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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

国際計測器

KOKUSAI CO.,LTD7722 · Standard · 精密機器

回転体のバランス測定・修正で世界トップクラスの測定機メーカー。自動車部品から家電まで、高速回転部品の品質管理に欠かせないバランシングマシンを軸に、試験機・矯正機を展開する。

概要

国際計測器株式会社は、1969年に東京都世田谷区で設立された精密機器メーカーである。主に回転機械の動バランスを測定するバランシングマシンや、電気サーボモータ式試験機を製造・販売する。2026年3月期の連結売上高は149億円、従業員数は296人。本社は東京都多摩市に置き、米国、韓国、中国、ドイツ、タイに現地法人を持つ。自動車部品やタイヤメーカーを主要顧客とし、海外売上高比率は71%に達する。

6つの連結子会社で構成されるグループ体制

当社グループは、国際計測器株式会社(単体)、連結子会社6社、その他の関係会社1社で構成される。単体ではバランシングマシン、電気サーボモータ式試験機、シャフト歪自動矯正機などを製造販売する。連結子会社は、米国のKOKUSAI INC.、韓国のKOREA KOKUSAI CO.,LTD.、中国の高技国際計測器(上海)有限公司、ドイツのKOKUSAI Europe GmbH、タイのThai Kokusai CO.,LTD.、国内の東伸工業株式会社である。各社は現地での製造販売または販売サービスを担当し、特に米国・韓国・中国の3社は生産拠点として機能する。その他の関係会社には松本繁興産株式会社があり、有価証券の保有・運用を行う。グループ全体で、バランシングマシン、試験機、矯正機、計測器の開発からアフターサービスまでを一貫して提供する体制をとる。

売上高149億円、海外比率71%の収益構造

2026年3月期の連結売上高は149億48百万円、営業利益20億85百万円、親会社株主に帰属する当期純利益14億96百万円であった。前期比で売上高13.2%増、営業利益72.2%増と大幅に改善した。海外売上高比率は71.0%に達し、自動車・タイヤメーカーの海外生産移管に対応した現地生産・販売が収益を支える。セグメント別では、日本(単体)が113億31百万円、韓国が21億39百万円、米国が14億36百万円、中国が8億47百万円、東伸工業が9億75百万円である。過去13年の推移を見ると、2015年3月期に167億円のピークを記録した後、2023年3月期には100億円まで落ち込んだが、2026年3月期に回復傾向を示している。

振動計測技術を中核とする製品構成

当社グループの基盤技術は振動計測である。この技術を応用した主力製品は、回転体のアンバランスを測定するバランシングマシン、電気サーボモータを用いた試験機、材料試験機、シャフト歪自動矯正機、巻線試験機、歯車かみ合い試験機、地震計など多岐にわたる。特にバランシングマシンはダイナミック型が中心で、自動車部品(EVモーター、クランクシャフト、タイヤなど)や家電・OA機器のモーター類の生産ラインに不可欠な設備である。電気サーボモータ式試験機は油圧式に代わる新方式として自社開発し、30種類以上のラインアップを持つ。これらの製品は「KOKUSAI」ブランドでグローバルに販売され、研究開発用から生産ライン用まで顧客の要求に応じたカスタマイズが特徴である。

技術開発型企業としての経営方針

当社グループは「常に顧客の要請に応えて、その時代に即した新しい価値の創造に努める」を基本理念とする。中長期経営計画(2026年3月期~2028年3月期)では、①人材・技術への投資による研究開発、②海外市場への積極進出による世界シェア拡大、③日本・米国・韓国・中国の各工場における生産体制確立によるコストダウン、④タイヤユニフォーミティ/バランス複合試験機(UBマシン)の世界的拡販、⑤電気サーボモータ式試験機の研究開発・拡販の5項目を戦略に掲げる。また、売上高・売上高経常利益率・自己資本利益率の向上を経営指標とする。技術開発型企業として市場ニーズを早期に捉える営業体制と最先端技術の開発を両立させる方針である。

業界の中での役割は回転機械部品の品質管理に使う検査・試験装置の専業メーカー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
149億円
営業利益
21億円
営業利益率
14.1%
純利益
15億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01自動車部品主力

自動車部品向けが主力。EVモーター、オルタネーター、クランクシャフト、ブレーキディスクなど高速回転部品のバランス測定・修正機、エンジンや駆動系の試験機、シャフト歪自動矯正機を供給。電動化対応の需要も取り込む。

主な製品・サービス5
バランシングマシン
回転体の質量アンバランスを測定し、必要に応じて自動修正する装置。ダイナミック型が主力で、モーター回転子やエンジン部品などに使用。
バランス自動修正装置
バランシングマシンで検出したアンバランス箇所を自動で削る・足す修正を行う装置。
電気サーボモータ式試験機
電気サーボモータを駆動源とし、材料・部品の耐久試験から完成車の走行・振動試験まで行う試験機。油圧式とは異なる自社開発の制御システムを採用。
シャフト歪自動矯正機
シャフトの曲がりを自動測定し、矯正する装置。熟練工の手作業を自動化し、自動車部品やOA部品の矯正に使用。
ユニフォーミティ/バランス複合試験機
タイヤのバランス試験とユニフォーミティ試験を1台で行う複合機。高速型のH-UBマシンは時速120km以上の実走状態で計測可能。

02家電・OA機器準主力

掃除機、換気扇、エアコン、ハードディスク、レーザープリンターのポリゴンミラーなど、家電・OA機器に使われる小型モーターや回転部品のバランス測定機を供給。静音化・高品質化に貢献。

主な製品・サービス1
バランシングマシン
小型モーターやファンなどのバランスを高精度に測定する装置。

03その他産業機械副次

産業機械、農機・建機、ターボファン、タービン、工作機械主軸など、高速回転するあらゆる部品を対象にバランシングマシンを提供。

主な製品・サービス1
バランシングマシン
大型の回転体にも対応し、多様な産業機械の品質管理に使用。

04防災副次

地震計の製造販売。阪神・淡路大震災を契機に構築された震度情報ネットワークシステムに多数採用され、2010年度の更新では最多の設置実績を有する。

地震計測装置メーカーとして最多の設置実績

主な製品・サービス1
地震計
振動計測技術を応用した地震計で、自治体などの震度情報ネットワークに採用されている。

製品と技術

回転体の品質を決めるバランシングマシン

バランシングマシンは当社グループの主力製品であり、高速回転する物体のアンバランスを測定・修正する装置である。スタティック型とダイナミック型があるが、生産ライン向けのほぼ全てがダイナミック型である。対象部品は自動車部品(EVモーター、オルタネーター、クランクシャフト、ターボチャージャー、ブレーキディスク、タイヤなど)、家電モーター(掃除機、エアコン)、OA機器(ハードディスク、ポリゴンミラー)など多岐にわたる。製品は測定専用のバランサーと、削りやパテ付けで自動修正するバランス自動修正装置の2種類があり、両方を製造する。特にタイヤ向けには、バランス試験とユニフォーミティ試験を同時に行う複合試験機(H-UBマシン)を開発し、国内及び海外で多くの販売実績を持つ。

油圧に代わる電気サーボモータ式試験機

電気サーボモータ式試験機は、従来の油圧式制御に代わる世界初の試験機として自社開発された。高精度の電気サーボモータと自社開発の制御システム(特許取得済)を採用し、自動車産業の素材・部品の材料耐久試験から完成車の走行・振動試験まで幅広くカバーする。製品ラインアップは30種類以上に及び、環境負荷低減、メンテナンス性向上、省エネといった油圧式に対する優位性を持つ。CO2排出削減にも貢献するため、近年需要が高まっている。特にEVモーターや自動運転関連コンポーネントの信頼性試験向けに拡販を進めており、今後の事業の柱として位置づけられている。また、動電型3軸同時振動試験機も製品化しており、顧客から高い評価を得ている。

材料試験機および多様な計測機器群

材料試験機は連結子会社の東伸工業株式会社が製造販売する。引張試験、圧縮試験、ねじり試験、クリープ試験など、部品・材料の使用状態での耐久性評価に対応する。電力業界向けのクリープ試験装置や腐食環境試験装置も手がける。その他、当社グループは以下の計測機器をラインアップする。巻線試験機はモーターやトランスのコイルにサージ電圧を印加して良否を判定。歯車かみ合い試験機はトランスミッション用歯車のキズ・偏芯を全数検査する。地震計は振動計測技術を応用し、阪神・淡路大震災後に全国の自治体に導入された震度情報ネットワークシステムで最多の設置実績を持つ。これらはバランシングマシンやサーボ試験機に比べ販売量は限られるが、ニッチ市場で確固たる地位を築いている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

