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超!企業DB
日経平均64,214.48-111NYダウ53,686.11+624ドル円155.76-3NASDAQ26,584.06+366S&P 5007,747.71+81SOX 指数11,352.13+139/3終値

サンリツ

SANRITSU CORPORATION9366 · Standard · 倉庫・運輸関連業

梱包・運輸・倉庫を一体で手掛ける総合物流企業。機械・精密機器分野を軸に国内外で一貫物流を提供する。

概要

サンリツは1948年創業の物流企業である。梱包・運輸・倉庫の3事業を柱とし、東京都港区に本社を置く。2026年3月期の連結売上高は205億円、従業員数456名。工作機械や精密機器、医療機器向けの物流サービスに強みを持ち、国内13拠点と米国子会社を通じて事業を展開する。株式は東京証券取引所スタンダード市場に上場している。

梱包事業が連結売上の7割を占める

サンリツの主力事業は梱包事業である。2026年3月期のセグメント売上高は143億95百万円で、連結全体の約70%を占めた。工作機械や電力変換装置の梱包取扱いが国内で好調に推移した一方、米国子会社では関税等の影響で工作機械の取扱いが低調となり、セグメント利益は前年比4.8%減の16億61百万円となった。梱包事業は顧客の工場構内での作業が中心で、高い技術力と品質が求められる。

運輸と倉庫の2事業が利益を伸ばす

運輸事業の2026年3月期売上高は27億99百万円で前年比4.6%減となったが、輸送費の価格転嫁を進めた結果、セグメント利益は25.1%増の3億37百万円と改善した。倉庫事業は電力変換装置の取扱い増加により売上高31億1百万円(前年比8.1%増)、利益5億4百万円(同21.4%増)と好調だった。賃貸ビル事業は本社ビルの稼働率低下で売上高2億36百万円、利益64百万円と減少した。

国内多拠点と米国子会社の2軸体制

サンリツは国内に豊田、厚木、白石、郡山、筑波、成田、横浜、山梨、府中、八王子、京浜、富山、上田、富士宮の各事業所を持つ。関東圏を中心に全国に倉庫ネットワークを構築し、顧客の在庫管理や輸配送を支える。海外展開としては2010年にSANRITSU LOGISTICS AMERICA Inc.を米国に設立し、現地での梱包・倉庫事業を手掛ける。中国にはかつて子会社を保有していたが、2015年から2025年にかけて順次譲渡・清算した。

3社で構成されるグループ体制

連結グループは当社サンリツと、千葉三立梱包運輸株式会社、SANRITSU LOGISTICS AMERICA Inc.の計3社で構成される。千葉三立梱包運輸は1976年に設立され、千葉県を拠点に梱包・運輸・倉庫を手掛ける。米国子会社は主に工作機械関連の梱包と倉庫を担当する。かつては相模協栄商会や新英産業などを吸収合併したが、現在はこの3社体制で経営効率を高めている。

業界の中での役割は製造業向け物流サービス(梱包・輸送・保管)の総合提供者。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
205億円
営業利益
10億円
営業利益率
4.9%
純利益
7億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01物流(梱包・運輸・倉庫)主力

当社グループは、梱包事業、運輸事業、倉庫事業の3事業を中心に、製造業向けの一貫した物流サービスを提供しております。梱包では輸出向けの木箱・段ボール梱包、運輸では国内外の輸送、倉庫では保管・在庫管理を手掛け、機械・精密機器分野など幅広い顧客に対応しております。

主な製品・サービス3
梱包事業
機械・精密機器などの輸出向け梱包を中心に、木箱や段ボールを用いた梱包サービスを提供。
運輸事業
国内および海外向けの輸送サービスを提供し、梱包から輸送まで一貫した物流を担う。
倉庫事業
保管・在庫管理サービスを提供し、輸送前後の一時保管や長期保管に対応。

製品と技術

工作機械・精密機器向け梱包技術

梱包事業はサンリツの根幹である。工作機械や精密機器、医療機器など、高い防振・防湿性能が求められる製品に対し、専用の梱包材を設計・加工して出荷を支援する。国内では豊田事業所や横浜事業所などが拠点となり、顧客の工場内で梱包作業を行うケースが多い。米国子会社でも工作機械の梱包を手掛けるが、2026年3月期は関税の影響で取扱いが低調だった。梱包技術の蓄積が、後述するソリューション提案の基盤となっている。

当日受注即日出荷の運輸体制

運輸事業では、顧客の工場構内での梱包から出荷までを一貫して請け負う。特徴的なのは、当日の受注(指示)に対して当日中に出荷する即応体制である。多くの取引が当日受注・当日出荷の形態で、受注残高は僅かである。2026年3月期は医療機器の取扱いが軟調だったが、輸送費の価格転嫁により収益性が改善した。自社便と協力会社を組み合わせ、全国の顧客へ迅速な配送を実現する。

多拠点ネットワークを活かした倉庫事業

倉庫事業は、成田事業所、横浜事業所、京浜事業所など全国13拠点で展開する。保管だけでなく、在庫管理やピッキング、流通加工なども行う。2026年3月期は電力変換装置の取扱い増加により売上・利益ともに増加した。顧客の生産計画に合わせた在庫最適化を支援し、長期保管から短期的な仕分けまで柔軟に対応する。2023年には富士宮事業所を開設し、静岡県にも倉庫網を拡大した。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

