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日経平均64,214.48-111NYダウ53,686.11+624ドル円155.8-3NASDAQ26,584.06+366S&P 5007,747.71+81SOX 指数11,352.13+139/3終値

ファーストリテイリング

FAST RETAILING CO., LTD.9983 · Prime · 小売業

ユニクロ、GUを中核とする世界有数のアパレルSPA。カジュアル衣料を企画・製造・販売まで一貫

概要

ファーストリテイリングは、カジュアル衣料「ユニクロ」を中核とするアパレル小売のグローバル企業である。SPA(製造小売)モデルにより企画から販売までを一貫し、高品質・低価格を実現。2025年8月期の売上収益は3兆4,005億円、営業利益率16.1%、従業員数は59,522人。グループは「GU」「Theory」「Helmut Lang」などのブランドを持ち、海外事業が売上の約56%を占める。北米・欧州での成長が顕著で、グローバルNo.1ブランドを目指す。

4つの報告セグメントで構成される事業構造

ファーストリテイリングの事業は、国内ユニクロ、海外ユニクロ、ジーユー、グローバルブランド、その他(不動産賃貸等)の5区分で報告される。2025年8月期の売上収益は、海外ユニクロが1兆9,102億円と最大で全体の56.2%を占め、国内ユニクロは初の1兆円超えとなる1兆260億円(同30.2%)を達成した。ジーユーは3,307億円、グローバルブランドは1,315億円。海外ユニクロの事業利益は3,053億円でグループ全体の事業利益5,511億円の55.4%を稼ぎ出す。国内ユニクロの事業利益は1,813億円と安定した収益基盤を提供する。

38の国と地域に広がるグローバル展開

海外ユニクロ事業は、グレーターチャイナ、韓国、東南アジア・インド・豪州、北米、欧州の5地域で構成される。2025年8月期は北米売上高2,711億円(前期比24.5%増)、欧州売上高3,695億円(同33.6%増)と高成長を遂げた。グレーターチャイナは売上高6,502億円(同4.0%減)、事業利益899億円(同12.5%減)と減収減益。韓国・東南アジア・インド・豪州は売上高6,194億円(同14.6%増)、事業利益1,169億円(同20.5%増)と好調。新規出店と既存店の伸長が成長を牽引し、特に北米と欧州では旗艦店がメディア役割を果たしEC販売も拡大している。

SPAモデルによる垂直統合の仕組み

ファーストリテイリングは、商品の企画・生産・物流・販売を自社で管理するSPA(製造小売)モデルを採用する。1999年に中国上海市に上海事務所を開設し生産管理を強化。2004年には取引先工場の労働環境モニタリングを開始し、サプライチェーン全体の品質と倫理を監視する。グループ全体で68社の連結子会社を持ち、生産から販売までの情報を一元管理することで、高品質な商品を低価格で提供する仕組みを構築している。このモデルにより、在庫リスクの低減と迅速な商品投入が可能となる。

サステナビリティへの6つの重点領域

ファーストリテイリングは、LifeWearの考え方に基づき、環境配慮・人権保護・社会貢献を重視する。2024年8月期時点で6つのマテリアリティ(重点領域)を設定。2001年からアフガニスタン難民への衣料支援を開始し、2006年から全商品リサイクル活動を実施、2020年からは「RE.UNIQLO」として拡大。温室効果ガス削減、トレーサビリティ確立、リサイクル・リユース、多様性推進などを2030年目標に掲げる。2025年8月期の有価証券報告書では、事業の発展がサステナビリティに寄与するビジネスモデルの追求を経営課題の一つと位置づけている。

業界の中での役割は衣料品SPA(製造小売業)・ブランドオペレーターにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
3.4兆円
営業利益
5,643億円
営業利益率
16.6%
純利益
4,330億円
2025/8 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01国内ユニクロ主力

