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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

アイコム

ICOM INCORPORATED6820 · Prime · 電気機器

アマチュア無線から業務用・防災まで無線通信機器の専業メーカー。陸上・海上・航空用途をカバー。

概要

アイコムは、アマチュア無線機、業務用無線機、海上用無線機などを手掛ける無線通信機器専業メーカーである。1964年に大阪で創業し、国内生産を堅持しながら世界展開してきた。2025年3月期の売上高は375億円、営業利益37億円(利益率9.9%)、従業員数は1,063名。防災・保安用途で強みを持ち、IP無線や衛星通信にも注力している。

陸上、アマチュア、海上の三事業が売上の柱

アイコムの売上は大きく三つの製品カテゴリーで構成される。陸上業務用無線通信機器は連結売上高165億4千2百万円(2026年3月期、構成比約45%)を占め最大の柱である。警察・消防・タクシー会社などが使う業務用無線機で、IP無線機やハイブリッド無線機の需要が国内で堅調に推移した。次いでアマチュア用無線通信機器は55億2千9百万円(同15%)で、個人愛好家向けにアナログ・デジタル両方の製品を提供する。海上用無線通信機器は39億9千3百万円(同11%)で、船舶向け無線機を主力とし、コーストガード向け案件やレギュレーション変更に伴う置き換え需要が成長を牽引した。付属品その他(ネットワーク機器、航法機器など)は108億9千3百万円(同29%)で、システム案件やオプション製品の販売が増加している。

国内3割、海外7割の地域別収益構造

アイコムの売上は国内と海外に二分される。2026年3月期の国内売上高は135億2千5百万円(構成比36.6%)で、業務用無線機の堅調な設備投資需要に支えられた。一方、海外売上高は234億3千3百万円(同63.4%)で、米州、欧州、アジア・オセアニアの三地域に分散する。米州は113億1千1百万円(同30.6%)と最大だが、電子部品調達難の解消後の在庫調整や関税政策の影響で前期比6.9%減となった。欧州は66億1千1百万円(同17.9%)で、アマチュア用新製品の投入が寄与し増収。アジア・オセアニアは55億1千万円(同14.9%)で、内需減速と米国関税政策の影響で減収となった。地域ごとに子会社を置き、現地販売・サポート体制を構築している。

国内生産と品質管理体制の強み

アイコムは創業以来、国内生産(Made in Japan)を堅持している。製造は当社と子会社の和歌山アイコム株式会社が担い、和歌山県紀の川市に紀の川事業所、有田郡に和歌山工場を擁する。開発、生産技術、製造の各機能が国内で密接に連携し、設計から出荷まで一貫した品質管理体制を構築している。1998年にISO9001、2003年にISO14001、2010年にISO27001の認証を取得し、品質・環境・情報セキュリティの国際規格に対応する。また、2023年にはソフトウェア開発会社の株式会社マクロテクノスを買収し、ソフトウェア受託開発と技術支援の内製化を進めた。2024年には関連会社の株式会社コムフォースを子会社化し、無線通信システムの構築・設置・サポート体制を強化している。

中期経営計画2030と数値目標

アイコムは2030年3月期を最終年度とする「中期経営計画2030」を策定している。計画の柱は四つある。①公共インフラへの参入、②事業提携の加速、③M&Aの推進、④防衛通信市場への参入である。数値目標として、2030年3月期に売上高430億円、営業利益43億円、営業利益率10%を掲げる。これは2025年3月期実績(売上高375億円、営業利益37億円)から約15%の増収、16%の増益を意味する。同計画ではRF(高周波)技術を中核とし、無線通信分野への経営資源集中を継続する方針を示している。衛星通信を用いたPTTソリューションやIP無線を活用したストックビジネスの拡充も成長ドライバーと位置付けている。

業界の中での役割は無線通信機器メーカー。警察・消防・タクシー・船舶等の業務用無線からアマチュア無線まで幅広い用途に製品を供給。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
370億円
営業利益
29億円
営業利益率
7.8%
純利益
27億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
日本212億円57.3%28億円13.2%
北米113億円30.5%-4億円-3.5%
ヨーロッパ28億円7.6%2億円7.1%
アジア・オセアニア17億円4.6%1億円5.9%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01日本(国内市場)主力

国内向けに無線通信機器の製造・販売。子会社を通じて販売、ソフトウェア開発・システム構築も行う。

主な製品・サービス4
陸上業務用無線通信機器
警察・消防・タクシー会社等が使用する業務用無線機。
アマチュア用無線通信機器
アマチュア無線家向けの無線機。
海上用無線通信機器
船舶向け無線機。
ネットワーク機器
無線LAN等のネットワーク機器。

02北米(米国・カナダ・ブラジル等)主力

北米市場向けに無線通信機器を販売。子会社Icom America等を通じて販売。

主な製品・サービス3
陸上業務用無線通信機器
北米の業務用無線市場向け製品。
アマチュア用無線通信機器
北米のアマチュア無線市場向け製品。
海上用無線通信機器
北米の船舶向け製品。

03ヨーロッパ準主力

欧州子会社Icom(Europe)GmbH、Icom Spain等を通じて販売。

主な製品・サービス3
陸上業務用無線通信機器
欧州市場向け業務用無線機。
アマチュア用無線通信機器
欧州市場向けアマチュア無線機。
海上用無線通信機器
欧州市場向け船舶用無線機。

04アジア・オセアニア準主力

豪州子会社Icom(Australia)等を通じて販売。タイ子会社PURECOM等で部材調達も行う。

主な製品・サービス3
陸上業務用無線通信機器
アジア・オセアニア市場向け業務用無線機。
アマチュア用無線通信機器
同地域向けアマチュア無線機。
海上用無線通信機器
同地域向け船舶用無線機。

製品と技術

陸上業務用無線機:デジタル化とIP対応

陸上業務用無線通信機器はアイコムの最大の製品分野である。警察、消防、タクシー会社、警備会社などが使用する業務用無線機で、アナログからデジタル、さらにIPネットワーク対応へと進化してきた。アイコムは他社に先駆けてデジタル通信を実用化し、その技術をIP無線機やハイブリッド無線機に展開している。ハイブリッド無線機は従来のアナログ・デジタル両方の通信方式に対応し、既存システムとの互換性を保ちながら移行を可能にする。また、IP無線機はインターネット経由での通話を実現し、遠隔地との連絡やシステム連携を容易にした。国内では2026年3月期にIP無線機とハイブリッド無線機の需要が堅調で、入札案件やシステム案件の増加が収益を押し上げた。

アマチュア用・海上用無線機:アナログ技術の継承とデジタル化

アマチュア用無線通信機器はアイコムの創業分野であり、アナログ技術のノウハウの源泉である。同分野で培った高周波技術は、海上用無線機や業務用無線機へと応用された。アマチュア用無線機は愛好家向けに、ハンディ機から据置機まで幅広いラインアップを揃え、欧州市場では新製品が需要喚起に成功した。海上用無線通信機器は船舶向けの無線機で、レジャーボートから大型商船、コーストガードまでを顧客とする。アイコムはデジタル海上無線規格に対応した製品を提供し、レギュレーション変更に伴う置き換え需要を取り込んでいる。2026年3月期にはアジアで規制変更による買い替え需要が発生し、海上用無線機の売上は前年比9.8%増の40億円弱となった。

