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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,053.44+287ドル円158.79-1NASDAQ26,229.57+130S&P 5007,675.19+44SOX 指数11,376.79+889/2終値

FPパートナー

FP Partner Inc.7388 · Prime · 保険業

「マネードクター」ブランドで全国展開する保険代理店。訪問型FP相談が強みで、集客と販売の分業体制を確立。

概要

FPパートナーは、生命保険・損害保険の代理店業務を主力とする企業である。個人・法人顧客に対し、ファイナンシャルプランニング(FP)サービスを提供し、43社の保険商品を取り扱う。2022年9月に東証グロース市場に上場、2023年9月にプライム市場へ区分変更。2025年11月期の売上高は321億円、従業員数は2,601名。全国47都道府県に営業拠点を持ち、「マネードクター」ブランドで知られる。

集客と販売を分離した事業モデル

当社の最大の特徴は、集客と販売の分業体制にある。会社が組織的に見込み顧客を開拓し、営業社員は初回面談からアフターフォローまでの顧客対応に専念する。集客方法は、提携企業からの送客が約8割を占め、自社集客(ウェブサイト・コールセンター・店舗来店)と契約譲受が残りを担う。提携企業にはマーケットホルダーなどの企業が含まれ、当社にアポイントを提供する。契約譲受は、廃業する保険代理店から顧客を引き継ぐ仕組みで、2025年11月期には合計14,620件の移管に合意した。この分業により、営業社員の個人スキルに依存せず、安定的な顧客獲得が可能となっている。

収益の三本柱:初年度・継続・業務品質支援金

当社の収益は、生命保険代理店手数料が大部分を占め、三つの種類に分かれる。初年度手数料は新規契約後1年間に支払われるフロー収益であり、2024年11月期には215億円強に達した。継続手数料は契約成立後4~9年間にわたり発生するストック収益で、同期間で約53億円。業務品質支援金は保険会社の基準に基づく報酬で、約84億円である。損害保険手数料も一部存在するが、規模は小さい。2025年11月期は行政処分の影響もあり初年度手数料が減少したが、継続手数料は安定して推移している。このストック収益が収益基盤の安定性を支えている。

全国47都道府県に展開する営業網

当社は全国47都道府県に営業拠点を設け、地域密着型のサービスを提供する。営業社員は原則として地元採用とし、転勤がないため顧客との長期的な関係構築が可能である。営業形態は訪問型が主軸で、顧客の自宅やカフェ、勤務先など指定の場所で相談を行う。加えて、オンラインFP相談や来店型の「マネードクタープレミア」店舗も展開し、2025年11月期には6店舗を新設した。主要都市の大型商業施設に出店することでブランド認知を高め、自社集客にも寄与している。これら複数のチャネルにより、顧客の希望する方法・タイミングでサービスを提供できる体制を整えている。

契約譲受ビジネスがもたらす成長機会

2021年11月期から開始した契約譲受ビジネスは、当社の成長の柱の一つである。保険業法改正を背景に代理店の廃業・統廃合が進む中、当社は後継者不在やコスト負担に悩む代理店から契約を引き継ぐ。2025年11月期は開始以来最大の成長を記録し、生命保険12,046件を含む14,620件の移管に合意した。引き継いだ顧客には当社のFPが新たな担当者としてアフターフォローを実施し、契約見直しや追加提案の機会を創出する。非連結子会社プレステージ社も128,124件の契約を保有しており、損害保険分野とのクロスセルも期待される。このインオーガニックな成長は、本業のオーガニック成長を補完する重要な要素である。

業界の中での役割は保険代理店(FPによる相談型販売)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
321億円
営業利益
30億円
営業利益率
9.3%
純利益
20億円
2025/11 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01保険代理業(個人・法人)主力

生命保険会社・損害保険会社計43社の商品を個人・法人顧客に販売。対面・オンラインで保険加入相談からアフターフォローまで対応。集客は提携企業・自社・契約譲受で行い、営業社員はFP資格を持つ。収益は代理店手数料(初年度・継続・業務品質支援金)。

主な製品・サービス3
生命保険代理店業務
生命保険商品の販売。初年度手数料、継続手数料、業務品質支援金が収益源。
損害保険代理店業務
損害保険商品の販売。更新手数料等が収益源。
ファイナンシャルプランニングサービス
顧客のライフプランに基づく資金計画の提案。専用ツール「マネーカルテ」を活用。

製品と技術

「マネーカルテ」を中核としたFPサービスの標準化

当社のFPサービスの核となるのは、2022年11月に運用を開始したライフプランシミュレーションソフト「マネーカルテ」である。このツールは、顧客の生涯のキャッシュフローを可視化し、ライフイベントに応じた最適な保険・金融商品の提案を可能にする。定型化されたプロセスにより、FPの経験差による品質のばらつきを抑制し、全国均一のサービスを実現している。面談時にはこの「マネーカルテ」を用いて、老後資金や教育資金、住宅ローンなどの相談に対応する。また、2023年7月からは住宅ローン比較サービス「モゲチェック」との連携も開始し、より幅広い資金計画の選択肢を提供している。

「マネードクタープレミア」店舗による高付加価値サービス

「マネードクタープレミア」は、プライベート空間でFPにじっくり相談できるプレミアムサービスである。2021年11月にコレド日本橋店を皮切りに、全国主要都市の大型商業施設に出店。2025年11月期には6店舗を新設し、累計店舗数を拡大した。各店舗では個別ブースを設け、ライフプラン相談会を定期開催。資産形成や終活など、保険に限らない幅広い金銭相談に対応する。店舗はブランド認知の向上と自社集客の獲得に寄与しており、来店客はその後の訪問営業にもつながる。この店舗網は、オンラインと対面を組み合わせたハイブリッドな顧客接点として機能している。

金融教育プログラム「マネスク」と社会貢献活動

2023年7月に開始した金融教育事業は、企業の従業員向けプログラム「マネスク」として展開している。内容は、ライフプラン設計や資産形成、保険の基礎などで、金融リテラシー向上を目的とする。2024年1月には全国の企業へ提供範囲を拡大した。また、2023年3月には社会福祉法人檸檬会の監修による幼児向け金融教育プログラム「おみせやさんごっこ」をリリース。さらに、和歌山県と家計改善支援事業の業務委託契約を結ぶなど、公共分野への進出も行っている。これらの活動は、保険販売を超えた社会貢献と同時に、将来の顧客層に対するブランド認知の醸成にも寄与している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

保険業のなかでの位置

保険販売特化で大手に劣後、減収懸念

FPパートナーは保険業に属し、主に生命保険の販売代理店事業を展開。同業にはライフネット生命(ネット生保)やかんぽ生命(郵便局チャネル)などがある。生命保険販売では、かんぽ生命のような巨大チャネルに比べ規模で劣る。売上高356億円(2024/11)から321億円(2025/11)に減収見込みで、営業利益率も14.89%から9.35%に低下。競合のSBIインシュアランスグループなどと比べ、商品ラインナップやデジタル対応で競争力が課題。

強み

  • 保険代理店専門で、幅広い商品を扱える。
  • 全国に営業拠点を持ち、対面販売を強みとする。
  • 既存顧客からの更新・追加契約が収益源。
  • 継続的な保険契約手数料が収益を支える。

課題

  • 2025/11期は減収減益予想、業績悪化。
  • かんぽ生命などの大手に規模で劣る。
  • ネット販売が進む中、対面中心のビジネスモデル。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

保険の時価総額近傍。太字がFPパートナー

時価総額で並べると、掲載7社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19435光通信1.7兆円11.4倍
28729ソニーフィナンシャルグループ1.1兆円20.5倍
37181かんぽ生命保険6,315億円11.1倍
47157ライフネット生命保険1,146億円14.3倍
58715アニコム ホールディングス807億円36.1倍
67388FPパートナー542億円31.3倍
78798アドバンスクリエイト44億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(保険)に従っています。

会社の歴史

沿革 27件

生命保険代理業として設立し、合併を繰り返した創業期

当社は2009年12月、生命保険の保険代理業を目的として「あんしんFP株式会社」(資本金5,500千円)として設立された。当初からFP(ファイナンシャルプランナー)によるコンサルティング販売を志向していた。2013年4月に東京都千代田区に本社を移転し、同年12月には「あんしんFPパートナー株式会社」に商号を変更。2014年4月には別に設立されていた株式会社FPパートナー(2011年8月設立)と合併した。この合併により、現在の事業の基盤が形成され始めた。

「保険のビュッフェ」屋号で来店型店舗を開設

2017年10月、保険のビュッフェ株式会社及びインシュアランスポート株式会社の2社を吸収合併し、屋号を「保険のビュッフェ」とした。これにより、対面型の保険ショップ事業を本格化。同年12月には株式会社FPエージェントと合併し、商号を現在の「株式会社FPパートナー」に変更した。2018年4月には来店型ショップ第一号店として「保険のビュッフェ吉祥寺店」を開店。顧客が気軽に立ち寄れる店舗形態はブランド認知に貢献した。この時期、本社も新宿区を経て2019年3月に現在の文京区後楽へ移転し、事業拡大の拠点を固めた。