日本国内での「ユニクロ」ブランドのカジュアル衣料品販売事業。企画から製造・販売まで一貫して行うSPAモデル。

主な製品・サービス1
ユニクロブランド衣料品
肌着、アウター、ジーンズ等のカジュアル衣料品。ヒートテックやエアリズム等の機能素材が特徴。

02海外ユニクロ主力

中国、韓国、東南アジア、オーストラリア、欧州、インド等での「ユニクロ」ブランドのカジュアル衣料品販売事業。グローバル展開。

主な製品・サービス1
ユニクロブランド衣料品
世界各地域向けに展開されるカジュアル衣料。日本と同様の機能性アイテムが中心。

03ジーユー準主力

「ジーユー」ブランドの国内・海外におけるカジュアル衣料品販売事業。ユニクロより低価格帯でトレンド性の高い商品を提供。

主な製品・サービス1
ジーユーブランド衣料品
低価格のトレンドカジュアル衣料。女性・男性向けのファッションアイテム。

04グローバルブランド副次

Theory、プラステ(Helmut Lang等)など、ユニクロ・GU以外のブランドの企画・販売・製造。主に欧米市場向け。

主な製品・サービス2
Theoryブランド衣料品
高品質でモダンなデザインのウィメンズ・メンズウェア。
その他グローバルブランド
Helmut Lang等のブランド衣料品の企画・販売。

05その他(不動産賃貸等)その他

不動産賃貸業等の非中核事業。

製品と技術

LifeWearコンセプトが生んだ機能性素材のヒット商品

ファーストリテイリングの製品の根幹をなすのが、生活を豊かにする「究極の普段着」というLifeWearのコンセプトである。この考え方から生まれた代表的な機能素材が「ヒートテック」(保温)、「エアリズム」(吸汗速乾)、「ウルトラライトダウン」(軽量ダウン)である。これらのアイテムは、単なる衣料品ではなく、着る人の生活を変える機能を提供する。2025年8月期の有価証券報告書では、スウェットやジーンズなどのコア商品にトレンドのシルエットやデザインを反映することで新たな需要を喚起したと述べている。これらの商品はグローバルで共通して販売され、各地域の気候やニーズに合わせたバリエーションが展開される。

低価格トレンドカジュアルのジーユーブランド

2006年に設立されたジーユーは、ユニクロより低価格帯でトレンド性の高いカジュアル衣料を提供する。2025年8月期の売上収益は3,307億円。主力商品は女性・男性向けのファッションアイテムで、品番数を絞り込み商品の完成度を高める戦略を採る。ジーユー事業の利益は283億円と前期比12.6%減となったが、これは人件費増加や米国出店費用によるもの。ブランド価値を確立するために、販売計画を軸とした部門連携や生産調整能力の向上を図り、欠品や在庫過剰の解消に取り組んでいる。日本国内を中心に、中国等でも展開。

Theoryなどグローバルブランド事業の多様なポートフォリオ

グローバルブランド事業は、Theory、Helmut Lang、COMPTOIR DES COTONNIERS、PRINCESSE TAM.TAMなどのブランドを抱える。Theoryは高品質でモダンなデザインのウィメンズ・メンズウェアが特徴。2025年8月期はセオリー事業が減収減益となる一方、プラステ事業(Helmut Lang等)はワイドパンツやシアーセーターの販売好調で大幅な増収増益。COMPTOIR DES COTONNIERSは事業構造改革により赤字半減。同事業全体の売上は1,315億円、事業利益26億円と規模は小さいが、ユニクロとは異なる価格帯と顧客層をカバーし、グループのブランドポートフォリオを補完する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

小売業のなかでの位置

国内小売首位、アジア展開で成長持続するも競争激化

当社は国内小売業界の最大手であり、衣料品を中心としたユニクロ事業を国内外で展開する。売上高は2023/8期の2.8兆円から2025/8期には3.4兆円へと順調に拡大し、営業利益率は16%前後で安定している。ライバルにはトライアルホールディングスや光フードサービスがいるが、いずれも規模やブランド力で大きく後れを取る。一方、国内市場は人口減少で縮小傾向にあり、成長は海外、特に中国や東南アジアに依存している。また、同業のインターメスティックのような専門店との競争も存在する。これらに対し、当社は商品開発力とサプライチェーン効率化で競争優位を築いてきたが、今後は為替変動や海外市場の政治リスクへの対応が重要となる。

強み

  • ユニクロブランドは国内外で高い認知度を持ち、安定した顧客基盤を持つ。
  • 営業利益率16%超を維持し、アパレル業界では異例の高収益を実現している。
  • アジアを中心に海外売上比率が高まり、成長の原動力となっている。
  • SPAモデルによる在庫管理と生産効率が高く、高いコスト競争力を持つ。

