概要
株式会社セルシードは、東京大学発の「細胞シート工学」を基盤技術とする再生医療ベンチャーである。2001年設立、東京都江東区に本社を置き、従業員数36名。温度応答性細胞培養器材の開発・販売(再生医療支援事業)と、細胞シート型再生医療等製品の研究開発(細胞シート再生医療事業)の2軸で事業を展開する。東京証券取引所グロース市場に上場。
二つの事業セグメントで構成される収益構造
当社は「再生医療支援事業」と「細胞シート再生医療事業」の2区分で事業を展開する。再生医療支援事業は、温度応答性細胞培養器材などの研究開発・製造販売と、再生医療受託サービスから成る。2025年12月期の同事業売上高は81.8百万円で、全社売上高83.7百万円の大部分を占める。細胞シート再生医療事業は現在事業化準備段階にあり、売上高は1.9百万円と極めて小さい。同社は2025年12月期に営業損失1,046百万円、当期純損失1,104百万円と、研究開発投資が先行する赤字状態が続いている。
温度応答性培養器材が支援事業の中核製品
再生医療支援事業の中核は、2004年より販売を開始した超低付着性培養器材「HydroCell」、細胞回収用温度応答性培養器材「RepCell」、2007年販売開始の「UpCell」である。これらの製品は、培養表面の温度変化によって細胞シートを剥離できる独自技術を持つ。2024年2月には、幹細胞分画回収キット「VIVANT-CELL®-Pot with UpCell® Plate」を発売し、製品ラインアップを拡充している。製造については大日本印刷株式会社と委託契約を結び、安定供給体制を確保している。
欧州子会社の設立と台湾提携の変遷
海外展開では、2008年にフランス・リヨンに子会社CellSeed Europe SARL(後にCellSeed France SARL)を設立、2010年には英国ロンドンにCellSeed Europe Ltd.を設立した。2015年にはスウェーデン・ストックホルムにCellSeed Sweden ABを設立し、欧州拠点を拡大した。しかし2016年にフランス法人を清算、英国法人を休眠化し、欧州子会社体制は縮小された。2017年には台湾の三顧股份有限公司と独占的事業提携契約を締結、2020年に合弁会社を設立したが、2023年12月にこの提携を解消している。
研究開発に特化した少人数体制と資金調達
従業員数36名と小規模ながら、同社は研究開発型の企業として運営されている。設立以来、第三者割当増資や公募増資により資金を調達し、2025年12月期末の純資産は1,268百万円、現金及び預金は1,521百万円を保有する。財務諸表上、2025年12月期の総資産は1,655百万円、負債合計は387百万円である。同社は継続的に営業損失を計上しており、早期の黒字化を経営課題として掲げている。
業界の中での役割は再生医療の研究開発・事業化を支援するツールサプライヤーにあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より
事業別の売上と利益
2021/12期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 再生医療支援事業 | 1億円 | 100.0% | — | — |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01再生医療研究・開発主力
大学・研究機関・製薬企業などに対し、細胞シート再生医療の基盤ツールである「温度応答性細胞培養器材」を研究開発・製造・販売する。再生医療に関する受託サービスも提供し、研究開発から事業化までをトータルに支援する。
独自の細胞シート工学技術
- 温度応答性細胞培養器材
- 温度変化で細胞をシート状に剥離できる特殊培養皿。細胞シート作製の基盤ツール。
- 再生医療受託サービス
- 細胞培養や品質試験など再生医療に関する受託サービス。
製品と技術
温度応答性培養器材「UpCell」とその派生製品
UpCellは、温度応答性ポリマーを培養表面にコーティングした細胞培養器材である。通常の培養温度(37℃)では細胞が接着し、温度を下げる(20℃以下)とポリマーが水和膨潤し細胞を一括剥離できる。これにより、酵素処理を使わずに細胞シートを回収可能で、細胞外マトリックスを損傷しない点が特長である。2007年に国内販売を開始し、現在は再生医療研究の標準的なツールとして国内外の研究機関で使用されている。
研究用から臨床用へ拡張した製品ラインナップ
当社は2004年から販売している超低付着性培養器材「HydroCell」と細胞回収用「RepCell」に加え、2024年2月には「VIVANT-CELL®-Pot with UpCell® Plate」を発売した。これは幹細胞の分画回収を可能にするキットであり、再生医療研究の効率化に貢献する。これらの製品は主に研究開発用途向けだが、同社は臨床研究や再生医療製品の製造にも使用可能なグレードへの対応を進めている。
再生医療受託サービスと細胞培養センターの活用
2018年11月に開始した再生医療受託サービスは、当社の細胞培養センター(CPC)を活用した細胞シートの製造受託である。CPCは「特定細胞加工物製造許可」と「再生医療等製品製造業許可」を取得しており、大学病院や企業からの受託が可能である。2025年8月には株式会社NPTと個別化樹状細胞ワクチンの治験製品製造受託契約を締結し、CDMO(開発・製造受託機関)としての活動を強化している。
同種軟骨細胞シート「CLS2901C」の開発状況
