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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

三菱重工業

Mitsubishi Heavy Industries,Ltd.7011 · Prime · 機械

エネルギー・プラント・物流・防衛と広範な産業をカバーする総合重工業大手。火力・原子力発電から航空機エンジン、フォークリフト、戦闘機まで手掛ける。

概要

三菱重工業は、発電プラント、航空機、船舶、防衛装備、産業機械などを手掛ける日本の総合重機メーカーである。2026年3月期の売上収益計画は4兆9,742億円、純利益計画は3,321億円。従業員数は約7.9万人。エナジー、プラント・インフラ、物流・冷熱・ドライブシステム、航空・防衛・宇宙の4セグメントで構成され、エネルギー転換や防衛需要の高まりを追い風に成長を続ける。1917年に三菱造船として創業し、戦後の分割を経て1964年に三菱重工業として再統合された。

エナジーセグメントが売上の約4割を占める

エナジーセグメントは、火力発電システム、原子力発電システム、風力発電、航空機用エンジン、コンプレッサ、舶用機械などを扱う。2026年3月期のセグメント売上収益は2兆626億円(全体の約41%)、事業利益は2,672億円と最大の収益源である。主力のGTCC(ガスタービンコンバインドサイクル)発電設備は、低炭素化とデータセンター需要の拡大を背景に受注が増加している。原子力発電システムでは軽水炉と燃料サイクル関連機器を手掛け、国内の再稼働需要に対応。風力発電システムでは陸上・洋上風車を供給する。これらの事業は、三菱パワー(株)やMitsubishi Power Americasなどグループ会社を通じてグローバルに展開している。

航空・防衛・宇宙は防衛装備と民間機部品で成長

航空・防衛・宇宙セグメントは、防衛航空機(F-35戦闘機の最終組み立て、F-2)、飛しょう体(地対空ミサイル)、艦艇(護衛艦・潜水艦)、民間航空機(ボーイング787主翼・中央翼)、宇宙機器(H-IIAロケット、人工衛星)などを手掛ける。2026年3月期の売上収益は1兆3,938億円(前年比+35.2%)、事業利益は1,515億円。受注高は1兆9,294億円と、豪州向けフリゲート艦の大型受注や飛しょう体・防衛航空機の増加が牽引する。日本の防衛費増額を追い風に、政府向け装備品の需要が拡大している。民間航空機部品では、ボーイングの国際分業に参画し、長期的な生産契約を有する。

プラント・インフラと物流・冷熱が収益の厚みを支える

プラント・インフラセグメントは、製鉄機械、商船(LNG運搬船など)、エンジニアリング(交通システム、化学プラント、CO2回収プラント)、環境設備、機械システム(紙工機械、ITS)を扱う。2026年3月期の売上収益は8,808億円、事業利益841億円。肥料プラントやCO2回収プラントの大型受注が寄与している。物流・冷熱・ドライブシステムセグメントは、冷熱製品(ビル用マルチエアコン、冷凍ショーケース、ヒートポンプ給湯機)、エンジン(建設機械・発電機用ディーゼルエンジン)、ターボチャージャ、カーエアコンを中心とする。売上収益6,308億円、事業利益330億円。中国の不動産市況低迷で冷熱製品が減少したが、データセンター向けエンジンなどが堅調に推移した。

38の国と地域に展開するグローバルな生産・販売網

三菱重工業は、日本国内に主要製作所(長崎、神戸、広島、三原など)を持つほか、米国、欧州、インド、東南アジアなどに生産・サービス拠点を有する。海外子会社としては、Mitsubishi Power Americas(米国)、Mitsubishi Power India Private Limited、Pratt & Whitney Power Systemsを買収したMitsubishi Power Aero LLC(米国)、Primetals Technologies(英国)などが挙げられる。連結子会社は国内外に多数あり、売上収益の約半分は海外向けである。地域別の内訳は、日本が約55%、北米・中南米が約20%、アジア・オセアニアが約15%、欧州・中東・アフリカが約10%。

業界の中での役割は重工業製品の設計・製造・販売・サービスを行う総合エンジニアリング企業にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
5.0兆円
税引前利益
4,747億円
利益率
9.5%
純利益
3,321億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2018/3
事業売上構成比利益利益率
日本1.9兆円45.8%
アジア6,931億円16.9%
アメリカ6,303億円15.3%
欧州4,404億円10.7%
中南米1,469億円3.6%
中東1,444億円3.5%
アフリカ995億円2.4%
その他751億円1.8%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01エナジー主力

火力発電システム(GTCC、スチームパワー)、原子力発電システム(軽水炉、燃料サイクル)、風力発電、航空機用エンジン、コンプレッサ、舶用機械等の設計・製造・販売・サービス・据付。電力会社や航空会社向けに発電・推進機器を供給。

主な製品・サービス5
火力発電システム
ガスタービンコンバインドサイクル(GTCC)発電設備や石炭・ガス焚きボイラ等の大型発電プラント。
原子力発電システム
軽水炉原子力発電所の設計・製造・保守、原子燃料サイクル関連設備。
風力発電システム
陸上・洋上風力発電用風車の設計・製造・据付。
航空機用エンジン
民間航空機向けジェットエンジン(ボーイング787等)の製造・販売・保守。
コンプレッサ
産業用・プラント用の遠心・軸流圧縮機。

02プラント・インフラ主力

製鉄機械、商船、エンジニアリング(交通システム・化学プラント)、環境設備、紙工機械、ITS、試験装置等の設計・製造・販売・サービス・据付。鉄鋼・輸送・環境分野の設備を提供。

主な製品・サービス4
製鉄機械
圧延機、連続鋳造設備等の鉄鋼製造プラント。
商船
LNG運搬船、客船、貨物船等の設計・建造。
エンジニアリング(交通・化学)
鉄道信号システム、化学プラント設備等のエンジニアリング。
環境設備
排ガス処理、水処理等の環境関連プラント。

03物流・冷熱・ドライブシステム主力

冷熱製品(業務用エアコン、冷凍機)、エンジン(産業用・車両用)、ターボチャージャ、カーエアコン等の設計・製造・販売・サービス・据付。物流・運輸・空調市場向け。

主な製品・サービス4
冷熱製品
ビル用マルチエアコン、冷凍・冷蔵ショーケース、ヒートポンプ給湯機等。
エンジン
建設機械・発電機・船舶用ディーゼルエンジン。
ターボチャージャ
自動車・産業用エンジン向け過給機。
カーエアコン
自動車用空調システム。

04航空・防衛・宇宙主力

民間航空機(ボーイング787主翼等)、防衛航空機(F-35、F-2等)、飛しょう体、艦艇、特殊機械(魚雷)、特殊車両、宇宙機器(ロケット、衛星)の設計・製造・販売・サービス・据付。防衛省・航空宇宙関連顧客向け。

主な製品・サービス5
民間航空機
ボーイング787の主翼・中央翼等の航空機部品製造。
防衛航空機
戦闘機F-35の最終組み立て・部品製造、F-2戦闘機等。
飛しょう体
地対空ミサイル等の誘導弾システム。
艦艇
護衛艦、潜水艦の設計・建造。
宇宙機器
H-IIAロケット、人工衛星等の宇宙関連機器。

05その他(データセンター・エネルギーマネジメント等)その他

データセンター&エネルギーマネジメント事業等の成長分野、アセットビジネス。報告セグメントに含まれない新規事業。

製品と技術

ガスタービンコンバインドサイクル(GTCC)発電システム

三菱重工の火力発電の中核技術がGTCCである。ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせることで、従来の石炭火力より高効率でCO2排出量を低減できる。同社は世界最高クラスの1600℃級ガスタービン「Jシリーズ」を開発し、国内外の電力会社向けに納入している。GTCCはエナジーセグメントの売上を牽引する製品であり、データセンター需要の拡大や脱炭素化の流れを受けて受注が急増している。2026年3月期のGTCC関連売上は前年比で大きく伸び、同事業利益の増加に貢献した。また、生産プロセスの最適化により、品質を維持しながら生産能力を増強している。

原子力発電システムと燃料サイクル

三菱重工は軽水炉(PWR)原子力発電所の設計・製造・保守を手掛ける国内唯一の一貫メーカーである。原子力発電システムには、原子炉容器、蒸気発生器、制御棒駆動機構など主要機器のほか、原子燃料サイクル関連設備(再処理、MOX燃料加工など)も含む。2026年3月期は国内原子力発電所の再稼働に伴う定期検査や燃料交換工事、使用済み燃料処理施設の需要が増加し、同事業の売上・利益が拡大した。長崎カーボンニュートラルパークでは、将来の水素製造や小型モジュール炉(SMR)の研究開発も進めている。

F-35戦闘機の最終組み立てと防衛航空機

航空・防衛・宇宙セグメントにおいて、三菱重工は米国ロッキード・マーチン社のF-35戦闘機の日本向け最終組み立て・検査を担う。名古屋航空宇宙システム製作所でF-35Aの最終組み立てラインを運営し、部品製造も行う。また、F-2戦闘機の生産・改修も手掛ける。防衛航空機では、次期戦闘機(GCAP)の開発にも参画している。2026年3月期はF-35関連の生産量増加やF-2の改修需要が売上増に寄与した。艦艇では、護衛艦「もがみ型」や潜水艦「たいげい型」の建造、豪州向けフリゲート艦の設計・建造も進行中である。