ネットワーク機器と衛星通信ソリューション

アイコムは無線機本体だけでなく、ネットワーク機器や衛星通信を用いたソリューションも展開している。ネットワーク機器分野では無線LAN製品などを扱い、陸上業務用無線機と組み合わせたシステム販売に貢献している。特筆すべきは、同社が現在も唯一提供する衛星通信を用いたPTT(プッシュ・トゥ・トーク)ソリューションである。これは衛星回線を経由して音声通信を可能にするもので、山間部や海上など地上波が届かないエリアでの業務用通信に活用される。また、2026年3月期にはスマートフォン向け多機能AI搭載インカムアプリ「ICOM CONNECT」をリリースした。このアプリはアプリ間通話、一斉連絡、音声の文字起こし機能を持ち、無線機とスマートフォンをシームレスに連携させるストックビジネスの拡充を狙っている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気機器のなかでの位置

アマチュア無線機器で国内首位級、内需中心

当社はアマチュア無線機器や業務用無線機で知られる電気機器メーカー。売上高約370億円で、同業のキオクシアやイビデンと比べ規模は小さいが、ニッチ市場で強いブランドを持つ。営業利益率は2025年3月期9.9%と高いが、2026年3月期は7.8%に低下予想。内需依存度が高く、海外展開の拡大が課題。

強み

  • アマチュア無線機で国内トップクラスの認知度とシェア。
  • 2025年3月期営業利益率9.9%と業界平均以上の水準。
  • 過去3期370億円前後で推移し、大幅な変動が少ない。
  • 無線通信技術に強み、防災・業務用需要にも対応。

課題

  • 2024年3月期371億円から2026年3月期370億円と横ばい。
  • 営業利益率が9.9%から7.8%へ低下予想。
  • 海外売上比率が低く、グローバル大手との競争に課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

通信・電力・ガスの時価総額近傍。太字がアイコム

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19519レノバ794億円23.8倍
28157都築電気788億円11.7倍
39517イーレックス660億円12.4倍
43150グリムス573億円11.4倍
51663K&Oエナジーグループ562億円14.4倍
66820アイコム541億円19.6倍
79416ビジョン534億円20.0倍
84390IPS519億円12.6倍
93843フリービット405億円11.5倍
109535広島ガス292億円13.9倍
113834朝日ネット196億円12.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(通信・電力・ガス)に従っています。

会社の歴史

沿革 42件

井上電機製作所の創業とアマチュア無線機への参入

アイコムの起源は1954年4月、京都府相楽郡で井上徳造が個人経営の井上電機製作所を創業したことにさかのぼる。当初は電子機器組立業を営んでいた。1964年7月、大阪市東住吉区に株式会社井上電機製作所(資本金500千円)を設立し、アマチュア用無線通信機器の製造販売を開始した。これが現在のアイコム株式会社の直接の前身となる。1970年7月には本社を大阪市平野区に移転し、生産拠点を整備した。創業から一貫して無線通信機器に特化し、アマチュア無線家向けの製品で技術基盤を築いた。

海外販売子会社の設立と事業多角化の1970~80年代

1976年2月、海上用無線通信機器分野へ進出し、製品ラインを拡大した。同年12月には西ドイツにIcom(Europe)GmbHを設立し、欧州での販売網を構築。1978年6月には商号をアイコム株式会社に変更した。1979年9月には米国にIcom America, Inc.を設立し、北米市場への本格参入を果たした。1982年2月には陸上業務用無線通信機器分野へ進出し、警察・消防・タクシー向けの市場を開拓。同年10月にはオーストラリアにIcom(Australia)Pty., Ltd.を設立し、オセアニア地域の販売拠点とした。この時期、海外子会社の設立と新製品分野への参入が同時に進み、国際的な事業基盤が形成された。

国内生産拠点の拡充と株式上場

1980年代後半、アイコムは国内生産体制を強化した。1986年9月、大阪市平野区に平野工場を新設し、加美工場から生産を移管。1988年4月には和歌山県有田郡に生産子会社の和歌山アイコム株式会社を設立し、同年9月に和歌山工場を新設した。1989年2月には船舶用レーダー・魚群探知機等の無線応用機器分野へ進出し、事業領域を拡大した。1990年12月、大阪証券取引所市場第二部に上場。2001年1月には東京証券取引所市場第二部に上場し、同年3月には東京・大阪両証券取引所市場第一部に指定替えとなった。上場により資金調達力を高め、研究開発や拠点拡充を加速させた。

品質認証の取得と研究開発拠点の整備

1990年代後半から2000年代にかけて、アイコムは品質管理体制の国際標準化を進めた。1998年9月にISO9001の認証を取得し、品質マネジメントシステムを確立。2003年6月にはISO14001の環境マネジメント認証を取得した。研究開発面では、1987年4月に東京・港区にR&Dセンターを設置。1994年11月には奈良市にならやま研究所を新設し、基礎研究と製品開発の拠点を分散配置した。2000年9月には本社を大阪市平野区に新築移転し、旧本社を加美東事業所に改称。2003年7月には東京事業所を東京都中央区に移転し、営業と開発の連携を強化した。2010年9月には情報セキュリティ管理の国際規格ISO27001を取得している。

グローバル販売網の拡充と新興国進出

2010年代に入り、アイコムは新興国市場への進出を加速した。2011年9月にカナダにICOM CANADA HOLDINGS INC.を設立、2012年5月にはブラジルにICOM DO BRASIL RADIOCOMUNICACAO LTDA.を設立した。2014年7月には中国にPURECOM CO.,LTD.を設立し、部材調達と製造の現地化を進めた。2016年4月には米国東部の販売拠点としてIcom America, Inc.フィラデルフィアオフィスを新設。2020年4月にはベトナムにICOM ASIA CO.,LTD.を設立し、アジア全域の販売と調達機能を統括させた。2021年6月にはメキシコにICOM CENTRAL AMERICA,S.DE R.L.DE C.V.を設立し、中米市場をカバーした。2022年4月には東京証券取引所の市場区分見直しに伴いプライム市場に移行している。

M&Aによるソフトウェア・システム事業の強化

2020年代半ば、アイコムは無線機のハードウェア販売に加え、ソフトウェアとシステムインテグレーション分野の強化に乗り出した。2023年7月、ソフトウェア開発会社の株式会社マクロテクノス(大阪市西区)を買収し、無線機向けソフトウェアの内製開発力を獲得した。2024年5月には関連会社の株式会社コムフォース(東京都江東区)の全株式を取得し子会社化。コムフォースは無線通信システムの構築、設置、サポートを手掛けており、アイコムはこれによりエンドユーザーへのトータルソリューション提供体制を整えた。これらのM&Aは「中期経営計画2030」の柱の一つであるM&A推進に沿ったもので、ストックビジネスの拡充と顧客サービス強化を目的としている。

