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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,053.44+287ドル円158.79-1NASDAQ26,229.57+130S&P 5007,675.19+44SOX 指数11,376.79+889/2終値

セルシード

CellSeed Inc.7776 · Growth · 精密機器

東京女子医科大学発の細胞シート工学を基盤に、温度応答性培養器材と細胞シート再生医療の事業化を進める再生医療ベンチャー。

概要

株式会社セルシードは、東京大学発の「細胞シート工学」を基盤技術とする再生医療ベンチャーである。2001年設立、東京都江東区に本社を置き、従業員数36名。温度応答性細胞培養器材の開発・販売(再生医療支援事業)と、細胞シート型再生医療等製品の研究開発(細胞シート再生医療事業)の2軸で事業を展開する。東京証券取引所グロース市場に上場。

二つの事業セグメントで構成される収益構造

当社は「再生医療支援事業」と「細胞シート再生医療事業」の2区分で事業を展開する。再生医療支援事業は、温度応答性細胞培養器材などの研究開発・製造販売と、再生医療受託サービスから成る。2025年12月期の同事業売上高は81.8百万円で、全社売上高83.7百万円の大部分を占める。細胞シート再生医療事業は現在事業化準備段階にあり、売上高は1.9百万円と極めて小さい。同社は2025年12月期に営業損失1,046百万円、当期純損失1,104百万円と、研究開発投資が先行する赤字状態が続いている。

温度応答性培養器材が支援事業の中核製品

再生医療支援事業の中核は、2004年より販売を開始した超低付着性培養器材「HydroCell」、細胞回収用温度応答性培養器材「RepCell」、2007年販売開始の「UpCell」である。これらの製品は、培養表面の温度変化によって細胞シートを剥離できる独自技術を持つ。2024年2月には、幹細胞分画回収キット「VIVANT-CELL®-Pot with UpCell® Plate」を発売し、製品ラインアップを拡充している。製造については大日本印刷株式会社と委託契約を結び、安定供給体制を確保している。

欧州子会社の設立と台湾提携の変遷

海外展開では、2008年にフランス・リヨンに子会社CellSeed Europe SARL(後にCellSeed France SARL)を設立、2010年には英国ロンドンにCellSeed Europe Ltd.を設立した。2015年にはスウェーデン・ストックホルムにCellSeed Sweden ABを設立し、欧州拠点を拡大した。しかし2016年にフランス法人を清算、英国法人を休眠化し、欧州子会社体制は縮小された。2017年には台湾の三顧股份有限公司と独占的事業提携契約を締結、2020年に合弁会社を設立したが、2023年12月にこの提携を解消している。

研究開発に特化した少人数体制と資金調達

従業員数36名と小規模ながら、同社は研究開発型の企業として運営されている。設立以来、第三者割当増資や公募増資により資金を調達し、2025年12月期末の純資産は1,268百万円、現金及び預金は1,521百万円を保有する。財務諸表上、2025年12月期の総資産は1,655百万円、負債合計は387百万円である。同社は継続的に営業損失を計上しており、早期の黒字化を経営課題として掲げている。

業界の中での役割は再生医療の研究開発・事業化を支援するツールサプライヤーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1億円
営業利益
-10億円
営業利益率
-1000.0%
純利益
-11億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2021/12
事業売上構成比利益利益率
再生医療支援事業1億円100.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01再生医療研究・開発主力

大学・研究機関・製薬企業などに対し、細胞シート再生医療の基盤ツールである「温度応答性細胞培養器材」を研究開発・製造・販売する。再生医療に関する受託サービスも提供し、研究開発から事業化までをトータルに支援する。

独自の細胞シート工学技術

主な製品・サービス2
温度応答性細胞培養器材
温度変化で細胞をシート状に剥離できる特殊培養皿。細胞シート作製の基盤ツール。
再生医療受託サービス
細胞培養や品質試験など再生医療に関する受託サービス。

製品と技術

温度応答性培養器材「UpCell」とその派生製品

UpCellは、温度応答性ポリマーを培養表面にコーティングした細胞培養器材である。通常の培養温度(37℃)では細胞が接着し、温度を下げる(20℃以下)とポリマーが水和膨潤し細胞を一括剥離できる。これにより、酵素処理を使わずに細胞シートを回収可能で、細胞外マトリックスを損傷しない点が特長である。2007年に国内販売を開始し、現在は再生医療研究の標準的なツールとして国内外の研究機関で使用されている。

研究用から臨床用へ拡張した製品ラインナップ

当社は2004年から販売している超低付着性培養器材「HydroCell」と細胞回収用「RepCell」に加え、2024年2月には「VIVANT-CELL®-Pot with UpCell® Plate」を発売した。これは幹細胞の分画回収を可能にするキットであり、再生医療研究の効率化に貢献する。これらの製品は主に研究開発用途向けだが、同社は臨床研究や再生医療製品の製造にも使用可能なグレードへの対応を進めている。

再生医療受託サービスと細胞培養センターの活用

2018年11月に開始した再生医療受託サービスは、当社の細胞培養センター(CPC)を活用した細胞シートの製造受託である。CPCは「特定細胞加工物製造許可」と「再生医療等製品製造業許可」を取得しており、大学病院や企業からの受託が可能である。2025年8月には株式会社NPTと個別化樹状細胞ワクチンの治験製品製造受託契約を締結し、CDMO(開発・製造受託機関)としての活動を強化している。

同種軟骨細胞シート「CLS2901C」の開発状況

当社が現在開発中の再生医療等製品が同種軟骨細胞シート(CLS2901C)である。これは他者由来の軟骨細胞を温度応答性培養器材で培養しシート化したもので、変形性膝関節症などの軟骨損傷への適応を目指す。2025年10月に第3相試験(治験)の症例登録を開始し、現在計画に沿って進行中である。同製品は当社初の細胞シート再生医療製品として早期の事業化が期待されている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

精密機器のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 再生医療研究・開発独自の細胞シート工学技術

有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

同業の企業

精密機器の時価総額近傍。太字がセルシード

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17727オーバル174億円12.8倍
27775大研医器136億円13.3倍
37702JMS113億円
45187クリエートメディック111億円18.8倍
57722国際計測器110億円7.0倍
67776セルシード78億円
77781平山ホールディングス73億円10.9倍
87771日本精密65億円17.0倍
97707プレシジョン・システム・サイエンス59億円14.8倍
107719東京衡機36億円28.3倍
117782シンシア33億円13.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 27件

細胞シート工学の事業化を目指した2001年の創業

2001年5月、細胞シート工学に基づく再生医療製品の研究開発を目的として、東京都新宿区に株式会社セルシードが設立された。創業後まもなく本社を新宿区内で数度移転し、2004年には初の自社製品である温度応答性培養器材の販売を開始した。この時期は基礎研究と製品化への橋渡し段階であり、2007年にはUpCellの国内販売を開始し、製品ラインを拡充した。

欧州進出と2010年の株式上場

2008年、フランス・リヨンに連結子会社CellSeed Europe SARLを設立し、欧州市場への足掛かりを築いた。2010年3月にはジャスダック証券取引所NEO(現・東京証券取引所JASDAQグロース)に株式上場を果たし、資金調達力と知名度を高めた。同年6月には英国子会社を設立し、欧州事業を拡大した。しかしその後、欧州子会社は清算・休眠化され、現在は国内が主戦場となっている。