ボーイング787の主翼製造と民間航空機部品

三菱重工は民間航空機分野で、ボーイング787ドリームライナーの主翼と中央翼の設計・製造を担当する。複合材を使用した大型構造部品の生産技術は同社の強みであり、名古屋航空宇宙システム製作所で一貫生産している。787の生産レート引き上げに伴い、2026年3月期の民間航空機部品売上は前年比で増加した。また、ボーイング777XやエアバスA320neo向け部品も手掛ける。航空機用エンジンでは、ボーイング787向けGEnxエンジンの部品製造や、国際共同開発エンジン(PW1000Gなど)にも参加している。

冷熱製品と産業エンジン・ターボチャージャ

物流・冷熱・ドライブシステムセグメントの主力製品は、ビル用マルチエアコン、冷凍・冷蔵ショーケース、ヒートポンプ給湯機などの冷熱製品である。三菱重工サーマルシステムズが手掛けるエアコンは、業務用ビルや工場向けに強みを持つ。2026年3月期は中国市場の低迷や欧州ヒートポンプ需要の停滞で減収となったが、データセンター向け冷却システムの需要開拓を進めている。産業用エンジンでは、建設機械・発電機・船舶向けディーゼルエンジンを製造。ターボチャージャは、自動車や産業エンジン向けに供給し、国内外のエンジンメーカーに採用されている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

機械のなかでの位置

国内重電・機械最大手、防衛も強化

三菱重工業は、電力システム、交通・輸送、防衛宇宙、機械・インフラなど幅広い事業を保有し、国内機械業界で最大の売上高を誇る総合重工業メーカーである。同社は国内では住友重機械工業や日本製鋼所などと直接競合するが、売上規模では圧倒的に大きく、事業領域も多岐にわたる。特にガスタービンや発電プラントで世界有数のシェアを持ち、防衛分野では政府との契約に基づく安定収益を確保している。近年は脱炭素関連の水素アンモニア発電や防衛予算の拡大を追い風に、受注が拡大している。

強み

  • 売上高約4.6兆円で国内機械業界で圧倒的な首位.
  • 電力、交通、防衛、機械など多角化しリスク分散.
  • 世界中に販売網・生産拠点を持ち、海外売上比率が高い.
  • 燃焼技術や水素・アンモニア発電など先端技術に強み.

課題

  • 多事業展開で非効率なセグメントもあり、選択と集中が必要.
  • 国内の高コスト体質が海外メーカーとの競争で不利.
  • 防衛輸出や予算変動の影響を受けやすい.

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

専用機・建機・農機の時価総額近傍。太字が三菱重工業

時価総額で並べると、掲載7社のなかで2番目にあたる。

#企業時価総額PER
16501日立製作所24.2兆円30.2倍
27011三菱重工業12.6兆円53.4倍
36301小松製作所6.9兆円17.9倍
46367ダイキン工業6.1兆円22.1倍
56326クボタ3.4兆円12.5倍
66594ニデック3.0兆円23.6倍
77013IHI2.8兆円17.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(専用機・建機・農機)に従っています。

会社の歴史

沿革 29件

三菱造船として創業した1917年

三菱重工業の起源は、1917年10月に三菱合資会社から造船部門を引き継ぎ設立された三菱造船株式会社である。当時は商船や軍艦の建造を主な事業とし、日本の重工業化を支えた。1934年4月には商号を三菱重工業株式会社に変更し、事業範囲を船舶から陸上機械や航空機へと拡大した。戦前期には航空機エンジンや戦闘機の生産も手掛けるようになり、総合重機メーカーとしての基盤を築いた。

戦後、過度経済力集中排除法により3社に分割された1950年

第二次世界大戦後、連合国軍総司令部(GHQ)の過度経済力集中排除法により、三菱重工業は1950年1月に3社に分割された。東日本重工業、中日本重工業、西日本重工業の3社として再出発し、それぞれが独立した経営を行った。同年5月には東京・大阪の証券取引所に株式を上場した。分割後も各社は旧三菱の技術とブランドを引き継ぎ、造船、機械、航空機などの事業を継続した。

1964年の合併による三菱重工業の再統合

1950年代後半から業界再編の動きが進み、1964年6月に新三菱重工業(旧中日本)、三菱日本重工業(旧東日本)、三菱造船(旧西日本)の3社が合併し、再び三菱重工業株式会社として統合された。商号は三菱重工業、本社は東京都千代田区に置かれた。この再統合により、分割前の総合力を取り戻し、戦後の高度経済成長期に船舶、発電プラント、化学プラントなどの大型案件を手掛けるようになった。

自動車部門を三菱自動車工業へ譲渡した1970年

1970年6月、三菱重工業は自動車部門の営業を三菱自動車工業株式会社へ譲渡した。これにより、乗用車やトラックの製造から撤退し、重工業に専念する事業構造へと転換した。その後、1970年代から1980年代にかけては、原子力発電、航空機用エンジン、宇宙機器などの先端分野に進出。1979年には米国にMitsubishi Heavy Industries Americaを設立し、海外展開を本格化させた。

21世紀初頭の事業再編とパワーシステムズの統合

2000年代に入り、三菱重工業は事業ポートフォリオの見直しを進めた。2001年には米国にMitsubishi Power Systemsを設立し、発電事業を強化。2007年にはオランダにMHI International Investment B.V.を設立した。2013年には日本輸送機を連結子会社化し、フォークリフト事業をニチユ三菱フォークリフト(後のロジスネクスト)として統合。2014年には日立製作所との合弁で三菱日立パワーシステムズ(現三菱パワー)を設立し、火力発電事業を集約した。同時期、Pratt & Whitney Power Systemsを買収し、ガスタービン事業を拡大した。

近年の組織再編と成長戦略の推進

2015年には監査等委員会設置会社へ移行。2016年にはエンジン&ターボチャージャ事業やサーマルシステムズ事業を分社化し、子会社として独立させた。2020年代に入り、中期経営計画「2024事業計画」を策定し、「伸長事業」(エナジー・防衛)と「成長領域」(データセンター・エネルギーマネジメント)に注力。2025年には「高利益体質と成長投資の好循環」を掲げ、ITO(Innovative Total Optimization)を推進している。2026年3月期には売上収益5兆円、事業利益率8%超の目標を掲げ、一部を前倒し達成した。

年表29件を開く

1910年代

  • 1917年10月三菱合資会社から同社造船部所属業務の一切を引き継ぎ三菱造船㈱を設立

1930年代

  • 1934年4月商号変更商号を三菱重工業㈱に変更

1950年代

  • 1950年1月創業過度経済力集中排除法により、3社に分割され、それぞれ中日本重工業㈱、東日本重工業㈱、西日本重工業㈱の商号をもって新発足
  • 三菱造船㈱
  • 1950年1月創業西日本重工業㈱の商号をもって本社を東京都中央区に置き発足
  • 1950年5月上場東京、大阪各証券取引所に株式を上場(以後、1950年8月までに福岡、札幌及び名古屋の各証券取引所に株式を上場)
  • 1952年5月本社を東京都港区に移転
  • 1958年4月商号変更商号を三菱造船㈱に変更
  • 本社を東京都千代田区に移転

1960年代

  • 1964年6月創業新三菱重工業㈱、三菱日本重工業㈱及び三菱造船㈱が合併し、三菱重工業㈱の商号をもって本社を東京都千代田区に置き発足
  • 1968年12月菱重環境エンジニアリング㈱(現 三菱重工機械システム㈱)を設立

1970年代

  • 1970年6月自動車部門の営業を三菱自動車工業㈱へ譲渡
  • 1976年2月重工環境サービス㈱(現 三菱重工環境・化学エンジニアリング㈱)を設立
  • 1977年10月MHIディーゼルサービス㈱(現 三菱重工マリンマシナリ㈱)を設立
  • 1979年7月創業米国にMitsubishi Heavy Industries America, Inc.を設立

1980年代

  • 1988年4月エム・エイチ・アイ・ターボテクノ㈱(現 三菱重工コンプレッサ㈱)を設立

1990年代

  • 1995年1月M&A三菱原子力工業㈱を合併

2000年代

  • 2001年4月創業米国にMitsubishi Power Systems, Inc.(現 Mitsubishi Power Americas, Inc.)を設立
  • 2003年5月本社を東京都港区に移転
  • 2007年3月創業オランダにMHI International Investment B.V.を設立

2010年代

  • 2011年9月創業インドにMitsubishi Power Systems India Private Limited(現 Mitsubishi Power India Private Limited)を設立
  • 2013年4月日本輸送機㈱を連結子会社とし、ニチユ三菱フォークリフト㈱(現 ㈱ロジスネクスト)として営業開始
  • 2013年5月Pratt & Whitney Power Systems, Inc.(米国)を連結子会社とし、PW Power Systems, Inc.(現Mitsubishi Power Aero LLC)として営業開始
  • 2014年2月三菱日立パワーシステムズ㈱(現 三菱パワー㈱)が営業開始
  • 2014年10月三菱重工航空エンジン㈱が営業開始
  • 2015年1月Primetals Technologies, Limited(英国)が営業開始
  • 2015年6月監査等委員会設置会社へ移行
  • 2016年7月三菱重工エンジン&ターボチャージャ㈱が営業開始
  • 2016年10月三菱重工サーマルシステムズ㈱が営業開始