倉庫・運輸関連業のなかでの位置

中堅倉庫業者、安定収益も成長鈍化

倉庫業や運送業を営み、三菱倉庫や三井倉庫ホールディングス、住友倉庫など大手がひしめく業界で中堅の位置。売上高は194億円から205億円へ緩やか増加、営業利益率は5%前後で安定。他の大手倉庫が海外展開や物流IT投資を進める中、サンリツは国内中心で設備投資も限定的。そのため、収益性は安定しているものの成長性で劣る。顧客との長期関係や地域密着のサービスで差別化を図るが、業界再編の波に乗り遅れるリスクがある。

強み

  • 営業利益率が約5%で安定、売上も緩やかに増加している。
  • 地域に根ざしたサービスで顧客との長期的な関係を構築している。
  • 効率的な倉庫運営により、高い稼働率を維持し収益を確保。
  • 負債が少なく、財務体質が安定している。

課題

  • 売上高の伸びが年率3%以下で、業界大手との成長格差が広がる。
  • 設備投資やIT化が遅れており、将来の競争力低下が懸念される。
  • 大手倉庫との競争でシェア拡大が難しく、価格競争に陥りやすい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

倉庫・運輸関連業の時価総額近傍。太字がサンリツ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19380東海運126億円16.8倍
29325ファイズホールディングス115億円11.1倍
39311アサガミ110億円6.1倍
49193東京汽船88億円1.7倍
59313丸八倉庫76億円14.8倍
69366サンリツ67億円9.3倍
79355リンコーコーポレーション60億円5.4倍
89361伏木海陸運送54億円6.5倍
99326関通ホールディングス50億円24.6倍
109353櫻島埠頭46億円15.7倍
119362兵機海運45億円11.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 39件

梱包・運送業で創業した1948年

1948年3月、東京都港区芝浦に資本金18万円で株式会社三立社を設立し、梱包と運送業を開始した。1950年10月には三立梱包運輸株式会社に商号変更し、梱包・運輸の専門性を明確にした。創業時の事業は顧客の工場から出る製品を梱包し、指定された場所へ運ぶというもので、この基本事業が現在の事業基盤となっている。1954年12月には本社を港区内に移転した。

首都圏へ拠点を拡げた高度成長期

1957年12月に三鷹事業所(現・豊田事業所)を開設して以降、サンリツは首都圏での営業網を拡大した。1972年4月には厚木事業所、1976年12月には千葉三立梱包運輸株式会社を設立し、千葉県にも進出。1984年から1987年にかけては白石、埼玉、郡山、筑波と相次いで事業所を開設し、関東全域にサービス提供エリアを広げた。これらの拠点は現在も倉庫事業や運輸事業の基盤として機能している。

株式公開と上場市場の変遷

1987年9月、サンリツは日本証券業協会に店頭売買銘柄として登録され、株式公開を果たした。1999年3月には東京証券取引所市場第二部に上場し、2007年3月には市場第一部に指定された。2022年4月の市場区分見直しにより、第一部からスタンダード市場に移行した。公開以来、株式市場での資金調達を背景に事業拡大を進めてきた。

M&Aで規模拡大した1990年代~2000年代

1991年1月、相模協栄商会の全株式を取得し、同社を子会社化した。1994年5月には新本社ビルを竣工し、賃貸ビル事業を開始。1999年2月には横浜事業所内にパッケージングセンターを竣工し、相模協栄商会の本店を移転。2005年5月には新英産業の全株式を取得し、同社とその子会社(香港、中国)を連結子会社化した。2008年4月には相模協栄商会を吸収合併、2010年7月には新英産業を吸収合併し、グループ統合を進めた。

米国進出と中国事業からの撤退

2010年3月、サンリツは米国にSANRITSU LOGISTICS AMERICA Inc.を設立し、北米市場に参入した。一方、中国事業は2013年から上海に現地法人を設立するなど積極的に展開したが、業績が振るわず、2015年には香港子会社の全株式を譲渡、2016年には蘇州新南包装の出資持分90%を譲渡、2017年には張家港保税区の子会社を清算した。2025年3月には最後まで残っていた上海子会社の全株式を譲渡し、中国事業から完全に撤退した。

中期経営計画と「ソリューション」への転換

サンリツは2023年7月に3ヵ年の中期経営計画を策定し、中長期的ビジョン「オペレーションからソリューションへ」を掲げた。従来の梱包・運輸・倉庫の作業提供に加え、顧客の真のニーズを引き出し、生産効率向上に寄与する提案型サービスへのシフトを目指している。2026年5月には次の3ヵ年計画を策定し、売上高営業利益率6.1%を目標に掲げた。国内拠点の拡充や米国における高付加価値サービス展開を重点施策とする。

年表39件を開く

1940年代

  • 1948年3月東京都港区芝浦に資本金180千円で㈱三立社を設立し、梱包、運送業を開始

1950年代

  • 1950年10月商号変更三立梱包運輸㈱に商号変更
  • 1954年12月本社を東京都港区に移転
  • 1957年12月三鷹事業所(現、豊田事業所)を開設

1970年代

  • 1972年4月厚木事業所を開設
  • 1976年12月千葉三立梱包運輸㈱(現、連結子会社)を設立

1980年代

  • 1984年6月白石事業所を開設(現、東北事業所白石倉庫)
  • 1985年3月埼玉事業所(現、八王子事業所埼玉グループ)を開設
  • 1985年8月商号変更㈱サンリツに商号変更
  • 1986年1月郡山事業所を開設(現、東北事業所郡山倉庫)
  • 1987年5月筑波事業所を開設(現、成田事業所筑波倉庫)
  • 1987年9月当社株式を「社団法人日本証券業協会東京地区協会」(現、㈱大阪証券取引所)に店頭売買銘柄として登録、株式を公開

