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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

ダブル・スコープ

W-SCOPE Corporation6619 · Prime · 電気機器

リチウムイオン電池用セパレータ専業メーカー。ポリオレフィン微多孔膜の技術で世界の電池メーカーに供給。

概要

ダブル・スコープはリチウムイオン二次電池用セパレータとイオン交換膜の製造販売を事業とする企業である。2005年に設立され、本社を東京都品川区に置く。連結子会社に韓国のW-SCOPE KOREA、香港のW-SCOPE HONGKONGを持ち、持分法適用関連会社に韓国のW-SCOPE CHUNGJU PLANTがある。2026年1月期の連結売上高は36億円、従業員は274人。東京証券取引所プライム市場に上場するが、上場維持基準を下回り経過措置期間にある。

セパレータとイオン交換膜の二事業体制

当社グループはリチウムイオン二次電池用セパレータとイオン交換膜の2つの事業を柱とする。セパレータは正極と負極を隔離しつつリチウムイオンを通過させ、異常発熱時には孔を塞ぐ安全機能を持つ。イオン交換膜は陽イオン交換膜(CEM)、陰イオン交換膜(AEM)、双極交換膜(BEM)の三種類を製造し、水処理やリチウム精製に用いられる。2024年よりイオン交換膜事業を新規事業として本格化し、双極電気透析(BPED)モジュールの量産販売を開始した。セパレータ事業はEV需要減速で低迷する一方、イオン交換膜事業は前期比106%増の14億円の売上を計上した。

売上高急減と赤字の拡大

2026年1月期の連結売上高は36億円と前期の310億円から88%減少した。セパレータ事業の売上高は22億円、イオン交換膜事業は14億円である。営業損失は49億円、親会社株主帰属純損失は125億円に拡大した。主因はEV需要の停滞による販売数量減少と、連結子会社であったW-SCOPE CHUNGJU PLANTの持分法適用関連会社化による連結除外である。営業外費用として持分法による投資損失63億円を計上した。手元資金は271百万円と限られるが、金融機関からの調達やハンガリー政府補助金の受領見込みにより、継続企業の前提に関する不確実性はないと判断している。

韓国とハンガリーに広がる生産拠点

生産拠点は韓国に集中する。連結子会社W-SCOPE KOREA(忠清北道)が民生向けセパレータとイオン交換膜を、持分法適用関連会社W-SCOPE CHUNGJU PLANTが車載向けセパレータを生産する。2021年にはハンガリーにW-SCOPE HUNGARY PLANTを設立したが、生産開始時期は未定である。中国深圳の販売拠点W-SCOPE New Energyは2023年に閉鎖した。研究開発は韓国の両工場で行われ、超薄膜化や高耐熱セパレータ、新規メンブレンフィルムの開発に取り組む。営業体制は当社がアジア・米国市場を統括し、WSKが欧州、香港子会社が中国市場を担当する。

業界の中での役割は電池材料メーカー(セパレータ・イオン交換膜)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
36億円
営業利益
-49億円
営業利益率
-136.1%
純利益
-125億円
2026/1 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/1
事業売上構成比利益利益率
セパレータ 事業22億円61.1%-45億円-204.5%
イオン交換膜 事業14億円38.9%5億円35.7%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01リチウムイオン二次電池主力

リチウムイオン電池メーカー向けに、セパレータ(ポリオレフィン製微多孔膜)を製造販売。正極と負極を隔離し、イオン伝導性と安全性(シャットダウン特性)を提供。主に民生機器向けを韓国工場、車載向けを合弁工場から供給。

セパレータ専業メーカーとして独自の成膜技術

主要顧客リチウムイオン二次電池メーカー

主な製品・サービス1
リチウムイオン二次電池用セパレータ
数ミクロン厚の微多孔膜。電池の高性能化と安全性確保に必須の部材。

02水処理・水電解(イオン交換膜)副次

リチウムイオン電池セパレータのメンブレン技術を応用したイオン交換膜(陽イオン・陰イオン・双極)の製造販売。水処理、電気透析、リチウム精製などに利用。双極電気透析(BPED)モジュールも提供。

セパレータ技術を応用したイオン交換膜で新規参入

主要顧客リチウム精製プラント

主な製品・サービス4
陽イオン交換膜(CEM)
陽イオンのみを選択的に透過させる膜。脱塩・濃縮などに使用。
陰イオン交換膜(AEM)
陰イオンのみを選択的に透過させる膜。水処理・電気分解等に使用。
双極交換膜(BEM)
陽イオン膜と陰イオン膜を貼り合わせた膜。水の解離により酸・アルカリを生成。
双極電気透析(BPED)モジュール
双極交換膜を用いて酸・アルカリを生成する電気透析モジュール。

製品と技術

数ミクロンの微多孔膜が担う安全機能

セパレータはポリオレフィン製の微多孔膜で、厚さは数ミクロン、孔径は約100ナノメートルである。正極と負極を隔離しながらリチウムイオンの伝導性を確保し、繰り返し充放電を可能にする。異常発熱時にはポリオレフィンが溶融して孔を塞ぐシャットダウン特性により、リチウムイオンの移動を阻止し電池を安全に停止させる。製造には高分子設計、フィルム化、多孔質化の複合技術が必要であり、均一な厚さ管理と微孔分布の制御が競争力の源泉である。

陽イオン・陰イオン・双極の三種の膜

イオン交換膜は陽イオン交換膜(CEM)、陰イオン交換膜(AEM)、双極交換膜(BEM)の3種類からなる。CEMは陽イオンのみを選択透過させ、脱塩や濃縮に利用される。AEMは陰イオンを透過させる。BEMは陽イオン膜と陰イオン膜を貼り合わせた構造で、電界印加により水を水素イオンと水酸化物イオンに解離し、酸とアルカリを同時に生成する。これらを組み合わせた双極電気透析(BPED)モジュールは、リチウム精製プラント向けに供給されている。

セパレータ技術を応用したイオン交換膜事業

イオン交換膜はセパレータで培ったメンブレン技術を応用して開発された。W-SCOPE KOREAで三種類の膜とBPEDモジュールを量産し、2024年から販売を開始した。すでにPoscoグループ向けに出荷実績があり、鉱石から水酸化リチウムを精製するプラントに採用されている。今後は水処理や水電解事業への展開を計画している。セパレータ事業の需要低迷を補う新たな収益源として位置づけられ、来期以降の需要回復が期待される。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気機器のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • リチウムイオン二次電池セパレータ専業メーカーとして独自の成膜技術
  • 水処理・水電解(イオン交換膜)セパレータ技術を応用したイオン交換膜で新規参入

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

電池部材で小型ニッチ、業績急減速中

ダブル・スコープは電池関連部材を扱う小型電気機器メーカー。同業のキオクシアやイビデンは半導体・電子部品で大規模だが、当社は特定ニッチ領域に特化。売上高は2024年1月期480億円から2026年1月期36億円まで急減、営業赤字に転落しており、事業縮小局面にある。ライバルとの規模・収益性の差は大きく、業界内での存在感は限定的。

強み

  • 特定の電池部材で差別化技術を持つが、開示情報から具体的な強みは不明。
  • 2024年1月期まで売上480億円を計上、一定の規模感を示した。
  • 現状の財務データから顕著な強みを特定できず。
  • データ不足のため評価不能。

課題

  • 売上高が2年で1/10以下に減少、営業赤字拡大で事業継続リスク。
  • キオクシアやイビデンなど大手に対し規模・収益性で大きく劣る。
  • 2026年1月期予想営業利益率-136%と深刻な赤字。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

半導体材料の時価総額近傍。太字がダブル・スコープ

時価総額で並べると、掲載6社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14064日本カーバイド工業315億円11.9倍
24410ハリマ化成グループ293億円11.6倍
34973日本高純度化学285億円15.2倍
46264マルマエ244億円31.0倍
54022ラサ工業158億円17.8倍
66619ダブル・スコープ89億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(半導体材料)に従っています。

