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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,053.44+287ドル円158.79-1NASDAQ26,229.57+130S&P 5007,675.19+44SOX 指数11,376.79+889/2終値

プレシジョン・システム・サイエンス

Precision System Science Co., Ltd.7707 · Growth · 精密機器

バイオ業界向けラボ自動化・臨床検査装置をODM中心に展開。核酸自動抽出装置で世界の研究・臨床現場を支える。

概要

プレシジョン・システム・サイエンス(PSS)は、1985年に東京都板橋区で理化学機器の保守メンテナンス会社として創業した。独自技術「マグトレーション・テクノロジー」を核に、核酸自動抽出装置や全自動PCR検査システム、化学発光免疫測定装置の開発・製造を手掛ける。製品は主にODM(相手先ブランドによる設計製造)で、Roche、QIAGEN、Beckman Coulter、Thermo Fisher Scientificなどのグローバル企業に供給する。東京証券取引所グロース市場に上場(2001年)、連結売上高は2025年6月期に約47億円、従業員151名。

ODMを軸としたグローバルな製品供給体制

PSSは自社ブランド販売よりも、海外大手診断機器メーカー向けODM(相手先ブランドによる設計製造)を主軸とするビジネスモデルを採用している。1996年に東洋紡績とのOEM契約を皮切りに、Roche(スイス)、Boehringer Mannheim(ドイツ)、QIAGEN(ドイツ)、Invitrogen(現Thermo Fisher Scientific、米国)、Beckman Coulter(米国)、Abbott Molecular(米国)などとの長期供給契約を締結してきた。これにより、自社で直接販売するよりも安定した需要を確保し、研究用から臨床診断用まで幅広い機器をグローバルに届けている。2025年6月期の売上高47億円のうち、装置が22億円、試薬・消耗品が15億円、メンテナンス関連が7億円を占め、ODM先からの受注が収益の大部分を支える。

核酸抽出とPCR検査に特化した製品ポートフォリオ

売上は四つの区分で構成される。装置部門は核酸自動抽出装置「MagTrationシリーズ」や全自動PCR検査装置「geneLEAD Ⅻ」「エリートインジーニアス」などを含み、2025年6月期に22億円(前年比20%増)と最大のセグメントである。試薬・消耗品部門は核酸抽出試薬やPCR試薬、専用プラスチック容器が15億円(同8%増)で、装置の稼働に伴うリカーリング収益となる。メンテナンス関連はスペアパーツ交換などが7億円(同53%増)。受託製造・受託検査は子会社エヌピーエスが外部から受注する基板製造などで2億円(同12%減)と小規模だが、グループ内の製造能力を活用している。

欧州と米国に子会社を置くグローバル展開

PSSは2001年の上場と同時に、米国子会社Precision System Science USA(2025年3月解散)と欧州子会社Precision System Science Europe GmbH(ドイツ・デュッセルドルフ)を設立した。欧州子会社は現地代理店の統括窓口として、大学や研究機関への営業、展示会参加、技術情報交流を担う。米国子会社は解散したが、北米向けODM契約は直接本社が管理する。また、日本国内では千葉県松戸市に本社兼研究所、秋田県大館市に試薬製造工場(大館試薬センター)を持ち、2022年には第二工場を稼働させた。2025年9月には、子会社エヌピーエスの試薬・消耗品製造事業を吸収分割で本社に統合し、生産体制を一本化している。

収益回復へ向けた事業再編の途上

PSSは2021年6月期にCOVID-19関連のPCR検査需要で売上93億円、営業利益8億円を記録したが、その後需要減退により2024年6月期には売上40億円、営業損失10億円に落ち込んだ。2025年6月期は売上47億円、営業損失1億円と改善したものの、依然として赤字である。経営陣は2024年9月に中期計画を公表し、2027年6月期に営業利益4億円、売上高100億円を目標とせず、代わりに毎年2.5~6億円の売上増加と営業利益率5%超を掲げた。具体的な施策として、不採算子会社の解散・譲渡(米国子会社解散、合弁会社PF・BioLine精算、ユニバーサル・バイオ・リサーチ株式譲渡)、エヌピーエスの合弁化によるコスト負担軽減、糖鎖解析システム「LuBEA-Ⅷ」の新規事業化を進めている。

業界の中での役割はバイオ研究・臨床検査分野向け自動化システムのODMサプライヤー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
52億円
営業利益
2億円
営業利益率
3.8%
純利益
4億円
2026/6 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/6
事業売上構成比利益利益率
装置22億円47.8%
試薬・消耗品15億円32.6%
メンテナンス関連7億円15.2%
受託製造・受託検査2億円4.3%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01バイオ研究(ラボ)主力

大学・研究機関向けに、核酸自動抽出装置を中心としたラボ自動化装置を提供。ODM販売でグローバルな研究効率化に貢献する。

主な製品・サービス3
核酸自動抽出装置
DNA・RNAを自動で抽出する装置。検査や研究の前処理工程を効率化する。
ラボ自動化装置
その他の研究用自動化機器。
専用プラスチック消耗品
反応容器など、装置用のディスポーザブル製品。

02臨床検査(遺伝子診断)主力

遺伝子を利用した臨床診断分野向け装置を提供。検査センターや病院での遺伝子検査の自動化に貢献する。

主な製品・サービス2
臨床遺伝子検査装置
遺伝子増幅・検出を行う装置。感染症診断などに用いられる。
試薬
核酸抽出やPCR検査に用いる試薬。装置とセットで使用される。

03メンテナンスサービス準主力

装置のメンテナンスやスペアパーツ販売を提供。ODM先での装置稼働を支える。

主な製品・サービス2
メンテナンスサービス
装置の定期点検・修理サービス。
スペアパーツ
装置の交換部品。

04外部受託製造・検査副次

子会社エヌピーエスが外部からの機器受託製造を、当社が受託検査を実施。グループの技術力を活かした収益源。

主な製品・サービス2
受託製造(OEM)
他社ブランド向けの機器製造。
受託検査
遺伝子関連の検査サービス。

製品と技術

マグトレーション・テクノロジーと核酸自動抽出装置

PSSの基幹技術は「マグトレーション・テクノロジー」である。これは磁性体粒子を磁力で制御し、液体中での粒子の移動・分離を自動化する技術で、1995年に特許を取得した。同技術を応用した核酸自動抽出装置「MagTrationシリーズ」は、血液や組織からDNA/RNAを高純度で自動抽出する。装置は外部からの磁石操作により、遠心分離やろ過を必要としない密閉系処理が特徴で、コンタミネーションリスクを低減する。同シリーズはRoche、QIAGEN、Beckman CoulterなどのODM先を通じて世界中の検査室で使用されている。2025年6月期の装置売上22億円の大部分を核酸抽出装置が占める。

