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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

TDK

TDK Corporation6762 · Prime · 電気機器

受動部品とエナジー応用製品(二次電池)で世界トップクラス。電子部品・センサ・磁気応用・電源と幅広い技術基盤。

概要

TDKは、1935年にフェライトの工業化を目的に設立された電子部品メーカーである。積層セラミックコンデンサ(MLCC)で高い世界シェアを持ち、HDD用磁気ヘッドやリチウムイオン二次電池(ATL)なども手掛ける。2026年3月期の連結売上高は2兆5048億円、営業利益2724億円、従業員数は約10万6500人。東京証券取引所プライム市場に上場する。

受動部品からエナジーまで4つの事業セグメント

TDKグループは「受動部品」「センサ応用製品」「磁気応用製品」「エナジー応用製品」の4報告セグメントで構成される。受動部品はセラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、インダクティブデバイス、高周波部品などを含み、売上高5932億円(全体の23.7%)を計上する。センサ応用製品は温度・圧力センサ、磁気センサ、MEMSセンサで2246億円(同9.0%)、磁気応用製品はHDD用ヘッドやサスペンション、マグネットで2629億円(同10.5%)、エナジー応用製品はリチウムイオン二次電池や電源装置で1兆3703億円(同54.7%)と最大セグメントである。このほか製造設備やマイクロアクチュエータを含む「その他」が538億円を占める。

売上の92.7%を海外が占めるグローバル企業

2026年3月期の地域別売上高は、中国が1兆3780億円(全体の55.0%)で最大、アジア他地域が6167億円(24.6%)、欧州1812億円(7.2%)、日本国内1835億円(7.3%)、米州1454億円(5.8%)である。海外売上高比率は92.7%に達し、中国を中心とするアジア依存度が高い。グループは連結子会社152社、持分法適用関連会社6社で構成され、生産拠点は日本、中国、東南アジア、欧州、米州に分散する。特にエナジー応用製品を手掛けるAmperex Technology Limited(ATL)は中国に拠点を置き、同事業の売上の大半を稼ぐ。

買収と統合で拡大してきた事業ポートフォリオ

TDKは創業以来、フェライトを核とする材料技術を基盤に事業を広げてきたが、2000年代以降は大型買収でポートフォリオを急速に拡大した。2000年に米国の磁気ヘッドメーカーHeadway Technologiesを買収、2005年にリチウムイオン電池のATLを傘下に収め、2008年には独EPCOS AGをTOBで買収して受動部品とセンサの品揃えを強化した。2016年にはスイスのセンサメーカーMicronas、2017年にはASIC設計のICsense、2023年には自動機械学習プラットフォームのQeexo、2025年にはAI・スマートグラス技術のSoftEyeを買収するなど、センサとAI分野への投資を加速している。

業界の中での役割は電子部品・センサ・二次電池の総合メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
2.5兆円
営業利益
2,724億円
営業利益率
10.9%
純利益
1,957億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01受動部品主力

セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ、インダクティブデバイス(コイル、フェライトコア、トランス)、高周波部品、圧電材料部品、回路保護部品など、電子回路に不可欠な受動部品を幅広く提供。自動車、産業機器、情報通信機器等あらゆる電子機器に搭載される。

主な製品・サービス4
セラミックコンデンサ
小型大容量の積層セラミックコンデンサ。電子機器の電源回路や信号線に広く使用される。
アルミ電解コンデンサ
大容量・高耐圧のアルミ電解コンデンサ。電源回路等に使用。
インダクティブデバイス
コイル、フェライトコア、トランス等の磁気部品。電源や信号処理に使用。
高周波部品
SAWフィルタ、デュプレクサ等、無線通信に用いる高周波回路部品。

02エナジー応用製品主力

リチウムイオン二次電池(セル・パック)、電源装置を提供。民生用小型電池から電動工具、ドローン、エネルギー貯蔵システムまで幅広く展開。電源はAC-DCコンバータ等を産業・医療向けに供給。

主な製品・サービス2
リチウムイオン二次電池世界シェア上位
小型高エネルギー密度電池。スマートフォン、ノートPC、ウェアラブル、ドローン等に搭載。
電源
AC-DCコンバータ、DC-DCコンバータ等。産業機器、医療機器、通信機器向け。

03センサ応用製品準主力

温度・圧力センサ、磁気センサ、MEMSセンサを提供。自動車のエンジン制御や安全システム、産業用ロボット、家電等広範な用途に対応。

主な製品・サービス3
温度・圧力センサ
NTCサーミスタ、圧力センサ等。自動車のエンジン制御、空調等に使用。
磁気センサ
ホールIC、磁気抵抗素子を用いた位置・角度センサ。モータ制御等に使用。
MEMSセンサ
加速度センサ、ジャイロセンサ、マイクロフォン等。モバイル機器、車載、IoT向け。

04磁気応用製品準主力

HDD用ヘッド、HDD用サスペンション、マグネットを提供。データセンター向け大容量HDDに不可欠なヘッド技術で世界トップシェア。

主な製品・サービス3
HDD用ヘッド世界シェア首位
ハードディスクドライブの読み書きヘッド。高記録密度化に対応する薄膜技術。
HDD用サスペンション
ヘッドを支持するバネ構造部品。精密成形と高剛性が要求される。
マグネット
フェライト磁石、ボンド磁石、ネオジム磁石等。モータ、スピーカー、センサ等に使用。

05その他その他

メカトロニクス(製造設備)、スマートフォン向けカメラモジュール用マイクロアクチュエータ等を展開。自社製造装置の開発・販売や、カメラのオートフォーカス用アクチュエータを供給。

主な製品・サービス2
メカトロニクス(製造設備)
電子部品の製造装置や検査装置。自社グループ内で使用する他、外部にも販売。
マイクロアクチュエータ
スマートフォンカメラモジュールのオートフォーカス用アクチュエータ。

製品と技術

積層セラミックコンデンサ(MLCC)と受動部品群

TDKの受動部品の主力は積層セラミックコンデンサ(MLCC)であり、小型大容量の製品で世界トップクラスのシェアを持つ。電子機器の電源回路や信号線に広く使われ、スマートフォン、自動車、産業機器に不可欠である。アルミ電解コンデンサやフィルムコンデンサも扱い、インダクティブデバイス(コイル、フェライトコア、トランス)では磁性材料の自社一貫生産を強みとする。高周波部品としてSAWフィルタやデュプレクサ、回路保護部品も含む。受動部品セグメントの2026年3月期売上高は5932億円、営業利益418億円と安定的に利益を上げている。

HDD用磁気ヘッドとサスペンションで世界をリード

磁気応用製品セグメントの中核はハードディスクドライブ(HDD)用の読み書きヘッドとサスペンション(ヘッドを支えるバネ構造部品)である。TDKはSAE MagneticsやHeadway Technologiesの買収により、薄膜技術で高記録密度化に対応。データセンター向けニアラインHDDの需要増が追い風となり、2026年3月期のセグメント売上高は2629億円、営業利益269億円と急増した(前期比698%増)。マグネット(フェライト、ボンド、ネオジム)も手掛け、モータやスピーカー用途に供給する。

リチウムイオン二次電池ATLが稼ぐ最大セグメント

エナジー応用製品の大部分は、2005年に買収したAmperex Technology Limited(ATL)のリチウムイオン二次電池である。ATLはスマートフォン、ノートPC、ウェアラブル、ドローン向けに小型高エネルギー密度電池を供給し、世界的なシェアを持つ。2026年3月期のエナジー応用製品売上高は1兆3703億円、営業利益2467億円で、グループ全体の営業利益の約9割を占める。電源装置(AC-DCコンバータなど)も同事業に含まれ、産業・医療向けに供給している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気機器のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 世界シェア首位HDD用ヘッド世界シェア約4割磁気応用製品
  • 世界シェア上位リチウムイオン二次電池民生用小型リチウムイオン電池で世界トップクラスエナジー応用製品

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

電子部品大手、車載依存高く外部環境に敏感

TDKは電子部品業界の中でも特に磁気応用技術に強みを持ち、売上高は約2.2兆円(2025年3月期)と業界を代表する規模である。同業のキオクシアはメモリ専業で収益が市場変動に大きく左右されるのに対し、当社はコンデンサやセンサなど多様な製品を扱い、特に自動車向けの比率が高い。営業利益率は10%前後で推移しており、比較的高い収益性を維持している。しかし、顧客である自動車メーカーの生産動向や半導体市場の影響を受けやすく、需要変動への耐性が課題である。一方で、成長分野への投資により、中期的な収益拡大を目指している。

強み

  • コンデンサ、センサ、磁気部品など多岐にわたる製品を提供し、技術基盤が広い。
  • 営業利益率は10%前後と高く、堅調な収益性を実現している。
  • 自動車向け部品で強い競争力を持ち、需要の拡大が見込まれる電動化の恩恵を受ける。
  • 成長分野への研究開発投資を積極化しており、次世代製品の開発を進めている。

課題

  • 自動車業界への依存度が高く、顧客の生産調整が直接業績に影響する。
  • 半導体や電子部品市場の変動を受けやすく、業績の安定性に課題がある。
  • アジア勢を中心とした競争が激化し、価格競争にさらされやすい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

受動部品・センサの時価総額近傍。太字がTDK

時価総額で並べると、掲載9社のなかで4番目にあたる。

#企業時価総額PER
16981村田製作所13.6兆円54.2倍
27741HOYA8.3兆円32.8倍
37751キヤノン6.2兆円11.8倍
46762TDK5.6兆円28.0倍
56971京セラ5.3兆円34.2倍
66963ローム1.9兆円
76479ミネベアミツミ1.4兆円13.1倍
86841横河電機1.2兆円21.3倍
96724セイコーエプソン1.2兆円56.7倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(受動部品・センサ)に従っています。

会社の歴史

沿革 29件

フェライトの工業化から始まった1935年の創業

TDKの起源は、東京工業大学(現東京科学大学)で発明された磁性材料フェライトの工業化にある。1935年、東京市芝区(現港区)に東京電気化学工業株式会社として設立され、1937年にフェライトコアの量産を開始した。当時はまだ電子部品産業が黎明期にあり、フェライトは高周波トランスやコイルの心材として需要が開けていった。1951年には平沢工場で並形円筒セラミックコンデンサの生産を始め、コンデンサ事業への足がかりを築いた。この時期の技術蓄積が、後のMLCCや各種受動部品の基盤となった。

カセットテープで消費者市場に参入した1960年代

1961年、TDKは東京証券取引所第一部へ上場し、資金調達力を高めた。1966年には国産初のOEMによるカセットテープを発売、1968年には米国向けに音楽用カセットテープ「SD」を自社ブランドで投入した。当時、オーディオ機器の普及に伴い記録メディア需要が急拡大しており、TDKは高品質な磁性材料技術を活かしてテープ事業でブランドを確立した。1978年にはVHS方式のビデオカセット「スーパーアビリン」を発売し、家庭用ビデオ市場にも参入している。この消費者向け事業は2007年にImation Corp.へ譲渡されるまで続いた。

グローバル上場と社名変更を果たした1980年代

1980年、TDKは積層チップインダクタを発売し、表面実装部品の分野に本格参入した。1982年にはニューヨーク証券取引所に上場し、国際的な資金調達と知名度向上を図った。1983年には社名をTDK株式会社(TDK Corporation)に変更。この頃から海外生産を拡大し、1986年には香港の磁気ヘッド製造会社SAE Magneticsを買収、HDD用ヘッド事業への布石を打った。1987年には薄膜磁気ヘッドを発売し、磁気応用製品の技術を先鋭化させた。1990年には千葉県市川市にテクニカルセンターを完成させ、研究開発拠点を集約した。

HDD用ヘッドと電池事業で業容を変えた2000年代

2000年、TDKは米国の磁気ヘッドメーカーHeadway Technologiesを買収し、HDD用ヘッドの技術力とシェアを一気に高めた。2005年にはリチウムイオン二次電池メーカーAmperex Technology Limited(ATL)を買収。ATLはスマートフォン向け小型電池で急成長し、後にTDKの最大セグメントとなるエナジー応用製品の中核となった。2008年には独EPCOS AGをTOBで買収し、コンデンサやセンサのラインアップを拡充。この10年でTDKは磁気ヘッドと電池の二つの柱を手に入れ、売上高は2000年ごろの約5000億円から2010年には1兆円を超えた。