精密機器のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 防災地震計測装置メーカーとして最多の設置実績

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

精密機器で高成長、収益改善進むがシェアは中位

同社は精密機器業界に属し、計測機器の製造・販売を手がける。売上高は2024/3期の102億円から2026/3期には149億円へと約46%増加し、高い成長性を示している。営業利益率も9%から14%へと着実に改善しており、収益力の向上が顕著だ。ライバルであるリガク・ホールディングスやジーエルテクノホールディングスと比較すると、売上規模では中位に位置するが、成長率では上回る可能性がある。精密機器市場はニッチであり、技術力と品質で差別化を図っている。

強み

  • 売上高が年率約20%で拡大し、成長力が高い。
  • 営業利益率が9%から14%へと大幅に向上。
  • 精密計測技術で、ニッチ市場における競争優位性。
  • 産業向け計測需要が堅調で、安定した受注が見込める。

課題

  • 売上高149億円と、業界内で中位の規模感。
  • 特定分野に依存し、市場変動の影響を受けやすい。
  • グローバル企業との競争で、価格・技術競争が激化。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

精密機器の時価総額近傍。太字が国際計測器

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17600日本エム・ディ・エム174億円66.1倍
27727オーバル174億円12.8倍
37775大研医器136億円13.3倍
47702JMS113億円
55187クリエートメディック111億円18.8倍
67722国際計測器110億円7.0倍
77776セルシード78億円
87781平山ホールディングス73億円10.9倍
97771日本精密65億円17.0倍
107707プレシジョン・システム・サイエンス59億円14.8倍
117719東京衡機36億円28.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 42件

代理店から自社製造へ転換した1974年

1969年6月、東京都世田谷区に株式会社国際機械振動研究所の関東地区代理店として国際計測器株式会社を設立し、バランシングマシン、振動計測器、巻線試験機の販売を開始した。当初は販売専業であったが、1974年11月、製造元の国際機械振動研究所が会社更生法を申請したことを受け、その製造子会社である日本ビブロン株式会社(1985年吸収合併)を買収した。これにより自らバランシングマシン及び巻線試験機の製造に着手し、代理店からメーカーへと事業構造を転換する契機となった。翌1975年6月には東京都調布市に工場を新設し、「KOKUSAI」ブランドの製品製造を本格化させた。

調布工場稼働と国内販売網の整備

1975年2月に名古屋営業所、同年5月に大阪営業所を開設し、国内主要地域に販売拠点を整備した。同年6月に調布工場を新設し、バランシングマシン及び巻線試験機の量産体制を確立。1978年8月には本社を世田谷区から調布市の工場所在地に移転し、製造と販売の一体化を進めた。1985年6月には東京都多摩市の現本社工場所在地に工場を新設移転し、同年11月には本社も調布市から多摩市へ移転。さらに1986年12月には本社隣接地に本社社屋を新設した。この時期までに国内の生産・販売基盤が固まり、以降のグローバル展開の足がかりとなった。

北米・アジアへの海外進出と現地生産化

1983年6月に韓国営業所をソウル市に開設し、1984年6月には米国駐在員事務所をデトロイト市に設置した。1987年11月、米国駐在員事務所を閉鎖し、現地法人KOKUSAI INC.(現連結子会社)をインディアナポリス市に設立した。1990年代にはアジアへの展開を加速。1990年6月に台湾営業所、1991年6月に韓国ソウル支店を開設。1993年12月には韓国現地法人、中国合弁会社(上海松雲国際計測器有限公司、2008年清算)を設立した。1999年6月には韓国大邱広域市にKOREA KOKUSAI CO., LTD.を設立し、2001年11月には同地に工場を新築して現地生産体制を確立した。2002年5月には欧州初の現地法人KOKUSAI Europe GmbH.をドイツミュンヘン市に設立し、欧州販売網を構築した。

アセアン・中国拠点の拡充と子会社化

2002年10月に高技国際計測器(上海)有限公司(現連結子会社)を中国上海市に設立し、中国での販売・サービス体制を強化した。2006年2月にはThai Kokusai CO., LTD.をタイバンコク市に設立し、東南アジアへの足場を築いた。2007年9月には東伸工業株式会社(材料試験機メーカー)及び東伸高圧技研株式会社(2009年清算)を子会社化し、製品ラインアップを材料試験機分野に拡大した。2009年12月には武漢に松林国際試験機(武漢)有限公司を設立したが、2014年4月に清算している。1993年に設立した中国合弁会社も2008年に清算しており、中国事業は現地法人の再編を経て現在の体制に至った。

証券取引所への上場と市場移行の歩み

2001年2月、日本証券業協会に株式を店頭登録。2004年12月に株式会社ジャスダック証券取引所に上場した。2010年4月のジャスダックと大阪証券取引所の合併に伴い大阪証券取引所(JASDAQ市場)に移行し、同年10月の各市場統合により大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)となった。2013年7月の市場統合で東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。2022年4月の市場区分見直しによりJASDAQスタンダードからスタンダード市場へ移行した。上場後も事業拡大を続け、2007年に第三工場を買い増し、2013年には本社工場・第三工場がISO9001認証を取得。2020年7月には茨城県古河市に古河テクニカルセンターを開設し、受託試験を開始した。

年表42件を開く

1960年代

  • 1969年6月創業東京都世田谷区に、株式会社国際機械振動研究所の関東地区代理店として、国際計測器株式会社を設立、バランシングマシン、振動計測器及び巻線試験機の販売を開始

1970年代

  • 1974年11月M&A製造元である株式会社国際機械振動研究所の会社更生法適用申請により、その製造子会社である日本ビブロン株式会社〔1985年11月をもって吸収合併〕を買収し、自らバランシングマシン及び巻線試験機の製造に着手
  • 1975年2月名古屋営業所を名古屋市に開設
  • 1975年5月大阪営業所を大阪市に開設
  • 1975年6月東京都調布市に工場を新設、「KOKUSAI」ブランドのバランシングマシン及び巻線試験機の製造を本格的に開始
  • 1978年8月本社を東京都世田谷区から東京都調布市に移転

1980年代

  • 1983年6月韓国営業所をソウル市に開設
  • 1984年6月米国駐在員事務所をデトロイト市に開設
  • 1985年6月東京都多摩市の現本社工場所在地に工場を新設移転
  • 1985年11月本社を東京都調布市から現本社所在地に移転
  • 1985年11月M&A子会社日本ビブロン株式会社を吸収合併
  • 1986年12月本社隣接地に本社社屋新設
  • 1987年11月米国駐在員事務所を閉鎖し、現地法人KOKUSAI INC.〔現連結子会社〕を米国インディアナポリス市に設立

1990年代

  • 1990年6月台湾営業所を台中市に開設
  • 1991年6月韓国営業所を閉鎖し、韓国ソウル支店をソウル市に開設
  • 1993年12月創業韓国ソウル支店を現地法人国際計測器株式会社〔2004年3月をもって清算〕として安養市に設立
  • 1993年12月創業現地法人中国合資上海松雲国際計測器有限公司〔2008年11月をもって清算〕を中国上海市に設立
  • 1994年6月長春事務所を中国吉林省長春市に開設
  • 1995年9月上海事務所〔2002年10月をもって閉鎖〕を中国上海市に開設
  • 1998年10月九州営業所を北九州市に開設
  • 1998年12月現地法人中国合資孝感松林国際計測器有限公司(中国湖北省孝感市)に出資
  • 1999年6月KOREA KOKUSAI CO., LTD.〔現連結子会社〕を大邱広域市に設立

2000年代

  • 2000年1月事業拡大に伴い本社隣接地の工場を買取り、第二工場として製造を開始
  • 2000年7月深セン事務所を中国広東省深セン市に開設
  • 2001年2月日本証券業協会に株式を店頭登録
  • 2001年11月KOREA KOKUSAI CO., LTD.の現地生産体制を確立するため、韓国大邱広域市に工場を新築
  • 2002年5月KOKUSAI Europe GmbH.〔現連結子会社〕をドイツミュンヘン市に設立
  • 2002年10月高技国際計測器(上海)有限公司〔現連結子会社〕を中国上海市に設立
  • 2004年12月上場株式会社ジャスダック証券取引所に株式を上場
  • 2006年2月Thai Kokusai CO., LTD.〔現連結子会社〕をタイバンコク市に設立
  • 2007年3月事業拡大に伴い本社隣接地の工場を買取り、第三工場として製造を開始
  • 2007年9月M&A東伸工業株式会社〔現連結子会社〕及び東伸高圧技研株式会社〔2009年8月をもって清算〕を子会社化
  • 2009年12月創業松林国際試験機(武漢)有限公司〔2014年4月をもって清算〕を中国武漢市に設立

