概要
IHI(株式会社IHI)は、1889年創業の日本の重工業メーカーである。航空エンジン、エネルギー関連設備(ボイラ・タービン)、社会インフラ(橋梁・水門)、産業機械(ターボチャージャー)などを手掛ける総合エンジニアリング企業。2026年3月期の売上収益は1兆6,434億円、従業員は約2.6万人。東京証券取引所プライム市場に上場(コード7013)。
4つの事業セグメントで構成される収益構造
IHIは、有価証券報告書において4つの報告セグメントを開示している。2026年3月期のセグメント別売上収益は、航空・宇宙・防衛が6,517億円(全体の39.7%)、産業システム・汎用機械が4,505億円(27.4%)、資源・エネルギー・環境が3,767億円(22.9%)、社会基盤が1,319億円(8.0%)である。営業利益では航空・宇宙・防衛が1,124億円と最大の稼ぎ手であり、産業システム・汎用機械が307億円で続く。資源・エネルギー・環境は59億円、社会基盤は37億円である。セグメント間の取引調整後、連結営業利益は1,655億円となった。航空・宇宙・防衛は民間エンジンのアフターマーケット事業や防衛向け大型案件が収益を牽引している。
連結子会社127社、持分法適用関連会社18社のグループ体制
IHIグループは、2026年3月31日現在、連結子会社127社、持分法適用関連会社18社で構成される。中核事業ごとに子会社が配置され、資源・エネルギー・環境ではIHI原動機、IHIプラント、インドネシアやマレーシアの現地法人が製造・販売を担う。社会基盤ではIHIインフラシステム(2026年4月にIHIインフラスクエアに商号変更)が橋梁・水門を、ジャパントンネルシステムズがシールドマシンを手掛ける。産業システム・汎用機械ではIHI運搬機械、IHI扶桑エンジニアリング、ドイツのIHI Hauzer Techno Coatingなどが含まれる。航空・宇宙・防衛ではIHIエアロスペース、IHIエアロマニュファクチャリングなどがエンジン製造・整備を担う。また米国、欧州、東南アジア、中国などに多くの現地法人を持ち、グローバルな事業展開を行っている。
ライフサイクルビジネスで安定収益を追求
IHIは、中長期方針において「ライフサイクルビジネスの拡大」を掲げている。これは、製品の販売だけでなく、据付後の保守・点検・部品交換・修理などを含むサービス事業を拡大し、安定的な収益基盤を築く戦略である。特に航空エンジン分野では、運航時間の増加を背景にアフターマーケット需要が拡大しており、鶴ヶ島工場では修理棟を新設して高付加価値部品の修理能力を強化している。また、原子力分野では、再稼働・再処理に伴うライフサイクル需要を取り込むことで安定収益を狙う。一方、資源・エネルギーや社会基盤の既存設備向けサービスも展開し、製品ライフ全般にわたる価値提供を志向している。
業界の中での役割は産業用機械・プラント・航空エンジンの総合メーカーにあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01資源・エネルギー・環境主力
原動機(陸用・舶用)、カーボンソリューション(ボイラ、貯蔵設備)、原子力機器等の製造・販売・サービスを展開。発電プラントや環境対応設備を電力会社や産業向けに供給。
- 陸用原動機プラント
- 発電用ガスタービン・エンジンシステム。発電所向け。
- 舶用原動機
- 船舶用エンジンシステム。
- ボイラ
- 火力発電用ボイラ、産業用ボイラ。
- 貯蔵設備
- LNGタンク等のエネルギー貯蔵設備。
- 原子力機器
- 原子力発電所用機器。
02社会基盤主力
橋梁・水門、交通システム(新交通システム等)、シールドシステム(トンネル掘削機)、コンクリート建材等の製造・販売・サービス。公共インフラ向けに納入。
- 橋梁・水門
- 鋼橋・PC橋、水門設備等の社会インフラ製品。
- 交通システム
- 新交通システム、モノレール等の都市交通システム。
- シールドシステム
- トンネル掘削用シールドマシン。
- コンクリート建材
- プレキャストコンクリート製品等。
03産業システム・汎用機械主力
車両過給機、パーキングシステム、回転機械(圧縮機・分離装置・舶用過給機)、熱・表面処理、運搬機械、物流・産業システム等の製造・販売・サービス。産業機械として自動車・物流・製造業等に供給。
- 車両過給機(ターボチャージャー)
- 自動車エンジン用ターボチャージャー。過給により出力向上。
- パーキングシステム
- 機械式駐車装置。
- 圧縮機
- ガス・空気圧縮機。工場・プラント向け。
- 分離装置
- 遠心分離機等。化学・食品プラント向け。
- 運搬機械
- クレーン・コンベヤ等の荷役運搬機械。
- 物流システム
- 自動倉庫・仕分けシステム等の物流ソリューション。
04航空・宇宙・防衛主力
航空エンジン、ロケットシステム・宇宙利用、防衛機器システムの製造・販売・サービス。航空機向けエンジン部品・エンジン全体、宇宙ロケット、防衛装備品を供給。
- 航空エンジン
- 民間・防衛用航空機エンジン及び部品。
- ロケットシステム
- 宇宙ロケットの開発・製造。
- 宇宙利用
- 衛星等の宇宙関連機器。
- 防衛機器システム
- 防衛省向け装備品システム。
05その他(通信・電子・計測等)その他
通信機器、電子機器、電気計測装置、情報処理機器等の製造・販売・サービス。またグループ内サービス事業等も含む。
製品と技術
航空エンジン:民間向けPW1100G-JMなどに参画
IHIの航空宇宙・防衛セグメントの中核は、民間航空機向けジェットエンジンの製造・整備である。特にプラット・アンド・ホイットニー社と共同開発したPW1100G-JMエンジンは、エアバスA320neoシリーズに搭載され、高い燃費性能で知られる。IHIはこのエンジンのモジュール製造とアフターマーケット整備を担当する。2026年3月期には、出荷済みエンジンの追加検査プログラムが発生し、整備能力増強と地上駐機数低減に取り組んでいる。また、防衛向けエンジンやロケットシステムも手掛け、IHIエアロスペースが宇宙ロケットの開発・製造を、IHIエアロマニュファクチャリングがエンジン部品の量産を担う。
