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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

MS&ADインシュアランスグループホールディングス

MS&AD Insurance Group Holdings, Inc.8725 · Prime · 保険業

三井住友海上・あいおいニッセイ同和を中核とする国内最大級の損害保険グループ。生命保険、海外事業、金融・リスクサービスも展開。

概要

MS&ADインシュアランスグループホールディングスは、2008年4月に三井住友海上火災保険の単独株式移転により設立された純粋持株会社である。傘下に三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険、三井住友海上あいおい生命保険などの保険子会社を持ち、国内損害保険・生命保険、海外保険、金融サービスを展開する。2026年3月期の売上高は7兆6530億円、親会社所有者帰属当期利益は5106億円、連結従業員数は4万6856人。東京証券取引所プライム市場に上場しており、国内損害保険市場でトップクラスのシェアを有する。

三井住友海上とあいおいニッセイ同和損保の二社体制

国内損害保険事業は、三井住友海上火災保険株式会社とあいおいニッセイ同和損害保険株式会社の二大子会社が中核を担う。三井住友海上は2026年3月期の保険収益1兆9347億円を計上し、企業保険・個人保険の広範な商品を提供する。あいおいニッセイ同和損保は同1兆4451億円の保険収益をあげ、両社合わせて国内損保市場でトップクラスのシェアを占める。両社は2027年4月1日を効力発生日として合併することを最終合意しており、新たな損害保険会社を創造する予定である。また、三井ダイレクト損害保険もグループ内で損害保険事業を営む。これら子会社を通じ、自動車保険、火災保険、海上保険、賠償責任保険などを個人・法人向けに提供する。

損保ネットワークを活かした生命保険事業

国内生命保険事業は、三井住友海上あいおい生命保険と三井住友海上プライマリー生命保険の2社が担う。あいおい生命と三井住友海上きらめき生命の合併を経て設立された三井住友海上あいおい生命は、がん保険・医療保険に強みを持ち、損保代理店網を活用して販売する。三井住友海上プライマリー生命はメットライフとの提携に由来し、個人・法人向けの死亡保障・貯蓄性商品を提供する。両社は損保子会社の顧客基盤を活用し、クロスセルを推進している。2026年3月期の生命保険事業の保険サービス損益はグループ全体の収益に貢献している。生命保険市場の縮小が続く中、損保との連携による差別化を図る。

欧米アジアに広がる海外保険事業

海外事業は、国内損害保険子会社の海外部門および海外現地法人・支店を通じて展開する。欧州ではAioi Nissay Dowa Insurance Company of Europe SE、米州やアジアにも拠点を有する。2016年には英国のスペシャルティ保険会社Amlin plcを買収したが、2020年に売却した。その後も米国のW.R.Berkley Corporationへの出資や、豪州Challenger Limited株式の売却など、ポートフォリオの見直しを進めている。2026年3月期の海外保険料収入はグループ全体の約3割を占め、収益の重要な柱である。多国籍人財によるIEC(International Executive Committee)を設置し、海外事業の戦略立案を迅速化する体制を整えている。

投資運用・リスクコンサルティングまで手掛ける多角化

金融サービス事業では、三井住友DSアセットマネジメントを通じたアセットマネジメント、金融保証、確定拠出年金、ART(代替リスク移転)、個人融資、ベンチャーキャピタルなどを展開する。また、米国Barings LLCへの出資により、運用能力の拡充を図る。デジタル・リスク関連サービス事業では、MS&ADインターリスク総研がリスクマネジメントコンサルティングを提供し、企業のリスク対策を支援する。これらの事業は保険事業とのシナジーを生み出し、グループの収益基盤を多角化している。2026年3月期の金融損益は投資損益9319億円を計上した。

業界の中での役割は保険引受・資産運用・リスクマネジメントサービスを提供。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
7.7兆円
税引前利益
7,035億円
利益率
9.2%
純利益
5,106億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01国内損害保険主力

三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険、三井ダイレクト損害保険を通じ、自動車保険、火災保険、海上保険、賠償責任保険等の損害保険商品を個人・法人向けに提供。国内損保ではトップクラスの規模。

主な製品・サービス3
自動車保険
個人・法人向け自動車保険。事故対応・ロードサービス等を含む総合保障。
火災保険
住居・事業所向け火災・自然災害保険。住宅総合保険等を展開。
海上保険
貨物・船体等の海上輸送リスクをカバー。国際物流を支える。

02海外事業主力

国内損保子会社の海外部門及び海外現地法人・支店を通じ、欧州、米州、アジア等で損害保険事業を展開。海外保険料収入はグループ収益の重要な柱。

03国内生命保険準主力

三井住友海上あいおい生命保険、三井住友海上プライマリー生命保険を通じ、個人・法人向け生命保険・年金保険を提供。損保グループのネットワークを活用し、がん保険・医療保険等に強み。

主な製品・サービス1
生命保険・年金保険
死亡保障・医療保障・貯蓄機能を備えた生命保険商品。個人・法人の多様なニーズに対応。

04金融サービス/デジタル・リスク関連サービス副次

金融サービス事業では、アセットマネジメント、金融保証、確定拠出年金、ART(代替リスク移転)、個人融資、ベンチャーキャピタル等を展開。デジタル・リスク関連サービスでは、リスクマネジメントコンサルティング等を提供。

主な製品・サービス2
アセットマネジメント
三井住友DSアセットマネジメント等を通じ、投資信託・運用商品を提供。
金融保証
債券等の信用補完サービス。法人向け保証を提供。

製品と技術

個人・法人向け自動車保険の総合保障

グループの主力商品の一つが自動車保険である。三井住友海上とあいおいニッセイ同和損保は、個人向けと法人向け(企業の車両管理、運送事業者等)の自動車保険を提供する。事故対応、ロードサービス、弁護士費用特約などを付帯した総合保障が特徴。2026年3月期の保険収益に占める自動車保険の割合は損害保険の大きな部分を占める。三井ダイレクト損害保険はインターネット専業の自動車保険を展開し、低コストモデルで市場に参入している。保険料調整行為の不適切事案を受けて、業界全体で適正な保険料設定と顧客本位の業務運営が求められる中、グループは商品の透明性向上に取り組んでいる。

住宅総合保険と事業所向け火災保険

火災保険は住宅や事業所を対象とし、火災だけでなく風水害、雪害、落雷などの自然災害リスクをカバーする。グループは住宅総合保険「住まいの保険」などを提供し、地震保険は別建てで販売する。気候変動に伴う自然災害の激甚化を受け、リスク評価モデルの高度化を進めている。あいおいニッセイ同和損保は特に中小企業向け火災保険に強みを持つ。2026年3月期の国内損害保険事業の保険サービス費用には自然災害による支払いが含まれており、再保険によりリスク分散を図っている。

貨物・船体をカバーする海上保険

海上保険は国際物流に不可欠な保険であり、貨物保険と船体保険に大別される。グループは三井住友海上を中心に、海上輸送中の貨物の毀損・滅失リスクや船舶自体の損害を補償する。海外現地法人や支店を通じて、グローバルな物流企業向けに保険を提供する。サプライチェーンの複雑化に伴い、遅延保険やサイバーリスクを組み込んだ商品開発も進んでいる。2026年3月期の海上保険の収益はグループ全体の損害保険収益の一部を構成し、安定した収益源となっている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

保険業のなかでの位置

損保国内首位級、収益規模で同業を圧倒

当社はMS&ADインシュアランスグループとして、国内損害保険市場で首位級のプレゼンスを誇ります。同業他社であるライフネット生命やかんぽ生命は生命保険中心であり、損害保険との比較では事業モデルが異なりますが、保険業界全体での収益規模では当社が圧倒的です。直近の売上高は2024年3月期の6兆5729億円から2026年3月期には7兆6530億円へ増加しており、安定した成長を示しています。一方、営業利益率のデータが非開示のため収益性の詳細は不明ですが、プライム市場上場企業として高い経営効率が期待されます。課題としては、自然災害リスクへの備えとデジタル保険への対応が挙げられます。

強み

  • 国内損保市場でトップクラスのシェアを有し、ブランド力と販売網が強み。
  • 売上高は3期連続で増加し、7兆円超と業界内で突出した規模。
  • 複数事業会社の統合により、リスク分散とクロスセルを実現。
  • 保険業界の規制に適合し、ソルベンシーマージン比率も高い水準。

課題

  • 巨大地震や台風など自然災害による保険金支払いリスクが経営に影響。
  • ネット保険やAI活用の新興企業が台頭し、既存の営業モデルが挑戦を受ける。
  • 保険業法の改正や消費者保護強化に伴い、コンプライアンス負担が増大。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

保険の時価総額近傍。太字がMS&ADインシュアランスグループホールディングス

時価総額で並べると、掲載7社のなかで2番目にあたる。

#企業時価総額PER
18766東京海上ホールディングス15.0兆円27.8倍
28725MS&ADインシュアランスグループホールディングス7.7兆円9.7倍
36178日本郵政7.5兆円19.5倍
48750第一ライフグループ6.7兆円15.2倍
58630SOMPOホールディングス6.4兆円27.4倍
68795T&Dホールディングス2.4兆円17.4倍
78473SBIホールディングス2.1兆円5.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(保険)に従っています。

会社の歴史

沿革 10件

三井住友海上の単独株式移転で発足した2008年

2007年8月、三井住友海上火災保険の取締役会は単独株式移転による持株会社設立を決議した。2008年1月の臨時株主総会で承認を受け、同年4月にMS&ADインシュアランスグループホールディングスが設立された。同日、東京証券取引所市場第一部、大阪証券取引所市場第一部、名古屋証券取引所市場第一部に上場。三井住友海上は完全子会社となり、グループ経営体制へ移行した。2008年7月には子会社の株式を配当により取得し、三井住友海上きらめき生命保険、三井ダイレクト損害保険、三井住友海上メットライフ生命保険を直接子会社化した。

株式交換で傘下に加えたあいおい損保とニッセイ同和損保

2010年4月、株式交換によりあいおい損害保険株式会社とニッセイ同和損害保険株式会社を主要な連結子会社とした。これに伴い、あいおい生命保険やAioi Motor and General Insurance Company of Europe Limitedもグループに加わった。同年10月にあいおい損保とニッセイ同和損保は合併し、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社が発足。商号も三井住友海上グループホールディングスから現行のMS&ADインシュアランスグループホールディングスに変更した。これにより国内損害保険事業の規模が拡大し、業界トップクラスのシェアを獲得した。

プライマリー生命の連結子会社化で生保体制強化

2011年4月、三井住友海上プライマリー生命保険株式会社が主要な連結子会社となった。同社は旧三井住友海上メットライフ生命保険であり、外資系との提携を背景に個人向け生命保険を展開する。さらに同年10月には三井住友海上きらめき生命保険とあいおい生命保険が合併し、三井住友海上あいおい生命保険株式会社が発足。これによりグループの生命保険事業は二社体制となり、損保との連携を活かした商品開発・販売が可能となった。

グループ機能再編と英Amlin買収

2013年9月、三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保、三井住友海上あいおい生命の3社が機能別再編に関する合意書を締結。グループ全体の最適化を図った。2016年2月には英国のスペシャルティ保険会社Amlin plcを買収し、海外事業を拡大。Amlinはロンドン市場で強みを持ち、グループの国際競争力を高めた。しかし、後の業績不振や戦略見直しにより、2020年10月に全株式を売却している。

Amlin売却と東証プライム市場移行

2020年10月、Amlin plcの全株式を売却し、海外事業の再編を進めた。2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、市場第一部からプライム市場へ移行。名古屋証券取引所もプレミア市場に移行した。この間、豪州Challenger Limited株式の売却や米国W.R.Berkley Corporationへの出資など、海外資産の入れ替えを継続。グループの収益基盤の多角化と資本効率の向上を図った。