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で78,793人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,072万円で、9期前と比べて+26.5%平均年齢は42.3歳、平均勤続年数は18.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数
2017年3月82,728
2018年3月80,652
2019年3月84840.117.080,744
2020年3月86840.717.681,631
2021年3月86041.318.179,974
2022年3月86441.618.577,991
2023年3月91942.118.876,859
2024年3月96642.419.077,697
2025年3月1,01842.518.977,274
2026年3月1,07242.318.578,793

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率2.9%
縦線は目安の30%
男性育休取得率90.2%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)74.9%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社43(国内 21 / 海外 22、うち連結子会社 18) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社 — 東京都 千代田区986億円
高砂製作所 — 兵庫県 高砂市872億円
エナジー
神戸造船所 — 神戸市兵庫区748億円
エナジー、航空・防衛・宇宙
エナジー — Mitsubishi Power Americas,Inc. (Florida, U.S.A.)615億円
名古屋誘導推進 システム製作所 — 愛知県小牧市547億円
航空・防衛・宇宙
名古屋航空宇宙 システム製作所 — 名古屋市港区515億円
航空・防衛・宇宙
長崎造船所 — 長崎県長崎市509億円
エナジー、プラント・インフラ 航空・防衛・宇宙
プラント・インフラ — Primetals Technologies, Ltd. (London,U.K.)407億円
エナジー — 三菱原子燃料㈱(茨城県 那珂郡東海村)221億円
エナジー、航空・防衛・宇宙 — 三菱重工航空エンジン㈱(愛知県小牧市)208億円
ほか16件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    三菱重工航空エンジン㈱
    愛知県 小牧市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    三菱重工コンプレッサ㈱
    広島市 西区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    三菱重工パワーインダストリー㈱
    横浜市 中区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    三菱重工マリンマシナリ㈱
    長崎市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Mitsubishi Power Aero LLC (注)2
    Connecticut, U.S.A. · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Mitsubishi Power Americas, Inc. (注)2
    Florida, U.S.A. · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Mitsubishi Power India Private Limited (注)2
    Delhi, India · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Mechanical Dynamics & Analysis LLC
    New York, U.S.A. · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    三菱重工環境・化学エンジニアリング㈱
    横浜市 西区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    三菱造船㈱
    東京都 港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    三菱重工機械システム㈱
    神戸市 兵庫区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    三菱重工交通・建設エンジニアリング㈱
    東京都 港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社31社を開く
  • Primetals Technologies, LimitedLondon, U.K.100%
  • 三菱重工サーマルシステムズ㈱東京都 千代田区100%
  • 三菱重工エンジン&ターボチャージャ㈱相模原市 中央区100%
  • 三菱重工冷熱㈱東京都 港区100%
  • 三菱重工海爾(青島)空調機有限公司中国 山東省55%
  • Mitsubishi Turbocharger and Engine Europe B.V.Almere, The- Netherlands100%
  • Mitsubishi Heavy Industries Air-Conditioning Europe, Ltd.Uxbridge, U.K.100%
  • Mitsubishi Turbocharger and Engine America, Inc.Illinois, U.S.A.100%
  • 三菱重工空調系統(上海)有限公司中国 上海市100%
  • 三菱重工マリタイムシステムズ㈱岡山県 玉野市100%
  • MHI RJ Aviation Inc.West- Virginia, U.S.A.100%
  • Concentric, LLC (注)3Texas, U.S.A.100%
  • MHI International Investment B.V. (注)2Amsterdam, The- Netherlands100%
  • 三菱重工業(中国)有限公司中国 北京市100%
  • Mitsubishi Heavy Industries India Private LimitedDelhi, India100%
  • Mitsubishi Heavy Industries Asia Pacific Pte. Ltd.Singapore100%
  • Mitsubishi Heavy Industries America, Inc. (注)2Texas, U.S.A.100%
  • Mitsubishi Heavy Industries EMEA, Ltd.London, U.K.100%
  • Mitsubishi Heavy Industries (Thailand) Limited.Bangkok, Thailand100%
  • 三菱重工業(上海)有限公司中国 上海市100%
  • 日立三菱水力㈱東京都 港区20%
  • ㈱放電精密加工研究所(注)4横浜市 港北区35%
  • 三菱ジェネレーター㈱神戸市 兵庫区49%
  • 日本建設工業㈱東京都 中央区30%
  • Framatome S.A.S.Courbevoie, France20%
  • 東方菱日鍋炉有限公司中国 浙江省45%
  • 三菱マヒンドラ農機㈱松江市67%
  • JR西日本プロパティーズ㈱東京都 港区30%
  • 勿来IGCCパワー合同会社福島県 いわき市91%
  • 広野IGCCパワー合同会社福島県 双葉郡92%
  • ㈱菱友システムズ(注)4東京都 港区32%
国際子会社 (GLEIF登録 19社)
  • AEMHI MOBILITY ENGINEERING SERVICES L.L.C
  • QAMHI Mobility Services
  • USMitsubishi Heavy Industries America, Inc.
  • FILogisnext Europe Oy
  • INMITSUBISHI POWER INDIA PRIVATE LIMITED
  • SGMHI CAPITAL ASIA PACIFIC PRIVATE LTD.
  • NLMitsubishi Logisnext Europe B.V.
  • GBMITSUBISHI POWER EUROPE, LTD.
  • GBMITSUBISHI HEAVY INDUSTRIES AIR-CONDITIONING EUROPE, LTD.
  • GBPRIMETALS TECHNOLOGIES FINANCIAL SERVICES LIMITED
  • GBPRIMETALS TECHNOLOGIES, LIMITED
  • MXPRIMETALS TECHNOLOGIES MEXICO S DE RL DE CV

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    経済安全保障重要技術育成プログラム/航空機の設計・製造・認証等のデジタル技術を用いた開発製造プロセス高度化技術の開発・実証航空機の設計、認証、生産プロセスの革新とプロセス統合
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2023-08-23
    42.3億円
  • 調達
    グリーンイノベーション基金事業/燃料アンモニアサプライチェーンの構築アンモニアの発電利用における高混焼化・専焼化石炭ボイラにおけるアンモニア高混焼技術(専焼技術含む)の開発・実証/アンモニア専焼バーナを活用した火力発電所における高混焼実機実証
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2022-02-22
    17.5億円
  • 調達
    長崎税関監視艇
    財務省 · 2017-03-27
    14.7億円
  • 調達
    【訂正】平成29年度 名古屋港浚渫兼油回収船「清龍丸」中間検査修理
    国土交通省 · 2017-05-12
    6.4億円
  • 調達
    平成30年度 名古屋港浚渫兼油回収船「清龍丸」中間検査修理
    国土交通省 · 2018-04-27
    6.2億円
  • 調達
    次世代火力発電等技術開発次世代火力発電基盤技術開発機動性に優れる広負荷帯高効率ガスータビン複合発電の要素研究
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2018-09-13
    4.6億円
  • 調達
    潜水艦用主電動機の小型化に関する研究
    防衛省 · 2023-07-10
    3.9億円
  • 調達
    補給艦の基本設計に関する基礎資料作成
    防衛省 · 2024-03-19
    2.7億円
  • 調達
    IoTを活用した新産業モデル創出基盤整備事業研究開発項目[4]次世代航空機運航支援システムの開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2017-11-28
    2.1億円
  • 調達
    電力系統の混雑緩和のための分散型エネルギーリソース制御技術開発電力系統の混雑緩和のための分散型エネルギーリソース制御技術開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2022-08-03
    1.8億円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は5.0兆円税引前利益4,747億円前期と比べると増収増益で、売上が+14.1%、利益が+34.8%。

売上高
+14.1%
5.0兆円
税引前利益
+34.8%
4,747億円
純利益
+35.3%
3,321億円
利益率
9.5%
前期比 +1.5%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高5.4兆円5.0兆円
純利益3,800億円3,321億円
1株あたり配当¥29¥29

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は1.2兆円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+21.4%。

対象期間売上高兆円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q1.26641
2024年1Q0.98532
2024年2Q1.09387
2024年3Q1.19462
2024年4Q1.40839
2025年2Q2.301,071
2025年4Q2.061,383
2026年2Q2.111,149
2026年4Q2.862,172
2027年1Q1.191,347

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は2.8兆円から5.0兆円へ1.8倍に増えた。税引前利益率は5.3%から9.5%になった。純利益は5期連続で増加。

決算期売上高兆円税引前利益億円税引前利益率%純利益億円
2013年3月2.821,4905.3973
2014年3月3.351,8325.51,604
この期から会計基準が日本基準からIFRSに変わりました。前後の数値は単純に比較できません
2015年3月3.992,7486.91,104
2016年3月4.052,7256.7638
2017年3月3.911,2433.2877
2018年3月4.093921.0−73
2019年3月4.081,9514.81,103
2020年3月4.04−327−0.8871
2021年3月3.704941.3406
2022年3月3.861,7374.51,135
2023年3月4.201,9114.51,305
2024年3月4.663,1526.82,220
2025年3月4.363,5218.12,454
2026年3月4.974,7479.53,321

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。この会社の連結損益計算書には営業利益の段がないため、税引前利益を利益として並べています。

