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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

兵機海運

HYOKI KAIUN KAISHA,LTD.9362 · Standard · 倉庫・運輸関連業

内航海運を主力に、外航・港運・倉庫を手がける海運会社。姫路・神戸・大阪の港を拠点とする。

概要

兵機海運は1942年、兵庫県下の内航海運業者218店を統合して設立された総合物流企業である。内航海運を主力に、外航海運、港湾運送、倉庫業を展開する。神戸市に本社を置き、大阪・姫路・東京などに拠点を持つ。2026年3月期の売上高は134億円、取扱輸送量は357万トン。従業員236名。東京証券取引所スタンダード市場上場。

二つの事業セグメントの構成と収益構造

当社の事業は「海運事業」と「港運・倉庫事業」の二つのセグメントに区分される。海運事業は国内向け内航海運と委託船を活用した外航海運から成り、主力貨物は鉄鋼製品である。港運・倉庫事業は神戸・大阪・姫路港での輸出入貨物の港湾運送及び倉庫業務を担う。2026年3月期のセグメント別売上高は海運事業が76億円(内航68億円、外航8億円)、港運・倉庫事業が58億円(港運41億円、倉庫17億円)であり、利益面では港運・倉庫事業が営業利益1.9億円を計上する一方、海運事業は2.5億円と前年から減少した。

内航海運の停滞と収益改善への取り組み

内航海運は当社の創業以来の中核事業である。主に鉄鋼製品を国内の港湾間で輸送する。2026年3月期の取扱量は357万トンと前期並みだったが、売上高は68億円と前期比2%減、営業利益は1.7億円と半減した。原因は鉄鋼需要の停滞による運航効率低下、燃料費の高止まり、荷主からの傭船契約解除や船員不足による停船である。一方、艀輸送によるスポット貨物受注や、他部署連携による大型特殊貨物(プラント貨物、鉄道車両)の輸送を試みたが、補完には至らなかった。船員確保のため2025年度から直接雇用を強化している。

港運・倉庫事業の増収増益と残る課題

港運・倉庫事業は2026年3月期に増収増益を達成した。港湾運送事業においては、輸入食品の取扱量増加や輸出通関件数の10%以上の伸びに加え、大型スポット案件(パワープラント設備、蓄電池、ODAインフラ貨物)を複数受注したことが寄与した。倉庫事業では姫路地区が満床で推移し、神戸地区も黒字回復した。ただし、作業員の高齢化や技術継承、新設した六甲アイランドのISOタンクコンテナターミナルの収益改善が課題として残る。セグメント全体の売上高は58億円、営業利益は1.9億円と前年(0.3億円の損失)から大幅に改善した。

グループ体制と地域拠点の展開

当社は連結子会社を持たず、関連会社2社(㈱吉美、七洋船舶管理㈱)を有する。㈱吉美には姫路港での荷役・入出庫作業を委託し、七洋船舶管理㈱は船員派遣等を行う。過去には新大同海運(中国・北朝鮮航路)やヒョウキ(不動産)などの子会社を吸収合併した。地域展開としては、本社を神戸港島に置き、大阪支店(大阪物流センター併設)、姫路支店、東京支店、中国支店(水島)を設置。神戸・大阪・姫路の各港で倉庫を運営するほか、2025年には東京支店を移転した。2025年4月には大和工業グループとの資本業務提携を強化する方針を打ち出している。

業界の中での役割は国内海上輸送を主体とする内航海運事業者。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
134億円
営業利益
4億円
営業利益率
3.0%
純利益
4億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
海運事業76億円56.7%2億円2.6%
港運・倉庫事業58億円43.3%2億円3.4%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01海運主力

内航海運は主力事業で、国内の海上輸送を行う。外航海運は委託船を活用した国際輸送を実施。関連会社に姫路港での荷役の一部委託や船員派遣等がある。

主な製品・サービス2
内航海運サービス
国内の港間で貨物を海上輸送する内航輸送サービス。
外航海運サービス
委託船を利用した国外の海上輸送サービス。

02港湾運送・倉庫準主力

神戸・大阪・姫路港で輸出入貨物の港湾運送(港運)と倉庫業を展開。関連会社に姫路港で入出庫荷役を委託。

主な製品・サービス2
港湾運送サービス
神戸・大阪・姫路港での輸出入貨物の荷役や運送を行う。
倉庫業
神戸・大阪・姫路港で倉庫保管と荷役を提供。

製品と技術

内航海運における鉄鋼輸送と特殊貨物への対応

当社の内航海運は、国内の港湾間を結ぶ海上輸送が中核である。主力貨物は鉄鋼製品で、2026年3月期の取扱量は357万トン。船腹として、建造中の499トン型自社船を2026年6月末に運航開始予定。また、艀(はしけ)を活用したスポット貨物輸送や、他部署との連携によるプラント貨物・鉄道車両などの大型特殊貨物の輸送も手掛ける。船舶燃料の重油調達リスクや船員不足への対応として、2025年度から船員の直接雇用を強化している。

外航海運における建機輸送と総合物流提案

外航海運は、委託船を活用した国際海上輸送事業である。主要貨物は建設機械で、中央アジア(モンゴルなど)向け鉱山用建機、中国向け建機、韓国・台湾向け鋼材などを扱う。2026年3月期は中国向けの低調や競争激化により売上高が前期比44%減の8.4億円に落ち込んだが、円安によるドル建て海上運賃の押し上げ効果があった。今後は特殊貨物やニッチな輸送品の開拓により、収益率の改善を目指す。内航・陸上・倉庫を含めた総合物流としての提案営業も強化している。

港湾運送・倉庫における通関・保管・特殊貨物対応

港運・倉庫事業では、神戸・大阪・姫路の各港で輸出入貨物の港湾運送、通関、倉庫保管を提供する。2010年に神戸税関長よりAEO通関業者の認定を受け、通関手続きの迅速化を図る。倉庫は野積み倉庫を含め、鉄鋼中間製品やコンテナ型蓄電池などの重量貨物・危険物を取り扱う。2026年3月期には、パワープラント設備やODAインフラ貨物などの大型スポット案件を複数受注した。新たに六甲アイランドにISOタンクコンテナターミナルを設置したが、収益改善が課題として残る。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