監査等委員会設置会社移行と損保2社の合併合意

2025年6月、定時株主総会の承認を経て監査等委員会設置会社に移行。社外取締役が取締役会の過半数を占め、監督機能を強化した。また、三井住友海上とあいおいニッセイ同和損保は2027年4月1日付での合併に最終合意。保険料調整行為などの不適切事案を踏まえた再発防止と、競争力強化を目的とする。合併により国内損保事業は単一の巨大保険会社となり、グループの経営資源を集中する方針である。

年表10件を開く

2000年代

  • 2007年8月創業三井住友海上火災保険株式会社の取締役会において、単独株式移転により持株会社を設立して、グループ経営体制を強化することを決定
  • 2008年1月M&A三井住友海上火災保険株式会社の臨時株主総会において、単独株式移転により当社を設立し、三井住友海上火災保険株式会社がその完全子会社になることについて決議
  • 2008年4月創業三井住友海上火災保険株式会社が単独株式移転により当社を設立 当社の普通株式を東京証券取引所市場第一部、大阪証券取引所市場第一部(2013年7月に東京証券取引所市場第一部に統合)及び名古屋証券取引所市場第一部に上場
  • 2008年7月三井住友海上火災保険株式会社が保有する三井住友海上きらめき生命保険株式会社(現三井住友海上あいおい生命保険株式会社)、三井ダイレクト損害保険株式会社及び三井住友海上メットライフ生命保険株式会社(現三井住友海上プライマリー生命保険株式会社)の株式のすべてを、三井住友海上火災保険株式会社が当社に配当する方法により取得

2010年代

  • 2010年4月M&A株式交換により、新たにあいおい損害保険株式会社(現あいおいニッセイ同和損害保険株式会社)及びニッセイ同和損害保険株式会社(2010年10月にあいおい損害保険株式会社との合併により消滅)が主要な連結子会社となる 当該株式交換に伴い、あいおい生命保険株式会社(2011年10月に三井住友海上きらめき生命保険株式会社との合併により消滅)及びAioi Motor and General Insurance Company of Europe Limited(現Aioi Nissay Dowa Insurance Company of Europe SE)が主要な連結子会社となる 当該株式交換に際し、商号を三井住友海上グループホールディングス株式会社からMS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社に変更
  • 2011年4月三井住友海上プライマリー生命保険株式会社が主要な連結子会社となる
  • 2013年9月三井住友海上火災保険株式会社、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社及び三井住友海上あいおい生命保険株式会社との間で、「機能別再編に関する合意書」を締結
  • 2016年2月Amlin plc(海外事業の組織再編に伴い、2020年10月に株式のすべてを売却)が主要な連結子会社となる

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所及び名古屋証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所市場第一部からプライム市場、名古屋証券取引所市場第一部からプレミア市場に移行
  • 2025年6月監査等委員会設置会社に移行

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 修正利益(除く政策株式売却損益)2027年3月期(2026年度)まで5,300億円
  • EPS成長率2027年3月期(2026年度)まで4%(年率)
  • 修正ROE(除く政策株式売却損益)2027年3月期(2026年度)まで10%
  • ESR(Economic Solvency Ratio)2027年3月期(2026年度)まで180%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    事業構造の最適化

    提供価値の変革として、お客さまへの最適な安心の提供、エフォートレス体験の提供、最先端ソリューションの開発に取り組む。資本アロケーション最適化により成長領域への資源投入と収益力向上を図る。

  2. 02

    事業基盤の強化

    戦略機能・ガバナンスの強化、人的資本経営、AI・DXの推進により、グループ全体の効率と競争力を高める。

  3. 03

    サステナビリティへの取り組み

    自然災害リスク低減、人口動態変化への対応、人権尊重を通じ、レジリエントで豊かな社会の創造と信頼向上を目指す。

  4. 04

    国内損害保険事業の変革

    三井住友海上とあいおいニッセイ同和損保の合併を実現し、業務改善計画の実行によるビジネスモデル変革を進める。自動車保険・火災保険の収益力強化を図る。

  5. 05

    海外事業の拡大と管理強化

    海外事業管理部門を持株会社に集約し意思決定迅速化、IECによるガバナンス強化。米国事業拡大、再保険事業成長、リスクリターン拡大に取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で46,856人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,238万円で、9期前と比べて+17.5%平均年齢は47.2歳、平均勤続年数は21.7年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数
2017年3月40,641
2018年3月41,295
2019年3月1,05347.522.641,467
2020年3月1,06647.522.741,582
2021年3月1,07447.822.941,501
2022年3月1,09848.623.7
2023年3月1,10148.523.6
2024年3月1,10148.323.246,585
2025年3月1,14447.922.946,513
2026年3月1,23847.221.746,856

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率12.8%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)67.0%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社19(国内 15 / 海外 4、うち連結子会社 19) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
あいおいニッセイ同和損保 — 東京 東京中央支店(東京都千代田区)800,173億円
三井住友海上 — 東京 東京東支店(東京都千代田区)507,457億円
三井住友海上 — 中部 愛知支店(名古屋市中区)350,929億円
あいおいニッセイ同和損保 — 東北 仙台支店(仙台市青葉区)234,388億円
三井住友海上 — 九州 福岡支店(福岡市中央区)200,420億円
あいおいニッセイ同和損保 — 中部 愛知支店(名古屋市中村区)174,851億円
あいおいニッセイ同和損保 — 九州 福岡支店(福岡市博多区)155,428億円
三井住友海上 — 東北 仙台支店(仙台市青葉区)151,233億円
あいおいニッセイ同和損保 — 埼玉 埼玉支店(さいたま市中央区)113,221億円
三井住友海上 — 神奈川静岡 神奈川支店(横浜市西区)108,919億円
ほか23件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    三井住友海上火災保険株式会社
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    あいおいニッセイ同和損害保険株式会社
    東京都渋谷区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    三井ダイレクト損害保険株式会社
    東京都文京区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    三井住友海上あいおい生命保険株式会社
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    三井住友海上プライマリー生命保険株式会社
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    MS&ADインターリスク総研株式会社
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    MSIG Holdings (U.S.A.), Inc.
    アメリカ合衆国 ニューヨーク · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    Mitsui Sumitomo Insurance Company of America
    アメリカ合衆国 ニューヨーク · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    MS Transverse Insurance Group, LLC
    アメリカ合衆国 デラウェア · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    Aioi Nissay Dowa Europe Limited
    イギリス ロンドン · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    MS Amlin Corporate Member Limited
    イギリス ロンドン · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    MS Amlin Underwriting Limited
    イギリス ロンドン · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社7社を開く
  • MS Amlin AGスイス チューリッヒ100%
  • MSIG Europe SEベルギー ブリュッセル100%
  • MS First Capital Insurance Limitedシンガポール シンガポール100%
  • MSIG Mingtai Insurance Co.,Ltd.台湾 台北100%
  • 三井住友DSアセットマネジメント株式会社東京都港区15%
  • BOCOM MSIG Life Insurance Company Limited (交銀人寿保険有限公司)中華人民共和国 上海38%
  • Cholamandalam MS General Insurance Company Limitedインド チェンナイ40%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は7.7兆円税引前利益7,035億円前期と比べると増収増益で、売上が+14.9%、利益が+53.4%。

売上高
+14.9%
7.7兆円
税引前利益
+53.4%
7,035億円
純利益
+70.1%
5,106億円
利益率
9.2%
前期比 +2.3%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高7.7兆円
純利益4,250億円5,106億円
1株あたり配当¥170¥170

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、経常収益は4.1兆円、営業利益は1,957億円。前年の2025年2Qと比べると、経常収益は+19.2%、営業利益は−25.2%。

対象期間経常収益兆円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2022年2Q1.257315.861
2022年3Q1.19798
2023年1Q1.31604
2023年2Q1.511,2998.6−940
2023年3Q1.201,216
2024年1Q1.981,116
2024年2Q1.659395.7−241
2024年3Q1.321,941
2025年2Q3.452,6187.64,590
2026年2Q4.111,9574.84,917

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、経常収益は4.3兆円から7.7兆円へ1.8倍に増えた。税引前利益率は3.5%から9.2%になった。経常収益は5期連続で増加。

決算期経常収益兆円税引前利益億円税引前利益率%純利益億円
2013年3月4.321,5033.5836
2014年3月4.361,9034.4935
2015年3月4.692,8716.11,362
2016年3月5.012,9165.81,815
2017年3月5.343,5266.62,104
2018年3月5.222,1154.11,541
2019年3月5.502,9085.31,927
2020年3月5.171,5773.11,430
2021年3月4.893,0656.31,444
この期から会計基準が日本基準からIFRSに変わりました。前後の数値は単純に比較できません
2022年3月5.133,9057.62,628
2023年3月5.252,9235.62,110
2024年3月6.574,1646.33,693
2025年3月6.664,5856.93,002
2026年3月7.657,0359.25,106

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。この会社の連結損益計算書には営業利益の段がないため、税引前利益を利益として並べています。

利益の構造

2026年3月期

経常収益7.7兆円のうち、税引前利益として残るのは7,035億円9.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は5,106億円、売上の6.7%にあたる。税引前利益率は業種中央値7.9%を上回る水準。

経常収益を100としたときの内訳
  • 費用事業を回すためにかかったお金90.8%6.9兆円
  • 税引前利益費用を引いたあとに残った本業の利益9.2%7,035億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

税引前利益率業種比+1.3pt
9.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.7pt
6.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+0.0pt
8.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが9,540億円、投資CFが−7,195億円で、差し引きのフリーCFは2,345億円期末の手元現金は2.5兆円

決算期営業CF兆円投資CF兆円財務CF億円現金残高兆円
2013年3月0.12−0.173360.72
2014年3月0.49−0.55−5730.63
2015年3月0.63−0.41−5890.81
2016年3月1.29−1.221,9911.06
2017年3月1.09−0.61−1,0021.42
2018年3月0.82−0.964231.32
2019年3月0.78−0.25−3331.80
2020年3月0.67−0.336532.20
2021年3月−0.320.047931.99
2022年3月0.24−0.075852.26
2023年3月0.190.48−3,1452.65
2024年3月0.55−0.28−2,3152.85
2025年3月0.71−0.56−6,8042.34
2026年3月0.95−0.72−1,3882.51

金融業では預金・貸出・有価証券運用の増減が営業CFと投資CFに含まれます。一般事業会社向けのフリーCFの解釈は当てはまらないため掲載していません。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は29.6兆円。このうち返さなくてよい自己資本が6.4兆円で、自己資本比率は21.7%(業種中央値21.7%より厚い)

決算期総資産兆円自己資本兆円負債兆円自己資本比率%
2013年3月15.912.0213.8912.6
2014年3月16.882.2914.5913.4
2015年3月18.793.0415.7516.0
2016年3月20.302.7317.5813.3
2017年3月21.232.7318.5012.8
2018年3月22.472.9719.5013.1
2019年3月23.132.7820.3511.9
2020年3月23.202.4920.7010.6
2021年3月24.143.1321.0212.8
2022年3月25.033.3021.7313.0
2023年3月24.353.1421.2112.7
2024年3月28.085.8822.2020.9
2025年3月26.825.3821.3920.1
2026年3月29.596.4223.1121.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
2.5兆円
すぐ使えるお金
利益剰余金
4.9兆円
過去の利益の積み上がり
負債合計
23.1兆円
いつか返す必要があるお金