利益の構造

2026年3月期

売上高5.0兆円のうち、税引前利益として残るのは4,747億円9.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は3,321億円、売上の6.7%にあたる。税引前利益率は業種中央値8.6%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金78.2%3.9兆円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金12.7%6,328億円
  • 税引前利益費用を引いたあとに残った本業の利益9.5%4,747億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
21.8%
売上から原価を引いて残る割合
税引前利益率業種比+0.9pt
9.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.3pt
6.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+4.5pt
12.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが9,426億円、投資CFが−492億円で、差し引きのフリーCFは8,934億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は1.3兆円で、売上の3.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高兆円
2013年3月2,884−767−1,5422,1170.32
2014年3月2,962−1,516−1,3671,4460.37
2015年3月2,128−1,741−4593870.36
2016年3月2,700−2,625−231750.30
2017年3月95987−1,6211,0460.24
2018年3月4,058−2,382−1,1231,6760.30
2019年3月4,203−1,619−2,7102,5840.28
2020年3月4,526−2,396−2,0452,1300.28
2021年3月−949−1,8222,217−2,7710.25
2022年3月2,856163−2,5583,0190.31
2023年3月809−456−1893530.35
2024年3月3,312−1,310−1,5892,0020.43
2025年3月5,305−1,877−1,1413,4280.66
2026年3月9,426−492−2,7468,9341.33

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は8.3兆円。このうち返さなくてよい自己資本が3.1兆円で、自己資本比率は37.4%(業種中央値65.3%より薄い)

決算期総資産兆円自己資本兆円負債兆円自己資本比率%
2013年3月3.941.432.5035.0
2014年3月4.891.773.1131.6
2015年3月5.522.123.4032.3
2016年3月5.502.003.5030.5
2017年3月5.251.403.8426.8
2018年3月5.251.403.8526.6
2019年3月5.241.413.8326.9
2020年3月4.991.223.7724.4
2021年3月4.811.373.4428.4
2022年3月5.121.583.5430.8
2023年3月5.471.743.7331.8
2024年3月6.262.244.0135.9
2025年3月6.662.354.1935.2
2026年3月8.273.095.0437.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
1.3兆円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1.9兆円
過去の利益の積み上がり
負債合計
5.0兆円
いつか返す必要があるお金

業界内での比較

機械 209社との比較

同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率209社中31位あたり、逆に低いのは配当利回り209社中195位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
12.2%/中央値 7.7%
P25 4.7%P75 11.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
/中央値 8.6%
P25 4.8%P75 12.6%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
37.4%/中央値 65.3%
P25 51.4%P75 75.3%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
14.1%/中央値 3.9%
P25 -1.7%P75 9.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.8%/中央値 2.9%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,724で、1年前と比べて+1.1%過去52週の値幅のなかでは18%の位置にある。

¥3,724-3.4%1ヶ月-9.0%1年+1.1%時価総額12.6兆円
過去52週の値幅
安値¥3,404高値¥5,208

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)53.4倍
PER (会社予想)32.9倍
PBR3.95倍
配当利回り0.78%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1カ月で株価は0.05%上昇とほぼ横ばい。ただし8月4日に4091円まで急伸した後、21日には3932円と反落し、25日線3976円を約1%下回って推移。52週高値5208円からは約25%低い水準にあり、戻り待ちの売り圧力が意識される。週足では75日線3903円を上回っており、中期的な下値支持は機能している。出来高は8月4日に5586万株と急増したが、その後は減少傾向で、上昇局面での買いの勢いは弱まっている。RSIは56.4と中立圏で、方向感に欠ける展開。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 15/100)

PERは56.39倍と業界平均23.18倍を大幅に上回り、予想PERも34.8倍と依然高水準。PBRは4.17倍で業界平均1.54倍を約2.7倍上回り、資産面からも割高。配当利回りは0.74%と業界平均2.66%を大きく下回り、株主還元は弱い。ROEは12.22%と収益性はまずまずだが、市場が期待する成長を織り込み過ぎ。利益は増加傾向にあるが、現在の株価水準は業績改善を大幅に先行し、割高と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)53.4倍22.7倍
PER (予想)32.9倍
PBR3.95倍1.50倍
ROE12.2%7.0%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

エネルギー転換に伴うガスタービン需要の高まりと、防衛予算拡大による受注増が期待される。強気派は、大型設備の受注好調と収益性改善、株主還元の強化を評価。一方、弱気派は、防衛事業の不透明さ、コスト上昇や為替変動、プロジェクト管理リスクを懸念する。ROEは12%を超え、PBRは4.4倍と評価が高い。

プラスに働く材料7
  • エネルギー転換需要

    ガスタービンや水素関連の需要拡大。

  • 防衛事業の成長

    防衛予算増で受注拡大が期待。

  • 収益性改善

    2026年3月期は増益計画。

  • 売上高4.97兆円へ14.1%増収通年影響

    売上高は前期比6,131億円増の4.97兆円、増収率14.1%と高い

  • 純利益3,321億円、35.3%増益通年影響

    純利益は前期比867億円増の3,321億円、増益率35.3%と大幅

  • 予想PER35.8倍へ改善決算発表後影響

    実績PER57.8倍に対し予想PER35.8倍、増益期待でバリュエーション改善

  • 外国人保有46.1%の厚い需給継続影響

    外国人持株比率は46.1%と高く、海外資金の安定需要

マイナスに働く材料7
  • 防衛事業の不透明性

    政策や予算変更で業績変動のリスク。

  • コスト増と為替変動

    原材料高や円高が収益を圧迫。

  • 高評価で逆風時リスク

    PBR4.4倍と過熱感。

  • 実績PER57.8倍の高評価決算発表後影響

    実績PERは57.8倍、予想PER35.8倍に収束しなければ修正

  • ROE12.2%とPBR4.4倍のかい離継続影響

    PBR4.4倍に対しROE12.2%、資本効率改善が伴わないと過大評価

  • 配当利回り0.72%と還元薄継続影響

    配当利回り0.72%と低く、株主への利益還元が限定的

  • 株価上昇率2.73%と出遅れ不定影響

    1年間の株価上昇率は2.73%と低調、モメンタムが弱い

次の決算で確かめる点
受注残高
将来の売上につながる受注の状況。
防衛事業売上高
成長期待の柱の進捗を確認。
営業利益率
収益改善計画の達成度合い。
エネルギー関連売上高
ガスタービン等の需要動向。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり29で、前期から+8.7%いまの株価に対する利回りは0.78%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥29
1株あたり
配当利回り
0.78%
いまの株価に対して
配当性向
36.9%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月12
2018年3月120.0137.2
2019年3月138.345.4
2020年3月1515.4
2021年3月8−50.024.0
2022年3月1033.329.8
2023年3月1330.044.3
2024年3月2053.843.9
2025年3月2315.064.5
2026年3月258.736.9

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥29

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ591,968人。区分でいちばん多いのは外国法人46.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が30.3%を占め、残る69.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
外国法人27.929.930.838.042.346.1
金融機関32.431.331.330.829.226.5
個人・その他28.329.028.824.322.521.9
事業法人7.16.55.64.44.03.7
証券会社4.33.23.52.51.91.7
自己株式0.10.10.10.10.10.1
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)15.68
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)5.23
03THE BANK OF NEW YORK MELLON AS DEPOSITARY BANK FOR DEPOSITARY RECEIPT HOLDERS (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)3.40
04STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)3.19
05THE BANK OF NEW YORK MELLON AS DEPOSITARY BANK FOR DR HOLDERS (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.69
06GOVERNMENT OF NORWAY (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)1.53
07明治安田生命保険相互会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)1.44
08JP MORGAN CHASE BANK 385781 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.39
09BNYM AS AGT/CLTS 10 PERCENT (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.18
10三菱重工持株会1.02

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+241%、1株純資産は14期で+124%。直近期のROEは12.2%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月294117.418.429.4
2014年3月4784,60011.012.5153.2
2015年3月3295,3066.520.1197.3
2016年3月1905,0033.722.01268.9
2017年3月2614,1825.117.1
2018年3月−224,153−0.519.4137.2
2019年3月3294,2057.914.045.4
2020年3月263636.610.5
2021年3月124063.128.524.0
2022年3月344707.711.929.8
2023年3月395187.912.644.3
2024年3月6666811.121.943.9
2025年3月7369910.734.664.5
2026年3月9991912.242.736.9

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

13名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は13名。

氏名役職年齢保有株数
泉澤清次取締役会長693,981
伊藤栄作取締役社長(代表取締役)CEO ※1621,787
末松正之取締役(代表取締役)常務執行役員 CSO ※2 兼 ドメインCEO インダストリアル・ソリューションドメイン長63840
西尾浩取締役(代表取締役)執行役員 CFO ※35862
小林健取締役77244
平野信行取締役74388
古澤満宏取締役7070
藤沢昌之取締役 常勤監査等委員66871
小澤壽人取締役 常勤監査等委員641,298
鵜浦博夫取締役 監査等委員77445
森川典子取締役 監査等委員6764
井伊雅子取締役 監査等委員6382
残りの役員1名を開く
氏名役職年齢
岡伸浩63