エネルギー設備:ボイラからアンモニア燃焼技術まで
資源・エネルギー・環境セグメントでは、火力発電用ボイラ、ガスタービン、LNG貯蔵設備などを供給する。ボイラは国内外の電力会社向けに納入実績があり、近年はカーボンニュートラル対応としてアンモニア混焼・専焼技術の開発に注力している。相生工場内にアンモニアガスタービン向け大型燃焼試験設備を新設し、燃料製造から貯蔵・輸送・利活用までのバリューチェーン構築を目指す。原子力機器では、再稼働需要に対応したライフサイクルビジネスを展開している。
橋梁・水門とシールドマシン:社会基盤を支える
社会基盤セグメントでは、鋼橋・PC橋や水門設備の設計・施工を手掛ける。IHIインフラシステム(現・IHIインフラスクエア)が中心となり、国内主要橋梁プロジェクトに参画している。また、シールドマシン(トンネル掘削機)はジャパントンネルシステムズが製造し、国内外のトンネル工事に供給。加えて、新交通システムやモノレールなどの都市交通システムも手掛ける。コンクリート建材事業は2025年度に譲渡したが、橋梁・水門分野では国内トップクラスのシェアを維持している。
車両過給機:自動車エンジンの性能を引き出すターボ技術
産業システム・汎用機械セグメントでは、自動車エンジン用ターボチャージャー(車両過給機)が重要な製品群である。ガソリン・ディーゼルエンジンの出力向上と燃費改善に貢献し、乗用車から大型商用車まで幅広く採用される。IHIの過給機技術は、小型化・高効率化で競争力を持ち、海外にも生産拠点を持つ。2026年3月期には需要拡大と販売価格改善により収益が改善した。また、舶用過給機や産業用圧縮機など回転機械も手掛け、IHIターボやIHI回転機械エンジニアリングが製造・サービスを担う。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
機械のなかでの位置
重工・インフラで国内首位級、海外比率拡大余地
IHIは大手重工メーカーとして国内インフラ・防衛・エネルギー分野で確固たる地位を占める。売上高は直近で1.6兆円超と同業他社を大きく引き離し、国内機械セクターの規模感で際立つ。ライバルである日本製鋼所が鉄鋼・鋳鍛鋼品で強みを持つ一方、当社は航空宇宙やプラントなど多角化が進み、社会インフラ全体を手掛ける総合力が特徴。直近の営業利益率は8.8%から10.1%へと改善傾向にあり、規模の経済と既存事業の収益性向上が寄与している。ただし、海外売上比率の開示が無く、グローバル展開の度合いは不明。三浦工業のようにボイラで内需中心の事業と比較すると、当社は国内向けが主体と推察され、海外市場でのプレゼンス強化が今後の焦点となる。
強み
- 売上高1.6兆円超で国内機械業界のリーディングカンパニー
- 航空宇宙、プラント、防衛など幅広い分野で収益基盤を構築
- 営業利益率が8.8%から10.1%へ上昇し収益力が向上
- 老朽化対策や防衛関連支出で安定した国内需要を享受
課題
- グローバル売上比率の開示がなく海外市場での存在感が不明
- 大型案件依存で景気変動の影響を受けやすい構造
- 日本製鋼所など専門特化のライバルとの差別化が必要
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
専用機・建機・農機の時価総額近傍。太字がIHI
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 7011三菱重工業 | 12.6兆円 | 53.4倍 |
| 2 | 6301小松製作所 | 6.9兆円 | 17.9倍 |
| 3 | 6367ダイキン工業 | 6.1兆円 | 22.1倍 |
| 4 | 6326クボタ | 3.4兆円 | 12.5倍 |
| 5 | 6594ニデック | 3.0兆円 | 23.6倍 |
| 6 | 7013IHI | 2.8兆円 | 17.1倍 |
| 7 | 6383ダイフク | 2.1兆円 | 25.6倍 |
| 8 | 6361荏原製作所 | 2.0兆円 | 25.4倍 |
| 9 | 6504富士電機 | 1.9兆円 | 19.5倍 |
| 10 | 6586マキタ | 1.5兆円 | 17.5倍 |
| 11 | 6448ブラザー工業 | 1.3兆円 | 19.7倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(専用機・建機・農機)に従っています。
会社の歴史
沿革 25件
幕命による造船所の創設から会社組織へ(1853-1889)
IHIの起源は、1853年のペルリ来航を契機に幕命により隅田川河口の石川島に設けられた造船所に遡る。1876年に平野富二の個人経営となり「石川島平野造船所」と称した。1889年には有限責任石川島造船所として法人化され、これが現在の会社設立とされる。1893年の商法実施に伴い株式会社東京石川島造船所と改称した。当初は官営から民営への移行期にあり、造船技術の国産化を担った。
戦時下の拡大と石川島重工業への改称(1939-1945)
1939年2月、造船部門を拡張するため東京第一工場(現・江東区豊洲)を新設し、造船および製缶の操業を開始した。1945年6月には商号を石川島重工業株式会社に変更した。この時期は戦時体制下で船舶需要が高まり、生産能力を増強したが、終戦とともに事業環境は激変した。
ジェットエンジン参入と播磨造船所との合併(1957-1960)
1957年3月、航空機用ジェットエンジンの国産化を目指し田無工場を新設した。1960年12月、株式会社播磨造船所を合併し、商号を石川島播磨重工業株式会社に変更した。これにより、播磨の大型造船技術と石川島の機械技術が融合し、総合重工業メーカーとしての基盤が形成された。合併後の1962年には石川島芝浦精機と芝浦ミシンを合併し、多角化を進めた。
高度成長期の合併ラッシュで事業領域を拡大(1964-1968)