1990年代

  • 1991年1月㈱相模協栄商会の全株式を取得
  • 1994年5月新本社ビル竣工(賃貸ビル事業開始)
  • 1997年8月Y-CC事業所(現、横浜事業所)を開設
  • 1998年5月成田事業所(現、成田事業所 第1倉庫)を開設
  • 1999年2月Y-CCパッケージングセンター(現、横浜事業所)を竣工し、㈱相模協栄商会の本店を移転
  • 1999年3月上場当社株式を東京証券取引所市場第二部に上場

2000年代

  • 2000年4月山梨事業所を開設
  • 2001年10月村山事業所(現、府中事業所 村山倉庫)を開設
  • 2005年5月M&A新英産業㈱の全株式を取得し、同社及びその子会社の新英香港有限公司ほか3社を連結子会社化
  • 2005年10月成田第二事業所(現、成田事業所 第2倉庫)を開設
  • 2007年3月当社株式を東京証券取引所市場第一部に指定
  • 2007年10月㈱相模協栄商会において、本牧パッケージングセンター(現、横浜事業所本牧倉庫)開設
  • 2008年4月M&A㈱相模協栄商会を吸収合併

2010年代

  • 2010年3月SANRITSU LOGISTICS AMERICA Inc.(現、連結子会社)を設立
  • 2010年7月M&A新英産業㈱を吸収合併
  • 2011年4月八王子事業所を開設
  • 2012年12月京浜事業所を開設(旧事業所を全面建て替え)
  • 2013年4月富山事業所を開設
  • 2013年12月創業山立国際貨運代理(上海)有限公司を設立
  • 2014年8月上田事業所(現、豊田事業所上田グループ)を開設
  • 2015年3月M&A蘇州新南包装制品有限公司及び張家港保税区新興南国際貿易有限公司並びに山立国際貨運代理(上海)有限公司を完全子会社化
  • 2015年5月連結子会社である新英香港有限公司の全株式を「T-Rise International Co.,Ltd.」へ譲渡(新英香港有限公司の100%子会社で当社連結子会社である新英包装(深セン)有限公司も含む)
  • 2016年7月連結子会社である蘇州新南包装制品有限公司の出資持分の90%を「蘇州玖得奇電子科技有限公司」へ譲渡
  • 2017年2月連結子会社である張家港保税区新興南国際貿易有限公司を清算

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からスタンダード市場に移行
  • 2023年7月富士宮事業所(現、横浜事業所富士宮グループ)を開設
  • 2025年3月連結子会社である山立国際貨運代理(上海)有限公司の全株式を「上海宝京包装制品有限公司」へ譲渡

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高営業利益率2027年3月期まで6.1%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    オペレーションからソリューションへの転換

    高い技術力・作業品質を土台に、顧客との対話を通じて顕在・潜在ニーズを引き出し、課題解決型のサービスを提供する。ターゲット市場をBtoB物流とし、工作機械・精密機器・医療機器分野で顧客価値を追求する。

  2. 02

    国内物流拠点の拡充と既存アセット活用

    国内物流拠点を拡充し、既存アセットを最大活用することで収益力を向上させる。中期経営計画の重点施策の一つとして位置付け、競争力の強化を図る。

  3. 03

    米国での高付加価値サービス展開

    米国において、倉庫を起点とした高付加価値サービスを展開し、付加価値の最大化を目指す。グローバルな事業拡大と収益源の多様化を図る。

  4. 04

    サステナビリティ推進による企業価値向上

    基盤戦略としてサステナビリティを推進し、企業価値の向上に取り組む。中長期的な成長と社会貢献の両立を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で456人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は602万円で、9期前と比べて+1.1%平均年齢は43.0歳、平均勤続年数は12.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月371
2018年3月418
2019年3月59642.613.3429
2020年3月57442.713.3436
2021年3月51242.813.4426
2022年3月58243.213.7407
2023年3月60243.313.3428
2024年3月61243.112.7449
2025年3月56742.912.5449223
2026年3月60243.012.7456219

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率9.8%
縦線は目安の30%
男性育休取得率80.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)84.4%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 2 / 海外 2、うち連結子会社 4) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社及び工場(米国/カリフォルニア)他2事業所5,806百万円
梱包事業
成田事業所第二 — 千葉県成田市3,897百万円
京浜事業所 — 神奈川県横浜市神奈川区3,615百万円
本社ビル — 東京都港区1,522百万円
賃貸ビル 事業
横浜事業所 — 神奈川県横浜市鶴見区558百万円
成田事業所第一 — 千葉県成田市512百万円
郡山事業所(福島県郡山市)他11拠点497百万円
梱包事業 運輸事業 倉庫事業
本社 — 東京都港区374百万円
全社共通
八王子事業所 埼玉グループ — 埼玉県児玉郡上里町298百万円
梱包事業 運輸事業 倉庫事業
市原事業所(千葉県市原市)他1事業所146百万円
梱包事業 運輸事業 倉庫事業
ほか10件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    千葉三立梱包運輸㈱
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権80.0%
  • 国内
    千葉三立梱包運輸㈱
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権80.0%
  • 海外
    SANRITSU LOGISTICS AMERICA Inc.(注1)
    米国カリフォルニア州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    SANRITSU LOGISTICS AMERICA Inc.(注1)
    米国カリフォルニア州 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は205億円営業利益10億円前期と比べると増収増益で、売上が+2.0%、利益が+0.0%。

