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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.65-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

東京衡機

TOKYO KOKI CO. LTD.7719 · Standard · 精密機器

試験機・計測機器の老舗メーカー。ファブレスでゆるみ止め部材を手がけ、CAE・AIを融合したデジタル技術で新領域を開拓。

概要

東京衡機は1923年創業の精密機器メーカーであり、材料試験機やゆるみ止めナットなどを手がける。2026年2月期の連結売上高は約35億円、従業員は185名。東京証券取引所スタンダード市場に上場している。試験機事業とエンジニアリング事業を中核とし、2025年からはCAE解析技術を活用したデジタル事業を新たな柱として加えた。

三つの事業で構成されるグループの姿

当社グループは、試験機事業、エンジニアリング事業、デジタル事業の三つのセグメントで構成される。試験機事業は連結子会社の株式会社東京衡機試験機が担い、材料試験機や計測機器の製造販売、輸入販売、受託試験を行う。関連会社の株式会社ZR東京衡機サービスが保守メンテナンスを提供する。エンジニアリング事業は株式会社東京衡機エンジニアリングがファブレスメーカーとしてゆるみ止めナットなどの締結部材を開発・設計・販売し、製造は外部委託する。デジタル事業は2025年3月に子会社化した株式会社先端力学シミュレーション研究所が担当し、CAEソフトウェア開発・販売やAIソリューションを提供する。

試験機事業が売上の約8割を占める収益構造

2026年2月期の連結売上高44億73百万円のうち、試験機事業が36億77百万円(構成比約82%)を占める。同事業は重工業、鉄鋼、自動車、官公庁・研究機関を主要顧客とし、景気変動の影響を受けにくい安定した需要基盤を持つ。オーダーメイドの特殊製品や、ZwickRoell社との連携による輸入販売、CAE解析と融合したソリューション提案が付加価値向上に寄与している。エンジニアリング事業はインフラ向けゆるみ止め製品が中心で、公共工事や都市開発に関連する需要に支えられる。デジタル事業は2025年3月に開始したばかりで、売上への寄与は限定的だが、グループ全体の高付加価値化を目指す。

海外子会社の整理と国内再編を経た現在の体制

かつては中国に複数の子会社を有していたが、2013年から2022年にかけて段階的に整理した。瀋陽特可思精密機械科技有限公司の出資持分を譲渡し、無錫三和塑料製品有限公司も2022年2月に全持分を譲渡した。上海参和商事有限公司は2015年に譲渡済みである。国内では2015年に試験機事業を株式会社東京試験機(現東京衡機試験機)に移管し、2017年にはエンジニアリング事業を新設会社に分割。2024年には試験機サービス会社の株式51%をツビックローエルに譲渡し、関連会社化した。2025年には先端力学シミュレーション研究所を子会社化し、デジタル事業を開始した。

業界の中での役割は試験・計測機器メーカー、締結部材の設計・販売、CAEソフトウェア開発。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
45億円
営業利益
2億円
営業利益率
4.4%
純利益
1億円
2026/2 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01試験機主力

材料試験機・計測機器の製造販売、輸入販売、受託試験を行う。関連会社が保守サービス・メンテナンスを提供し、顧客の試験・計測ニーズにワンストップで応える。

主な製品・サービス1
試験・計測機器
材料の強度や特性を評価する各種試験機、計測機器。海外製品の輸入販売や受託試験も行う。

02エンジニアリング準主力

ファブレスメーカーとして、ゆるみ止めナット・スプリングなどの締結部材を開発・設計し、製造は外部委託。知的財産権も保有。

主な製品・サービス2
ゆるみ止めナット
振動や衝撃による緩みを防止する特殊ナット。独自の形状で高い信頼性を実現。
ゆるみ止めスプリング
緩み止めに特化したスプリング部品。締結部材として各種産業機器に使用。

03デジタル副次

CAEソフトウェアの開発・販売、CAE解析・開発サービス、AIソリューションを提供。実測とCAEを融合したデジタルツイン技術を活かし、ものづくりの革新を支援。

主な製品・サービス1
CAEソフトウェア
構造解析などのシミュレーションを行うソフトウェア。設計段階での性能予測を可能にし、開発効率を向上。

製品と技術

材料試験機を中心とする試験・計測機器

試験機事業の中核製品は、金属、コンクリート、プラスチックなどの材料強度を評価する万能試験機や、疲労試験機、衝撃試験機である。創業以来の技術蓄積に基づき、引張、圧縮、曲げなどの基本試験から、高温・低温環境下での試験、動的疲労試験まで対応する。また、内燃機関の馬力測定用動力計や理化学天びんといった計測機器も手がける。ZwickRoell社との提携により、同社製の高精度試験機の輸入販売も行う。顧客の要求に応じたオーダーメイド製品が強みで、開発段階からのCAE解析連携によるソリューション提案も増加している。

ゆるみ止めナットで社会インフラの安全を支える

エンジニアリング事業で扱う主力製品は、ゆるみ止めナットとゆるみ止めスプリングである。高速道路の防音壁、橋梁の高力ボルト接合部、鉄道のレール締結部、電力鉄塔など、振動や衝撃を受けるインフラ構造物に使用される。自社で生産設備を持たないファブレス方式を採用し、開発・設計と知的財産権の管理に特化している。製造は外部協力工場に委託する。ゆるみ止め機構は独自の技術に基づき、長期にわたる信頼性が評価され、公共工事や都市開発で採用実績を積んでいる。

CAEソフトウェアとAIでデジタルツインを実現

デジタル事業の中核は、株式会社先端力学シミュレーション研究所が開発するCAE(コンピュータ支援工学)ソフトウェアである。構造解析、流体解析、熱解析などをカバーし、主に大手自動車メーカーや機械メーカーに提供される。また、顧客の設計課題に対する受託解析サービスや、AIを活用したソリューションも行う。同事業の強みは、試験機事業で得られる実測データとCAE解析を融合するデジタルツイン技術にある。これにより、製品開発の効率化や性能予測の高度化を図り、グループ全体の「フィジカルAIソリューション」創出の基盤となる。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

精密機器のなかでの位置

精密機器で小粒、収益改善途上

同社は精密機器分野で事業を展開し、売上高は拡大傾向にある。2025年2月期は営業利益がほぼゼロだったが、2026年2月期には利益率4%台まで改善する見込み。規模は売上高45億円と小さく、同業のリガク・ホールディングスなどと比べるとシェアは限定的。特定のニッチ分野に強みを持つ可能性があるが、収益性は不安定で、受注変動の影響を受けやすい。顧客基盤の拡大や高付加価値製品の開発が求められる。