2010年代

  • 2010年4月上場ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所(JASDAQ市場)に株式を上場
  • 2010年10月上場大阪証券取引所ヘラクレス市場、同取引所JASDAQ市場及び同取引所NEO市場の各市場の統合に伴い、大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場
  • 2013年4月本社工場及び本社第二工場がISO9001の認証を取得
  • 2013年4月本社第三工場を改築
  • 2013年5月東伸工業株式会社を東京都品川区から東京都多摩市に移転
  • 2013年7月上場大阪証券取引所と東京証券取引所の市場統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場
  • 2013年12月本社第三工場がISO9001の認証を取得

2020年代

  • 2020年7月古河テクニカルセンターを茨城県古河市に開設
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しによりJASDAQスタンダードからスタンダード市場へ移行

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    研究開発への積極投資

    人材・技術への投資を拡大し、電気サーボモータ式試験機や動電型3軸同時振動試験機など、新たな試験機需要に対応した研究開発活動を推進する。

  2. 02

    海外市場への進出とシェア拡大

    海外市場への積極的な進出により、バランシングマシンを中心とした世界シェアの拡大を図る。特にタイヤユニフォーミティ/バランス複合試験機の拡販を戦略製品と位置付ける。

  3. 03

    グローバル生産体制の強化

    日本、米国、韓国、中国の各連結子会社工場における生産体制を確立し、コストダウンと品質向上を図る。生産スペースの拡充と生産管理・エンジニアリング部門の強化を進める。

  4. 04

    電気サーボモータ式試験機の拡販

    今後の事業の柱として、電気サーボモータ式試験機の研究開発と拡販体制を確立する。油圧式に比べ環境・メンテナンス・省エネ面で優位性があり、CO2削減ニーズに対応。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で296人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は690万円で、9期前と比べて+1.4%平均年齢は47.3歳、平均勤続年数は17.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月325
2018年3月320
2019年3月68047.217.1321
2020年3月66847.817.7314
2021年3月59047.717.8299
2022年3月59548.318.3288
2023年3月64948.618.8286
2024年3月66948.518.9287
2025年3月68148.718.5297404
2026年3月69047.317.8296709

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社7(国内 3 / 海外 4、うち連結子会社 6) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位8)
本社第三工場 — 東京都多摩市981百万円
日本(国際計測器 株式会社)
本社工場 — 東京都多摩市638百万円
日本(国際計測器 株式会社)
古河 テクニカルセンター — 茨城県古河市485百万円
日本(国際計測器 株式会社)
本社第二工場 — 東京都多摩市343百万円
日本(国際計測器 株式会社)
本社工場 — 韓国大邱 広域市125百万円
韓国
茨城工場 — 茨城県 古河市53百万円
日本(東伸工業 株式会社)
本社工場 — 中国 上海市53百万円
中国
本社工場 — 東京都 多摩市2百万円
日本(東伸工業 株式会社)
主な関係会社
  • 国内
    KOKUSAI INC. (注1)
    アメリカ インディアナ ポリス · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    KOREA KOKUSAI CO.,LTD. (注1)
    韓国 大邱広域市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    高技国際計測器(上海)有限公司(注1)
    中国 上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    KOKUSAI Europe GmbH.
    ドイツ フランクフルト · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Thai Kokusai CO.,LTD. (注2)
    タイ バンコク · 連結子会社
    議決権49.0%
  • 国内
    東伸工業株式会社
    東京都多摩市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    松本繁興産株式会社
    東京都武蔵野市 · その他の関係会社
    議決権38.7%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は149億円営業利益21億円前期と比べると増収増益で、売上が+12.9%、利益が+75.0%。

売上高
+12.9%
149億円
営業利益
+75.0%
21億円
純利益
+66.7%
15億円
営業利益率
14.1%
前期比 +5.0%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高140億円149億円
営業利益16億円21億円
純利益10億円15億円
1株あたり配当¥40¥40

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は27億円、営業利益は2億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+58.8%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q507
2024年1Q17−6−35.3−3
2024年2Q24−3−12.5−2
2024年3Q2400.0−2
2024年4Q374
2025年2Q5723.50
2025年4Q751013.39
2026年2Q691014.57
2026年4Q801113.88
2027年1Q2727.41

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は105億円から149億円へ1.4倍に増えた。直近期の営業利益率は14.1%。売上は3期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
大阪証券取引所と東京証券取引所の市場統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場
2013年3月105159
2014年3月1312313
2015年3月1673519
2016年3月1492313
2017年3月111105
2018年3月115149
2019年3月10573
古河テクニカルセンターを茨城県古河市に開設
2020年3月1292015
2021年3月11562
2022年3月11175
2023年3月1002−1
2024年3月102−2−3
2025年3月13212149.19
2026年3月149212314.115

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高149億円のうち、営業利益として残るのは21億円14.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は15億円、売上の10.1%にあたる。営業利益率は業種中央値9.0%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金59.7%89億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金26.2%39億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益14.1%21億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
40.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+5.1pt
14.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+3.2pt
10.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+3.4pt
12.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
7.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
11.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが18億円、投資CFが−3億円で、差し引きのフリーCFは15億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は55億円で、売上の4.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月9−92015
2014年3月200−82028
2015年3月24−4−112037
2016年3月14−9532
2017年3月7−4−9324
2018年3月60−8622
2019年3月5−1−3423
2020年3月25−5−92033
2021年3月0−57−536
2022年3月−12−5133
2023年3月−5120−452
2024年3月13−5−10852
2025年3月10−3−10751
2026年3月18−3−131555

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は208億円。このうち返さなくてよい自己資本が130億円で、自己資本比率は60.0%(業種中央値66.2%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月144707448.2
2014年3月171828947.7
2015年3月1999810149.0
2016年3月173997457.0
2017年3月164986659.3
2018年3月1611055664.7
2019年3月1691026759.8
2020年3月1821127060.3
2021年3月1871117658.7
2022年3月1741136164.0
2023年3月2041139154.0
2024年3月2051109552.3
2025年3月2081169253.8
2026年3月2081307860.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
85億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
99億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
7億円
在庫として抱えている分
負債合計
78億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
98
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率28 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

精密機器 52社との比較

同じ精密機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り52社中3位あたり、逆に低いのは自己資本比率52社中32位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
12.6%/中央値 9.2%
P25 5.8%P75 12.3%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
14.1%/中央値 9.0%
P25 4.5%P75 14.5%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
60.0%/中央値 66.2%
P25 50.8%P75 76.4%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
12.9%/中央値 5.3%
P25 1.7%P75 10.4%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
5.1%/中央値 2.1%
P25 1.4%P75 3.4%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥778で、1年前と比べて+16.7%過去52週の値幅のなかでは29%の位置にある。

¥778-2.3%1ヶ月-1.8%1年+16.7%時価総額110億円
過去52週の値幅
安値¥628高値¥1,147

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)7.0倍
PER (会社予想)10.5倍
PBR0.84倍
配当利回り5.14%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は直近1ヶ月で2.37%下落し、8月14日は783円。25日線(792.6円)を下回るが、75日線(780円)は上回って推移。8月10日に230,100株と出来高が急増し、その後は落ち着いている。52週高値1,147円からは約32%下で、上値が重い。RSIは48.86と中立圏で、方向感は乏しい。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 88/100)

PER実績7.06倍・予想10.6倍に対し業界平均33.89倍で、PBRも0.85倍と平均2.81倍の3割未満。ROE12.6%で収益性はあるが、配当利回り5.11%は平均1.94%の約2.6倍と高く、配当性向40.6%。2026/3期の営業利益は21億円と前期比75%増の見込みで、収益改善が鮮明。割安だが、配当の持続性は業績次第で、今期予想PERは10倍超に上昇する点が懸念。

指標この会社業種平均
PER (実績)7.0倍30.1倍
PER (予想)10.5倍
PBR0.84倍2.49倍
ROE12.6%7.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