細胞培養センターの設置と製造許可の取得

2016年11月、東京都江東区青海に細胞培養センターを設置し、2017年3月には「特定細胞加工物製造許可」を取得した。これにより、再生医療等安全性確保法に基づく細胞培養受託が可能となった。2018年10月には「再生医療等製品製造業許可」も取得し、薬機法に基づく再生医療製品の製造が可能な体制を整えた。2021年9月には「青海セルカルチャーイノベーションセンター」を設置し、製品開発・製造機能を強化した。

台湾提携の拡大と解消に至る経緯

2017年4月、台湾の三顧股份有限公司と細胞シート再生医療事業に関する独占的事業提携契約を締結した。2019年8月には合弁会社設立の基本合意書を締結し、2020年1月に台湾に合弁会社「日生細胞生技股份有限公司」を設立した。しかし2023年12月、この提携契約を解消した。台湾事業は約6年間で終了し、現在は国内での自社開発に経営資源を集中している。

同種軟骨細胞シートの第3相試験開始と今後の展望

当社の主力パイプラインである同種軟骨細胞シート(CLS2901C)は、2017年に東海大学との基本合意書を締結して開発を本格化した。2023年9月に治験届を提出し、2025年10月に第3相試験の第1例目の症例登録を完了した。2025年12月期の経営成績では、細胞シート再生医療事業の営業損失が722百万円と拡大しており、開発費用が重くのしかかっている。早期の製品化と提携による事業化が課題である。

年表27件を開く

2000年代

  • 2001年5月創業細胞シート工学に基づく再生医療等製品・再生医療支援製品の研究開発を主な目的として、東京都新宿区市谷仲之町に株式会社セルシードを設立
  • 2001年7月東京都新宿区住吉町に本店を移転
  • 2002年7月東京都新宿区新宿六丁目に本店を移転
  • 2004年1月超低付着性細胞培養器材HydroCell、細胞回収用温度応答性細胞培養器材RepCellの販売を開始
  • 2005年1月東京都新宿区若松町に本店を移転
  • 2007年9月細胞シート回収用温度応答性細胞培養器材UpCellの国内販売を開始
  • 2008年10月連結子会社CellSeed Europe SARL(本社フランス・リヨン)を設立

2010年代

  • 2010年3月上場ジャスダック証券取引所NEO(現 東京証券取引所JASDAQグロース)に株式上場
  • 2010年6月商号変更イギリス・ロンドンに連結子会社CellSeed Europe Ltd.を設立 CellSeed Europe SARL(本社フランス・リヨン)の商号をCellSeed France SARLに変更
  • 2012年12月東京都新宿区原町に本店を移転
  • 2014年4月大日本印刷株式会社と細胞培養器材に関する製造委託基本契約を締結
  • 2015年5月スウェーデンに連結子会社CellSeed Sweden AB(本社スウェーデン・ストックホルム)を設立 東京都江東区青海(現所在地)に本店を移転
  • 2016年11月東京都江東区青海(現所在地)に細胞培養センターを設置
  • 2016年12月CellSeed France SARLを清算結了
  • 2016年12月CellSeed Europe Ltd.を休眠会社化
  • 2017年1月東海大学との軟骨再生シート開発に関する基本合意書を締結
  • 2017年3月細胞培養センターの「特定細胞加工物製造許可」を取得
  • 2017年4月台湾・三顧股份有限公司(MetaTech(AP) Inc.)との細胞シート再生医療事業に関する台湾での独占的事業提携契約を締結
  • 2018年10月「再生医療等製品製造業許可」を取得
  • 2018年11月再生医療受託サービスを開始
  • 2019年8月台湾・三顧股份有限公司(MetaTech(AP) Inc.)との合弁会社の設立に関する基本合意書を締結

2020年代

  • 2020年1月台湾に合弁会社(日生細胞生技股份有限公司(Up Cell Biomedical Co.))を設立
  • 2021年9月細胞培養器材製品開発・製造施設「青海セルカルチャーイノベーションセンター」を設置
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所JASDAQ(グロース)からグロース市場に移行
  • 2023年12月台湾・三顧股份有限公司(MetaTech(AP) Inc.)との細胞シート再生医療事業に関する台湾での独占的事業提携契約を解消
  • 2024年2月幹細胞分画回収キットVIVANT-CELL®-Pot with UpCell® Plateの販売を開始
  • 2025年10月同種軟骨細胞シート(CLS2901C)の第3相試験を開始し、第1例目の症例登録を完了

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    再生医療支援事業の拡大

    国内外の販売代理店網を活用し細胞培養器材の販売拡大、認知度向上を図る。海外新規代理店開拓、顧客ニーズに即した製品ラインナップ拡充、臨床向け製品開発、製造コスト低減と生産体制強化を推進する。

  2. 02

    細胞シート再生医療の早期事業化

    同種軟骨細胞シートの治験を推進し早期の製造販売承認取得を目指す。製造・販売体制確立と他社との提携も視野に事業拡大を図る。

  3. 03

    細胞培養基盤の強化と技術者育成

    細胞培養センターの機能向上、臨床培養士資格取得促進など技術者育成を継続。受託製造・コンサルティング事業により収益機会を多様化する。

  4. 04

    事業資金の確保と人材戦略

    エクイティファイナンス、事業提携、公的補助金、借入など多様な資金調達手段を組み合わせ財務基盤強化。多様な専門人材の採用・育成とガバナンス体制整備に取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で36人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は611万円で、9期前と比べて6.4%平均年齢は43.1歳、平均勤続年数は5.2年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年12月33
2017年12月37
2018年12月39
2019年12月65443.12.940
2020年12月59543.12.740
2021年12月62743.93.444
2022年12月57344.74.730
2023年12月62342.64.735
2024年12月63541.94.838−2,105
2025年12月61143.15.236−2,778

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率31.8%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)86.6%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 0 / 海外 1) を有報から抽出しています。

主な関係会社
  • 海外
    日生細胞生技股份有限公司(Up Cell Biomedical Co.)
    台湾 新北市
    議決権25.3%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は1億円営業利益-10億円前期と比べると減収で、売上が-50.0%。

売上高
-50.0%
1億円
営業利益
-10億円
純利益
-11億円
営業利益率
-1000.0%
前期比 -600.0%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高1億円1億円
営業利益-12億円-10億円
純利益-13億円-11億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は0億円、営業利益は−6億円。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q0−2−2
2023年2Q1−2−200.0−2
2023年3Q0−2−2
2023年4Q1−2
2024年1Q0−2−2
2024年2Q1−3−300.0−3
2024年4Q1−3−300.0−4
2025年2Q0−6−7
2025年4Q1−4−400.0−4
2026年2Q0−6−6

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年12月期からの14期で、売上は1億円から1億円へほぼ横ばい。直近期の営業利益率は-1000.0%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年12月1−8−9
2013年12月1−6−6
2014年12月1−6−6
スウェーデンに連結子会社CellSeed Sweden AB(本社スウェーデン・ストックホルム)を設立 東京都江東区青海(現所在地)に本店を移転
2015年12月2−5−5
2016年12月1−14−14
2017年12月1−10−10
2018年12月1011
台湾・三顧股份有限公司(MetaTech(AP) Inc.)との合弁会社の設立に関する基本合意書を締結
2019年12月3−8−8
台湾に合弁会社(日生細胞生技股份有限公司(Up Cell Biomedical Co.))を設立
2020年12月2−7−8
2021年12月2−9−9
2022年12月1−8−8
2023年12月2−7−8
2024年12月2−8−8−400.0−9
2025年12月1−10−11−1000.0−11

