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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

三陽商会

SANYO SHOKAI LTD.8011 · Prime · 繊維製品

百貨店を中心に展開する老舗アパレル。自社ブランド「バーバリー」「マッキントッシュ」等のライセンス生産・販売が強み。

概要

三陽商会は、百貨店や専門店を主な販路とするアパレルメーカーである。英ブランド「バーバリー」「マッキントッシュ」の日本国内ライセンス権に基づく製品や、自社ブランド「ポール・スチュアート」等の紳士服・婦人服・雑貨を企画・製造・販売する。売上高は600億円前後(2026年2月期584億円)で推移し、連結従業員数は1,125名。1943年に創業し、1971年に東証2部上場、現在はプライム市場に所属する。近年は自社ブランドの強化と不採算事業の整理を進めている。

百貨店向けアパレルに特化した事業構造

三陽商会の販路は百貨店と専門店が中心である。2026年2月期の売上高584億円のうち、紳士服・洋品が237億円、婦人服・洋品が307億円、服飾品他が40億円と、婦人服の比率が高い。百貨店チャネルへの依存度が高く、同業他社と比べても百貨店売上比率が大きいとされる。しかし、百貨店の来店客数減少や消費者の節約志向が強まる中、売上高は2015年12月期の974億円から減少傾向にある。同社は百貨店以外の販路開拓として、商業施設向け新ブランド「AUREME」を2026年秋冬より展開するなど、チャネル多様化を進めている。

ライセンスと自社ブランドの二本柱

同社のブランドポートフォリオは、ライセンスブランドと自社ブランドで構成される。ライセンスブランドでは「バーバリー」「マッキントッシュ」の日本国内独占使用権を持ち、これらが長年にわたり売上を牽引してきた。ライセンス管理は子会社エコアルフ・ジャパンが行う。一方、自社ブランドでは「ポール・スチュアート」が主力である。2021年3月にはポール・スチュアートの国内商標権を取得し、ライセンスから自社運営に切り替えた。また、2026年秋冬からは商業施設向け新ブランド「AUREME」を立ち上げ、自社ブランドの拡充を図っている。

不採算事業整理と中期経営計画

三陽商会は2010年代以降、収益性の低い事業や資産の売却を繰り返してきた。2013年には潮見商品センターと潮見ビルを売却、2018年には青山ビルを売却、2020年にはバーバリー銀座店を売却した。また、2018年に取得したルビー・グループも2021年に売却している。2025年4月に公表した中期経営計画では、長期目標として売上高1,000億円、営業利益率10%、ROE10%を掲げる。2028年2月期の定量目標は売上高620億円、営業利益13億円(本社土地譲渡・建て替え影響除き25億円)とし、オーガニックグロースと新規商圏確保を目指す。

業界の中での役割は百貨店向けを主とするアパレルメーカー(ブランドライセンスと自社ブランド)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
584億円
営業利益
13億円
営業利益率
2.2%
純利益
41億円
2026/2 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01アパレル(百貨店・専門店向け)主力

百貨店や専門店向けに、ライセンスブランド(バーバリー、マッキントッシュ等)および自社ブランドの紳士服・婦人服・雑貨を企画・製造・販売。縫製加工は子会社㈱サンヨーソーイングが担当し、海外生産支援は子会社上海三陽時装商貿が行う。

主要顧客百貨店、専門店

主な製品・サービス3
バーバリー(ライセンス)
英国ブランド「バーバリー」の日本国内ライセンス権に基づくアパレル製品。
マッキントッシュ(ライセンス)
英国ブランド「マッキントッシュ」の日本国内ライセンス権に基づくアパレル製品。
自社ブランド(ポール・スチュアート等)
当社が企画・展開する自社ブランド。紳士服・婦人服を中心に百貨店等で販売。

製品と技術

ライセンスブランド「バーバリー」と「マッキントッシュ」

三陽商会の収益を支えるのが、英ブランド「バーバリー」と「マッキントッシュ」の日本国内ライセンス権に基づくアパレル製品である。バーバリーはトレンチコートで知られる高級ブランドで、同社は2000年に銀座店を開設し、長年にわたり国内販売を独占してきた。マッキントッシュも英国の老舗ブランドで、両ブランドともに紳士服・婦人服・雑貨を展開する。ライセンス管理は子会社エコアルフ・ジャパンが担当し、同社に対し商標権の独占使用権を許諾している。これらのライセンスビジネスは同社の高付加価値戦略の核である。

自社ブランド「ポール・スチュアート」とPB強化策

2021年3月に国内商標権を取得した「ポール・スチュアート」は、三陽商会の自社ブランドの中心である。米国発のこのブランドは、紳士服・婦人服を百貨店で展開し、トラディショナルで上品なスタイルが特徴。同社はこれを機にライセンス依存から自社ブランド重視へと戦略を転換した。さらに、2026年秋冬からは商業施設を主販路とする新ブランド「AUREME」を立ち上げ、中価格帯の市場を狙う。自社ブランドの開発・強化により、百貨店以外のチャネル拡大と収益基盤の多様化を図っている。

縫製加工から海外生産支援までを担うグループ体制

三陽商会グループは、製品の企画・販売に加え、縫製加工と海外生産支援を子会社が分担する。衣料品の縫製加工は子会社サンヨーソーイングが担当し、商社経由で当社に納入する。同社は国内縫製の一翼を担い、品質管理に貢献する。海外生産支援は子会社上海三陽時装商貿が行い、中国を中心とした生産拠点との連携を担う。これにより、同社は企画から生産までを一貫してコントロールする体制を持つ。また、ライセンス管理子会社エコアルフ・ジャパンが商標権を管理し、ブランド価値の維持に努めている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

繊維製品のなかでの位置

アパレル老舗で内需中心、同業大手と競合

当社は紳士服・婦人服を手がける老舗アパレル企業で、国内市場で一定のブランド力を有する。業界構造では、繊維製品セクターに属し、競争が激しい。同業他社との比較では、売上規模は中堅であり、オンデマンドやECなど新しい販売手法の導入が遅れている。ライバルとしてグンゼやユニチカなどが挙げられるが、当社は高感度な顧客層に強みを持つ。近年の業績は、売上高が減少傾向で、営業利益率も低下しており、消費者の嗜好変化や競争激化が課題である。再生に向けては、ブランド再構築やコスト削減が不可欠であり、将来の成長には新市場への進出やデジタル化が求められる。

