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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

ハリマ化成グループ

HARIMA CHEMICALS GROUP, INC.4410 · Prime · 化学

松由来のトール油を基盤に、塗料・インキ・ゴム用樹脂、製紙薬品、電子材料などを展開する化学メーカー。

概要

ハリマ化成グループは、松やに(ロジン)を主原料とする天然物由来の機能性化学品を手がける化学メーカーである。1947年の創業以来、パインケミカル分野を基盤に事業を拡大し、現在は樹脂・化成品、製紙用薬品、電子材料、海外のローター事業の4セグメントを展開する。連結売上高は1,037億円(2026年3月期)、従業員数は1,691名。持株会社体制のもと、33の子会社を擁し、世界7か国に生産拠点を持つ。

4つの事業セグメントと売上高構成

ハリマ化成グループは、樹脂・化成品、製紙用薬品、電子材料、ローターの4事業を柱とする。2026年3月期の連結売上高1,037億円の内訳は、ローターが359億円(構成比34.6%)で最大、次いで製紙用薬品が287億円(27.7%)、樹脂・化成品が214億円(20.6%)、電子材料が137億円(13.2%)である。このほかに倉庫・不動産・洗剤・食品などを含むその他事業がある。樹脂・化成品とローターは原料にトール油やロジンを用いる点で共通し、製紙用薬品は紙力増強剤やサイズ剤、電子材料ははんだ付け材料や半導体レジスト用樹脂を扱う。海外売上高比率は約6割に達する。

持株会社体制とグローバルネットワーク

同社は2012年10月に持株会社に移行し、ハリマ化成グループ株式会社としてグループ全体の経営戦略を策定・推進する。子会社33社と関連会社4社から成り、国内の中核事業会社であるハリマ化成株式会社が樹脂・化成品、製紙用薬品、電子材料の製造販売を担う。海外では、米国のHarima USA, Inc.、欧州のLAWTER B.V.(世界7か国に製造拠点)、中国の杭州杭化哈利瑪化工など、各地に生産・販売子会社を配置。チェコ、マレーシア、英国にも電子材料や樹脂の拠点を持つ。持株会社によるガバナンスのもと、各子会社が地域密着型の事業を展開している。

パインケミカルに根ざした原料戦略

同社の事業基盤は、松から得られる粗トール油の蒸留技術にある。トール油を連続式真空精密分留装置で精製し、トールロジンやトール脂肪酸、テレピン油などを取り出す。これらの天然由来原料を化学的に誘導化し、塗料用樹脂、印刷インキ用樹脂、粘接着剤用樹脂、合成ゴム用乳化剤などに加工する。パインケミカルは石油化学由来製品に対するバイオマス代替としての優位性を持ち、同社はその精製・誘導体化で半世紀以上の実績を有する。2025年にはトール油蒸留パイロットプラントが日本化学会の化学遺産に認定された。

業界の中での役割は化学メーカー(樹脂・化成品、製紙薬品、電子材料)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1,038億円
営業利益
33億円
営業利益率
3.2%
純利益
23億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01樹脂・化成品主力

粗トール油を蒸留して得られるトールロジン・トール脂肪酸を原料に、塗料用樹脂、印刷インキ用樹脂、合成ゴム用乳化剤、粘接着剤用樹脂などを製造販売。

松由来のトール油を原料とする独自技術

主な製品・サービス4
塗料用樹脂
建築物・船舶等の塗料に使用される合成樹脂。
印刷インキ用樹脂
商業印刷・新聞印刷などに用いられるインキ用樹脂。
合成ゴム用乳化剤
自動車タイヤなどのスチレンブタジエンゴム製造時の乳化重合に使用される。
粘接着剤用樹脂
ラベル・シール等の粘着剤や接着剤に使用される樹脂。

02製紙用薬品主力

段ボール等の紙に強度を付与する紙力増強剤、耐水性・印刷適性を与えるサイズ剤、塗工剤・バリアコート剤などを製造販売。

主な製品・サービス3
紙力増強剤
紙の強度を高めるための薬品。
サイズ剤
紙に耐水性や印刷適性を与え、インキのにじみを防ぐ薬品。
塗工剤・バリアコート剤
紙の表面処理やバリア性向上のための薬品。

03電子材料準主力

はんだ付け材料、半導体レジスト用樹脂、熱交換器用アルミろう付け材料などを製造販売。自動車・家電・半導体等の電子部品接合や製造工程に使用。

主な製品・サービス3
はんだ付け材料
自動車用電子機器や家電製品の電子部品を接合するためのはんだ。
半導体レジスト用樹脂
先端半導体の製造工程で使用される感光性樹脂。
熱交換器用アルミろう付け材料
自動車のエアコンやラジエターなどの熱交換器に用いられるろう材。

04ローター(海外粘接着剤・インキ・ゴム用樹脂)準主力

世界7か国に製造拠点を持つローター社が、粘接着剤用樹脂、印刷インキ用樹脂、合成ゴム用乳化剤、路面標示塗料用樹脂を製造販売。

主な製品・サービス4
粘接着剤用樹脂(ローター)
ラベル・シール等向け粘着剤・接着剤用樹脂。
印刷インキ用樹脂(ローター)
印刷インキ用樹脂。
合成ゴム用乳化剤(ローター)
合成ゴム製造用乳化剤。
路面標示塗料用樹脂
道路の区画線などに使用される塗料用樹脂。

05その他(倉庫・不動産・洗剤・食品等)その他

グループ会社が倉庫業、ホテル・ゴルフ場の経営、不動産管理、業務用洗剤・洗浄機器、業務用食品・健康食品等を展開。

製品と技術

樹脂・化成品のフルラインアップ

樹脂・化成品セグメントの中核は、トールロジンやトール脂肪酸を原料とする誘導体樹脂である。塗料用樹脂は建築物や船舶の保護塗料に使用され、印刷インキ用樹脂は商業印刷・新聞印刷向けに供給される。合成ゴム用乳化剤は自動車タイヤなどスチレンブタジエンゴムの乳化重合工程で用いられる。粘接着剤用樹脂はラベル・シール向けが主力。さらに、ディスプレイ向け機能性コーティング剤や香料原料のミルセンも製品群に含まれる。同社はこれらの製品を国内外の顧客に供給し、パインケミカル分野で高いシェアを持つ。

製紙用薬品の分野別展開

製紙用薬品事業では、紙力増強剤、サイズ剤、塗工剤・バリアコート剤を提供する。紙力増強剤は段ボール原紙などに強度を付与し、サイズ剤は紙に耐水性や印刷適性を与えインキのにじみを防ぐ。これらの薬品は国内だけでなく、米国や中国の子会社を通じて販売されている。2026年3月期の売上高は287億円で、グループ第2のセグメントである。特に米国ではPlasmine Technologyが販路を拡大し、成長を牽引している。

電子材料の接合・プロセス技術

電子材料分野では、はんだ付け材料、半導体レジスト用樹脂、熱交換器用アルミろう付け材料を主力とする。はんだ付け材料は自動車や家電の電子部品接合に使用され、2022年にヘンケルから取得した事業により技術・顧客基盤を拡充した。半導体レジスト用樹脂は先端半導体のリソグラフィ工程で用いられる高機能材料で、AI需要の拡大に伴い成長が期待される。熱交換器用ろう付け材料は自動車のエアコンやラジエター向けで、海外での自動車生産増加を背景に販売を伸ばしている。

