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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

アニコム ホールディングス

8715 · Prime · 保険業

ペット保険国内シェアNo.1。全国の動物病院と連携した窓口精算システムを強みに、ペットの健康維持・予防に資するサービスをグループで展開する。

概要

アニコム ホールディングスは、ペット保険を中核事業とする保険持株会社である。子会社のアニコム損害保険が犬・猫など15種の動物向け医療保険を提供し、2009年から17年連続で国内シェア第1位(自社推計)を維持する。2025年3月期の連結売上高は677億円、純利益32億円。グループは保険事業に加え、ペット向けインターネットサービス、動物病院運営、口腔・腸内ケア商材などを展開し、ペットの一生を支える事業ポートフォリオを形成する。

ペット保険事業が収益の9割を占めるグループ構造

連結売上高677億円のうち、約9割をアニコム損害保険の保険引受収益が占める。同社の保有契約件数は2026年3月末時点で139万2,772件に達し、新規契約も年間26万6,231件と前年比8.3%増で伸びる。E/I損害率は62.2%と上昇傾向にあるが、コンバインド・レシオは95.0%と健全な水準を維持する。保険事業の収益力を背景に、グループ全体の営業キャッシュ・フローは安定している。

窓口精算システムが生む競争優位と対応病院7,000超

アニコム損害保険は日本で初めてペット保険に窓口精算システムを導入した。契約者が保険証を提示すれば自己負担分のみを支払う仕組みで、年間約480万件の保険金請求のうち約9割がこのシステム経由となる。これにより振込手数料や郵送費などの事務コストを圧縮し、高い業務効率を実現する。対応病院数は約7,000(国内の動物病院の5割超)に上り、業界最多のネットワークを強みとする。

ペットの一生を支える4つの周辺事業

保険事業に加え、グループは4つの周辺事業を運営する。ペット向けインターネットサービス事業では日本最大級のブリーダーマッチングサイト「みんなのブリーダー」を運営し、保険契約の獲得及びブリーダーサポートに貢献する。動物病院運営事業では2次診療・夜間救急を提供するJARVISどうぶつ医療センターTokyoを2025年10月に開院した。健康イノベーション事業では歯みがきジェル「CRYSTAL JOY」や腸内フローラ改善フードを開発販売する。その他事業には動物病院向けカルテ管理システム「アニコムレセプター」や遺伝子検査サービスなどが含まれる。

データとテクノロジーを活用した予防型モデル

グループは139万頭超の診療データや遺伝子検査データを活用し、疾病の早期発見や予防法の高度化を進める。2018年からは腸内フローラ測定サービス「どうぶつ健活」を保険商品に付帯し、ペットの健康状態に応じた商品設計やリスク管理に役立てている。また、「アニコムレセプター」を通じて動物病院のレセプト業務を効率化し、保険金支払いの不正防止にも寄与する。これらのデータ基盤は、保険事業の収益力向上と周辺事業の拡大を同時に支える。

業界の中での役割はペット保険・ペットヘルスケアグループの持株会社にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
738億円
経常利益
35億円
利益率
4.7%
純利益
22億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01損害保険事業(ペット保険)主力

アニコム損害保険がペット(犬・猫など15種)向けの保険を提供。窓口精算システムにより対応病院数約7,000(国内の5割超)と高い利便性を実現。商品は「どうぶつ健保ふぁみりぃ」など複数ラインアップ。2009年から17年連続国内シェアNo.1(自社推計)。

主な製品・サービス7
どうぶつ健保ふぁみりぃ国内シェア首位
犬・猫など全年齢向け。診療費の50%または70%を支払うペット保険。
どうぶつ健保べいびぃ
満0歳の犬・猫向け。初月は診療費100%補償、その後50%または70%。ペットショップで販売。
どうぶつ健保すまいるべいびぃ
ペットショップが保険契約者となる商品。お迎えから1ヶ月間診療費100%補償。
どうぶつ健保はっぴぃ
生体販売時にペットショップ等で契約する商品。対象は満1歳11ヶ月以下の動物。
どうぶつ健保きずな
保護犬・猫向け譲渡専用商品。契約年齢上限なし。
どうぶつ健保しにあ
満8歳以上の犬・猫専用。入院・手術に特化した補償。健康状態により一般商品への移行可能。
どうぶつ健保ぷち
入院・手術に特化した低価格商品。

02ペット向けインターネットサービス事業準主力

子会社シムネットが運営するブリーダーマッチングサイト「みんなのブリーダー」「みんなの子猫ブリーダー」は日本最大級。ペット保険契約増加やブリーダーサポートに貢献。

主な製品・サービス2
みんなのブリーダー
日本最大のブリーダーマッチングサイト。子犬・子猫の販売情報を掲載。
みんなの子猫ブリーダー
子猫専門のブリーダーマッチングサイト。

03動物病院運営事業準主力

アニコム先進医療研究所が動物病院を運営。予防から1次・2次診療、高度医療(手術支援ロボット導入)を提供。2025年10月には東京に2次診療・夜間救急中心の「JARVISどうぶつ医療センター Tokyo」を開院。

主な製品・サービス1
動物病院運営
自社運営病院にて予防・1次診療・2次診療・夜間救急を提供。

04健康イノベーション事業副次

アニコムパフェが口腔・腸内ケア商材を開発販売。歯周病予防ジェル「CRYSTAL JOY」(内閣総理大臣賞受賞成分配合)、腸内フローラ改善フード「7Days Food」、食事用補助食「CARE PUREE」等。

主な製品・サービス3
CRYSTAL JOY
MA-T™配合の犬猫用歯磨きジェル。無色透明・無味・無臭。
7Days Food
腸内フローラ多様性を高めるための手作り風フード。
CARE PUREE
愛犬・愛猫の食事を美味しく健康にサポートする補助食。

05その他(動物病院支援・保険代理店・遺伝子検査等)副次

動物病院向けカルテ管理システム「アニコムレセプター」の開発販売、ペット関連企業向け保険代理店業務、ペットの遺伝子検査・腸内フローラ測定サービス「どうぶつ健活」、24時間電話相談「アニコム24」、ペットロス支援サイト「アニコムメモリアル」、動物特化人材紹介「アニジョブ」、ブリーディング事業等を展開。

主な製品・サービス3
アニコムレセプター
動物病院向けカルテ管理システム。レセプトデータを保険会社に連携し保険金請求を効率化。
どうぶつ健活
腸内フローラ測定サービス。ペットの健康チェックに活用。
アニコム24
24時間365日のペット健康電話相談サービス。

製品と技術

全年齢向けペット保険「どうぶつ健保ふぁみりぃ」ほか7商品

中核商品「どうぶつ健保ふぁみりぃ」は犬・猫など15種を対象とし、診療費の50%または70%を支払う。子犬・子猫向けの「どうぶつ健保べいびぃ」は初月100%補償が特徴で、ペットショップで販売される。高齢ペット専用の「どうぶつ健保しにあ」は8歳以上の犬・猫向けに入院・手術に特化し、健康状態により一般商品への切替が可能。低価格志向には「どうぶつ健保ぷち」を用意。さらに、ペットショップが契約者となる「すまいるべいびぃ」や保護犬猫向け「きずな」、生体販売時用の「はっぴぃ」をラインアップする。

窓口精算とLINE請求で利便性を高めた保険サービス

アニコム損害保険の最大の特徴は、人が国民健康保険のように使える窓口精算システムである。対応病院で保険証を提示すれば、自己負担分のみの支払いで済む。これにより、少額・高頻度のペット医療に合わせた使いやすさを実現する。2017年5月からはLINEでの保険金請求サービスも開始し、従来の郵送手続きを簡略化した。年間480万件の保険金請求のうち約9割が窓口精算経由で処理され、業務効率の高さが競争優位の源泉となっている。

予防・未病領域を狙う健康イノベーション製品群

子会社アニコム パフェが開発する歯みがきジェル「CRYSTAL JOY」は、内閣総理大臣賞を受賞した成分MA-T™を配合し、無色透明・無味無臭でペットのストレスを軽減する。腸内フローラの多様性を高める「7Days Food」は手作り風フードで、ペットの健康維持を目的とする。食事用補助食「CARE PUREE」は食欲低下時の栄養サポートに用いられる。これらの製品はECや直営動物病院で販売され、保険契約者やブリーダーとの接点を通じて普及を進める。

動物病院向けカルテ管理システム「アニコムレセプター」

アニコム パフェが提供する「アニコムレセプター」は、動物病院の顧客管理、レセプト精算、診療明細書発行を一元的に行うシステムである。導入病院で作成されたレセプトデータはアニコム損害保険に直接送信され、保険金請求が迅速化される。この仕組みは動物病院の業務効率を高めると同時に、保険会社における査定業務の効率化(年間約480万件の請求処理)と不正防止にも寄与する。窓口精算システムと連携し、グループ全体のオペレーションを支える基盤となっている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

保険業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 国内シェア首位どうぶつ健保ふぁみりぃペット保険国内シェアNo.1(2009年~2025年、自社推計)損害保険事業(ペット保険)

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

ペット保険特化の保険会社、売上高成長中

保険業界においてペット保険に特化したユニークなポジション。売上高は約738億円(2026/3期予想)と成長中。同業のかんぽ生命やライフネット生命などとは異なるニッチ市場を開拓。営業利益率は非開示だが、特化型ビジネスモデルにより一定の収益を確保している可能性。

強み

  • ペット保険という特化分野で先行、ブランド認知と専門性の蓄積が強み。
  • 売上高が604億円→738億円と増加、ペット保険需要の拡大を享受。
  • 専門的な引受ノウハウやデータベースにより、新規参入が難しい。
  • ペット飼育数の増加に伴い、潜在的な顧客層が拡大している。

課題

  • ペット保険市場の成長に伴い、他社参入により競争が激化する可能性。
  • ペット保険に特化しているため、ペット関連の規制やトレンド変化の影響を受けやすい。
  • 営業利益率が非開示であり、収益性の評価が困難。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

保険の時価総額近傍。太字がアニコム ホールディングス

時価総額で並べると、掲載8社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
18473SBIホールディングス2.1兆円5.2倍
29435光通信1.7兆円11.4倍
38729ソニーフィナンシャルグループ1.1兆円20.5倍
47181かんぽ生命保険6,315億円11.1倍
57157ライフネット生命保険1,146億円14.3倍
68715アニコム ホールディングス807億円36.1倍
77388FPパートナー542億円31.3倍
88798アドバンスクリエイト44億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(保険)に従っています。

会社の歴史

沿革 21件

ペット共済事務受託から保険事業への転換(2000〜2008年)

2000年7月、東京都豊島区に株式会社ビーエスピー(現アニコム ホールディングス)を設立。当初はanicom(動物健康促進クラブ)のペット共済「どうぶつ健保」の事務を受託する業務からスタートした。2001年7月には幼齢ペット向け共済商品の販売を開始し、2004年に子会社アニコム パフェを設立。2005年1月に社名をアニコム インターナショナルに変更した後、2006年4月には会社分割でペット保険事業の営業基盤を保険準備子会社に委譲。2008年1月、アニコム損害保険が損害保険業を開始し、本格的な保険事業に乗り出した。

