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日経平均64,214.48-111NYダウ53,686.11+624ドル円155.76-3NASDAQ26,584.06+366S&P 5007,747.71+81SOX 指数11,352.13+139/3終値

マルマエ

Marumae Co.,Ltd.6264 · Prime · 機械

半導体・FPD向け高精度真空部品を強みとし、高純度アルミの一貫製造で差別化。

概要

マルマエは、半導体・FPD製造装置向け真空部品の専業メーカーである。1965年に鹿児島県出水市で鉄工所として創業し、2006年に東証マザーズ上場、2022年にはプライム市場へ移行した。2025年8月期の連結売上高は114億円、従業員462名。高電圧プラズマ環境で使用されるチャンバーや電極の加工を核とし、アルミ素材の溶解・鋳造から機械加工、表面処理まで一貫生産する機能材料事業も展開する。

精密部品と機能材料の二軸で構成する事業

マルマエの事業は精密部品事業と機能材料事業に二分される。精密部品事業は半導体製造装置(ドライエッチング・CVD・洗浄・塗布工程)向け真空部品、FPD製造装置向け大型真空部品(3m以上)、その他産業機器部品を手掛ける。機能材料事業は、半導体スパッタリングターゲット向け超高純度アルミ(99.999%以上)の製造、エッチング装置用真空チャンバーの低圧鋳造、電解コンデンサ向け高純度アルミ材(99.99%以上)などを含む。2025年4月にKMアルミニウム株式会社を子会社化し、グループ全体で素材から部品加工までの垂直統合を強化した。

主要顧客は半導体装置メーカー、売上の約4割を2社が占める

2025年8月期の販売実績では、日本発条株式会社への売上高が28億94百万円(構成比25.4%)、東京エレクトロン宮城株式会社が16億83百万円(同14.8%)であり、この2社で連結売上の約4割を占める。その他、FPD関連や自動車、光学・医療機器メーカーなど多岐にわたる顧客基盤を持つ。半導体製造装置向けは景気変動の影響を受けやすいが、消耗品需要(プラズマにさらされる部品の定期交換)が一定の安定収益をもたらす構造である。

熊本・関東に事業所を構え、本社機能を出水市に集約

本社機能は鹿児島県出水市大野原町に置く。主力生産拠点は出水市内の高尾野事業所(8つの工場)と出水事業所である。過去には熊本事業所(2007年開設、2011年閉鎖)や関東事業所(埼玉県朝霞市、2008年開設)を運営したが、現在の生産拠点はほぼ鹿児島県に集中する。2025年3月には特別目的会社として株式会社KMXを設立し、同年4月に同社を通じてKMアルミニウム株式会社を子会社化した。これによりグループ従業員数は462名となった。

事業再生ADRを経て成長軌道に復帰した財務体質

マルマエは2011年7月に事業再生ADR手続を成立させ、2015年1月に同計画を終結した。その後、半導体市場の拡大を追い風に業績は回復。2021年8月期の売上高は54億円、営業利益は非開示だが純利益9億円。2022年8月期には売上高86億円、純利益18億円と過去最高を達成した。2025年8月期はKMアルミニウムの連結効果により売上高114億円、営業利益21億円、純利益14億円(のれん償却125百万円を含む)。自己資本比率は32.1%、ROICは6.7%(内部目標は15%)である。

業界の中での役割は半導体・FPD製造装置の真空部品サプライヤー、および高純度アルミ素材・スパッタリングターゲット材料の供給者。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
114億円
営業利益
21億円
営業利益率
18.4%
純利益
14億円
2025/8 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2025/8
事業売上構成比利益利益率
精密部品事業77億円67.5%18億円23.4%
機能材料事業37億円32.5%4億円10.8%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01半導体主力

半導体製造装置(ドライエッチング・CVD・洗浄・塗布工程など)向けに、真空チャンバーや電極などの真空部品を製造。高電圧プラズマ環境下で求められる対電圧性能と安定性が特徴。消耗品需要もあり、新規装置需要がなくても一定の需要が見込める。

主な製品・サービス1
半導体製造装置用真空部品
チャンバー、電極など真空環境で使用される部品。プラズマにさらされるため高い対電圧性能と安定性が要求される。

02FPD(フラットパネルディスプレイ)準主力

FPD製造装置(ドライエッチング・CVD・イオン注入工程など)向けに、3m以上の大型で高精度なチャンバーや電極などの真空部品を製造。半導体同様プラズマ環境下で対電圧・安定性が求められる。

主な製品・サービス1
FPD製造装置用真空部品
大型チャンバーや電極など。部品サイズが3m以上と大きく、複雑形状で厳しい平面度・位置精度が要求されるアルミ製部品。

03半導体材料(機能材料事業)準主力

半導体スパッタ工程向けターゲット材料(超高純度アルミ99.999%以上)の製造、および半導体製造装置向け真空部品の鍛造素材・機械加工・表面処理を一貫製造。

主な製品・サービス2
スパッタリングターゲット材料
99.999%以上の超高純度アルミを原料とする半導体スパッタ工程用ターゲット材料。
半導体製造装置用精密部品
鍛造素材から機械加工、表面処理(アルマイト処理)まで一貫製造する真空部品。

04その他産業機器副次

スマートフォン筐体の表面処理装置、太陽電池製造装置、オートバイレース用部品、光学・医療装置などの産業用装置向けに、複雑形状・高平面度・多工程加工が必要な金属部品を供給。

主な製品・サービス1
産業用装置部品
各種金属製部品で、複雑形状や高い平面度、溶接・表面処理を含む多工程加工が必要な部品。

05半導体装置部材(機能材料事業)副次

半導体エッチング装置向け真空チャンバーを低圧鋳造で製造。また産業用ロボット向け重力鋳物も手掛ける。

主な製品・サービス2
半導体製造装置用真空チャンバー国内シェア上位
日本トップクラスの低圧鋳造設備で製造する半導体エッチング装置向け真空チャンバー。
産業用ロボット向け鋳物
重力鋳造による産業用・半導体装置向け鋳物部品。

06基礎素材(機能材料事業)副次

電解コンデンサやハードディスク向け高純度アルミ材(99.99%以上)、一般機械加工用スラブ材、小口材料販売。アルミ鋳造能力を活かした大型スラブ材料も供給。

主な製品・サービス2
高純度アルミ材
99.99%以上の高純度アルミ素材。電解コンデンサやハードディスクの材料として使用。
スラブ材料
大型アルミスラブ。加工メーカーへの切断販売も行う。

製品と技術

半導体エッチング・CVD装置向け真空チャンバーと電極

マルマエの主力製品は、半導体製造装置の真空チャンバーと電極である。チャンバーは耐真空容器として、電極は内部に設置され、いずれも高温・高電圧のプラズマにさらされる。対電圧性能と寸法安定性が要求され、アルミ合金製が多い。特にエッチング装置向けでは、日本トップクラスの低圧鋳造設備(最大3m超)を用いて大型チャンバーを製造する。これらの部品は消耗が激しく、定期的な交換需要が見込める点が特徴で、新規装置投資が低迷しても一定の収益源となる。

FPD製造装置向け3m超大型部品の高精度加工

フラットパネルディスプレイ(FPD)製造装置向けには、ドライエッチング・CVD・イオン注入工程で使われる真空部品を供給する。部品サイズは3m以上と大型で、複雑形状かつ歪みやすいアルミ材に対し、厳しい平面度(数μmレベル)と位置精度が求められる。マルマエは大型工作機械と熟練の技能により、この難度の高い加工を実現している。半導体部品と同様にプラズマ環境で使用されるため、絶縁性や耐食性を確保する表面処理(アルマイト)も一貫して行う。

超高純度アルミ素材からスパッタリングターゲット材料まで

機能材料事業では、純度99.999%以上の超高純度アルミを製造し、半導体スパッタリング工程のターゲット材料として供給する。また、電解コンデンサやハードディスク向けには99.99%以上の高純度アルミ材を生産。鋳造能力を活かした大型スラブ材料の切断販売も行う。2025年に子会社化したKMアルミニウムは、低圧鋳造による半導体装置用真空チャンバーや産業用ロボット向け重力鋳物を手掛けており、グループ全体でアルミ素材から最終部品までの一貫製造が可能となった。

多工程を要する産業機器部品とオートバイレース用部品

その他産業機器分野では、スマートフォン筐体の表面処理装置、太陽電池製造装置、光学機器、医療機器など向けに、複雑形状で高平面度が要求される金属部品を製造。溶接や表面処理を含む多工程加工に対応する。また、歴史的経緯からオートバイのレース用部品(T's M's R&D由来)も手掛けており、軽量・高強度アルミ部品の切削加工技術を活かしている。これらの多品種小ロット製品は、精密部品事業の技術力を支える基盤となっている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

