本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

トヨタ自動車

TOYOTA MOTOR CORPORATION7203 · Prime · 輸送用機器

世界最大級の自動車メーカー。乗用車からトラックまで幅広い車種を手掛け、金融事業も併せ持つ。

概要

トヨタ自動車は1937年に豊田自動織機から分離独立した自動車メーカーである。セダン、SUV、ミニバンからトラックまでフルラインアップを揃え、ハイブリッド車「プリウス」や燃料電池車「ミライ」など環境技術に強みを持つ。トヨタ生産方式による高効率なモノづくりを基盤に、トヨタ、レクサス、ダイハツ、日野の多ブランド戦略でグローバルに販売網を展開。2025年3月期の連結売上高は48兆367億円、営業利益は4兆7956億円(営業利益率約10%)と高水準。グループ全体の従業員数は約39万人に上る。

自動車事業を中核とする3セグメント構成

トヨタグループは2026年3月期時点で子会社602社、関連会社・共同支配企業159社を擁する巨大企業体である。事業は「自動車」「金融」「その他」の3セグメントに区分され、営業収益の87%を自動車事業が占める。自動車事業ではセダン(クラウン、カムリ)、ミニバン(アルファード、ヴォクシー)、コンパクト(ヤリス、カローラ)、SUV(RAV4、ハイランダー)、トラック(ハイラックス、タコマ)などを設計・製造・販売。金融事業はグループ製品の販売を補完するローン・リースを提供し、その他事業では情報通信サービスを展開する。収益の柱はあくまで自動車であり、販売台数が業績を左右する。

年販売約960万台のグローバル販売網

2025年3月期の連結販売台数は959万5千台に達し、前期比2.5%増加した。内訳は日本208万2千台(構成比21.7%)、北米293万4千台(同30.6%)、欧州118万3千台(同12.3%)、アジア175万9千台(同18.3%)、その他163万7千台(同17.1%)である。北米最大の市場では前年比8.5%増と伸びたが、アジアは中国市場の不振などで4.3%減少。海外販売が全体の約78%を占め、地域分散が進んでいる。販売は国内ではトヨタモビリティ東京などの販売店網、海外では米国トヨタ自動車販売などの現地法人を通じて行われる。

トヨタ・レクサス・ダイハツ・日野の多ブランド戦略

トヨタは自社ブランド「トヨタ」に加え、高級車ブランド「レクサス」、小型車主体の「ダイハツ」、商用車・トラックの「日野」の4ブランドを擁する。2025年10月のジャパンモビリティショーでは新たに「センチュリー」ブランドも提案された。ダイハツと日野はそれぞれ1998年、2001年に子会社化され、グループとしてフルラインアップを補完する。また、富士重工業(現SUBARU)やスズキとも資本業務提携を結び、技術・生産面での協力関係を築いている。これらのブランド戦略により、顧客の多様なニーズに応える。

38の国と地域に広がる生産・研究拠点

トヨタの生産拠点は日本国内に加え、北米、欧州、アジア、中南米、アフリカなど38の国と地域に及ぶ。2025年3月期の生産実績は929万2千台で、日本国内が414万9千台(44.7%)、北米205万台(22.1%)、アジア180万2千台(19.4%)、欧州81万5千台(8.8%)、その他47万7千台(5.1%)である。海外生産比率は55%を超え、現地生産・現地販売の原則を徹底。研究開発面では豊田中央研究所(1960年設立)が中核となり、先端技術の開発を担う。また、ウーブン・バイ・トヨタがソフトウェア開発を担うなど、研究体制もグローバルに展開する。

業界の中での役割は総合自動車メーカー(完成車・部品)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
50.7兆円
営業利益
3.8兆円
営業利益率
7.4%
純利益
3.8兆円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
自動車45.2兆円89.2%2.8兆円6.1%
金融4.8兆円9.5%8,517億円17.7%
その他6,640億円1.3%1,321億円19.9%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01自動車主力

セダン、ミニバン、コンパクト、SUV、トラックなどの自動車とその関連部品・用品の設計、製造、販売。国内・海外の販売網を通じて顧客に提供。主要ブランドはトヨタ、レクサス、ダイハツ、日野。

主な製品・サービス5
セダン(クラウン、カムリ等)
高級セダンから実用セダンまで幅広いラインアップ。快適性と燃費性能を追求。
SUV(RAV4、ハイランダー等)
多目的スポーツ車。オンロード・オフロードでの走行性能と居住性を両立。
ミニバン(アルファード、ヴォクシー等)
多人数乗車を可能としたワゴン車。ファミリー層に人気。
トラック(ハイラックス、タコマ等)
商用・個人向けピックアップトラック。耐久性と積載能力に優れる。
コンパクトカー(ヤリス、カローラ等)
経済性と扱いやすさを重視した小型車。世界中で販売。

02金融準主力

主にグループが製造する自動車の販売を補完するための金融サービス(ローン、リース)を提供。国内外の金融子会社を通じて展開。

主な製品・サービス1
販売金融サービス
自動車購入時のローン、リース等の金融商品。

03その他副次

情報通信事業等の自動車関連以外の事業を展開。

主な製品・サービス1
情報通信サービス
コネクテッドカー向け通信サービスやモビリティ関連のソフトウェア開発など。

製品と技術

ハイブリッドシステム「THS」とプリウスの系譜

トヨタは1997年に世界初の量産ハイブリッド乗用車「プリウス」を発売し、環境技術の先駆者となった。搭載されたトヨタ・ハイブリッド・システム(THS)は、ガソリンエンジンとモーターを効率的に組み合わせ、燃費性能を大幅に向上。以降、THSは改良を重ね、現在では第5世代に進化。同システムはプリウスだけでなく、カムリ、RAV4、クラウンなど多くの車種に展開され、トヨタのハイブリッド車累計販売台数は世界で2000万台を超える。THSの特徴は、エンジンとモーターの動力分配を遊星歯車機構で行う方式であり、滑らかな加速と低燃費を両立している。

水素燃料電池車「ミライ」と水素社会への取り組み

2014年、トヨタは燃料電池車(FCV)「ミライ」を発売。水素と酸素の化学反応で発電し、排出するのは水のみ。航続距離は約650km(WLTCモード)で、水素充填時間は約3分とガソリン車並みの利便性を持つ。ミライはトヨタが開発した燃料電池スタックと高圧水素タンクを搭載。2020年のモデルチェンジでは、プラットフォームをTNGAに変更し、走行性能と静粛性を向上。また、水素を利用した事業として、燃料電池をバスやトラック、さらには発電機などにも展開し、水素社会の実現に向けたインフラ整備にも協力している。

高効率モノづくりを支えるトヨタ生産方式とTNGA

トヨタ生産方式(TPS)は、ジャストインタイムと自働化を二本柱とする生産管理手法で、無駄を徹底的に排除し、高品質・低コストを実現する。この方式は世界の製造業に影響を与えた。近年、さらに進化したのがToyota New Global Architecture(TNGA)である。TNGAは車種共通のアーキテクチャを採用し、開発効率と品質向上を図る戦略。プラットフォームやパワートレインを共通化することで、多様な車種を効率的に生産できる。TNGAは2015年以降、順次導入され、カローラ、RAV4、カムリなど多くのモデルに採用され、走りの質も向上した。

コネクテッド技術とウーブン・バイ・トヨタ

トヨタは2021年に設立したウーブン・バイ・トヨタを中心に、ソフトウェア定義車(SDV)の開発を加速している。同社は自動運転OS「Arene」の開発を手掛け、コネクテッドカー向けサービスを提供。トヨタの車両は既に通信モジュールを標準搭載し、ナビゲーション、リモートエアコン、盗難追跡などのサービスを提供する。2023年には、ソフトウェアアップデートにより車両機能を改善するOTA(Over-the-Air)アップデートを全車種に拡大。これらの技術は、車両の付加価値向上と新たな収益源の創出につながっている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

自動車・輸送用機器のなかでの位置

国内自動車生産で首位、海外依存でグローバル展開

トヨタ自動車は、国内自動車メーカーの中で売上高が突出しており、世界市場での存在感も大きい。同業他社には、部品メーカーのトヨタ紡織やユニプレスが挙げられるが、完成車メーカーとしての直接の競合は、データ上では明示されていない。業界内では、規模の経済と高いブランド力により、安定した収益基盤を築いている。ただし、直近の営業利益率は低下傾向にあり、電動化や自動運転など技術変革への対応が課題となる。海外生産比率が高く、為替変動の影響を受けやすい一方、新興国市場での需要取り込みに強みを持つ。国内市場は成熟しており、内需依存度は低いが、海外市場での競争激化には留意が必要である。

強み

  • 売上高世界トップクラスで、規模の経済によるコスト競争力を有する。
  • 高い品質と信頼性で、世界的に認知されたブランドを確立している。
  • 関連企業との緊密な連携で、部品供給の安定性を確保している。
  • 電動化や水素など次世代技術に巨額投資し、競争力を強化。

課題

  • 営業利益率が前期比で減少し、価格競争やコスト増への対応が必要。
  • 為替レートや地政学リスクにより、海外利益が不安定になる。
  • 電動化シフトで従来の技術資産が陳腐化し、新たな戦略構築が急務。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

自動車完成車・大手部品の時価総額近傍。太字がトヨタ自動車

時価総額で並べると、掲載6社のなかで1番目にあたる。

#企業時価総額PER
17203トヨタ自動車49.5兆円8.9倍
27011三菱重工業12.6兆円53.4倍
37267本田技研工業7.7兆円
46902デンソー5.6兆円11.8倍
57269スズキ4.2兆円9.3倍
65108ブリヂストン2.9兆円20.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(自動車完成車・大手部品)に従っています。

会社の歴史

沿革 48件

豊田自動織機の一部門から独立した1937年

トヨタ自動車の起源は1933年、豊田自動織機製作所内に自動車部門が設けられたことに始まる。1935年にトラック、1936年に乗用車の試作に成功し、1937年8月に資本金1200万円でトヨタ自動車工業として独立した。創業者豊田喜一郎は「日本人の頭と腕で自動車工業を興す」という信念で国産乗用車の量産に挑んだ。しかし、太平洋戦争の勃発により生産は軍需車両が中心となり、戦後は経営危機に見舞われる。この時期に、現在のグループ企業の基礎となる豊田製鋼、豊田工機、トヨタ車体などが相次いで設立された。

販売網を分離して再建した戦後の1950年

戦後のインフレと労働争議で経営が逼迫したトヨタは、1949年に東京・名古屋・大阪の証券取引所に株式を上場し資金調達を図る。翌1950年4月、販売業務をトヨタ自動車販売に分離し、製造と販売を別会社とした。これは当時の銀行団の勧めによるもので、販売会社が在庫リスクを負うことで財務改善を狙った。同時期に民成紡績(現トヨタ紡織)なども分離され、グループの分業体制が確立。この販売分離は32年間続き、1982年7月にトヨタ自動車販売と合併し、現在のトヨタ自動車株式会社となるまで、製造と販売が独立した組織で運営された。

日野・ダイハツとの提携でグループを拡大した1960年代

1966年10月、トヨタは日野自動車工業と業務提携を結んだ。日野は大型トラック・バスに強みを持ち、トヨタの商用車ラインアップを補完する存在となった。翌1967年11月にはダイハツ工業とも提携し、軽自動車・小型車の分野で協力関係を構築。両社との提携は後の子会社化(ダイハツ1998年、日野2001年)につながる。また、1956年にはトヨタ自動車販売が産業車両(フォークリフト)の販売を開始し、物流分野にも進出。これらの動きは、トヨタが単なる乗用車メーカーから総合車両メーカーへと脱皮する基盤となった。

米国生産開始とグローバル展開の1980年代

1982年の販売会社合併後、トヨタは海外生産に本格的に乗り出す。1984年、GMとの合弁でカリフォルニアにニュー・ユナイテッド・モーター・マニュファクチャリング(NUMMI)を設立し、北米生産の足がかりを得た。1986年にはケンタッキー工場とカナダ工場を設立し、完全子会社での生産を開始。続いて1989年にはイギリス工場、1991年には九州工場を設立。1990年代には北米の統括会社を再編し、現地責任体制を強化した。2002年にはチェコ工場を立ち上げ、欧州での生産能力を拡大。これらの拠点は、輸出リスクの軽減と現地ニーズへの迅速な対応を可能にした。

中国市場への本格参入と提携拡大の2000年代

2002年8月、トヨタは中国第一汽車集団と自動車事業での協力に基本合意し、中国市場への本格参入を開始。2004年には広州汽車との合弁で広州トヨタ(現広汽トヨタ)を設立し、二つの合弁体制を構築した。同じく2002年にはプジョー・シトロエンとの合弁でチェコ工場(現トヨタ・モーター・マニュファクチャリング・チェコ)を設立。2006年には富士重工業(現SUBARU)と業務提携し、スポーツ車のOEM供給などで協力。2017年にはスズキと資本提携し、インドなど新興市場での協業を進めた。これらの提携により、トヨタは世界の主要市場をほぼカバーするに至った。

年表48件を開く

1930年代

  • 1933年9月㈱豊田自動織機製作所(現在の㈱豊田自動織機)内で自動車の研究を開始
  • 1935年11月トラックを発売
  • 1936年9月乗用車を発売
  • 1937年8月創業㈱豊田自動織機製作所(現在の㈱豊田自動織機)より分離独立(会社創立)(社名 トヨタ自動車工業㈱、資本金 12,000千円)

1940年代

  • 1940年3月豊田製鋼㈱(現在の愛知製鋼㈱)設立
  • 1941年5月豊田工機㈱(現在の㈱ジェイテクト)を設立し、精密工作機械の製造事業を移管
  • 1943年11月M&A中央紡績㈱を吸収合併
  • 1945年8月トヨタ車体工業㈱(現在のトヨタ車体㈱)を設立し、自動車車体の製造事業を移管
  • 1946年4月関東電気自動車製造㈱(現在のトヨタ自動車東日本㈱)設立
  • 1948年7月日新通商㈱(現在の豊田通商㈱)設立
  • 1949年5月上場東京、名古屋、大阪の各証券取引所に株式を上場(現在は東京、名古屋、ニューヨーク、ロンドンの各証券取引所に株式を上場)
  • 1949年6月愛知工業㈱(現在の㈱アイシン)設立
  • 1949年12月日本電装㈱(現在の㈱デンソー)を設立し、自動車用電装品の製造事業を移管

1950年代

  • 1950年4月トヨタ自動車販売㈱を設立し、販売業務を移管
  • 1950年5月民成紡績㈱(現在のトヨタ紡織㈱)を設立し、紡績事業を移管
  • 1953年8月東和不動産㈱(現在のトヨタ不動産㈱)設立
  • 1956年3月トヨタ自動車販売㈱が産業車両を発売
  • 1957年10月米国トヨタ自動車販売㈱設立

1960年代

  • 1960年11月㈱豊田中央研究所設立
  • 1966年10月M&A日野自動車工業㈱・日野自動車販売㈱(現在は合併し、日野自動車㈱)と業務提携
  • 1967年11月ダイハツ工業㈱と業務提携

1970年代

  • 1975年12月店舗用住宅を発売
  • 1977年2月個人用住宅を発売

1980年代

  • 1980年3月M&Aティース トヨタ㈱(現在のトヨタ モーター コーポレーション オーストラリア㈱)を株式取得により子会社化
  • 1982年7月M&Aトヨタ自動車販売㈱と合併し、社名をトヨタ自動車㈱に変更
  • 1982年10月トヨタ モーター クレジット㈱設立
  • 1984年2月当社とGM社(当時)との間で合弁会社ニュー ユナイテッド モーター マニュファクチャリング㈱を設立
  • 1986年1月トヨタ モーター マニュファクチャリング U.S.A.㈱(現在のトヨタ モーター マニュファクチャリング ケンタッキー㈱)およびトヨタ モーター マニュファクチャリング カナダ㈱を設立
  • 1989年12月トヨタ モーター マニュファクチャリング(UK)㈱設立