改正保険業法対応と上場による資金調達(2006〜2010年)

2006年6月の改正保険業法施行を受け、anicomは特定保険業者の届出を行い、グループは保険業法に準拠した体制へ移行した。2008年6月には持株会社へ移行するためアニコム ホールディングスに商号変更。2009年1月にオンライン加入手続を開始し、同年11月には「家庭どうぶつ白書」の初刊行を開始した。2010年3月、東京証券取引所マザーズに上場。上場により調達した資金は保険事業の拡大やシステム投資に充てられた。

市場第一部への変更と研究・合弁事業の開始(2014〜2017年)

2014年6月、東京証券取引所市場第一部に市場変更し、時価総額と知名度が向上した。同年1月には動物医療の基礎研究と先進医療開発を目的に日本どうぶつ先進医療研究所(現アニコム先進医療研究所)を設立。2015年7月にはコーポレート・ベンチャー・キャピタル事業としてアニコム キャピタルを設立。2016年4月には富士フイルムと共同出資で動物再生医療の合弁会社セルトラスト・アニマル・セラピューティクスを設立。2017年3月には中国市場への足がかりとして香港に合弁会社を設立した。

中核事業の堅調な成長とセグメント再編(2020〜2025年)

2020年代に入り、ペット保険市場の普及率が上昇する一方、競争激化や損害率上昇によりネット型保険の撤退が相次いだ。アニコムグループは窓口精算システムの強みを活かし、他社からの契約移管を含めて保有契約を拡大。2025年3月期の売上高は677億円と過去最高を更新した。同時に、動物病院運営事業と健康イノベーション事業の重要性が高まったため、2026年3月期より報告セグメントを従来の2区分から5区分に変更し、事業構造の変化を開示に反映させた。

年表21件を開く

2000年代

  • 2000年7月創業anicom(動物健康促進クラブ)から「どうぶつ健保」(ペット共済)に係る事務を受託するため、東京都豊島区に「株式会社ビーエスピー」(現当社)を設立(資本金41百万円)
  • 2000年11月anicom(動物健康促進クラブ)が「どうぶつ健保」(ペット共済)募集開始
  • 2001年7月幼齢ペット向け共済商品(アニコム損害保険株式会社の「どうぶつ健保べいびぃ」の原型)の販売開始
  • 2004年12月ペットコミュニティ雑誌の発行及び発送業務を行うため東京都新宿区に100%子会社として「アニコム パフェ株式会社」を設立(資本金10百万円)
  • 2005年1月商号変更「株式会社ビーエスピー」を「アニコム インターナショナル株式会社」に商号変更
  • 2005年2月東京都新宿区に100%子会社として「アニコム フロンティア株式会社」を設立(資本金10百万円)
  • 2006年1月東京都新宿区に保険会社設立準備子会社「アニコム インシュアランス プランニング株式会社」を100%子会社として設立(資本金1,500百万円)
  • 2006年4月会社分割により、ペット保険事業に係る営業基盤を当社からアニコム インシュアランス プランニング株式会社に委譲
  • 2006年6月改正保険業法の施行を受け、anicom(動物健康促進クラブ)が特定保険業者の届出を行う
  • 2007年12月商号変更「アニコム インシュアランス プランニング株式会社」が「アニコム損害保険株式会社」に商号変更
  • 2008年1月アニコム損害保険株式会社が損害保険業を開始
  • 2008年6月商号変更「アニコム インターナショナル株式会社」を「アニコム ホールディングス株式会社」に商号変更
  • 2009年1月アニコム損害保険株式会社においてオンライン加入手続を開始
  • 2009年4月「anicom(動物健康促進クラブ)」が特定保険業の廃業届を関東財務局に提出
  • 2009年11月日本の家庭動物に関するデータ集「家庭どうぶつ白書」を初発刊。以降、毎年刊行。

2010年代

  • 2010年3月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場
  • 2014年1月動物医療分野における基礎研究の推進、先進医療の開発に向けた臨床等を行うため、東京都新宿区に100%子会社として「日本どうぶつ先進医療研究所株式会社(現 アニコム先進医療研究所株式会社)」を設立(資本金75百万円)
  • 2014年6月東京証券取引所市場第一部に市場変更
  • 2015年7月コーポレート・ベンチャー・キャピタル事業を行うため、東京都新宿区に100%子会社として「アニコム キャピタル株式会社」を設立(資本金50百万円)
  • 2016年4月当社49%、富士フイルム株式会社51%出資の動物の再生医療に関する合弁事業として、セルトラスト・アニマル・セラピューティクス株式会社を設立
  • 2017年3月当社49%出資の中国における動物医療に関する合弁事業として、Hong Kong Anicom Company Limited(香港愛你康有限公司)を設立

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    予防型ペット保険の深化とデータ活用

    2000年の創業以来「予防型ペット保険の確立」に注力。加入動物139万頭超、日々1万件以上の診療データを活用し、遺伝的脆弱性をカバーする腸内細菌叢の多様性と口腔内ケアの研究を推進。保険事業の差別化を図る。

  2. 02

    川上から川下への事業拡大とシナジー創出

    保険事業を核に、繁殖・流通支援(川上)、健康維持サービス・ケア商材(川中)、動物医療(川下)へ事業領域を拡大。有機的ポートフォリオを形成し、相互に好影響を与える事業構造を構築。

  3. 03

    データ・テクノロジー基盤の整備と統合ペットヘルス基盤構築

    保険金・診療・カルテ・遺伝子検査データを統合し、疾病早期発見や予防法高度化、診療品質向上に活用。予防ケア「健診×医療×保険」の統合ペットヘルス基盤を構築し、2030年度の第二期創業完了を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,025人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は840万円で、9期前と比べて11.0%平均年齢は42.2歳、平均勤続年数は6.2年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数
2017年3月440
2018年3月466
2019年3月94438.47.0539
2020年3月1,00440.46.5665
2021年3月87541.76.2746
2022年3月1,11242.56.2847
2023年3月71842.07.1890
2024年3月73642.17.2933
2025年3月74342.06.7974
2026年3月84042.26.21,025

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率28.6%
縦線は目安の30%
女性の賃金(男性=100)66.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社6(国内 5 / 海外 1、うち連結子会社 6) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
本社他 — 東京都 新宿区他4,607百万円
損害保険事業
本社他 — 東京都 新宿区他2,103百万円
健康イノベーション事業 その他
本社他 — 千葉県市原市他1,186百万円
健康イノベーション事業 その他
本社 — 東京都新宿区118百万円
その他
本社他 — 宮城県 仙台市宮城野区他28百万円
ペット向けインターネットサービス事業 健康イノベーション事業
ほか1件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    アニコム損害保険株式会社(注)2,3
    東京都 新宿区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社シムネット
    宮城県 仙台市 宮城野区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    アニコム パフェ株式会社
    東京都 新宿区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    アニコム先進医療 研究所株式会社
    東京都 新宿区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社フローエンス
    千葉県 市原市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    香港愛你康有限公司
    中国 香港 · 非連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は738億円経常利益35億円前期と比べると増収減益で、売上が+9.0%、利益が-28.6%。

売上高
+9.0%
738億円
経常利益
-28.6%
35億円
純利益
-31.3%
22億円
利益率
4.7%
前期比 -2.5%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高810億円738億円
純利益33億円22億円
1株あたり配当¥13.5¥13.5

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、経常収益は219億円。前年の2024年1Qと比べると、経常収益は+47.0%。

対象期間経常収益億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q1456
2024年1Q1498
2024年2Q14910
2024年3Q1512
2024年4Q1557
2025年2Q32922
2025年4Q34810
2026年2Q36414
2026年4Q3748
2027年1Q21924

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、経常収益は162億円から738億円へ4.6倍に増えた。経常利益率は4.9%から4.7%になった。経常収益は13期連続で増加。

決算期経常収益億円経常利益億円経常利益率%純利益億円
2013年3月16284.96
動物医療分野における基礎研究の推進、先進医療の開発に向けた臨床等を行うため、東京都新宿区に100%子会社として「日本どうぶつ先進医療研究所株式会社(現 アニコム先進医療研究所株式会社)」を設立(資本金75百万円)
2014年3月18473.84
コーポレート・ベンチャー・キャピタル事業を行うため、東京都新宿区に100%子会社として「アニコム キャピタル株式会社」を設立(資本金50百万円)
2015年3月226135.88
当社49%、富士フイルム株式会社51%出資の動物の再生医療に関する合弁事業として、セルトラスト・アニマル・セラピューティクス株式会社を設立
2016年3月265217.914
当社49%出資の中国における動物医療に関する合弁事業として、Hong Kong Anicom Company Limited(香港愛你康有限公司)を設立
2017年3月290248.316
2018年3月323195.913
2019年3月358236.416
2020年3月415225.315
2021年3月480285.816
2022年3月530326.021
2023年3月565376.523
2024年3月604427.027
2025年3月677497.232
2026年3月738354.722

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。この会社の連結損益計算書には営業利益の段がないため、経常利益を利益として並べています。

利益の構造

2026年3月期

経常収益738億円のうち、経常利益として残るのは35億円4.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は22億円、売上の3.0%にあたる。経常利益率は業種中央値7.9%を下回る水準。

経常収益を100としたときの内訳
  • 費用事業を回すためにかかったお金95.3%703億円
  • 経常利益費用を引いたあとに残った本業の利益4.7%35億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

経常利益率業種比3.1pt
4.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比3.0pt
3.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比0.9pt
7.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが48億円、投資CFが−167億円で、差し引きのフリーCFは−119億円期末の手元現金は91億円

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円現金残高億円
2013年3月15−19113
2014年3月20−21113
2015年3月31−30116
2016年3月2025161
2017年3月3242−1135
2018年3月3430171
2019年3月44−567277
2020年3月42−103−1216
2021年3月42−2152288
2022年3月45−55−1277
2023年3月44−41−2278
2024年3月57−111−13210
2025年3月64−513226
2026年3月48−167−1791

金融業では預金・貸出・有価証券運用の増減が営業CFと投資CFに含まれます。一般事業会社向けのフリーCFの解釈は当てはまらないため掲載していません。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は767億円。このうち返さなくてよい自己資本が289億円で、自己資本比率は37.9%(業種中央値21.7%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月169789146.3
2014年3月1868210444.3
2015年3月2239313041.5
2016年3月25210714542.2
2017年3月28112315843.1
2018年3月31213617643.1
2019年3月42422220252.1
2020年3月45623322350.9
2021年3月55525729846.4
2022年3月58627331346.6
2023年3月61428233245.9
2024年3月66430236245.1
2025年3月72528144438.9
2026年3月76728947837.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
利益剰余金
162億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
478億円
いつか返す必要があるお金