当社が現在開発中の再生医療等製品が同種軟骨細胞シート(CLS2901C)である。これは他者由来の軟骨細胞を温度応答性培養器材で培養しシート化したもので、変形性膝関節症などの軟骨損傷への適応を目指す。2025年10月に第3相試験(治験)の症例登録を開始し、現在計画に沿って進行中である。同製品は当社初の細胞シート再生医療製品として早期の事業化が期待されている。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
精密機器のなかでの位置
会社が挙げる強い分野
- 再生医療研究・開発独自の細胞シート工学技術
有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。
同業の企業
精密機器の時価総額近傍。太字がセルシード
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 7727オーバル | 174億円 | 12.8倍 |
| 2 | 7775大研医器 | 136億円 | 13.3倍 |
| 3 | 7702JMS | 113億円 | — |
| 4 | 5187クリエートメディック | 111億円 | 18.8倍 |
| 5 | 7722国際計測器 | 110億円 | 7.0倍 |
| 6 | 7776セルシード | 78億円 | — |
| 7 | 7781平山ホールディングス | 73億円 | 10.9倍 |
| 8 | 7771日本精密 | 65億円 | 17.0倍 |
| 9 | 7707プレシジョン・システム・サイエンス | 59億円 | 14.8倍 |
| 10 | 7719東京衡機 | 36億円 | 28.3倍 |
| 11 | 7782シンシア | 33億円 | 13.5倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 27件
細胞シート工学の事業化を目指した2001年の創業
2001年5月、細胞シート工学に基づく再生医療製品の研究開発を目的として、東京都新宿区に株式会社セルシードが設立された。創業後まもなく本社を新宿区内で数度移転し、2004年には初の自社製品である温度応答性培養器材の販売を開始した。この時期は基礎研究と製品化への橋渡し段階であり、2007年にはUpCellの国内販売を開始し、製品ラインを拡充した。
欧州進出と2010年の株式上場
2008年、フランス・リヨンに連結子会社CellSeed Europe SARLを設立し、欧州市場への足掛かりを築いた。2010年3月にはジャスダック証券取引所NEO(現・東京証券取引所JASDAQグロース)に株式上場を果たし、資金調達力と知名度を高めた。同年6月には英国子会社を設立し、欧州事業を拡大した。しかしその後、欧州子会社は清算・休眠化され、現在は国内が主戦場となっている。
細胞培養センターの設置と製造許可の取得
2016年11月、東京都江東区青海に細胞培養センターを設置し、2017年3月には「特定細胞加工物製造許可」を取得した。これにより、再生医療等安全性確保法に基づく細胞培養受託が可能となった。2018年10月には「再生医療等製品製造業許可」も取得し、薬機法に基づく再生医療製品の製造が可能な体制を整えた。2021年9月には「青海セルカルチャーイノベーションセンター」を設置し、製品開発・製造機能を強化した。
台湾提携の拡大と解消に至る経緯
2017年4月、台湾の三顧股份有限公司と細胞シート再生医療事業に関する独占的事業提携契約を締結した。2019年8月には合弁会社設立の基本合意書を締結し、2020年1月に台湾に合弁会社「日生細胞生技股份有限公司」を設立した。しかし2023年12月、この提携契約を解消した。台湾事業は約6年間で終了し、現在は国内での自社開発に経営資源を集中している。
同種軟骨細胞シートの第3相試験開始と今後の展望
当社の主力パイプラインである同種軟骨細胞シート(CLS2901C)は、2017年に東海大学との基本合意書を締結して開発を本格化した。2023年9月に治験届を提出し、2025年10月に第3相試験の第1例目の症例登録を完了した。2025年12月期の経営成績では、細胞シート再生医療事業の営業損失が722百万円と拡大しており、開発費用が重くのしかかっている。早期の製品化と提携による事業化が課題である。
年表27件を開く
2000年代
- 2001年5月創業細胞シート工学に基づく再生医療等製品・再生医療支援製品の研究開発を主な目的として、東京都新宿区市谷仲之町に株式会社セルシードを設立
- 2001年7月東京都新宿区住吉町に本店を移転
- 2002年7月東京都新宿区新宿六丁目に本店を移転
- 2004年1月超低付着性細胞培養器材HydroCell、細胞回収用温度応答性細胞培養器材RepCellの販売を開始
- 2005年1月東京都新宿区若松町に本店を移転
- 2007年9月細胞シート回収用温度応答性細胞培養器材UpCellの国内販売を開始
- 2008年10月連結子会社CellSeed Europe SARL(本社フランス・リヨン)を設立
2010年代
- 2010年3月上場ジャスダック証券取引所NEO(現 東京証券取引所JASDAQグロース)に株式上場
- 2010年6月商号変更イギリス・ロンドンに連結子会社CellSeed Europe Ltd.を設立 CellSeed Europe SARL(本社フランス・リヨン)の商号をCellSeed France SARLに変更
- 2012年12月東京都新宿区原町に本店を移転
- 2014年4月大日本印刷株式会社と細胞培養器材に関する製造委託基本契約を締結