全自動PCR検査システム「geneLEAD」シリーズ

2013年にElitech Groupと共同開発した「geneLEAD」シリーズは、核酸抽出からPCR増幅、検出までを全自動で行うシステムである。特に「geneLEAD Ⅻ」は12検体を同時処理し、感染症検査や遺伝子検査に用いられる。2020年のCOVID-19パンデミック時には、同システムが日本国内で緊急販売され、駐日フランス大使からの礼状を受ける成果を挙げた。改良型の「エリートインジーニアス」(ELITechGroup向け)と合わせて、2021年に日経優秀製品賞と十大新製品賞をW受賞した。geneLEADシリーズはPSSのODMビジネスの中核製品であり、Elitech向けの販売が近年増加している。

小型化学発光免疫測定装置「HiMICO」

1995年に製品化した「HiMICO」は、マグトレーション技術を免疫測定に応用した化学発光免疫測定装置である。磁性粒子を固相として用いることで、従来法より高感度かつ短時間な測定を実現した。当初は研究用として開発されたが、2004年には三菱化学ヤトロン(現LSIメディエンス)と小型免疫化学発光測定装置のOEM契約を締結し、臨床診断用途にも展開された。2013年にはDiasorin Irelandと免疫測定装置「LIASON®IAM」の供給契約を結び、欧州市場でも採用されている。HiMICOはPSSの技術力の原点であり、現在もODM先を通じて販売され、試薬・消耗品のリカーリング収益に貢献する。

糖鎖プロファイリングシステム「LuBEA-Ⅷ」

2025年7月に販売を開始した「LuBEA-Ⅷ」は、糖鎖のプロファイリングを自動化する全自動分析システムである。糖鎖は細胞表面やタンパク質に結合した糖の鎖であり、がんや自己免疫疾患のバイオマーカーとして注目される。本システムはマグトレーション技術と自動化技術を融合し、血清や尿から糖鎖を高精度に解析する。第一の適用疾患としてIgA腎症(腎疾患)を想定し、糖鎖バイオマーカーの事業化を進めている。PSSは2025年6月期の有価証券報告書で、これを新規事業と位置づけ、売上貢献を見込んでいる。装置の販売に加え、専用試薬の消耗品収益も期待される。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

精密機器のなかでの位置

精密機器でニッチ技術、赤字脱却に注力

精密機器業界において、当社はバイオ関連の計測機器などニッチ技術に特化している。業界構造では、リガク・ホールディングスやジーエルテクノホールディングスなど分析機器大手が存在するが、当社は特定分野に集中し差別化を図る。売上高は2023/6期の53億円から2024/6期には40億円に減少し、営業損失25%と大幅悪化。2025/6期には売上高47億円に回復見込みだが、営業損失2.1%と赤字が続く。ライバルに比べ規模が小さく、業績回復が急務。研究開発投資を続け、新製品による収益改善を目指す。

強み

  • 精密計測分野で独自技術を有し、特定市場で強みを発揮する
  • 将来の成長に向け、研究開発投資を継続している
  • 2025/6期は売上高が前年比で増加する見込み
  • 高度な専門知識を持つ技術者が在籍し、技術力を支える

課題

  • 2025/6期も営業損失が続き、早期の黒字化が課題
  • 売上高が年度により大きく変動し、安定性に欠ける
  • 大手ライバルに比べ規模が小さく、価格競争で不利

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

精密機器の時価総額近傍。太字がプレシジョン・システム・サイエンス

時価総額で並べると、掲載9社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15187クリエートメディック111億円18.8倍
27722国際計測器110億円7.0倍
37776セルシード78億円
47781平山ホールディングス73億円10.9倍
57771日本精密65億円17.0倍
67707プレシジョン・システム・サイエンス59億円14.8倍
77719東京衡機36億円28.3倍
87782シンシア33億円13.5倍
97709クボテック9億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 42件

保守メンテナンス会社として1985年に創業

1985年7月、東京都板橋区にて理化学機器の保守メンテナンスを目的として設立された。当初は自社製品を持たず、他社製機器の修理・点検を請け負うサービス事業者だった。1986年9月に本社を東京都府中市へ移転。1989年2月に初の自社製品として分注装置、希釈装置、洗浄装置などの理化学機器の製造販売を開始し、メーカーとしての一歩を踏み出した。1991年2月には研究開発施設として千葉県松戸市に松戸研究所を設置し、技術開発の拠点を整えた。

磁性体粒子法「マグトレーション」で独自技術を確立(1995年)

1995年6月、磁性体粒子を用いた化学発光免疫測定装置「HiMICO」の製品化に成功した。この開発に伴い、磁性粒子を磁気で制御する独自技術を「マグトレーション・テクノロジー」と命名し、日本、米国、欧州など世界各国で特許を取得した。同年10月には、同技術を応用した核酸(DNA)自動抽出装置も製品化し、バイオ分野への応用を広げた。これによりPSSは、臨床検査と遺伝子検査の両方に使える基盤技術を手に入れ、後のODM事業拡大の礎を築いた。

大手診断企業とのOEM契約で急拡大(1996~2000年)

1996年8月に東洋紡績と核酸自動抽出装置のOEM契約を締結したのを皮切りに、1997年11月にはF. Hoffmann-La Roche(スイス)、1998年12月にはBoehringer Mannheim(ドイツ、現Roche Diagnostics)、2000年10月にはMagnetic Biosolutions(スウェーデン)と相次いで契約を結んだ。これらの契約は、PSSの装置がグローバル企業の製品ラインに採用されたことを意味し、安定的な受注基盤を確保した。同時に、自社ブランドよりも相手先ブランドで販売するビジネスモデルを固めた。

上場と海外子会社設立(2001年)

2001年2月、大阪証券取引所ナスダック・ジャパン市場(現JASDAQ)に株式を上場した。同年4月には東京都稲城市の本社と松戸研究所を統合し、千葉県松戸市に新本社を建設して移転。同年7月には米国子会社PSS Bio Instruments(現Precision System Science USA)と欧州子会社Precision System Science Europe GmbH(ドイツ)を設立し、グローバルな販売・サービス体制を整備した。2002年7月には子会社ユニバーサル・バイオ・リサーチ(後の株式譲渡で連結除外)を松戸市に設立し、研究開発力を強化した。

QIAGENやBeckman Coulterとの長期契約(2002~2007年)

2002年8月にはノルウェーQIAGEN ASおよびドイツQIAGEN GmbHと核酸自動抽出装置のOEM契約を締結(現在も更新継続)。2006年5月にInvitrogen(現Thermo Fisher Scientific)、同年8月にBeckman Coulter(現Danaher)、2007年2月にNanoString Technologiesと相次いで契約を結んだ。2007年7月にはGEヘルスケアバイオサイエンス(現GEヘルスケア・ジャパン)とタンパク質自動精製装置「Purelumnシステム」の国内独占販売契約を締結し、製品ラインをタンパク質精製に拡張した。これによりOEM先は欧米の主要な診断・ライフサイエンス企業に広がった。