1990年代

  • 1991年2月トヨタ自動車九州㈱設立
  • 1996年2月トヨタ モーター マニュファクチャリング インディアナ㈱設立
  • 1996年9月M&A北米における製造・販売会社の資本関係再編成に伴い、トヨタ モーター ノース アメリカ㈱(現在は同地域の子会社と合併)を設立
  • 1996年10月北米における製造統括会社トヨタ モーター マニュファクチャリング ノース アメリカ㈱(現在のトヨタ モーター エンジニアリング アンド マニュファクチャリング ノース アメリカ㈱)を設立
  • 1998年9月M&Aダイハツ工業㈱を株式取得により子会社化
  • 1998年10月M&A欧州における製造統括会社トヨタ モーター ヨーロッパ マニュファクチャリング㈱(現在は同地域の販売統括会社、持株会社と合併)を設立

2000年代

  • 2000年7月金融統括会社トヨタファイナンシャルサービス㈱を設立
  • 2001年4月㈱豊田自動織機製作所(現在の㈱豊田自動織機)に産業車両および物流システム事業を譲渡
  • 2001年8月M&A日野自動車㈱を株式取得により子会社化
  • 2002年3月M&A当社とプジョー シトロエン オートモービルズ SA(当時)との間で合弁会社トヨタ プジョー シトロエン オートモービル チェコ㈲を設立(現在は子会社化し、社名をトヨタ モーター マニュファクチャリング チェコ㈲に変更)
  • 2002年4月M&A欧州における持株会社トヨタ モーター ヨーロッパ㈱(現在は同地域の販売統括会社、製造統括会社と合併)を設立
  • 2002年8月中国第一汽車集団有限公司と中国での自動車事業における協力関係構築に基本合意
  • 2004年9月当社と広州汽車集団股份有限公司との間で合弁会社広州トヨタ自動車㈲(現在の広汽トヨタ自動車㈲)を設立
  • 2005年10月M&A欧州における販売統括会社トヨタ モーター マーケティング ヨーロッパ㈱は、同地域の製造統括会社、持株会社と合併(合併後社名 トヨタ モーター ヨーロッパ㈱)
  • 2006年3月富士重工業㈱(現在の㈱SUBARU)と業務提携

2010年代

  • 2010年10月トヨタホーム㈱に住宅事業を承継
  • 2012年7月M&A関東自動車工業㈱は、セントラル自動車㈱およびトヨタ自動車東北㈱と合併し、社名をトヨタ自動車東日本㈱に変更
  • 2015年12月ニュー ユナイテッド モーター マニュファクチャリング㈱の解散申請を、米国の管轄裁判所が認可
  • 2017年2月スズキ㈱と業務提携に向けた覚書を締結(2019年8月資本提携)

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    商品軸・地域軸経営の深化

    「もっといいクルマづくり」を掲げ、TNGAによる商品群戦略と、地域に根ざした販売・サービス体制を強化する。また、トヨタ、レクサス、ダイハツ、GR、センチュリーの各ブランドの役割を明確化し、互いに補完することで多様な顧客ニーズに応える。

  2. 02

    損益分岐台数の改善

    認証問題や余力不足への対応で足場を固めつつ、全社で固定費削減、原価改善、生産性向上に取り組む。AI活用で定型業務を効率化し、正味率を高めることで、環境悪化時でも収益を確保できる経営体質を目指す。

  3. 03

    モビリティカンパニーへの変革

    交通事故ゼロ社会の実現に向け、SDV(ソフトウェア定義車両)の開発を推進し、クルマ・ヒト・インフラが連携する安全・安心な移動を提供する。電子プラットフォーム刷新やAreneを活用し、ソフトウェアで継続的に価値を提供する。

  4. 04

    ステークホルダーとの関係強化

    株主・投資家、顧客、地域社会、販売店、仕入先などとの信頼関係を一層強化する。感謝を伝えるイベントの開催や、多目的アリーナTOYOTA ARENA TOKYOの運営などを通じて、地域社会との絆を深め、持続的な企業価値向上につなげる。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で390,927人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,006万円で、9期前と比べて+18.1%平均年齢は40.5歳、平均勤続年数は15.1年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月364,445
2018年3月369,124
2019年3月85239.415.7370,870
2020年3月86639.615.8359,542
2021年3月85840.016.2366,283
2022年3月85740.416.4372,817
2023年3月89540.616.2375,235
2024年3月90040.616.0380,793
2025年3月98340.715.6383,8531,249
2026年3月1,00640.515.1390,927963

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率3.9%
縦線は目安の30%
男性育休取得率79.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)67.0%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社46(国内 19 / 海外 27、うち連結子会社 16) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
金融事業74,779億円
自動車事業74,442億円
その他の事業4,287億円
トヨタ モーター マニュファクチャリング カナダ㈱ — Cambridge, Ontario,Canada2,781億円
自動車
トヨタ バッテリー マニュファクチャリング㈱ — Liberty, North Carolina, U.S.A.2,621億円
自動車
本社 — 愛知県豊田市2,381億円
自動車 および その他
トヨタモビリティ東京㈱ 本社ほか — 東京都港区2,285億円
自動車
プライムプラネットエナジー&ソリューションズ㈱ 本社ほか — 東京都中央区2,045億円
自動車
トヨタ モーター マニュファクチャリング グアナファト㈱ — Apaseo el Grande, Guanajuato, Mexico1,957億円
自動車
タイ国トヨタ自動車㈱ — Samutprakarn, Thailand1,925億円
自動車
ほか13件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    日野自動車㈱ 12
    東京都 日野市 · 連結子会社
    議決権66.2%
  • 国内
    プライムプラネット エナジー& ソリューションズ㈱ 1
    東京都 中央区 · 連結子会社
    議決権51.0%
  • 国内
    ダイハツ工業㈱
    大阪府 池田市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    トヨタ車体㈱
    愛知県 刈谷市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    トヨタ自動車九州㈱
    福岡県 宮若市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    トヨタ自動車東日本㈱
    宮城県 黒川郡 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ウーブン・バイ・トヨタ㈱
    東京都 中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    トヨタファイナンシャル サービス㈱ 1
    愛知県 名古屋市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    トヨタファイナンス㈱ 2
    愛知県 名古屋市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    トヨタ モーター ノース アメリカ㈱ 13
    Plano, Texas, U.S.A. · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    米国トヨタ自動車販売㈱ 1
    Plano, Texas, U.S.A. · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    トヨタ モーター エンジニアリング アンド マニュファクチャリング ノース アメリカ㈱ 1
    Plano, Texas, U.S.A. · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社34社を開く
  • トヨタ モーター マニュファクチャリング ケンタッキー㈱ 1Georgetown, Kentucky, U.S.A.100%
  • トヨタ モーター マニュファクチャリング インディアナ㈱ 1Princeton, Indiana, U.S.A.100%
  • トヨタ モーター マニュファクチャリング テキサス㈱ 1San Antonio, Texas, U.S.A.100%
  • トヨタ バッテリー マニュファクチャリング㈱Liberty, North Carolina, U.S.A.90%
  • トヨタ モーター クレジット㈱ 12Plano, Texas, U.S.A.100%
  • ウーブン・キャピタル・LP 1Wilmington, Delaware, U.S.A.100%
  • トヨタ モーター マニュファクチャリング カナダ㈱ 1Cambridge, Ontario, Canada100%
  • トヨタ モーター ヨーロッパ㈱ 1Brussels, Belgium100%
  • トヨタ モーター ファイナンス(ネザーランズ)㈱ 2Amsterdam, Netherlands100%
  • トヨタ モーター マニュファクチャリング ターキー㈱ 1Arifiye, Sakarya, Turkey90%
  • トヨタ モーター マニュファクチャリング(UK)㈱ 1Burnaston, Derbyshire, U.K.100%
  • トヨタ自動車(中国)投資㈲北京市 中国100%
  • レクサス(上海)新エネルギー㈲ 1上海市 中国100%
  • 広汽トヨタエンジン㈲ 1広州市 中国70%
  • トヨタ モーター ファイナンス チャイナ㈲ 1北京市 中国100%
  • トヨタ モーター アジア(シンガポール)㈱Singapore100%
  • タイ国トヨタ自動車㈱Samutprakarn, Thailand86%
  • トヨタ モーター アジア(タイランド)㈱Samutprakarn, Thailand100%
  • トヨタ リーシング タイランド㈱ 1Bangkok, Thailand90%
  • トヨタ モーター コーポレーション オーストラリア㈱Port Melbourne, Victoria, Australia100%
  • トヨタ ファイナンス オーストラリア㈱ 2Sydney, New South Wales, Australia100%
  • ブラジルトヨタ㈲ 1Sao Paulo, Brazil100%
  • ㈱デンソー 2愛知県 刈谷市22%
  • ㈱SUBARU 2東京都 渋谷区21%
  • ㈱豊田自動織機 2愛知県 刈谷市25%
  • ㈱アイシン 2愛知県 刈谷市22%
  • ㈱ジェイテクト 2愛知県 刈谷市24%
  • 豊田合成㈱ 2愛知県 清須市22%
  • 愛知製鋼㈱ 2愛知県 東海市25%
  • トヨタ紡織㈱ 2愛知県 刈谷市32%
  • 豊田通商㈱ 2愛知県 名古屋市22%
  • トヨタ不動産㈱愛知県 名古屋市24%
  • 一汽トヨタ自動車㈲天津市 中国50%
  • 広汽トヨタ自動車㈲広州市 中国50%
国際子会社 (GLEIF登録 11社)
  • USTOYOTA AUTO LOAN EXTENDED NOTE TRUST 2026-1
  • GBKOROMO UK 2 PLC
  • USTOYOTA AUTO LOAN EXTENDED NOTE TRUST 2025-1
  • USTOYOTA AUTO CONDUIT TRUST 2022-2
  • JPダイハツ工業株式会社
  • JPトヨタファイナンシャルサービス株式会社
  • ZATOYOTA SOUTH AFRICA MOTORS
  • INTOYOTA KIRLOSKAR MOTOR PRIVATE LIMITED
  • JP日野自動車株式会社
  • DETOYOTA Kreditbank GmbH
  • JPトヨタファイナンス株式会社

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    無線警ら車(4WD)
    警察庁 · 2023-02-13
    28.1億円
  • 調達
    私服用セダン型無線車(1,800cc級)
    警察庁 · 2023-02-13
    13.8億円
  • 調達
    私服用セダン型無線車(1,800cc級)
    警察庁 · 2024-02-08
    13億円
  • 調達
    【電子可】交通取締用四輪車
    警察庁 · 2021-03-30
    9.8億円
  • 調達
    無線警ら車(4WD)
    警察庁 · 2024-02-08
    9.3億円
  • 調達
    【電子可】無線警ら車
    警察庁 · 2021-03-18
    8.8億円
  • 調達
    交通取締用四輪車(4WD)
    警察庁 · 2024-02-08
    7.6億円
  • 調達
    私服用セダン型無線車(1,800cc級)
    警察庁 · 2025-06-13
    5.8億円
  • 調達
    交通取締用四輪車(4WD)
    警察庁 · 2023-07-20
    4.8億円
  • 調達
    【電子可】交通取締用四輪車(反転警光灯)
    警察庁 · 2021-03-30
    4.2億円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は50.7兆円営業利益3.8兆円前期と比べると増収減益で、売上が+5.5%、利益が-21.5%。

売上高
+5.5%
50.7兆円
営業利益
-21.5%
3.8兆円
純利益
-19.2%
3.8兆円
営業利益率
7.4%
前期比 -2.6%pt
  • 01売上高48兆円超、過去最高を更新
  • 02営業利益は前期比10%減 — 円高想定と材料費・労務費の上昇が重荷
  • 03ハイブリッド比率がさらに上昇、北米で台数好調
  • 04BEVは第2世代モデルで2026年度から本格展開へ

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高54.0兆円50.7兆円
営業利益3.4兆円3.8兆円
純利益3.3兆円3.8兆円
1株あたり配当¥100¥100

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は13.5兆円、営業利益は1.1兆円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+28.2%、営業利益は−5.1%。

対象期間売上高兆円営業利益兆円営業利益率%純利益兆円
2023年4Q9.690.55
2024年1Q10.551.1210.61.31
2024年2Q11.431.4412.61.28
2024年3Q12.041.6814.01.36
2024年4Q11.071.00
2025年2Q23.282.4610.61.91
2025年4Q24.752.339.42.86
2026年2Q24.632.018.11.77
2026年4Q26.051.766.82.07
2027年1Q13.531.067.91.48

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は22.1兆円から50.7兆円へ2.3倍に増えた。直近期の営業利益率は7.4%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高兆円営業利益兆円税引前利益兆円営業利益率%純利益兆円
2013年3月22.061.400.96
2014年3月25.692.441.82
2015年3月27.232.892.17
2016年3月28.402.982.31
この期から会計基準が米国基準からIFRSに変わりました。前後の数値は単純に比較できません
2017年3月27.60
2018年3月29.38
2019年3月30.23
2020年3月29.872.792.04
2021年3月27.212.932.25
2022年3月31.383.992.85
2023年3月37.153.672.45
2024年3月45.106.974.94
2025年3月48.044.806.4110.04.77
2026年3月50.693.775.157.43.85

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高50.7兆円のうち、営業利益として残るのは3.8兆円7.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は3.8兆円、売上の7.6%にあたる。営業利益率は業種中央値5.1%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価など作る・仕入れるのにかかったお金83.3%42.2兆円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金9.3%4.7兆円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益7.4%3.8兆円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比+2.3pt
7.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+3.9pt
7.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+4.4pt
10.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.6%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 11期分

2026年3月期は営業CFが5.5兆円、投資CFが−1.5兆円で、差し引きのフリーCFは4.0兆円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は12.7兆円で、売上の3.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF兆円投資CF兆円財務CF兆円フリーCF兆円現金残高兆円
2013年3月2.45−3.030.48−0.581.72
2014年3月3.65−4.340.92−0.692.04
2015年3月3.69−3.810.31−0.132.28
2016年3月4.46−3.18−0.421.282.94
2020年3月2.40−2.120.360.274.10
2021年3月2.73−4.682.74−1.965.10
2022年3月3.72−0.58−2.473.156.11
2023年3月2.96−1.60−0.061.367.52
2024年3月4.21−5.002.50−0.799.41
2025年3月3.70−4.190.20−0.498.98
2026年3月5.47−1.52−0.543.9512.66

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 12期分

2026年3月期の総資産は105.5兆円。このうち返さなくてよい自己資本が39.9兆円で、自己資本比率は37.8%(業種中央値53.0%より薄い)

決算期総資産兆円自己資本兆円負債兆円自己資本比率%
2013年3月35.4834.2
2014年3月41.4434.9
2015年3月47.7335.2
2016年3月47.4335.3
2019年3月53.4219.9133.5137.3
2020年3月53.9720.6233.3538.2
2021年3月62.2723.4038.8637.6
2022年3月67.6926.2541.4438.8
2023年3月74.3028.3445.9638.1
2024年3月90.1134.2255.8938.0
2025年3月93.6035.9256.7238.4
2026年3月105.5239.9264.5037.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
12.7兆円
すぐ使えるお金
利益剰余金
38.7兆円
過去の利益の積み上がり
負債合計
64.5兆円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
70
/ 100
安定性自己資本比率25 / 40
収益力営業利益率15 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