会社の歴史

沿革 23件

韓国子会社と同時に設立された2005年

2005年10月、神奈川県横浜市港北区にリチウムイオン二次電池用セパレータの開発製造販売会社として設立された。資本金は5400万円。同時に大韓民国忠清北道に子会社W-ABLE CO.,LTD.(後のW-SCOPE KOREA)を設立し、国際展開の基盤を築いた。2006年5月に本社を川崎市高津区に移転。子会社は2007年にISO14001認証を取得し、2008年には韓国知識経済部の部品素材専門企業認証を取得するなど、品質管理体制を整えた。

東証マザーズ上場から一部・プライムへ

2011年12月、東京証券取引所マザーズに上場。上場前年の2010年には韓国子会社が中小企業庁長官賞および忠清北道知事賞を受賞し、事業が成長期にあった。2015年11月には東証第一部に市場変更、2022年4月の市場区分見直しでプライム市場に移行した。上場後も台湾や中国に駐在事務所を設置し、アジア市場への販路拡大を進めた。しかし、2017年12月期以降は純損失を計上する年が続き、財務基盤の脆弱化が顕在化した。

忠州工場設立と設備投資の拡大

2016年10月、大韓民国忠清北道にW-SCOPE CHUNGJU PLANTを設立。車載向けセパレータの量産拠点として大型設備投資を実施した。この時期、売上高は2015年12月期74億円から2016年12月期90億円、2017年12月期95億円と拡大したが、固定費増加や受注変動により2017年12月期は純損失1億円を計上。以降、2018年12月期29億円、2019年12月期35億円、2020年12月期112億円と赤字幅が拡大した。設備投資の負担が経営を圧迫した。

中国子会社閉鎖とハンガリー進出

2014年2月に中国深圳にW-SCOPE New Energy (Shenzhen)を設立し、中国市場での販売拠点とした。しかし、事業環境の変化により2023年12月に閉鎖された。一方、2021年10月にはハンガリーにW-SCOPE HUNGARY PLANTを設立し、欧州での生産拠点を準備した。ハンガリー工場の稼働時期は未定だが、欧州顧客への供給体制構築を目指す。これらの動きは、特定地域への依存を減らし、グローバルな生産ネットワークを構築する戦略の一環である。

持分法変更と上場維持への道筋

2024年8月、W-SCOPE CHUNGJU PLANTを持分法適用関連会社に変更し、連結子会社から除外した。これにより連結売上高が大幅に減少した。2026年1月期末の流通株式時価総額は約95億円と、プライム市場の上場維持基準(100億円)を下回り、2027年1月期が経過措置期間となっている。会社はスタンダード市場への区分変更も視野に入れつつ、業績回復による時価総額改善を目指している。イオン交換膜事業の拡大と新規顧客開拓が鍵とされる。

年表23件を開く

2000年代

  • 2005年10月神奈川県横浜市港北区にリチウムイオン二次電池用セパレータの開発製造、販売会社として設立(資本金54,000千円)同時に大韓民国忠清北道に子会社W-ABLE CO.,LTD.(現・連結子会社)を設立
  • 2006年5月本社を神奈川県川崎市高津区に移転
  • 2007年3月子会社W-ABLE CO.,LTD. がISO14001認証を取得
  • 2007年8月同社が韓国財政経済部よりリチウムイオン電池用隔離膜製造事業に対し租税減免決定を受ける
  • 2008年2月商号変更同社がW-SCOPE KOREA CO.,LTD.に社名変更
  • 2008年12月同社が韓国知識経済部の部品素材専門企業認証取得
  • 2009年7月同社がISO/TS16949認証取得

2010年代

  • 2010年10月同社がベンチャー企業として地域経済発展に貢献したとして韓国中小企業庁長官賞及び韓国忠清北道知事賞授賞
  • 2011年1月香港に同社の子会社としてW-SCOPE HONGKONG CO.,LIMITED(現・連結子会社)を設立
  • 2011年2月創業中国深圳にW-SCOPE KOREA CO.,LTD.の駐在事務所を設立
  • 2011年12月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場
  • 2012年3月創業台湾にW-SCOPE KOREA CO.,LTD.の駐在事務所を設立
  • 2012年5月本社を東京都品川区大崎に移転
  • 2014年2月中国深圳に同社の子会社としてW-SCOPE New Energy(Shenzhen) CO., Limited(現・連結子会社)を設立
  • 2014年4月台湾のW-SCOPE KOREA CO.,LTD.駐在事務所を閉鎖(W-SCOPE HONGKONG CO.,LIMITEDに移管)
  • 2014年6月中国深圳のW-SCOPE KOREA CO., LTD. 駐在事務所を閉鎖(W-SCOPE New Energy(Shenzhen) CO.,Limitedに移管)
  • 2015年11月東京証券取引所市場第一部に市場変更
  • 2016年10月大韓民国忠清北道に当社子会社として、W-SCOPE CHUNGJU PLANT CO.,LTD.を設立

2020年代

  • 2021年10月創業W-SCOPE HUNGARY PLANT Ltd.を設立
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行
  • 2022年9月本社を東京都品川区東五反田に移転
  • 2023年12月W-SCOPE New Energy(Shenzhen) CO.,Limitedを閉鎖
  • 2024年8月商号変更W-SCOPE CHUNGJU PLANT CO., LTD.を持分法適用関連会社に変更

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/1期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 流通株式時価総額(上場維持基準)2027年1月期末を基準日とした事業年度の末日以前3か月間まで10,000百万円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    顧客・製品の多様化

    限られた大手顧客依存から脱却し、顧客やアプリケーションを多様化することで業績回復を図る。特に定置用蓄電池(ESS)や新規顧客向けハイエンド車載用電池の量産販売準備を進める。

  2. 02

    財政基盤の強化

    メンブレン技術の研究開発や設備投資を長期的に継続するため、財務基盤を強化する。資金調達計画や補助金受領などにより継続企業の前提に関する不確実性は認められないと判断。

  3. 03

    生産性の向上

    競争力確保のため、製造コストの大部分を占める生産設備の改良・革新を通じてコスト削減を図る。

  4. 04

    株式上場維持

    プライム市場の上場維持基準(流通株式時価総額100億円)を下回ったため、改善計画を策定。スタンダード市場への変更も検討し、上場廃止を回避する。

  5. 05

    持続可能な成長に向けた取り組み

    メンブレン技術による環境保全製品の提供を経営理念とし、工場省エネ化、廃棄物管理、従業員労働環境改善などESG経営を推進する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で274人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は774万円で、9期前と比べて+40.5%平均年齢は41.0歳、平均勤続年数は6.0年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年12月383
2017年12月502
2018年12月618
2019年12月55140.04.01,046
2020年12月66840.05.01,092
2021年12月66340.05.01,321
2022年12月69841.06.01,391
2024年1月74743.06.01,508
2025年1月78044.07.0314−318
2026年1月77441.06.0274−1,788

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年1月期・提出会社(単体)
女性管理職比率0.0%
縦線は目安の30%
女性の賃金(男性=100)46.5%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 3 / 海外 1、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
セパレータ事業 — 本社(大韓民国忠清北道清州市)6,418百万円
イオン交換膜事業 — 本社(大韓民国忠清北道清州市)2,189百万円
本社 — 東京都品川区8百万円
全社(共通)
主な関係会社
  • 国内
    W-SCOPE KOREA CO., LTD.
    大韓民国忠清北道清州市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    W-SCOPE HONGKONG CO., LIMITED
    中華人民共和国 香港特別行政区 尖沙咀 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    W-SCOPE CHUNGJU PLANT CO., LTD.
    大韓民国忠清北道忠州市 · 持分法適用会社
    議決権35.5%
  • 国内
    LIB Material Investment Fund 1
    大韓民国ソウル特別市 · 持分法適用会社
    議決権33.1%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年1月期の売上高は36億円営業利益-49億円前期と比べると減収で、売上が-88.4%。

