.51倍は同業界平均18.56倍を大幅に下回り、予想PER10.1倍とさらに割安。PBR0.64倍は平均1.16倍を下回り、ROE5.4%に対して株価は純資産を大きく下回る。配当利回り4.16%は平均3.73%を上回り、配当性向67.8%と高水準だが、業績は横ばいで成長性は限定的。割安ではあるが、収益性の低さと成長鈍化が配当の持続性に影響する可能性がある。

指標この会社業種平均
PER (実績)12.8倍49.7倍
PER (予想)10.4倍
PBR0.67倍1.13倍
ROE5.4%6.3%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

足場レンタルと物流機器の両輪で安定した収益を誇るが、建設需要と物流投資の動向が業績を左右する。強気派は、2025年3月期に増収増益を達成し、物流倉庫の自動化投資が追い風になると見る。一方、弱気派は、2026年3月期の増収減益予想や、公共工事の減少、建設コストの上昇が懸念材料と指摘。また、株価は1年で5.4%の上昇に留まり、市場の期待が低いとも言えるが、低PBR0.64倍で配当利回り4.16%と、株主還元を評価する向きもある。投資論点は、建設需要の持続性と物流投資の拡大が、収益を伸ばし続けるかどうか。

プラスに働く材料7
  • 増収基調の継続

    2025年3月期は減収から増収に転じ、売上高が過去最高水準。

  • 物流投資の拡大

    EC市場の成長で物流倉庫の需要が高まり、ラックやパレット販売に寄与。

  • 株主還元の厚さ

    配当利回り4.16%と高く、PBR0.64倍で下値不安が少ない。

  • 予想PER10.1倍と割安感決算発表後影響

    実績PER12.51倍に対し予想PER10.1倍。収益改善を見込めば評価は割安

  • 配当利回り4.16%で下支え継続影響

    配当利回り4.16%と高く、インカムゲイン狙いの買いが入りやすい

  • PBR0.64倍と純資産割れ水準継続影響

    PBR0.6402倍。株価が1株純資産の約64%で、資産価値から見て割安

  • 売上高626億円と増収基調通年影響

    売上高は616億円→626億円と増加し、増収基調が続いている

マイナスに働く材料7
  • 減益計画の存在

    2026年3月期は営業減益予想で、収益の伸びが鈍化。

  • 建設需要の減速

    公共工事の減少や建設コスト高で足場需要が伸び悩む。

  • 競争の激化

    レンタル市場は価格競争で、規模拡大しても利益率が低下。

  • 純利益18億円と前期から2億円減通年影響

    2026年3月期の純利益は18億円と前期20億円から減少。増収なのに最終益は悪化

  • ROE5.4%と低い資本効率継続影響

    ROE5.4%と資本収益性が低く、成長期待が持ちにくい

  • 売上高の伸びは1.6%に留まる通年影響

    売上高626億円は前期比約1.6%増。成長が鈍くバリュエーション拡大が難しい

  • 外国株主比率2.84%と需給細り不定影響

    外国株主比率2.84%と低く、機関投資家の売買参加が少ない

次の決算で確かめる点
足場レンタル稼働率
レンタル収益の柱で、設備稼働状況を示す。
物流機器売上高
成長分野で、EC関連需要の影響を受ける。
建設投資動向
足場需要を左右するマクロ指標。
営業利益率
市況変動下での収益性の変化を確認する。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり45で、前期から+2.3%いまの株価に対する利回りは4.00%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥45
1株あたり
配当利回り
4.00%
いまの株価に対して
配当性向
67.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月3635.2
2018年3月372.838.3
2019年3月370.037.5
2020年3月382.743.1
2021年3月380.054.5
2022年3月405.3136.4
2023年3月400.046.0
2024年3月412.534.1
2025年3月434.983.9
2026年3月442.367.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥45