年表42件を開く

1950年代

  • 1954年4月創業京都府相楽郡において、井上徳造が個人経営の井上電機製作所を創業し、電子機器組立業に着手。

1960年代

  • 1964年7月創業大阪市東住吉区に株式会社井上電機製作所(現アイコム株式会社 資本金500千円)を設立し、アマチュア用無線通信機器の製造販売を開始。

1970年代

  • 1970年7月本社を大阪市平野区に新設・移転。
  • 1976年2月海上用無線通信機器分野へ進出。
  • 1976年12月創業当社製品の販売を目的として西ドイツにIcom(Europe)GmbHを設立。
  • 1978年4月大阪市平野区に加美工場を新設。
  • 1978年6月商号変更アイコム株式会社に商号変更。
  • 1979年9月創業当社製品の販売を目的としてアメリカにIcom America, Inc.を設立。

1980年代

  • 1982年2月陸上業務用無線通信機器分野へ進出。
  • 1982年10月創業当社製品の販売を目的としてオーストラリアにIcom(Australia)Pty., Ltd.を設立。
  • 1986年9月大阪市平野区に平野工場を新設、加美工場より移転。
  • 1987年4月東京都港区にR&Dセンターを設置。
  • 1988年4月和歌山県有田郡に生産子会社として和歌山アイコム株式会社を設立。
  • 1988年9月和歌山工場を新設。
  • 1989年2月船舶用レーダー・魚群探知機等の無線応用機器分野へ進出。

1990年代

  • 1990年12月上場大阪証券取引所市場第二部に上場。
  • 1992年11月東京営業所とR&Dセンターを集約し、東京都墨田区に東京営業所、東京R&Dセンターを新設・移転。
  • 1994年11月奈良市にならやま研究所を新設。
  • 1995年9月和歌山工場内に配送センターを移転。
  • 1997年4月M&Aスペインの販売会社Icom Telecomunicaciones s.l.(現Icom Spain, S.L.)を買収。
  • 1998年9月ISO9001の認証を取得。
  • 1999年2月大阪市平野区に販売子会社としてアイコム情報機器株式会社を設立。

2000年代

  • 2000年9月本社を大阪市平野区に新設・移転し、旧本社を加美東事業所と名称変更。
  • 2001年1月上場東京証券取引所市場第二部に上場。
  • 2001年3月上場東京・大阪両証券取引所市場第一部に上場。
  • 2002年5月配送センターを和歌山アイコム株式会社に移管。
  • 2003年3月平野工場を平野事業所と名称変更。
  • 2003年5月物流業務を和歌山アイコム株式会社に移管し、資材センターを閉鎖。
  • 2003年6月ISO14001の認証を取得。
  • 2003年7月東京事業所を東京都中央区に移転。
  • 2009年4月和歌山県紀の川市に和歌山アイコム株式会社紀の川工場(紀の川事業所)を新設。

2010年代

  • 2010年9月ISO27001の認証を取得。
  • 2011年9月創業当社製品の販売を目的としてカナダにICOM CANADA HOLDINGS INC.を設立。
  • 2012年5月創業当社製品の販売を目的としてブラジルにICOM DO BRASIL RADIOCOMUNICACAO LTDA.を設立。
  • 2014年7月創業当社製品の製造及び販売を目的として中国にPURECOM CO.,LTD.を設立。
  • 2016年4月米国東部の販売拠点として、米国ニュージャージー州南部に、Icom America,Inc.フィラデルフィアオフィスを新設。
  • 2018年4月顧客サービス強化を目的に、紀の川事業所内に集約型リペアセンターを新設。

2020年代

  • 2020年4月創業アジア全域における当社製品の販売及び周辺機器・生産用部材の調達を目的としてベトナムに ICOM ASIA CO.,LTD.を設立。
  • 2021年6月創業当社製品の販売を目的としてメキシコにICOM CENTRAL AMERICA,S.DE R.L.DE C.V.を設立。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。
  • 2023年7月M&Aソフトウェア開発会社 株式会社マクロテクノス(大阪市西区)を買収。
  • 2024年5月M&A関連会社の株式会社コムフォース(東京都江東区)の全株式を取得し子会社化。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2030年3月期まで430億円
  • 営業利益2030年3月期まで43億円
  • 営業利益率2030年3月期まで10%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    無線通信分野への経営資源集中

    RF技術を中核とし、アマチュア無線で培ったアナログ技術を基盤に海上・航空用無線へ拡大。デジタル通信やIPネットワーク技術を業務用無線に展開し、衛星通信PTTソリューションやIP無線ストックビジネスを推進する。

  2. 02

    専業メーカーとしての専門性強化

    無線通信機器専業に特化し、他領域は扱わない。エンドユーザーとの対話を通じて市場ニーズを把握し、迅速に製品開発へ反映することで、専門性の高い製品・サービスを提供する。

  3. 03

    国内一貫生産による高品質維持

    創業以来60年以上国内生産を堅持。開発、生産技術、製造が密接に連携し、設計から出荷までの一貫品質管理体制を構築。高品質・高信頼性の製品供給を実現する。

  4. 04

    中期経営計画2030の4本柱推進

    2030年3月期までの4ヵ年を「新しい転換期」と位置付け、①公共インフラへの参入、②事業提携の加速、③M&Aの推進、④防衛通信市場への参入を柱とする。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,063人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は667万円で、9期前と比べて+18.3%平均年齢は40.0歳、平均勤続年数は15.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,086
2018年3月1,080
2019年3月56342.017.01,060
2020年3月63143.018.01,044
2021年3月59044.018.01,014
2022年3月57343.018.01,009
2023年3月61644.018.01,006
2024年3月64343.018.01,034
2025年3月70642.017.01,057350
2026年3月66740.015.01,063273