強み

  • 老舗ならではの信用とブランドイメージで、一定の顧客固定層を持つ。
  • 素材や縫製にこだわり、高品質な製品を提供している。
  • 百貨店や専門店など販売網が広く、顧客へのアプローチが可能。
  • オリジナルデザインを強化し、差別化を図る能力を持つ。

課題

  • 売上高が減少傾向で、市場縮小の影響を受けている。
  • 営業利益率が低下しており、コスト削減や販売効率化が急務。
  • ファストファッションやECなど競合が多く、価格競争に陥りやすい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

小売・消費の時価総額近傍。太字が三陽商会

時価総額で並べると、掲載6社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
13665エニグモ181億円51.6倍
26191エアトリ174億円6.4倍
36571キュービーネットホールディングス174億円22.1倍
43415TOKYO BASE155億円12.9倍
54344ソースネクスト154億円
68011三陽商会151億円11.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(小売・消費)に従っています。

会社の歴史

沿革 33件

工作機械工具からレインコート販売へ転換した創業期

三陽商会は1942年12月、創業者吉原信之が東京府板橋区で個人経営として開業した。当初は工作機械工具の修理加工・販売が目的だった。1943年5月に資本金5万円で株式会社三陽商会を設立し、1944年10月には社名を株式会社三陽商会製作所と改称、豊島工場と銀座営業所を設置した。しかし、終戦直後の1945年10月に本店を京橋区へ移転すると同時に、主要業務をレインコートの販売へと変更した。1948年7月には社名を再び株式会社三陽商会と改称し、アパレル企業としての基盤を固めた。

百貨店ルート確立と総合アパレル化への布石

1949年9月、日本ゴム工業(現オカモト)と同社製レインコートの一手発売元特約を締結し、百貨店への販売を本格化した。これにより百貨店チャネルとの関係が構築される。1952年7月には東京営業所を設置し営業拠点を移転、1962年4月には本店を千代田区に移転、5月には本社ビルを新築した。1969年2月、新宿区に本社ビルが完成し本店を移転。同時期に「総合アパレルメーカーへの進出を開始」と記録され、レインコート以外の衣料品へ事業を拡大した。1971年7月には東京証券取引所市場第二部へ上場、1977年6月には第一部に指定替えされた。

海外拠点の設立と撤退を繰り返した拡大期

1981年2月にニューヨーク現地法人を設立したのを皮切りに、海外展開を積極化した。1986年6月にはニューヨークに縫製工場を設立、1996年にはミラノ現地法人と香港現地法人、1998年には台湾現地法人を相次いで設立した。しかし、これらの多くは業績が振るわず、1999年にニューヨークの法人と工場を閉鎖、2001年に香港と台湾の法人を閉鎖した。1999年10月には再びニューヨーク現地法人を設立したが、これも2022年8月に閉鎖された。唯一2006年5月に設立した上海三陽時装商貿は継続しており、海外生産支援を担っている。

バーバリー銀座店に象徴されるライセンスビジネス拡充

2000年12月、東京都中央区にバーバリー銀座店を開店した。この店舗は2015年に「SANYO GINZA TOWER」、2019年に「GINZA TIMELESS 8」と名称変更され、バーバリーブランドの旗艦店として機能した。バーバリーのライセンスは同社の収益の大きな柱となり、売上高が1,000億円を超えた2014年12月期(1,110億円)の原動力となった。しかし、その後百貨店販売の低迷や消費環境の変化により業績は悪化。バーバリー銀座店は2020年9月に売却され、ライセンスビジネスも転機を迎えた。

不採算資産売却と自社ブランド重視への転換

2016年12月期には114億円の当期純損失を計上するなど経営が悪化し、不採算事業の整理を加速した。2018年4月にはルビー・グループの株式を取得したが、2021年3月に売却。同時期には青山ビル(2018年4月売却)やバーバリー銀座店(2020年9月売却)などの資産も売却した。2021年3月にはポール・スチュアートの国内商標権を取得し、自社ブランドに軸足を移す方針を明確にした。同年9月には子会社サンヨーアパレルを吸収合併し、グループの再編を進めた。2022年4月には東京証券取引所の市場区分見直しに伴いプライム市場に移行した。

年表33件を開く

1940年代

  • 1942年12月創業各種工業用品並びに繊維製品の製造販売を目的として創業者故吉原信之が東京府板橋区に個人経営三陽商会を開業
  • 1943年5月創業資本金5万円にて株式会社三陽商会を設立し、工作機械工具の修理加工、販売を開始
  • 1944年10月社名を株式会社三陽商会製作所と改称し、豊島工場並びに銀座営業所を設置
  • 1945年10月本店を東京都京橋区(現中央区)に移転 なお、この頃より主要業務を工作機械工具からレインコートの販売へと変更
  • 1948年7月社名を株式会社三陽商会と改称
  • 1949年9月日本ゴム工業株式会社(現オカモト株式会社)と同社製レインコートの一手発売元としての特約を締結 なお、この頃より百貨店への販売を積極的に開始

1950年代

  • 1952年7月東京都千代田区に東京営業所を設置して営業活動の主体を移転、東京都中央区に銀座サービス・ステイションを設置(1973年6月閉鎖)

1960年代

  • 1962年4月本店を東京都千代田区に移転
  • 1962年5月本社ビルを東京都千代田区に新築
  • 1969年2月東京都新宿区に本社ビルが完成し、本店を移転 なお、この頃より総合アパレルメーカーへの進出を開始

1970年代

  • 1971年7月上場株式を東京証券取引所市場第二部へ上場
  • 1977年6月東京証券取引所市場第一部に指定替え

1980年代

  • 1981年2月創業ニューヨークに現地法人を設立(1999年10月閉鎖)
  • 1981年5月東京都江東区に潮見商品センターを新築(2013年12月売却)
  • 1986年6月創業ニューヨークに現地縫製工場を設立(1999年11月閉鎖)
  • 1989年3月東京都港区に青山ビルを新築(2018年4月売却)
  • 1989年4月創業自社健康保険組合設立