業界内での比較

保険業 14社との比較

同じ保険業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率14社中4位あたり、逆に低いのはROE14社中10位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
7.7%/中央値 8.6%
P25 7.5%P75 10.2%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
/中央値 7.9%
P25 3.7%P75 9.8%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
37.9%/中央値 21.7%
P25 7.1%P75 37.9%
経常収益成長率前期からの売上の伸び
9.0%/中央値 9.0%
P25 -5.7%P75 14.6%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.3%/中央値 3.1%
P25 2.8%P75 4.2%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,077で、1年前と比べて+17.1%過去52週の値幅のなかでは34%の位置にある。

¥1,077-0.3%1ヶ月-10.6%1年+17.1%時価総額807億円
過去52週の値幅
安値¥752高値¥1,710

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)36.1倍
PER (会社予想)24.2倍
PBR2.70倍
配当利回り1.25%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月下旬から下落傾向にあり、8月12日には前日比-8.13%の1,141円と急落しました。1ヶ月前からは-7.24%で、25日移動平均線(1,212円)や75日線(1,275円)を下回り、200日線(1,155円)付近で推移しています。RSIは39.15と弱含みで、上値の重い展開です。出来高は12日に119万株と急増しており、売り圧力が強まっています。52週高値1,710円からは約33%下落しており、中期的な調整局面にあると見られます。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 35/100)

PER 40.4倍は業界平均20.8倍を上回り割高。PBR 3.06倍も業界平均2.23倍より高く、株価は純資産対比でも割高。ROE 7.7%は業界平均水準程度で収益面での優位性は薄い。配当利回り0.74%は業界平均2.16%を下回り株主還元も弱い。保険業特有の安定性はあるが、成長期待が先行しバリュエーションは割高感。

指標この会社業種平均
PER (実績)36.1倍20.2倍
PER (予想)24.2倍
PBR2.70倍2.35倍
ROE7.7%9.2%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

業績は成長継続中だが、2026年3月期は純利益22億円と減益予想。強気派はペット保険市場の拡大と高いシェアを評価。弱気派は競争激化による販売費増加や保険金支払い増加を懸念。

プラスに働く材料7
  • 市場成長

    ペット関連支出増加で保険需要が拡大中。

  • 高いシェア

    ペット保険国内シェアトップクラスでブランド力が強い。

  • 安定した収益

    売上高は毎年増加しており、成長が継続。

  • ペット保険市場拡大で契約数増加基調継続影響

    2026年3月期売上高738億円、前期比+9%成長継続

  • 海外事業展開による収益多角化の期待不定影響

    アジア市場開拓で中長期的な成長ドライバーに

  • 保有率30.2%の外国人投資家による買い支え継続影響

    外国人保有比率高く、安定株主として需給下支え

  • ペット医療費の上昇で保険料引き上げ余地不定影響

    保険料改定で収益改善、損害率低下に寄与

マイナスに働く材料7
  • 競争激化

    新規参入増で販売促進費がかさみ、収益圧迫リスク。

  • 保険金増加

    ペット医療の高度化で支払い増加が見込まれる。

  • 減益予想

    2026年3月期は純利益22億円と前期比31%減。

  • 2026年3月期純利益22億円と減少予想2026年3月期決算発表影響

    前期比-31%減益、収益悪化で株価下落要因

  • 保険金支払い増加で損害率悪化通年影響

    ペット医療費高騰により損害率が70%超へ上昇

  • PER40倍と割高評価、業績悪化で調整リスク継続影響

    PER40倍は同業比割高、利益減少でさらに上昇

  • 競合他社の参入で販売費増加継続影響

    保険販売競争激化で広告費・手数料が収益圧迫

次の決算で確かめる点
契約件数
成長の原動力となる新規獲得状況。
保険金支払率
収益性に直結する重要な指標。
売上高伸び率
市場シェアの維持向上を測る。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり13.5で、前期から+5.9%いまの株価に対する利回りは1.25%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥13.5
1株あたり
配当利回り
1.25%
いまの株価に対して
配当性向
34.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月165.0
2018年3月10.049.3
2019年3月10.0104.6
2020年3月10.0313.9
2021年3月10.0
2022年3月3100.0
2023年3月460.028.1
2024年3月637.510.1
2025年3月954.571.6
2026年3月95.934.6

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥13.5

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ6,375人。区分でいちばん多いのは個人・その他32.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が36.3%を占め、残る63.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他14.915.618.119.519.632.5
外国法人41.535.429.935.528.230.2
金融機関31.536.739.433.935.227.4
事業法人10.910.911.38.613.38.8
自己株式0.00.00.02.00.01.7
証券会社1.21.41.32.43.60.9
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)13.39
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)10.21
03UHPartners2投資事業有限責任組合7.48
04KOMORIアセットマネジメント株式会社6.25
05UHPartners3投資事業有限責任組合5.43
06光通信KK投資事業有限責任組合3.69
07CACEIS BANK,LUXEMBOURG BRANCH / AIF CLIENTS ASSETS(常任代理人 香港上海銀行東京支店)3.22
08THE BANK OF NEW YORK - JASDECTREATY ACCOUNT(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)2.98
09ST.JAMES'S PLACE JAPAN UNIT TRUST(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)2.38
10STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)2.33

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-05-14
    光通信株式会社
    新規の大量保有報告
    4.90%
    +0.02pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−22%、1株純資産は14期で−13%。直近期のROEは7.7%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月384558.627.4
2014年3月264755.632.6
2015年3月475209.544.8
2016年3月7859314.139.513.8
2017年3月2216913.727.165.0
2018年3月1818610.360.649.3
2019年3月212739.135.4104.6
2020年3月192876.748.8313.9
2021年3月203166.555.1
2022年3月263368.025.1
2023年3月283478.218.128.1
2024年3月343759.417.010.1
2025年3月4237711.212.771.6
2026年3月303957.746.234.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

20名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は20名。2026/3期の役員報酬は総額207百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約9倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
小森伸昭代表取締役 社長執行役員576,353,200
百瀬由美子代表取締役 副社長執行役員58857,200
田中栄一取締役72
尚山勝男取締役71
武見浩充取締役73
デイビッド・G・リット取締役632,000
須田一夫常勤監査役7710,600
花岡慎監査役5714,200
伊藤公一監査役564,000
青山慶二監査役77
岸本有巨監査役533,000
野田真吾専務執行役員
残りの役員8名を開く
氏名役職年齢保有株数
髙橋祐幸常務執行役員
河野寛貴執行役員
永井真樹子執行役員
田村勝利執行役員
大和田征矢取締役5220,000
勝屋敏彦取締役60
林史朗取締役49
竹内幹郎執行役員

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)214614673
社外取締役425256
監査役2202010
社外監査役416164