- 2015年5月スウェーデンに連結子会社CellSeed Sweden AB(本社スウェーデン・ストックホルム)を設立 東京都江東区青海(現所在地)に本店を移転
- 2016年11月東京都江東区青海(現所在地)に細胞培養センターを設置
- 2016年12月CellSeed France SARLを清算結了
- 2016年12月CellSeed Europe Ltd.を休眠会社化
- 2017年1月東海大学との軟骨再生シート開発に関する基本合意書を締結
- 2017年3月細胞培養センターの「特定細胞加工物製造許可」を取得
- 2017年4月台湾・三顧股份有限公司(MetaTech(AP) Inc.)との細胞シート再生医療事業に関する台湾での独占的事業提携契約を締結
- 2018年10月「再生医療等製品製造業許可」を取得
- 2018年11月再生医療受託サービスを開始
- 2019年8月台湾・三顧股份有限公司(MetaTech(AP) Inc.)との合弁会社の設立に関する基本合意書を締結
2020年代
- 2020年1月台湾に合弁会社(日生細胞生技股份有限公司(Up Cell Biomedical Co.))を設立
- 2021年9月細胞培養器材製品開発・製造施設「青海セルカルチャーイノベーションセンター」を設置
- 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所JASDAQ(グロース)からグロース市場に移行
- 2023年12月台湾・三顧股份有限公司(MetaTech(AP) Inc.)との細胞シート再生医療事業に関する台湾での独占的事業提携契約を解消
- 2024年2月幹細胞分画回収キットVIVANT-CELL®-Pot with UpCell® Plateの販売を開始
- 2025年10月同種軟骨細胞シート(CLS2901C)の第3相試験を開始し、第1例目の症例登録を完了
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/12期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
再生医療支援事業の拡大
国内外の販売代理店網を活用し細胞培養器材の販売拡大、認知度向上を図る。海外新規代理店開拓、顧客ニーズに即した製品ラインナップ拡充、臨床向け製品開発、製造コスト低減と生産体制強化を推進する。
- 02
細胞シート再生医療の早期事業化
同種軟骨細胞シートの治験を推進し早期の製造販売承認取得を目指す。製造・販売体制確立と他社との提携も視野に事業拡大を図る。
- 03
細胞培養基盤の強化と技術者育成
細胞培養センターの機能向上、臨床培養士資格取得促進など技術者育成を継続。受託製造・コンサルティング事業により収益機会を多様化する。
- 04
事業資金の確保と人材戦略
エクイティファイナンス、事業提携、公的補助金、借入など多様な資金調達手段を組み合わせ財務基盤強化。多様な専門人材の採用・育成とガバナンス体制整備に取り組む。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で36人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は611万円で、9期前と比べて−6.4%。平均年齢は43.1歳、平均勤続年数は5.2年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2016年12月 | — | — | — | 33 | — |
| 2017年12月 | — | — | — | 37 | — |
| 2018年12月 | — | — | — | 39 | — |
| 2019年12月 | 654 | 43.1 | 2.9 | 40 | — |
| 2020年12月 | 595 | 43.1 | 2.7 | 40 | — |
| 2021年12月 | 627 | 43.9 | 3.4 | 44 | — |
| 2022年12月 | 573 | 44.7 | 4.7 | 30 | — |
| 2023年12月 | 623 | 42.6 | 4.7 | 35 | — |
| 2024年12月 | 635 | 41.9 | 4.8 | 38 | −2,105 |
| 2025年12月 | 611 | 43.1 | 5.2 | 36 | −2,778 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社1社(国内 0 / 海外 1) を有報から抽出しています。
- 海外日生細胞生技股份有限公司(Up Cell Biomedical Co.)台湾 新北市議決権25.3%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年12月期の売上高は1億円、営業利益は-10億円。前期と比べると減収で、売上が-50.0%。
会社が出している今期の予想2026年12月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 1億円 | 1億円 |
| 営業利益 | -12億円 | -10億円 |
| 純利益 | -13億円 | -11億円 |
| 1株あたり配当 | ¥0 | ¥0 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2026年2Qで、売上は0億円、営業利益は−6億円。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年1Q | 0 | −2 | — | −2 |