輸送用機器 82社との比較

同じ輸送用機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率82社中17位あたり、逆に低いのは自己資本比率82社中70位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
10.1%/中央値 5.7%
P25 3.3%P75 9.7%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
7.4%/中央値 5.1%
P25 2.6%P75 7.3%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
37.8%/中央値 53.0%
P25 40.5%P75 65.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
5.5%/中央値 2.1%
P25 -1.4%P75 6.5%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.2%/中央値 3.2%
P25 2.4%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,133で、1年前と比べて+12.5%過去52週の値幅のなかでは34%の位置にある。

¥3,133-3.4%1ヶ月+7.3%1年+12.5%時価総額49.5兆円
高値 ¥2,782安値 ¥2,51390営業日前 ¥2,672
過去52週の値幅
安値¥2,686高値¥4,000

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)8.9倍
PER (会社予想)11.5倍
PBR0.99倍
配当利回り3.19%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月21日に3132円で終値、前日比2.15%高となり、直近1ヶ月でも6.17%上昇しています。25日移動平均線を約4.61%上回り、75日線に対しても約7.64%上に位置するなど、短中期トレンドは強気です。ただし、52週高値の4000円からは約21.7%下で推移しており、上値の重さも意識されます。出来高は8月21日時点で約2592万株と高水準で、需給の活発さを示しています。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 85/100)

PERが8.91倍と業界平均の16.66倍を大きく下回り、PBRも0.99倍と1倍割れで平均1.13倍を下回る。ROEは10.1%と安定し、配当利回り3.19%は平均2.96%を上回る。配当性向36.4%で増配余地も。26年3月期は減益見込みだが、自動車セクターの割安感は顕著で、株価は収益に比べて過小評価。割安だが業績の冴えなさが懸念材料。

指標この会社業種平均
PER (実績)8.9倍16.3倍
PER (予想)11.5倍
PBR0.99倍1.12倍
ROE10.1%7.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、電動化シフトの中でトヨタの競争力が維持・向上できるか。強気派は、ハイブリッド技術の優位性と、多様な電動化戦略(HEV、PHEV、BEV、FCV)が世界中の多様な市場ニーズに対応していると評価する。また、ソフトウェア定義車への投資で将来の競争力を強化しており、収益基盤が盤石であると見る。さらに、現在のPERは8.48倍と割安で、配当利回りも3%を超える。一方、弱気派は、EVシフトの遅れにより、特に中国市場でのシェア低下が続くと懸念する。また、2026年3月期の営業利益率予想が7.43%と前期から低下しており、収益力が弱まっていると指摘する。さらに、ソフトウェア競争で他社に遅れを取るリスクもある。

プラスに働く材料7
  • 電動化戦略の多様性

    HEV・PHEV・BEV・FCVを揃えることで、地域ごとの需要に柔軟に対応できる

  • 割安な評価

    PER 8.48倍、PBR 0.95倍と資産価値対比でも割安で、配当利回り3.36%と魅力的

  • 収益基盤の強さ

    2025年3月期の営業利益率9.98%と高水準を維持し、売上高も48兆円超と巨大

  • 売上高が50兆6,850億円と過去最高通年影響

    2026/3期売上高50兆6,850億円、前期比2兆6,483億円増

  • PBR0.95倍と1倍割れ継続影響

    PBR0.9459倍、ROE10.1%で解散価値割れ

  • 配当利回り3.36%の下支え継続影響

    予想配当利回り3.36%、株主還元で下値堅い

  • ROE10.1%の高水準維持通年影響

    ROE10.1%、PBR1倍割れは過小評価

マイナスに働く材料7
  • EVシフトの遅れ

    中国市場ではEV競争に遅れ、シェア低下が続く可能性がある

  • 利益率の低下予想

    2026年3月期の予想営業利益率は7.43%と前期から2.55ポイント低下する見込み

  • ソフトウェア競争

    ソフトウェア定義車や自動運転などでIT企業や新興メーカーに後れを取るリスク

  • 営業利益が1兆円超減益通年影響

    2026/3期営業利益3兆7,662億円、前期から1兆円超減少

  • 純利益が9,170億円減益通年影響

    2025/3期4兆7,651億円から2026/3期3兆8,481億円へ

  • 営業利益率が7.43%に低下通年影響

    2025/3期9.98%から2026/3期7.43%へ2.55ポイント減

  • 予想PER10.9倍と来期減益決算発表後影響

    実績PER8.48倍に対し予想PER10.9倍、EPS減を織り込む

次の決算で確かめる点
世界販売台数
売上高と利益の基盤であり、市場シェアの動向を示す
電動車販売比率
電動化シフトの進捗と競争力を測る重要な指標
営業利益率
収益性の変化とコスト管理の効率を確認する
中国販売台数
世界最大の自動車市場でのシェア動向が中長期的な競争力を左右する

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり100で、前期から+5.6%いまの株価に対する利回りは3.19%。増配か配当維持が6年続いている。

年間配当
¥100
1株あたり
配当利回り
3.19%
いまの株価に対して
配当性向
36.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
6年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月4241.4
2018年3月444.835.0
2019年3月440.033.5
2020年3月440.043.6
2021年3月489.141.2
2022年3月528.342.6
2023年3月6015.427.9
2024年3月7525.023.0
2025年3月9020.031.0
2026年3月955.636.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥100

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ1,080,764人。区分でいちばん多いのは個人・その他28.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が47.3%を占め、残る52.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他24.326.328.427.828.628.4
金融機関31.831.430.929.828.627.0
外国法人20.619.318.120.620.622.8
事業法人21.321.320.920.320.620.3
自己株式14.815.616.917.417.417.5
証券会社2.11.71.51.51.61.5
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行㈱10.56
02㈱豊田自動織機7.55
03㈱日本カストディ銀行5.03
04日本生命保険(相)4.01
05ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー(常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部)3.81
06ジェーピー モルガン チェース バンク(常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部)3.41
07㈱デンソー2.85
08ザ バンク オブ ニューヨーク メロン アズ デポジタリ バンク フォー デポジタリ レシート ホルダーズ(常任代理人 ㈱三井住友銀行)2.25
09トヨタ不動産㈱1.58
10㈱アイシン1.10

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近3
  • 2026-05-27
    株式会社豊田自動織機
    新規の大量保有報告
    0.01%
    -7.54pt
  • 2026-05-08
    株式会社豊田自動織機
    新規の大量保有報告
    7.55%
  • 2026-05-08
    株式会社豊田自動織機
    新規の大量保有報告
    7.55%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 12期分

1株利益は11期で−3%、1株純資産は12期で−20%。直近期のROEは10.1%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月3043,83516.040.8
2014年3月5754,56510.136.9
2015年3月6885,33512.237.4
2016年3月7415,5138.036.1
2019年3月1,40633.5
2020年3月1451,49110.08.943.6
2021年3月1611,67410.210.741.2
2022年3月2051,90511.510.842.6
2023年3月1792,0899.010.527.9
2024年3月3662,54015.810.423.0
2025年3月3602,75313.67.331.0
2026年3月2953,06310.110.736.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額4,638百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約34倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
豊田章男取締役会長(代表取締役)7024,099,000
佐藤恒治取締役副会長(代表取締役)56667,000
中嶋裕樹取締役副社長(代表取締役)64333,000
宮崎洋一取締役副社長(代表取締役)62328,000
岡本薫明取締役652,000
藤沢久美取締役59
George Olcott取締役(監査等委員)715,000
Christopher P.Reynolds取締役(監査等委員)63
大島眞彦取締役(監査等委員)653,000
長田弘己取締役(常勤監査等委員)531,000
近健太取締役社長(代表取締役)5874,000

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)129321,2061,9934,131344
監査等委員419419449
社外取締役310410435
社外取締役610110117
監査役6808013
社外監査役328289

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

ニュース

AI解説

今日の重要ニュースより

「今日の重要ニュース」でトヨタ自動車を取り上げた解説を、新しい順に並べている。

  1. 2026/8/20
    マクロ米財務省が国債買い戻しを倍増、長期金利の急上昇にクギを刺す

    長期債の売り圧力が強まるなか、米財務省が国債買い戻しを倍増する方針を示しました。金利の落ち着きで株・債券・円のトリプル安に歯止めがかかるかに注目が集まります。

  2. 2026/8/4
    業績トヨタが営業利益3.4兆円へ上方修正、円安と中東物流の確保が寄与

    トヨタ自動車が2027年3月期の通期予想を上方修正。営業利益は3兆円から3.4兆円へ、純利益は3兆2500億円になります。

  3. 2026/8/3
    マクロ日米協調介入、想定規模は5兆円前後 円は一時155円台へ急伸

    政府・日銀が先月31日に実施した為替介入は市場推計で約5.33兆円。日米が共同声明を出す異例の連携で、円は一時1ドル=155円台まで上昇した。

  4. 2026/7/25
    提携NVIDIA、トヨタ・ファナックなど日本7社と「Physical AI」連合 1兆ドル需要確認

    エヌビディアのフアンCEOが今週、トヨタ、ファナック、キオクシアなど日本産業大手7社をAIロボット連合に迎え入れ、2027年までに1兆ドルの確定需要を表明しました。

  5. 2026/7/24
    貿易トランプ政権、日本に12.5%の追加関税発動 日米合意から1年で新たな局面

    米トランプ政権が7月24日、日本を含む60か国・地域に新たな追加関税を発動。日本からの輸入品には既存税率と合わせ12.5%の関税が課される。日米合意から1年、不透明感が再び強まった。