倉庫・運輸関連業のなかでの位置

内航・港運で存在感、上場海運では中位

倉庫・運輸関連業界において、同社は内航海運と港湾運送を主力とする中堅企業で、上場企業の中では規模は中位に位置する。ライバルである東京汽船と比較すると、同社は倉庫業も併営し、物流一貫体制を強みとする。しかし、三菱倉庫や三井倉庫ホールディングスなど大手倉庫企業は総合物流サービスで規模が大きく、同社は国内内需依存度が高い。近年の業績は減収傾向で、2024年3月期の売上高146億円から2026年3月期予想は134億円へ減少し、営業利益率も3.65%から2.99%へ低下が見込まれる。競争環境は厳しく、同業他社との差別化が課題である。

強み

  • 内航海運と港湾運送に強みを持ち、地域密着型の物流サービスを提供している。
  • 倉庫業も併営し、輸送から保管までの一貫したサービスを提供可能である。
  • 国内の基礎物資輸送を担い、景気変動の影響を受けにくい需要がある。
  • 地域密着型の営業で、地元企業との長期的な取引関係を構築している。

課題

  • 売上高が減少傾向にあり、2026年3月期は134億円と前期比減少の見込み。
  • 営業利益率が3.65%から2.99%に低下し、コスト管理が課題となる。
  • 国内依存が高く、大手倉庫企業との競争激化で差別化が必要。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

倉庫・運輸関連業の時価総額近傍。太字が兵機海運

時価総額で並べると、掲載9社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19366サンリツ67億円9.4倍
29355リンコーコーポレーション60億円5.4倍
39361伏木海陸運送54億円6.5倍
49326関通ホールディングス51億円24.7倍
59353櫻島埠頭46億円15.6倍
69362兵機海運45億円11.2倍
79363大運33億円7.6倍
89327イー・ロジット30億円
99365トレーディア24億円6.7倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 25件

兵庫県下の内航海運業者218店を統合した1942年の創業

1942年12月、兵庫機帆船運送株式会社が設立された。兵庫県下の内航海運業者218店及び船主を集約統合した戦時統合会社である。1949年3月に兵庫機帆船株式会社へ商号変更、大阪支店開設。同年9月港湾運送事業届出。1952年木船運送法事業登録、1953年税関貨物取扱人免許、1957年トラック運送事業開始。1960年6月、兵機海運株式会社に商号変更した。創業から1960年までの間に、海・陸・港の三事業の礎を築いた。

大阪証券取引所上場と拠点拡大の1964年

1964年10月、大阪証券取引所市場第二部に上場した。上場前年の1962年8月には水島出張所(現中国支店)を開設。上場後は1968年8月に東京出張所(現東京支店)を開設し、営業エリアを本拠地の関西から拡大した。1968年10月には大阪海運貨物事業協同組合に加入、港湾運送事業第1種免許を取得し、港湾事業の基盤を固めた。1970年12月には倉庫業の営業免許を取得し、神戸港及び姫路港埠頭に倉庫を建設して倉庫業に参入した。

子会社設立と情報化への取り組み(1970年代~1980年代)

1972年4月、神戸海貨事業協同組合を1種事業者8社と協同設立し、神戸港ポートアイランドに進出。1976年12月に旭物産株式会社、1978年2月に新大同海運株式会社を設立。新大同海運は主に中国・北朝鮮航路の輸送を担った。1986年4月には神戸港においてシップネッツセンターに加入し、船積貨物の情報処理システムに着手するなど、業務の情報化にも取り組んだ。1989年3月には台湾の高傑船舶貨運承攬有限公司と相互代理店契約を締結し、国際的なネットワークを構築した。

合併・再編と事業整理の1990年代~2000年代

1996年7月に中国支店事務所竣工・移転。1998年4月に大阪物流センター竣工・営業開始、同センターに大阪支店を移転。2000年8月姫路支店事務所竣工。2001年10月には子会社の旭物産株式会社と兵機建物株式会社が合併し、株式会社ヒョウキが誕生。2003年10月、新大同海運株式会社を吸収合併し、同時に新たに新大同海運株式会社を設立(後の解散)。2004年10月には株式会社ヒョウキを吸収合併し、新大同海運株式会社は解散した。この期間にグループ会社の再編が進み、事業が整理された。

2010年代以降の変革:AEO認定、市場移行、資本業務提携

2010年4月、神戸物流センター竣工に伴い本社移転。同時に株式会社シンパの全株式を取得し子会社化、その後吸収合併。さらに長門海運株式会社を子会社化し吸収合併。同年、神戸税関長よりAEO通関業者の認定を受けた。兵庫埠頭物流センターも竣工。2014年以降、東京証券取引所の市場区分見直しによりスタンダード市場に移行。2025年4月には大和工業株式会社及びヤマトスチール株式会社と資本業務提携契約を締結し、長期経営ビジョン「VISION for 2035」を策定。売上高200億円・営業利益10億円を目標に掲げている。

年表25件を開く

1940年代

  • 1942年12月創業兵庫機帆船運送株式会社設立。兵庫県下の全内航海運業者218店及び船主を集約統合して内航海運業を開始。
  • 1949年3月商号変更兵庫機帆船株式会社に商号変更。大阪支店開設。
  • 1949年9月港湾運送事業届出。(現港湾運送事業各種免許)

1950年代

  • 1952年10月木船運送法事業登録。(現内航海運業各種免許)
  • 1953年3月税関貨物取扱人免許取得。(現通関業免許)
  • 1954年8月創業兵機建物株式会社設立。
  • 1957年10月トラック運送事業を開始。(現一般区域貨物自動車運送事業免許)

1960年代

  • 1960年6月商号変更兵機海運株式会社に商号変更。
  • 1962年8月水島出張所を開設。(現中国支店)
  • 1964年10月上場大阪証券取引所市場第二部に上場。
  • 1968年8月東京出張所を開設。(現東京支店)
  • 1968年10月大阪海運貨物事業協同組合に加入、港湾運送事業第1種免許取得。

1970年代

  • 1970年12月倉庫業の営業免許取得。神戸港及び姫路港埠頭に倉庫を建設、営業開始。
  • 1972年4月創業神戸海貨事業協同組合を1種事業者8社と協同設立、神戸港ポートアイランドに進出。
  • 1976年12月創業旭物産株式会社設立。
  • 1978年2月創業新大同海運株式会社設立。主に中国、北朝鮮航路での輸送事業開始。

1980年代

  • 1986年4月神戸港においてシップネッツセンターに加入、船積貨物の情報処理システムに着手。
  • 1989年3月高傑船舶貨運承攬有限公司(GOGET FREIGHT FORWARDING.,LTD)と日・台間の輸送貨物の取扱いに関し相互代理店契約を締結。