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高1億円のうち、営業利益として残るのは-10億円-1000.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-11億円、売上の-1100.0%にあたる。営業利益率は業種中央値9.0%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 費用事業を回すためにかかったお金1100.0%11億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-1000.0%-10億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
0.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1009.0pt
-1000.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1106.9pt
-1100.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROA
-64.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年12月期は営業CFが−10億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは−10億円この組み合わせは立て直し型にあたる。本業の赤字を資産売却と資金調達で補っている。事業転換の途上期末の手元現金は13億円で、売上の156.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年12月−804−82
2013年12月−5029−527
2014年12月−608−629
2015年12月−7−32−1021
2016年12月−9−32−1211
2017年12月−7010−714
2018年12月−300−311
2019年12月−6−17−711
2020年12月−7011−715
2021年12月−8−14−99
2022年12月−719−611
2023年12月−8118−722
2024年12月−909−921
2025年12月−1002−1013

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年12月期の総資産は17億円。このうち返さなくてよい自己資本が13億円で、自己資本比率は76.0%(業種中央値66.2%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年12月41324.4
2013年12月2825390.9
2014年12月3128392.3
2015年12月2524195.5
2016年12月1312185.4
2017年12月1613379.5
2018年12月1614287.5
2019年12月1513291.1
2020年12月1815383.2
2021年12月1410472.0
2022年12月1512374.8
2023年12月2522386.9
2024年12月2422388.5
2025年12月1713476.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳単体ベース
現金及び預金
13億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
-11億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
0億円
在庫として抱えている分
負債合計
4億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
40
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続0 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

精密機器 52社との比較

同じ精密機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率52社中15位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 9.2%
P25 5.8%P75 12.3%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-1000.0%/中央値 9.0%
P25 4.5%P75 14.5%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
76.0%/中央値 66.2%
P25 50.8%P75 76.4%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-50.0%/中央値 5.3%
P25 1.7%P75 10.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.1%
P25 1.4%P75 3.4%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥220で、1年前と比べて-53.2%過去52週の値幅のなかでは6%の位置にある。

¥220-3.9%1ヶ月-2.7%1年-53.2%時価総額78億円
過去52週の値幅
安値¥200高値¥518

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PBR3.81倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で-3.10%と下落傾向にあるが、7/31に+5.29%と反発。25日線(218.8円)ちょうど近辺で推移し、75日線(240円)を下回っている。52週高値(518円)からは大幅に下落しており、安値圏(200円)からはやや上昇。出来高は直近で20万株前後と低調。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 40/100)

PBR 3.79倍は業界平均3.60倍をやや上回り、PERは算出不能(赤字)。ROE 9.8%は業界平均並みだが、無配である。直近3期連続の営業赤字で利益成長が見込めず、バリュエーションは割高感がある。

指標この会社業種平均
PBR3.81倍2.49倍
ROE9.8%7.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ24,156人。区分でいちばん多いのは個人・その他88.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が2.4%を占め、残る97.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他85.586.583.789.688.388.9
証券会社7.88.49.45.05.84.9
外国法人2.71.53.01.93.93.4
事業法人3.53.23.02.81.72.2
外国人個人0.20.20.30.50.20.4
金融機関0.30.10.60.20.10.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01JPモルガン証券株式会社1.17
02モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社1.04
03NOMURA INTERNATIONAL PLC A/C JAPAN FLOW (常任代理人 野村證券株式会社)0.51
04野村證券株式会社0.46
05佐原 淳0.42
06大日本印刷株式会社0.41
07小田川 環0.39
08阿良 満寿男0.38
09MSCO CUSTOMER SECURITIES (常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)0.35
10BNYM SA/NV FOR BNYM FOR BNYM GCM CLIENT ACCTS M ILM FE (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.35

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近4
  • 2026-08-21
    バークレイズ・バンク・ピーエルシー(Barclays Bank PLC)
    新規の大量保有報告
    9.21%
    -0.99pt
  • 2026-06-25
    バークレイズ・バンク・ピーエルシー(Barclays Bank PLC)
    新規の大量保有報告
    10.20%
    +0.86pt
  • 2026-06-24
    バークレイズ・バンク・ピーエルシー(Barclays Bank PLC)
    新規の大量保有報告
    9.24%
    -0.10pt
  • 2026-06-22
    バークレイズ・バンク・ピーエルシー(Barclays Bank PLC)
    新規の大量保有報告
    9.34%
    -3.30pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+80%、1株純資産は14期で+132%。直近期のROEは9.8%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPS
2012年12月−16215
2013年12月−82310
2014年12月−67325
2015年12月−62268
2016年12月−155125
2017年12月−93109
2018年12月11121
2019年12月−67102
2020年12月−5594
2021年12月−5356
2022年12月−3647
2023年12月−2968
2024年12月−2662
2025年12月−3235

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安

経営陣

6名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は6名。2025/12期の役員報酬は総額43百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
橋本せつ子代表取締役 社長7335,000
前田敏宏取締役 開発戦略部門長70
中岡圭一郎取締役 経営管理部門長50
大江田憲治取締役(監査等委員)745,800
遠藤幸子取締役(監査等委員)72
間野哲臣取締役(監査等委員)47