| 2023年2Q | 1 | −2 | −200.0 | −2 |
| 2023年3Q | 0 | −2 | — | −2 |
| 2023年4Q | 1 | — | — | −2 |
| 2024年1Q | 0 | −2 | — | −2 |
| 2024年2Q | 1 | −3 | −300.0 | −3 |
| 2024年4Q | 1 | −3 | −300.0 | −4 |
| 2025年2Q | 0 | −6 | — | −7 |
| 2025年4Q | 1 | −4 | −400.0 | −4 |
| 2026年2Q | 0 | −6 | — | −6 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2012年12月期からの14期で、売上は1億円から1億円へほぼ横ばい。直近期の営業利益率は-1000.0%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年12月 | 1 | — | −8 | — | −9 |
| 2013年12月 | 1 | — | −6 | — | −6 |
| 2014年12月 | 1 | — | −6 | — | −6 |
| スウェーデンに連結子会社CellSeed Sweden AB(本社スウェーデン・ストックホルム)を設立 東京都江東区青海(現所在地)に本店を移転 | |||||
| 2015年12月 | 2 | — | −5 | — | −5 |
| 2016年12月 | 1 | — | −14 | — | −14 |
| 2017年12月 | 1 | — | −10 | — | −10 |
| 2018年12月 | 10 | — | 1 | — | 1 |
| 台湾・三顧股份有限公司(MetaTech(AP) Inc.)との合弁会社の設立に関する基本合意書を締結 | |||||
| 2019年12月 | 3 | — | −8 | — | −8 |
| 台湾に合弁会社(日生細胞生技股份有限公司(Up Cell Biomedical Co.))を設立 | |||||
| 2020年12月 | 2 | — | −7 | — | −8 |
| 2021年12月 | 2 | — | −9 | — | −9 |
| 2022年12月 | 1 | — | −8 | — | −8 |
| 2023年12月 | 2 | — | −7 | — | −8 |
| 2024年12月 | 2 | −8 | −8 | −400.0 | −9 |
| 2025年12月 | 1 | −10 | −11 | −1000.0 | −11 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年12月期
売上高1億円のうち、営業利益として残るのは-10億円で-1000.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-11億円、売上の-1100.0%にあたる。営業利益率は業種中央値9.0%を下回る水準。
- 費用事業を回すためにかかったお金1100.0%11億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-1000.0%-10億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2025年12月期は営業CFが−10億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは−10億円。この組み合わせは「立て直し型」にあたる。本業の赤字を資産売却と資金調達で補っている。事業転換の途上。期末の手元現金は13億円で、売上の156.0ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年12月 | −8 | 0 | 4 | −8 | 2 |
| 2013年12月 | −5 | 0 | 29 | −5 | 27 |
| 2014年12月 | −6 | 0 | 8 | −6 | 29 |
| 2015年12月 | −7 | −3 | 2 | −10 | 21 |
| 2016年12月 | −9 | −3 | 2 | −12 | 11 |
| 2017年12月 | −7 | 0 | 10 | −7 | 14 |
| 2018年12月 | −3 | 0 | 0 | −3 | 11 |
| 2019年12月 | −6 | −1 | 7 | −7 | 11 |
| 2020年12月 | −7 | 0 | 11 | −7 | 15 |
| 2021年12月 | −8 | −1 | 4 | −9 | 9 |
| 2022年12月 | −7 | 1 | 9 | −6 | 11 |
| 2023年12月 | −8 | 1 | 18 | −7 | 22 |
| 2024年12月 | −9 | 0 | 9 | −9 | 21 |
| 2025年12月 | −10 | 0 | 2 | −10 | 13 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2025年12月期の総資産は17億円。このうち返さなくてよい自己資本が13億円で、自己資本比率は76.0%(業種中央値66.2%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2012年12月 | 4 | 1 | 3 | 24.4 |