全自動PCR装置の開発と新型コロナ対応(2013~2021年)

2013年2月にDiasorin Irelandと免疫測定装置供給契約、同年3月にElitech Groupと核酸抽出装置「geneLEAD」の開発販売契約を締結。2014年12月にはElitechと全自動PCR検査装置「geneLEAD Ⅻ」のOEM契約を結び、同シリーズが主力製品となる。2020年4月にはCOVID-19検査用の全自動PCR検査システムを日本国内販売開始し、駐日フランス大使から礼状を受ける。2021年1月には「エリートインジーニアス」と「geneLEAD Ⅷ」が日経優秀製品賞・十大新製品賞を受賞。2021年10月には東京・新宿にPSS新宿ラボラトリー(衛生検査所)を開設(2025年3月閉鎖)。

事業再編と糖鎖解析への新展開(2022~2025年)

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴いグロース市場へ移行。同年7月に大館試薬センター第二工場を稼働させたが、コロナ特需の反動で業績は悪化。2022年12月にフェローテックホールディングスと合弁会社PF・BioLineを設立するも、2025年3月に精算結了。2024年8月には子会社ユニバーサル・バイオ・リサーチの株式を譲渡。2025年3月には米国子会社を解散し、同年9月にはエヌピーエスの試薬・消耗品製造事業を吸収分割で承継するとともに、エヌピーエスを中国企業Quaero社との合弁会社化する。新規事業として糖鎖プロファイリングシステム「LuBEA-Ⅷ」を2025年7月に販売開始し、IgA腎症などの糖鎖バイオマーカー事業化を目指す。

年表42件を開く

1980年代

  • 1985年7月創業理化学機器(臨床検査機器)の保守メンテナンスを目的として、東京都板橋区に設立。
  • 1986年9月本社所在地を東京都府中市に移転。
  • 1989年2月自社製品として、分注装置、希釈装置、洗浄装置等の理化学機器の製造販売を開始。

1990年代

  • 1991年2月研究開発施設として、千葉県松戸市に松戸研究所を設置。
  • 1993年1月本社所在地を東京都稲城市に移転。
  • 1995年6月磁性体粒子法を利用した化学発光免疫測定装置(HiMICO)の製品化に成功。開発技術について、日本、米国、欧州等の世界各国に特許出願し、マグトレーション・テクノロジーと名付ける。
  • 1995年10月マグトレーション・テクノロジーを利用した核酸(DNA)自動抽出装置等の製品化に成功。
  • 1996年8月東洋紡績㈱と核酸(DNA)自動抽出装置等に関するOEM契約を締結。
  • 1997年11月F.Hoffmann-La Roche Ltd.(スイス)と核酸(DNA)自動抽出装置等に関するOEM契約を締結。
  • 1998年12月ドイツBoehringer Mannheim GmbHと核酸(DNA)自動抽出装置等に関するOEM契約を締結(現在はRoche Diagnostics, Ltd(スイス)と契約更新)。

2000年代

  • 2000年10月スウェーデンMagnetic Biosolutions Sweden ABと核酸(DNA)自動抽出装置等に関するOEM契約を締結。
  • 2001年2月上場大阪証券取引所ナスダック・ジャパン市場(現 JASDAQ市場)に株式を上場。
  • 2001年4月M&A稲城市の本社と松戸研究所を統合し新本社社屋に集約。本社所在地を千葉県松戸市に移転。
  • 2001年7月米国子会社PSS Bio Instruments, Inc.(現 Precision System Science USA, Inc.、米国カリフォルニア州、 2025年3月解散)及び欧州子会社Precision System Science Europe GmbH(ドイツ マインツ市、現在はドイツ デュッセルドルフ市)を設立。
  • 2002年7月子会社ユニバーサル・バイオ・リサーチ㈱(千葉県松戸市)を設立。(2024年8月株式譲渡により連結除外)
  • 2002年8月ノルウェーQIAGEN AS及びドイツQIAGEN GmbHと核酸(DNA)自動抽出装置等に関するOEM契約を締結(現在はQIAGEN GmbH(ドイツ)と契約更新)。
  • 2004年8月㈱三菱化学ヤトロン(現 ㈱LSIメディエンス)と小型免疫化学発光測定装置に関するOEM契約を締結。
  • 2006年5月米国Invitrogen Corporation(現 Thermo Fisher Scientific Inc.)と核酸(DNA)自動抽出装置等に関するOEM契約を締結。
  • 2006年8月米国Beckman Coulter, Inc.(現 Danaher Corporation)と核酸(DNA)自動抽出装置等に関するOEM契約を締結。
  • 2007年2月米国NanoString Technologies, Inc.とサンプル精製・反応処理システムに関するOEM契約を締結。
  • 2007年7月GEヘルスケアバイオサイエンス㈱(現 GEヘルスケア・ジャパン㈱)とタンパク質の自動精製装置及び試薬キット(Purelumnシステム)に関する国内独占販売契約を締結。
  • 2009年9月エヌピーエス㈱の株式を一部取得し関係会社とする。

2010年代

  • 2010年10月JASDAQスタンダード市場に移行。
  • 2012年7月エヌピーエス㈱の株式を追加取得し連結子会社とする。
  • 2013年2月Diasorin Ireland, Ltd.とLIASON®IAM装置供給契約を締結。
  • 2013年3月Elitech GroupとgeneLEAD Ⅰ+及びgeneLEAD Ⅻ+の開発販売契約を締結。
  • 2014年5月Roka Bioscience, Inc.とIsothermal molecular diagnostic analyzerの開発ならびに同装置及び消耗品の供給契約を締結。
  • 2014年6月試薬製造工場として、秋田県大館市に大館試薬センターを新設。
  • 2014年10月Abbott Molecular, Inc.と検体前処理システムの製品供給契約を締結。
  • 2014年12月Elitech Groupと全自動PCR検査装置「geneLEAD Ⅻ」に関してOEM供給契約を締結。
  • 2015年9月上場東京証券取引所マザーズに上場市場を変更。
  • 2016年6月M&Aエヌピーエス㈱の株式を追加取得し完全子会社とする。
  • 2017年5月㈱日立ハイテクノロジーズ(現 ㈱日立ハイテク)との資本業務提携を締結。

2020年代

  • 2020年4月全自動PCR検査システム供給に対して駐日フランス大使から礼状を受け取る。
  • 2020年7月「サプライチェーン対策のための国内投資促進事業費補助金」採択
  • 2020年8月「COVID-19(SARS-CoV-2)」検査用全自動PCR検査装置とPCR試薬を日本国内販売開始
  • 2021年1月全自動PCR検査システム「(エリートインジーニアス)2020年日経優秀製品・サービス賞:日経産業新聞賞」,「(ジーンリードエイト)2020年日刊工業新聞・第63回十大新製品賞:本賞」を受賞
  • 2021年10月PSS新宿ラボラトリ―(東京都新宿区)を衛生検査所登録(2025年3月閉鎖)
  • 2022年4月東京証券取引所市場区分見直しに伴いグロース市場へ移行
  • 2022年7月PSS大館試薬センター第二工場稼働
  • 2022年12月㈱フェローテックホールディングスと合弁会社として㈱PF・BioLineを設立(2025年3月精算結了)
  • 2025年9月エヌピーエス㈱が営む、試薬製造及び消耗材製造事業を吸収分割(簡易吸収分割)により承継