売上高
-88.4%
36億円
営業利益
-49億円
純利益
-125億円
営業利益率
-136.1%
前期比 -132.9%pt

会社が出している今期の予想2027年1月期

項目会社予想前期実績
売上高60億円36億円
営業利益-24億円-49億円
純利益-44億円-125億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は14億円、営業利益は−4億円。前年の2025年1Qと比べると、売上は−90.3%、営業利益は−166.7%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2022年4Q1277
2023年1Q1151311.33
2024年2Q2352711.54
2024年3Q12897.04
2025年1Q14564.17
2025年2Q14653.46
2025年4Q19−21−110.5−50
2026年2Q15−29−193.3−54
2026年4Q21−20−95.2−71
2027年1Q14−4−28.6−20

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年12月期からの14期で、売上は23億円から36億円へ1.6倍に増えた。直近期の営業利益率は-136.1%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
台湾にW-SCOPE KOREA CO.,LTD.の駐在事務所を設立
2012年12月2344
2013年12月2711
中国深圳に同社の子会社としてW-SCOPE New Energy(Shenzhen) CO., Limited(現・連結子会社)を設立
2014年12月4575
2015年12月742118
大韓民国忠清北道に当社子会社として、W-SCOPE CHUNGJU PLANT CO.,LTD.を設立
2016年12月902519
2017年12月95−1−1
2018年12月87−33−29
2019年12月132−39−35
2020年12月185−78−112
W-SCOPE HUNGARY PLANT Ltd.を設立
2021年12月300−34−29
2022年12月4518344
W-SCOPE CHUNGJU PLANT CO., LTD.を持分法適用関連会社に変更
2024年1月480469
2025年1月310−10−32−3.2−37
2026年1月36−49−114−136.1−125

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年1月期

売上高36億円のうち、営業利益として残るのは-49億円-136.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-125億円、売上の-347.2%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価など作る・仕入れるのにかかったお金211.1%76億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金25.0%9億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-136.1%-49億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
-111.1%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比143.0pt
-136.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比353.2pt
-347.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比35.6pt
-27.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
-24.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
-6.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年1月期は営業CFが7億円、投資CFが−7億円で、差し引きのフリーCFは0億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は3億円で、売上の1.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年12月4−194−1540
2013年12月6−13−2−732
2014年12月11−1612−540
2015年12月27−369−939
2016年12月27−75114−48105
2017年12月7−143136−136105
2018年12月−9−9856−10753
2019年12月−21−162258−183126
2020年12月1−14645−14524
2021年12月23−2489−1115
2022年12月66−283417−217328
2024年1月132−510150−378120
2025年1月40−287173−2473
2026年1月7−7003

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年1月期の総資産は520億円。このうち返さなくてよい自己資本が409億円で、自己資本比率は78.5%(業種中央値61.0%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年12月101841782.7
2013年12月118991983.8
2014年12月1441113377.2
2015年12月1701244672.5
2016年12月3042079767.8
2017年12月46722923849.1
2018年12月47517829737.5
2019年12月70115254921.7
2020年12月7029960314.1
2021年12月83450433036.7
2022年12月1,3951,13326236.1
2024年1月1,7101,23847231.3
2025年1月60149710482.5
2026年1月52040911178.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年1月期の内訳
現金及び預金
3億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
-282億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
6億円
在庫として抱えている分
負債合計
111億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
70
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気機器 224社との比較

同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率224社中41位あたり、逆に低いのは営業利益率224社中223位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
-27.6%/中央値 8.0%
P25 4.2%P75 12.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-136.1%/中央値 6.9%
P25 3.5%P75 11.6%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
78.5%/中央値 61.0%
P25 48.2%P75 76.0%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-88.4%/中央値 4.1%
P25 -0.2%P75 9.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.0%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥153で、1年前と比べて-40.7%過去52週の値幅のなかでは6%の位置にある。

¥153-4.4%1ヶ月-2.5%1年-40.7%時価総額89億円
過去52週の値幅
安値¥139高値¥362

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PBR0.23倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は直近1カ月で0.65%下落し、153円。25日線(155.56円)を1.6%下回り、75日線(210.03円)、200日線(200.66円)を大きく下回る。52週高値362円からは57.7%下落、52週安値139円に接近。出来高は8月を通じて高水準で、売買が活発。8月4日、5日に157円と上昇したが、その後はもみ合い。下値は堅いが、上値も重い。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 15/100)

業績が急激に悪化しており、PERは算出不能(赤字)。PBRは0.2303倍と低いが、規模縮小に伴う簿価毀損のため割安とは言えない。ROEは-27.6%と大幅な赤字。無配で配当利回りもゼロ。同業界平均(PER30.92倍、PBR2.65倍)と比べても比較は困難。業績回復の見込みが立たず、現状の株価は割高と考えられる。

指標この会社業種平均
PBR0.23倍2.58倍
ROE-27.6%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

半導体市況の変動に業績が大きく左右される。2024年1月期までは増収だったが、2025年1月期は減収・赤字に転落し、2026年1月期はさらに売上高36億円と急減する見通し。強気派は半導体市場の回復や新製品投入による反転を期待するが、弱気派は業績悪化が構造的であり、再生の難しさを指摘する。ROEは-27.6%と大幅な赤字で、PBR0.26倍と解散価値以下に放置されている。

プラスに働く材料7
  • 半導体市場の回復期待

    半導体サイクルは一時的で、今後需要回復の可能性がある。

  • 技術力の再評価

    スパッタリングターゲットなどで独自技術を持ち、復活の芽はある。

  • バリュエーションの割安感

    PBR0.26倍と純資産以下で、市場が過度に悲観的なら反発余地。

  • 一過性損失の剥落による赤字縮小決算発表後影響

    純損失125億円と営業損失49億円の差は76億円で、特別要因が剥落すれば赤字幅は縮小

  • PBR0.23倍の解散価値継続影響

    時価総額89億円に対しPBR0.23倍と、純資産に比べ株価が大きく下回る

  • 外国人保有22.1%の買い戻し不定影響

    外国人保有比率22.1%と高く、リスク回避が和らげば買い戻しが見込まれる

  • 株価下落後のテクニカル反発不定影響

    過去1年で株価は39.5%下落し、売られ過ぎによる反発余地がある

マイナスに働く材料7
  • 業績の急激な悪化

    売上高36億円、営業利益-49億円(赤字拡大)と事業の縮小が加速。

  • 赤字継続による資金リスク

    赤字が続けば資金調達や事業継続に支障が出る可能性。

  • 競合環境の厳しさ

    半導体材料分野では海外競合が強く、シェア回復が困難。

  • 売上高の88%減という事業縮小通年影響

    26/1期売上高36億円は前期310億円から88.4%減少し、事業が急縮小

  • 営業赤字の拡大通年影響

    営業損失が▲10億円から▲49億円へ39億円悪化、赤字の拡大が続く

  • 純損失125億円による財務悪化決算発表後影響

    純損失125億円を計上し、自己資本が大きく毀損する懸念

  • 無配当と継続赤字継続影響

    配当利回り0%かつ赤字継続で、株主への還元が期待できない

次の決算で確かめる点
売上高の推移
事業規模が急縮小しており、底打ちの兆候を確認するため。
営業損益・純損益
赤字幅の拡大・縮小を監視し、事業の継続可能性を評価。
現金及び預金残高
赤字継続時の資金繰りの安全性を測る指標。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり0で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは0.00%。