売上高
+2.0%
205億円
営業利益
+0.0%
10億円
純利益
+40.0%
7億円
営業利益率
4.9%
前期比 -0.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高220億円205億円
営業利益14億円10億円
純利益7億円7億円
1株あたり配当¥38¥38

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は54億円、営業利益は3億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+14.9%、営業利益は+200.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q501
2024年1Q4712.12
2024年2Q4836.31
2024年3Q5135.92
2024年4Q481
2025年2Q9644.22
2025年4Q10565.73
2026年2Q10044.02
2026年4Q10565.75
2027年1Q5435.62

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は154億円から205億円へ1.3倍に増えた。直近期の営業利益率は4.9%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
山立国際貨運代理(上海)有限公司を設立
2013年3月154−1−2
上田事業所(現、豊田事業所上田グループ)を開設
2014年3月17131
蘇州新南包装制品有限公司及び張家港保税区新興南国際貿易有限公司並びに山立国際貨運代理(上海)有限公司を完全子会社化
2015年3月17841
2016年3月15663
2017年3月14653
2018年3月16675
2019年3月17696
2020年3月16485
2021年3月15254
2022年3月185118
富士宮事業所(現、横浜事業所富士宮グループ)を開設
2023年3月2031210
2024年3月19486
2025年3月2011085.05
2026年3月20510104.97

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高205億円のうち、営業利益として残るのは10億円4.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は7億円、売上の3.4%にあたる。営業利益率は業種中央値5.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金78.5%161億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金16.1%33億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益4.9%10億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
21.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比0.5pt
4.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.6pt
3.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比1.1pt
5.8%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.6%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが13億円、投資CFが−45億円で、差し引きのフリーCFは−32億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は24億円で、売上の1.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月−1−3851−3921
2014年3月162−111829
2015年3月131−191425
2016年3月13−3−101024
2017年3月7−3−14414
2018年3月12−3−6917
2019年3月10−6−6414
2020年3月22−10−91217
2021年3月11−22929
2022年3月12−10−4227
2023年3月14−9−7527
2024年3月11−10−7122
2025年3月17−1211538
2026年3月13−4518−3224

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は267億円。このうち返さなくてよい自己資本が123億円で、自己資本比率は45.4%(業種中央値56.9%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月2306816229.0
2014年3月2297015930.2
2015年3月2137114232.7
2016年3月2037013334.3
2017年3月1887111737.4
2018年3月1967612038.5
2019年3月1948111340.9
2020年3月1898310643.2
2021年3月1978611143.0
2022年3月2059411145.4
2023年3月21210310947.7
2024年3月21410810649.7
2025年3月24711812947.2
2026年3月26712314445.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
24億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
62億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
144億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
70
/ 100
安定性自己資本比率30 / 40
収益力営業利益率10 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

倉庫・運輸関連業 31社との比較

同じ倉庫・運輸関連業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り31社中10位あたり、逆に低いのは自己資本比率31社中25位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
5.8%/中央値 6.9%
P25 5.6%P75 8.7%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
4.9%/中央値 5.4%
P25 3.4%P75 7.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
45.4%/中央値 56.9%
P25 45.8%P75 65.3%
売上成長率前期からの売上の伸び
2.0%/中央値 3.0%
P25 0.3%P75 6.1%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.4%/中央値 2.9%
P25 2.0%P75 3.8%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月3日の終値

直近の終値は¥1,112で、1年前と比べて+34.8%過去52週の値幅のなかでは88%の位置にある。

¥1,112-0.7%1ヶ月+8.4%1年+34.8%時価総額67億円
過去52週の値幅
安値¥841高値¥1,150

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)9.3倍
PER (会社予想)8.9倍
PBR0.50倍
配当利回り3.42%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月7日終値は1034円で、25日線(1035円)とほぼ同水準。1カ月では-3.18%と小幅下落するが、1年では+30.64%と大きく上昇。52週高値1091円に迫る水準で、高値圏でのもみ合い。75日線(992円)や200日線(915円)を上回り、長期トレンドは上昇。RSIは54.6と中立。週足では上昇基調が継続し、出来高も高値圏で活発。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PERが8.66倍と業界平均の13.61倍を大きく下回り、予想PERも8.3倍と低く割安。PBRは0.48倍と平均の0.97倍の半分以下で、資産価値に対しても評価が低い。配当利回りは3.68%と平均の3.01%を上回り、株主還元は良好。ROEは5.8%とやや低いが、業績は増収で利益も増加傾向。収益性の改善余地を考慮すれば、現株価は割安と判断する。

指標この会社業種平均
PER (実績)9.3倍13.8倍
PER (予想)8.9倍
PBR0.50倍0.98倍
ROE5.8%7.3%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

港湾運送業界は、輸出入量の変動や競争激化により収益が不安定になりやすい。強気派は、同社が神戸港で長年築いた信頼と効率的なオペレーションにより、荷役量の回復局面で利益率が改善するとみる。また、近年の円安やインバウンド需要の増加が港湾取扱量を押し上げる可能性を指摘する。一方、弱気派は、世界経済の減速による貿易量の減少や、近隣港との競争激化、人件費や燃料費の上昇が収益を圧迫すると警告する。さらに、同社の収益が経済サイクルに依存しており、安定成長には限界があるとみる。財務面では、PBRの低さから株主還元の強化が期待されるが、投資余力や成長投資の状況が焦点となる。