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率4.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率66.7%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)72.4%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社15(国内 6 / 海外 9、うち連結子会社 14) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社 — 大阪市平野区1,988百万円
日本
本社 米国 ワシントン州1,749百万円
北米
和歌山アイコム — 和歌山県有田郡有田川町1,531百万円
日本
ならやま研究所 — 奈良県奈良市1,331百万円
日本
平野事業所 — 大阪市平野区632百万円
日本
本社 ドイツ ホイゼンシュタム市618百万円
ヨーロッパ
加美東事業所 — 大阪市平野区290百万円
日本
本社 オーストラリア ヴィクトリア州207百万円
アジア・オセアニア
本社 和歌山県 有田郡有田川町192百万円
日本
東京事業所 — 東京都中央区67百万円
日本
主な関係会社
  • 海外
    Icom America,Inc.
    米国 ワシントン州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    ICOM CANADA HOLDINGS INC.
    カナダ ブリティッシュコロンビア州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Icom(Europe)GmbH
    ドイツ ホイゼンシュタム市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Icom(Australia)Pty., Ltd.
    オーストラリア ヴィクトリア州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    Icom Spain, S.L.
    スペイン バルセロナ市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    ICOM ASIA CO.,LTD.
    ベトナム ハノイ市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    PURECOM CO.,LTD.
    中国 広東省深圳市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    和歌山アイコム㈱
    和歌山県 有田郡有田川町 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    アイコム情報機器㈱
    大阪市浪速区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱マクロテクノス
    大阪市西区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱コムフォース
    東京都江東区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Icom America License Holding LLC
    米国 ワシントン州 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社3社を開く
  • ICOM DO BRASIL RADIOCOMUNICACAO LTDA.ブラジル ミナスジェライス州100%
  • ICOM CENTRAL AMERICA,S.DE R.L.DE C.V.メキシコ メキシコ市100%
  • ポジション㈱東京都千代田区33%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    デジタル無線装置の更新一式
    法務省 · 2024-05-02
    5.5億円
  • 調達
    簡易無線機等の更改
    総務省 · 2021-12-06
    6,710万円
  • 調達
    07-0042-0032  災害対策用移動通信機器の維持管理等の請負(令和7年度)
    総務省 · 2025-02-25
    4,800万円
  • 調達
    06-0042-0001 災害対策用移動通信機器の維持管理の請負
    総務省 · 2024-03-22
    4,700万円
  • 調達
    05-0042-0037災害対策用移動通信機器の維持管理等の請負(令和5年度)
    総務省 · 2023-03-28
    4,580万円
  • 調達
    05-0042-0041災害対策用移動通信機器の維持管理等の請負(令和5年度)(再度調達)
    総務省 · 2023-04-13
    4,510万円
  • 調達
    08-0042-0019 災害対策用移動通信機器の維持管理等の請負(令和8年度)
    総務省 · 2026-03-16
    4,300万円
  • 調達
    04-0042-0035災害対策用移動通信機器の維持管理等の請負(令和4年度)
    総務省 · 2022-03-23
    4,080万円
  • 調達
    0300420030災害対策用移動通信機器の維持管理等の請負(令和3年度)
    総務省 · 2021-03-30
    3,800万円
  • 調達
    0200420026災害対策用移動通信機器の維持管理等の請負(令和2年度)
    総務省 · 2020-03-09
    3,650万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は370億円営業利益29億円前期と比べると減収減益で、売上が-1.3%、利益が-21.6%。

売上高
-1.3%
370億円
営業利益
-21.6%
29億円
純利益
-10.0%
27億円
営業利益率
7.8%
前期比 -2.0%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高375億円370億円
営業利益38億円29億円
純利益31億円27億円
1株あたり配当¥87¥87

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は96億円、営業利益は7億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+10.3%、営業利益は−22.2%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q919
2024年1Q87910.311
2024年2Q9477.47
2024年3Q951313.78
2024年4Q959
2025年2Q179168.911
2025年4Q1962110.719
2026年2Q17074.14
2026年4Q2002211.023
2027年1Q9677.37

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は259億円から370億円へ1.4倍に増えた。直近期の営業利益率は7.8%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月2593222
当社製品の製造及び販売を目的として中国にPURECOM CO.,LTD.を設立。
2014年3月2632922
2015年3月2643021
2016年3月2692417
2017年3月24175
2018年3月24996
2019年3月2972720
アジア全域における当社製品の販売及び周辺機器・生産用部材の調達を目的としてベトナムに ICOM ASIA CO.,LTD.を設立。
2020年3月3052519
当社製品の販売を目的としてメキシコにICOM CENTRAL AMERICA,S.DE R.L.DE C.V.を設立。
2021年3月2792317
2022年3月2831611
ソフトウェア開発会社 株式会社マクロテクノス(大阪市西区)を買収。
2023年3月3423326
関連会社の株式会社コムフォース(東京都江東区)の全株式を取得し子会社化。
2024年3月3714435
2025年3月37537399.930
2026年3月37029387.827

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高370億円のうち、営業利益として残るのは29億円7.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は27億円、売上の7.3%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金56.2%208億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金35.9%133億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益7.8%29億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
43.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+1.0pt
7.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.4pt
7.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比4.2pt
3.8%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが27億円、投資CFが−36億円で、差し引きのフリーCFは−9億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は226億円で、売上の7.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月−3−17−3−20238
2014年3月51−12−539274
2015年3月21−11−410282
2016年3月1830−648322
2017年3月−9−20−4−29290
2018年3月11−14−3−3283
2019年3月−29−15−6−44234
2020年3月44−46−9−2222
2021年3月307−1937241
2022年3月21−34−7−13225
2023年3月3425−759280
2024年3月22−37−11−15260
2025年3月25−27−14−2243
2026年3月27−36−12−9226

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は820億円。このうち返さなくてよい自己資本が731億円で、自己資本比率は89.2%(業種中央値61.0%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月5494915889.5
2014年3月5655145191.0
2015年3月5875394891.9
2016年3月5925355790.4
2017年3月5835374692.1
2018年3月5925425091.5
2019年3月6115535890.6
2020年3月6175566190.1
2021年3月6175655291.6
2022年3月6345775791.1
2023年3月6726056790.0
2024年3月7326577589.9
2025年3月7396746591.2
2026年3月8207318989.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
273億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
477億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
81億円
在庫として抱えている分
負債合計
89億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
86
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率16 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気機器 224社との比較

同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率224社中8位あたり、逆に低いのは売上成長率224社中177位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
3.8%/中央値 8.0%
P25 4.2%P75 12.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
7.8%/中央値 6.9%
P25 3.5%P75 11.6%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
89.2%/中央値 61.0%
P25 48.2%P75 76.0%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-1.3%/中央値 4.1%
P25 -0.2%P75 9.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.4%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,640で、1年前と比べて+28.2%過去52週の値幅のなかでは83%の位置にある。

¥3,640-0.5%1ヶ月+12.7%1年+28.2%時価総額541億円
過去52週の値幅
安値¥2,654高値¥3,835

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)19.6倍
PER (会社予想)16.9倍
PBR0.71倍
配当利回り2.39%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は3340円で、25日線3282円、75日線3122円、200日線3013円を上回る。52週高値3595円からは約7%低いが、直近1ヶ月で+2.3%と上昇基調。7月10日以降、3320円前後で推移し、もみ合い状態。RSIは58.7で中立。出来高は低水準で、大きなトレンドはなし。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PERが17.99倍で業界平均29.05倍を大幅に下回り、PBRは0.66倍と業界平均2.07倍を大きく下回り、資産価値に比べて株価は低い。ROEは3.8%と低く、収益性は改善余地があるが、それでも割安水準は明確。配当利回り2.25%は業界平均2.29%とほぼ同等で、配当性向41.9%は安定的な還元を示す。業績は緩やかな成長が続き、2025/3期に減益となったが、営業利益はほぼ横ばい。同業他社のPERが高い中で、相対的な割安感は強い。ただし、ROE低位により成長性は限定的で、配当の伸びは期待しにくい。