ローター事業のグローバル製品群

ローター事業は、粘接着剤用樹脂、印刷インキ用樹脂、合成ゴム用乳化剤、路面標示塗料用樹脂を世界7か国の製造拠点で生産する。粘接着剤用樹脂は水系粘着付与剤が中心で、オセアニアや南米で需要がある。路面標示塗料用樹脂は北米・南米で好調に推移している。印刷インキ用樹脂は欧州でシェアを拡大する一方、北米・南米では競争が激化している。2026年3月期の売上高は359億円とセグメント最大だが、原材料コスト上昇の影響で営業利益率は低く、収益力の改善が課題である。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 樹脂・化成品松由来のトール油を原料とする独自技術

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

樹脂添加剤で世界シェア、収益回復途上

ハリマ化成グループは樹脂添加剤や電子材料で世界トップクラスのシェアを誇る。同業には東洋紡やクラレが存在し、競争が激しい。売上高は923→1010→1038億円と増加傾向、営業利益率も2.08%→3.18%と改善し、収益回復基調。グローバル展開や高機能品の拡充で差別化を図っているが、原料価格変動や需要サイクルの影響を受けやすい。

強み

  • 特定分野で世界トップシェアを確保。
  • 海外生産販売拠点を拡充、収益源を多様化。
  • 電子材料など高付加価値品の比率上昇中。
  • 顧客ニーズに応じたカスタム開発に強み。

課題

  • 原油価格高騰が利益を圧迫するリスク。
  • 東洋紡やクラレなど大手との競争激化。
  • 電子材料は市況変動の影響を受けやすい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

機能性化学の時価総額近傍。太字がハリマ化成グループ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14229群栄化学工業388億円14.5倍
23104富士紡ホールディングス376億円19.9倍
34112保土谷化学工業369億円11.4倍
44064日本カーバイド工業315億円11.9倍
53580小松マテーレ297億円19.7倍
64410ハリマ化成グループ293億円11.6倍
74228積水化成品工業281億円12.7倍
87856萩原工業279億円19.5倍
95142アキレス267億円11.8倍
104116大日精化工業246億円11.5倍
118095アステナホールディングス221億円9.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(機能性化学)に従っています。

会社の歴史

沿革 37件

播磨化成工業の設立とトール油蒸留工場の完成

1947年11月、播磨化成工業株式会社(現・ハリマ化成グループ)が設立された。戦後の復興期、松やにを原料とする化学製品への需要が高まる中、同社は1952年12月にトール油蒸留工場を完成させ、本格的な生産を開始。1958年10月には連続式真空精密分留装置を導入し、トール油の高効率な分留技術を確立した。この装置により、粗トール油からロジン、脂肪酸、テレピン油を安定的に精製できるようになり、後の事業拡大の技術的基盤が築かれた。

米国企業との合弁と海外拠点の形成

1972年1月、米国ミード社(現・ウエストロック)などとの合弁で播磨エムアイディ株式会社(現・ハリマエムアイディ)を設立。1973年8月には同社に世界初のクローズドシステムによるトール油精製プラントが完成した。1980年2月には米国にHarima USA, Inc.を設立し、北米での販売網を構築。さらに1996年4月にはPlasmine Technology, Inc.の全株式を取得し、製紙用薬品事業を強化した。これらの動きにより、海外事業の基盤が固められた。

上場と商号変更、持株会社への移行

1985年11月に大阪証券取引所市場第二部に上場、1989年3月には東京証券取引所市場第二部に上場し、1990年9月には両市場第一部銘柄に指定された。1990年4月、商号をハリマ化成株式会社に変更。2012年10月にはハリマ化成グループ株式会社に商号を変更し、持株会社へ移行。新設のハリマ化成株式会社(現・連結子会社)に事業を承継させ、グループ経営を開始した。この再編により、各事業子会社の自律性とグループ全体の経営効率を高める体制が整えられた。

電子材料分野への本格参入とグローバル展開

2003年、同社は米国に電子材料子会社Harimatec Inc.を設立し、マレーシアにもHarimatec Malaysia Sdn.Bhd.を設立。2007年にはチェコにHarimatec Czech, s.r.o.を設立し、欧州での電子材料事業を開始した。2009年には株式会社日本フィラーメタルズを買収し、はんだ付け材料を強化。2022年には独ヘンケル社からはんだ材料事業の商権・資産を取得し、事業規模を拡大した。半導体レジスト用樹脂や熱交換器用ろう付け材料も手がけ、電子材料は成長分野として位置づけられている。

モメンティブ事業取得とローター事業の確立

2011年1月、米国化学会社モメンティブ社のロジン系印刷インキ用樹脂、粘接着用樹脂、合成ゴム用乳化剤などに関する事業を取得。この取得を統括するため、オランダにLAWTER B.V.を設立した。これにより、海外の粘接着剤・インキ・ゴム用樹脂事業が「ローター」セグメントとして形成された。2020年には高砂香料工業がLAWTER B.V.に資本参加し、事業基盤を強化。現在、ローター事業は世界7か国に製造拠点を持ち、グループ最大の売上高を誇る。

再生可能エネルギーと環境対応への投資

2005年3月、加古川製造所にバイオマス発電設備を完成させ、工場の電力を賄うとともにCO2削減を開始。2014年11月にはナノ粒子工場、同年12月には高砂伊保太陽光発電設備を完成。2023年3月には水足狩ヶ池太陽光発電所が竣工した。また、2016年にはSunPine ABのトールロジン生産設備が本格稼働し、北欧での原料調達力を強化。温室効果ガスの削減目標として、2027年度に2013年度比46%削減を掲げ、ESG経営を推進している。

年表37件を開く

1940年代

  • 1947年11月創業播磨化成工業株式会社(現・ハリマ化成グループ株式会社)設立

1950年代

  • 1952年12月トール油蒸留工場完成
  • 1958年10月トール油の連続式真空精密分留装置完成

1970年代

  • 1972年1月米国ミード社(現・ウエストロック社)、同インランドコンテナー社(現・インターナショナル・ペーパー社)等との合弁により播磨エムアイディ株式会社(現・ハリマエムアイディ株式会社)設立(現・連結子会社)
  • 1973年8月播磨エムアイディ株式会社に世界初のクローズドシステムによるトール油精製プラント完成
  • 1974年8月創業ブラジルにおける松脂事業開始のため、Harima do Brasil Indústria Química Ltda.設立(2024年6月ブラジル従業員に株式譲渡)

1980年代

  • 1980年2月米国にHarima USA, Inc.設立(現・連結子会社)
  • 1985年11月上場大阪証券取引所市場第二部に上場
  • 1989年3月上場東京証券取引所市場第二部に上場

1990年代

  • 1990年4月商号変更商号をハリマ化成株式会社に変更
  • 1990年9月東京証券取引所および大阪証券取引所市場第一部銘柄に指定
  • 1996年4月Plasmine Technology,Inc.の全株式を取得(現・連結子会社)
  • 1999年5月杭州杭化播磨造紙化学品有限公司(現 杭州杭化哈利瑪化工有限公司)が操業(中国)(現・連結子会社)

2000年代

  • 2003年9月米国に電子材料の製造販売を目的としてHarima USA, Inc.子会社のHarimatec Inc.を設立(現・連結子会社)
  • 2003年12月マレーシアに第一実業株式会社との合弁により、電子材料の製造販売を目的としてHarimatec Malaysia Sdn.Bhd.を設立(現・連結子会社)
  • 2003年12月杭州播磨電材技術有限公司(現 杭州哈利瑪電材技術有限公司)が操業(中国)(現・連結子会社)
  • 2005年3月加古川製造所にバイオマス発電設備完成
  • 2007年2月Harimatec Czech, s.r.o.を設立(チェコ)(現・連結子会社)
  • 2007年3月南寧哈利瑪化工有限公司(現 LAWTER 南寧)が操業(中国)
  • 2009年10月株式会社日本フィラーメタルズの全株式を取得(現・連結子会社)

