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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

村田製作所

6981 · Prime · 電気機器

積層セラミックコンデンサ(MLCC)で世界首位の電子部品メーカー。コンデンサ・インダクタに加え、高周波モジュール・電池・センサ等に領域拡大。

概要

村田製作所は、世界最大手の積層セラミックコンデンサ(MLCC)メーカーである。1944年に京都市で創業し、1963年に大阪証券取引所に上場。2026年3月期の売上収益は1兆8309億円、営業利益2818億円、営業利益率15.4%を達成した。スマートフォン、自動車、産業機器向けに小型大容量の電子部品を供給し、従業員数は7万4302人。京都府長岡京市に本社を置く。

コンポーネント・デバイス・モジュール・その他の三区分で構成

村田製作所グループは、事業を三つのセグメントに区分している。コンポーネントは積層セラミックコンデンサ(MLCC)、インダクタ、EMI除去フィルタなどを扱う。デバイス・モジュールは高周波モジュール、表面波フィルタ、リチウムイオン二次電池、センサなどを含む。その他にはソリューションビジネス、ヘルスケア機器、機器製作が属する。各セグメントの製品は、提出会社が半製品を生産し、国内外の子会社で完成品に加工された後、販売会社を通じて顧客に届けられる。

コンデンサが売上の過半を占める製品別構成

2026年3月期の製品別売上収益は、コンデンサが9364億円(全体の51.1%)で最大を占めた。次いで高周波・通信が3948億円、インダクタ・EMIフィルタが2233億円、エナジー・パワーが1540億円、機能デバイスが1070億円となっている。コンデンサはサーバー向けを中心に幅広い用途で増加した。一方、高周波・通信はスマートフォン向けの高周波モジュールや樹脂多層基板の減少により前年比11.0%減となった。

国内生産子会社と海外生産拠点による分業体制

村田製作所は、日本国内に福井、出雲、富山、金沢、岡山、小諸、東北の各村田製作所を生産子会社として持ち、半製品の供給と完成品の製造を担わせている。海外では中国の無錫村田電子、深圳村田科技、シンガポール、フィリピン、タイ、フランス、ベトナムに生産拠点を配置。販売は米国、中国、欧州、韓国、インドなどの地域子会社が行い、中華圏はMurata (China) Investmentが統括する。この垂直統合型のグローバル体制が特徴である。

コンポーネントの高収益とデバイス・モジュールの損失が対照的

2026年3月期のセグメント別業績では、コンポーネントが売上高1兆1752億円、営業利益3151億円(利益率26.8%)と高収益を記録した。一方、デバイス・モジュールは売上高6559億円に対し営業損失265億円と赤字に転落した。ROIC(税引前)はコンポーネント22.4%に対しデバイス・モジュールはマイナス3.5%である。高周波モジュールや表面波フィルタの需要減に加え、のれん減損損失の計上が響いた。

業界の中での役割は電子部品メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1.8兆円
営業利益
2,818億円
営業利益率
15.4%
純利益
2,339億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01コンポーネント(コンデンサ、インダクタ、EMI除去フィルタ等)主力

積層セラミックコンデンサ(MLCC)等の受動部品を中心に、幅広い電子機器メーカーに供給。世界最大手のMLCCサプライヤーとして、スマホ・PC・自動車・産業機器に搭載される。

主な製品・サービス3
積層セラミックコンデンサ (MLCC)世界シェア首位
小型・大容量・高信頼性のMLCC。電子機器の電源平滑やデカップリングに不可欠。
インダクタ
電源回路やフィルタ用のコイル部品。小型高効率品をラインアップ。
EMI除去フィルタ
電磁ノイズを除去するフィルタ部品。基板実装用チップ品が主力。

02デバイス・モジュール(高周波モジュール、表面波フィルタ、リチウムイオン二次電池、センサ等)準主力

高周波フロントエンドモジュールやSAWフィルタ等の通信向けモジュール、車載・民生向けリチウムイオン電池、各種センサ(ジャイロ、圧力等)を開発・供給。無線通信機能の高機能化に対応。

主な製品・サービス4
高周波モジュール
スマートフォン等の無線通信回路に使われる、SAWフィルタ・PA・スイッチ等を集積したモジュール。
表面波フィルタ(SAWフィルタ)
弾性表面波を利用したフィルタ。携帯電話のRF段で帯域外ノイズを除去。
リチウムイオン二次電池
小型・薄型の民生用電池から車載用大型電池まで手掛ける。
センサ(ジャイロ、圧力、加速度等)
MEMS技術を用いた各種センサ。自動車や産業機器の姿勢制御・圧力検出に使用。

03その他(ソリューションビジネス、ヘルスケア機器、機器製作等)副次

電子部品技術を応用したソリューション提案、ヘルスケア機器(体温計等)、FA機器の製作等を行う。

主な製品・サービス2
ヘルスケア機器
体温計や血圧計等の医療用機器。センサ技術を活用。
ソリューションビジネス
顧客課題に合わせた電子部品の組み合わせ提案やシステム設計。

製品と技術

世界シェア首位の積層セラミックコンデンサ(MLCC)

積層セラミックコンデンサ(MLCC)は村田製作所の主力製品であり、世界最大のサプライヤーである。セラミック誘電体と内部電極を交互に積層した構造で、小型ながら大容量の静電容量を実現する。スマートフォン、パソコン、サーバー、自動車の電源回路やデカップリングに不可欠な部品である。2026年3月期にはサーバー向け需要の拡大を追い風に、コンデンサ全体の売上は前年比12.6%増の9364億円に達した。

スマートフォン向け高周波モジュールと表面波フィルタ

高周波モジュールは、表面波(SAW)フィルタ、パワーアンプ、スイッチなどを一つのパッケージに集積した製品で、スマートフォンの無線通信フロントエンドに使われる。表面波フィルタは弾性表面波を利用して特定周波数帯域の信号のみを通すフィルタで、携帯電話のRF段で帯域外ノイズを除去する。2026年3月期、高周波・通信セグメントはスマートフォン向けの需要減により売上高が前年比11.0%減の3948億円となり、のれん減損も生じた。

リチウムイオン二次電池とMEMSセンサの展開

リチウムイオン二次電池は、民生用の小型薄型電池から車載用大型電池まで手掛ける。2017年にソニーグループの電池事業を譲り受けて以降、事業を拡大している。2026年3月期のエナジー・パワーの売上は1540億円で、サーバー向けが増加したがゲーム機向けが減少した。また、MEMS技術を用いたセンサ(ジャイロ、圧力、加速度など)は自動車や産業機器の姿勢制御・圧力検出に使用され、機能デバイスとして売上1070億円を計上した。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気機器のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 世界シェア首位積層セラミックコンデンサ (MLCC)世界シェア約4割と推定される(有報に明記なしだが業界認識)コンポーネント(コンデンサ、インダクタ、EMI除去フィルタ等)

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

電子部品世界首位、高収益維持も成長鈍化

村田製作所は電子部品、特に積層セラミックコンデンサで世界首位のシェアを誇り、売上高は約1.8兆円に達する。営業利益率は15%超と高水準を維持し、キオクシアやイビデンといった同業他社と比べても安定的に利益を稼ぐ。ただし、売上高成長率は鈍化しており、市場の成熟化が懸念される。同社の強みは技術力と規模にあり、新興勢力のパワーエックスなどに対しても優位性を保つが、差別化にはさらなる革新が必要。

強み

  • MLCCなどで世界市場の過半を握り、圧倒的な市場支配力を持つ。
  • 営業利益率15%超を維持し、高い付加価値製品を提供している。
  • 積層技術や材料開発に強みを持ち、他社に真似できない製品を生む。
  • スマホから自動車まで幅広い分野で需要があり、安定的な成長が見込める。

課題

  • 売上高の伸びが緩やかで、市場の成熟により新たな成長ドライバーが不足。
  • 中国企業などが低価格で追い上げ、シェア維持には技術革新が必須。
  • 輸出比率が高く、円高になると収益が圧迫されるリスクがある。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

受動部品・センサの時価総額近傍。太字が村田製作所

時価総額で並べると、掲載6社のなかで1番目にあたる。

#企業時価総額PER
16981村田製作所13.6兆円54.2倍
27741HOYA8.3兆円32.8倍
37751キヤノン6.2兆円11.8倍
46762TDK5.6兆円28.0倍
56971京セラ5.3兆円34.2倍
66963ローム1.9兆円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(受動部品・センサ)に従っています。

会社の歴史

沿革 46件

村田昭が個人経営で創業した1944年

1944年10月、村田昭が京都市に個人経営の村田製作所を創業し、セラミックコンデンサの製造を開始した。1950年12月には資本金100万円の株式会社に改組し、商号を株式会社村田製作所に変更。1961年2月に本社を現在の京都府長岡京市に移転し、1962年9月には八日市事業所を開設するとともに、福井村田製作所への資本参加を行った。創業から約20年で株式会社としての基盤を固めた。

大阪・東京両証券取引所に上場した1963年

1963年3月、村田製作所は大阪証券取引所市場第二部に株式を上場した。同年12月には東京証券取引所市場第二部にも上場し、1970年2月に両市場とも第一部に指定された。上場後、海外販売網の構築を加速。1965年5月に米国販売会社(現Murata Electronics North America)を設立し、1972年12月にはシンガポールに生産・販売会社を設立。1973年10月には中国に販売会社を設立し、アジア市場への足がかりを築いた。

欧州進出と台湾子会社買収の1970年代後半

1978年4月、ドイツに欧州初の販売会社を設立。同年11月には台湾の生産・販売会社(現Taiwan Murata Electronics)を買収した。1980年9月にはカナダのErie Technological Productsを買収し、現在の米国・欧州子会社の一部を獲得。これにより北米・欧州・アジアの三大地域に販売・生産拠点が整い、グローバルな事業展開の基盤が形成された。同時に、国内では1982年から1984年にかけて富山、出雲、金沢の各村田製作所を相次いで設立した。

タイ工場設立と野洲事業所開設の1980年代後半

1987年7月に野洲事業所を開設し、生産能力を拡大。1988年9月にはタイに生産会社Murata Electronics (Thailand)を設立し、東南アジアでの生産拠点を増やした。同年10月にはドイツに欧州統括会社を設立(後にオランダに移管)。1989年にはオランダに販売会社を設立し、欧州事業を強化した。1990年代に入ると、ブラジル販売会社(1990年)、岡山村田製作所(1992年)、マレーシア生産販売会社(1993年)と拠点を広げた。

中国での生産・販売体制を拡充した1990年代

1994年12月、中国に初の生産会社Wuxi Murata Electronicsを設立。1995年5月には上海に販売会社を設立し、中国市場への本格進出を開始した。2005年には深圳に生産会社Shenzhen Murata Technologyを設立し、さらに中華圏の販売統括会社Murata (China) Investmentを設置。2000年には韓国販売会社、2002年にはメキシコ販売会社も設立し、グローバルカバレッジを一段と拡大した。2004年10月には本社を現在地に新築移転している。

大規模M&Aと電池事業承継で事業領域を拡大した2010年代

2007年に米国Murata Power Solutionsを買収した後、2011年にフィリピン生産会社を設立。2012年にはフィンランドの開発・生産会社(現Murata Electronics Oy)を買収し、同年ルネサスエレクトロニクスのパワーアンプ事業を譲受した。2014年には米国pSemi Corporationを買収し、高周波半導体の技術を獲得。2016年にはフランスのMurata Integrated Passive Solutions SASを買収し、2017年にはソニーグループの電池事業を譲り受けた。2022年4月には東京証券取引所プライム市場に移行した。

年表46件を開く

1940年代

  • 1944年10月創業村田 昭が京都市に個人経営の村田製作所を創業し、セラミックコンデンサの製造を開始

1950年代

  • 1950年12月商号変更資本金1百万円の株式会社に改組し、商号を株式会社村田製作所に変更

1960年代

  • 1961年2月本社を 現 京都府長岡京市に移転
  • 1962年9月八日市事業所を開設
  • 1962年9月㈱福井村田製作所に資本参加(現在100%所有)
  • 1963年3月上場株式を大阪証券取引所市場第二部に上場(1970年2月 市場第一部に指定)
  • 1965年5月創業米国に販売会社 現 Murata Electronics North America, Inc.を設立
  • 1969年12月上場株式を東京証券取引所市場第二部に上場(1970年2月 市場第一部に指定)

1970年代

  • 1972年12月創業シンガポールに生産・販売会社 Murata Electronics Singapore (Pte.) Ltd.を設立
  • 1973年10月創業中国に販売会社 Murata Company Limitedを設立
  • 1978年4月創業欧州で初めての販売会社をドイツに設立
  • 1978年11月M&A台湾の生産・販売会社 現 Taiwan Murata Electronics Co., Ltd.を買収

1980年代

  • 1980年9月M&Aカナダの多国籍企業Erie Technological Products, Ltd.を買収(現在の米国・欧州子会社の一部)
  • 1982年10月㈱富山村田製作所を設立
  • 1983年8月㈱出雲村田製作所を設立
  • 1984年8月㈱金沢村田製作所を設立
  • 1987年7月野洲事業所を開設
  • 1988年9月創業タイに生産会社 Murata Electronics (Thailand), Ltd.を設立
  • 1988年10月創業ドイツに欧州統括会社を設立(2004年8月 オランダに 現 Murata Electronics Europe B.V.を設立し、機能を移管)
  • 1989年12月創業オランダに販売会社を設立(2014年4月に現 Murata Electronics Europe B.V.に統合)