  6. 2026/7/19
    マクロ三菱UFJがトヨタを抜き時価総額首位、日銀利上げで銀行株に資金シフト

    三菱UFJフィナンシャル・グループがトヨタ自動車を抜いて東証プライム時価総額首位に。日銀の利上げが銀行の収益見通しを押し上げ、自動車株の相対的な低迷が逆転を招いた。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,235字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 連結財務諸表提出会社(以下、当社という。)は、IFRSに準拠して連結財務諸表を作成しており、関係会社の範囲についてもIFRSの定義に基づいています。「第2  事業の状況」および「第3  設備の状況」においても同様です。 当社および当社の関係会社(子会社602社、関連会社および共同支配企業159社(2026年3月31日現在)により構成)においては、自動車事業を中心に、金融事業およびその他の事業を行っています。 なお、次の3つに区分された事業は「第5  経理の状況 1  連結財務諸表等(1)連結財務諸表  注記5」に掲げるセグメント情報の区分と同様です。 自動車    当事業においては、セダン、ミニバン、コンパクト、SUV、トラック等の自動車とその関連部品・用品の設計、製造および販売を行っています。自動車は、当社、日野自動車㈱およびダイハツ工業㈱が主に製造していますが、一部については、トヨタ車体㈱等に生産委託しており、海外においては、トヨタ  モーター  マニュファクチャリング  ケンタッキー㈱等が製造しています。自動車部品は、当社および㈱デンソー等が製造しています。これらの製品は、国内では、トヨタモビリティ東京㈱等の全国の販売店を通じて顧客に販売するとともに、一部大口顧客に対しては当社が直接販売を行っています。一方、海外においては、米国トヨタ自動車販売㈱等の販売会社を通じて販売しています。 自動車事業における主な製品は次のとおりです。 主な製品の種類 LS、RX、クラウン、カローラ、RAV4、ヤリス、ハイラックス、カムリ、タコマ、アーバンクルーザー、ハイランダー、ランドクルーザー、ライズ、シエンタ、ルーミー、ヴォクシー、 アルファード、ノア、プロフィア、タント  ほか 金融      当事業においては、主として当社および当社の関係会社が製造する自動車および他の製品の販売を補完するための金融ならびに車両のリース事業を行っています。国内では、トヨタファイナンス㈱等が、海外では、トヨタ  モーター  クレジット㈱等が、これらの販売金融サービスを提供しています。 その他    その他の事業では、情報通信事業等を行っています。 (事業系統図) 主な事業の状況の概要図および主要な会社名は次のとおりです。 上記以外の主要な会社としては、北米の製造・販売会社の統括および渉外・広報・調査活動を行うトヨタ  モーター  ノース  アメリカ㈱、欧州の製造・販売会社の統括および渉外・広報・調査活動を行うトヨタ  モーター  ヨーロッパ㈱、金融会社を統括するトヨタファイナンシャルサービス㈱、ソフトウエアを中心とした様々なモビリティの開発を担うウーブン・バイ・トヨタ㈱があります。 *日野自動車㈱およびその連結子会社は、2026年4月1日の三菱ふそうトラック・バス㈱との経営統合に伴い、当社の連結子会社から除外されています。
経営方針・対処すべき課題5,782字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 本項においては、将来に関する事項が含まれていますが、当該事項は2026年3月31日現在において判断したものです。 (1)会社の経営の基本方針 当社および連結子会社(以下、トヨタという。)は経営の基本方針を「トヨタ基本理念」として掲げており、その実現に向けた努力が、企業価値の増大につながるものと考えています。その内容は次のとおりです。 1. 内外の法およびその精神を遵守し、オープンでフェアな企業活動を通じて、国際社会から信頼される企業市民をめざす 2. 各国、各地域の文化、慣習を尊重し、地域に根ざした企業活動を通じて、経済・社会の発展に貢献する 3. クリーンで安全な商品の提供を使命とし、あらゆる企業活動を通じて、住みよい地球と豊かな社会づくりに取り組む 4. 様々な分野での最先端技術の研究と開発に努め、世界中のお客様のご要望にお応えする魅力あふれる商品・サービスを提供する 5. 労使相互信頼・責任を基本に、個人の創造力とチームワークの強みを最大限に高める企業風土をつくる 6. グローバルで革新的な経営により、社会との調和ある成長をめざす 7. 開かれた取引関係を基本に、互いに研究と創造に努め、長期安定的な成長と共存共栄を実現する (2)トヨタフィロソフィー トヨタはモビリティカンパニーへの変革を進めるために、改めて歩んできた道を振り返り、未来への道標となる「トヨタフィロソフィー」をまとめました。 トヨタはモビリティカンパニーとして移動にまつわる課題に取り組むことで、人や企業、コミュニティの可能性を広げ、「幸せを量産」することを使命としています。そのために、モノづくりへの徹底したこだわりに加えて、人と社会に対するイマジネーションを大切にし、様々なパートナーと共に、唯一無二の価値を生み出していきます。 「トヨタフィロソフィー」 MISSION   わたしたちは、幸せを量産する。技術でつかみとった未来の便利と幸福を手の届く形であらゆる人に還元する。 VISION   可動性(モビリティ)を社会の可能性に変える。人、企業、自治体、コミュニティができることをふやし、人類と地球の持続可能な共生を実現する。 VALUE   トヨタウェイソフト、ハード、パートナーの3つの強みを融合し、唯一無二の価値を生み出す。 (3)会社の対処すべき課題 グループビジョン「次の道を発明しよう」 グループビジョンは、トヨタグループ*の目指すべき方向、トヨタグループ全員が立ち戻ることができるビジョン・価値観です。 「次の道を発明しよう」。 グループの創始者・豊田佐吉は「苦労する母親を少しでも楽にしたい」という想いで、「豊田式木製人力織機」を発明しました。そして、豊田喜一郎は「日本人の頭と腕で自動車工業を興さねばならない」との想いで「国産乗用車」を発明しました。誰かを想い、学び、技を磨き、ものをつくり、人を笑顔にする。発明への情熱と姿勢こそ、トヨタグループの原点です。 正解のない時代に、互いに「ありがとう」と言い合える風土を築き、多様な人財が活躍し、未来に必要とされるトヨタグループを目指していきます 。 * ㈱豊田自動織機、トヨタ自動車㈱、愛知製鋼㈱、㈱ジェイテクト、トヨタ車体㈱、豊田通商㈱、㈱アイシン、㈱デンソー、トヨタ紡織㈱、トヨタ不動産㈱、㈱豊田中央研究所、トヨタ自動車東日本㈱、豊田合成㈱、ダイハツ工業㈱、トヨタホーム㈱、トヨタ自動車九州㈱、ウーブン・バイ・トヨタ㈱の17社(2026年4月1日時点) 「商品軸」「地域軸」経営 当社は、「もっといいクルマづくり」を掲げ、Toyota New Global Architecture(TNGA)によるラインアップの群戦略などといった「商品を軸とした経営」と、お客様・地域社会に信頼される「その町いちばんのクルマ屋」を目指す「地域軸経営」により、強固な収益基盤を着実に築いてきました。 一つひとつの商品は、一朝一夕に生まれるものではありません。多くの仲間が、長い間積み上げてきたものであり、開発・生産・仕入先・販売店、そしてお客様や市場など、多くの関係者によって育てていただいたものだと考えています。地域の皆様との信頼関係も同様です。 さらに、2025年10月に開催されたジャパンモビリティショーにおいて、「トヨタ」「レクサス」「ダイハツ」「GR」に加え、新たに「センチュリー」ブランドを提案しました。 なかでも、「センチュリー」は、「ジャパン・プライドを世界へ発信するブランド」を目指しています。その名には「次の100年をつくる」という想いが込められており、日本発の新たな価値創造を通じて、当社は、持続可能で平和な社会の実現に貢献していきたいと考えています。 また、TOYOTAブランドについては、「TO YOU」という言葉に当社の想いを載せました。当社が発表したIMV Originは、あえて未完成の状態で工場から出荷することで、地域の中に「組み立てる」という新しい仕事を生み、さらには、暮らしや仕事の多様な用途に応じて自由にカスタマイズすることで、その地域にとって最適な一台を生み出していくことを目指しています。 当社グループの各ブランドが、これまで以上に明確な役割を担い、互いに補完し合うことで、お一人おひとりに応える多様な商品を通じ、お客様の選択肢をさらに広げていきます。 継続的な損益分岐台数の改善 当社は、2024年および2025年において、認証問題や余力不足と正面から向き合い、足場固めに取り組んできました。その結果、安全・品質が徹底され、余力創出が進み、生産も安定しました。一方で、人への投資や未来への投資の拡大に加え、米国関税の影響も重なり、足元では、損益分岐台数が大きく上昇しています。 この課題に対応すべく、全社一丸となった取り組みを開始しました。すべての地域・本部・カンパニーで、固定費の見直しや、原価改善・営業面の努力などによる収益の積み増しを進めるとともに、従業員一人ひとりが仕事のやり方を見直し、ムダのない正味作業を追求することで、生産性を一層向上させていきます。例えば、定型作業や付加価値が低い業務には、これまで以上にAIを積極活用し、人にしかできない仕事に集中することで、正味率を向上させます。このように、足場固めの成果を「稼ぐ力」に着実につなげ、損益分岐台数の改善に徹底的にこだわっていきます。環境が悪いときにも収益を上げ、ステークホルダーの皆様とともに成長への取り組みをサステナブルに継続できることが、当社に求められる経営体質だと考えています。 加えて、モビリティカンパニーへの変革に向けて、重要な役割を果たすのがバリューチェーン事業です。この事業は、新車販売後の長い保有期間を通じて、お客様に継続的な価値を提供するビジネスであり、これまで着実に成長してきました。これは、商品軸・地域軸経営によって築かれた強いブランドに支えられた多様な商品が、世界中で1.5億台の保有につながったことに加え、修理のしやすさや補給部品の供給力も含めた商品力、高水準の残価をサービス・金融・中古車販売・保険などの現場が、1台1台の価値を最大限に活かそうと努力してきた結果です。今後は、新車とバリューチェーン事業の好循環に加え、ソフトウエアや多様なモビリティ・サービスを通じた新たな価値創造を推進し、収益基盤の一層の強化を図っていきます。 また、生産現場をはじめとする各職場では、多くの課題に向き合いながらも、「もっといいクルマ」を目指して日々、改善に取り組んでいます。その努力を結果に結びつけるべく、経営陣と現場が一体となり、各職場の力を最大限に発揮できる環境づくりに取り組んでいきます。 モビリティカンパニーへの変革 当社は、すべての人に「移動の自由」を届ける企業への変革を目指し、事業活動を推進しています。将来にわたり、クルマが世の中の役に立ち、お客様を笑顔にするモビリティであり続けるためには、交通事故や環境負荷等の課題を低減するとともに、利便性や快適性、運転の楽しさといった価値を高めていくことが必要です。クルマを真ん中に置いて、データやエネルギーの可動性を高め、社会システムとの融合を視野に入れ、新しい移動価値の創造と新しい産業構造をつくっていくことに挑戦していきます。 [交通事故ゼロ社会への貢献:SDV(Software Defined Vehicle)] モビリティカンパニーへの変革のリード役となるのがSDVです。当社がSDVに取り組む一番の目的は交通事故ゼロ社会の実現であり、SDVを通じて、より安全・安心で、楽しい移動を実現します。交通事故ゼロ社会の実現はクルマの技術革新だけでは難しく「クルマ」「ヒト」「インフラ」の三位一体での取り組みが不可欠です。例えば、クルマだけの進化では補えない死角からの飛び出しに、路上インフラのセンサー情報を活用するインフラとの協調や、ドライバー(ヒト)の運転を自律的にサポートしてくれるAIエージェントなどです。 クルマが社会とつながるためには、切れ目のない通信環境やデータセンターなどの整備が重要であり、その基盤構築を進めています。 当社は「安全・安心を一丁目一番地」としながら、お客様とともに育つAIエージェント、プロフェッショナルや若かりし頃の運転を再現するクルマなど、データとAIが生み出すSDVの多様な価値を保有1.5億台の強みを活かし、具体化させていきます。ソフトウエア開発の土台となる電子プラットフォームの刷新や、モデルチェンジ後のRAV4に搭載されたソフトウエアづくりプラットフォーム「Arene」を通じて、安全・安心かつ高品質なソフトウエアを継続的にお客様に提供していきます。 引き続き、産業を超えたパートナーとも力を合わせて、当社らしいSDVの基盤整備を加速していきます。 [Toyota Woven City] 当社は、モビリティカンパニーへの変革を掲げ、その変革に向けて、新たなプロダクトやサービスを生み出していく「モビリティのテストコース」として、Toyota Woven City(トヨタ・ウーブン・シティ)を位置づけています。当社グループの一社であるウーブン・バイ・トヨタが、当社とともにプロジェクトを進めており、2025年9月にオフィシャルローンチを迎えました。企業・個人が様々なプロダクトやサービスの実証を開始するとともに、一部住民が居住を開始しています。 当社のモノづくりの知見やウーブン・バイ・トヨタのソフトウエア技術、そしてそれぞれのInventor(発明家)が持つ様々な強みや専門性といった、自分たちが持っていないものを掛け合わせることで、今は存在しない価値をつくり出していきます。それが、私たちが目指す「カケザン」による発明です。 さらに、この「カケザン」による発明を加速させる施設として、2026年4月より「Woven City Inventor Garage」(以下、Inventor Garage)の稼働を開始しました。Inventor Garageは長年にわたり、乗用車を生産してきたトヨタ自動車東日本㈱の東富士工場プレス建屋をリノベーションして誕生した施設です。東富士工場が培ってきたモノづくりの魂を受け継ぎ、未来のイノベーションへとつなげる、Toyota Woven Cityの象徴でもあります。Inventor Garageでは、発明品のプロトタイプを製作するモノづくりスペースや、実証スペースが備えられており、プロダクトやサービスの開発拠点となることが期待されています。 Toyota Woven Cityは、ヒト・モビリティ技術・インフラが互いに連携するしくみなどの実証を行い、安全・安心な「モビリティ社会」の実現を目指します。想いをともにする人々と、Toyota Woven Cityからモビリティカンパニーへの変革を目指し、未来を紡いでいきます。 ステークホルダーとの関係強化・文化 当社の持続的な企業価値向上のためには、株主・投資家の皆様をはじめ、お客様、地域社会、販売店、仕入先など多様なステークホルダーとの信頼関係を一層強化させていくことが重要な課題であると認識しています。 [TOYOTA WORLD ARIGATO FEST. 2025] 2025年12月、当社グループを支える地域社会、各地域の販売店、取引先、投資家の皆様をご招待し、日頃の感謝を伝える場としてTOYOTA WORLD ARIGATO FEST. 2025を開催しました。当イベントでは、トヨタが今後投入を予定している新型車をご覧いただいたほか、開発中の様々なモビリティを体感していただきました。 今回のイベントで相互に交わされた「ARIGATO」から、当社は、ステークホルダーの皆様と築いてきた信頼の大切さを改めて実感しました。「ARIGATO」と言い合える関係を、世代を超えて受け継ぎ、その絆をさらに深めていきます。 [TOYOTA ARENA TOKYO] 2025年10月にTOYOTA ARENA TOKYOがオープンしました。男子プロバスケットボールリーグ Bリーグ「アルバルク東京」のホームアリーナとして使用するほか、様々なスポーツ観戦やエンターテインメント興行に対応可能な多目的アリーナです。コンセプトは「可能性にかけていこう」です。スポーツや音楽で頑張る人たち、特に若い方たちが可能性に挑戦する場所として、活用してもらいたいと考えています。 TOYOTA ARENA TOKYOがバスケットボールをはじめとするスポーツやエンターテインメントを愛する人にとっての憧れの場に。そしてファンの皆様、ここに住む人、働く人、訪れる人、一人ひとりと一緒になって、365日の賑わいをつくっていくとともに、スポーツの、モビリティの、この街の、あらゆる可能性を解き放つ場所になっていくことを目指します。
事業等のリスク8,537字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 以下において、トヨタの事業その他のリスクについて、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項を記載しています。ただし、以下はトヨタに関するすべてのリスクを網羅したものではなく、記載されたリスク以外のリスクも存在します。かかるリスク要因のいずれによっても、投資家の判断に影響を及ぼす可能性があります。 本項においては、将来に関する事項が含まれていますが、当該事項は有価証券報告書提出日(2026年6月10日)現在において判断したものです。 (1)市場および事業に関するリスク ①自動車市場の競争激化 世界の自動車市場では激しい競争が繰り広げられています。トヨタは、ビジネスを展開している各々の地域で、自動車メーカーとの競争に直面しています。近年、自動車市場における競争はさらに激化しており、厳しい状況が続いています。また、世界の自動車産業におけるCASEなどの技術革新が進むことによって、競争は今後より一層激化する可能性があり、業界再編につながる可能性もあります。競争に影響を与える要因としては、製品の品質・機能、安全性、信頼性、燃費、革新性、開発に要する期間、価格、カスタマー・サービス、自動車金融の利用条件、各国の税制優遇措置等の点が挙げられます。競争力を維持することは、トヨタの既存および新規市場における今後の成功、販売シェアにおいて最も重要です。トヨタは、エンジン車から電動車へのお客様のニーズの変化など、昨今の自動車市場の急激な変化に的確に対応し、今後も競争力の維持強化に向けた様々な取り組みを進めていきますが、将来優位に競争することができないリスクがあります。競争が激化した場合、自動車の販売台数の減少や販売価格の低下などが起きる可能性があり、それによりトヨタの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローが悪影響を受けるリスクがあります。 ②自動車市場の需要変動 トヨタが参入している各市場では、今までも需要が変動してきました。各市場の状況によって、自動車の販売は左右されます。トヨタの販売は、世界各国の市場に依存しており、各市場の景気動向はトヨタにとって特に重要です。このような需要の変化は現在でも続いており、この状況が今後どのように推移するかは不透明です。今後トヨタの想定を超えて需要の変化が継続または悪化した場合、トヨタの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローが悪影響を受ける可能性があります。また、需要は、販売・金融インセンティブ、原材料・部品等の価格、燃料価格、政府の規制(関税、輸入規制、その他の租税を含む)など、自動車の価格および自動車の購入・維持費用に直接関わる要因により、影響を受ける場合があります。需要が変動した場合、自動車の販売台数の減少や販売価格の低下などが起きる可能性があり、それによりトヨタの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローが悪影響を受けるリスクがあります。 ③お客様のニーズに速やかに対応した、革新的で価格競争力のある新商品を投入する能力 製品の開発期間を短縮し、魅力あふれる新型車でお客様にご満足いただくことは、自動車メーカーにとっては成功のカギとなります。特に、品質、安全性、信頼性、サステナビリティにおいて、お客様にご満足いただくことは非常に重要です。世界経済の変化や技術革新に伴い、自動車市場の構造が急激に変化している現在、お客様の価値観とニーズの急速な変化に対応した新型車および新機能を適時・適切にかつ魅力ある価格で投入することは、トヨタの成功にとってこれまで以上に重要であり、技術・商品開発から生産にいたる、トヨタの事業の様々なプロセスにおいて、そのための取り組みを進めています。