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ9,687人。区分でいちばん多いのは個人・その他61.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が35.2%を占め、残る64.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他53.455.956.258.960.861.1
事業法人26.526.426.025.025.225.1
金融機関14.513.312.511.711.110.0
自己株式5.85.75.55.45.35.1
外国法人5.23.34.33.02.12.8
証券会社0.31.20.91.30.70.9
外国人個人0.00.00.00.00.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01アルメイト㈱14.99
02アルインコ共栄会6.54
03日本マスタートラスト 信託銀行㈱(信託口)6.39
04アルインコ従業員持株会3.63
05井上雄策2.98
06井上敬策2.73
07㈱日本カストディ銀行(りそな銀行再信託分・㈱関西みらい銀行退職給付信託口)2.14
08阪和興業㈱1.50
09㈲エスアイエム1.37
10井上康子1.26

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−4%、1株純資産は14期で+96%。直近期のROEは5.4%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月9285711.39.930.2
2014年3月12996514.29.327.6
2015年3月1201,10311.29.329.8
2016年3月1121,1569.99.027.3
2017年3月791,2096.712.735.2
2018年3月821,2476.713.838.3
2019年3月931,2917.410.537.5
2020年3月1091,3348.37.243.1
2021年3月851,4296.212.754.5
2022年3月231,4131.636.7136.4
2023年3月791,4505.512.546.0
2024年3月1011,5466.710.234.1
2025年3月991,6096.310.783.9
2026年3月881,6805.412.467.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

26名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は26名。2026/3期の役員報酬は総額267百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
井上雄策代表取締役会長82628,903
小林宣夫代表取締役社長 兼 社長執行役員6957,305
岡本昌敏取締役 兼 専務執行役員6732,267
井上智晶取締役 兼 専務執行役員 営業本部長 兼 生産本部担当 兼 技術開発本部担当54198,512
坂口豪志取締役 兼 常務執行役員 営業本部副本部長 兼 海外レンタル事業部長 兼 経理本部担当6431,672
水野浩児取締役581,000
細川明子取締役62
吉井敏憲取締役(常勤監査等委員)642,300
衣目成雄取締役(監査等委員)46300
野村新平取締役(監査等委員)43
小嶋博隆常務執行役員 安全統括部担当
西岡俊浩常務執行役員 営業本部付[担当]住宅機器セグメント フィットネス事業部長 兼 業務部長 兼 物流本部担当
残りの役員14名を開く
氏名役職年齢保有株数
山本和弘常務執行役員 営業本部付[担当]建設機材セグメント、レンタルセグメント(仮設リース事業部)
川上義広常務執行役員 総務人事本部担当
小土井晃雅上席執行役員 営業本部付[担当]住宅機器セグメント 住宅機器事業部長
鶴山伸治上席執行役員 経理本部長
佐倉広太郎上席執行役員 アルインコイーテック㈱ 代表取締役社長
神藤和行上席執行役員 営業本部 建設機材事業部長
鶴留朋広執行役員 営業本部付[担当]建設機材事業部 営業戦略室、仮設リース事業部 営業部
青山憲吾執行役員 アルインコビルテクノ㈱ 代表取締役社長595,891
勘木正博執行役員 営業本部付[担当]レンタルセグメント(オクト事業部)オクト事業部長 兼 営業部長
吉岡寛子執行役員 総務人事本部長 兼 法務部長
杉本龍司執行役員 営業本部付[担当]電子機器セグメント 電子事業部長
安田浩一執行役員 生産本部長 兼 技術開発本部長 兼 営業本部DX推進室長
竹田奈穂47
楢﨑隆章74

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)51011042022745
社外取締役424246
取締役(社内)1161616