1964年2月に横浜第二工場を新設し重機械生産を強化。同年5月には名古屋造船株式会社と名古屋重工業株式会社を合併した。1967年10月に芝浦共同工業、1968年3月には株式会社呉造船所を合併。これにより、船舶、橋梁、産業機械など幅広い分野の生産能力を獲得し、国内有数の重工業企業に成長した。1969年4月には横浜第一工場を新設し、重量機器の生産を開始した。
航空宇宙分野への本格投資と事業譲受(1970-2000)
1970年10月、航空機用ジェットエンジン専用工場として瑞穂工場を新設した。1998年11月には相馬工場を建設し、生産能力を増強した。2000年7月、日産自動車から宇宙航空事業を譲り受け、株式会社IHIエアロスペース(現・株式会社IHIエアロスペース)として営業を開始した。これにより、ロケットシステムや衛星関連事業に参入し、航空宇宙分野を確立した。
船舶分社化と新潟原動機承継、商号変更(2002-2006)
2002年10月、船舶・海洋事業を分社化し、ジャパン マリンユナイテッド株式会社(JMU)を設立した。2003年2月には株式会社新潟鐵工所から原動機事業を承継し、新潟原動機株式会社(現・IHI原動機)を設立。2006年10月、商号を石川島播磨重工業株式会社から株式会社IHIに変更した。同時に本社を豊洲IHIビルに移転し、コーポレートブランドを刷新した。
2010年代の事業ポートフォリオ整理と構造改革
2010年1月、シールド掘進機事業をJFEエンジニアリングとの合弁会社ジャパントンネルシステムズに承継。2012年1月には株式会社扶桑エンジニアリング(現・IHI扶桑エンジニアリング)を完全子会社化し、産業機械分野を強化した。一方、事業ポートフォリオ改革として、2025年度には運搬機械事業やIHIアグリテックの芝草管理機器事業、IHI汎用ボイラ、IHI建材工業、新潟トランシス、明星電気などを譲渡。さらにJMUの持分一部を今治造船に譲渡し、議決権比率を20%に低下させた。
年表25件を開く
1880年代
- 1889年1月創業当社は、1853年ペルリ渡来を動機として隅田河口の石川島に幕命により創設せられ、1876年、平野富二の個人経営となり石川島平野造船所と称し民営の第一歩を踏みだしていたが1889年会社組織に改め、有限責任石川島造船所を設立した。
1890年代
- 1893年9月商法実施に伴い、株式会社東京石川島造船所と改称した。
1930年代
- 1939年2月造船部門を拡張するため、東京第一工場(現 江東区豊洲)を新設し、造船関係及び製缶関係の 操業を開始した。
1940年代
- 1945年6月商号を石川島重工業株式会社と改称した。
- 1949年5月上場東京及び名古屋証券取引所に上場した。以後1958年3月までに、大阪(2013年7月東京証券取引所と現物市場を統合)、京都(2001年3月大阪証券取引所に吸収合併)、福岡、新潟(2000年3月東京証券取引所に吸収合併)、札幌及び広島証券取引所(2000年3月東京証券取引所に吸収合併)に上場した。
1950年代
- 1957年3月航空機用ジェットエンジンを製作するため田無工場を新設した。
1960年代
- 1960年12月M&A株式会社播磨造船所を合併し、商号を石川島播磨重工業株式会社と改称した。
- 1962年11月M&A石川島芝浦精機株式会社及び芝浦ミシン株式会社を合併した。
- 1963年4月創業当社とシンガポール経済開発局は、船舶の建造・修理を目的とするジュロン造船所を設立した。
- 1964年2月重機械工場として横浜第二工場を新設した。
- 1964年5月M&A名古屋造船株式会社及び名古屋重工業株式会社を合併した。
- 1967年10月M&A芝浦共同工業株式会社を合併した。
- 1968年3月M&A株式会社呉造船所を合併した。
- 1969年4月重器工場として横浜第一工場を新設した。
1970年代
- 1970年10月航空機用ジェットエンジン工場として瑞穂工場を新設した。
1990年代
- 1998年11月航空機用ジェットエンジン工場として相馬工場を新設した。
2000年代
- 2000年7月日産自動車株式会社より宇宙航空事業を譲り受け、株式会社アイ・エイチ・アイ・エアロスペース(現 株式会社IHIエアロスペース)として営業を開始した。
- 2002年10月船舶・海洋事業を分社化し、株式会社アイ・エイチ・アイ マリンユナイテッド(現 ジャパン マリンユナイテッド株式会社)として営業を開始した。
- 2003年2月株式会社新潟鐵工所から原動機事業を承継し、新潟原動機株式会社(現 株式会社IHI原動機)(原動機事業)として営業を開始した。
- 2006年2月江東区豊洲三丁目に新本社ビルとなる豊洲IHIビルが竣工し、本店移転の登記を行なった。
- 2006年10月M&A石川島汎用機サービス株式会社(現 株式会社IHI回転機械エンジニアリング)を株式交換により完全子会社とした。商号を石川島播磨重工業株式会社から株式会社IHIに変更した。
- 2008年3月M&A工業炉事業の拡大・発展のため、オランダのHauzer Techno Coating B.V.(現 IHI Hauzer Techno Coating B.V.)の株式を取得し子会社とした。栗本橋梁エンジニアリング株式会社の株式を取得し完全子会社とした。松尾橋梁株式会社の株式を取得し完全子会社とした。当社の橋梁・水門その他鋼構造物事業を松尾橋梁株式会社に承継させ、かつ栗本橋梁エンジニアリング株式会社を同社に吸収合併させた。同時に、松尾橋梁株式会社の商号を株式会社IHIインフラシステムに変更した。
2010年代
- 2010年1月株式会社IHIインフラシステムが株式会社栗本鐵工所より水門等事業を譲り受けた。
- 2010年1月シールド掘進機その他のトンネル建設機械事業について、ジャパントンネルシステムズ株式会社(2009年11月にJFEエンジニアリング株式会社と共同して子会社として設立)に吸収分割により承継させた。
- 2012年1月上場株式会社扶桑エンジニアリング(現 株式会社IHI扶桑エンジニアリング)の株式を取得し 完全子会社とした。IHI運搬機械株式会社を完全子会社とした。(2012年3月に株式公開買付け実施)
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。