1990年代

  • 1990年7月創業ブラジルに販売会社 Murata World Comercial Ltda.を設立
  • 1992年4月㈱岡山村田製作所を設立
  • 1993年5月創業マレーシアに生産・販売会社 Murata Electronics (Malaysia) Sdn. Bhd.を設立
  • 1994年12月創業中国に生産会社 Wuxi Murata Electronics Co., Ltd.を設立
  • 1995年5月創業中国に販売会社 Murata Electronics Trading (Shanghai) Co., Ltd.を設立
  • 1999年3月東京支社(東京都渋谷区)を開設

2000年代

  • 2000年12月創業韓国に販売会社 Korea Murata Electronics Company, Limitedを設立
  • 2002年7月創業メキシコに販売会社 Murata Electronics Trading Mexico, S.A.de C.V.を設立
  • 2004年10月本社を現在地に建設・移転
  • 2005年6月創業中国に生産会社 Shenzhen Murata Technology Co., Ltd.を設立
  • 2005年12月創業中国に中華圏の販売統括会社 Murata (China) Investment Co., Ltd.を設立
  • 2007年8月M&A米国の開発・生産及び販売会社 現 Murata Power Solutions, Inc.を買収

2010年代

  • 2010年10月創業インドに販売会社 Murata Electronics (India) Private Limitedを設立
  • 2010年10月創業ベトナムに販売会社 Murata Electronics (Vietnam) Co., Ltd.を設立
  • 2011年9月創業フィリピンに生産会社 Philippine Manufacturing Co. of Murata, Inc.を設立
  • 2012年1月M&Aフィンランドの開発・生産会社 現 Murata Electronics Oyを買収
  • 2012年3月ルネサスエレクトロニクス㈱のパワーアンプ事業を譲受
  • 2013年8月M&A現 ㈱岩手村田製作所を買収
  • 2014年3月M&A現 ㈱埼玉村田製作所を連結子会社化(2016年5月に完全子会社化)
  • 2014年12月M&A米国の開発・生産及び販売会社 現 pSemi Corporationを買収
  • 2016年10月㈱指月電機製作所との合弁会社 ㈱村田指月FCソリューションズを設立
  • 2016年10月M&Aフランスの開発・生産及び販売会社 現 Murata Integrated Passive Solutions SASを買収
  • 2017年9月ソニー㈱及びそのグループ会社の電池事業を譲受
  • 2017年10月M&A米国の開発・販売会社 現 Murata Vios, Inc.を買収

2020年代

  • 2020年12月みなとみらいイノベーションセンター(横浜市西区)を開設
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上収益2028年3月期まで2,000,000百万円
  • 営業利益率2028年3月期まで18%以上
  • ROIC(税引後)2028年3月期まで12%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    3層ポートフォリオによる事業機会創出

    5つの事業領域(エッジデバイス、モビリティ、ITインフラ、環境、ウェルネス等)を基盤と挑戦に区分し、コンデンサ・インダクタ等でシェアNo.1を維持しつつ、機能デバイスや高周波・通信、エナジー・パワーでの高い売上成長を目指す。

  2. 02

    4つの経営変革の実行

    社会価値と経済価値の好循環、自律分散型組織運営、仮説思考に基づく変化対応型経営、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を掲げ、持続的な価値創造と競争力強化を実現する。

  3. 03

    AIがドライブするエレクトロニクスでの成長

    デジタルツインの世界観の加速を見据え、AI関連需要に応えるためエッジデバイス・モビリティ・ITインフラを基盤領域に、環境・ウェルネスを挑戦領域として事業拡大を推進する。

  4. 04

    持続可能な事業プロセスの追求

    気候変動対策(GHG排出削減、再生可能エネルギー導入)と資源循環(持続可能な資源利用率、循環資源化率)を主要テーマとし、サプライチェーンの強靭化・複線化にも取り組む。

  5. 05

    人・組織力の強化とDX推進

    自律分散型組織運営のもと、ダイナミックな適所適材、未来変革リーダー育成、個と組織の好循環を実現。DXによりエンジニアリング・サプライ・デマンドチェーンを可視化・効率化し、CS・ES最大化につなげる。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で74,302人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は838万円で、9期前と比べて+12.8%平均年齢は40.5歳、平均勤続年数は14.4年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月59,985
2018年3月75,326
2019年3月74340.014.177,571
2020年3月72441.014.974,109
2021年3月73140.114.775,184
2022年3月79840.114.377,581
2023年3月80340.114.173,164
2024年3月76139.913.973,165
2025年3月80340.114.172,572385
2026年3月83840.514.474,302379

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率4.4%
縦線は目安の30%
男性育休取得率87.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)65.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社62(国内 32 / 海外 30、うち連結子会社 29) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社 — 中国1,791億円
本社(島根県出雲市)他1,453億円
本社・武生事業所(福井県越前市)他1,363億円
本社 — タイ804億円
本社 — フィリピン782億円
野洲事業所 — 滋賀県野洲市777億円
本社 — 岡山県瀬戸内市620億円
本社(石川県白山市)他542億円
八日市事業所 — 滋賀県東近江市477億円
本社・郡山事業所(福島県郡山市)他373億円
ほか9件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    ㈱出雲村田製作所 ※
    島根県 出雲市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱福井村田製作所 ※
    福井県 越前市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱東北村田製作所
    福島県 郡山市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱岡山村田製作所
    岡山県 瀬戸内市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱金沢村田製作所
    石川県 白山市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱富山村田製作所
    富山県 富山市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱小諸村田製作所
    長野県 小諸市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱鯖江村田製作所
    福井県 鯖江市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱埼玉村田製作所
    埼玉県 鶴ヶ島市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱小松村田製作所
    石川県 小松市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱伊勢村田製作所
    三重県 津市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱仙台村田製作所
    仙台市 泉区 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社50社を開く
  • ㈱岩手村田製作所岩手県 盛岡市100%
  • ㈱ハクイ村田製作所石川県 羽咋市100%
  • ㈱氷見村田製作所富山県 氷見市100%
  • ㈱大垣村田製作所岐阜県 大垣市100%
  • ㈱ムラタ栄興京都府 長岡京市100%
  • ムラタソフトウェア㈱横浜市 西区100%
  • ㈱ピエクレックス滋賀県 野洲市100%
  • ㈱ムラタコスモス京都府 長岡京市100%
  • ㈱ミライセンス横浜市 西区100%
  • ㈱コトノバ京都府 長岡京市100%
  • ㈱金津村田製作所福井県 あわら市100%
  • 村田土地建物㈱京都府 長岡京市100%
  • ㈱村田指月FCソリューションズ秋田県 雄勝郡 羽後町65%
  • ㈱登米村田製作所宮城県 登米市100%
  • ㈱ワクラ村田製作所石川県 七尾市100%
  • ㈱アズミ村田製作所長野県 安曇野市100%
  • ㈱穴水村田製作所石川県 鳳珠郡 穴水町100%
  • Murata Electronics North America, Inc.米国100%
  • Murata Electronics Europe B.V. ※オランダ100%
  • Murata Company Limited ※中国100%
  • Murata Electronics Singapore (Pte.) Ltd.シンガ ポール100%
  • Philippine Manufacturing Co. of Murata, Inc. ※フィリピン100%
  • Murata Electronics (Thailand), Ltd. ※タイ100%
  • Taiwan Murata Electronics Co., Ltd.台湾100%
  • Murata (China) Investment Co., Ltd. ※中国100%
  • Korea Murata Electronics Company, Limited韓国100%
  • Murata Electronics (Malaysia) Sdn. Bhd.マレーシア100%
  • Murata Electronics (Vietnam) Co., Ltd.ベトナム100%
  • Murata World Comercial Ltda.ブラジル100%
  • Shenzhen Murata Technology Co., Ltd.中国100%
  • Eta Wireless, Inc.米国100%
  • Wuxi Murata Electronics Co., Ltd. ※中国100%
  • Murata Electronics Trading (Shanghai) Co., Ltd. ※中国100%
  • Murata Energy Device Wuxi Co., Ltd. ※中国100%
  • pSemi Corporation米国100%
  • Murata Electronics Trading (Tianjin) Co., Ltd.中国100%
  • Murata Integrated Passive Solutions SAS ※フランス100%
  • Murata Electronics Oyフィンランド100%
  • Murata Electronics Trading (Shenzhen) Co., Ltd.中国100%
  • Murata Manufacturing Vietnam Co., Ltd. ※ベトナム100%
  • Thai Murata Electronics Trading, Ltd.タイ100%
  • Murata Power Solutions, Inc.米国100%
  • Murata Electronics (India) Private Limitedインド100%
  • Murata Electronics Philippines Inc.フィリピン100%
  • Resonant Inc.米国100%
  • Murata Vios, Inc.米国100%
  • Murata Electronics Trading Mexico, S.A.de C.V.メキシコ100%
  • SyChip Electronic Technology (Shanghai) Ltd.中国100%
  • Foshan Murata Materials Co., Ltd. ※中国90%
  • MFマテリアル㈱宮崎県 延岡市35%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    NEDO先導研究プログラムエネルギー・環境新技術先導研究プログラム高容量バッテリーの異常リスク低減・安全化技術開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2020-07-28
    6,789万円
  • 調達
    次世代ファインセラミックス製造プロセスの基盤構築・応用開発次世代ファインセラミックス製造プロセスの基盤構築・応用開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2022-07-13
    121万円
  • 補助金
    タイ国/マレーシア国/ベトナム国/フィリピン国/インドネシア国・Traffic Counterを軸としたデータ利活用プラットフォーム事業展開可能性調査事業
    経済産業省 · 2021-07-14
    4,971万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は1.8兆円営業利益2,818億円前期と比べると増収増益で、売上が+5.0%、利益が+0.8%。

売上高
+5.0%
1.8兆円
営業利益
+0.8%
2,818億円
純利益
+0.0%
2,339億円
営業利益率
15.4%
前期比 -0.7%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高2.1兆円1.8兆円
営業利益4,300億円2,818億円
純利益3,380億円2,339億円
1株あたり配当¥70¥70

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は5,023億円、営業利益は985億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+36.6%、営業利益は+96.6%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q4,190514
2024年1Q3,67750113.6501
2024年2Q4,42788820.1751
2024年3Q4,39376217.3493
2024年4Q3,90563
2025年2Q8,8351,58217.91,303
2025年4Q8,5991,21514.11,035
2026年2Q9,0281,65118.31,324
2026年4Q9,2811,16712.61,015
2027年1Q5,02398519.6814

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は6,810億円から1.8兆円へ2.7倍に増えた。直近期の営業利益率は15.4%。売上は2期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高兆円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
現 ㈱岩手村田製作所を買収
2013年3月0.68595424
現 ㈱埼玉村田製作所を連結子会社化(2016年5月に完全子会社化)
2014年3月0.851,323932
2015年3月1.042,3841,677
フランスの開発・生産及び販売会社 現 Murata Integrated Passive Solutions SASを買収
2016年3月1.212,7922,038
米国の開発・販売会社 現 Murata Vios, Inc.を買収
2017年3月1.142,0041,561
2018年3月1.371,6781,461
2019年3月1.572,6732,069
みなとみらいイノベーションセンター(横浜市西区)を開設 / この期から会計基準が米国基準からIFRSに変わりました。前後の数値は単純に比較できません
2020年3月1.53
2021年3月1.63
2022年3月1.81
2023年3月1.693,0272,439
2024年3月1.642,3941,808
2025年3月1.742,7973,04416.02,338
2026年3月1.832,8183,08615.42,339

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高1.8兆円のうち、営業利益として残るのは2,818億円15.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は2,339億円、売上の12.8%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金57.7%1.1兆円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金16.2%2,966億円
  • その他の費用持分法損益などの調整10.7%1,964億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益15.4%2,818億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
42.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+8.5pt
15.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+6.8pt
12.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+0.8pt
8.8%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
7.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
7.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 11期分

2026年3月期は営業CFが4,252億円、投資CFが−1,938億円で、差し引きのフリーCFは2,314億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は6,537億円で、売上の4.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月885−562−97323901
2014年3月1,858−1,171−4096871,189
2015年3月2,599−914−6701,6852,129
2016年3月2,525−2,053−5664722,126
2017年3月2,439−2,027−1174122,392
2018年3月2,252−1,942−8363101,879
2019年3月2,798−3,037515−2392,178
2023年3月2,776−1,514−1,8231,2624,694
2024年3月4,896−2,016−1,6532,8806,220
2025年3月4,519−2,081−2,4272,4386,251
2026年3月4,252−1,938−2,2182,3146,537

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 12期分

2026年3月期の総資産は3.2兆円。このうち返さなくてよい自己資本が2.7兆円で、自己資本比率は85.0%(業種中央値61.0%より厚い)