機械のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 国内シェア上位半導体製造装置用真空チャンバー日本トップクラスの低圧鋳造設備(一貫製造)半導体装置部材(機能材料事業)

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

機械中小型、V字回復で高収益、成長持続性が鍵

同社は機械セクター中小型で、2025年8月期は売上高114億円、営業利益率18.4%と急回復。前期は売上47億円と大幅減収だったが、V字回復を達成。同業の日本製鋼所や三浦工業と比べ規模は極めて小さいが、高収益を実現。成長の持続性と安定性が課題。

強み

  • 営業利益率18.4%と非常に高く、強力な収益力。
  • 前期の減収からV字回復、事業の適応力と柔軟性を示す。
  • 特定分野に特化し、競争が限定的な市場で事業展開。
  • 売上高114億円と小さく、今後の拡大可能性が大きい。

課題

  • 前期の大幅減収は事業リスクを示し、安定した成長が必要。
  • 同業大手に比べ規模が小さく、経営基盤が脆弱。
  • 機械業界の景気変動の影響を大きく受けやすい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

半導体材料の時価総額近傍。太字がマルマエ

時価総額で並べると、掲載8社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14275カーリット451億円15.1倍
23104富士紡ホールディングス376億円19.9倍
34064日本カーバイド工業316億円12.0倍
44410ハリマ化成グループ295億円11.7倍
54973日本高純度化学286億円15.3倍
66264マルマエ246億円31.2倍
74022ラサ工業153億円17.3倍
86619ダブル・スコープ92億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(半導体材料)に従っています。

会社の歴史

沿革 27件

鉄工所から法人化、オートバイ部品事業を引き継いだ1997年

1965年4月、故前田務が鹿児島県出水市で個人経営の鉄工所を創業した。当初は汎用機械加工が中心だった。1988年10月、法人化してマルマヱ工業有限会社(出資金2,000千円)に改組。同じ頃、前田俊一(現代表取締役)がオートバイ部品製造を目的とするT's M's R&Dを個人創業。1997年9月、マルマヱ工業が同事業を引き継ぎR&D事業部を設置した。このときの切削加工技術が、後の半導体部品事業の基盤となる。

株式会社化とグリーンシート指定、マザーズ上場

2001年4月、株式会社マルマエに商号変更(資本金1,000万円)。2003年12月、高尾野町(現出水市)に本店移転し新工場を竣工。2004年12月、日本証券業協会のグリーンシート銘柄に指定され、株式公開への準備を進めた。2005年12月には第2工場を竣工。2006年12月、東京証券取引所マザーズに株式を上場した。上場資金を元に2007年2月に熊本事業所、2008年4月に関東事業所を開設し、生産能力を拡大した。

半導体不況と事業再生ADRでの再建

リーマンショック後の半導体不況により、マルマエの業績は急速に悪化。2011年4月には熊本事業所を閉鎖し、同年7月に事業再生ADR手続を申請・成立した。この手続きでは金融機関との債務調整と事業再構築が行われた。2015年1月に事業再生計画が終結。再建期間中も工場の増築を続け(第4工場2008年、第5・第6工場2015年)、回復後を見据えた設備投資を実施した。2015年10月の第6工場竣工後、業績はV字回復に向かう。

東証一部昇格と本社移転、8工場体制の完成

2018年1月、マルマエは東証市場第二部に市場変更。同年4月に出水事業所が稼働開始し、11月には東証第一部に指定された。2019年2月、本社機能を出水事業所(出水市大野原町)に移転。同年5月には高尾野事業所第8工場が竣工し、同所の工場は8棟体制となった。この間、売上高は2017年8月期の30億円から2018年8月期には46億円に拡大。半導体製造装置需要に支えられ、工場の稼働率は上昇した。

プライム市場移行とKMアルミニウムの買収

2022年4月、東証の市場区分見直しによりプライム市場へ移行。2025年3月、特別目的会社KMXを設立し、同年4月に同社を通じてKMアルミニウム株式会社の全株式を取得した。KMアルミニウムは半導体用高純度アルミ素材や鋳造部品を手掛ける企業で、取得価額は約82億円(連結範囲の変更を伴う子会社株式取得による支出)。これによりマルマエグループは、素材から加工までをカバーする体制となり、連結売上高は114億円に拡大した。

年表27件を開く

1960年代

  • 1965年4月創業鹿児島県出水市において鉄工所を故前田務(元社長、元相談役)が個人で創業

1980年代

  • 1988年10月個人経営の鉄工所をマルマヱ工業有限会社(現当社)に改組(出資金2,000千円)
  • 創業オートバイ部品製造目的のT'sM'sR&D(現当社事業)を前田俊一(現代表取締役)が個人で創業

1990年代

  • 1997年9月T'sM'sR&Dの事業をマルマヱ工業有限会社が引継いでR&D(切削加工の研究開発)事業部を設置

2000年代

  • 2001年4月株式会社マルマエに商号及び組織変更(資本金10,000千円)
  • 2003年12月鹿児島県出水郡高尾野町(現出水市)に本店移転、高尾野事業所 新工場竣工
  • 2004年12月日本証券業協会によるグリーンシート銘柄に指定
  • 2005年12月高尾野事業所 第2工場竣工
  • 2006年12月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場
  • 2007年2月熊本事業所(熊本県菊池郡大津町)が稼動開始
  • 2008年3月高尾野事業所 第4工場竣工
  • 2008年4月関東事業所(埼玉県朝霞市)が稼動開始

2010年代

  • 2011年4月熊本事業所の閉鎖
  • 2011年7月事業再生ADR手続の成立
  • 2015年1月事業再生ADR手続による事業再生計画の終結
  • 2015年6月高尾野事業所 第5工場竣工
  • 2015年10月高尾野事業所 第6工場竣工
  • 2016年11月開発部の新設
  • 2017年1月高尾野事業所 第7工場竣工
  • 2018年1月上場東京証券取引所市場第二部へ上場市場変更
  • 2018年4月出水事業所(鹿児島県出水市)が稼動開始
  • 2018年11月東京証券取引所市場第一部に指定
  • 2019年2月鹿児島県出水市大野原町(出水事業所)に本店(本社)移転
  • 2019年5月高尾野事業所 第8工場竣工

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分見直しによりプライム市場へ移行
  • 2025年3月特別目的会社として株式会社KMXを設立(現 連結子会社)
  • 2025年4月M&A株式会社KMXが、KMアルミニウム株式会社の全株式を取得し、子会社化(当社の孫会社化)(現 連結子会社)

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/8期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • ROIC2028年8月期まで15%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    グループ統合とシナジー創出

    マルマエとKMアルミニウムの統合を推進し、半導体分野の技術ニーズを捉え、両社の技術協力により市場成長を超えるグループ成長を実現する。

  2. 02

    新素材・新技術の開発

    クライオエッチング向け低温対応素材や絶縁性コーティングなど、新素材・新技術を創出して顧客ニーズを取り込む。

  3. 03

    消耗品受注拡大による安定成長

    エッチング・CVD装置向け高付加価値消耗品(ESC、電極類)の技術力を高め受注を拡大し、設備投資変動に左右されない安定成長を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で462人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は565万円で、9期前と比べて+5.3%平均年齢は40.0歳、平均勤続年数は8.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数
2016年8月76
2017年8月85
2018年8月107
2019年8月53638.47.5120
2020年8月50737.77.4142
2021年8月51637.87.6160
2022年8月61638.58.1179
2023年8月56439.08.8183
2024年8月47539.08.2198
2025年8月56540.08.3462

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年8月期・提出会社(単体)
女性管理職比率13.6%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)61.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位4)
出水事業所 — 鹿児島県出水市4,031百万円
精密部品事業
本社工場 — 福岡県大牟田市3,214百万円
機能材料事業
高尾野事業所 — 鹿児島県出水市1,386百万円
精密部品事業
関東事業所 — 埼玉県朝霞市231百万円
精密部品事業

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年8月期の売上高は114億円営業利益21億円前期と比べると増収で、売上が+142.6%。

売上高
+142.6%
114億円
営業利益
21億円
純利益
14億円
営業利益率
18.4%
前期比 +18.4%pt

会社が出している今期の予想2026年8月期

項目会社予想前期実績
売上高200億円114億円
営業利益41億円21億円
純利益33億円14億円
1株あたり配当¥20

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年3Qで、売上は53億円、営業利益は10億円。前年の2024年3Qと比べると、売上は+307.7%、営業利益は+900.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q12−1−8.3−1
2023年4Q152
2024年1Q1100.00
2024年2Q9−1−11.1−1
2024年3Q1317.70
2024年4Q141
2025年2Q391025.67
2025年4Q751114.77
2026年2Q871618.417
2026年3Q531018.97