業界内での比較

保険業 14社との比較

同じ保険業の企業と並べると、いちばん上に来るのは経常収益成長率14社中4位あたり、逆に低いのは配当利回り14社中12位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
8.7%/中央値 8.6%
P25 7.5%P75 10.2%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
/中央値 7.9%
P25 3.7%P75 9.8%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
21.7%/中央値 21.7%
P25 7.1%P75 37.9%
経常収益成長率上位前期からの売上の伸び
14.9%/中央値 9.0%
P25 -5.7%P75 14.6%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.3%/中央値 3.1%
P25 2.8%P75 4.2%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥5,135で、1年前と比べて+52.6%過去52週の値幅のなかでは96%の位置にある。

¥5,135-1.0%1ヶ月+8.3%1年+52.6%時価総額7.7兆円
過去52週の値幅
安値¥3,108高値¥5,224

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)9.7倍
PER (会社予想)17.4倍
PBR1.11倍
配当利回り3.31%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月21日終値4945円は前日比+3.6%と急伸し、25日移動平均線(4849円)を上回る。75日線(4545円)も大きく上回り、200日線(4071円)からも約21%上方に位置。52週高値5146円までは約4%の距離で、52週安値3108円からは約59%上昇した。直近1ヶ月で+1.48%と小幅だが、上昇トレンドは維持している。出来高は8月17日に642万株と増加後、8月21日は358万株とやや落ち着いた。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PERが9.35倍と業界平均の19.89倍を大きく下回り、PBRも1.07倍で平均の2.36倍の半分以下。ROEは8.65%と同業他社に比べ低いものの、配当利回りは3.44%と平均の3.12%を上回る。利益が2026年3月期に大幅増益見込みで、割安感が強い。一方、ROEの低さは資本効率の課題を示し、割安だが収益性には注意が必要。

指標この会社業種平均
PER (実績)9.7倍20.2倍
PER (予想)17.4倍
PBR1.11倍2.35倍
ROE8.7%9.2%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、自然災害の頻発化による損保各社の収益悪化懸念と、値上げによる収益改善期待の対立。強気派は、保険料改定やリスク細分化によるアンダーライティング収支の改善と、海外事業の成長による分散効果を評価。弱気派は、巨大地震や気候変動による巨額の保険金支払いリスクや、国内外の競争激化による保険料の伸び悩みを懸念。また、金利上昇による運用収益の改善期待と、株主還元の充実度も争点。

プラスに働く材料7
  • 収益改善の勢い

    2026年3月期の純利益予想は5106億円と前期比70%増、値上げ効果が寄与。

  • 海外成長への期待

    海外事業が収益の柱として成長、地理的分散がリスク軽減に寄与。

  • 株主還元の厚さ

    配当利回り3.51%と高水準、PBR1.1倍で増配余地も。

  • FY26純利益5,106億円へ大幅増益通年影響

    FY25純利益3,002億円からFY26 5,106億円へ約70%増加

  • 売上高7兆6,530億円と過去最高通年影響

    売上高は6兆6,608億円→7兆6,530億円と約15%増収

  • 外国人保有比率36.99%と高水準継続影響

    外国人保有比率36.99%、株価1年+46.3%と需要継続

  • 配当利回り3.51%と株主還元通年影響

    配当利回り3.51%、純利益5,106億円で増配余地

マイナスに働く材料7
  • 自然災害リスク

    巨大地震や台風での保険金支払いが財政を圧迫、収益が不安定に。

  • 競争激化の懸念

    ネット保険など新規参入で価格競争が激化、保険料上昇が限定的。

  • 金利変動の影響

    低金利環境が長引けば運用収益が伸び悩み、逆に急激な金利上昇で保有債券に評価損。

  • FY25純利益3,002億円に減益決算発表後影響

    FY24純利益3,693億円からFY25 3,002億円へ約19%減

  • 予想PER16.6倍と現在14.14倍から乖離決算発表後影響

    現在PER14.14倍、予想PER16.6倍と評価水準が高い

  • 台風など自然災害の保険金支払い増不定影響

    FY25純利益3,002億円の減益を踏まえると再発リスク

  • ROE8.65%と資本効率の伸び悩み通年影響

    ROE8.65%と低く、PBR1.1倍の改善には利益拡大が必要

次の決算で確かめる点
正味収入保険料
保険事業の規模と成長性を示す。前期比の伸びで値上げ効果や新規契約動向がわかる。
コンバインドレシオ
保険引受事業の収益性。100%を下回るとアンダーライティングが黒字。
海外保険収入比率
国内市場の成熟に対する成長の分散度を測る。海外シフトの進捗を確認。
ソルベンシーマージン比率
支払い余力や財務健全性の指標。規制基準を上回るかが信用力の目安。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり170で、前期から+10.3%いまの株価に対する利回りは3.31%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥170
1株あたり
配当利回り
3.31%
いまの株価に対して
配当性向
54.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月4069.1
2018年3月438.360.0
2019年3月477.777.1
2020年3月507.1259.9
2021年3月500.037.7
2022年3月6020.085.2
2023年3月6711.161.9
2024年3月9035.098.2
2025年3月14561.154.1
2026年3月16010.354.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥170

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ187,499人。区分でいちばん多いのは外国法人37.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が41.8%を占め、残る58.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
外国法人27.329.731.333.131.237.0
金融機関36.133.735.033.934.732.6
個人・その他15.417.110.812.218.416.8
事業法人16.015.416.515.911.89.1
証券会社5.24.16.44.93.94.4
自己株式5.97.80.11.15.82.5
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(うち、投資信託99,823千株、年金信託4,051千株、その他93,838千株)13.25
02日本生命保険相互会社7.30
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)(うち、投資信託49,647千株、年金信託4,706千株、その他20,729千株)5.03
04トヨタ自動車株式会社4.71
05THE CHASE MANHATTAN BANK, N.A. LONDONSECS LENDING OMNIBUS ACCOUNT (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)2.75
06JP MORGAN CHASE BANK 380055 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)2.24
07STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)2.10
08JP MORGAN CHASE BANK 380081 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.56
09THE BANK OF NEW YORK MELLON 140042 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.53
10住友生命保険相互会社1.27

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-07-07
    キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニー(Capital Research and Management Company)
    新規の大量保有報告
    5.07%
  • 2026-05-22
    日本生命保険相互会社
    新規の大量保有報告
    7.30%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+155%、1株純資産は14期で+38%。直近期のROEは8.7%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月1343,2154.815.499.7
2014年3月1513,6464.415.787.7
2015年3月2214,9115.215.2113.0
2016年3月2994,4706.410.568.6
2017年3月3514,5737.810.169.1
2018年3月2604,9655.512.960.0
2019年3月3294,7126.810.377.1
2020年3月831,4365.512.2259.9
2021年3月851,8425.212.737.7
2022年3月1581,9858.38.485.2
2023年3月1311,9296.610.561.9
2024年3月2323,7079.811.798.2
2025年3月1933,5615.316.754.1
2026年3月3434,4258.711.854.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

13名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は13名。2026/3期の役員報酬は総額541百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢
原典之取締役会長 会長執行役員71
金杉恭三取締役副会長 副会長執行役員(代表取締役)70
舩曵真一郎取締役社長 社長執行役員(代表取締役)66
工藤成生取締役 副社長執行役員(代表取締役)62
新納啓介取締役 執行役員61
ロッシェル・カップ取締役62
石渡明美取締役66
鈴木純取締役68
岡島敦子取締役71
瀬口二郎取締役63
川津英樹取締役(常勤監査等委員)57
國井泰成取締役(監査等委員)67
残りの役員1名を開く
氏名役職年齢
村山由香里取締役(監査等委員)54

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)814112710337146
社外取締役912512514
取締役(社内)1272727
監査役218189