センサ・AI分野への投資を加速した2010年代以降

2016年、TDKはスイスのセンサメーカーMicronas Semiconductor Holding AGを買収し、自動車向け磁気センサとMEMSセンサの技術を獲得した。2017年にはASIC設計のICsense、2019年にはベンチャー投資ファンドTDK Venturesを設立、2023年には自動機械学習プラットフォームのQeexo、2025年にはAI・スマートグラス技術のSoftEyeを買収した。これらの動きは長期ビジョンに掲げる「AIエコシステム市場」への対応であり、エッジAIやセンサフュージョン技術の獲得を狙う。2024年にはエッジAIとセンサで産業機械最適化を実現する新会社を設立している。

年表29件を開く

1930年代

  • 1935年創業フェライトコアの工業化を目的とし、東京市芝区(現港区)に東京電気化学工業株式会社を設立
  • 1937年フェライトコアの量産開始

1950年代

  • 1951年平沢工場にて並形円筒セラミックコンデンサ生産開始
  • 1959年ロサンゼルスに海外初の駐在員事務所開設

1960年代

  • 1961年上場株式を東京証券取引所第一部へ上場
  • 1966年国産初OEMでのカセットテープを発売
  • 1968年米国で音楽用カセットテープ「SD」発売

1970年代

  • 1972年創業デュッセルドルフに現地法人設立
  • 1978年VHS方式「スーパーアビリン・ビデオカセット」発売

1980年代

  • 1980年積層チップインダクタ発売
  • 1982年上場ニューヨーク証券取引所に上場
  • 1983年商号変更社名をTDK株式会社(TDK Corporation)に変更
  • 1986年M&A香港の磁気ヘッド製造会社 SAE Magnetics(H.K.)Ltd. を買収
  • 1987年薄膜磁気ヘッド発売

1990年代

  • 1990年千葉県市川市にテクニカルセンター完成
  • 1994年高密度記録AMRヘッド発売

2000年代

  • 2000年M&A米国の磁気ヘッドメーカー Headway Technologies, Inc. を買収
  • 2005年M&Aリチウムイオン電池製造/販売会社 Amperex Technology Limited を買収
  • 2007年TDKブランド記録メディア販売事業を米国の Imation Corp. に譲渡
  • 2008年M&A電子デバイスメーカー EPCOS AG をTOBにより買収
  • 2009年「フェライトの発明とその工業化」がIEEE マイルストーンに認定

2010年代

  • 2016年M&Aセンサメーカー Micronas Semiconductor Holding AG を買収
  • 2017年M&AASIC(特定用途向け集積回路)の開発を行う ICsense NV を買収
  • 2019年創業ベンチャー企業への投資を行う TDK Ventures, Inc. を設立

2020年代

  • 2020年グローバルサプライチェーンにおいて企業の社会的責任を推進するイニシアティブ
  • 2022年Amperex Technology Limited と Contemporary Amperex Technology Co., Limited との
  • 2023年M&A自動機械学習プラットフォーム開発を手掛けるQeexo, Coを買収
  • 2024年エッジAIとセンサフュージョンで先進的な産業機械の最適化を実現するAI新会社
  • 2025年M&AAI/スマートグラス向け技術のリーディングカンパニーである SoftEye, Inc. を買収

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高(年率換算成長率)2027年3月期まで25,000億円(約5%)
  • ROE2027年3月期まで10%以上
  • 事業ROA(ROIC)2027年3月期まで8%以上
  • 営業利益率2027年3月期まで11%以上
  • CO2排出量削減率(SBTi Scope1+2、2022年3月期対比)2027年3月期まで23.3%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    変化を先んじて検知できる地位の獲得

    材料・プロセス・ソフトウェア等の強みを深化させるとともに新たな強みを探索し、電子デバイス領域でのリーディングポジションを確立する。

  2. 02

    変化に迅速に対応できる仕組みの確立と運用

    未来構想力の強化と多様で優れた人財の獲得・育成に注力し、構想した未来を迅速かつ効率的に実現する実行力を強化する。

  3. 03

    AIエコシステム市場への積極投資

    AI関連市場(データセンター、エッジAI端末、AI搭載自動車など)を成長ドライバーと位置づけ、戦略投資枠も活用して積極的に投資を実行する。

  4. 04

    事業ポートフォリオマネジメントの強化

    ROIC経営を強化し、事業ポートフォリオの継続的改善と透明性の向上を図る。キャッシュ・フロー経営と組み合わせて資本効率を高める。

  5. 05

    未財務資本の強化(フェライトツリーの進化)

    技術力・組織力・人的資本・顧客基盤などの未財務資本を強化し、将来のキャッシュ・フロー創出につなげる。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で106,545人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は921万円で、9期前と比べて+15.9%平均年齢は43.0歳、平均勤続年数は16.9年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月99,693
2018年3月102,883
2019年3月79443.818.9104,781
2020年3月77943.417.9107,138
2021年3月78743.518.3129,284
2022年3月78243.418.3116,808
2023年3月79043.017.9102,908
2024年3月78342.717.7101,453
2025年3月83043.217.2105,067213
2026年3月92143.016.9106,545256

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率5.7%
縦線は目安の30%
男性育休取得率66.2%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)72.5%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社37(国内 5 / 海外 32、うち連結子会社 26) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
本荘工場(秋田県由利本荘市)他秋田県内3工場 山梨県内1工場 岩手県内1工場1,526億円
テクニカルセンター(千葉県市川市)本社他全国5営業所 その他全国5工場692億円
成田工場(千葉県成田市)他静岡県内1工場4,641百万円
主な関係会社
  • 海外
    Ningde Amperex Technology Limited
    Ningde, China · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Amperex Technology Limited 、
    Hong Kong, China · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Navitasys Technology Limited
    Hong Kong, China · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Dongguan Amperex Technology Limited
    Dongguan, China · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    SAE Magnetics (H.K.) Ltd.
    Hong Kong, China · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    TDK (Shanghai) International Trading Co., Ltd.
    Shanghai, China · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    TDK HONG KONG COMPANY LIMITED
    Hong Kong, China · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Xiamen Ampeak Technology Limited
    Xiamen, China · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    TDK (Zhuhai FTZ) Co., Ltd.
    Zhuhai, China · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    TDK Xiamen Co., Ltd.
    Xiamen, China · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    TDK Electronics Hong Kong Limited
    Hong Kong, China · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    TDK (Shanghai) Electronics Ltd.
    Shanghai, China · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社25社を開く
  • TDK (Suzhou) Co., Ltd.Suzhou, China100%
  • TDK (Zhuhai) Co., Ltd.Zhuhai, China100%
  • TDK (Xiamen) Electronics Co., Ltd.Xiamen, China60%
  • TDK China Co., Ltd.Shanghai, China100%
  • TDK Europe GmbHMunich, Germany100%
  • TDK Electronics AGMunich, Germany100%
  • TDK-Micronas GmbHFreiburg, Germany100%
  • TDK Hungary Components Kft.Szombathely, Hungary100%
  • TDK Electronics GmbH & Co OGDeutschlandsberg, Austria100%
  • TDK Europe S.A.Windhof, Luxembourg100%
  • TDK Corporation of AmericaIllinois, U.S.A.100%
  • InvenSense,Inc.California, U.S.A.100%
  • Headway Technologies, Inc.California, U.S.A.100%
  • TDK Electronics Inc.New Jersey, U.S.A.100%
  • TDK U.S.A. CorporationNew York, U.S.A.100%
  • Magnecomp Precision Technology Public Co., Ltd.Ayutthaya, Thailand100%
  • Navitasys India Private LimitedBawal, India100%
  • TDK Electronics Korea CorporationSeoul, Republic of Korea100%
  • TDK Taiwan CorporationTaipei, Taiwan95%
  • TDKラムダ㈱東京都中央区100%
  • TDKサービス㈱東京都中央区100%
  • TDKエレクトロニクス ファクトリーズ㈱秋田県由利本荘市100%
  • Xiamen Ampcore Technology LimitedXiamen, China30%
  • 戸田工業㈱広島市南区25%
  • ㈱半導体エネルギー研究所神奈川県厚木市32%
国際子会社 (GLEIF登録 12社)
  • INTDK ASIA PACIFIC PRIVATE LIMITED
  • SGAMPEREX TECHNOLOGY (SINGAPORE) PTE. LTD.
  • HK新能源科技有限公司
  • SGTDK COMPONENTS PTE. LTD.
  • BEICsense
  • USTDK ELECTRONICS INC.
  • CZTDK Electronics s.r.o.
  • ISTDK Foil Iceland ehf.
  • ITTDK FOIL ITALY SPA
  • ATTDK Electronics GmbH & Co OG
  • LUTDK Europe S.A.
  • DETDK Electronics AG

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    省エネ製品開発の加速化に向けた複合計測分析システム研究開発事業省エネ製品開発の加速化に向けた複合計測分析システム研究開発事業
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2018-07-04
    8,394万円
  • 調達
    ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業先導研究(委託)6G向けミリ波・テラヘルツ帯基地局の高度化のためのアンテナ技術の研究開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2020-12-24
    4,104万円
  • 調達
    NEDO先導研究プログラムエネルギー・環境新技術先導研究プログラム低レアメタル擬固体電池技術の研究開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2019-09-18
    1,219万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は2.5兆円営業利益2,724億円前期と比べると増収増益で、売上が+13.6%、利益が+21.5%。

売上高
+13.6%
2.5兆円
営業利益
+21.5%
2,724億円
純利益
+17.0%
1,957億円
営業利益率
10.9%
前期比 +0.7%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高2.6兆円2.5兆円
営業利益2,950億円2,724億円
純利益2,250億円1,957億円
1株あたり配当¥40¥40

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は7,410億円、営業利益は863億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+47.2%、営業利益は+228.1%。

対象期間売上高兆円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q0.47−227
2024年1Q0.502635.2147
2024年2Q0.5659210.6395
2024年3Q0.5670212.6653
2024年4Q0.4852
2025年2Q1.091,33312.21,057
2025年4Q1.129098.2615
2026年2Q1.181,47612.51,114
2026年4Q1.321,2489.4843
2027年1Q0.7486311.6806

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は8,418億円から2.5兆円へ3.0倍に増えた。直近期の営業利益率は10.9%。売上は2期、純利益は3期の連続増加。

決算期売上高兆円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月0.8419812
2014年3月0.98398163
2015年3月1.08745494
センサメーカー Micronas Semiconductor Holding AG を買収
2016年3月1.15918648
ASIC(特定用途向け集積回路)の開発を行う ICsense NV を買収
2017年3月1.182,1171,451
この期から会計基準が米国基準からIFRSに変わりました。前後の数値は単純に比較できません
2018年3月1.27
ベンチャー企業への投資を行う TDK Ventures, Inc. を設立
2019年3月1.38
2020年3月1.36
2021年3月1.481,173747
2022年3月1.901,7251,313
自動機械学習プラットフォーム開発を手掛けるQeexo, Coを買収
2023年3月2.181,6721,142
2024年3月2.101,7921,247
AI/スマートグラス向け技術のリーディングカンパニーである SoftEye, Inc. を買収
2025年3月2.202,2422,37810.21,672
2026年3月2.502,7242,76810.91,957

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高2.5兆円のうち、営業利益として残るのは2,724億円10.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1,957億円、売上の7.8%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金68.7%1.7兆円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金21.7%5,440億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益10.9%2,724億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
31.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+4.0pt
10.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.9pt
7.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+1.8pt
9.8%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
5.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 11期分

2026年3月期は営業CFが5,077億円、投資CFが−3,778億円で、差し引きのフリーCFは1,299億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は8,428億円で、売上の4.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月1,089−902441872,137
2014年3月1,273−554−5617192,508
2015年3月1,429−1,273−3521562,651
2016年3月1,516−1,4062931102,855
2017年3月1,601−711−3788903,304
2021年3月2,309−2,314211−53,804
2022年3月1,790−2,8151,137−1,0254,393
2023年3月2,628−2,3441492845,062
2024年3月4,470−2,166−1,4642,3046,500
2025年3月4,458−2,448−1,4332,0106,973
2026年3月5,077−3,778−6471,2998,428

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 12期分

2026年3月期の総資産は4.4兆円。このうち返さなくてよい自己資本が2.2兆円で、自己資本比率は49.5%(業種中央値61.0%より薄い)

決算期総資産兆円自己資本兆円負債兆円自己資本比率%
2013年3月1.170.560.6148.0
2014年3月1.240.640.6051.3
2015年3月1.400.740.6752.6
2016年3月1.450.680.7846.6
2017年3月1.660.790.8747.7
2020年3月1.900.801.1042.1
2021年3月2.360.961.4040.6
2022年3月3.041.301.7442.8
2023年3月3.151.461.6946.3
2024年3月3.421.711.7150.0
2025年3月3.541.801.7350.8
2026年3月4.422.192.2149.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
8,428億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1.4兆円
過去の利益の積み上がり
負債合計
2.2兆円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
85
/ 100
安定性自己資本比率33 / 40
収益力営業利益率22 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気機器 224社との比較