- 営業利益率2028年度まで2026~2028年度の目安レンジ(数値明記なし)
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
中長期の方向性に基づく成長戦略
2040年に向けた中長期の方向性を策定し、エアロスペース、エネルギー、インフラの3事業ドメインに注力する。特にエアロスペースとクリーンエネルギーへの資源配分を継続し、ライフサイクルビジネスで安定収益を拡大する。
- 02
成長事業への先行投資と能力強化
民間エンジン、防衛、原子力の成長事業に投資を集中し、生産能力の増強や技術開発を加速する。航空エンジンでは整備拠点の拡充、防衛では能力強化、原子力では国内外の需要獲得を目指す。
- 03
育成事業の実用化推進
アンモニアと宇宙事業を育成する。アンモニアでは製造から利活用までのバリューチェーン構築と燃焼技術開発を進め、宇宙では衛星コンステレーション構築などによる事業拡大を図る。
- 04
安定収益事業のポートフォリオ改革
資源・エネルギー、社会基盤、産業システムなどでは、既存アセットを活用したライフサイクルビジネスに注力し、効率的なキャッシュ創出を図る。低収益事業は改革を継続する。
- 05
コンプライアンスとガバナンスの強化
不適切行為の再発防止に向け、コンプライアンス意識の徹底、組織風土改革、不正防止の仕組みづくりにグループ一丸で取り組み、ステークホルダーの信頼回復を目指す。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で26,224人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,001万円で、9期前と比べて+31.2%。平均年齢は42.4歳、平均勤続年数は15.2年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 |
|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 29,659 |
| 2018年3月 | — | — | — | 29,706 |
| 2019年3月 | 763 | 39.9 | 14.9 | 29,286 |
| 2020年3月 | 799 | 40.2 | 15.8 | 28,964 |
| 2021年3月 | 766 | 39.4 | 15.1 | 29,149 |
| 2022年3月 | 736 | 40.8 | 16.1 | — |
| 2023年3月 | 793 | 41.4 | 16.5 | — |
| 2024年3月 | 836 | 41.8 | 16.6 | — |
| 2025年3月 | 813 | 41.1 | 15.8 | — |
| 2026年3月 | 1,001 | 42.4 | 15.2 | 26,224 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
- JP株式会社IHIプラント
- JP株式会社IHIインフラシステム
- ITIHI CHARGING SYSTEMS INTERNATIONAL S.P.A.
- GBIHI EUROPE LTD
- DEIHI Charging Systems International GmbH
- DESteinmüller Engineering GmbH
国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。
- 調達73.1億円グリーンイノベーション基金事業/燃料アンモニアサプライチェーンの構築アンモニアの発電利用における高混焼化・専焼化ガスタービンにおけるアンモニア専焼技術の開発・実証/アンモニア専焼ガスタービンの研究開発国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2022-02-22
- 調達29.7億円経済安全保障重要技術育成プログラム/航空機エンジン向け先進材料技術の開発・実証1400℃級CMC量産実証研究国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2023-08-04
- 調達29.4億円グリーンイノベーション基金事業/次世代航空機の開発電力制御、熱・エアマネジメントシステム及び電動化率向上技術開発電力制御及び熱・エアマネジメントシステム技術開発国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2024-05-20
- 調達11億円バイオジェット燃料生産技術開発事業 一貫製造プロセスに関するパイロットスケール試験 高速増殖型ボツリオコッカスを使った純バイオジェット燃料生産一貫プロセスの開発国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2017-06-15
- 調達6.5億円経済安全保障重要技術育成プログラム/航空機の設計・製造・認証等のデジタル技術を用いた開発製造プロセス高度化技術の開発・実証航空機の設計、認証、生産プロセスの革新とプロセス統合国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2023-08-23
- 調達4.1億円航空機用先進システム実用化プロジェクト次世代電動推進システム研究開発電動ハイブリッドシステム国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2020-07-28
- 調達2億円経済安全保障重要技術育成プログラム/船舶向け通信衛星コンステレーションによる海洋状況把握技術の開発・実証海洋DX推進・海洋状況把握に向けた超小型衛星コンステレーションシステムの開発国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2023-05-10