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容8,536字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 アニコムグループは、保険持株会社である当社、アニコム損害保険株式会社をはじめとした連結子会社5社により構成されています。 当社は、経営管理及びそれに附帯する業務を行う持株会社として、各連結子会社の経営状況を把握し、グループのリスク管理及び、コンプライアンスの強化に努めるとともに、グループとしての事業戦略の策定及び、グループ間におけるシナジー発揮の促進等を業とし、経営管理料を収受しています。 なお、当社は、特定上場会社等に該当しており、これによりインサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとしています。事業の系統図は以下のとおりです。 当社グループは、中核事業となる「(1)損害保険事業」、「(2)ペット向けインターネットサービス事業」、「(3)動物病院運営事業」、「(4)健康イノベーション事業」、「(5)その他の事業 ①動物病院支援事業 ②保険代理店事業 ③遺伝子検査等事業 ④その他事業」を行っており、各事業の内容は以下のとおりです。 なお、当連結会計年度より、報告セグメントの区分を変更しております。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」をご参照ください。 (1) 損害保険事業 アニコム損害保険株式会社のペット保険は、契約者が保険契約に基づく保険料を支払い、保険契約期間中に対象となるペット(犬、猫、その他(鳥、うさぎ、フェレット、モモンガ、リス、ハムスター、ネズミ、モルモット、ハリネズミ、カメ、トカゲ、チンチラ、ヘビ)の15種)が病気やケガで診療を受けたとき、その診療費に対し、約款に基づき保険金を支払うものです。なお、アニコム損害保険株式会社の保有契約件数は1,392,772件となっており、取扱商品は以下のとおりです。 商品   対象動物   窓口精算   通院   入院   手術   概要 〇   〇   〇   〇   ご家庭等で飼養されている所定年齢以下の指定の動物種を対象にしています。(犬、猫、鳥、うさぎ、フェレット以外につきましては、継続契約のみをご契約対象としています)保険期間は1年、保険の対象となる診療費の50%・70%を支払限度の範囲内でお支払いします。 〇   〇   〇   〇   満0歳の犬、猫をご購入されると同時にペットショップ等の動物取扱業者でご契約いただける商品です。保険期間は1年、診療費につきましては、保険期間の初日から1ヶ月は保険の対象となる診療費の100%を、その後の11ヶ月はご契約のプランにより、50%・70%をお支払いします。これは、どうぶつが生後間もない時期は、病気等にかかりやすいことに対応したものです。 〇   〇   〇   〇   ・どうぶつ健保すまいるべいびぃ満0歳の犬、猫のお引渡日から1ヶ月に限り保険の対象となる診療費の100%をお支払いする商品です。ペットショップ等の動物取扱業者が保険を付保して販売することで、お客様がより安心してご家族としてお迎えいただけるように開発した商品です。 ・どうぶつ健保すまいるふぁみりぃ「どうぶつ健保すまいるべいびぃ」の責任期間(1ヶ月)終了時にあわせて、ご契約いただける商品です。 〇   〇   〇   〇   満1歳11ヶ月以下の指定の動物種をご購入されると同時にペットショップ等の動物取扱業者でご契約いただける商品です。 〇   〇   〇   〇   保護犬・猫などを対象に、お迎えと同時に譲渡団体等の動物取扱業者でご契約いただける譲渡専用の商品です。契約年齢の上限はありません。保険期間は1年、診療費につきましては、保険期間の初日からご契約のプランにより、50%・70%をお支払いします。 ×   ×   〇   〇   入院と手術の補償に特化した商品で、保険料を安価に設定しています。保険期間は1年、保険の対象となる診療費の70%を支払限度の範囲内でお支払いします。 〇   ×   〇   〇   従来商品では新規でご契約いただけなかった、満8歳以上(上限なし)の犬・猫専用の商品です。入院と手術の補償に特化した商品です。付帯サービスの「どうぶつ健活」の結果が良好であれば「どうぶつ健保ふぁみりぃ」へ移行することもできます。保険期間は1年、保険の対象となる診療費の50%・70%を支払限度の範囲内でお支払いします。 ■その他主な特約 ペット賠償責任保険 ご契約いただいたどうぶつが、他人または他人の物に咬み付いたり、引っかいたりすること等によって、他人に損害を与え、飼い主様に法律上の賠償責任が生じた場合に、保険金をお支払いする特約です。 所定の特約保険料を支払うことにより、「どうぶつ健保ふぁみりぃ」「どうぶつ健保べいびぃ」「どうぶつ健保すまいるふぁみりぃ」「どうぶつ健保はっぴぃ」「どうぶつ健保きずな」「どうぶつ健保しにあ」の商品に付帯することができます。 (注) 1  「どうぶつ健保ふぁみりぃ」「どうぶつ健保すまいるふぁみりぃ」「どうぶつ健保はっぴぃ」「どうぶつ健保きずな」の保険金支払限度額は、通院・入院は1日につき10,000円(50%プラン)、14,000円(70%プラン)とし、手術は1回につき100,000円(50%プラン)、140,000円(70%プラン)を限度としています。なお、通院・入院の限度日数は年間20日まで、手術の限度回数は年間2回までとなっています。 2 「どうぶつ健保べいびぃ」の保険金支払限度額は、通院・入院は1日につき20,000円、手術は1回につき200,000円までです。なお、通院・入院の限度日数は年間20日まで、手術の限度回数は年間2回までとなっています。 3 「どうぶつ健保すまいるべいびぃ」の保険金支払限度額は、通院・入院は1日につき20,000円、手術は1回につき200,000円までです。なお、通院・入院の限度日数は月間20日まで、手術の限度回数は月間2回までとなっています。 4 「どうぶつ健保しにあ」の保険金支払限度額は、入院は1日につき10,000円(50%プラン)、14,000円(70%プラン)とし、手術は1回につき100,000円(50%プラン)、140,000円(70%プラン)を限度としています。なお、入院の限度日数は年間20日まで、手術の限度回数は年間2回までとなっています。 5 「どうぶつ健保ぷち」の保険金支払限度額は、入院は1日につき14,000円とし、手術は1回につき500,000円を限度としています。 6  保険料は動物の種別(犬、猫、鳥、うさぎ、フェレット、モモンガ、リス、ハムスター、ネズミ、モルモット、ハリネズミ、カメ、トカゲ、チンチラ、ヘビ)と年齢によって異なります。犬の場合のみ、品種に応じて5クラスに分類しており、それぞれ異なる保険料設定としています。なお、支払割合(50%・70%)は契約者が選択可能であり、その支払割合に応じて保険料を設定しています。 <商品の改定及び開発の状況> 年月   概要 2008年4月    ペット保険「どうぶつ健保ふぁみりぃ」「どうぶつ健保べいびぃ」「どうぶつ健保すまいる」の引受開始 2010年10月   以下の商品改定を実施 ①入・通院限度日数を無制限に②支払割合90%・70%プランの新設 2012年7月   支払割合90%プランの取扱いを停止 2014年11月   以下の商品改定を実施①入・通院限度日数ありプランの新設(無制限プランの新規契約の取扱いを停止) ②鳥・うさぎ・フェレットの新規引受を停止(「どうぶつ健保ふぁみりぃ」) ③健康割増引制度の導入 2015年2月   「どうぶつ健保はっぴぃ」の引受開始 2016年11月   「どうぶつ健保はっぴぃ」のご契約対象どうぶつに「モモンガ、リス、ハムスター、ネズミ、モルモット、ハリネズミ、カメ、トカゲ」を追加 2017年9月   鳥・うさぎ・フェレットの新規引受を再開(「どうぶつ健保ふぁみりぃ」) 2017年11月   「どうぶつ健保ぷち」の引受開始 2018年12月   以下の商品改定を実施①腸内フローラ測定サービス「どうぶつ健活(けんかつ)」の付帯開始(「どうぶつ健保ぷち」は付帯対象外)②被保険者の範囲を拡大 2019年3月   「どうぶつ健保はっぴぃ」のご契約対象どうぶつに「チンチラ、ヘビ」を追加 2019年11月   「どうぶつ健保しにあ」の引受開始 2020年11月   「どうぶつ健保きずな」の販売開始 (2) ペット向けインターネットサービス事業 株式会社シムネットにおいて、ブリーダーとのマッチングサイトや譲渡などの里親マッチングサイトの運営等のペット向けインターネットサービス事業を行っています。 同社が運営する「みんなのブリーダー」「みんなの子猫ブリーダー」は日本最大のブリーダーマッチングサイトであり、このプラットフォームを活用することで、当社グループの中核事業である損害保険事業のペット保険契約件数の増加に向けた効果的・効率的な施策につなげるとともに、ブリーダーサポートサービスの拡大につなげています。 (3) 動物病院運営事業 アニコム先進医療研究所株式会社において、どうぶつ医療分野における基礎研究の推進、科学的根拠に基づく診療方法の確立及び、予防・先進医療の開発に向けた研究・臨床・開発等を行うとともに、地域獣医療のサポートとしての病院承継を行っております。同社では、自ら動物病院を運営し、予防から1次・2次診療を展開しております。 2025年10月に開院したJARVISどうぶつ医療センター Tokyoについては、2次診療・夜間救急を中心とした高度動物医療を提供し、症例蓄積やグループ連携を通じて、予防から高度医療までを支える成長拠点を目指しています。 (4) 健康イノベーション事業 主にアニコム パフェ株式会社において、各検査をキーにした口腔・腸内ケア商材の開発及び販売を行っております。同社では、歯周病予防のためにMA-T™を利用した歯みがきジェル「CRYSTAL JOY」や、腸内フローラの多様性を高める「7Days Food」、愛犬・愛猫の食事を美味しく健康にサポートする「CARE PUREE」の販売を開始するとともに販路の開拓を進め、日々の口腔・腸内ケアによって病気の予防を目指しています。 (5) その他事業 ① 動物病院支援事業 アニコム パフェ株式会社において、動物病院経営に必要となる顧客管理、レセプト精算、診療明細書の発行等の機能を有している動物病院カルテ管理システム「アニコムレセプター」の開発、販売及び保守業務等を行っています。 「アニコムレセプター」を導入した動物病院では、顧客へ診療費の明細書を作成すると同時にアニコム損害保険株式会社への保険金請求(レセプト請求)用のデータが作成されます。同社に当該データを送付すると、調査後に保険金の支払いが実行される仕組みであり、これは動物病院の作業効率を高めるとともに、同社における保険金支払い業務の効率化に貢献しています。また、不正請求や計算ミスを未然に防止することも可能となることから、ペット保険に係る健全な業務体制構築の一助となっています。 ② 保険代理店事業 アニコム パフェ株式会社において、ペット関連の取引先企業等に対して損害保険及び生命保険の募集・販売を行っています。 ③ 遺伝子検査等事業 アニコム パフェ株式会社において、親と子の遺伝子検査を通じてペットが生まれてくる際の遺伝病を避けるべく、ペットショップ及びブリーダー向けに遺伝子検査の販売を行っております。加えて、どうぶつの健康チェックを目的とした腸内フローラ測定サービス(どうぶつ健活)の販売等を行っております。 ④ その他事業 上記のほかに、アニコム パフェ株式会社において、ペットの健康に関する24時間365日の電話相談サービス「アニコム24」の提供、ペットを失った悲しみ(ペットロス)を支えるWEBサイト「アニコム メモリアル」の運営、動物関係者に特化した人材紹介サイト「アニジョブ」の運営等を行っており、株式会社フローエンスにおいては、環境エンリッチメントに配慮した犬・猫のブリーディング事業を行っています。 [アニコムグループの事業と強み] アニコムグループは、2000年7月に創業し、当社グループの主たる事業であるペット保険事業では、2009年から2025年までの17年間連続で国内シェアNo.1(※)となっています。そうした当社グループの強みは、大きく以下の4つがあると考えています。 (※)ペット保険会社各社のディスクロージャー誌及び決算公告等から当社が推計したもの ・アニコムグループの事業と強み ① 対応病院数業界トップの(※)「窓口精算システム」 ・アニコムグループの事業と強み ② 全国をカバーする営業力と、豊富な販売チャネル ・アニコムグループの事業と強み ③ 人材の多様性 ・アニコムグループの事業と強み ④ シナジー創出の追求 (※)2026年3月時点 当社調べ アニコムグループの事業と強み ① 対応病院数業界トップの「窓口精算システム」 アニコム損害保険株式会社では、人の国民健康保険と同様、窓口で保険証を提示すれば、自己負担分を支払うだけで済む保険の仕組み「窓口精算システム」を日本で初めて構築しました。このシステムは、少額かつ高頻度に利用されるペット医療の特性に合わせ、保険の使いやすさを重視したビジネスモデルであり、アニコム損害保険株式会社の最大の強みだと考えています。例えば、契約者が郵送で保険会社に請求する従来型のビジネスモデルでは、1件ごとに振込手数料、郵送費、査定等の事務コストがかかりますが、この「窓口精算システム」により、これらのコストを大幅に圧縮することができています。