売上高と利益が高成長。強気派は、自動車の電動化や品質規制の強化で需要が拡大すると期待する。弱気派は、成長の持続性や競争激化による価格低下を懸念する。

プラスに働く材料7
  • 業績の急拡大

    売上高は2024/3期102億円から2026/3期149億円へ増加、営業利益率は14%超。

  • 自動車電動化需要

    EV関連の試験装置需要が旺盛で、受注が好調。

  • 高収益・高配当

    PER7倍、PBR0.85倍と割安感があり、配当利回り5%超。

  • 営業利益が12億円から21億円へ急拡大通年影響

    営業利益率9.09%→14.09%に改善し、21億円の営業利益を計上

  • 売上高が前期比12.9%増の149億円通年影響

    売上高132億円→149億円と17億円増加。計測器需要が回復

  • PER7.06倍・PBR0.85倍の割安株継続影響

    純利益15億円、時価総額111億円でPER7.06倍。PBR0.85倍は解散価値近く

  • 配当利回り5.11%と株主還元が厚い通年影響

    配当利回り5.11%で、1年17.98%上昇後もなお下支え

マイナスに働く材料7
  • 成長の一巡

    高成長の反動で減速するリスクがある。

  • 競争激化

    海外メーカーなどとの競争で価格競争が生じる可能性。

  • 景気敏感

    顧客の設備投資は景気や自動車市場に左右される。

  • 予想PER10.6倍は来期減益示唆通年影響

    実績PER7.06倍→予想PER10.6倍へ悪化。来期純利益の減少が予想される

  • 株価は1年で17.98%上昇し反動安懸念不定影響

    1年で+17.98%と上昇。利益確定売りで調整する可能性

  • 外国人保有6.08%と需給の厚み不足継続影響

    外国人保有比率6.08%は低く、海外マネーの継続的流入は見込みにくい

  • 業績減益予想で高配当維持が困難に通年影響

    予想PER10.6倍は純利益減額を示唆。配当利回り5.11%も維持リスク

次の決算で確かめる点
受注高
将来の売上高を占う重要な先行指標。
海外売上比率
海外需要の取り込み状況とリスク分散度合いを確認する。
研究開発費
技術競争力の維持・向上への投資状況を見る。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり40で、前期から+16.7%いまの株価に対する利回りは5.14%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥40
1株あたり
配当利回り
5.14%
いまの株価に対して
配当性向
40.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月3076.3
2018年3月300.040.2
2019年3月300.087.9
2020年3月3516.744.8
2021年3月25−28.6258.1
2022年3月20−20.056.4
2023年3月200.01286.5
2024年3月200.0
2025年3月3050.051.4
2026年3月3516.740.6

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥40

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ6,893人。区分でいちばん多いのは個人・その他50.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が40.1%を占め、残る59.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他59.845.848.049.052.150.4
事業法人28.242.741.239.838.638.4
外国法人3.12.81.81.52.25.8
自己株式0.93.23.23.24.75.1
証券会社1.00.81.23.03.23.5
金融機関7.77.87.56.33.61.8
外国人個人0.10.20.30.30.30.3

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01松本繁興産株式会社36.69
02松本 博司2.11
03松本 進一2.11
04国際計測器従業員持株会1.85
05大和証券株式会社1.72
06野村信託銀行株式会社(信託口2052314)1.35
07STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103(常任代理人 株式会社みずほ銀行)1.34
08BNYM RE BNYMLB RE GPP CLIENT MONEY AND ASSETS AC(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.26
09宮下 博至1.13
10西尾 美敏1.04

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+79%、1株純資産は14期で+88%。直近期のROEは12.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月6249413.210.750.6
2014年3月9558117.712.149.9
2015年3月13369620.913.741.7
2016年3月9470513.313.5111.2
2017年3月396965.521.776.3
2018年3月627438.615.440.2
2019年3月247233.331.187.9
2020年3月10978614.46.044.8
2021年3月137801.656.9258.1
2022年3月348094.218.356.4
2023年3月−5802−0.51286.5
2024年3月−19781−2.3
2025年3月698298.58.951.4
2026年3月11192712.67.240.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

13名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は13名。2026/3期の役員報酬は総額315百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢
松本繁代表取締役 会長84
松本進一代表取締役 社長67
松本博司取締役 管理本部長71
田代和義取締役 技術開発部長71
村内一宏取締役 技術本部長66
鈴木三郎取締役73
小椋一雄取締役71
石倉純一取締役 国内営業本部長72
本田慎一取締役55
渡會賢二常勤監査役76
斎藤一彦監査役70
白石紀之監査役56
残りの役員1名を開く
氏名役職年齢保有株数
宮下博至81160,000

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円退職慰労百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)8293830138
監査役17088
社外取締役4662