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,509字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社の企業集団等は、子会社19社で構成され、建設用仮設機材の製造・販売・レンタル、住宅・建築現場用アルミ製品及びフィットネス機器の製造・販売、電子製品等の製造・販売を主な事業内容とし、更に各事業に関連する物流、研究及びその他のサービス等の事業活動を展開しております。 その主な事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであり、これらは各セグメントと同一の区分であります。 建設機材関連事業 :    連結財務諸表提出会社(以下アルインコ㈱という)が主として国内の得意先へ製造販売または仕入販売しております。オリエンタル機材㈱もアルインコ㈱の製品を販売しております。双福鋼器㈱は物流保管設備機器などを製造販売、㈱ウエキンは各種金属金型の設計・製作ならびに金属プレス加工をしております。  また、蘇州アルインコ金属製品有限公司やALINCO(THAILAND)CO.,LTD.が製造した製品を日本国内や中華人民共和国、タイ王国、インドネシア共和国などへ販売しております。  なお、これら海外における製造子会社の販売は、タイ王国においてALINCO SCAFFOLDING(THAILAND)CO.,LTD.を通して行っております。 レンタル関連事業 :    アルインコ㈱が製造した製品の一部を、自社運用資産として得意先にレンタルしているほか、オリエンタル機材㈱もレンタルを行っております。  東京仮設ビルト㈱は足場工事の施工を行う会社であります。  また、ALINCO SCAFFOLDING(THAILAND)CO.,LTD.はタイ王国において、PT. ALINCO SCAFFOLDING INDONESIAはインドネシア共和国において、それぞれレンタル事業を展開しております。  なお、PT. ALINCO RENTAL INDONESIAは、PT. ALINCO SCAFFOLDING INDONESIAに機材センターを賃貸しております。SIAM ALINCO CO.,LTD.は、ALINCO SCAFFOLDING (THAILAND) CO.,LTD.に出資をしております。 住宅機器関連事業 :    蘇州アルインコ金属製品有限公司が製造した製品をアルインコ㈱が販売しております。アルインコ㈱は蘇州アルインコ金属製品有限公司以外からも仕入れて販売しております。  ㈱光モールは、アルミ型材や樹脂モール材などを仕入販売しております。  ㈱シィップは据置式昇降作業台などを、エス・ティ・エス㈱は測量機器などを、昭和ブリッジ販売㈱はアルミ製ブリッジなどをそれぞれ製造販売しております。これら3社の製品の一部はアルインコ㈱も販売しております。  また、阿禄因康健康科技(蘇州)有限公司はアルインコ㈱からフィットネス機器の検品作業の一部を受託しております。 電子機器関連事業 :    アルインコ㈱が主として国内外の得意先へ製造販売を行っており、アルインコ富山㈱も製造販売を行っております。  また、アルインコ富山㈱はアルインコ㈱から加工・組立など製造工程の一部を受託しており、東電子工業㈱はプリント配線板の設計及び製造販売を行っております。瀋陽アルインコ電子有限公司ならびにALINCO ELECTRONICS VIETNAM CO.,LTD.はアルインコ㈱から無線通信機器の開発・設計の一部を受託しております。 (注) 2026年3月21日付で東京仮設ビルト㈱の商号をアルインコビルテクノ㈱に、東電子工業㈱の商号を アルインコイーテック㈱にそれぞれ変更しております。
経営方針・対処すべき課題925字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営方針 当社グループは、「社会に貢献」「会社の発展」「社員の成長」を経営の基本理念として掲げております。この理念に基づき良質な製品・サービスを幅広く社会に提供し、コンプライアンスに沿った企業活動を通じ適正な利益を確保することを目指しております。また株主への利益還元を重視すると同時に取引先・社員・地域住民等関係各位の信頼と期待に応え社会的責任を果たすことにより、永続的な会社の発展を図ります。 (2) 経営環境並びに優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 次期の経営環境見通しにつきましては、国内需要が底堅く推移することから、景気の回復基調は維持されることが期待される一方、中東情勢の悪化によるコストプッシュ型のインフレ懸念や米国の政策動向による世界経済への影響など、景気の下振れリスクも懸念されることから不確実性の高い経営環境が継続すると思われます。 当社グループの主な関連業界である建設及び住宅関連業界においては、人手不足や建設コストの高止まりによる供給制約が民間設備投資の抑制要因となるものの、国土強靭化に対する社会的な要請を背景に、公共投資は堅調な推移が見込まれ、建設投資の増勢基調は継続するものと予想されます。 当社グループでは、今後の中長期の飛躍を図るため、2024年4月3日に2025年3月期(第55期)から2027年3月期(第57期)までの3カ年を実行期間とする「中期経営計画2027」を公表し、「コア事業の進化と事業ポートフォリオの再構築」「資本コストや株価を意識した経営の実現」「連結配当性向目標40%に加え累進配当を実施」をポイントとした経営計画の実現に向けた取り組みを進めております。なお、「中期経営計画2027」につきましては、2026年5月1日付で数値目標を修正しております。 「中期経営計画2027」の最終年度となる次期についてもこれらの取り組みを一層強化してまいります。