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で151人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は601万円で、9期前と比べて+8.8%平均年齢は46.5歳、平均勤続年数は9.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年6月197
2017年6月186
2018年6月171
2019年6月55346.010.4166
2020年6月54946.79.7175
2021年6月63845.99.0187
2022年6月60945.18.9196
2023年6月54644.18.2199
2024年6月55345.69.4158−633
2025年6月60146.59.3151−66

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年6月期・提出会社(単体)
女性管理職比率22.2%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社2(国内 1 / 海外 1、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位4)
大館試薬 センター・大館試薬 センター 第二工場 — 秋田県 大館市868百万円
本社 — 千葉県 松戸市389百万円
本社 — 秋田県大館市187百万円
本社 — ドイツ デュッセルドルフ0百万円
主な関係会社
  • 海外
    Precision System Science Europe GmbH
    ドイツ デュッセルドルフ市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    エヌピーエス㈱
    秋田県大館市 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年6月期の売上高は52億円営業利益2億円前期と比べると増収で、売上が+10.6%。

売上高
+10.6%
52億円
営業利益
2億円
純利益
4億円
営業利益率
3.8%
前期比 +6.0%pt

会社が出している今期の予想2027年6月期

項目会社予想前期実績
売上高57億円52億円
営業利益4億円2億円
純利益3億円4億円
1株あたり配当¥3¥3

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年4Qで、売上は27億円、営業利益は1億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+8.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q11−1−9.1−1
2023年4Q11−7
2024年1Q11−2−18.2−2
2024年2Q9−2−22.2−5
2024年3Q9−2−22.20
2024年4Q11−4−36.4−4
2025年2Q22−1−4.5−2
2025年4Q2500.0−1
2026年2Q2514.01
2026年4Q2713.73

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 15期分

2012年6月期からの15期で、売上は35億円から52億円へ1.5倍に増えた。直近期の営業利益率は3.8%。売上は2期、純利益は3期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年6月35−2−2
2013年6月40−110
試薬製造工場として、秋田県大館市に大館試薬センターを新設。
2014年6月39−86
東京証券取引所マザーズに上場市場を変更。
2015年6月51−2−2
エヌピーエス㈱の株式を追加取得し完全子会社とする。
2016年6月45−8−16
2017年6月38−4−6
2018年6月36−4−5
2019年6月4411
2020年6月51−1−1
2021年6月9388
㈱フェローテックホールディングスと合弁会社として㈱PF・BioLineを設立(2025年3月精算結了)
2022年6月7420
2023年6月53−11−13
2024年6月40−10−10−25.0−11
2025年6月47−1−1−2.1−3
2026年6月52223.84

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年6月期

売上高52億円のうち、営業利益として残るのは2億円3.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は4億円、売上の7.7%にあたる。営業利益率は業種中央値9.0%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 費用事業を回すためにかかったお金96.2%50億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.8%2億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比5.2pt
3.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.8pt
7.7%
税金まで払って最後に残る割合

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年6月期は営業CFが1億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは1億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は10億円で、売上の2.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年6月−4−13−518
2013年6月0−12−118
2014年6月−847−263931
2015年6月−14−22−1618
2016年6月1−311−226
2017年6月−8−38−1124
2018年6月0−1−2−120
2019年6月−4−13−518
2020年6月0−25−221
2021年6月−3−1840−2140
2022年6月9−231−1427
2023年6月0−2−2−224
2024年6月−121−252019
2025年6月10−9110

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年6月期の総資産は49億円。このうち返さなくてよい自己資本が38億円で、自己資本比率は76.2%(業種中央値66.2%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年6月46262053.6
2013年6月115823342.9
2014年6月73433055.1
2015年6月65402557.3
2016年6月58342458.3
2017年6月58382064.6
2018年6月51331864.2
2019年6月55401572.2
2020年6月64432167.1
2021年6月116665056.9
2022年6月114654957.1
2023年6月98524653.5
2024年6月64412364.8
2025年6月49381276.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年6月期の内訳
現金及び預金
10億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
-20億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
6億円
在庫として抱えている分
負債合計
12億円
いつか返す必要があるお金

業界内での比較

精密機器 52社との比較

同じ精密機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率52社中13位あたり、逆に低いのは営業利益率52社中42位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 9.2%
P25 5.8%P75 12.3%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
3.9%/中央値 9.0%
P25 4.5%P75 14.5%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
/中央値 66.2%
P25 50.8%P75 76.4%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
10.6%/中央値 5.3%
P25 1.7%P75 10.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.4%/中央値 2.1%
P25 1.4%P75 3.4%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥213で、1年前と比べて+4.5%過去52週の値幅のなかでは31%の位置にある。

¥213-1.4%1ヶ月+2.4%1年+4.5%時価総額59億円
過去52週の値幅
安値¥175高値¥299

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)14.8倍
PER (会社予想)20.0倍
PBR1.43倍
配当利回り1.41%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で+7.11%と上昇。25日線(204.88円)を上回り、75日線(217.43円)は下回るが、200日線(211.58円)に接近。52週高値299円、安値175円に対し、現在211円は中位。6月26日に84万株と出来高急増後、7月に入り40万株前後の高水準が継続。RSIは52.94と中立圏で、上昇トレンドに弾みがつくかが焦点。75日線突破が次の節目。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 40/100)

PERが算出不能で、赤字が続いており収益性が低い。PBRは1.49倍で業界平均の3.63倍を大きく下回り、資産価値からは割安に見えるが、ROEは0.7%と低く資本効率が悪い。配当利回り2.37%は平均1.97%を上回るものの、配当性向20.2%だが赤字のため持続性に懸念。業界平均と比較するとPBRは割安だが、赤字事業のため割安感は限定される。総合的にやや割高と判断した。

指標この会社業種平均
PER (実績)14.8倍30.1倍
PER (予想)20.0倍
PBR1.43倍2.49倍
ROE0.7%7.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

赤字が継続する中、2024年6月期に営業赤字幅が大幅縮小し、2025年6月期は赤字ながら改善傾向にある。強気派は、費用削減効果と新製品への期待から、損益分岐点が近づいていると見る。また、遺伝子検査市場の成長や、研究機関の設備更新需要が追い風になると指摘。一方、弱気派は、売上高が2022年から3年連続で減少しており、市場での競争力が低下していると懸念。特に、新型コロナ関連需要の反動減が収益を圧迫しており、安定した収益源の確立が急務。収益改善の持続性が論点。