強み

  • 精密機器分野で専門的な技術を保有し、差別化を図っている。
  • 売上高が拡大しており、今後の成長が期待される。
  • 特定顧客のニーズに合わせた製品提供で信頼を得ている。
  • 営業損益が改善傾向にあり、今後の収益拡大が期待。

課題

  • 営業利益率が低く、受注状況で業績が大きく変動する。
  • 売上高が小さく、競合他社と比べ市場での存在感が薄い。
  • 同業他社との競争が激しく、シェア拡大が難しい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

精密機器の時価総額近傍。太字が東京衡機

時価総額で並べると、掲載8社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17722国際計測器110億円7.0倍
27776セルシード78億円
37781平山ホールディングス73億円10.9倍
47771日本精密65億円17.0倍
57707プレシジョン・システム・サイエンス59億円14.8倍
67719東京衡機36億円28.3倍
77782シンシア33億円13.5倍
87709クボテック9億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 38件

合資会社として創業した1923年

1923年3月、東京市麹町区に合資会社東京衡機製造所を創立。品川区に大崎工場を設置し、金属材料試験機、セメント・コンクリート試験機、内燃機関馬力測定用動力計、理化学天びん、一般衡機類の製造販売を開始した。創業当初から試験機・計測機器を事業の核としていた。1936年12月には株式会社東京衡機製造所に改組し、法人組織を整えた。1938年8月には溝ノ口工場(川崎市高津区)を開設し、生産能力を拡大した。

東証二部上場とドイツ企業との技術提携

1961年10月、東京証券取引所市場第二部に株式を上場し、資本市場からの資金調達が可能となった。1973年9月、ドイツのカール・シェンクAGと試験機に関する技術援助契約を締結し、欧州の試験機技術を導入した。同時期に溝ノ口工場敷地内に冷蔵倉庫を建設し、賃貸事業も開始した。1985年1月には神奈川県津久井郡(現相模原市)に相模工場を開設し、溝ノ口工場を移設。1995年には本社を東京都千代田区岩本町に移転し、営業拠点を強化した。

M&Aと社名変更で拡大路線を進めた2000年代

2003年1月、カール・シェンクAGおよび堀場製作所との合弁でシェンク東京衡機株式会社を設立。同年4月には株式交換で株式会社アジアビーアンドアールネットワーク(後のテークステレコム)を完全子会社化し、中国の瀋陽篠辺機械製造有限公司を間接取得した。2005年11月には株式会社東京試験機を買収、2006年7月には上海と無錫の中国子会社を子会社化した。2007年9月には株式会社KHIの第三者割当増資を引き受け子会社化。2008年7月にはビルコンエンジニアリング(後のZR東京衡機サービス)を完全子会社化した。同年9月、社名を株式会社テークスグループに変更した。

事業整理と社名変更を経て再建を図った2010年代

2013年6月、中国の瀋陽特可思精密機械科技有限公司を会社分割し、存続会社の出資持分を譲渡した。同年9月、社名を株式会社東京衡機に戻した。2014年11月には子会社の株式会社KHIを解散(2015年7月特別清算結了)。2015年2月に上海参和商事有限公司の全持分を譲渡し、同年9月には試験機事業を株式会社東京試験機(同日付で東京衡機試験機に社名変更)に移管した。2017年3月、エンジニアリング事業を新設会社の東京衡機エンジニアリングに分割し、事業の再編成を進めた。2018年11月にはテークステレコムを解散した。

中国事業からの撤退と本社移転の2020年代

2021年9月に本店・本社を神奈川県相模原市南区に移転。同年11月には長岡工場を他社に売却した。2022年2月には無錫三和塑料製品有限公司の全持分を譲渡し、中国事業から完全に撤退した。2022年4月の東京証券取引所の市場区分変更に伴い、スタンダード市場に移行。2023年7月には本社を東京都渋谷区に、登記上の本店を相模原市緑区に移転した。2024年1月には試験機サービス会社(ZR東京衡機サービス)の株式51%をツビックローエルに譲渡し、関連会社化した。

デジタル事業を新規事業として開始した2025年

2025年3月、株式会社先端力学シミュレーション研究所(ASTOM R&D)の株式の過半数を取得して子会社化し、同社の営むCAEソフトウェア開発・販売、CAE解析・開発サービス、AIソリューション提供等を「デジタル事業」として開始した。これにより、試験機事業とエンジニアリング事業に加え、第三の事業の柱が加わった。グループ全体では「フィジカルAIソリューション」の創出を目指し、実測とCAEを融合したデジタルツイン技術の展開を計画している。2026年2月期には売上高44億73百万円、営業利益1億52百万円と収益が改善した。

年表38件を開く

1920年代

  • 1923年3月創業合資会社東京衡機製造所として創立。東京市麹町区に本社、品川区に大崎工場を設置し、金属材料試験機、セメント・コンクリート試験機、内燃機関馬力測定用動力計、理化学天びん、一般衡機類の製造販売を開始。

1930年代

  • 1936年12月株式会社東京衡機製造所に改組。
  • 1938年8月溝ノ口工場(川崎市高津区)を開設。

1940年代

  • 1949年8月大阪出張所を開設。

1950年代

  • 1959年11月本社を東京都中央区日本橋室町に移転。

1960年代

  • 1961年10月上場東京証券取引所市場第二部に株式を上場。

1970年代

  • 1972年3月M&A大崎工場を溝ノ口工場に統合。
  • 1973年6月名古屋営業所を開設。溝ノ口工場敷地内に第一冷蔵倉庫を建設し、賃貸を開始。
  • 1973年9月カール・シェンクAG(ドイツ連邦共和国)と試験機に関する技術援助契約を締結。
  • 1977年8月溝ノ口工場敷地内に第二冷蔵倉庫を建設し、賃貸を開始。

1980年代

  • 1985年1月神奈川県津久井郡津久井町(現・相模原市)に相模工場を開設し、溝ノ口工場を移設。
  • 1988年5月川崎市高津区に法人向け独身寮を建設し、賃貸を開始。

1990年代

  • 1995年3月本社を東京都千代田区岩本町に移転。
  • 1998年3月本社を神奈川県津久井郡津久井町(現・相模原市)に移転。
  • 1998年10月長岡工場(新潟県長岡市)を開設。