- 調達1.4億円次世代火力発電等技術開発次世代火力発電技術推進事業アンモニア混焼火力発電技術の先導研究/液体アンモニア直接噴霧ガスタービンシステムの研究開発国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2019-07-02
- 調達1.4億円次世代火力発電等技術開発次世代火力発電技術推進事業アンモニア混焼火力発電技術の先導研究/微粉炭ボイラにおけるマルチバーナ対応アンモニア混焼技術の研究開発国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2019-07-02
- 調達1億円部素材の代替・使用量削減に資する技術開発・実証事業/重希土類を使用しない高性能磁石等の開発/重希士類を使用しない小型超高速回転モーター駆動システム用磁石の開発と動作実証国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2020-11-17
出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は1.6兆円、営業利益は1,655億円。前期と比べると増収増益で、売上が+1.0%、利益が+15.3%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 1.8兆円 | 1.6兆円 |
| 営業利益 | 2,500億円 | 1,655億円 |
| 純利益 | 1,720億円 | 1,610億円 |
| 1株あたり配当 | ¥23 | ¥23 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は3,745億円、営業利益は732億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+25.5%、営業利益は+722.5%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 4,065 | — | — | 175 |
| 2024年1Q | 2,985 | 89 | 3.0 | 56 |
| 2024年2Q | 1,718 | −1,659 | −96.6 | −1,432 |
| 2024年3Q | 3,964 | 532 | 13.4 | 280 |
| 2024年4Q | 4,559 | — | — | 414 |
| 2025年2Q | 7,575 | 773 | 10.2 | 393 |
| 2025年4Q | 8,693 | 662 | 7.6 | 734 |
| 2026年2Q | 7,137 | 694 | 9.7 | 559 |
| 2026年4Q | 9,297 | 961 | 10.3 | 1,051 |
| 2027年1Q | 3,745 | 732 | 19.5 | 535 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は1.3兆円から1.6兆円へ1.3倍に増えた。直近期の営業利益率は10.1%。売上は2期、純利益は2期の連続増加。
| 決算期 | 売上高兆円 | 営業利益億円 | 税引前利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 1.26 | — | 362 | — | 334 |
| 2014年3月 | 1.30 | — | 532 | — | 331 |
| 2015年3月 | 1.46 | — | 565 | — | 91 |
| 2016年3月 | 1.54 | — | 97 | — | 15 |
| この期から会計基準が日本基準からIFRSに変わりました。前後の数値は単純に比較できません | |||||
| 2017年3月 | 1.49 | — | 220 | — | 52 |
| 2018年3月 | 1.59 | — | 214 | — | 83 |
| 2019年3月 | 1.48 | — | 657 | — | 399 |
| 2020年3月 | 1.26 | — | 292 | — | 82 |
| 2021年3月 | 1.11 | — | 276 | — | 131 |
| 2022年3月 | 1.17 | — | 876 | — | 661 |
| 2023年3月 | 1.35 | — | 649 | — | 445 |
| 2024年3月 | 1.32 | — | −723 | — | −682 |
| 2025年3月 | 1.63 | 1,435 | 1,385 | 8.8 | 1,127 |
| 2026年3月 | 1.64 | 1,655 | 1,855 | 10.1 | 1,610 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高1.6兆円のうち、営業利益として残るのは1,655億円で10.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1,610億円、売上の9.8%にあたる。営業利益率は業種中央値8.6%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金76.9%1.3兆円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金14.8%2,427億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益10.1%1,655億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが1,214億円、投資CFが−184億円で、差し引きのフリーCFは1,030億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は1,551億円で、売上の1.1ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 743 | −610 | −31 | 133 | 721 |
| 2014年3月 | 392 | −623 | 114 | −231 | 626 |