決算期総資産兆円自己資本兆円負債億円自己資本比率%
2013年3月1.090.862,26179.2
2014年3月1.240.962,87976.8
2015年3月1.431.123,08278.5
2016年3月1.521.232,88681.0
2017年3月1.641.352,80282.9
2018年3月1.801.463,40481.1
2019年3月2.051.604,44978.3
2022年3月2.802.245,64479.9
2023年3月2.862.364,98382.6
2024年3月3.042.564,81884.1
2025年3月3.032.584,48285.2
2026年3月3.202.724,81385.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
6,537億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
2.5兆円
過去の利益の積み上がり
負債合計
4,813億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気機器 224社との比較

同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率224社中19位あたり、逆に低いのは配当利回り224社中203位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
8.8%/中央値 8.0%
P25 4.2%P75 12.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
15.4%/中央値 6.9%
P25 3.5%P75 11.6%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
85.0%/中央値 61.0%
P25 48.2%P75 76.0%
売上成長率前期からの売上の伸び
5.0%/中央値 4.1%
P25 -0.2%P75 9.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.0%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥6,920で、1年前と比べて+189.9%過去52週の値幅のなかでは43%の位置にある。

¥6,920-5.1%1ヶ月-2.9%1年+189.9%時価総額13.6兆円
過去52週の値幅
安値¥2,419.5高値¥12,895

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)54.2倍
PER (会社予想)37.3倍
PBR4.57倍
配当利回り1.01%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月9日の9475円から下落基調に転じ、7月17日には7632円まで急落。その後も乱高下が続き、7月29日には6231円まで下落。8月に入り反発する場面もあったが、8月21日は7091円で終値、前日比-1.58%。25日線(7604円)を6.7%下回り、75日線(8597円)も大きく下回る。52週高値(12895円)からは45%下落、52週安値(2377円)からは+198%の水準。RSIは45.9と中立圏で、出来高は7月29日の4775万株をピークに減少傾向。急激な上昇の反動で調整局面入りしており、25日線が上値抵抗となっている。決算発表で業績懸念が強まったことも下落要因。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 20/100)

PERは55.6倍と業界平均の30.85倍を大きく上回り、予想PERも38.2倍と依然高い。PBRも4.68倍で平均2.64倍の約1.8倍。ROEは8.8%と平均並みだが、資本効率に見合わない評価水準。配当利回りは0.99%と平均の2.29%を大きく下回り、株主還元が低い。業績は増収増益基調だが、割高感が強い。一方で、配当性向は36.6%と安定しており、今後の増配余地はあるが、現時点では割高と言わざるを得ない。

指標この会社業種平均
PER (実績)54.2倍30.8倍
PER (予想)37.3倍
PBR4.57倍2.58倍
ROE8.8%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

生成AIやEV、5Gなど先端技術の進展で、電子部品への需要は拡大が続く。強気派は、世界的なMLCCリーダーとして技術革新をリードし、高付加価値製品で収益成長を持続できると見る。一方、弱気派は、世界的な景気後退による需要減や、競合との価格競争、投資による減価償却費の増加を懸念。成長市場でのシェア維持と収益性の両立が争点。

プラスに働く材料7
  • 世界トップシェア

    MLCCで世界市場の約3割のシェアを持ち、業界の価格決定力を有する。

  • 需要拡大の恩恵

    生成AIサーバーやEV、自動運転などで搭載部品数が増加し需要が伸びる。

  • 技術開発力

    材料技術や積層技術で世界最先端を行き、競合の追随を許さない。

  • 売上高1兆8,309億円で過去最高更新通年影響

    売上高は前期比5.0%増の1兆8,309億円、増収で営業利益も2,818億円と高水準

  • 営業利益2,818億円が高水準維持通年影響

    営業利益率は15.39%、前期の16.04%から小幅低下も2,818億円の利益水準は底堅い

  • 純利益2,339億円と底堅い最終益通年影響

    純利益は前期比ほぼ横ばいの2,339億円、過去最高水準を維持し下支え要因

  • 外国人保有43%と需給が厚い継続影響

    外国人持株比率は43%と高く、海外投資家の継続的な買い需要が株価を支える

マイナスに働く材料7
  • 需要の周期的変動

    電子部品市場は需給変動が激しく、在庫調整局面では減益となりやすい。

  • 価格競争の激化

    韓国や中国メーカーの参入で、標準品の価格下落が続いている。

  • 設備投資負担

    需要拡大に対応するための投資が収益を圧迫する可能性がある。

  • 実績PER56.8倍と割高懸念決算発表後影響

    実績PERは56.8倍で予想PER39.1倍を上回る、業績未達なら評価修正リスク

  • ROE8.8%と資本効率の低さ継続影響

    PBR4.79倍に対しROE8.8%と収益性が見合わず、改善策がなければ株価に重し

  • 株価1年で210%上昇の過熱感不定影響

    過去1年で株価は210.6%上昇、利益確定売りで短期的な調整が起こりやすい

  • 配当利回り0.96%と投資妙味薄継続影響

    配当利回りは0.96%と1%未満、インカム狙いの資金は入りにくい

次の決算で確かめる点
MLCC売上高
主力製品の需要動向と市場シェアの変動を把握するため。
稼働率
設備の稼働状況は収益率に直結し、需要の強弱を示す。
車載・産業向け売上比率
成長分野である車載・産業用途の拡大状況を確認するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり70で、前期から+14.0%いまの株価に対する利回りは1.01%。増配か配当維持が9年続いている。

年間配当
¥70
1株あたり
配当利回り
1.01%
いまの株価に対して
配当性向
36.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
9年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2461.8
2018年3月2918.2115.1
2019年3月317.789.1
2020年3月323.991.7
2021年3月3818.686.2
2022年3月4313.045.0
2023年3月5015.464.0
2024年3月524.091.1
2025年3月579.648.1
2026年3月6514.036.6

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥70

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ143,473人。区分でいちばん多いのは外国法人43.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が39.5%を占め、残る60.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
外国法人38.435.736.738.940.643.0
金融機関40.442.540.439.437.535.6
個人・その他15.415.817.115.714.615.6
自己株式5.35.36.86.85.17.3
事業法人3.83.83.84.14.13.9
証券会社1.92.22.01.93.21.9

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)15.93
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)6.18
03STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)2.67
04日本生命保険相互会社2.53
05明治安田生命保険相互会社2.40
06株式会社京都銀行1.65
07GOVERNMENT OF NORWAY (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)1.37
08BNYM AS AGT/CLTS NON TREATY JASDEC(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.25
09JP MORGAN CHASE BANK 385781 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.24
10STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.13

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-07-06
    ブラックロック・ジャパン株式会社
    新規の大量保有報告
    1.84%
    -0.03pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 12期分

1株利益は11期で−36%、1株純資産は12期で−63%。直近期のROEは8.8%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月2014,0795.134.969.0
2014年3月4414,51510.322.153.7
2015年3月2641,76816.120.938.6
2016年3月3211,93517.314.155.1
2017年3月2452,12312.121.661.8
2018年3月2292,27710.421.2115.1
2019年3月3232,50713.517.089.1
2022年3月1,16745.0
2023年3月1291,24910.620.864.0
2024年3月961,3537.429.591.1
2025年3月1251,3869.118.448.1
2026年3月1281,4948.826.736.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

15名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は15名。2026/3期の役員報酬は総額667百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約12倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
中島規巨代表取締役社長64961
岩坪浩代表取締役副社長64717
南出雅範代表取締役副社長61393
泉谷寛取締役 上席執行役員 通信・センサ事業本部 本部長5286
村田崇基取締役 上席執行役員 技術・事業開発本部 本部長4830,419
安田結子取締役64
西島剛志取締役69
伊奈博之取締役67
小澤芳郎取締役(監査等委員・常勤)6490
山本高稔取締役(監査等委員)7390
宗像直子取締役(監査等委員)643
榎本成一取締役(監査等委員)61
残りの役員3名を開く
氏名役職年齢
北隅かおり取締役(監査等委員・常勤)54
三田万世取締役(監査等委員)65
山神麻子取締役(監査等委員)56

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)522416631523105
社外取締役610810818
取締役(社内)1363636