同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率224社中29位あたり、逆に低いのは配当利回り224社中181位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
9.8%/中央値 8.0%
P25 4.2%P75 12.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
10.9%/中央値 6.9%
P25 3.5%P75 11.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
49.5%/中央値 61.0%
P25 48.2%P75 76.0%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
13.6%/中央値 4.1%
P25 -0.2%P75 9.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.4%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,884で、1年前と比べて+53.6%過去52週の値幅のなかでは41%の位置にある。

¥2,884-6.3%1ヶ月-5.5%1年+53.6%時価総額5.6兆円
過去52週の値幅
安値¥1,887.5高値¥4,315

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)28.0倍
PER (会社予想)24.3倍
PBR2.38倍
配当利回り1.39%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月17日に2968円まで下落した後、7月末から8月にかけて持ち直しを見せています。8月13日には3235円まで回復しましたが、8月21日は3041円と前日比+1.0%上昇しました。25日線3048円とほぼ同水準で推移しており、方向感の乏しい展開です。75日線3371円は上値抵抗となっています。1ヶ月では-2.41%と小幅な下落で、52週安値1861円からは+63%の水準にあります。RSIは51.7と中立圏で、テクニカル指標は割安感も過熱感もありません。出来高は7月下旬に増加しましたが、8月は減少傾向です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 52/100)

PERが29.5倍と業界平均の30.84倍とほぼ同水準、PBRも2.51倍で平均の2.64倍に近い。配当利回りは1.32%と平均の2.29%を下回るが、ROEは9.8%と安定。営業利益率は10%前後で改善傾向にあり、将来の増益も見込まれる。バリュエーションは業界平均から乖離しておらず、配当利回りの低さがやや懸念材料。

指標この会社業種平均
PER (実績)28.0倍30.8倍
PER (予想)24.3倍
PBR2.38倍2.58倍
ROE9.8%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、電子部品需要の拡大と、競争環境の変化です。強気派は、自動車の電動化・自動運転により一台当たりのMLCC搭載数が大幅に増加し、高付加価値製品の需要が拡大すると見ます。また、AIサーバーやデータセンター向けの需要も成長を牽引します。一方、弱気派は、中国メーカーの台頭や価格競争、市場サイクルによる需要変動、原材料高を懸念します。2025年3月期は増収増益、2026年3月期も増収増益予想で堅調ですが、半導体市場の不透明感があります。ROEは9.8%、PBR2.47倍と妥当な水準です。

プラスに働く材料7
  • 電動化で搭載数増

    EV化で車載MLCCの使用個数が増え、需要が拡大。

  • AIサーバー需要

    データセンター向け電子部品需要が増加し、成長を牽引。

  • 技術による価格支配力

    高信頼性・小型化製品で価格競争を回避し、高収益を維持。

  • 営業利益2,724億円と21%増益決算発表後影響

    営業利益は前期比482億円増の2,724億円

  • 売上高2兆5,048億円と3期連続の増収通年影響

    売上高は前期比3,000億円増の2兆5,048億円

  • 予想PER25.2倍と収益成長の評価決算発表後影響

    実績PER28.98倍より予想PER25.2倍に低下

  • 1年間で株価58.47%上昇の強さ継続影響

    1年リターン+58.47%と上昇トレンド

マイナスに働く材料7
  • 中国勢の台頭

    中国メーカーが低価格で攻勢し、シェアを侵食する懸念。

  • 需要サイクル

    電子部品市況の変動が売上・利益に影響する。

  • 原材料高

    ニッケルなど原材料価格の上昇が原価を圧迫する。

  • 実績PER28.98倍と割高感継続影響

    PER28.98倍、予想PER25.2倍と割高

  • ROE9.8%と資本効率の低さ継続影響

    ROE9.8%、PBR2.47倍と資本効率は低い

  • 配当利回り1.34%と株主還元の薄さ継続影響

    配当利回り1.34%と低く、増配期待は限定的

  • 純利益の増益率は営業利益に劣後決算発表後影響

    純利益は1,957億円と前期比17%増、営業増益率21%に及ばず

次の決算で確かめる点
MLCC出荷数量
電子部品需要の動向を直接反映する。
自動車向け売上高
電動化シフトによる搭載数増加の進捗を測る。
営業利益率
価格競争やコスト変動が収益に与える影響を監視。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり40で、前期から+20.0%いまの株価に対する利回りは1.39%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥40
1株あたり
配当利回り
1.39%
いまの株価に対して
配当性向
67.7%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月820.9
2018年3月98.4445.2
2019年3月1123.1
2020年3月1212.5
2021年3月120.019.1
2022年3月1527.828.1
2023年3月2138.329.9
2024年3月239.463.5
2025年3月3029.386.4
2026年3月3620.067.7

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥40

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ65,618人。区分でいちばん多いのは外国法人46.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が42.5%を占め、残る57.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
外国法人37.336.638.843.844.846.4
金融機関50.848.947.844.842.941.9
個人・その他8.29.48.67.58.08.1
証券会社2.94.24.13.33.63.0
自己株式2.52.52.42.42.42.4
事業法人0.70.80.70.60.60.6
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)26.37
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)11.46
03THE CHASE MANHATTAN BANK,N.A LONDONSECS LENDING OMNIBUS ACCOUNT(常任代理人 株式会社みずほ銀行)2.57
04STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行)2.09
05CITIBANK,N.A.-NY, AS DEPOSITARY BANK FOR DEPOSITARY SHARE HOLDERS (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)1.94
06HSBC HONGKONG-TREASURY SERVICES A/C ASIAN EQUITIES DERIVATIVES (常任代理人 香港上海銀行東京支店)1.65
07JP MORGAN CHASE BANK 385781 (常任代理人 株式会社みずほ銀行)1.44
08STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103 (常任代理人 株式会社みずほ銀行)1.27
09GOVERNMENT OF NORWAY (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)1.26
10STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505301(常任代理人 株式会社みずほ銀行)1.24

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 12期分

1株利益は11期で+985%、1株純資産は12期で−74%。直近期のROEは9.8%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月104,4610.2344.2424.6
2014年3月1295,0502.733.344.9
2015年3月3935,8657.221.7
2016年3月5145,3559.212.2
2017年3月1,1506,28919.86.120.9
2020年3月2,111
2021年3月395068.525.919.1
2022年3月6968611.612.928.1
2023年3月607698.315.729.9
2024年3月669007.922.863.5
2025年3月889499.517.586.4
2026年3月1031,1529.819.167.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2026/3期の役員報酬は総額879百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約19倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
齋藤昇代表取締役 社長執行役員CEO 加湿器対策本部長591,643
山西哲司代表取締役 副社長執行役員 CFO661,230
橋山秀一取締役 執行役員 CTO 技術・知財本部長59145
中山こずゑ取締役68
岩井睦雄取締役65
山名昌衛取締役71
勝本徹取締役68
桃塚高和常勤監査役67450
石川将常勤監査役6155
ダグラス・K・フリーマン監査役60
山本千鶴子監査役60
藤野隆監査役70

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4174232103685171
社外取締役4767619
監査役2727236
社外監査役3464615