1990年代

  • 1996年7月中国支店事務所竣工、移転。
  • 1998年4月大阪物流センター竣工・営業開始、同センターに大阪支店移転。

2000年代

  • 2000年8月姫路支店事務所竣工、移転。
  • 2001年10月M&A旭物産株式会社と兵機建物株式会社が合併、株式会社ヒョウキに商号変更。
  • 2003年10月創業新大同海運株式会社を吸収合併。新たに新大同海運株式会社を設立。
  • 2004年10月M&A株式会社ヒョウキを吸収合併。新大同海運株式会社解散。

2010年代

  • 2010年4月上場神戸物流センター竣工・営業開始、同センターに本社移転。株式会社シンパの全株式を取得し子会社化。東京証券取引所と大阪証券取引所の現物市場統合に伴い、東京証券市場第二部に上場。株式会社シンパを吸収合併。長門海運株式会社の全株式を取得し子会社化。長門海運株式会社を吸収合併。神戸税関長よりAEO通関業者(認定通関業者)の認定を受ける。兵庫埠頭物流センター竣工・営業開始。東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行。連結子会社「K.S.LINES S.A.」の清算結了により、非連結(単体)会社となる。大和工業株式会社及びヤマトスチール株式会社と資本業務提携契約を締結。東京支店事務所、移転。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高(中期計画最終年度)2027年度まで15,000百万円
  • 営業利益(中期計画最終年度)2027年度まで680百万円
  • 経常利益(中期計画最終年度)2027年度まで690百万円
  • 当期純利益(中期計画最終年度)2027年度まで480百万円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    長期ビジョン2035と中期計画の策定

    2035年度に売上高200億円・営業利益10億円を目指す長期経営ビジョンを掲げ、2025~27年度を土台作りの3年と位置づけ、4トピック10項目の取り組みを推進する。

  2. 02

    事業成長戦略による収益拡大

    船腹・船員増強による輸送力拡大、継続的な設備投資、荷主開拓により営業収益を拡大する。新造船(499トン型)の運航開始や新船種の可能性も検討する。

  3. 03

    事業基盤強化と利益率向上

    部門間連携による提案型営業力の強化、適正利潤の確保による利益率向上、高収益商材への重点投資を行う。内外航・港運・倉庫間の連携を強化し総合物流力を発揮する。

  4. 04

    人的資本・ESG経営の推進

    経営参画意識を持つ人財育成、システム・データ利活用、ESG経営に取り組む。船員直接雇用の強化や新卒作業員の採用、安全教育の徹底を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で236人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は596万円で、9期前と比べて+6.5%平均年齢は45.4歳、平均勤続年数は16.4年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月226
2018年3月215
2019年3月55942.914.2220
2020年3月54643.414.6226
2021年3月55544.315.3230
2022年3月57744.415.4231
2023年3月58345.015.7237
2024年3月59145.115.4248
2025年3月60545.416.3237211
2026年3月59645.416.4236169

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率1.8%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位6)
兵庫埠頭物流センター — 神戸市兵庫区2,598百万円
港運・倉庫事業
神戸物流センター — 神戸市中央区2,236百万円
海運事業 港運・倉庫事業 全社管理業務
姫路支店 — 兵庫県姫路市1,151百万円
海運事業 港運・倉庫事業
大阪支店 — 大阪市住之江区125百万円
港運・倉庫事業
中国支店 — 岡山県倉敷市64百万円
海運事業 港運・倉庫事業
東京支店 — 東京都中央区1百万円
海運事業 港運・倉庫事業
ほか3件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    ㈱吉美
    兵庫県姫路市
    議決権32.5%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は134億円営業利益4億円前期と比べると減収減益で、売上が-2.2%、利益が-20.0%。

売上高
-2.2%
134億円
営業利益
-20.0%
4億円
純利益
+0.0%
4億円
営業利益率
3.0%
前期比 -0.7%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高145億円134億円
営業利益5億円4億円
純利益4億円4億円
1株あたり配当¥110¥110

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は34億円、営業利益は0億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−17.1%、営業利益は−100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q40−2
2024年1Q4124.92
2024年2Q3912.61
2024年3Q3326.12
2024年4Q330
2025年2Q6945.83
2025年4Q6811.51
2026年2Q6623.02
2026年4Q6822.92
2027年1Q3400.01

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は126億円から134億円へ1.1倍に増えた。直近期の営業利益率は3.0%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月12610
2014年3月1402−1
2015年3月13831
2016年3月12821
2017年3月12522
2018年3月13443
2019年3月14454
2020年3月14032
2021年3月13023
2022年3月16154
2023年3月18464
2024年3月14675
2025年3月137563.64
2026年3月134453.04

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高134億円のうち、営業利益として残るのは4億円3.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は4億円、売上の3.0%にあたる。営業利益率は業種中央値5.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金81.3%109億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金15.7%21億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.0%4億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
18.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比2.4pt
3.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.0pt
3.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+0.7pt
7.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが5億円、投資CFが−2億円で、差し引きのフリーCFは3億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は17億円で、売上の1.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月63−9915
2014年3月6−1410−818
2015年3月74−91120
2016年3月3−2−6116
2017年3月64−111016
2018年3月72−9915
2019年3月7−2−4516
2020年3月5−2114−1614
2021年3月84−61220
2022年3月6−114−520
2023年3月8−3−7518
2024年3月91−71020
2025年3月9−2−8720
2026年3月5−2−6317

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は130億円。このうち返さなくてよい自己資本が57億円で、自己資本比率は43.3%(業種中央値56.9%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月116179914.3
2014年3月1271711013.2
2015年3月1181810015.2
2016年3月111179415.8
2017年3月103208319.3
2018年3月98237523.3
2019年3月99267325.9
2020年3月112258722.6
2021年3月116318526.5
2022年3月126359127.4
2023年3月128408831.3
2024年3月129468335.6
2025年3月125497738.7
2026年3月130577443.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
17億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
34億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
74億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
65
/ 100
安定性自己資本比率29 / 40
収益力営業利益率6 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

倉庫・運輸関連業 31社との比較

同じ倉庫・運輸関連業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE31社中14位あたり、逆に低いのは売上成長率31社中29位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
7.6%/中央値 6.9%
P25 5.6%P75 8.7%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
3.0%/中央値 5.4%
P25 3.4%P75 7.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
43.3%/中央値 56.9%
P25 45.8%P75 65.3%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-2.2%/中央値 3.0%
P25 0.3%P75 6.1%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.0%/中央値 2.9%
P25 2.0%P75 3.8%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