年間配当
¥0
1株あたり
配当利回り
0.00%
いまの株価に対して
配当性向
39.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年12月319.5
2017年12月30.07.2
2018年12月30.039.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想

株主

有価証券報告書より

2026年1月期末の株主数は延べ25,822人。区分でいちばん多いのは個人・その他60.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が11.8%を占め、残る88.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2024年1月%2025年1月%2026年1月%
個人・その他23.923.938.648.558.160.8
外国法人50.951.220.920.015.313.8
金融機関9.813.414.910.611.79.8
外国人個人10.28.39.29.39.58.3
証券会社3.71.914.87.72.95.2
事業法人1.51.41.63.82.62.0
自己株式0.00.00.00.50.50.5

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01崔元根(CHOI WON-KUN)(弁護士法人R&G横浜法律事務所)8.38
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)8.34
03KOREA SECURITIES DEPOSITORY-SHINHAN INVESTMENT(シティバンク、エヌ・エイ東京支店)3.05
04BBH CO FOR ARCUS JAPAN VALUE FUND(株式会社三菱UFJ銀行)2.52
05JPモルガン証券株式会社1.82
06KOREA SECURITIES DEPOSITORY-SAMSUNG(シティバンク、エヌ・エイ東京支店)1.34
07株式会社日本カストディ銀行(信託口)1.16
08株式会社SBI証券1.06
09JP JPMSE LUX RE NOMURA INT PLC 1 EQ CO(株式会社三菱UFJ銀行)0.79
10KSD-MIRAE ASSET SECURITIES (CLIENT)(シティバンク、エヌ・エイ東京支店)0.72

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近3
  • 2026-08-21
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    5.09%
  • 2026-06-05
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.18%
    -1.29pt
  • 2026-05-19
    ノムラ インターナショナル ピーエルシー(NOMURA INTERNATIONAL PLC)
    新規の大量保有報告
    1.47%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−1838%、1株純資産は14期で+140%。直近期のROEは-27.6%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年12月132954.816.0
2013年12月53481.558.7
2014年12月193925.018.8
2015年12月6543515.634.911.7
2016年12月6566611.826.819.5
2017年12月−4734−0.67.2
2018年12月−92569−14.139.8
2019年12月−108418−21.3
2020年12月−299219−89.0
2021年12月−57561−14.5
2022年12月8091210.916.5
2024年1月179741.845.1
2025年1月−68902−7.5
2026年1月−226707−27.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2026/1期の役員報酬は総額51百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
崔元根代表取締役社長634,911,339
大内秀雄取締役659,878
全永鈺取締役7210,000
李俊範取締役549,327
須山敦子取締役 監査等委員52
龍田有理取締役 監査等委員58
増田庸司取締役 監査等委員47
金炳鉉取締役60