ニュース

AI解説

今日の重要ニュースより

「今日の重要ニュース」で三菱重工業を取り上げた解説を、新しい順に並べている。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,125字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループでは、多くの事業において当社及び関係会社が連携して設計、製造、販売、サービス及び据付け等を行っており、当社グループの主な事業内容と当社又は主な関係会社の当該事業における位置付け及びセグメントとの関連は次のとおりである。 なお、次の4セグメント等は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記」に掲げる報告セグメント等の区分と同一である。 (エナジー) 当セグメントにおいては、火力発電システム(GTCC※1、スチームパワー)、原子力発電システム(軽水炉、原子燃料サイクル、新分野)、風力発電システム、航空機用エンジン、コンプレッサ、舶用機械等の設計、製造、販売、サービス及び据付け等を行っている。 ※1  Gas Turbine Combined Cycle [主な関係会社] 三菱重工航空エンジン㈱、三菱重工コンプレッサ㈱、三菱重工マリンマシナリ㈱、Mitsubishi Power Aero LLC、Mitsubishi Power Americas, Inc.、Mitsubishi Power India Private Limited (プラント・インフラ) 当セグメントにおいては、製鉄機械、商船、エンジニアリング(交通システム、化学プラント)、環境設備、機械システム(紙工機械、ITS※2、試験装置)等の設計、製造、販売、サービス及び据付け等を行っている。 ※2  Intelligent Transport Systems [主な関係会社] 三菱重工環境・化学エンジニアリング㈱、三菱造船㈱、三菱重工機械システム㈱、三菱重工交通・建設エンジニアリング㈱、Primetals Technologies, Limited (物流・冷熱・ドライブシステム) 当セグメントにおいては、冷熱製品、エンジン、ターボチャージャ、カーエアコン等の設計、製造、販売、サービス及び据付け等を行っている。 [主な関係会社] 三菱重工サーマルシステムズ㈱、三菱重工エンジン&ターボチャージャ㈱ (航空・防衛・宇宙) 当セグメントにおいては、民間航空機、防衛航空機、飛しょう体、艦艇、特殊機械(魚雷)、特殊車両、宇宙機器等の設計、製造、販売、サービス及び据付け等を行っている。 [主な関係会社] 三菱重工マリタイムシステムズ㈱、MHI RJ Aviation Inc. なお、報告セグメントに含まれないデータセンター&エネルギーマネジメント事業等の成長分野に関する事業及びアセットビジネス等は「その他」の区分に含めている。同区分の主な関係会社として、Concentric, LLCがある。
経営方針・対処すべき課題3,411字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 以下の記載事項のうち将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものである。 (1)経営方針・経営戦略等 ①当連結会計年度の経営環境 当社グループを取り巻く経営環境は、世界経済はAI関連投資等の拡大により、全体としては堅調な成長が続き、日本経済も、企業のデジタル関連投資や個人消費を中心に緩やかな回復基調を維持した。一方、経済政策の不確実性や中東情勢をはじめとする国際政治の不安定化などにより、先行きには引き続き不透明感が残る状況となった。 かかる経営環境下においても、当社グループは長い歴史の中で培われた技術に最先端の知見を取り入れ、変化する社会課題の解決に挑み、サステナブルで安全・安心・快適な社会と人々の豊かな暮らしの実現に貢献していく。 ②中期経営計画「2024事業計画」 2024年4月から開始した中期経営計画「2024事業計画」は、事業成長と収益力の更なる強化の両立に向け、「伸長事業」と「成長領域」を重点領域とし、「ポートフォリオ経営の強化」、「技術・人的基盤の強化」及び「MISSION NET ZEROの推進」に取り組んでいる。加えて、2025年5月には新たな経営方針として「高利益体質と成長投資の好循環」を掲げ、かつてないスピード感で「全体最適※1」と「領域拡大※2」に取り組む「Innovative Total Optimization(ITO)」を推進している。 2026年度における「売上収益5.7兆円以上」、「事業利益4,500億円以上(事業利益率8%以上)」、「ROE12%以上」等の目標に向けてITOの各種施策に取り組んでおり、当事業年度では、「事業利益率8%以上」と「ROE12%以上」を1年前倒しで達成した。 ※1  組織の連携を強化し、生産性の向上と収益力の強化を図る取組 ※2  より多くの地域や顧客にスピード感を持って新しい価値を提供する取組 ③「MISSION NET ZERO」に向けた取組 サステナブルで安全・安心な社会の実現に向け、MISSION NET ZEROに取り組んでおり、Scope1、2※3のCO2排出量を2030年に2014年比で50%削減するという目標に対して、2025年で43%削減(一部概算値を含む)を見込んでいる。これに加え、三原製作所では工場のカーボンニュートラル化を進めており、太陽光発電設備等の既存技術の導入にとどまらず、工場脱炭素化に向けた新たな技術の実証と導入を進めている。また、Scope3※3については当社のバリューチェーン全体からのCO2排出量削減(2019年比で、2030年に50%)が目標であり、この達成に向けて高砂水素パークや長崎カーボンニュートラルパークなどで様々なソリューションの開発・実証を進めている。 ※3  Scope1は当社のCO2直接排出を、Scope2は主に電気の使用に伴うCO2間接排出を、Scope3はScope1、Scope2以外の当社バリューチェーン全体でのCO2間接排出を示す。算定基準は温室効果ガス(GHG)排出量の算定と報告の国際基準であるGHGプロトコルに準じる。 (2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループを取り巻く事業環境は急速に変化している。国際政治の不安定化やサプライチェーンの寸断リスクの高まりに加え、多くの国でモノづくり産業基盤の弱体化が進んでいる。また、自然災害や労働力不足などの社会課題が顕在化する一方で、AIを中心とする技術のイノベーションは飛躍的に進展している。 こうした事業環境の下、当社グループとしては、課題解決に貢献できる領域が増え、これまで以上の事業機会が生まれる状況にある。 具体的には、安全・安心な社会の実現、エネルギーの安定供給、モノづくり産業基盤の再構築、社会インフラニーズの多様化、顧客のBCM※4強化、経済と環境の両立といった分野において、レジリエンスの観点からの事業機会が考えられる。これらの機会を確実に捉えるための成長戦略を立案しつつ、変化を上回るスピードで事業遂行能力を高めることが急務である。 このため、当社では、引き続きITOの「全体最適」と「領域拡大」の両輪による各種取組を加速し、人的基盤の強化とDXを進めながら、「伸長事業の着実な遂行」や「成長領域の事業化推進」に注力していく。 ※4  Business Continuity Management(事業継続マネジメント) ①伸長事業を中心としたITOの取組 エネルギー(GTCC※5・原子力)、防衛の分野では、旺盛な需要を背景に獲得した多くの受注について、高い品質を維持しながら、着実かつタイムリーに履行していく。 「全体最適」の縦軸の取組としては、GTCCの生産プロセスの最適化など、効率的で無駄のない体制で生産能力を増強する。また、横軸の取組としては、飛しょう体事業への他事業のノウハウやAIなどの活用により生産能力の向上を図るほか、豪州の次期汎用フリゲートプログラムやGTCC等で、海外プラント経験者やプラントエンジニアを事業部門の枠組を越えて初期段階から集中的に投入するなど、確実に工事を遂行していく。これらの「全体最適」の実践を通じて、高利益体質への変革を実現する。 さらに、「領域拡大」としては、長期的視点で固定観念にとらわれない新たな顧客価値の創造に挑戦するための成長投資にも取り組んでいく。 これらを進めるに当たっては、当社グループがこれまで培ってきた豊富な技術や経験、人的リソースを共通基盤として、部門や製品分野を越えて柔軟に活用することでシナジーを創出していく。 ※5  Gas Turbine Combined Cycle ②成長領域の事業化推進 データセンター関連市場は、生成AI・IoTの進展により需要が増加する一方、電力や冷却・配電等の設備供給の逼迫等が課題である。当社グループは、これらのシステムをモジュール化し、最適化したユーティリティの供給と、機器の保守・サービスの提供を行うことで、データセンターの稼働における効率と安定性の両立に貢献していく。また、高度セキュリティ環境の実現に対する顧客ニーズの高まりに合わせ、分散型のデジタルインフラに対応する製品の開発を推進する。 エナジートランジションに関しては、エネルギーセキュリティと産業競争力の維持を考慮する現実的な路線に進んでいる。当社グループは、CO2回収や次世代地熱発電向けORC※6等の製品開発を、経済合理性も兼ね備えたソリューション提供の観点で進め、S+3E※7の実現に注力する。 当社グループは、成長領域が社会のニーズに合わせて変わっていくと認識しており、広く「レジリエンス基盤領域」として対象を捉え、戦略を立案・推進していく。 ※6  Organic Rankine Cycle(有機ランキンサイクル) ※7  安全性(Safety)、電力の安定供給(Energy security)、経済性 (Economic efficiency)、環境(Environment) ③人的基盤の強化とDX推進 事業の確実な遂行と持続的な成長を支えるため、生産性向上と並行して、強固な人的基盤を構築していくことが不可欠である。人的リソースを着実に拡充するとともに、新たに加わる社員が早期に組織に適応し活躍できるよう、事業に応じた最適な教育を実施していく。 また、AIを活用した熟練技能の形式知化を推進し、当社グループの競争力の源泉であるモノづくりの技術・技能を次世代へ確実に伝承する。 さらに、様々な製品に応用可能な設計支援ITツールの活用やシステムの統廃合によって、業務のスピードアップとIT投資効率の最大化を両立する。 これらDX推進の中核となるDI※8人材を育成するため、レベル別の認定制度による成長の可視化、コミュニティ活動を通じた知見の共有、実践に引き続き取り組んでいく。 ※8  Digital Innovation 当社グループは、以上の諸施策を通じ、社会課題の解決に貢献していく。このように事業を発展し成長させていく上では、従来同様コンプライアンスが大前提であるとの認識の下で各種施策を進めていく。