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年8月期からの14期で、売上は11億円から114億円へ10.4倍に増えた。直近期の営業利益率は18.4%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年8月110−1
2013年8月1211
2014年8月1633
高尾野事業所 第5工場竣工
2015年8月2146
2016年8月2254
高尾野事業所 第7工場竣工
2017年8月3075
東京証券取引所市場第二部へ上場市場変更
2018年8月46129
高尾野事業所 第8工場竣工
2019年8月4054
2020年8月4487
2021年8月54129
2022年8月862418
2023年8月6987
2024年8月4700
株式会社KMXが、KMアルミニウム株式会社の全株式を取得し、子会社化(当社の孫会社化)(現 連結子会社)
2025年8月114211918.414

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年8月期

売上高114億円のうち、営業利益として残るのは21億円18.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は14億円、売上の12.3%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金69.3%79億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金12.3%14億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益18.4%21億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
30.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+9.8pt
18.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+5.3pt
12.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+8.9pt
16.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
7.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年8月期は営業CFが31億円、投資CFが−97億円で、差し引きのフリーCFは−66億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は43億円で、売上の4.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年8月33−364
2013年8月20−223
2014年8月10−212
2015年8月6−2−244
2016年8月6−3−135
2017年8月6−720−124
2018年8月8−2518−1726
2019年8月11−151−423
2020年8月12−3−6925
2021年8月11−8−3325
2022年8月22−170530
2023年8月23−15−3835
2024年8月4−5−4−130
2025年8月31−9779−6643

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年8月期の総資産は254億円。このうち返さなくてよい自己資本が82億円で、自己資本比率は32.1%(業種中央値65.3%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年8月180180.7
2013年8月171165.6
2014年8月1841422.4
2015年8月2271532.7
2016年8月26101638.1
2017年8月54312357.9
2018年8月81513063.5
2019年8月83533063.7
2020年8月89573264.2
2021年8月97633464.9
2022年8月126735358.1
2023年8月116754164.4
2024年8月115724362.5
2025年8月2548217332.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年8月期の内訳
現金及び預金
43億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
54億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
2億円
在庫として抱えている分
負債合計
173億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
81
/ 100
安定性自己資本比率21 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

機械 209社との比較

同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率209社中1位あたり、逆に低いのは自己資本比率209社中198位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
16.6%/中央値 7.7%
P25 4.7%P75 11.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
18.4%/中央値 8.6%
P25 4.8%P75 12.6%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
32.1%/中央値 65.3%
P25 51.4%P75 75.3%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
142.6%/中央値 3.9%
P25 -1.7%P75 9.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.1%/中央値 2.9%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月3日の終値

直近の終値は¥1,885で、1年前と比べて+153.8%過去52週の値幅のなかでは46%の位置にある。

¥1,885+0.8%1ヶ月-12.5%1年+153.8%時価総額246億円
過去52週の値幅
安値¥750高値¥3,220

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)31.2倍
PER (会社予想)14.9倍
PBR3.48倍
配当利回り1.06%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月上旬に2281円をつけた後、7月28日に安値1830円まで下落しました。しかし、7月29日以降は切り返し、8月5日に2182円まで回復しました。8月19日には前日比7.95%安の2025円と急落しています。25日移動平均線は2042.32円で、株価は同線を下回っており、短期のトレンドは弱含みです。RSIは64.06とやや過熱感があるものの、52週高値3220円からは大きく乖離しており、上値余地は限定的です。出来高は全体的に高水準で、売買が活発です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 30/100)

実績PER 33.2倍は業界平均24.4倍を上回るが、予想PER 15.8倍は平均並み。PBR 3.69倍は平均1.60倍を大きく上回り割高。ROE 16.6%は良好だが、配当利回り1.0%は業界平均2.71%を下回る。来期の増収増益が織り込まれている面がある。

指標この会社業種平均
PER (実績)31.2倍22.8倍
PER (予想)14.9倍
PBR3.48倍1.51倍
ROE16.6%7.0%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

強気派は、半導体市況回復とAI需要拡大による装置投資増加を背景に、2025/8期の大幅増収増益を見込む。PER33倍は高いが、成長率を考慮すれば妥当と主張。一方弱気派は、過去の業績変動(2022/8期利益18億→2024/8期0億)の大きさや、PER33倍が割高である点、半導体サイクルの波を繰り返すリスクを指摘。2025/8期の売上高114億円は過去最高だが、持続可能性に疑問。

プラスに働く材料7
  • 半導体市況回復

    AI需要で半導体装置投資が活発化、受注増加が見込める。

  • 高利益率への回帰

    2025/8期は営業利益率18.4%と高水準を計画。

  • 成長株への期待

    PER33倍は成長性を織り込み、今後利益拡大で低下見込み。

  • 半導体需要で大幅増収増益2025年8月期影響

    売上高114億円(前期比+67億円)、営業利益21億円と黒字転換

  • PER15.8倍の割安感2025年8月期影響

    予想PER15.8倍は同業対比割安、成長期待でさらに上昇余地

  • ROE16.6%と高収益性継続継続影響

    ROE16.6%は優良企業水準、利益成長で株主価値向上

  • 半導体投資サイクル拡大の恩恵2026年〜2027年影響

    世界的な半導体工場建設投資拡大で同社製品需要増加

マイナスに働く材料7
  • 業績の不安定性

    過去2期で利益がゼロになるほどの変動があり、投資リスクが高い。

  • PERの高さ

    PER33倍は同業比較で割高であり、成長鈍化時は下落リスク。

  • 半導体サイクル依存

    業界の設備投資サイクルに業績が大きく左右される。

  • PER33.19倍とバリュエーション割高継続影響

    過去実績PER33倍は高水準、業績未達時に株価調整リスク

  • 特定顧客への依存度高い継続影響

    大口顧客の設備投資変動が業績に直結、分散化課題

  • 前期赤字からの急回復で持続性懸念2025年8月期影響

    2024年8月期は純利益ゼロ、回復の持続性と競合激化リスク

  • 低配当利回り1%は見劣り継続影響

    配当利回り1%は業界平均を下回り、インカム戦略投資家には不向き

次の決算で確かめる点
売上高成長率
半導体市況回復度合いの直接指標
営業利益率
高利益率が持続可能か確認
受注残高
将来の売上高の先行指標

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり20で、前期から+33.3%いまの株価に対する利回りは1.06%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥20
1株あたり
配当利回り
1.06%
いまの株価に対して
配当性向
37.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年8月421.7
2017年8月533.319.7
2018年8月10100.027.8
2019年8月8−25.044.8
2020年8月913.331.9
2021年8月1241.234.0
2022年8月24100.033.7
2023年8月18−25.064.4
2024年8月15−16.71935.5
2025年8月2033.337.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥20

株主

有価証券報告書より

2025年8月期末の株主数は延べ10,431人。区分でいちばん多いのは個人・その他83.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が9.6%を占め、残る90.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年8月%2021年8月%2022年8月%2023年8月%2024年8月%2025年8月%
個人・その他83.581.287.283.378.883.4
金融機関7.08.87.38.69.98.7
外国法人4.23.92.84.85.24.6
自己株式1.91.93.33.23.13.0
証券会社4.25.41.72.55.12.4
事業法人1.10.81.00.70.90.9
外国人個人0.00.00.10.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01前田 俊一34.08
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)6.04
03前田 美佐子3.86
04BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG (FE-AC)(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.85
05株式会社日本カストディ銀行(信託口)1.54
06前田 良子1.38
07五十嵐 光栄1.29
08マルマエ共栄会0.84
09BNP PARIBAS LUXEMBOURG/2S/JASDEC SECURITIES/UCITS ASSETS(常任代理人 香港上海銀行東京支店)0.74
10大境 宏良0.71