| 2015年3月 | 636 | −746 | 334 | −110 | 925 |
| 2016年3月 | 953 | −355 | −475 | 598 | 1,036 |
| 2017年3月 | 654 | −290 | −219 | 364 | 1,159 |
| 2018年3月 | 990 | −480 | −573 | 510 | 1,073 |
| 2019年3月 | 464 | −793 | 165 | −329 | 927 |
| 2020年3月 | 425 | −856 | 969 | −431 | 1,457 |
| 2021年3月 | 364 | −405 | −237 | −41 | 1,208 |
| 2022年3月 | 1,142 | 279 | −1,215 | 1,421 | 1,455 |
| 2023年3月 | 541 | −523 | −240 | 18 | 1,247 |
| 2024年3月 | 621 | −517 | −26 | 104 | 1,388 |
| 2025年3月 | 1,776 | −588 | −1,162 | 1,188 | 1,368 |
| 2026年3月 | 1,214 | −184 | −979 | 1,030 | 1,551 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は2.4兆円。このうち返さなくてよい自己資本が6,522億円で、自己資本比率は26.9%(業種中央値65.3%より薄い)。
| 決算期 | 総資産兆円 | 自己資本億円 | 負債兆円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 1.36 | 2,993 | 1.06 | 21.1 |
| 2014年3月 | 1.50 | 3,626 | 1.13 | 23.1 |
| 2015年3月 | 1.69 | 3,596 | 1.33 | 20.4 |
| 2016年3月 | 1.72 | 3,334 | 1.38 | 18.6 |
| 2017年3月 | 1.69 | 3,376 | 1.36 | 18.8 |
| 2018年3月 | 1.63 | 3,502 | 1.28 | 19.9 |
| 2019年3月 | 1.82 | 3,079 | 1.51 | 16.9 |
| 2020年3月 | 1.87 | 2,802 | 1.59 | 15.0 |
| 2021年3月 | 1.83 | 3,008 | 1.53 | 16.4 |
| 2022年3月 | 1.88 | 3,821 | 1.50 | 20.3 |
| 2023年3月 | 1.94 | 4,312 | 1.51 | 22.2 |
| 2024年3月 | 2.10 | 3,760 | 1.72 | 17.9 |
| 2025年3月 | 2.24 | 4,817 | 1.73 | 21.5 |
| 2026年3月 | 2.43 | 6,522 | 1.75 | 26.9 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
機械 209社との比較
同じ機械の企業と並べると、いちばん上に来るのはROEで209社中3位あたり、逆に低いのは自己資本比率で209社中203位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥2,600で、1年前と比べて+21.2%。過去52週の値幅のなかでは19%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 17.1倍 |
| PER (会社予想) | 16.1倍 |
| PBR | 3.96倍 |
| 配当利回り | 0.88% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は8月21日に2673円と、前日比-3.45%と反落しました。25日移動平均線(2815円)を約5%下回る軟調な展開です。52週高値4698円からは約43%下落しており、長期トレンドは弱気です。8月5日には2691円まで急落し、出来高も4902万株と異常な水準に達しました。その後は2800円台を回復する場面もありましたが、上値は重く、売り圧力が続いています。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 30/100)。
PERは17.59倍で業界平均23.18倍を下回るが、PBRは4.07倍と業界平均1.54倍を大きく上回り割高。ROEは28.39%と非常に高いが、配当利回りは0.86%と業界平均2.66%を下回る。予想PER16.5倍を考慮しても、PBRの水準が割高感を強めており、株価はやや過熱気味。高ROEがPBRを正当化する可能性もあるが、配当の低さがマイナス。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 17.1倍 | 22.7倍 |
| PER (予想) | 16.1倍 | — |
| PBR | 3.96倍 | 1.50倍 |
| ROE | 28.4% | 7.0% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
構造改革による収益改善が進む一方、航空エンジン需要の回復と再エネ事業の成長が今後の焦点。強気派は、航空需要の回復基調で部品事業の収益が拡大し、2026年度の営業利益率10%超を見込む。昨年の純損失からのV字回復を評価。一方弱気派は、過去のプロジェクト損失リスクや、エネルギー事業の低採算、橋梁・船舶の受注変動を懸念する。また、ROE28%と高いが、PBR4.5倍と株価が上昇した後の調整リスクもある。論点は、構造改革の成果が持続的な成長に結び付くか。
- 航空需要の回復
国際旅客需要の回復で航空エンジン部品の出荷が増加見通し
- 構造改革の進展
不採算事業の整理により2025年度営業利益率8.82%と改善
- 再エネ分野での成長