| 2013年12月 | 28 | 25 | 3 | 90.9 |
| 2014年12月 | 31 | 28 | 3 | 92.3 |
| 2015年12月 | 25 | 24 | 1 | 95.5 |
| 2016年12月 | 13 | 12 | 1 | 85.4 |
| 2017年12月 | 16 | 13 | 3 | 79.5 |
| 2018年12月 | 16 | 14 | 2 | 87.5 |
| 2019年12月 | 15 | 13 | 2 | 91.1 |
| 2020年12月 | 18 | 15 | 3 | 83.2 |
| 2021年12月 | 14 | 10 | 4 | 72.0 |
| 2022年12月 | 15 | 12 | 3 | 74.8 |
| 2023年12月 | 25 | 22 | 3 | 86.9 |
| 2024年12月 | 24 | 22 | 3 | 88.5 |
| 2025年12月 | 17 | 13 | 4 | 76.0 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
精密機器 52社との比較
同じ精密機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率で52社中15位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥220で、1年前と比べて-53.2%。過去52週の値幅のなかでは6%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PBR | 3.81倍 |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
直近1ヶ月で-3.10%と下落傾向にあるが、7/31に+5.29%と反発。25日線(218.8円)ちょうど近辺で推移し、75日線(240円)を下回っている。52週高値(518円)からは大幅に下落しており、安値圏(200円)からはやや上昇。出来高は直近で20万株前後と低調。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 40/100)。
PBR 3.79倍は業界平均3.60倍をやや上回り、PERは算出不能(赤字)。ROE 9.8%は業界平均並みだが、無配である。直近3期連続の営業赤字で利益成長が見込めず、バリュエーションは割高感がある。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PBR | 3.81倍 | 2.49倍 |
| ROE | 9.8% | 7.9% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
株主
有価証券報告書より
2025年12月期末の株主数は延べ24,156人。区分でいちばん多いのは個人・その他で88.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が2.4%を占め、残る97.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2020年12月% | 2021年12月% | 2022年12月% | 2023年12月% | 2024年12月% | 2025年12月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 85.5 | 86.5 | 83.7 | 89.6 | 88.3 | 88.9 |
| 証券会社 | 7.8 | 8.4 | 9.4 | 5.0 | 5.8 | 4.9 |
| 外国法人 | 2.7 | 1.5 | 3.0 | 1.9 | 3.9 | 3.4 |
| 事業法人 | 3.5 | 3.2 | 3.0 | 2.8 | 1.7 | 2.2 |
| 外国人個人 | 0.2 | 0.2 | 0.3 | 0.5 | 0.2 | 0.4 |
| 金融機関 | 0.3 | 0.1 | 0.6 | 0.2 | 0.1 | 0.2 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | JPモルガン証券株式会社 | 1.17 |
| 02 | モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 | 1.04 |
| 03 | NOMURA INTERNATIONAL PLC A/C JAPAN FLOW (常任代理人 野村證券株式会社) | 0.51 |
| 04 | 野村證券株式会社 | 0.46 |
| 05 | 佐原 淳 | 0.42 |
| 06 | 大日本印刷株式会社 | 0.41 |
| 07 | 小田川 環 | 0.39 |
| 08 | 阿良 満寿男 | 0.38 |
| 09 | MSCO CUSTOMER SECURITIES (常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社) | 0.35 |
| 10 | BNYM SA/NV FOR BNYM FOR BNYM GCM CLIENT ACCTS M ILM FE (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行) | 0.35 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-08-21バークレイズ・バンク・ピーエルシー(Barclays Bank PLC)新規の大量保有報告9.21%-0.99pt