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

ニュース

AI解説

今日の重要ニュースより

「今日の重要ニュース」で村田製作所を取り上げた解説を、新しい順に並べている。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,424字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び関係会社)は、電子部品並びにその関連製品の開発及び製造販売を主たる事業として行っており、コンポーネント(コンデンサ、インダクタ、EMI除去フィルタなど)、デバイス・モジュール(高周波モジュール、表面波フィルタ、リチウムイオン二次電池、センサなど)及びその他(ソリューションビジネス、ヘルスケア機器、機器製作など)の3つの事業別セグメントに分類されます。 各社の当該事業に係る位置付けは、次のとおりであります。 [電子部品の製造・販売] 提出会社 当社は、各種電子部品の中間製品である半製品を生産し、国内外の生産会社へ供給しております。また、当社グループ内で完成品まで加工した製品を、国内外の得意先及び販売会社へ販売しております。 販売会社 販売会社は、当社グループ内で生産された製品の販売及び販売仲介を行っております。重要な販売会社である米国の「Murata Electronics North America, Inc.」、中国の「Murata Company Limited」、「Murata Electronics Trading (Shanghai) Co., Ltd.」及びオランダの「Murata Electronics Europe B.V.」では、当社及び関係会社で生産された製品を販売しております。 生産及び販売会社 生産及び販売会社は、主に当社が供給した半製品を完成品まで加工し、製品として当社及び販売会社に納入するとともに、当社及び関係会社で生産された製品を得意先に販売しております。重要な生産会社である「㈱福井村田製作所」、「㈱出雲村田製作所」、「㈱富山村田製作所」、「㈱金沢村田製作所」、「㈱岡山村田製作所」、「㈱小諸村田製作所」、「㈱東北村田製作所」、中国の「Wuxi Murata Electronics Co., Ltd.」、「Shenzhen Murata Technology Co., Ltd.」、「Murata Energy Device Wuxi Co., Ltd.」、「Foshan Murata Materials Co., Ltd.」、シンガポールの「Murata Electronics Singapore (Pte.) Ltd.」、フィリピンの「Philippine Manufacturing Co. of Murata, Inc.」、タイの「Murata Electronics (Thailand), Ltd.」、フランスの「Murata Integrated Passive Solutions SAS」及びベトナムの「Murata Manufacturing Vietnam Co., Ltd.」では、コンポーネント、デバイス・モジュールを製造しております。 統括会社 統括会社は、当該地区でのマーケティング活動及び関係会社の統括管理を行っております。重要な統括会社である中国の「Murata (China) Investment Co., Ltd.」では、中華圏でのマーケティング、エンジニアリング活動及び中国販売会社の統括管理を行っております。 [その他] 従業員の福利厚生、不動産の賃貸、製品・ソフトウェアの開発・販売等に関する業務を行う関係会社があります。 以上に述べた事項を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題8,987字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは、「独自の製品を供給して文化の発展に貢献する」ことを中核とした社是にもとづく経営を実践しております。また、エレクトロニクス産業のイノベーションを先導していく存在でありたいという思いを込めたスローガン「Innovator in Electronics」を全従業員で共有しています。 今後も真のInnovator in Electronicsとして主体的に価値創造をしていくためには、価値提供の軸を「お客様に対するイノベーション」だけでなく、「社会課題に対するイノベーション」へとその範囲を広げていくことが重要であると考えております。当社グループが大切な価値観として掲げる「CS(Customer Satisfaction=お客様が認めてくださる価値を創造し、提供し続けること)とES(Employee Satisfaction=仕事を通じて従業員一人ひとりがやりがいを感じ、成長し続けること)」を原動力に、「先を読む力」、「ニーズをカタチにする力」、「価値を届ける力」という3つのコア・コンピタンスを相互に結びつけて総合力を発揮し、社会価値と経済価値の好循環を生み出すことにより、豊かな社会の実現に貢献していくことをありたい姿として掲げています。 なお、この実現のためには、多様な人材が組織を超えて連携し合い、イノベーションを創出していくことに加え、ステークホルダーとの共創を積極的に進めていくことがこれまで以上に大切であると考えています。今後さらにステークホルダーの皆様との関係を強固なものにし、社会課題の解決に向けて取り組み、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。 「当社グループの価値創造プロセス」 (2) 中長期的な会社の経営戦略 Ⅰ Vision2030(長期構想) 当社グループは2021年度に、長期構想「Vision2030」を策定いたしました。 Vision2030では「ムラタのイノベーションで社会価値と経済価値の好循環を生み出し、豊かな社会の実現に貢献していく」ことをありたい姿として掲げています。さらに、「基盤事業の深化とビジネスモデルの進化」及び「4つの経営変革の実行」を成長戦略として位置づけています。これらをビジョンとして示すことで2030年までの取り組みに一貫性を持たせ、ありたい姿を実現していくことによりお客様や社会にとって当社グループが「最善の選択」であり続けることが、「Global No.1部品メーカー」としてめざす姿でもあります。 「Vision2030ありたい姿」 成長戦略① 基盤事業の深化とビジネスモデルの進化 大きな変化を迎えているエレクトロニクス市場において、当社グループが今後もイノベーターとして価値を生み出していくためには、技術や社会変化の潮流を大局的に捉えた経営が求められます。長期視点で将来を見据えて多様なイノベーションを生み出すために、当社グループでは3層構造のポートフォリオを用いた経営を行い、5つの事業領域を重要な事業機会として位置づけ価値を創出してまいります。 「3層ポートフォリオ」 「5つの事業機会」 成長戦略② 4つの経営変革の実行 ・経営変革1「社会価値と経済価値の好循環を生み出す経営」 当社グループは、社会に対して提供する価値(社会価値)を向上させ、経済価値との好循環を生み出していくことで、ステークホルダーの皆様に信頼され、選ばれ続ける存在であることを目指しています。これを実現するために、社会課題を起点とした重点課題(マテリアリティ)を定めています。 ・経営変革2「自律分散型の組織運営の実践」 会社の規模や事業範囲が拡大する中でも、社是が定められた当時と変わらずに社員一人ひとりが日々の仕事において社是を実践し、価値を提供し、成長を続けるために、より自律分散型の組織運営へと変革してまいります。 ・経営変革3「仮説思考にもとづく変化対応型経営」 激化する環境変化の中でも、受け身でなく、将来起こり得ることについて仮説を立てて備え、柔軟に軌道修正を行うことができる変化対応型の事業経営を実践していきます。各機能、各組織が将来の変化に対する情報収集、議論、アクション、モニタリングを継続的に実行することで、変化対応力を強化してまいります。 ・経営変革4「デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進」 当社グループではデジタルトランスフォーメーション(DX)を「ムラタ内外の人・組織(業務)を、デジタルで縦横無尽につなぎ、プロセスを短く、早く、かつ見える化を進めることで、飛躍的に顧客価値と競争力の向上をドライブし続けるもの」と定義しています。全社DXの戦略推進組織と実行組織がともに強化領域と基盤領域のあるべき姿の実現に向け、全体的なデジタル推進を加速してまいります。 Ⅱ 中期方針2027 ① 位置づけ 「中期方針2027」は、Vision2030で描いた「ありたい姿」の実現に向けた「解像度を上げる3年」と位置付けています。AIの登場により、当社グループが2030年の世界観として想定する「デジタルツイン」の実現がより加速していくと考えております。2030年の世界観に至る2027年までの3年間がエレクトロニクス産業の大きな変革期となる中で、当社グループが「お客様や社会にとって最善の選択となる」ための取り組みを3つの基本方針として掲げ、解像度を上げて実行してまいります。 ② 全社経営目標 中期方針2027における全社経営目標は、以下のとおりです。 ※1 ROIC(税引後)=営業利益×(1-実効税率)/期首・期末平均投下資本(有形固定資産・ 使用権資産・のれん・無形資産+棚卸資産+営業債権-営業債務) ※2 Greenhouse Gas 温室効果ガス ※3 カーボンニュートラル ※4 主に枯渇リスクの高い24資源におけるリサイクル材使用の重量割合 ※5 当社グループの排出物(廃棄物 + 有価物)が循環資源化された重量割合 ※6 2025年以降に、自国以外への異動や研修・リモートアサインメントでグローバルな経験をした国内外社員の 累積数 ※7 村田製作所単体 ③ 3つの「基本方針」 ・基本方針1「AIがドライブするエレクトロニクスにおける飛躍的な成長」 AI技術の発展に伴い、サイバー(仮想)空間とフィジカル(物理)空間が途切れなくつながる「デジタルツイン」の世界観が実現していくことで、当社グループの事業機会はより一層拡大すると想定しております。 「エッジデバイス」、「モビリティ」、「ITインフラ」を当社グループの基盤領域として捉え、コンデンサやインダクタ・EMIフィルタにおけるシェアNo.1の確立、機能デバイス、高周波・通信、エナジー・パワーにおける高い売上成長の実現を目指してまいります。 また、「環境」、「ウェルネス」、「3層目事業」を挑戦領域として捉え、事業拡大に向けた取り組みを進めるとともに、2030年以降の超長期を見据えた技術の探索を進めてまいります。 ・基本方針2「持続可能な事業プロセスの追求」 当社グループでは、軽薄短小・高効率な製品の追求による電子機器の小型化への貢献、持続可能な事業プロセスを通じた環境負荷低減の取り組みに率先して取り組むことで、これまで事業成長を遂げてまいりました。今後は、「気候変動対策」と「資源循環」の2つを主要テーマとして掲げ、ステークホルダーとの共創を通じて取り組みを加速させてまいります。 また、ハザードリスクの脅威や地政学リスクの複雑化が見られる経営環境において、安定的な製品の供給を実現するために、グローバルでの拠点間ネットワークの強化や、適正な在庫政策、サプライチェーンの強靭化・複線化に向けた取り組みを一層強化してまいります。 ・基本方針3「経営資本の中核である人・組織力の強化」 当社グループでは、「組織・人的資本」がすべての経営資本をつなぐ中核であると考え、イノベーションにあふれる個と組織への変容を促進することによって、Vision2030の実現を目指しております。自律分散型の組織運営において、個と組織が取るべき行動を明らかにした「個と組織の好循環」モデルを新たに描き、「ダイナミックな適所適材」、「未来変革リーダーの育成」、「個と組織の好循環モデルの実現」を3つの重点テーマとして掲げ、取り組みを推進してまいります。 また、DXの推進によって、エンジニアリングチェーン、サプライチェーン、デマンドチェーンの可視化・効率化を通じた事業プロセスのハイサイクル化の実現を目指します。これにより、業務本来の目的やお客様に向き合う時間を増やし、CSとESの最大化につなげてまいります。 ④ 経済価値目標及びキャピタル・アロケーションに対する進捗状況 「経済価値目標」 中期方針2027 目標   2025年3月期 実績   2026年3月期 実績 売上収益   2,000,000百万円   1,743,352百万円   1,830,856百万円 営業利益率   18%以上   16.0%   15.4% ROIC(税引後)(注)   12%以上   10.0%   9.7% (注)ROIC(税引後)= 営業利益 ×(1-実効税率)/期首・期末平均投下資本(有形固定資産・使用権資産・ のれん・無形資産+棚卸資産+営業債権-営業債務) 当連結会計年度の実績としては、後掲「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」で記載のとおり、売上収益は前連結会計年度の実績を上回りましたが、営業利益率及びROIC(税引後)は前連結会計年度の実績を下回る結果となりました。足元では、各国での通商政策の動向や不安定な中東情勢などの地政学リスクの高まりにより事業環境が不透明ですが、当社グループが属するエレクトロニクス市場における中長期的な電子部品の需要は拡大傾向であり、中期方針2027で掲げた「基本方針」に基づく取り組みを継続して進めながら、経済価値目標の達成に向けて収益性及び生産性の向上を強化してまいります。 「キャピタル・アロケーション」 中期方針2027では、事業拡大及び企業価値最大化を目指したキャピタル・アロケーション計画を右図のとおり定めています。  当連結会計年度において、設備投資の累計は2,478億円となりました。戦略投資は、実行済及び実行決裁済案件の累計が283億円となりました。また株主還元は、配当金の支払い累計が1,107億円、自己株式取得が1,000億円となりました。  現在の市場環境下において、AIサーバー及び周辺機器における電子部品の搭載数の増加により、データセンター関連の需要が大きく拡大しております。今後も主力事業であるコンポーネント、デバイス・モジュールへ投資を継続し、着実なキャッシュ創出を目指していくとともに、事業環境に応じた追加的な株主還元を機動的に実 施することでステークホルダーの皆様の期待に応えてまいります。 ⑤ 社会価値目標に対する進捗状況 「社会価値1:環境」 「GHG排出量(2019年度比)」、「再生可能エネルギー導入比率」、「持続可能な資源利用率」及び「循環資源化率」の目標達成に向けた取り組みを進めております。詳細については、後掲「(3)当社グループのマテリアリティ」の「脱炭素社会の実現」及び「循環型社会の実現」をご参照ください。 「社会価値2:多様性」 「グローバル経験者数」及び「女性管理職比率」の目標達成に向けた取り組みを進めております。詳細については、後掲「(3)当社グループのマテリアリティ」の「ダイバーシティと働きがいの実現」をご参照ください。 「社会価値3:ES」 「従業員エンゲージメント肯定回答比率」の目標達成に向けた取り組みを進めております。詳細については、後掲「(3)当社グループのマテリアリティ」の「ダイバーシティと働きがいの実現」をご参照ください。 (3) 当社グループのマテリアリティ 当社グループでは、重要な環境・社会課題(マテリアリティ)を特定し、製品・サービス及び事業プロセスの両面から取り組みを推進しています。マテリアリティは三か年の中期方針策定にあわせて見直しを行っています。中期方針2027でも引き続き経営変革の一環として社会価値と経済価値の好循環を生み出す経営を掲げ、マテリアリティを「エレクトロニクス社会の発展」「持続可能な地球環境の実現」「社会との共栄」に分け取り組みを推進してまいります。 <特定プロセス> STEP1:環境・社会課題抽出 ESRS、SASB、SDGs、グローバルリスクから環境・社会課題を抽出しました。 