指標この会社業種平均
PER (実績)19.6倍30.8倍
PER (予想)16.9倍
PBR0.71倍2.58倍
ROE3.8%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

業務用無線機の需要は、デジタル化や公共インフラの整備により堅調。強気派は、特に海外での防災・安全需要の高まりが成長を牽引すると見る。弱気派は、スマートフォンやLTEなどの代替技術の台頭により、無線機の需要が縮小する可能性を指摘。また、直近の売上・利益は横ばいで、成長の停滞感も。

プラスに働く材料7
  • 高い世界シェア

    業務用無線機で世界トップクラスのシェア

  • 防災需要の増加

    自然災害対策として無線通信の重要性が再認識されている

  • 更新需要

    従来製品のデジタル化による買い替え需要

  • PBR0.66倍の資本効率改善策次回株主総会影響

    ROE3.8%、PBR0.66倍。改善余地が大きく株価は見直し余地

  • 業務用デジタル無線の更新需要2026年下期影響

    売上高370億円・営業利益29億円の計画を下支え

  • 配当利回り2.25%の下支え通年影響

    配当利回り2.25%、株価3340円

  • 外国人株主比率6.1%からの新規需要継続影響

    外国人保有は6.1%と低く、取り込み余地がある

マイナスに働く材料7
  • 代替技術の台頭

    スマートフォンなどが無線機の需要を蚕食

  • 業績の停滞

    2025年3月期の売上高は前期比1%増と伸び悩み

  • コスト増

    原材料費の高騰が利益を圧迫

  • FY2026/3の減益計画決算発表後影響

    営業利益29億円、営業利益率7.84%

  • 売上高の前期比5億円減通年影響

    売上高370億円(前期375億円)

  • ROE3.8%の低収益性継続継続影響

    ROE3.8%がPBR0.66倍の要因

  • 年初来+14.9%の高値警戒不定影響

    株価上昇後、利益確定売りが意識される

次の決算で確かめる点
売上高
需要動向の総合指標
営業利益率
競争とコスト圧力の影響を測る
海外売上高比率
成長のカギを握る海外展開の状況

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり87で、前期から9.6%いまの株価に対する利回りは2.39%。

年間配当
¥87
1株あたり
配当利回り
2.39%
いまの株価に対して
配当性向
41.9%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2094.6
2018年3月3050.059.1
2019年3月4550.034.1
2020年3月5317.843.7
2021年3月50−5.746.3
2022年3月500.0135.7
2023年3月7244.051.3
2024年3月9734.742.8
2025年3月83−14.450.1
2026年3月75−9.641.9

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥87

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ14,049人。区分でいちばん多いのは個人・その他40.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が52.4%を占め、残る47.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他34.436.135.036.337.440.4
事業法人41.644.142.843.243.838.1
金融機関16.012.612.214.413.214.4
外国法人6.16.28.94.54.76.1
自己株式3.43.43.43.43.43.4
証券会社1.90.91.11.50.81.1
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01井上 徳造13.80
02ギガパレス㈱9.91
03公益財団法人アイコム電子通信工学振興財団6.73
04㈱UH Partners 26.00
05光通信㈱4.61
06日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口)4.26
07㈱JVCケンウッド3.00
08アイビー投資事業有限責任組合2.52
09日本証券金融㈱2.48
10住友不動産㈱2.40

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-05-22
    カナメ・キャピタル・エルピー(Kaname Capital,L.P.)
    新規の大量保有報告
    5.01%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+23%、1株純資産は14期で+54%。直近期のROEは3.8%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月1503,3144.715.923.9
2014年3月1513,4684.515.724.9
2015年3月1433,6374.020.224.2
2016年3月1123,6143.118.419.5
2017年3月323,6250.980.094.6
2018年3月423,6551.261.859.1
2019年3月1333,7333.616.634.1
2020年3月1303,7733.519.643.7
2021年3月1203,9383.123.046.3
2022年3月764,0231.932.5135.7
2023年3月1794,2124.414.151.3
2024年3月2414,5815.514.142.8
2025年3月2064,6934.413.450.1
2026年3月1865,0933.815.941.9

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/3期の役員報酬は総額190百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約8倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
井上徳造代表取締役 会長952,049,000
中岡洋詞代表取締役 社長658,000
榎本芳記取締役652,000
吉澤晴幸取締役77
本夛昭文取締役786,000
村上洋子取締役67
瀬戸隆幸常勤監査役642,000
梅本弘監査役843,000
杉本勝徳監査役853,000
野田憲一取締役 国内営業部長561,000

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)316216254
社外取締役518184
監査役1101010