役員報酬の内訳2026/1

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)219143317
社外取締役418185

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/1期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,789字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社及び当社の関係会社は、当社と連結子会社2社(W-SCOPE KOREA CO.,LTD.、W-SCOPE HONGKONG CO.,LIMITED)並びに持分法適用関連会社2社(W-SCOPE CHUNGJU PLANT CO.,LTD.、LIB Material Investment Fund 1)の合計5社(以下、「当社グループ」)で構成されております。当社グループはリチウムイオン二次電池用セパレータ及びイオン交換膜の製造・販売を主たる事業とし、アジア、欧州及び米国等に拠点を置くリチウムイオン二次電池メーカーやリチウム精製プラントを主要な顧客としております。 リチウムイオン二次電池の主要材料は、正極材、負極材、電解液、セパレータであり、4つの主要材料以外に、銅箔、バインダー、添加剤など関連部材は、20~30点ありますが、リチウムイオン二次電池の性能と価格は主要材料によってほとんど決定されております。 当社グループの主要製品のセパレータには、一般的にポリオレフィン製の微多孔膜が用いられており、正極材と負極材を隔離しつつ、正極・負極間のリチウムイオンの伝導性を確保する役割があります。また電池が異常発熱し高温状態になった場合、ポリオレフィンが溶融して孔を塞ぐ安全機構(シャットダウン特性)により、リチウムイオンの移動を阻止して安全に電池の機能を停止させる重要な役割があり、電池の安全性を担っています。 セパレータは、リチウムイオン二次電池の繰り返し充放電機能を支える中核部品であり、製造においては高分子設計、高分子材料加工(フィルム化、多孔質化)など複数の技術が必要とされております。具体的には、数ミクロンレベルでの厚さの作り分け及び厚さ管理が要求され、さらに直径100ナノメートル前後の微孔を均一に分布させる高い技術と製造ノウハウが必要とされております。 当社製品出荷仕様 当社製品5万倍拡大写真 リチウムイオン二次電池用セパレータの最終製品への流れは、以下のとおりであります。 また、リチウムイオン二次電池用セパレータで培ったメンブレン技術を応用し、数年前からイオン交換膜の事業化に取り組んでおり、当期からイオン交換膜事業を新規事業として立ち上げました。 イオン交換膜とは陽イオン又は陰イオンのうち選択的移動分離機能をする合成樹脂膜で浄水、濃縮、抽出、脱塩、電気分解などに使用されます。 イオン交換膜には、機能別に、陽イオン交換膜(CEM: Cation Exchange Membrane)、陰イオン交換膜(AEM: Anion Exchange Membrane)及び双極交換膜(BEM: Bipolar Exchange Membrane)の3種類があります。W-SCOPE KOREA CO.,LTD.ではこの3種類のイオン交換膜及びこれらを組み合わせた双極電気透析(BPED)モジュールの量産販売を2024年より開始しております。 当社製品は、長年セパレータ事業にて蓄積された成膜技術を最大限に生かし、柔軟な製品設計と高い価格競争力を有し、すでにリチウム析出事業等に採用されています。今後はさらに水処理事業、水電解事業等に参入していくことを計画しております。 (当社グループの生産・販売・研究開発体制) 当社グループの製品(セパレータ、イオン交換膜)の製造は、連結子会社W-SCOPE KOREA CO., LTD.(以下、WSK)と持分法適用関連会社W-SCOPE CHUNGJU PLANT CO., LTD.(以下、WCP)で行っております。当社グループでは当社にてアジア、米国市場及びグループ全体での営業活動を統括し、WSKからは主に民生向けセパレータ及びイオン交換膜をアジア、欧州市場へ、WCPからは車載向けセパレータをアジア、欧州市場へ、WSKの連結子会社W-SCOPE HONGKONG CO., LIMITEDは主に民生向けセパレータを中国、香港市場へ営業活動を展開しております。また、当社グループの研究開発活動は、WSK及びWCPの開発部門にて行っており、超薄膜化及び高耐熱セパレータの開発や新規メンブレンフィルムの開発に取組んでおります。 事業の系統図は、次のとおりであります。 (以下図示)
経営方針・対処すべき課題1,893字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 世界の二次電池市場は、EV需要の一時的な減速によりEV向け電池の成長ペースはやや鈍化していますが、定置用蓄電池(ESS)など別用途への展開が期待されています。日本でも、車載用蓄電池の国内製造能力について、早期に100GWh規模を目指す方針が示されており、本格的な設備投資が計画されています。今後もEVの普及は着実に進んでいくものとみられており、再生エネルギーの拡大とともに市場は成長が続く見通しです。このような事業環境の中で事業を成長させていくには、事業規模を拡大させ企業価値を極大化していくことが投資家の皆様のご期待に応えるために重要なことであると考え、当社価値の指標をROIC(投下資本利益率)で示し、当社の付加価値について投資家様とのエンゲージメントに活用していくこととしています。 この目標を達成するために、当社グループでは以下の点を優先的に対処すべき事業上及び財務上の重要課題として取り組んでまいります。 1.事業上の対処すべき課題 ① 顧客・製品の多様化 当社グループは、これまで限られた大手顧客からの受注が大きかったため、設備投資を積極的に行い、生産能力を振り向けざるを得ない状況が続いてきました。しかし、これまでの事業環境が大きく変化し需要の低迷が続いている状況にあり、顧客やアプリケーションの多様化が業績回復の最も重要な課題と位置付けています。 ② 財政基盤の強化 当社グループは、メンブレン技術の研究開発を進化させることで事業を継続してまいりました。そのために、これからも多くの時間や多額の設備投資や研究開発投資が必要不可欠です。現在、当社グループの主要事業は厳しい環境に置かれていますが、将来の成長を確実なものにしていくため、長期的な視野に立ってこれらの投資が継続できるよう、財務基盤の強化に取り組んでまいります。 ③ 生産性の向上 当社グループは、競争力を確保するために生産性の向上に取り組んでいます。特に製造コストで大きな割合を占める生産設備の改良や革新を通して製造コストを抑えることが、業績を回復させるための重要課題と位置付けています。 ④ 株式上場維持 当社は、2026年1月期末を基準日とした事業年度の末日以前3か月間の流通株式時価総額が、9,506百万円となり、プライム市場の上場維持基準である10,000百万円を下回りました。そのため、2027年1月期は改善経過措置期間となりましたので、2026年4月10日に「上場維持基準への適合に向けた計画」を開示いたしました。 また、この経過措置期間は原則として1年間であり、2027年1月期末を基準日とした事業年度の末日以前3か月間の流通株式時価総額が10,000百万円を下回った場合は上場廃止となりますので、株式上場を確実に維持していくために、スタンダード市場への市場区分の変更もできるよう検討を進めてまいります。 ⑤ 持続可能な成長に向けた取り組み 当社グループは、メンブレン技術を通して環境保全に役立つ製品を生み出し、社会に貢献していくことを経営理念としています。また、持続可能な成長のため、工場設備の省エネ化、廃棄物の管理及び従業員の労働環境などでもESG経営を推進しています。今後もこれらの取り組みは経営の重要課題として、一層配慮した会社経営を続けてまいります。 2.財務上の対処すべき課題 当社グループは、売上高の著しい減少及び継続的かつ重要な営業損失の計上により、当連結会計年度末において継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在しています。 しかしながら、当社グループの資金面においては、当連結会計年度に営業活動によるキャッシュ・フローのプラスを計上しており、また、当連結会計年度末の手元資金の確保状況、今後の収支推移見込み、金融機関からの資金調達計画及びハンガリー政府からの補助金の受領の目途が立ったこと等を踏まえ、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないと判断しております。 なお、当社は、新規顧客とのハイエンド車載用電池向けやESS案件の量産販売の準備を進めております。また、連結子会社であるWSKは、イオン交換膜事業における顧客との一部新規契約を締結し、来期以降においても新規契約及び既存交換需要を見込んでおります。さらに、セパレータ事業においても関連会社であるWCPの主要顧客であるSamsung SDI社との現状の協議においては2027年1月期第4四半期以降からの需要の回復を見込んでおります。
事業等のリスク7,118字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ① リチウムイオン二次電池用セパレータへの収益の依存について 当社グループは、リチウムイオン二次電池用セパレータ及びイオン交換膜の製造・販売を主たる事業としており、当連結会計年度において、持分法適用関連会社であるWCPの売上高を単純合算したセパレータ事業の売上高は当社グループ(単純合算)の売上高の90.7%を占めています。当社グループが開発、製造、販売しているリチウムイオン二次電池用セパレータは国内外のESS(エナジー・ストレージ・システム)、携帯電話、ノートパソコン、電気自動車(EV)、ハイブリッドカー(HEV)など多様な分野で使用されているリチウムイオン二次電池に利用されております。そのため、経済状況の悪化等を原因とした民生用ポータブル機器や輸送用機器などの需要が縮小した場合には、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 競合他社について 当社グループは、リチウムイオン二次電池用セパレータの製造・販売を事業としている企業と競合関係にあります。この業界は、大手企業が市場シェアの大半を占めているため、当社グループは後発企業として、それらの大手企業と競合することになると認識しております。既存競合各社は、概して当社グループより大きな顧客基盤を持ち、当社グループより豊富な財源、技術的資源及び人的資源を有しています。