2000年代

  • 2003年1月カール・シェンクAGおよび株式会社堀場製作所と合弁でシェンク東京衡機株式会社を設立。
  • 2003年4月商号変更株式交換により株式会社アジアビーアンドアールネットワーク(後・株式会社テークステレコムに社名変更)の全株式を取得。これにより同社の民生品製造子会社である瀋陽篠辺機械製造有限公司(中華人民共和国遼寧省)(後、瀋陽特可思精密機械科技有限公司に社名変更)を間接取得。
  • 2005年11月株式会社東京試験機(現・株式会社東京衡機試験機・連結子会社)の全株式を取得。
  • 2006年7月M&A上海参和商事有限公司および無錫三和塑料製品有限公司の出資持分を取得し子会社化。
  • 2007年9月M&A株式会社KHIの第三者割当増資を引受け子会社化。
  • 2008年7月ビルコンエンジニアリング株式会社(現・株式会社ZR東京衡機サービス)の全株式を取得。
  • 2008年9月商号変更社名を株式会社テークスグループに変更。

2010年代

  • 2013年6月瀋陽特可思精密機械科技有限公司について中国法上の会社分割を行い、瀋陽特可思木芸製品有限公司を新設し、存続会社の全出資持分を中国の企業経営者等に譲渡。
  • 2013年9月商号変更社名を株式会社東京衡機に変更。
  • 2014年11月株式会社KHI解散(2015年7月特別清算結了)。
  • 2015年2月上海参和商事有限公司の全出資持分を譲渡。
  • 2015年9月商号変更2015年9月1日付で当社の試験機事業と株式会社東京衡機試験機サービスの全株式を会社分割(簡易吸収分割)の方法により連結子会社である株式会社東京試験機(同日付で株式会社東京衡機試験機に社名変更)に移管。
  • 2017年3月2017年3月1日付で当社のエンジニアリング事業を会社分割(簡易新設分割)の方法により新設会社である株式会社東京衡機エンジニアリングに移管。
  • 2017年3月無錫三和塑料製品有限公司に現物出資した瀋陽特可思木芸製品有限公司の全出資持分を中国の個人投資家に譲渡。
  • 2018年11月株式会社テークステレコム解散(2019年2月清算結了)。

2020年代

  • 2021年9月本店・本社を神奈川県相模原市南区に移転。
  • 2021年11月長岡工場を他社に売却。
  • 2022年2月無錫三和塑料製品有限公司の全出資持分を他社に譲渡。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分変更に際しスタンダード市場に移行。
  • 2023年7月本社を東京都渋谷区に、登記上の本店を相模原市緑区に移転。
  • 2024年1月商号変更株式会社東京衡機試験機サービス(2024年1月26日付で株式会社ZR東京衡機サービスに社名変更)の株式51%を株式会社ツビックローエルへ譲渡。
  • 2024年5月監査役会設置会社から監査等委員会設置会社に移行。
  • 2025年3月M&A株式会社先端力学シミュレーション研究所の株式の過半数を取得して子会社化し、同社の営む事業を当社グループの新規事業(「デジタル事業」)として開始。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/2期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高成長率10%以上
  • 営業利益率10%以上
  • ROE(自己資本利益率)20%以上
  • 粗利益率35%以上
  • ROIC(投下資本利益率)15%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    試験機事業の拡大と収益基盤強化

    標準製品の改良、代理店網活用による営業強化、特殊製品の受注拡大、修理・校正・メンテナンスサービスの拡充に取り組む。

  2. 02

    エンジニアリング事業の深耕と拡大

    道路・建築・鉄道・電力等の既存顧客深耕、国内外の新規顧客開拓、共同製品開発による売上拡大、生産性向上でインフラ市場への浸透を進める。

  3. 03

    デジタル事業による新価値創造

    子会社のCAE技術と試験機・エンジニアリング事業を統合し、デジタルツイン・AI解析・知識化技術を融合した「フィジカルAIソリューション」を創出、グループの付加価値向上と収益成長を目指す。

  4. 04

    中期経営計画の3本柱

    ①デジタル化推進(ハードとソフトの一体化)、②持続的成長のための先行投資、③人材教育への投資により、高付加価値・高収益企業への変革を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で185人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は625万円で、9期前と比べて+11.4%平均年齢は41.3歳、平均勤続年数は7.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年2月407
2018年2月371
2019年2月350
2020年2月56146.17.3255
2021年2月53745.87.8241
2022年2月51843.36.9141
2023年2月54844.98.8136
2024年2月60146.47.6123
2025年2月61244.96.81270
2026年2月62541.37.3185108

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年2月期・提出会社(単体)
女性管理職比率11.1%
縦線は目安の30%
女性の賃金(男性=100)80.9%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社5(国内 5 / 海外 0、うち連結子会社 3) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位8)
相模原事務所 — 神奈川県 相模原市緑区626百万円
豊橋工場 — 愛知県豊橋市179百万円
試験機 事業
相模原工場 — 神奈川県相模原市緑区41百万円
試験機 事業
本社 — 東京都文京区27百万円
デジタル事業
本社 — 東京都渋谷区12百万円
貸与資産 — 大阪府岸和田市6百万円
エンジニアリング事業
相模原事業所 — 神奈川県相模原市緑区4百万円
エンジニアリング事業
浜松技術開発センター — 静岡県浜松市3百万円
デジタル事業
主な関係会社
  • 国内
    ㈱東京衡機試験機(注)2、4
    神奈川県相模原市緑区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱東京衡機エンジニアリング(注)2
    神奈川県相模原市緑区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱先端力学シミュレーション研究所(注)2
    東京都文京区 · 連結子会社
    議決権67.7%
  • 国内
    ㈱ZR東京衡機サービス(注)3
    神奈川県相模原市緑区 · 持分法適用会社
    議決権49.0%
  • 国内
    Dream Bridge㈱
    東京都渋谷区 · その他の関係会社
    議決権29.9%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年2月期の売上高は45億円営業利益2億円前期と比べると増収で、売上が+28.6%。

売上高
+28.6%
45億円
営業利益
2億円
純利益
+0.0%
1億円
営業利益率
4.4%
前期比 +4.4%pt

会社が出している今期の予想2027年2月期

項目会社予想前期実績
売上高54億円45億円
営業利益3億円2億円
純利益2億円1億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は12億円、営業利益は1億円。前年の2025年1Qと比べると、売上は+50.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2024年1Q800.00
2024年2Q9111.11
2024年3Q700.01
2024年4Q10−1
2025年1Q800.00
2025年2Q700.00
2025年4Q2000.01
2026年2Q1800.00
2026年4Q2727.41
2027年1Q1218.31