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,091字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び関係会社)は、当社、子会社6社及びその他の関係会社1社で構成されており、バランシングマシン、電気サーボモータ式試験機、材料試験機、シャフト歪自動矯正機、その他計測機器(巻線試験機、歯車かみ合い試験機及び地震計等)の製造販売及びサービスを主な事業としております。 (1) グループ会社別の事業内容は次のとおりであります。 区分   会社名   所在地 (注)   主な事業 当社   国際計測器株式会社   日本   バランシングマシン、電気サーボモータ式試験機、シャフト歪自動矯正機、その他計測機器の製造販売及びサービス 連 結 子 会 社   KOKUSAI INC.   米国   バランシングマシン、シャフト歪自動矯正機の製造販売及びサービス、電気サーボモータ式試験機の販売及びサービス KOREA KOKUSAI CO.,LTD.   韓国   バランシングマシン、電気サーボモータ式試験機、シャフト歪自動矯正機の製造販売及びサービス 高技国際計測器(上海)有限公司   中国   バランシングマシン、シャフト歪自動矯正機、巻線試験機の製造販売及びサービス KOKUSAI Europe GmbH.   ドイツ   バランシングマシン、電気サーボモータ式試験機の販売及びサービス Thai Kokusai CO.,LTD.   タイ   バランシングマシン、電気サーボモータ式試験機の販売及びサービス 東伸工業株式会社   日本   材料試験機の製造販売及びサービス その他の 関係会社   松本繁興産株式会社   日本   有価証券の保有並びに運用 (注)  セグメントとの関連については、KOKUSAI Europe GmbH.及びThai Kokusai CO.,LTD.はセグメントの「その他」、当社及びその他の連結子会社は所在地と報告セグメントが同一であります。なお、その他の関係会社の松本繁興産株式会社はセグメントには含まれておりません。 (2) 事業の系統図は、次のとおりであります。 (3) 主な製品の内容及び主な用途については次のとおりであります。 ①バランシングマシン(バランサーまたは動釣合試験機) <バランシングマシン及びバランス自動修正装置> バランシングマシンには、スタティック型(重量のバラツキを測定)とダイナミック型(遠心力のバラツキを測定)の2方式があり、当社グループの製造・販売するバランシングマシンのほぼ全てがダイナミック型のバランシングマシンであります。 モーターの回転子やエンジンあるいはタイヤのように高速で回転する物体は、わずかな重量のアンバランスがあっても、振動や騒音の原因となるだけではなく製品の寿命にも影響するため、品質管理上からもバランスの測定及び修正作業は生産工程上必要なものとなっております。そのため、その要求精度はますます厳しくなってきており、省エネ・低騒音とあわせて高性能化の方向へ向かっております。 バランシングマシンには、大別するとバランス測定を目的としたバランサー(汎用型やタイヤバランサー等)と、アンバランスの個所をカッターやドリル等で削ったり、パテや金属片等をプラスしたりして自動で修正を行うバランス自動修正装置(自動バランサー)の2種類があり、当社グループはこの両方を製造・販売しております。 バランシングマシンの用途は、高速で回転する全ての部品が対象となりますが、主な対象部品は次のとおりであります。 ●自動車部品 ・電装用モーター類(EVモーター、オルタネーター、スターター、ワイパー、ABS、エアコン、ウインドウ、フューエルポンプ等数十種類) ・エンジン系(クランクシャフト、フライホイール、プーリー、ターボチャージャー等) ・変速・駆動系(クラッチ、トルコン部品各種、プロペラシャフト等) ・足回り系(ブレーキディスク、ブレーキドラム、ホイール、タイヤ等) ●家電関係  掃除機、換気扇、ミキサー、エアコン、ハードディスク等の各種モーター ●OA関係    ハードディスク、レーザープリンター(ポリゴンミラー)、冷却用小型ファン等 ●その他    各種産業機械、農機・建機、ターボファン、タービン、工作機械主軸類、 その他高速で回転する全ての部品 <ユニフォーミティ/バランス複合試験機> 完成タイヤの主要試験項目には、バランス試験とユニフォーミティ試験(タイヤに所定の面圧をかけながら回転させ、タイヤの反発力のバラツキを計測する)の2項目があります。当社は、この2つの試験を1台の試験機で同時に計測できる複合機を開発し販売しております。さらに、時速120Km以上の実走状態で計測する高速型のインライン複合試験機(当社製品名H-UBマシン)の開発にも成功し、国内のみならず海外においても多くの販売実績を有しております。 ②電気サーボモータ式試験機 自動車産業における素材・部品の材料・耐久試験から完成車の走行/振動試験まで、広範囲にわたる試験を全て高精度の電気サーボモータを採用し、自社開発の制御システム(特許取得済)で製品化した試験装置であります。従来の油圧式制御とは異なる世界初の試験機であり、提出日現在の製品ラインアップは30種類超に及んでおります。自動車業界のみならず、多様な業界からのニーズがあるため、顧客からの要求に基づいた製品開発や受託試験等により販売実績を積み重ねております。 ③材料試験機 機械などに使用される部品はある一定の負荷がかかる状態で使用されるものがあります。本試験機は、部品(材料)の使用状況下での耐久性を試験する装置です。一般に材料試験と呼ばれる試験は、多岐にわたりますが、当社グループにおいて主に取り扱う試験機は引っ張り試験、圧縮試験、ねじり試験などであります。また、高温状態などの特殊条件下で使用される部品について、一定の温度や圧力を保持した状態で部品(材料)の耐久性を測定するクリープ試験機なども材料試験機に含まれております。 ④シャフト歪自動矯正機 シャフトは、加工或いは熱処理工程において歪み(曲がり)が発生します。従来よりシャフトの歪矯正作業は熟練工の仕事とされておりましたが、この矯正作業を自動化したものがシャフト歪自動矯正機であり、主に自動車部品、OA部品等の矯正に利用されております。 ⑤その他の主な製品 <巻線試験機> モーターやトランス等の巻線部品(コイル)に、使用電圧の十数倍のサージ電圧をかけてそのコイルの良否を判定する試験機であります。 <歯車かみ合い試験機> トランスミッション等に使用される歯車の歯面のキズ、偏芯、大きさ(OBD)等を、生産ライン上で全数検査を対象として検査する自動試験機であります。全ての精密歯車が対象となりますが、主に自動車用トランスミッション工場で使用されております。 <地震計> 地震国であるわが国では、地震による災害防止のために地震防災システムの構築が必要とされていました。当社においては、振動計測技術を活かした地震計の製造販売を行っております。阪神・淡路大震災を契機に1996年に構築された震度情報ネットワークシステムにおいて、当社の地震計が多くの全国各都道府県及び市区町村に採用されました。なお、2010年度にはこの震度情報ネットワークシステムの全国的な更新があり、当社は地震計測装置メーカーとして最多の設置実績を有しております。
経営方針・対処すべき課題2,856字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループは、「常に顧客の要請に応えて、その時代に即した新しい価値の創造に努める」を基本理念としており、国内だけでなくグローバルな市場において「利益を伴う成長」を達成し、継続的に企業価値を高めていくことを目指しております。当社グループは、振動計測技術をベーステクノロジーとした製品を製造しております。 主な製品として、自動車・家電製品・デジタル機器などに搭載されている回転機器(モーター、ハードディスク、タイヤなど)を対象とし、回転した状態でのつり合いを測定するバランシングマシン、主に自動車に搭載される電子部品の振動によって受ける影響を試験する試験機や、試験対象物にかかる様々な負荷を再現し、耐久性を試験する電気サーボモータ式試験機を製造販売することにより、顧客の品質向上を通じて社会に貢献することを目標として研究開発を行っております。 (2) 目標とする経営指標 当社グループは、売上高、売上高経常利益率、自己資本利益率の向上を目標とした経営活動を実施してまいります。なお、具体的数値に関しましては「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (4) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 b.経営成績の分析」に記載しております。 (3) 中長期的な会社の経営戦略 当社グループは、投資効率の高い経営を図るため、売上高、売上高経常利益率、自己資本利益率の向上を目標とするバランスのとれた経営計画を策定し実施しておりますが、景気動向や主力ユーザーの業界動向等を考慮し、計画を作成しております。 計画を達成するために、以下の5項目を主な経営戦略として掲げ、中期3ヶ年経営計画(2026年3月期~2028年3月期)の実現に向けて諸施策を講じて行く所存であります。 ①人材・技術への投資による積極的な研究開発活動の実施 ②海外市場への積極的な進出による世界シェアの拡大 ③日本・米国・韓国・中国の各連結子会社工場における生産体制の確立(コストダウン戦略) ④戦略製品としてのタイヤユニフォーミティ/バランス複合試験機(UBマシン)の世界的な拡販体制の確立 ⑤今後の事業の柱となる各種の電気サーボモータ式試験機の研究開発及び拡販体制の確立 また、長期的には日本・アジアはもちろんのこと、米国・欧州においてもKOKUSAIブランドがバランシングマシンを中心とした計測・試験機器専門メーカーとして認知されるべく万全の体制を整えて行く所存であります。 今後とも「技術開発型企業」として、市場ニーズをいち早くキャッチできる営業体制の強化と、最先端技術の製品開発を可能とする技術スタッフの育成に努めてまいります。 (4)会社の対処すべき課題 当社グループの主力ユーザーである自動車部品・タイヤメーカー及び電子・家電メーカーのアジア圏を中心とした地域への海外生産移管が、今後も継続することが予想され、さらに現地ユーザーからの受注も増加傾向にあります。 これにより海外メーカーや現地メーカーとの価格競争が激化し、当社グループの主力製品であるバランシングマシンを中心とした試験計測機も、その影響を受けております。 このような状況の下、当社グループは以下の課題につき対処していく所存であります。 ①生産体制 古河テクニカルセンターの受託試験も開始しており、本社第三工場の生産スペースの拡大により、各種電気サーボモータ式試験機等の生産能力が向上しております。 各連結子会社の現地生産体制を強化するため社内外を問わず生産スペースの拡充を図り、今後もグループ全体としてコストダウンの相乗効果を上げるために、各社の生産管理部門及びエンジニアリング部門をさらに強化してまいります。 ②財務戦略 当社グループの海外売上高は、当連結会計年度において71.0%と高い比率になっております。このため、為替予約などの施策を行うことにより、為替相場の変動による業績への影響を極力抑えるよう努力いたします。