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)3333311
社外取締役410103

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容667字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社は、日本発の「細胞シート工学」を基盤技術とし、本技術に基づき作製される「細胞シート」を用いた、従来の治療では治癒が困難であった疾患や障害に対する再生医療アプローチである「細胞シート再生医療」の世界的な普及を目指し、以下の2つの事業を展開しております。 (1) 「再生医療支援事業」 細胞シート再生医療の基盤ツールである「温度応答性細胞培養器材」及びその応用製品の研究開発・製造・販売、ならびに再生医療に関する総合的なサポートを通じて、再生医療の研究開発及び事業化を支援する事業 (2) 「細胞シート再生医療事業」 細胞シート再生医療等製品及びその応用製品の研究開発・製造・販売を通じて、細胞シート再生医療の普及を推進する事業 系統図は次のとおりであります。 ①再生医療支援事業 「温度応答性細胞培養器材」及びその応用製品の研究開発・製造・販売 再生医療受託サービス ②細胞シート再生医療事業 細胞シート再生医療事業は、患者自身(自己細胞)または患者以外(同種細胞)から必要な細胞を少量採取し、当社が開発した温度応答性細胞培養器材を用いて培養することにより組織を作製し、これを患者に提供するものです。 当該事業は現在、事業化準備段階にあります。当社は、細胞シート再生医療第1号製品の早期事業化を目的として、他社との協力体制の構築等も視野に入れ、その実現を目指しております。したがいまして、事業系統図については、今後の事業展開の具体化を踏まえて作成する予定であることから、現段階では記載しておりません。
経営方針・対処すべき課題2,871字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)経営方針 経営理念として以下のとおり、ミッション及びビジョンを策定し、再生医療の発展に貢献してまいります。 「ミッション」:細胞の力で、世界に笑顔と希望を提供します。 「ビジョン」:私たちは細胞シート工学を基盤に新たな医療の未来を創造します。 (2)目標とする経営指標 当社は、再生医療支援事業及び細胞シート再生医療事業を展開しておりますが、現時点においては継続的な利益計上には至っておりません。 再生医療支援事業においては、国内外の販売代理店網を活用し、細胞培養器材の販売拡大を図ることで、安定的な売上基盤の構築に努めております。 また、細胞シート再生医療事業においては、主力パイプラインの研究開発を着実に推進し、早期の売上計上開始を目指すとともに、新規パイプライン候補の導入についても継続的に検討しております。 当社は、これらの施策を通じて売上高の持続的な成長を実現し、早期の安定的な黒字化を達成することを中長期的な最重要経営課題としております。 (3)経営環境及び対処すべき課題 ① 再生医療支援事業に関する経営環境及び対処すべき課題 再生医療支援事業の最大の課題は、対象顧客層における当社細胞培養器材の認知度を高め、売上高の拡大に繋げることであります。当社は、現在国内外の販売代理店及び自社による販促活動を通じて認知度向上に取り組んでおりますが、特に海外においては依然として市場拡大の余地が大きいと認識しております。このため、海外における新規販売代理店の開拓は喫緊の課題として位置づけ、積極的に推進してまいります。 また、顧客ニーズに即した製品ラインナップの拡充も重要な課題であります。操作性の向上を目的とした新しい器材形態の開発や、培養する細胞の特性に応じた器材の培養表面の最適化など顧客から多様な要望が寄せられており、当社ではこれらを踏まえた具体的な製品開発を進めております。 加えて、従来は研究開発用途を主としてきた製品構成を見直し、臨床研究段階や再生医療製品の製品化においても利用可能な製品の開発を重要課題として取り組んでおります。 さらに、製造コストの引き下げ及び生産体制・生産能力の充実・拡大も重要な課題であります。市販製品については大日本印刷株式会社への製造委託により安定供給を確保しつつ、研究用細胞の大量培養を目的とした新たな市場への対応や海外売上の拡大に備え、さらなる生産体制及び生産能力の強化を図ってまいります。 ② 細胞シート再生医療事業に関する経営環境及び対処すべき課題 (a) 細胞シート再生医療第1号製品の早期事業化 当社の使命である、日本発・世界初の革新的な再生医療技術「細胞シート工学」を基盤とした細胞シート再生医療の世界的普及を実現するためには、当社細胞シート再生医療第1号製品を日本において早期に事業化することが不可欠であります。 当社は、国内において細胞シート再生医療製品パイプラインの開発を自社主導で推進し、製造販売承認取得を目指しております。現在、同種軟骨細胞シートの第3相試験である治験が開始されており、計画に沿って進行しております。今後は、製造体制及び販売体制の確立を通じて事業化段階をさらに前進させるとともに、他社との提携も視野に入れ、細胞シート再生医療事業の拡大を図ってまいります。 (b) 細胞培養施設の運営 再生医療における細胞の培養には、バイオクリーンルームを備えた細胞培養施設が不可欠であります。当社は2016年に当該施設(細胞培養センター)を設置し、2014年11月施行の「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」に準拠した設備運営を行っております。現在は、安定的な維持管理を前提にしつつ、さらなる機能向上を目指した施設運営に取り組んでおります。 (c) 細胞シート培養技術者の育成 「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」の施行により、企業による医療機関からの臨床用細胞の培養の受託が可能となりました。これにより、細胞培養施設を所有していない、あるいは人的リソースの不足により十分に施設を活用できていない大学病院や医療機関などから臨床用細胞シートの製造を受託する機会が拡大しており、当社にとっては営業収益を拡大する機会となります。 一方で、臨床用細胞シートの培養を適正かつ安全に行うには、十分な教育を受けた細胞培養技術者の確保・育成が必要不可欠であり、さらに高度な技能を有する技術者の育成は製品品質の向上にも直結します。当社は、これまで培ってきた細胞シート培養の経験及びノウハウを基盤とし、加えて日本再生医療学会の臨床培養士制度に基づく臨床培養士資格の取得を積極的に推進することで、細胞シート培養技術者の育成を継続的に進めてまいります。 ③ 事業推進に必要な経営資源・インフラに関する経営環境及び対処すべき課題 (a) 事業資金の確保 当社では、研究開発活動の進展に伴い、運転資金、研究開発投資及び設備投資等に係る資金需要の増加を見込んでおります。これまで第三者割当増資や公募増資等を実施してまいりましたが、今後はエクイティ・ファイナンスに加え、事業提携の実現による開発中品目の上市前の収益化(一時金の獲得等)、国をはじめとする公的補助金の活用、金融機関からの借入など、多様な手段を組み合わせて資金需要に対応してまいります。引き続き資金調達手段の多角化を通じて財務基盤の強化を図る方針であります。 (b) 人材の採用・育成 再生医療等製品の研究開発には高度かつ多様な専門性を有する人材が不可欠であります。特に細胞シート再生医療は工学・細胞生物学・化学などの学際分野にまたがることから多様な専門人材の採用及び育成が重要な課題となります。また、国内にとどまらず、グローバルに活躍できる人材の確保・育成にも注力してまいります。 加えて組織規模の拡大及び多様化に対応したガバナンス体制の整備、従業員支援の充実、教育の質的向上にも継続的に取り組んでまいります。 (4)中長期的な経営戦略 当社は、経営の基本方針のもと、使命の着実な遂行と持続的成長の実現を目指し、外部環境の変化に適切に対応しながら、以下の施策を推進してまいります。 ●日本において、同種軟骨細胞シートの早期製造販売承認申請を目指す。 ●日本発の細胞シート工学の世界展開を加速するため、事業提携を積極的に推進し、収益基盤の拡大を図る。 ●再生医療支援製品の新製品開発を進めるとともに、研究用細胞の大量培養を目的とした新市場への製品供給及び海外売上拡大に対応するため、生産体制・生産能力の充実・強化を図る。 ●受託製造及びコンサルティング事業を推進し、収益機会の多様化・拡大を図る。