「マネードクター」へのブランド刷新とプレミアムサービスの開始

2019年10月、屋号を「保険のビュッフェ」から「マネードクター」に変更し、FPによる総合的な資金相談サービスへと舵を切った。2020年11月には金融商品仲介業に登録し、投資信託などの販売仲介も開始。2021年11月にはワンランク上のサービス「マネードクタープレミア」を提供開始し、コンセプトショップ「コレド日本橋店」を開店した。これにより、保険販売に加えて資産形成や老後資金準備の相談に対応する総合金融サービス企業へと進化した。同時に、独自のFPツール「マネーカルテ」の開発にも着手した。

東証グロース市場上場からプライム市場へ

2022年9月、東京証券取引所グロース市場に株式を上場した。上場後の2022年11月にはライフプランシミュレーションソフト「マネーカルテ」の運用を開始し、サービスの標準化と品質向上を図った。2023年2月には新規事業として広告業を開始、同年7月には金融教育事業を立ち上げるなど、事業領域の拡大を進めた。上場からわずか1年後の2023年9月には、市場区分をプライム市場に変更。業績拡大と社会的信用力の向上が評価された結果であり、その後もM&Aや新規事業を加速させる基盤となった。

行政処分と業務改善への対応(2025年)

2025年8月6日、関東財務局より保険募集業務等に関する業務改善命令(行政処分)を受けた。これを受け、同年10月6日に業務改善計画書を提出し、全社を挙げた改善に着手した。2025年11月期の売上高は前期比10.9%減の321億円、営業利益は30億円と落ち込んだ。新規契約の伸び悩みに加え、コンプライアンス強化のための体制整備が業績に影響した。しかし、契約譲受ビジネスや損害保険事業の拡大など、成長に向けた基盤づくりは継続。2026年5月末に施行予定の改正保険業法に対応し、信頼回復に努める方針である。

M&Aと新規事業で事業領域を拡大

2024年1月、保険代理店サプライズジャパン株式会社の全株式を譲受け、子会社化した。同年には住宅ローン比較サービス「モゲチェック」の全国展開を開始。2025年9月には保険代理店プレステージ社の全株式取得に合意し、損害保険事業の強化を図った。非連結子会社を含め、契約譲受ビジネスは過去最大の規模に成長。新規事業としては、2023年2月の広告業、同年7月の教育業(金融教育プログラム「マネスク」)に加え、幼児向け金融教育プログラムの開発も行った。これら多角的な展開は、保険代理業の枠を超えた総合金融サービス企業への変貌を示している。

年表27件を開く

2000年代

  • 2009年12月創業生命保険会社の保険代理業を目的として、あんしんFP株式会社〔資本金5,500千円〕として設立

2010年代

  • 2013年4月東京都千代田区神田東松下町に本社を移転
  • 2013年12月商号変更あんしんFPパートナー株式会社に商号変更
  • 2014年4月創業株式会社FPパートナー(2011年8月11日設立、当社とは別会社)と合併
  • 2017年10月M&A保険のビュッフェ株式会社及びインシュアランスポート株式会社を合併し、「保険のビュッフェ」を屋号とする
  • 2017年12月M&A株式会社FPエージェントとの合併により、株式会社FPパートナーに商号変更
  • 2018年3月東京都新宿区新宿に本社移転
  • 2018年4月来店型ショップ第一号店「保険のビュッフェ吉祥寺店」開店
  • 2019年3月東京都文京区後楽に本社移転
  • 2019年7月日本ゴールボール協会とオフィシャルパートナー契約を締結
  • 2019年10月「保険のビュッフェ」から「マネードクター」に屋号変更

2020年代

  • 2020年3月埼玉西武ライオンズとオフィシャルスポンサー契約を締結
  • 2020年11月金融商品仲介業登録
  • 2021年11月お金に関するあらゆる相談のできるワンランク上のサービス「マネードクタープレミア」提供開始 コンセプトショップとして「マネードクタープレミア コレド日本橋店」開店
  • 2022年3月auじぶん銀行株式会社と銀行代理業務委託契約を締結、住宅ローン商品を取り扱い
  • 2022年9月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
  • 2022年11月ライフプランシミュレーションソフト「マネーカルテ」運用開始
  • 2023年2月新規事業として「広告業」を開始
  • 2023年3月社会福祉法人檸檬会の監修を受け、幼児向け金融教育プログラム “社会体験版「おみせやさんごっこ」” をリリース
  • 2023年5月和歌山県と家計改善支援事業において業務委託契約を締結
  • 2023年7月新規事業として「教育業」を開始 金融リテラシー向上を目的とした従業員向け「金融教育プログラム」のトライアルを開始 マネードクタープレミアにて、住宅ローン比較オンラインサービス「モゲチェック」の案内を開始
  • 2023年8月女性活躍推進企業として「えるぼし認定」を取得
  • 2023年9月上場東京証券取引所プライム市場へ上場市場区分変更
  • 2023年12月住宅ローン比較オンラインサービス「モゲチェック」の全国展開を開始
  • 2024年1月企業の従業員向け金融教育プログラム「マネスク」の提供範囲を全国の企業へと拡大 保険代理店サプライズジャパン株式会社の全株式を譲受
  • 2024年2月「生命保険乗合代理店 業務品質評価運営」の認定を取得(~2025年9月)
  • 2024年6月ESGデータブック公開

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/11期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • MDRT会員資格基準達成達成(具体的数値なし)

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    営業社員の増強と質の向上

    リファラル採用やリクルートセミナーを通じて営業社員を増やし、MDRT達成を指標に教育研修によりスキル向上を図る。

  2. 02

    契約譲受ビジネスの拡大

    廃業代理店からの契約移管を積極的に受入れ、継続手数料収入と新規契約獲得につなげる。M&Aによる事業拡大も推進する。

  3. 03

    損害保険ビジネスの業績拡大

    非対面販売や専任営業社員の増員、架電リストの見直しにより生産性を向上。更新率向上と新規案件創出を目指す。

  4. 04

    DX+教育を基盤とした事業成長

    システム刷新、CDP導入によるデータ基盤強化と顧客アプローチ効率化。教育研修で社員スキル向上を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 4期分

グループ全体で2,601人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は768万円で、3期前と比べて+7.2%平均年齢は46.4歳、平均勤続年数は4.4年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2022年11月71745.33.52,252
2023年11月75945.23.62,578
2024年11月82445.63.82,781191
2025年11月76846.44.42,601115

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年11月期・提出会社(単体)
女性管理職比率14.7%
縦線は目安の30%
男性育休取得率61.7%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)63.6%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
FP 名古屋ビル — 愛知県名古屋市中区964百万円
保険代理業
FP 浅草橋駅前ビル — 東京都台東区547百万円
保険代理業
FP 浅草橋ビル — 東京都台東区400百万円
保険代理業
FP札幌 ビル — 北海道札幌市中央区384百万円
保険代理業
FP 日本橋ビル — 東京都中央区367百万円
保険代理業
FP 心斎橋ビル — 大阪府大阪市中央区366百万円
保険代理業
FP 秋葉原ビル — 東京都千代田区348百万円
保険代理業
FP仙台ビル — 宮城県仙台市太白区307百万円
保険代理業
FP 神田ビル — 東京都千代田区248百万円
保険代理業
市ヶ谷五番町コート — 東京都千代田区218百万円
保険代理業
ほか2件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    au フィナンシャル パートナー株式会社
    東京都千代田区
    議決権50.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年11月期の売上高は321億円営業利益30億円前期と比べると減収減益で、売上が-9.8%、利益が-43.4%。

売上高
-9.8%
321億円
営業利益
-43.4%
30億円
純利益
-48.7%
20億円
営業利益率
9.3%
前期比 -5.5%pt

会社が出している今期の予想2026年11月期

項目会社予想前期実績
売上高318億円321億円
営業利益23億円30億円
純利益16億円20億円
1株あたり配当¥94¥94

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、経常収益は156億円、営業利益は11億円。前年の2025年2Qと比べると、経常収益は−4.9%、営業利益は−26.7%。

対象期間経常収益億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q741418.99
2023年2Q721318.18
2023年3Q831922.915
2023年4Q778
2024年1Q831416.99
2024年2Q881314.810
2024年4Q1852614.120
2025年2Q164159.110
2025年4Q157159.610
2026年2Q156117.17

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 8期分

2018年11月期からの8期で、経常収益は134億円から321億円へ2.4倍に増えた。直近期の営業利益率は9.3%。

決算期経常収益億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2018年11月13402
2019年11月165127
2020年11月17374
2021年11月2091812
東京証券取引所グロース市場に株式を上場
2022年11月2563824
東京証券取引所プライム市場へ上場市場区分変更
2023年11月3065640
2024年11月356535514.939
2025年11月32130329.320

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年11月期

経常収益321億円のうち、営業利益として残るのは30億円9.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は20億円、売上の6.2%にあたる。営業利益率は業種中央値7.9%を上回る水準。