プラスに働く材料7
  • 安定した港湾インフラ需要

    経済のグローバル化により、長期的な貿易量増加が見込まれる。

  • 財務体質の改善

    自己資本比率が高く、低PBRながらROE改善の余地がある。

  • 株主還元の増加

    配当利回り3.68%と高く、増配や自社株買いの可能性がある。

  • 2026年3月期の純利益7億円と前期比40%増決算発表後影響

    純利益7億円は前期5億円から2億円増加、時価総額62億円に対する増益インパクトは大きい

  • 売上高が3期連続増収で205億円通年影響

    売上高は194億円→201億円→205億円と増加、3期連続の増収基調

  • 実績PER8.66倍と予想PER8.3倍の割安水準継続影響

    予想PER8.3倍、実績PER8.66倍。成長率は低いがバリュエーションが下支え

  • 配当利回り3.68%が株価をサポート継続影響

    配当利回り3.68%、PBR0.48倍とあわせ株主還元と低評価が買い材料

マイナスに働く材料7
  • 貿易量の減少リスク

    世界経済減速や地政学リスクで輸出量が鈍る恐れ。

  • 競争激化とコスト増

    近隣港湾の台頭や人件費・燃料費の上昇が利益を圧迫。

  • 成長性の限界

    既存事業が成熟し、新規収益源の開拓が進んでいない。

  • 営業利益10億円横ばいで利益率が低下決算発表後影響

    営業利益は10億円、営業利益率は4.98%から4.88%へ低下し増収が利益に結びつかない

  • ROE5.8%の低さでPBR0.48倍の改善期待薄継続影響

    ROE5.8%ではPBR0.48倍は割安だが、資本効率改善の具体策が見えず評価修正は期待しにくい

  • 時価総額62億円の小型株で流動性が低い継続影響

    時価総額62億円と小型で、外国人保有3.03%も低く需給が悪化しやすい

  • 株価が1年で30.64%上昇し短期過熱感不定影響

    過去1年で株価は30.64%上昇。業績の伸び以上に株価が先行し、利食い売りが出やすい

次の決算で確かめる点
港湾取扱量
収益の大半を占める荷役料金が取扱量に連動するため。
営業利益率
コスト管理と収益性改善の進捗を測る指標。
海外売上高比率
国際物流の拡大度合いを確認し、成長のけん引役かを判断。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり38で、前期から+16.1%いまの株価に対する利回りは3.42%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥38
1株あたり
配当利回り
3.42%
いまの株価に対して
配当性向
28.7%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1631.5
2018年3月2450.031.7
2019年3月2816.728.9
2021年3月3939.320.9
2022年3月402.630.6
2023年3月5025.034.9
2024年3月31−38.049.8
2025年3月310.0186.7
2026年3月3616.128.7

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥38

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ2,567人。区分でいちばん多いのは個人・その他58.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が28.4%を占め、残る71.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他52.952.758.259.356.758.6
事業法人12.312.214.014.416.418.7
証券会社1.51.61.53.56.09.9
金融機関24.626.118.314.59.79.8
自己株式6.96.18.37.46.86.1
外国法人8.26.97.58.211.12.9
外国人個人0.60.60.60.10.10.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01㈱SBI証券8.99
02重田 光時(常任代理人 ㈱スノーボールキャピタル)7.87
03㈱三井住友銀行3.05
04木村 文彦2.55
05野島 玲幸2.38
06日本建設㈱2.23
07㈱三菱UFJ銀行2.20
08㈱コイケ1.85
09㈱三共1.76
10横河電機㈱1.57

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-04-21
    大津 直樹
    新規の大量保有報告
    8.27%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+406%、1株純資産は14期で+94%。直近期のROEは5.8%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月−401,109
2014年3月181,1481.630.330.2
2015年3月211,1621.826.243.2
2016年3月511,1584.49.915.4
2017年3月451,2603.711.731.5
2018年3月821,3496.39.231.7
2019年3月1051,4217.66.528.9
2020年3月861,4675.96.331.5
2021年3月661,5204.411.120.9
2022年3月1351,6518.56.130.6
2023年3月1751,83510.14.234.9
2024年3月1031,9095.58.849.8
2025年3月842,0784.29.6186.7
2026年3月1222,1545.87.528.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2026/3期の役員報酬は総額152百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢
三浦康英取締役会長62
柴本守人代表取締役社長 社長執行役員51
平輪貢取締役常務執行役員 事業本部長68
尾留川一仁取締役(監査等委員)(常勤)64
戸谷左織取締役(監査等委員)66
吉能平取締役(監査等委員)55
宮川由香取締役(監査等委員)63
藤田新一郎48

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)45937610226
社外取締役434349
取締役(社内)1161616