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

ニュース

AI解説

今日の重要ニュースより

「今日の重要ニュース」でMS&ADインシュアランスグループホールディングスを取り上げた解説を、新しい順に並べている。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容825字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社及び当社の関係会社(子会社236社、関連会社36社(2026年3月31日現在))において営まれている主な事業の内容及び当該事業における主要な関係会社の位置付けは次のとおりであります。 なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 <事業の内容> (1) 国内損害保険事業 日本国内において、以下の子会社3社などが損害保険事業を営んでおります。 ① 三井住友海上火災保険株式会社 ② あいおいニッセイ同和損害保険株式会社 ③ 三井ダイレクト損害保険株式会社 (2) 国内生命保険事業 日本国内において、以下の子会社2社などが生命保険事業を営んでおります。 ① 三井住友海上あいおい生命保険株式会社 ② 三井住友海上プライマリー生命保険株式会社 (3) 海外事業 日本国内においては国内損害保険子会社の海外部門が、諸外国においては海外現地法人及び国内損害保険子会社の海外支店が、海外事業を営んでおります。 (4) 金融サービス事業/デジタル・リスク関連サービス事業 ① 金融サービス事業 国内損害保険子会社、三井住友DSアセットマネジメント株式会社などが、アセットマネジメント事業、金融保証事業、確定拠出年金事業、ART(Alternative Risk Transfer)事業、個人融資関連事業及びベンチャー・キャピタル事業などを営んでおります。 ② デジタル・リスク関連サービス事業 MS&ADインターリスク総研株式会社などが、リスクマネジメント事業などを営んでおります。 <事業の概要図> (注) それぞれの事業における主要な連結子会社等を記載しております。各記号の意味は次のとおりであります。 ★:連結子会社 ●:持分法適用の関連会社
経営方針・対処すべき課題3,612字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、グループの目指す姿として「経営理念(ミッション)」、「経営ビジョン」、「行動指針(バリュー)」を以下のとおり定めております。 <経営理念(ミッション)> グローバルな保険・金融サービス事業を通じて、安心と安全を提供し、活力ある社会の発展と地球の健やかな未来を支えます <経営ビジョン> 持続的成長と企業価値向上を追い続ける世界トップ水準の保険・金融グループを創造します <行動指針(バリュー)> お客さま第一 :わたしたちは、常にお客さまの安心と満足のために、行動します 誠実 :わたしたちは、あらゆる場面で、あらゆる人に、誠実、親切、公平・公正に接します チームワーク :わたしたちは、お互いの個性と意見を尊重し、知識とアイデアを共有して、ともに成長します 革新 :わたしたちは、ステークホルダーの声に耳を傾け、絶えず自分の仕事を見直します プロフェッショナリズム:わたしたちは、自らを磨き続け、常に高い品質のサービスを提供します (2) 目標とする経営指標 当社グループは「グループの2030年度目指す姿」と、それに基づく2026年度グループ経営計画において、グループ全体の業績を示す経営指標として「修正利益」(注1)、「EPS成長率」(注2)、「修正ROE」(注3)、「ESR(Economic Solvency Ratio)」(注4)を掲げており、目標値は次のとおりであります。 2030年度目指す姿   2026年度目標 修正利益 (除く政策株式売却損益)   8,000億円   5,300億円 EPS成長率   11%(年率)   4%(年率) 修正ROE (除く政策株式売却損益)   11%以上   10% ESR   180%以上   180%以上 (注)1 修正利益 =当期利益+政策株式売却損益・純投資株式売却損益(FVOCI指定した売却損益)-市況変動影響・新契約費繰延影響-その他特殊要因 2 EPS成長率=修正利益(除く政策株式売却損益)÷発行済株式総数(除く自己株式数)の成長率 3 修正ROE =修正利益÷修正純資産(純資産-債券の含み損益-保険負債の含み損益-のれん・企業結合に係る無形資産) 4 ESR =時価純資産÷統合リスク量(信頼水準99.5%) (3) 経営環境並びに事業上及び財務上の対処すべき課題 今後のわが国を含む世界経済は、引き続き緩やかに回復していくことが期待される一方で、中東情勢による不透明感が高まっており、加えて、金融資本市場の変動や米国の政策動向による影響が懸念されております。 保険業界においては、保険料調整行為等の不適切事案の発生を受けて改正された保険業法が2026年6月より施行されております。あらためて「顧客本位の業務運営の徹底」「健全な競争環境の実現」を最優先とした取組みを進めるとともに、引き続き経済の成長を支える商品・サービスの提供等を通じて、安心で安全な社会の実現に欠くことのできない社会インフラとしての役割を発揮していくことが求められております。 このような中、当社グループは、「グループの2030年度目指す姿」として、保険本来の価値提供を追求し、「お客さまから最も選ばれる保険・金融グループ」となることを目指してまいります。また、その取組みを礎として、お客さまの大切な未来を託していただくために「リスクに挑み、世界をリードする」存在となり、不確実性が増す時代において、変化を見通し社会のリスクを解決してまいります。 世界に広がる事業基盤を通じ、最適な安心・最高の体験・最先端のソリューションを提供し、活力ある社会の発展と地球の健やかな未来に貢献してまいります。 国内保険会社の取組姿勢   お客さまから最も選ばれる保険・金融グループ グループタグライン   Taking on Risk, Leading the World ~リスクに挑み、世界をリードする~ [グループの2030年度目指す姿] 当社グループは、持続的に利益を創出する収益構造の実現に向け、事業構造の最適化と事業基盤の強化に取り組み、当社グループの企業価値の向上を図ってまいります。 事業構造最適化 提供価値の変革   資本アロケーション最適化 お客さまに最適な 安心のお届け 「お客さまを守る」   最高のエフォートレス 体験の提供 「期待を超える」   最先端の ソリューションの開発 「ミライを創る」   更なる成長を目指す領域の拡大、 収益力向上 「グループの成長と規律を両立する」 ○お客さまへの適切な価値提供 ○リスクソリューション提案力、アンダーライティング力の強化 ○キャパシティ提供力の強化   ○お客さまへのエフォートレスな価値提供 ○お客さまに適したディストリビューション   ○ソリューションの開発・提供 ○社会課題・地域課題への対応   ○国内保険事業におけるオーガニック成長実現 ○海外を中心とした新たな成長領域への経営資源の投入 ○規律ある事業投資の実施 ○資産運用領域の収益力向上 事業基盤強化 戦略機能強化   ガバナンス強化   人的資本経営   AI・DX ○グループの舵取り機能の実効性向上 ○海外事業や生保事業等の戦略機能の強化   ○持株会社の第2線・第3線機能の強化 ○持株会社の事業管理機能の強化 ○グループ会社のモニタリング強化   ○「スキル発揮」「キャリア形成」による社員の成長 ○経営戦略と連動した「人財ポートフォリオの構築」 ○「Well-being」の向上   ○IT構造最適化のさらなる推進 ○AIによる価値創出と競争力強化 ○サイバーセキュリティ態勢強化 サステナビリティ 自然災害リスクを低減し、未来に続くレジリエントな社会の創造   人口動態等の社会構造の変化を見据えた豊かで幸せな社会の創造   人権を守り、責任ある事業活動による社会からの信頼の向上 [事業領域別の取組み] 「グループの2030年度目指す姿」の実現に向けた、主な事業領域別の2026年度の取組方針は以下のとおりです。 国内損害保険事業においては、三井住友海上火災保険株式会社とあいおいニッセイ同和損害保険株式会社それぞれの強みを維持・結集し、さらなる拡大を図るため、計画どおり合併を実現させるとともに、業務改善計画の着実な実行により「ビジネスモデル変革」を進めてまいります。また、自然災害の甚大化・頻発化、インフレの継続等、保険引受環境の変化要因を踏まえつつ、自動車保険及び火災保険の収益力強化を図ってまいります。 国内生命保険事業においては、長期的な少子高齢化の進展、金利のある世界等の環境変化に対応した保障性・資産形成型の商品・サービスの開発や、販売チャネルの強化を図ってまいります。また、AI・DXの活用により、お客さまへの提供価値の向上を推進いたします。 海外事業においては、2030年度に海外事業全体で修正利益4,200億円の達成という目標の実現に向け、海外事業管理部門を当社に集約し、意思決定の迅速化とグループ内の人財を有効活用した事業管理力の向上を図るとともに、当社に設置したIEC(International Executive Committee)を軸としてガバナンス態勢の強化を図るなど、事業管理の高度化・効率化を実現してまいります。また、W.R.Berkley Corporationの成長による利益拡大と協業によるシナジーの追求、非日系市場への取組みや大手MGA(Managing General Agent)への深耕等による米国事業の拡大に加え、収益性の高い主要顧客との取引拡大を通じて再保険事業でのさらなる成長やリスクリターンの拡大に取り組んでまいります。 資産運用においては、収益期待資産の積増し、提携先(Barings LLC、LGT(注5)等)を踏まえたグループ運用態勢の強化等により、グローバルトップティア水準の利益成長と持続的な時価純資産価値(注6)を拡大します。また、「リスクテイクの拡大」とリスクテイクを支える「基盤の強化」に取り組み、収益力の向上を図ってまいります。 (注)5 LGT(Liechtenstein Global Trust):多様な投資商品を提供するスイスの運用会社。 6 時価純資産価値:経済価値ベースで評価した時価資産から時価負債を控除した差額であり、実質的な自己資本のこと。
事業等のリスク8,059字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 (1) 当社グループのリスク管理 ① リスク管理基本方針 当社グループは、持続的成長と企業価値向上を追い続ける世界トップ水準の保険・金融グループを創造することを経営ビジョンに掲げており、その実現を阻害するあらゆる不確実性を「リスク」と捉え、リスク管理態勢を整備し、経営の最重要課題としてリスク管理に取り組んでおります。 当社グループでは、「MS&ADインシュアランス グループ リスク管理基本方針」を定め、グループ内で共有された基本的な考え方のもとでリスク管理を実行しております。 「MS&ADインシュアランス グループ リスク管理基本方針」には、リスク管理の基本プロセスと体制、保険グループとして認識すべきリスクの定義や管理の考え方等が定められております。 グループ国内保険会社では、この基本方針に沿って各社の実態に合わせた「リスク管理方針」を制定し、主体的にリスク管理を行っております。 ② リスク管理体制 当社では、取締役会の課題別委員会の1つであるERM委員会にてリスク管理に係るモニタリング等を行い、重要事項についてはERM委員会の協議を踏まえて、グループ経営会議及び取締役会に報告を行う体制としております。また、グループリスク対策会議を2024年度に設置し、当社グループに内在するリスク及び外部環境の変化に伴うリスクに関する論議を通じ、当社グループ全体のリスクの検知力と管理体制の強化を図っております。 グループ国内保険会社は、国内外の子会社も含め各社それぞれのリスク管理を実行します。リスク管理部は、グループ全体のリスク及び各社のリスク管理の状況をモニタリングし、グループ全体の統合リスク管理を行い、ERM委員会へその結果を報告しております。 ③ ERMをベースにしたグループ経営 ERM(Enterprise Risk Management)は、保険会社の経営において重要なリスク・収益(リターン)・資本という3つの経営指標をバランスよく管理していく機能を担っております。 当社グループでは、リスク・リターン・資本のバランスを取った経営資源配分により、企業価値向上に取り組んでおります。 a.ERMの機能と役割 ERMでは、資本の健全性(ESR(※1))を維持しつつ、リスク対比の収益性(ROR(※2)やVA(※3))が高い事業領域におけるリスクテイクを高めることで、目標とする資本効率性(修正ROE(※4))の達成を図ります。これら3者の関係は下図のとおりであります。 (※)1 ESR(Economic Solvency Ratio/経済価値ベースのソルベンシー・レシオ):後述b.(a)参照 2 ROR(Return on Risk):後述b.(b)参照 3 VA(Value Added):後述b.(c)参照 4 修正ROE(Return on Equity):後述b.(d)参照 b.ERMで注視する指標 (※)5 統合リスク量:200年に一度の確率で当社グループ全体が被る損失の予想額(時価) 6 時価純資産 :経営のバッファとしての純資産管理を徹底するために使用している指標(修正純資産+保険負債の含み損益+その他負債性資本等) (a)ESR(Economic Solvency Ratio)とは リスク量に対する資本の充実度を示す指標(=「時価純資産」÷「統合リスク量」)であります。リスク量は、事業や資産に係る損失や価値変動のリスクを統計的に数値化したものであり、統合リスク量は当社グループ全体のリスクの総額となります。 (b)ROR (Return on Risk)とは リスク量に対して利益(リターン)がどの程度確保されているか(リスク量対比の収益性)を示す指標であります。 リスクを引き受けるためには、それに見合う資本の確保が必要になります。したがって、RORが高い(すなわち、引き受けたリスクに対して得られる利益が大きい)事業は、必要な資本に対して、得られる利益がより大きい事業と言えます。 (c)VA(Value Added)とは リスクを引き受けることによって、どれだけの付加価値が得られるかを示す指標であります。資本コストは、資本資産価格モデル(CAPM)により推計しております。 (d)修正ROE(Return on Equity)とは 資本に対する利益の割合で、資本の効率性を示す指標であります。 ④ ERMとリスク管理 当社グループでは、リスク選好方針に沿って経営計画を策定し、ERMサイクルをベースに、健全性の確保と、収益力と資本効率の向上を図っております。