経常収益を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金66.7%214億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金24.0%77億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益9.3%30億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
33.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+1.5pt
9.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.2pt
6.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+8.6pt
17.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
10.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
19.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 6期分

2025年11月期は営業CFが23億円、投資CFが−19億円で、差し引きのフリーCFは4億円期末の手元現金は75億円

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円現金残高億円
2020年11月−1−1−120
2021年11月19−3−631
2022年11月36−42688
2023年11月39−80120
2024年11月44−24−5288
2025年11月23−19−1675

金融業では預金・貸出・有価証券運用の増減が営業CFと投資CFに含まれます。一般事業会社向けのフリーCFの解釈は当てはまらないため掲載していません。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。

資産と負債

貸借対照表 8期分

2025年11月期の総資産は184億円。このうち返さなくてよい自己資本が118億円で、自己資本比率は64.2%(業種中央値21.7%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2018年11月51−354
2019年11月66105615.8
2020年11月62154723.7
2021年11月79275234.2
2022年11月143875660.6
2023年11月1921266666.0
2024年11月1851186763.8
2025年11月1841186664.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年11月期の内訳単体ベース
現金及び預金
75億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
81億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
66億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
89
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率19 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

保険業 14社との比較

同じ保険業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE14社中1位あたり、逆に低いのは経常収益成長率14社中11位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
17.3%/中央値 8.6%
P25 7.5%P75 10.2%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
9.3%/中央値 7.9%
P25 3.7%P75 9.8%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
64.2%/中央値 21.7%
P25 7.1%P75 37.9%
経常収益成長率下位前期からの売上の伸び
-9.8%/中央値 9.0%
P25 -5.7%P75 14.6%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.0%/中央値 3.1%
P25 2.8%P75 4.2%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,329で、1年前と比べて+12.8%過去52週の値幅のなかでは64%の位置にある。

¥2,329-0.2%1ヶ月+9.2%1年+12.8%時価総額542億円
過去52週の値幅
安値¥2,005高値¥2,514

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)31.3倍
PER (会社予想)33.2倍
PBR4.86倍
配当利回り4.04%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価2195円。1ヶ月で約7.9%上昇し、25日線(2132円)を上回る。52週高値2514円からは約13%下落、52週安値1950円からは約13%高い。出来高は直近で増加傾向で、上昇基調が継続。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 15/100)

PERが29.5倍と業界平均20.1倍を上回り、割高。PBRは4.57倍と平均2.17倍の2倍以上で、資産面でも割高。ROEは17.27%と高いが、配当利回りは0%と無配。配当性向が105.9%と利払い以上に配当している。業績は減益予想で、バリュエーションに見合う成長性が乏しく、割高と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)31.3倍20.2倍
PER (予想)33.2倍
PBR4.86倍2.35倍
ROE17.3%9.2%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

成長鈍化と収益悪化懸念。2025年11月期は売上・利益とも減少予想。強気派は保険業界のDX推進で中長期成長余地あり、新サービス投入で再加速可能とみる。弱気派は競争激化で価格競争に陥り、大手代理店向け大口契約の獲得が伸び悩むと懸念。PERも30倍近く割高感。

プラスに働く材料7
  • DX需要の根強さ

    保険代理店のIT投資は継続

  • 新サービス拡大

    AI活用など新機能追加の可能性

  • 高いROE

    17%超で資本効率良好

  • 保険商品の販売強化による収益回復2026年11月期影響

    営業利益30億円から反転増、新商品投入で粗利益改善

  • M&Aによる事業拡大不定影響

    保険仲介業界でM&A積極化、規模拡大で収益基盤強化

  • 外国人保有比率上昇の余地不定影響

    現状0.79%と極低水準、海外投資家の買い需給期待

  • 配当再開の可能性次回決算影響

    利益水準次第で配当復活、株主還元強化

マイナスに働く材料7
  • 減収減益予想

    2025年11月期売上・利益減少

  • 競合激化

    類似サービスが複数存在

  • 成長鈍化

    市場成熟で導入代理店頭打ち

  • 営業利益の大幅減少2025年11月期影響

    営業利益53→30億円と43%減、業績悪化鮮明

  • 売上高減少トレンド継続影響

    売上高356→321億円と10%減、市場シェア低下懸念

  • 高PERのバリュエーションリスク継続影響

    PER29.5倍は業界平均比高く、収益悪化で更に割高感

  • 無配継続による投資家離れ継続影響

    配当なしで長期保有メリット薄く、株価下支え欠如

次の決算で確かめる点
導入代理店数
顧客基盤の拡大ペース
ARPU
1社あたりの売上単価動向
解約率
サービス定着度の確認

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり94で、前期から+2.2%いまの株価に対する利回りは4.04%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥94
1株あたり
配当利回り
4.04%
いまの株価に対して
配当性向
105.9%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2023年11月9052.4
2024年11月922.254.2
2025年11月942.2105.9

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥94

株主

有価証券報告書より

2025年11月期末の株主数は延べ40,572人。区分でいちばん多いのは個人・その他49.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が48.9%を占め、残る51.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2022年11月%2023年11月%2024年11月%2025年11月%
個人・その他30.730.941.649.5
事業法人43.643.644.143.3
金融機関11.311.19.95.6
証券会社1.42.31.10.8
外国法人13.012.03.00.5
外国人個人0.00.00.20.3
自己株式0.00.80.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01合同会社FPコンサルティング42.98
02黒木 勉17.52
03日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)3.78
04黒木 真澄2.58
05株式会社日本カストディ銀行(信託口)1.56
06FPパートナー従業員持株会0.94
07野村證券株式会社0.46
08米山 信之0.24
09株式会社日本カストディ銀行(信託口4)0.14
10緒方 延泰0.13

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-07-22
    黒木 勉
    新規の大量保有報告
    11.10%
    -6.41pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 8期分

1株利益は8期で−100%、1株純資産は7期で−100%。直近期のROEは17.3%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2018年11月251,145
2019年11月329,097522,951165.6
2020年11月217433.8
2021年11月6113558.8
2022年11月11537641.719.8
2023年11月17254537.129.152.4
2024年11月17051731.916.854.2
2025年11月8950917.325.1105.9

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

4名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は4名。2025/11期の役員報酬は総額159百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
黒木勉代表取締役社長5814,087,754
田中克幸専務取締役59952
安達健二取締役 兼 経営企画部長549,755
齋藤巧取締役538,206

役員報酬の内訳2025/11

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)61056611119
社外取締役532326
監査役2995
社外監査役3772