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近6
  • 2026-07-23
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    1.03%
    +1.02pt
  • 2026-06-22
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.01%
  • 2026-05-27
    前田 俊一
    新規の大量保有報告
    28.50%
    -5.63pt
  • 2026-05-27
    前田 俊一
    変更報告
    34.13%
    +0.05pt
  • 2026-05-26
    前田 俊一
    変更報告
    34.13%
    +0.05pt
  • 2026-05-25
    前田 俊一
    新規の大量保有報告
    34.13%
    +0.05pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+103%、1株純資産は12期で+2145%。直近期のROEは16.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年8月−3,603
2013年8月47155.520.2
2014年8月5829123.66.8
2015年8月106136100.76.211.3
2016年8月359342.910.321.7
2017年8月5126326.224.919.7
2018年8月7239320.916.227.8
2019年8月334078.426.344.8
2020年8月5344612.516.631.9
2021年8月7149415.028.434.0
2022年8月14357826.714.633.7
2023年8月565919.632.464.4
2024年8月25660.3995.51935.5
2025年8月10764416.615.137.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2025/8期の役員報酬は総額155百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約7倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
前田俊一代表取締役 社長(統括、管理本部担当兼務)594,449,011
海﨑功太取締役 営業本部長(営業本部担当)5335,955
安藤博音取締役 技術生産本部長(技術生産本部担当)4712,155
門田晶子取締役582,400
世耕久美子取締役53300
外西啓治取締役(監査等委員)621,100
桃木野聡取締役(監査等委員)60
山本隆章取締役(監査等委員)738,700
宮川博次取締役(監査等委員)46

役員報酬の内訳2025/8

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)347452411639
社外取締役530306
取締役(社内)1999