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年2月期からの14期で、売上は48億円から45億円へ94%に減った。直近期の営業利益率は4.4%。売上は3期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
社名を株式会社東京衡機に変更。
2013年2月480−1
2014年2月58−3−4
2015年9月1日付で当社の試験機事業と株式会社東京衡機試験機サービスの全株式を会社分割(簡易吸収分割)の方法により連結子会社である株式会社東京試験機(同日付で株式会社東京衡機試験機に社名変更)に移管。
2015年2月581−2
2016年2月4801
2017年2月5000
2018年2月45−3−4
2019年2月5335
2020年2月4843
2021年2月3943
2022年2月4031
2023年2月312−7
株式会社東京衡機試験機サービス(2024年1月26日付で株式会社ZR東京衡機サービスに社名変更)の株式51%を株式会社ツビックローエルへ譲渡。
2024年2月3411
株式会社先端力学シミュレーション研究所の株式の過半数を取得して子会社化し、同社の営む事業を当社グループの新規事業(「デジタル事業」)として開始。
2025年2月35000.01
2026年2月45224.41

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年2月期

売上高45億円のうち、営業利益として残るのは2億円4.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1億円、売上の2.2%にあたる。営業利益率は業種中央値9.0%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金66.7%30億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金31.1%14億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益4.4%2億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
33.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比4.6pt
4.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比4.7pt
2.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比1.1pt
8.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年2月期は営業CFが6億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは5億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は12億円で、売上の3.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年2月00−109
2014年2月−100−18
2015年2月00008
2016年2月−11−205
2017年2月4−1−137
2018年2月−410−34
2019年2月4−2026
2020年2月20129
2021年2月2−1−119
2022年2月2−11111
2023年2月−2−1−4−35
2024年2月220410
2025年2月−602−65
2026年2月6−13512

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年2月期の総資産は50億円。このうち返さなくてよい自己資本が19億円で、自己資本比率は34.0%(業種中央値66.2%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年2月52203237.6
2014年2月54173731.2
2015年2月54153927.9
2016年2月45162935.0
2017年2月46143231.1
2018年2月4193222.1
2019年2月44143032.8
2020年2月43172640.1
2021年2月45202545.4
2022年2月44212348.2
2023年2月34142041.1
2024年2月37152241.2
2025年2月38162141.7
2026年2月50193134.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年2月期の内訳
現金及び預金
13億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
8億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
3億円
在庫として抱えている分
負債合計
31億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
52
/ 100
安定性自己資本比率23 / 40
収益力営業利益率9 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

精密機器 52社との比較

同じ精密機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率52社中3位あたり、逆に低いのは自己資本比率52社中47位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
8.1%/中央値 9.2%
P25 5.8%P75 12.3%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
4.4%/中央値 9.0%
P25 4.5%P75 14.5%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
34.0%/中央値 66.2%
P25 50.8%P75 76.4%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
28.6%/中央値 5.3%
P25 1.7%P75 10.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.1%
P25 1.4%P75 3.4%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥502で、1年前と比べて+86.6%過去52週の値幅のなかでは35%の位置にある。

¥502+0.4%1ヶ月+14.4%1年+86.6%時価総額36億円
過去52週の値幅
安値¥242高値¥983

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)28.3倍
PER (会社予想)15.2倍
PBR1.94倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は直近1ヶ月で+4.94%と上昇し、8月21日には+7.36%の467円と急伸した。25日線439円を約6.3%上回り、75日線457円も上回ったが、200日線434円を上回る。52週高値983円からは52%下落しているが、52週安値241円からは94%上昇。7月15日に523円まで上昇したが、その後調整し、8月21日に出来高188万株超と急増して再び上昇。RSIは62.43と中立。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 49/100)

PER25倍は業界平均33.51倍を下回るが、予想PER13.5倍と改善見込み。PBR1.72倍は業界平均3.71倍を大幅に下回り、割安感。ただし無配で、配当利回り0%は平均1.9%を大きく下回る。ROE8.1%は平均より低いが、業績回復で改善の可能性。割安と割高の中間で、今後の業績次第。

指標この会社業種平均
PER (実績)28.3倍30.1倍
PER (予想)15.2倍
PBR1.94倍2.49倍
ROE8.1%7.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

同社の業績は売上が増加しているものの、利益率が低いことが課題。強気派は、半導体や自動車向け需要の回復で収益が改善するとみている。また、新規分野への進出やM&Aによる成長戦略に期待がある。一方、弱気派は、業績が依然として不安定で、受注の変動が大きいと指摘。競合との価格競争や技術革新の遅れで利益率が伸びない可能性を懸念する。バリュエーションはPER25倍と割高で、将来の成長が価格に織り込まれている。

プラスに働く材料7
  • 売上の増加

    売上高が31億円から45億円へと4期で大幅増、需要拡大

  • 利益率の改善

    営業利益率が4.44%と黒字化が進み、収益構造が改善

  • 外的要因の追い風

    半導体や自動車関連の需要増で受注が伸びる可能性

  • 売上高45億円と前期比28.6%増通年影響

    2025/2期35億円→45億円、新規案件の寄与

  • 営業利益2億円と黒字転換通年影響

    前年0億円から改善、収益力回復の転換点

  • 予想PER13.5倍と収益拡大期待決算発表後影響

    実績PER25倍から大幅低下、来期の増益コンセンサス

  • 増収レバレッジで固定費比率低下継続影響

    売上高増加で営業利益率4.44%、損益分岐点越え

マイナスに働く材料7
  • 利益の不安定

    純利益は1億円で横ばい、営業利益率も低く収益力に劣る

  • 価格競争

    競合他社との価格競争で採算が悪化し、利益が伸びない

  • 割高感

    PER25倍は同業他社より高く、業績成長が価格に織り込まれている

  • 純利益1億円と増益ゼロ通年影響

    営業増益分を特別損失で吸収、最終損益は前期比横ばい

  • 営業利益率4.44%と低収益体質継続影響

    45億円売上に対し営業利益2億円、原価率高止まり

  • 配当0円で株主還元なし通年影響

    インカム需要を取り込めず売り材料

  • 株価1年で80%上昇と過熱不定影響

    短期間で上昇、調整リスク

次の決算で確かめる点
売上高営業利益率
収益力の改善度合いを測る重要な指標
受注高
将来の売上を予測する先行指標となるため
研究開発費
技術競争力の維持・向上のための投資状況を確認