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

ニュース

AI解説

今日の重要ニュースより

「今日の重要ニュース」でTDKを取り上げた解説を、新しい順に並べている。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,203字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社はIFRSによって連結財務諸表を作成しており、当該連結財務諸表を基に、関係会社についてはIFRSの定義に基づいて開示しております。「第2 事業の状況」及び「第3 設備の状況」においても同様です。 2026年3月31日現在、当社グループは、TDK株式会社(当社)及び連結子会社152社、持分法適用関連会社6社により構成されており、「受動部品」、「センサ応用製品」、「磁気応用製品」、「エナジー応用製品」のセグメント区分及びそれらに含まれない「その他」の製造と販売を営んでおります。 事業内容と当社及び関係会社の当該事業に係る位置付けは、次のとおりです。 区分   主要事業   主要な会社 受動部品   セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ、インダクティブデバイス(コイル、フェライトコア、トランス)、高周波部品、圧電材料部品・回路保護部品   当社TDK Electronics AGTDK Europe GmbHTDK(Shanghai)International  Trading Co., Ltd.TDK HONG KONG COMPANY LIMITEDその他58社(国内1社、海外57社)(会社数 計63社) センサ応用製品   温度・圧力センサ、磁気センサ、MEMSセンサ   当社InvenSense, Inc.TDK-Micronas GmbHその他13社(国内2社、海外11社)(会社数 計16社) 磁気応用製品   HDD用ヘッド、HDD用サスペンション、マグネット   当社SAE Magnetics (H.K.) Ltd.Magnecomp Precision Technology Public Co., Ltd.Headway Technologies, Inc.TDK Philippines CorporationAcrathon Precision Technologies  (HK) Ltd.その他10社(国内0社、海外10社)(会社数 計16社) エナジー応用製品   エナジーデバイス(二次電池)、電源   当社Amperex Technology LimitedNavitasys Technology LimitedXiamen Ampeak Technology LimitedNavitasys India Private LimitedTDK (Malaysia) Sdn. Bhd.その他27社(国内2社、海外25社)(会社数 計33社) その他   メカトロニクス(製造設備)、スマートフォン向けカメラモジュール用マイクロアクチュエータ 等   当社TDK Taiwan Corporationその他32社(国内8社、海外24社)(会社数 計34社) 企業集団等について図示すると次のとおりです。
経営方針・対処すべき課題4,210字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 当社グループの経営の基本方針 当社は、東京工業大学(現 東京科学大学)で発明された磁性材料フェライトの工業化を目的としたベンチャー企業として、1935年に設立されました。社是である「創造によって文化、産業に貢献する」という創業の精神に基づき、独創性をたゆまず追求し、イノベーションの推進により創造した新たな価値(製品・サービス)の提供を通じて、企業価値を高めてまいりました。また、当社グループは、今後も株主及び投資家、顧客、取引先、従業員、地域社会等のすべてのステークホルダーの満足と信頼、支持を獲得できるよう努めるとともに、事業活動を通じて社会的課題の解決に取り組むことによって、持続可能な社会の発展に貢献してまいります。 (2) 当社グループの中長期的な経営戦略及び対処すべき課題 ① 長期ビジョン 世界経済は、技術を含む経済安全保障を巡る覇権争いを背景とした米中関係の緊張の高まりとそれに伴う規制強化等による経済圏の分断、中東情勢の緊迫化等地域紛争によるエネルギー調達リスクがもたらす原油価格の高騰やサプライチェーンの寸断リスクといった危機に直面しております。しかしながら、このような危機に直面してもなお、地球温暖化への対策、エネルギー安全保障等の観点から、再生可能エネルギーへのシフト及び脱炭素化への流れは今後も継続することが予想されます。また、データセンター、スマートグラス(AR)、AIスマートフォン、ヒューマノイドロボット、ADAS(先進運転支援システム)、半導体製造装置等のAIに関連した社会の変革が加速することが予想されます。 このような中、当社グループは「創造によって文化、産業に貢献する」という社是の基で、事業を通じて社会の変革に貢献するため、2024年に長期ビジョンを制定いたしました。 <長期ビジョン> 当社グループは、長期ビジョン実現のため、「変化を先んじて検知できる地位獲得」と「変化に迅速に対応できる仕組みの確立と運用」に取り組んでまいります。「変化を先んじて検知できる地位獲得」を目指し、材料、プロセス、ソフトウェア等の領域で培った強み(知的資本・製造資本・自然資本)をさらに深化させるとともに、新たな強みを探索し、電子デバイス領域でのリーディングポジション(社会関係資本・知的資本)を確立するための各種施策に取り組みます。また、「変化に迅速に対応できる仕組みの確立と運用」を目指し、獲得した「変化を先んじて検知できる地位」を活かし、未来構想力の強化と、多様で優れた人財の獲得・育成に注力することで、構想した未来を迅速かつ効率的に実現する実行力(人的資本・知的資本)を強化いたします。これらの取り組みにより、恒常的な投資余力(財務資本)を確保し、最適な投資を実現することで、「変化を先んじて検知できる地位」をさらに高めることを目指してまいります。 ② 重要課題(マテリアリティ) 昨今の世界情勢を概観いたしますと、米中間の政治的緊張が続く中で、米国は中国への半導体等の輸出規制を継続しており、また、世界各国からの輸入品に対する追加関税措置を行うなどの政策も進めております。これに対して、中国は報復関税措置や重要鉱物の輸出規制を行い、経済分野における分離が進行しており、この分離はサプライチェーンに大きな影響を与え、今後の世界経済の成長に負の影響を及ぼす可能性があります。また、AIの活用が広がることに伴う電力需要の増加が予想される一方で、ロシアによるウクライナ侵攻が4年にわたり継続していることや中東情勢の緊張等の複合的な要因により、エネルギーを取り巻く動向は不安定な状況が続いております。 このような社会や産業構造を取り巻く変化の中でも、エレクトロニクス市場においては、データセンターやサーバーのみならず、エッジAI端末、AIを搭載する自動車やインフラ、半導体製造装置等も今後大きな成長を遂げていくと見ています。社会へのAIの浸透・拡大が、当社のさまざまな事業において成長ドライバーと目されることから、当社ではAIに関連する幅広いマーケットを「AIエコシステム市場」と定義しています。このAIエコシステム市場に関連した事業の多くは、既に事業ポートフォリオマネジメントにおいて「成長領域」に位置づけていますが、今後は戦略投資枠も活用しながら、それらの事業に対しより積極的な投資を実行していく考えです。 当社グループは、企業価値をさらに向上させるため、長期ビジョンに基づき、当社グループが取り組むべき重要課題(マテリアリティ)を設定しております。この重要課題では、「事業活動による価値創造と競争優位の確立」のために、「顧客価値の創出と強固な信頼関係の構築」、「社会のTransformation実現に貢献するR&D」及び「高品質な製品の安定供給と生産の高効率化」を取り組むべき3つの領域として設定いたしました。また、これらを支える「未来を構想し実現する経営基盤の強化」として、「競争力を生み出し続ける多様な人財の活躍推進と育成による変革」、「グループガバナンスの高度化」、「社会・環境課題解決の遂行」の3つを取り組むべき領域として設定いたしました。それぞれの領域においてテーマを定め、各テーマにおいて具体的な施策を実行してまいります。例えば、「グループガバナンスの高度化」においては、事業ポートフォリオの継続的改善とEmpowerment & Transparencyの2つのテーマを定め、事業ポートフォリオの継続的改善のテーマに対しては、事業ポートフォリオマネジメント体制の確立とその継続的な運用を行ってまいります。このように、重要課題への取り組みを推進し、事業活動による価値創造サイクルを継続的に循環させることで、当社グループの持続的な成長と企業価値の向上を目指してまいります。 また、財務面においては、事業リスクを考慮した経営資源の配分とフリー・キャッシュ・フローの拡大を行い、資本効率・株主還元・財務の健全性のバランスを適正化することで、当社グループの持続的な成長と企業価値の向上を支える強固な財務基盤の構築を目指してまいります。 ③ 中期経営計画(2025年3月期~2027年3月期) 2025年3月期から開始した中期経営計画(2025年3月期~2027年3月期)は、長期ビジョンを実現するための3年間の活動計画として、長期ビジョンからバックキャストする形で策定いたしました。中期経営計画期間は、長期ビジョンの実現に向けた、事業基盤強化(主力事業の収益力強化、課題事業への対処)の期間と位置づけております。 企業価値向上のためには、フリー・キャッシュ・フロー創出の最大化、資本コストの低減、期待成長率の向上が重要であると考えております。この考えに基づき、中期経営計画においては、以下の施策を3本柱といたしました。 1.キャッシュ・フロー経営の強化 2.事業ポートフォリオマネジメントの強化 (ROIC経営の強化) 3.フェライトツリーの進化 (未財務資本*の強化) これら3つの施策を踏まえ、財務的価値の追求だけでなく、将来の財務的価値の源泉となる未財務的価値も追求し、短中期的な業績目標達成と長期的に価値を生み出し続けるための取り組みを両立することにより、持続的な企業価値の向上を図る、という考え方のもとで、中期経営計画における経営指標として、以下のとおり、財務指標に加えて、未財務指標を設定いたしました。 *一般的には「非財務資本」と呼ばれる、技術力、組織力、人的資本、顧客基盤等を将来キャッシュ・フローを生み出す資本と考え、「未財務資本」と表現しております。 <中期経営計画における経営指標一覧> 2026年3月期実績   2027年3月期目標   ポートフォリオ変革による中長期で目指す姿 財務指標   成長性   売上高 [億円](年率換算成長率)   25,048   25,000(約5%)   (10%以上) 効率性   ROE   9.8%   10%以上   15%以上 事業ROA(ROIC)(>WACC)※1   7.5%(>7.0%)   8%以上   12%以上 営業利益率   10.9%   11%以上   15%以上 財務健全性   株主資本比率(親会社所有者帰属持分比率)   49.5%   50%水準   - D/Eレシオ   0.3倍   0.3~0.4倍   - 期中平均為替レート(前提)   (151円/US$)   (135円/US$)   (135円/US$) 未財務指標   重要KPI   チームメンバー・エンゲージメント調査 コミュニケーションスコア   71pt   75pt以上   - サーベイ参加率   92%   80%以上   - CO2排出量削減率 ※2(SBTi Scope1+2)(2022年3月期対比)   -   23.3%   42.0% ※1  事業ROA(ROIC)に関する詳細については、4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容「経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」をご参照ください。 ※2  SBTiは、企業が科学的に根拠のある環境目標を設定することを支援しているイニシアチブです。パリ協定で示された「世界の平均気温の上昇を産業革命前と比べて1.5℃以内に抑える」という目標の達成に向け、SBTiは企業が目標設定の際に使用できる基準を提供しています。当基準に基づき算定された段階的に必要なCO2排出量削減率を2027年3月期目標値として定めております。なお、当社は、SBTiによるSBT認定を2024年6月に取得しました。また、2026年3月期実績値については、2026年7月以降、他の開示書類にて開示予定です。
事業等のリスク16,119字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループは、持続的成長を目指す上で、組織目標の達成を阻害する要因(リスク)に対し、全社的に対策を推進し、適切に管理する全社的リスクマネジメント(ERM)活動を実施しております。当社グループのリスクマネジメントの基本方針は、機会とリスクの適切な把握と対応により、グループ内の各組織が企業価値創造のための適切なリスクテイクを行うこと、及び企業価値の毀損を防止することの両立を図ることです。 このERM活動に関する施策を検討・実施し、リスクマネジメント活動を強化するため、社長が指名した執行役員を委員長とする経営会議の直接管理の委員会であるERM委員会を設置しております。ERM委員会は、リスクマネジメント活動における各組織の役割を明確化し、リスクの識別~評価、対策の検討~実行~モニタリング、改善までの一連のリスク管理活動のPDCAサイクルの推進を行っております。これらリスクマネジメント活動は、取締役会及び経営会議による監督に加え、経営監査グループのERM委員会会議へのオブザーバー参加、及び常勤監査役による監査によって、適切に機能していることが確認されています。 ステップ   活動の目的 リスクの識別   当社グループを取り巻くリスクを洗い出す リスクの評価   洗い出したリスクのうち、発生した場合の当社グループへの影響の大きさの観点から、特に対策を強化すべきリスクを、経営層(トップダウン)、現場(ボトムアップ)双方の目線で絞り込み、対応優先度を定める 対策の検討   リスクの顕在化を防ぐため、回避、移転、低減、受容等の観点から対策を考える 対策の実行   対策を実行し、リスクの顕在化を防ぐ モニタリング   対策が適切に機能しているか、顕在化の兆候がないか、をモニタリングする 改善   リスクマネジメント活動の結果の振り返り、及び改善を検討する リスクの評価として、当社グループの重要課題(マテリアリティ)を達成するための施策の実行を阻害するリスクを重要リスクとしてまず抽出します。さらに、前事業年度に実施されたリスク評価(リスクが顕在化した場合の影響度及び想定される発生頻度)について、内部及び外部の環境変化を踏まえて検証を行い、必要に応じて評価結果を見直し、影響度及び発生頻度の二軸からなるリスク・ヒートマップを更新し、このヒートマップ上で影響度及び発生頻度がともに高いと評価されたリスクについても、経営への影響の大きさを踏まえて重要リスクとして位置づけます。 これら重要リスクのうち、社内の管理体制の充実により、リスクの顕在化する可能性を低減、または顕在化した場合の影響度を低減することが可能と考えられるリスクについては、各リスクオーナー及びERM委員会がリスクに対する管理体制が十分であるかを評価しています。