また、製品製造期間の長期化に対応するため、運転資金を調達しておりますが、業績に与える影響を少なくするように調達手段を検討しております。 ③研究開発 当社グループは、これまでユーザーのニーズを的確に把握し、特に現場担当者の方々の声を反映させて新製品の開発を行ってまいりました。 既存事業の主力製品であるタイヤ関連試験機につきましては、生産ライン用タイヤバランサー及びユニフォーミティマシンの設計変更等によるコストダウン・精度向上を目指した研究開発を今後も継続して行ってまいります。 また、普通乗用車及びトラック・バス用「タイヤ摩耗試験機」・「フラットロードタイヤ総合試験装置」をはじめとした、タイヤの耐久性・グリップ力・転がり抵抗など、タイヤの基本性能・精度向上を目指した研究開発用各種試験機の研究開発を推進してまいります。 近年、自動車の自動運転化への流れが急速に進む中で、EVモーターや車載用の各種コンピューターユニット等、自動運転を実現するための各製品に対して、今まで以上に高い信頼性(性能・耐久・安全)が求められる試験機需要が高まるとともに、EV化に伴い車両部品が発生する振動の重要度に関する認識が強まっております。 当社グループが今後の主力製品の柱として位置付けて研究開発を推進し、製品化に成功した「電気サーボモータ式試験機」及び「動電型3軸同時振動試験機」はユーザーから要求される性能試験に対応する製品シリーズとして高い評価をいただいており、さらなる製品開発を進めております。 この試験機は、競合他社が製造している従来の油圧試験システムと比較して「環境・メンテナンス・省エネ等」の面で優れた性能を有しており、特に近年CO2削減による省エネ化が重要視されているため、今後さらに多くの納入実績を積み重ねてまいる所存です。 今後さらに性能・精度・機能面の向上を目指して、新たな試験機需要に対応した研究開発活動を推進してまいります。 ④人材育成 今後予想される競合他社による製品の価格低下圧力や生産増加・品質向上に対応するため、また、海外連結子会社における生産能力や品質の向上、現地ユーザーに対するメンテナンス等の対応能力をより一層高めるため、エンジニアの育成を重要な課題と位置付けております。 具体的な施策としては、従来より当社グループの現地スタッフに対する技術研修、各連結子会社への積極的な技術指導を行っておりますが、今後も継続してグループ全体として人材育成に取り組むとともに、海外サービス人員確保のための人材採用を強化してまいります。
事業等のリスク2,570字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループの事業活動に関するリスクについて、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 国内外の経済情勢及び社会情勢の影響について 当社グループは日本国内のみならず、海外では主に米国、韓国、中国、東南アジアで事業展開をしており、今後の地域戦略の中心を担うASEAN諸国その他の新興市場国等の経済情勢及び社会情勢が変化した場合は、当社グループの事業等に影響を及ぼす可能性があります。米国新政権下で予想される関税の変更や米国とイランの紛争による原材料高騰や原油のサプライチェーン寸断などによる市況の変化が当社の製品製造にも影響を及ぼす可能性があります。 また、海外市場における事業展開には、法制や税制の変更、政治・経済情勢の変化、インフラの未整備、人材確保の困難性、テロ等の非常事態、中東情勢の長期化等といったリスクが内在しており、当該リスクが顕在化した場合には、当社グループの事業に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 事業内容について 当社グループは、モーターの回転子や、エンジンあるいはタイヤのように高速で回転する回転体のバランスを計測し、修正まで行うダイナミックバランシングマシンの製造を主たる事業としております。特にタイヤ業界において、安全性、品質向上へのニーズの高まりとともに主要試験項目であるバランス及びユニフォーミティ(均一性)試験の精度向上が要求されてまいりました。 当社グループは、この2つの試験を同時に行うことができる複合機(UBマシン)を開発し、タイヤ関連試験機の中で戦略製品として位置付け、積極的に拡販してまいりました。なお、全製品におけるタイヤ関連試験機の受注残高に占める割合は、当連結会計年度末で68.7%と非常に高い割合であります。このように、タイヤ関連試験機に対する依存度は依然として高い状況にあり、今後の当社グループの経営成績はタイヤ業界・自動車業界等の設備投資動向に影響を受ける可能性があります。 タイヤ関連試験機の連結売上高に占める割合 2025年3月期   2026年3月期 60.0%   58.2% (3) 海外売上高について 当社グループの連結売上高に占める海外売上高は、自動車関連メーカーなどの中国あるいは東南アジアへの生産移管、世界的な市場を視野に入れた自動車・タイヤ業界の海外への進出、さらに中国の自動車産業の躍進に見られる現地ユーザーの台頭やグローバルサプライチェーンの見直しにより、海外への売上高比率は今後も高い水準で推移すると予想されます。 したがって、今後の当社グループ経営成績は、主要な海外売上先である中国をはじめとするアジアの経済情勢、市場動向により影響を受ける可能性があります。 連結売上高に占める海外売上高 2025年3月期   2026年3月期 70.7%   71.0% (4) 為替相場の変動による影響について 当社グループの連結売上高に占める海外売上高の割合は上記の「(3) 海外売上高について」に記載のとおりであります。当社の売上高における米ドル建て売上は、依然大きな割合になっており、為替相場の変動の影響を受けやすい状況であります。 今後とも、為替相場の変動によるリスクへの対策を講じてまいりますが、影響をすべて排除することは難しく、当社グループの経営成績に少なからず影響を与える可能性があります。 2025年3月期   2026年3月期 米ドル建て売上高   18,457千ドル(28億円)   26,944千ドル(40億円) 為替差損益   25百万円(為替差益)    155百万円(為替差益) (5) 法規制等による影響について 当社グループは日本国内のみならず、海外では主に米国、韓国、中国、東南アジアで事業展開しており、各国において様々な法的規制を受けております。 当社グループは、これらの法的規制等の遵守に努めておりますが、当該法的規制が改正された場合や、何らかの理由により当社グループがこれらの法的規制等を遵守出来ない場合には、当社グループの事業等に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 製造物責任 当社グループは、品質管理基準に従って各種製品を製造しておりますが、欠陥や品質不良により、クレーム等が発生する場合には、当社グループに対する顧客の信頼が低下し、当社グループの事業等に影響を及ぼす可能性があります。 なお、当社グループは、生産物賠償責任保険に加入しておりますが、同保険が賠償額を十分にカバーできるという保証はなく、製造物責任による多額の損害賠償が発生した場合には、当社グループの事業等に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 知的財産の保護または侵害に伴うリスクについて 当社グループは、自社が保有する技術等については特許権等の取得による保護を図るほか、他社の知的財産権に対する侵害の無いよう弁理士の協力を得ながらリスク管理に取り組んでおります。 しかしながら、当社グループが現在販売している製品、あるいは今後販売する製品が第三者の知的財産権に抵触する可能性を的確に判断できない可能性があり、また、当社グループが認識していない特許権が成立することにより、当該第三者より損害賠償等の訴えを起こされる可能性があります。そのような場合、当社グループの事業等に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 地震等の災害 当社グループは国内外に生産拠点があり、大地震、台風等の自然災害や事故、火災等により、生産の停止、設備の損壊や電力供給不足等の不測の事態が発生した場合には、当社グループの事業活動に支障が生じる可能性があり、当社グループの事業等に影響を及ぼす可能性があります。 (9) 経営人材リスク 当社グループの企業経営陣は、各担当業務分野において、重要な役割を果たしております。これら役員が業務執行できなくなった場合、並びにそのような重要な役割を担い得る人材を育成、確保できなかった場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)10,732字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績、キャッシュ・フローの状況と生産、受注及び販売の実績(以下、「経営成績等」という。)の概要は次のとおりであります。 ①経営成績の状況 当連結会計年度における当社グループを取り巻く経営環境は、半導体不足による影響が緩和されつつあるものの、部品納期の長期化や資源高の影響を受けており、ウクライナ情勢及び中東情勢の緊張が長期化し、依然として先行きの不透明な状況が続いております。 また、日本経済は、部品納期の長期化や資源高の影響を受けているものの、景気は回復の傾向を見せており、企業の設備投資が再度検討されております。なお、当社グループが主力取引先としている中国及び東南アジアの自動車及びタイヤ業界の設備投資については、当連結会計年度において回復傾向で推移しており、当社の主力顧客である日系企業や中国企業の欧州や東南アジア等への海外進出が続いております。 国内自動車関連メーカーの設備投資につきましては、電動化の推進やカーボンニュートラルなどの世界的潮流への対応に注力するなか、電気自動車等の環境や省エネに配慮した自動車部品に対する製造・研究開発分野への投資が続いております。 このような経営環境のなかで当社グループは、生産ライン用の試験装置であるバランシングマシンとともに、研究開発用でありイニシャルコストとランニングコストの低減が見込める電気サーボモータ式試験機の営業活動を、国内及びアジアを中心に積極的に展開しております。この結果、中国をはじめとするアジアのタイヤメーカー向けの生産ライン用タイヤ関連試験機の大型受注や、国内部品メーカー向けの電気サーボモータ式試験機等の受注を獲得いたしました。 売上高につきましては、部品等の供給不足に伴う製品製造期間の長期化や、客先との納期調整は継続しているものの、アジアのタイヤメーカーを中心としたバランシングマシンの売上検収が増加したことにより前連結会計年度と比較して増加しております。 利益面につきましては、前連結会計年度と比較してバランシングマシンの売上伸長により利益を計上しております。 その結果、当連結会計年度の経営成績につきましては、売上高149億4千8百万円(前連結会計年度比13.2%増)、営業利益20億8千5百万円(前連結会計年度比72.2%増)、経常利益22億9千6百万円(前連結会計年度比62.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益14億9千6百万円(前連結会計年度比59.1%増)となりました。 セグメントの経営成績は以下のとおりであります。 〔日本(国際計測器株式会社)〕 国内及び海外向けバランシングマシンや試験機等の出荷・検収が増加したため、全体として出荷・検収は増加いたしました。 