ERMサイクルに沿って、リスクに見合った資本の配賦を行い、引き受けたリスクに対するリターン(ROR)のモニタリングを通じて、リスクコントロールやアンダーライティングの強化等を行っております。 a.ERMサイクル ERMは、企画・執行・モニタリングのサイクルを通じて実践しております。 b.ROR向上に向けた取組み 引き受けたリスクに対しどれだけの利益が得られるかを示すRORの推移は、当社グループのリスクポートフォリオの収益力の状況を表しております。当社グループでは、ERMサイクルをベースにRORの向上に取り組んでおります。 c.ストレステストの実施 当社グループは自然災害の発生、資産価値の下落など、様々な事象の発現による影響を分析して、資本の十分性、期間損益への影響、ポートフォリオの脆弱性の確認を行うためにストレステストを実施しております。 また、事象発現時の状況を分析し、資本を毀損する因子の洗い出しを行い、リスク耐性の向上に有効な対策の検討にも活用しております。 (2) 当社グループの主要なリスク 当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは以下のとおりであります。 なお、本項に記載した将来に関する事項は本有価証券報告書提出日現在において判断したものであります。 ① グループ重要リスク グループ各社が洗い出した主要なリスク事象リストに基づき、下表のように発生可能性と影響度を目安として、総合的な判断により、経営が管理すべき重要なリスク事象を「グループ重要リスク」として選定し、グループ重要リスク管理取組計画を策定したうえで、リスク対策の実行や各リスクの状況を定期的にモニタリングしております。 (※)7 発生可能性:当面(5年以内)の発生可能性。統計的な発生頻度(確率)に加え、統計的手法で捉えきれない切迫度、予兆等を勘案し、総合的に判断。 8 影響度 :「経済的損失」「ブランド力・信用力への影響」等を勘案し、総合的に判断。 2026年度も引き続き、コンダクトリスクや地政学リスク(インフレ懸念を含む。)、気候変動、サイバーリスク、保険市場・人財市場の変化、人工知能(以下、「AI」という。)の急速な進展に係るリスクを適切にコントロールし、当社グループの持続的な成長を図ることが必要であることから、グループ重要リスクは2025年度と同様のものとしております。 一方で、各重要リスクの状況は変化しているため、各重要リスクの「主な想定シナリオ」に以下a~eの環境変化を明示・反映し、管理・取組みを強化しております。また、表現の統一や例示の記載を今日的に見直すとともに、IFRS会計基準・新資本規制の導入を踏まえた修正を行っております。 a.AIの急速な進展 AIの急速な進展による影響を規制・経済・社会・環境の観点から確認し、当社グループへの影響が大きいと考えられるシナリオを追加し、同リスクの管理・取組みの強化に繋げてまいります。 b.再保険市場の変化 再保険市場の急激な変動(ソフト化、ハード化)は、当社グループの収益に大きな影響を与える可能性があること、資産集約型再保険市場の拡大によってシステミックリスクの懸念が高まっていると考えられることから、想定シナリオを追加して管理を強化してまいります。 c.業務改善計画に関わる取組みの推進によるビジネスモデルの変化、顧客企業等におけるリスクマネジメントの必要性の高まり及び姿勢の変化 損害保険会社各社の政策株式売却方針も踏まえ、顧客企業等の当社グループに期待する提供価値が変化する可能性(保険商品の提案から保険を含む統合的なリスクソリューションの提案への変化等)があることから、この変化に対応できない場合のリスクや、ビジネスモデルの変化による戦略実行に求められる人財の質等の変化を想定したシナリオを明確化しております。 d.三井住友海上火災保険株式会社とあいおいニッセイ同和損害保険株式会社の合併 三井住友海上火災保険株式会社とあいおいニッセイ同和損害保険株式会社の合併において、ステークホルダーに示した目指す姿を実現できないことによる社会的信用の低下を、主な想定シナリオに明示しております。 e.信用リスク発現構造の認識 インフレーションの進行や為替変動によるコスト増が投融資先企業等の業績悪化要因となることや、肥大化したノンバンクセクター等の破綻が広範に金融市場に影響する可能性を、主な想定シナリオに明示して管理を強化してまいります。 2026年度グループ重要リスクは下表のとおりであります。 これらのリスクが発現することにより、多額の保険金・給付金の支払い、保有資産の価値の低下、競争環境や評判の変化等が生じ、当社グループの業績や財務状況に影響が生じるリスクがあります。当社グループでは、これらのリスクに対して、グループ重要リスク管理取組計画を策定(取締役会で決議)したうえで、リスク対策の実行を通じて、リスクの軽減やコントロールを実施しております。 No.   グループ重要リスク (点線枠内は「主な想定シナリオ」/「留意事項」は主な想定シナリオの策定において留意する事項) 1     大規模自然災害の発生 (留意事項:気候変動) ・気候変動の影響も受けた国内及び海外の大規模な風水災・森林火災・雪雹災・干ばつや地震・噴火等の発生による保険金支払の増加 ・大規模自然災害の発生等に伴う出再保険料の高騰や再保険会社の引受キャパシティの減少等により、方針どおりのリスクコントロールが困難になる事態の発生 ・大規模自然災害の発生により当社グループが適切にビジネス・サービスを実行できない状態の発生 2   金融マーケットの大幅な変動 (留意事項:インフレーション) ・世界的な景気・経済活動の停滞懸念による株式等の保有資産価値の下落 ・物価動向等を踏まえた各国の金融政策の変更や財政規律の欠如等に伴う金利・為替の変動による資本余力の低下 3   信用リスクの大幅な増加 (留意事項:インフレーション、気候変動) ・実体経済の悪化、金融機関による与信の厳格化、金利や為替の変動に伴うコスト増、および脱炭素社会への移行に向けた規制の強化・対応の遅延等による投融資先企業等の業績悪化・デフォルトやシステミックリスクへの発展 ・世界経済の減速懸念等に伴う投資家のリスク回避姿勢の強まり等による保有債券等の価値の下落 4   グループの企業価値の著しい毀損や社会的信用の失墜につながる行為の発生 (留意事項:コンダクト・リスク、デジタライゼーション、気候変動、人権) ※企業価値の著しい毀損や社会的信用の失墜につながる行為とは、法令等に違反する行為、お客さま等のステークホルダーの視点が欠如した行為、社会規範等から逸脱した行為、当社グループの行動指針等に反する行為等(いずれも不作為によるものや業界等の慣行に基づくものを含む)をいう。 ・当社グループの経営理念等(ミッション・ビジョン・バリュー、お客さま本位の業務運営等)が当社グループの業務運営における役職員等の行動にまで浸透せず、お客さま本位や健全な競争環境等の実現ができないことによる当社グループの社会的信用の失墜 ・業界慣行や当社グループ内の行動目標(経営目標や営業・損害サービスに関する目標等)、社員等の評価制度(人事制度・代理店評価制度等)等に基づく行動がお客さま等の視点を欠くことによる当社グループの社会的信用の失墜 ・商品・サービス(事務・システムを含む)の設計がお客さま等の視点(ニーズ・適合性・利便性・わかりやすさ等)を欠くことによるお客さまの不利益の発生 ・グループ戦略遂行上の組織改編(事業会社の合併を含む)・業務変革・システム開発に伴う業務混乱や目標未達成による社会的信用の低下 ・国内関係法令等及び事業を営む海外現地の法令等への違反(不正競争や不当な取引制限、優越的地位の濫用を含む)、長時間労働・ハラスメント等の重大な労務問題等の発生 ・当社グループ(受入出向者を含む)又は外部委託先(代理店や社外出向者を含む)等における情報漏えい等の発生 ・AIの活用推進・規制変更・社会的受容性の変化等に伴う権利侵害・不適切な情報の開示・利用、関係当局および当社グループが策定するガイドライン等への抵触やAIを悪用した保険金不正請求・金融犯罪等に対する不十分な対応による社会的信用の低下等の発生 ・当社グループにおける気候変動対応等のサステナビリティに関わる開示や課題への対応不備、事業活動の過程(取引先等を含む)で生じる人権等の権利侵害、それらに関連する訴訟等による社会的信用の低下や財務的な負担 ・財務報告に係る内部統制の重大な不備や経済価値ベースの資本規制等への対応不備による開示情報の重大な誤りの発生 5   サイバー攻撃による大規模・重大な業務の停滞・情報漏えい (留意事項:デジタライゼーション) ・デジタライゼーションの進展等に伴う世界的なサイバー攻撃被害の拡大、サイバー攻撃の巧妙化・多様化(技術進展が著しいAI等を利用したものを含む)、クラウドの活用やサプライチェーンの拡大に伴うサイバー攻撃による影響範囲の拡大等による当社グループ及び外部委託先等における業務の停滞・情報漏えいの発生 No.   グループ重要リスク (点線枠内は「主な想定シナリオ」/「留意事項」は主な想定シナリオの策定において留意する事項) 6   システム障害の多発や重大なシステム障害の発生、大規模システム開発の進捗遅延・未達・予算超過・期待効果未実現 (留意事項:デジタライゼーション) ・デジタライゼーションの進展に伴うお客さま・代理店向けシステムにおける障害の複数同時発生、大規模自然災害の発生等に伴うシステム関連施設の罹災、資金決済インフラの停止、宇宙天気現象の影響も懸念される通信衛星・通信回線の不具合・事故等に伴う通信障害によるビジネス・サービスの停滞 ・休日や営業時間外に稼働するお客さま・代理店向けシステムの大規模な障害発生によるお客さま等への対応の遅れ ・大規模システム開発の進捗遅延・未達・予算超過・期待効果未実現による経営計画の未達成 7   感染症の大流行 (留意事項:気候変動) ・地球温暖化の影響も受けた新種の感染症の大流行・影響長期化等に伴い当社グループが適切にビジネス・サービスを実行できない状態の発生 ・世界的な感染拡大による保険金・給付金支払の増加や感染症の影響長期化に伴う経済活動の長期停滞等による収益の低下 8   保険市場の変化 (留意事項:デジタライゼーション、気候変動、少子高齢化、インフレーション) ・業界慣行の見直しや環境変化(お客さまの意識や社会的要請の変化を含む)に応じたビジネスモデル(販売チャネル、保険事業以外のリスク関連事業を含む)・ビジネススタイルの変革が進まないことや、お客さまや社会から求められる提供価値の変化に対応できないことによる競争劣位 ・AI等のテクノロジーの活用の遅れによる競争劣位 ・運転支援・自動運転技術の進展による自動車事故の減少等による収益構造への影響 ・補償・保障前後のサービス拡大に伴うアプリ・システム・IoT機器等の不具合、業務委託先・事業提携先の不正・事務ミスによる風評被害、機器等の供給制約等による販売戦略への影響 ・低炭素・脱炭素技術等の気候変動への対応に係る新たな保険引受、循環型社会の進展や化学物質等の健康被害・環境被害等による保険金支払の増加 ・少子高齢化の進展・人口減少等に伴う市場規模・構造の変化による事業ポートフォリオへの影響 ・外部環境変化(社会的要請の変化、企業等の建物・設備や公共インフラの老朽化、気候変動リスクやサイバーリスクといった国・地域をまたがるリスクの出現を含む)に伴うリスクの高まり・集積やインフレ(ソーシャル・インフレーションを含む)等による保険金・事業費の増加 ・再保険市場の急激な変動による収益の不安定化、特定の再保険会社や管轄法域の集中によるシステミックリスクの増大 9   人財を取り巻く環境の変化 (留意事項:少子高齢化、デジタライゼーション) ・人財市場・労働需給等の外的な変化、ビジネスモデルの変革や海外事業等の戦略実行に必要なスキル・専門性の変化、経験豊富な人財の退職や計画的な育成の不足等による、経営戦略と人財ポートフォリオのギャップ拡大 ・自律的なキャリア形成機会・柔軟で多様な働き方・人権や多様性の尊重等に対する社員の意識の変化を的確に捉えた環境整備(労働条件を含む)やハラスメントに対する組織的対応の不足による社員のエンゲージメントの低下や人財の流出、採用力の低下 10   国内外での対立激化や政治・経済・社会的な分断・分極化、および安全保障の危機 ・国家間・他国内等での対立激化や政治・経済・社会的な分断・分極化等に伴う金融市場の変動による保有資産価値の下落 ・各国の経済安全保障関連規制の強化等によるサプライチェーンの分断等に伴う実体経済の悪化等による投融資先企業等の業績悪化・デフォルト ・当社グループ又は外部委託先等における経済安全保障上の問題等による当社グループの社会的信用の低下 ・大国間の対立激化等に伴う世界的なサイバー攻撃被害の拡大等による当社グループ及び外部委託先等における業務の停滞・情報漏えいや、サイバーセキュリティ関連法規制の強化による財務的な負担等の発生 ・大国間の対立激化や保護主義の台頭等に伴う規制変更や軍事的行動等による特定の国や地域での事業の制限・中断・撤退(人的被害を含む)、戦争危険等を担保する特約等の保険金支払の発生、課税強化による財務的な負担 ② グループエマージングリスク 中長期的な視点から当社グループ経営に影響を与える可能性のある事象や、現時点では当社グループ経営への影響の大きさ、発生時期の把握が難しいものの、経営が認識すべき事象を次のとおり「グループエマージングリスク」として特定し、定期的にモニタリングしております。 No.   グループエマージングリスク 1   経済・消費者行動・ビジネスモデルの大きな変化・変革を及ぼす新たな仕組みや革新的な技術の出現・台頭 2   自然資本の毀損(資源の枯渇、生態系の劣化・危機、環境に甚大な損害を与える人為的な汚染や事故) 3   当社グループに大きな影響を及ぼす可能性がある国内外の法令・制度・規制等の新設・改廃 4   社会資本(橋梁・トンネル・河川施設・港湾施設・上下水道等)の維持管理・更新の大幅な停滞・遅延、エネルギー等の大幅かつ恒常的な供給不足 ③ グループ重要リスクとグループエマージングリスクの管理 グループ重要リスクとグループエマージングリスクの管理の概要は下図のとおりであります。