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容436字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当グループは、当社及び連結子会社2社の合計3社で構成されており、主に梱包事業、運輸事業、倉庫事業を中心とした物流事業を行っております。 当グループの事業に係る位置付け及びセグメントとの関連については、以下のとおりであります。 なお、以下に示す区分は、セグメントと同一の区分であります。 梱包事業…………当社、連結子会社の千葉三立梱包運輸㈱、SANRITSU LOGISTICS AMERICA Inc.が行っており、その一部を当社が受託又は委託しております。 運輸事業…………当社、連結子会社の千葉三立梱包運輸㈱及びSANRITSU LOGISTICS AMERICA Inc.が行っており、その一部を当社が受託又は委託しております。 倉庫事業…………当社、連結子会社の千葉三立梱包運輸㈱及びSANRITSU LOGISTICS AMERICA Inc.が行っております。 賃貸ビル事業……当社が行っております。 事業の系統図は以下のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題1,153字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当グループの経営方針、経営環境、及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当グループが判断したものであります。 (1)経営方針 《経営理念》 当グループは、『経営品質の向上』を事業活動の中核にすえ、「お客様の意思を尊重し、お客様にとってより品質の高いロジスティクス・サービスを提供する」ことで豊かな社会の実現に貢献してまいります。 「美しく魅力のある会社 サンリツ」の実現を目指します。 (2)経営戦略等 《ビジョン》 オペレーションからソリューションへ 当グループは創業以来、高い技術力、作業品質のもと、顧客ニーズに確実に対応する「オペレーション」の力を培ってきましたが、今後は「オペレーション」の力を土台として、お客様との対話を繰り返すことで、今まで引き出せなかったニーズだけでなく、お客様さえ気づいていない真のニーズを引き出し、解決する「ソリューション」の力を身に付けていくことが重要であると考えております。 具体的には、ターゲット市場をB to B物流と定めて、強みである梱包技術を生かせる工作機械・精密機器・医療機器分野において、顧客ニーズや期待を超える価値の提供を目指してまいります。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当グループは、経営の主たる指標として、売上高営業利益率を用いております。安定的な成長を維持するためには、確固とした収益基盤づくりが不可欠であるとの認識のもとに、2027年3月期においては、2026年5月に策定した3ヵ年の中期経営計画(2027年3月期~2029年3月期)のもと、売上高営業利益率6.1%を目標として掲げております。 (4)経営環境等 物流業界におきましては、輸出貨物は半導体関連を中心に底堅い輸送需要が見込まれる一方、引き続き地政学・通商政策リスク等を背景とした、先行き不透明な状況が続くことが想定されます。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 このような状況の中、当グループは、2026年5月に策定した3ヵ年の中期経営計画(2027年3月期~2029年3月期)の達成に向けて、中・長期的ビジョン「オペレーションからソリューションへ」のもと、当社にしかできないソリューションを提案し、安全・安心してお任せいただける戦略的パートナーを目指して参ります。 当該計画では重点施策として、国内物流拠点の拡充や既存アセットの最大活用による収益力向上、米国における倉庫起点の高付加価値サービス展開による付加価値の最大化、基盤戦略として、サステナビリティを推進し企業価値の向上に向けて取り組んでまいります。
事業等のリスク1,701字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。また、当グループのリスク管理体制は、リスク管理に関する方針、体制及び対策等のリスク管理を適正に実施するために、代表取締役を議長とするリスク管理会議を設置し、原則として四半期に一度会議を開催し、各リスクの主管部署による定期的なリスク調査や見直し結果の報告を受け、横断的に分析・評価を実施し、必要に応じた対策等の指示を行うリスク管理体制を構築しております。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当グループが判断したものであります。 リスク項目   全社重要リスク   リスク対応の方向性 1   労働環境におけるリスク   顧客製品の需要が短期的に急拡大した場合に、長時間労働発生により従業員の健康を悪化させるリスク   ・サスティナビリティ基本方針を策定し、その取組として、社員の働きやすい環境づくりのために、安全衛生委員会による情報共有・安全パトロール、従業員エンゲージメント及び職場環境アンケートを定期的に実施。その結果を基に安全・安心で働きがいのある職場環境の実現を目指し、管理部門における労働環境の定期的なチェック及び改善指導、整備実施 ・人材の積極的確保による一人当たりの時間外労働の削減 ・顧客とのコミュニケーションを密にとり、顧客の生産・出荷情報等を事前に把握及び事業所間の応援体制の構築 ・自動化や標準化による作業負荷の軽減及び時間外労働の削減 2   人材確保と育成におけるリスク   ・労働人口が減少している中で、当グループの主要事業である梱包事業は、DX導入へのハードルが高く、人材の確保が困難になることで事業活動に制約が生じるリスク ・人材の社外への流出やビジョン達成に向けた人材育成が遅れることにより、当グループの中長期的な成長に影響を及ぼすリスク ・豊富な業務経験等により成果を上げた人材の、固有のマネジメントが職場環境やメンタルヘルスに影響を及ぼすリスク   ・採用力強化及び人材定着の施策として、人事評価結果に基づく早期昇格制度や、育児・介護等により就業エリアが限定される期間における勤務地配慮の制度など、新たな人事制度を導入 ・ソリューション人材やマネジメント層の育成を推進するため、物流業務およびマネジメント業務に必要な知識・スキルを年次に応じて体系的に習得できる新たな研修計画の運用を開始 ・定着率の向上のため、従業員エンゲージメント及び職場環境アンケートを実施し、社員の働きやすい環境づくりを推進 3   取扱製品群におけるリスク   当グループの取扱う主要な4つの製品群のうち、工作機械と大型精密機器に関しては、周期的に拡大期と後退期が訪れるため、後退期に入った場合には売上高が著しく減少するリスク   ・顧客の生産・出荷情報等を事前に把握及び事業所間の応援体制の構築による売上原価の削減 ・中期的なビジョンとして「オペレーションからソリューションへ」を掲げ、顧客の生産効率向上に寄与するソリューションを提案し、顧客とともに利益率が向上する物流パートナーを目指す取組 4   輸出貨物におけるリスク   為替レートや国際情勢の変化により、取扱量が大きく変動するリスク   ・既存顧客の取引領域や輸入貨物の入出庫業務拡大などの輸出に依存しないビジネスの取組を検討 リスク項目   全社重要リスク   リスク対応の方向性 5   気候変動におけるリスク   予想を超えるゲリラ豪雨、台風や地震などの自然災害の発生により、物流設備の破損、浸水の影響で物流サービスが停止するリスク   ・自然災害対応マニュアルの適宜見直し ・ハザードマップの掲示 ・被害発生リスクが高い事業所においては、災害対策設備の設置及び速やかな修繕の実施 ・管理部門における事業所への定期巡回を実施し、防災対策が行われているか確認