プラスに働く材料7
  • 赤字幅の大幅縮小

    2025年6月期の営業利益率が-2%へ改善しており、損益分岐点が目前に迫る。

  • 遺伝子市場の成長

    遺伝子診断や検査需要の拡大が続き、中長期的な需要増が期待できる。

  • コスト削減の効果

    固定費の見直しなどにより、売上減でも赤字を縮小できるコスト構造を実現。

  • 営業赤字10億→1億へ大幅縮小通年影響

    営業利益-10億円→-1億円。赤字幅9億円縮小し黒字転換が目前

  • 売上高40→47億円と17.5%増通年影響

    精密機器の受注が回復。売上高は前期比17.5%増

  • 純損失11億→3億と大幅縮小継続影響

    純利益-11億円→-3億円。赤字幅が8億円改善

  • 株価は1年で6%上昇の底入れ不定影響

    PBR1.49倍と資産価値に近く、下値支援がある

マイナスに働く材料7
  • 売上の継続的減少

    売上高が74億円から40億円へ大幅減で、市場シェア喪失や需要減が深刻。

  • 競争の激化

    大手メーカーや新興企業との競争で、価格競争と技術開発競争が利益を圧迫。

  • 研究開発依存のリスク

    新製品の成功が不確実で、研究開発費の負担が赤字解消を遅らせる可能性。

  • 最終赤字3億円が続くリスク通年影響

    2025/6期も純損失3億円。黒字化の時期が読みにくい

  • 営業損失率-2.1%と低採算2026年Q2影響

    売上高47億円に対し営業損失1億円。固定費削減が課題

  • 売上高は2年前から53→47億円に減少継続影響

    2023/6期53億円→2025/6期47億円。需要回復のペースは緩慢

  • 配当利回り2.37%も赤字継続で減配懸念決算発表後影響

    最終赤字が続く中、配当維持は財務への負担

次の決算で確かめる点
売上高とその成長率
市場需要の回復と製品競争力を測る基本指標で、減少が続くかが焦点。
営業損益
赤字脱却の進捗を示し、コスト改革の効果を直接確認する。
研究開発費比率
将来の競争力と利益への投資のバランスを評価する。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり3で、前期から33.3%いまの株価に対する利回りは1.41%。

年間配当
¥3
1株あたり
配当利回り
1.41%
いまの株価に対して
配当性向
20.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2013年6月2,30021.9
2014年6月8−99.726.9
2021年6月5−33.320.2

配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥3

株主

有価証券報告書より

2025年6月期末の株主数は延べ14,950人。区分でいちばん多いのは個人・その他82.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が5.2%を占め、残る94.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年6月%2021年6月%2022年6月%2023年6月%2024年6月%2025年6月%
個人・その他75.281.483.780.979.582.9
証券会社3.33.91.03.64.410.2
事業法人14.013.513.814.815.45.1
自己株式0.10.10.11.7
外国法人5.91.01.40.50.51.5
外国人個人0.10.10.10.10.20.3
金融機関1.50.10.00.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01田島 秀二16.65
02野村證券株式会社5.77
03有限会社ユニテック4.34
04田中 正勝2.92
05楽天証券株式会社1.22
06株式会社SBI証券1.03
07JPモルガン証券株式会社0.70
08小玉 博之0.54
09高山 茂0.49
10佐々木重次0.47

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 15期分

1株利益は15期で+101%、1株純資産は14期で−99%。直近期のROEは0.7%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年6月−2,07226,948
2013年6月5627027.523.321.9
2014年6月3422013.720.326.9
2015年6月−12202
2016年6月−78163
2017年6月−27163
2018年6月−20143
2019年6月51593.379.8
2020年6月−4164
2021年6月2923814.628.420.2
2022年6月22360.7317.1
2023年6月−48189
2024年6月−41150
2025年6月−9138
2026年6月14

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

7名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は7名。2025/6期の役員報酬は総額82百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約1倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
杉山悠代表取締役社長4012,000
狩長亮二取締役4610,000
木村進取締役5916,525
荻原大輔取締役55
部屋健太郎監査役47
本島佳代子監査役57
鈴木泰浩監査役46

役員報酬の内訳2025/6

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)95688647
社外取締役414144
監査役1444