これらリスクの評価結果や対策状況については、経営会議において審議し、取締役会に報告しております。また、期中においても、ヒートマップの妥当性について1回以上検証し、必要な場合は残余リスクの評価の見直しを行っております。 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、次のようなものがあります。なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年6月17日)現在において判断した記載としております。また、各リスクが顕在化する時期を合理的に予測することは困難です。 (1) 経済動向変化によるリスク 当社グループが事業展開しているエレクトロニクス業界は、最終製品の主たる消費地である米国、欧州、中国をはじめとするアジア及び日本の社会・経済動向に大きく左右されます。さらに、それらの国または地域には、政治問題・国際問題や経済の浮沈といった様々なリスク要因が常に存在しております。当社グループではこれらの世界のリスク動向を注視し適時対策を講じておりますが、常に十分かつ適時の対策を講じられる保証はなく、またこのような経営環境の変化が予想を超えた場合等において、業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (主要な対応策) 経済動向変化による当社グループの業績へのマイナス影響を最小限に留めるべく、製造拠点の最適化、設備投資計画の精査、本社業務効率の改善等の経営体質改善の各種施策を実施しております。 (2) 為替変動によるリスク 当社グループは、グローバルに事業を展開しており、連結ベースでの海外売上高比率は93%に達し、取引通貨の多くは米ドル、ユーロ等、円以外の通貨であります。これらの通貨に対する急激な円高の進行は売上高や利益の減少等、損益に影響を与えますが、当該リスク軽減のため、当社グループでは外貨建原材料購買の増大や海外拠点で消費する資材の現地調達化を進めております。また、海外における投資資産や負債価値は、財務諸表上で日本円に換算されるため、為替レートの変動の結果、換算差による影響が生じます。米ドル、ユーロ、それぞれの通貨が1円円高となった場合の当社グループの営業利益に対する影響は、おおよそ米ドルで20億円の減益、ユーロは3億円の減益と見ております。為替レートの変動に対応するため、外貨建資金調達及び為替予約契約の締結等の対策は講じておりますが、急激または大幅な為替レートの変動等は、当社グループの財政状況及び業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (主要な対応策) 海外子会社と本社(日本)間の取引は原則として現地通貨で行うことで海外子会社の為替変動リスクを低減し、これを本社に集約し日本から包括的に為替予約等を行うことで為替変動リスクを低減することに努めております。海外子会社も必要に応じて為替予約等を活用し為替リスクを低減しております。また営業利益への為替影響額縮小の為、ドル建て購買、円・人民元建て販売取引を推進しております。 (3) 金利変動によるリスク 当社グループはその時々において銀行預金や国債等の金融資産及び銀行借入金や社債、リース負債等の負債を保有しております。これらの資産及び負債にかかる金利の変動は受取利息及び支払利息の増減、あるいは金融資産及び金融負債の価値に影響を与え、当社グループの財政状況及び業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (主要な対応策) 支払利息の金利上昇リスクに対しては、社債や銀行借入による低利かつ固定金利の資金調達で、金利変動リスクの低減を図っております。受取利息の金利下落リスクに対しては、元本保証を重視し、運用は定期預金を主とし、金利動向を見ながら金利上昇局面では比較的短期の、金利下落局面では比較的長期の運用を行うことでリスクをコントロールしております。 (4) 自然災害及び感染症によるリスク 当社グループは、国内外において多数の製造工場や研究開発施設を有しております。各事業所では、不慮の自然災害や感染症発生等に対する備えとして、防災・防疫対策や電力不足に対する自家発電設備の導入等を施しておりますが、想定を超えた大規模な地震や津波、台風や洪水、火山の噴火等の自然災害やそれに起因する大規模停電、電力不足等によって大きな被害を受ける可能性があります。それらの影響を受け、製造中断、輸送ルート寸断、情報通信インフラの損壊・途絶及び中枢機能の障害もしくは顧客自身に大きな被害が生じた場合など、受注や供給が長期間にわたって滞り、業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 また、感染症の感染拡大によって、景気の悪化や、当社事業所の閉鎖もしくはサプライチェーンの混乱が起こった場合などには、業績に大きな影響を及ぼす可能性も考えられます。 (主要な対応策) 当社グループでは、有事の際に製造拠点が早急に生産を再開できるよう主要事業ごとにBCP(事業継続計画)の策定とBCM(事業継続マネジメント)活動の推進、定着化を進めており、同様に、営業や本社スタッフ機能においてもBCPを策定し、会社全体としての機能が停止しないような備えを有しております。災害発生時のサプライチェーン確保の面では、大規模な災害により業務継続できなくなった場合でも、BCPで定める手順に則り、供給者への支払いや部材の供給継続等の非常時優先業務について代替拠点での継続ができる準備を進めております。 また、初動対応に関しては、全世界的に、有事の際の被害状況を迅速に把握する目的で、当社グループ海外現地法人と本社間で迅速に情報共有できるシステムを導入しております。 感染症に関しては、当社グループ各事業所においては通常の感染対策体制を維持するとともに、感染拡大やクラスター発生時においては新型コロナ感染症対策で培った感染予防体制を実行してまいります。 (5) 国際的な事業活動におけるリスク 当社グループは、グローバルに事業を展開しており、連結ベースでの海外売上高比率は93%に達しております。 対象となる多くの市場や、今後経済発展が見込まれる新興国では、不安定な政情、戦争やテロといった国際政治に関わるリスク、為替変動、関税引上げや輸出入制限といった国内政治・経済に起因するリスク、文化や慣習の違いから生ずる労務問題や疾病といった社会的なリスクが、顕在化する可能性があります。また、商習慣の違いにより、取引先との関係構築においても未知のリスクが潜んでいる可能性があります。こうしたリスクが顕在化した場合、生産活動の縮小や停止、販売活動の停滞等を余儀なくされ、業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 特に当社グループの中国向け売上高は連結売上高の55%となっております。同国へ進出している得意先及び現地企業への供給体制を確立するため、中国に製造拠点を数多く有しており、その結果、中国拠点による生産額は、当社グループ全体の約62%となっております。 同国にて上記のような政治的要因(法規制の動向等)、経済的要因(成長の持続性、電力等インフラ整備の状況等)及び社会環境における問題事象が発生した場合、業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (主要な対応策) 国際的な事業活動におけるリスクに対しては、本社に設置したガバメントリレーション機能と米州、欧州、中国の各地域本社により各地域のリスク関連情報や各国法規制動向の把握及び分析を行っております。また、南アジア、東南アジア及びオセアニア地域におけるリスク情報の収集・分析体制の強化を図るため、本年4月にアジア・パシフィック本社を新たに設置するなど、体制整備を進めております。 特に、近年の米中関係をはじめとするグローバルな地政学リスクについては、重要リスクと認識し対応を進めております。また、当社グループでは需要地における生産を原則としつつも、生産拠点の配置については、カントリーリスクやその他の要因も考慮し、適宜見直しを行っております。こうした拠点戦略最適化を進めてはおりますが、中国依存度に関しては、当社グループが中国に保有する有形固定資産が、2025年3月期の3,911億円から2026年3月期は5,383億円と連結総有形固定資産残高に対する比率で6%の増加(38% ⇒ 44%)となっています。 ロシアのウクライナ侵攻への対応では、事変発生以来ロシア及びベラルーシでの事業活動凍結を継続しております。 (6) 人権に関するリスク 近年、欧州を中心に人権に関するデューデリジェンスを企業に義務付ける法規制の導入・強化が進むとともに、投資家、顧客、従業員等のステークホルダーから、企業に対する人権尊重への取り組みに対する期待が一層高まっています。このような環境下においては、自社のみならずサプライチェーン全体を含めた人権リスクの把握および適切な対応が、継続的な事業運営における重要な前提条件となっています。 当社グループは、「人権の尊重」をマテリアリティに位置づけ、重要な経営課題と認識し、「TDKグループ人権ポリシー」に従い、各種の取り組みを推進しております。しかしながら、当社グループまたはサプライチェーン上において、児童労働、強制労働や外国人労働者への差別、労働災害等の労働安全衛生上の不備等の人権に係る問題等が生じた場合には、当社グループの社会的信用の低下、取引停止、事業活動の制約等により、業績に影響を及ぼす可能性があります。 加えて、当社グループは、こうした法規制やステークホルダーからの要請に適切に対応出来ない場合、法令違反や対応コストの増加、人材の流出、ビジネス機会の喪失等を通じて、中長期的な事業運営及び業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (主要な対応策) 当社グループは、「TDKグループ行動規範」において人権の尊重にコミットしており、児童労働及びあらゆる種類の強制労働を含む非人道的な労働を明示的に禁止しております。また「TDKグループ人権ポリシー」において、人権の尊重に向けた当社の基本的な考え方及びアプローチを明示しています。 加えて当社グループは、TDKグループの「重要課題(マテリアリティ)」の一つとして「人権の尊重」を設定し、人権推進のための社内体制や仕組みの構築を進めています。具体的には、自社従業員及びサプライチェーンに関する人権デューデリジェンスの実施、サプライチェーン上の各種調査や監査、人権侵害に関する通報のための仕組みの構築・運用、並びにステークホルダーとのコミュニケーション等を行っています。これらの過程において、「TDKグループ行動規範」からの逸脱行為があると判断した場合には、是正に必要な措置を講じています。 また、サプライチェーンも含むあらゆる事業活動の中で、RBA(Responsible Business Alliance)行動基準に則った自己評価や監査、トレーニング及び対話を通じて、課題の把握と継続的な改善に取り組んでいます。サプライチェーンにおいては、「TDKグループ取引先行動規範」を制定し、サプライヤーに対して同規範への同意を求めています。 さらに、法令規則・規制の変更や強化に関しては、各国法令、社会情勢及び顧客の動向などに注視し、変化に合わせた迅速な対応を行う体制を整えることで、人権リスクの低減を図っております。 (7) 気候変動を含む環境に関するリスク 地球温暖化の一因とされる温室効果ガスの排出量は増加の一途をたどっており、2015年12月COP21で採択された「パリ協定」に代表されるように、気候変動への危機感は高まってきております。気候変動は当社グループにとって重要な課題であり、2019年5月に賛同を表明したTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)の提言に基づき、環境担当役員が責任者となって気候変動関連情報の開示を進めるとともに、分析と対策を実施しております。 また、当社グループは、大気汚染、水質汚濁、土壌・地下水汚染、廃棄物処理、製品に含有する化学物質など、様々な環境法令の規制を受けております。当社グループでは、これら法令を遵守し、事業活動を進めておりますが、環境規制が強化され、これに適応するための費用の増大が予想され、当社グループの財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (主要な対応策) 当社グループでは、近年、気候変動や資源循環と事業との調和に関して重要性を強く認識するとともに、それらを事業の機会とリスクと捉え、各取り組みを進めております。この他、世界的に大気・水質及び土壌汚染防止の取り組みを取り巻く科学・規制・社会のそれぞれの分野で起きているもしくは起こりうる課題を把握し、サステナビリティマネジメントグループが中心となり、リスクと機会を整理した上で、重要事項に優先的に取り組み、PDCAサイクルを継続的に回し改善を目指しています。 なお、気候変動関連のリスクと機会、及び主な対応策については、第2 事業の状況 2 サステナビリティに関する考え方及び取組の<気候変動>に記載しております。 (8) 税務に関するリスク 当社グループは、世界各国に製造拠点・販売拠点を有しており、グループ会社間の国際取引も多く発生しております。グループ会社間の国際的な取引価格に関しては、適用される各国の移転価格税制や関税法の観点からも適切な取引価格となるよう細心の注意を払っております。しかしながら、税務当局または税関当局との見解の相違等により、取引価格が不適切であるとの指摘を受け追加の税負担が生じる可能性があります。また、世界各国の租税法令ないしその解釈運用の発効、施行、導入及び改廃等により、当社グループに税負担増が生じる可能性があります。 また、繰延税金資産については、将来の課税所得の見通し及び税務上実現可能と見込まれる利益計画に従い、回収可能性の評価を定期的に行っております。将来において利益計画が実現できない場合、または租税法令ないし税務執行の発効、施行、導入及び改廃等により回収可能性の評価を見直した場合、回収する可能性が高くなくなった部分を減額することにより、法人所得税費用が増加する可能性があります。 上記のような事態が生じた場合、当社グループの財政状況及び業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (主要な対応策) グループ会社間の国際取引におけるリスクに関しては、四半期ごとに当社グループ内の移転価格モニタリングを行い、リスクが高いと判断されればリスク低減のため方策を講じております。また、商流の変更時や新規取引開始の際にも税務リスク分析を行い、必要に応じて対応を進めております。 租税法令またはその解釈運用の発効、施行、導入に伴うリスクに関しては、本社と各地域本社の間で情報交換を行い、各国の税制改正の情報を事前に把握し、当社グループへの影響を見極めることに努めております。 (9) 技術革新・新製品開発におけるリスク 当社グループでは、価値ある新製品をタイムリーに世に送り出すことが企業収益向上に貢献し、さらに継続的な新製品開発が企業存続の鍵となるものと確信しております。魅力的で、革新的な新製品の開発による売上高の増加が、企業の成長にとって重要な役割を担っていると考えており、この点を経営戦略の主題として新製品の開発に取り組んでおります。しかしながら、変化の激しいエレクトロニクス業界の将来の需要を的確に予測し、技術革新による魅力的な新製品をタイムリーに開発・供給し続けることができるとは限りません。当社グループの開発部門において実施している市場の動向分析に基づく継続的な研究開発体制の見直しや、開発テーマの選択と集中を進めるための開発マネジメントが有効に機能しない場合等には、販売機会喪失により将来市場はもとより既存市場さえも失うリスクもあります。 