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,045字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、アイコム㈱(以下当社という)及び連結子会社14社・持分法適用関連会社1社により構成されており、主な事業内容は、陸上業務用無線通信機器、アマチュア用無線通信機器、海上用無線通信機器、その他無線通信機器、ネットワーク機器等の情報通信機器の製造及び販売であります。 製造については、当社と子会社の和歌山アイコム㈱において行っており、部材の一部について子会社のPURECOM CO.,LTD.、ICOM ASIA CO.,LTD.、関連会社のポジション㈱から仕入れております。販売については、海外の主要な地域では子会社のIcom America, Inc.、ICOM CANADA HOLDINGS INC.、Icom(Europe)GmbH、Icom(Australia)Pty., Ltd.、Icom Spain, S.L.、ICOM DO BRASIL RADIOCOMUNICACAO LTDA.、ICOM CENTRAL AMERICA,S.DE R.L.DE C.V.を通じて行っており、その他の地域と国内は当社と子会社のアイコム情報機器㈱が行っております。 当社グループの各社と報告セグメントとの関連は、次のとおりであります。 セグメント区分   主要な会社   主な事業の内容 日本   当社 和歌山アイコム㈱   製品の製造 当社 アイコム情報機器㈱   商品及び製品の販売 ポジション㈱   部材の調達 ㈱マクロテクノス   ソフトウェア受託開発及び技術支援 ㈱コムフォース   無線通信システムの構築、設置、そのサポート 北米   Icom America,Inc.   製品の販売 ICOM CANADA HOLDINGS INC. ICOM DO BRASIL RADIOCOMUNICACAO LTDA. ICOM CENTRAL AMERICA,S.DE R.L.DE C.V. Icom America License Holding LLC   Icom America,Inc.使用の周波数ライセンスホルダー ヨーロッパ   Icom(Europe)GmbH Icom Spain, S.L.   製品の販売 アジア・オセアニア   Icom(Australia)Pty.,Ltd.   製品の販売 PURECOM CO.,LTD. ICOM ASIA CO.,LTD.   部材の調達 事業の系統図は、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題1,470字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、創業以来、「常に最高の技術集団であれ」を社是として歩んでまいりました。また「コミュニケーションで創る楽しい未来・愉快な技術」を経営理念としており、コミュニケーションを円滑に行う機器を作るメーカーとして事業を営んでおります。 (2)経営戦略及び目標とする経営指標 当社グループは、培ってきた無線通信技術とゼロからモノを産み出す創造力を活かし、お客様の要望や期待にお応えする製品とソリューションを提供することで、急速に発展していく情報社会に貢献するとともに安全で豊かな社会の実現に貢献してまいります。 当社グループでは、RF(高周波)技術を中核技術と位置付け、無線通信分野へ経営資源を集中することで、持続的な成長と競争力の強化を図っております。アマチュア用無線通信機器分野で培ったアナログ技術のノウハウを基盤に、海上用及び航空用無線通信機器へと事業領域を拡大いたしました。さらに同分野ではデジタル通信を他社に先駆けて実用化し、その開発過程で培ったデジタル通信技術やIPネットワーク技術を業務用無線通信機器の高度化・IP化へと展開しています。 加えて、当社グループは現在も唯一、衛星通信を用いたPTTソリューションを提供しています。また、IP無線を活用したストックビジネスを展開し、新たな収益の柱の一つとなりました。このように、製品ジャンルを超えて技術資産を横断的に活用できる点は、当社の大きな強みであると認識しております。 また、無線通信機器の専業メーカーにこだわり、他領域の製品は取り扱わず、無線機のエンドユーザーとの継続的な対話を通じて市場ニーズや業界課題を的確に把握し、それらを迅速に製品開発へ反映することで、専門性の高い製品・サービスの提供に努めております。 製造面では、創業以来60年以上にわたり国内生産(Made in Japan)を堅持しており、開発、生産技術、製造の各機能が国内で密接に連携することで、設計から出荷まで一貫した品質管理体制を構築しております。これにより、高品質かつ高信頼性の製品供給を実現しております。 当社グループは、これらの強みを活かすことでブランド価値の向上を図るとともに中長期的な企業価値の向上に取り組んでまいります。 なお、目標とする経営指標は「中期経営計画2030」において、以下のとおりとしております。 <目標(2030年3月期)> 売上高   営業利益   営業利益率 430億円   43億円   10% (3)経営環境及び優先的に対処すべき課題 2027年3月期の世界経済は、地政学リスクを背景とした国際情勢の不安定化や米国をはじめとする各国の通商政策の動向等により、一部原材料価格の高騰や為替変動など、先行き不透明な状況が続くものと想定されます。 このような経営環境のなか、2030年3月期までの4ヶ年を「新しい転換期」と位置付け、①公共インフラへの参入、②事業提携の加速、③M&Aの推進、④防衛通信市場への参入を柱とする「中期経営計画2030」を策定いたしました。詳細につきましては当社ウエブサイトをご参照ください。 <中期経営計画2030> https://www.icom.co.jp/ir/medium_term/
事業等のリスク1,138字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)生産拠点に関するリスク 当社グループは生産拠点を、和歌山県北部の紀の川市及び和歌山県中央部の有田郡有田川町に設置しており、南海トラフ巨大地震を始めとする自然災害による被害を最小限に抑えるための対策を講じておりますが、想定を超える規模の地震や台風、集中豪雨等が発生した場合は、生産設備への被害やサプライチェーンの寸断による原材料の調達困難等によって操業が中断するおそれがあり、当社グループの経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。今後とも最新の防災情報を収集し対策を継続してまいります。 (2)原材料の調達に関するリスク 当社グループは電子部品等の製品の原材料を主に日本国内、中国、台湾及び東南アジア諸国より調達しており、調達先において紛争や自然災害の発生等、予期しない要因により長期にわたり調達が滞るような場合には、当社グループの経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。今後とも調達先の複数化等により、リスクの軽減に努めてまいります。 (3)為替相場の変動によるリスク 当社グループの連結売上高に占める海外売上高の割合は、2024年3月期69.5%、2025年3月期66.6%、2026年3月期63.4%と高水準であり、外貨建て支払いによる原材料の調達を拡大する等の対策を講じておりますが、為替相場の変動は当社グループの経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (4)製品保証に関するリスク 当社グループは、厳しい管理基準に基づき製品の設計、製造を行っておりますが、将来にわたり製品に欠陥が生じる可能性を完全に否定することはできません。製品の欠陥は大規模な製品回収(リコール)や製造物賠償責任により多額の費用や賠償金を必要とするだけではなく当社グループの評価に重大な影響を与え、当社グループの経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (5)知的財産権に関するリスク 当社グループは、特許権、商標権等の知的財産権を取得することにより自社の知的財産権を保護しております。また第三者の知的財産権を侵害することのないよう慎重に調査、検討を行っておりますが、第三者との間で、無効、模倣、侵害等の知的財産権に関する問題が発生した場合は、当社グループの経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)8,038字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。 ①経営成績の状況 当連結会計年度の世界経済は、米国の関税政策や通商摩擦の動向に加え、地政学リスクの長期化や新たな衝突の発生、資源・エネルギー価格の変動、サプライチェーンの混乱等を背景に先行き不透明な状況が継続しました。 