事業等のリスク3,304字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は有価証券報告書提出日現在において判断したものであります。 (1) 建設動向に関するリスク 当社グループの建設機材関連事業及びレンタル関連事業においては建設用仮設機材の製造・販売ならびにレンタルを事業としており、当該事業は建設投資動向の影響を受ける傾向にあります。そのため、建設需要の減少や関連価格の大幅な変動が起こった場合は当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクに対し、当社グループでは、当該リスクの対応策として、関連する事業の深耕及びその他の事業の業容拡大により事業基盤の安定を推進しております。 (2) 新設住宅着工戸数の動向に関するリスク 当社グループのレンタル関連事業における低層用仮設機材レンタルは主に住宅の建築時に使用されるため、当社グループの業績は新設住宅着工戸数の増減に少なからず影響を受けております。新設住宅着工戸数は一般経済情勢、金利動向、地価動向、建築基準法、税制等様々な要因の影響を受けますので、その結果によっては当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクに対し、当社グループでは、当該リスクの対応策として、関連する事業の深耕及びその他の事業の業容拡大により事業基盤の構築を推進しております。 (3) 海外進出に関するリスク 当社グループの中国や東南アジアで行っております主に製造・販売及びレンタル活動による海外進出につきましては、各国における政治情勢の大幅な変動、経済状況の大幅な悪化、テロや紛争の発生、予期しない法律または規制の変更などによって海外における事業活動の縮小・停止が生じた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクに対し、当社グループでは国際情勢や各国の政策・法規制の動向を注視するとともに管掌する各事業部門と各拠点におけるコミュニケーション強化を図り、各地の状況をモニタリングするなど変動等によるリスクに対する戦略の見直しを適宜行い対応しております。 (4) 海外生産拠点への依存に関するリスク 当社グループの住宅機器関連事業においては、子会社の蘇州アルインコ金属製品有限公司を始め数社において海外委託生産を行っており、その主な国は中国であります。生産委託先のある国々の政治情勢の大幅な変動、経済状況の大幅な悪化、テロや紛争の発生、予期しない法律または規制の変更などによっては、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクに対し、当社グループでは、生産拠点の分散化や仕入先との関係強化を図るとともに、各海外生産拠点における生産管理体制の強化等を行うことにより、リスクの最小化に努めております。 (5) 為替の変動に関するリスク 当社グループの建設機材関連事業及び住宅機器関連事業などにおいては海外委託生産を行っており、総仕入高に対する外貨建仕入高の割合が大きくなっております。当社グループは今後もコストダウンによる価格競争力を保持し販売シェア拡大のため、海外委託生産を継続する方針でありますが、取引は大部分が米ドル建てで行われており、為替相場が変動した場合、当社グループの業績が影響を受ける可能性があります。 当該リスクに対し、当社グループでは、仕入コストの安定を目的として先物為替予約取引による為替ヘッジを行っております。 (6) 原材料価格、エネルギー価格に関するリスク 当社グループは、主力製品である建設用仮設足場材やアルミ製昇降器具などは、鋼材やアルミニウムを主な原材料としております。また製造の過程で使用する電力を適宜調達しております。 このため、不安定な国際情勢や想定以上の円安の継続などを要因として、急激な原材料価格やエネルギー価格の高騰が生じた場合、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。 当該リスクに対し、調達先の見直しや生産合理化などの生産性向上を含むコスト削減及び製品価格への一部転嫁(値上げ)などを行っております。 (7) 製品及び施工の品質管理に関するリスク 当社グループは、製造・販売する製品及び施工に関する安全性を確保し、顧客に「安全」「安心」を提供することが経営上の重要な課題であり、社会的責任であると認識しております。 製品や施工の品質に予期せぬ不適合や瑕疵が認められた場合には、当社グループの業績や社会的信用に重大な影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクに対し、当社グループは「顧客視点」「現場視点」の重要性を認識し、自主行動計画(法令の遵守・自主行動計画の確立・品質管理及び安全管理・事故情報の収集と提供・重大事故発生時の対応・製品安全管理体制の維持)に関する基本方針を定め、製品及び施工の品質及び安全の管理に努めております。 (8) 建設業法に関するリスク 当社グループのレンタル関連事業が取得している一般建設業の「とび・土工工事業及び内装仕上工事業」の許可票は1件当たりの請負金額が500万円未満の請負工事においては必要とされておりません。 