2010年代

  • 2011年1月米国化学会社モメンティブ社の事業のうち、ロジン系印刷インキ用樹脂、粘接着用樹脂、合成ゴム用乳化剤他に関する事業を取得し、これらの事業を統括するため、蘭国にLAWTER B.V.(現・連結子会社)を設立し、同事業を取得
  • 2011年2月中国に東莞市杭化哈利瑪造紙化学品有限公司(現・連結子会社)が操業
  • 2012年6月哈利瑪化成管理(上海)有限公司を設立(現・連結子会社)
  • 2012年10月商号変更商号をハリマ化成グループ株式会社に変更し持株会社へ移行し、新たに設立したハリマ化成株式会社(現・連結子会社)が事業を承継
  • 2014年11月ナノ粒子工場が完成(加古川製造所)
  • 2014年12月高砂伊保太陽光発電設備完成
  • 2016年6月SunPine ABのトールロジン生産設備が本格稼働
  • 2018年12月中国に製紙用薬品の製造販売を目的として山東杭化哈利瑪化工有限公司(現・連結子会社)が操業

2020年代

  • 2020年3月LAWTER B.V.(現・連結子会社)に高砂香料工業株式会社が資本参加
  • 2022年1月HARIMA UK LTD.を設立(英国)(現・連結子会社)
  • 2022年6月Henkel AG & Co. KGaAのはんだ材料事業に係る商権・資産等を取得
  • 2023年1月ハリマ食品株式会社の全株式を取得(現・連結子会社)
  • 2023年3月水足狩ヶ池太陽光発電所が竣工
  • 2023年4月ミルセンプラントが完成
  • 2024年4月M&A杭州杭化哈利瑪化工有限公司を完全子会社化
  • 2024年6月Harima do Brasil Indústria Química Ltda.(ブラジル)の株式をブラジル従業員に譲渡
  • 2025年2月トール油蒸留パイロットプラントが、日本化学会により化学遺産に認定

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2026年度まで1,100億円
  • 営業利益2026年度まで70億円
  • 営業利益率2026年度まで6.4%
  • ROE2026年度まで10.0%
  • 温室効果ガス排出量削減率(2013年度比)2027年度まで46%削減

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    中期経営計画の着実な実行

    2026年度を最終年度とする中期経営計画「NEW HARIMA 2026」を確実に実行し、企業価値の向上を図る。

  2. 02

    収益力の改善と資本効率向上

    営業利益率とROEの改善を進めるため、原料価格高騰分の価格転嫁、経費削減、低採算事業の見直し、特に海外子会社ローターの収益力改善に注力する。

  3. 03

    事業基盤強化と新規事業への展開

    半導体レジスト用樹脂など高成長分野への資本配分を強化し、コア技術の深化によるバイオマス転換と機能性向上、ライフサイエンス分野への展開を進める。

  4. 04

    デジタル化・ESG・人材育成

    生産データのデジタル化による生産性・品質向上、GHG削減目標の達成、新事業創出研修等による人材育成と組織力強化を推進する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,691人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は764万円で、9期前と比べて+2.2%平均年齢は46.6歳、平均勤続年数は17.0年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,462
2018年3月1,467
2019年3月74843.213.41,458
2020年3月77643.614.71,466
2021年3月77544.415.41,427
2022年3月78645.614.81,523
2023年3月72746.315.41,710
2024年3月76745.615.91,734
2025年3月74545.616.31,695124
2026年3月76446.617.01,691195

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率12.5%
縦線は目安の30%
女性の賃金(男性=100)77.5%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社24(国内 11 / 海外 13、うち連結子会社 21) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
米国フロリダ州 ペンサコラ6,383百万円
製紙用 薬品
ニュージーランド マウントマウンガヌイ4,518百万円
ローター
兵庫県 加古川市3,870百万円
樹脂・化成品 製紙用薬品 電子材料
ハリマ化成㈱ 加古川製造所内 — 兵庫県加古川市2,030百万円
樹脂・化成品製紙用薬品 電子材料
オランダ マーストリヒト2,021百万円
ローター
岡山県 美作市1,825百万円
その他
米国ジョージア州 バクスレー1,706百万円
ローター
ベルギー カロ1,600百万円
ローター
兵庫県 加古川市940百万円
樹脂・化成品
ハリマ化成㈱ 富士工場内 — 静岡県富士市742百万円
樹脂・化成品 製紙用薬品
ほか11件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    ハリマ化成㈱(注3、4)
    兵庫県加古川市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ハリマ化成商事㈱
    大阪市中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱セブンリバー
    広島市安佐南区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ハリマエムアイディ㈱
    大阪市中央区 · 連結子会社
    議決権75.0%
  • 海外
    Harima USA, Inc. (注3)
    米国ジョージア州 ドルース市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Plasmine Technology,Inc. (注7)
    米国フロリダ州 ペンサコラ市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    杭州杭化哈利瑪化工 有限公司(注3)
    中国浙江省杭州市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    杭州哈利瑪電材技術 有限公司
    中国浙江省杭州市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Harimatec Malaysia Sdn.Bhd.
    マレーシア ペラ州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Harimatec Czech s.r.o.
    チェコ クレカニ · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱日本フィラーメタルズ
    千葉県野田市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ハリマ食品㈱
    大阪市中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社12社を開く
  • LAWTER B.V. (注3)オランダ アムステルダム98%
  • LAWTER Capital B.V. (注3)オランダ ロッテルダム98%
  • LAWTER Argentina S.A. (注3)アルゼンチン エントレリオス州98%
  • LAWTER (N.Z.) Limited (注3)ニュージーランドマウントマウンガヌイ98%
  • LAWTER Europe BV (注3,5)ベルギー カロ98%
  • LAWTER Inc. (注3,6)米国イリノイ州 エルジン98%
  • LAWTER Maastricht B.V. (注3)オランダ マーストリヒト98%
  • 哈利瑪化成管理(上海)有限公司中国上海市100%
  • HARIMA UK LTD.英国100%
  • 三好化成工業㈱愛知県みよし市45%
  • 秋田十條化成㈱秋田県秋田市40%
  • SunPine ABスウェーデン ピーテオー市25%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    カーボンリサイクル実現を加速するバイオ由来製品生産技術の開発産業用物質生産システム実証高吸収型天然カロテノイドの大量生産システム実証
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2022-09-07
    300万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は1,038億円営業利益33億円前期と比べると増収増益で、売上が+2.8%、利益が+57.1%。

売上高
+2.8%
1,038億円
営業利益
+57.1%
33億円
純利益
+187.5%
23億円
営業利益率
3.2%
前期比 +1.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高1,100億円1,038億円
営業利益35億円33億円
純利益27億円23億円
1株あたり配当¥42¥42

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は287億円、営業利益は13億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+27.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q227−11
2024年1Q226−4−1.8−1
2024年2Q227−2−0.9−3
2024年3Q24341.63
2024年4Q227−11
2025年2Q491132.66
2025年4Q51981.52
2026年2Q512163.18
2026年4Q526173.215
2027年1Q287134.510