1990年代

  • 1990年6月東京都江東区に潮見ビルを新築(2013年12月売却)
  • 1993年7月創業創立50周年記念行事を開催
  • 1996年4月ミラノに現地法人サンヨーショウカイミラノS.p.A.(連結子会社)を設立(2013年7月閉鎖)
  • 1996年5月創業香港に現地法人三陽商會香港有限公司を設立(2001年12月閉鎖)
  • 1998年2月創業台湾に現地法人國際三陽股份有限公司を設立(2001年12月閉鎖)
  • 1999年10月ニューヨークに現地法人サンヨーショウカイニューヨーク,INC.(連結子会社)を設立(2022年8月閉鎖)

2000年代

  • 2000年12月東京都中央区にバーバリー銀座店(2015年9月にSANYO GINZA TOWER、 2019年9月からはGINZA TIMELESS 8と改名)を開店(2020年9月売却)
  • 2006年5月上海に現地法人上海三陽時装商貿有限公司(連結子会社)を設立
  • 2008年5月本店を東京都港区へ移転

2010年代

  • 2012年9月本店を東京都新宿区へ移転
  • 2018年4月M&Aルビー・グループ㈱の株式取得(2021年3月売却)
  • 2018年7月本社ビルの別館を増築し、ブルークロスビルに改名

2020年代

  • 2021年3月ポール・スチュアートの国内商標権を取得
  • 2021年9月M&Aサンヨーアパレル㈱(連結子会社)を吸収合併
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、東京証券取引所プライム市場に移行
  • 2023年5月創業創立80周年

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/2期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2028年2月期まで620億円
  • 営業利益2028年2月期まで13億円(本社土地一部譲渡及び本社ビル建て替えの影響を除く営業利益25億円)
  • 売上高2027年2月期まで600億円
  • 営業利益2027年2月期まで21億円(本社土地一部譲渡及び本社ビル建て替えの影響を除く営業利益23億円)
  • 売上総利益率2028年2月期まで62.3%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    既存事業の建て直しとオーガニックグロース

    主力ブランドの商品構成見直し、スーツ・洋品の再強化、エントリープライス商材の開発により売上を回復させる。また、出店加速、EC専用ブランド立ち上げ、粗利率改善などを通じてオーガニックグロースを継続する。

  2. 02

    新規商圏確保のための戦略投資

    既存ブランドの事業領域拡張、新規自社ブランドの開発(AUREME、HANAE MORI)、海外展開、M&A等に計画的に投資し、将来の成長エンジンを育成する。

  3. 03

    ブランドポートフォリオ戦略の強化

    7つの基幹ブランドの売上高100億円体制を早期に構築し、確固たる収益基盤を確立。チャレンジ領域ブランドは収益化を図り、新ブランドを含め成長エンジンとする。

  4. 04

    チャネル戦略の多角化と効率化

    百貨店での出店強化、直営店の旗艦店出店、ECのプロパーサイト化、アウトレットの役割明確化により、各チャネルの相互補完とブランド価値向上を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,125人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は548万円で、9期前と比べて+5.7%平均年齢は43.4歳、平均勤続年数は15.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年12月1,290
2017年12月991
2018年12月1,804
2020年2月51940.213.41,650
2021年2月46840.613.91,572
2022年2月45340.613.61,235
2023年2月48641.914.41,179
2024年2月54243.015.21,150
2025年2月55143.015.21,149235
2026年2月54843.415.61,125116

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年2月期・提出会社(単体)
女性管理職比率14.9%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)72.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社2(国内 1 / 海外 1、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
本社 — 東京都新宿区7,468百万円
大阪支店(大阪市中央区) (注)24百万円
福岡支店(福岡市中央区) (注)24百万円
名古屋支店(名古屋市中区) (注)22百万円
札幌営業所(札幌市中央区) (注)20百万円
主な関係会社
  • 海外
    上海三陽時装商貿有限公司(注)1、2
    中国 上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    エコアルフ・ジャパン㈱
    東京都 新宿区 · 連結子会社
    議決権70.6%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年2月期の売上高は584億円営業利益13億円前期と比べると減収減益で、売上が-3.5%、利益が-51.9%。

売上高
-3.5%
584億円
営業利益
-51.9%
13億円
純利益
+2.5%
41億円
営業利益率
2.2%
前期比 -2.2%pt

会社が出している今期の予想2027年2月期

項目会社予想前期実績
売上高600億円584億円
営業利益21億円13億円
純利益40億円41億円
1株あたり配当¥46.33

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は146億円、営業利益は1億円。前年の2025年1Qと比べると、売上は−5.2%、営業利益は−85.7%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2024年1Q160106.39
2024年2Q122−3−2.5−2
2024年3Q164106.110
2024年4Q16811
2025年1Q15474.56
2025年2Q125−1−0.8−1
2025年4Q326216.435
2026年2Q270−2−0.7−3
2026年4Q314154.844
2027年1Q14610.71

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年12月期からの14期で、売上は1,076億円から584億円へ54%に減った。直近期の営業利益率は2.2%。純利益は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年12月1,0765921
2013年12月1,0647536
2014年12月1,11010363
2015年12月9747026
2016年12月676−82−114
2017年12月625−19−10
ルビー・グループ㈱の株式取得(2021年3月売却)
2018年12月591−19−8
2020年2月689−29−27
サンヨーアパレル㈱(連結子会社)を吸収合併
2021年2月379−90−50
2022年2月386−77
創立80周年
2023年2月5832422
2024年2月6143228
2025年2月60527284.540
2026年2月58413142.241

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年2月期

売上高584億円のうち、営業利益として残るのは13億円2.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は41億円、売上の7.0%にあたる。営業利益率は業種中央値3.9%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金39.0%228億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金58.7%343億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益2.2%13億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
61.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.7pt
2.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+2.8pt
7.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+4.7pt
10.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
6.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年2月期は営業CFが10億円、投資CFが16億円で、差し引きのフリーCFは26億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は185億円で、売上の3.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年12月77−16−616188
2013年12月53153−97206198
2014年12月99−3−2096274
2015年12月32−3−3829266
2016年12月−9730−15−67184
2017年12月019−1219192
2018年12月−4842−5−6181
2020年2月−27−7−17−34129
2021年2月−57158−43101188
2022年2月−16−145−30163
2023年2月42−10−932184
2024年2月44−23−1421191
2025年2月2716−3943195
2026年2月1016−3726185