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/8期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,433字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 (1)事業の内容 (事業の内容) 当社グループの事業の内容は、精密部品事業と、機能材料事業の二つがあり、その事業内容は次のとおりです。 セグメント   分野   主要製品 精密部品事業   半導体   用途:半導体製造装置を構成する真空部品等。 主にドライエッチング工程・CVD工程・洗浄工程・塗布工程などの前工程と言われる半導体製造装置および貼り合せ装置部品や検査装置部品等を製造しております。 特徴:当社で製造する部品は、主に真空中で使用されるほか、高温高電圧のプラズマにさらされることから高い対電圧性能が要求されます。また、半導体製造のプロセスは非常に繊細であるため、製品の安定度が重要な要素となっており、試作とプロセス評価に長い時間が掛かりながらも、一旦装置に採用されると長い期間変更されずに受注が継続します。また、プラズマにさらされることから消耗も激しく、定期的に消耗品需要もあり、新規装置の需要が無い場合でも消耗品需要が見込めます。 FPD   用途:FPD製造装置及び検査装置を構成する真空部品。 FPD製造工程の中で、主にドライエッチング工程・CVD工程・イオン注入工程などのFPD製造装置を構成する部品を製造しております。 特徴:チャンバーと呼ばれる耐真空容器や電極と呼ばれるチャンバー内蔵物を製造しております。これらの部品は部品サイズが3m以上と大きく、形状が複雑で非常に歪み易い割に、厳しい平面度や位置精度など高精度が要求されるアルミ等の金属製部品です。大きさは違いますが、半導体部品と同様にプラズマにさらされる環境で、対電圧や安定性が求められる重要部品です。 その他   用途:スマートフォン筺体(ケース)の表面処理装置、太陽電池製造装置部品、オートバイのレース用部品、光学分野(カメラ・顕微鏡)・医療装置などの産業用装置部品などを製造しております。 特徴:各分野の最終製品を構成する部品の中でも、複雑な形状や高い平面度が必要であるなど歪みの少なさが要求される部品、あるいは溶接や表面処理を含む多工程が必要な部品などで、アルミほか各種金属製の部品です。 機能材料事業   IT器材   用途:半導体スパッタ工程用ターゲット材料 半導体製造装置部品向けアルマイト処理 半導体製造装置用精密部品 特徴:99.999%以上の超高純度アルミの製造能力を活用してスパッタリングターゲットの材料を製造しております。また、エッチング装置などの半導体製造装置に使用される真空部品について、鍛造素材・機械加工・表面処理まで一貫製造を行っております。 半導体装置部材   用途:半導体製造装置用真空チャンバー 産業用ロボット向け鋳物 特徴:日本トップクラスの低圧鋳造設備を使用した半導体エッチング装置向け真空チャンバーを製造しております。また、産業用や半導体装置に幅広く使用される重力鋳物を製造しております。 基礎素材   用途:電解コンデンサ用高純度アルミ材 ハードディスク製造用高純度アルミ材 一般機械加工用スラブ材 小口材料販売 特徴:99.99%以上の高純度アルミ生産能力を活用して、電解コンデンサやハードディスクの材料を製造しているほか、アルミの鋳造能力を活かして大型スラブ材料を製造しております。また、スラブ材料等を加工メーカー等へ切断販売も行っております。 (2)事業系統図 当社グループ事業の系統図は以下のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,757字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループの経営方針は、次のとおりです。 「素材と加工の技術力で社会に貢献する」 事業セグメントごとの経営理念等は次のとおりです。 ①精密部品事業 1.技術は究極を目指し 2.競争と協調を尊び 3.技術注力企業として社会に貢献する 当事業セグメントでは、お客様が技術的に困られている部分に対して解決の手法を提供することで存在の価値を顕現してきました。技術的に困るということは一般に知られていない技術が必要であるということですから、その解決に向けては過去の手法を探すのではなく、問題の本質的な部分を検討することを特に重視して、その解決に向けて現段階で考えうる最良の技術要素を選択できることを意図しています。 一般的に解決しがたい問題は、当然当社にとっても難しい課題となりますが、社内では、時には競い合いながら、時には協力しながら課題に対峙していきます。 当社は、経済を支える“モノづくり”のなかで、モノづくりの源流である部品加工にこだわっていきます。そしてさまざまな分野で総合メーカーを支えられる企業となるために、先端技術と供給力を持つ「部品加工のリーディングカンパニー」を目指します。 ②機能材料事業 「私たちは、地球上の大切な資源であるアルミニウムを、 私たちの技術、技能の向上を通じて、 より役に立つ姿に変えることにより、社会に貢献します。」 ・当事業セグメントでは、半導体用アルミニウム材料の生産や、半導体製造装置を含む産業機械用の部品の製作・加工をコアに事業展開しております。そのため、半導体メーカーや半導体製造装置メーカー等の動向を注視しつつ、当社の製品・技術の強みを需要家に訴求する事業展開に努め、事業の安定化と成長を推し進めます。 (2)経営戦略等 当社グループは、「Fusion2028」と称して、2026年8月期から2028年8月期を期間とする中期事業計画を策定し、株式会社マルマエと2025年4月に株式取得したKMアルミニウム株式会社の統合作業及びシナジー創出に注力する方針です。 中期事業計画の基本的な戦略は、グループ2社が属する半導体分野の技術的なニーズをとらえると共に、両社の技術協力によって市場成長を超えるグループの成長を実現しようとするものです。 具体的な戦略は次のとおりです。 新素材・新技術の創出で顧客ニーズを取り込む 半導体製造工程のクライオエッチングに必要な低温対応素材の開発や、絶縁性の高いコーティングの開発を進める 消耗品受注拡大で安定成長を狙う エッチング装置やCVD装置において、真空中で使用される高付加価値な消耗品であるESCや電極類の生産に必要な技術力を高め、受注を拡大する。結果として、半導体設備投資のみに左右されず、安定成長できる経営を目指す。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、中期事業計画「Fusion2028」を通して、生産手法や管理手法の革新を計る指標として投下資本利益率であるROICを採用し重要な経営指標として位置付けており、同中期事業計画の期間中にグループ全体でのROIC15%を目標としております。なお、当連結会計年度におけるROICは、6.7%であります。 (4)経営環境 当社グループの経営環境は、グループの属している市場環境に左右される一面を有しています。主な販売分野である半導体等の市場は景気変動に伴い大幅な需要の変動が起こります。これらの変動に対応するために、消耗品の受注拡大を行うとともに固定費の抑制を主な対応策としております。消耗品受注の拡大につきましては、通常の営業活動に加え、研究開発も積極的に進める方針です。また、固定費の抑制につきましては、需要の変動に対応するため、協力企業の育成と活用を行うことと、全社的にDX化を進める事で実現していきます。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ①精密部品事業の課題 競争の激化と受注価格低下 当事業の属する業界は中小中堅の同業社が多く、厳しい競争のある業界です。参入障壁の低い案件は競争から価格は低下します。そのような業界のなかで、当事業セグメントでは、参入障壁の高い真空パーツへ取り組み受注拡大を狙い、また、独創的な加工手法や徹底的に行う生産性改善手法によりコスト低減を続け市場価格の低下に先回りした対応をしております。しかしながら、保有する技術の陳腐化が進むことから今後も継続的に技術開発を行う必要があります。そのため、当事業セグメントにおいてはR&Dの強化と人材育成に注力する方針です。 人の持つ技術力や営業力が最も重要な当事業セグメントの強みであるため、強みを持つ人材の安定化と育成が重要な課題となっております。しかしながら、継続的に改善が進みながらも、高い能力を持つ人材に頼る部分が多く、時間外労働や休日出勤の偏りが生じております。このような状況から、多様な勤務形態を構成することで個々の負担を減らし、社員満足度の向上と人材の安定化を図り、長期的な人材育成プランを実現していく方針です。 ②機能材料事業の課題 当事業の属する事業環境においては、2022年度後半からの半導体関連市場は減速しており、特に半導体製造装置市場は米国の対中輸出規制の影響も加わり低迷しておりましたが、2024年を底に回復傾向にあります。 そのような環境認識を踏まえ、当事業セグメントの中長期ビジョンである「高付加価値アルミニウムを通じて変化する社会の発展に貢献する活力のある会社」の下、2026年度を初年度とする3ヶ年の中期経営計画を策定しました。 この計画では、従来取り組んできた、事業ポートフォリオの最適化、生産性向上等を活かした、高収益体質の実現及びアルミ超高純度品・半導体装置部材市場における揺るぎないプレゼンスの実現に向けて以下を重点課題として取組んでまいります。 イ.高付加価値アルミニウム加工会社への変革と深化 ロ.あらゆる事業環境への対応できるレジリエント力の醸成 ハ.特定ユーザーに過度に偏重をしない顧客基盤拡充 ニ.先進的な製品の開発・投入による事業領域拡大に向けた取組みの強化・推進 ホ.設備の点検保全の強化、多能工化・人材教育、生産管理の強化等を通じたものづくり力の強化 ヘ.あらゆる局面でも収益確保しうる高収益体質の実現 ト.財務体質強化による自己資本強化と資産効率向上
事業等のリスク7,559字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループの業績は多岐にわたる変動要因の影響を受ける可能性があります。有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)主要市場での需要の急激な変動について(発生可能性:中 発生時期:特定時期なし 影響度:大) 当社グループは、主に半導体業界及びFPD業界を対象として、その生産ラインで用いられる各種生産設備部品及び部材やアルミニウム材料の製造・販売を行っていますが、半導体業界におきましてシリコンサイクル、FPD業界におきましてクリスタルサイクルと呼ばれる業界特有の好不況の波が存在します。 当社グループにおきましては、メーカーの設備投資動向に左右されない消耗品などの安定的な販売が見込める分野の受注に注力するなどの対策を行い、業績への影響を最小限にすべく努力しております。 しかしながら、これらの景気変動によって、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (2)景気変動に関するリスクについて(発生可能性:中 発生時期:特定時期なし 影響度:中) 当社グループの販売する各種生産設備部品及び部材は、日本国内で利用される製品だけでなく、顧客の製品に組み込まれて海外に輸出される製品も含まれています。そのため、日本の景気動向だけではなく、世界的な景気後退により大きな影響を受けることがあります。米中貿易摩擦の長期化、ロシアによるウクライナへの侵攻、環境問題、政治又は経済要因等、何らかの理由で国内外の景気が下振れした場合、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (3)のれんの減損に関するリスクについて(発生可能性:低 発生時期:特定時期なし 影響度:大) 当社グループは、企業買収に伴い発生したのれんを連結貸借対照表に計上しております。借入に際しては財務制限条項(コベナンツ)を設定し、減損リスクへの対応を図っておりますが、今後の事業環境の変化等により期待する効果が得られない場合は、当該のれんについて減損損失を計上することになり、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。なお、連結会計年度末の残高は4,696百万円となっております。 (4)特定の取引先への依存について(発生可能性:中 発生時期:特定時期なし 影響度:大) 当連結会計年度の販売実績上位3社の構成比率は、50.0%となっております。 