当社グループの無線通信機器製品を取り巻く市場環境は、海外最大市場である米州において、電子部品等の原材料調達難の解消に伴い余剰となった製品在庫の調整が前期から継続し、足元では概ね正常化したものの、当期の業績に影響を及ぼしました。加えて、北米では、当期後半には関税転嫁による物価上昇や政府閉鎖等を背景に先行き不透明感が一段と強まり、厳しい市場環境が続きました。アジアにおいても、内需の減速や米国の関税政策の影響により製品需要が伸び悩みました。その他の地域においても、エネルギー不安や地政学リスクの高まり等を背景に景気の下振れ懸念が強まり、海外の製品需要は総じて弱含みで推移いたしました。 一方、国内では、物価高による個人の節約志向の高まりなどからアマチュア用無線通信機器の需要は縮小しましたが、業務用無線通信機器においては、堅調な企業の設備投資等を背景に需要は底堅く推移しました。 このような市場環境のなか、当社グループでは、海外において北米市場における営業体制の再構築と在庫適正化を推進するとともに各国のディストリビューターに対し製品トレーニングやマーケティングサポートによる販促を行いました。国内においても、無線機単体の販売から周辺機器を含むシステム販売の拡充及び官公庁に対する営業力の強化を目的として営業体制を見直すとともにアプリ間で通話や一斉連絡及び音声の文字起こしもできるスマートフォン向け多機能AI搭載インカムアプリ「ICOM CONNECT」をリリースするなど、ストックビジネスの拡充を図りました。 これらの結果、国内市場は業務用無線通信機器及び周辺機器などの販売が堅調に推移し増収となりました。一方、海外市場では特に米州及びアジアにおいて需要の本格回復に至らず減収となりました。 なお、地域別の状況については、下表のとおりであります。 <参考>地域別売上高 前連結会計年度 (自2024年4月1日 至2025年3月31日)   当連結会計年度 (自2025年4月1日 至2026年3月31日)   増減率 (%) 金額 (百万円)   構成比 (%)   金額 (百万円)   構成比 (%) 国内   12,496   33.4   13,525   36.6   8.2 米州   12,147   32.4   11,311   30.6   △6.9 欧州(EMEA)   6,278   16.7   6,611   17.9   5.3 アジア・オセアニア   6,545   17.5   5,510   14.9   △15.8 海外計   24,972   66.6   23,433   63.4   △6.2 合計   37,468   100.0   36,959   100.0   △1.4 注)従来の区分である「北米」を「米州」に変更いたしました。これに伴い従来は「その他」に区分しておりました中南米、カリブ海地域を「米州」に含め、前連結会計年度も同様に組替えております。 当連結会計年度における売上高は369億5千9百万円(前年同期比1.4%減)、売上総利益は161億9千6百万円(前年同期比2.7%減)となりました。販売費及び一般管理費は、人件費及び試験研究費の増加等により、3億5千5百万円増加して132億8千3百万円となり営業利益は29億1千3百万円(前年同期比21.7%減)、為替差益4億2千8百万円を計上したことにより経常利益は38億1千2百万円(前年同期比2.3%減)、特別損失に訴訟和解金4億円の計上などにより親会社株主に帰属する当期純利益は26億6千5百万円(前年同期比9.7%減)となりました。 また、当該期間に適用した米ドル及びユーロの平均為替レートはそれぞれ149.97円及び173.40円であり、前年同期 に比べ対米ドルでは1.8%の円高、対ユーロでは5.8%の円安水準で推移しました。 〔品目別の状況〕 ・陸上業務用無線通信機器 陸上業務用無線通信機器の連結売上高は、165億4千2百万円(前年同期比4.3%減)となりました。 海外市場では、各国における需要は総じて弱含みで推移し、減収となりました。一方、国内市場では、IP無線機及びハイブリッド無線機の需要が堅調に推移したことに加え、入札案件やシステム案件の増加により増収となりました。 ・アマチュア用無線通信機器 アマチュア用無線通信機器の連結売上高は、55億2千9百万円(前年同期比18.0%減)となりました。 市場の注目を集めた新製品の投入は、高い評価を獲得するとともに需要喚起に寄与し、欧州においては増収となりました。一方、その他の市場においては、新製品の販売による需要喚起はあったものの、個人消費における節約志向の高まりなどを背景に既存製品の販売が伸び悩み、減収となりました。 ・海上用無線通信機器 海上用無線通信機器の連結売上高は、39億9千3百万円(前年同期比9.8%増)となりました。 主力である海外市場においては、レジャー関連需要の停滞を背景に、当社製品が主に利用されているミドルクラス以下の船舶の需要が低調に推移した影響を受け、当社製品の需要も総じて弱含みで推移いたしました。一方で、コーストガード向け案件の獲得や、アジアでレギュレーション変更に伴う置き換え需要などが発生したことから増収となりました。 ・その他の品目 付属品その他の連結売上高は、108億9千3百万円(前年同期比11.2%増)となりました。 海外市場において、アジア・オセアニアで航法機器(レーダー)の売上が伸長いたしました。国内市場においては、入札案件及びシステム案件の増加に伴い、無線機本体と連動するオプション製品の販売も堅調に推移したことにより増収となりました。 売上高 (百万円)   営業利益 (百万円)   経常利益 (百万円)   親会社株主に帰属 する当期純利益 (百万円) 当連結会計年度 (2026年3月期)   36,959   2,913   3,812   2,665 前連結会計年度 (2025年3月期)   37,468   3,721   3,902   2,951 増減率   △1.4%   △21.7%   △2.3%   △9.7% セグメントの業績は、次のとおりであります。 (セグメント業績については、当社グループの報告セグメントである所在地別セグメントで記載しており、前記 「地域別売上高」とは異なります。) a.日本[当社、和歌山アイコム㈱、アイコム情報機器㈱、㈱マクロテクノス、㈱コムフォース] ≪国内市場≫(日本国内より国内市場への売上高) アマチュア用無線通信機器は、個人の節約志向の高まりなどから減収となりましたが、陸上業務用無線通信機器及び周辺機器の増収がそれを補い増収となりました。 ≪海外市場≫(日本国内より海外市場への売上高) 海上用無線通信機器におきましては、コーストガード向け案件の獲得やアジアにおけるレギュレーション変更に伴う置き換え需要の発生等により増収となりました。一方、業務用無線通信機器及びアマチュア用無線通信機器につきましては、アジアにおいて、内需の減速や米国の関税政策の影響により前期に好調であった拡販注力製品の販売が伸び悩み、減収となりました。 これらの結果、本セグメントの外部顧客に対する売上高は211億7千7百万円(前年同期比0.2%増)となりました。利益面では、内部売上高の減少による影響や試験研究費の増加などによる販売費及び一般管理費の増加の影響で営業利益は28億3千万円(前年同期比5.6%減)となりました。 b. 北米[Icom America, Inc.、ICOM CANADA HOLDINGS INC.、ICOM DO BRASIL RADIOCOMUNICACAO LTDA.、 ICOM CENTRAL AMERICA, S.DE R.L.DE C.V.] 陸上業務用無線通信機器は、電子部品等の原材料調達難の解消に伴い余剰となった製品在庫の調整が前期から継続し、当期の業績においても影響が及びました。加えて、北米では自国の関税政策による物価上昇や経済の先行き不透明感を背景とした需要の減少が、大口顧客である交通事業者の物流量に影響を及ぼし設備投資の抑制につながりました。さらに、政府の予算凍結に伴う業務停止等も重なり減収となりました。アマチュア用無線通信機器におきましても、新製品の販売は堅調に推移したものの、個人消費における節約志向の高まり等を背景に既存製品の売上が減少し減収となりました。一方、海上用無線通信機器は中南米向けの出荷が期末に増加したことなどから前年並みの売上水準を維持し、航空用無線通信機器は、量販店向け販売が堅調に推移したことに加えメキシコ向け売上も前期を上回った結果、増収となりました。 これらの結果、本セグメントの外部顧客に対する売上高は113億3千8百万円(前年同期比6.6%減)となりました。利益面では、減収により3億8千9百万円の営業損失(前年同期は1億3千3百万円の営業利益)となりました。 c.ヨーロッパ[Icom(Europe)GmbH、Icom Spain, S.L.] 市場環境は景気の先行き不透明感が続いたものの、シーズンインに伴い海上用無線通信機器の需要は期末にかけて回復基調で推移しました。また、アマチュア用無線通信機器は新製品投入による需要喚起が寄与し、増収となりました。 これらの結果、本セグメントの外部顧客に対する売上高は27億8千8百万円(前年同期比6.0%増)となりました。利益面では、増収により営業利益は2億2千万円(前年同期比33.3%増)となりました。 d.