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年2月期の総資産は599億円。このうち返さなくてよい自己資本が409億円で、自己資本比率は68.3%(業種中央値57.9%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年12月97148248949.7
2013年12月98455343156.1
2014年12月1,03261741559.8
2015年12月99765134665.3
2016年12月80849631261.4
2017年12月75548826764.6
2018年12月73845428461.4
2020年2月62438823662.0
2021年2月52933519463.2
2022年2月51633917765.4
2023年2月54436418066.9
2024年2月58841317570.2
2025年2月57039317768.9
2026年2月59940919068.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年2月期の内訳
現金及び預金
240億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
160億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
93億円
在庫として抱えている分
負債合計
190億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
74
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率4 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

繊維製品 48社との比較

同じ繊維製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り48社中1位あたり、逆に低いのは営業利益率48社中35位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
10.3%/中央値 5.5%
P25 2.7%P75 10.3%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
2.2%/中央値 3.9%
P25 1.4%P75 9.8%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
68.3%/中央値 57.9%
P25 39.9%P75 72.6%
売上成長率前期からの売上の伸び
-3.5%/中央値 0.5%
P25 -4.6%P75 5.6%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.1%/中央値 3.0%
P25 2.6%P75 4.2%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,481で、1年前と比べて+48.8%過去52週の値幅のなかでは46%の位置にある。

¥1,481-3.2%1ヶ月-6.9%1年+48.8%時価総額151億円
過去52週の値幅
安値¥1,036.667高値¥1,996.667

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)11.3倍
PER (会社予想)10.9倍
PBR1.14倍
配当利回り3.13%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は急騰基調にあり、直近は5120円で年初来高値5210円に接近。1か月で20%超上昇し、1年では63%の大幅高。25日線4572.8円を大きく上回り、上昇トレンドが明確。ただし、RSIは86.05と買われ過ぎ圏にあり、短期的な過熱感が強い。出来高は6月30日に255800株と急増してから高水準で推移。52週高値5210円を目前に控え、上値抵抗が意識される。業績好調などが背景。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PERが13.05倍と業界平均の24.4倍を大きく下回り、PBRは1.31倍で平均の0.9977倍を上回るものの、ROEが10.26%と高い収益性を持つ。配当利回りは2.71%で平均の2.77%とほぼ同水準。ただし、予想PERは37.6倍に跳ね上がり、今後の業績悪化懸念がある。現状では割安だが、将来の収益低下に注意が必要。

指標この会社業種平均
PER (実績)11.3倍26.6倍
PER (予想)10.9倍
PBR1.14倍1.01倍
ROE10.3%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

アパレル市場の縮小と消費動向の変化が続く中、強気派は老舗ブランドの知名度と百貨店チャネルでの確固たる地位が安定利益をもたらすとみる。一方、弱気派は百貨店依存による販路の縮小や、若年層のブランド認知度低下、EC対応の遅れを指摘する。業績は売上高減少ながら利益は安定しており、今後の成長戦略や不採算事業の整理が焦点。

プラスに働く材料7
  • 安定した収益基盤

    2026年2月期に純利益41億円と高水準を維持。

  • 老舗ブランドの価値

    「月桂冠」など知名度の高い自社ブランドを保有。

  • コスト削減効果

    売上高減少下でも営業利益率を改善させている。

  • 純利益41億円と高水準が続く決算発表後影響

    2026年2月期純利益は41億円と前期比1億円増

  • ROE10.26%の高さが株主還元を後押し次回株主総会影響

    ROE10.26%と高く、増配の余力がある

  • 外国人保有30.75%と高い需給支え継続影響

    外国人保有比率30.75%と非常に高い

  • 年初来63%高の上昇モメンタム継続影響

    年初来上昇率63.31%とモメンタムが続く

マイナスに働く材料7
  • 百貨店依存のリスク

    百貨店市場の縮小が直接的な業績悪化につながる。

  • 若年層の取り込み不足

    ブランド認知度が高齢層に偏り、将来の需要減が懸念。

  • EC対応の遅れ

    オンライン販売強化が課題でデジタル競争に遅れ。

  • 営業利益が27億円から13億円へ半減決算発表後影響

    2026年2月期営業利益は前期比14億円減の13億円

  • 売上高は3期連続減収通年影響

    614億円→605億円→584億円と減少

  • 予想PER37.6倍と利益先行の懸念決算発表後影響

    予想PER37.6倍と株価が利益を先取り

  • 外国人保有が高く、利益確定売りが重荷継続影響

    外国人保有30.75%が高いと利益確定売りも大きい

次の決算で確かめる点
百貨店売上高
主要販路であり、市場動向が業績に直結するため。
EC売上比率
デジタル販売の成長が将来の収益構造を示すため。
在庫回転率
アパレルでは在庫管理が収益性に大きく影響するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり46.33で、前期から+7.7%いまの株価に対する利回りは3.13%。増配か配当維持が4年続いている。

年間配当
¥46.33
1株あたり
配当利回り
3.13%
いまの株価に対して
配当性向
35.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
4年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年12月13
2017年12月130.0
2018年12月130.0
2020年2月8−42.5
2023年2月18139.032.1
2024年2月2960.037.3
2025年2月4346.637.1
2026年2月467.735.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥46.33

株主

有価証券報告書より

2026年2月期末の株主数は延べ13,705人。区分でいちばん多いのは外国法人30.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が37.7%を占め、残る62.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年2月%2022年2月%2023年2月%2024年2月%2025年2月%2026年2月%
外国法人20.516.830.623.212.330.7
個人・その他31.934.935.438.248.929.6
金融機関20.421.414.917.119.720.6
事業法人22.219.117.517.017.817.1
証券会社4.87.81.64.51.31.9
外国人個人0.10.10.00.10.00.0
自己株式4.13.97.77.515.50.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01八木通商株式会社11.09
02AVI JAPAN OPPORTUNITY TRUST PLC (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)9.96
03日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)8.56
04BNP PARIBAS SINGAPORE/2S/JASDEC/TD SECURITIES(USA)LLC/BOOK-ENTRY JGBS+CORPORATE BONDS/TAXABLE (常任代理人 香港上海銀行東京支店)7.63
05株式会社日本カストディ銀行(三井住友信託銀行再信託分・三井物産株式会社退職給付信託口)7.42
06三井物産株式会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)3.38
07BBH BOSTON FOR NOMURA JAPAN SMALLER CAPITALIZATION FUND 620065 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)2.16
08株式会社日本カストディ銀行(信託口)1.90
09明治安田生命保険相互会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)1.77
10INTERACTIVE BROKERS LLC (常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)1.56