これらの主要販売先との間では、今後も継続的な取引が見込まれることと、1社当たりの依存度を減らす方針に基づき新規の取引先拡大に向けた営業を展開しておりますが、何らかの要因でこれらの主要な販売先との取引が縮小した場合、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (5)価格競争について(発生可能性:低 発生時期:特定時期なし 影響度:中) 当社グループの属する精密部品事業の業界は、多数の同業他社がひしめく、非常に参入業者の多い厳しい競争のある業界です。それらの精密部品群のなかでも当社グループは、高付加価値部品を得意分野としております。 機能材料事業は、半導体製造装置向けアルミニウム部材を主力としております。主力製品は競合他社が少なく、現状では価格競争が生じにくい一方で、徹底したコスト改善による原価低減、品目別の原価・品質管理の強化により、コスト競争力の維持・向上を図っております。 しかしながら、今後は他社との競争が激しくなり、価格の下落を加速させる可能性があります。あるいは、為替相場の変動によって海外の同業他社との競争力が落ちる可能性があります。 これら競争の激化により、価格競争力を維持できなくなった場合、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (6)人材確保について(発生可能性:中 発生時期:特定時期なし 影響度:中) 当社グループの継続的な事業運営において、将来的なビジョンを見据えた上での人材確保・育成は必要不可欠なものと認識しております。当社グループは、新卒採用強化のほか、成果と連動した報酬制度や休日数の見直しを行い、働き方や価値観の多様化に対応した人事制度の構築や労働環境の整備に取り組んでおります。また、人材の育成については、各種資格の取得支援や各種研修・教育を実施しております。しかしながら、人材を適時確保できない場合や人材が大量に社外へ流出してしまった場合、あるいは育成等が計画どおり進まない場合には、必要な人材を確保することが困難となり、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (7)原材料等の調達に関するリスクについて(発生可能性:中 発生時期:特定時期なし 影響度:大) 当社グループは、アルミ等を原材料とした製品を製造しておりますが、円安・地政学リスク等により当社グループの使用する原材料価格が上昇しております。機能材料事業におきましては、超高純度アルミ製品の原料を調達しておりますが、特に当該製品に用いる原料(6Nインゴットや特定規格のインゴット等)は、品質要件の特性から供給メーカーが事実上限定されており、市場の寡占性に起因して価格及び供給の変動性が高い状況にあります。当社グループは、工程管理と原価削減の徹底を図り、複数の取引先と契約を結び安定的な調達・供給を心がけておりますが、予想以上の材料価格の急騰や長期にわたって高騰が続くことにより、原材料価格の高騰分をコスト削減などで吸収できず売価に転嫁できない場合等、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (8)情報セキュリティに関するリスクについて(発生可能性:低 発生時期:特定時期なし 影響度:大) 当社グループは事業全般において様々なコンピューターシステム及びITネットワークを活用しております。このため、ISO27001を取得するとともに、各種情報セキュリティ管理規程を定め、全ての役員及び従業員等に対する情報の取り扱いについて規範を定め、全社を対象にした情報セキュリティ委員会を立ち上げ組織的強化を図ることで、情報セキュリティの対策を実施しています。 しかしながら、人的ミス、機器の故障、サイバー攻撃、不正アクセス、コンピュータウィルス感染等により情報通信システムに不具合や不備が生じ、取引処理の誤りや遅延等の障害、顧客データ等の情報流出等が生じた場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (9)部品製造技術等のノウハウについて(発生可能性:低 発生時期:特定時期なし 影響度:大) 当社グループが有する部品製造技術のノウハウの一部は、CAD/CAM等のデータとして保管され、パスワードによるデータへのアクセス制限やデータ消失に備えたネットワークストレージへのバックアップなどを行っております。 また、複雑形状加工技術、工作機械制御技術及び新素材加工技術など業界の動向に対応した技術の開発及び獲得のため研修を行い技術力の維持・向上に努めております。 しかしながら、当社グループが有する部品製造ノウハウの流出又は消失が起こった場合や業界の動向に対応した技術の開発及び獲得が遅れた場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (10)当社グループ製品に不具合が生じた場合について(発生可能性:低 発生時期:特定時期なし 影響度:大) 当社グループは全生産拠点において国際品質規格であるISO9001を取得するとともに、社内において品質管理体制を確立しておりますが、種々の要因により不良品の発生の可能性があります。 当社グループ製品に何らかの不具合が発生した場合には、当社グループ及び当社グループの部品製造技術に対する信頼が著しく損なわれる可能性があり、また、設計上の欠陥、製造時の欠陥により、エンドユーザー等より製造物責任を追及される可能性があり、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (11)研究開発(R&D)について(発生可能性:低 発生時期:特定時期なし 影響度:小) 当社グループは自社事業の生産性向上と新技術開発及び新たな事業の創出などを目標としてR&D活動を実施しておりますが、活動が停滞した場合は、利益率の低下や投下資金の回収ができず、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (12)財産権等について(発生可能性:低 発生時期:特定時期なし 影響度:中) 当社グループは、他社の特許権等の知的財産権を侵さないよう細心の注意を払い、受注と技術開発にあたっていますが、第三者の特許権等の知的財産権を侵害するとして損害賠償等の請求を受ける可能性があります。 また当社グループが所有している特許においては特許が侵されるリスクがあり、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (13)今後の資金調達について(発生可能性:低 発生時期:特定時期なし 影響度:大) 当社グループは、事業活動の拡大を図るための設備投資等の資金需要に対し、主に金融機関等から資金調達をしております。資金調達については、金融機関との間で信頼関係を築いており、今後も必要な資金につきましては、調達可能と考えておりますが、適切な時期に金融機関等からの資金調達ができない場合、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (14)今後の設備投資計画について(発生可能性:低 発生時期:特定時期なし 影響度:中) 当社グループは、生産能力拡大のため継続的な設備投資を実施しておりますが、新たな設備が計画通りに稼働しない場合や想定通りの受注が取れないなど計画と乖離する場合、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (15)有利子負債依存度について(発生可能性:低 発生時期:特定時期なし 影響度:中) 当社グループは、金融機関からの借入を中心に資金調達を行っており、一部の借入は変動金利であります。したがいまして、金融環境の変化等により借入金利が上昇した場合、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。当連結会計年度末における有利子負債が13,531百万円、総資産に対する有利子負債依存が53.2%となっておりますが、現金及び預金を4,252百万円保有していることから、実質有利子負債は9,278百万円、総資産に対する有利子負債依存度は36.5%となっております。 (16)企業買収・資本提携・事業譲受(M&A)について(発生可能性:低 発生時期:特定時期なし 影響度:大) 当社グループは、半導体、FPD、IT器材、半導体装置部材、基礎素材の各分野を主な販売分野としておりますが、これらの分野は景気変動の幅が大きいことから、新しい分野への営業を拡大する目的と、既存分野での新しい顧客開拓や新技術獲得にむけてM&Aも選択肢として進める方針であります。しかしながら、M&Aによって財務バランスが崩れたり、取得した企業及び事業が期待通りの成果を上げられなかった場合は、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (17)減損会計について(発生可能性:低 発生時期:特定時期なし 影響度:小) 当社グループは、キャッシュ・フローを生み出す最小単位として事業所単位を基本とした資産のグルーピングを行っております。 今後の市場環境の悪化等の要因により、当社グループの事業用資産が減損会計適用の検討対象となり、当社グループの事業所において営業活動から生ずる損益又はキャッシュ・フローが継続してマイナスになった場合や、保有する固定資産の市場価格が著しく下落した場合など、固定資産の減損会計の適用により追加の特別損失や営業外費用の計上が必要となる可能性があります。 (18)見込生産について(発生可能性:低 発生時期:特定時期なし 影響度:小) 当社グループの精密部品事業は、主として個別受注による受注生産を行っておりますが、近年顧客からの納期短縮要請が年々強まっており、受注のリードタイムより製造のリードタイムが長い製品については、顧客からの発注見込情報等により受注確度が高いと判断した場合に、材料の先行手配と見込生産を行っております。最終的に受注に至らない場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (19)受注契約案件の採算性に関するリスクについて(発生可能性:低 発生時期:特定時期なし 影響度:小) 受注契約案件のうち、期末時点で将来の損失が見込まれ、かつその損失を合理的に見積もることが可能なものについては、受注金額が帳簿価額に見積追加製造原価を加味した見込製造原価を下回る場合に当該差額について受注損失引当金を計上しております。また、見込生産している仕掛品については、受注見込金額から見積追加製造原価を控除した正味売却価額が帳簿価額を下回る場合に当該差額を棚卸評価損として計上しております。当社グループは、受注案件別に採算性を管理しており、低採算案件や原材料価格等の高騰により採算の悪化が見込まれるものについては、受注金額の交渉や製造工程の見直しによる製造原価の低減を行っておりますが、需要低迷による稼働率の低下が生じた場合は、製造原価の単価上昇により、不採算案件が増加し、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (20)繰延税金資産について(発生可能性:低 発生時期:特定時期なし 影響度:小) 当社グループは、将来の課税所得に関する予測に基づき繰延税金資産の回収可能性の判断を行っていますが、将来の課税所得の予測が変更され、繰延税金資産の一部ないしは全部が回収できないと判断された場合、繰延税金資産を減額することで、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (21)為替相場の変動について(発生可能性:大 発生時期:特定時期なし 影響度:小) 当社グループの当連結会計年度における外貨建取引比率は5.2%となっております。 為替相場の変動状況によっては、販売時と入金時の為替相場の変動による損失の計上や、外貨建資産負債の為替換算差損の計上が起こるほか、当社グループ顧客とその最終仕向国との間の為替変動による実質価格の変動が当社グループ顧客の受注状況に影響を受ける可能性等、今後の当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (22)大規模災害等に係るリスクについて(発生可能性:低 発生時期:特定時期なし 影響度:大) 当社グループの生産拠点は、鹿児島県出水市、埼玉県朝霞市及び福岡県大牟田市に所在しており、その主要設備の多くを鹿児島県出水市及び福岡県大牟田市に所有しております。当該地区において風水害や地震等の自然災害が発生した場合や当社グループ鹿児島県出水市内の事業所の30km圏内にある川内原子力発電所に災害等が発生した場合は、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (23)労働災害に係るリスクについて(発生可能性:中 発生時期:特定時期なし 影響度:中) 当社グループの事業は、クレーン、フォークリフト、大型機械、ロボットの操作、製品溶接等の危険を伴う作業が含まれております。