株主

有価証券報告書より

2026年2月期末の株主数は延べ5,270人。区分でいちばん多いのは個人・その他57.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が32.1%を占め、残る67.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年2月%2022年2月%2023年2月%2024年2月%2025年2月%2026年2月%
個人・その他58.657.160.062.859.957.8
事業法人34.735.231.633.634.232.0
証券会社2.15.86.92.04.37.3
外国法人3.20.90.91.31.22.6
外国人個人1.00.20.20.10.10.2
金融機関0.50.70.50.10.20.1
自己株式0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01Dream Bridge㈱29.89
02㈱SBI証券3.70
03山下秀子3.27
04スマート㈲1.57
05張正達1.51
06池上道弘1.49
07岡崎由雄1.47
08水流暢彦0.77
09熊谷正昭0.76
10野村証券㈱0.76

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+1786%、1株純資産は14期で+766%。直近期のROEは8.1%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2013年2月−128−4.0
2014年2月−623−23.0
2015年2月−33213−14.9
2016年2月162227.419.9
2017年2月−7200−3.3
2018年2月−57126−34.8
2019年2月7520046.13.8
2020年2月4324319.64.7
2021年2月4128415.76.0
2022年2月172975.715.8
2023年2月−98199−39.7
2024年2月132126.219.2
2025年2月92214.119.9
2026年2月192398.133.9

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/2期の役員報酬は総額75百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
小塚英一郎取締役社長(代表取締役)62
伊集院功取締役 管理担当61
鈴木妥取締役 事業推進担当72
原田秀人取締役 試験機担当57
竹内秀太郎取締役 管理本部長5920
粕谷寿久取締役66
大喜多治年取締役 監査等委員(常勤)68
鶴由貴取締役 監査等委員57
出村真樹子取締役 監査等委員46
清水美紀音取締役 監査等委員57