8月28日の終値

直近の終値は¥3,700で、1年前と比べて+5.8%過去52週の値幅のなかでは59%の位置にある。

¥3,700+0.0%1ヶ月+4.1%1年+5.8%時価総額45億円
過去52週の値幅
安値¥3,135高値¥4,100

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)11.2倍
PER (会社予想)11.1倍
PBR0.95倍
配当利回り2.97%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月5日時点で3675円と、前日比+2.5%。直近1ヶ月では+0.5%とほぼ横ばい。25日移動平均線3549円を+3.6%上回り、75日線(3685円)付近に位置。52週高値4100円に対しては-10.4%。出来高は数百株と極端に低く、流動性が低い。7月には3500円前後で推移し、8月5日に上放れるが、商いが乏しく上昇の持続性には疑問が残る。RSIは85.7と買われ過ぎで、反落リスクも。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PERが11倍と業界平均13.56倍を下回り、PBR0.94倍は平均0.96倍とほぼ同水準。配当利回り2.99%は平均2.94%と同等で、ROE7.56%は安定した収益性を示す。ただし売上高は減少傾向で、2026/3期の営業利益率は2.99%と低水準。配当性向33.2%は健全だが、業績の伸び悩みが懸念。バリュエーションは割安感と成長性の乏しさが拮抗し、ほぼ妥当な水準と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)11.2倍13.9倍
PER (予想)11.1倍
PBR0.95倍0.98倍
ROE7.6%7.3%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

内航海運は荷動きの低迷が続く一方、船舶の老朽化や船員不足による供給制約が運賃を下支えする可能性がある。強気派は、競争環境の改善とコスト削減効果による収益力の持ち直しを期待する。弱気派は、景気減速による貨物量の減少と燃料費の高止まりが業績の重荷になるとみる。業界再編や新規需要の創出が論点となる。

プラスに働く材料7
  • 供給制約が運賃を下支え

    船員不足や老朽船の代替建造抑制で船腹量が減少しやすい環境

  • コスト削減効果

    運航効率の改善や燃料費負担の軽減により収益率が回復する可能性

  • 業界再編の恩恵

    競争力の低い事業者の撤退でシェア拡大や運賃改善が期待される

  • PBR0.94倍と純資産割れの割安感不定影響

    PBR0.94倍と純資産を下回り、資本効率改善策が期待

  • 純利益4億円と安定した収益通年影響

    純利益は4億円と前期並みを確保し、底堅い

  • 配当利回り2.99%と株主還元継続影響

    配当利回り2.99%と相対的に高く、下支え要因

  • ROE7.56%とPBR1倍回復の可能性不定影響

    ROE7.56%と資本効率は一定水準で、PBR0.94倍からの改善余地

マイナスに働く材料7
  • 荷動きの低迷

    国内建設投資や製造業の生産活動の停滞で輸送需要が伸び悩む

  • 燃料費の変動

    原油価格の上昇が運航コストを押し上げ利益を圧迫する

  • 収益力の低さ

    売上高規模が小さく、固定費負担が重くて利益率が低い

  • 売上高134億円と3期連続減収通年影響

    売上高は146億円→137億円→134億円と縮小

  • 営業利益4億円と減益が継続通年影響

    営業利益は前期比1億円減の4億円

  • 営業利益率2.99%と収益性低下通年影響

    営業利益率は3.65%から2.99%へ低下

  • 外国人保有比率2.4%と流動性が低い継続影響

    外国人保有比率2.4%と低く、売買が細りやすい

次の決算で確かめる点
輸送量
国内荷動きの動向を反映し、売上高の増減を左右する
燃料費比率
運航コストの変動要因で、収益に直結する
運航効率指標
配船や積載率の改善状況を測ることで収益力の変化が見える

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり110で、前期から4.3%いまの株価に対する利回りは2.97%。

年間配当
¥110
1株あたり
配当利回り
2.97%
いまの株価に対して
配当性向
33.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月5050.8
2018年3月8060.0102.4
2019年3月50−37.520.8
2020年3月500.037.1
2021年3月500.053.0
2022年3月9284.029.8
2023年3月11525.031.0
2024年3月13013.030.2
2025年3月115−11.531.6
2026年3月110−4.333.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥110

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ725人。区分でいちばん多いのは事業法人57.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が57.1%を占め、残る42.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人24.324.926.929.149.857.1
個人・その他53.150.255.957.141.237.9
証券会社1.23.35.05.35.02.6
外国法人0.60.61.51.53.92.3
自己株式4.33.73.22.82.22.0
外国人個人0.00.10.10.20.10.1
金融機関20.820.910.66.80.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01大和工業株式会社19.93
02堂島汽船株式会社9.72
03ふたば会5.31
04有限会社山広運輸興業4.98
05株式会社富洋海運4.74
06有限会社山広商事2.29
07大東 洋治2.21
08兵機海運㈱従業員持株会2.12
09平井 清隆1.63
10野村證券株式会社1.23

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近4
  • 2026-06-02
    堂島汽船株式会社
    変更報告
    9.78%
  • 2026-05-18
    堂島汽船株式会社
    新規の大量保有報告
    9.78%
  • 2026-04-24
    有限会社山広運輸興業
    変更報告
    7.52%
  • 2026-04-16
    有限会社山広運輸興業
    新規の大量保有報告
    7.52%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+45275%、1株純資産は14期で+3267%。直近期のROEは7.6%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月11400.5193.297.6
2014年3月−5142−3.818.0
2015年3月101526.718.829.3
2016年3月101486.414.344.5
2017年3月1301,6888.213.950.8
2018年3月2621,96314.37.0102.4
2019年3月3102,19814.94.920.8
2020年3月1392,1716.38.237.1
2021年3月2782,63811.55.153.0
2022年3月3062,94311.04.629.8
2023年3月3753,38911.96.031.0
2024年3月4313,87312.25.830.2
2025年3月3644,0559.28.431.6
2026年3月3314,7127.69.933.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額102百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢
大東洋治取締役会長(代表取締役)80
大東慶治取締役社長(代表取締役)52
内田一彦取締役56
松岡和良取締役64
田中清隆取締役63
梅﨑慎一取締役60
佐藤清取締役74
松本利晴取締役(監査等委員)72
五島大亮取締役(監査等委員)49
濵田在人取締役(監査等委員)52
垣本健一郎74