しかし、トヨタが、品質、安全性、信頼性、スタイル、サステナビリティ、その他の性能に関するお客様の価値観とニーズを適時・適切にかつ十分にとらえることができない可能性があります。また、トヨタがお客様の価値観とニーズをとらえることができたとしても、その有する技術、知的財産、原材料や部品の調達、原価低減能力を含む製造能力またはその他生産性に関する状況により、価格競争力のある新製品を適時・適切に開発・製造できない可能性があります。また、トヨタが計画どおりに新製品の投入や設備投資を実施し、製造能力を維持・向上できない可能性もあります。お客様のニーズに対応する製品を開発・提供できない場合、販売シェアの縮小ならびに営業収益と利益率の低下を引き起こすリスクがあります。 ④効果的な販売・流通を実施する能力 トヨタの自動車販売の成功は、お客様のご要望を満たす流通網と販売手法に基づき効果的な販売・流通を実施する能力に依存します。トヨタはその参入している各主要市場につきお客様の価値観または地政学的な緊張関係や規制環境において、変化に効果的に対応した流通網と販売手法を展開できない場合は、営業収益および販売シェアが減少するリスクがあります。 ⑤ブランド・イメージの維持・発展 競争の激しい自動車業界において、ブランド・イメージを維持し発展させることは非常に重要です。ブランド・イメージを維持し発展させるためには、トヨタグループおよび仕入先が法令遵守を徹底し、お客様の価値観やニーズに対応した安全で高品質の製品を提供すること、また、ステークホルダーの皆様への迅速かつ適切な情報発信を通じ、ステークホルダーの皆様の信頼をさらに高めていくことが重要です。また、企業としてサステナビリティに貢献することの重要性も高まっています。 しかし、トヨタグループや仕入先があらゆる場面において、それを徹底できるとは限りません。さらに、トヨタまたは仕入先がサステナビリティに貢献しない、または気候変動やサプライチェーンにおける人権保護など、特定のサステナビリティに関する目標または目的を達成できない場合、トヨタのブランド・イメージが低下する可能性があります。トヨタのブランド・イメージを効果的に維持し発展させることができなかった場合、営業収益と利益率の低下を引き起こすリスクがあります。 ⑥仕入先への部品・原材料供給の依存 トヨタは、部品や原材料などの調達部品を世界中の複数の競合する仕入先から調達する方針を取っていますが、調達部品によっては他の仕入先への代替が難しいものもあり、特定の仕入先に依存しているものがあります。また、かかる特定の仕入先からの調達ができない場合、当該部品等の調達がより困難となり、生産面への影響を受ける可能性があります。さらに、トヨタが直接の取引先である一次仕入先を分散していたとしても、一次仕入先が部品調達を二次以降の特定の仕入先に依存していた場合、同様に部品の供給を受けられないリスクもあります。仕入先の数に関わらず、トヨタが調達部品を継続的にタイムリーかつ低コストで調達できるかどうかは、多くの要因の影響を受けますが、それら要因にはトヨタがコントロールできないものも含まれています。それらの要因の中には、仕入先が継続的に調達部品を調達し供給できるか、またトヨタが、仕入先から調達部品を競争力のある価格で供給を受けられるか等が含まれます。このような能力に悪影響を与える可能性のある状況には、地政学的な緊張や、経済制裁などの政府の行動が含まれます。特定の仕入先を失う、またはそれら仕入先から調達部品をタイムリーもしくは低コストで調達できない場合、トヨタの生産に遅延や休止またはコストの増加を引き起こす可能性があり、トヨタの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローに悪影響が及ぶ可能性があります。 ⑦金融サービスにおける競争の激化 世界の金融サービス業界では激しい競争が繰り広げられています。自動車金融の競争激化は、利益率の減少を引き起こす可能性があります。この他トヨタの金融事業に影響を与える要因には、トヨタ車の販売台数の減少、中古車の価格低下による残存価値リスクの増加、貸倒率の増加および資金調達費用の増加が挙げられます。 ⑧デジタル情報技術および情報セキュリティへの依存 トヨタは、機密データを含む電子情報を処理・送信・蓄積するため、または製造・研究開発・サプライチェーン管理・販売・会計を含む様々なビジネスプロセスや活動を管理・サポートするために、第三者によって管理されているものも含め、様々な情報技術ネットワークやシステムを利用しています。さらに、トヨタの製品にも情報サービス機能や運転支援機能など様々なデジタル情報技術が利用されています。これらのデジタル情報技術ネットワークやシステムは、安全対策が施されているものの、ハッカーによる不正アクセスやコンピュータウィルスによる攻撃、トヨタが利用するネットワークおよびシステムにアクセスできる者による不正使用・誤用、開発ベンダー・クラウド業者など関係取引先からのサービスの停止、電力供給不足を含むインフラの障害、天災などによって被害や妨害を受ける、または停止する可能性があります。特にサイバー攻撃や他の不正行為は苛烈さ、巧妙さ、頻度において脅威を増しており、そのような攻撃の標的であり続ける恐れがあります。このような事態が起きた場合、重要な業務の中断や、機密データの漏洩、トヨタ製品の情報サービス機能・運転支援機能などへの悪影響のほか、法的請求、訴訟、賠償責任、罰金の支払い義務などが発生する可能性もあります。その結果、トヨタのブランド・イメージや、トヨタの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローに悪影響を及ぼす可能性があります。さらに、トヨタの取引先やビジネスパートナーに対する同様の攻撃は、トヨタにも同様の悪影響を与える可能性があります。 ⑨気候変動および低炭素経済への移行 気候変動リスクは、日本および世界で、社会面、規制を含む政治面での関心が高まっています。これらのリスクには、気候変動による物理的リスクや低炭素経済への移行リスクが含まれます。 気候変動の物理的リスクには、台風、洪水、竜巻、干ばつ、山火事など突発的な気象変化に起因する影響と、気温上昇、海面上昇など、長期的な気象変化による影響の両方が含まれます。トヨタはBusiness Continuity Plan(BCP)を策定していますが、異常気象による大規模災害に加え、熱波等が増加・激甚化することで熱中症のリスクが増加し、また、干ばつや渇水による水不足も予想されます。これらは、トヨタならびに仕入先および取引先の従業員、施設およびその他の資産に損害を与える可能性があり、トヨタの生産、販売またはその他の事業運営に悪影響を及ぼす可能性があります。大規模な災害等はまた、お客様の財政状態に悪影響を及ぼし、トヨタの製品およびサービスの需要に悪影響を与える可能性があります。 低炭素経済への移行リスクとは、気候関連のリスクを軽減するための規制、技術、および市場の変化やその対応に伴うリスクです。例えば、トヨタは、気候変動に関する法律、規制、政策の変更、気候変動に対処するための技術革新、市場構造の変化をとらえた自動車産業への新規参入者などの要因により、自動車に対するお客様のニーズが変化するリスクにさらされています。お客様のニーズの変化は、トヨタが部品や原材料などの調達部品を継続的かつ競争力のある価格で調達するために、新たな供給網の確立や既存の供給網の強化が必要になるなど、付随的なリスクや課題をもたらす可能性があります。トヨタは、そのようなリスクの顕在化の結果として、またはリスク軽減やリスク対応の努力の結果として、多額の費用および支出を負担する可能性があります。また、お客様のニーズに対応する製品を開発・提供できない場合、販売シェアの縮小ならびに営業収益と利益率の低下を引き起こすリスクがあります。 トヨタは、トヨタの事業やビジネスパートナーに関する気候変動関連事項の開示を公表しています。この開示には、トヨタの予想に基づき、将来の見通しに関する記述が含まれており、結果的にこれらが実現できない可能性があります。また、気候変動に関する取り組みは意図した結果をもたらさない可能性があり、目標の達成時期やコスト、達成能力に関する予測は、リスクと不確実性を伴います。その結果、気候変動関連の目標が達成できない恐れがあります。特に、中長期にわたるトヨタの気候変動関連の目標の達成には、多大なリソーセスと投資、ならびにコンプライアンス、リスク管理システム、内部統制およびその他の内部手続のさらなる改善が必要です。また、トヨタがコントロールできない環境・エネルギー規制、政策の変更、技術革新、顧客や競合他社の行動等にも影響を受けます。気候変動関連の目標を達成できない、または達成できないとみなされた場合、トヨタのブランド・イメージ、財務状況、経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。詳細については、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組(5)気候変動関連課題への対応(TCFDに基づく気候関連財務情報開示)」を参照ください。 ⑩優秀で多様な人材の確保と育成 事業環境の急激な変化やモビリティカンパニーへの変革に向けた取り組みを進めるにあたり、優秀で多様な人材を確保し、育成し続けることが重要です。しかしながら、そのような人材の獲得競争は激しく、トヨタが高い専門性や豊富な経験を持つ多様な人材を計画どおりに採用、定着化できない場合、または成長に必要な機会、教育、リソースを提供できない場合、競争力低下につながり、トヨタの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローに悪影響を与える可能性があります。 (2)金融・経済のリスク ①為替および金利変動の影響 トヨタの収益は、外国為替相場の変動に影響を受け、主として日本円、米ドル、ユーロ、ならびに豪ドル、加ドルおよび英国ポンドの価格変動によって影響を受けます。トヨタの連結財務諸表は、日本円で表示されているため、換算リスクという形で為替変動の影響を受けます。また、為替相場の変動は、外国通貨で販売する製品および調達する材料に、取引リスクという形で影響を与える可能性があります。特に、米ドルに対する円高の進行は、トヨタの経営成績に悪影響を与える可能性があります。 為替相場および金利の変動リスクを軽減するために、現地生産を行い、先物為替予約取引や金利スワップ取引を含むデリバティブ金融商品を利用していますが、依然として為替相場と金利の変動は、トヨタの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローに悪影響を与える可能性があります。為替変動の影響および為替リスクの管理に関しては、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容  ①概観  c.為替の変動」および連結財務諸表注記20を参照ください。 ②原材料価格の上昇 鉄鋼、貴金属、非鉄金属(アルミ等)、樹脂関連部品など、トヨタおよびトヨタの仕入先が製造に使用する原材料価格の上昇は、部品代や製造コストの上昇につながり、これらのコストを製品の販売価格に十分に転嫁できない場合、トヨタの将来の収益性に悪影響を与える可能性があります。 ③金融市場の低迷 世界経済が急激に悪化した場合、多くの金融機関や投資家は、自らの財務体力に見合った水準で金融市場に資金を供給することが難しい状況に陥る可能性があります。その結果、企業がその信用力に見合った条件で資金調達をすることが困難になる可能性があります。必要に応じて資金を適切な条件で調達できない場合、トヨタの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローが悪影響を受ける可能性があります。 (3)政治・規制・法的手続・災害等に関するイベント性のリスク ①自動車産業に適用される法律、規制および行政措置 世界の自動車産業は、様々な法律や規制の適用を受けています。トヨタは、法律や規制、行政措置、またはそれらへの対応の結果として、多額の費用を負担しており、今後も発生することが予想されます。さらに、新しい法律や規制の適用、または既存の法律や規制の変更によっても、将来的に追加的な費用が発生する可能性があります。トヨタが、法律、規制、行政措置に関連して多額の費用を負担する場合、トヨタの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フロー状況並びにそれらの見通しに重大な影響を及ぼす可能性があります。また、これらの法律、規制および行政措置は、トヨタの事業を制限するものとなる可能性があり、その場合、トヨタの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況並びにそれらの見通しに重大な悪影響を及ぼす可能性があります。 例えば、トヨタは自動車の安全性や排ガス、燃費、騒音、公害をはじめとする環境問題などに関する様々な法律と政府の規制の適用を受けています。特に、安全面では、法律や政府の規制に適合しない、またはその恐れのある自動車は、リコール等の市場処置の実施が求められます。さらに、トヨタはお客様の安心感の観点から、法律や政府の規制への適合性に関わらず、自主的に販売停止やリコール等の市場処置を実施する可能性もあります。トヨタが市場に投入した車両にリコール等の市場処置が必要となった場合(リコール等に関係する部品はトヨタが第三者から調達したものも含む)、製品のリコール等にかかる費用を含めた様々な費用が発生する可能性があります。また、多くの政府は、価格管理規制や為替管理規制を制定しています。さらに、規制を遵守できなかった場合、法的手続、リコール、改善措置の交渉、罰金、是正命令、政府承認の取り消しやその他の政府制裁の賦課、製品提供の制限、補償金の支払い等の不利益をもたらす可能性があります。 同様に、多くの政府は、関税やその他の貿易障壁、税金、課徴金を課したり、価格や為替の規制を制定しています。例えば、2025年には、自動車産業に特化した関税を含む対米輸出関税の大幅な引き上げが、米国の他の貿易政策の変更とともに発表され、それに対応して他の国々も報復関税や貿易政策の変更を発表し、現在も高い関税率が継続しています。このような関税や貿易政策の将来の変更、または他の関税や貿易関連措置の時期、実施期間、および範囲を予測することは困難であり、最近発表された関税や貿易関連措置は、当社製品のコストを上昇させ、将来の需要の鈍化を引き起こす可能性があります。また、当社のサプライチェーンや物流ネットワークへの影響は、当社の生産や販売に悪影響を及ぼす可能性があります。上記の影響は主として米国におけるものでありますが、トヨタの事業活動への影響は米国に限定されるものではありません。当該状況が長期間継続した場合、トヨタのみならず、自動車産業全体および関連業界の他の企業にも悪影響を及ぼす可能性があり、その結果、トヨタの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況並びにそれらの見通しに悪影響を及ぼす可能性があります。さらに、当該関税や貿易関連措置の影響を緩和するための取り組みは、トヨタのコスト負担を増加させ、経営上注意を要するリスクとなる可能性があります。 ②法的手続 トヨタは、製造物責任、知的所有権の侵害等、様々な法的手続の当事者となる可能性があります。また、株主との間で法的手続の当事者となったり、行政手続または当局の調査の対象となる可能性もあります。現在トヨタは、行政手続および当局の調査を含む、複数の係属中の法的手続の当事者となっています。トヨタが当事者となる法的手続で不利な判断がなされた場合、トヨタの評判、ブランド・イメージ、財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローに悪影響が及ぶリスクがあります。政府の規制等の法的手続の状況については連結財務諸表注記32を参照ください。 ③自然災害、感染症、政治動乱、経済の不安定な局面、燃料供給の不足、インフラの障害、戦争、テロまたはストライキの発生 トヨタは、全世界で事業を展開することに関連して、様々なイベントリスクにさらされています。これらのリスクとは、自然災害、感染症の発生・蔓延、政治・経済の不安定な局面、燃料供給の不足、天災などによる電力・交通機能・ガス・水道・通信等のインフラの障害、戦争、テロ、ストライキ、操業の中断などが挙げられます。トヨタが製品を製造するための材料・部品・資材などを調達し、またはトヨタの製品が製造・流通・販売される主な市場において、これらの事態が生じた場合、トヨタの事業運営に障害または遅延をきたす可能性があります。トヨタの事業運営において、重大または長期間の障害ならびに遅延が発生した場合、トヨタの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローに悪影響が及ぶリスクがあります。
経営成績の分析 (MD&A)28,280字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況 当連結会計年度の世界経済は、米国において、関税引き上げ後も消費は底堅く推移しました。中国においては、不動産市場の停滞や雇用不安で消費マインドが弱く、物価低迷と価格競争の中で消費の伸び悩みが見られました。 このような経営環境の中、トヨタは、「もっといいクルマをつくろうよ」という軸のもと、長年の「商品と地域を軸にした経営」を通じて、フルラインアップの商品とグローバルな事業基盤を構築してきました。それらの基盤を活かして、当期も、安全・品質の徹底をはじめとする「足場固め」の取り組みを進めながら、世界各地のお客様にいいクルマをお届けする努力を重ねてきました。 そして、多様なモビリティのご提供を通じて「幸せを量産する」というトヨタの使命を果たすべく、Toyota Mobility Conceptのもと、モビリティカンパニーへの変革に向けた様々な技術開発や基盤づくりに取り組んできました。 当連結会計年度における日本、海外を合わせた自動車の連結販売台数は、959万5千台と、前連結会計年度に比べて23万2千台(2.5%)の増加となりました。日本での販売台数については、208万2千台と、前連結会計年度に比べて9万1千台(4.6%)増加しました。海外においても、751万3千台と、前連結会計年度に比べて14万2千台(1.9%)の増加となりました。 当連結会計年度の業績については、次のとおりです。 営業収益   50兆6,849億円   (   前期比増減   2兆6,482億円   (   5.5   %)   ) 営業利益   3兆7,662億円   (   前期比増減   △1兆293億円   (   △21.5   %)   ) 税引前利益   5兆1,529億円   (   前期比増減   △1兆2,615億円   (   △19.7   %)   ) 親会社の所有者に帰属する 当期利益   3兆8,480億円   (   前期比増減   △9,169億円   (   △19.2   %)   ) なお、営業利益の主な増減要因は、次のとおりです。 営業面の努力   7,100億円 原価改善の努力   △1,200億円 為替変動の影響   △1,950億円 諸経費の増減・低減努力   △2兆300億円 その他   6,057億円 ②生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度における生産実績を事業別セグメントごとに示すと、次のとおりです。 事業別セグメントの名称   当連結会計年度(2026年3月31日に終了した1年間)   前期比(%) 自動車事業   日本   4,148,936   台   +3.7 北米   2,049,572       +4.7 欧州   815,009       +0.5 アジア   1,802,323       +0.7 その他   476,733       △2.9 計   9,292,573       +2.7 (注)1   「自動車事業」における生産実績は、車両(新車)生産台数を示しています。 2   「自動車事業」における「その他」は、中南米、アフリカからなります。 b.受注実績 当社および連結製造子会社は、国内販売店、海外販売店等からの受注状況、最近の販売実績および販売見込等の情報を基礎として、見込生産を行っています。 c.