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/11期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,699字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社は、個人及び法人顧客向けにファイナンシャルプランニングを行う保険代理業を主たる業務としており、保険代理業の単一セグメントです。 保険代理業として、生命保険会社、損害保険会社合計43社の商品を個人及び法人顧客に販売しており、対面やオンラインによる保険加入時の相談・商品説明・契約手続きからアフターフォローに対応いたします。 ① 事業の特徴 当社は「マネードクター」のブランド名で全国に拠点を展開し、主に訪問型営業を軸に、顧客へファイナンシャルプランニングサービスを提供しております。顧客との密接なコミュニケーションを通じて、一人ひとりのライフプランに応じたコンサルティングを行い、最適なアドバイスの提供に努めております。 当社の最大の特徴は、集客と販売の分業体制を確立している点です。会社として顧客開拓を組織的に行う仕組みを構築しているため、営業社員の個人スキルに左右されず、安定的かつ継続的な顧客獲得が可能です。これにより、営業社員が顧客へのファイナンシャルプランニングに専念できる体制となっています。 見込み顧客に対しては、ライフプラン表等を活用し、家計のキャッシュフロー改善や老後資金の準備に役立つご提案を行います。また、資産形成や万が一の備えとして、保険商品の販売や投資信託等の金融商品の販売仲介も行っております。 ② 事業モデル 「① 事業の特徴」に記載のとおり、当社では会社が集客を担い、営業社員は初回面談からアフターフォローまでの顧客対応を担っております。専門的な知見を持つファイナンシャルプランナーによる顧客への価値提供を通じて保険販売を行い、代理店手数料収入を収益源とする事業モデルを採用しております。 a. 見込み顧客開拓 当社の集客方法は、自社集客と提携企業集客に大別されます。さらに、2021年11月期から開始した契約譲受ビジネスも、新たな集客方法として大きな成長を遂げ、当社の集客の柱の一つになっています。 ⅰ)提携企業集客:マーケットホルダー等の提携企業が、自社で保有する顧客からアポイントを獲得し、当社に送客する集客方法。 2025年11月期は当社集客の約8割を占めており、当社事業拡大の原動力となっています。 ⅱ)自社集客:当社サービスサイト経由での相談申込、マネードクタープレミア店舗等への来店顧客や当社コールセンターからの見込み顧客リストへの架電によるアポイント獲得等による集客方法。 マネードクタープレミア店舗は大型商業施設を中心に出店しており、ブランド認知向上の役割を持つとともに、自社集客の獲得に寄与しています。 ⅲ)契約譲受(注):体制整備コストの増加や代理店後継者不在問題等を背景に、廃業する保険代理店の顧客を当社が引き継ぐ仕組み。 担当者が不在となり、当社が引き継いだ顧客に、ファイナンシャルプランニングの提供や適切なアフターフォローを行い、金融商品の追加販売の機会を創出しております。これにより、集客と同様の効果が得られています。 (注)譲渡代理店から当社に移管された契約は、当社の営業社員が新しい担当者として適切な保全業務を行います。また、当社コールセンターから架電によるアポイント獲得を行う場合もあり、その場合は見込み顧客として自社集客に含まれます。 「ⅰ)提携企業集客」及び「ⅱ)自社集客」により獲得した面談アポイントは、営業社員が使用するセールス系一元管理システム(名称:Hyper Agent)へ自動連係され、顧客の希望日時や場所に対応可能な営業社員を即時に選出いたします。 その他に、既存顧客からのご紹介も新規契約の獲得に寄与しています。また、会社集客で得た見込み顧客も、その後の関係構築を通じて新たな顧客層へ広がり、結果として顧客基盤の拡大につながっています。 b. 販売体制 当社の主要顧客は、主に20代から40代のファミリー層により構成されています。相談内容は、家計のキャッシュフロー改善や老後資金の準備に関するファイナンシャルプランニングが中心です。そのため、資産形成や万が一に備える手段として保険商品等の提案を行っています。2024年1月のNISA制度改正以降、国の方針である「貯蓄から投資へ」という流れがさらに強まり、幅広い世代の顧客から資産形成に関するご相談が寄せられ、相談件数も増加傾向にあります。 当社では、適切なファイナンシャルプランニングを行い、顧客に安心していただくため、営業社員にFP資格(注)の取得を推進しております。さらに、顧客に対して継続的なアフターフォローを実現するため、原則として地元人材を採用し、転勤のない地域密着型の勤務体制を整えております。 (注)CFP®資格・AFP資格(日本FP協会認定資格)及びファイナンシャル・プランニング技能検定1級・2級・3級を指します。 c. 顧客アプローチ 当社は、営業社員が顧客の指定する場所(自宅、カフェ、勤務先等)に訪問して相談を承る訪問販売型の営業を主軸としております。全国47都道府県に営業社員の所属拠点を設けており、全国へ訪問可能な営業網を整えております。また、「オンラインFP相談」も実施しており、気軽に保険相談をしたいという顧客ニーズにも対応しております。さらに、来店して相談したいというご要望にお応えするため、主要都市に「マネードクタープレミア」店舗を展開し、対応エリアの拡大に取り組んでおります。このように、顧客が希望する方法やタイミングでファイナンシャルプランニングを提供できる体制を構築しております。 顧客との面談においては、当社独自のファイナンシャルプランニングツール「マネーカルテ」を使用しております。これにより、顧客のライフイベントや一生涯のキャッシュフローを可視化し、より精度の高いファイナンシャルプランニングを可能としております。また、システムを活用することで、FPの経験や知識による差を抑制し、全国均一のサービス品質を実現しております。 ③ 収益モデル 当社の主たる収益は、生命保険会社との代理店委託契約に基づく代理店手数料であり、以下の3つに大別されます。 ・初年度手数料:新規契約後の1年間に支払われる手数料。 ・継続手数料:契約成立の翌年以降、4年から9年間、又は保険料収納が続く限り支払われる手数料。 ・業務品質支援金:各保険会社の定める業務品質基準に基づき、主に体制整備のために支払われる支援金。 業績伸展により、フロー収益に相当する初年度手数料や業務品質支援金が増加します。一方、継続手数料は保有契約から発生するストック収益となるため、安定した収益基盤を支えています。 当社は営業品質向上や既存顧客へのアフターフォローにより保有契約の積み上げに努めてきました。今後もこの保有契約の拡大により、企業として安定した成長を続けてまいります。 単位:千円 生命保険手数料内訳   2021年11月期   2022年11月期   2023年11月期   2024年11月期   2025年11月期 初年度手数料   11,673,058   14,904,622   17,699,307   21,593,403   19,107,353 継続手数料   4,389,311   4,764,591   5,020,978   5,355,509   5,559,056 業務品質支援金   4,703,703   5,904,887   7,526,105   8,401,908   7,135,709 その他   98,242   117,902   113,801   96,871   97,125 戻入額(注)   △ 839,312   △ 1,063,844   △ 1,237,489   △1,414,593   △1,485,644 生命保険手数料売上高   20,025,003   24,628,159   29,122,703   34,033,100   30,413,600 (注)戻入とは、保険会社からの手数料受領後、早期に解約・失効等で契約が消滅した際に、受領した手数料の一部な いしは全部を保険会社に返金することをいいます。 以上に記載した事項を事業系統図として示します。 (注1)提携企業(保険代理店)とは、集客した見込み顧客の意向に基づき、当社と共同して保険募集を行う保険代理店をいいます。 (注2)提携企業(募集関連行為従事者)とは、見込み顧客を開拓し、見込み顧客情報を当社に提供する企業等をいいます。顧客開拓は当社が行うため、保険募集は行いません。 (注3)代理店手数料とは、初年度手数料、継続手数料、業務品質支援金、更新手数料(損害保険)の総称であり、継続手数料、業務品質支援金の対象とならない保険商品もあります。また、当社と共同して保険募集を行う保険代理店には、保険会社から業務割合に応じて分担された金額が支払われます。
経営方針・対処すべき課題7,622字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において、当社が判断したものであります。 (1)会社経営の基本方針 当社は、「私たちは『本来あるべき保険業』を追求し、本気で取り組み、お客さまの大切な人生を保険で守り続けます。」という経営理念に基づき、営業社員が顧客に寄り添い、一生涯を保障で守り、安心に満ちた豊かな人生の時間を実現することを目指してまいります。 (2)経営環境 近年、生命保険業界及び保険代理店業界を取り巻く環境は大きく変化しております。2025年に成立し、2026年6月に施行予定の「保険業法の一部を改正する法律」では、保険金不正請求事案等を背景として、特定大規模乗合代理店への体制整備義務の強化、兼業代理店の管理体制強化、過度な便宜供与に関する禁止の範囲拡大などが定められ、代理店・保険会社双方において一層のコンプライアンス対応が求められております。また、こうした規制強化に加え、後継者不足やオーナーの高齢化による代理店数の減少が進む一年となりました。 一方、消費者側では「貯蓄から投資」の流れが継続し、個人の資産形成に対する関心がさらに高まっております。また、AIやデータ基盤を活用したDX(Digital Transformation)が急速に進展し、保険商品の提供方法や顧客対応のあり方が大きく変化しております。このような環境変化の中で、時代とともに多様化するお客さまのニーズに幅広く対応し、お客さま本位で保険商品や金融商品の精査・選択を支援するためには、顧客情報や市場データを効果的に利活用できるDX環境の整備が、これまで以上に重要性を増しております。保険業界には、透明性・説明責任の強化とともに、デジタル技術を活用した業務効率化と高度な顧客対応力の確立が求められています。 このような環境の中、当社は、2025年8月6日に関東財務局より保険募集業務等に関して行政処分(業務改善命令)を受けました。