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)970811119010
取締役(社内)1777
社外取締役2553

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容515字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(兵機海運株式会社)、及び当社事業に密接に関わる関連会社2社により構成されており、内航海運、港湾運送、倉庫、外航海運等の事業活動を行っております。 当社事業に係わる位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。 なお、次の2部門は「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 (海運事業) 内航海運……当社の主力事業であり、主として国内の海上輸送業務を行っております。関連会社㈱吉美に姫路港での荷役の一部を委託しております。また、関連会社七洋船舶管理㈱は船員派遣等内航海運に関連する事業を行っております。 外航海運……委託船を活用した国外の海上輸送業務を行っております。 (港運・倉庫事業) 港運…………当社の事業であり、神戸・大阪・姫路港で主として輸出入貨物を取扱っております。 倉庫…………当社の事業であり、神戸・大阪・姫路港で展開しております。関連会社㈱吉美に姫路港において入出庫荷役を委託しております。 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,573字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)経営方針 当社は、「総合物流業者としてその業務を通じて社会に貢献する」という経営理念のもと顧客のニーズを先取りし、生産と消費をつなぐ物流のエキスパートを目指しております。そのニーズに具体的に応える高度な情報力と革新的でスピーディーな経営を行うとともに社会や環境との共存を図り、株主、顧客、社員の信頼と期待に応えてまいります。 (2)経営戦略等 当社は、2025年4月、当社の持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を実現すべく、長期経営ビジョン及び中期経営計画を策定・公表いたしました。 長期経営ビジョンは、当社の持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目指すものであり、10年後の2035年度に向け、「VISION for 2035 物流“ソリューション”企業として新たなステージへ ~創業100年に向けた挑戦~」と題し、2042年の創業100年に向け、その中間地点にあたる2035年をターゲットとして、以下の3つの挑戦を掲げています。 挑戦1:売上高200億円・営業利益10億円の実現 挑戦2:新領域事業への進出 挑戦3:“経営参画”意識をもった“人財”による強固な組織への変革 また、同時に策定・公表した中期経営計画については、2025年度から2027年度までの3年間を長期経営ビジョンの実現に向けた『土台作り』の3年間と位置づけ、以下の4トピック10項目の取り組みテーマを掲げております。 Ⅰ 基盤拡大 1 大和工業株式会社グループとの資本業務提携によるさらなる連携強化 Ⅱ 事業成長戦略 1 船腹・船員増強による輸送力拡大 2 継続的な設備投資 3 荷主開拓による営業収益拡大 Ⅲ 事業基盤戦略 1 部門間連携による提案型営業力強化 2 適正利潤の確保による利益率向上 3 高収益商材を中心とした成長分野への取り組み強化 Ⅳ その他取組トピック 1 人的資本経営の実現 2 システム・データ利活用の促進 3 ESG経営への取り組み強化 (3)経営環境 次期の経営環境の見通しにつきましては、国内では実質賃金の改善が続けば個人消費の底堅さが期待される一方、労働力不足、原材料不足やエネルギー価格動向が企業収益に影響する見通しです。海外では主要国の政策動向や通商摩擦の再燃、中東およびウクライナ情勢など地政学リスクの長期化が国際物流や経済全体に影響を及ぼす可能性があり、先行きに不透明感が残ります。このような状況の下、当社は収益基盤の強化、利益率の改善および業務効率化を進めるとともに、安全運航の徹底と船腹・要員の効率的運用を進め、環境変化に柔軟かつ的確に対応することを重要な課題と認識しております。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 内航事業では、中東情勢の影響により、船舶燃料である重油の調達が平常時よりも難しくなる可能性があります。原油の安定供給策の先行きを注視しながら、運航停止回避策や海上運賃のサーチャージ導入など、安定運航に支障をきたさない様な施策を講じてまいります。また、昨年同様に船員不足や労働環境改善策も重点施策としており、関係会社を通じた船員確保に加えて、当社独自でも2025年度より実施している船員直接雇用の強化を継続してまいります。一方で、建造中の499トン型自社船は2026年6月末に運航を開始しますが、営業領域拡大を図るべく、新たな船種の可能性についても検討してまいります。 外航事業では、主要貨物である中国および中央アジア向け建機は、顧客のニーズに沿った輸送を提案し、継続受注が出来る様にサービス展開してまいります。なお、近海輸送は激しい運賃競争の事業環境が続いているので、利益率が高く競争に左右されない特殊貨物やニッチな輸送品の開拓も目指し、建機以外の貨物積み合わせ輸送で1航海当たりの運航効率を上げてまいります。また、営業のスタイルを従来の外航貨物のみの集荷営業だけではなく、内航輸送、国内陸上輸送、倉庫作業および通関を含めた総合物流力を発揮出来るよう、他部署との共同営業や共同提案など連携強化を図ります。 港運事業では、労働集約型ビジネスであるためベースアップ等により人件費が上昇しております。さらには、自由貿易や経済連携協定の拡大にともない、通関実務も複雑化していることから、港運事業に係る取扱料金および通関料金の改定交渉に取組んでまいります。また、業務に関連する海上コンテナ輸送および国内トラック輸送につきましては、ドライバー不足および燃料費が高騰しているなか、トラック適正化二法も施行されました。協力会社であるトラック運送事業者との連携強化を図り、適正運賃の支払いと顧客に対する価格転嫁を進めてまいります。営業面では、AI関連事業のデータセンターや蓄電池関連のプロジェクトカーゴの受注に注力いたします。 倉庫事業では、港運事業部門と連携を強化し、コンテナ型蓄電池を始めとする重量貨物や危険物貨物などの特殊貨物の集荷営業強化で売上拡大および収益性の向上を図ってまいります。また、システムを活用した業務効率化にも積極的に取り組むなどして、生産性向上を図ってまいります。加えて、作業員の高齢化に対処するため、新卒作業員の採用を進め、人材確保と技術の継承を図るとともに、安全教育の強化による労務問題や事故リスク低減に注力いたします。姫路地区倉庫においては、岸壁併設の野積み倉庫を利用して、内航船積み作業まで一体受注できる鉄鋼中間製品の営業拡大、および自社倉庫満床時の受け入れ先として外部倉庫ネットワークの拡大と活用を図ってまいります。 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 2025年4月に公表した中期経営計画において、計画最終年度にあたる2027年度の目標計数として以下の計数を掲げております。 第85期 2027年度 (計画最終年度) 売上高   15,000百万円 営業利益   680百万円 経常利益   690百万円 当期純利益   480百万円