再生可能エネルギー関連案件の拡大で新たな収益源を開拓
- 26/3期営業利益は前期比15%増の1,655億円決算発表後影響中
営業利益は前期比220億円増の1,655億円、売上高16,434億円で利益率10.07%
- 純利益1,610億円と黒字幅が拡大決算発表後影響中
純利益は前期比483億円増の1,610億円、24/3期の赤字から25/3期に黒字転換
- 営業利益率10%超で高収益構造に転換通年影響中
営業利益率は25/3期8.82%から26/3期10.07%へ1.25ポイント改善
- ROE28.39%と資本効率の高さ継続影響弱
ROE28.39%はPBR4.46倍の裏付け、自己資本の有効活用が評価材料
- プロジェクト損失の再来
過去に大規模損失を出しており、大型案件での損失リスクが根強い
- エネルギー事業の低採算
電力設備は競争激化で採算性が低く、改善ペースは緩慢
- 株価の過熱感
PBR4.5倍と水準が高く、業績変動で株価調整の可能性
- 26/3期売上高は前期比1%増と頭打ち決算発表後影響中
売上高は16,434億円と前期比166億円増、25/3期の23%増から急減速
- 配当利回り0.84%と低水準継続影響弱
配当利回りは0.84%と低く、増配期待が乏しければ売られやすい
- 外国人の持ち株比率44.86%と高依存継続影響中
外国人持ち株比率44.86%、リスク回避時に売り圧力が強まる
- PBR4.46倍と高い株価評価継続影響弱
PBR4.46倍はROE28%を考慮しても割高感、調整余地
- 航空エンジン関連売上
- 航空エンジン関連売上
- 受注残高
- 今後の売上確実性と事業の安定性を示すため
- 営業利益率
- 構造改革の成果が持続しているか確認するため
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり23円で、前期から+16.7%。いまの株価に対する利回りは0.88%。増配か配当維持が5年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2018年3月 | 5 | — | 38.6 |
| 2019年3月 | 10 | 112.3 | 52.5 |
| 2020年3月 | 7 | −28.6 | — |
| 2022年3月 | 10 | 40.1 | 22.8 |
| 2023年3月 | 13 | 28.6 | 26.6 |
| 2024年3月 | 14 | 11.1 | — |
| 2025年3月 | 17 | 19.9 | 20.2 |
| 2026年3月 | 20 | 16.7 | 15.2 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥23
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ240,986人。区分でいちばん多いのは外国法人で44.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が28.3%を占め、残る71.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 外国法人 | 25.5 | 26.5 | 29.0 | 22.7 | 38.5 | 44.8 |
| 金融機関 | 41.3 | 40.5 | 34.0 | 32.2 | 31.3 | 25.7 |
| 個人・その他 | 27.9 | 25.0 | 27.7 | 35.3 | 22.7 | 24.7 |
| 事業法人 | 3.8 | 3.5 | 3.7 | 4.5 | 3.4 | 2.6 |
| 証券会社 | 1.4 | 4.5 | 5.5 | 5.1 | 4.1 | 2.1 |
| 自己株式 | 3.6 | 1.8 | 1.8 | 1.8 | 1.8 | 1.7 |
| 外国人個人 | 0.1 | 0.0 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 0.1 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 14.65 |
| 02 | THE CHASE MANHATTAN BANK, N.A. LONDONSECS LENDING OMNIBUS ACCOUNT (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 7.01 |
| 03 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 5.64 |
| 04 | STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 3.44 |
| 05 | IHI共栄会 | 1.66 |
| 06 | J.P. MORGAN BANK LUXEMBOURG S. A. 384513 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 1.55 |
| 07 | IHI従業員持株会 | 1.41 |
| 08 | JP MORGAN CHASE BANK 385781 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 1.22 |
| 09 | JP MORGAN CHASE BANK 385642 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 1.22 |
| 10 | 第一生命保険株式会社 | 1.12 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-06-05キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニー(Capital Research and Management Company)新規の大量保有報告6.95%-1.54pt