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近3
  • 2026-06-29
    Sapphireterra Capital,LLC
    新規の大量保有報告
    8.12%
    +1.08pt
  • 2026-06-22
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.00%
    -1.48pt
  • 2026-04-30
    アセット・バリュー・インベスターズ・リミテッド (Asset Value Investors Limited)
    新規の大量保有報告
    13.07%
    +1.02pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+2200%、1株純資産は14期で+946%。直近期のROEは10.3%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年12月173844.613.554.6
2013年12月2904,3957.09.827.0
2014年12月5034,90710.85.815.8
2015年12月2065,1834.114.137.4
2016年12月−9043,942−19.8
2017年12月−823,886−2.1
2018年12月−653,607−1.7
2020年2月−2193,198−6.4
2021年2月−4122,763−13.8
2022年2月552,7832.015.2
2023年2月1793,1246.17.832.1
2024年2月2393,5347.210.637.3
2025年2月3513,6829.97.937.1
2026年2月3924,01210.311.135.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/2期の役員報酬は総額168百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約9倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
大江伸治代表取締役会長7938,300
平林義規代表取締役社長 兼社長執行役員63
加藤郁郎取締役 兼副社長執行役員 事業統轄本部長兼 事業本部長6516,000
二橋千裕取締役72
安田育生取締役73
村上佳代取締役58
濱田吉朗取締役76
伊藤六一常勤監査役651,300
飯村北監査役73
大谷秋洋監査役64

役員報酬の内訳2026/2

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)27014149950
社外取締役851516
監査役1181818