これらの当社グループに対する優位性により、競合他社が技術革新を進め、高性能な新製品を開発・販売した場合、または当社グループの製品よりも安価な製品を提供し、さらに自社製品をより効率的に販売促進した場合などにおいて、当社グループが十分な競争力を発揮できない事態となれば、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 技術革新とライフサイクルの短期化について 当社グループは、先端の生産技術を駆使した製品を販売しておりますが、近年、リチウムイオン二次電池産業全体の技術革新が加速化しており、リチウムイオン二次電池部材全体の性能改善が強く求められる傾向があります。当社グループは、今後もリチウムイオン二次電池用セパレータの超薄膜化や耐熱性向上の為の研究開発を強化する方針であります。 しかしながら、当社グループの予測よりも早く技術革新が起こった場合、新製品の販売開始時期が遅れ、また、既存製品が陳腐化することが想定され、その結果、市場での競争力を失い当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 製品の品質にかかるリスク 当社グループでは、高品質の製品を安定して供給する努力を継続しておりますが、設備等の不良や顧客要求の厳格化等により計画通りの品質や稼働率を達成できず、結果として販売単価や生産数量が下落する可能性があります。また、当社グループではIATF16949に基づいて厳格な品質管理を実施し、出荷製品につきましては細心の注意を払っております。しかし出荷製品の不具合により、製品回収や損害賠償、取引の停止等が発生する可能性があります。このような事態が生じた場合、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ⑤ 知的財産権について 当社グループは、リチウムイオン二次電池用セパレータ及びイオン交換膜製造技術に関する特許を保有しており、今後も更なる研究開発を進め、必要に応じて特許を出願する方針であります。しかしながら、当社グループが現在出願している特許及び将来出願する特許の全てが登録されるとは限らず、当社グループの技術やノウハウを必ずしも適切に保護できるとは限りません。 また、当社グループは、第三者の知的財産権を侵害しないように常に留意し、定期的に外部の弁護士・弁理士等を通じて調査をしておりますが、万一、当社グループが第三者の知的財産権を侵害した場合には、当該第三者より製造の差し止めや損害賠償などを請求される可能性があります。その場合、当社グループの経営陣が多大な時間と労力の投入を強いられ、弁護士費用等の費用が増加し、当社グループの評判が低下することにより、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 原材料及び燃料の価格変動に関するリスク 当社グループのリチウムイオン二次電池用セパレータの主原料であるポリオレフィンはナフサを原料にして製造されています。また、設備稼働に必要な水道光熱費等は原油価格の変動に影響を受けます。そのため、これらについて供給の逼迫や遅延、価格の高騰等が生じた場合、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 特定仕入先への依存に関するリスク 当社グループがリチウムイオン二次電池用セパレータの製造において購入する資材等には、仕入先や供給品の代替が困難なものや、少数特定の仕入先からしか調達できないものがあります。当社グループで使用する資材、部品、その他の機械・装置等が、現在十分確保されていると認識しておりますが、今後、特定の仕入先における経営悪化や天災等の事情により、供給の遅延・中断や供給不足が生じる可能性があります。当社では、代替調達先を用意する努力を継続しておりますが、その場合にも安定供給が可能であるという保証はありません。また、資材価格の値上りが生じた場合、資材の調達に多額の費用が必要となる可能性があります。こうした事態が生じた場合、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に重大な悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 顧客の集中に関するリスク 当社グループの売上高は、分散化されつつあるものの、一部特定の企業によって占められており、当連結会計年度における売上高の51.5%を1社が占めております。今後も売上の多くを限られた数の顧客に依存することになると予測しております。かかる顧客が当社グループからの製品の購入を大幅に減らさないという保証はなく、また当社グループからの製品の購入を中止しないという保証もありません。そのため、かかる顧客による当社グループの製品の購入が減少した場合や、中止された場合には、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑨ カントリーリスクについて 当社グループ製品の100%は韓国で生産されております。また当社グループの海外売上高は、前連結会計年度において30,968百万円(海外売上高の割合99.7%)、当連結会計年度において3,551百万円(海外売上高の割合97.8%)であります。W-SCOPE KOREA CO.,LTD.は、販売先の現地におけるサービスを行うために、香港に子会社を設立しております。当社グループは今後も海外向けの販売を強化する計画であるため、地域展開と共に海外の子会社が増える可能性があります。したがって、顧客及び当社グループ会社が存在する国または地域の政治的、経済的情勢及び政府当局が課す法的な規制の影響またはテロ、戦争、感染症、自然災害その他の要因による社会的混乱により当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当連結会計年度末現在の韓国の法人税率は、2億ウォン以下分については10%、2億ウォン超過・200億ウォン以下分については20%、200億ウォン超過分については22%が適用されており、当連結会計年度末現在においてはW-SCOPE KOREA CO., LTD.は減免率による減免を享受することになっています。しかし、租税特例制限法上の減免税額の追徴事由が発生した場合、かかる優遇税制の適用期間の満了により当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 最近2連結会計年度の販売地域別の売上高の内訳 日本   韓国   中国   ハンガリー   その他欧州及び米国   その他   計 2025年1月期(百万円)   78   5,483   2,288   20,828   308   2,058   31,047 (構成比)(%)   (0.3)   (17.7)   (7.4)   (67.1)   (1.0)   (6.5)   (100.0) 2026年1月期(百万円)   79   2,671   55   ―   133   691   3,630 (構成比)(%)   (2.2)   (73.6)   (1.5)   (―)   (3.7)   (19.0)   (100.0) ⑩ 販売先が海外に集中しており、与信管理や取引先管理が十分に行われないリスク 当社グループはアジア及び欧米等の諸外国において主に事業展開しております。海外の国・地域においては商習慣の違いにより取引先との関係構築においても予想し得ないリスク等、予測不可能な事態が生じる可能性があります。当社グループでは、与信管理規程等各種規程を厳格に運用し、与信審査を十分に行い、特に中国市場におきましては、一部は販売協力会社を通じて販売し、また一部は前受金決済でのビジネスにより、売上債権等の未回収リスクの低減を図っております。しかし、予期しない事態により、取引先が不測の債務不履行等に陥り、当社グループが有する債権の回収が困難となる場合には、当社グループの業績等が悪影響を受ける可能性があります。 ⑪ 為替変動の影響について 当社グループ製品は、韓国で生産され、世界各国で主に米ドル建で販売活動を行っており、為替レートの変動による影響を受けております。また子会社の外貨建ての利益、費用、資産及び負債の評価は為替レートの変動による影響を受けております。 事業活動において為替変動リスクを完全に排除することは困難でありますので、今後著しい為替変動があった場合には、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑫ 設備投資にかかるリスク 当社グループは、これまで積極的に設備投資を行ってまいりましたが、今後の市場環境の急速な変化や、設備の立ち上げの遅延等により、投資決定時に比べ投資回収期間が長期化することで当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。また、当社グループが予定通りの増産計画が達成できなかった場合には、顧客の供給量に関する要求にこたえることができないなどの理由により、当社グループ製品の購入を減少させる又は中止させることで、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ⑬ 人材の確保と定着に関するリスク 当社グループは、製品を開発、製造し、製品についての顧客サポート及びマーケティングを行うため、これらの分野における経験を有する専門性の高い研究者及び装置の開発に熟知している技術者を中心に採用しなければなりません。また、韓国においては、専門性を有する人材はソウルへ一極集中傾向があり、経験者の採用に課題があります。 当社グループにおいても、主要な人材を採用及び確保できない場合、当社グループの事業運営が混乱し、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑭ 新規事業に関する投資リスク 当社グループでは、リチウムイオン電池用のセパレータの開発製造によって培ったメンブレンフィルムの生産技術を他の用途に転用すべく、新規事業として取り組んでいます。現在はメンブレンフィルムを淡水化フィルターなど工業用用途に使用する為のフィルムの開発を行っておりますが、これらが成果をもたらすという保証はなく、研究開発費用の支出の回収が困難となる可能性があります。 ⑮ 特定の人物への依存について 当社グループの取締役はそれぞれ、経営、技術開発、マーケティング、営業戦略、製造戦略等当社グループの業務に関して専門的な知識・技術を有し重要な役割を果たしています。これらの者が当社を退職した場合や、病気等の事情で業務遂行が困難となった場合、後任者の選任に関し深刻な問題に直面する可能性があり、当社グループの事業展開及び経営成績に重要な影響が生じる可能性があります。 ⑯ 法的規制等に関するリスク 当社グループが事業を行っている国及び地域では、投資に関する許認可や輸出入規制のほか、商取引、独占禁止、製造物責任、環境、労務、特許、租税、為替等の各種関係法令の適用を受けています。