しかしながら当社のレンタル関連事業の主な取引先は住宅会社、建設会社、工務店、リフォーム業者であり、取引を行う場合一般建設業の許可については必須事項となっておりますので、一般建設業の許可の取消や停止事由が発生した場合は当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクが顕在化する可能性は、現時点では認識しておりませんが、関連する法令遵守の周知徹底を図ってまいります。 (9) 情報セキュリティに関するリスク 当社グループは、事業活動において顧客情報及び取引先の機密情報や個人情報等を保有しております。 このため、サイバー攻撃やコンピュータウイルス感染などによる個人情報等の漏えい、重要データの破壊等が発生した場合、生産や業務の停止による事業活動の停滞や社会的信用の失墜等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクに対し、これらの重要な情報については外部流出や改ざん等が無い様、外部環境変化に合わせたセキュリティ対策機器、ソフトウエアの導入などの技術的対策を進めるとともに、従業員に対する教育訓練など、人的な対策を実施しリスク低減に取り組んでおります。 (10) 人材確保、人材育成に関するリスク 当社グループは、企業価値の向上を目的とした人的資本への投資による付加価値の向上を推進しており、従業員のスキル・能力向上のための育成、労働環境の整備に取り組んでおります。 国内における少子高齢化の進展に伴って優秀で多様な人材が確保出来ない場合や、育成が不十分だった場合には、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。 当該リスクに対し、当社グループでは従業員のスキル・能力向上のため、各種研修制度の充実や高度専門人材の獲得などに取り組んでおります。また多様な人材が尊重される職場風土を醸成するとともに、多様な働き方を可能とする職場環境の整備に取り組んでおります。 (11) 気候変動・環境に関するリスク 当社グループは、気候変動に伴う社会動向を重要課題と認識しております。 脱炭素社会への移行に向けて炭素税の導入等がなされた場合や、夏季の気温上昇が想定以上に推移する等した場合には、当社グループの事業活動に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクに対し、当社グループはサステナビリティ委員会を設置しCO2排出量の削減に取り組んでおります。 また、事業活動における騒音・振動などの要因により社会環境に悪影響を及ぼした場合、事業活動が制約を受けるリスクがあることから環境関連法令を遵守するための必要な措置を講じております。
経営成績の分析 (MD&A)5,800字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況 当連結会計年度(2025年3月21日~2026年3月20日)におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善が続くなか景気は緩やかな回復傾向を維持したものの、中東情勢の緊迫化や円安の進行による物価上昇圧力の強まり、米国の通商政策の影響などにより、景気の先行きは不透明な状況で推移しました。 当社グループの主な関連業界である建設及び住宅関連業界においては、国内インフラの老朽化対応や都市再開発プロジェクトを背景に建設需要は引き続き堅調に推移しました。一方で、建設資材高騰や人手不足等の影響によって仮設機材の調達を“購買からレンタルへ”とする動向が継続するなか、一部で将来の建設計画を見据えて計画的に購買を検討する兆しが出始めたものの、当第4四半期連結会計期間には景気の先行き不透明感が強まった影響を受けて仮設機材の発注を先送りする慎重な動きとなりました。このような状況のなか、当社グループではコア事業である仮設機材の販売とレンタルの連携を強化することにより、新型足場「アルバトロス」や付加価値の高い製品群の市場シェア拡大を進めるとともに、「中期経営計画2027」(2025年3月期(第55期)から2027年3月期(第57期)まで)の実行に取り組みました。 この結果、当連結会計年度の売上高は各セグメントが堅調な推移となったことから前期比1.7%増の626億32百万円となりました。利益につきましては、前期に比べて円安が進展し海外からの調達コストが上昇したものの、売上高が増加したことによって、営業利益は前期比0.8%増の22億12百万円となりました。経常利益は外貨建て資産の評価による為替差益によって前期比3.7%増の27億77百万円となりました。また、親会社株主に帰属する当期純利益は、特別利益が減少したため前期比10.5%減の17億53百万円となりました。 各セグメントの状況は次のとおりであります。なお、セグメント区分の売上高はセグメント間の内部売上高を含んでおりません。 セグメントの名称   連結売上高   セグメント利益又は損失(△) 金額(百万円)   前期比(%)   金額(百万円)   前期比(%) 建設機材関連事業   24,674   0.4   1,971   △10.9 レンタル関連事業   17,881   △0.7   1,269   △9.8 住宅機器関連事業   14,456   3.5   △363   - 電子機器関連事業   5,620   11.0   △441   - 報告セグメント計   62,632   1.7   2,436   △4.9 調整額   -   -   340   - 連結損益計算書計上額   62,632   1.7   2,777   3.7 (注) 1 セグメント利益又は損失は、連結損益計算書の経常利益と調整を行っております。 