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は642億円から1,038億円へ1.6倍に増えた。直近期の営業利益率は3.2%。売上は2期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月642142
ナノ粒子工場が完成(加古川製造所)
2014年3月752263
2015年3月8272−10
2016年3月8103212
2017年3月7143924
2018年3月7334027
2019年3月7864841
2020年3月7183622
2021年3月6291111
HARIMA UK LTD.を設立(英国)(現・連結子会社)
2022年3月7613417
2023年3月945259
杭州杭化哈利瑪化工有限公司を完全子会社化
2024年3月923−3−12
2025年3月1,01021132.18
2026年3月1,03833303.223

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高1,038億円のうち、営業利益として残るのは33億円3.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は23億円、売上の2.2%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金77.9%809億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金19.0%197億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.2%33億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
22.1%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比4.1pt
3.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比3.2pt
2.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比0.9pt
6.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが79億円、投資CFが−17億円で、差し引きのフリーCFは62億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は62億円で、売上の0.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月32−22−311035
2014年3月16−1119566
2015年3月4−3717−3354
2016年3月42−27−91559
2017年3月68−23−624540
2018年3月28−15−161337
2019年3月42−506−833
2020年3月62−35−202739
2021年3月30−19−161134
2022年3月28−3421−653
2023年3月−5−6677−7162
2024年3月4−3229−2866
2025年3月61−50−371146
2026年3月79−17−496262

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1,029億円。このうち返さなくてよい自己資本が415億円で、自己資本比率は39.7%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月61429831646.5
2014年3月70531539042.2
2015年3月75133142041.4
2016年3月70831439441.3
2017年3月67133833347.1
2018年3月69636133548.4
2019年3月72937835148.5
2020年3月71437733749.2
2021年3月69437432049.8
2022年3月78940138846.6
2023年3月92440851640.1
2024年3月98640957737.8
2025年3月1,00038062037.3
2026年3月1,02941561439.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
63億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
179億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
107億円
在庫として抱えている分
負債合計
614億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
62
/ 100
安定性自己資本比率26 / 40
収益力営業利益率6 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り203社中44位あたり、逆に低いのは自己資本比率203社中180位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
6.0%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
3.2%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
39.7%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
2.8%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.7%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,123で、1年前と比べて+32.6%過去52週の値幅のなかでは77%の位置にある。

¥1,123-3.6%1ヶ月+1.5%1年+32.6%時価総額293億円
過去52週の値幅
安値¥840高値¥1,208

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)11.6倍
PER (会社予想)10.3倍
PBR0.65倍
配当利回り3.74%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月下旬に990円まで調整する場面があったが、7月31日に出来高を伴い1120円まで急伸。直近も8月4日に1106円と3.08%上昇し、25日移動平均線(1038円)を6.5%上回って推移。52週高値1208円にはまだ届かないものの、52週安値838円からは32%上昇しており、年初来の上昇基調は継続している。出来高は急騰時に267,200株と膨らみ、相場参加者の関心が高まっている。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PER 11.96倍は同業界平均17.91倍を下回り、予想PER10.1倍も考慮すると割安感。PBR0.64倍は平均1.41倍を大きく下回り、資産価値に対して株価が低い。配当利回り3.8%は平均2.76%を上回るが、配当性向106.7%は利益を超えており、持続可能性に懸念。ROE6%は低めで、収益性が改善途上。割安だが、配当の持続性と収益力強化が課題。

指標この会社業種平均
PER (実績)11.6倍17.8倍
PER (予想)10.3倍
PBR0.65倍1.41倍
ROE6.0%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

業績は回復基調にあり、2026年3月期は増収増益・営業利益率3.18%と改善が見込まれる。強気派は、天然物由来の持続可能性が評価され、電子材料需要の回復とグローバルニッチ戦略による高付加価値化が利益率を押し上げると期待する。また、PBR0.64倍と割安感があり、株主還元も3.8%と堅実とみる。一方、弱気派は、ロジン価格や原材料コストの変動に収益が左右されやすく、利益率の低さ(3%台)が投資に見合うか疑問視する。加えて、市場競争が激しく、中国企業の追随や合成代替品の登場でシェアが侵食されるリスクを指摘する。さらに、過去に赤字を計上した実績から、業績の安定性に欠けると懸念する。

プラスに働く材料7
  • 持続可能性への追い風

    天然物由来の製品は環境規制強化の追い風を受け、需要が拡大する

  • 業績回復と増益

    2026年3月期は営業利益率3.18%と改善し、純利益23億円と倍増予想

  • 割安な株価水準

    PBR0.6倍台と解散価値に近く、配当利回り3.8%で下支え

  • 営業利益が前期比57%増の33億円通年影響

    2026/3期の営業利益は33億円で前期21億円から12億円増加。増収効果と利益率改善が寄与

  • 最終利益が8億円から23億円へ約3倍通年影響

    2026/3期の純利益は23億円で前期8億円から15億円増加。収益改善が鮮明

  • 予想PER10.1倍、PBR0.64倍の割安感継続影響

    予想PERは10.1倍、PBRは0.64倍と1倍割れ。収益改善が続けば評価修正が進む

  • 配当利回り3.8%と株主還元が厚い継続影響

    配当利回りは3.8%。株価1106円に対し安定配当が投資家の下支えとなる

マイナスに働く材料7
  • 低い収益性

    営業利益率が3%台と低く、原材料高でさらに圧迫される可能性

  • 競争激化の懸念

    中国勢や合成樹脂メーカーの参入で価格競争が激しくなる

  • 業績の不安定さ

    直近で赤字を計上した時期があり、回復が一時的との懸念

  • 営業利益率3.18%と低収益構造継続影響

    2026/3期の売上高1038億円に対する営業利益率は3.18%と低く、値上げ余地が限定的

  • 売上高の伸び率は前期比2.8%に減速通年影響

    売上高は前期1010億円から1038億円と28億円増に留まる。増収ペースの鈍さが重し

  • 2024/3期に最終赤字12億円を経験通年影響

    2024/3期は売上923億円で純損益12億円の赤字。原材料高や市況悪化で業績が揺れやすい

  • 1年で36.8%株高、目先の利益確定売り継続影響

    株価は1年間で36.8%上昇。短期的に利食い売りが出やすく、株価調整のリスクがある

次の決算で確かめる点
営業利益率
収益性改善の進捗を確認し、本業の稼ぐ力が持続するか見るため
売上高成長率
電子材料など主要需要の回復と新規開拓の効果を測るため
原材料価格差
ロジンなど天然原料の価格変動が利益に直結するため
海外売上比率
グローバルニッチ戦略の成果と市場分散度を確認するため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり42で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは3.74%。

年間配当
¥42
1株あたり
配当利回り
3.74%
いまの株価に対して
配当性向
106.7%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1786.5
2018年3月2335.333.5
2019年3月3656.5246.6
2020年3月385.697.6
2021年3月380.054.7
2022年3月380.0
2023年3月4210.51990.4
2024年3月420.0147.7
2025年3月420.047.4
2026年3月420.0106.7

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥42

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ11,026人。区分でいちばん多いのは個人・その他41.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が51.1%を占め、残る48.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他24.026.834.638.638.241.8
事業法人44.541.938.636.936.636.2
金融機関26.025.820.420.020.914.9
自己株式3.63.57.27.17.06.8
外国法人5.04.94.73.73.66.0
証券会社0.40.71.70.80.71.1
外国人個人0.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01長谷川興産株式会社11.17
02松川株式会社11.17
03日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)6.81
04ハリマ化成共栄会5.79
05兵庫県信用農業協同組合連合会3.94
06公益財団法人松籟科学技術振興財団3.70
07有限会社松籟3.58
08ハリマ化成従業員持株会1.90
09BNYM AS AGT/CLTS NON TREATY JASDEC (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.75
10株式会社三井住友銀行1.53