これを受け、同年10月6日付で「業務改善計画書」を同局に提出し、現在、その計画に基づき全社を挙げて改善に取り組んでおります。今後も、業務運営体制の抜本的な見直しと継続的な改善を推進することで、お客さま及び社会からの信頼回復に全力を尽くしてまいります。 (3)経営戦略 当社は、全国規模で伴走型のファイナンシャルプランニングを提供するという独自の強みを持っています。そして、顧客からお金に関するあらゆる相談を承り、その解決策をご提案しております。従来の保険販売だけではなく、保険以外の金融商品やサービスをワンストップで提供することが、顧客利益の最大化につながると同時に、顧客の金融リテラシー向上にも貢献できると考えており、以下に掲げる具体的施策を遂行してまいります。 本業である保険代理業の「営業基盤の強化」と派生分野への進出を含めた「事業領域の拡大」の2つをメインテーマとしており、その達成に向けて、2026年11月期においては、これまで取り組んできた「営業社員の増強」「契約譲受ビジネスの拡大」「損害保険ビジネスの業績拡大」「DX+教育」を基盤とした事業成長に継続して取り組んでまいります。 ① 営業社員の増強 上記の経営理念を実現するためには、「営業社員の増加」と「営業社員の質の向上」が重要であるという考えのもと、これまでも全国47都道府県でサービスを提供できる体制を築いてまいりました。 さらに、当社では全ての営業社員がスキル向上を目指せる環境を整備しており、生命保険における優績者の証であるMDRT会員資格基準達成を指標の一つとしております。 2026年11月期においても、人材開発部を中心として、既存営業社員からの紹介(リファラル採用)や各地域でのリクルートセミナー開催を引き続き推進してまいります。 また、後述の「④DX+教育を基盤とした事業成長」に記載のとおり、DXの推進と教育・研修を行うことで、営業社員のスキルアップと業務効率向上を目指します。 ② 契約譲受ビジネスの拡大 契約譲受ビジネスは、廃業する保険代理店の顧客フォローを通じて、当社が顧客の利益を守りながら、新たなビジネスの機会を創出する取組と捉えております。2025年11月期には、契約譲受ビジネス開始以来で最大の成長(非連結子会社のプレステージ社分を含む)となりました。今後はこの経験を活かし、さらなる躍進を目指してまいります。 保有契約譲渡を希望される代理店からは、当社が整備を進めてきた募集体制や、全国に展開する営業拠点ネットワークを理由に、移管先として選定いただいております。また、東証プライム市場上場企業という社会的信用力も評価いただいております。 契約移管によって顧客を獲得することで、その契約から得られる継続手数料だけでなく、移管顧客からの新たな新規契約の獲得にもつながります。あわせて、当社の強みであるファイナンシャルプランニングの提供や、金融商品提案を行うことで、顧客満足度の向上も期待できると考えております。今後は同業の乗合代理店や損害保険代理店、マーケットホルダー企業とのM&Aによる事業拡大にも取り組んでまいります。これにより、本業の安定したオーガニック成長に加え、インオーガニックな成長が実現できると考えております。 ③ 損害保険ビジネスの業績拡大 これまでの営業社員による顧客対応に加え、損害保険の非対面でも契約獲得や更新手続きが可能である点を活かし、営業活動の一部を本社部門が担うことで、より効率的な業績拡大を目指しております。2023年3月に設立した損保事業部ダイレクトセンター室と、2025年11月期に増員した損害保険専任営業社員との連携により、火災保険の非対面販売や契約後のフォロー体制強化に取り組んでおります。また、架電リストの見直し等を行い、生産性の向上を図ってまいります。 全国のお客さま対応を強化するため、2026年11月期も損害保険専任の営業社員をさらに増員し、「②契約譲受ビジネスの拡大」を通じて、損害保険契約譲受案件への対応力を高めます。これにより、契約の更新率向上と新規案件の創出に取り組みます。さらに、法人マーケットを持つ損害保険代理店から契約を譲り受ける際には、当社がそのマーケットを取り込むことで、事業領域の拡大にもつながると考えております。 ④ DX+教育を基盤とした事業成長 2025年11月期より、新たな成長戦略として「DX+教育」を掲げ、2026年11月期も引き続き注力してまいります。具体的には、システムの刷新をはじめとするDXによる成長基盤の強化や業務の効率化を進めると同時に、教育・研修を通じて社員全体のスキル向上を図ってまいります。 システム面においては、保有顧客データを利活用するためのデータベース整備や、営業社員が使用する顧客・契約管理システム及び人事管理システムの刷新を行います。これらの新システムとCDP(Customer Data Platform)を連係させることで、より効率的に顧客へアプローチができるようになり、業績拡大への貢献が期待できます。また、CDPによる既存顧客の分析や、マネドクLINEといったコミュニケーションツールの機能強化を通じて、顧客との接点も一層強化してまいります。2025年11月期は、これらの取組に向けた準備段階として、社内データの整備を進めてまいりました。2026年4月には、新たな顧客・契約管理システム「hokan®」の導入を予定しております。これにより、CDPへのデータ集約の効率化が進み、顧客理解の高度化に向けたデータ基盤を構築してまいります。また今後は、強化されたデータ基盤を最大限に活用し、CDPの本格運用フェーズへと移行します。データドリブンな意思決定と迅速な価値提供を実現することで、顧客体験の向上と持続的な事業成長を推進してまいります。 教育面においては、2024年6月に営業現場で豊富な経験を持つ執行役員を全国に配置したことで、現場の実態に則した指導や経営方針の迅速な伝達が可能となりました。あわせて、次世代育成にも力を入れており、若手から中堅まで段階的に成長できる教育体制を整え、将来の組織づくりにつなげてまいります。 上記のほか、IFA(注)ビジネスによる投資信託販売や、住宅ローンの比較等、サービスの拡充を通じて、顧客のライフタイムバリューを最大化することに努めてまいります。 以上の取組によって、既存顧客と営業社員とのコミュニケーションが活発になり、既存顧客からの再販機会の創出や顧客満足度の向上が見込まれます。また、顧客一人ひとりへの、より適切なご案内やフォロー体制の構築も可能になると考えております。 2025年11月期以降の経営戦略でも、引き続きデータ活用は重要な役割を果たすと考え、デジタル分野への開発投資を進め、営業部門だけでなくバックオフィス機能の強化にも積極的に取り組んでまいります。 (注)IFA:Independent Financial Advisor「独立系ファイナンシャルアドバイザー」とも呼ばれる、金融アドバ イザーの業態の一種。 (4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的指標等 当社は事業拡大と企業価値向上のために、売上高、営業利益、営業社員数、新規契約件数、新規顧客数、会社集客件数及び契約譲受移管合意件数を重要な指標にしております。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ① 業務改善計画の推進 当社は、業務改善計画推進のための会議体として、2025年12月1日付で、「業務改善会議」及び「業務改善委員会」を発足いたしました。同年10月15日に掲げたコーポレートスローガン「NEXT」のもと、「会社の実務価値はお客さまのために発揮されるもの」との認識を全社員で共有し、より価値ある企業へと変革すべく、全社一丸となって業務改善に取り組んでまいります。 業務改善会議は、業務改善計画に基づく改善施策の実効性を検証するとともに、改善活動の推進や定期的な全社員アンケート等を通じて、現場社員の意見を積極的に採り入れる場として運営いたします。 業務改善委員会は、業務改善会議の運営及び事務局機能を担い、各部門と連携し、各業務改善策の検討や現場の課題抽出を担う「ワーキンググループ」の指導・監督を行います。現場社員が主体的に参画し、経営層と現場が一体となる仕組みづくりにより、迅速かつ実効性のある経営を実現してまいります。 業務改善命令受領後の当社の取組 2025年8月6日 関東財務局より業務改善命令(行政処分)受領 2025年10月6日 同局に業務改善計画書を提出 2025年10月15日 コーポレートスローガン「NEXT」公表 2025年12月1日 業務改善会議及び業務改善委員会の発足 具体的な対応は下記のとおりです。 ■当社のビジネスモデルの特性に応じた保険募集管理態勢の確立 お客さま本位の業務運営を根底に据え、保険募集管理の透明性と健全性を確保するため、組織横断的な意思決定態勢を整備し、迅速かつ柔軟な経営対応を可能とします。従来の縦割りの経営態勢から脱却し、部門間の連携を強化した経営態勢へと転換を図るとともに、信頼性の高い保険募集管理態勢の構築に向け、組織力と人員配置の両面で強化を図ってまいります。 ■顧客本位の業務運営 (情報提供義務・意向把握・確認義務を着実に実施するための実効的な態勢の確立) 当社はお客さまの利益を最優先に、丁寧で正確な情報提供と適切な意向把握・確認に努めます。お客さまにとって最適な商品選択のご支援、業務品質・サービス水準の向上、履行状況を確認できる態勢の整備等を通じて、顧客本位の業務運営を確実に実施することで、保険募集活動における信頼性の向上を図ってまいります。 ■適切な保険募集を行うための法令等遵守態勢の確立 当社は、法令遵守と内部統制を経営の最重要課題と位置づけ、全社員への教育・研修を通じてコンプライアンス意識の向上を図るとともに、お客さま本位の業務運営を支える組織態勢の強化に努めます。制度改正への柔軟な対応や保険業務プロセスにおける適正な運営を通じて、企業としての社会的責任を果たし、お客さまからの信頼に応える募集管理態勢の強化に努めてまいります。 ■経営管理(ガバナンス)態勢の抜本的な強化 健全で持続可能な企業活動の実現に向け、形式的な統治にとどまらない、実効性ある経営管理(ガバナンス)態勢の抜本的な強化を進めています。取締役会の機能強化や社外取締役の知見活用をはじめ、組織全体の透明性・健全性・信頼性の向上と、変化に強い経営基盤を構築してまいります。 ■情報管理・開示における信頼性と誠実性の追求 当社は、適正な情報管理と透明性ある情報開示を通じて、ステークホルダーの皆様からの信頼にお応えします。情報セキュリティ態勢や個人情報保護の強化、顧客情報の管理・活用の質向上を通じて、リスクマネジメント意識の向上を図ります。情報開示においてもわかりやすさと適正性に留意し、より信頼性の高い発信を行ってまいります。 上記対応による業務改善計画の着実な推進に加え、2025年5月に成立した「保険業法の一部を改正する法律」への対応につきましても、確実に進めてまいります。今後も万全の準備を整え、円滑な業務運営を実現してまいります。 ② 保険代理店事業の確実な成長 当社は、全国展開する営業網を最大の強みとし、これをさらに拡大することで事業の永続的な成長を目指します。お客さまサイドに立ち、共に解決策を考える伴走型ファイナンシャルプランニングを全国のあらゆる地域で提供し、顧客からさまざまなお金に関する相談を承ります。人生設計や資産形成のためのアドバイスを行うことで、顧客に安心を提供することは、当社の社会的な意義かつ使命であると考え、活動しております。 当社では、顧客へのフォロー体制を強化するとともに、営業社員の安定した訪問先を確保することを目的として、契約譲受ビジネスや全国規模の異業種企業との提携を積極的に推進し、企業としての集客力向上に取り組んでいます。また、「保険業法の一部を改正する法律」により、態勢整備の強化が求められています。当社はこの法改正をお客さま本位のサービスを強化するための成長機会と捉え、データ整備やDXを積極的に推進し、業務品質の向上を図ってまいります。さらに、これらの取組状況を開示することで、透明性の高い事業運営を行います。より良いサービスを提供することが業務品質と顧客満足度の向上につながり、確実な成長の基盤になると考えております。 ③ 成長を加速させる新規ビジネスの開拓と推進 保険業界の国内市場が成熟化する中、持続的な成長を実現するための戦略として、新規ビジネスの開拓と推進が重要性を増しています。当社においては契約譲受の拡大に注力し、顧客基盤の強化や保険契約数の増加を実現することで、収益の安定性を高めます。これにより、特定市場への依存リスクを軽減し、より安定的な経営基盤を構築することが可能となります。また、IFAビジネスや金融教育事業など、近隣分野を通じた顧客接点の拡大や収益源の多様化を図ります。 同時に、当社の強みである全国展開の営業網と営業社員数を活かし、経営資源の最適配分を実現することで、全社的なコスト効率の向上も期待できます。 顧客価値の創造においては、ファイナンシャルプランニングや資産形成など、顧客の多様なニーズに応える総合的なサービスを提供します。これにより、顧客接点が拡大し、ブランド価値と顧客満足度の向上が実現します。さらに、競合他社との差別化が可能となり、市場シェアの拡大につながります。 これらの取組は相乗効果を生み出します。新規事業を通じて獲得した知見や顧客基盤は、既存事業の強化にも寄与し、総合的な企業価値の向上と持続的な成長の実現を可能にします。 ④ 事業拡大を支えるデジタル技術への投資(DX) 近年、デジタル技術の急速な発展を背景に、保険業界においてもその影響はますます顕著になっております。当社におきましても、多様化する顧客ニーズやデジタル化の進化に的確に対応し、より高品質なサービスの提供を目指しております。その一環として、セキュリティ及び個人情報保護に十分配慮しつつ、CDPやCRM(Customer Relationship Management)などのデジタルツールを積極的に活用した業務推進に努めてまいります。 既に保有している顧客情報をはじめとする大量のデータを整備し、業務効率や生産性の向上を図るとともに、マーケティングへの応用など、デジタル技術への投資は企業価値の向上と顧客満足度の向上に寄与すると考え、継続的に推進してまいります。 ⑤ 人的資本への投資 当社のさらなる成長のためには、優秀な人材の確保と育成が不可欠です。社員教育の強化と研修制度の充実により、社員の生産性向上と業務の効率化を図ります。また、社員が希望する職種への異動を表明しやすい環境を整備し、適正に合わせた配置の最適化を図ります。同時に、異動に伴うリスキリング機会の提供を通じて、組織力とバックオフィスの機能を強化します。これにより、社員一人ひとりの成長を促し、組織全体の活性化を目指します。さらに、健康経営への取組や社員のメンタルヘルスケアの強化にも継続的に取り組み、働きやすい環境を整備します。これらの総合的な取組により、当社は持続的な成長を実現してまいります。 ⑥ 積極的情報開示とIR活動の強化 当社は、全てのステークホルダーの皆様と信頼関係を築くためには、正確かつ明確な情報発信が不可欠であると考えております。業務改善計画の進捗状況等、各種取組の内容については、随時、当社ホームページで開示いたします。また、株主及び投資家の皆様との建設的な対話を通じて企業価値の向上を目指し、IR活動を一層強化してまいります。さらに、より幅広いステークホルダーの皆様との接点を広げるため、保険業界や当社のビジネスモデルについて理解を深めていただける資料の整備及び海外投資家の方々に向けた英語版資料や情報発信の充実にも取り組んでおります。投資家の皆様と対話する中で寄せられたご意見は、積極的に経営に反映し、今後も透明性の高い企業経営を推進してまいります。適切で丁寧な情報開示を心がけ、皆様に安心してお選びいただける企業を目指してまいります。
事業等のリスク3,957字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社の将来的な事業展開その他に関し、リスク要因の可能性があると考えられる主な事項は以下のとおりです。当社はこれらのリスク発生の可能性を把握した上で、発生の回避及び発生した場合の早期対応に努めます。 具体的には、当社の事業遂行に関わる様々なリスクについてその主管部を定めてリスクごとに管理を行うとともに、リスクマネジメント委員会において個別リスク分析と重要性判断を行う管理体制を構築しております。詳しくは「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1) コーポレート・ガバナンスの概要 ②会社の機関の内容 e.リスクマネジメント委員会」をご参照ください。 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社が判断したものです。 (1) リスクの分類 当社は、管理対象とするリスクを、「外部環境」「事業戦略」「財務リスク」「オペレーショナルリスク」「エマージングリスク」の5つのリスクカテゴリーに分類しております。以下は、大分類ごとの主なリスクを示したものです。 リスク項目 大分類   小分類 ①外部環境   ESGリスク(気候変動・経済環境変化・法改正等) ②事業戦略   戦略リスクレピュテーションリスク ③財務リスク   流動性(資金繰り・市場)リスク信用リスク価格変動リスク不正会計リスク ④オペレーショナルリスク   オペレーショナルリスク事務リスク情報セキュリティリスクシステムリスク法務・コンプライアンス人事・労務事業継続リスク ⑤エマージングリスク   エマージングリスク (2) 重要性が高いリスク 「(1) リスクの分類」において管理対象とするリスクのうち、発生した場合の影響度及び発生可能性の観点から特に重要性が高いと評価されるリスクは以下のとおりです。 ① 外部環境 保険業法等の法改正により、従来の営業手法が制限を受けるリスクについて(顕在化可能性:小 / 影響度:大) 当社は、生命保険代理店・損害保険代理店として保険業法に基づく登録を行っており、同法及びその関係法令や関係当局の監督等による規制・指導等を受けながら、サービス提供及び保険募集を行っております。これら法令に違反する行為が行われた場合や、やむを得ず遵守できなかった場合には、当社の財政状態及び経営成績等に重大な影響を及ぼす可能性があります。特に、代理店登録の取り消しに至った場合には、事業活動全体に深刻な影響が出る恐れがあります。 令和7年保険業法改正に係る政令(案)については既に対応に着手していますが、今後も保険業法や監督指針、自主規制等の大きな変化があった場合には、当社のサービス提供及び保険募集の方法が制限を受け、運営方式の見直しやコスト増加、代理店手数料体系の変更を余儀なくされる可能性があります。 当社は、2025年8月に関東財務局より受領した行政処分(業務改善命令)に基づき提出した業務改善計画の着実な実行と、新たなコーポレートスローガン「NEXT」の推進に取り組んでいます。また、保険業法等の法改正や監督指針の変更等を今後も速やかに把握し、迅速な対応策の実施や販売チャネルの多様化等、ビジネスモデルの変革に努めることで、これらのリスクが顕在化する可能性は低いと考えております。 ② 事業戦略 a. 特定人物への依存について(顕在化可能性:小 / 影響度:大) 当社代表取締役社長である黒木勉は、創業者として企業文化の創造や経営方針、戦略の決定等に重要な役割を果たしてきました。そのため、健康上の理由やその他の事由により同氏の業務遂行が困難になった場合、当社の意思決定や事業運営に影響を及ぼす可能性があります。 当社では経営に関する重要な事項は取締役会で決定しており、意思決定プロセスを特定の個人に依存しない体制と、適切な業務フォローを整えているため、リスクが顕在化した場合でも、その影響度は低減できると考えています。万が一の際は創業家との連携を密にとりリスクを最小限にとどめます。 b. 新聞・テレビ・雑誌及び同業他社などによる風評流布リスクについて(顕在化可能性:中 / 影響度:大) 当社に関する新聞・テレビ・雑誌・YouTube等の報道によって、一時的に信用を毀損する事態が発生し、株価や営業活動、ブランドイメージなどに影響を及ぼし、その結果として業績悪化につながる可能性があります。 2024年11月期以降、当社に対する保険会社からの便宜供与に関する一連の報道を受け、少なからず業績に影響を及ぼしましたが、規程等の整備やガバナンス体制の強化等、さまざまな対応策を講じてまいりました。今後も、常に法律や規則を遵守した適切な業務運営に努め、社会的信用の向上に努めます。社内の関係者や顧問弁護士、専門機関等と連携体制を整えているため、万が一リスクが顕在化した場合においても、被害を最小限に抑える行動ができると考えております。また、当社ホームページやプレスリリースを通じて正確な情報発信を行うことで、リスク低減を図ります。 ③ オペレーショナルリスク a. 情報セキュリティリスク及びシステムリスクについて(顕在化可能性:中 / 影響度:大) 当社では、事業運営にあたり、複数のシステムを活用しております。外部からの不正なアクセスによる情報漏えい、予期せぬシステム障害、攻撃型メール等の影響で、当社システムが利用不能となり事業活動が停止することがあります。また、場合によっては身代金の要求や情報漏えいによる損害賠償請求が生じ、経済的な損失リスクが発生し、当社の信用やブランドイメージ、財務状況に重大な影響を及ぼす恐れがあります。 当該リスク軽減のため、現時点で可能な範囲で物理的なアクセス制限やセキュリティ対策を講じています。さらに、役職員に対しては定期的に情報セキュリティに関する研修・教育や訓練を行い、リスクへの感度を高めるなどの対策を進めています。 b. 人材の確保について (顕在化可能性:中 / 影響度:大) 当社事業においては、営業社員数の確保が最も重要な経営課題の一つです。しかし、人員計画どおりに採用が進まなかった場合や、退職者が急増した場合には、十分な営業体制を維持できず、財政状態や経営成績に影響を及ぼすことが考えられます。 