アニコム損害保険株式会社には、年間約480万件の保険金の請求が行われていますが、そのうち約9割が、この「窓口精算システム」による請求となっており、高い業務効率を達成しています。現在、この窓口精算ができる「アニコム対応病院」は約7,000病院(全国の病院の5割以上)を超え、その数は他社と圧倒的な差があります。 また、2017年5月からは業界初の試みとして、コミュニケーションアプリ「LINE」での保険金請求サービスを開始しています。これまで保険契約者に必要であった書類の記入や郵送の手間を省き、早く簡単に保険金請求ができるようになっています。 アニコムグループの事業と強み ② 全国をカバーする営業力と、豊富な販売チャネル [01 NB(New Born)チャネル] アニコム損害保険株式会社の最大のチャネルは、ペットショップの新生児を対象とした「NB(New Born)チャネル」です。国内の主要なペットショップやブリーダーと代理店契約を締結し(1,352社と代理店契約締結。店舗数は5,122店舗)、生体販売時にペット保険を販売しています。こうしたペットショップ代理店では、アニコム損害保険株式会社の主力商品のひとつである「どうぶつ健保べいびぃ(ペットショップで販売される0歳の犬・猫を契約対象とするペット保険)」を販売しており、お客様がペットの購入と同時に保険を申込むことで、ペットショップの店 頭から自宅にペットを連れて帰る、その瞬間から補償が開始されることになります。アニコム損害保険株式会社では、現在、ペットショップに加えて、猫の譲渡会やブリーダーからの直販のチャネルの開拓も進めており、さまざまなペットとの「出会いの場面」における保険販売に注力していきたいと考えています。 [02 一般チャネル] Web(当社直販・Web代理店)や銀行窓口などの金融機関の窓口で販売するチャネルです。主に、既に飼育されている全年齢の犬や猫などが対象であり、豊富なマーケットが特徴です。NBチャネルに比べ加入時の年齢が高いことから、損害率への影響を考慮しながら戦略的なマーケティングを行いつつ、拡大させており、注力しているチャネルです。 アニコムグループの事業と強み ③ 人材の多様性 当社グループには、獣医師資格を持つアニコムファミリーが121名在籍し、日本で最も獣医師が集まる企業の一つです。この専門家集団の利点を活かし、他社には真似できない保険引受体制や査定体制の質の向上を図っています。また、疾患統計の抽出・分析、遺伝子や腸内細菌等の研究、論文や学会での発表、専門誌への執筆、獣医師向けセミナーの実施など、専門性を活かして獣医療業界の発展にも寄与しています。獣医師の他にも、当社グループには、農学/理学/薬学/歯学博士、弁護士、公認会計士、アクチュアリー(保険数理士)、弁理士、データサイエンティストやデザイナーなど、多種多様な専門家が働いており、これらの人材が当社グループの戦力の源泉となっています。 アニコムグループの事業と強み ④ シナジー創出の追求 2000年の会社設立時から予防型保険の確立を理念として掲げ、「予防」をキーワードとした各種取組みや研究開発を通じて、社会課題の解決に資することを経営のミッションとしています。四半世紀の保険事業で得られたデータベースをもとに、グループ内に限らずペット業界全般、さらに業界をも超えるシナジーを創出することを目指しています。具体的に以下の事業からシナジー創出を追求していきます。 ①データ分析力 保有する犬90万頭、猫30万頭のビッグデータから、がんを含む様々な病気や若齢発症の原因を特定し、適切な対策を講じることで更なる予防を実現していくことを目指しています。 ②高度先進医療 ロボット手術を含む最先端の高度獣医療を提供する動物病院においては、整形外科、脳外科のほか、歯科、消化器内科などあらゆる分野のスペシャリストがどうぶつの診療にあたっています。また、リバーフィールド社製の手術支援ロボットSaroa(サロア)を導入することで、繊細かつ高度な技術が研ぎ澄まされている日本の外科獣医療水準の更なる高度化に貢献し、日本のみならず世界の獣医療発展を促進していきます。 ③新商品の開発 口腔ケア商材である「CRYSTAL JOY」は、内閣総理大臣賞を受賞したMA-T™が配合され、適切なオーラルケアができているか確認できるよう香りや味でごまかさない「無色透明・無味・無臭」が特徴のどうぶつ用の歯磨きジェルです。また、多様な食材を使用し毎日手軽に続けられる「7Days Food」は、腸内フローラの多様性や腸内環境を高めるためのヒューマングレードな手作りフードです。これらの商材からどうぶつの健康促進だけでなく健康寿命延伸の実現といった企業価値向上も目指していきます。 ④他社企業との連携 ペットとの暮らしをより豊かなものにするためには、幅広い視点が必要と考え、ペット産業に関わらず、住宅・防災・製薬等、様々な企業と提携しています。 [事業系統図] 当社は持株会社として各連結子会社の経営管理を行い、経営管理料を収受しています。なお、各連結子会社との系統図は事業の内容の冒頭に記載のとおりです。 [保険募集・保険金支払体制] アニコム損害保険株式会社における保険募集・保険金支払体制の概要は以下のとおりです。 ①保険募集体制 NBチャネルでは、ペットショップ代理店において、「どうぶつ健保ふぁみりぃ」「どうぶつ健保べいびぃ」「どうぶつ健保すまいるべいびぃ」「どうぶつ健保すまいるふぁみりぃ」「どうぶつ健保はっぴぃ」「どうぶつ健保ぷち」の6種のペット保険商品を取り扱っています。これらの商品は、アニコム損害保険株式会社とペット保険契約者との契約となりますが、「どうぶつ健保すまいるべいびぃ」は、同社とペットショップとの契約となり、同契約を締結したペットショップで販売された0歳の犬・猫が、ペット保険の補償対象になります。 ②保険金支払体制 1 契約者がアニコム損害保険株式会社の対応動物病院にて診療を受けた場合は、対応動物病院の会計窓口で保険金相当分を差し引いた金額のみをお支払いいただき保険金請求手続きは完了します。 2 契約者がアニコム損害保険株式会社の対応動物病院ではない、未対応の動物病院にて診療を受けた場合は、一旦窓口で診療費の全額を支払い、別途アニコム損害保険株式会社へ請求を行うことで、後日保険金が支払われます。 3 「どうぶつ健保べいびぃ」及び「どうぶつ健保すまいるべいびぃ」では、保険契約後の1ヶ月間は、補償対象となる診療費の100%が補償されます。
経営方針・対処すべき課題3,670字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、本有価証券報告書提出日現在において判断したものであり、その達成等を保証するものではありません。 (1) 会社経営の基本方針 アニコムグループは、社名に掲げた「ani(命)+communication(相互理解)=∞(無限大)」を企業活動の根源にすえています。これは、命のあるものすべてがお互いに理解し、尊重し合い、ともに一つの目的に向かって力を合わせることで、これまで不可能と思われていたことが可能になると考えているからです。 こうした考えのもと、私たちアニコムでは、ペット保険事業を柱に、この無限大の価値創造力を活かし、世界中に「ありがとう」を拡大することを、グループの経営理念として掲げています。 (2) アニコムグループの理念体系 <中長期的な経営戦略> 近年、日本の15歳未満の人口は減少を続けており、約1,300万人である一方、犬猫の飼育頭数はそれを上回る約1,600万頭と推計されており、ペット業界の市場規模も2024年には1兆9,108億円注)へと伸長しています。 また、コロナ禍やロシアによるウクライナ侵攻等を経て人々の不安や孤独が高まる中、人々の不安や孤独を癒す存在としてペットの需要はますます高まっています。その結果、保険市場においてペット保険がとりわけ注目されるようになり、主要な保険会社による参入が相次ぐこととなりました。 当社グループは、それぞれの命が持つ個性の違いを互いに尊重しあい、分業協力することで、世界中に「ありがとう」を拡大することを経営理念としています。その実現のため、2000年の創業以来「予防型ペット保険の確立」に注力してまいりました。生まれながらに遺伝的脆弱性を抱えるペットの健康のためには、後天的なケアが重要です。当社グループでは、加入動物139万頭超、日々1万件以上の診療情報による膨大なデータを活用し、病気のリスクを高める要因の特定や発症確率の解明を進めています。その分析結果から、遺伝的脆弱性をカバーするキーとなるのが、腸内細菌叢の多様性と口腔内ケアであると考え、更に研究を重ねております。また、当社グループの事業領域も、引き続き保険事業を中心としつつ、川上の「適正な繁殖・流通支援及びどうぶつと家族とのマッチングサポート」、川中の「予防・未病領域を含む健康維持サービス及び各種ケア商材の提供」、川下の「一次診療から高度医療までを含む動物医療の提供」等へと拡大しており、これまで当社グループを率いてきた保険事業にも好影響を与えあう有機的ポートフォリオを形成するに至りました。 注)出所:株式会社矢野経済研究所「2025年版 ペットビジネスマーケティング総覧」 <ペット保険事業とその他の事業のシナジー> (川上から川中の施策) 当社グループでは、ペット保険事業で培ってきたデータ、動物医療ネットワーク、遺伝子解析技術等を活用し、どうぶつが家族に迎えられる前の段階から、健康で幸せな一生を支えるための取り組みを進めています。 ブリーディングサポート領域においては、適正な繁殖・流通、どうぶつの健康管理、ブリーダーの業務支援を目的として、繁殖サポート技術の確立、往診サポート対象地域の拡大、生体引き渡しセンター「こうのとりセンター」の展開、マッチングサービスの拡充、優良ブリーダーとの協業、動物愛護法の遵守態勢強化等を進めています。これらの取り組みは、単にブリーダーの事業活動を支援するものではなく、どうぶつの健康状態や飼育環境に関する情報を、家族に迎えられる前の段階から適切に把握し、将来の疾病予防や適正飼育につなげていくための基盤づくりと位置づけています。 (川中から川下の施策) 当社グループでは、どうぶつが家族に迎えられた後も、日常の健康維持から高度医療までを一貫して支える体制の構築を進めています。 アニコム パフェ株式会社が展開する健康イノベーション事業では、歯周病予防を目的とした歯みがきジェル「CRYSTAL JOY」、腸内フローラの多様性向上を目指すフード、愛犬・愛猫の食事を美味しく健康的にサポートするケア商品等を提供しています。直営動物病院やEC等を通じた販売に加え、今後は保険契約者、動物病院、ブリーダー等との接点を活用し、予防・未病領域における商品・サービスの拡充を進めていきます。 動物病院運営事業については、アニコム先進医療研究所株式会社を中心に、一次診療、予防診療、再生医療、高度医療までを支えるグループ内医療ネットワークの拡充を進めています。特に、JARVISどうぶつ医療センター Tokyoについては、二次診療・夜間救急を中心とした高度動物医療を提供し、症例蓄積やグループ連携を通じて、予防から高度医療までを支える成長拠点として展開してまいります。 さらに、当社グループの強みである保険金データ、診療データ、カルテデータ、遺伝子検査データ等を活用し、疾病の早期発見、予防法の高度化、診療品質の向上を目指しています。今後もデータ・テクノロジーを活用したペット業界の基盤整備を進めてまいります。 (3) 経営環境及び対処すべき課題 <経営環境等> 2025年度のペット業界全般は、新規飼育頭数が前年比約2万頭減の約78万頭となりました。一方、ペットの家族化の進展により健康管理を意識する飼い主が増えたことなどから、国内のペット保険市場の普及率は23.8%にまで伸長しています。 [犬・猫の飼育頭数の推移及びペット保険の市場規模] その他、2025年度はペットの長寿化や動物医療の高度化、インフレによる医療費上昇が続き、ペット保険への関心が更に高まる一方、競争激化や損害率上昇により、ネット型保険を中心に事業撤退が相次ぎ、合従連衡が進行しました。当社グループは、そのような環境変化も踏まえつつ、これまで培ってきたグループ全体のリソース全てを用いて、ペット保険事業の経営効率向上、ひいてはペット業界全体の経営効率向上を目指していきたいと考えています。 <中期経営計画2025-2027> 当社グループでは、2030年度の第二期創業期完了を見据えた経営ビジョン実現に向け、2025年5月に「中期経営計画2025-2027」を策定いたしました。2025年から2027年までの3年間については、同ビジョン実現に向けた基盤を構築する第2フェーズと位置付け、保険会社の予防サービスの深化(差別化)、及び予防ケア「健診×医療×保険」の統合ペットヘルス基盤の構築を通じて、どうぶつ業界における川上から川下までを発展的に繋ぐインフラプレーヤーとして無限大の価値を社会に提供するとともに、当社グループの着実な利益成長と資本効率の向上を進めるフェーズとし、主要経営数値目標と主要KPI目標を重要な経営上の指標としています。その初年度である2025年度の実績は次のとおりです。 アニコム損害保険株式会社の新規の保険契約件数は26.6万件(前期比8.3%増)、保有契約件数は139.2万件(前期末比8.1%増)と堅調な伸長を継続しました。また、機動的な資産運用により資産運用収益が増加し、保険以外のシナジー創出事業などによって、その他経常収益も増加しました。当社グループ全体としては、保険事業を中心に堅調に伸長したことで、最終的な当社グループの経常収益は過去最高の738.4億円となり、経常利益は35.4億円となりました。 配当性向については30.2%となり、中期経営計画の目標である30%水準に到達しております。 規制当局により、保険の健全性に係る新たな資本規制(ESR及びリスク係数等)の導入が決定されたことから、今後新たに創出されるリスク量を勘案しながら目標値の再設定を行うと同時に、引き続き保険金の削減や損害率の低減に努め、ペット保険事業等の強化に取り組んでいきたいと考えています。 2026年度は、「中期経営計画2025-2027」の2年目として、目標達成に向けて策定した重点施策を引き続き着実に実行し、どうぶつの一生を豊かで健康にするための「入って健康になる保険」の実現に向けて、強みの「ペット保険事業」注1)と、どうぶつのライフステージに寄り添った「シナジー創出事業の拡大」 注2)の両輪で、社会的価値と経済的価値の両立を目指していきます。 注1)予防型保険「アニコム」の独自性を追求した差別化、窓口精算システムによる高い顧客利便性と業務効率、 全国をカバーする営業力と多様な販売チャネル、豊富なデータの解析による新たな健康延伸サービス等の価値創出 多様な専門人材の積極的な登用 等 注2)口腔ケア・腸内ケア商材を中心とした健康イノベーション事業の拡大、マッチングサイト及びブリーディングサポート事業の拡大、手術支援ロボットを活用した高度先進医療の実用化と拡大 [重点施策]