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+1059%、1株純資産は14期で+53%。直近期のROEは6.0%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月81,0990.855.543.5
2014年3月111,1451.042.4
2015年3月−401,197
2016年3月471,1274.111.443.0
2017年3月931,2208.08.486.5
2018年3月1051,2968.37.733.5
2019年3月1591,37812.06.5246.6
2020年3月881,3996.312.897.6
2021年3月431,3753.121.754.7
2022年3月691,4604.911.5
2023年3月361,5332.424.51990.4
2024年3月−481,536−3.1147.7
2025年3月311,5392.027.047.4
2026年3月971,6786.09.4106.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/3期の役員報酬は総額297百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
長谷川吉弘代表取締役社長79
谷中一朗代表取締役専務 専務執行役員 研究開発カンパニー長58
田岡俊一郎常務取締役 常務執行役員 ローター社会長 経営企画グループ長66
呂英傑常務取締役67
川畑明男監査等委員 である取締役67
道上達也監査等委員 である取締役69
林由佳監査等委員 である取締役65
加納淳子監査等委員 である取締役53
彦坂好成68
赤澤知明504,000

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数業績連動百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)5722614724649
監査等委員4430349
取締役(社内)2314179

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,566字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社および当社の関係会社)は、当社、子会社33社および関連会社4社で構成され、以下のような事業活動を展開しています。 当グループの事業に関わる位置づけは次のとおりです。 区分   主要製品(事業)   主要な関係会社 持株会社   グループ経営戦略の策定・推進事業会社の経営管理   当社 樹脂・化成品   塗料用樹脂 印刷インキ用樹脂 合成ゴム用乳化剤 粘接着剤用樹脂 トール油製品    子会社 ハリマ化成㈱子会社 ハリマエムアイディ㈱子会社 Harima USA,Inc.関連会社 三好化成工業㈱ 製紙用薬品   紙力増強剤 サイズ剤塗工剤・バリアコート剤 子会社 ハリマ化成㈱子会社 Plasmine Technology,Inc.子会社 杭州杭化哈利瑪化工有限公司 子会社 東莞市杭化哈利瑪造紙化学品有限公司子会社 山東杭化哈利瑪化工有限公司関連会社 秋田十條化成㈱ 電子材料   はんだ付け材料半導体レジスト用樹脂熱交換器用ろう付け材料   子会社 ハリマ化成㈱ 子会社 ㈱日本フィラーメタルズ 子会社 Harimatec Inc. 子会社 杭州哈利瑪電材技術有限公司 子会社 Harimatec Malaysia Sdn.Bhd. 子会社 Harimatec Czech s.r.o.子会社 HARIMA UK LTD. ローター   粘接着剤用樹脂 印刷インキ用樹脂合成ゴム用乳化剤路面標示塗料用樹脂   子会社 LAWTER B.V.他15社関連会社 SunPine AB その他   倉庫業、ホテル・ゴルフ場の経営、不動産管理業務用洗剤および洗浄機器業務用食品、健康食品・機能性素材中国グループ会社に対する資金、財務、経営等の管理・支援   子会社 ハリマ化成商事㈱ 子会社 ㈱セブンリバー 子会社 ハリマ食品㈱ 子会社 哈利瑪化成管理(上海)有限公司 樹脂・化成品事業 松から工業的に得られる粗トール油を蒸留し、トールロジンやトール脂肪酸などを製造するとともに、これらを活用した合成性樹脂や化成品を展開しています。具体的には建築物や船舶などを保護する塗料に使用される塗料用樹脂、商業印刷や新聞印刷に使用される印刷インキ用樹脂、自動車用タイヤなどのスチレンブタジエンゴム製造時に使用される合成ゴム用乳化剤、ラベルやシールなどに使用される粘接着剤用樹脂などを主力製品としています。 製紙用薬品事業 段ボールなどの紙に強度を付与する紙力増強剤、紙に耐水性や印刷適性を与え、インキのにじみを防ぐサイズ剤、その他紙を製造する工程で使われる塗工剤・バリアコート剤などを主な製品として製造・販売しています。 電子材料事業 自動車用電子機器や家電製品の電子部品を接合するはんだ付け材料、先端半導体等の製造工程で使用される半導体レジスト用樹脂、自動車のエアコンやラジエターなどの熱交換器用アルミろう付け材料などを主な製品として製造・販売しています。 ローター事業 世界7か国に製造拠点があるローター社が展開するもので、主に粘接着剤用樹脂、印刷インキ用樹脂、合成ゴム用乳化剤、路面標示塗料用樹脂を製造・販売しています。 その他事業 作州武蔵カントリー倶楽部およびホテル作州武蔵の運営、ならびにグループの不動産管理を行うハリマ化成商事株式会社、業務用洗剤を中心に製造・販売する株式会社セブンリバー、業務用食品を中心に製造・販売するハリマ食品株式会社などです。 事業の系統図は、次のとおりになります。 なお、当社は特定上場会社等に該当し、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準のうち、上場会社の規模との対比で定められる数値基準については連結ベースの計数に基づいて判断することとなります。
経営方針・対処すべき課題1,260字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境および対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものです。 当社グループは、1947年の創業以来、「自然の恵みをくらしに活かす企業」として、松から得られるロジン(松やに)、脂肪酸、テレピン油を原料とする化学素材(パインケミカル)の製造を中心に発展してきました。今後もパインケミカル分野のトップ企業をめざし、さらなる成長を追求していきます。2026年度は、中期経営計画「NEW HARIMA 2026」の最終年度に当たり、同計画の着実な実行を通じて企業価値の向上をはかることを重要な課題としています。 2025年度は、中期経営計画のもとで取り組んできたスマートフォン等のディスプレイ向け機能性樹脂や塗料用樹脂の拡販、米国における製紙用薬品事業の拡大などを背景に、増収増益となりました。一方、2026年度はイラン戦争をはじめとする地政学リスクの高まりにより、原材料調達や物流、エネルギーコストへの影響が懸念される中、事業環境の変化を注視し、柔軟かつ機動的に対応していく必要があります。このような外部環境のもと、中期経営計画で進めてきた施策の成果を確実に業績へ結びつけ、収益力を高めることが最重要課題です。2026年度は営業利益率とROEなど資本効率の改善を進めるべく、原料価格高騰分の確実な価格転嫁や経費削減、低採算事業の見直しを進め、特に海外で樹脂・化成品の製造販売を展開するローターの収益力改善を急務として取り組みます。 中長期的には、「事業基盤の強化と事業領域の拡充」「新規事業・成長分野に向けた研究開発」「新時代に向けた経営の革新」という基本方針のもと、持続的成長に向けた取り組みを継続しています。A1需要が見込まれる半導体レジスト用樹脂など高成長分野への資本配分を強化し、事業ポートフォリオの最適化を進めます。また、パインケミカルをはじめとする当社のコア技術を深化させ、石油化学原料をバイオマスへと置き換えるとともに、機能性を高める製品開発を推進しています。加えて、これまで培ってきたバイオテクノロジーを活用し、ライフサイエンス分野への展開も進めています。生産面では、データのデジタル化を通じた生産性と品質の向上に取り組むほか、ESGへの対応として、温室効果ガスを2027年度に2013年度比46%削減する目標にむけた施策を継続しています。人的資本の面では、新事業創出を目的とした研修などを通じ、次世代を担う人材の育成と組織力の強化を進めています。これら中長期の施策を背景に、資本コストを意識した経営を推進することで、企業価値の持続的な向上をめざします。 <NEW HARIMA 2026 業績目標> 2025年度実績   2026年度NEW HARIMA 2026 売上高   1,037億円   1,100億円 営業利益   32億円   70億円 営業利益率   3.2%   6.4% ROE   6.0%   10.0%