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/2期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容403字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社、子会社3社で構成され、衣料品等繊維製品の製造・販売を主な事業内容としております。 当社グループの事業に係わる位置づけは次のとおりであります。 なお、当社グループの事業はアパレルを核とするファッション関連事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載はしておりません。 衣料品関連事業 衣料品等の製造・販売…… 当社は製造・販売しております。 衣料品の縫製加工………… 子会社㈱サンヨーソーイングは衣料品を縫製加工し、商社経由で当社に納入しております。 海外生産支援業務………… 子会社上海三陽時装商貿有限公司は海外生産支援業務を行っております。 ライセンス管理業務……… 子会社エコアルフ・ジャパン㈱は当社に対し日本国内における商標権の独占使用権を許諾しております。 事業の系統図は次のとおりであります。 (注) 非連結子会社1社は持分法を適用しております。
経営方針・対処すべき課題4,337字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは、創業以来一貫してファッションを通じ、美しく豊かな生活文化を創造し、社会の発展に貢献することを基本方針としております。 (2)目標とする経営指標 当社グループは紳士服・婦人服及び装飾品の製造販売を収益源とし、営業利益の拡大を目指して売上総利益率、販売費及び一般管理費率及び営業利益率を重視しております。さらに、株主持分に対する投資収益の向上を目指して、ROE(自己資本利益率)を重視しております。また、株主還元の向上を目指して、DOE(株主資本配当率)を重視しております。 (3)経営環境 足元の経営環境については「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」をご参照ください。また、今後のわが国経済の見通しにつきましては、各国の通商・財政・金融政策の動向に加え、中東情勢の緊迫化を背景とした地政学リスクの高まりや資源価格の高騰等により、外部環境の不確実性が高まっているものの、金融政策の正常化や実質所得環境の改善等に支えられ、緩やかな回復が続く見通しです。 当アパレル・ファッション業界においても、インバウンド需要や中高級品市場の動向、為替・資源価格の変動、気象要因など、引き続き先行き不透明な状況が見込まれます。実質所得環境の改善を背景に需要の回復が期待される一方で、不確実性が残り、楽観視できない状況にあると認識しております。 このような情勢の中、当社グループは、2025年4月14日に公表した「中期経営計画(2026年2月期~2028年2月期)」の軌道修正と再成長基盤の強化を図り、既存事業の建て直しによるオーガニックグロースに加え、新規商圏確保に向けた戦略投資を計画的に実行し、計画未達に終わった2026年2月期の挽回を期すとともに、長期目標として掲げる売上高1,000億円、営業利益率10%、ROE10%の達成、及び「アッパーミドル市場で圧倒的な存在感を持ったトップランナー」を目指し、邁進してまいります。 2027年2月期には、前期の売上不振要因のうち、主力ブランドの商品構成、フリー客数の減少、百貨店販路の売上縮小等の内的課題に対し、重点的な対策を講じてまいります。主力ブランドについては原点回帰や成功モデルの横展開、商品面ではスーツ・洋品の再強化、エントリープライス商材の開発に取り組みます。フリー客対策としては新規会員の獲得、ヴィジュアルマーチャンダイジング・接客力を強化し、チャネル面では百貨店以外の販路の開拓を促進してまいります。 2027年2月期通期連結業績予想につきましては、売上高600億円、営業利益21億円(本社土地一部譲渡及び本社ビル建て替えの影響を除く営業利益23億円)、経常利益20億円、親会社株主に帰属する当期純利益40億2千万円といたします。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは、2028年2月期を最終年度とする三か年計画「中期経営計画(2026年2月期~2028年2月期)」を公表いたしました。中期経営計画の概要、及び進捗状況は以下のとおりであります。 <中期経営計画(2026年2月期~2028年2月期)> Mission(=経営理念)  ファッションを通じ、美しく豊かな生活文化を創造し、社会の発展に貢献する  Vision  高い価値創造力と強靭な収益力を併せ持った、またサステナブルな社会の実現に  貢献することができる、エクセレント・カンパニーを目指す  Values  高品質・高品位・高付加価値商品を生み出すスキル  優良なブランドポートフォリオとブランドビジネス遂行能力  クリエイティブで且つ高い倫理観を持った社員  優れた統治能力を持った経営者及び経営体制 ① 長期目標と中期経営計画(2026年2月期~2028年2月期)の位置付け 当社グループは売上高1,000億円、営業利益率10%、ROE10%の達成と「アッパーミドル市場で圧倒的な存在感と競争優位性を持ったトップランナーを目指す」ことを長期目標として掲げており、長期目標からバックキャストし、達成に向けた三か年計画を立案しております。一方で、気象条件の変化や国内外の政治経済情勢の不透明感が増していること等により、中期経営計画策定時に前提とした与件条件や市場の拡張性についての予測と初年度を終えた現下の状況との間に大きな乖離が生じております。進捗状況を踏まえ、長期目標の方向性は維持しつつ、2年目及び3年目の定量計画を修正せざるを得ないと判断いたしました。修正後の中期経営計画においては、2026年2月期の売上不振要因のうち、内的課題に対して重点的な対策を講じることにより、最終年度である2028年2月期に売上高620億円、営業利益13億円(本社土地一部譲渡及び本社ビル建て替えの影響を除く営業利益25億円)を定量目標として掲げております。 ② 長期目標達成に向けたアプローチ イ.オーガニックグロースの継続 出店加速による売場の拡大、EC専用ブランドの立ち上げ等による売上高の確保、調達原価率の抑制、プロパー販売比率改善、インベントリーコントロールを通じた粗利率の改善に継続的に取り組み、基幹商品の開発、中軽衣料の強化、フリー客への訴求向上のためのエントリープライス商品の拡充等を通じて、2028年2月期に売上高620億円、売上総利益率62.3%を達成してまいります。 ロ.新たな成長戦略/M&A オーガニックグロース以外の新たな成長戦略については、既存ブランドの事業領域拡張、新規自社ブランドの開発、海外展開、M&A等に取り組んでまいります。新規ブランド開発においては、2026年秋冬より商業施設を主販路とするAUREMEを展開、2027年にはHANAE MORIをローンチ予定です。 ハ.ブランド戦略 7つの基幹ブランドはブランド価値を高め、各ブランドの売上高100億円体制を早期に構築することで、確固たる事業・収益基盤の確立を目指します。チャレンジ領域ブランドは中期経営計画期間中に収益基盤を確立し、新ブランドも含めて将来の成長エンジンとします。 ニ.チャネル戦略 主力販路の百貨店は、新たな顧客層の取り込みと売場環境改善、及び運営効率化の両面から改めて出店を強化してまいります。直営店は、基幹ブランドの旗艦店出店を通じてブランド価値の更なる向上を図り、新ブランドと併せて出店を強化します。ECはプロパーサイト化と実店舗との相互補完体制の確立を目指し、ブランド全体の底上げを実現します。アウトレットはプロパー販路との役割明確化のもと、ブランド戦略に則り出店を強化いたします。 <資本政策の基本的な考え方> 株主資本コストを上回るROEの維持・更なる向上、及びIR活動の更なる強化、中期経営計画の実行によりPBRの改善を図ります。7つの基幹ブランドを擁する強固なポートフォリオをベースとした成長戦略の実行と新たな成長戦略やM&Aを通じて利益を積み増し、配当水準の段階的な向上と自社株式取得等、株主還元の更なる強化策を講じることにより平時のROE10%の達成を目指します。また、利益の最大化により蓄積されたキャッシュは成長投資と社員還元、株主還元の強化に積極的に活用し、適正化を図ります。 ① 利益配分に関する基本方針 当社グループは、株主還元を重要な経営課題の一つと位置付けており、2023年10月6日公表の「PBR改善計画」に掲げた株主還元強化方針に基づき、配当水準を段階的に引き上げてまいりました。また、当社は2025年2月期まで年1回の期末配当を実施してまいりましたが、今般、中長期的な株式価値向上と株主の皆様への利益還元の機会を充実させることを目的として、2026年2月期より、中間配当、期末配当の年2回の剰余金の配当を行うこととしております。 ② 自己株式の取得・消却 当社グループは、株主還元の強化方針に基づき、株主還元の拡充及び資本効率の向上を図る為、2026年2月期に、519,400株、1,718,368,000円の当社普通株式の取得を実施いたしました。