アジア・オセアニア[Icom(Australia)Pty.,Ltd.、PURECOM CO.,LTD.、ICOM ASIA CO.,LTD.] 主力市場であるオーストラリアでは、物価高騰の影響により厳しい市場環境が続きましたが、販促施策により需要の掘り起こしを進めた結果、海上用無線通信機器は前期並みの売上水準を維持し、陸上業務用無線通信機器及びアマチュア用無線通信機器は増収となりました。 これらの結果、本セグメントの外部顧客に対する売上高は16億5千5百万円(前年同期比5.1%増)となりました。利益面では、人件費の増加などによる販売費及び一般管理費の増加の影響で営業利益は1億1千7百万円(前年同期比17.6%減)となりました。 ②財政状態の状況 (資産) 総資産は前連結会計年度末比80億8千5百万円増加し、819億7千4百万円となりました。 主な内訳は、投資有価証券の増加31億1千1百万円、退職給付に係る資産の増加21億9千7百万円、売掛金の増加8億9千6百万円、棚卸資産(合計)の増加3億5千4百万円、有価証券の増加2億9千7百万円、現金及び預金の増加2億7千6百万円、建物及び構築物の増加2億2千6百万円、流動資産のその他の増加2億1千2百万円、土地の増加1億4千7百万円、受取手形の増加1億4千2百万円、投資その他の資産のその他の増加1億3千4百万円、有形固定資産のその他の増加6千6百万円及び繰延税金資産の増加6千5百万円の増加要因と、機械装置及び運搬具の減少1億2千8百万円の減少要因によるものであります。 なお、流動資産のその他の増加2億1千2百万円の主な内訳は、前渡金の増加6千6百万円及び前払費用の増加6千5百万円の増加要因によるものであります。 また、投資その他の資産のその他の増加1億3千4百万円の主な内訳は、長期前払費用の増加1億8百万円の増加要因によるものであります。 また、有形固定資産のその他の増加6千6百万円の主な内訳は、工具器具備品の増加8千4百万円の増加要因によるものであります。 (負債) 負債合計は前連結会計年度末比23億5千5百万円増加し、88億8千4百万円となりました。 主な内訳は、繰延税金負債の増加14億7千5百万円、未払法人税等の増加3億9千9百万円、買掛金の増加2億7百万円、未払金の増加1億8千6百万円及び流動負債のその他の増加1億7千7百万円の増加要因によるものであります。 なお、流動負債のその他の増加1億7千7百万円の主な内訳は、前受金の増加1億3千2百万円の増加要因によるものであります。 (純資産) 純資産合計は前連結会計年度末比57億3千万円増加し、730億9千万円となりました。 主な内訳は、親会社株主に帰属する当期純利益による増加26億6千5百万円、その他有価証券評価差額金の増加18億6千5百万円、退職給付に係る調整累計額の増加12億8千6百万円及び為替換算調整勘定の増加11億4百万円の増加要因と、剰余金の配当による減少11億9千1百万円の減少要因によるものであります。 以上の結果、自己資本比率は91.2%から89.2%に低下いたしました。 ③キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ17億5千9百万円減少し、225億8千8百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動により増加したキャッシュ・フローは、26億9千8百万円(前年同期は25億1千3百万円の増加)となりました。主な増加要因は、税金等調整前当期純利益33億7千2百万円、減価償却費の計上9億5千9百万円、訴訟和解金4億円及び仕入債務の増加2億2百万円、一方で主な減少要因は、売上債権の増加8億5千3百万円、受取利息及び受取配当金4億1千5百万円、訴訟和解金の支払額4億円、法人税等の支払額3億7千7百万円及び為替差益2億5千4百万円であります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動により減少したキャッシュ・フローは、35億6千7百万円(前年同期は26億6千9百万円の減少)となりました。主な減少要因は、預入期間3ヶ月超定期預金の増加17億9千1百万円、有形固定資産の取得による支出12億5千8百万円、投資有価証券の取得による支出8億3千9百万円及び投資活動その他による減少1億7千7百万円、一方で主な増加要因は、利息及び配当金の受取額4億9百万円及び有価証券の売却及び償還による収入1億円であります。 なお、投資活動その他による減少1億7千7百万円の主な内訳は、長期前払費用の増加1億8千5百万円の減少要因によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動により減少したキャッシュ・フローは、11億9千2百万円(前年同期は13億9千3百万円の減少)となりました。主な内訳は、配当金の支払額11億9千1百万円であります。 ④生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社グループの生産は全て日本セグメントにおいて行っており、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自  2025年4月1日 至  2026年3月31日)   前年同期比(%) 日本(百万円)   26,242   91.9 (注)金額は販売価格によっております。 b.商品仕入実績 金額的重要性が乏しいため、記載を省略しております。 c.受注実績 当社グループの製品は、需要予測による見込生産を行っており、原則として受注生産は行っておりません。 d.販売実績 当連結会計年度における報告セグメントごとの販売実績はセグメント情報等をご参照下さい。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末日現在において判断したものであります。 ①経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 (1)経営成績等の状況の概要①経営成績の状況をご参照願います。 なお、当連結会計年度の連結業績目標の達成状況は次のとおりであります。また、2025年11月11日に連結業績予想を下方修正しており、下記に記載の計画は上半期の実績数値に下半期の計画数値を加算したものであります。 当連結会計年度において、北米セグメントでは特に米国の関税政策による物価高騰や政府機関閉鎖の影響が大きく、また南米の過剰在庫の解消に時間を要した事等から業績は大きく悪化いたしました。しかし、日本セグメントでは日本国内向けの陸上業務用無線通信機器が好調に推移し、第4四半期の官公庁案件により製品その他の品目で売上高を伸ばしたことから大きく業績に寄与し、ヨーロッパセグメントでは、EURの為替レートが対予算レートに対し下半期から大幅な円安水準となった事や、アマチュア用無線通信機器の新製品効果により業績に貢献いたしました。これらにより売上高は計画比9億5千9百万円プラス(計画比102.7%)の369億5千9百万円となりました。 利益面では、米国関税政策に対して値引きによる対応を余儀なくされたマイナス要因はありましたが、売上高増加要因や為替レートが下半期から予算レートに対し円安に推移したことによるプラス要因等により営業利益は計画比3億6千3百万円プラス(計画比114.3%)の29億1千3百万円、営業利益率も計画を上回る7.9%となりました。 指標   2026年3月期(計画)   2026年3月期(実績)   2026年3月期(計画比) 売上高(百万円)   36,000   36,959   959(102.7%) 営業利益(百万円)   2,550   2,913   363(114.3%) 営業利益率(%)   7.1%   7.9% ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 a.キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容 (1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況に記載のとおりであります。 b.資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループにおける主な資金需要は、製品製造のための材料費、労務費及び他社と差別化を図るための研究開発費を含む販売費及び一般管理費であり、必要な資金につきましては自己資金により賄う予定であります。また、重要な設備の新設を計画しており、第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画 (1)重要な設備の新設等に記載しております。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表作成にあたって適用した重要な会計方針及び見積りの方法につきましては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

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