また、当社グループでは、多種多様な製品を世界中の国・地域で開発・生産・販売しており、それら事業活動を通して得たデータは当社の資産と言えます。しかしながら、これらデータを適切に蓄積し、開発・営業・マーケティング部門と連携して魅力的な製品の開発・販売に活用できない場合には、業績及び成長見通しに大きな影響を及ぼす可能性があります。 (主要な対応策) 新製品開発にあたっては、個々の開発テーマの開始、継続、終了までを関係機能参加のもとデータを活用しながら検討し、新製品の市場性を見極めて製品化を進めております。製品の企画、設計、試作、製造の各段階においては設計審査を通じて厳格なリスク評価を実施しています。また、セールス&マーケティング本部及び技術・知財本部CTOオフィスを中心とした全社横断体制での的確な市場動向の把握と全社技術戦略に基づく新製品開発への素早いフィードバックを図り、市場変化への対応を進めております。 さらに、コーポレートベンチャーキャピタル機能を担うTDK Venturesを通じて出資したベンチャー企業との協業により新技術の動向を早期に察知し、技術ロードマップを補強して新たな市場への進出に取り組んでおります。 (10) 価格競争に関するリスク 当社グループは、競争が激化しているエレクトロニクス業界において、スマートフォンに代表されるICT市場、今後一層の電装化が進展する自動車市場、太陽光発電・風力発電等のエネルギー関連市場等多岐にわたる市場で電子部品の展開を行っております。同業界においては、価格による差別化が競争優位を確保する主たる要因の一つであり、有力な日本企業や韓国、台湾及び中国等の海外の企業を交えた価格競争は熾烈を極めております。 当社グループでは、こうした市場競争に対して継続的なコストダウン施策の推進や収益性向上に努めておりますが、市場からの価格引き下げの圧力はますます強まる傾向にあり、こうした価格動向が業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (主要な対応策) 当社グループの各事業において、高付加価値製品の創出により価格競争回避に努めるとともに、コストダウン施策を継続的に実施しております。また、全社的に資本効率及び収益性の向上を図り、価格低下による業績への影響を最小限に留めるよう努めております。 (11) 原材料等の調達におけるリスク 当社グループは、原材料等を複数の外部供給者から購入し、適時、適量の確保を前提とした生産体制をとっておりますが、原材料等は代替困難な限られた生産国、供給者に依存する場合があります。例えば、磁気応用製品のマグネットに用いられるジスプロシウム等の重希土類は中国に、エナジー応用製品の二次電池に用いられるコバルトは紛争地域であるコンゴ民主共和国に、その生産を依存しております。これらの原材料等については、複数の調達ルートを確保する他、使用量削減にも取り組んでおります。コバルトを含む紛争地域及び高リスク地域からの鉱物に関しては、「責任ある鉱物調達」に関するポリシーを制定し、持続可能かつ責任ある鉱物だけがサプライチェーンで使われることとなるよう商業上合理的な範囲で最大限の努力をしております。 しかしながら、各国の輸出入規制や供給者の被災及び事故等による原材料等の供給中断、品質不良等による供給停止、さらに製品需要の増加による供給不足等が発生する可能性があります。また、海外生産拡大に伴う現地調達においては海外の諸情勢によって悪影響を受ける場合があり、特に昨今の中東情勢の緊迫化といった地政学リスクの高まりにより、原油をはじめとするエネルギー資源や原材料の調達が困難になる可能性があります。これらが長期にわたった場合、生産体制に影響を及ぼし、顧客への供給責任を果たせなくなる可能性があります。市場における需給バランスが崩れた場合、原材料価格の高騰や原油をはじめとする燃料価格の高騰による製造コストの増大が想定されます。また、調達した原材料等に、紛争鉱物や児童労働などの問題が潜むことが確認された場合、原材料の変更や調達先の変更などが必要となり、製品の生産や供給に影響を及ぼす可能性があるとともに、社会的な信用が低下する恐れがあります。こうした状況が生じた場合は、業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (主要な対応策) 原材料の調達リスク(供給の中断、停止、不足)については随時モニタリングを行い、関連事業部門と情報を共有化する一方、マルチソース化や長期供給契約の締結等によってリスク回避のための対策を進めております。 現地調達を進めている材料・装置・部材などについては、材料の源流調査の過程で知り得た商社のネットワークを利用して他国の状況把握に努める一方、他国からの調達可能性を調査検討しリスク回避に備えております。 紛争鉱物については、“責任ある鉱物調達”の枠組みに沿って精錬所調査を行っております。その他、サプライチェーンにおけるCSR遵守状況(人権、環境、安全衛生等)についても定期的に確認しております。 (12) 顧客の業績や経営方針転換等に関するリスク 当社グループは、主にエレクトロニクス市場や自動車市場の顧客に電子部品を供給する企業間取引をグローバルに展開しております。 多様な顧客と取引を行うと共に、顧客の信用リスク評価を勘案して取引条件を設定する等のリスク低減を図っておりますが、それぞれの顧客の業績及び経営戦略の転換等、当社グループがコントロールし得ない様々な要因によって大きな影響を受ける可能性があります。また、顧客の業績低迷による購買需要の減少や調達方針の変更による納入価格の強い引き下げ要請や、契約の予期せぬ終了等による過剰在庫の発生や収益性の悪化の可能性があります。 国内外での異業種や競合企業による顧客企業のM&Aにより企業再編が行われた場合、注文が著しく減少し、もしくは取引すべてが消滅する等、当社グループの業績に大きな影響を与える可能性もあります。 なお、2026年3月期において、当社グループの連結売上高の10%を超える顧客グループは1グループあります。この顧客グループに対する売上は、主にエナジー応用製品によるものであり、売上高は4,664億円(当社グループの連結売上高に対する比率は19%)です。 (主要な対応策) 当社側が当該顧客向け専用の設備投資をする場合に、一定量の製品買取責任を課す契約を締結する等リスクの低減を図っております。 業界再編の動きについては常に感度高く情報収集に努めるとともに、重要顧客が絡む業界再編の動きに対しては、当社が積極的に再編に関与することを含めた複数のシナリオを想定し、リスクの低減・回避を図っております。 (13) コンプライアンスに関するリスク 当社グループは、事業展開している国内外において、事業や投資関連、電気製品の安全性関連、国家間の安全保障及び輸出入関連、また、商行為、反トラスト、特許、製造物責任、環境及び税金関連等の、様々な規制の遵守を求められております。当社グループは、GCCO(グローバル・チーフ・コンプライアンス・オフィサー)及び日本のほか世界4地域のRCCO(リージョナル・チーフ・コンプライアンス・オフィサー)を任命し、当社グループ及びそれを構成する役員、従業員が世界共通の規範に基づきコンプライアンスに則した行動をするための体制や仕組みの構築を推進するとともに、TDKグループ行動規範を定め、誠実で公正、透明な企業風土を醸成するよう努めております。さらに、当社グループが定める社内規程やそれら規程に基づいた手順・プロセスに対しても、当社役員・従業員による遵守を徹底しております。当社グループでは、ガバナンス方針である“Empowerment & Transparency”(権限委譲と透明性の確保)に基づき、各グループ会社がそれぞれの個性を活かせるよう、グループの一員が最低限守るべきルールをまとめた「グローバル共通規程」を整備・運用し、本社部門により遵守状況をモニタリングしております。しかしながら、このような施策を講じても関連する規制や規程への抵触や、役員、従業員による不正行為は完全には回避できない可能性があります。このような事象が発生した場合、当社グループの社会的な信用が低下し、顧客からの取引停止や多額の課徴金・損害賠償の請求等により、業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 また、将来において、さらなる規制強化が行われる可能性があり、その場合には規制対応のための多額な費用負担や、その規制に適応し得ない場合にはビジネスからの部分的撤退等が必要になるなど、業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (主要な対応策) 当社グループでは、コンプライアンスに関するリスク低減とコンプライアンス・カルチャー醸成に向け、以下の活動を実施しております。 ・当社グループのグループ・ガバナンス基本方針に基づいた「グローバル共通規程」の策定・運用、及び本社部門による各グループ会社の遵守状況のモニタリング ・外部専門家を活用した社内調査 ・社長及び各グループ会社責任者からコンプライアンス徹底のメッセージを発出 ・講義形式及びオンラインによる教育啓蒙の実施 ・米国司法省の求める基準に基づく社内ルールの策定と運用 (14) 製品の品質に関するリスク 当社グループは、国内外生産拠点において、国際品質マネジメント規格(ISO9001、IATF16949やその他の適用ある規格)や技術革新著しいエレクトロニクス業界の顧客が求める基準に従い、多様な製品の品質マネジメントを行っております。また、独自に保有する品質技術や過去から蓄積する品質トラブルデータを活用し、製品の企画、設計、試作、製造の各段階での設計審査、内部品質監査、購入先監査・指導、工程管理等を通じて製品の信頼性や安全性を確保できるよう、開発上流段階から品質を作り込む品質保証体制の構築を図っている他、各拠点における生産現場での積極的なデジタル活用も推進しております。 しかしながら、品質上の不具合(規制物質含有やソフトウェア製品における脆弱性を含む)や、それに起因するリコールが発生し得ないとは限りません。当社製品のリコールや製造物責任の追及がなされた場合、回収コストや賠償費用が発生し、また販売量が減少する恐れがあります。さらに当社ブランドを冠した製品の品質上の不具合によりブランドの信用が失墜し、企業としての存続を危うくする事態を招くことも想定されます。このように、重大な品質問題が発生した場合、業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (主要な対応策) 当社グループでは、品質不具合発生のリスク低減のために、設計、材料、プロセス、管理の視点から、様々な施策を実施しております。 特にICやソフトウェアを組み込んだ製品が増加していることから、IC解析技術の強化、ソフトウェア脆弱性対策の強化にも取り組んでおります。また、2026年9月より部分適用となる欧州サイバーレジリエンス法(CRA)への対応を図るべく運用体制の構築を進めています。 (15) 知的財産におけるリスク 当社グループは、事業収益に貢献する戦略的知財活動として当社製品の機能、デザイン等に関する特許、ライセンス及び他の知的財産権(以下、「知的財産権」と総称します。)のポートフォリオの管理・取得によるその強化と活用に努めております。 しかしながら、特定の地域では、その地域固有の事由によって当社グループの知的財産権が完全に保護されない場合があり、第三者が知的財産を無断使用して類似した製品を製造することによって損害を受けることもあり得ます。 一方では、当社グループの製品・工程等が第三者の知的財産権を侵害しているとの主張を受ける可能性もあります。当社グループがかかる侵害をしたとして第三者から訴えられた場合、訴訟活動や和解交渉が必要になり、そのための費用が発生する他、これらの係争において、当社グループの主張が認められなかった場合には、損害賠償やロイヤリティの支払が必要になることや、市場そのものを失う等の損失が発生する恐れがあります。 このように、知的財産権についてこれらの問題が発生した場合には、事業展開、業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (主要な対応策) 第三者が当社の知的財産を無断使用するケースに関しては、商取引ウェブサイトにおける当社ブランドの不正使用や模倣品販売を監視する仕組みを構築し運用しております。 一方、当社グループでは他者が所有する知的財産権を尊重することを全社知財方針として掲げ、製品開発においては事前に調査、予防、解決策を講じることによって知的財産権侵害リスクの低減に取り組んでおります。 (16) 情報セキュリティにおけるリスク 当社グループは、事業を展開する上で、顧客及び取引先の機密情報や個人情報及び当社グループ内の技術情報を含む機密情報や個人情報を有しております。これらの情報は、外部流出や破壊、改ざん等が無いように、グループ全体で管理体制を構築し、徹底した管理とITセキュリティ、施設セキュリティの強化、従業員教育等の施策を実行しております。しかしながら、外部からの攻撃や、内部的過失や盗難、役員・従業員の故意的な行動等により、これらの情報の流出、破壊もしくは改ざんまたは情報システムの停止等が生じる可能性があります。 このような事態が生じた場合には、信用低下、被害を受けた方への損害賠償等の費用の発生、当社グループが取り扱う製品の優位性の低下、または業務の停止等により、業績に影響を及ぼす可能性があります。 (主要な対応策) 当社グループでは、外部からのサイバー攻撃に備え、情報セキュリティ専門業者による脆弱性診断を実施し不具合があれば改善し、管理面ではNIST(National Institute of Standards and Technology:米国標準技術研究所)のフレームワークに基づき、当社グループ全体で情報セキュリティ体制の強化を推進しております。 当社グループ内部からの情報流出防止対策としては、機密データのフォルダ単位によるアクセス制限、AIを活用した不審なデータの送受信の検知、USBメモリ・SDカード等持ち出し可能媒体の使用制限や、退職予定者による当社グループの機密情報の持ち出し防止のための施策、従業員への情報セキュリティ教育を徹底しております。また万が一、情報セキュリティ上の被害が発生した場合に備え、迅速に復旧するための体制をグローバルで強化しております。更には、グループ全体を対象としたサイバー保険に加入しております。また、当社グループ内の取り組みに加え、サプライヤー等の取引先からの情報流出を防ぐため、取引先に対して情報セキュリティ管理の改善支援を行い、サプライチェーン全体の情報セキュリティの管理レベルを向上させる取り組みも実施しております。 (17) 人財獲得と人財育成に関するリスク 当社グループは、世界中の30以上の国と地域で事業活動を推進しており、日本以外の拠点の従業員数は全従業員数の約89%となっております。変化の激しいエレクトロニクス業界において継続的に事業を発展させるためには、専門技術に精通した多様な人財及び経営戦略やグローバルな組織運営といったマネジメント能力に優れた人財の獲得、育成を継続的に推進していくことが重要となります。 しかしながら、必要な人財を継続的に獲得し定着させるための競争は厳しく、日本国内においては、少子高齢化や労働人口の減少等、また、中国等の海外拠点においても、雇用環境の変化が急速に進んでおり、人財獲得や育成が計画どおりに進まなかった場合、長期的視点から、事業展開、業績及び成長に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (主要な対応策) 当社グループでは人財獲得のために新卒採用や経験者の通年採用を積極的に展開しております。 