事業等のリスク7,403字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 以下は、当社の事業展開その他に関連してリスク要因となり得る主な事項を記載しております。当社は、これらのリスクを認識し、発生の回避及び発生時の適切な対応に努めておりますが、すべてのリスクを回避できる保証はありません。また、以下の記載は当社に関連するすべてのリスクを網羅するものではありませんので、ご留意ください。 なお、本項における将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 ① 再生医療支援事業・細胞シート再生医療事業の双方に共通するリスク (a) 知的財産権に関するリスク 当社は研究開発活動等に必要な各種知的財産権を保有し、または適法に実施許諾を受けているものと認識しております。事業に必要な特許については、原則として自社での取得を基本方針としており、各再生医療パイプラインに関する基幹特許については当社を出願人として出願しております。あわせて、周辺特許の出願を通じて特許網の拡充を進めております。 しかしながら、出願中特許が登録に至らない可能性や、事業に必要な特許を確保できない可能性があります。また、重要なノウハウについては秘密保持契約の締結等により管理しておりますが、第三者が同様または類似のノウハウを独自に開発・取得する可能性を排除することはできません。 これらの事象が生じた場合、当社の事業戦略、経営成績、外部企業との提携関係、さらには財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。 なお、重要な知的財産権については、関連特許の出願状況等を定期的にモニタリングし、問題が顕在化する前に対応できる体制を整備しております。また、継続的な新規特許の出願により、知的財産基盤の強化に努めております。 (b) 技術革新に伴う競合リスク 当社は、細胞シート工学を基盤技術として、細胞シート再生医療等製品及び再生医療支援製品の研究開発を推進しております。現時点で再生医療分野へ本格参入している企業は限定的であるものの、研究開発を進めつつ参入を検討している潜在的競合企業は少なくないと認識しております。 また、本分野は技術進歩のスピードが速く、後発製品が先発製品を上回る機能を有する可能性があり、今後競争が一層激化することが想定されます。競合企業の中には、技術力、財務基盤、製品機能、販売力等において当社より優位にある企業が存在する可能性があります。 このような競争環境の下、当社は早期の事業化及び収益化を目指しておりますが、競争の激化により、計画どおりの収益を確保できない可能性があります。 (c) 製造物責任に関するリスク 医薬品・医療機器及び再生医療等製品の設計、開発、製造ならびに販売には、製造物責任に基づく損害賠償リスクが存在しております。当社は、細胞培養器材の一部について製造物責任保険を付保しておりますが、当社が最終的に負担すべき賠償額を全額補填できる保証はありません。 当社製品の欠陥等に起因する事故、当社が開発した細胞シート再生医療等製品による健康被害、または治験、製造又は人道的使用に関する説明、営業・販売活動における不適切な対応が発生した場合、当社が製造物責任を負う可能性があり、事業及び財務状況に重大な影響を及ぼすおそれがあります。 さらに、当社に過失が認められない場合であっても、損害賠償請求等の提起自体により、企業イメージや製品に対する信頼が毀損し、事業活動に影響を及ぼす可能性があります。 (d) 研究開発活動に由来するリスク 当社は研究開発型企業として、産学連携のもと大学との共同研究や治験を進めております。また、細胞シート再生医療事業及び再生医療支援事業はいずれも新規性の高い事業であることから、社内の多くの部門が研究開発に関与しており、事業予算に占める研究開発費の割合は高水準にあります。 しかしながら、研究開発が計画どおりに進展する保証はなく、期待する成果が得られない場合には、当社の事業戦略、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、細胞シート再生医療事業及び再生医療支援事業は、製品化までに長期間を要するほか、細胞シート再生医療事業における治験承認や製造販売承認等の薬事承認プロセスには不確実性が伴います。研究開発期間が想定を超えて長期化した場合や追加的な費用負担が発生した場合には、業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (e) ビジネスモデルに由来するリスク ⅰ)大学及び研究機関等との関係に由来するリスク 当社は、東京女子医科大学及び東海大学をはじめとする大学・研究機関との連携を通じて、研究開発の推進及び事業基盤の強化を図っております。具体的には、大学教員と顧問契約に基づく技術指導の受領や、大学・研究機関との共同研究等を実施しております。 しかしながら、大学教員と企業との関係は法令や各大学の規程等の影響を受ける可能性があり、また、国立大学の独立行政法人化以降、大学における知的財産権の管理方針も変化しております。その結果、当社の想定どおりに共同研究の実施や権利の譲受等が進まない可能性があります。 これらが生じた場合には、当社の事業戦略及び経営成績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 ⅱ)提携に関するリスク 当社の事業計画には、外部企業との提携関係を前提とする事項が含まれております。これらの提携には、既に契約を締結しているものに加え、今後締結を予定しているものが含まれます。 既存の提携については、提携先の事情等により契約が終了または条件変更となる可能性があります。また、将来の締結については、想定する時期または条件で契約を締結できない可能性があります。 これらの事象が発生した場合には、当社の事業戦略及び経営成績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 ② 再生医療支援事業に関するリスク 当社は現在、販売代理店を通じて国内外においてUpCellをはじめとする各種細胞培養器材を販売しております。当社の再生医療支援事業に係る製品の多くは、これまでに例のない新規性の高い製品であり、高い付加価値を有する一方で、販売価格も相対的に高水準に設定しております。 このため、市場環境や顧客動向等の影響により、販売数量が事業計画どおりに伸長しない可能性があります。また、販売促進等を目的として価格引き下げを実施した場合には、収益性が低下する可能性があります。 さらに、当社は温度応答性細胞培養器材の生産能力増強や製造コスト低減、新製品の研究開発に取り組んでおりますが、これらの施策が当社の事業計画及び経営成績に与える影響には不確実性を伴います。これらの要因が顕在化した場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 細胞シート再生医療事業に関するリスク (a) 先端医療に関する事業であることに由来するリスク 再生医療は、世界的に見て未だ本格的な普及段階には至っておらず、特に国内においては、これまで特定の医師・医療機関を中心とした高度医療技術として限定的に臨床応用が行われてきた経緯があります。 このような状況の背景には、最先端医療に特有の課題及び不確実性が存在します。再生医療の基盤となる学問・技術は急速に進展しており、再生医療等製品に関する研究開発も加速度的に進んでいることから、安全性・有効性等に関する新たな知見が継続的に蓄積されています。 当社の基盤技術である細胞シート工学は新規性の高い再生医療技術ですが、急速な技術革新により競合技術が優位性を有する場合や、想定していなかった副作用等が顕在化する可能性があります。これらの事象が生じた場合には、当社の事業戦略及び経営成績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (b) 法規制改正・政府推進政策等の変化に由来するリスク 再生医療等製品に関連する法規制は、技術革新の進展や社会的要請の変化に応じて、今後追加、改正又は見直しが行われる可能性があります。 例えば、法令や各種ガイドラインの改正により、従来使用が認められていた原材料が制限または禁止される可能性があります。また、当社の想定どおりの内容で製造販売承認を取得できない、又は承認取得までに想定以上の期間を要する可能性があります。 さらに、世界的な医療費抑制の動向等を背景として、当社が想定する水準を下回る薬価または保険償還価格が設定される可能性があります。 これらの事象が生じた場合には、当社の事業戦略及び経営成績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (c) 事業基盤の整備・確立に係るリスク 細胞シート再生医療事業は、未だ十分に確立された事業基盤が存在しない分野であり、その構築過程において固有のリスクを伴います。本事業を長期的に持続可能な事業構造とするためには、製造・販売・流通・情報提供体制等の整備に加え、関連法制度や業界全体のインフラ整備など、当社のみならず行政機関や関係企業等との連携を要する社会的基盤の拡充も必要となります。 当社は再生医療等製品の製造企業として、安定的な製品供給体制の確立に向けた取り組みを進めておりますが、製造原価の低減による適切な利益水準の確保、医療機関に対する適切な情報提供を行うためのマーケティング・販売体制の構築、製造販売開始後の安全対策及びフォローアップ体制の整備など、多くの課題が存在します。これらの取り組みには相当の時間及び資金を要します。 また、市場の形成及び拡大が当社の想定どおりに進展する保証はありません。当社は豊富な業界経験を有する人材を確保し、事業基盤の確立に努めておりますが、これらの基盤整備が計画どおりに進まない場合には、当社の事業戦略及び経営成績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (d) ヒト又は動物由来の原材料の使用に関するリスク 再生医療等製品は、ヒト細胞及び組織を利用する特性上、これらに由来する感染症等のリスクを完全に排除することはできません。 また、原材料や製造工程で使用する培地等に動物由来原料を用いる場合には、未知のウイルスその他病原体による影響が生じる可能性があります。 このように、ヒト又は動物由来材料(その一部を含みます。)を使用し、これらが患者の体内に移植されることに伴う安全性上のリスクが存在します。これらの事象が生じた場合には、当社の事業及び財務状況に重大な影響を及ぼす可能性があります。 