経営成績の分析 (MD&A)5,927字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①経営成績 当連結会計年度におけるわが国の経済状況は、米国通商政策による影響を受けながらも、内需を中心として緩やかな回復基調で推移いたしました。一方、国内における物価上昇や、中東をはじめとする不安定な海外情勢、変動的な米国の政策動向等、先行き不透明な状況が継続いたしました。 物流業界におきまして、国際貨物は、引き続き自動車関連の海上輸出が減少傾向にありますが、AI関連需要を背景に半導体関連の航空輸出は堅調に推移いたしました。国内貨物は、生産関連貨物と建設関連貨物の不調が影響し、低調な推移となりました。 このような事業環境の中、当グループは、中・長期的ビジョン「オペレーションからソリューションへ」のもと、2023年7月に策定した3ヵ年の中期経営計画(2024年3月期~2026年3月期)において、顧客の真のニーズを引き出し、生産効率向上に寄与するソリューションの実現に向けて、グループ一丸となって取り組んでまいりました。 この結果、売上高につきましては、日本国内での工作機械及び電力変換装置の取扱いが好調に推移したことにより、増加いたしました。 営業利益につきましては、日本国内での工作機械及び電力変換装置の取扱いが好調に推移したものの、主に関税等の影響により米国子会社における工作機械の取扱いが低調に推移した影響で、概ね横ばいとなりました。 なお、経常利益につきましては、前年計上した営業外業務委託料及び貸倒引当金繰入額が減少した影響により増加いたしました。 以上の結果、当連結会計年度の業績は、売上高205億32百万円(前年同期比2.0%増)、営業利益10億35百万円(前年同期比0.1%増)、経常利益9億87百万円(前年同期比23.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益6億87百万円(前年同期比46.8%増)となりました。 セグメント別の業績は以下のとおりであります。 (梱包事業部門) 日本国内での工作機械及び電力変換装置の取扱いが好調に推移したことにより、売上高は増加いたしました。 セグメント利益につきましては、主に関税等の影響により米国子会社における工作機械の取扱いが低調に推移したことにより、減少いたしました。 この結果、当該部門の業績は、売上高143億95百万円(前年同期比2.4%増)、セグメント利益16億61百万円(前年同期比4.8%減)となりました。 (運輸事業部門) 医療機器の取扱いが軟調に推移したことにより、売上高は減少いたしました。 セグメント利益につきましては、輸送費の値上がり分について顧客への価格転嫁を進めたことにより増加いたしました。 この結果、当該部門の業績は、売上高27億99百万円(前年同期比4.6%減)、セグメント利益3億37百万円(前年同期比25.1%増)となりました。 (倉庫事業部門) 電力変換装置の取扱いが増加したことにより、売上高、セグメント利益ともに増加いたしました。 この結果、当該部門の業績は、売上高31億1百万円(前年同期比8.1%増)、セグメント利益5億4百万円(前年同期比21.4%増)となりました。 (賃貸ビル事業部門) 本社ビルの稼働率が低下したことにより、売上高、セグメント利益ともに減少いたしました。 この結果、当該部門の業績は、売上高2億36百万円(前年同期比6.9%減)、セグメント利益64百万円(前年同期比14.0%減)となりました。 ②生産、受注及び販売の実績 (生産実績) 当グループは顧客先の製品、商品等の梱包、運輸、保管業務を行っており、生産は行っておりません。 (受注実績) 当グループは顧客の物流部門の一部を担当しております。 業界の特殊性及び主に顧客先の工場構内での梱包作業を行っているため、当日受注(指示)当日出荷が大部分であります。 その受注金額は下表のとおりであります。 セグメントの名称   受注高 (千円)   前年同期比 (%)   受注残高 (千円)   前年同期比 (%) 梱包事業   14,392,010   102.4   74,389   95.6 (販売実績) セグメントの名称    当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)  (千円)    前年同期比(%) 梱包事業   14,395,422   102.4 運輸事業   2,799,447   95.4 倉庫事業   3,101,361   108.1 賃貸ビル事業   236,683   93.1 合計   20,532,915   102.0 (注)1 セグメント間の取引は相殺消去しております。 2 最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先    前連結会計年度 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)    当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) マキノ・ロジスティックス株式会社   1,935,230   9.6   2,070,679   10.1 ③財政状態 当連結会計年度末の財政状況は、総資産267億28百万円となり、前連結会計年度末に比べ20億54百万円の増加となりました。主な内容は、以下のとおりであります。 (資産) 流動資産につきましては、69億36百万円となり、前連結会計年度末に比べ15億79百万円減少いたしました。これは主に、現金及び預金の減少14億20百万円、売掛金の増加1億22百万円、原材料及び貯蔵品の減少81百万円によるものであります。 固定資産につきましては、197億92百万円となり、前連結会計年度末に比べ36億34百万円増加いたしました。これは主に、有形固定資産において、建物及び構築物の増加12億86百万円、リース資産の減少2億67百万円、建設仮勘定の増加25億18百万円、無形固定資産において、ソフトウエアの減少57百万円、投資その他の資産において、投資有価証券の増加2億34百万円、繰延税金資産の減少73百万円によるものです。 (負債) 流動負債につきましては、57億71百万円となり、前連結会計年度末に比べ9億41百万円減少いたしました。これは主に、短期借入金の減少1億82百万円、リース債務の減少2億31百万円、その他の減少5億6百万円によるものであります。 