事業等のリスク6,521字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループ(当社及び連結子会社)では、事業運営に重要な影響を及ぼし得るリスクを網羅的に抽出・可視化し、経営管理サイクルに生かすことができるよう毎年取りまとめている。抽出・可視化したリスクに対しては適切な対策をあらかじめ講じているが、これらのリスクの顕在化を完全に回避することは困難であり、リスクに留意しながら事業活動を進め、仮にリスクが顕在化した場合はその影響を最小化するよう努めている。また、抽出・可視化したリスクは事業機会の創出を考える契機としても活用している。 抽出・可視化したリスクには、中長期的に社会構造や事業環境に変化をもたらす可能性があるものも含まれている。当社グループは、それらの変化に対応できるよう、将来を見据えた対策をあらかじめ講じておかなければならないと認識している。 (1)主要なリスクを検討するプロセス 当社グループでは、事業遂行上のリスクを抽出・討議する経営管理プロセスを策定し、これに基づいてリスクの一覧化に取り組んでいる。リスク抽出では、今後10年間の事業運営において経営に重要な影響を及ぼし得るリスクを洗い出した上で、そのうち定量化可能なリスクについては、講じている対策の効果も踏まえ、影響額と発生確率を軸に以下のようなリスクマップに整理している。また、定量化が難しい定性的なリスクも抽出しているほか、経営陣へのヒアリングを通じて経営陣が重要と考えるリスクを特定・整理している。 これらを踏まえて、経営者が当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクを特定している。 ※リスクマップ(イメージ) (2)当社グループにおけるリスクマネジメント 当社グループでは、各種リスクを適切に管理するため、リスクの類型に応じた体制を整備し、責任の明確化を図っている。また、リスクを定期的に評価・分析し、必要な回避策又は低減策を講じるとともに、内部監査によりその実効性と妥当性を監査し、定期的に取締役会及び監査等委員会に報告している。加えて、重大リスクが顕在化した場合に備え、緊急時に迅速かつ的確な対応ができるよう速やかにトップへ情報を伝達する手段を確保し、また各事業部門に危機管理責任者を配置している。 また、当社グループでは、「事業リスクマネジメント憲章」でリスクマネジメントの対象・要領等を明確化し、これを遵守・実践しているほか、「事業リスクマネジメント委員会」においてトップマネジメントレベルでの重要リスク情報の共有や対応方針を協議することにより、経営幹部・事業部門・コーポレート部門の三者の役割分担と連携を明確化している。加えて、第1線(事業部門・事業会社による自律的な事業リスクマネジメントの実践)、第2線(コーポレート部門による個別案件のリスク審議等を通じた支援・監督)及び第3線(監査部門による事業リスクマネジメント・プロセスの有効性確認)がそれぞれの役割を十分発揮できるよう体制を整備し、グループ全体として事業リスクマネジメントに取り組んでいる。 なお、以下「(3)主要なリスク」の各項目において、当社グループが認識している主要なリスクやそれらに対してあらかじめ講じている具体的な対策を例示しているが、当社グループが講じている対策はこれらに限らず、主要なリスク以外のものも含め、各種リスクの類型や性質に応じてリスクを回避・低減するための取組を進めるとともに、リスクが顕在化した場合の影響の最小化に努めている。 (3)主要なリスク 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が当社グループの経営成績等の状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクには、以下に挙げるようなものがある。 なお、記載事項のうち将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものである。 ①外部環境の変化に関するリスク ア.政治・経済情勢等の変化 国家間の対立、既存政策の急激な転換、ポピュリズムの台頭などによる世界の分断の深まり、自国優先主義的な政策による経済活動の自由度低下、事業運営や経営方針に対する様々なステークホルダーからの要請、中東地域における紛争・テロ等による製品の減産・コスト増加・事業活動の停滞、為替・金利の変動や急激なインフレ、資材・輸送費・物価の高騰による生産コストの増加などが、当社グループの経営成績等の状況に重要な影響を与える可能性がある。 イ.モノづくり産業基盤の弱体化 我が国では人口の減少や少子高齢化による人材不足の深刻化、人材の流動化によって人材獲得競争の激化が進んでいることに加え、継続的な円安によって国内優秀人材の流出や海外における採用難が想定される。また、若年層の製造業離れを背景として教育機関における工学系学科・学生が減少し、若手人材の確保が困難となる可能性や、サプライヤーを含め熟練工やデジタル人材が不足することで技術・技能の断絶につながる可能性がある。当社グループでは、次世代への技能伝承のため、AIを活用した熟練技能の形式知化を推進するなどの方法で技術・人的基盤の強化を図っているが、人材不足等がモノづくり産業基盤の弱体化を引き起こし、当社グループの競争力が低下した場合には、当社グループの経営成績等の状況に重要な影響を与える可能性がある。 ウ.AIやデジタル技術の進展・普及 近年、AIを含むデジタル技術が急速に発展・普及している。これにより、当社が保持している熟練の技術がフィジカルAI※1に置き換わることによる当社技術の優位性の低下、AIエージェント※2の有効活用が進まないことによる業務効率化の遅れ、国内外のAI関連法規への対応遅れ、スタートアップの事業展開による既存ビジネスモデルの陳腐化などが、当社グループの経営成績等の状況に重要な影響を与える可能性がある。また、競合他社の新技術開発・代替製品へのシフトが当社製品・技術の陳腐化やシェアの低下につながり、当社グループの経営成績等の状況に重要な影響を与える可能性がある。 ※1  実空間の設備や機器と連動して動作するAI ※2  自律的に判断・タスク実行を行うAI エ.市場等の変化 当社グループは、中期経営計画「2024事業計画」では脱炭素化の潮流を踏まえてエナジートランジションを成長領域としたが、エネルギーセキュリティと産業競争力の維持を考慮する現実的な路線で進んでいることを踏まえ、経済合理性も兼ね備えたソリューション提供の観点でCO2回収等の各種製品開発を行っている。 他方で、海外企業とのグローバル市場における競争の激化、レアメタルを含む材料・部品の調達困難、脱炭素関連法規を含む各種規制に起因する市場環境や製品・サービス需要の変化、顧客事情による当社製品の運転の減少又は停止に伴うアフターサービスの縮小、競合他社との価格競争の激化、批判的な情報の拡散による社会的評価・信用の毀損などが、当社グループの経営成績等の状況に重要な影響を与える可能性がある。 ②災害等の発生に関するリスク 自然災害(地震、津波、洪水、豪雨、暴風、噴火、火災、落雷、感染症の世界的流行など)の発生、その発生頻度の上昇や被害の甚大化、紛争・テロ、政情不安、反日運動、人質・誘拐等の犯罪、不当拘束、労働争議、電力・上下水道・交通・通信等の社会インフラの老朽化・脆弱化、重大事故や労働災害等により、様々な物的・人的被害が生じ、円滑な経済活動が阻害された場合には、当社グループの経営成績等の状況に重要な影響を与える可能性がある。 当社グループは、製品・サービスを提供するための拠点を世界各地に有しているが、特に日本やタイなどに生産拠点が集中しているため、生産拠点において地震・津波・洪水等の大規模な自然災害が発生した場合、当社グループの生産能力に重要な影響を及ぼす可能性がある。具体的には、生産設備の滅失・毀損、サプライチェーンの停滞・混乱、生産に必要な材料・部品等の不足やサービスの提供停止のほか、代替となる生産設備や取引先の喪失、損害保険等で補填されない損害の発生などの可能性がある。これらの影響に伴う生産拠点の操業低下・稼働停止等により、当社グループの経営成績等の状況に重要な影響を与える可能性がある。 当社グループでは、これらの影響を低減するため、災害等発生時の報告体制や事業継続計画の策定・整備など事業継続マネジメント活動に取り組んでいるほか、設備の耐震化推進、工場の点検や各種訓練の定期的な実施、適切な保険の付保などにより各種リスクへの対策を講じている。また、各国の情勢や安全に関する情報収集やこれを踏まえた各種の対応、関連省庁との連携なども継続的に行っている。 ③製品・サービス等に関するリスク 当社グループは、モノづくりとエンジニアリングのグローバルリーダーとして、エナジー、プラント・インフラ、物流・冷熱・ドライブシステム、航空・防衛・宇宙の幅広い分野で高度な技術力を生かしてソリューションを提供している。当社グループは、製品・サービスの品質や信頼性の向上に常に努力を重ねているが、製品等の性能・品質・納期の問題や安全上の問題が生じる可能性がある。また、仕様変更や工程遅延等に起因するコスト悪化、材料・部品等の調達や工事に伴う問題の発生、納期遅延や品質問題、性能未達等による顧客からの損害賠償請求や契約解除等の問題が生じる可能性がある。サプライヤー、協業パートナー等との間でも、製品・サービス・品質等に起因して同様の問題が発生する可能性がある。また、代替性の限られる特定の材料・部品のサプライヤー等が競合他社に買収されたり、倒産・廃業したりした場合に代替調達先を手配できないことや、サプライヤー等の労働力不足、品質問題、工程混乱等が発生することにより、顧客への製品・サービスの提供などに影響が生じる可能性がある。 このような製品・サービス関連の問題発生などを理由として、当社グループの社会的評価及び信用の失墜等につながる可能性があるほか、顧客・サプライヤー等やその他第三者から国内外で訴訟・仲裁を提起される可能性がある。当社グループは、訴訟・仲裁において当社グループの主張が認められるように最大限対応しているものの、当社グループにとって不利な判断が下される可能性は否定できず、また、当社グループが最終的に支払うべき賠償額等の負担が、各種の保険で必ずしも補填されるとは限らない。 