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/6期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,302字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社及び子会社3社で構成されており、主としてバイオ関連業界において、ラボ(研究室)自動化や臨床検査用の各種装置、それらに使用される試薬や反応容器などの消耗品類の開発及び製造販売を行っております。 これら製品は、業界大手のグローバル企業との提携によるODM販売(Original Design Manufacturing、製品設計の段階から受託した相手先ブランドによる販売)を中心に、日本国内及び欧米子会社を通じた自社販売も含め、ワールドワイドに事業展開しております。 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは、次のとおりであります。 (1) 製品区分 ① 装置 従来より事業展開している核酸自動抽出装置を中心としたラボ向けの各種自動化装置及び遺伝子を利用した臨床診断分野向けの装置の販売に関する区分です。 ② 試薬・消耗品 当社装置の仕様に伴い消費される核酸抽出及びPCR検査等に用いる試薬等、並びに反応容器などの専用プラスチック消耗品の販売に関する区分であります。 ③ メンテナンス関連 装置メンテナンスやスペアパーツ(交換部品)販売などの区分であります。主要なODM先は、ODM先が自社でメンテナンス対応しておりますが、スペアパーツは当社から購入する契約となっております。 ④ 受託製造・受託検査 製造工場であるエヌピーエス㈱が実施している、当社以外の外部からの受託製造事業の区分及び当社受託検査の区分であります。 (2) 当社グループの事業に係わる位置付け等 当社グループの事業に係わる位置付け等は、以下のとおりであります。 名称   主要な事業の内容 プレシジョン・システム・サイエンス㈱   機器及び試薬開発・自社製品販売等 Precision System Science Europe GmbH(連結子会社)   欧州販売支援、サービス等 エヌピーエス㈱(連結子会社)   機器製造・電子機器等の製造販売 Precision System Science Europe GmbHは、欧州における各販売代理店の窓口として当社と連携して、新たな販路の開拓、大学・研究機関などへの営業活動、展示会や学会への参加を通じた技術情報交流などの活動をしております。 事業の系統図は、次のとおりであります。 上記の系統図は、主な営業取引の流れ及び出資関係を示したものであります。ユーザー群とは、大学・研究機関・臨床検査センター・製薬会社・化学メーカーなどを指します。 (注)1.ユニバーサル・バイオ・リサーチ㈱については2025年1月に全株式の株式譲渡を行い、当社の子会社に該当しなくなったため除外しております。 2.持分法適用共同支配企業であった㈱PF・BioLineは2024年12月11日に解散を決議し、2025年3月31日付で清算結了いたしました。 3.連結子会社であるエヌピーエス㈱から試薬製造及び消耗材製造事業を会社分割(吸収分割、効力発生日2025年9月1日)により継承しております。
経営方針・対処すべき課題1,466字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、企業理念として「独自の基盤技術を継続的に創出し、誰にでも使いやすく高精度な検査システムを提供することで、病気の早期発見と予防に貢献し、すべての人々が健康で自分らしく生きられる社会の実現を目指すこと」を掲げています。 この理念のもと、次の二点を重点方針として取り組んでおります。 1.顧客の信頼に応える高品質製品の安定供給 調達から生産までの計画を精緻に立案・実行し、市場環境の変化に的確に対応しながら、継続的な品質向上と確実な品質保証を徹底する。 2.高付加価値製品の迅速な市場投入 顧客ニーズを的確に把握し、開発目標や技術的課題に対して経営資源を最適配分し、納期遵守と設計品質を担保し、確実な事業成果へと結びつける。 (2) 目標とする経営指標 2023年9月29日に発表した「事業計画及び成長可能性に関する説明資料」において、2027年6月期の数値目標を「連結売上高10,000百万円、連結営業利益1,000百万円」としており、これを「目標とする経営指標」として掲げておりましたが、経営環境の変化の分析結果、第39期連結業績及び事業の抜本的改善策の実施計画等を踏まえ、2024年9月30日に発表した「事業計画及び成長可能性に関する説明資料」の通り、中長期的には、2025年6月期から2027年6月期までの3年間につき、1年度ごとに250百万円から600百万円程度の売上増加を目標とし、2027年6月期末時点では連結営業利益約400百万円を達成することを目標としております。 (3) 中長期的な会社の経営戦略及び対処すべき課題 当社の経常損益は、残念ながら、第36期の770百万円をピークに下落し、当連結会計年度においては△139百万円となり、第40期においても無配当とさせていただくこととなりました。 当社グループは、事業の運営体制の全体を徹底的に分析して見直し、2027年6月期を目途に次に掲げる4つの課題を解決し、財務基盤の安定化と持続的な企業価値向上に努めてまいります。 ① 売上増加:独自の自動化プラットフォームおよび関連試薬・消耗品の売上を、2024年6月期を基準に CAGRで当該期間8%以上の成長 ② 粗利率改善:大館試薬センター稼働率向上とコスト低減を継続し、売上総利益率35% ③ 生産性向上:社員一人当たりの付加価値を高め、営業利益率5%以上 ④ 企業価値向上:黒字化による利益剰余金積立と復配の実行 特に、第41期においては、業績の改善を継続し、ガバナンスの強化及び内部統制の再構築や財務基盤の再構築と成長に向けた、以下の施策を推進します。 ① ガバナンスの強化及び内部統制の再構築 ・中期事業計画を下回る業績に関する経営責任明確化 ・黒字化、復配を条件とした取締役株式報酬制度導入提案 ・専門知識を有する社外取締役の招聘による監視体制の強化 ・内部統制の外部専門家へのコンサルティング委託 ・グループ全体のコンプライアンス教育の実施 ・管理部門の組織再編及び人材強化 ② 財務基盤の再構築と成長に向けた施策 ・その他資本剰余金による繰越欠損金の填補 ・金融機関とのリレーション強化 これらの施策を着実に実行していくことで、早期に黒字化を定着させ、株主の皆様に還元できるようになると確信しています。
事業等のリスク2,876字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループの経営成績、株価及び財務状況等に影響を及ぼす可能性のあるリスクには、以下のようなものがあります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 市場および事業について ①ODM事業について 当社グループの売上高構成のうち、ELITechGroup等のODM販売先への依存度が76%程度(2025年6月期)と高くなっております。そのため、当社グループの業績は、ODM販売先の売上状況の影響を受けることが予測されます。 このたび、当社とELITechGroupは、ODM製品のより安定した生産と供給を実現するために、2024年7月~2029年6月の5年間を契約期間とするODM製品の中長期的な供給契約に合意し、契約期間中に総額70億円以上の発注がなされる予定です。このことを受け、大館試薬センターをはじめ、協力会社も含む各生産拠点の継続的な安定稼働と運営の効率化を見込んでいます。 ②自社ブランド製品事業について 当社グループの自社ブランド製品事業は、国内外において装置、抽出試薬・消耗品、メンテナンス関連製品の販売を行っており、2025年6月期における売上依存度は24%弱となっております。これらの販売は、提携する現地代理店の販売実績に影響を受ける可能性があり、当該代理店の経営状況や販売戦略の変化によっては、当社グループの業績に影響を及ぼすリスクがあります。当社は、営業力を有する代理店との提携強化や、販売見込みの精度向上に努めることで、売上の安定化を図ってまいります。 ③人材確保について 当社グループは、ヘルスケア企業であり、競争力の維持のためにも専門的な知識・技能を持った優秀な人材の確保は必須であると考えております。しかしながら、人材確保が出来ない場合、必要不可欠な人材が社外に流出する状況になった場合、当社グループの事業戦略や業績に影響を及ぼす可能性があります。 そこで当社グループでは、人材マネジメントポリシーの実践をしてまいります。 (2) 財務・資金調達について ①資金調達について 当社グループは、製品の上市、販売に向けた開発費用、設備投資、運転資金などの資金需要の増加に対応するため、資金調達を行う必要がありますが、資金が計画通りに調達できない場合には、当社グループの事業戦略や業績に影響を及ぼす可能性があります。 このようなリスクを踏まえ、当社グループでは健全な財務体質を構築、維持に努め、安心できる格付けを取得するとともに、最新の販売、生産計画に基づいた資金計画の見直しを随時行ってまいります。 ②減損について 当社グループは、様々な有形固定資産、技術資産等の無形固定資産を有していますが、事業環境の急激な変化に伴う生産設備の遊休化や稼働率の低下等により減損損失が発生し、当社グループの事業戦略や業績に影響を及ぼす可能性があります。 このようなリスクを踏まえ、当社グループでは、最新の販売、受注情報に基づいた生産計画の見直しを随時行なってまいります。 (3) 規制・災害・事故について ①経営上の重要な契約等について 当社グループの事業展開上、重要な契約が期間満了、解除、その他の理由に基づき終了した場合や、当社グループに不利な改定が行われた場合には、当社グループの事業戦略や業績に影響を及ぼす可能性があります。 ②知的財産権について 当社グループは、競合他社を排除するため、当社グループの技術を特許で保護しております。登録している特許が無効化、消滅した場合には、当社グループの事業戦略や業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③製造物責任のリスクについて 当社グループが取り扱うすべての製品、パーツ部材等について製造物責任賠償のリスクが内在しております。当社はこれに備えて製造物責任賠償保険に加入しておりますが、臨床試験、検査の過程で製造物の欠陥が発見され、補償額が保険の補償範囲を超える大規模な製造物責任を負う場合には、当社グループの事業戦略や業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④法的規制について 当社グループの製品は、販売される国ごとの法規制を受けており、当社グループは当該法規制を順守していく方針であります。しかしながら、これらの規制が強化されたり、新たな規制が導入された場合には、当社グループの事業戦略や業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループが開発、販売中のIVD検査装置、IVD試薬は関連法規の規制を受けており、営業活動継続のためには当局の承認又は許可が必要になります。当社グループが開発を進めている個々のプロジェクトについて、かかる許認可が得られなかった場合には、当社グループの事業戦略や業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤情報セキュリティ 当社グループが保有する機密情報及び個人情報については、厳正な管理に務めておりますが、これらの情報の流出により問題が発生した場合には、当社グループの社会的信頼の低下等、業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)継続企業の前提に関する重要事象等について 当連結会計年度は中期経営計画に定めた事業再生フェーズ中であります。利益確保の基盤は整いつつあるものの、営業損失、経常損失、親会社株主に帰属する当期純損失を計上しております。これにより、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる事象又は状況が存在しております。 このような事象又は状況を解消すべく、当社グループは、事業の抜本的改善策について拠点の移転統廃合等でグループ収益力向上を図り、事業の収益改善策については、従来より強固な協力関係にあり、当社グループの売上の約50%強を構成するELITechGroupとの5年間のODM製品供給契約の締結により、装置、試薬、消耗品、メンテナンス関連製品の収益改善の具体化につながり、大館試薬センター第二工場の稼働率の大幅な向上が図られ、製品供給能力の向上と製造原価率の低減から利益率が改善され、利益確保の基盤が整いつつあります。資金面では、財務制限条項の付された借入金は弁済済となっており、また、メインバンクを中心に既存取引行と緊密な関係を維持しており、今後も継続的な支援が得られるものと考えております。当社メインバンクとは2025年5月に返済期限をむかえた短期借入金について借換えを行いました。これにより、当面の間の運転資金及び投資資金において、資金繰りに重大な懸念はないと判断しております。従いまして、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象及び状況は存在するものの、重要な不確実性は認められないものと判断しております。 ※当社の製品は製品設計の段階から受託するケースがほとんどであるため、当期より従来の表現であったOEMから「ODM(Original Design Manufacturing)」へと表記を統一いたします。
経営成績の分析 (MD&A)6,587字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 経営成績等の概要 (1) 経営成績に関する分析 当連結会計年度における世界経済は、資源価格や為替の変動などにより不透明な状況が続いたものの、ヘルスケア分野では安定した需要が見られました。一方で、原材料や物流、人件費の上昇圧力は依然として継続し、厳しいコスト環境が続いております。このような経営環境の中、当社グループは2024年9月30日公表の中期経営計画に基づき、収益構造強化とコスト抑制に取り組みました。 また、事業再編の一環として、連結子会社エヌピーエス株式会社(以下、NPS)は、嘉興凱實生物科技股份有限公司(Quaero Life Science Co.,Ltd、以下、Quaero社)との合弁契約を締結しました。同契約により、2025年9月30日に増資払い込みを受けることでNPSは連結子会社から除外され、持分法適用関連会社となり、今後、合弁化によるコスト負担の軽減とQuaero社向け装置の受託製造を通じた黒字化及び投資利益の回収を見込んでおります。 さらに、新規事業面では糖鎖解析に注目し、がんや自己免疫疾患の新たな検査マーカー及び解析システムの開発に取り組んでおります。2025年7月1日には、糖鎖プロファイリングシステム「LuBEA-Ⅷ」の販売を開始し、同システムは当社の強みである自動化技術と特許技術を活用したもので、IgA腎症など腎疾患向け糖鎖バイオマーカーの事業化を進めてまいります。 2024年6月期(前連結会計年度)   2025年6月期(当連結会計年度)   対前年同期 増減率 金額   百分比   金額   百分比 百万円   %   百万円   %   % 売上高   3,979   100.0   4,692   100.0   17.9 売上総利益   950   23.9   1,381   29.4   45.3 営業損失(△)   △956   △24.0   △121   △2.6   - 経常損失(△)   △1,010   △25.4   △139   △3.0   - 親会社株主に帰属する当期純損失(△)   △1,121   △28.2   △253   △5.4   - 当連結会計年度は、売上高は4,692百万円(前年同期比17.9%増)、売上総利益は1,381百万円(前年同期比45.3%増)となりました。臨床診断装置が堅調に推移し、装置の売上増加に伴い、核酸抽出試薬及び関連消耗品、メンテナンス関連製品の売上が伸長しました。 費用面では、海外連結子会社及び合弁会社の解散を含む抜本的な事業再編と各費用抑制施策により、販売費及び一般管理費は1,502百万円(前年同期比21.2%減)となりました。 結果、営業損失は121百万円(前年同期956百万円)、経常損失は139百万円(前年同期1,010百万円)となりました。なお、連結子会社のソフトウェア不正使用に伴う対応費用として、54百万円の特別損失を計上し、親会社株主に帰属する当期純損失は253百万円(前年同期1,121百万円)となりました。 売上構成は、次のとおりであります。 ① 装置 従来より事業展開している核酸自動抽出装置を中心としたラボ向けの各種自動化装置及び遺伝子を利用した臨床診断分野向けの装置の販売に関する区分です。主にELITechGroup向けの装置販売が増加したことで、売上高は2,244百万円(前年同期比20.0%増)となりました。 ② 試薬・消耗品 当区分は、当社装置の使用に伴い消費される核酸抽出及びPCR検査等に用いる試薬等、並びに反応容器などの専用プラスチック消耗品の販売に関する区分であります。 ELITechGroup向けの受注増加を中心に、核酸抽出試薬及び関連する消耗品の販売は堅調に推移しており、当連結会計年度の売上高は1,545百万円(前年同期比8.1%増)となりました。 ③ メンテナンス関連 当区分は、装置メンテナンスやスペアパーツ(交換部品)販売などの区分であります。主要なODM先は、ODM先が自社でメンテナンス対応しておりますが、スペアパーツは当社から購入する契約となっております。 ELITechGroup向けの臨床診断装置販売の増加に伴い、メンテナンス関連製品の販売も増加したことにより、当連結会計年度は、売上高716百万円(前年同期比52.7%増)となりました。 ④ 受託製造・受託検査 当区分は、子会社の製造工場であるエヌピーエス㈱が実施している、当社以外の外部からの受託製造事業の区分及び当社受託検査の区分であります。 堅調であったモーター制御基板等の装置用モジュールの需要減少により当連結会計年度の売上高は185百万円(前年同期比11.7%減)となりました。 (2) キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末の現金及び預金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ858百万円減少して1,036百万円となりました。 <営業活動によるキャッシュ・フロー> 税金等調整前当期純損失248百万円を計上し、事業構造改善費用の支払額122百万円や損害賠償金の支払額54百万円などの資金の減少はあったものの、減価償却費238百万円や棚卸資産の減少額192百万円、その他155百万円などの資金の増加により、営業活動によるキャッシュ・フローは95百万円の増加(前年同期は106百万円の減少)となりました。 <投資活動によるキャッシュ・フロー> 有形固定資産の取得による支出52百万円や定期預金の預入による支出20百万円などの資金の減少はあったものの、定期預金の払戻による収入40百万円や関係会社の清算による収入15百万円などにより、投資活動によるキャッシュ・フローは8百万円の減少(前年同期は国庫補助金による収入のため2,056百万円の増加)となりました。 <財務活動によるキャッシュ・フロー> 長期借入金の返済による支出502百万円や短期借入金の純増額が減少の300百万円となったこと、自己株式の取得による支出100百万円などにより、財務活動によるキャッシュ・フローは910百万円の減少(前年同期は2,508百万円の減少)となりました。 