当社グループは、こうした法令及び規制を遵守し公正な企業活動に努めておりますが、万一当社グループに適用される規制に反することにより、当社グループに制裁金が課されたり、一定の事業活動が強制的に停止させられたりする場合や法令・規制違反を理由とする訴訟や法的手続きにおいて、当社グループにとって不利な結果が生じた場合、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑰ 特徴的な組織構成について 当社グループはグローバルに事業を展開しており、日本本社のほか、韓国、香港に連結子会社を保有しております。その中でも、当社グループの製造拠点は韓国にあり特徴ある組織構成を構築しており、従業員は日本本社が6名、海外連結子会社が268名となっております。また当社は製造業として製造現場を最重要視し、日本本社の取締役7名のうち2名を韓国に駐在させております。 当社グループでは、今後の事業拡大に伴い人員の増強、内部管理体制の一層の充実に努め、複数の国で事業展開を行うにあたってのグループ全体のコミュニケーションの充実を図っていく方針でありますが、必要な人員が確保できない場合や内部管理体制の充実に適切かつ充分な対応ができない場合、国家間の通信手段の途絶等によりグループ全体のコミュニケーション等が迅速に行えないような場合には、当社グループにおけるガバナンスが発揮できなくなるおそれがあり、業務遂行及び事業拡大に影響を及ぼす可能性があります。 ⑱ 自然災害、操業上の事故に関するリスク 当社グループが事業を行っている国及び地域では、地震、台風等の自然災害の影響を受ける可能性があります。同様に火災等の事故災害が発生した場合、当社グループの拠点の設備等に大きな被害を受け、その一部または全部の操業が中断し、生産及び出荷が遅延する可能性があります。また、損害を被った設備等の修復のために多額の費用が発生し、結果として、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、生産設備において生じうる一定の損失を補償するために、当社グループの財産に対する損害及び製 造の中断をカバーするための保険に加入していますが、かかる保険は生じうる全ての損失や費用をカバーできない可能性があります。そのため自然災害、操業上の事故等により当社グループの制御できない事象により大きな損失を被った場合、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑲ ストック・オプションについて 当社は、新株予約権方式によるストック・オプション制度を採用しており、当連結会計年度末現在における潜在株式数は4,753,900株(第三者割当分1,199,900株含む)で、発行済株式総数58,025,700株に対する割合は、8.2%となります。当社は、当該制度が役員や従業員等の業績向上に対する意欲を持たせることを目的とした有効な制度であると認識しており、今後もストック・オプションの発行を実施する可能性があります。従いまして、当該新株予約権が行使された場合及び新たに発行・行使された場合には当社の株式価値は希薄化することになります。 ⑳ 継続企業の前提に関する重要事象等 当社グループは、売上高の著しい減少及び継続的かつ重要な営業損失の計上により、当連結会計年度末において継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在しています。 しかしながら、当社グループの資金面においては、当連結会計年度に営業活動によるキャッシュ・フローのプラスを計上しており、また、当連結会計年度末の手元資金の確保状況、今後の収支推移見込み、金融機関からの資金調達計画及びハンガリー政府からの補助金の受領の目途が立ったこと等を踏まえ、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないと判断しております。 なお、当社は、新規顧客とのハイエンド車載用電池向けやESS案件の量産販売の準備を進めております。また、連結子会社であるWSKは、イオン交換膜事業における顧客との一部新規契約を締結し、来期以降においても新規契約及び既存交換需要を見込んでおります。さらに、セパレータ事業においても関連会社であるWCPの主要顧客であるSamsung SDI社との現状の協議においては2027年1月期第4四半期以降からの需要の回復を見込んでおります。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度は、米国のトランプ政権による関税引き上げで国際貿易の分断化が進行し、ウクライナ侵攻や中東情勢の緊迫化が継続したことによる地政学リスクや、各国の政策の継続性が欠如し自国第一主義が台頭したことなどにより世界情勢の不確実性が一層高まり、世界経済は緩やかな減速傾向となりました。 このような状況において、当社グループの主力事業であるセパレータ事業では、リチウムイオン電池の需要を牽引してきたEV需要は中国では伸びているものの、当社の主力市場である欧州では、ウクライナ侵攻の長期化やエネルギー政策の影響などから、未だに需要の回復は見られませんでした。また、米国市場においては、今後の大型データセンターの需要増加を見込んで、電池メーカー各社がEV向けからESS向けに用途をシフトする動きがみられました。そのため、当社でも積極的な製品開発を進め新規案件の目途が立ってきたものの、本格的なESS電池向けの販売は2026年以降の見通しであるため、当連結会計年度の販売は総じて低調に推移しました。 また、当連結会計期間から当社グループの新しいセグメントとなったイオン交換膜事業は、W-SCOPE KOREA CO., LTD.(以下、WSK)の事業として昨年出荷が完了したPosco Argentina S.A.U.へのBPED Substack(イオン交換膜スタックモジュール)の交換需要に対する製品の製造が開始され、またPoscoグループへの新規案件として、鉱石から水酸化リチウムを精製するプラント向けの双極電気透析(BPED)モジュールの供給も始まりました。Poscoグループへの出荷は概ね順調に進みましたが、予算化していたその他の新規案件は取引先の設備投資が遅れているため契約締結が遅れており、出荷開始は未定となっています。 なお、当社グループの報告セグメントは従来「リチウムイオン二次電池用セパレータ」の単一セグメントでありましたが、第1四半期連結会計期間より、単一セグメントからセパレータ事業、イオン交換膜事業の区分に変更しております。 売上高に関しては、EV需要の停滞による販売数量減少の継続の影響やW-SCOPE CHUNGJU PLANT CO., LTD.(以下、WCP)が前第3四半期より連結子会社から持分法適用関連会社へ移行したことで、セパレータ事業の売上高は2,211百万円(前期比7.4%)となりました。また、イオン交換膜事業の売上高は、新規案件の開始がある一方で、受注に遅れが生じている案件もあることから1,419百万円(前期比106.3%)となり、連結売上高の合計は、3,630百万円(前期比11.7%)に留まり、27,416百万円の減少となりました(前期は31,047百万円)。 営業利益に関しては、売上高の減少に伴って、原材料費4,582百万円、水道光熱費3,049百万円、減価償却費3,616百万円、人件費4,424百万円それぞれ減少となりました。これは、電池需要が減少したことによりセパレータの出荷量が減少したことで生産量を抑えたことや、WCPの連結除外等により変動費・固定費が減少したことによるものです。これらにより、販売費及び一般管理費を含めた売上原価等の費用が前期比23,504百万円の減少となりました。これらの結果から、当連結会計年度の営業利益は前期比で3,911百万円減少し、4,919百万円の営業損失(前期は営業損失1,008百万円)となりました。 営業外収益は取引先の余剰在庫などに対する受取補償金150百万円などを計上しており、営業外費用としては米ドル建て債権債務で為替差損192百万円、支払利息238百万円、前第3四半期よりWCPが持分法適用関連会社となったことから、持分法による投資損失6,331百万円などを計上しております。 特別損失はW-SCOPE KOREA CO., LTD.において減損損失を579百万円、当社にてWCP株式を一部売却したことに伴い関係会社株式売却損を468百万円計上しており、結果として、税金等調整前当期純損失12,460百万円(前期は税金等調整前当期純損失3,239百万円)、親会社株主に帰属する当期純損失は12,465百万円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失3,713百万円)となりました。 当連結会計年度の平均為替レートにつきましては1米ドルが149.58円、1,000韓国ウォンが105.2円となりました。 当連結会計年度末における資産につきましては52,004百万円となり、前連結会計年度末に比べ8,074百万円減少しました。また、負債につきましては11,071百万円となり前連結会計年度末に比べ666百万円増加、純資産につきましては40,933百万円となり、前連結会計年度末に比べ8,741百万円の減少となりました。それぞれの主な要因は以下のとおりであります。 (資産) 流動資産につきましては3,863百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,898百万円の減少となりました。これは主として、営業未収入金が803百万円、短期貸付金が593百万円増加した一方で、売掛金が2,946百万円、棚卸資産が1,216百万円減少したことによるものであります。固定資産につきましては48,141百万円となり、前連結会計年度末に比べ5,175百万円の減少となりました。これは主として、投資有価証券が3,718百万円、建設仮勘定が921百万円減少したことによるものであります。 (負債) 流動負債につきましては8,566百万円となり、前連結会計年度末に比べ74百万円の増加となりました。これは主として、短期借入金が834百万円減少した一方で、未払金が358百万円、買掛金が291百万円、1年内償還予定の社債が270百万円それぞれ増加したことによるものです。固定負債につきましては2,505百万円となり、前連結会計年度末に比べ592百万円の増加となりました。これは主として、長期借入金が374百万円、退職給付に係る負債が240百万円増加したことによるものであります。 (純資産) 純資産につきましては40,933百万円となり、前連結会計年度末と比べ8,741百万円の減少となりました。これは主として、為替換算調整勘定が3,289百万円増加した一方で、利益剰余金が12,465百万円減少したことによるものであります。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度末に比べ9百万円増加し、271百万円となりました。なお、前期第3四半期より、連結子会社であったW-SCOPE CHUNGJU PLANT CO., LTD.が連結を外れて持分法適用関連会社になっております。 当連結会計年度末における各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは745百万円の収入(前期は4,008百万円の収入)となりました。