2 セグメント利益又は損失の調整額は、主に報告セグメントに帰属しない為替差損益や支払利息などの営業外収益及び営業外費用であります。 建設機材関連事業 当事業の売上高は、前期比0.4%増の246億74百万円となりました。引き続き“購買からレンタルへ”の動きが継続しているものの、建設需要は高水準で堅調に推移しており、将来の建設計画に備えた計画的調達の兆しも出ており主力製品の「アルバトロス」を中心に販売が増加しました。 損益面では、消耗度の高い足場板などの購買を優先する傾向から、相対的に利益率の低い製品の販売が多くを占め、セグメント利益は前期比10.9%減の19億71百万円となりました。 レンタル関連事業 当事業の売上高は、前期比0.7%減の178億81百万円となりました。中高層用レンタルは“購買からレンタルへ”の動向を捉えて首都圏を中心に「アルバトロス」をはじめとした主要な製品群の稼働率が順調に推移し、低層用レンタルにおいても施工人員が安定し着実な受注対応を進めることができた結果、売上高が前期並みとなりました。 損益面では、“購買からレンタルへ”の動向に対応すべく積極的なレンタル資産への投資を継続していることから減価償却費が増加し、セグメント利益は前期比9.8%減の12億69百万円となりました。 住宅機器関連事業 当事業の売上高は、前期比3.5%増の144億56百万円となりました。当期を通じて建機レンタルなどの販路向けに高所作業台の販売が堅調であったことに加えて、コメ価格高騰による農家などの自家用米備蓄ニーズから玄米保冷庫の販売も好調が継続しました。一方で、フィットネス関連製品も電動ウォーカーなどの比較的高額品にも販売回復の傾向が出るなか、新製品をタイムリーに発売し売上高の増加に繋がったものの、消費マインドの回復力が弱く売上高は前年並みとなりました。 損益面では、売上高の増加によってセグメント利益は前期比1億60百万円改善したものの、3億63百万円の損失となりました。 電子機器関連事業 当事業の売上高は、前期比11.0%増の56億20百万円となりました。2016年5月末を期限としてデジタル化された消防無線の更新需要によって、消防無線が前期比145.9%増となり売上高の増加を牽引しました。 損益面では、売上高は増加したものの、子会社におけるプリント配線板事業において生産能力増強が遅れ、セグメント利益の改善は93百万円となり、4億41百万円の損失となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は前期末に比べ2億14百万円減少し65億69百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、次期以降の需要に対する計画的な生産による棚卸資産の増加や、消費税等や法人税等の支払額が増加したことなどから、33億50百万円の収入(前期比20億73百万円の収入減)となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出が減少したことなどから、36億26百万円の支出(前期比19億34百万円の支出減)となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れによる収入が増加したことなどから、4億84百万円の収入(前期は1億3百万円の支出)となりました。 ③ 生産、受注及び販売の状況 a.生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(千円)   前期比(%) 建設機材関連事業   26,972,025   29.3 電子機器関連事業   5,400,143   11.5 住宅機器関連事業   574,434   △61.2 合計   32,946,602   21.2 (注) 金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。 b.商品仕入実績 当連結会計年度における商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   仕入高(千円)   前期比(%) 住宅機器関連事業   8,589,295   3.1 建設機材関連事業   2,218,119   △32.0 合計   10,807,415   △6.8 (注) 金額は仕入価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。 c.受注実績 当社グループの主な製品は、そのほとんどが需要予測による見込生産を行っているため、受注実績は記載しておりません。 d.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(千円)   前期比(%) 建設機材関連事業   24,674,086   0.4 レンタル関連事業   17,881,473   △0.7 住宅機器関連事業   14,456,507   3.5 電子機器関連事業   5,620,036   11.0 合計   62,632,103   1.7 (注) セグメント間の取引については相殺消去しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.