事業等のリスク3,361字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループの経営成績、株価および財務状況等に影響を及ぼす可能性のあるリスクには以下があります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 事業等のリスク   影響度   発生可能性 高 → 低   高 → 低 4  3  2  1    4  3  2  1 (1) 経営環境に関するリスク   ① 各国の経済状況、世界情勢   ・ ○ ・ ・   ・ ○ ・ ・ ② 原材料の調達   ・ ・ ○ ・   ・ ・ ○ ・ ③ 自然災害や感染症   ・ ・ ○ ・   ・ ・ ・ ○ ④ 為替レートの変動   ・ ○ ・ ・   ・ ○ ・ ・ ⑤ 公的規制   ・ ・ ○ ・   ・ ○ ・ ・ (2) 事業運営に関するリスク   ① 生産活動における事故   ○ ・ ・ ・   ・ ・ ・ ○ ② 製造物責任   ・ ○ ・ ・   ・ ・ ・ ○ ③ 知的財産   ・ ・ ・ ○   ・ ・ ・ ○ ④ 情報セキュリティ   ・ ○ ・ ・   ・ ・ ○ ・ (3) 経理・財務に関するリスク   ① 資金調達   ・ ・ ○ ・   ・ ・ ○ ・ ② 固定資産の減損   ・ ・ ○ ・   ・ ○ ・ ・ 影響度       発生可能性 高   4   経営に大きな影響が出る       高   4   数か月に1回以上発生 ↓   3   経営に長期的な影響が出る       ↓   3   1~2年に1回程度発生 2   経営に一時的な影響が出る       2   5年に1回程度発生 低   1   部門運営に影響が出る       低   1   10年以内に1回程度発生 (1)経営環境に関するリスク ① 各国の経済状況、世界情勢(影響度:3、発生可能性:3) 当社グループの製品需要は販売している国または地域の経済状況の影響を受けます。従いまして、日本、北米、南米、アジア、欧州等の主要市場における景気後退、政情不安、貿易摩擦などの世界情勢、およびそれに伴う需要の縮小は、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループの業績予想では、世界のマクロ経済の動向や規制動向、市場動向を調査し、想定に沿った現実的な目標設定を行っています。 ② 原材料の調達(影響度:2、発生可能性:2) 当社グループは、ロジン、粗トール油および石油化学製品などの原材料を購入して製品を製造・販売しています。そのため、市況によって原材料購入価格の変動リスクがあります。 また、戦争、暴動、テロ、自然災害、感染症、環境規制、ストライキ、サプライヤーの工場における事故災害やサプライチェーンの混乱などにより原材料の調達が制限された場合は、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループの業績予想は、原材料価格の動向や契約状況、仕入れ先の原材料提供可能量を踏まえて策定しています。また、原材料調達の制限といったリスクを極小化するために、仕入れ先の分散などサプライチェーンの冗長化などに取り組んでいます。 ③ 自然災害や感染症(影響度:2、発生可能性:1) 当社グループが事業展開している地域で大規模な自然災害や想定を超える感染症の拡大により操業を中断する事象が発生した場合、生産能力が著しく低下し、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、自然災害を想定して、国内外各地に配置する生産拠点の相互広域バックアップ体制の構築を進めてまいりました。 ④ 為替レートの変動(影響度:3、発生可能性:3) 当社グループの事業には、海外における製品の生産と販売が含まれています。各国における財務諸表の現地通貨建ての各項目は、連結財務諸表作成のため円換算されています。これらの項目は外貨建数値に変動がない場合でも、円換算後の当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、金融市場の動向を踏まえつつ、為替予約などでリスク回避に努めています。 ⑤ 公的規制(影響度:2、発生可能性:3) 当社グループは、事業展開する各国において、事業・投資の許認可、国家安全保障またはその他の理由による輸出制限、関税をはじめとするその他の輸出入規制等、様々な政府規制の適用を受けています。また、通商、独占禁止、特許、消費者、租税、為替管理制度、環境・リサイクル関連の法規制の適用も受けています。これらをはじめとする規制の改正によっては当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、各国法規制を遵守すべく、グローバル行動指針や社内規程を整備のうえ、社員教育を行い、監査体制を整備しています。また、各国法規制の改正についても適時に対応する体制としています。 (2)事業運営に関するリスク ① 生産活動における事故(影響度:4、発生可能性:1) 当社グループは、生産活動で爆発や有害物質の漏洩などが生じた場合、近隣住民ならびに従業員の安全確保、復元処置を速やかに行いますが、そのためのコストが発生し、生産能力や信頼の低下を招く可能性があります。 当社グループは、生産拠点の重要な設備すべてについて定期点検・保守を行っています。また、排水処理施設には異常値を即時に検知する常時監視システムを備えています。加えて、従事する監督者や従業員の資格取得、研修を実施しています。 ② 製造物責任(影響度:3、発生可能性:1) 当社グループは、製造物責任賠償保険に加入していますが、賠償額が保険の補償範囲を超える大規模なクレ―ムや製造物責任賠償につながるような製品の欠陥により売上が低下し、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、グループ品質方針を定め、品質マネジメントシステムの運用と改善を継続することで、顧客からのご要請と各種法規制に適合する質の高い製品を提供し続ける体制を整備しています。 ③ 知的財産(影響度:1、発生可能性:1) 当社グループの事業分野に関する知的財産権については、特許権、商標権を取得しています。当該知的財産権に基づく具体的な製品ノウハウについては、当社グループ内に蓄積しているため、知的財産権が侵害されることにより当社グループの業績に重大な影響を受ける可能性は低いと想定していますが、知的財産に関しての紛争が発生した場合、製品販売への影響、訴訟対応とその結果によっては業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、適切な知財管理を行うための組織を設置することにより、リスクの低減に努めています。 ④ 情報セキュリティ(影響度:3、発生可能性:2) 当社グループの財務、人事、顧客、戦略、技術など、紙、電子媒体、ネットワーク上にある機密情報が毀損、漏洩した場合、事業活動に支障を来たすことがあります。また、情報インフラの増強で投資・経費が増加することがあります。これらによって、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、電子情報については各種セキュリティ対策および研修による社員のセキュリティレベル向上により、機密情報の毀損・漏洩の防止に努めています。 (3)経理・財務に関するリスク ① 資金調達リスク(影響度:2、発生可能性:2) 当社グループの事業に必要な資金は、株主や金融機関より調達しています。金融市場の不測の混乱により、借入コストの大幅な上昇や、借入そのものが困難になることで、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、資金調達の効率化および安定化をはかるため、国内外取引銀行との特定融資枠契約を締結しています。 ② 固定資産の減損(影響度:2、発生可能性:3) 当社グループは、固定資産の減損に係る会計基準を適用しています。このため、今後の土地等の時価や事業環境の大幅な変動によって、当社グループの業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)7,846字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社および持分法適用会社)の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりです。 ①財政状態および経営成績の状況 当連結会計年度における世界経済は、中東情勢の緊迫化、中国経済の減速や金利上昇圧力の高まりに加え、米国の関税政策の影響により、経済環境は不透明な状況が続きました。 日本経済は、企業収益や雇用、所得環境などの改善を背景に、緩やかな回復基調が続いた一方、円安長期化の影響による原材料価格、エネルギー価格の高止まりや物価の上昇が、経済環境に影響を及ぼしました。 