事業等のリスク4,817字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が当社グループの財務状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に重大な影響を及ぼす可能性があると認識している「主要なリスク」等は、下記(2)のとおりです。これらのリスクを含む当社のリスクの管理強化のため、取締役会はリスク管理部を設置しグループ全体としてのリスク管理の推進を行っています。定性リスク/定量リスクの管理として、下記(3)のとおりリスク管理を推進しています。また、当社は、当社グループ各社が直面するリスクや、当グループ体制特有のリスクに見合った十分な自己資本等を確保し、効率性・健全性・持続性を確保した企業成長を具現化するために、下記(1)のとおり、ERM(統合的リスク管理)を推進しています。 なお、文中における将来に関する事項は、本有価証券報告書提出日現在において判断しています。 (1) ERMの推進 事業を進めるにあたり、リスクが存在することは必須です。そのリスクを「避ける」のではなく、リスクを直視し極力漏れなく洗い出し、期待収益等と比較・評価をする。そして、リスクをコントロールしながら収益を拡大させていくことが必要と考えています。 当社グループでは、安定的な事業成長や収益性を確保するために、「グループリスク選好基本方針」を定め、予防型保険の確立に向けたインフラ整備等に向けた中期経営計画を策定・開示しています。この中期経営計画および各年度の経営計画において、将来のペットマーケットなどの変化を前提にペット保険のトップライン・損害率・事業費及び事業投資等の管理を継続的に実施しています。 昨今、ペット保険の競争が激化していますが、当社では、この環境変化をリスクとしてだけ受け止めるのではなく、ペット保険のニーズの顕在化、と捉えて、拡販に向けた取り組みをさらに推進しています。そのうえで、さらなるリスク管理を推進するとともに、グループ間での適切な資本配賦運営を行うことにより自己資本を管理する体制を整えており、これらを適宜モニタリングすることで当社グループにおける自己管理型の統合的リスク管理を適切に行っております。当社グループ各社が直面するリスクや当グループ体制特有のリスクに見合った十分な自己資本等を確保しつつ、効率性・健全性・持続性を確保のバランスを取りながら企業成長を目指すために、ERM※の推進を実施しています。 ※ERM(Enterprise Risk Management:統合的リスク管理) (2) 主要なリスク等 ① 主要なリスク 当社グループの「主要なリスク」は、主たる事業であるペット保険事業がグループ全体の売上の約90%を占めていることを踏まえ、以下のとおり認識しています。 国内のペット業界が衰退するリスク   動物の愛護及び管理に関する法律の改正に伴いペットショップ等が減少しペットの飼育頭数が減少、または、国内の経済環境の変化や人獣共通感染症の発生懸念等によりペットの飼育頭数が減少し、当社のペット保険を中心としたビジネスモデルが成り立たなくなる可能性があります。 ペット保険事業の保険引受が減少するリスク   以前から、少額短期保険業者を中心に、多くの会社がペット保険事業に参入していましたが、大手損害保険会社のペット保険参入や他業種からのペット保険事業への参入、さらにはペット保険を主に取り扱っている損害保険会社の大手生保グループ化など、ペット保険の競争激化がさらに加速しています。これにより、商品内容・サービス・価格等の競争が生じ、当社グループのペット保険契約、委託代理店数の減少、保険料単価の下落による収入保険料が減少する可能性があります。 ペット保険の損害率の上昇リスク   アニコム損保が提供する保険商品は、適正な補償内容及び保険料水準を設定していますが、動物の伝染病の蔓延(動物を発生源とした新型インフルエンザのような伝染病を含みます)による動物の疾病発症率や医療費水準が上昇する可能性があります。また、保有契約のポートフォリオの変化やリスク濃縮等により、適正な保険料水準を確保できない場合や過度にリスクが集積した場合等には、経営の健全性が維持できず、当社グループの財政状態や業績に影響を与える可能性があります。 資産運用リスク   アニコム損保は、株式、債券及び不動産等の多様な資産にリスク分散し、また預貯金等を保有することで流動性を確保しつつ安定的な資産運用を行っています。その上で、金利水準や株価水準等の変動をモニタリングするとともに、運用資産の時価が下落するリスクを適切にコントロールするべく、ロスカットルールなどの各種の対策を講じています。しかしながら、今後、金利水準の上昇や株価の大幅な下落等により、投資資産の評価損の発生や拡大のほか、社債等の発行者が債務を履行できなくなり、その元本及び利息等の支払が滞った場合には、当社グループの業績や財政状態に影響を与える可能性があります。 ② その他のリスク 上記の「主要なリスク」のほか、当社グループの財政状態や業績に影響を与える可能性のあるリスクを以下のとおり認識しています。 (a)事業中断等に関するリスク 当社グループでは、首都直下型地震等の大規模な自然災害や新型インフルエンザの大流行等の不測の事態に備え、事業継続計画の策定をはじめとする危機管理体制を整備しています。こうした危機管理体制を整備することにより、事業中断期間における事業への影響を一定程度に抑え、継続的に事業を継続する体制を整備しています。しかしながら、事業継続が阻害されたり、想定を超える影響が生じた場合には、当社グループの財政状態や業績に影響を与える可能性があります。 (b)情報セキュリティに関するリスク 当社グループは、保険事業における契約者情報をはじめ代理店や動物病院情報等の顧客情報を取り扱っており、これらの情報を、グループ各社において情報管理体制を整備し厳重に管理しています。しかしながら、グループ各社または外部の業務委託先のシステムへの不正アクセスやコンピュータウイルスの感染等により情報漏えい事故が発生した場合には、社会的信用やブランドイメージの低下、発生した損害に対する賠償金の支払い等により、当社グループの業績等に影響を与える可能性があります。 (c)システムリスク 当社グループでは、自然災害、事故、サイバー攻撃等による不正アクセス及び情報システムの開発・運用に関する不備等により、情報システムの停止・誤作動・不正使用が発生するシステムリスクを一定程度に抑え、業務を継続的に運用できる体制を整備しています。しかしながら、過失、事故、サイバー攻撃、システムの新規開発等により重大なシステム障害が発生し、対策が有効に機能せず、システムリスクが顕在化した場合には、情報の流出、システムの誤作動や停止、それらに伴う損害賠償、行政処分やレピュテーションの毀損により、当社グループの財政状態や業績に影響を与える可能性があります。 (d)法的リスク 保険代理店等における保険募集について、日常的な営業活動や監査等をつうじて適切な保険募集管理を推進しておりますが、保険業法およびその他の法令等に抵触することにより、レピュテーションリスクが発現および適切な保険事業の継続が阻害される可能性があります。 また、当社グループの各種事業において、私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律や、動物の愛護及び管理に関する法律などの関連法令等に抵触することにより、レピュテーションリスクが発現および事業の継続が阻害される可能性があります。 (e)のれんの減損にかかるリスク 当社グループは、他の企業または事業を取得した場合、その取得に要した費用(取得原価)が受け入れた資産及び引き受けた負債に配分された純額を上回る場合には、その超過額をのれんとして認識しており、連結貸借対照表上、のれんに計上しております。 当社グループは、毎期のれんの減損損失計上の要否における判定を実施しており、のれんを含む資産グループについて、営業活動による損益が継続して赤字で推移している場合、使用範囲または方法について回収可能価額を著しく低下させる変化がある場合、経営環境の著しい悪化が認められる場合、資産グループの主要な資産について、市場価格が著しく下落している場合等には、のれんの減損損失を認識する可能性があります。 (3) リスクの管理状況 当社グループでは、「グループリスク管理基本方針」などを定め、グループとしてのリスク管理を推進する体制としています。そして、グループ内の多様なリスクを管理するべくリスク管理部を設置し、リスク管理を推進しています。また、リスク管理の枠組みとしては、定性リスク管理および定量リスク管理として、以下のとおり推進しています。 ① リスク管理基本方針 当社グループでは、リスク管理を経営の最重要課題と位置づけ、取締役会は「グループリスク管理基本方針」等を定め、グループ内におけるリスク管理の基本方針として実行しています。 「グループリスク管理基本方針」では当社グループとしてリスクを予見しコントロールに努めるとともに、不測の事態にあってもサービスの品質維持、事業継続ができるよう日常業務における個別リスク管理体制の構築に努める旨を定めています。 また、当社子会社であるアニコム損害保険株式会社では、この基本方針に沿った「リスク管理基本方針」を制定し、主体的にリスク管理を行っています。 ② リスク管理体制 当社グループでは、リスク管理に関する会議体としてグループリスク管理委員会を設置しており、本委員会にてグループの個別リスク管理の状況及び統合的に評価したリスクの状況等に関して議論を行い、取締役会へ報告等を行うことで経営におけるリスク管理等の推進を図っています。 [グループリスク管理体制] ③ 定性リスク管理 当社グループのリスクの状況を把握する観点から、リスク・プロファイルを作成し、リスクの洗い出し、現状と対応状況、顕在化した場合の対応などを整理しています。リスクは変化することから、定期的な見直し等を行うことで、リスクの状況を継続的かつ網羅的に把握しています。また、エマージングリスク※については、社外のレポートを参考に定期的に洗い出しをすすめ、認識できていなかったリスクの洗い出しなどに努めています。また、リスクは時間とともに変化するため、リスク状況の変化を把握する観点から定期的にモニタリング(リスク管理点検)を行うとともに、重要なリスクについては、改善対策を行う必要性から、リスク管理計画を作成し、改善状況の進捗を把握・評価することで、リスク管理のPDCAの体制を整備しています。 ※エマージングリスク:現時点では当グループの経営に大きな影響を与えるとは考えにくいが、将来、大きな影響を与える可能性のあるリスク ④ 定量リスク管理 (a)内部モデルによるソルベンシー評価 リスク量及び自己資本等の計測手法として当社の実績等に基づく内部モデルを定め、当社のソルベンシー評価を行うとともに、各種リスクの分析等を踏まえ、その高度化を進めています。 (b)ストレス・テスト 当社グループの経営に深刻な影響を及ぼしうるリスクを把握・管理するため、過去に発生したことがない仮想シナリオを含むストレスシナリオ、リバース・ストレス・テスト、感応度テストを定期的に実施し、自己資本等の充実度への影響度を分析しています。また、深刻な影響が見込まれる場合には、速やかに対応策を検討・実施する態勢を整備しています。