事業等のリスク2,885字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 ① 事業環境の変化 国内外の景気の変動や顧客の経済活動の変化、他社との協業等、事業環境の変化により貨物取扱量が減少することで、当社の経営に影響を及ぼす可能性があります。特に、当社の主力事業である内航事業は、その主な輸送品目が鉄鋼であり、経済活動の産業基礎物資である鉄鋼の需要は景気動向に 左右される面が大きいことから、今後の景気動向によりましては、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。このような状況を踏まえ、当社は、2025年1月、大和工業グループ(下記5「重要な契約等」において定義します。)との間で、双方の企業価値を向上させることを目的とした資本業務提携契約を締結しており、今後の環境変化時においても、連携して対応していく体制を構築しております。また一方で、長年に培ったノウハウで顧客満足度をより一層高めるサービスの強化を図り、環境負荷が軽いモーダルシフトへの時代を見据えた取扱貨物の複線化についても取り組んでまいります。 ② 地政学的リスク 長期化するロシア・ウクライナ紛争等の国際的な紛争、米国の関税政策、中東情勢等、国際的な緊張や対立が生じた場合、物流の停滞や、経済制裁による輸出入の禁止、資源価格の上昇等が経済全体に影響を及ぼすことで、当社の経営にも影響を及ぼす可能性があります。 ③ コストに見合った料金設定 円安や中東情勢等による燃料や原材料価格の高騰に加え、人件費の上昇等によるコスト上昇が続いている環境下で当社が安定して成長していくためには、これらのコスト上昇分を適正に転嫁した料金を収受していく必要があり、その転嫁が不十分な場合は、当社の経営に影響を及ぼす可能性があります。その対応として、荷主企業との相互理解のもと、適正な料金設定に取り組んでおり、今後も継続してまいります。 ④ 人材の確保 当社が、総合物流企業として継続して発展していくためには、顧客に対し最適な物流提案を行うことが出来る優秀な人材を確保・育成していく必要があります。また、複雑化・高度化する通関事務に適切に対応していくための専門人材も確保していく必要があります。また、船員、倉庫作業員といった現業を担う人材の確保は物流業界全体の大きな課題となっております。これらの人材が十分確保できない場合には、当社の経営に影響を及ぼす可能性があります。これらの課題に対処するため、採用チャネルの拡大や社員教育の充実に取り組んでおります。 ⑤ 金利動向 当社の資金調達手段は間接金融に負うところが大きいことから、金利上昇による利払い負担増加が業績に影響を及ぼすリスクがあります。倉庫や船舶といった大型設備投資に係る長期借入金の調達については、原則として固定金利での調達を行うことで将来の金利上昇リスクの低減を図っております。また、運転資金借入については、金利動向を注視しながら、固定金利と変動金利を組み合わせて調達することで利払い負担軽減を図っております。 ⑥ 為替動向 当社の事業においては、外貨建取引もあり、為替動向により当社の損益に影響を及ぼす可能性があります。しかしながら、外航事業におけるドル建て売上と港運事業でのドル建てのフレイト支払等で相殺され、為替変動リスクは従前より軽減されております。 ⑦ 事業用資産の減損 当社は倉庫や船舶などの事業用固定資産を多く保有しておりますが、経営環境の変化等で、その収益性の低下により投資額の回収が見込めなくなった場合などには、減損会計の適用により減損損失が発生し、当社の財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 傭船先の経営状況の動向 一部の傭船先について、船舶取得のための金融機関借入に対し債務保証を行っていることから、経営環境の変化による傭船先の経営状況によっては、債務保証の履行等により、当社の業績および財務に影響を及ぼす可能性があります。但し、当該保証債務は担保による保全によりリスクは低減されております。また、傭船先に対しては、通常の訪船活動でのモニタリングに加え、財務諸表等を定期的に徴求する等により、経営状況を常に注視しております。 ⑨ 法的規制への対応 当社の事業は、各種の法的規制を受けており、これらの規制への対応が適切に行われなければ、当社への信用低下を招き、当社の経営に影響を及ぼす可能性があります。また規制の改廃や新設が行われた場合には、その対応のためのコストの増加が経営に影響を及ぼす可能性があります。当社では、コンプライアンス委員会を中心に、業務の適正を確保する体制を構築するとともに、必要に応じて、外部の専門家に適宜意見を求めて、その補完としております。 ⑩ 業務上の事故 輸送貨物や保管貨物の安全確保が不十分な場合には、貨物保証リスクの懸念があります。また、当社の輸送手段である船舶については、事故等による運航リスクがあります。これらの事故が発生した場合、当社の業績及び財務に影響を及ぼす可能性があります。当社では、これらの事故の未然防止策として、内航・外航海運事業では、月次の船舶安全会議及び訪船時の注意喚起、倉庫部門では月次の安全衛生会議及び外部の専門家による安全衛生講習等による指示事項の順守を図っております。 ⑪ 労働災害 当社は、船舶、倉庫などの現場作業を多く有しており、事故等の発生により、作業員の負傷等の労働災害が発生するリスクがあります。事故発生の未然防止策として、安全教育の強化による事故リスク低減に注力しております。 ⑫ 情報システムリスク 当社は、基幹システムをはじめとする多くの業務システムを有しております。これらのシステムが障害等により正常に稼働しない事態が発生した場合には、業務の遂行ができないことによって当社の経営に影響を及ぼす可能性があります。また、当社は業務上、多くの顧客情報を有しており、これらの情報がサイバー攻撃等による外部漏洩や紛失等の事態に陥った場合には当社の経営に影響を及ぼす可能性があります。その対応として、情報セキュリティに関する最新情報を入手しながら、ネットワークシステムのセキュリティ向上に継続して取り組んでおります。 ⑬ 自然災害等の発生 当社の事業拠点において自然災害が発生した場合には、顧客の輸送サービスが停止することによる売上高の減少、また被災設備の修復の費用負担等により、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。当社では、近年の自然発生の頻度から想定しうる範囲内で、顧客サービスの維持・従業員の安全・当社施設の保全に現場からの意見を重視しながら、全社的に取り組んでおります。