また、2,425,900株の当社普通株式を消却いたしました。 2027年2月期以降も、業績進捗に応じて自己株式の取得の実施を臨機に検討してまいります。 ③ 政策保有株式の縮減状況 当社グループは、個別の保有株式について、毎年、取締役会においてその保有目的や最近の配当状況及び株価等を確認の上、当社の資本コストと照らし合わせた経済合理性と、保有を継続することに係るリスクについて検証を行います。検証の結果、保有意義の薄れた株式については、当該企業の状況を勘案した上で段階的に売却を進めることとしております。本方針に則り2026年2月に一部売却を実行した結果、2026年2月期末の政策保有株式保有額は連結純資産比で18.1%となりました。引き続き、中期経営計画期間において漸次縮減する方針です。 ④ 株式分割の実施 当社グループは、株式の投資単位当たりの金額を引き下げることにより、より投資し易い環境を整えることで、株式の流動性の向上と新規株主の増大を図ることを目的として、2026年8月31日を基準日とする株式分割を行うこととしております。同日最終の株主名簿に記載または記録された株主の所有する当社普通株式を、1株につき3株の割合を以て分割します。なお、今回の株式分割に際し、資本金の額に変更はありません。 ⑤ 株主優待制度の拡充 当社グループは、2026年8月31日を基準日とする株式分割に伴い、当社株式への投資意欲を喚起し、また、より多くの株主・投資家の皆様に当社株式を長期的に保有していただけるよう、株主優待制度を変更します。変更後の新たな株主優待制度においては、これまでと同様に株主様ご優待セールをご案内することに加え、保有株式数及び保有期間に応じ、当社商品の購入に利用できるSANYO MEMBERSHIP(SMS)ポイントを進呈します。変更日は2026年8月31日とし、同日を基準日とした株主名簿に記載または記録された株主様に対して、2026年9月1日の株式分割後の株式数を対象に、変更後の基準を適用します。
事業等のリスク2,711字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループの事業その他に関するリスクについて、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると考えられる主な事項を記載しております。 また、記載内容のうち将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年5月28日)現在において当社グループが判断したものであります。 なお、当社グループは、事業活動に関するあらゆるリスクを的確に把握するとともに、リスクの発生頻度や経営への影響度を低減するため、各種リスクに対応可能なコーポレートガバナンス及び内部統制に対する体制を整備しており、経営リスクの可能性を認識した上で、その内容に応じてコンプライアンス委員会、危機管理委員会、内部統制委員会、サステナビリティ委員会において発生回避策を討議、策定し、リスクが発生した場合においても適宜問題の解決を図っております。 (1)特に重要なリスク ① 原材料価格の変動リスクについて 当社グループが使用する繊維原料及び副資材の価格は、国際市況、為替動向、各原料生産地における需給バランスの変化等により影響を受けます。価格変動が急激かつ大幅に発生した場合、製品原価の上昇を招き、利益率の低下や販売計画への影響が生じる可能性があります。当社グループでは、複数調達先の確保や調達ポートフォリオの見直し、適切な価格反映等の施策を進めておりますが、市況変動が長期化した場合には財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。 ② グローバルサプライチェーンの不確実性に伴うリスク 当社グループは、主に中国及びアジア諸国に生産拠点を有しております。これら地域では、政治的・経済的混乱、労働環境の変化、法規制強化、感染症の流行、自然災害、物流網の遮断など、製品供給に影響を与える事象が発生する可能性があります。サプライチェーンに重大な支障が生じた場合、商品の供給遅延、調達コストの増加等を通じて、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。 (2)重要なリスク ① 感染症拡大によるリスク 新型コロナウイルス感染症で発生した店舗営業制限や消費行動の変化を踏まえ、当社グループは従業員の安全確保、衛生管理、業務継続計画の強化等を進めております。しかしながら、新たな感染症の発生・拡大や既存感染症の再流行により、店舗の営業時間短縮、客数減少、物流の遅延等が生じた場合、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。 ② ファッショントレンドの変化に伴うリスク 当社グループの主力商品であるファッション衣料は、消費者の嗜好や流行の変化に大きく影響されます。当社グループでは、市場動向の分析や消費者ニーズの把握に努め、トレンドに即した商品開発を行っておりますが、予測を超える急激なトレンドの変化や消費者嗜好の変化が生じた場合、在庫リスクの増大や販売機会の損失につながり、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。 ③ ブランドライセンス契約に関するリスク 当社グループは、複数の海外ブランドとライセンス契約を締結し、製品の製造・販売を行っております。これらのライセンスブランドは当社グループの売上高の相当部分を占めており、戦略的に重要な位置づけにあります。当社グループは、ライセンサーとの良好な関係維持に努めておりますが、契約条件の変更や契約解除、ブランドの市場競争力低下等が生じた場合、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。 ④ 気候変動及び異常気象のリスク ファッション衣料の需要は、季節や天候の影響を受けやすい特性があります。当社グループでは、気象情報を活用した生産・販売計画の立案や、機動的な在庫調整を行っておりますが、冷夏や暖冬などの異常気象が発生した場合、季節商品の需要減少や在庫増加につながり、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。また、気候変動に伴う環境規制の強化や消費者の環境意識の高まりに対応するため、当社グループではサステナビリティ戦略を推進しておりますが、これらの取り組みが不十分と評価された場合、レピュテーションリスクや競争力低下につながる可能性があります。 ⑤ 為替変動リスク 当社グループは海外生産・海外調達を行っているため、為替レートの変動は仕入コストに影響を与えます。また、海外子会社の業績換算にも為替動向が影響するため、急激な変動が発生した場合には当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは為替予約等によるリスクヘッジを実施しておりますが、為替相場の急変動による影響を完全に遮断することは困難であります。 ⑥ 製品の品質と安全性に関するリスク 当社グループでは品質管理体制を整備し、製品安全性の確保に努めておりますが、予期せぬ品質不良や製造物責任に関わる事象が発生した場合、製品回収コストの発生、ブランドイメージの毀損、社会的信用低下等により、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 情報セキュリティに関するリスク 当社グループは、顧客の個人情報を多数保有しております。これらの情報管理については、社内規程の整備、従業員教育、システムセキュリティの強化等の対策を講じておりますが、不正アクセスやサイバー攻撃等により情報漏洩が発生した場合、損害賠償、行政処分、信用失墜等により、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 法的規制及びコンプライアンスに関するリスク 当社グループは、国内外で事業を展開する上で、各国の法令や規制を遵守する必要があります。当社グループでは、コンプライアンス体制の強化とその従業員教育に努めておりますが、不適切な行為や法令違反が発生した場合、行政処分、罰金等の法的制裁、社会的信用の低下、事業活動の制限等により、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。 以上、10項目の他、地政学リスク、金融市場の変動、自然災害、重大事故などの外部環境の変化により、当社グループの事業活動に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、これらのリスクを認識した上で、その発生可能性の低減と影響の軽減に努めてまいります。