また、当社グループにとって依存度の高い顧客の財政状況の悪化や倒産、予算縮小のほか、協業パートナー等の経営状況の悪化や倒産、事業方針の転換等も、当社グループの経営成績等の状況に重要な影響を与える可能性がある。 当社グループでは、これらのリスクに対して、事業リスクマネジメント体制の整備・強化、個別案件の事前審議や受注後のモニタリング、プロジェクト遂行責任者やマネジメント層への教育、製品安全に関する講座の継続的な開催などに取り組むとともに、過去に生じた大口赤字案件の原因や対策を総括し社内教育に反映するなど再発防止に努めているほか、サプライチェーンの強化も図っている。 ④知的財産関連の紛争に関するリスク 当社グループでは、研究開発の成果である知的財産を重要な経営資源の一つと位置付け、グローバルに活用している。一方で、当社グループに対して、第三者から知的財産を侵害していると主張される可能性や、社員・退職者から職務発明の対価に関する訴訟が提起される可能性がある。当社グループの知的財産の利用に関して競合他社や社員・退職者から訴訟等を提起されて敗訴した場合、損害賠償責任を負うほか、特定の技術が利用できなくなり、当社グループの経営成績等の状況に重要な影響を与える可能性がある。また、当社グループが事業遂行のために必要とする技術の権利を第三者が保有している場合に、当該第三者からの技術導入を受けられず、当社グループの事業遂行に支障をきたす可能性がある。 そのため、当社グループでは、知的財産を特許権等によって適切に保護するとともに、第三者の知的財産を尊重して当社グループによる侵害回避に努め、必要に応じて当該第三者から技術導入を行うなど適切に対応している。具体的には、製品の基本計画・設計・製造の各段階で他者が保有する知的財産を十分に調査することで知的財産関連の紛争を未然に防止しつつ、知的財産部門の専門性向上を図るなどの対策を進めている。 ⑤サイバーセキュリティ・情報管理に関するリスク 近年ではサイバー攻撃の手口が巧妙化・高度化しており、第三者からサイバー攻撃を受ける危険性が高まっている。サイバー攻撃によって、受発注管理や生産活動に不可欠な基幹システム等への障害や一時的な業務停止、多大な復旧コスト・損害賠償責任が生じることで、当社グループの経営成績等の状況に重要な影響を与える可能性がある。 また、当社グループは、事業活動を通じて、顧客等及び当社グループの技術・営業その他事業に関する機密情報を取得・保有しているが、サイバー攻撃や社員・退職者等の不正等により当社の保有する機密情報が滅失又は社外に漏えいした場合、競争力の大幅な低下、社会的評価・信用の失墜、当局等による調査や顧客等からの損害賠償請求等によって当社グループの事業遂行に重大な影響が生じる可能性がある。 当社グループではサイバーセキュリティ向上のための推進体制を構築し、これらのリスクに対する統制(規則類の整備、自己点検・検査、啓発・教育・訓練、防御対策、検知体制整備など)を継続的に強化している。また、情報管理の観点で遵守すべき基本的な事項を社員向けに分かりやすくまとめたハンドブックの展開や、定期的な教育の実施などによって社員の意識醸成を図っている。 ⑥法令等の違反等に関するリスク 当社グループは、国内外の様々な法令・規制(租税法規、環境法規、労働・安全衛生法規、独占禁止法・中小受託取引適正化法・反ダンピング法等の経済法規、贈賄関連法規、貿易・為替法規、建設業法等の事業関連法規、個人情報保護法、金融商品取引所の上場規程等をいい、これらを総称して以下、「法令等」という。)を遵守するとともに、サプライチェーンも含めて人権尊重に関する責任を果たさなければならない。しかし、一部の役員・社員が、法令等の違反や人権侵害を生じさせる可能性は完全には排除できない。万一法令等の違反が生じた場合、当局等による捜査・調査の対象となるほか、当局等から課徴金納付、営業停止、輸出禁止等の行政処分又はその他の措置を受けたり、当局やその他の利害関係者から損害賠償等を請求されたりする可能性がある。また、法令等の違反や人権侵害は当社グループの社会的評価・信用の失墜等につながり、結果として当社グループの事業遂行に重大な影響を与える可能性がある。特に、当社グループの事業の性質に鑑み、国内外の独占禁止法、贈賄関連法規、貿易・為替法規、建設業法、中小受託取引適正化法等の違反が生じた場合、当社グループへの影響は一層重大なものとなる可能性がある。 そのため、当社グループは、法令等を役員・社員に遵守させるとともに、決してリスクとリターンをトレードしないことを厳守事項として周知・対策を徹底している。具体的には、当社グループの全ての役員・社員を対象とした「三菱重工グループ グローバル行動基準」や各種規則の制定・運用を行うとともに、コンプライアンス委員会の定期的な開催、内部通報体制の整備、法令遵守の徹底に関する経営層からのメッセージの発信、コンプライアンス教育の充実と継続的な実施、各部門の課題を踏まえた内部監査、人権を尊重した事業活動を遂行するための人権デューデリジェンスを行っている。
経営成績の分析 (MD&A)6,988字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりである。次の記載事項のうち将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものである。 (1)財政状態の状況の概要及びこれに関する分析・検討内容 当連結会計年度における当社グループの資産は、「現金及び現金同等物」の増加等により、前連結会計年度末から1兆6,107億86百万円増加の8兆2,697億11百万円となった。 負債は、「契約負債」の増加等により、前連結会計年度末から8,522億9百万円増加の5兆413億10百万円となった。 資本は、親会社の所有者に帰属する包括利益の発生等による「その他の資本の構成要素」や「利益剰余金」の増加等により、前連結会計年度末から7,585億76百万円増加の3兆2,284億円となった。 以上により、当連結会計年度末の親会社所有者帰属持分比率は37.3%(前連結会計年度末の35.2%から+2.1ポイント)となった。 (2)経営成績の状況の概要及びこれに関する分析・検討内容 当連結会計年度における当社グループの受注高は、エナジーセグメントの大幅な増加などにより、前連結会計年度を1兆2,484億43百万円(+19.5%)上回る7兆6,536億37百万円となった。 売上収益は、航空・防衛・宇宙セグメントやエナジーセグメント、プラント・インフラセグメントで増加し、前連結会計年度を6,130億40百万円(+14.1%)上回る4兆9,741億68百万円となった。 事業利益は、エナジーセグメントや航空・防衛・宇宙セグメント、プラント・インフラセグメントなどで増加したことにより、前連結会計年度を772億53百万円(+21.8%)上回る4,322億18百万円となった。 税引前利益は、前連結会計年度を1,226億21百万円(+34.8%)上回る4,746億94百万円となり、親会社の所有者に帰属する当期利益は、前連結会計年度を866億82百万円(+35.3%)上回る3,321億29百万円となった。 なお、三菱ロジスネクスト株式会社(現 株式会社ロジスネクスト)及びその子会社・関連会社に係る事業については、非継続事業に分類しており、当連結会計年度及び前連結会計年度の受注高、売上収益、事業利益及び税引前利益は、非継続事業を除いた金額を表示している。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりである。 ①エナジー 低炭素化や、データセンター等による電力需要の拡大により、GTCCが増加したほか、原子燃料サイクル関連工事等の対応で原子力発電システムが増加したことなどにより、受注高は、前連結会計年度を1兆3,142億61百万円(+50.1%)上回る3兆9,367億28百万円となった。 売上収益は、GTCCや原子力発電システムが増加したことなどにより、前連結会計年度を2,468億3百万円(+13.6%)上回る2兆626億円となった。 事業利益は、GTCCや原子力発電システムが増加したことなどにより、前連結会計年度を619億16百万円(+30.2%)上回る2,672億72百万円となった。 ②プラント・インフラ 肥料プラントの大型受注獲得によりエンジニアリングが増加したほか、英国でCO2回収プラントを受注したことなどにより、受注高は、前連結会計年度を1,578億55百万円(+15.8%)上回る1兆1,580億62百万円となった。 売上収益は、エンジニアリングや機械システムが増加したことなどにより、前連結会計年度を287億81百万円(+3.4%)上回る8,808億93百万円となった。 事業利益は、製鉄機械や機械システム、エンジニアリングが増加したことなどにより、前連結会計年度を244億72百万円(+41.0%)上回る841億6百万円となった。 ③物流・冷熱・ドライブシステム データセンター向けを中心にエンジンが堅調に推移したものの、中国の不動産市況低迷や欧州ヒートポンプ市場の停滞を背景に冷熱製品が減少したことなどにより、受注高は、前連結会計年度を263億11百万円(△4.0%)下回る6,381億48百万円となった。 売上収益は、エンジンが増加したものの、冷熱製品が減少したことなどにより、前連結会計年度を102億9百万円(△1.6%)下回る6,308億26百万円となった。 事業利益は、エンジンやターボチャージャが増加したことなどにより、前連結会計年度を125億85百万円(+61.5%)上回る330億66百万円となった。 ④航空・防衛・宇宙 豪州向けフリゲート艦の受注があった艦艇や民間航空機が増加したものの、前年度に大型受注があった飛しょう体が減少したことなどにより、受注高は、前連結会計年度を1,706億72百万円(△8.1%)下回る1兆9,294億72百万円となった。 売上収益は、飛しょう体や防衛航空機、民間航空機等が増加したことなどにより、前連結会計年度を3,632億12百万円(+35.2%)上回る1兆3,938億58百万円となった。 事業利益は、飛しょう体や防衛航空機等が増加したことなどにより、前連結会計年度を515億21百万円(+51.5%)上回る1,515億5百万円となった。 ⑤その他 受注高は前連結会計年度を74億88百万円(△8.8%)下回る771億39百万円、売上収益は前連結会計年度を15億20百万円(+2.0%)上回る759億94百万円、事業利益は前連結会計年度から568億12百万円悪化し、268億10百万円の損失となった。 (3)キャッシュ・フローの状況の概要及びこれに関する分析・検討内容 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ6,770億58百万円増加し、1兆3,348億74百万円となった。