このような環境下、当社グループの海外事業は、欧州の需要が低迷したものの、北米での販売が好調に推移し、売上高は前期に比べ増収となりました。利益面は、売上高は増加しましたが、原材料価格が高騰し、減益となりました。 国内事業は、拡販により販売数量が増加したこともあり、売上高は前期に比べ増収となり、利益面も売上高の増加に伴い前期に比べ増益となりました。 その結果、当社グループの当連結会計年度の連結業績は、売上高は1,037億6千3百万円となり、前期に比べ27億5千6百万円(2.7%)の増収となりました。 利益面では、営業利益は売上高の増加に伴い32億8千3百万円となり、前期に比べ11億9千9百万円(57.6%)の増益となりました。 経常利益は29億9千6百万円となり、前期に比べ16億6千6百万円(125.2%)の増益となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は23億4千5百万円となり、前期に比べ15億8千2百万円(207.5%)の増益となりました。 当社グループのセグメント別経営成績の概況は次のとおりです。 a.樹脂・化成品 売上高は、214億2千万円となり、前期に比べ3億3千1百万円(1.6%)の増収となりました。営業利益は、国内の販売増加に伴い14億8千9百万円となり、前期に比べ10億7千8百万円(262.6%)の増益となりました。 〔製品別売上高の増減(前期比)〕 ・塗料用樹脂:新製品の拡販により増収。 ・印刷インキ用樹脂:商業用印刷などに使用される平版インキ市場の縮小に伴い、減収。 ・合成ゴム用乳化剤:合成ゴム全体の生産量が減少した影響で販売数量が減少し、減収。 ・機能性コーティング剤(ディスプレイに使用)、ミルセン(香料原料):販売数量が伸び、増収。 (単位:百万円) 当連結会計年度(A)   前連結会計年度(B)   増減額(A-B)   増減率(%) 売上高   21,420   21,088   331   1.6 営業利益   1,489   410   1,078   262.6 b.製紙用薬品 売上高は、287億1千6百万円となり、前期に比べ7億9千2百万円(2.8%)の増収となりました。営業利益は、売上高の増加に伴い25億3千8百万円となり、前期に比べ4億1千5百万円(19.6%)の増益となりました。 〔製品別売上高の増減(前期比)〕 ・紙力増強剤:国内では販売数量が増加したが、販売価格の低下により減収。中国では板紙の生産量が増加したが、競争激化に伴う販売価格の低下に加え、販売数量も減少した結果、減収。 ・サイズ剤:国内では紙・板紙の生産量が減少したが、販売価格の値上げにより増収。米国では販売先が増えたことに伴い、販売数量が増加し、増収。 (単位:百万円) 当連結会計年度(A)   前連結会計年度(B)   増減額(A-B)   増減率(%) 売上高   28,716   27,924   792   2.8 営業利益   2,538   2,123   415   19.6 c.電子材料 売上高は、137億1千8百万円となり、前期に比べ4億1千9百万円(3.2%)の増収となりました。営業利益は、原材料価格の高騰とはんだ事業の拡大に伴う人員の増加が影響し3億7千4百万円となり、前期に比べ7百万円(△2.1%)の減益となりました。 〔製品別売上高の増減(前期比)〕 ・はんだ付け材料:欧米地域における自動車生産台数減少の影響を受けたが、原材料価格高騰による販売価格の転嫁を進めたため、増収。 ・半導体レジスト用樹脂:市況が好調に推移したことにより増収。 ・熱交換器用ろう付け材料:海外の自動車用熱交換器の需要が増加したことにより増収。 (単位:百万円) 当連結会計年度(A)   前連結会計年度(B)   増減額(A-B)   増減率(%) 売上高   13,718   13,299   419   3.2 営業利益   374   382   △7   △2.1 d.ローター 売上高は、359億3千1百万円となり、前期に比べ10億7千8百万円(3.1%)の増収となりました。営業利益は、原材料費や燃料等の製造コストが上昇したことにより3千8百万円となり、前期に比べ5億8千3百万円(△93.9%)の減益となりました。 〔製品別売上高の増減(前期比)〕 ・粘接着剤用樹脂分野:主力製品の水系粘着付与剤がオセアニア、南米で低調に推移したが、北米、南米で路面標示塗料用樹脂が好調に推移したことにより増収。 ・印刷インキ用樹脂分野:シェア拡大により欧州で販売数量が増加したが、北米、南米での販売数量の減少に加え、販売価格が低下したことにより減収。 (単位:百万円) 当連結会計年度(A)   前連結会計年度(B)   増減額(A-B)   増減率(%) 売上高   35,931   34,852   1,078   3.1 営業利益   38   622   △583   △93.9 当連結会計年度末の総資産は前連結会計年度末に比べ28億4千2百万円増加し、1,028億8千6百万円となりました。 増減の主な内容は以下のとおりとなりました。 (流動資産)原材料及び貯蔵品が3億3千6百万円減少しましたが、現金及び預金が15億1千7百万円増加しました。 (固定資産)建設仮勘定が12億7千1百万円減少しましたが、建物及び構築物(純額)が2億7千2百万円、機械装置及び運搬具(純額)が15億7千万円、土地が5億3千4百万円、退職給付に係る資産が5億4千8百万円それぞれ増加しました。 (流動負債)その他が30億3千6百万円増加し、1年内返済予定の長期借入金が5億1千5百万円増加しましたが、短期借入金が70億9千5百万円減少し、支払手形及び買掛金が16億5千4百万円減少しました。 (固定負債)長期借入金が41億4千3百万円増加しました。 (純資産) 為替換算調整勘定が16億1千3百万円、利益剰余金が13億2千5百万円、退職給付に係る調整累計額が2億9千4百万円、その他有価証券評価差額金が1億9千7百万円それぞれ増加しました。 (単位:百万円) 2026年3月末(A)   2025年3月末(B)   増減額(A-B)   増減率(%) 流動資産合計   53,371   52,143   1,228   2.4 固定資産合計   49,515   47,901   1,614   3.4 資産合計   102,886   100,044   2,842   2.8 流動負債合計   40,960   45,878   △4,918   △10.7 固定負債合計   20,419   16,154   4,264   26.4 負債合計   61,380   62,033   △653   △1.1 純資産合計   41,506   38,010   3,495   9.2 負債純資産合計   102,886   100,044   2,842   2.8 自己資本比率(%)   39.7   37.3   -   2.4 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、61億7千7百万円となり、前連結会計年度末と比べ15億3千2百万円増加しました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は、次のとおりです。 a.営業活動によるキャッシュ・フローでは、78億5千9百万円の収入となりました。 これは主として、税金等調整前当期純利益31億7千4百万円、減価償却費30億2百万円、支払利息が10億9千9百万円あったことにより、資金の収入が支出を上回ったことによるものです。 b.投資活動によるキャッシュ・フローでは、17億1千2百万円の支出となりました。 これは主として、投資有価証券の売却収入が13億4千2百万円あったものの、有形固定資産の取得による支出が35億8千万円等により、資金の支出が収入を上回ったことによるものです。 c.財務活動によるキャッシュ・フローでは、48億5千3百万円の支出となりました。 これは主として、長期借入れによる収入が47億4千4百万円あったものの、配当金の支払額が10億2千万円、短期借入金の返済による支出72億3千1百万円により、資金の支出が収入を上回ったことによるものです。 ③生産、受注および販売の状況 a.生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   生産高(百万円)   前期比(%) 樹脂・化成品   18,426   3.2 製紙用薬品   26,451   3.3 電子材料   14,908   43.2 ローター   55,544   2.7 その他   2,398   3.8 合計   117,729   6.8 (注) 金額は販売価格によっています。 b.受注状況 当社グループは見込生産を行っており、該当事項はありません。