さらに、当社に過失が認められない場合であっても、当該事象に起因する社会的評価の低下や業界全体に対する信頼の毀損が生じた場合には、当社製品の販売等に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 財務状況に由来するリスク (a) マイナスの利益剰余金を計上していることに由来するリスク 当社は研究開発活動を中心とする事業段階にあり、細胞シート再生医療等製品の本格的な販売開始までの間は、多額の研究開発費用が先行して発生する状況にあります。その結果、当事業年度末において利益剰余金△1,104,101千円を計上しております。 当社は、将来的な利益拡大を目指しておりますが、事業が想定どおりに進展せず、継続的に当期純利益を計上できない可能性があります。その場合、利益剰余金が正の残高に転換するまでに相当の時間を要する可能性があり、財務体質の改善が遅延するリスクがあります。 (b) 税務上の繰越欠損金に関するリスク 当社は税務上の繰越欠損金を有しております。今後、事業計画の進展に伴い課税所得が発生し、繰越欠損金の控除が行われなくなった場合には、通常の税率に基づく法人税、住民税及び事業税の負担が生じます。 この結果、当期純利益又は当期純損失及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。 (c) 資金繰り及び資金調達に関するリスク 当社は研究開発活動を推進していることから、営業キャッシュ・フローは継続してマイナスとなっております。今後も事業の進展に伴い、運転資金、研究開発投資及び設備投資等に係る資金需要が発生する見込みです。 当社は、これまで第三者割当増資や公募増資等により資金調達を実施してまいりました。今後も、エクイティ・ファイナンスの活用、事業提携の推進による開発中品目の上市前収益(契約一時金等)の獲得、国をはじめとする公的助成金・補助金の活用など、多様な手段により必要資金の確保を図る方針です。 しかしながら、これらの資金調達が想定どおりに実行できない場合や、売上収入、提携一時金及び公的助成金・補助金等を十分に確保できない場合には、資金繰りに支障が生じ、当社の事業活動及び財務状況に重大な影響を及ぼす可能性があります。 また、将来エクイティ・ファイナンスを実施した場合には、発行済株式数の増加により1株当たりの株式価値が希薄化する可能性があります。 (d) 配当政策に関するリスク 当社は設立以来、配当を実施しておりません。 当社は研究開発活動を継続的に推進する必要があることから、当面は内部留保の充実を図り、研究開発資金の確保を優先する方針です。 当社は株主への利益還元を重要な経営課題の一つと認識しており、今後の経営成績及び財政状態を総合的に勘案のうえ、配当の実施を検討してまいります。しかしながら、事業の進捗状況等によっては、配当の実施までに相当の期間を要する可能性があります。 ⑤ 新株予約権の行使による株式価値の希薄化に関するリスク 当社はストック・オプション制度を導入しており、2017年8月10日開催の取締役会において会社法第236条、第238条及び第240条の規定に基づき新株予約権を付与しております。これらの新株予約権が行使された場合には、発行済株式数の増加により1株当たりの株式価値が希薄化する可能性があります。 また、優秀な人材確保及び動機付けを目的として、今後も同様のインセンティブ制度を継続または新たに導入する可能性があります。その場合にも、新株予約権の行使により1株当たりの株式価値が希薄化する可能性があります。 ⑥ 人材及び組織に関するリスク (a) 特定の人材への依存に由来するリスク 当社は、特定の人材に過度に依存しない組織体制の構築を進めております。しかしながら、重要な役職員が退任、長期離脱その他の事由により業務を継続できなくなった場合には、業務遂行や意思決定に支障が生じ、当社の事業展開及び経営成績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (b) 人材の確保及び育成に関するリスク 当社の事業は、経営陣及び各部門の責任者・専門人材の能力に大きく依存しております。そのため、優秀な人材の確保及び育成に努めておりますが、必要な人材を適時に確保できない場合や、計画どおりに育成が進まない場合には、事業推進力の低下等により、当社の事業展開及び経営成績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (c) 小規模組織であることに由来するリスク 当社は比較的小規模な組織体制で事業を運営しており、内部管理体制も現状の規模に応じたものとなっております。今後の事業拡大に伴い、組織体制及び内部管理体制の一層の強化を図る方針ですが、事業拡大に応じた適切な体制整備が遅れた場合には、業務効率の低下や内部統制上の課題が生じる可能性があります。 また、人員増強に伴う人件費の増加が収益の伸長を上回った場合には、経営効率が低下し、業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 訴訟について 当社は国内外において事業を展開しており、今後、訴訟その他の法的手続の当事者となる可能性があります。重要な訴訟等が提起された場合や、これにより事業活動に制限が生じた場合、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 なお、当社は2024年2月6日付で、三顧股份有限公司(MetaTech(AP)Inc.)より、契約上の地位確認等請求に係る訴訟を提起されております(訴状送達日、2024年3月7日)。当社は、2023年12月18日付で三顧股份有限公司(MetaTech(AP)Inc.)に対し、独占的事業提携契約の条項に則り、締結済みの全ての契約関係を解消した旨を通知しておりますが、三顧股份有限公司(MetaTech(AP)Inc.)は、訴状において当該契約関係の解消の無効を主張し、契約当事者としての地位の確認を求めております。 当社は、三顧股份有限公司(MetaTech(AP)Inc.)の主張とは法的見解を異にしており、当該訴訟において適切に対応してまいります。現時点では本件が当社の財政状態及び経営成績に与える影響は軽微であると判断しておりますが、今後の訴訟の進展及び結果によっては、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 継続企業の前提に関する重要事象等 当社の当事業年度末の手元資金(現金及び預金)の残高は1,318,909千円となっておりますが、2025年11月20日開示「第三者割当による第25回新株予約権(行使価額修正条項付)」に係る発行及び行使が始まっており、2026年1月においては、402,805千円の資金調達を行っていること及び未行使新株予約権も相当数残っていることから、財務基盤については当面の資金繰りに支障はないものと判断しております。 一方で、事業面においては細胞シート再生医療事業の重要課題である当社細胞シート再生医療第1号製品の早期事業化に向けた具体的な道筋を示すまでには至っておらず、当社は、当事業年度末において、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在していると判断しております。 当社は当該状況の解消を図るべく、以下の施策に取り組んでまいります。 当社細胞シート再生医療第1号製品の早期事業化の実現及び事業提携の推進による収益機会の獲得 当社は、今後、同種軟骨細胞シートの開発を推進し、当社細胞シート再生医療第1号製品の早期事業化を実現すること、また、事業提携先の開拓を通じて、更なる収益機会を獲得していくことで当該状況の解消を図ってまいります。
経営成績の分析 (MD&A)8,629字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)財政状態及び経営成績の概要 ①財政状態 (資産) 当事業年度末の流動資産は、前事業年度末に比べて790,702千円減少し、1,521,516千円となりました。これは、現金及び預金が815,389千円、売掛金が30,296千円減少したことなどによるものであります。 当事業年度末の固定資産は、前事業年度末に比べて13,458千円増加し、134,323千円となりました。これは、保証金の増加によりその他の資産が15,000千円増加したことなどによるものであります。 この結果、当事業年度末の総資産は、前事業年度末に比べて777,244千円減少し、1,655,840千円となりました。 (負債) 当事業年度末の流動負債は、前事業年度末に比べて144,991千円増加し、248,136千円となりました。これは、未払金が146,572千円増加したことなどによるものであります。 当事業年度末の固定負債は、前事業年度末に比べて27,412千円減少し、139,323千円となりました。これは、長期借入金が27,504千円減少したことなどによるものであります。 この結果、当事業年度末の負債合計は、前事業年度末に比べて117,578千円増加し、387,459千円となりました。 (純資産) 当事業年度末の純資産合計は、前事業年度末に比べて894,823千円減少し、1,268,381千円となりました。これは、新株予約権の行使による株式の発行により資本金及び資本剰余金がそれぞれ104,027千円増加した一方で、当期純損失を1,104,101千円計上したことなどによるものであります。 