これは主として、税金等調整前当期純損失の計上12,460百万円、減価償却費の計上1,533百万円、減損損失の計上579百万円、持分法による投資損失の計上6,331百万円、売上債権の減少2,937百万円、棚卸資産の減少1,216百万円によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは727百万円の支出(前期28,748百万円の支出)となりました。これは主として、有形固定の売却による収入803百万円、関係会社株式の売却による収入250百万円があった一方で、有形固定資産の取得による支出1,135百万円、短期貸付けによる支出593百万円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは22百万円の収入(前期17,278百万円の収入)となりました。これは主として、短期借入金の返済による支出624百万円があった一方で、新株予約権の行使による新株の発行による収入423百万円、短期社債の発行による収入270百万円によるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a. 生産実績 当連結会計年度における生産実績は、次のとおりであります。 事業部門の名称   当連結会計年度(自  2025年2月1日至  2026年1月31日) 生産高(百万円)   前年同期比(%) セパレータ事業   6,622   25.7 イオン交換膜事業   958   194.6 合計   7,581   28.9 (注) 金額は、製造原価によっております。 b. 受注実績 当社グループの製品は、販売先からの受注による受注生産ですが、生産から納入までの期間が極めて短いため、現実的には販売先からの月次あるいは四半期の購入計画情報を基に、過去の実績、生産能力を勘案した見込生産的な生産形態を採っており、受注高及び受注残高を算出することが困難でありますので、その記載を省略しております。 c. 販売実績 当連結会計年度における販売実績は、次のとおりであります。 事業部門の名称   当連結会計年度(自  2025年2月1日至  2026年1月31日) 販売高(百万円)   前年同期比(%) セパレータ事業   2,211   7.4 イオン交換膜事業   1,419   106.3 合計   3,630   11.7 (注) 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度 (自  2024年2月1日 至  2025年1月31日)   当連結会計年度 (自  2025年2月1日 至  2026年1月31日) 販売高(百万円)     割合(%)   販売高(百万円)     割合(%) Samsung SDIグループ   27,045   87.1   ―   ― W-SCOPE CHUNGJU PLANT CO., LTD.   ―   ―   1,869   51.5 POSCOグループ   ―   ―   1,396   38.5 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 当社グループの当連結会計年度は、EV需要の停滞による電池需要が減少したことにより、当社も受注が大きく落ち込み、営業利益が前年同期比3,911百万円減少し、4,919百万円の営業損失となりました。そのため、当社価値の指標であるROIC(投下資本利益率)は、△1.55%から△10.06%に悪化しました。具体的には、イオン交換膜事業においては、一部案件の受注に遅れが生じているものの、新規案件の開始があったため、概ね前連結会計年度と同水準の売上高となりました。セパレータ事業においてはEV需要の停滞に伴い、販売数量減少の継続の影響により連結売上高が見込みを下回ったため、WCPが前第3四半期より連結子会社から持分法適用関連会社へ移行したことで変動費・固定費が減少したものの、人件費や減価償却費などの固定費を賄うための生産量が確保できなかったことが主な要因であります。 当社は、投資家の皆様の期待収益率を上回るROIC(5%以上を想定)を目標として取り組んでおります。2027年1月期連結会計年度も第3四半期まではこの需要傾向は続くと見られていますが、この機会に販売先や製品用途の多様化や新規事業の拡大に取り組んでいます。また、製造原価についても生産設備の生産効率化を進めて、価格競争力を強化する対策を行っています。そして、今後の世界的な電池需要の回復と新規事業への参入に合わせて業績回復を図ることで、ROICが改善していくものと見込んでいます。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a. 経営成績の分析 (売上高) 当社グループの当連結会計年度は、当社の主力市場である欧州でウクライナ侵攻の長期化やエネルギー政策の影響などから、未だに需要の回復は見られませんでした。また、米国市場においては、今後の大型データセンターの需要増加を見込んで、電池メーカー各社がEV向けからESS向けに用途をシフトする動きがみられました。そのため、当社でも積極的な製品開発を進め新規案件の目途が立ってきたものの、本格的なESS電池向けの販売は2026年以降の見通しであるため、当連結会計年度の販売は総じて低調に推移しました。また、前中間連結会計期間まで連結子会社であったW-SCOPE CHUNGJU PLANT CO., LTD.(以下、WCP)が連結を外れて持分法適用関連会社になったため、当連結会計年度はWCPの売上高を加算できないことが影響し、車載向け売上高が740百万円となり前年同期比96.7%の減少となり、民生向けにおいても、その売上高は1,470百万円(イオン交換膜売上を除く)となり前年同期比80.1%減少となりました。新規事業であるイオン交換膜事業については、Poscoグループへの出荷は概ね順調に進みましたが、予算化していたその他の新規案件は取引先の設備投資が遅れているため契約締結が遅れており、出荷開始は未定となっているため、当連結会計年度で1,419百万円を売上計上しています。 その結果、当連結会計年度は売上高が3,630百万円となり、前年同期比27,416百万円(同88.3%減)の減収となりました。 (売上総利益) 当社グループの当連結会計年度は、3,974百万円の売上総損失(前年同期は売上総利益1,087百万円)となりました。 主な要因は、売上高減少に伴い固定費等を賄えなかったことによるものであります。 (販売費及び一般管理費並びに営業損益) 当社グループの当連結会計年度の販売費及び一般管理費は945百万円となりました。販売費及び一般管理費のうち主要なものは役員報酬110百万円、給与手当235百万円、支払手数料133百万円、支払報酬138百万円、運送費5百万円であります。 この結果、当連結会計年度の営業損失は4,919百万円(前年同期は営業損失1,008百万円)となりました。 (営業外損益及び経常損益) 当社グループの当連結会計年度の営業外収益は、主に受取利息5百万円、助成金収入114百万円により335百万円となり、営業外費用は、主に支払利息238百万円、持分法による投資損失6,331百万円により6,828百万円となりました。 この結果、当連結会計年度の経常損失は11,412百万円(前年同期は経常損失3,239百万円)となりました。 (特別損益及び親会社株主に帰属する当期純損益) 特別損失はW-SCOPE KOREA CO., LTD.において減損損失を579百万円、当社にてWCP株式を一部売却したことに伴い関係会社株式売却損を468百万円計上しており、結果として、税金等調整前当期純損失12,460百万円(前期は税金等調整前当期純損失3,239百万円)、親会社株主に帰属する当期純損失は12,465百万円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失3,713百万円)となりました。 b. 資本の財源及び資金の流動性の分析 当社の資金需要のうち主なものは、設備投資資金のほか、材料等の仕入や研究開発費用等であります。設備投資資金につきましては、株式市場及び金融機関からの長期借入金を基本としており、運転資金につきましては、金融機関からの短期借入金を基本としております。なお、当連結会計年度における借入金残高は7,876百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び預金の残高は271百万円となっております。 c. 経営戦略の現状と見通し セパレータ事業においては、当社主力市場である欧州市場が未だ回復途上であり、EV需要の回復が待たれる状況が続いております。一方、ESS需要については、世界的にデータセンターの設備投資が続く中、急速に成長しています。当社では、既存顧客及び新規顧客とのESS用途新規案件が上期及び下期にそれぞれ量産供給を開始する予定です。2027年1月期においては、ESS向け販売はEV向けを上回る計画となります。 イオン交換膜事業では、POSCOグループからの受注は想定どおりに推移しているものの、その他の新規案件の受注に遅れが生じており、供給開始時期が不透明な状況となっているため、2027年1月期の業績見込みへの参入を見送りました。なお、今後の業績見込みはウクライナや中東の情勢により大きく影響を受ける状況が想定されます。 業績見通しの前提となる2027年1月期の平均為替レートにつきましては対1米ドル150円、対1米ドル1,400ウォンを想定しております。 2028年1月期以降についても、ウクライナや中東の情勢変化により、今後の需要やコストに大きな影響が生じる可能性はありますが、セパレータ事業では、欧州市場でのEV需要は徐々に回復していくものと想定しています。米国市場に関しては、EV需要の回復が不透明ながらESS用途の需要は大幅な拡大傾向にあります。そのため、電池メーカーも昨年から現地工場での生産品目をEV向けからデータセンター向けESS用電池への切替えを進め、当社でも当第3四半期から米国既存顧客向けにESS用セパレータの出荷が始まっており、顧客の増産計画に合わせ今後順調に出荷量を増やしていく見込みとなっています。また、その他の新規大型案件についても、取引開始の準備が想定どおり進んでおりESS用途の販売も大きな軸となり、従来の顧客へのESS案件と新規顧客へのESS案件の量産販売が順次開始されていく見込みとなっています。これらの案件が安定化する2028年1月期下期には、WSKとWCPの2工場のセパレータ設備の稼働率が大幅に回復する見込みです。また、イオン交換膜事業は、POSCOグループの2案件の安定成長に加え、受注が遅れている新規案件の取引も開始される見込みです。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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