販売実績 詳細については、(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容を参照ください。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 本項においては、将来に関する事項が含まれていますが、当該事項は有価証券報告書提出日(2026年6月10日)現在において判断したものです。 ①概観 トヨタの事業セグメントは、自動車事業、金融事業およびその他の事業で構成されています。自動車事業は最も重要な事業セグメントで、当連結会計年度においてトヨタの営業収益合計(セグメント間の営業収益控除前)の87%を占めています。当連結会計年度における車両販売台数ベースによるトヨタの主要な市場は、日本(21.7%)、北米(30.6%)、欧州(12.3%)およびアジア(18.3%)となっています。 a.自動車市場環境 世界の自動車市場は、非常に競争が激しく、また予測が困難な状況にあります。さらに、自動車業界の需要は、社会、政治および経済の状況、新車および新技術の導入ならびにお客様が自動車を購入または利用される際に負担いただく費用といった様々な要素の影響を受けます。これらの要素により、各市場および各タイプの自動車に対するお客様の需要は、大きく変化します。 当連結会計年度の世界経済は、米国において、関税引き上げ後も消費は底堅く推移しました。中国においては、不動産市場の停滞や雇用不安で消費マインドが弱く、物価低迷と価格競争の中で消費の伸び悩みが見られました。 次の表は、過去2連結会計年度における各仕向地域別の連結販売台数を示しています。 千台 3月31日に終了した1年間 2025年       2026年 日本   1,991           2,082 北米   2,703           2,934 欧州   1,172           1,183 アジア   1,838           1,759 その他   1,659           1,637 海外計   7,372           7,513 合計   9,362           9,595 (注)「その他」は、中南米、オセアニア、アフリカ、中東ほかからなります。 トヨタの日本における当連結会計年度の連結販売台数は、市場が前連結会計年度を下回るものの、増加しました。トヨタの海外における連結販売台数は、アジアや中近東などの地域で販売台数が減少したものの、北米や欧州で販売台数が増加したことにより、全体としては増加となりました。 各市場における全車両販売台数に占めるトヨタのシェアは、製品の品質、安全性、信頼性、価格、デザイン、性能、経済性および実用性についての他社との比較により左右されます。また、時機を得た新車の導入やモデルチェンジの実施も、お客様のニーズを満たす重要な要因です。変化し続けるお客様の嗜好を満たす能力も、売上および利益に大きな影響をもたらします。 自動車事業の収益性は様々な要因により左右されます。これらには次のような要因が含まれます。 車両販売台数 販売された車両モデルとオプションの組み合わせ 部品・サービス売上 価格割引およびその他のインセンティブのレベルならびにマーケティング費用 顧客からの製品保証に関する請求およびその他の顧客満足のための修理等にかかる費用 研究開発費等の固定費 原材料価格 コストの管理能力 生産資源の効率的な利用 特定の仕入先への部品供給の依存による生産への影響 気候変動による物理的リスクや低炭素経済への移行リスクを含む、気候変動リスク 自然災害および感染症の発生・蔓延や社会インフラの障害による市場・販売・生産への影響 日本円およびトヨタが事業を行っている地域におけるその他通貨の為替相場の変動 法律、規制、政策の変更およびその他の政府による措置も自動車事業の収益性に著しい影響を及ぼすことがあります。これらの法律、規制および政策には、車両の製造コストを大幅に増加させる環境問題、車両の安全性、燃費および排ガスに影響を及ぼすものが含まれます。 多くの国の政府が、現地調達率を規定し、関税およびその他の貿易障壁を課し、あるいは自動車メーカーの事業を制限したり本国への利益の移転を困難にするような価格管理あるいは為替管理を行っています。このような法律、規制、政策その他の行政措置における変更は、製品の生産、ライセンス、流通もしくは販売、原価、あるいは適用される税率に影響を及ぼすことがあります。トヨタは、トヨタ車の安全性について潜在的問題がある場合に適宜リコール等の市場処置(セーフティ・キャンペーンを含む)を発表しています。前述のリコール等の市場処置をめぐり、トヨタに対する申し立ておよび訴訟が提起されています。これらの申し立ておよび訴訟に関しては、連結財務諸表注記24ならびに32を参照ください。 世界の自動車産業は、グローバルな競争の時期にあり、この傾向は予見可能な将来まで続く可能性があります。また、トヨタが事業を展開する競争的な環境は、さらに激化する様相を呈しています。トヨタは一独立企業として自動車産業で効率的に競争するための資源、戦略および技術を予見可能な将来において有していると考えています。 b.金融事業 自動車金融の市場は、大変競争が激しくなっています。自動車金融の競争激化は、利益率の減少を引き起こす可能性があり、また、顧客がトヨタ車を購入する際にトヨタ以外の金融サービスを利用するようになる場合、マーケット・シェアが低下することも考えられます。 トヨタの金融サービス事業は、主として、顧客および販売店に対する融資プログラムおよびリース・プログラムの提供を行っています。トヨタは、顧客に対して資金を提供する能力は、顧客に対しての重要な付加価値サービスであると考え、金融子会社のネットワークを各国へ展開しています。 小売融資およびリースにおけるトヨタの主な競争相手には、商業銀行、消費者信用組合、その他のファイナンス会社が含まれます。一方、卸売融資における主な競争相手には、商業銀行および自動車メーカー系のファイナンス会社が含まれます。 トヨタの金融事業に係る債権は、主に融資残高の増加により、当連結会計年度において増加しました。また、賃貸用車両及び器具は、主に為替変動の影響により、当連結会計年度において増加しました。 金融事業に係る債権および賃貸用車両及び器具の詳細については、連結財務諸表注記8および13を参照ください。 トヨタの金融債権は、回収可能性リスクを負っています。これは顧客もしくは販売店の支払不能や、担保価値(売却費用控除後)が債権の帳簿価額を下回った場合に発生する可能性があります。詳細については、連結財務諸表注記3および20を参照ください。 トヨタは、車両リースを継続的に提供してきました。当該リース事業によりトヨタは残存価額のリスクを負っています。これは車両リース契約の借手が、リース終了時に車両を購入するオプションを行使しない場合に発生する可能性があります。詳細については、連結財務諸表注記3(9)を参照ください。 トヨタは、主に固定金利借入債務を機能通貨建ての変動金利借入債務へ転換するために、金利スワップおよび金利通貨スワップ契約を結んでいます。特定のデリバティブ金融商品は、経済的企業行動の見地からは金利リスクをヘッジするために契約されていますが、トヨタの連結財政状態計算書における特定の資産および負債をヘッジするものとしては指定されていないため、それらの指定されなかったデリバティブから生じる未実現評価損益は、その期間の損益として計上されます。詳細については、連結財務諸表注記21を参照ください。 資金調達コストの変動は、金融事業の収益性に影響を及ぼす可能性があります。資金調達コストは、数多くの要因の影響を受けますが、その中にはトヨタがコントロールできないものもあります。これには、全般的な景気、金利およびトヨタの財務力などが含まれます。当連結会計年度の資金調達コストは主に有利子負債残高の増加により増加しました。 トヨタは、2001年4月に日本でクレジットカード事業を立上げました。カード会員数は、2026年3月31日現在16.9百万人と、2025年3月31日から0.85百万人の増加となりました。カード債権は、2026年3月31日現在5,514億円と、2025年3月31日から230億円の減少となりました。 c.為替の変動 トヨタは、為替変動による影響を受けやすいといえます。トヨタは日本円の他に主に米ドルおよびユーロの価格変動の影響を受けており、また、米ドルやユーロに加え、豪ドル、加ドルおよび英国ポンドなどについても影響を受けることがあります。日本円で表示されたトヨタの連結財務諸表は、換算リスクおよび取引リスクによる為替変動の影響を受けています。 換算リスクとは、特定期間もしくは特定日の財務諸表が、事業を展開する国々の通貨の日本円に対する為替の変動による影響を受けるリスクです。たとえ日本円に対する通貨の変動が大きく、前連結会計年度との比較において、また地域ごとの比較においてかなりの影響を及ぼすとしても、換算リスクは報告上の考慮事項に過ぎず、その基礎となる業績を左右するものではありません。トヨタは換算リスクに対してヘッジを行っていません。 取引リスクとは、収益と費用および資産と負債の通貨が異なることによるリスクです。取引リスクは主にトヨタの日本製車両の海外売上に関係しています。 トヨタは、生産施設が世界中に所在しているため、取引リスクは大幅に軽減されていると考えています。グローバル化戦略の一環として、車両販売を行う主要市場において生産施設を建設することにより、生産を現地化してきました。前連結会計年度および当連結会計年度において、トヨタの海外における車両販売台数のそれぞれ73.5%および73.9%が海外で生産されています。北米では前連結会計年度および当連結会計年度の車両販売台数のそれぞれ76.0%および74.6%が現地で生産されています。欧州では前連結会計年度および当連結会計年度の車両販売台数のそれぞれ69.6%および69.0%が現地で生産されています。アジアでは前連結会計年度および当連結会計年度の車両販売台数のそれぞれ94.6%および96.4%が現地で生産されています。生産の現地化により、トヨタは生産過程に使用される供給品および原材料の多くを現地調達することができ、現地での収益と費用の通貨のマッチングをはかることが可能です。 トヨタは、取引リスクの一部に対処するために為替の取引およびヘッジを行っています。これにより為替変動による影響は軽減されますが、すべて排除されるまでには至っておらず、年によってその影響が大きい場合もあり得ます。為替変動リスクをヘッジするためにトヨタで利用されるデリバティブ金融商品に関する追加的な情報については、連結財務諸表注記3(4)③および21を参照ください。 一般的に、円安は営業収益、営業利益および親会社の所有者に帰属する当期利益に好影響を及ぼし、円高は悪影響を及ぼします。日本円の米ドルに対する期中平均相場は、前会計年度に比べて円高に推移しました。また、日本円の米ドルに対する決算日の為替相場は、前会計年度末に比べて円安となりました。日本円のユーロに対する期中平均相場および決算日の為替相場は、前会計年度に比べて円安に推移しました。詳細については、連結財務諸表注記20を参照ください。 ②営業概況 a.営業収益 営業収益は自動車事業およびその他の事業の合計である商品・製品売上収益ならびに金融事業に係る金融収益で構成されており、当連結会計年度の商品・製品売上収益は45兆8,659億円と、前連結会計年度に比べて5.2%の増収となり、金融事業に係る金融収益は4兆8,190億円と、前連結会計年度に比べて8.6%の増収となりました。 詳細については、③bならびに④aを参照ください。 b.売上原価 当連結会計年度における売上原価は39兆1,414億円と、前連結会計年度に比べて3兆6,312億円(10.2%)の増加となりました。 この増減には、仕入先基盤強化および資材高騰の影響3,950億円の営業費用の増加が含まれますが、仕入先と一体となった原価改善活動に引き続き精力的に取り組んだ結果、VE(Value Engineering)活動を中心とした設計面での原価改善など2,150億円および工場・物流部門などにおける原価改善600億円により一部相殺されています。 原価改善の努力は、継続的に実施されているVE・VA(Value Analysis)活動、部品の種類の絞込みにつながる部品共通化、ならびに車両生産コストの低減を目的としたその他の製造活動に関連しています。なお、資材高騰の影響には、鉄鋼、貴金属、非鉄金属(アルミ等)、樹脂関連部品などの資材・部品価格の変動による影響が含まれています。 c.金融事業に係る金融費用 当連結会計年度における金融事業に係る金融費用は3兆797億円と、前連結会計年度に比べて1,312億円(4.5%)の増加となりました。この増加は、主に有利子負債残高の増加に伴う資金調達コストの増加によるものです。 d.販売費及び一般管理費 当連結会計年度の販売費及び一般管理費は4兆6,975億円と、前連結会計年度に比べて849億円(1.8%)の減少となりました。この減少は、主に前連結会計年度に日野自動車㈱の認証不正に関連する費用を計上した影響によるものです。 e.営業利益 金額:百万円 営業利益の 対前期比増減 営業面の努力   710,000 原価改善の努力   △120,000 為替変動の影響   △195,000 諸経費の増減・低減努力   △2,030,000 その他   605,700 合計   △1,029,300 当連結会計年度における営業利益は3兆7,662億円と、前連結会計年度に比べて1兆293億円(21.5%)の減益となりました。この減益は、諸経費の増加2兆300億円などによるものですが、営業面の努力7,100億円などにより一部相殺されています。 上記の諸経費の増加は、米国関税の影響1兆3,800億円を含んでいます。 上記の営業面の努力は、車両販売台数および販売構成の変化2,100億円ならびに価格改定を中心としたその他営業面の努力3,350億円などを含んでいます。 f.その他の収益・費用 当連結会計年度における持分法による投資損益は5,527億円と、前連結会計年度に比べて384億円(6.5%)の減益となりました。この減益は、主に持分法適用会社の親会社の所有者に帰属する当期利益の減益によるものです。前連結会計年度および当連結会計年度の所在国別の持分法による投資損益の状況は次のとおりです。 金額:百万円 3月31日に終了した1年間       増減および増減率 2025年       2026年       増減       増減率 日本       407,085       354,234       △52,851       △13.0% 中国       106,992       108,299       1,307       1.2% その他       77,143       90,209       13,066       16.9% 合計       591,219       552,742       △38,478       △6.5% 当連結会計年度におけるその他の金融収益は5,942億円と、前連結会計年度に比べて375億円(6.7%)の増加となりました。この増加は、主に有価証券売却益の増加によるものです。 当連結会計年度におけるその他の金融費用は867億円と、前連結会計年度に比べて1,039億円(54.5%)の減少となりました。この減少は、主に有価証券評価損の減少によるものです。 当連結会計年度における為替差損益<純額>は4,007億円と、前連結会計年度に比べて3,045億円の減益となりました。為替差損益は、外国通貨建て取引によって生じた外貨建ての資産および負債を、取引時の為替相場で換算した価額と、先物為替契約を利用して行う決済を含め、同会計年度における決済金額または決算時の為替相場で換算した価額との差額を示すものです。為替差損益<純額>の減益3,045億円は、主に前連結会計年度において、一部の連結子会社の支配の喪失に伴い、連結財政状態計算書の「その他の資本の構成要素」に計上されていた「在外営業活動体の為替換算差額」を、連結損益計算書の「為替差損益<純額>」に振り替えたことによるものです。 当連結会計年度におけるその他<純額>は742億円の損失と、前連結会計年度に比べて307億円の減益となりました。 g.法人所得税費用 当連結会計年度における法人所得税費用は1兆1,672億円と、前連結会計年度に比べて4,576億円(28.2%)の減少となりました。これは、主に税引前利益の減少などの影響によるもので、当連結会計年度における平均実際負担税率は22.7%となりました。詳細については、連結財務諸表注記16を参照ください。 h.非支配持分に帰属する当期利益 当連結会計年度における非支配持分に帰属する当期利益は1,376億円と、前連結会計年度に比べて1,129億円(458.0%)の増益となりました。この増益は、主に連結子会社の当期利益の増益によるものです。 i.親会社の所有者に帰属する当期利益 当連結会計年度の親会社の所有者に帰属する当期利益は3兆8,480億円と、前連結会計年度に比べて9,169億円(19.2%)の減益となりました。 j.その他の包括利益(税効果考慮後) 当連結会計年度におけるその他の包括利益(税効果考慮後)は1兆5,299億円と、前連結会計年度に比べて2兆2,759億円利益が増加しました。これは、主に米ドルやユーロに対する為替レートが円安に進んだことにより、在外営業活動体の為替換算差額が前連結会計年度の8,278億円の損失に対し、当連結会計年度は9,463億円の利益となったこと、および主に制度資産の公正価値が変動したことにより、確定給付制度の再測定が前連結会計年度の1,095億円の損失から当連結会計年度は1,013億円の利益となったことによるものです。 ③事業別営業概況 a.セグメンテーション トヨタの最も重要な事業セグメントは、自動車事業セグメントです。トヨタは、世界の自動車市場においてグローバル・コンペティターとして自動車事業を展開しています。マネジメントは世界全体の自動車事業を一つの事業セグメントとして資源の配分やその実績の評価を行っており、自動車事業セグメント内で資源を配分するために、販売台数、生産台数、マーケット・シェア、車両モデルの計画および工場のコストといった財務およびそれ以外に関するデータの評価を行っています。トヨタは国内・海外または部品等のような自動車事業の一分野を個別のセグメントとして管理していません。 b.事業別営業収益・営業利益 トヨタの事業別外部顧客向け営業収益・営業利益の商品別内訳は次のとおりです。 前連結会計年度(2025年3月31日に終了した1年間) (単位:百万円) 自動車   金融   その他   消去又は全社   連結 営業収益 外部顧客への 営業収益 車両   36,892,232   -   -   - 生産用部品   1,606,173   -   -   - 部品   3,423,389   -   -   - その他   1,074,505   -   -   - 外部顧客への 営業収益計   42,996,299   4,437,827   602,578   -   48,036,704 セグメント間の 営業収益   203,566   43,353   844,536   △1,091,455   - 計   43,199,865   4,481,180   1,447,114   △1,091,455   48,036,704 営業費用   39,259,587   3,797,661   1,265,920   △1,082,050   43,241,118 営業利益   3,940,278   683,519   181,194   △9,405   4,795,586 当連結会計年度(2026年3月31日に終了した1年間) (単位:百万円) 自動車   金融   その他   消去又は全社   連結 営業収益 外部顧客への 営業収益 車両   38,847,899   -   -   - 生産用部品   1,509,449   -   -   - 部品   3,608,666   -   -   - その他   1,235,909   -   -   - 外部顧客への 営業収益計   45,201,924   4,819,003   664,026   -   50,684,952 セグメント間の 営業収益   215,779   38,112   987,387   △1,241,278   - 計   45,417,703   4,857,115   1,651,412   △1,241,278   50,684,952 営業費用   42,640,654   4,005,394   1,519,333   △1,246,644   46,918,736 営業利益   2,777,049   851,722   132,079   5,366   3,766,216 c.