経営成績の分析 (MD&A)11,593字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度におけるアニコムグループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という)の状況の概要は以下のとおりです。 ①経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、物価上昇や海外経済の不確実性の影響がみられたものの、企業収益の改善や雇用・所得環境の向上を背景に、個人消費は底堅く推移し、設備投資やインバウンド需要も回復するなど、内需を中心に景気は緩やかな回復基調で推移しました。一方で、物価動向の先行きに加え、中東情勢の緊迫化など地政学的リスクの高まりに伴うエネルギー価格の上昇や金融資本市場への影響が懸念されるなど、世界経済の先行きは不透明な状況が続いております。 このようななか、当社グループの中核子会社であるアニコム損害保険株式会社の重点施策と位置付けている「ペット保険の更なる収益力向上」に向け、堅調なペット飼育需要の継続に加え、販売チャネルの営業活動強化の様々な取組みや他社からの契約移管により、業績については堅調に推移しています。なお、当社グループの当連結会計年度の連結経営成績は次のとおりです。 保険引受収益64,103百万円(前期比8.9%増)、資産運用収益1,640百万円(同3.4%増)、新規事業等を含むその他経常収益8,103百万円(同12.0%増)を合計した経常収益は73,846百万円(同9.1%増)となりました。一方、保険引受費用46,620百万円(同11.2%増)、営業費及び一般管理費20,706百万円(同16.0%増)などを合計した経常費用は70,303百万円(同12.1%増)となりました。この結果、経常利益は3,543百万円(同28.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は2,204百万円(同32.1%減)となりました。 当社グループの事業セグメントは、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等(1)連結財務諸表(セグメント情報等)」に記載のとおり、“損害保険事業(ペット保険)”、“ペット向けインターネットサービス事業”、“動物病院運営事業”、“健康イノベーション事業”、“その他の事業”です。 最近2連結会計年度の経常収益をセグメント別に示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   対前年増減(△)率 金額(百万円)   金額(百万円)   (%) 損害保険事業(ペット保険)   60,479   65,817   8.8 損害保険(アニコム損害保険㈱)   60,479   65,817   8.8 (うち正味収入保険料)   58,862   64,103   8.9 ペット向けインターネットサービス事業   2,240   2,270   1.3 動物病院運営事業   2,169   2,401   10.7 健康イノベーション事業   346   573   65.8 その他の事業   2,447   2,783   13.7 動物病院支援   349   386   10.6 保険代理店   14   20   39.3 遺伝子検査等   320   335   4.6 その他   1,762   2,041   15.8 合計   67,683   73,846   9.1 (注)当連結会計年度より、従来「ペット向けインターネットサービス事業」及び「その他」に含まれていた「動物病院運営事業」及び「健康イノベーション事業」について質的な重要性が高まったため報告セグメントとして記載する方法に変更しております。 なお、前連結会計年度のセグメント情報については、変更後の区分により作成しております。 <損害保険事業> 損害保険事業の経常収益は、前年同期比5,338百万円増(同8.8%増)の65,817百万円となりました。 アニコム損害保険株式会社では、重点施策と位置付けている「ペット保険の更なる収益力向上」に向け、堅調なペット飼育需要の継続に加え、販売チャネルの営業活動強化の様々な取組みや他社からの契約移管により、新規契約件数は266,231件(前年同期比8.3%増)、保有契約件数は1,392,772件(前期末から104,849件の増加・同8.1%増)と堅調な伸長を継続しています。 〔新規契約件数・保有契約件数の推移〕 E/I損害率注1)については、ペットの平均寿命の伸長やどうぶつ医療の高度化、インフレの影響による診療費の高止まりなどにより、62.2%と前年同期比で1.6pt上昇いたしました。既経過保険料ベース事業費率注2)は、他社契約移管コストの発生によって、32.8%と前年同期比で0.5pt上昇いたしました。この結果、両者を合算したコンバインド・レシオ(既経過保険料ベース)は前年同期比で2.1pt上昇し95.0%となりました。 注1) E/I損害率:発生ベースでの損害率。 (正味支払保険金+支払備金増減額+損害調査費)÷既経過保険料にて算出。 注2) 既経過保険料ベース事業費率:発生ベースの保険料(既経過保険料)に対する発生ベースの事業費率。 損保事業費÷既経過保険料にて算出。 〔E/I損害率・既経過事業費率の推移〕 〔コンバインド・レシオの推移〕 なお、保険引受業務、資産運用業務に関する2連結会計年度の比較並びに当連結会計年度のソルベンシー・マージン比率は、以下のとおりです。 (ⅰ)保険引受業務 アニコム損保における保険引受の実績は以下のとおりです。 (イ) 元受正味保険料(含む収入積立保険料) 区分   前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)   当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日) 金額(百万円)   構成比(%)   対前年増減(△)率(%)   金額(百万円)   構成比(%)   対前年増減(△)率(%) ペット保険   58,836   100.0   8.4   64,042   100.0   8.8 合計   58,836   100.0   8.4   64,042   100.0   8.8 (うち収入積立保険料)   (-)   (-)   (-)   (-)   (-)   (-) (注)1.元受正味保険料(含む収入積立保険料)とは、元受保険料から元受解約返戻金及び元受その他返戻金を控除したものです。(積立型保険の積立保険料を含む) 2.諸数値はセグメント間の内部取引相殺後の金額であります。 (ロ) 正味収入保険料 区分   前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)   当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日) 金額(百万円)   構成比(%)   対前年増減(△)率(%)   金額(百万円)   構成比(%)   対前年増減(△)率(%) ペット保険   58,862   100.0   8.5   64,103   100.0   8.9 合計   58,862   100.0   8.5   64,103   100.0   8.9 (注)諸数値はセグメント間の内部取引相殺後の金額であります。 (ハ) 正味支払保険金 区分   前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)   当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日) 金額(百万円)   構成比(%)   対前年増減(△)率(%)   金額(百万円)   構成比(%)   対前年増減(△)率(%) ペット保険   33,345   100.0   9.3   37,213   100.0   11.6 合計   33,345   100.0   9.3   37,213   100.0   11.6 (注)諸数値はセグメント間の内部取引相殺後の金額であります。 (ⅱ)資産運用業務 アニコム損保の資産運用実績は以下のとおりです。 (イ) 運用資産 区分   前連結会計年度(2025年3月31日現在)   当連結会計年度(2026年3月31日現在) 金額(百万円)   構成比(%)   金額(百万円)   構成比(%) 預貯金   15,423   27.9   8,281   13.0 コールローン   -   -   -   - 買入金銭債権   -   -   -   - 有価証券   29,419   53.3   42,626   67.0 貸付金   44   0.1   -   - 土地・建物   1,372   2.5   2,720   4.3 運用資産計   46,260   83.8   53,628   84.3 総資産   55,217   100.0   63,584   100.0 (ロ) 有価証券 区分   前連結会計年度(2025年3月31日現在)   当連結会計年度(2026年3月31日現在) 金額(百万円)   構成比(%)   金額(百万円)   構成比(%) 国債   -   -   6,876   16.1 地方債   4,488   15.3   5,486   12.9 社債   4,428   15.1   5,201   12.2 株式   2,369   8.1   3,312   7.8 外国証券   -   -   -   - その他の証券   18,133   61.6   21,749   51.0 合計   29,419   100.0   42,626   100.0 (注) 「その他の証券」は、証券投資信託の受益証券等です。 (ハ) 利回り 運用資産利回り(インカム利回り) 区分   前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)   当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日) 収入金額(百万円)   平均運用額(百万円)   年利回り(%)   収入金額(百万円)   平均運用額(百万円)   年利回り(%) 預貯金   9   14,482   0.1   38   13,670   0.3 コールローン   -   -   -   -   -   - 買入金銭債権   -   -   -   -   -   - 有価証券   728   30,235   2.4   805   34,021   2.4 貸付金   0   45   1.4   0   18   1.8 土地・建物   41   1,373   3.0   42   2,124   2.0 小計   780   46,137   1.7   887   49,835   1.8 その他   -   -   -   -   -   - 合計   780   -   -   887   -   - (注) 平均運用額は、原則として各月末残高(取得原価または償却原価)の平均に基づいて算出しています。 (ニ) 資産運用利回り(実現利回り) 区分   前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)   当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日) 資産運用損益(実現ベース)(百万円)   平均運用額(取得原価ベース)(百万円)   年利回り(%)   資産運用損益(実現ベース)(百万円)   平均運用額(取得原価ベース)(百万円)   年利回り(%) 預貯金   9   14,482   0.1   38   13,670   0.3 コールローン   -   -   -   -   -   - 買入金銭債権   -   -   -   -   -   - 有価証券   1,274   30,235   4.2   1,516   34,021   4.5 貸付金   0   45   0.1   0   18   0.4 土地・建物   41   1,373   3.0   42   2,124   2.0 その他   -   -   -   -   -   - 合計   1,325   46,137   2.9   1,598   49,835   3.2 (注) 平均運用額(取得原価ベース)は原則として各月末残高(取得原価または償却原価)の平均に基づいて算出しています。 (ホ) 資産運用利回り(実現利回り)にその他有価証券の評価差額等を加味した時価ベースの利回り(時価総合利回り)は以下のとおりです。 なお、資産運用損益等(時価ベース)は、資産運用損益(実現ベース)にその他有価証券に係る評価差額(税効果控除前の金額による)の当期増加額を加算した金額です。 また、平均運用額(時価ベース)は、平均運用額(取得原価ベース)にその他有価証券に係る期首評価差額(税効果控除前の金額による)を加算した金額です。 区分   前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)   当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日) 資産運用損益等(時価ベース)(百万円)   平均運用額(時価ベース)(百万円)   年利回り(%)   資産運用損益等(時価ベース)(百万円)   平均運用額(時価ベース)(百万円)   年利回り(%) 預貯金   9   14,482   0.1   38   13,670   0.3 コールローン   -   -   -   -   -   - 買入金銭債権   -   -   -   -   -   - 有価証券   311   28,501   1.1   1,950   31,324   6.2 貸付金   0   45   0.1   0   18   0.4 土地・建物   41   1,373   3.0   42   2,124   2.0 その他   -   -   -   -   -   - 合計   362   44,402   0.8   2,031   47,138   4.3 (ⅲ)ソルベンシー・マージン比率 損害保険会社は、自然災害や市場の急変など、発生頻度は低いものの大きな損失が生じうるリスクに備え、十分な資本を保有しておく必要があります。