経営成績の分析 (MD&A)19,627字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当社グループは、当連結会計年度よりIFRS会計基準を適用しており、前連結会計年度の財務数値についてもIFRS会計基準に組替えて比較分析を行っております。財務数値に係るIFRS会計基準と日本基準との差異については、「第5 経理の状況 連結財務諸表等 連結財務諸表注記」の「45 IFRS会計基準への移行に関する開示」に記載しております。当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。なお、経営成績等のうち、国内損害保険事業の保険収益、保険サービス費用、再保険損益及び保険サービス損益には地震保険(家計地震)及び自動車損害賠償責任保険は含んでおりません。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当期の世界経済は、物価動向の変化等を背景に米国や欧州を中心として個人消費が増加するなど、多くの地域において緩やかに持ち直す一方、中東情勢を始めとする地政学リスクの高まりや米国の政策動向の影響等により、先行きに不透明感が残る状況となりました。また、わが国経済は、雇用・所得環境の改善等を背景に、物価上昇を伴いながらも個人消費や設備投資に持ち直しの動きがみられる中、金利の上昇が段階的に進められ、一部に弱さが残るものの、引き続き緩やかな回復基調をたどりました。 保険業界においては、少子高齢化に伴う国内市場の縮小が見込まれる一方、気候変動、AIの急速な普及、サイバーリスクの増大など新たなリスクの顕在化により、大きく変化する事業環境に対応するため、従来の保険ビジネスの枠組みに捉われない変革が求められております。 当期の主要施策とねらい <企業価値向上に向けた「お客さま本位の業務運営」「コンプライアンスの徹底」「ガバナンスの強化」> 当社グループは、三井住友海上火災保険株式会社(以下、「三井住友海上」といいます。)とあいおいニッセイ同和損害保険株式会社(以下、「あいおいニッセイ同和損保」といいます。)における企業保険分野での保険料調整行為や保険会社間の情報漏えい行為等の反省を踏まえ、引き続き、再発防止に向けた取組みを進めるとともに、事業のあり方の見直しや保険業法等の改正による競争ルールの変化を踏まえたビジネスモデルの変革を進めました。 また、当社は、2025年6月の定時株主総会での承認を経て、監査等委員会設置会社に移行することにより、取締役会の監督機能を強化するとともに、経営の意思決定及び業務執行の迅速化を図りました。加えて、取締役の過半数を社外取締役とし、取締役会における経営判断の客観性を高めております。 引き続き、当社は持株会社として、グループ全体の取組みをけん引してまいります。 <新たな競争環境での優位性の構築に向けた「国内損害保険事業体制の再編」> 三井住友海上とあいおいニッセイ同和損保は、2027年4月1日を効力発生日として合併することにつき最終合意し、合併契約を締結しました。当社グループは、保険本来の提供価値とリスクソリューション力によって「お客さまから最も選ばれる保険・金融グループ」となることを目指すため、本合併により、新たな損害保険会社を創造し、グループ成長源泉の盤石化とガバナンス強化等による信頼性向上を図ってまいります。お客さまの大切な未来を託していただくために、不確実性が増す時代において、変化を見通し社会のリスクを解決する「リスクに挑み、世界をリードする」存在となり、持続的な成長と企業価値向上を実現してまいります。 また、三井住友海上は、健全な競争環境の実現を通じて保険業界のさらなる発展を主導していくことを目的に、SMBCグループの保険代理店である銀泉株式会社及び株式会社三井住友フィナンシャルグループとの間で、2026年4月1日付で保険代理店事業会社を共同出資により設立することを合意しました。 <持続的な利益創出に向けた「海外事業管理態勢の高度化」> 米国のスペシャルティ保険のリーディングカンパニーであるW.R.Berkley Corporationに対する出資により、収益の多角化やアンダーライティング(注1)技術を活かした協業取組みの実現を図りました。また、意思決定を迅速に行うべく海外事業管理部門を当社へ集約し、多国籍人財により海外事業の戦略や重要課題の解決に向けた議論を行うIEC(International Executive Committee)を設置することを決定しました。これらの取組みにより、さらなる成長に向けたグループの資源配分機能の高度化を図ってまいります。 (注1)アンダーライティング 保険契約の引受け可否を判断することや引受条件を決めること。 <さらなる成長に向けた「新たな事業ポートフォリオ」> 一層の資本効率向上を図る観点等から、豪州金融グループ Challenger Limitedの株式を売却しました。また、アセットマネジメント会社であるBarings LLC(米国大手生命保険会社Massachusetts Mutual Life Insurance Companyの100%子会社)への出資により、事業ポートフォリオの分散、資本効率の向上、保険商品開発力の向上につながる取組みを推進し、当社グループの企業価値のさらなる向上を図りました。 このような中、当連結会計年度の経営成績は次のとおりとなりました。 保険サービス損益は、保険収益が6兆4,360億円、保険サービス費用が5兆4,227億円、再保険損益が△4,878億円となった結果、5,254億円となりました。また金融損益は、投資損益が9,319億円、保険金融損益が△6,708億円となったことから、2,610億円となりました。これらの損益にその他の収益・費用や持分法による投資損益等を加減算した税引前利益は7,035億円となり、法人所得税費用1,873億円を加減算した親会社の所有者に帰属する当期利益は、前連結会計年度に比べ2,104億円増加し、5,106億円となりました。 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。 イ  国内損害保険事業(三井住友海上) 保険サービス損益は、保険収益が1兆9,347億円、保険サービス費用が1兆6,323億円、再保険損益が△1,774億円となった結果、1,249億円となりました。また金融損益は、投資損益が1,795億円、保険金融損益が△331億円となったことから、1,463億円となりました。これらの損益にその他の収益・費用等を加減算した税引前利益は2,339億円となり、法人所得税費用509億円を加減算した親会社の所有者に帰属する当期利益は、前連結会計年度に比べ743億円増加し、1,829億円となりました。 ロ  国内損害保険事業(あいおいニッセイ同和損保) 保険サービス損益は、保険収益が1兆4,451億円、保険サービス費用が1兆2,642億円、再保険損益が△908億円となった結果、901億円となりました。また金融損益は、投資損益が1,189億円、保険金融損益が△290億円となったことから、898億円となりました。これらの損益にその他の収益・費用等を加減算した税引前利益は1,541億円となり、法人所得税費用351億円を加減算した親会社の所有者に帰属する当期利益は、前連結会計年度に比べ513億円増加し、1,189億円となりました。 ハ  国内損害保険事業(三井ダイレクト損保) 保険サービス損益は、保険収益が402億円、保険サービス費用が432億円となった結果、△31億円となりました。また金融損益は3億円となりました。これらの損益にその他の収益・費用等を加減算した税引前利益は△29億円となり、法人所得税費用△7億円を加減算した親会社の所有者に帰属する当期利益は、前連結会計年度に比べ7億円減少し、△22億円となりました。 ニ  国内生命保険事業(三井住友海上あいおい生命) 保険サービス損益は、保険収益が2,562億円、保険サービス費用が1,703億円、再保険損益が△3億円となった結果、855億円となりました。また金融損益は、投資損益が△881億円、保険金融損益が△787億円となったことから、△1,669億円となりました。これらの損益にその他の収益・費用等を加減算した税引前利益は△838億円となり、法人所得税費用△235億円を加減算した親会社の所有者に帰属する当期利益は、前連結会計年度に比べ825億円減少し、△602億円となりました。 ホ  国内生命保険事業(三井住友海上プライマリー生命) 保険サービス損益は、保険収益が1,067億円、保険サービス費用が903億円、再保険損益が124億円となった結果、288億円となりました。また金融損益は、投資損益が6,536億円、保険金融損益が△5,014億円となったことから、1,521億円となりました。これらの損益にその他の収益・費用等を加減算した税引前利益は1,792億円となり、法人所得税費用519億円を加減算した親会社の所有者に帰属する当期利益は、前連結会計年度に比べ763億円増加し、1,273億円となりました。 ヘ  海外事業(海外子会社・関連会社) 保険サービス損益は、保険収益が2兆5,076億円、保険サービス費用が2兆107億円、再保険損益が△2,992億円となった結果、1,976億円となりました。また金融損益は、投資損益が1,191億円、保険金融損益が△463億円となったことから、728億円となりました。これらの損益にその他の収益・費用や持分法による投資損益等を加減算した税引前利益は2,976億円となり、法人所得税費用577億円を加減算した親会社の所有者に帰属する当期利益は、前連結会計年度に比べ570億円増加し、2,344億円となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度のキャッシュ・フローにつきましては、営業活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ2,465億円増加し、9,540億円となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ1,635億円減少し、△7,195億円となりました。また、財務活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ5,416億円増加し、△1,387億円となりました。これらの結果、当連結会計年度末の現金及び現金同等物は、前連結会計年度末より1,723億円増加し、2兆5,137億円となりました。 ③ 生産、受注及び販売の実績 保険持株会社としての業務の特殊性のため、該当する情報がないので記載しておりません。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、本項に記載した予想、予測、見込み、見通し、方針、予定等の将来に関する事項は有価証券報告書提出日現在において判断したものであり、将来に関する事項には不確実性が内在しており、将来生じる実際の結果とは大きく異なる可能性があります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の経営成績は次のとおりであります。 [連結主要指標] (単位:百万円) 前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   比較増減   増減率 保険収益   5,949,509   6,436,026   486,517   8.2% 保険サービス損益   328,415   525,444   197,028   60.0% 金融損益   234,209   261,099   26,890   11.5% その他の損益   △104,124   △83,022   21,101   - 税引前利益   458,500   703,521   245,020   53.4% 親会社の所有者に帰属する 当期利益   300,191   510,612   210,420   70.1% 保険収益は、国内損害保険事業において自動車保険や火災保険で増収したことや、海外事業において米州、欧州で増収したことなどにより、前連結会計年度に比べ4,865億円増加し、6兆4,360億円となりました。 保険サービス損益は、国内損害保険事業や海外事業において保険料が増収したことや自然災害ロスが減少したことなどにより、前連結会計年度に比べ1,970億円増加し、5,254億円となりました。 金融損益は、国内損害保険事業における金融市場の変動の影響などにより、前連結会計年度に比べ268億円増加し、2,610億円となりました。 これらの結果、税引前利益に法人所得税費用を加減算した親会社の所有者に帰属する当期利益は、前連結会計年度に比べ2,104億円増加し、5,106億円となりました。 セグメントごとの経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。 イ 国内損害保険事業(三井住友海上) ロ 国内損害保険事業(あいおいニッセイ同和損保) ハ 国内損害保険事業(三井ダイレクト損保) 当社グループは、損害保険会社を取り巻く外部環境の変化に対応し、お客さま本位の業務運営を実践するため、社員・代理店ともに法令等遵守態勢、顧客保護等管理態勢、情報管理態勢等を強化するとともに、品質向上取組みを推進しました。さらに、三井住友海上とあいおいニッセイ同和損保において、相互の効果的な取組みや施策を融合させた新たな業務改善計画を策定し、お客さま本位の業務運営の基盤となる健全な競争環境や企業文化、強固なガバナンスの構築等に向けた取組みの強化を図りました。 また、当社グループは、保険本来の提供価値とリスクソリューション力の向上により気候変動などの社会課題の解決に貢献し、社会と共に成長すべく、三井住友海上とあいおいニッセイ同和損保、ネット型自動車保険に特化した三井ダイレクト損害保険株式会社(以下「三井ダイレクト損保」といいます。)の3つの損害保険会社を通じて、引き続き、お客さまのニーズに沿った商品・サービスを開発・提供しました。 加えて、インフレの影響等を踏まえた保険料率改定、アンダーライティングの高度化を含めたリスクコンサルティングとそれを実現する人財育成に取り組みました。 三井住友海上の経営成績は次のとおりとなりました。 [三井住友海上の主要指標] (単位:百万円) 前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   比較増減   増減率 保険収益   1,847,886   1,934,749   86,863   4.7% 保険サービス損益   56,322   124,984   68,662   121.9% 金融損益   87,772   146,371   58,598   66.8% その他の損益   △5,032   △37,349   △32,317   - 税引前利益   137,510   233,915   96,405   70.1% 親会社の所有者に帰属する 当期利益   108,601   182,987   74,385   68.5% (注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。 2 一定の要件を満たすファンド(SE:Structured Entity)を連結しております。 保険収益は、自動車保険や火災保険で増収したことなどにより、前連結会計年度に比べ868億円増加し、1兆9,347億円となりました。 保険サービス損益は、国内の自然災害による発生保険金が減少したことなどにより、前連結会計年度に比べ686億円増加し、1,249億円となりました。 金融損益は、投資損益が増加したことにより、前連結会計年度に比べ585億円増加し、1,463億円となりました。 これらの結果、税引前利益は前連結会計年度に比べ964億円増加し、2,339億円となりました。親会社の所有者に帰属する当期利益は、前連結会計年度に比べ743億円増加し、1,829億円となりました。 あいおいニッセイ同和損保の経営成績は次のとおりとなりました。 [あいおいニッセイ同和損保の主要指標] (単位:百万円) 前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   比較増減   増減率 保険収益   1,388,611   1,445,154   56,542   4.1% 保険サービス損益   56,214   90,106   33,891   60.3% 金融損益   44,395   89,868   45,472   102.4% その他の損益   △8,674   △25,708   △17,033   - 税引前利益   90,328   154,180   63,852   70.7% 親会社の所有者に帰属する 当期利益   67,632   118,983   51,350   75.9% (注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。 2 一定の要件を満たすファンド(SE:Structured Entity)を連結しております。 保険収益は、自動車保険や火災保険で増収したことなどにより、前連結会計年度に比べ565億円増加し、1兆4,451億円となりました。 保険サービス損益は、国内外の自然災害による発生保険金が減少したことなどにより、前連結会計年度に比べ338億円増加し、901億円となりました。 金融損益は、投資損益が増加したことにより、前連結会計年度に比べ454億円増加し、898億円となりました。 これらの結果、税引前利益は前連結会計年度に比べ638億円増加し、1,541億円となりました。親会社の所有者に帰属する当期利益は、前連結会計年度に比べ513億円増加し、1,189億円となりました。 三井ダイレクト損保の経営成績は次のとおりとなりました。 保険収益は、新規契約の増加などにより、前連結会計年度に比べ43億円増加し、402億円となりました。 保険サービス損益は、損害率が上昇したことにより、前連結会計年度に比べ17億円減少し、△31億円となりました。 金融損益は、前連結会計年度に比べ3億円増加し、3億円となりました。 これらの結果、税引前利益は前連結会計年度に比べ10億円減少し、△29億円となりました。親会社の所有者に帰属する当期利益は、前連結会計年度に比べ7億円減少し、△22億円となりました。 ニ 国内生命保険事業(三井住友海上あいおい生命) ホ 国内生命保険事業(三井住友海上プライマリー生命) 三井住友海上あいおい生命保険株式会社(以下「三井住友海上あいおい生命」といいます。)と三井住友海上プライマリー生命保険株式会社(以下「三井住友海上プライマリー生命」といいます。)において、人生100年時代の社会課題である「健康寿命の延伸」「資産寿命の延伸」を解決するための商品・サービスを提供しました。 三井住友海上あいおい生命では、保障性商品を中心に提供するとともに、病気の早期発見等に資するヘルスケアサービス「MSAケア」のメニューを充実させるなど、多様化するお客さまニーズに応えました。また、三井住友海上プライマリー生命では、資産形成や資産寿命の延伸、相続や贈与といった円滑な資産承継に対する社会の関心が高まっていることから、これらを支える生命保険商品やサービスの提供を進めました。 三井住友海上あいおい生命の経営成績は次のとおりとなりました。 [三井住友海上あいおい生命の主要指標] (単位:百万円) 前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   比較増減   増減率 保険収益   252,543   256,278   3,734   1.5% 保険サービス損益   73,541   85,546   12,004   16.3% 金融損益   △30,852   △166,901   △136,049   - その他の損益   △1,042   △2,492   △1,450   - 税引前利益   41,647   △83,847   △125,494   △301.3% 親会社の所有者に帰属する 当期利益   22,280   △60,293   △82,573   △370.6% (注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。 2 一定の要件を満たすファンド(SE:Structured Entity)を連結しております。 保険収益は、保障サービスの提供増加などにより、前連結会計年度に比べ37億円増加し、2,562億円となりました。 保険サービス損益は、保険契約負債に係る見積りの変更などにより、前連結会計年度に比べ120億円増加し、855億円となりました。 金融損益は、債券売却損の計上などにより、前連結会計年度に比べ1,360億円減少し、△1,669億円となりました。 これらの結果、税引前利益は前連結会計年度に比べ1,254億円減少し、△838億円となりました。親会社の所有者に帰属する当期利益は、前連結会計年度に比べ825億円減少し、△602億円となりました。 三井住友海上プライマリー生命の経営成績は次のとおりとなりました。 [三井住友海上プライマリー生命の主要指標] (単位:百万円) 前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   比較増減   増減率 保険収益   108,018   106,741   △1,276   △1.2% 保険サービス損益   5,454   28,812   23,358   428.3% 金融損益   69,297   152,185   82,887   119.6% その他の損益   △940   △1,717   △776   - 税引前利益   73,811   179,280   105,469   142.9% 親会社の所有者に帰属する 当期利益   50,996   127,359   76,363   149.7% (注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。 2 一定の要件を満たすファンド(SE:Structured Entity)を連結しております。 保険収益は、前連結会計年度に比べ12億円減少し、1,067億円となりました。 保険サービス損益は、保険契約負債に係る見積りの変更などにより、前連結会計年度に比べ233億円増加し、288億円となりました。 金融損益は、金利収益の増加や金利・為替変動の影響などにより、前連結会計年度に比べ828億円増加し、1,521億円となりました。 これらの結果、税引前利益は前連結会計年度に比べ1,054億円増加し、1,792億円となりました。親会社の所有者に帰属する当期利益は、前連結会計年度に比べ763億円増加し、1,273億円となりました。 ヘ 海外事業(海外子会社・関連会社) 米国における事業拡大に加えて、自然災害の発生が少なかったことや豪州金融グループ Challenger Limitedの株式売却の影響もあり、前期を大きく上回る収益を挙げました。 米国事業においては、子会社を通じたローカル契約の引受拡大、MS Transverseを通じた成長する米国MGA(注2)市場を捕捉する取組み、W.R.Berkley Corporationに対する出資等により収益が拡大しました。 ロイズ再保険事業においては、自然災害リスクの引受けを抑制しつつ、それ以外のリスクの引受けを選別して拡大することで収益が拡大しました。 アジア事業においても、プラットフォーマーと連携しデジタル技術を活用したリテール市場の開拓などに取り組んだことにより収益が拡大しました。 (注2)MGA 保険会社から権限を付与され、保険募集に加えて引受けや損害額認定・査定の業務などの幅広い業務を担う代理店(Managing General Agent)。 海外子会社・関連会社の経営成績は次のとおりとなりました。 [海外子会社・関連会社の主要指標] (単位:百万円) 前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   比較増減   増減率 保険収益   2,134,414   2,507,655   373,240   17.5% 保険サービス損益   145,444   197,642   52,197   35.9% 金融損益   60,525   72,826   12,301   20.3% その他の損益   20,853   27,202   6,348   30.4% 税引前利益   226,823   297,670   70,846   31.2% 親会社の所有者に帰属する 当期利益   177,397   234,456   57,059   32.2% (注)諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。 保険収益は、米州、欧州などで増収したことにより、前連結会計年度に比べ3,732億円増加し、2兆5,076億円となりました。 保険サービス損益は、自然災害ロスが減少したことや保険料が増収したことなどにより、前連結会計年度に比べ521億円増加し、1,976億円となりました。 金融損益は、金利上昇による保険負債の減少影響や金融市場の変動の影響などにより、前連結会計年度に比べ123億円増加し、728億円となりました。 これらの結果、税引前利益は前連結会計年度に比べ708億円増加し、2,976億円となりました。親会社の所有者に帰属する当期利益は、前連結会計年度に比べ570億円増加し、2,344億円となりました。 当社グループの当連結会計年度末の財政状態は次のとおりであります。 (単位:百万円) 前連結会計年度 (2025年3月31日)   当連結会計年度 (2026年3月31日)   比較増減   増減率 総資産   26,821,452   29,592,153   2,770,700   10.3% 主な資産の内訳 投資有価証券   18,865,208   20,132,834   1,267,625   6.7% 現金及び現金同等物   2,341,388   2,513,765   172,377   7.4% 再保険契約資産   1,952,246   2,435,453   483,207   24.8% 当社及び国内保険子会社のソルベンシー・マージン比率の状況は、以下のとおりであります。 保険会社及び保険会社グループ(以下、「保険会社等」という。)は、自然災害や市場の急変など、発生頻度は低いものの大きな損失が生じうるリスクに備え、十分な資本を保有しておく必要があります。そうした「通常の予測を超えるリスク」に対して、どれだけ支払余力(=ソルベンシー・マージン)を持っているか表したものがソルベンシー・マージン比率であります。 ソルベンシー・マージン比率は、行政当局である金融庁が保険会社等を監督する際に、経営の健全性を判断するために活用する客観的な指標のひとつであります。 この比率が100%以上あれば、その保険会社等は必要な備えができているため一定の健全性が確保されていると評価されますが、100%を下回った場合には、早期是正措置により、金融庁長官によって早期に経営の健全性の回復を図るための措置がとられます。 2026年3月期決算から、この比率を資産・負債の経済価値に基づいて評価する制度が導入されました。これにより、帳簿上の数字ではなく、実際の市場価値、リスク及び将来に関する保険会社の見積りを反映した健全性の評価が可能になりました。 当社及び国内保険子会社のソルベンシー・マージン比率(2026年3月末基準)は、保険業法等に基づき2026年10月末までに開示します。 なお、早期是正措置の発動基準(100%)を上回る見込みであります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。 (単位:百万円) 前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   比較増減 営業活動によるキャッシュ・フロー   707,427   954,001   246,573 投資活動によるキャッシュ・フロー   △555,927   △719,514   △163,587 財務活動によるキャッシュ・フロー   △680,424   △138,762   541,662 現金及び現金同等物の期末残高   2,341,388   2,513,765   172,377 当連結会計年度のキャッシュ・フローにつきましては、営業活動によるキャッシュ・フローは、保険料の収入額が増加したことなどにより前連結会計年度に比べ2,465億円増加し、9,540億円となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、投資有価証券の売却・償還による収入が増加した一方で、投資有価証券の取得による支出も増加したことなどにより前連結会計年度に比べ1,635億円減少し、△7,195億円となりました。また、財務活動によるキャッシュ・フローは、社債の発行による収入が増加したことなどにより前連結会計年度に比べ5,416億円増加し、△1,387億円となりました。これらの結果、当連結会計年度末の現金及び現金同等物は、前連結会計年度末より1,723億円増加し、2兆5,137億円となりました。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性に係る情報は次のとおりであります。 成長投資をはじめとする長期的な投資資金等に対しては、主に営業活動と投資活動から得た資金及び内部留保による自己資金を活用するほか、社債の発行や金融機関からの長期借入による外部からの資金調達を行っております。 また、資金の流動性につきましては、大規模自然災害時に保険金の支払や市場の混乱等により資金繰りが悪化する場合に備え、当社グループは、流動性資産を十分に保有するとともに、資金の流出入の動向を踏まえて資産・負債両面から流動性についての評価を行い、適切な資金繰りを行っております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」第312条の規定に基づき、IFRS会計基準に準拠して作成しております。その作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、見積り特有の不確実性から、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表で採用する重要性がある会計方針、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定は、「第5 経理の状況 連結財務諸表注記 2 作成の基礎 (4) 見積り及び判断の利用、3 重要性がある会計方針」に記載しております。 ④ 目標とする経営指標等の分析等 目標項目   2025年度 実績   2026年度 予想(目標) 修正利益(除く政策株式売却損益) (億円)   5,255   5,320 国内損害保険事業 (億円)   1,776   1,700 国内生命保険事業 (億円)   501   520 海外事業 (億円)   2,961   3,000 金融サービス/デジタル・リスク関連サービス事業 (億円)   15   100 修正ROE   15.3%   13.0% (注)1 修正利益=当期利益+政策株式売却損益・純投資株式売却損益(FVOCI指定した売却損益)-市況変動影響・新契約費繰延影響-その他特殊要因 2 修正ROE=修正利益÷修正純資産(純資産-債券の含み損益-保険負債の含み損益-のれん・企業結合に係る無形資産) 2025年度は、国内損害保険事業における自然災害による発生保険金の減少や、海外事業における規律ある保険引受への継続的な取組みと引受規模拡大の両立などにより増益となりました。 また、2026年度は自然災害による発生保険金を平年並みの水準で織り込んだ上で、除く政策株式売却損益での増益を予想しております。 ⑤ 問題認識と今後の方針について 問題認識と今後の方針は、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しているとおりであります。 (3) 並行開示情報 連結財務諸表規則(第3編から第6編までを除く。以下「日本基準」という。)により作成した要約連結財務諸表は、以下のとおりであります。 なお、日本基準により作成した当連結会計年度の要約連結財務諸表については、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査を受けておりません。 ① 要約連結貸借対照表(日本基準) (単位:百万円) 前連結会計年度 (2025年3月31日)   当連結会計年度 (2026年3月31日) 資産の部 現金及び預貯金   2,139,796   1,920,411 コールローン   60,000   30,000 買現先勘定   86,904   241,767 買入金銭債権   301,320   345,541 金銭の信託   2,663,333   2,983,287 有価証券   17,760,073   19,769,551 貸付金   909,825   795,544 有形固定資産   456,461   447,859 無形固定資産   478,027   453,736 その他資産   1,214,362   1,434,247 退職給付に係る資産   98,934   186,628 繰延税金資産   64,759   38,598 支払承諾見返   18,101   3,733 貸倒引当金   △10,602   △ 10,091 資産の部合計   26,241,298   28,640,815 負債の部 保険契約準備金   19,553,344   20,609,647 社債   590,565   998,406 その他負債   1,554,326   1,595,787 退職給付に係る負債   139,696   118,780 役員退職慰労引当金   55   34 賞与引当金   42,104   54,995 株式給付引当金   825   1,677 特別法上の準備金   251,732   249,125 繰延税金負債   37,711   183,486 支払承諾   18,101   3,733 負債の部合計   22,188,463   23,815,675 純資産の部 株主資本   2,296,271   2,639,123 その他の包括利益累計額   1,704,079   2,129,900 新株予約権   266   192 非支配株主持分   52,217   55,925 純資産の部合計   4,052,835   4,825,140 負債及び純資産の部合計   26,241,298   28,640,815 ② 要約連結損益計算書及び要約連結包括利益計算書(日本基準) 要約連結損益計算書 (単位:百万円) 前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 経常収益   6,660,813   7,653,030 保険引受収益   5,400,585   5,762,541 資産運用収益   1,199,375   1,813,022 その他経常収益   60,852   77,466 経常費用   5,731,823   6,532,800 保険引受費用   4,579,458   5,231,944 資産運用費用   257,138   370,700 営業費及び一般管理費   846,012   872,531 その他経常費用   49,213   57,624 経常利益   928,989   1,120,230 特別利益   13,805   31,421 特別損失   35,412   99,408 税金等調整前当期純利益   907,382   1,052,242 法人税等合計   210,724   260,377 当期純利益   696,658   791,864 非支配株主に帰属する当期純利益   5,001   4,525 親会社株主に帰属する当期純利益   691,657   787,339 要約連結包括利益計算書 (単位:百万円) 前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 当期純利益   696,658   791,864 その他の包括利益   △ 713,943   428,075 包括利益   △ 17,284   1,219,940 (内訳) 親会社株主に係る包括利益   △ 27,590   1,213,159 非支配株主に係る包括利益   10,305   6,781 ③ 要約連結株主資本等変動計算書(日本基準) 前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) (単位:百万円) 株主資本   その他の包括 利益累計額   新株予約権   非支配株主持分   純資産合計 当期首残高   2,043,464   2,423,327   391   46,378   4,513,562 当期変動額   252,806   △ 719,247   △ 125   5,839   △ 460,727 当期末残高   2,296,271   1,704,079   266   52,217   4,052,835 当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) (単位:百万円) 株主資本   その他の包括 利益累計額   新株予約権   非支配株主持分   純資産合計 当期首残高   2,296,271   1,704,079   266   52,217   4,052,835 当期変動額   342,852   425,820   △ 73   3,707   772,305 当期末残高   2,639,123   2,129,900   192   55,925   4,825,140 ④ 要約連結キャッシュ・フロー計算書(日本基準) (単位:百万円) 前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 営業活動によるキャッシュ・フロー   660,188   762,608 投資活動によるキャッシュ・フロー   △ 558,725   △ 696,997 財務活動によるキャッシュ・フロー   △ 659,578   △ 129,233 現金及び現金同等物に係る換算差額   63,425   44,385 現金及び現金同等物の増減額(△は減少)   △ 494,690   △ 19,236 現金及び現金同等物の期首残高   2,733,760   2,239,475 新規連結に伴う現金及び現金同等物の増加額   405   - 非連結子会社との合併に伴う現金及び現金同等物の増加額   -   544 吸収分割に伴う現金及び現金同等物の増加額   -   2,109 現金及び現金同等物の期末残高   2,239,475   2,222,892 ⑤ 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項の変更(日本基準) 前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) (「法人税、住民税及び事業税等に関する会計基準」等の適用) 「法人税、住民税及び事業税等に関する会計基準」(企業会計基準第27号 2022年10月28日。以下、「2022年改正会計基準」という。)等を当連結会計年度の期首から適用しております。従来、所得等に対する法人税及び住民税等について、法令に従い算定した額を損益に計上することとしておりましたが、その発生源泉となる取引等に応じて、損益、株主資本及びその他の包括利益に区分して計上することとし、その他の包括利益累計額に計上された法人税等については、その発生源泉となる取引等が損益に計上された時点で、これに対応する税額を損益に計上することとしております。法人税等の計上区分(その他の包括利益に対する課税)に関する改正については、2022年改正会計基準第20-3項ただし書きに定める経過的な取扱いに従っております。この結果、当連結会計年度の法人税及び住民税等が5,469百万円減少し、法人税等調整額が同額増加しております。 当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 該当事項はありません。 (4) 経営成績等の状況の概要に係る主要な項目における差異に関する情報 IFRS会計基準により作成した連結財務諸表における主要な項目と日本基準により作成した場合の連結財務諸表におけるこれらに相当する項目との差異に関する事項は、以下のとおりであります。 前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) 「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 45 IFRS会計基準への移行に関する開示」に記載のとおりであります。 当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) (投資有価証券(資本性金融商品)) 日本基準において「その他有価証券」に分類された株式については、売却損益及び減損損失を純損益として認識しております。IFRS会計基準において「その他の包括利益を通じて公正価値で測定される資本性金融資産」の選択を行った株式については、公正価値の変動額をその他の包括利益を通じてその他の資本の構成要素として認識し、認識を中止した時点で利益剰余金に振り替えております。この影響により、IFRS会計基準の投資損益は、日本基準のこれに相当する項目に比べて545,921百万円減少しております。また、日本基準においては、非上場株式は原則として取得原価で測定しておりますが、IFRS会計基準においては公正価値により測定しております。この影響により、IFRS会計基準では日本基準に比べて、その他の包括利益(税効果調整後)が22,897百万円増加しております。 (保険契約及び再保険契約) 日本基準及びIFRS会計基準における測定方法及び表示方法は、次のとおりであります。 分類及び測定 日本基準においては保険業法における保険契約準備金を負債として計上しておりましたが、IFRS会計基準においては原則として保険契約及び再保険契約を履行キャッシュ・フロー(見積将来キャッシュ・フロー(貨幣の時間価値及び関連する金融リスクを反映するように調整)及び非金融リスクに係るリスク調整で構成される)ならびに契約上のサービス・マージン(Contractual Service Margin(CSM))の合計額で測定し、資産又は負債として計上しております。なお、一部の保険契約及び再保険契約については、保険料配分アプローチ(Premium Allocation Approach(以下、「PAA」という。))を適用して測定し、資産又は負債として計上しております。日本基準及びIFRS会計基準における測定方法は、PAAを適用して測定する契約に係る残存カバーに係る資産及び負債については概ね類似しておりますが、同契約に係る発生保険金に係る資産及び負債ならびにPAAを適用せずに測定する契約に係る資産及び負債については、主に次の差異があります。 ・日本基準においては、原則として割引計算を行っておりませんでしたが、IFRS会計基準においては、見積将来キャッシュ・フローに貨幣の時間価値を反映させて測定しております。 ・日本基準においては、明示的にはリスク調整を考慮しておりませんでしたが、IFRS会計基準においては、見積将来キャッシュ・フローに非金融リスクに係るリスク調整を反映させて測定しております。 ・日本基準においては、原則として契約締結時点における見積りの前提に基づいておりましたが、IFRS会計基準においては、見積将来キャッシュ・フローは期末日現在における見積りに基づいて測定しております。 ・日本基準においては、原則として保険契約に係る費用は発生時に認識しておりましたが、IFRS会計基準においては、保険獲得キャッシュ・フロー及び維持費については見積将来キャッシュ・フローの測定に含めております。 この影響により、IFRS会計基準の保険契約資産、保険契約負債、再保険契約資産及び再保険契約負債の純額(負債)は、日本基準のこれらに相当する項目の純額(負債)に比べて、4,453,973百万円減少しております。 保険収益の表示 日本基準においては保険契約者から収受した時点で認識する収入保険料と保険契約準備金の一部である責任準備金等の増減(費用として表示される「責任準備金等繰入額」又は収益として表示される「責任準備金等戻入額」)とに区分して表示しておりましたが、IFRS会計基準においては「保険収益」として表示しております。 保険サービス費用の表示 日本基準においては保険契約者に支払った時点で認識する支払保険金、保険契約準備金の一部である支払備金の増減(費用として表示される「支払備金繰入額」又は収益として表示される「支払備金戻入額」)などに区分して表示しておりましたが、IFRS会計基準においては「保険サービス費用」として表示しております。また、IFRS会計基準においては、不利な契約に係る損失についても「保険サービス費用」に含めております。 (のれん) 日本基準においてはのれんについて一定期間で均等償却しておりましたが、IFRS会計基準においては移行日以降の償却を停止し、減損テストを実施しております。この影響により、IFRS会計基準のその他の費用は、日本基準のこれに相当する項目に比べて15,446百万円減少しております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS

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