経営成績の分析 (MD&A)3,892字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 経営成績等の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、米国の関税政策や資源価格の上昇等の影響から不確実性が高まる一方、堅調な企業業績や、依然として緩和的な金融政策に支えられ、低成長ながら回復基調となっております。一方消費市場は、内外の政治経済情勢の先行き不透明感や恒常的な物価上昇を受けて、消費者の消費マインドが低下し節約志向が高まったことから、弱含みが継続しております。 当アパレル・ファッション業界の市況は、一部のラグジュアリーブランドと低価格帯アパレルが堅調に推移する一方で、イレギュラーな気象条件の影響、中国政府の渡航自粛要請を受けたインバウンド需要の減退や消費マインドの冷え込み等を背景に、百貨店を中心に中高級品市場は低迷が続いております。 このような環境下、当社グループは、2025年4月14日に公表した中期経営計画(2026年2月期~2028年2月期)の基本方針に則り、「売上高の確保と粗利率の改善」「販売費及び一般管理費のコントロール」「商品力と販売力の強化」に取り組んでまいりました。しかしながら、当連結会計年度の前半は、市況悪化やイレギュラーな気象条件の影響を受け、売上高は前年を下回る推移となりました。後半は、気温低下に伴い重衣料が稼働し、前年を上回る水準へ回復する局面もみられましたが、通期では前年を大幅に下回る結果となりました。粗利率につきましては、売上低迷に伴う在庫超過を抑止するためセール販売を強化した結果プロパー販売比率が低下し、前年を下回りました。販売費及び一般管理費につきましては、売上不振が続く中で全社を挙げた削減努力を継続し、人的投資や新規ブランド・新店への投資を包含したうえで、前期を下回る水準に抑制いたしました。しかしながら、売上高減少及び粗利率の低下による売上総利益の減少を補うには至らず、営業利益は前年を下回る結果となりました。 この結果、当連結会計年度の売上高は584億4千8百万円(前年同期比3.4%減)、営業利益は12億9千8百万円(同52.2%減)、経常利益は14億3千6百万円(同49.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は41億1千3百万円(同2.7%増)となりました。 なお、当社グループは、アパレルを核とするファッション関連事業の単一セグメントでありますので、セグメント情報の記載はしておりません。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益が50億2千8百万円、減価償却費が11億3千6百万円ありましたが、投資有価証券売却益が41億1千5百万円、仕入債務の減少による減少額が6億8千2百万円あったこと等により、9億9千5百万円の収入(前連結会計年度は、26億8千1百万円の収入)となりました。 当連結会計年度の投資活動によるキャッシュ・フローは、定期預金の預入による支出が91億円ありましたが、定期預金の払戻による収入が77億8千万円、投資有価証券の売却による収入が43億6千5百万円あったこと等により、16億3千7百万円の収入(前連結会計年度は、16億2千9百万円の収入)となりました。 当連結会計年度の財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払額が21億2百万円、自己株式の取得による支出が17億2千2百万円あったこと等により、36億8千万円の支出(前連結会計年度は、38億7千4百万円の支出)となりました。 この結果、現金及び現金同等物は前連結会計年度末に比べ10億4千1百万円減少し、184億9千2百万円となりました。 ③ 生産、受注及び販売の実績 当社グループは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおり、アパレルを核とするファッション関連事業の単一セグメントとしておりますが、生産実績、販売実績については、服種別に以下の3区分で示しております。 イ.生産実績 当連結会計年度における生産実績は次のとおりであります。 区分   生産高(百万円)   前年同期比(%) 紳士服・洋品   9,336   96.6 婦人服・洋品   11,197   92.5 服飾品他   2,303   94.6 合計   22,837   94.3 ロ.受注実績 該当事項はありません。 ハ.販売実績 当連結会計年度における販売実績は次のとおりであります。 区分   販売高(百万円)   前年同期比(%) 紳士服・洋品   23,665   95.9 婦人服・洋品   30,740   98.6 服飾品他   4,042   86.4 合計   58,448   96.6 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ① 当連結会計年度の財政状態の分析 イ.資産 資産に関しましては、土地が5億1千5百万円、投資有価証券が15億4千万円それぞれ増加したこと等により、前連結会計年度末に比し28億6千2百万円増加し、598億8千万円となりました。 ロ.負債 負債に関しましては、リース債務が5億5千4百万円、繰延税金負債が6億4千3百万円それぞれ増加したこと等により、前連結会計年度末に比し12億4千万円増加し、189億5千6百万円となりました。 ハ.純資産 純資産に関しましては、利益剰余金が20億円増加し、自己株式の取得による減少額が17億2千2百万円、自己株式の消却による増加額が59億7千2百万円、資本剰余金が59億5千3百万円減少したこと等により、前連結会計年度末に比し16億2千1百万円増加し、409億2千3百万円となりました。 この結果、自己資本比率が68.31%、ROE(自己資本利益率)は10.26%となりました。今後は、DOE(株主資本配当率)4%を目標に努めてまいります。 ② 当連結会計年度の経営成績の分析 当連結会計年度の経営成績の分析につきましては、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。 (3)資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社グループの資金需要のうち恒常的なものは、増加運転資本と店舗売場設備の新設や更新に伴う設備資金の他、製造費、販売費及び一般管理費の営業費用並びに株式配当金があります。これに加えて非恒常的な投資として、事業成長のためのアライアンス投資、M&A投資等があります。 当連結会計年度における事業活動につきましては、上半期の市況悪化やイレギュラーな気象条件の影響による販売不振を下半期で挽回するに至らず、売上高は前年比で大幅な減収となりましたが、全社挙げての販管費削減努力などにより、前年比減益ながら営業利益12億9千8百万円を計上し、営業キャッシュ・フローの基礎となる利益部分を確保することができました。運転資本につきましては、売上債権は2億3千9百万円の減少、棚卸資産は繰越在庫の抑制により、1億8千万円の増加に留まりましたが、仕入債務は6億8千2百万円の減少となりました。このため、ネット運転資本は6億2千2百万円増加し、キャッシュ・フロー上は低下要因となりましたが、営業キャッシュ・フローは9億9千5百万円の収入となりました。引き続き運転資本の管理とともに、トップラインの成長並びに営業費用等のコントロールにより、営業キャッシュ・フローの継続的な創出に努めて参ります。 投資活動につきましては、出店に伴う設備投資などの他、縮減方針としている投資有価証券の売却収入が43億6千5百万円と一時的な余資振替による定期預金積み増し13億2千万円などにより、投資キャッシュ・フローは16億3千7百万円の収入となりました。 財務活動につきましては、配当金支払21億2百万円と自己株式取得17億2千2百万円による、積極的な株主還元を実施し、財務キャッシュ・フローは36億8千万円の支出となりました。 以上の結果、現金及び預金残高は前連結会計年度末比2億7千8百万円の増加となりました。 当社グループは2026年4月公表の「中期経営計画の進捗状況」に基づき、成長投資と社員還元/株主還元の強化を通じ、資本効率を向上させるとともに、ネットキャッシュ水準の適正化に努めてまいります。 なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債残高は85億7千5百万円、現金及び預金残高は239億9千2百万円となっております。 (4)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積もりに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 (5)経営者の問題意識と今後の方針について 「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおり、経営全般にわたる一層の効率化を追求し、業績の向上を図るべく全社一丸となって専心努力いたします。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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