また、目標管理制度に基づいた公平な評価・処遇制度の充実などの仕組みの構築により、従業員のエンゲージメントを高め、人財の定着を図っております。さらには、自律型人財やグローバル人財を育成し、当社グループの価値観、知識及びモノづくりのDNAを伝える教育プログラムの充実を図っております。これらの教育プログラムには、現在のグローバルキー人財や将来の経営層候補、その他各階層に対する教育も含まれております。 (18) 新規市場・事業参入やM&A等に関するリスク 当社グループは、競争が激化するエレクトロニクス分野において、持続的な成長を実現するため、既存事業における新規市場(地理的及び用途的)の参入や、新事業の参入に積極的に取り組んでおります。また、新規市場・事業参入に必要な技術や顧客資産などの獲得や、事業の競争力強化の上で、有効な手段となる場合はM&Aも積極的に活用しています。 新規市場・事業参入やM&A等に当たっては、事前に当社グループの事業ポートフォリオとの関連性や、関連する各国の法規制動向、M&Aに伴うリスク分析結果等を十分に考慮し進めるべく努めております。 しかしながら、事前の調査・検討にもかかわらず、市場や技術並びに法規制動向等の著しい変化等により、当社グループの業績や成長及び事業展開等に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (主要な対応策) 当社グループでは、新規市場・事業参入やM&A等の際には、当社グループの目指すべき姿や成長戦略と整合しているか、また実現可能な事業計画であるか、関連する各国のリーガルリスクの所在やその対応状況などについて、事業部門や本社機能のみならず、必要な場合は外部専門家による検証を行っております。また、M&Aにおいては、買収後統合(PMI)を円滑に進め統合シナジーを最大限発揮するために、実施すべき事項とその達成時期の標準的なターゲットを定めております。 (19) 非金融資産の減損損失のリスク 当社グループは、競争が激化しているエレクトロニクス業界での競争優位性を確保及び確立するため、当社の創業時の事業であるフェライトの生産によって獲得した素材技術とプロセス技術を軸としつつ、時には事業の成長加速のためのM&Aも実施し、事業ポートフォリオを充実させて参りました。また、生産能力向上、品質向上または生産性向上などのため製造設備などの設備投資を継続的に行っております。その結果、有形固定資産、使用権資産、のれん及び無形資産などの非金融資産を多額に有しております。多種多彩な事業や資産を持つことはリスク分散に繋がる一方、事業や資産のポートフォリオの効率性を継続的に改善できなかった場合は、当社グループの収益に多大な影響を及ぼす可能性があります。2026年3月31日現在、当社グループの、有形固定資産、使用権資産、のれん及び無形資産の総額は1兆5,365億円であり、そのうち179億円は高周波部品事業の有形固定資産であり、987億円はMEMSセンサ事業に配分されているのれんです。 有形固定資産、使用権資産及び特定の識別可能で耐用年数を確定できる無形資産については、期末日ごとに減損の兆候の有無を判断しております。減損の兆候が存在する場合には、当該資産の回収可能価額に基づく減損テストを実施しております。のれん及び耐用年数を確定できない無形資産については、減損の兆候の有無にかかわらず、毎年同じ時期に減損テストを実施しており、さらに減損の兆候が存在する場合は、その都度減損テストを実施しております。 かかるテストの結果、資産、資金生成単位または資金生成単位グループの帳簿価額が回収可能価額を超過する場合に、その帳簿価額を回収可能価額まで減額し、減損損失を認識します。多額の減損損失を認識した場合、当社グループの財政状況及び業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (主要な対応策) 当社グループでは、事業の収益性及び成長性を考慮した事業ポートフォリオ・マネジメントを導入し、選択と集中による投資判断を行い、将来の減損リスク発生を回避するよう努めております。 また、減損リスクの高い課題事業については、期初よりモニタリングを行い業績改善計画の進捗を確認、当該事業部門と本社部門が連携し事業収益性回復の可能性を検討します。
経営成績の分析 (MD&A)11,396字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりです。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における世界経済は、貿易摩擦の激化や中東地域における地政学的リスクの高まりにより不安定な状況が継続しました。為替レートは、対ドルを中心に前期と比べ円高傾向で推移しました。 当社の連結業績に影響を与えるエレクトロニクス市場では、ICT(情報通信技術)関連製品の生産が前期比で堅調に推移し、データセンター向けニアライン用HDD(ハードディスクドライブ)の需要も引き続き高水準を維持しました。また、産業機器市場では、再生可能エネルギー向けの需要が底堅く推移しました。一方で、自動車市場においては、BEV(電気自動車)の需要の低迷が継続し、期初想定を下回る部品需要となりました。 このような経営環境の中、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 a.財政状態 2026年3月31日現在の資産合計は、前連結会計年度末に比べ873,759百万円増加し、3,541,415百万円から4,415,175百万円となりました。 負債合計は、前連結会計年度末に比べ481,471百万円増加し、1,730,161百万円から2,211,630百万円となりました。 資本合計は、前連結会計年度末に比べ392,289百万円増加し、1,811,254百万円から2,203,545百万円となりました。 b.経営成績 当社の連結業績は、売上高2,504,820百万円(前連結会計年度2,204,806百万円、前連結会計年度比13.6%増)、営業利益272,415百万円(同224,192百万円、同比21.5%増)、税引前利益276,810百万円(同237,808百万円、同比16.4%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益195,663百万円(同167,161百万円、同比17.0%増)、基本的1株当たり当期利益103円09銭(同88円10銭)となりました。 当連結会計年度における対米ドル及びユーロの平均為替レートは、150円76銭及び174円76銭と前連結会計年度に比べ対米ドルで1.2%の円高、対ユーロで6.7%の円安となりました。これらを含め全体の為替変動により、約25億円の減収、営業利益で約106億円の減益となりました。 当社グループの事業は、「受動部品」、「センサ応用製品」、「磁気応用製品」及び「エナジー応用製品」の4つの報告セグメント及びそれらに属さない「その他」に分類されます。 受動部品セグメントの連結業績は、売上高は593,201百万円(同559,639百万円、同比6.0%増)、セグメント利益は41,831百万円(同34,072百万円、同比22.8%増)となりました。 センサ応用製品セグメントの連結業績は、売上高は224,623百万円(同189,472百万円、同比18.6%増)、セグメント利益は20,748百万円(同4,983百万円、同比316.4%増)となりました。 磁気応用製品セグメントの連結業績は、売上高は262,903百万円(同223,637百万円、同比17.6%増)、セグメント利益は26,951百万円(同3,377百万円、同比698.1%増)となりました。 エナジー応用製品セグメントの連結業績は、売上高は1,370,304百万円(同1,176,499百万円、同比16.5%増)、セグメント利益は246,682百万円(同234,448百万円、同比5.2%増)となりました。 4つの報告セグメントに属さないその他は、売上高は53,789百万円(同55,559百万円、同比3.2%減)、セグメント損失は10,230百万円(同4,437百万円)となりました。 地域別売上高の状況は、次のとおりです。 国内における売上高は、前連結会計年度の174,415百万円から5.2%増の183,460百万円となりました。磁気応用製品セグメントが増加しました。 米州地域における売上高は、前連結会計年度の140,109百万円から3.8%増の145,419百万円となりました。センサ応用製品セグメントが増加しました。 欧州地域における売上高は、前連結会計年度の175,168百万円から3.4%増の181,201百万円となりました。磁気応用製品セグメントが増加しました。 中国における売上高は、前連結会計年度の1,192,472百万円から15.6%増の1,378,025百万円となりました。センサ応用製品セグメントが増加しました。 アジア他の地域における売上高は、前連結会計年度の522,642百万円から18.0%増の616,715百万円となりました。磁気応用製品セグメント及びエナジー応用製品セグメントが増加しました。 この結果、海外売上高の合計は、前連結会計年度の2,030,391百万円から14.3%増の2,321,360百万円となり、連結売上高に対する海外売上高の比率は、前連結会計年度の92.1%から0.6ポイント増加し92.7%となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によって得たキャッシュ・フローは、507,672百万円となり、前連結会計年度比61,833百万円増加しました。これは主に、当期利益の増加によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動に使用したキャッシュ・フローは、377,751百万円となり、前連結会計年度比132,909百万円増加しました。これは主に、固定資産の取得の増加によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動に使用したキャッシュ・フローは、64,747百万円となり、前連結会計年度比78,586百万円減少しました。これは主に、長期借入金の返済額の減少によるものです。 これらに為替変動の影響を加味した結果、2026年3月31日現在における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末比145,468百万円増加して842,775百万円となりました。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度における生産実績を事業の種類別セグメントごとに示すと、下表のとおりです。 事業の種類別セグメントの名称   生産実績(百万円)   前連結会計年度比増減(%) 受動部品   602,903   6.1 センサ応用製品   218,653   6.3 磁気応用製品   271,774   25.0 エナジー応用製品   1,425,429   19.0 その他   60,402   13.6 合計   2,579,161   15.0 (注) 1.金額は販売価格により算出しております。 b.受注実績 当連結会計年度における受注実績を事業の種類別セグメントごとに示すと、下表のとおりです。 事業の種類別セグメントの名称   受注高(百万円)   前連結会計年度比増減(%)   受注残高(百万円)   前連結会計年度末比増減(%) 受動部品   638,943   17.0   263,356   56.6 センサ応用製品   255,317   40.3   83,250   63.4 磁気応用製品   271,476   26.1   26,932   53.0 エナジー応用製品   1,361,609   18.0   241,916   23.8 その他   54,869   20.3   16,540   75.1 合計   2,582,214   20.5   631,994   43.1 (注) 金額は販売価格により算出しております。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績を事業の種類別セグメントごとに示すと、下表のとおりです。 事業の種類別セグメントの名称   販売実績(百万円)   前連結会計年度比増減(%) 受動部品   593,201   6.0 センサ応用製品   224,623   18.6 磁気応用製品   262,903   17.6 エナジー応用製品   1,370,304   16.5 その他   53,789   △3.2 合計   2,504,820   13.6 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。なお文中の将来に関する事項は、2026年3月31日現在において判断したものです。 ① 重要な判断を要する会計方針及び見積り 重要な判断を要する会計方針とは、その適用にあたり不確実な事象について見積りを要し、経営者の主体的、複雑かつ高度な判断が要求される会計方針です。 IFRSに準拠した連結財務諸表を作成するにあたり、会計方針の適用、資産・負債及び収益・費用の報告額並びに偶発資産・偶発負債の開示に影響を及ぼす判断、見積り及び仮定の設定を行っております。実際の結果は、これらの見積りとは異なる場合があります。 以下は、会計方針を網羅的に記載したものではありません。重要な会計方針及び見積りについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 2.作成の基礎 (4) 重要な会計上の見積り及び判断、3.重要性がある会計方針に詳しく開示しております。 当社グループが、重要な判断を要する会計方針として認識した項目は次のとおりです。 非金融資産の減損 2025年3月31日及び2026年3月31日現在、当社グループの非金融資産のうち、有形固定資産、使用権資産、のれん及び無形資産の総額はそれぞれ1,317,379百万円及び1,536,545百万円であり、総資産のそれぞれ37.2%、34.8%に相当します。当社グループは、その回収可能性が経営成績に及ぼす影響の大きさを考慮し、有形固定資産、使用権資産、のれん及び無形資産の減損は当社の連結財務諸表にとって重要であると認識しております。 当社グループは、有形固定資産、使用権資産及び特定の識別可能で耐用年数を確定できる無形資産につき、減損の兆候が存在する場合には、当該資産の回収可能価額に基づく減損テストを実施しております。また、のれん及び耐用年数を確定できない無形資産については、減損の兆候の有無にかかわらず、毎年同じ時期に減損テストを実施しており、さらに減損の兆候が存在する場合は、その都度減損テストを実施しております。減損テストの結果、資産、資金生成単位または資金生成単位グループの帳簿価額が回収可能価額を超過する場合に、その帳簿価額を回収可能価額まで減額し、減損損失を認識します。 経営者は、回収可能価額の見積りは合理的であると判断しておりますが、事業遂行上予測不能の変化に起因して回収可能価額が当初の見積りを下回った場合、資産の評価に不利な影響が、また、当社グループの財政状態及び経営成績に重要な影響が生じる可能性があります。当社グループは、製品の将来の収益性や投資の回収可能性を十分考慮した上で投資を行っております。 棚卸資産の評価 棚卸資産は、取得原価または正味実現可能価額のいずれか低い金額で測定しております。予想される陳腐化について、将来の需要予測に基づき、取得原価と正味実現可能価額の差額が棚卸資産の帳簿価額から減額されます。