固定負債につきましては、86億46百万円となり、前連結会計年度末に比べ24億82百万円増加いたしました。これは主に、長期借入金の増加24億35百万円、リース債務の減少52百万円、退職給付に係る負債の増加42百万円によるものであります。 (純資産) 純資産につきましては、123億11百万円となり、前連結会計年度末に比べ5億14百万円増加いたしました。これは主に、利益剰余金の増加5億14百万円、その他有価証券評価差額金の増加1億62百万円、為替換算調整勘定の減少1億90百万円によるものであります。 この結果、自己資本比率は前連結会計年度末の47.2%から45.4%となりました。 ④キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末より14億20百万円減少し、当連結会計年度末には23億82百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は、12億85百万円(前年同期は16億63百万円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益9億86百万円、減価償却費8億83百万円、未収消費税等の増加額2億48百万円、法人税等の支払額2億70百万円によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、44億82百万円(前年同期は12億31百万円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出44億45百万円、差入保証金の差入による支出83百万円、差入保証金の回収による収入63百万円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果得られた資金は、18億25百万円(前年同期は10億61百万円の収入)となりました。これは主に有利子負債の増加20億07百万円、配当金の支払額1億73百万円によるものであります。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 (経営成績の分析) 当連結会計年度における売上高は、205億32百万円(前年同期201億22百万円)となり、前年同期比で4億10百万円増加いたしました。日本国内での工作機械及び電力変換装置の取扱いが好調に推移した影響により、売上高は増加いたしました。 営業利益は、10億35百万円(前年同期10億34百万円)となり、前年同期比で0百万円増加いたしました。その結果、営業利益率は5.0%となりました。日本国内での工作機械及び電力変換装置の取扱いが好調に推移したものの、主に関税等の影響により米国子会社における工作機械の取扱いが低調に推移した影響により、営業利益は概ね横ばいとなりました。 経常利益は、9億87百万円(前年同期8億2百万円)となり、前年同期比で1億85百万円増加いたしました。その結果、経常利益率は4.8%となりました。前年計上した営業外業務委託料及び貸倒引当金繰入額が減少した影響により、経常利益は増加いたしました。 親会社株主に帰属する当期純利益は、6億87百万円(前年同期4億68百万円)となり、前年同期比で2億19百万円増加いたしました。その結果、親会社株主に帰属する当期純利益率は3.4%となりました。経常利益が増益となったことに加え、前年計上した関係会社株式売却損が減少した影響により、親会社株主に帰属する当期純利益は増加いたしました。 なお、取扱製品群別の状況は以下のとおりであります。 (小型精密機器) 航空貨物の取扱いが好調に推移したことにより、増収となりました。 (大型精密機器) 半導体製造装置及び電力変換装置の取扱いが好調に推移したことにより、増収となりました。 (医療機器) 医療機器の取扱いが堅調に推移したことにより、おおむね横ばいとなりました。 (工作機械) 主に米国子会社における工作機械の取扱いが低調に推移したことにより、減収となりました。 なお、セグメント別の経営成績に関する認識及び分析・検討内容については、「(1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績」に記載しております。 また、経営成績の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、以下のとおりであります。 2026年3月期 (予想)   2026年3月期 (実績)   予想比増減   増減率 売上高   21,000百万円   20,532百万円   ▲467百万円   ▲2.2% 営業利益   950百万円   1,035百万円   85百万円   9.0% 営業利益率   4.5%   5.0%   0.5pt 売上高は予想比4億67百万円減(予想比2.2%減)、営業利益は予想比85百万円増(予想比9.0%増)となりました。主な要因として、売上高は主に関税等の影響により米国子会社における工作機械の取扱いが低調に推移した影響で当初予想を下回りました。営業利益は売上原価、販売費及び一般管理費を抑制したことにより当初予想を上回りました。 その結果、営業利益率は、予想より0.5ポイント増加の5.0%となりました。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 キャッシュ・フローの状況に関する認識及び分析・検討内容については、「(1)経営成績等の状況の概要 ④キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 当グループは、主として営業活動から得られるキャッシュ・フロー及び金融機関からの借入を資金の源泉としております。設備投資などの長期資金につきましては、資金需要が発生した時点で、株主資本、金融機関からの長期借入等、種々の調達方法を検討し対応してまいります。運転資金需要につきましては、営業活動から得られるキャッシュ・フロー及び金融機関からの借入等により賄っております。 当連結会計年度末の流動比率は、連結ベースで120.2%となり、前連結会計年度末の126.8%から悪化いたしました。これは主に、現金及び預金の減少14億20百万円によるものであります。 当面の財務戦略として、短期借入の機動的な利用による有利子負債残高の適正化に重点を置き、資金ニーズに 応じた柔軟な資金調達計画の見直しを行ってまいります。また事業運営の基盤強化のために、サステナビリティ や人材への投資、効率的な作業環境を構築するための物流DXの導入推進へ投資を行っております。今後の資金調 達については、財務戦略に基づき、事業拡大の機会、当グループの営業活動から得られるキャッシュ・フロー、 資産の内容、経済情勢、金融環境などを考慮し、安定的な資金調達に努めてまいります。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たり、見積りが必要となる事項の詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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出典

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