財政状態の分析 (資産) 当連結会計年度末の総資産は732億82百万円となり、前期末に比べ23億99百万円増加しました。総資産の内訳は、流動資産が429億66百万円(前期末比2億27百万円減)、固定資産が303億16百万円(前期末比26億27百万円増)となりました。総資産の主な増加要因は、主に建物及び構築物や退職給付に係る資産などが増加したことによるものです。 (負債) 負債は、397億24百万円となり、前期末に比べ8億35百万円増加しました。その内訳は、流動負債が221億94百万円(前期末比4億54百万円増)、固定負債が175億30百万円(前期末比3億81百万円増)となりました。負債の主な増加要因は、主に借入金が増加したことによるものです。 (純資産) 純資産は、親会社株主に帰属する当期純利益が17億53百万円となったことや、剰余金の配当を8億77百万円実施したことなどにより、335億57百万円(前期末比15億63百万円増)となりました。 b.経営成績の分析 経営成績及びセグメントごとの状況につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況」に記載のとおりであります。 ③ 経営成績に重要な影響を与える要因について 「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ④ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 a.キャッシュ・フローの状況 キャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 b.資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社グループは、製造販売及びレンタル事業を行うための投融資計画に基づく、各事業に必要な資金の調達として、内部資金及び外部借入による資金調達を基本方針としております。なお外部借入のうち、主に運転資金に関するものは短期資金で、投融資に関するものは長期資金での調達を基本としております。 内部資金に関しては、営業活動によるキャッシュ・フローにより継続的に資金を獲得しております。 ⑤ 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当連結会計年度の連結業績に関する目標の達成状況は次のとおりであります。 売上高は、当社グループのコア事業である建設機材関連セグメント及びレンタル関連セグメントにおいて、主力製品の新型足場「アルバトロス」を中心に販売・レンタル共に増加したことに加え、住宅機器関連セグメントにおいては建機レンタル向け高所作業台や玄米保冷庫の販売が好調に推移、さらに電子機器関連セグメントにおいて消防無線関連の更新需要を的確に捉えたことなどにより、ほぼ計画値並みの626億32百万円となり、2期連続で過去最高を更新しました。 営業利益については、売上高の増加が寄与したものの、建設機材関連セグメント及びレンタル関連セグメントにおいて製品構成や減価償却費の増加などにより利益率が伸び悩んだことや、住宅機器関連セグメントにおける円安による仕入コストの上昇、電子機器関連セグメントでの生産能力増強の進捗の遅れなどにより、営業利益は計画比28.6%減の22億12百万円となりました。 また、外貨建て資産の評価による為替差益等によって経常利益は前期比で増加したものの、営業利益の未達が要因となり計画比15.8%減の27億77百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は計画比19.6%減の17億53百万円となりました。 指標   2025年3月期 (実績)   2026年3月期 (計画)   2026年3月期 (実績)   対前期比 増減   対計画比 増減 売上高 (百万円)   61,601   63,500   62,632   +1.7%   △1.4% 営業利益 (百万円)   2,196   3,100   2,212   +0.8%   △28.6% 営業利益率 (%)   3.6   4.9   3.5   -   - 経常利益 (百万円)   2,678   3,300   2,777   +3.7%   △15.8% 経常利益率 (%)   4.3   5.2   4.4   -   - 親会社株主に帰属する 当期純利益 (百万円)   1,959   2,180   1,753   △10.5%   △19.6% 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、2025年3月期から2027年3月期までの3ヵ年を実行年度とする「中期経営計画2027」を策定し、2024年4月3日に公表いたしました。なお、「中期経営計画2027」につきましては、2026年5月1日付で数値目標を修正しております。これらの内容につきましては、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

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IR資料の開示履歴 (TDnet)
  • 決算説明資料2027年3月期 第1四半期 決算補足説明資料2026-07-17

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