- 2026-06-04三井住友信託銀行株式会社新規の大量保有報告0.00%-0.22pt
- 2026-04-23キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニー(Capital Research and Management Company)新規の大量保有報告8.49%-1.15pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+566%、1株純資産は14期で+212%。直近期のROEは28.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 23 | 197 | 12.4 | 12.5 | 36.8 |
| 2014年3月 | 225 | 2,237 | 10.5 | 19.3 | 58.0 |
| 2015年3月 | 59 | 2,240 | 2.6 | 95.8 | — |
| 2016年3月 | 10 | 2,062 | 0.5 | 240.4 | 14.6 |
| 2017年3月 | 34 | 2,060 | 1.6 | 103.2 | — |
| 2018年3月 | 54 | 2,103 | 2.6 | 61.5 | 38.6 |
| 2019年3月 | 259 | 1,996 | 11.8 | 10.3 | 52.5 |
| 2020年3月 | 54 | 1,885 | 2.8 | 23.4 | — |
| 2021年3月 | 88 | 2,025 | 4.5 | 25.5 | — |
| 2022年3月 | 63 | 361 | 19.4 | 6.7 | 22.8 |
| 2023年3月 | 42 | 407 | 10.9 | 11.3 | 26.6 |
| 2024年3月 | −64 | 355 | −16.9 | — | — |
| 2025年3月 | 106 | 455 | 26.3 | 13.9 | 20.2 |
| 2026年3月 | 152 | 615 | 28.4 | 20.7 | 15.2 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
2026/3期の役員報酬は総額942百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約8倍にあたる。
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 賞与百万円 | 株式報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 9 | 416 | 181 | 88 | 748 | 83 |
| 社外取締役 | 9 | 122 | — | — | 122 | 14 |
| 監査役 | 3 | 72 | — | — | 72 | 24 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容3,901字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題3,386字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク9,289字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)9,920字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第209期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-22
- 半期報告書半期報告書-第209期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第208期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-23
- 半期報告書半期報告書-第208期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-08
- 有価証券報告書有価証券報告書-第207期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-26
- 四半期報告書四半期報告書-第207期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-14
- 四半期報告書四半期報告書-第207期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-10
- 四半期報告書四半期報告書-第207期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第206期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-23
- 四半期報告書四半期報告書-第206期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-10
- 四半期報告書四半期報告書-第206期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-10
- 四半期報告書四半期報告書-第206期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-10
リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。
- 決算説明資料2026年度(2027年3月期)第1四半期決算説明資料(IFRS)2026-08-05
TDnetのPDFは掲載後約1ヶ月で削除されるため、古い開示はタイトルのみの記録です。
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