役員報酬の内訳2026/2

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)3464615
社外取締役429297

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/2期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容607字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社及び子会社3社より構成されており、試験機事業、エンジニアリング事業、デジタル事業及びその他の事業を営んでまいりました。 「試験機事業」は、㈱東京衡機試験機において、試験・計測機器の製造・販売、海外の販売業務提携先製品の輸入販売及び受託試験を主に行っており、関連会社の㈱ZR東京衡機サービスにおいて試験機の保守サービス・メンテナンスを行っております。また、「エンジニアリング事業」は、㈱東京衡機エンジニアリングにおいて、自社で生産施設を持たないファブレスメーカーとして、ゆるみ止めナット、ゆるみ止めスプリング、その他の締結部材の開発、設計及び販売並びに知的財産権の保有を行っており、製造については外部に委託しております。さらに、「デジタル事業」は、㈱先端力学シミュレーション研究所において、CAEソフトウェア開発・販売、CAE解析・開発サービス、AIソリューション提供等を行っており、試験機事業及びエンジニアリング事業と横断的にシナジーを発揮し、実測とCAEを融合したデジタルツイン技術やAI解析技術、現場ノウハウの知識化技術を統合し、日本のものづくりを支える独自の「フィジカルAIソリューション」を創出する基盤として、グループ全体の付加価値向上および収益成長に寄与する事業への発展を目指してまいります。 以下に示す区分は、セグメントと同一の区分であります。 〔事業系統図〕
経営方針・対処すべき課題2,744字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、①技術への挑戦と顧客からの信頼、②人間性の尊重、③地域社会への貢献を企業理念とし、「技術と知識で豊かな社会の実現に貢献する」ことを目指しており、1923年創業当初からの試験機事業をはじめとして、社会インフラの安全・安心を支えるエンジニアリング事業などの事業を展開しております。 (2)経営戦略等 試験機事業では、マーケットシェアの拡大と収益基盤の強化に向けて、標準製品のブラッシュアップや代理店網を活用した営業基盤の強化、顧客の様々な試験ニーズに応えるための製品・技術開発力の強化、オーダーメイドの特殊製品の受注拡大、安定的な取引の継続が期待できる修理・校正・メンテナンスサービスの拡充等に取り組んでおります。エンジニアリング事業では、道路業界、建築業界、鉄道業界、電力業界等の既存顧客の深耕、海外を含む新規顧客の開拓、顧客との共同製品開発による売上の安定的拡大、生産性の向上等によりインフラマーケットへのさらなる浸透を進めております。デジタル事業では、2025年3月にCAE分野に強みを持つ㈱先端力学シミュレーション研究所を子会社化し、試験機・エンジニアリング事業と横断的にシナジーを発揮し、実測とCAEを融合したデジタルツイン技術やAI解析技術、現場ノウハウの知識化技術を統合し、日本のものづくりを支える独自の「フィジカルAIソリューション」を創出する基盤として、グループ全体の付加価値向上および収益成長に寄与する事業への発展を目指してまいります。 (3)目標とする経営指標 当社グループは、持続的な成長と安定的な収益の確保による企業価値の向上を基本的な経営目標としており、中長期的な経営指標としては、成長性の指標として売上高成長率10%以上、収益性・効率性の指標として営業利益率10%以上、ROE(自己資本利益率)20%以上、粗利益率35%以上、営業利益成長率10%以上、ROIC(投下資本利益率)15%以上、企業評価の指標としてPBR(株価純資産倍率)1倍超を目標としております。 (4)会社の対処すべき課題 今後の見通しにつきましては、景気は緩やかに回復していますが、中東情勢の影響を注視する必要があり、先行きについては、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果が緩やかな回復を支えることが期待されるものの、中東情勢の影響・金融資本市場の変動や米国の通商政策をめぐる動向などに注意すべき状況となっております。 このような状況の下、当社は、2025年9月17日に2026年2月期から2028年2月期までの3ヵ年を対象とする新たな中期経営計画を策定・公表いたしました。当該中期経営計画では、以下の3点を掲げております。 ①デジタル化の推進 ハードウェア一辺倒の事業から、ソフトウェア、AI、ネットワーク等のデジタル化技術との融合を提案するハード・ソフトを一体化した事業体への発展を目指します。 ②持続的成長のための投資 事業の基本である「先行投資⇒差別化製品開発⇒高付加価値提供⇒高収益」という本来あるべき企業体へ生まれ変わるための3ヵ年といたします。 ③人材教育への投資 人材育成ほど確実な投資はありません。高付加価値を生み出し、提供できる人財を育成いたします。 また、各事業年度のミッションは、以下のとおりとしております。 ①2026年2月期のミッション:「収益基盤の拡大」 (主な戦略) ・売り上げ増加に寄与する核となる事業の特定と強化 ・デジタル事業(デジタルツインの推進)の基盤構築 ・コスト構造の最適化と効率化 ②2027年2月期のミッション「市場の期待に応える(モノからコトへ)」 (主な戦略) ・デジタル事業のシナジー強化 ・マーケットシェアの拡大と競争優位の確保 ・カスタマーエクスペリエンスの向上と顧客ロイヤリティの構築 ③2028年2月期のミッション:「収益基盤の確立と新たな事業の創出」 (主な戦略) ・既存事業の磨き上げ、カスタマーエクスペリエンス向上 ・さらなるマーケットシェアの拡大と新事業(試験機・デジタル関連)の創出 ・新たな業務提携先の模索 当社グループのコア事業である試験機事業とエンジニアリング事業は、産業の基盤と社会インフラの「安全・安心」を支える事業であり、社会に必要不可欠な製品・商品・サービスを提供する企業グループとして今後も成長していくために、顧客満足度の向上を目指して製品の品質・サービスの向上に取り組むとともに、コア事業の発展が期待できる他社との業務提携や事業シナジー効果が期待できる分野への進出も検討してまいります。この点、当社は、2023年4月21日に試験機事業のさらなる磨き上げを目的として、CAE(Computer Aided Engineering)ソフトウェアの開発およびその受託解析・開発業務を行っている㈱先端力学シミュレーション研究所と業務提携契約を締結し、新たな収益機会の創出や事業の開発について定期的に会合を行い、両社協働によるCAEソフトウェアを組み合わせた試験装置の引合いの獲得など提携効果の実現に向けて協力関係を築いてまいりましたが、今後、デジタルツイン技術を駆使したソリューションを提供する企業としての地位を確立することを目指し、提携関係をさらに強化するために、2024年3月18日に資本提携についての基本合意書を締結し、2025年3月31日付で同社の株式の過半数を取得して子会社化し、同社の営む事業(CAEソフトウェア開発・販売、CAE解析・開発サービス、AIソリューション提供等)を「デジタル事業」として当社グループの新たな柱となりました。 また、当社は、2026年2月27日に㈱東京証券取引所より当社株式について、2026年3月1日付で監理銘柄(確認中)に指定する旨の通知を受けました。具体的には、当社は前年の対象の基準日(2025年2月末日)において、上場維持基準(流通株式時価総額)に適合しておりませんでしたが、上場維持基準への適合に向けた計画に基づき取組みを進めた結果、2026年2月28日時点で適合し、これにより2026年3月26日付で当該指定を解除する通知を受領し、東証スタンダード市場の上場維持基準の全ての項目に適合することとなりました。 当社は、上場会社としてステークホルダーの皆様の信頼の下で事業の発展を目指すために、引き続きコンプライアンス・ガバナンス強化に努めてまいります。
事業等のリスク1,470字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループの事業活動その他に関するリスクについて、投資家の判断上、重要であると考えられる主な事項は以下のようなものがあります。当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の防止および発生した場合の適切な対処に努めております。 なお、以下に記載している将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものであります。 ①  災害・事故 地震・豪雨等の自然災害や火災等の事故に対しては、防災対策や設備点検等を実施しておりますが、万一災害・事故が発生した場合、設備の損壊、電力供給停止および道路・橋梁等の周辺インフラの機能不全に起因する生産活動の停止・停滞により、当社グループの経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ②  海外での事業活動 当社グループの事業には、海外における商品の仕入・販売が含まれております。このため、換算時の為替レートにより、円換算後の価値が影響を受け、当社グループの経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 さらに、海外での事業活動には、予期せぬ法律や規制の変更、インフラの脆弱性、地域紛争、感染症蔓延その他の要因による社会的または経済的混乱といったリスクがあるため、当社グループの経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③  製品の欠陥 当社グループは、製品・商品・サービスに対して、品質管理体制を強化し、信頼性の維持に努めておりますが、予期せぬ欠陥およびリコールが発生する可能性があります。