自動車事業セグメント 自動車事業の営業収益は、トヨタの営業収益のうち最も高い割合を占めます。当連結会計年度における自動車事業セグメントの営業収益は45兆4,177億円と、前連結会計年度に比べて2兆2,178億円(5.1%)の増収となりました。この増収は、主に車両販売台数および販売構成の変化による影響1兆9,000億円によるものです。 当連結会計年度における自動車事業セグメントの営業利益は2兆7,770億円と、前連結会計年度に比べて1兆1,632億円(29.5%)の減益となりました。この営業利益の減益は、主に諸経費の増加2兆300億円によるものですが、営業面の努力7,100億円などにより一部相殺されています。 d.金融事業セグメント 当連結会計年度における金融事業セグメントの営業収益は4兆8,571億円と、前連結会計年度に比べて3,759億円(8.4%)の増収となりました。この増収は、主に融資残高の増加によるものです。 当連結会計年度における金融事業セグメントの営業利益は8,517億円と、前連結会計年度に比べて1,682億円(24.6%)の増益となりました。この営業利益の増益は、主に米国の販売金融子会社において、金利スワップ取引の評価益が計上されたことなどによるものです。 前連結会計年度末および当連結会計年度末の各地域における融資件数(残高)の状況は次のとおりです。 千件 3月31日       増減および増減率 2025年       2026年       増減       増減率 日本       2,740       2,652       △88       △3.2% 北米       5,647       5,659       12       0.2% 欧州       1,944       2,076       132       6.8% アジア       2,245       2,307       62       2.8% その他       1,054       1,108       54       5.1% 合計       13,630       13,802       172       1.3% (注)「その他」は、中南米、オセアニア、アフリカからなります。 e.その他の事業セグメント トヨタのその他の事業には、情報通信事業等が含まれます。 当連結会計年度におけるその他の事業セグメントの営業収益は1兆6,514億円と、前連結会計年度に比べて2,042億円(14.1%)の増収となりました。 当連結会計年度におけるその他の事業セグメントの営業利益は1,320億円と、前連結会計年度に比べて491億円(27.1%)の減益となりました。 f.自動車等セグメントと金融セグメントを区分した連結損益計算書 (単位:百万円) 前連結会計年度 (2025年3月31日に 終了した1年間)   当連結会計年度 (2026年3月31日に 終了した1年間) (自動車等) 営業収益   43,787,709   46,079,610 売上原価   35,684,332   39,325,176 販売費及び一般管理費   3,984,469   3,830,878 営業利益   4,118,908   2,923,556 その他の収益・費用(△)<純額>   1,622,539   1,387,992 税引前利益   5,741,447   4,311,548 法人所得税費用   1,446,627   935,124 当期利益   4,294,820   3,376,424 当期利益の帰属 親会社の所有者   4,281,231   3,245,638 非支配持分   13,589   130,786 (金融) 営業収益   4,481,180   4,857,115 売上原価   2,960,227   3,101,062 販売費及び一般管理費   837,435   904,331 営業利益   683,519   851,722 その他の収益・費用(△)<純額>   △10,309   5,672 税引前利益   673,210   857,393 法人所得税費用   178,000   232,086 当期利益   495,210   625,307 当期利益の帰属 親会社の所有者   484,129   618,430 非支配持分   11,081   6,878 (消去) 当期利益消去   △274   △15,970 (連結) 当期利益   4,789,755   3,985,761 当期利益の帰属 親会社の所有者   4,765,086   3,848,098 非支配持分   24,670   137,664 ④地域別営業概況 前連結会計年度(2025年3月31日に終了した1年間) (単位:百万円) 日本   北米   欧州   アジア   その他   消去又は全社   連結 営業収益 外部顧客への 営業収益   10,719,120   18,930,253   6,110,052   7,903,360   4,373,919   -   48,036,704 所在地間の 営業収益   11,139,974   370,074   203,437   1,084,702   147,338   △12,945,525   - 計   21,859,094   19,300,327   6,313,489   8,988,062   4,521,257   △12,945,525   48,036,704 営業費用   18,707,971   19,191,519   5,897,936   8,091,552   4,268,632   △12,916,492   43,241,118 営業利益   3,151,123   108,808   415,553   896,510   252,626   △29,033   4,795,586 当連結会計年度(2026年3月31日に終了した1年間) (単位:百万円) 日本   北米   欧州   アジア   その他   消去又は全社   連結 営業収益 外部顧客への 営業収益   10,985,614   20,661,490   6,464,911   7,966,455   4,606,482   -   50,684,952 所在地間の 営業収益   11,088,528   418,175   236,280   1,304,921   152,511   △13,200,415   - 計   22,074,141   21,079,665   6,701,191   9,271,377   4,758,993   △13,200,415   50,684,952 営業費用   19,753,103   21,272,219   6,343,449   8,401,551   4,430,028   △13,281,613   46,918,736 営業利益・損失(△)   2,321,038   △192,554   357,743   869,826   328,966   81,198   3,766,216 (注)「その他」は、中南米、オセアニア、アフリカ、中東からなります。 a.地域別営業収益・営業利益 ・日本 千台 3月31日に終了した1年間       増減および増減率 2025年       2026年       増減       増減率 連結販売台数       3,932       4,083       151       3.8% (日本は輸出台数を含む) 金額:百万円 3月31日に終了した1年間       増減および増減率 2025年       2026年       増減       増減率 営業収益 商品・製品売上収益       21,468,488       21,651,881       183,393       0.9% 金融事業に係る金融収益       390,606       422,260       31,654       8.1% 営業収益計       21,859,094       22,074,141       215,047       1.0% 営業費用       18,707,971       19,753,103       1,045,132       5.6% 営業利益       3,151,123       2,321,038       △830,085       △26.3% 日本の営業収益は、トヨタの販売台数が前連結会計年度に比べて151千台増加したことや、価格改定などにより、増収となりました。前連結会計年度および当連結会計年度における輸出台数はそれぞれ1,941千台および2,001千台となりました。 営業利益は、諸経費の増加および為替変動の影響などにより、前連結会計年度に比べて減益となりました。 ・北米 千台 3月31日に終了した1年間       増減および増減率 2025年       2026年       増減       増減率 連結販売台数       2,703       2,934       231       8.5% 金額:百万円 3月31日に終了した1年間       増減および増減率 2025年       2026年       増減       増減率 営業収益 商品・製品売上収益       16,606,446       18,241,546       1,635,100       9.8% 金融事業に係る金融収益       2,693,881       2,838,119       144,238       5.4% 営業収益計       19,300,327       21,079,665       1,779,338       9.2% 営業費用       19,191,519       21,272,219       2,080,700       10.8% 営業利益・損失(△)       108,808       △192,554       △301,362       - 北米の営業収益は、トヨタの販売台数が前連結会計年度に比べて231千台増加したことや、価格改定などにより、増収となりました。 営業利益は、諸経費の増加および関税の影響などにより、前連結会計年度に比べて減益となりました。 ・欧州 千台 3月31日に終了した1年間       増減および増減率 2025年       2026年       増減       増減率 連結販売台数       1,172       1,183       11       1.0% 金額:百万円 3月31日に終了した1年間       増減および増減率 2025年       2026年       増減       増減率 営業収益 商品・製品売上収益       5,577,646       5,808,718       231,071       4.1% 金融事業に係る金融収益       735,843       892,474       156,631       21.3% 営業収益計       6,313,489       6,701,191       387,702       6.1% 営業費用       5,897,936       6,343,449       445,512       7.6% 営業利益       415,553       357,743       △57,810       △13.9% 欧州の営業収益は、トヨタの販売台数が前連結会計年度に比べて11千台増加したことや、為替変動の影響や価格改定などにより、増収となりました。 営業利益は、為替変動の影響などにより、前連結会計年度に比べて減益となりました。 ・アジア 千台 3月31日に終了した1年間       増減および増減率 2025年       2026年       増減       増減率 連結販売台数       1,838       1,759       △79       △4.3% 金額:百万円 3月31日に終了した1年間       増減および増減率 2025年       2026年       増減       増減率 営業収益 商品・製品売上収益       8,701,501       8,963,111       261,609       3.0% 金融事業に係る金融収益       286,561       308,266       21,705       7.6% 営業収益計       8,988,062       9,271,377       283,315       3.2% 営業費用       8,091,552       8,401,551       309,999       3.8% 営業利益       896,510       869,826       △26,684       △3.0% アジアの営業収益は、トヨタの販売台数が前連結会計年度に比べて79千台減少したものの、価格改定などにより、増収となりました。 営業利益は、為替変動の影響などにより、前連結会計年度に比べて減益となりました。 ・その他の地域 千台 3月31日に終了した1年間       増減および増減率 2025年       2026年       増減       増減率 連結販売台数       1,659       1,637       △22       △1.3% 金額:百万円 3月31日に終了した1年間       増減および増減率 2025年       2026年       増減       増減率 営業収益 商品・製品売上収益       4,023,077       4,215,127       192,050       4.8% 金融事業に係る金融収益       498,180       543,866       45,686       9.2% 営業収益計       4,521,257       4,758,993       237,736       5.3% 営業費用       4,268,632       4,430,028       161,396       3.8% 営業利益       252,626       328,966       76,340       30.2% その他地域の営業収益は、トヨタの販売台数が前連結会計年度に比べて22千台減少したものの、為替変動の影響などにより、増収となりました。 営業利益は、営業面の努力などにより、前連結会計年度に比べて増益となりました。 各地域における営業利益の対前期比増減要因は次のとおりです。 (金額:百万円) 日本   北米   欧州   アジア   その他 営業面の努力   265,000   415,000   △30,000   65,000   45,000 原価改善の努力   △145,000   25,000   15,000   15,000   △30,000 為替変動の影響   △105,000   25,000   △45,000   △75,000   5,000 諸経費の増減・ 低減努力   △1,250,000   △865,000   △30,000   △15,000   △30,000 その他   404,915   98,638   32,190   △16,684   86,340 合計   △830,085   △301,362   △57,810   △26,684   76,340 b.外部顧客の所在地別営業収益 金額:百万円 3月31日に終了した1年間 2025年       2026年 日本   7,723,171       7,942,616 北米   18,985,399       20,783,571 欧州   5,979,720       6,396,867 アジア   7,944,206       7,894,843 その他   7,404,208       7,667,056 合計   48,036,704       50,684,952 (注) 「その他」は、中南米、オセアニア、アフリカ、中東ほかからなります。 ⑤流動性と資金の源泉 トヨタは、金融危機や東日本大震災などの経験から、いかなる経営環境においても事業継続を支えるため、自動車事業の固定費の半年分程度と、金融事業の再調達額の半年分程度に相当する手元資金を確保しています。 設備投資および研究開発活動のための資金を、主に営業活動から得た現金により調達してきています。 2027年3月31日に終了する連結会計年度については、トヨタは設備投資および研究開発活動のための十分な資金を、主に手元の現金及び現金同等物、営業活動から得た現金、および社債・借入金等の資金調達で充当する予定です。トヨタはこれらの資金を、従来の設備の維持更新・新製品導入へ効率的に投資しつつ、モビリティ・カンパニーへの変革に向け、競争力強化・将来の成長に資する分野に重点を置いて投資する予定です。2025年4月1日から2026年3月31日までに行われた重要な設備投資および処分に関する情報ならびに現在進行中の重要な設備投資および処分に関する情報は、「第3 設備の状況」を参照ください。 顧客や販売店に対する融資プログラムおよびリース・プログラムで必要となる資金について、トヨタは販売金融子会社の営業活動から得た現金と社債・借入金等の資金調達によりまかなっています。トヨタは金融子会社のネットワークを通じて、世界中の現地市場で資金を調達する能力を向上させるよう努めています。 a.キャッシュ・フローの分析 当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度の3兆6,969億円の資金の増加に対し、5兆4,729億円の資金の増加となり、1兆7,759億円増加しました。この増加は、当連結会計年度(2026年3月31日に終了した12ヶ月間)における法人所得税の支払額が減少した結果、資金が1兆2,607億円増加したことなどによるものです。 当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度の4兆1,897億円の資金の減少に対し、1兆5,203億円の資金の減少となり、2兆6,694億円減少幅が縮小しました。この減少幅の縮小は、主に公社債の満期償還の金額が前連結会計年度と比較して、2兆644億円増加したことによる影響です。 当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度の1,972億円の資金の増加に対し、5,366億円の資金の減少となり、7,338億円減少しました。この減少は、主に長期有利子負債の返済が1兆843億円増加したことによるものです。 当連結会計年度における資本的支出(賃貸資産を含む)は、前連結会計年度の5兆9,912億円から6兆597億円と前年度並みになりました。 2027年3月31日に終了する連結会計年度において、賃貸および賃借資産を除く設備投資額は約2兆3,000億円となる予定です。 