STEP2:環境・社会へのインパクト / 自社財務への機会・リスクの特定・評価 CSRD、ESRSが提唱する「ダブルマテリアリティ」の考え方に則り、外部ステークホルダーからの意見を踏まえて、当社グループのバリューチェーン全体での「環境・社会へのインパクト」と「自社財務への機会・リスク」を特定し、評価しました。 STEP3:マテリアリティの特定 代表取締役社長を委員長とするサステナビリティ委員会及び経営会議で議論を重ね、マテリアリティを特定し、取締役会で決定しました。 「エレクトロニクス社会の発展」 マテリアリティ   2030年 目指す姿   ムラタの思い エッジデバイスによるデジタル革新の実現   最先端技術による多様なニーズへの価値提供と、積み重ねてきた供給力によってエッジデバイスの普及を促し、エレクトロニクスの恩恵を受ける人を増やすとともに、デジタル革新による社会課題解決に貢献できている状態   当社グループは、軽薄短小・無線通信技術を追求した最先端部品や高シェア部品の安定供給を果たすことで、スマートフォンをはじめとするエッジデバイスの小型化・多機能化や通信の高速・大容量化、エレクトロニクスの人々の暮らしへの浸透に貢献してきました。 デジタル社会の進展に伴い、エッジデバイスは人々の生活にますます欠かせない存在となり、グローバルでの人口増加に伴い裾野の広がりも期待されます。 当社グループは、高効率・低消費電力・センシングソリューションなどの新たな価値創出の追求と、積み重ねてきた供給力によってエッジデバイスの普及を促すことで、エレクトロニクスの恩恵を受ける人を増やすとともに、デジタル革新による社会課題解決への貢献を目指します。 マテリアリティ   2030年 目指す姿   ムラタの思い 次世代モビリティ社会の実現   拡張していくモビリティ社会のニーズに応じた製品・サービスを提供することで、安全・安心で便利な社会の実現と、持続可能な地球環境の両立に貢献できている状態   当社グループは、高信頼性、高性能な製品を生み出す技術力、あるいは同一品質の製品を大量生産できる供給力という強みを活かしながら、電気自動車の普及や自動車の安全性向上へと貢献してきました。 脱炭素社会への移行や交通事故防止、都市・過疎地での交通問題の解消、移動手段・消費者ニーズの多様化など、当市場は今後さらに大きく変革することが予想されます。 このような環境変化の中、“モビリティ”として市場を広く捉え、高機能・高信頼な製品の安定供給を通じたxEVのさらなる普及、自動運転技術とこれを支える都市インフラの進化に貢献することで、安全・安心で便利な社会の実現と、持続可能な地球環境の両立を目指します。 持続可能なITインフラの実現   高速・大容量・高効率を軸とした信頼性の高い製品を提供することで、エレクトロニクス社会の発展を支え続けるとともに、環境に配慮した持続可能なITインフラの実現に貢献できている状態   当社グループは、集積化に寄与する小型部品や、エネルギー効率の改善に寄与する各種電源装置などの製品を提供することで、社会とともに発展してきたITインフラの構築に貢献してきました。 クラウド化の進行やAIの登場にともなって、通信のトラフィック量やITインフラ側での演算量も飛躍的に増加しています。これに伴い、データセンターのエネルギー消費量の急増など新しい課題も浮上しています。 当社グループは、高速・大容量、高効率を軸とした信頼性の高い製品を安定供給することで、エレクトロニクス社会の発展を支え続けるとともに、環境に配慮した持続可能なITインフラの実現を目指します。 心身ともに健康で豊かな社会の実現   ウェルネス市場における新たな価値を創出し、人々の身体的、精神的、そして社会的に健康で安心な生活に貢献できている状態   当社グループは、最先端の技術や部品を創出するなどエレクトロニクスを通じてその時代に応じた社会課題解決に貢献してきました。 健康志向が高まる今、身体的な健康だけでなく、精神的・社会的にバランスのとれた健康や生活者自身の幸せの追求など健康概念は変化しています。 当社グループは、小型化・センシング・通信・流体制御技術といった要素技術や培ってきたエレクトロニクス領域の知見を製品・サービスに展開することで、医療の発展や病気の予防、さらに心の健康や人と人との良好な関係といった新しい豊かさを実現していくためのイノベーションを生み出し、すべての人が健康で豊かな人生を送ることができる社会の実現を目指します。 「持続可能な地球環境の実現」 マテリアリティ   長期目標   中期目標 (2025年度~2027年度)   2025年度実績 脱炭素社会の実現   2050年度目標 GHG※1排出量(Scope 1,2,3):カーボンニュートラル   2040年度目標 GHG排出量(Scope 1,2):カーボンニュートラル   2035年度目標 再生可能エネルギー導入比率:100%   2030年度目標 GHG排出量(Scope 1,2):87.3万t-CO2e(2019年度比46%減) GHG排出量(Scope 3):324.6万t-CO2(2019年度比27.5%減) 再生可能エネルギー導入比率:75%     GHG排出量(Scope 1,2):97.6万t-CO2e (2019年度比39%減) GHG排出量(Scope 3):データの精緻化 再生可能エネルギー導入比率:55%   GHG排出量(Scope 1,2):93.8万t-CO2e※2 (2019年度比42%減) GHG排出量(Scope 3):386.0万t-CO2※2 (2019年度比14%減) 再生可能エネルギー導入比率:45.9%※2 循環型社会の実現   2050年度目標 持続可能な資源利用率※3:100% 循環資源化率※4:100%   2030年度目標 持続可能な資源利用率:25% 循環資源化率:50%   持続可能な資源利用率:16% 循環資源化率:41%   持続可能な資源利用率:約15% 循環資源化率:39.0% 「社会との共栄」 マテリアリティ   長期目標   中期目標 (2025年度~2027年度)   2025年度取り組み実績 ダイバーシティと働きがいの実現   2030年度目標 従業員エンゲージメント肯定回答比率:76%以上 グローバル経験者数※5:3,000人(6年累計) 女性管理職比率※6:10% 主観的健康観※7:80% 労働災害千人率(休業4日以上):0.39未満   従業員エンゲージメント肯定回答比率:71%以上 グローバル経験者数:1,500人(3年累計) 女性管理職比率:7% 主観的健康観:79% 労働災害千人率(休業4日以上):0.44未満   従業員エンゲージメント肯定回答比率:68% グローバル経験者数:528人 女性管理職比率:4.4% 主観的健康観:77% 労働災害千人率(休業4日以上):0.38 人権の尊重   2030年度目標 特定した顕著な人権リスクに対する防止・軽減、モニタリング、情報開示の実施率:100%   特定した顕著な人権リスクに対する防止・軽減、モニタリング、情報開示の実施率:100%   特定した顕著な人権リスクに対する防止・軽減、モニタリング、情報開示の実施率:100% マテリアリティ   長期目標   中期目標 (2025年度~2027年度)   2025年度取り組み実績 社会・地域の発展   2030年度目標 地域における会社の印象度調査肯定回答率:75%以上 STEAM教育プログラム体験者数(当社グループ所在地の小中学生中心):34,000人/年   地域における会社の印象度調査肯定回答率:70%以上 STEAM教育プログラム体験者数(当社グループ所在地の小中学生中心):31,000人/年   地域における会社の印象度調査肯定回答率:70% STEAM教育プログラム体験者数(当社グループ所在地の小中学生中心):31,621人/年 ※1 GHG:Greenhouse gas。温室効果ガスの総称。 ※2 2026年6月時点の暫定値。 ※3 持続可能な資源利用率:主に枯渇リスクの高い24資源におけるリサイクル材使用の重量割合。 ※4 循環資源化率:当社グループの排出物(廃棄物+有価物)が循環資源化された重量割合。 ※5 2025年以降に、自国以外への異動や研修・リモートアサインメントでグローバルな経験をした国内外社員の累積数。 ※6 提出会社。 ※7 健康診断などの数値結果ではなく、自身の健康状態を主観的に評価する指標。評価対象を国内従業員とし、肯定回答率で把握。
事業等のリスク15,359字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 (1)リスク管理体制と運用状況 当社では、当社グループの事業活動に影響を及ぼす全社的なリスクについて、その内容と対策を審議するため、代表取締役社長を委員長とするリスク管理委員会を設置しています。当委員会はリスクマネジメント室が事務局となり、年2回定期的(必要に応じて臨時)に開催しており、その活動内容は取締役会や経営会議において定期的に報告され、経営陣が当社を取り巻くリスクを把握し、適切なリスク対策を講じられるようにしております。また下部組織として情報セキュリティ分科会、BCM分科会を設け、個別のリスクに対する対策を検討・実施しております。 (2)リスクの把握と対策 リスクについては、リスクの主管部門である総務、人事、経理、財務、企画、広報、知的財産、環境、情報システム、法務などの機能スタッフ部門と事業部門が、当社グループが現在直面しているリスク、あるいは近い将来に予想されるリスクを抽出しております。そして機能スタッフ部門が、①事業部門が抽出したリスクのうち全社的なリスクとして把握しておく必要のあるリスク、②機能スタッフ部門と事業部門が相互に共有し連携する必要のあるリスク、を正しく認識することで、リスク把握の漏れを防ぎ、全社的なリスクに対して適切に対応できる体制を構築しております。 そして抽出したリスクについては、発生頻度と影響度から重要度を評価し、それらのリスクをリスクマップ上に表示することで、俯瞰的に当社のリスクを把握・管理しております。リスク管理委員会ではこのように抽出されたリスクのうち、重要度・緊急度の高いリスク対策の実施状況と対策後の残余リスクを確認し、必要に応じて追加対策を指示しております。 また、内部監査部門は、リスク管理委員会、機能スタッフ部門及び業務執行部門への直接・間接の監査を通じて、当社におけるリスクマネジメントのPDCAが適切に実施されているかモニタリングしております。 なお、当社は企業価値を大幅に低下させる重大な事案を「危機」と定義し、リスクが顕在化し「危機」が発生した場合に備え、経営陣が迅速に事態を把握するための報告ルールを定め、運用しております。さらに当該「危機」に対し全社的に対応する必要がある場合は、代表取締役社長を本部長とする危機対策本部を立ち上げ対応にあたっております。 (3)事業等のリスク 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると認識している主要なリスクは以下のとおりであります。各リスク対策実施後の残余リスクについて、影響度と発生頻度を「大」「中」「小」の3段階に分類しております。なお、影響度については「組織的な影響」「生産活動等への影響」「法令・行政上の影響」「商取引上の影響」「報道・風評上の影響」の5つの指標から1つの指標を選択し、各指標であらかじめ定めた基準に基づき分類しております。ただし、以下に記載された項目以外のリスクが生じた場合においても、当社グループの業績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。 なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年6月24日)現在入手し得る情報に基づいて当社グループが判断したものであります。 ① 外部環境リスク (1)グローバルでの事業展開に関するリスク   発生頻度 中   影響度 大 リスク内容    当社グループの海外売上収益比率は90%を超えており、販売・生産・調達等の事業活動をグローバルに展開しております。従って、当社グループの業績は、進出当該国・地域の政情、税制等の法制度、金融・輸出入に関する諸規制、社会資本の整備状況、その他の地域的特殊性、及びこれらの諸要因の急激な変化の影響を受ける傾向にあります。 対策    当社グループは、事業展開にあたり、市場や顧客の変化を的確に捉え、高品質の製品と充実したサービスを提供できる体制を構築すべく、販売拠点は世界の主要市場を網羅できる地域に、生産拠点は採算性、周辺市場の拡大予測、顧客動向等から総合的に判断した地域に配置し、仕入先はQCDS等の合理的な基準に基づいて選定することとしております。また、新たな国への進出や新たな仕入先との取引に際しては、そのリスクを慎重に検討、評価した上で適切に判断しております。その上で、進出した地域や仕入先への貢献を重視し、価値向上に努めて、信頼を勝ち得る努力をしております。  一方で、昨今、地政学リスクが常態化してきており、直接・間接的に事業に影響を及ぼす可能性があります。特に当社グループ連結売上収益の約50%、生産高の約20%を中華圏が占めており、中国の内外情勢による経営へのインパクトは高まっております。また、中東情勢の緊迫化に伴うホルムズ海峡の通航制約等により、エネルギー価格や輸送コストの上昇等の直接的な影響が生じる可能性があるのに加え、最終需要の下振れやそれに伴う競争環境の悪化等の間接的な影響も想定されます。これに対して、地域動向、市場動向、顧客動向等、多方面から情報を収集し迅速に対応できる体制を構築し、サプライチェーン全体の複線化・効率化の検討・実行に努めております。加えて、事業継続計画(BCP)の観点からのアセアン等での生産強化、日本を含めた代替生産体制の実現等による生産体制の多極化を進めております。 残余リスク    上記の対策を講じたとしても、想定を超える政治・経済・社会的要因の急激な変化が起きた場合には、当社グループの業績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (2)為替変動に関するリスク   発生頻度 大   影響度 大 リスク内容    当社グループの海外売上収益比率は90%を超えており、またグローバルに事業を展開していることから、生産・販売等の事業活動が為替変動の影響を大きく受けます。また、為替変動は当社グループの外貨建取引から発生する収益・費用及び資産・負債の円換算額を変動させ、業績及び財政状態に影響を及ぼします。翌連結会計年度において為替変動が営業利益に及ぼす影響は、米ドルに対して円高方向に1円変動した場合に年間約45億円の減益と見ております。 対策    当社グループでは、為替変動リスクを軽減させるため、海外での販売について為替の変動を販売価格に反映させるよう努めており、また為替変動による損益への影響をヘッジする目的で、為替ヘッジコストを考慮しながら外貨建取引金額の一定比率に対して為替予約契約を締結しております。 残余リスク    上記対策を講じたとしても、為替変動による影響を完全に排除することは困難であり、米ドルなど他の通貨に対して、円高が急激に進んだり長期に及んだ場合には、当社グループの業績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (3)資金調達に関するリスク   発生頻度 中   影響度 中 リスク内容    当社グループでは、設備投資及びその他の事業資金については、自らの事業活動により獲得した内部資金で対応することを基本方針としておりますが、事業の成長に向けた投資や運転資金のための資金需要に対して内部資金だけでは不足する場合があります。 対策    当社グループでは、時々の金融市場の状況を踏まえた適切な手段により外部から調達することで対応しており、銀行からの借入及び国内普通社債発行による資金調達を適宜実施しております。 残余リスク    上記対策を講じたとしても、金融市場の不安定化により、金融機関が貸出を圧縮した場合、円の金利が上昇した場合、また格付機関による当社信用格付けの引下げの事態が生じた場合などには、資金調達の制約を受け、資金調達コストが増加し、当社グループの業績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (4)環境規制に関するリスク   発生頻度 中   影響度 中 リスク内容    当社グループは、国内外において、大気汚染、水質汚濁、土壌・地下水汚染、廃棄物処理、製品に含有する化学物質など、様々な環境法令の規制を受けております。