生産、受注及び販売の実績 (1) 生産実績 当連結会計年度の生産実績を売上構成ごとに示すと、次のとおりであります。 売上構成   当連結会計年度(自 2024年7月1日至 2025年6月30日)(千円)   前年同期比(%) 装置   3,015,973   46.5 試薬・消耗品   1,125,981   54.1 メンテナンス関連   492,780   149.5 受託製造・受託検査   134,593   △12.9 合計   4,769,329   51.8 (2) 受注実績 当連結会計年度の受注実績を売上構成ごとに示すと、次のとおりであります。なお、当社グループ製品は、受注生産を基本としております。 売上構成   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 装置   2,170,182   20.5   1,035,041   △6.7 試薬・消耗品   922,077   △57.3   104,185   △85.7 メンテナンス関連   544,060   △25.8   91,829   △65.2 受託製造・受託検査   155,744   173.5   -   △100.0 合計   3,792,065   △20.2   1,231,057   △42.2 (3) 販売実績 当連結会計年度の販売実績を売上構成別に示すと、次のとおりであります。 売上構成   当連結会計年度(自 2024年7月1日至 2025年6月30日)(千円)   前年同期比(%) 装置   2,244,804   20.0 試薬・消耗品   1,545,882   8.1 メンテナンス関連   716,168   52.7 受託製造・受託検査   185,773   △11.7 合計   4,692,629   17.9 (注) 1.上記金額には、消費税等は含まれておりません。 2.売上構成間の取引については、相殺消去しております。 3.主な相手先別の販売実績及びそれぞれの総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度(自 2023年7月1日至 2024年6月30日)   当連結会計年度(自 2024年7月1日至 2025年6月30日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) ELITechGroup S.p.A   1,641,701   41.2   2,580,648   55.0 PHC株式会社   434,621   10.9   530,254   11.3 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の財政状態及び経営成績の分析・検討内容は、原則として連結財務諸表に基づいて分析した内容であります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 (経営成績) ①売上高 当連結会計年度は、売上高は4,692百万円(前年同期比17.9%増)となりました。臨床診断装置が堅調に推移し、装置の売上増加に伴い、核酸抽出試薬及び関連消耗品、メンテナンス関連製品の売上が伸長しました。 ②売上原価・売上総利益 売上原価は3,311百万円(前年同期比9.3%増)、売上総利益は1,381百万円(前年同期比45.3%増)となりました。 ③販売費及び一般管理費 費用面においては、研究開発費は128百万円(前年同期比40.3%減)でした。海外連結子会社及び合弁会社の解散を含む抜本的な事業再編と各費用抑制施策により、販売費及び一般管理費は、1,502百万円(前年同期比21.2%減)となりました。 ④営業外収益・営業外費用 営業外損益では、受取利息等の営業外収益は12百万円(前年同期比13.0%減)を計上した一方、支払利息等の営業外費用は30百万円(前年同期比55.6%減)を計上いたしました。 ⑤営業損益・経常損益 上記の結果、営業損失は△121百万円(前年同期の営業損失は△956百万円)、経常損失は△139百万円(前年同期の経常損失は△1,010百万円)となりました。 ⑥親会社株主に帰属する当期純損益 連結子会社のソフトウェア不正使用に伴う対応費用として、54百万円の特別損失を計上し、親会社株主に帰属する当期純損失につきましては、△253百万円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純損失△1,121百万円)となりました。なお、1株当たり当期純損失金額は△9.21円(前年同期は1株当たり当期純損失金額△40.59円)となりました。 (財政状態) a 資産 当連結会計年度末の資産合計は4,937百万円となり、前連結会計年度末に比べて1,458百万円の減少となりました。主な要因としては、現金及び預金、未収消費税等の減少により流動資産が1,242百万円の減少、工具、器具及び備品、機械装置及び運搬具等の償却等により固定資産が215百万円減少いたしました。 b 負債 当連結会計年度末の負債合計は1,176百万円となり、前連結会計年度末に比べて1,076百万円の減少となりました。主な要因としては、短期借入金等の減少により流動負債が812百万円減少、長期借入金等の減少により固定負債が264百万円減少いたしました。 c 純資産 当連結会計年度末の純資産合計は3,760百万円となり、前連結会計年度末に比べて382百万円の減少となりました。主な要因としては、自己株式の取得、利益剰余金の減少であります。 (経営成績等に重要な影響を与える要因について) 当社グループの経営成績等に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3.事業等のリスク」に記載のとおりであります。 (2) キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 (キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容) キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容については、「経営成績等の概要 (2) キャッシュ・フローの状況」に記載しておりますので、ご参照ください。 なお、キャッシュ・フロー関連指標の推移は、以下のとおりであります。 2021年6月期   2022年6月期   2023年6月期   2024年6月期   2025年6月期(当連結会計年度) 自己資本比率(%)   56.9   57.1   53.5   64.8   76.2 時価ベースの自己資本比率(%)   199.0   126.1   97.2   82.2   112.1 キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)   ―   4.6   ―   ―   5.9 インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)   ―   22.9   ―   ―   4.6 自己資本比率:自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産 キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い (注) 1.株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数により算出しております。 2.キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローを利用しております。 3.有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち、利子を支払っている全ての負債を対象としております。 4.利払いは、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を利用しております。 5.2021年6月期、2023年6月期及び2024年6月期のキャッシュ・フロー対有利子負債比率及びインタレスト・カバレッジ・レシオについては、営業キャッシュ・フローがマイナスであるため記載しておりません。 (資本の財源及び資金の流動性に係る情報) 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、外注費用及び部品購入のほか、研究開発費を含めた販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資、工具器具及び備品購入等によるものであります。 当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。短期運転資金の調達は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としておりますが、必要に応じて株式及び新株予約権発行による資金調達を行う場合があります。 なお、当連結会計年度末における借入金による有利子負債の残高は564百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は1,036百万円となっています。 (3) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しております。その作成には、経営者による資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者はこれらの見積りについて、過去の実績等を勘案し、合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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