なお、2025年3月25日開催の定時株主総会の決議により、2025年5月2日付で資本金667,087千円、資本準備金1,798,967千円をそれぞれ減少しその他資本剰余金に振替え、振替後のその他資本剰余金2,466,054千円の全額を繰越利益剰余金に振替えることにより欠損填補に充当しております。 ②経営成績 当事業年度におけるわが国経済は、外需の関税コストによる悪影響の顕在化が見られたものの内需の人手不足を背景とした賃金上昇による個人消費の回復などの要因から、底堅さを維持し、緩やかな回復基調で推移しました。一方で、国際情勢不安、関税の影響及び円安の進行による物価上昇など、景気動向については、いまだ予断を許さない状況が続いております。 当社はこのような環境の下、コスト削減による財務体質の改善と安定的な財務基盤の確立を図りつつ、再生医療支援事業及び細胞シート再生医療事業における活動を推進いたしました。 この結果、当事業年度における売上高は83,678千円(前事業年度比56.7%の減少)、営業損失は1,046,127千円(前事業年度比199,749千円の増加)、経常損失は1,051,813千円(前事業年度比204,137千円の増加)、当期純損失は1,104,101千円(前事業年度比244,260千円の増加)となりました。 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。 (a)再生医療支援事業(細胞培養器材、製造受託など) 細胞培養器材事業では、国内市場への取り組みとして器材製品の拡販に向けた既存代理店との更なる協業強化を進め、プロモーション活動として日本再生医療学会、日本薬学会、日本毒性学会、日本培養食料学会に当社ブースを出展し、情報収集及び器材製品の積極的な販売促進活動を行いました。また、海外市場においては米国における研究機関の予算が大幅に削減されるなど研究環境の急激な変化、ならびに欧州や中東などにおいて継続する地政学的な混乱などの影響により売上高は前事業年度比で大幅に減少いたしました。引き続き主要販売代理店からの売上情報等の収集分析などにより、慎重な判断のもと積極的に既存製品の販売拡大を目指すとともに、顧客ニーズ、市場動向に合致した新製品開発のための研究開発にも注力し、新規の顧客を獲得できるよう努めてまいります。 再生医療受託事業では、再生医療等安全性確保法に基づく特定細胞加工物製造許可及び薬機法に基づく再生医療等製品製造業許可を取得した細胞培養センター(CPC)において、主に細胞シートの製造を受託しております。当事業年度においては、地方独立行政法人東京都立病院機構東京都立多摩北部医療センター(以下、「多摩北部医療センター」という。)が、再生医療の実施に必要な提供計画を厚生労働省に提出する際に、関連書類の作成支援など自由診療開始に必要な手続きの支援を行いました。また、2025年8月に、株式会社NPT(以下、「NPT」という。)とNPTが再生医療等製品として開発を進める、食道がんを対象とした個別化樹状細胞ワクチンの治験製品の製造受託に向けた技術開示等に係る契約を締結し、当該契約に係る売上を一部計上いたしました。引き続き、医療機関や企業からの受託案件の獲得に注力するとともに、再生医療CDMO(開発・製造受託機関)としての活動を積極的にアピールすることで、新規の受託案件の獲得にも注力してまいります。 以上のような結果、当事業年度における売上高は81,803千円(前事業年度比110,255千円の減少)、営業損失は104,789千円(前事業年度比84,253千円の増加)となりました。 (b)細胞シート再生医療事業 細胞シート再生医療事業では、同種軟骨細胞シートの再生医療等製品の自社開発を中心とする研究開発を継続して推進しております。 同種軟骨細胞シートは、2023年9月20日に、同種軟骨細胞シート(CLS2901C)の第3相試験の治験届を独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)に提出し、治験審査委員会(IRB)を経て、各治験実施施設との契約を締結し、各治験実施施設において手術を行える体制を整えてまいりました。その後、2024年9月25日開示「同種軟骨細胞シート(CLS2901C)の治験開始時期に関するお知らせ」のとおり、東海大学と治験の進展に応じたマイルストンの支払金額等について交渉を行った結果、2025年3月24日開示「同種軟骨細胞シート(CLS2901C)の治験開始に関するお知らせ」のとおり東海大学と合意し、2025年10月9日開示「同種軟骨細胞シート(CLS2901C)第3相試験における症例登録に関するお知らせ」のとおり第1例目の症例が登録されました。また、治験実施施設の追加を行い、2025年10月10日にjRCTにて情報を更新いたしました。現在、当該第3相試験は計画に従い進行しております。また、2025年11月28日には当社主催の「第4回細胞シート工学イノベーションフォーラム」を開催いたしました。社外からの参加者は100名を超え、「細胞シート工学」の認知拡大につながる機会となり、盛況のうちに終了しました。 事業提携活動については、事業化の加速、また将来の同種軟骨細胞シートの販売に向けて、引き続き複数の企業との提携に向けた協議を積極的に進めております。 以上のような活動の結果、売上高は1,875千円(前事業年度比657千円の増加)、営業損失は722,979千円(前事業年度比127,457千円の増加)となりました。 ③キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は、前事業年度末に比べて815,389千円減少し、1,318,909千円となりました。当事業年度に係る区分ごとのキャッシュ・フローの状況は、以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度において営業活動に使用した資金は、988,976千円(前事業年度比122,872千円の支出増)となりました。これは、税引前当期純損失を1,101,811千円計上したことなどによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度において投資活動に使用した資金は、26,717千円(前事業年度比8,350千円の支出増)となりました。これは、有形固定資産の取得による支出26,229千円などによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度において財務活動の結果獲得した資金は、200,304千円(前事業年度比655,174千円の獲得減)となりました。これは、長期借入金の返済による支出10,834千円、新株予約権の行使による株式の発行による収入207,698千円などによるものであります。 ④重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しています。 この財務諸表を作成するに当たって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いていますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は、実際の結果と異なる可能性があります。 ⑤生産、受注及び販売の実績 (a)生産実績 セグメント   当事業年度 (自  2025年1月1日  至  2025年12月31日)   前年同期比(%) 再生医療支援事業(千円)   50,299   65.8 細胞シート再生医療事業(千円)   435   1,905.5 合計(千円)   50,735   66.4 (b)受注実績 当社は受注生産を行っておりませんので、該当事項はありません。 (c)販売実績 当事業年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメント   当事業年度 (自  2025年1月1日  至  2025年12月31日)   前年同期比(%) 再生医療支援事業(千円)   81,803   42.6 細胞シート再生医療事業(千円)   1,875   154.0 合計(千円)   83,678   43.3 (注)1 最近2事業年度の主要な輸出先及び輸出販売高ならびに割合は、次のとおりであります。 なお、( )内は販売実績に対する輸出高の割合であります。 輸出先   前事業年度   当事業年度 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 欧州   146,736   99.7   32,739   100.0 アジア   387   0.3   -   - 合計   147,123 (76.1%)   100.0   32,739 (39.1%)   100.0 2 最近2事業年度の主要な販売先及び販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前事業年度   当事業年度 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) Thermo Fisher Scientific Inc.   146,736   75.9   32,739   39.1 フナコシ(株)   30,127   15.6   30,396   36.3 (株)NPT   -   -   13,964   16.7 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討の内容は、次のとおりであります。なお、将来に関する事項は当事業年度末日現在において判断したものであり、リスクや不確実性を含んでいます。