当社グループでは、これら法令を遵守し、事業活動を進めておりますが、地球環境保全の観点、事業の継続的な発展の観点において、今後ますます国内外での環境規制が強化され、これに適応するための費用の増大が予想されます。 対策    当社グループでは、近年、気候変動や資源循環と事業との調和に関して重要性を強く認識するとともに、それらを事業の機会とリスクと捉え、各取り組みを進めております。この他、化学物質の使用に関する規制や揮発性有機溶剤の大気放出に関する規制への対応など、環境保全に関する当社グループの課題認識とその対応に関して、サステナビリティ委員会の下部組織として環境委員会及び気候変動対策委員会を設置し、当社グループ全体で対策を推進しております。 残余リスク    上記対策を講じたとしても、環境規制への適応が極めて困難な場合、想定を超える費用の発生や事業からの部分撤退、又は当社グループへの社会的信用が損なわれることにより、当社グループの業績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (5)気候変動に関するリスク   発生頻度 中   影響度 大 リスク内容    近年、世界各地で深刻化している環境問題に対応するため、資源循環や脱炭素に対する取り組みが企業に求められております。当社グループでは「脱炭素社会の実現」をマテリアリティ(重点課題)として設定し対策を実施しておりますが、ステークホルダーからの要請への適応が極めて困難な場合や、対応に不足、又は遅れが生じた場合、以下のリスクが顕在化する可能性があります。 (移行リスク) ・全世界での脱炭素製品のニーズ拡大や環境意識の向上に後れを取ることによる顧客の逸失や企業価値の低下、カーボンプライシング導入や省エネ基準の厳格化が進むことによる工場建設・運用コストの増加等は、経営戦略や財務計画、設備投資の意思決定において見込むべき潜在的なリスクになっております。 (物理リスク) ・台風や大雨などの異常気象は、工場やサプライチェーンに影響を及ぼし、洪水や停電による主要工場の全面停止、異常気象による原材料の供給途絶などのリスクが想定されます。 対策    当社グループは、GHG排出量削減等の「脱炭素社会の実現」を重要な環境・社会課題の1つとして選定し、気候変動対策に関する課題認識とその対応に関して代表取締役副社長を委員長とする気候変動対策委員会を組織し、対策を推進しております。 (移行リスク) ・サステナビリティ投資促進制度や社内カーボンプライシング制度等を活用し、省エネ・再エネ活動をさらに加速させます。 ・脱炭素製品のニーズに応えるべく、再エネを積極的に導入・サプライヤーとも連携したGHG排出量削減に取り組むことでバリューチェーン全体の脱炭素化を促進するとともに、軽薄短小・高効率化・長寿命化の継続的な製品開発を進めていきます。 ・工場建設や運用コストの上昇に対しては、省エネ補助金/税制優遇措置の積極的な活用によりコスト負担を軽減し、低環境負荷建築などの採用による運用コスト軽減を図ります。 (物理リスク) ・台風の巨大化等による異常気象によって、工場の立地によっては甚大な被害を受ける可能性があります。そのため当社グループでは、ハザードマップを活用し、各工場のリスク評価を実施しており、輸送を途絶えさせないよう生産製品の分散化・輸送ルートの複数化を図っております。 ・その他気候変動に関するリスクや機会に関しては、TCFD(Task Force on Climate-related Financial Disclosures)提言に基づいた内容を開示しております。具体的な各施策については、SBT(Science Based Targets)として認定された目標値を達成するため、さらに取り組みを強化します。将来的には2035年度のRE100達成、2050年度にサプライチェーン全体におけるカーボンニュートラルを実現するため、活動してまいります。 残余リスク    上記対策を講じたとしても、中長期的にステークホルダーの要請が変化し、その要請に応えられないことによって当社グループの業績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (6)資源枯渇に関するリスク   発生頻度 小   影響度 中 リスク内容    当社グループは、多種多様な鉱物資源を原材料として電子部品を製造しています。世界的な人口増加と経済成長に伴い、これら資源の需給逼迫や長期的な枯渇リスクが高まっており、将来的に安定的な原材料調達に支障をきたす可能性があります。 対策    当社グループは、「循環型社会の実現」を重要な環境・社会課題と位置づけ、サステナビリティ委員会の下部組織として環境委員会を設置して全社的に資源枯渇リスクの低減に取り組んでおります。具体的には、製品の軽薄短小化・高効率化・長寿命化を追求して投入材料を削減するとともに、枯渇リスクの低い代替資源やリサイクル材を積極的に導入し、自社廃棄物の再利用・循環資源化を推進しております。また、仕入先や自治体、研究機関などステークホルダーと連携し、資源循環ネットワークを構築することでバリューチェーン全体の資源効率を高めています。さらに、2027年度までに持続可能な資源利用率を16%、2030年度に25%、2050年度に100%とする目標を掲げるとともに、廃棄物の循環資源化率も段階的に向上させています。 残余リスク    上記対策を講じたとしても、主要原材料の需給逼迫による生産停止や納期遅延、原材料コストの急騰による製造コスト増大が懸念されます。さらには代替資源やリサイクル材への切り替えが計画どおり進まず、当社グループへの社会的信用が損なわれることにより、当社グループの業績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (7)災害・感染症等による事業活動の停止に関するリスク   発生頻度 小   影響度 大 リスク内容    当社グループは、事業所所在地における大規模な自然災害の発生や感染症の流行等により、事業活動が長期間停止する可能性があります。 対策    当社グループでは、大規模災害や感染症の流行による主要製品の操業停止の影響を最小限にし、「お客様に製品を安定供給する」という責任を果たすため、事業継続計画(BCP)を策定しております。また、一定規模の地震災害を想定して建物・生産設備の耐震性・安全性確保、通信・情報システムのバックアップ体制、在庫による供給維持、生産拠点の国内外への分散などの施策を講じております。さらに、定期的な防災訓練や事業継続訓練の実施により、初動対応の実効性確認と継続的な改善や危機対応能力の向上とBCPの改善点の把握に取り組んでおります。 残余リスク    上記対策を講じたとしても、想定を超える大規模災害の発生や新型感染症の流行、原子力発電所の事故等による、長期にわたる製造ラインや情報システムの機能低下、世界レベルでの経済活動の停滞に伴う大幅な事業活動の縮小や停止が、当社グループの業績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。 ② 戦略リスク (1)当社製品の需要変動に関するリスク   発生頻度 中   影響度 大 リスク内容    当社グループは、各種エレクトロニクス製品を生産する電子機器メーカーに対して、電子部品を供給することを主たる事業としております。  エレクトロニクス製品の需要動向は、世界の経済情勢に大きく左右されます。従って、経済情勢の急激な変化は、当社グループの業績に大きな影響を及ぼします。加えて、特に成長性の高いエレクトロニクス製品に使用される電子部品については、実態とは乖離する部品需要が発生することもあり、その場合、当社グループは需要変動の影響をさらに増幅して受けることになります。 対策    当社グループでは、これに対して、1)エッジデバイス・ITインフラ・モビリティ市場の3つを基盤領域としつつ、環境・ウェルネス市場を挑戦領域として、より広い事業機会を捉えることでのリスク分散を図る、2)世界経済の動向を注視し、中長期的な需要予測に基づき生産設備と必要人員を迅速に手配し生産能力を拡充する、3)DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進等による生産効率の継続的改善に注力する、4)生産能力や稼働日数の柔軟な調整を行う、等の対策により、需要の急激な増加への対応と余剰資産等ロスの発生を抑制するよう対策を講じております。 残余リスク    上記対策を講じたとしても、世界経済やエレクトロニクス産業全般の急激な変化により当社グループの製品の需要が予測を大幅に下回る事態となった場合には、手配した生産設備、人員、資材、製品等が余剰となり、当社グループの業績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。一方、想定を超える需要が急激に発生した場合には、顧客の要求に応じられず販売機会を逃し、そのことが将来の競争力低下につながる可能性があります。 (2)製品の競争力(市場シェア)に関するリスク   発生頻度 中   影響度 中 リスク内容    当社グループが属する電子部品業界は、中長期的に需要機会は大きく伸長すると見込まれますが、同時に競合他社との競争は激しく、製品の特性、供給力、コスト競争力等総合力で競合他社に劣後する場合、当社市場シェアが低下するリスクがあります。従来からの競合に加え、昨今、中国ローカルの部品サプライヤーが急速に力をつけてきており、競合との競争はさらに激化する傾向にあります。 対策    当社グループは、将来の市場、製品及び技術動向の予測に基づいた研究開発の基で、小型、薄型、高信頼性、低消費電力等を実現する付加価値の高い新商品を継続的に投入し、また独自の材料技術や生産技術、現場のモノづくり力を統合した継続的かつ積極的なコストダウンの推進、顧客需要にタイムリーに応える供給力の整備、顧客との安定した取引関係を構築する販売ネットワーク力等の総合力により、マーケットシェアの維持拡大に注力し、売上の拡大や収益性の向上に努めております。 残余リスク    上記の対策を講じたとしても、競合他社が革新技術を獲得して技術的に先行する、圧倒的なコスト低減に成功する等々の要因により、当社の市場シェアが低下し、当社グループの業績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (3)特定の取引先、製品への依存に関するリスク   発生頻度 中   影響度 中 リスク内容    当社グループにおいては、当連結会計年度における連結売上収益の10%を超える顧客グループは存在しないものの、依存度の高い取引先があります。また、当連結会計年度において、コンデンサが連結売上収益の51%を占めており、依存度の高い製品となっております。 対策    当社グループでは、強みであるグローバルな販売ネットワークを駆使して、当社グループの製品を幅広い用途、顧客に販売するなど、特定の顧客への依存度を下げる取り組みを実施しております。  また、5G/6G化の進展、AI技術の進歩、CASEと呼ばれる自動車産業の変革による需要機会は大きく、今後も継続して当事業の強化を図っていくとともに、通信用デバイス、モジュール、バッテリー事業等の拡大により収益の多角化を進め、特定の製品への依存度を下げる取り組みを実施しております。 残余リスク    上記の対策を講じたとしても、特定の取引先からの受注が減少したり、特定の取引先製品の販売が低迷した場合は、当社グループの業績及び財政状態に重大な影響を与える可能性があります。  また、コンデンサを代替しうる革新技術、製品の出現、強力な競合の台頭は、当社グループの業績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (4)M&A、業務提携、戦略的投資に関するリスク   発生頻度 中   影響度 大 リスク内容    当社グループは、事業ポートフォリオマネジメントを念頭に、新規技術の獲得、新たな事業領域への進出、既存事業の競争力強化などを目的としたM&A、業務提携、戦略的投資を必要に応じて実施しておりますが、市場環境や競争環境の影響を受ける潜在的なリスクが常に存在します。 対策    当社グループは、M&A、業務提携、戦略的投資に際して、事業ポートフォリオ上での位置づけを明確化するとともに、対象となる市場や事業並びに相手先企業の経営状況などのリスク分析を行った上で判断しております。また、M&A等を実施後も定期的に事業統合や事業状況を検証し、必要に応じて戦略の軌道修正や組織再編を図り、事業ポートフォリオマネジメントの実行に取り組んでおります。 残余リスク    上記の対策を講じたとしても、市場環境や競争環境の著しい変化により適確にM&A、業務提携、戦略的投資を実施することができないというリスクは残ります。また、M&A等の実施後においても、市場環境などの著しい変化や、当事者間の利害の不一致、又は人材の流出などが発生した場合には、想定していた事業ポートフォリオマネジメントを実行することができず、投下資金の未回収や追加的な費用の発生、のれん及び長期性資産の減損損失などにより、当社グループの業績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。 ③経営基盤リスク (1)情報セキュリティに関するリスク   発生頻度 大   影響度 大 リスク内容     近年、退職者による情報漏えい事件や標的型メール攻撃などが報道されているように、企業の保有する情報をターゲットとした内部不正やサイバーアタックによる情報漏えい、事業活動停止のリスクが高まっております。  また、個人情報に関する権利意識の高まりとともに、世界各国でGDPR(EU一般データ保護規則)をはじめ個人情報保護のための法令が検討、制定されており、個人情報の安全管理措置や漏えい事故の監督官庁への通報など、会社に求められる法令対応事項が増加し、違反した場合の罰則が厳罰化しております。 対策    当社グループが持続的に成長を続けるためにも、技術情報や経営情報などの企業機密、会社で取り扱う個人情報、取引先・お客様やパートナーから提供いただいた情報などを守ることが大切であり、そのため国際標準(ISO27001)をベースにした情報セキュリティマネジメントを実施し、最新の脅威動向も踏まえつつ継続的に改善に取り組んでおります。具体的には、情報セキュリティ基本方針、情報セキュリティ管理規定、個人情報保護方針、個人データ保護グローバル規定などのルールを制定し、情報セキュリティと個人情報保護の施策を人的・技術的・物理的の三側面から、整備・運用しております。  まず人的側面では、情報を正しく取り扱えるよう、ルールを分かりやすく解説した「情報セキュリティガイドブック」の配付、情報セキュリティ意識を高める年次教育、フィッシングメール訓練、階層別社内研修などを実施しております。また、情報セキュリティ事故への対応体制を整備しております。  つぎに技術的側面では、マルウェア対策、システムへのアクセスコントロール、認証方式・権限管理の強化、脆弱性診断と対応、情報端末や通信の監視、各種ログの収集、セキュリティ事故になりうるインシデントへの対応体制の構築、生産現場でのセキュリティ強化などを行い、日々変化するサイバー攻撃やリスクへの対応・対策を進めております。  そして物理的側面では、入出門管理、機密管理レベルに合わせたセキュリティゾーン設定とアクセスコントロールで社内外からの不正侵入を多重に防いでおります。  上記国際標準(ISO27001)をベースにした情報セキュリティマネジメントの取組みに加え、自動車業界において情報セキュリティの重要性が高まっていることから、ドイツ自動車工業会による情報セキュリティ評価である「TISAX(Trusted Information Security Assessment Exchange)」認証を本社含む主要な国内外拠点において取得しております。 