当社グループは、過去の需要や将来の予測に基づき、棚卸資産の過剰及び陳腐化の可能性を考慮し帳簿価額の見直しを行っております。さらに、既存及び予想される技術革新の要求は、棚卸資産の評価に影響を与えます。正味実現可能価額の変動が当社グループの経営成績に影響を与えるため、棚卸資産の評価は重要であると認識しております。実際の需要が予想されたものより著しく低い場合は、棚卸資産の過剰及び陳腐化に関する棚卸資産の評価について追加的な調整が必要となり、当社グループの事業、財政状態及び経営成績に著しく不利な影響を及ぼす可能性があります。 過去の見積りの妥当性について、当社グループは四半期ごとに見積りと実績を比較し検討しております。例えば、特に技術革新がめまぐるしい一部の事業の運営においては、顧客が求める高性能製品へのタイムリーな対応が求められており、四半期ごとに棚卸資産の陳腐化評価を行っております。 確定給付制度債務 従業員の確定給付費用及び確定給付制度債務は、保険数理人がそれらの数値を計算する際に使用する基礎率に基づいております。基礎率には、割引率、退職率、死亡率、昇給率等が含まれます。使用した基礎率と実際の結果が異なる場合は、その差異をその他の包括利益として認識し、直ちに利益剰余金に振り替えられるため、包括利益、利益剰余金及び帳簿上の債務に影響を与えます。当社グループはこれらの基礎率が適切であると考えておりますが、実際の結果及び基礎率の変更による差異は将来における確定給付費用及び確定給付制度債務に影響を及ぼす可能性があります。 当連結会計年度の連結財務諸表の作成において、当社グループは割引率を国内の制度及び海外の制度においてそれぞれ3.4%及び4.6%に設定しております。割引率は、給付が見込まれる期間に近似した満期を有する優良社債の利回りを参照して決定しております。 割引率の減少は、確定給付制度債務の増加をもたらす可能性があります。 繰延税金資産の回収可能性 当社グループは、繰延税金資産の認識にあたり、将来減算一時差異、税務上の繰越欠損金及び繰越税額控除の一部または全部が、将来の課税所得を減額できるまたは税額を控除できる可能性が高いかどうかを考慮しております。繰延税金資産の最終的な回収可能性は、一時差異、繰越欠損金及び繰越税額控除が将来減算される期間における課税所得の水準により決定されます。当社グループは、回収可能性の評価に当たって将来加算一時差異の解消時期、将来の課税所得の予測及び税務戦略を考慮しております。認識された繰延税金資産については、過去の課税所得の水準及び繰延税金資産が控除可能な期間における将来の課税所得の予測に基づき、回収される可能性が高いと考えております。しかしながら、将来の利益計画が実現できない、もしくは達成できない場合、または当社グループがその他の要因に基づき繰延税金資産の回収可能性評価を変更した場合、回収する可能性が高くなくなった部分を減額することが必要となります。 引当金及び偶発負債 当社グループは、過去の事象の結果として現在の法的または推定的義務を有しており、義務を決済するために経済的便益を有する資源の流出が必要となる可能性が高く、かつその義務の金額について信頼性のある見積りが可能な場合に引当金を認識しております。貨幣の時間価値の影響が重要な場合には、見積将来キャッシュ・フローを貨幣の時間的価値及びその負債に特有のリスクを反映した割引率を用いて現在価値に割り引いております。 当社グループは、製品・工程等が第三者の知的財産権を侵害した場合や通常の事業活動を営む上で、様々な訴訟や賠償要求を受ける可能性があります。当社グループは、専門家と相談の上、こうした偶発負債が重要な影響を及ぼす可能性を評価しており、不利益な結果を引き起こす可能性が高く、かつその金額を合理的に見積もることができる場合には、当該引当金を計上します。発生した引当金は見積りに基づいており、将来における偶発負債の発展や解決に大きく影響されます。これらの引当金は、期末日における不確実性を考慮した最善の見積りにより算定しておりますが、予測不能な事象の発生や状況の変化等により影響を受ける可能性があり、実際の結果が見積りと異なる場合、計上される引当金の金額に重要な影響を及ぼす可能性があります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営成績及び経営成績に重要な影響を与えた要因 当社グループの連結業績に影響を与えるエレクトロニクス市場では、ICT関連製品の生産が前連結会計年度比で堅調に推移し、データセンター向けニアライン用HDDの需要も引き続き高水準を維持しました。また、産業機器市場では、再生可能エネルギー向けの需要が底堅く推移しました。一方で、自動車市場においては、BEV(電気自動車)の需要低迷が継続し、期初想定を下回る部品需要となりました。 このような経営環境のなか、ICT市場及び産業機器市場における部品需要が堅調に推移し、全てのセグメントにおいて前連結会計年度比増収となりました。その結果、当連結会計年度は13.6%の増収となりました。 営業利益については、堅調なICT市場向け製品の出荷増に加え、合理化や前期に行った構造改革効果等もあり、前連結会計年度比21.5%の増益となり、売上・利益とも過去最高を更新しました。 対ドル等の為替変動により、売上高は約25億円の減収、営業利益で約106億円の減益となりました。この影響を含み、売上高は2兆5,048億円、前連結会計年度比3,000億円、13.6%の増収、営業利益は2,724億円、前連結会計年度比482億円、21.5%の増益、税引前利益は2,768億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は1,957億円、基本的1株当たり当期利益は103円09銭となりました。 為替の感応度については、営業利益において、円とドルの関係では1円の変動で年間約20億円、円とユーロの関係では約3億円と試算しております。 営業利益482億円増益の主な要因は、次のとおりです。 全セグメントで販売数量増加により、1,286億円の増益となりました。合理化コストダウン188億円、前連結会計年度実施の構造改革に伴う効果59億円による増益の一方、売価値引き影響が532億円の減益影響となっています。販管費は、新技術や新製品の開発等を加速している二次電池を中心に、R&D費用の増加もあり446億円増加しました。また、前連結会計年度に発生した一時収益の減少影響33億円、構造改革費用の減少66億円、さらに円高為替影響106億円の減益影響もありましたが、販売数量増加効果により、全体で482億円の増益となりました。 資本の財源及び資金の流動性 当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としており、現預金、短期投資、有価証券等を含む流動性資金は、月次連結売上高の2.5ヶ月以上を維持するよう努めております。具体的には日本、米国、欧州、中国及びアセアンの各地域においてキャッシュ・マネジメント・システムを導入しグループ資金効率の向上を図っております。2026年3月31日現在の流動性資金の残高は円換算で979,402百万円であり、月平均売上高の4.2ヶ月相当の流動性を確保しております。地政学的リスクによる世界経済の不確実性等(米中関係、ウクライナ・中東問題等)が当社グループの資金繰りに及ぼす影響に備え、流動性資金の拡充、金融機関からの借入金長期化、コマーシャルペーパーや社債の発行による調達の多様化など、対策を講じております。 当社グループの運転資金需要は主に、製品の製造に使用する原材料や部品の調達等の製造費用のほか、販売費及び一般管理費、さらには継続的な新製品開発に向けた研究開発費であります。また、長期性の資金需要は、エレクトロニクス市場における急速な技術革新や販売競争の激化に的確に対応するための設備投資やさらなる成長戦略に向けたM&A等によるものです。 資金の調達方針としては、短期運転資金については自己資金、金融機関からの短期借入及びコマーシャルペーパーを基本とし、設備投資や長期性資金につきましては、金融機関からの長期借入、社債での調達を基本としております。当連結会計年度末における借入金及びリース負債を含む有利子負債の残高は615,971百万円となっております。 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 2027年3月期を最終年度とする中期経営計画でのベースとなる長期ビジョン「TDK Transformation」の実現に向けて、「キャッシュ・フロー経営の強化」「事業ポートフォリオマネジメントの強化(ROIC経営の強化)」「フェライトツリーの進化(未財務資本の強化)」を基本骨子とし、全社戦略・事業戦略・機能戦略を現場レベルの各施策にまで有機的につなげて展開することと同様に、全社レベルの達成状況から現場レベルの達成状況まで客観的につなげて管理可能とする指標が必要となります。 当社グループでは、当社グループ独自の付加価値指標として、利払前税引後利益と各事業の事業用資産に対して最低限求められる収益(株主資本コスト)を比較するTVA(TDK Value Added)を採用しております。このTVAに結びつくロジックツリーで、各事業の収益性評価や事業資産の効率性評価、キャッシュの獲得能力の評価などを実施するとともに、現場の各種施策及び特性に合わせたKPIにまで要素分解しモニタリングします。これによって長期ビジョン実現を全社一丸となって推進していくと同時に、投資効率の管理強化により設備投資等の選択と集中につなげます。 中期経営計画では、当社グループ独自の付加価値指標であるTVAとより相関の強い全社投下資本利益率ROIC及びセグメント別事業ROA (投下資本利益率ROIC)の目標を設定し、目指すべき資本収益性達成に向けた管理運用を進めています。当連結会計年度における全社ROIC実績は7.5%(>WACC 7.0%)となり、2027年3月期は8%以上、長期的には12%以上を目指します。なお、2025年3月期及び2026年3月期セグメント別事業ROA(投下資本利益率ROIC)実績については以下のとおりとなります。 (セグメント別事業ROA) 2025年3月期(実績)   2026年3月期(実績) 受動部品   3.3   %   4.8   % センサ応用製品   0.2   %   4.7   % 磁気応用製品   1.0   %   8.4   % エナジー応用製品   27.3   %   25.7   % セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 (受動部品セグメント) 受動部品セグメントは、①コンデンサ ②インダクティブデバイス ③その他受動部品で構成され、売上高は593,201百万円(前連結会計年度559,639百万円、前連結会計年度比6.0%増)、セグメント利益は41,831百万円(同34,072百万円、同比22.8%増)、セグメント資産は1,007,684百万円(同948,865百万円、同比6.2%増)となりました。 当セグメントの概況を事業別にみますと、次のとおりです。 コンデンサは、セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ及びフィルムコンデンサから構成され、売上高は、257,472百万円(同234,260百万円、同比9.9%増)となりました。インダクティブデバイスの売上高は、216,210百万円(同204,282百万円、同比5.8%増)となりました。その他受動部品は、高周波部品及び圧電材料部品・回路保護部品で構成されており、売上高は、119,518百万円(同121,097百万円、同比1.3%減)となりました。 セラミックコンデンサは、自動車市場及び産業機器向け販売が増加し増収ながら、平均売価低下の影響もあり減益となりました。アルミ電解コンデンサ及びフィルムコンデンサは、再生エネルギー向けやAIサーバー向け等の産業機器市場向けの販売が増加し増収、事業ポートフォリオマネジメントの一環として、上期を中心に構造改革費用28億円を計上しながらも増益となりました。 インダクティブデバイスは、自動車市場向けおよび産業機器市場向けの販売が増加し増収ながら、製品ミックスの悪化もあり若干の減益となりました。 高周波部品は、ICT市場向けおよび産業機器市場向けの販売が減少したものの、収益は改善しております。圧電材料部品・回路保護部品は、産業機器向けの販売が増加し増収増益となっています。 (センサ応用製品セグメント) センサ応用製品セグメントは、温度・圧力センサ、磁気センサ、MEMSセンサで構成され、売上高は224,623百万円(同189,472百万円、同比18.6%増)、セグメント利益は20,748百万円(同4,983百万円、同比316.4%増)、セグメント資産は420,745百万円(同399,595百万円、同比5.3%増)となりました。 温度・圧力センサは、自動車市場向け販売が増加し増収ながら、製品ミックスの悪化等により減益となりました。 磁気センサは、TMRセンサにおいてスマートフォン向けの販売が増加、また自動車向けの販売も増加し、磁気センサ全体で増収増益となりました。 MEMSセンサは、マイクロフォンがICT市場向けの販売が増加していることに加え、モーションセンサが産業機器向けで販売増加となり、MEMSセンサ全体で増収、前連結会計年度の赤字から黒字転換し、センサ全体の収益向上に大きく貢献しました。 (磁気応用製品セグメント) 磁気応用製品セグメントは、HDD用ヘッド、HDD用サスペンション、マグネットで構成され、売上高は262,903百万円(同223,637百万円、同比17.6%増)、セグメント利益は26,951百万円(同3,377百万円、同比698.1%増)、セグメント資産は613,605百万円(同530,045百万円、同比15.8%増)となりました。 HDD用ヘッド、HDD用サスペンションにおいては、データセンター向けニアライン用HDD向けの販売数量がHDD用ヘッドで約14%、HDD用サスペンションで約35%の増加となり、大幅な増収増益となりました。 マグネットは自動車市場向けの販売が増加し増収、品質改善等のコスト改善効果もあり赤字が縮小しています。 (エナジー応用製品セグメント) エナジー応用製品セグメントは、エナジーデバイス(二次電池)、電源で構成され、売上高は1,370,304百万円(同1,176,499百万円、同比16.5%増)、セグメント利益は246,682百万円(同234,448百万円、同比5.2%増)、セグメント資産は2,686,182百万円(同1,944,197百万円、同比38.2%増)となりました。 エナジーデバイス(二次電池)においては、スマートフォン向け小型電池が新モデルの販売効果等もあり増収、中型電池も産業機器市場向けの販売が増加し、二次電池全体で増収増益となりました。 産業機器用電源は、需要に緩やかな回復傾向がみられ増収増益となりました。 (その他) 4つの報告セグメントに属さないその他は、メカトロニクス(製造設備)、スマートフォン向けカメラモジュール用マイクロアクチュエータ等で構成され、売上高は53,789百万円(同55,559百万円、同比3.2%減)、セグメント損失は10,230百万円(同4,437百万円)、セグメント資産は97,296百万円(同68,657百万円、同比41.7%増)となりました。 メカトロニクスは、産業機器市場向けの販売が減少しました。 スマートフォン向けカメラモジュール用マイクロアクチュエータは、ICT市場向けの販売が増加しました。

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開示資料

出典

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