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前期比(%) 樹脂・化成品   21,420   1.6 製紙用薬品   28,716   2.8 電子材料   13,718   3.2 ローター   35,931   3.1 その他   3,946   2.0 合計   103,734   2.7 (注) 1. セグメント間取引については、相殺消去しています。 2. 最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績および総販売実績に対する割合は、当該割合が100分の10未満のため、記載を省略しています。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。 ①当連結会計年度の財政状態および経営成績の状況に関する認識および分析・検討内容 (資産) 当連結会計年度末の資産合計は1,028億8千6百万円となり、28億4千2百万円増加しています。これは主として、流動資産では、原材料及び貯蔵品が3億3千6百万円減少しましたが、現金及び預金が15億1千7百万円増加し、固定資産では、建設仮勘定が12億7千1百万円減少しましたが、建物及び構築物(純額)が2億7千2百万円、機械装置及び運搬具(純額)が15億7千万円、土地が5億3千4百万円、退職給付に係る資産が5億4千8百万円それぞれ増加したためです。 (負債) 当連結会計年度末の負債合計は613億8千万円となり、前連結会計年度末に比べ6億5千3百万円減少しています。これは主として、流動負債では、その他が30億3千6百万円、1年内返済予定の長期借入金が5億1千5百万円増加しましたが、短期借入金が70億9千5百万円、支払手形及び買掛金が16億5千4百万円減少し、固定負債では、長期借入金が41億4千3百万円増加したためです。 (純資産) 当連結会計年度末の415億6百万円となり、34億9千5百万円増加しています。これは主として、為替換算調整勘定が16億1千3百万円、利益剰余金が13億2千5百万円、退職給付に係る調整累計額が2億9千4百万円、その他有価証券評価差額金が1億9千7百万円増加したためです。 (自己資本比率) 自己資本比率は前連結会計年度末の37.3%から39.7%と2.4ポイントの増加となりました。連結会計年度末の発行済株式総数に基づく1株当たり純資産額は前連結会計年度末の1,538.53円から1,678.31円と139.78円の増加となりました。 (売上高) 当連結会計年度の売上高は1,037億6千3百万円となり、前連結会計年度に比べ27億5千6百万円の増収となりました。これは主として、海外事業では、欧州の需要が低迷したものの、北米での販売が好調に推移し、国内事業では、拡販により販売数量が増加したためです。 (売上原価、販売費及び一般管理費、営業利益) 当連結会計年度の売上原価は808億2千3百万円となり、前連結会計年度に比べ16億1千2百万円増加しています。売上原価率は0.5ポイント減少し77.9%となりました。これは主として、海外事業での売上高の増加や原材料価格の高騰、国内事業での売上高の増加に伴うものです。 当連結会計年度の販売費及び一般管理費は196億5千6百万円となり、前連結会計年度に比べ5千5百万円減少しています。売上高比率は0.6ポイント減少し18.9%となりました。これは主として、従業員給料及び賞与が増加したものの、その他の費用の減少や売上高の増加に伴うものです。 この結果、当連結会計年度の営業利益は32億8千3百万円となり、前連結会計年度に比べ11億9千9百万円の増益となりました。 (営業外収益、営業外費用、経常利益) 当連結会計年度の営業外収益は13億8千4百万円、営業外費用は16億7千1百万円で、営業外損失は2億8千6百万円となりました(前連結会計年度の営業外損失は7億5千3百万円)。これは主として、支払利息や為替差損が増加したものの、持分法による投資利益や受取保険金が増加したためです。 この結果、当連結会計年度の経常利益は29億9千6百万円となり、前連結会計年度に比べ16億6千6百万円の増益となりました。 (特別利益、特別損失) 当連結会計年度の特別利益は5億5百万円となり、投資有価証券売却益として1億8千4百万円、固定資産売却益として3億2千1百万円計上しています。特別損失は3億2千7百万円となり、減損損失として3億円計上しています。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 上記の結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は23億4千5百万円となり、前連結会計年度に比べ15億8千2百万円の増益となりました。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容ならびに資本の財源および資金の流動性に係る情報 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、主に営業活動によるキャッシュ・フローの収入が78億5千9百万円、投資活動によるキャッシュ・フローの支出が17億1千2百万円、財務活動によるキャッシュ・フローの支出が48億5千3百万円あったことにより、当連結会計年度末の現金及び現金同等物は前連結会計年度に比べ15億3千2百万円(33.0%)の増加となりました。 当社グループの資金の財源については、短期借入金の残高が209億7千6百万円、長期借入金(一年内返済予定長期借入金を含む)の残高が167億9千9百万円となっています。 また、当社グループの資金の流動性については、当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローの収入が78億5千9百万円であり、当連結会計年度末において現金及び現金同等物を61億7千7百万円保有しています。さらには、金融機関との間にコミットメントライン契約を締結しており、国内・海外で必要なタイミングで資金調達を行える体制になっています。将来の予測可能な資金需要に対して不足が生じる事態に直面する懸念は少ないと認識しています。 ③重要な会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されています。特に以下の重要な会計方針が、当社グループの連結財務諸表作成において使用される当社グループの重要な判断と見積りに大きな影響を及ぼすと考えています。 a.貸倒引当金 当社グループは、顧客の支払不能時に発生する債権の貸倒による損失見積額について、貸倒引当金を計上しています。顧客の財務状態が悪化しその支払能力が低下した場合、追加計上が必要になる可能性があります。 b.投資の減損 当社グループは、長期的な取引関係維持のために、特定の顧客および金融機関の株式を保有しています。これらの株式には、上場株式と非上場株式が含まれます。当社グループは、投資価値の下落が一時的ではないと判断した場合、投資に対する減損額を計上しています。上場株式への投資の場合、通常決算期末時点で株価が取得価額に対して50%以上下落した場合に減損額を計上しています。また、取得価額に対して30%以上50%未満の範囲で下落した場合には、過去における時価の推移等を勘案し、回復可能性がないと判断した銘柄については、減損額を計上しています。非上場株式への投資の場合、その会社の純資産額が、投資額に対して50%程度以上、下回る場合に減損額を計上しています。将来、市況悪化または投資先の業績不振により、現在の帳簿価額に反映されていない損失または帳簿価額の回収不能が発生した場合、評価損の計上が必要になる可能性があります。 c.繰延税金資産 当社グループは、繰延税金資産について、回収可能性が高いと考えられる金額を計上しています。繰延税金資産を評価するにあたっては、将来の課税所得および過去の業績等を基準に検討しています。しかし、繰延税金資産の全部または一部を将来回収できないと判断した場合、および計上された繰延税金資産を上回る金額を今後回収できると判断した場合、当該判断を行った各々の期間に繰延税金資産の調整額を費用および収益として計上が必要になる可能性があります。 d.固定資産の減損 当社グループは、固定資産のうち減損の兆候がある資産または資産グループについて、当該資産または資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しています。減損の兆候の把握、減損損失の認識および測定にあたっては慎重に検討していますが、事業計画や市場環境の変化により、その見積り額の前提とした条件や仮定に変更が生じ、将来キャッシュ・フローの総額が減少した場合、減損処理が必要となる可能性があります。

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開示資料

出典

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IR資料の開示履歴 (TDnet)
  • 決算説明資料2027年3月期第1四半期決算補足説明資料2026-07-31

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