残余リスク    上記対策を講じたとしても、想定した防御レベルを超える技術による不正アクセスや、予期せぬ不正使用があった場合には、情報の外部流出、検知されないままの情報改ざん、社内システムへの影響による事業活動停止などのリスクが残り、当社グループの社会的信用に影響を及ぼすのみならず、その対応のために多額の費用負担が発生し、当社グループの業績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (2)公的規制とコンプライアンスに関するリスク   発生頻度 小   影響度 大 リスク内容    当社グループは、国内外において、商取引、独占禁止法、知的財産権、製造物責任、環境、労務、人権、租税等の法規制、事業投資の許認可、輸出入規制など、様々な公的規制の適用を受けて事業を行っております。これらの公的規制に違反した場合、監督官庁による処分、訴訟の提起、さらには事業活動の停止に至るリスクや企業ブランド価値の毀損、社会的信用の失墜等のリスクがあります。 対策    当社グループでは、公的規制の対象領域ごとに主管する部門を決め、公的規制に対応した社内ルールを定めるなど、未然に違反を防止するための方策を講じ、適時にモニタリングを実施しております。  さらに、これらの取り組みに加え、当社ではコンプライアンス推進委員会を設け、法令遵守のみならず、役員・従業員が共有すべき倫理観、遵守すべき倫理規範等を「企業倫理規範・行動指針」として制定し、当社グループにおける行動指針の遵守並びに法令違反等の問題発生を全社的に予防するとともに、コンプライアンスの実効性を担保するため、コンプライアンス上の問題を報告する通報窓口を社内・社外に設けております。 残余リスク    上記対策を講じたとしても、グローバルに事業を展開するなかで、国や地域において、公的規制の新設・強化や想定外の適用等により、結果として当社グループが公的規制に抵触することになった場合には、事業活動に制約が生じたり、公的規制を遵守するための費用が増加したりするなど、当社グループの業績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (3)知的財産権に関するリスク   発生頻度 中   影響度 中 リスク内容    当社グループは、技術革新が著しく競合他社との競争が激しい電子部品業界に属していることから、他者の知的財産権を尊重しつつ、自社の技術開発を進めていく必要があります。他者の知的財産権の存在とその内容によっては、自社の技術開発やそれに基づく事業遂行が妨げられる可能性があります。特に自社の存在する事業領域についての情報が乏しい新規事業領域においては、その可能性が高まることが想定されます。 対策    当社グループでは、材料から製品まで一貫生産体制を構築しており、材料開発、プロセス開発、製品開発、生産技術開発を行う中で、適切なタイミングで他者の知的財産権を調査し、必要に応じて設計回避等の対策を講じております。また研究開発の際に創出される発明等について、発明考案等取扱規定により適切に取り扱い、その発明等に基づく適切な知的財産の獲得・蓄積により、他社に対する牽制力を強化しています。  また、知的財産に関する階層・職能教育や知的財産に関する啓発フォーラムなどの様々な社内イベントを開催することにより、当社グループ従業員の知財マインドを醸成しております。 残余リスク    上記対策を講じたとしても、競合他社その他の第三者の知的財産権の取得及び活用動向次第では、当社グループの製品等が第三者の知的財産権を侵害しているとの主張を受けることで、技術開発や事業の方針を変更せざるを得なくなるなど、当社グループの業績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (4)税務に関するリスク   発生頻度 中   影響度 中 リスク内容    当社グループは、世界各国で販売や生産などの事業活動を行っており、各国税務当局から多額の追徴課税を課されるリスク、さらにそれに伴って発生する信用毀損リスク及び移転価格税制の課税による二重課税リスク等の税務リスクがあります。 対策    当社グループでは、「グローバルタックスポリシー」に従い、早期に税務リスク情報を収集し、法令の立法趣旨に照らして税務処理を決定し、税務処理に不確実性が残った場合は、税務当局への事前照会や外部専門家への相談を行い不確実性の排除に努めております。また、税務専門組織を独立した組織として設置し、専門的知識と経験豊富な人材の確保・育成を行い、税務リスクの低減のための体制を整備しております。 残余リスク    上記対策を講じたとしても、近年のビジネスの拡大とグローバル化の進展に伴い、税務リスクが顕在化する可能性は高まっており、また、その金額的重要性も高まる傾向にあります。税務リスクが顕在化した場合は、法人税等の追加負担が発生し、当社グループの業績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (5)人材に関するリスク   発生頻度 中   影響度 中 リスク内容    当社グループは、材料から商品までの一貫生産を行うとともに、主要な生産設備を内作するなど技術の独自性を追求しておりますが、技術の高度化、技術革新が加速する今日、多様な技術分野において優れた専門性を有した人材の必要性がますます高まっております。  一方、各産業分野における技術革新の進展、とりわけエレクトロニクス分野の広がりにより、当社グループが必要とする多様な技術領域の人材ニーズの産業界全体における増大や日本国内の少子高齢化に伴う労働人口の減少など、優秀な人材の獲得は競争状態となっております。  また、高度技術人材の獲得競争がグローバルで激化することを踏まえ、シニア層含めての技術領域及び競争力観点でノウハウを有する人材の定着確保も重要となっております。加えて、人材の多様化により理念共感の希薄化も懸念されます。これらに適切に対応できなければ、組織力・総合力が発揮できず、競争力の低下につながる可能性があります。 対策    当社グループでは、計画的な新卒採用に加え、ニーズに基づいた過年度卒の通年採用を実施しており、基盤領域であるエッジデバイス・ITインフラ・モビリティを中心とした事業機会に加え、挑戦領域である環境・ウェルネスにおける事業機会向け人材やDX(デジタルトランスフォーメーション)に必要な人材の採用強化を進めております。また、製造現場を支えるモノづくり人材の採用も強化しております。  制度面では、能力開発を支援する教育制度の拡充、専門系人材の適切なキャリアルートの設定、ワークライフバランスを支援する制度、さらには2024年4月から導入した65歳定年制の整備により、シニア層を含めた社員のモチベーションを高めることに努めています。加えて、多様な社員の能力が十分に発揮できるよう、適性を重視した配置や適切な処遇を行っております。また、当社グループの経営理念について、多様な人材・組織への浸透を図り、組織の一体感の醸成に努めております。 残余リスク    上記対策を講じたとしても、雇用環境の変化などにより人材の獲得競争が激化し、当社グループが求める人材の確保やその定着・育成が計画通りに進まなかった場合には、当社グループの業績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (6)人権に関するリスク   発生頻度 中   影響度 中 リスク内容    当社グループは、国内外より資材を調達し、製品を生産しており、それらの製品は世界中のお客様の様々な電子機器に組み込まれて使用されています。この資材調達から製品の利用・リサイクルに至るバリューチェーン全体において、当社グループ自身や取引を通じて人権侵害を引き起こす、又は助長するおそれがあります。これらの人権リスクが顕在化した場合には、訴訟や行政制裁などの法的リスクのみならず、人材流出や労働争議、企業ブランドの毀損、そして社会的信用の失墜といった重大な影響を及ぼす可能性があります。 対策    当社グループは、企業として人権尊重への強いコミットメントを明確に示し、人権デュー・ディリジェンス体制を構築して継続的に運用しております。また、バリューチェーン全体で人権が守られるよう、ビジネスパートナーをはじめ関係者に当社グループの人権方針及び同等の方針を採用するよう働きかけ、協働して人権尊重を推進するとともに、すべてのステークホルダーが不利益を恐れずに懸念を申し立てられるよう社内外に複数の相談窓口を設置し、外部専門家の知見を活用した迅速かつ適切な苦情対応体制を整備しております。 残余リスク    上記対策を講じたとしても、トレーサビリティ強化の過程で新たな人権リスクが顕在化した場合には、当社グループの業績及び財政状態に重大な影響を与える可能性があります。 ④事業遂行リスク (1)新技術・製品の開発に関するリスク   発生頻度 中   影響度 大 リスク内容    当社グループが属する電子部品業界は、技術革新のスピードが加速し、製品のライフサイクルが短期化しております。また競合他社との価格競争や地政学リスクも顕在化しており、革新的な新製品の開発を適切なタイミングで実施していくことが重要となっております。 対策    当社グループでは、新技術や新製品開発に必要な研究開発投資を継続的かつ積極的に行っており、売上収益に占める研究開発費の割合は8~9%で電子部品業界の中でも比較的高い水準にあります。  研究開発のテーマについては、将来の市場、製品及び技術動向の予測に基づいて選定し、研究開発活動の各段階において研究開発成果の評価を行うなど、その実効性と効率性の向上に努めております。 残余リスク    上記対策を講じたとしても、市場、製品動向の変化や当社グループの技術を代替しうる技術革新が予測を超えて起こった場合には、期待した製品需要の減退、開発期間の長期化や開発費用の増大を招き、当社グループの業績及び財政状況に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (2)調達に関するリスク   発生頻度 大   影響度 大 リスク内容    資材調達におけるリスクとしては、仕入先の事業運営上のトラブル、地政学リスクに起因する原材料・部材の調達難、災害(人災・自然災害)、資源の枯渇等の発生に伴う原材料・部材等の供給停止や価格高騰が想定されます。 対策    当社グループは、サプライチェーンの複線化、在庫政策に基づく適正在庫の確保、仕入先の事業継続計画(BCP)体制の点検及び対応施策の実行等を通じてそれらのリスクを低減しております。  また、重要原材料・部材については、供給網の可視化や外部環境のモニタリングを通じて、供給懸念の早期把握に努めております。 残余リスク    上記対策を講じたとしても、想定を超える規模・期間の災害、地政学リスクの顕在化、輸出規制その他の外部環境の急変等が発生した場合、原材料・部材等の調達が困難となり当社グループの業績及び財政状況に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (3)品質に関するリスク   発生頻度 中   影響度 大 リスク内容    当社グループは、各種エレクトロニクス製品を生産する電子機器メーカーに対して電子部品を供給することを主たる事業としております。事業を取り巻く環境は日々変化しており、特に環境負荷物質に関する法規制は厳格化され、それら関連法規制を遵守した上での品質保証体制整備が求められております。これらの規制遵守に加え、製品の高性能化・高機能化に伴い、高度化する品質要求に対応した品質保証体制の構築が一層重要となっております。また、当社グループではモビリティ及びITインフラを基盤領域として捉えており、重大な品質問題が起こった場合の業績に与える影響度も増大しております。 対策    当社グループは、ISO・IATFをはじめとする、各種品質マネジメント規格に準拠した品質保証活動を行っております。  製品の生産に関しては、関連法規制の調査と周知徹底・設計審査・製品アセスメント・内部品質監査・工程管理・各種評価試験・取引先など協力者との改善活動・M&A先や業務提携先との仕組みの融合等を通じ、開発から出荷に至るサプライチェーンを含めた全ての段階における品質保証体制整備に努めております。また、市場・顧客動向を先読みし、品質基準・管理プロセスと解析・評価技術を高度化することで、品質問題発生の未然防止を図っております。 残余リスク    上記対策を講じたとしても、現時点での技術・管理レベルを超える事故の発生や関連法規制の変化に追従できずに、品質に関わる重大な問題が発生した場合には、多額の損害賠償金の支払や売上の減少又は当社グループ製品に対する信頼の低下等により、当社グループの業績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)8,263字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1)経営成績 ①経営成績の概要 当連結会計年度の世界の経済情勢は、AI関連需要の拡大などを背景に底堅い成長を維持しているものの、各国での通商政策の動向や不安定な中東情勢などの地政学リスクの高まりにより、依然として先行き不透明な状況が続いています。 当社グループが属するエレクトロニクス市場の部品需要は、AIサーバー及び周辺機器における電子部品の搭載数の増加によりデータセンター関連の需要が拡大しました。また、自動車市場はxEVの成長率の鈍化がみられるものの、AD/ADASの進展により堅調に推移しています。 そのような中、当連結会計年度の売上収益は、高周波モジュールや樹脂多層基板がスマートフォン向けで減少しましたが、積層セラミックコンデンサがサーバー向けを中心に幅広い用途で増加したことに加え、インダクタがスマートフォンやモビリティ向けで、EMI除去フィルタがサーバーやモビリティ向けで増加しました。その結果、為替変動(前連結会計年度比1円79銭の円高)の影響はありましたが、前連結会計年度比5.0%増の1,830,856百万円となりました。 利益につきましては、製品価格の値下がりや表面波フィルタ製品に係る事業において、のれんの減損損失を計上した影響はありましたが、生産高増加に伴う操業度益やコストダウンといった増益要因もあり、営業利益は前連結会計年度比0.8%増の281,835百万円、税引前当期利益は同1.4%増の308,643百万円、親会社の所有者に帰属する当期利益は同0.0%増の233,920百万円となりました。 当連結会計年度のROIC(Return On Invested Capital)(税引後)は有形固定資産などの投下資本が増加したことにより、前年同期比0.3ポイント減の9.7%となりました。 前連結会計年度 (2024年4月1日~2025年3月31日)   当連結会計年度 (2025年4月1日~2026年3月31日)   増 減 金額 (百万円)   百分比 (%)   金額 (百万円)   百分比 (%)   金額 (百万円)   増減率 (%) 売上収益   1,743,352   100.0   1,830,856   100.0   87,504   5.0 営業利益   279,702   16.0   281,835   15.4   2,133   0.8 税引前当期利益   304,404   17.5   308,643   16.9   4,239   1.4 親会社の所有者に帰属する 当期利益   233,818   13.4   233,920   12.8   102   0.0 ROIC(税引後) (%)   10.0   -   9.7   -   △0.3   - 対米ドル平均為替レート(円)   152.57   -   150.78   -   △1.79   - (注)ROIC(税引後)= 営業利益×(1-実効税率)/期首・期末平均投下資本(有形固定資産・使用権資産・のれん・無形資産+棚卸資産+営業債権-営業債務) ROIC(税引後)で用いる実効税率は、平均実際負担税率を用いております。 (参考)事業別セグメントROIC(税引前) コンポーネント 2025年3月期 21.2% 2026年3月期 22.4% デバイス・モジュール 2025年3月期  1.2% 2026年3月期  △3.5% (注)ROIC(税引前)=営業利益/期首・期末平均投下資本(有形固定資産・使用権資産・のれん・無形資産+棚卸資産+営業債権-営業債務) 事業別セグメントについては、コンポーネントは売上収益が1,175,235百万円(前連結会計年度比12.6%増)で営業利益が315,132百万円(同14.5%増)、デバイス・モジュールは売上収益が655,981百万円(同5.9%減)で営業損失26,491百万円(前連結会計年度は営業利益9,995百万円)、その他は売上収益が69,701百万円(同3.6%増)で営業損失6,806百万円(前連結会計年度は営業損失5,443百万円)となりました。 ②製品又は事業別の売上収益概況 当連結会計年度の製品又は事業別の売上収益を前連結会計年度と比較した概況は、以下のとおりであります。 〔コンデンサ〕 この区分には、積層セラミックコンデンサなどが含まれます。 当連結会計年度は、積層セラミックコンデンサがサーバー向けを中心に幅広い用途で増加しました。 その結果、コンデンサの売上収益は前連結会計年度に比べ12.6%増の936,418百万円となりました。 〔インダクタ・EMIフィルタ〕 この区分には、インダクタ、EMI除去フィルタが含まれます。 当連結会計年度は、インダクタがスマートフォンやモビリティ向けで、EMI除去フィルタがサーバーやモビリティ向けで増加しました。 その結果、インダクタ・EMIフィルタの売上収益は前連結会計年度に比べ11.0%増の223,316百万円となりました。 〔高周波・通信〕 この区分には、樹脂多層基板、高周波モジュール、コネクティビティモジュール、表面波フィルタなどが含まれます。 当連結会計年度は、高周波モジュールがスマートフォンやPC向けで、樹脂多層基板がスマートフォン向けで減少しました。 その結果、高周波・通信の売上収益は前連結会計年度に比べ11.0%減の394,829百万円となりました。 〔エナジー・パワー〕 この区分には、リチウムイオン二次電池、電源モジュールが含まれます。 当連結会計年度は、電源モジュールが代理店や産業機器向けで減少しましたが、サーバー向けで増加しました。一方で、リチウムイオン二次電池がサーバー向けで増加しましたが、ゲーム機向けで減少しました。 その結果、エナジー・パワーの売上収益は前連結会計年度に比べ1.1%減の154,063百万円となりました。 〔機能デバイス〕 この区分には、センサ、タイミングデバイスなどが含まれます。 当連結会計年度は、センサがモビリティ向けで、アクチュエータがコンピュータ向けで増加しました。 その結果、機能デバイスの売上収益は前連結会計年度に比べ9.5%増の107,074百万円となりました。 ③用途別の売上収益概況 当連結会計年度の用途別の売上収益を前連結会計年度と比較した概況は、以下のとおりであります。なお、当第1四半期連結会計期間からビジネスの実態に合わせて用途別の売上収益区分の集計範囲を変更しております。以下の前連結会計年度との比較については、前連結会計年度の金額を変更後の用途別の売上収益区分に組み替えた金額で比較分析しております。 〔通信〕 当連結会計年度は、スマートフォン向けで積層セラミックコンデンサやインダクタが増加しましたが、高周波モジュールや樹脂多層基板が減少しました。 その結果、通信用途の売上収益は前連結会計年度に比べ3.1%減の652,957百万円となりました。 〔モビリティ〕 当連結会計年度は、自動車向けで積層セラミックコンデンサやセンサ、インダクタが増加しました。 その結果、モビリティ用途の売上収益は前連結会計年度に比べ4.8%増の474,484百万円となりました。 〔コンピュータ〕 当連結会計年度は、PC向けで高周波モジュールが減少しましたが、サーバー向けで積層セラミックコンデンサやリチウムイオン二次電池が増加しました。 その結果、コンピュータ用途の売上収益は前連結会計年度に比べ28.4%増の310,392百万円となりました。 〔家電〕 当連結会計年度は、ゲーム機向けでリチウムイオン二次電池や積層セラミックコンデンサが減少しましたが、AV機器向けでコネクティビティモジュールが増加しました。 その結果、家電用途の売上収益は前連結会計年度に比べ0.1%増の142,694百万円となりました。 〔産業・その他〕 当連結会計年度は、代理店向けで電源モジュールが減少しましたが、積層セラミックコンデンサが増加しました。また、産業機器やエネルギー市場向けでコンデンサが増加しました。 その結果、産業・その他用途の売上収益は前連結会計年度に比べ7.8%増の250,329百万円となりました。 ④生産、受注及び販売の実績 イ)生産実績 当連結会計年度のセグメント別の生産実績は、下表のとおりであります。 生産実績 (2025年4月1日~2026年3月31日) 金額(百万円)   構成比(%)   前連結会計  年度比(%) コンデンサ   923,244   50.9   8.6 インダクタ・EMIフィルタ   214,386   11.8   3.3 コンポーネント   1,137,630   62.7   7.6 高周波・通信   400,898   22.1   △7.7 エナジー・パワー   153,462   8.5   9.3 機能デバイス   107,568   5.9   15.2 デバイス・モジュール   661,928   36.5   △0.9 その他   14,977   0.8   24.6 計   1,814,535   100.0   4.4 (注)1.金額は、販売価格で表示しております。 2.セグメント間取引については、相殺消去しております。 3.以下のセグメント別諸表については、主たる事業である電子部品並びにその関連製品の生産、受注及び販売の実績を記載しております。 ロ)受注実績 当連結会計年度のセグメント別の受注高及び受注残高は、下表のとおりであります。 受注高 (2025年4月1日~2026年3月31日)   受注残高 (2026年3月31日現在) 金額 (百万円)   構成比 (%)   前連結会 計年度比 (%)   金額 (百万円)   構成比 (%)   前連結会計 年度末比 (%) コンデンサ   1,063,569   53.5   27.7   269,158   60.3   89.5 インダクタ・EMIフィルタ   234,078   11.8   15.3   42,219   9.5   34.2 コンポーネント   1,297,647   65.3   25.3   311,377   69.8   79.5 高周波・通信   403,740   20.3   △6.8   52,607   11.8   20.4 エナジー・パワー   164,281   8.2   14.9   59,398   13.3   20.8 機能デバイス   110,020   5.5   14.9   18,885   4.2   18.5 デバイス・モジュール   678,041   34.0   0.9   130,890   29.3   20.3 その他   13,842   0.7   7.3   3,902   0.9   △25.2 計   1,989,530   100.0   15.6   446,169   100.0   55.2 (注)1.金額は、販売価格で表示しております。 2.セグメント間取引については、相殺消去しております。 3.コンデンサの「受注残高」は、積層セラミックコンデンサの受注がサーバー向けを中心に増加し、受注高が売上を上回ったことにより、前連結会計年度比で大幅な増加となりました。 4.インダクタ・EMIフィルタの「受注残高」は、インダクタの受注がスマートフォンやサーバー向けを中心に増加したことに加え、EMIフィルタの受注がサーバーやモビリティ向けを中心に増加し、受注高が売上を上回ったことにより、前連結会計年度比で大幅な増加となりました。 ハ)販売実績 当連結会計年度のセグメント別の販売実績は、下表のとおりであります。 販売実績 (2025年4月1日~2026年3月31日) 金額(百万円)   構成比(%)   前連結会計 年度比(%) コンデンサ   936,418   51.1   12.6 インダクタ・EMIフィルタ   223,316   12.2   11.0 コンポーネント   1,159,734   63.3   12.3 高周波・通信   394,829   21.6   △11.0 エナジー・パワー   154,063   8.4   △1.1 機能デバイス   107,074   5.9   9.5 デバイス・モジュール   655,966   35.9   △5.9 その他   15,156   0.8   16.0 計   1,830,856   100.0   5.0 (注)セグメント間取引については、相殺消去しております。 ニ)用途別販売実績 当連結会計年度の用途別の販売実績は、下表のとおりであります。 販売実績 (2025年4月1日~2026年3月31日) 金額(百万円)   構成比(%)   前連結会計 年度比(%) 通信   652,957   35.7   △3.1 モビリティ   474,484   25.9   4.8 コンピュータ   310,392   16.9   28.4 家電   142,694   7.8   0.1 産業・その他   250,329   13.7   7.8 計   1,830,856   100.0   5.0 (注)当社推計値に基づいております。 ホ)最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 当該割合が10%以上を占める相手先がないため、記載を省略しております。 (2)財政状態 当連結会計年度末の資産合計は、のれんやその他の金融資産は減少しましたが、有形固定資産や棚卸資産の増加により、前連結会計年度末に比べ170,905百万円増加し、3,199,099百万円となりました。 負債合計は、リース負債は減少しましたが、未払法人所得税や営業債務の増加により、前連結会計年度末に比べ33,070百万円増加し、481,289百万円となりました。 資本合計は、自己株式は増加しましたが、利益剰余金やその他の資本の構成要素の増加により、前連結会計年度末に比べ137,835百万円増加し、2,717,810百万円となりました。親会社所有者帰属持分比率は、前連結会計年度末に比べ0.2ポイント減少の85.0%となりました。 (3)キャッシュ・フロー ①キャッシュ・フローの状況 <営業活動によるキャッシュ・フロー> 当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、425,222百万円のキャッシュ・イン(前年同期比26,683百万円の収入減少)となりました。 これは、主に法人所得税の支払による支出が75,067百万円、棚卸資産の増加額が16,847百万円となった一方で、当期利益が233,781百万円、減価償却費及び償却費が178,212百万円となったことによるものです。 <投資活動によるキャッシュ・フロー> 当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、193,814百万円のキャッシュ・アウト(前年同期比14,256百万円の支出減少)となりました。 これは、主に生産能力増強や生産棟の建設を中心とした有形固定資産の取得による支出が244,619百万円となったことによるものです。 <財務活動によるキャッシュ・フロー> 当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、221,812百万円のキャッシュ・アウト(前年同期比20,921百万円の支出減少)となりました。 これは、主に配当金の支払額が110,720百万円、自己株式の取得による支出が100,008百万円となったことによるものです。 ②資本の財源及び資金の流動性 イ)財務戦略と経営資源の配分に関する考え方 当社グループは、健全な財務体質と高い資本効率を両立することを目指し、市場環境・競争環境に応じた最適な経営資源配分を行ってまいります。 財務体質については、事業環境の変化に機敏に対応し、持続的な利益成長を達成するとともに、厳しい環境下においても経営の安定を維持し、金融市場の市況悪化等のリスクへ備えるため自己資本の充実に努めております。また、信用格付は「AA+(信用力は極めて高く、優れた要素がある)」(格付投資情報センターによる)を取得し、資金調達が必要な場合に円滑かつ低コストの調達を可能としております。 経営資源の配分につきましては、「中期方針2027」に記載のキャピタル・アロケーション方針に基づき、資本効率と成長性を重視した投資と株主還元を行ってまいります。 資本効率については、継続的な資本効率の改善を目的として2027年度のROIC(税引後)12%以上を目標値として設定しております。また、資本コストを投資の意思決定と事業評価に反映しており、安定的にROICが資本コストを上回る構造を維持しております。なお、当連結会計年度末における当社グループの資本コスト(WACC)は9.4%(当社推計値)となっております。 株主還元については、長期的な企業価値の拡大と企業体質の強化を図りながら、2027年度を目標にDOE(親会社所有者帰属持分配当率)5%に引き上げることを実現することといたします。また、自己株式の取得につきましても株主還元の手段として、資本効率の改善等を目的として適宜実施することといたします。 ロ)資金調達と手許流動性 当社グループは、設備投資及びその他の事業資金については、自らの事業活動により獲得した内部資金で対応することを基本方針としておりますが、事業の成長に向けた投資や運転資金のために資金需要が生ずる場合には、時々の金融市場の状況を踏まえた適切な手段により外部から調達することとしており、銀行からの借入及び国内普通社債発行による資金調達を適宜実施しております。健全な財務体質を維持し、また主要な取引先金融機関と良好な関係を構築しており、今後の事業資金の調達に関して問題はないと認識しております。 完全子会社の資金需要に対しては、原則として銀行など外部からの資金調達を行わず、当社及び関係会社からのグループファイナンスにより対応しており、資金調達の一元化と資金効率の向上を図っております。 また、当社グループは、事業活動による資金需要への機動的な対応と金融市場の市況悪化等のリスクを最小限に抑えるため、月平均売上収益2.5か月~3.5か月を必要な資金流動性の水準としております。事業の状況によりこの水準を一時的に超過する場合もありますが、キャピタル・アロケーション方針に基づく資源配分へ資金の充当を進めることにより適正化を図ってまいります。当連結会計年度末における現金及び現金同等物、短期投資、有価証券の流動性資金の残高は664,632百万円となり月平均売上収益4.4か月となっております。事業投資の原資として手許資金を保有しているため、投機目的の運用は行わず、信用リスクが小さいと考えられる銀行への預金など、安全性の高い金融商品に分散して資金を保有しております。なお、当連結会計年度末における借入金等の有利子負債の残高は3,261百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は653,701百万円となっております。 (4)重要性がある会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、IFRS会計基準に準拠して作成しております。当連結会計年度において、当社グループにおいて重要性があると認識している会計方針及び見積りは、連結財務諸表注記の「3.重要性がある会計方針」及び「4.重要な会計上の見積り及び判断」に記載しております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS

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IR資料の開示履歴 (TDnet)
  • 決算説明資料2027年3月期 第1四半期決算説明会資料2026-07-31

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