大規模なリコールや製造物責任賠償につながるような製品等の欠陥は、多額のコストにつながり、経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④  市場の動向 当社グループが参入する諸市場に大きな収縮を与える国内あるいは世界的な金融または経済的混乱が発生した場合、売上高の減少、債権の回収長期化等が発生し、当社グループの経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤  新製品開発と他社との提携 当社グループは、新製品開発が業容拡大の最適手段と考え、多様な製品の開発を継続しておりますが、新製品の投入時期の遅れ等により市場ニーズに対応できない可能性もあるため、たとえば試験機事業においては、海外有力メーカーとその製品の販売契約等を締結し、市場ニーズに即応する最先端の製品を市場に供給する体制を構築しております。ただし、万一、これらの契約が不測の事態により継続しない場合は、当社グループの経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性もあります。 ⑥ 人材の確保と育成 当社グループは、事業基盤の強化・拡大のために、必要な人材確保と育成を重要な経営課題と認識しており、社員の自立的な成長を基本とする人事制度等により人材育成を図っておりますが、事業展開のスピードに見合った人材採用と育成が計画通りに進まない場合は、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ ストック・オプション行使による株式価値の希薄化について 当社グループは、取締役及び従業員に対するインセンティブを目的としたストック・オプション制度を採用しております。これらの新株予約権の行使が行われた場合、既存の株主が有する株式の株式価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。 なお、当連結会計年度末時点における新株予約権による潜在株式総数は846,000株であり、発行済株式総数7,159,791株の11.8%に相当しております。
経営成績の分析 (MD&A)7,996字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果を背景に、緩やかな回復基調で推移しました。一方で、物価の高騰や金融・為替市場の変動に加え、米国における関税引き上げ等の通商政策の動向など不安定な国際情勢の影響により依然として先行きは不透明な状況が続きました。 このような状況の下、当社は、当社グループの技術と知識で持続可能な豊かな社会の実現に貢献すべく、社会の抱える様々な課題との関わりを常に意識するとともに、従来の製品販売中心のビジネスモデルに加え、開発・設計段階から顧客の課題解決に取り組むソリューション型ビジネスへの展開を推進し、グループ一丸となって持続的な成長と企業価値の向上に取り組んでおります。 試験機事業においては、既存顧客を中心に受注拡大に注力しつつ、原価管理を徹底しコスト低減を図るため、相模原工場と豊橋工場の連携を強化するとともに、重工業、鉄鋼、自動車、官公庁・研究機関といった安全性・品質保証を重視する顧客基盤を背景に、景気変動の影響を受けにくい安定した需要構造のもと事業拡大に取り組んでおります。また、CAE(Computer Aided Engineering)ソフトウェアの開発およびその受託解析・開発業務を行っている㈱先端力学シミュレーション研究所(以下、「ASTOM R&D社」といいます。)と連携して事業拡大のためのプラットフォーム作りに取り組んでおり、今後さらに成長していくため、ASTOM R&D社との連携による設計・解析段階からの提案強化を通じて、高付加価値化および収益性向上に資する施策を進めております。 エンジニアリング事業においては、高速道路や橋梁等のインフラ向けゆるみ止め製品の引き合いは堅調に継続しており、取引先の設備投資計画の変更による影響はあるものの、コスト構造の見直しおよび収益性を重視した受注方針への転換等により、収益基盤の改善が進展しております。また、電力ばねの販売においては、他社製の安価品との価格競争の影響はあるものの、当社製品の性能優位性を訴求した営業活動を継続し、販売強化および中長期的な市場シェアの拡大に向けた取組みを進めております。 この2つの主力事業は産業の基盤と社会インフラの「安全・安心」を支える事業であり、景気変動の影響を受けにくい安定需要を有することから、当社グループの収益基盤を形成しております。社会に必要不可欠な製品・商品・サービスを提供する企業グループとして今後も成長していくために、顧客満足度の向上を目指して製品・品質・サービスの向上に取り組んでまいりましたが、さらに当期間からはASTOM R&D社の事業であるデジタル事業を加え、3つの事業に取り組むことで、安定収益基盤の確保と成長領域への投資を両立する事業ポートフォリオの構築を進めてまいりました。 そして、試験機事業の持分法適用関連会社である㈱ZR東京衡機サービスにつきましては、同社の親会社である㈱ツビックローエルと戦略的な連携を深め、当社グループの試験機のメンテナンスサービスのほか、ZwickRoell SE社製品の日本市場でのアフターサービスの充実・拡大を進めております。 試験機事業につきましては、各種材料の評価試験、動力・性能試験等の各分野における業界トップレベルの品揃えを強みに、開発・設計・生産からメンテナンス・校正まで、技術と実績に裏付けられたワンストップソリューションを提供するとともに、ASTOM R&D社と連携し試験データの蓄積・利活用提案、および実測(リアル)データと仮想(バーチャル)データを融合したデジタルツイン技術でコラボレーションすること等の提案も行い、自動車、鉄鋼、鉄道、産業機器等のメーカーや各種研究機関、学校、官公庁など幅広いユーザーから継続的な受注を獲得し、安定した事業基盤の強化につながりました。 エンジニアリング事業につきましては、公共工事や都市開発、エネルギー関係を中心にゆるみ止め製品は高評価をいただいておりますが、取引先の設備投資計画の変更もあり一定の影響を受けたものの、インフラ分野を中心に安定した需要を確保し、収益改善に向けた取組みを継続しております。 デジタル事業につきましては、主に大手自動車メーカーや大手機械メーカーの受託開発、商品販売およびその保守事業を行い、堅調に推移するとともに、試験機事業との連携により、実測データとCAE解析を融合したデジタルツイン技術の活用など、今後の高付加価値領域への展開に取り組んでおります。 また、当社は、2026年2月27日に㈱東京証券取引所より当社株式について、2026年3月1日付で監理銘柄(確認中)に指定する旨の通知を受けました。具体的には、当社は前年の対象の基準日(2025年2月末日)において、上場維持基準(流通株式時価総額)に適合しておりませんでしたが、上場維持基準への適合に向けた計画に基づき取組みを進めた結果、2026年2月28日時点で適合し、これにより2026年3月26日付で当該指定を解除する通知を受領し、東証スタンダード市場の上場維持基準の全ての項目に適合することとなりました。 以上の結果、当連結会計年度の業績は、売上高4,473,482千円(前年同期比28.4%増)、営業利益152,915千円(前年同期比508.0%増)、経常利益157,377千円(前年同期比327.8%増)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は133,490千円(前年同期比112.1%増)となりました。また、営業利益率は前期の0.7%から3.4%へと改善するとともに、営業キャッシュ・フローは前期△594百万円から当期556百万円へと大幅に改善しており、当社グループの収益創出力、すなわち「稼ぐ力」は前期比で大きく向上しております。 セグメントの業績は次のとおりであります。 (試験機事業) 試験機事業は、重工業、鉄鋼、自動車、官庁・研究機関といった、材料評価や安全基準対応を目的とする顧客を主要取引先としており、研究開発投資や法規制対応に基づく需要が中心であることから、一般的な設備投資と比較して景気変動の影響を受けにくい事業構造となっております。当社グループのコア技術とカスタマイズ対応力が高く評価され、オーダーメイド製品の受注が順調に推移しております。 特に、ZwickRoell SE社との連携による販路拡充に加え、ASTOM R&D社のCAE解析技術と連動したソリューション提案が奏功し、開発・設計段階からの包括提案が増加傾向にあり、付加価値の高い案件の拡大につながっております。また、過去最高水準となった受注残高の一部が売上として計上されたことで、売上高・営業利益ともに前年同期を大幅に上回り、安定した需要基盤に加え、差別化および高付加価値化の進展により、今後も持続的な成長および収益性向上が期待される分野であります。 以上の結果、試験機事業の売上高は3,677,505千円(前年同期比19.6%増)、営業利益は649,292千円(前年同期比4.0%増)となりました。 (エンジニアリング事業) エンジニアリング事業では、主力製品である「ゆるみ止めナット・スプリング」の需要が社会インフラ向けに堅調に推移し、セグメントとしての営業利益は黒字となり、収益構造の改善が進展しております。また、電力ばねは取引先の設備投資計画の変更の影響や、ナット製品における安価品との競合はあるものの、当社製品の性能優位性を訴求した営業活動を継続し、収益力の更なる向上に向けた取組みを進めております。 以上の結果、エンジニアリング事業の売上高は371,847千円(前年同期比3.7%減)、営業利益は11,894千円(前年同期は132,274千円の営業損失)となりました。 なお、本事業において事業環境の悪化により収益が低下し、当該事業を営む連結子会社である㈱東京衡機エンジニアリングの株式について、業績の状況を踏まえた評価を行った結果、実質価額が低下したため、財務諸表上で関係会社株式評価損を計上いたしました。本件損失は連結財務諸表においては消去されるため、連結業績への影響はありません。 (デジタル事業) デジタル事業(ASTOM R&D社)は、売上および利益が例年1月から3月に集中する季節性を有しており、当期間(決算期変更のため4月から12月の9か月間)では損失先行となっておりますが、これは事業特性による季節要因および成長に向けた先行投資によるものであります。