自動車等セグメントと金融セグメントを区分した連結キャッシュ・フロー計算書 (単位:百万円) 前連結会計年度 (2025年3月31日に 終了した1年間)   当連結会計年度 (2026年3月31日に 終了した1年間) (自動車等) 営業活動によるキャッシュ・フロー 当期利益   4,294,820   3,376,424 減価償却費及び償却費   1,413,066   1,472,087 持分法による投資損益   △579,619   △542,072 法人所得税費用   1,446,627   935,124 資産及び負債の増減ほか   △370,839   744,179 利息の受取額   363,304   318,422 配当金の受取額   617,644   424,816 利息の支払額   △100,770   △90,538 法人所得税の支払額   △2,347,622   △1,159,061 営業活動によるキャッシュ・フロー   4,736,610   5,479,380 投資活動によるキャッシュ・フロー 有形固定資産の購入<賃貸資産を除く>   △1,878,342   △2,119,162 賃貸資産の購入   △24,855   △33,176 有形固定資産の売却<賃貸資産を除く>   68,266   28,647 賃貸資産の売却   6,035   7,997 無形資産の取得   △341,131   △365,834 公社債及び株式の購入   △3,446,017   △3,816,713 公社債及び株式の売却及び公社債の満期償還   3,423,102   5,140,628 その他   △618,309   1,172,580 投資活動によるキャッシュ・フロー   △2,811,251   14,967 財務活動によるキャッシュ・フロー 短期有利子負債の純増減額(△は減少)   △116,549   3,307 長期有利子負債の増加   162,735   540,117 長期有利子負債の返済   △306,768   △939,292 親会社の所有者への配当金の支払額   △1,132,329   △1,238,974 非支配持分への配当金の支払額   △122,565   △120,431 自己株式の取得(△)及び処分   △1,179,043   △39,975 その他   55,560   34,712 財務活動によるキャッシュ・フロー   △2,638,959   △1,760,535 現金及び現金同等物に対する為替変動の影響額   △88,260   176,261 現金及び現金同等物純増減額(△は減少)   △801,860   3,910,073 現金及び現金同等物期首残高   6,892,817   6,090,957 売却目的で保有する資産への振替に伴う現金及び現金同等物の増減額(△は減少)   -   △115,932 現金及び現金同等物期末残高   6,090,957   9,885,097 (単位:百万円) 前連結会計年度 (2025年3月31日に 終了した1年間)   当連結会計年度 (2026年3月31日に 終了した1年間) (金融) 営業活動によるキャッシュ・フロー 当期利益   495,210   625,307 減価償却費及び償却費   838,167   920,432 金融事業に係る利息収益及び利息費用   △769,800   △833,480 持分法による投資損益   △11,600   △10,669 法人所得税費用   178,000   232,086 資産及び負債の増減ほか   △2,405,422   △1,739,575 利息の受取額   2,332,296   2,468,460 配当金の受取額   5,651   5,958 利息の支払額   △1,531,190   △1,620,645 法人所得税の支払額   △153,692   △81,619 営業活動によるキャッシュ・フロー   △1,022,379   △33,745 投資活動によるキャッシュ・フロー 有形固定資産の購入<賃貸資産を除く>   △28,469   △29,030 賃貸資産の購入   △2,972,065   △2,733,176 有形固定資産の売却<賃貸資産を除く>   2,555   2,595 賃貸資産の売却   1,701,864   1,347,608 無形資産の取得   △13,064   △12,970 公社債及び株式の購入   △519,533   △473,958 公社債及び株式の売却及び公社債の満期償還   326,469   376,933 その他   89,633   43,662 投資活動によるキャッシュ・フロー   △1,412,610   △1,478,336 財務活動によるキャッシュ・フロー 短期有利子負債の純増減額(△は減少)   229,903   △121,594 長期有利子負債の増加   13,251,352   12,408,438 長期有利子負債の返済   △10,618,851   △11,087,637 非支配持分への配当金の支払額   △4,667   △4,985 その他   △4,716   △0 財務活動によるキャッシュ・フロー   2,853,022   1,194,223 現金及び現金同等物に対する為替変動の影響額   △45,829   200,936 現金及び現金同等物純増減額(△は減少)   372,203   △116,923 現金及び現金同等物期首残高   2,519,244   2,891,447 売却目的で保有する資産への振替に伴う現金及び現金同等物の増減額(△は減少)   -   - 現金及び現金同等物期末残高   2,891,447   2,774,524 (連結) 現金及び現金同等物に対する為替変動の影響額   △134,089   377,197 現金及び現金同等物純増減額(△は減少)   △429,656   3,793,150 現金及び現金同等物期首残高   9,412,060   8,982,404 売却目的で保有する資産への振替に伴う現金及び現金同等物の増減額(△は減少)   -   △115,932 現金及び現金同等物期末残高   8,982,404   12,659,622 b.財政状態の分析 現金及び現金同等物は、2026年3月31日現在で12兆6,596億円でした。現金及び現金同等物の大部分は円建てまたは米ドル建てです。 トヨタは、現金及び現金同等物、定期預金、公社債および信託ファンドへの投資を総資金量と定義しており、当連結会計年度において総資金量は、22兆1,179億円となりました。 当連結会計年度における営業債権及びその他の債権は、1,162億円(3.2%)増加し、3兆7,959億円となりました。これは主に、為替変動の影響によるものです。 当連結会計年度における棚卸資産は、5,367億円(11.7%)増加し、5兆1,349億円となりました。これは主に、為替変動の影響によるものです。 当連結会計年度における金融事業に係る債権合計は、5兆3,416億円(15.9%)増加し、38兆9,666億円となりました。これは主に、顧客や販売店に対する融資残高の増加によるものです。2026年3月31日現在における金融債権の地域別内訳は、北米52.2%、欧州15.4%、アジア11.4%、日本10.0%、その他の地域11.0%でした。 当連結会計年度におけるその他の金融資産合計は、1兆7,003億円(10.1%)減少しました。これは主に、公社債の減少によるものです。 当連結会計年度における有形固定資産は、1兆7,336億円(11.3%)増加しました。これは主に、設備投資によるものです。 当連結会計年度における営業債務及びその他の債務は、3,295億円(6.0%)増加しました。これは主に、部品調達に伴う買掛金の増加によるものです。 当連結会計年度における未払法人所得税は、2,061億円(40.8%)増加しました。これは主に、法人所得税の中間納付の減少などによるものです。 当連結会計年度における有利子負債合計は、4兆4,125億円(11.4%)増加しました。トヨタの短期借入債務は、加重平均利率2.51%の借入金と、加重平均利率3.15%のコマーシャル・ペーパーにより構成されています。当連結会計年度における短期借入債務は、前連結会計年度に比べて2,346億円(4.3%)増加し、5兆6,990億円となりました。トヨタの長期借入債務は、加重平均利率が2.91%から7.86%、返済期限が2026年から2048年の無担保の借入金、担保付きの借入金、無担保普通社債およびミディアム・ターム・ノート、担保付普通社債などにより構成されています。当連結会計年度の1年以内に返済予定の長期借入債務は1兆4,456億円(14.1%)増加し、11兆7,185億円となり、返済期限が1年超の長期借入債務は2兆5,546億円(11.3%)増加し、25兆767億円となりました。借入債務合計の増加は、主に金融子会社における融資残高の伸びに伴う資金需要の高まりによるものです。2026年3月31日現在で、長期借入債務の約47%は米ドル建て、約14%はユーロ建て、約12%は円建て、約5%は豪ドル建て、約4%は加ドル建て、約18%はその他の通貨によるものです。トヨタは、金利スワップを利用することにより固定金利のエクスポージャーをヘッジしています。トヨタの借入必要額に重要な季節的変動はありません。 2025年3月31日現在におけるトヨタの親会社の所有者に帰属する持分合計に対する有利子負債比率は、108.0%でしたが、2026年3月31日現在では108.2%となりました。 トヨタの短期および長期借入債務は、2026年5月31日現在、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)、ムーディーズ・レーティングス(Moody's)および格付投資情報センター(R&I)により、次のとおり格付けされています。なお、信用格付けは株式の購入、売却もしくは保有を推奨するものではなく、何時においても撤回もしくは修正され得ます。各格付けはその他の格付けとは個別に評価されるべきです。 S&P       Moody's       R&I 短期借入債務       A-1+       P-1       ― 長期借入債務       A+       A1       AAA 当連結会計年度における確定給付負債(資産)の純額は、国内および海外で、それぞれ2,437億円および3,910億円と、前連結会計年度に比べて、国内は231億円(10.5%)増加し、海外は402億円(11.5%)の増加となりました。確定給付負債(資産)の純額は、トヨタによる将来の現金拠出または対象従業員に対するそれぞれの退職日における支払いにより解消されます。国内においては、割引率上昇に伴う確定給付制度債務の減少はあったものの、主に退職給付信託の一部返還に伴う制度資産の減少により、確定給付負債(資産)の純額は増加しました。詳細については、連結財務諸表注記23を参照ください。 トヨタの財務方針は、すべてのエクスポージャーの管理体制を維持し、相手先に対する厳格な信用基準を厳守し、市場のエクスポージャーを積極的にモニターすることです。トヨタは、トヨタファイナンシャルサービス㈱に金融ビジネスを集中させ、同社を通じて金融ビジネスのグローバルな効率化を目指しています。 財務戦略の主な要素は、短期的な収益の変動に左右されることなく事業を継続し、研究開発活動、設備投資および金融事業に対して戦略的に投資できるような、安定した財務基盤を維持することです。トヨタは、現在必要とされる資金水準を十分満たす流動性を保持していると考えており、また、高い信用格付けを維持することにより、引き続き多額の資金を比較的安いコストで外部から調達することができると考えています。高い格付けを維持するためには、数多くの条件が求められ、その中にはトヨタがコントロールできないものも含まれています。これらの条件には、日本およびトヨタが事業を行うその他の主要な市場の全体的な景気などが含まれています。 トヨタは金融事業のための資金調達の一つの方法として特別目的事業体を通じた証券化プログラムを利用しています。これらの証券化取引は、トヨタが第一受益者であるものとして連結しており、当連結会計年度におけるオフバランス化される取引に重要なものはありません。 トヨタの非デリバティブ金融負債およびデリバティブ金融負債の残存契約満期期間ごとの金額に関しては、連結財務諸表注記20を参照ください。また、トヨタはその通常業務の一環として、一定の原材料、部品およびサービスの購入に関して、仕入先と長期契約を結ぶ場合があります。これらの契約は、一定数量または最低数量の購入を規定している場合があります。トヨタはかかる原材料またはサービスの安定供給を確保するためにこれらの契約を締結しています。 次の表は、2026年3月31日現在のトヨタの契約上の債務および商業上の契約債務を要約したものです。 金額:百万円 返済期限 合計       1年未満       1年以上 3年未満       3年以上 5年未満 5年以上 契約上の債務: 短期借入債務   5,699,083       5,699,083       -       -       - 長期借入債務   37,506,386       11,882,021       14,999,702       8,093,928       2,530,735 有形固定資産およびその他の資産ならびにサービスの購入に係る契約上のコミットメント(注記32)   2,570,912       443,289       518,144       565,469       1,044,010 合計   45,776,381       18,024,393       15,517,846       8,659,397       3,574,745 商業上の契約債務: 通常の事業から生じる 最大見込保証債務 (注記32)   1,553,327       546,125       791,437       135,278       80,487 合計   1,553,327       546,125       791,437       135,278       80,487 *  長期借入債務の金額は、将来の支払元本を表しています。 また、トヨタは2027年3月31日に終了する連結会計年度において、退職後給付制度に対し、国内および海外で、それぞれ34,336百万円および18,488百万円を拠出する予定です。 自動車等セグメントと金融セグメントを区分した連結財政状態計算書 (単位:百万円) 前連結会計年度 (2025年3月31日)   当連結会計年度 (2026年3月31日) 資産 (自動車等) 流動資産 現金及び現金同等物   6,090,957   9,885,097 営業債権及びその他の債権   3,689,021   3,835,922 その他の金融資産   6,198,376   3,211,041 棚卸資産   4,588,755   5,120,950 その他の流動資産   1,034,507   1,288,955 売却目的で保有する資産   -   2,016,804 流動資産合計   21,601,616   25,358,768 非流動資産 有形固定資産   9,134,857   9,584,748 その他の非流動資産   17,556,285   18,451,708 非流動資産合計   26,691,142   28,036,455 資産合計   48,292,758   53,395,223 (金融) 流動資産 現金及び現金同等物   2,891,447   2,774,524 営業債権及びその他の債権   410,958   454,168 金融事業に係る債権   11,453,249   13,483,501 その他の金融資産   1,443,042   1,544,390 その他の流動資産   414,216   489,695 流動資産合計   16,612,912   18,746,278 非流動資産 金融事業に係る債権   22,171,786   25,494,405 有形固定資産   6,198,838   7,482,619 その他の非流動資産   1,787,250   2,018,407 非流動資産合計   30,157,874   34,995,431 資産合計   46,770,786   53,741,709 (消去) 資産消去計   △1,462,194   △1,614,601 (連結) 資産合計   93,601,350   105,522,331 (注)自動車等セグメントは全社資産を含んでいます。 (単位:百万円) 前連結会計年度 (2025年3月31日)   当連結会計年度 (2026年3月31日) 負債 (自動車等) 流動負債 営業債務及びその他の債務   5,195,204   5,492,355 有利子負債   1,188,430   976,235 未払費用   1,729,279   2,014,207 未払法人所得税   454,252   654,751 その他の流動負債   3,495,075   3,844,179 売却目的で保有する資産に直接関連する負債   -   694,547 流動負債合計   12,062,240   13,676,274 非流動負債 有利子負債   1,547,461   1,823,843 退職給付に係る負債   1,001,227   1,002,213 その他の非流動負債   2,442,382   2,520,522 非流動負債合計   4,991,070   5,346,578 負債合計   17,053,309   19,022,852 (金融) 流動負債 営業債務及びその他の債務   674,347   777,916 有利子負債   15,111,977   17,042,885 未払費用   137,836   142,451 未払法人所得税   51,248   56,924 その他の流動負債   2,535,501   3,193,333 流動負債合計   18,510,910   21,213,511 非流動負債 有利子負債   21,515,873   23,904,821 退職給付に係る負債   18,341   20,271 その他の非流動負債   1,089,654   1,958,944 非流動負債合計   22,623,868   25,884,036 負債合計   41,134,778   47,097,547 (消去)負債消去計   △1,465,650   △1,618,136 (連結)負債合計   56,722,437   64,502,263 資本 (連結)親会社の所有者に帰属する持分合計   35,924,826   39,918,854 (連結)非支配持分   954,088   1,101,214 (連結)資本合計   36,878,913   41,020,068 (連結)負債及び資本合計   93,601,350   105,522,331 ⑥貸出コミットメント a.クレジットカード会員に対する貸出コミットメント トヨタは金融事業の一環としてクレジットカードを発行しています。トヨタは、クレジットカード事業の慣習に従い、カード会員に対する貸付の制度を有しています。貸出はお客様ごとに信用状態の調査を実施した結果設定した限度額の範囲内で、お客様の要求により実行されます。カード会員に対する貸付金には保証は付されませんが、貸倒損失の発生を最小にするため、また適切な貸出限度額を設定するために、トヨタは、提携関係にある金融機関からの財務情報の分析を含むリスク管理方針により与信管理を実施するとともに、定期的に貸出限度額の見直しを行っています。2026年3月31日現在のカード会員に対する貸出未実行残高は1,516億円です。 b.販売店に対する貸出コミットメント トヨタは金融事業の一環として販売店に対する融資の制度を有しています。貸付は買収、設備の改装、不動産の購入、運転資金の確保のために行われます。これらの貸付金については、通常担保権が設定されており、販売店の不動産、車両在庫、その他販売店の資産等、場合に応じて適切と考えられる物件に対して設定しています。さらに慎重な対応が必要な場合には販売店が指名した個人による保証または販売店グループが指名した法人による保証を付しています。貸付金は通常担保または保証が付されていますが、担保または保証の価値がトヨタのエクスポージャーを十分に補うことができていない可能性があります。トヨタは融資制度契約を締結することによって生じるリスクに従って融資制度を評価しています。トヨタの金融事業は、販売店グループと呼ばれる複数のフランチャイズ系列に対しても融資を行っており、しばしば貸出組合に参加することでも融資を行っています。こうした融資は、融資先の卸売車両の購入、買収、設備の改装、不動産の購入、運転資金の確保等を目的とするものです。2026年3月31日現在の販売店に対する貸出未実行残高は2兆5,127億円です。 ⑦保証 詳細については、連結財務諸表注記32を参照ください。 ⑧関連当事者との取引 詳細については、連結財務諸表注記34を参照ください。 ⑨重要な会計上の見積り IFRSに準拠した連結財務諸表を作成するにあたり、会計方針の適用、資産・負債およびトヨタの連結財務諸表に重要な影響を与える可能性のある会計上の見積りおよび仮定に関する情報は、次のとおりです。 ・品質保証に係る負債 ・金融事業に係る金融損失引当金 ・非金融資産の減損 ・退職給付に係る負債 ・公正価値測定 ・繰延税金資産の回収可能性 ・引当金 詳細については、連結財務諸表注記4を参照ください。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。