将来の実際の結果は、これらと大きく異なる可能性がありますので、ご留意ください。 ①財政状態の分析 (資産) 当事業年度末の流動資産は、前事業年度末に比べて790,702千円減少し、1,521,516千円となりました。これは、現金及び預金が815,389千円、売掛金が30,296千円減少したことなどによるものです。 当事業年度末の固定資産は、前事業年度末に比べて13,458千円増加し、134,323千円となりました。これは、保証金の増加により、その他の資産が15,000千円増加したことなどによるものです。 この結果、当事業年度末の総資産は、前事業年度末に比べて777,244千円減少し、1,655,840千円となりました。 (負債) 当事業年度末の流動負債は、前事業年度末に比べて144,991千円増加し、248,136千円となりました。これは、未払金が146,572千円増加したことなどによるものであります。 当事業年度末の固定負債は、前事業年度末に比べて27,412千円減少し、139,323千円となりました。これは、長期借入金が27,504千円減少したことなどによるものであります。 この結果、当事業年度末の負債合計は、前事業年度末に比べて117,578千円増加し、387,459千円となりました。 (純資産) 当事業年度末の純資産合計は、前事業年度末に比べて894,823千円減少し、1,268,381千円となりました。これは、新株予約権の行使による株式発行により資本金及び資本剰余金がそれぞれ104,027千円増加した一方で、当期純損失を1,104,101千円計上したことなどによるものであります。 なお、2025年3月25日開催の定時株主総会の決議により、2025年5月2日付で資本金667,087千円、資本準備金1,798,967千円をそれぞれ減少しその他資本剰余金に振替え、振替後のその他資本剰余金2,466,054千円の全額を繰越利益剰余金に振替えることにより欠損填補に充当しております。 ②経営成績の分析 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。 細胞培養器材事業では、国内市場への取り組みとして器材製品の拡販に向けた既存代理店との更なる協業強化を進め、プロモーション活動として日本再生医療学会、日本薬学会、日本毒性学会、日本培養食料学会に当社ブースを出展し、情報収集及び器材製品の積極的な販売促進活動を行いました。また、海外市場においては米国における研究機関の予算が大幅に削減されるなど研究環境の急激な変化、ならびに欧州や中東などにおいて継続する地政学的な混乱などの影響により売上高は前事業年度比で大幅に減少いたしました。引き続き主要販売代理店からの売上情報等の収集分析などにより、慎重な判断のもと、既存製品の販売拡大を図るとともに、顧客ニーズ、市場動向に合致した新製品開発のための研究開発にも注力し、新規の顧客を獲得できるよう努めてまいります。 再生医療受託事業では、再生医療等安全性確保法に基づく特定細胞加工物製造許可及び薬機法に基づく再生医療等製品製造業許可を取得した細胞培養センター(CPC)において、主に細胞シートの製造を受託しております。当事業年度においては、地方独立行政法人東京都立病院機構東京都立多摩北部医療センター(以下、「多摩北部医療センター」という。)が、再生医療の実施に必要な提供計画を厚生労働省に提出する際に、関連書類の作成支援など自由診療開始に必要な手続の支援を行いました。また、2025年8月に、株式会社NPT(以下、「NPT」という。)とNPTが再生医療等製品として開発を進める、食道がんを対象とした個別化樹状細胞ワクチンの治験製品の製造受託に向けた技術開示等に係る契約を締結し、当該契約に係る売上を一部計上いたしました。引き続き、医療機関や企業からの受託案件の獲得に注力するとともに、再生医療CDMO(開発・製造受託機関)としての活動内容の周知を図ることで、新規の受託案件の獲得にも注力してまいります。 以上のような結果、当事業年度における売上高は81,803千円(前事業年度比110,255千円の減少)、営業損失は104,789千円(前事業年度比84,253千円の増加)となりました。 細胞シート再生医療事業では、同種軟骨細胞シートの再生医療等製品の自社開発を中心とする研究開発を継続して推進しております。 同種軟骨細胞シートは、2023年9月20日に、同種軟骨細胞シート(CLS2901C)の第3相試験の治験届を独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)に提出し、治験審査委員会(IRB)を経て、各治験実施施設との契約を締結し、各治験実施施設において手術を行える体制を整えてきました。その後、2024年9月25日開示「同種軟骨細胞シート(CLS2901C)の治験開始時期に関するお知らせ」のとおり、東海大学と治験の進展に応じたマイルストンの支払金額等について交渉を行った結果、2025年3月24日開示「同種軟骨細胞シート(CLS2901C)の治験開始に関するお知らせ」のとおり東海大学と合意し、2025年10月9日開示「同種軟骨細胞シート(CLS2901C)第3相試験における症例登録に関するお知らせ」のとおり第1例目の症例が登録されました。また、治験実施施設の追加を行い、2025年10月10日にjRCTにて情報を更新いたしました。現在、当該第3相試験は計画に従い進行しております。また、2025年11月28日には当社主催の「第4回細胞シート工学イノベーションフォーラム」を開催いたしました。社外からの参加者は100名を超え、「細胞シート工学」の認知拡大につながる機会となり、盛況のうちに終了しました。 事業提携活動については、事業化の加速、また将来の同種軟骨細胞シートの販売に向けて、引き続き複数の企業との提携に向けた協議を積極的に進めております。 以上のような活動の結果、売上高は1,875千円(前事業年度比657千円の増加)、営業損失は722,979千円(前事業年度比127,457千円の増加)となりました。 ③キャッシュ・フローの分析 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は、前事業年度末に比べて815,389千円減少し、1,318,909千円となりました。当事業年度に係る区分ごとのキャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度において営業活動に使用した資金は、988,976千円(前事業年度比122,872千円の支出増)となりました。これは、税引前当期純損失を1,101,811千円計上したことなどによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度において投資活動に使用した資金は、26,717千円(前事業年度比8,350千円の支出増)となりました。これは、有形固定資産の取得による支出26,229千円などによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度において財務活動の結果獲得した資金は、200,304千円(前事業年度比655,174千円の獲得減)となりました。これは、長期借入金の返済による支出10,834千円、新株予約権の行使による株式の発行による収入207,698千円などによるものであります。 ④資本の財源及び資金の流動性 当社は、細胞シート再生医療の実現に向けた研究開発投資を引き続き推進してまいります。これに必要となる資金につきましては、現預金を充当するとともに、公的補助金の活用やエクイティ・ファイナンスを含む各種資金調達手段を適切に組み合わせ、機動的かつ安定的な資金確保に努める方針であります。 ⑤経営成績に重要な影響を与える要因について 当社は、日本発の革新的再生医療技術である細胞シート工学を基盤として、各種細胞シート再生医療等製品の開発を進め、その世界的な普及を目指しております。 細胞シート工学は、生体組織・臓器の基本単位となる「細胞シート」を生体外で作製することを可能とする再生医療基盤技術であります。本技術を用いた細胞シート再生医療については、これまでに様々な組織再生を対象とした臨床研究が実施されており、ヒト患者治療における安全性及び有効性を示唆する科学的知見が蓄積されつつあります。 また、「医薬品医療機器等法(旧薬事法)」及び「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」の施行により、日本における再生医療を取り巻く制度環境は大きく変化し、再生医療等製品の産業化が進展しております。当社は、これらの外部環境の変化を踏まえ、事業計画の着実な推進に努めてまいります。 ⑥経営戦略の現状・問題認識と今後の方針について 上述⑤のような状況の中、当社は、日本における再生医療を取り巻く制度環境の変化を事業機会と捉え、以下の施策を着実に推進してまいります。 ●日本において、同種軟骨細胞シートの早期製造販売承認申請を目指す。 ●日本発の細胞シート工学の世界展開を加速するため、事業提携を積極的に推進し、収益基盤の拡大を図る。 ●再生医療支援製品の新製品開発を進めるとともに、研究用細胞の大量培養を目的とした新市場への製品供給及び海外売上拡大に対応するため、生産体制・生産能力の充実・強化を図る。 ●受託製造及びコンサルティング事業を推進し、収益機会の多様化・拡大を図る。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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