当社グループは、当該状況を踏まえて安全管理の徹底を図り、労働災害及び事故を未然に防ぐため業務遂行に際して細心の注意を払うように努めております。しかしながら、何らかの不測の事由から労働災害や重大な事故が発生した場合、労働災害及び事故に伴う補償問題が生じる可能性があるほか、社会的な信用及び販売先からの信用を失うことに繋がり、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (24)土壌汚染等の環境リスクについて(発生可能性:低 発生時期:特定時期なし 影響度:小) 当社グループが保有する出水事業所及び大牟田工場の一部の土地に土壌汚染対策法に定められた基準値を超える土壌汚染物質が存在しております。現時点においては対処不要の旨を県と確認しておりますが、汚染物質の対策等が必要になった場合、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (25)ESGに関するリスクについて(発生可能性:低 発生時期:特定時期なし 影響度:小) 当社グループは、ESGへの取組を経営上の重要課題として認識し、2028年までに当社グループの精密部品事業に属する全事業所のすべての屋根にパネルを設置し、蓄電池を導入するとともに、2030年までに限界利益当たりのCO₂排出量を5割以上(2021年比)削減し、2040年にはカーボンニュートラルを目指します。機能材料事業におきましては、2030年までにCO₂排出量を4.6割(2013年比)削減する目標を掲げております。また、取締役の多様性を推進する方針等を打ち出すなど積極的に取り組んでおりますが、ESGへの取組が市場の期待に対し十分かつ適切でなかった場合、当社グループの事業価値や受注に影響を及ぼす可能性があります。 (26)業績予想の修正について(発生可能性:低 発生時期:特定時期なし 影響度:中) 当社グループが上場する金融商品取引所の規則に基づいて公表する業績予想は、公表時点における入手可能な情報に基づき判断したものであります。したがいまして、国内外の経済環境が変化した場合や予想の前提となった条件等に変化があった場合は、業績予想を修正する可能性があります。 (27)配当政策について(発生可能性:低 発生時期:特定時期なし 影響度:小) 当社グループは、株主に対する利益還元につきましては、重要な経営課題と認識しており、経営成績及び財務状況を勘案しつつ、配当による株主への利益還元に努める方針としております。今後につきましても会社業績の動向に応じて株主への利益還元に取り組む方針でありますが、当社グループの事業が計画通りに進展しない場合など、当社グループの業績が悪化した場合には、配当の実施をしない、あるいは予定していた配当額を減ずる可能性があります。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当社グループは、当連結会計年度より連結財務諸表を作成しているため、前連結会計年度との比較分析は行っておりません。 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①経営成績の状況 当連結会計年度における業績は、売上高が11,403百万円、営業利益は2,103百万円、経常利益は1,936百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は1,355百万円となりました。 なお、当連結会計年度は連結財務諸表の作成初年度であるため、前連結会計年度(前事業年度)との比較分析は行っておりません。 事業セグメントごとの概要につきましては、次のとおりであります。 (精密部品事業) 売上高は7,709百万円、セグメント利益は1,823百万円でした。 (機能材料事業) 連結を開始した4月から8月までの5か月間における売上高は3,693百万円でした。 また、のれん償却額125百万円を控除した後のセグメント利益は385百万円となりました。 なお、当連結会計年度より、報告セグメントの区分を変更しており、前年セグメントの数値は相当するセグメント区分へ変更しております。 ②財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末の総資産は、25,423百万円となりました。 流動資産は、10,477百万円となりました。主な内容は、現金及び預金4,252百万円、売掛金2,360百万円、仕掛品1,826百万円等であります。 固定資産は、14,945百万円となりました。主な内容は、建物及び構築物2,183百万円、機械装置及び運搬具4,387百万円、土地2,503百万円、のれん4,696百万円等であります。 (負債) 当連結会計年度末の負債総額は、17,271百万円となりました。 流動負債は、4,623百万円となりました。主な内容は、買掛金1,384百万円、1年内返済予定の長期借入金1,356百万円、未払法人税等646百万円、その他流動負債821百万円等であります。 固定負債は、12,648百万円となりました。主な内容は、長期借入金12,000百万円であります。 (純資産) 当連結会計年度末の純資産合計は、8,151百万円となりました。主な内容は、資本金1,241百万円、資本剰余金1,964百万円、利益剰余金5,394百万円等であります。自己資本比率の割合は32.1%となりました。 ③キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、4,252百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は、3,058百万円となりました。これは主に税金等調整前当期純利益1,935百万円、減価償却費1,053百万円を計上したこと、売上債権の増加による資金の減少288百万円、棚卸資産の増加による資金の減少431百万円、仕入債務の増加334百万円、その他流動負債の増加233百万円、法人税等の支払額255百万円等があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、9,708百万円となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出1,499百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出8,187百万円等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果獲得した資金は、7,875百万円となりました。これは長期借入れによる収入10,840百万円、長期借入金の返済による支出2,664百万円、配当金の支払額443百万円等によるものであります。 (参考)キャッシュ・フロー関連指標のトレンドは下記のとおりです。 2025年8月期 自己資本比率(%)   32.1 時価ベースの自己資本比率(%)   80.7 キャッシュ・フロー対有利子負債比率   4.4 インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)   28.9 自己資本比率:自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産 キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い (注)1.株式時価総額は自己株式を除く発行済株式総数をベースに計算しております。 2.キャッシュ・フローは、営業活動キャッシュ・フローを利用しております。 3.有利子負債は貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。 ④生産、受注及び販売の実績 当社グループは、市場の変化に柔軟に対応して生産活動を行っており、生産の実績は販売の実績と傾向が類似しているため、記載を省略しております。受注の実績については、短期の受注動向が顧客の投資動向により大きく変動する傾向にあり、中長期の会社業績を予測するための指標として必ずしも適切ではないため、記載しておりません。また、販売の実績については「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況」に記載のとおりであります。 なお、主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。 相手先   当連結会計年度 (自 2024年9月1日 至 2025年8月31日) 金額(千円)   割合(%) 日本発条株式会社   2,894,196   25.4 東京エレクトロン宮城株式会社   1,683,067   14.8 (注)1.主な相手先別の販売実績のうち、各事業年度における当該販売実績の総販売実績に対する割合が10%未満の相手先につきましては記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社は2025年4月にKMアルミニウム株式会社(以下、KMACという)の株式を取得するとともに同社を含めたグループとして連結会計に移行いたしました。 当社グループの当連結会計年度の経営成績等は、売上高が11,403百万円、営業利益は2,103百万円、経常利益は1,936百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は1,355百万円となりました。 2025年4月から8月にかけては、KMACの売上高3,693百万円が連結に加わり、業績の向上に寄与しました。一方で、のれん償却125百万円が発生したほか、同社株式の取得に関連して、営業費用として83百万円(アドバイザリー費用等)および営業外費用として60百万円(シンジケートローン契約に係るアレンジメントフィー)の一時費用が発生しました。さらに、株式取得資金の調達に伴う支払利息の増加額は74百万円となりました。 当社は、長期ビジョンとして「最先端技術でイノベーションをリードする」という方針のもと、2030年度までに売上高300億円、営業利益90億円を達成する目標をたて、今回のKMAC株式の取得も、その一環として行いました。 KMACの連結に伴い、中期事業計画を新たに策定しました。本計画では、2028年8月期までにグループ売上高250億円、営業利益56億円の達成を目標としております。また、セグメント別の営業利益率目標を設定し、精密部品事業では30%、機能材料事業では18%を目指します。さらに連結ROICの目標値を15%といたしました。 当社グループの当期業績は、各セグメントが属する市場環境の好調さも追い風となり、当初想定を上回る堅調な滑り出しであると評価しております。 事業セグメントごとの成績につきましては、次のとおりであります。 (精密部品事業) 当セグメントの業績につきまして、半導体分野では、主に半導体製造のエッチング工程やCVD工程で使用される半導体製造用消耗品の需要動向に左右されます。同部品群は、半導体製造装置の心臓部に使用される真空パーツであり、顧客である半導体装置メーカー等を経由して、エンドユーザーの各半導体工場へ出荷されます。また、当事業では、エッチング装置やCVD装置、あるいはコーターデベロッパ等の前工程半導体製造装置の構成部品である真空チャンバーや、消耗品を含むチャンバー内臓物の真空パーツ、あるいは、ボンディング装置部品など後工程部品も製造しており、それらは半導体メーカーの設備投資に連動いたします。当期においては、半導体工場の稼働率が一部メーカーを除き、全般的に向上したことと消耗品の在庫が改善したこともあって、消耗品の需要は大幅に回復いたしました。 特に、セラミック等を使用する静電チャック等の消耗品は、通常の装置部品と違い、顧客の装置メーカー以外にも、セラミックメーカー、ヒーターメーカー、デバイスメーカーなど、商流の中間にも在庫が積みあがることから、一旦需要が停滞すると、在庫調整が長引く傾向があります。2023年以降の在庫調整も、そのような事情で在庫調整が長引きましたが、当期におきましては、一部ロジックメーカー向けを除きおおむね過剰在庫は解消したと想定しております。一方で、前工程半導体製造装置部品につきましては、2023年以降、中国におけるレガシーロジックおよびメモリ設備投資が拡大する一方で、それ以外の設備投資は2024年まで停滞が続きました。2025年に入り、AI需要に関連しロジックファンダリやHBM DRAMの設備投資に明るさが出始めました。 当事業の半導体分野につきましては、このような事業および市場背景の中で、シェアの拡大もあり消耗品受注が急回復いたしました。また、前工程半導体装置部品につきましては、2023年以降には2022年のピーク時から7割も減少する状態が続いておりました。