また、管理部門でも高度な専門性が求められるため、優秀な人材の確保や人員の維持ができない場合には、事業展開やコンプライアンス対応に支障が生じる可能性があります。 当社では、リファラル採用の推進をはじめとした採用強化策や、柔軟な勤務制度の導入等、定着率向上に向けた取組を進めています。そのため、現時点では大きなリスクが顕在化する可能性は低いと考えています。 今後も採用強化とともに、従業員の定着率を向上させるため、働き方の見直しを社会情勢にあわせて継続的に行ってまいります。また、適宜ジョブローテーション等を行い、従業員エンゲージメントを高める職場環境づくりに取り組むことで、リスク軽減に努めています。 c. 役職員の不祥事に係るリスクについて (顕在化可能性:中 / 影響度:中) 役職員においては、関連法令及び社内規程遵守が求められています。また、業務外においても不適切な商取引などに関与しないよう、十分注意する必要があります。 一方で、役職員が業務上、詐欺行為や脅迫、横領、インサイダー取引等を行い、会社が社会的責任を問われるリスクがあります。さらに、サービスに関する顧客からのクレームや、従業員が業務範囲外で顧客と接触したり、副業を勧誘したりすることで信用失墜を招くリスクもあります。加えて、SNS等で従業員の不適切な対応が拡散され、炎上した結果、社会的な信用が低下するリスクも存在します。このように、役職員個人の意識欠如により、さまざまな不祥事等が発生し、それが当社の財務状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスク低減のために、当社では役職員向けの法令等遵守体制の強化・維持に取り組んでいます。定期的に業務全般に関するコンプライアンス研修や確認テストを実施し、法令遵守の徹底を図っております。また、業務外においても就業規則及び社会一般通念上の規範遵守はもちろんのこと、適切性が疑われる事案等への関与を避けるため、社内研修を通じて注意喚起を行っています。これらの取組によって、リスク低減は実現可能と考えています。 d. 大規模自然災害等による事業継続リスクについて (顕在化可能性:小~大 / 影響度:小~大) 水害や地震等の自然災害、戦争、新型コロナウイルス感染症といった流行の発生により、事業活動が制限される可能性があります。これらの事象が起きた場合、顧客との面談機会の減少や営業活動の停滞等が生じ、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクについては事象によって顕在化する可能性や影響度合いに違いがあるため、当社では複数の対策を総合的に実施しています。具体的には、大規模災害の発生に備えて、「危機管理規程」や「災害に関する事業継続計画(BCP)基本計画書」を制定し、緊急時でも的確に対応できる体制を整備しています。コロナ禍におけるテレワーク勤務や「オンラインFP相談」導入により、影響を最小限に抑えた実績があることから、自然災害や感染症によって出社制限や対面営業の停止が必要になった場合にも、リスクを低減することができると考えております。これらの施策は、将来の類似事象発生の際のリスク低減策として有効に機能すると考えております。
経営成績の分析 (MD&A)7,978字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 [経営環境] 当事業年度(2024年12月1日~2025年11月30日)における日本経済は、緩やかな回復基調を維持しています。2025年11月の景気DIは44.1となり、6か月連続で改善傾向が見られました。国内景気は、仕入単価の上昇が伸び悩む要因となったものの、観光産業や半導体需要の好調を受け、全体としては改善傾向が続きました。今後の国内経済については、一進一退を繰り返しつつも、緩やかな回復基調が継続すると見込まれます(出典:株式会社帝国データバンク「2025年11月の景気動向調査」)。先行きについては、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果が全体の回復を下支えすることが期待されますが、米国の通商政策が国内経済に与える下振れリスクに対しては、引き続き、慎重な注視が必要です(参考:内閣府「月例経済報告(令和7年11月)」)。 金融分野においては、11 月に日経平均株価が過去最高値を更新するなど、市場の活況が続いています。また、「貯蓄から投資へ」という流れが一層進み、特に投資信託を活用したNISAやiDeCoの普及拡大に伴い、金融リテラシーの重要性が高まっています。こうした背景から、当社サービスへの需要も着実に増加しています。 保険業界においては、個人年金保険の新規契約件数が前年同期比で微減となりました(出典:一般社団法人生命保険協会「生命保険事業概況」月次統計 2025年9月)。一方で、2人以上世帯における医療保険の世帯加入率は95.1%と、医療系保障に対するニーズは非常に高い傾向です。また、死亡・医療・老後・介護への経済的備えについて「現在の備えでは不安」と回答する割合は6~7割に上り、今後増やしたい生活保障準備項目としては、世帯主や配偶者の老後生活資金や介護資金が高い割合を示しています(出典:公益財団法人生命保険文化センター「2024(令和6)年度 生命保険に関する全国実態調査」)。 当社においては、契約件数の伸びに停滞が見られるものの、お客さまの将来に対する不安の高まりを受け、資産形成や老後資金準備に関するご相談をはじめ、サービスへの需要は今後も継続するものと期待できます。 当事業年度における、各取組状況は次のとおりです。 a. 営業社員数と保険契約見込顧客数の拡大:採用強化と営業社員の定着率向上に向けた施策の推進 当社は全国47都道府県に拠点を展開し、地域密着のサービス体制の強化に取り組んでいます。当事業年度は、営業社員及び販売網の拡充を重点施策とし、新たに491名の営業社員を採用いたしました。その結果、2025年11月末時点の営業社員数は2,333名となり、前期末比で7.3%減(185名減)となりました。また、採用活動強化の一環として、入社希望者に当社への理解を深めていただくため、全国各地で採用セミナーを開催し、計190回、延べ698名にご参加いただきました。さらに、定着率向上を目的として表彰制度に関連する施策を実施するとともに、営業社員のスキル向上と営業体制の強化に努めております。 現在、保険契約の見込顧客数はやや低調に推移していますが、今後は営業社員数の拡充とあわせて、顧客基盤の拡大とサービス向上に向けた取組を一層強化し、お客さまに安心してご相談いただける環境の整備に引き続き努めてまいります。 b. 契約譲受ビジネス:保険業法改正を背景に、契約譲受ビジネスへの問い合わせが増加 2025年5月30日に成立した「保険業法の一部を改正する法律」の影響を受け、健全な代理店運営に求められるコンプライアンス対応の重要性が高まっています。2021年より開始した契約譲受ビジネスにおいては、代理店経営コストの上昇や後継者不足による代理店数の減少といった構造的な要因を背景とし、当社への問い合わせ件数が増加傾向にあります。同法は2026年5月末までに施行される予定であり、今後も同様の傾向が継続すると見込まれます。 当事業年度においては、合計14,620件の契約譲受移管について合意に達しました。このうち12,046件が生命保険契約であり、丁寧にアフターフォローを実施することで、既存契約の見直しを通じた新規契約の獲得が期待できます。また、非連結子会社であるプレステージ社については128,124件の契約を保有しております。 契約譲受ビジネスの拡大を見据え、新たな拠点として 「総合支社」を開設し、当社への参画を希望する営業社員の受け入れ体制を整備する等、来期以降の事業拡大に向けた基盤づくりを着実に進めております。今後も、当社の強みである全国展開及び担当FP制を活かし、より充実した顧客サポート体制を構築しながら、事業拡大に向けた取組を進めてまいります。 c. マネードクタープレミアビジネス:新規出店と「ライフプラン相談会」開催による顧客接点の創出 当社は、人生設計からお金の終活まで、お客さまのお金に関するあらゆることを、落ち着いたプライベート空間でファイナンシャルプランナーへご相談いただける、ワンランク上のお金の総合サービス「マネードクタープレミア」を全国主要都市に展開しております。お客さまからのご支持を受け、当事業年度においては、新たに6店舗(イオンモール橿原店、あまがさきキューズモール店、心斎橋パルコ店、イオンモール京都桂川店、イオンモール仙台上杉店、上大岡京急店)を開設いたしました。地域ごとの特性を活かした店舗コンセプトと、立地に即したイメージ戦略により、全国的に安定した集客増加を達成しております。 また、資産形成への関心が一層高まる中、今期も「マネードクタープレミア」店舗スタッフによる「ライフプラン相談会」を各地域で開催し、新規顧客との接点を創出するとともに、ブランド認知度の向上と集客拡大及びファイナンシャルプランニングの普及に取り組んでまいりました。今後もより多くのお客さまにご満足いただけるよう、サービス提供体制の強化に注力してまいります。 d. 損害保険の業績拡大:プレステージ社の全株式取得による事業強化とシナジー醸成 当事業年度においては損害保険専任営業社員を17名増員いたしました。9月には、保険代理店であるプレステージ社の全株式取得に合意いたしました。これにより、損害保険事業の拡大と生命保険販売の強化が見込まれ、生損保両分野で高いシナジー効果が生まれるものと考えております。 また、当社は損害保険事業のさらなる成長を目指し、新規契約の獲得に加えて、損害保険代理店とのアライアンスによる事業拡大にも取り組んでおります。これらの取組により、損害保険事業の拡大を促進し、損害保険と生命保険のクロスセルを進めることで、売上高及び利益の増加を見込んでおります。 e. 新規事業領域:IFA事業の成長と金融教育の拡充 当事業年度においても、証券口座数、預かり資産残高ともに順調に増加し、今後のストック収入の拡大に向けた基盤を確立しております。教育事業では、企業従業員向け金融教育プログラム「MONEY SCHOOL(略称:マネスク)」の全国展開を推進し、当事業年度の導入企業数は、前期末の6社から3社増加し、9社となりました。また、サービス内容の一部改善により、マネスクの講師を務める「マネーティーチャー」との面談件数も増加傾向にあります。さらに、マネスクの受講を通じて金融商品にご関心をお持ちいただいたお客さまが、当社FPによるファイナンシャルプランニングをご希望され、実際に保険契約のお預かりにつながるケースが増えています。 今後もマネスクを活用した従業員金融教育の機会を継続的にご提供し、全国的な金融リテラシーの向上に貢献してまいります。 当社は今後も営業社員の採用強化、保険契約における見込顧客数の拡大及び業務の効率化に取り組んでまいります。