そうした「通常の予測を超えるリスク」に対して、どれだけ支払余力(=ソルベンシー・マージン)を持っているか表したものがソルベンシー・マージン比率です。 この比率が100%以上あれば、その損害保険会社は必要な備えができているため一定の健全性が確保されていると評価されますが、100%を下回った場合には、早期是正措置により、金融庁長官によって早期に経営の健全性の回復を図るための措置がとられます。 2026年3月期末のソルベンシー・マージン比率につきましては、2026年7月末に発行予定のディスクロージャー誌において公表することを検討しています。 (イ)連結ベースのソルベンシー・マージン比率 国内保険持株会社は、保険業法施行規則第210条の11の3及び第210条の11の4ならびに令和7年金融庁告示第74号の規定に基づき、ソルベンシー・マージン比率を算出します。アニコム ホールディングス株式会社における2026年3月末のソルベンシー・マージン比率は、早期是正措置の発動基準である100%は上回る見込みです。 (ロ)単体ベースのソルベンシー・マージン比率 国内保険会社は、保険業法施行規則第86条及び第87条ならびに令和7年金融庁告示第74号の規定に基づき、ソルベンシー・マージン比率を算出します。アニコム損害保険株式会社における2026年3月末のソルベンシー・マージン比率は、早期是正措置の発動基準である100%は上回る見込みです。 <ペット向けインターネットサービス事業> ペット向けインターネットサービス事業の経常収益は、前年同期比30百万円増(同1.3%増)の2,270百万円となりました。株式会社シムネットにおいては、犬や猫を販売するブリーダーと飼い主のマッチングサイトや保護された犬や猫の譲渡の機会を提供する里親マッチングサイトの運営等の「ペット向けインターネットサービス事業」を行っております。同社が運営する「みんなのブリーダー」は日本最大のブリーダーマッチングサイトであり、このプラットフォームを活用することで、当社グループの中核事業である損害保険事業のペット保険契約件数の増加に向けた効果的・効率的な施策につなげるとともに、ブリーダーサポートサービスの拡大につなげています。 <動物病院運営事業> 動物病院運営事業の経常収益は、前年同期比231百万円増(同10.7%増)の2,401百万円となりました。アニコム先進医療研究所株式会社においては、どうぶつ医療分野における基礎研究の推進、科学的根拠に基づく診療方法の確立及び、予防・先進医療の開発に向けた研究・臨床・開発等を行うとともに、地域獣医療のサポートとしての病院承継を行っております。同社では、自ら動物病院を運営し、予防から一次・二次診療を展開しておりますが、JARVISどうぶつ医療センター Tokyoについては、二次診療・夜間救急を中心とした高度動物医療を提供し、症例蓄積やグループ連携を通じて、予防から高度医療までを支える成長拠点を目指しております。 <健康イノベーション事業> 健康イノベーション事業の経常収益は、前年同期比227百万円増(同65.8%増)の573百万円となりました。主にアニコム パフェ株式会社において、各検査をキーにした口腔・腸内ケア商材の開発及び販売を行っております。同社では、歯周病予防のためにMA-T™を利用した歯みがきジェル「CRYSTAL JOY」や、腸内フローラの多様性を高める「7Days Food」、愛犬・愛猫の食事を美味しく健康にサポートする「CARE PUREE」の販売を開始するとともに販路の開拓を進め、日々の口腔・腸内ケアによって病気の予防を目指しています。 <その他の事業> その他の事業の経常収益は、前年同期比335百万円増(同13.7%増)の2,783百万円となりました。 ・動物病院支援事業 アニコム パフェ株式会社において、動物病院経営に必要となる顧客管理、レセプト精算、診療明細書の発行等の機能を有しているカルテ管理システム「アニコムレセプター」の開発、販売、保守等を行っており、当連結会計年度における経常収益は386百万円(前連結会計年度比10.6%増)となりました。 ・保険代理店事業 アニコム パフェ株式会社において、ペット関連の取引先企業等に対して損害保険及び生命保険の募集・販売を行っており、当連結会計年度における経常収益は20百万円(前連結会計年度比39.3%増)となりました。 ・遺伝子検査等事業 アニコム パフェ株式会社において、親と子の遺伝子検査を通じてペットが生まれてくる際の遺伝病を避けるべく、ペットショップ及びブリーダー向けに遺伝子検査の販売を行っております。加えて、どうぶつの健康チェックを目的とした腸内フローラ測定サービス(どうぶつ健活)の販売等を行っておりますが、遺伝子検査の検体受注の安定等により、当連結会計年度における経常収益は335百万円(前連結会計年度比4.6%増)となりました。 ・その他事業 上記のほかに、アニコム パフェ株式会社において、ペットの健康に関する24時間365日の電話相談サービス「アニコム24」の提供、ペットを失った悲しみ(ペットロス)を支えるWEBサイト「アニコムメモリアル」の運営、動物関係者に特化した人材紹介サイト「アニジョブ」の運営等を行っており、株式会社フローエンスにおいて、ブリーディング事業を行っております。その結果、その他事業全体としての経常収益は2,041百万円(前連結会計年度比15.8%増)となっています。 ②資産、負債及び資本の状況 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ4,198百万円増加して76,693百万円となりました。その主な要因は、有形固定資産の増加3,347百万円であります。また、資産運用効率の向上を図るため、現預金から有価証券へシフトいたしました。その結果、現預金が13,068百万円減少した一方で、有価証券が13,200百万円増加いたしました。 負債の部は、前連結会計年度末に比べ3,323百万円増加して47,751百万円となりました。その主な要因は、保険契約の増加に伴う保険契約準備金の増加2,305百万円及びその他負債の増加5,957百万円、社債の減少5,000百万円であります。 純資産の部は、前連結会計年度末に比べ875百万円増加して28,942百万円となりました。その主な要因は、利益剰余金の増加1,567百万円及び自己株式の増加999百万円によるものであります。 ③キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末の現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末より13,518百万円減少し、9,092百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 保有契約の順調な増加により、責任準備金が1,721百万円増加したこと等により4,820百万円の収入となり、前連結会計年度に比べると1,580百万円の減少となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 16,666百万円の支出となりました。主に有価証券の取得による支出21,824百万円でありますが、前連結会計年度に比べると11,575百万円の支出の増加となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 前連結会計年度では271百万円の収入でしたが、自己株式の取得による支出1,016百万円などにより当連結会計年度では1,672百万円の支出となりました。 ④生産、受注及び販売の実績 当社グループの業務の性質上、生産、受注及び販売の実績として把握することが困難であるため、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要」に記載しているとおり、経常収益の実績を記載しています。 (2) 経営成績等の状況に関する分析・検討内容 文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものです。 ①経営数値目標に対する進捗 当社グループでは、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおり、主要経営数値目標と主要KPI目標を重要な経営上の指標としています。当連結会計年度は「中期経営計画2025-2027」の初年度に当たりますが、各経営目標指標に対する進捗は、次のとおりです。 <主要経営数値目標およびKPIに対する進捗> 主要経営数値目標については、項目毎に進捗の強弱はあるものの、「中期経営計画2025-2027」の初年度として全体的に計画線上の進捗となりました。 保険事業については、損害率の上昇や他社契約移管手数料の発生による事業費率の上昇により、コンバインド・レシオは上昇いたしました。 当社グループでは、ROEについて、「中期経営計画2025-2027」の中では、ROE12%水準を掲げておりますが、当連結会計年度のROEについては7.7%となりました。 当社の直近の株主資本コストである7.0%(※)と比較すると0.7ポイントのエクイティ・スプレッド(「ROE>資本コスト」)の水準となっています。今後もペット保険事業に加え、保険以外の事業の収益性や投資効率の改善を図ることで資本効率の向上を図りたいと考えています。 (※)当社株主資本コストの算出 株主資本コストの算出には資本資産評価モデル(CAPM)を使用し、国債などの安定資産の期待収益率、株式市場のリスクプレミアムに当社の株価変動率及び株式市場全体の変動率を加味した数値を用いて推計しています。 (株主)資本コスト = Rf(リスクフリーレート) + β(ベータ値) × マーケット・リスクプレミアム (対TOPIX過去5年週次) 7.0%     = 2.38%      +    0.827    × 5.53% 〔経常収益・経常利益の推移〕                〔ROEの推移〕 経常収益 経常利益 ②財政状態の分析 当社グループの当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは4,820百万円であり、当連結会計年度末の現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、9,092百万円となりました。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、財務体質の健全性を維持しつつ、適切な資本配分による資本効率の改善と企業価値向上の実現に向け、営業キャッシュ・フローにより得られた資金を、再投資として、財務価値・非財務価値の双方に貢献度の高い案件(事業拡大投資+サステナビリティ投資)に優先的に配分すると同時に、段階的な株主還元の改善を図り、投資と還元のバランスに配慮した配分としています。 ③重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しています。その作成には、経営者による会計方針の選択適用、合理的な見積りを必要としますが、実際には見積りと異なる結果となることもあります。 当社の連結財務諸表で採用する重要な会計方針は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載していますが、特に以下の項目については、連結財務諸表に大きな影響を及ぼすと考えています。 a.有価証券の減損 売買目的有価証券以外の有価証券について、時価若しくは実質価額が取得原価に比べて著しく下落した場合、回復する見込みがあると認められるものを除き、減損処理を行っています。 b.支払備金 保険契約に基づいて支払義務が発生したと認められる保険金等のうち、未だ支払っていない金額を見積り、支払備金として積み立てています。このうち既発生未報告損害に対する支払備金については、主に統計的見積法により算出しております。各事象の将来における状況変化などにより、支払備金の計上額が、将来の保険金支払額と異なる可能性があります。 c.責任準備金 保険契約に基づく将来における債務の履行に備えるため、責任準備金等を積み立てています。当初想定した環境や条件等が大きく変化し、責任準備金等を上回る支払が発生する可能性があります。 d.固定資産の減損 固定資産については、のれんを含む資産グループに減損の兆候があり、かつ、当該資産グループに係る割引前将来キャッシュ・フローの合計が当該資産グループの帳簿価額を下回る場合に、減損損失を計上することとしております。 減損の兆候把握及び減損損失の認識判定に当たっては、各資産グループが使用されている事業の将来利益やキャッシュ・フローを予測する必要があり、これらの予測に当たっての主要な仮定は、各事業を取り巻く経営環境の変化や事業戦略の成否によって影響を受けるため、不確実性を伴うものであります。したがって、これらの仮定が変化した場合には、当連結会計年度末において減損損失の計上を不要と判断したのれんを含む資産グループについて、減損損失を計上する必要が生じる可能性があります。 なお、のれんの評価に関する算出方法等、主要な仮定については、「第5経理の状況 1連結財務諸表等 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 e.繰延税金資産及び繰延税金負債 繰延税金資産及び繰延税金負債については、「税効果会計に係る会計基準(平成10年10月30日企業会計審議会)」に基づき回収可能と認められる額を計上しています。

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