なお、2025年8月期の前工程向け装置部品の売上はピーク時の半分程度にとどまりながらも期末にかけて改善傾向が見られ始めました。このように、前工程製造装置の部品は回復が遅れながらも、半導体製造用消耗品の市場回復およびシェアの拡大によって、当事業の半導体部門としては大幅な改善がみられました。 FPD分野におきましては、当事業では、エッチング装置およびイオン注入装置等の真空チャンバーなど装置部品を生産しております。当期は中国向けのG6およびG8 OLEDの設備投資が継続しておりましたが、設備投資に一服感が出たことから、当期第4四半期には売上高の停滞がありました。今後につきましては、2025年年内は出荷が停滞しながらも、2026年にはOLED向けの投資拡大および、一部でG10.5液晶向けの投資が再開することなどで、市場の再拡大が見込まれます。 その他分野におきましては、半導体分野およびFPD分野の余力を活用し、太陽電池(PV)製造装置など異分野の受注を行っていましたが、足元では、PVの市場環境も落ち込んでいる上に当社生産キャパの余力も少なく、受注は停滞しました。今後につきましては、防衛省向けの案件に対して、すでに窓口を持つ同業者と協力しながら受注活動を行っていく方針を持っております。 費用面につきましては、当初の予想を上回る受注の増加に伴い、材料費や外注加工費などの変動費が増加いたしました。さらに、増産に向けた人材確保と既存社員への処遇改善のための給与のベースアップを実施する等、人材投資に積極的に取り組んだことで固定費は増加いたしましたが、設備稼働率の上昇により原価率が改善し、棚卸が増加したうえで受注損失引当金及び棚卸評価損が19百万円減少いたしました。 これらの結果、売上高が7,709百万円、営業利益は1,823百万円となり、営業利益率は大幅に改善いたしました。 (機能材料事業) 当セグメントにつきましては、IT器材では、主に半導体製造のスパッタリング工程で使用されるアルミターゲット用の超高純度アルミ材料を製造し、ターゲットメーカーへ販売しております。当社のアルミターゲット材は、自動車等に使用されるレガシーロジック半導体のほか、HBM DRAM等の先端メモリにも使用されており、足元では需要が拡大傾向です。当期におきましては主力のターゲット材料が好調だったほか、半導体装置用消耗品の表面処理の需要が堅調で、売上高は当初想定よりも上振れて推移いたしました。 次に、半導体装置部材分野では、主に、低圧鋳造技術を使い半導体エッチング装置用の鋳物真空チャンバーを製造しております。当製品は2021年から2022年にかけて、市場の需要が格好であった時期に顧客の需要増加に対応するため、生産能力の拡大をした一方、2023年に市場の急減速が起こるなかでも、顧客による調達先保護の方針もあり、一定程度の生産の維持が行われました。結果として、2023年に過剰な在庫が客先装置メーカー等に積み上がり、2024年から当期にかけても積み上がった過剰在庫を消化中であります。現状は、市場の実需に関係なく、一定の水準で出荷を行いながら、在庫の解消を行っていますが、変動する市場環境の中で在庫解消が長引いていました。そのような背景から、半導体装置市場には連動せず、低水準ながらも一定程度の売上高を維持して推移いたしました。 基礎素材分野ですが、同分野では電解コンデンサ用材料や、ハードディスク記憶装置(HDD)用材料、あるいは小口素材販売を行っております。電解コンデンサ材料やHDD材料は、圧延メーカーを直接の顧客として、一定期間の価格と出荷量を顧客と交渉し取り決めながら生産と出荷を行っています。また、国内外に競合企業があります。当社は品質を強みとしておりますが、ターゲット材料ほどの高純度は求められないことから、当社グループの強みが活かしにくく、低単価な業界です。そのような背景から、取引額は多く安定的ではありながらも、利益率は低い分野となっております。しかしながら、他分野で使用する材料の余剰材の活用ができることもあり、目に見えにくい業績貢献がある分野でもあります。 これらの結果、連結を開始した2025年4月から8月の当セグメントの成績は、売上高が3,693百万円となり、のれん償却額125百万円を控除した後の営業利益は385百万円となりました。 ②財政状態の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度末における総資産は25,423百万円、純資産は8,151百万円であり、自己資本比率は32.1%となっております。前会計年度末の総資産は11,464百万円、純資産は7,163百万円であり、総資産は大幅に増加いたしました。この増加は、主として当連結会計年度中にKMACの株式を取得し連結子会社化したこと、ならびに当該株式取得資金を金融機関より調達したことによるものであります。 (流動資産) 当連結会計年度末における流動資産の残高は10,477百万円となりました。主な内訳は、現金及び預金4,252百万円、売掛金2,360百万円、仕掛品1,826百万円等であります。当社グループでは市場の停滞期に備え手元流動性を高める方針を持っております。当連結会計年度末における現金及び預金4,252百万円は、グループ全体における足元の月次運転資金等を鑑みて適性範囲だと判断しております。棚卸資産におきましては、高水準な受注残や顧客要望による半製品在庫の増加に加え、設備投資の進捗により減価償却費が増加した結果、固定費単価が上昇し、1製品あたりの在庫金額も増加傾向にあります。 (固定資産) 当連結会計年度末における固定資産の残高は14,945百万円となりました。主な内訳は、建物及び構築物2,183百万円、機械装置及び運搬具4,387百万円、土地2,503百万円、のれん4,696百万円等であります。KMAC株式の取得に伴い発生したのれんについては、同社の事業状況および収益水準等を総合的に勘案し、16年の期間で償却する方針としています。年間の償却額は約300百万円程度となる見込みですが、グループ全体の営業利益水準およびKMACの業績水準を踏まえ、十分に回収可能な範囲であると判断しております。 (負債) 当連結会計年度末における負債の残高は17,271百万円となりました。主な内訳は、長期借入金12,000百万円、1年内返済予定の長期借入金1,356百万円、買掛金1,384百万円等であります。連結子会社であるKMX株式会社において、総額9,700百万円の資金調達を実施いたしました。その内訳は、最終返済期日を2032年1月末日とする元金均等返済のタームローン4,850百万円および同日一括返済のタームローン4,850百万円の2契約であります。 また、KMACの運転資金確保を目的として、極度額600百万円のコミットメントライン契約を取引金融機関と締結しております。これらのローン契約には財務制限条項(コベナンツ)が設定されております。主な内容は、2025年8月期以降の各連結会計年度末において2期連続で連結ベースの営業利益が赤字とならないこと。各連結会計年度末の連結純資産額が直前期末の50%以上を維持することであります。これらの条項における判定に際しては、のれんの償却および減損の影響を除外する条件となっており、のれんに起因する財務上のリスクを軽減した契約内容となっております。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産の残高8,151百万円となりました。主な内訳は利益剰余金5,394百万円であります。当社は従前より、財務健全性の指標として自己資本比率50%程度を目安としてまいりましたが、KMACを連結子会社化したことにより、一時的にこの方針を見直しております。当連結会計年度末の自己資本比率は32.1%となり、前会計年度末(単体ベース)の自己資本比率62.5%から低下いたしました。 ③キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 a.キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、4,252百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度末の営業活動によるキャッシュ・フローは、3,058百万円の獲得となりました。これは主に税金等調整前当期純利益1,935百万円、減価償却費1,053百万円を計上したこと、売上債権の増加による資金の減少288百万円、棚卸資産の増加による資金の減少431百万円、仕入債務の増加による資金の増加334百万円、その他流動負債の増加による資金の増加233百万円によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度末の投資活動によるキャッシュ・フローは、9,708百万円の使用となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出1,499百万円、連結の範囲の変更に伴う子会社株式の取得による支出8,187百万円等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度末の財務活動によるキャッシュ・フローは、7,875百万円の獲得となりました。これは長期借入れによる収入10,840百万円、長期借入金の返済による支出2,664百万円、配当金の支払額443百万円等によるものであります。 b.資本の財源及び資金の流動性についての分析 (資金調達) 当社グループは、運転資金並びに研究開発等の資金需要は自己資金を原則としておりますが、必要に応じて銀行借入等からの短期借入金により資金を調達しております。また、設備投資資金におきましては、獲得した営業キャッシュ・フローを活用するとともに減価償却期間に対応する期間で金融機関から借入を行っております。 当連結会計年度においては、株式取得に伴い金融機関とタームローン契約を締結し97億円を、設備投資資金として12億円を調達いたしました。また、運転資金を確保するため極度額6億円のコミットメントライン契約を締結しております。なお、タームローン契約は変動金利であり、借入初年度の支払利息は約200百万円見込んでおります。金利変動のリスクについては、借入額のうち48.5億円に対して金利スワップ契約を締結し、将来の金利上昇リスクをヘッジする対策を行っております。 (設備投資) 当社グループは、現中期事業計画において成長に向けた積極的な設備投資を計画しております。 精密部品セグメントにおきましては、売上高120億円の達成を目標としており、その実現に向けて3年間で約20億円程度の設備投資が必要と見込んでおります。また、機能材料セグメントにおきましては、ターゲット材料の拡販に向けた新工場の建設および既存工場の改修を計画しており、3年間で約22億円程度の投資を予定しております。これらの投資については、市場環境を注視しながら、計画的かつ段階的に実施してまいります。 これらの設備投資の資金需要につきましては、設備投資資金の約6割を金融機関からの長期借入金で賄い、残額を営業キャッシュ・フローにより充当する方針であります。 (株主還元) 当社グループは、株主に対する利益還元を経営上の最重要課題の一つと位置づけており、現中期事業計画においては配当性向35%以上を目標としております。今後もこの水準を維持しつつ、成長に向けた投資とのバランスを取りながら、安定的かつ継続的な配当を実施してまいります。 当連結会計年度における株主還元は、主として配当によるものとし、自社株式の取得は予定しておりませんが、自社の業容に関連しない急激な株価変動等が生じた場合には、機動的に自社株買いを検討することとしております。 (資金運用方針) 当社グループは、急激な市況変動に備えるため、一定水準の手元流動性を確保しておく方針を有しております。そのため、手元資金に余裕がある場合でも、設備投資の一部には金融機関からの借入を活用するなど、資金の効率的な運用を図っております。また、設備投資には償却期間に見合った長期借入金を充当し、日常的な運転資金については自己資金および短期借入金を活用することにより、資金の流動性および健全な財務体質の維持に努めております。 ④重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたりまして、経営者により、一定の会計基準の範囲内で、かつ合理的と考えられる見積りが行われている部分があり、資産・負債、収益・費用の金額に反映されております。これらの見積りについて、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。 なお、連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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