また、全国に広がる当社のネットワークを最大限に活用し、地域社会に密着した営業基盤の強化を推進することで、業績向上を目指してまいります。どなたでも安心してファイナンシャルプランナーにご相談いただける環境の整備を整え、金融リテラシーの向上と資産形成の支援に取り組みます。これらの事業活動を通じて、社会的価値の向上に努めてまいります。 [当期の業績] 当事業年度の売上高は、営業社員数の純減、提携企業集客の減少等により、新規契約数が前期から減少し、32,104,060千円(前期比9.9%減)となりました。 売上原価は、売上高の減少に伴う外交員報酬の減少等により21,430,518千円(前期比8.7%減)となりました。販売費及び一般管理費は、業容拡大に伴う給料手当及び広告宣伝費の増加等により7,689,356千円(前期比12.8%増)となりました。 これにより営業利益は2,984,185千円(前期比44.0%減)、経常利益は3,153,767千円(前期比42.6%減)、当期純利益は2,042,386千円(前期比47.7%減)となりました。 なお、セグメントの業績につきましては、当社は保険代理業の単一セグメントであるため、記載を省略しております。 a.財政状態 当事業年度における財政状態は次のとおりであります。 (資産) 当事業年度における総資産は、前事業年度と比べ124,078千円減少し18,401,644千円となりました。これは主に、配当金の支払により現金及び預金が1,235,731千円減少した一方で、固定資産の取得により土地が307,803千円、契約関連無形資産が179,466千円、関係会社株式が469,974千円増加したこと等によるものです。 (負債) 当事業年度における負債は、前事業年度と比べ112,834千円減少し6,580,220千円となりました。これは主に、課税所得の減少により未払法人税等が392,588千円、外交員報酬の減少に伴い買掛金が83,209千円、未払費用が129,333千円減少した一方で、借入により長期借入金(1年内返済予定の長期借入金を含む)が526,360千円増加したこと等によるものです。 (純資産) 当事業年度における純資産は、前事業年度と比べ11,243千円減少し11,821,424千円となりました。これは主に、配当金の支払等により繰越利益剰余金が124,384千円、自己株式の処分により自己株式が47,600千円減少した一方で、新株予約権の行使により、資本金及び資本準備金がそれぞれ33,589千円増加したこと等によるものです。 ② キャッシュ・フローの状況 当事業年度における現金及び現金同等物の期末残高は1,235,731千円減少し、7,519,355千円となりました。 当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は2,260,252千円(前期は4,390,163千円の収入)となりました。これは主に、法人税等の支払額1,442,247千円により資金が減少した一方で、税引前当期純利益の計上3,101,341千円により資金が増加したこと等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は1,944,519千円(前期は2,433,290千円の支出)となりました。これは主に、固定資産の取得による支出1,306,442千円、非連結子会社株式の取得による支出606,123千円により資金が減少したこと等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は1,557,862千円(前期は5,161,978千円の支出)となりました。これは主に、配当金の支払額2,149,762千円により資金が減少した一方で、長期借入れによる収入600,000千円により資金が増加したこと等によるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社は生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。 b.受注実績 当社は受注活動を行っておりませんので、該当事項はありません。 c.販売実績 当社は保険代理業の単一セグメントであるため、事業ごとの販売実績を記載いたします。 サービスの名称   販売高(千円)   前期比(%) 生命保険代理店業   30,413,600   89.4 損害保険代理店業   1,363,679   118.4 その他の事業   326,780   75.5 合計   32,104,060   90.1 (注)主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は以下のとおりです。 相手先   前事業年度(自 2023年12月1日至 2024年11月30日)   当事業年度(自 2024年12月1日至 2025年11月30日) 売上高(千円)   割合(%)   売上高(千円)   割合(%) アクサ生命保険株式会社   8,199,300   23.0   8,032,856   25.0 マニュライフ生命保険株式会社   4,710,322   13.2   3,334,319   10.4 東京海上日動あんしん生命保険株式会社   4,633,155   13.0   3,184,067   9.9 メットライフ生命保険株式会社   3,677,973   10.3   2,867,794   8.9 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。その作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りとは異なる場合があります。 また、重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定については、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 重要な会計上の見積り」に記載のとおりであり、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項 重要な会計上の見積り」に記載の翌事業年度の財務諸表に与える影響は、翌事業年度以降においても同様に影響を及ぼす可能性があります。 ② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.財政状態の分析 当社の財政状態の分析については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」をご参照ください。 b.経営成績の分析 (売上高) 当事業年度の売上高は、営業社員数の純減、提携企業集客の減少等により、新規契約数が前期から減少し、32,104,060千円(前期比9.9%減)となりました。 (売上原価、販売費及び一般管理費、営業利益) 当事業年度の売上原価は、売上高の減少に伴う外交員報酬の減少等により21,430,518千円(前期比8.7%減)となりました。また、当事業年度の販売費及び一般管理費は、業容拡大に伴う給料手当及び広告宣伝費の増加等により7,689,356千円(前期比12.8%増)となりました。 この結果、当事業年度の営業利益は、2,984,185千円(前期比44.0%減)となりました。 (営業外損益、経常利益) 当事業年度の営業外収益は、前事業年度に比べ41,948千円減少し、190,094千円(前期比18.1%減)となりました。また、営業外費用は、前事業年度に比べ48,336千円減少し、20,512千円(前期比70.2%減)となりました。 この結果、当事業年度の経常利益は、3,153,767千円(前期比42.6%減)となりました。 (特別損益、当期純利益) 当事業年度の特別損失は、抱合せ株式消滅差損の計上により52,426千円(前期発生なし)となりました。 また、当事業年度の法人税等(法人税等調整額を含む)は1,058,954千円(前期比33.4%減)となりました。 この結果、当事業年度の当期純利益は、2,042,386千円(前期比47.7%減)となりました。 c.キャッシュ・フローの分析 当社のキャッシュ・フローの分析については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。 d.資本の財源及び資金の流動性 当社の運転資金需要につきましては、外交員報酬、リーズ取得関連費等の売上原価並びに広告宣伝費等の販売費及び一般管理費等の営業費用であります。 運転資金につきましては、保険手数料収入等の営業活動により獲得した資金にて対応しております。 今後も収益構造の強化と成長性の維持のため継続的な設備投資が必要となりますので、安定的な自己資金の確保を目指してまいります。また、主に設備投資等の突発的な資金需要に対しても機動的に資金を調達できるよう、金融機関との間で総額30億円の当座貸越契約を締結しており、流動性リスクに備えております。 e.経営戦略の現状と見通し 当社が今後も持続的に成長していくためには、経営者は「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」及び「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載した課題に対応していくことが必要であると認識しております。経営者は外部環境の変化についての情報入手及び分析を継続的に行い、適切な対応策を策定し実施していく方針であります。 f.経営成績に重要な影響を与える要因について 当社の経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」をご参照ください。 g.目標とする経営指標 当社は売上高及び営業利益を重要な指標としております。それぞれの経営指標は、月次でPDCAサイクルを回して進捗状況を報告し、毎月15日までの取締役会にて月次業績報告書として分析結果を報告しております。当事業年度の売上高及び営業利益については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ②経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 b.経営成績の分析」をご参照ください。 h.経営者の問題意識と今後の方針について 経営者の問題意識と今後の方針については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照ください。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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