経営成績の分析 (MD&A)7,132字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当事業年度のわが国経済は、インフレ局面が定着する中、緩やかな景気回復基調を維持しました。賃金改善やインバウンド需要により個人消費は底堅く推移した一方、原材料・エネルギー価格の高止まり、人手不足や労務費上昇が企業収益を圧迫しました。また、国内金利の上昇傾向や為替変動が企業活動に影響を及ぼしました。海外では主要国の成長にばらつきが見られ、通商政策動向、米中摩擦や中東情勢など地政学リスクにより先行き不透明な状況が続きました。このため経営環境は不確実性を内包した推移となり、予断を許さない状況が継続しました。 このような状況下におきまして、当社は「安全・迅速・信頼」をモットーに、国民生活と企業活動のライフラインを支える物流業者として、如何なる時世にも顧客に対する輸送責任を果たす「堅実な兵機」との信頼を得るべく、事業展開を進めてまいりました。 内航事業では、鉄鋼需要低迷を受けた運航効率悪化に加え、コスト増による利益停滞、荷主からの傭船契約解除や停船もあり売上減となりました。艀活用や新規貨物受託を図りましたが、燃料費高止まり等もあり補えませんでした。 外航事業では、下期以降モンゴル向けの建機輸送は堅調でした。一方で、中国向けは低調なうえ競争激化、韓国・台湾向けも苦戦し、全体では売上減少、海上運賃収入にプラスとなる円安効果でも補いきれませんでした。 港運事業では、為替や米国政府による関税政策混乱下においても輸入食品の取扱いが増加し、輸出通関件数も好調でした。新規取引先拡大に努めた他、大型特殊案件を複数受注したこと等により、港運事業全体は堅調で期間を通じて増収基調でした。 倉庫事業では、姫路・大阪地区倉庫は堅調に推移したことに加え、神戸地区も期首計画未達ながら黒字回復をしました。一方で人手不足や技術継承、新設コンテナターミナルの投資効果や収益改善に課題が残りました。 これらの結果、当事業年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 a.財政状態 当事業年度末における資産合計は、前事業年度末に比べ496百万円増加し、13,042百万円となりました。 当事業年度末における負債合計は、前事業年度末に比べ304百万円減少し、7,388百万円となりました。 当事業年度末における純資産合計は、前事業年度末に比べ800百万円増加し、5,653百万円となりました。 b.経営成績 当事業年度の取扱輸送量は3,569千トン(前期比15千トン増 100.4%)と前期並みでしたが、売上高は13,389百万円(前期比337百万円減 97.5%)と減収になり、また、経常利益も499百万円(前期比118百万円減 80.8%)と減益になりました。なお、特別利益として、投資有価証券売却益49百万円、東京支店移転に伴う補償金22百万円を計上しましたが、当期純利益は397百万円(前期比38百万円減 91.2%)と減益となりました。 当事業年度におけるセグメントの営業状況は次のとおりです。 1)海運事業 (イ)内航事業・・・・・主力輸送貨物である鉄鋼製品が国内需要停滞の影響による運航効率が低下したことに加え、燃料費の高止まりや船舶維持管理料の増加で営業利益が伸び悩みました。また、需要低迷による荷主からの傭船契約解除や船員不足による一時的な停船が発生したことも売上高減少の要因になりました。一方、艀輸送でのスポット貨物受注や傭船契約終了となった船舶を大手メーカーの連続トリップ船として投入するなどして収支改善を図りました。また、他部署との連携により、プラント貨物や鉄道車両などの大型特殊貨物輸送を受託するなどしましたが、マイナス要因を補完するには至りませんでした。 結果としまして、売上高は6,763百万円(前期比92百万円減 98.7%)、営業利益は165百万円(前期比174百万円減 48.7%)と減収減益になりました。 (ロ)外航事業・・・・・中央アジア向け鉱山用建機の輸送が前期比で大幅に減少し、売上も大きく減少しました。中国向けは中国国内の景気悪化と日中間の関係悪化もあり、中国向け輸送貨物が減少し、受注が低迷しました。また、韓国向けおよび台湾向け鋼材輸送は、中国製の低価格な鋼材が多く出回った事により日本からの輸出量が減少しました。円安による為替影響は、ドル建て海上運賃にプラス要因となり収益の押上げ効果がありました。その他、顧客のニーズ把握に努め、他部署との共同営業を実施いたしました。 結果として、売上高は835百万円(前期比654百万円減 56.1%)、営業利益は82百万円(前期比152百万円減 35.2%)と減収減益になりました。 2)港運・倉庫事業 (イ)港運事業・・・・・アメリカ関税政策の混乱や円安基調の為替局面が続きましたが、輸入食品の取扱いは常温、冷凍貨物ともに取扱量が増加しました。また、他の主要顧客の輸入取扱いも堅調に推移しました。産業機械パーツや鉄鋼製品の北米、欧州および韓国向けを始めとする輸出貨物全般も、通関取扱い件数が前期比10%以上増加するなど好調に推移しました。その他、新規営業による取引先拡大に加え、パワープラント設備案件、蓄電池およびODAインフラ貨物など、輸出入通関に関連した特殊車両を利用した輸送や重機作業を伴う大型スポット案件を複数受注出来ました。 結果としまして、売上高は4,085百万円(前期比369百万円増 109.9%)、営業利益は130百万円(前期は18百万円の営業損失)と増収増益になりました。 (ロ)倉庫事業・・・・・姫路地区倉庫は自社倉庫の満床が続き外部委託先他社倉庫へ依頼するなど、鋼材保管や作業取扱いが堅調に推移し、売上収益ともに前期を上回りました。また、大阪地区倉庫も小幅ながら前期を上回る収益を上げる事ができました。神戸地区倉庫は、期首計画値には届かなかったものの、前期の営業損失から黒字回復が出来ました。一方で、作業員の高齢化や複数名の退職もあり、労働力不足や技術伝承の問題が顕在化しております。また、新たに投資した六甲アイランドのISOタンクコンテナターミナルは、集荷営業の強化による収益改善の課題が残りました。 結果としまして、売上高は1,704百万円(前期比39百万円増 102.4%)、営業利益は57百万円(前期は8百万円の営業損失)と増収増益になりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ275百万円減少し、当事業年度末には1,702百万円となりました。 当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果、獲得した資金は521百万円(前期は877百万円の獲得)となりました。 主な内訳は、税引前当期純利益571百万円、減価償却費351百万円等に対して、法人税等の支払額265百万円、投資有価証券売却益49百万円等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果、使用した資金は229百万円(前期は153百万円の使用)となりました。 主な内訳は、有形固定資産の取得による支出365百万円、長期貸付けによる支出12百万円等に対して、短期貸付金の減少額67百万円、投資有価証券の売却による収入66百万円等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果、使用した資金は568百万円(前期は788百万円の使用)となりました。 主な内訳は、長期借入金の返済による支出1,156百万円、短期借入金の純減少額149百万円、配当金の支払額137百万円等に対して、長期借入れによる収入900百万円によるものであります。 ③事業部門別売上高、輸送品目別トン数及び売上高の実績 (1)事業部門別売上高明細 当事業年度における事業部門別売上高をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   数量 (千トン)   金額(百万円)   前年同期比(%) (海運事業) 内航事業   1,751   6,763   98.7 外航事業   90   835   56.1 (港運・倉庫事業) 港運事業   1,542   4,085   109.9 倉庫事業   185   1,704   102.4 合計   3,569   13,389   97.5 (注)セグメント間の取引については相殺消去しております。 (2)輸送品目別トン数及び売上高明細 当事業年度における輸送品目トン数及び売上高を示すと、次のとおりであります。 輸送品目別   数量 (千トン)   金額(百万円)   前年同期比(%) 鉄鋼   1,733   7,189   98.8 飼料   140   227   105.0 農水産品   300   498   115.5 油糧   92   200   108.2 鉱石類   20   64   107.6 機械類   86   1,017   67.4 紙・パルプ   7   15   89.4 自動車関連   52   87   105.7 石膏   187   256   101.3 その他貨物   952   3,832   103.8 合計   3,569   13,389   97.5 (注)1.外航事業・内航事業・港運・倉庫事業を合算したものであります。 2.主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。 相手先   前事業年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) 大和工業株式会社グループ   3,733   27.2   3,681   27.5 JFE物流株式会社グループ   1,347   9.8   1,192   8.9 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 1)財政状態 (資産) 当事業年度末における総資産額は13,042百万円となり、前事業年度末と比較して496百万円増加いたしました。 流動資産は3,608百万円となり、前事業年度末と比較して298百万円減少いたしました。これは主に、現金及び預金の減少275百万円、短期貸付金の減少67百万円等に対して、売掛金の増加25百万円、原材料及び貯蔵品の増加11百万円等によるものであります。固定資産は9,434百万円となり、前事業年度末と比較して794百万円増加いたしました。これは主に、時価の上昇による投資有価証券の増加756百万円、社船建造に係る建設仮勘定の増加198百万円、有形固定資産の取得による増加177百万円等に対して、減価償却による固定資産の減少351百万円等によるものであります。 (負債) 当事業年度末における負債総額は7,388百万円となり、前事業年度末と比較して304百万円減少いたしました。 流動負債は3,336百万円となり、前事業年度末と比較して281百万円減少いたしました。これは主に、短期借入金の減少109百万円、支払手形の減少104百万円、未払法人税等の減少91百万円等に対して、買掛金の増加69百万円等によるものであります。固定負債は4,052百万円となり、前事業年度末と比較して22百万円減少いたしました。これは主に、長期借入金の減少296百万円等に対して、繰延税金負債の増加239百万円、退職給付引当金の増加30百万円、資産除去債務の増加22百万円等によるものであります。 (純資産) 当事業年度末における純資産額は5,653百万円となり、前事業年度末と比較して800百万円増加いたしました。 これは主に、その他有価証券評価差額金の増加522百万円、当期純利益の計上による繰越利益剰余金の増加397百万円等に対して、配当金の支払による繰越利益剰余金の減少137百万円等によるものであります。 2)経営成績 (売上高) 当事業年度の売上高は、13,389百万円(前期比337百万円減 97.5%)となりました。 セグメント別では、内航事業6,763百万円(前期比92百万円減)、外航事業835百万円(前期比654百万円減)、港運事業4,085百万円(前期比369百万円増)、倉庫事業1,704百万円(前期比39百万円増)となりました。 これらの要因につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 b.経営成績」をご覧ください。 (営業利益) 当事業年度の営業利益は436百万円(前期比111百万円減 79.7%)となりました。 セグメント別では、内航事業165百万円(前期比174百万円減)、外航事業82百万円(前期比152百万円減)、港運事業130百万円(前期は18百万円の営業損失)、倉庫事業57百万円(前期は8百万円の営業損失)となりました。 これらの要因につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 b.経営成績」をご覧ください。 (経常利益) 当事業年度の営業外収益は127百万円(前期比12百万円増 110.6%)となりました。主な要因は、受取配当金の増加3百万円、受取出向料の増加2百万円等によるものであります。 当事業年度の営業外費用は64百万円(前期比19百万円増 142.9%)となりました。主な要因は、支払利息の増加10百万円、為替差損の増加5百万円等によるものであります。 以上の結果、経常利益は499百万円(前期比118百万円減 80.8%)となりました。 (当期純利益) 特別利益として71百万円(投資有価証券売却益49百万円及び移転補償金22百万円)を計上したことにより、税引前当期純利益は571百万円(前期比52百万円減 91.6%)となり、法人税等合計174百万円を差し引いた結果、当期純利益は397百万円(前期比38百万円減 91.2%)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 イ)キャッシュ・フロー 当事業年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。 ロ)契約債務 2026年3月31日現在の契約債務の概要は以下のとおりであります。 年度別要支払額(百万円) 契約債務   合計   1年以内   1年超3年以内   3年超5年以内   5年超 短期借入金   1,001   1,001   ―   ―   ― 長期借入金   3,821   855   1,339   827   800 リース債務   11   5   2   2   1 上記の表において、貸借対照表の短期借入金に含まれている1年内返済予定の長期借入金は、長期借入金に含めております。 当社の第三者に対する保証は、傭船船主・協力会社の借入金等に対する債務保証であります。保証した借入金等の債務不履行が保証期間に発生した場合、当社が代わりに弁済する義務があり、2026年3月31日現在の債務保証額は、1,135百万円であります。 ハ)財務政策 当社は、運転資金及び設備資金につきましては、内部資金又は銀行借入により資金調達することとしております。このうち、銀行借入による資金調達に関しましては、運転資金については借入時の金融情勢を考慮して短期借入金及び長期借入金にて調達し、船舶建造、倉庫建設などの設備資金については、一部を除き固定金利の長期借入金にて調達しております。変動金利での借入分は金利の変動リスクに晒されていますが、デリバティブ取引(金利スワップ取引)を利用してヘッジを行っております。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において、一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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