その結果、売上高は増加し、経常利益は前連結会計年度と比較して増加いたしました。 売上高   113億3千1百万円   (前連結会計年度比9.5%増) 経常利益   16億4千万円   (前連結会計年度比46.2%増) 〔日本(東伸工業株式会社)〕 電力業界からのクリープ試験装置や腐食環境試験装置などの受注が増加し、材料試験機の出荷・検収が増加いたしました。 その結果、売上高は増加し、経常利益となりました。 売上高   9億7千5百万円   (前連結会計年度比265.0%増) 経常利益   3億2千5百万円   (前連結会計年度は3百万円の損失) 〔米国〕 外資系タイヤメーカーへのバランシングマシンの出荷・検収が増加いたしました。 その結果、売上高は増加したものの、売上原価の増加により経常損失となりました。 売上高   14億3千6百万円   (前連結会計年度比2.4%増) 経常損失   1億3百万円   (前連結会計年度は8百万円の利益) 〔韓国〕 韓国大手自動車関連メーカーへの試験機の出荷・検収が増加いたしました。 その結果、売上高は増加し、経常利益は前連結会計年度と比較して増加いたしました。 売上高   21億3千9百万円   (前連結会計年度比11.6%増) 経常利益   3億9千5百万円   (前連結会計年度比5.9%増) 〔中国〕 中国国内のタイヤメーカーへのバランシングマシンの出荷・検収が増加いたしました。 その結果、売上高は増加したものの、売上原価の増加により経常損失となりました。 売上高   8億4千7百万円   (前連結会計年度比81.1%増) 経常損失   1千万円   (前連結会計年度は9百万円の損失) ②財政状態 (資産の部) 当社グループの当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ4千万円減少し、208億円となりました。 (負債の部) 当社グループの当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ14億円減少し、78億3千9百万円となりました。 (純資産の部) 当社グループの当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ13億5千9百万円増加し、129億6千1百万円となりました。 (2) キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度のキャッシュ・フローについては、営業活動により18億2千1百万円増加し、投資活動により2億8千4百万円減少し、財務活動により12億8千万円減少した結果、現金及び現金同等物は前連結会計年度に比べ3億9千万円増加し、54億8千3百万円となりました。 a.営業活動によるキャッシュ・フロー 当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、18億2千1百万円の収入(前連結会計年度比7億8千8百万円の収入増加)となりました。これは、仕入債務が2億3千8百万円減少したことや前受金が5億円減少したものの、税金等調整前当期純利益を22億3千9百万円計上したことや利息及び配当金の受取額が1億4千4百万円あったこと並びに受取手形及び売掛金の回収により売上債権が2億9千3百万円減少したことなどによるものであります。 b.投資活動によるキャッシュ・フロー 当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、2億8千4百万円の支出(前連結会計年度比3千1百万円の支出減少)となりました。これは、定期預金の満期が到来したことにより定期預金の払戻による収入が24億7千8百万円あったものの、資金運用のために定期預金の預入による支出が26億1千7百万円あったことや有形固定資産の取得による支出が1億4百万円あったことなどによるものであります。 c.財務活動によるキャッシュ・フロー 当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、12億8千万円の支出(前連結会計年度比3億2百万円の支出増加)となりました。これは、短期借入金が1億8千万円減少したことや長期借入金の返済による支出が6億5千9百万円あったこと及び配当金を4億5百万円支払ったことなどによるものであります。 (3) 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 区    分   当連結会計年度 (自  2025年4月1日 至  2026年3月31日) 生産高(千円)   構成比(%)   前年同期比(%)   セグメントとの関連 バランシングマシン   9,699,389   64.9   +12.2   日本(国際),米国,韓国,中国 電気サーボモータ式試験機   2,526,504   16.9   +10.9   日本(国際),韓国 シャフト歪自動矯正機   444,949   3.0   △15.8   日本(国際),米国,韓国,中国 材料試験機   950,098   6.4   +292.7   日本(東伸) その他   1,327,418   8.9   △12.4   日本(国際),米国,韓国,中国 合    計   14,948,358   100.0   +13.2   - (注1)  金額は、販売価格によっております。 (注2)  日本(国際)、日本(東伸)は、それぞれ報告セグメントの日本(国際計測器株式会社)、日本(東伸工業株式会社)であります。 b.受注実績 区    分   当連結会計年度 (自  2025年4月1日 至  2026年3月31日) 受注高(千円)   構成比(%)   前年同期比(%)   セグメントとの関連 バランシングマシン   10,050,429   65.7   +13.1   日本(国際),米国,韓国,中国 電気サーボモータ式試験機   2,606,635   17.0   △1.2   日本(国際),米国,韓国,中国 シャフト歪自動矯正機   667,221   4.4   +103.3   日本(国際),米国,韓国,中国 材料試験機   678,031   4.4   +19.5   日本(東伸) その他   1,288,038   8.4   △17.9   日本(国際),米国,韓国,中国 合    計   15,290,357   100.0   +9.3   - (注1)  金額は、受注価格によっております。 (注2)  日本(国際)、日本(東伸)は、それぞれ報告セグメントの日本(国際計測器株式会社)、日本(東伸工業株式会社)であります。 c.受注残高 区    分   当連結会計年度末(2026年3月31日) 受注残高(千円)   構成比(%)   前年同期比(%)   セグメントとの関連 バランシングマシン   10,266,688   75.4   +4.2   日本(国際),米国,韓国,中国 電気サーボモータ式試験機   2,712,367   19.9   +3.5   日本(国際),米国,韓国,中国 シャフト歪自動矯正機   508,478   3.7   +82.9   日本(国際),米国,韓国,中国 材料試験機   100,391   0.7   △73.0   日本(東伸) その他   29,800   0.2   △56.9   日本(国際),米国,韓国,中国 合    計   13,617,725   100.0   +3.2   - (注1)  金額は、受注価格によっております。 (注2)  日本(国際)、日本(東伸)は、それぞれ報告セグメントの日本(国際計測器株式会社)、日本(東伸工業株式会社)であります。 d.販売実績 区    分   当連結会計年度 (自  2025年4月1日 至  2026年3月31日) 売上高(千円)   構成比(%)   前年同期比(%)   セグメントとの関連 バランシングマシン   9,699,389   64.9   +12.2   日本(国際),米国,韓国,中国 電気サーボモータ式試験機   2,526,503   16.9   +10.9   日本(国際),米国,韓国,中国 シャフト歪自動矯正機   444,949   3.0   △18.2   日本(国際),米国,韓国,中国 材料試験機   950,098   6.4   +292.7   日本(東伸) その他   1,327,418   8.9   △11.5   日本(国際),米国,韓国,中国 合    計   14,948,360   100.0   +13.2   - (注1)  金額は、販売価格によっております。 (注2)  主要な相手先別の販売実績等については、当該割合が10%以下のため記載を省略しております。 (注3)  日本(国際)、日本(東伸)は、それぞれ報告セグメントの日本(国際計測器株式会社)、日本(東伸工業株式会社)であります。 (4) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.財政状態の分析 (流動資産) 当社グループの当連結会計年度末の流動資産の残高は、159億9千4百万円(前連結会計年度末比1億3千万円増)となりました。これは、売上債権の回収などにより受取手形及び売掛金が減少(前連結会計年度末比2億4千7百万円減)したことや、出荷及び検収が進んだことにより仕掛品が減少(前連結会計年度末比2億5千8百万円減)したものの、期中に計上された売上債権の回収により現金及び預金が増加(前連結会計年度末比6億3千8百万円増)したことが主たる要因であります。 (固定資産) 当社グループの当連結会計年度末の固定資産の残高は、48億6百万円(前連結会計年度末比1億7千万円減)となりました。これは、株価の上昇により投資有価証券が増加(前連結会計年度末比5千万円増)したものの、保険積立金が減少(前連結会計年度末比7千3百万円減)したことや回収が長期化した売上債権に対して計上した貸倒引当金が増加(前連結会計年度末比8千3百万円資産の減少)したことが主たる要因であります。 (流動負債) 当社グループの当連結会計年度末の流動負債の残高は、61億3千4百万円(前連結会計年度末比7億4千8百万円減)となりました。これは、利益の増加に伴い未払法人税等が増加(前連結会計年度末比1億4千6百万円増)したものの、仕入が減少したことにより仕入債務が減少(前連結会計年度末比2億2千万円減)したことや検収が進んだことにより前受金が減少(前連結会計年度末比4億8千6百万円減)したことが主たる要因であります。なお、仕入債務については、支払手形及び買掛金が減少(前連結会計年度末比8億2百万円減)した一方で、決済手段の変更により電子記録債務が増加(前連結会計年度末比5億8千1百万円増)しております。 (固定負債) 当社グループの当連結会計年度末の固定負債の残高は、17億4百万円(前連結会計年度末比6億5千1百万円減)となりました。これは、繰延税金負債が増加(前連結会計年度末比2千4百万円増)したものの、約定返済により長期借入金が減少(前連結会計年度末比6億5千9百万円減)したことが主たる要因であります。 (純資産) 当社グループの当連結会計年度末の純資産の残高は、129億6千1百万円(前連結会計年度末比13億5千9百万円増)となりました。