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりである。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、9,426億19百万円の資金の増加となり、前連結会計年度に比べ4,121億60百万円増加した。これは、「税引前利益」の増加や受注拡大に伴う「契約負債の増減額」の増加等によるものである。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、491億75百万円の資金の減少となり、前連結会計年度に比べ1,385億39百万円増加した。これは、「有形固定資産及び無形資産の取得による支出」及び「デリバティブ取引による支出」が減少したことなどによるものである。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、2,745億53百万円の資金の減少となり、前連結会計年度に比べ1,604億30百万円減少した。これは、「債権流動化等による収入」が減少したことなどによるものである。 (4)生産、受注及び販売の状況 当事業年度において、三菱ロジスネクスト株式会社(現 株式会社ロジスネクスト)及びその子会社・関連会社に係る事業を非継続事業に分類している。これにより、下記金額は非継続事業を除いた継続事業の金額を記載している。 ①生産の実績 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(百万円)   前連結会計年度比(%) エナジー   2,126,629   +12.6 プラント・インフラ   821,159   +3.5 物流・冷熱・ドライブシステム   634,150   +0.7 航空・防衛・宇宙   1,418,810   +33.3 その他   74,342   +0.4 全社又は消去   13,038   ― 合計   5,088,131   +14.1 (注)1.上記金額は、大型製品については契約金額に工事進捗度を乗じた額、その他の製品については完成数量に販売金額を乗じた額を基に算出計上している。 2.セグメント間の取引については、各セグメントの金額から消去しており、「全社又は消去」の区分は、報告セグメントに含まれない生産高である。 3.上記金額には、消費税等は含まれていない。 ②受注の実績 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 受注高 (百万円)   前連結会計年度比 (%)   受注残高 (百万円)   前連結会計年度比 (%) エナジー   3,936,728   +50.1   6,983,230   +42.0 プラント・インフラ   1,158,062   +15.8   2,102,859   +23.3 物流・冷熱・ドライブシステム   638,148   △4.0   68,566   △13.6 航空・防衛・宇宙   1,929,472   △8.1   4,063,214   +15.6 その他   77,139   △8.8   19,006   +4.2 全社又は消去   △85,913   ―   810   ― 合計   7,653,637   +19.5   13,237,688   +29.3 (注)1.受注高については、「エナジー」、「プラント・インフラ」、「物流・冷熱・ドライブシステム」、「航空・防衛・宇宙」及び「その他」にはセグメント間の取引を含んでおり、「全社又は消去」でセグメント間の取引を一括して消去している。また、「全社又は消去」の区分は、報告セグメントに含まれない受注高を含んでいる。 2.受注残高については、セグメント間の取引を各セグメントの金額から消去しており、「全社又は消去」の区分は、報告セグメントに含まれない受注残高である。 3.上記金額には、消費税等は含まれていない。 ③販売の実績 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(百万円)   前連結会計年度比(%) エナジー   2,062,600   +13.6 プラント・インフラ   880,893   +3.4 物流・冷熱・ドライブシステム   630,826   △1.6 航空・防衛・宇宙   1,393,858   +35.2 その他   75,994   +2.0 全社又は消去   △70,005   ― 合計   4,974,168   +14.1 (注)1.「エナジー」、「プラント・インフラ」、「物流・冷熱・ドライブシステム」、「航空・防衛・宇宙」及び「その他」にはセグメント間の取引を含んでおり、「全社又は消去」でセグメント間の取引を一括して消去している。また、「全社又は消去」の区分は、報告セグメントに含まれない販売金額を含んでいる。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりである。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) 防衛省   704,181   16.1   1,006,022   20.2 3.上記金額には、消費税等は含まれていない。 (5)資本の財源及び資金の流動性に係る情報 ①資金需要の主な内容 当社グループの資金需要は、営業活動については、生産活動に必要な運転資金(材料・外注費及び人件費等)、受注獲得のための引合費用等の販売費、製品競争力強化・ものづくり力強化及び新規事業立ち上げに資するための研究開発費が主な内容である。投資活動については、事業伸長・生産性向上及び新規事業立ち上げを目的とした設備投資並びに事業遂行に関連した投資有価証券の取得が主な内容である。 今後、成長分野を中心に必要な設備投資や研究開発投資、投資有価証券の取得等を継続していく予定である。 ②有利子負債の内訳及び使途 2026年3月31日現在の有利子負債の内訳は下記のとおりである。 (単位:百万円) 合計   償還1年以内   償還1年超 短期借入金   14,703   14,703   ― 長期借入金   238,429   49,685   188,744 社債   200,000   25,000   175,000 小計   453,132   89,388   363,744 ノンリコース借入金   62,601   1,217   61,384 合計   515,734   90,606   425,128 当社グループは比較的工期の長い工事案件が多く、生産設備も大型機械設備を多く所有していることもあり、一定水準の安定的な運転資金及び設備資金を確保しておく必要がある。当連結会計年度においては、当社グループは継続的に資金創出に努め、事業拡大局面においても運転資金を抑制しつつ、期限の到来した借入金を返済してきた結果、当連結会計年度末の有利子負債の構成は、償還期限が1年以内のものが906億6百万円、償還期限が1年を超えるものが4,251億28百万円となり、合計で5,157億34百万円となった。 なお、当社の連結子会社である三菱ロジスネクスト株式会社(現 株式会社ロジスネクスト)及びその子会社・関連会社に係る事業に関する有利子負債357億74百万円は含まない。 これらの有利子負債により調達した資金は、事業活動に必要な運転資金、投資資金に使用しており、具体的には火力発電システム、原子力発電システム、防衛等の伸長事業及び「2024事業計画」で掲げている成長領域が中心である。 ③財務政策 当社グループは、運転資金、投資資金については、まず営業活動によるキャッシュ・フローで獲得した資金を投入し、不足分について有利子負債による調達を実施している。 長期借入金、社債等による長期資金の調達については、事業計画に基づく資金需要、金利動向等の調達環境、既存借入金の償還時期等を考慮の上、調達規模、調達手段を適宜判断して実施していくこととしている。 一方で、有利子負債を圧縮するため、キャッシュマネジメントシステムにより当社グループ内での余剰資金の有効活用を図っており、また、営業債権、棚卸資産の圧縮や固定資産の稼働率向上等を通じて資産効率の改善にも取り組んでいる。 自己株式については、事業計画の推進状況、当社の業績見通し、株価動向、財政状況及び金融市場環境等を総合的に勘案して取得を検討していくこととしている。 (6)経営方針・経営戦略及び経営指標等に照らした経営成績等の分析・検討 当社グループは、中期経営計画「2024事業計画」において、「事業成長と収益力の更なる強化の両立」に取り組んできた。さらに2025年5月からは「高利益体質と成長投資の好循環」を掲げて「Innovative Total Optimization(ITO)」を推進することにより、長期安定的に企業価値を向上させることを目指して事業を遂行してきた。 「2024事業計画」においては、「売上収益5.7兆円以上」、「事業利益4,500億円以上(事業利益率8%以上)」、「ROE12%以上」を2026年度の目標として設定しており、当連結会計年度の実績は「売上収益4兆9,741億円」、「事業利益4,322億円(事業利益率8.7%)」、「ROE12.2%」となった。エナジーセグメント及び航空・防衛・宇宙セグメントを中心とした大型案件の受注、売上収益の増加、利益率改善等により、受注高、事業利益、親会社の所有者に帰属する当期利益は、過去最高を更新した。また、有利子負債については、成長領域の強化のための投資を実施したが、受注拡大に伴う契約負債の獲得等により、キャッシュ・フローは黒字を確保し、有利子負債残高は5,157億円となった。 なお、最新の2026年度業績見通しは、「売上収益5.4兆円」、「事業利益5,400億円(事業利益率10%)」、「ROE12%」となっている。 (7)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、IFRSに準拠して作成されている。この連結財務諸表の作成に当たり、見積りが必要となる事項については、合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っている。 詳細については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表」の注記「2.作成の基礎(5)見積り及び判断の利用」及び「3.重要性がある会計方針」に記載している。

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出典

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