2025年6月16日付開示資料では、同社の2025年12月期の売上高は369百万円、営業損失は33百万円、2026年12月期は売上高819百万円、営業利益67百万円を見込んでおります。連結業績との差異は、セグメント間取引の相殺およびのれん等の償却によるものです。当該損失は事前に想定された季節要因および成長投資によるものであり、短期的な損益よりも中長期的な付加価値創出およびグループ全体の収益構造の高度化を重視しております。 また、開発投資や専門人材の採用を積極的に行っており、これらは将来成長に向けた先行投資と位置付けています。今後は、試験機・エンジニアリング事業と横断的にシナジーを発揮し、実測とCAEを融合したデジタルツイン技術やAI解析技術、現場ノウハウの知識化技術を統合し、日本のものづくりを支える独自の「フィジカルAIソリューション」を創出する基盤として、グループ全体の付加価値向上および収益成長に寄与する事業への発展を目指してまいります。 以上の結果、デジタル事業の売上高は452,190千円、営業損失は27,468千円となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比べ771,915千円増加し、1,246,494千円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローの増加は556,799千円(前年同期は594,287千円の減少)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益128,743千円、売上債権の減少額297,271千円、棚卸資産の増加額166,896千円、仕入債務の増加額231,284千円等によるものであります。前期の資金流出から大幅な改善となっており、当社グループの収益創出力は着実に向上しております。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローの減少は134,205千円(前年同期は47,507千円の減少)となりました。これは主に将来の成長に向けた投資によるものであります。具体的には定期預金等の預入による支出12,000千円、有形固定資産の取得による支出24,360千円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出80,233千円等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローの増加は349,321千円(前年同期は159,724千円の増加)となりました。これは主に長期借入による資金調達によるものであり、成長投資および運転資金確保のための資金基盤の強化を図ったものであります。具体的には短期借入金の返済による支出200,000千円、長期借入れによる収入840,000千円、長期借入金の返済による支出270,168千円等によるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の状況 a. 生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(千円)   前年同期比(%) 試験機事業   3,690,761   10.2 エンジニアリング事業   371,832   △3.8 デジタル事業   406,984   ― 合計   4,469,578   19.7 (注) 1  金額は販売価額によっております。 2  セグメント間の取引は相殺消去しております。 3  その他の事業は、提供するサービスの性格上生産実績に馴染まないため記載しておりません。 b. 受注状況 当連結会計年度の受注状況をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 試験機事業   3,429,327   △14.1   3,199,302   △10.5 合計   3,429,327   △14.1   3,199,302   △10.5 (注) 1  金額は販売価額によっております。 2  セグメント間の取引は相殺消去しております。 3  エンジニアリング事業、デジタル事業及びその他の事業は受注生産ではないため、上記の金額に含まれておりません。 c. 販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(千円)   前年同期比(%) 試験機事業   3,677,505   19.6 エンジニアリング事業   371,832   △3.8 デジタル事業   406,984   ― その他   17,159   △22.2 合計   4,473,482   28.4 (注) 1  セグメント間の取引は相殺消去しております。 2  主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 株式会社西村商会   337,662   9.7   678,563   15.2 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたりまして、決算日における資産・負債の報告数値、報告期間における収益・費用の報告数値に影響を与える見積りは、主に固定資産の減損、棚卸資産の評価、貸倒引当金、賞与引当金及び法人税等であり、継続して評価を行っております。 なお、見積り及び判断・評価については、過去実績や状況に応じて合理的と考えられる要因等に基づき行っておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果は異なる場合があります。 詳細は、第5 経理の状況  1 連結財務諸表等  (1)連結財務諸表  注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)に記載しておりますが、連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要となるものは、第5 経理の状況  1 連結財務諸表等  (1)連結財務諸表  注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a. 財政状態の分析 (資産の部) 総資産は5,037,242千円となり、前連結会計年度末に比べ1,263,575千円増加いたしました。これは主に、事業拡大および子会社取得等に伴う資産の積み上げによるものであります。 流動資産は3,654,525千円となり、前連結会計年度末に比べ957,903千円増加いたしました。特に現金及び預金の増加は、営業キャッシュ・フローの改善および資金調達によるものであり、資金基盤の強化が進んでおります。 固定資産は1,382,717千円となり、前連結会計年度末に比べ305,672千円増加いたしました。これは主に工具、器具及び備品の増加35,919千円、のれんの増加121,907千円、顧客関連資産の増加40,139千円によるものであります。 (負債の部) 流動負債は1,595,697千円となり、前連結会計年度末に比べ432,011千円増加いたしました。これは主に事業拡大に伴う仕入債務の増加および資金調達構造の見直しによるものであり、電子記録債務の増加252,253千円、短期借入金の減少200,000千円、1年内返済予定の長期借入金の増加224,800千円によるものであります。 固定負債は1,539,071千円となり、前連結会計年度末に比べ553,601千円増加いたしました。これは主に長期借入金の増加によるものであり、短期資金から長期資金へのシフトにより財務基盤の安定化を図ったものであります。 (純資産の部) 純資産は1,902,474千円となり、前連結会計年度末に比べ277,962千円増加いたしました。これは主に利益剰余金の増加133,023千円、非支配株主持分の増加112,775千円によるものであります。利益の積み上げにより純資産は増加しているものの、負債の増加により自己資本比率は低下しており、今後は収益力の更なる強化による資本効率の改善が課題と認識しております。 b. 経営成績の分析 当連結会計年度の売上高は4,473,482千円(前年同期比28.4%増)となりました。これは主に試験機事業において、販売が堅調に推移したことによります。営業利益は152,915千円(前年同期比508.0%増)となりました。これは主に試験機事業において、過去最高水準となった受注残高の一部が売上として計上されたことによります。経常利益は157,377千円(前年同期比327.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は133,490千円(前年同期比112.1%増)となりました。 c. キャッシュ・フローの分析 キャッシュ・フローの分析については、第2 事業の状況  4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況に記載のとおりであります。 ③ 資本の財源及び資金の流動性 当社グループは、運転資金及び設備資金につきましては、営業キャッシュ・フローで充当することを基本としており、必要に応じて借入により資金調達を実施しております。 ④ 経営方針・経営戦略等又は経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、中長期的な経営指標として、売上高成長率10%以上、営業利益率10%以上、ROE(自己資本利益率)20%以上、粗利益率35%以上、営業利益成長率10%以上、ROIC(投下資本利益率)は15%以上、PBR(株価純資産倍率)1倍超を目標としております。 当連結会計年度は、売上高成長率28.4%、営業利益率3.4%、ROE(自己資本利益率)8.1%、粗利益率34.6%、営業利益成長率508.0%、ROIC(投下資本利益率)3.24%、PBR(株価純資産倍率)2.39倍となり、目標とする指標を下回る結果となりました。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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