これは、為替換算調整勘定が増加(前連結会計年度末比1億8千2百万円増)したことや親会社株主に帰属する当期純利益を計上したことなどにより利益剰余金が増加(前連結会計年度末比10億9千万円増)したことが主たる要因であります。 b.経営成績の分析 (売上高) 当社グループの当連結会計年度の売上高は、部品等の供給不足に伴う製品製造期間の長期化は続いているものの、アジアのタイヤメーカーを中心としたバランシングマシンの売上検収が増加したことにより前連結会計年度と比較して増加し、149億4千8百万円(前連結会計年度比13.2%増)となりました。所在地別の分析については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 財政状態及び経営成績の状況 ① 経営成績の状況」に記載のとおりであります。 (営業利益) 営業利益はバランシングマシンの売上検収が増加したことにより、20億8千5百万円(前連結会計年度比72.2%増)となりました。 (経常利益) 経常利益は営業利益が増加したことや、受取利息及び配当金が増加したことにより22億9千6百万円(前連結会計年度比62.7%増)となりました。 また、売上高経常利益率は、前連結会計年度に比べ4.7ポイント増加し、15.3%となりました。 (自己資本利益率) 自己資本利益率(ROE)は親会社株主に帰属する当期純利益の増加により前連結会計年度に比べ4.1ポイント増加し、12.6%となりました。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 a.キャッシュ・フローの分析 キャッシュ・フローの分析については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2) キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 b.資金需要 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、原材料の仕入れのほか、製造費、販売費及び一般管理費の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、定期預金の運用や設備投資、退職金の原資とするための保険積立金の運用等によるものであります。 c.資金の調達 当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。短期運転資金需要については自己資金及び金融機関からの借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。 当連結会計年度末における有利子負債の残高は25億7千万円となり前連結会計年度末に比べ8億3千9百万円の減少となりました。 d.流動性の確保 当社は、運転資金の効率的な調達を行うため取引銀行3行と貸出コミットメント契約を締結しております。当連結会計年度末における契約総額は15億円であり、資金の流動性は十分に確保されております。 なお、当連結会計年度末において借入実行残高はありません。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されています。この連結財務諸表の作成にあたり、見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づき会計上の見積りを行っております。 詳細につきましては「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」をご参照ください。 特に次の重要な会計方針が連結財務諸表の作成における重要な見積りの判断に大きな影響を及ぼすものと考えております。 a.仕掛品 「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 b.貸倒引当金 売上債権等の貸倒損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回収可能性を勘案し、回収不能見込額を計上しておりますが、顧客の財政状態が悪化し支払能力が低下した場合には、追加引当が必要となる可能性があります。 c.製品保証引当金 当社及び一部連結子会社は、販売済み製品に対する保証期間中の無償サービス費用に備えるため、過去の発生実績に基づく見積額を計上しておりますが、実際の保証費用が見積りと異なる場合は、追加引当が必要となる可能性があります。 d.繰延税金資産 当社グループは、繰延税金資産について毎期回収可能性を検討し、当該資産の回収が不確実と考えられる部分に対して評価性引当額を計上しております。回収可能性の判断においては、決算時点で入手可能な情報や資料に基づき将来の課税所得を合理的に見積り、将来の税金負担額を軽減する効果を有すると考えられる範囲で繰延税金資産を計上しております。 (5) 経営成績に重要な影響を与える要因について 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因は、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」にも記載のとおり、国内市場動向のほか、ここ数年来継続している海外への売上高比率の高水準を背景とした主要海外売上先各国の経済情勢、市場動向並びに為替相場の変動が挙げられます。 米国については新政権下の政策変更が市況に影響を与える可能性があり、個人消費や自動車関連メーカー等の設備投資に影響を及ぼすと予測されますが、短期的には設備投資の見直し等の影響を受ける可能性があります。 中国については潜在的な市場は大きく、国策である一帯一路の方針の下、海外への設備投資が見込まれますが、米中貿易摩擦の影響等により、今後の成長に影響する可能性があります。 インドについては、グローバルサウスの中心国として、中長期的には内需が堅調に推移すると見込まれることから市場の拡大が続くと予測しております。 ASEAN地域については、今後において新たな生産拠点としての設備投資が見込まれることから、これらの地域も市場の拡大が続くものと予測しております。 国内については、主要ユーザーである自動車関連業界の生産設備予算については縮小傾向が続くことが懸念されるものの、環境対応車に対する需要は高いことから、環境対応車に搭載される低燃費エンジン・EVモーター・燃料電池など環境や品質に関連する研究開発予算や海外拠点に対する設備投資需要は、今後も継続されるものと予測されます。 為替変動に関しましては、外貨建取引における主要通貨である米ドルのレートについては、当連結会計年度は概ね円安ドル高傾向で推移したことにより、為替差益を計上しております。今後も為替予約等の対策により業績への影響を軽減すべく対応する所存であります。 (6) 戦略的現状と見通し a.製品別・地域別戦略 製品別戦略としましては、既存事業の主力製品であるバランシングマシンについて、生産ライン用タイヤユニフォーミティ・バランス複合試験機(UBマシン)をはじめとするタイヤ関連試験機を中心として販売活動を行ってまいります。今後は既存製品の更なる競争力の向上を推進するとともに、製品ラインアップを充実させるべくタイヤ摩耗試験機等の研究開発活動も積極的に行ってまいります。 各種の電気サーボモータ式試験機については、自動車部品・鉄道車両用品・包装貨物用品・家電事務機器関連等、試験対象製品及び業界が多岐に渡るため、商社・代理店による営業を中心として積極的に事業展開を行い、さらなる製品開発を進めており、この数年間で開発したフラットロードタイヤ総合試験機と鉄道車輪粘着力測定装置については、日刊工業新聞社主催 十大新製品賞を受賞しております。 今後も電気サーボモータ式及び動電型3軸同時振動試験機の更なる研究開発とシリーズ化、タイヤ摩耗試験機等の新たに開発した製品の拡販に向けて積極的な事業展開を行ってまいります。 さらに、現在業務提携をしているエミック株式会社との動電型振動試験機事業を推進することにより当社の振動試験機シリーズが充実し、ユーザーのニーズに的確に対応することが可能となりビジネスチャンスが広がるものと期待しております。 今後の地域別戦略は、次のとおりになっております。 中国では、高技国際計測器(上海)有限公司(連結子会社)において、タイヤ関連試験機のみならず、各種電気サーボモータ式試験機等の販売を拡充するため、5か所の販売拠点(天津・長春・青島・武漢・深セン)を設けており、現地スタッフの教育と中国国内市場のニーズを把握し、迅速な対応を行っております。生産ライン用のバランシングマシンやシャフト歪自動矯正機を中心に、自動車業界向け電気サーボモータ式試験機シリーズの拡販営業を展開してまいります。 米国では、自動車・タイヤメーカーの設備投資予算については、日系及び現地自動車関連メーカー向けに生産ライン用バランシングマシンの拡販のため、新政権下の政策変更の影響を見極めながらよりきめ細かな営業活動を展開しております。 韓国では、自動車業界・タイヤ業界の海外工場向けの設備予算が縮小傾向にありますが、グループ全体の生産拠点として機能しております。このような傾向の中でも研究開発部門の予算は継続的にあるため、設備計画情報を的確に収集し、電気サーボモータ式試験機シリーズの拡販営業を展開してまいります。 ヨーロッパでは、現地における市場調査や展示会への出展による認知度の向上により、電気サーボモータ式試験機の自動車メーカー等に対する拡販体制を構築してまいります。 国内では、当社を全製品の主力生産拠点であるとともに、研究開発活動の主要拠点と位置付けております。今後の新規主力製品の一つとして、シリーズ化を推進している各種の電気サーボモータ式試験機の生産増強及び研究開発拠点として本社第三工場が稼働しております。 なお、今後の受託試験及び開発拠点として建設した古河テクニカルセンターにおける受託試験も開始しており、より顧客の細かなニーズを把握し、新たな製品開発につなげてまいります。 また、東伸工業株式会社(連結子会社)においては、金属素材等の耐久・疲労・腐食等の試験を主力とする材料試験機全般を製造販売しておりますが、新エネルギーへの設備投資に対する営業活動や生産体制の効率化・コストダウンを図るとともに、当社との技術面・営業面・人材面における連携を強化しており、収益性を高める努力をしてまいります。 このように当社グループは、中国を中心とするアジア市場での販売シェア拡大に注力するとともに、当社グループ全体の管理体制強化にも注力する所存であります。 b.生産体制 当連結会計年度末の受注残高は、136億1千7百万円(前連結会計年度末比4億2千5百万円増)であり、約11.8ヶ月分(140億円前提)の生産量を繰越すこととなりました。 当社グループは、上記にも記載のとおり、新製品の柱となる各種の電気サーボモータ式試験機及び既存製品の生産体制を整えております。米国、韓国、中国の各連結子会社での生産体制も整っており、今後もグループ全体としてコストダウンの相乗効果を上げるためにも、各社の生産管理部門及びエンジニアリング部門の強化を行い、グループ全体として生産能力及び品質向上に向けて強化を図るとともに生産効率を高め、既存製品はもとより開発新製品の収益性の向上を図る所存であります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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