- 2026-06-25バークレイズ・バンク・ピーエルシー(Barclays Bank PLC)新規の大量保有報告10.20%+0.86pt
- 2026-06-24バークレイズ・バンク・ピーエルシー(Barclays Bank PLC)新規の大量保有報告9.24%-0.10pt
- 2026-06-22バークレイズ・バンク・ピーエルシー(Barclays Bank PLC)新規の大量保有報告9.34%-3.30pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+80%、1株純資産は14期で+132%。直近期のROEは9.8%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 |
|---|---|---|
| 2012年12月 | −162 | 15 |
| 2013年12月 | −82 | 310 |
| 2014年12月 | −67 | 325 |
| 2015年12月 | −62 | 268 |
| 2016年12月 | −155 | 125 |
| 2017年12月 | −93 | 109 |
| 2018年12月 | 11 | 121 |
| 2019年12月 | −67 | 102 |
| 2020年12月 | −55 | 94 |
| 2021年12月 | −53 | 56 |
| 2022年12月 | −36 | 47 |
| 2023年12月 | −29 | 68 |
| 2024年12月 | −26 | 62 |
| 2025年12月 | −32 | 35 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
経営陣
6名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は6名。2025/12期の役員報酬は総額43百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 橋本せつ子 | 代表取締役 社長 | 73 | 35,000 |
| 前田敏宏 | 取締役 開発戦略部門長 | 70 | — |
| 中岡圭一郎 | 取締役 経営管理部門長 | 50 | — |
| 大江田憲治 | 取締役(監査等委員) | 74 | 5,800 |
| 遠藤幸子 | 取締役(監査等委員) | 72 | — |
| 間野哲臣 | 取締役(監査等委員) | 47 | — |
役員報酬の内訳2025/12期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 3 | 33 | 33 | 11 |
| 社外取締役 | 4 | 10 | 10 | 3 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/12期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容667字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題2,871字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク7,403字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)8,629字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 半期報告書半期報告書-第26期(2026/01/01-2026/12/31)2026-08-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第25期(2025/01/01-2025/12/31)2026-03-26
- 半期報告書半期報告書-第25期(2025/01/01-2025/12/31)2025-08-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第24期(2024/01/01-2024/12/31)2025-03-26
- 半期報告書半期報告書-第24期(2024/01/01-2024/06/30)2024-08-14
- 四半期報告書四半期報告書-第24期第1四半期(2024/01/01-2024/03/31)2024-05-15
- 有価証券報告書有価証券報告書-第23期(2023/01/01-2023/12/31)2024-03-28
- 四半期報告書四半期報告書-第23期第3四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-14
- 四半期報告書四半期報告書-第23期第2四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-14
- 四半期報告書四半期報告書-第23期第1四半期(2023/01/01-2023/03/31)2023-05-15
- 有価証券報告書有価証券報告書-第22期(2022/01/01-2022/12/31)2023-03-31
- 四半期報告書四半期報告書-第22期第3四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-14
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