課題

  • 国内の人口減少と市場成熟で、国内売上の成長が頭打ち傾向にある。
  • 海外売上高が大きく、為替変動が業績に大きな影響を与える可能性がある。
  • 同業の専門店やオンライン小売との価格競争が激化している。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

小売・消費の時価総額近傍。太字がファーストリテイリング

時価総額で並べると、掲載6社のなかで1番目にあたる。

#企業時価総額PER
19983ファーストリテイリング21.6兆円43.7倍
26752パナソニック ホールディングス10.3兆円51.7倍
33382セブン&アイ・ホールディングス5.4兆円17.3倍
49020東日本旅客鉄道4.0兆円16.2倍
59022東海旅客鉄道3.9兆円6.8倍
68267イオン3.9兆円51.7倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(小売・消費)に従っています。

会社の歴史

沿革 31件

小郡商事として創業しユニクロを生み出した1963〜1984年

1963年5月、山口県宇部市で個人営業を引き継ぎ、資本金600万円で小郡商事株式会社を設立。本店を宇部市に置き、当初は紳士服販売を中心とした小売業を営んだ。1984年6月、広島県第1号店として「ユニクロ袋町店」を出店し、カジュアルウエア小売業に進出。店名「ユニクロ」は、以降の成長の核となるブランド名となる。この時点ではまだ単なる店舗名であり、後のグローバルブランドへ発展する第一歩であった。

全店をユニクロに統一し株式上場を果たした1990年代

1991年9月、行動指針を表すため商号を株式会社ファーストリテイリングに変更。1992年4月には紳士服販売店OS本店をユニクロ恩田店に業態変更し、全店をカジュアルウエア販売店「ユニクロ」に統一した。1994年4月に国内直営店舗数が100店舗を超え、同年7月には広島証券取引所に上場。1997年4月に東京証券取引所市場第二部、1999年2月には市場第一部に指定された。この間、1998年には首都圏初の都心型店舗「ユニクロ原宿店」を出店し、本社を山口県山口市に移転。

SPAモデル構築と中国生産拠点の開設(1999〜2000年)

1999年4月、生産管理業務の強化のため中国上海市に上海事務所を開設。これにより、中国の縫製工場との直接取引を拡大し、企画から製造までの一貫管理体制(SPA)の基盤を築いた。2000年4月には東京本部を渋谷区に設置し、販売・マーケティング機能を強化。同年10月にはインターネット通信販売を開始し、新たな販売チャネルを開拓した。これらの施策により、低価格と高品質を両立するビジネスモデルが確立され、国内での急速な店舗拡大を支えた。

英国・中国への海外進出とグローバルブランドの買収(2001〜2005年)

2001年9月、FAST RETAILING(U.K)LTDが英国ロンドンに4店舗を開設し、欧州進出を開始。2002年9月には迅銷(江蘇)服飾有限公司が中国上海市に2店舗を開設し、中国市場に本格参入。2004年1月には「Theory」を展開するリンク・ホールディングスに出資し、グローバルブランド事業を開始。2005年にはフランスの「COMPTOIR DES COTONNIERS」や「PRINCESSE TAM.TAM」を買収。同年11月には持株会社体制に移行し、グループ経営の枠組みを整えた。

ジーユー設立とグローバル旗艦店展開(2006〜2010年)

2006年3月、低価格カジュアル衣料ブランド「ジーユー」を展開する株式会社ジーユーを設立。同年9月には全商品リサイクル活動を開始。11月にはニューヨーク・ソーホーに初のグローバル旗艦店を出店し、海外でのブランド認知向上を図った。2007年にはロンドン・オックスフォードストリート店、パリ・オペラ店など欧州主要都市に旗艦店を開設。同時期にシンガポールにも進出し、アジア太平洋地域での店舗網を拡大した。この期間に海外売上が急成長し、グループの国際化が加速した。

海外事業が牽引する4期連続過去最高更新(2021〜2025年)

2021年8月期以降、海外ユニクロ事業を中心に業績が拡大。2025年8月期の売上収益は3兆4,005億円と4期連続で過去最高を更新。北米と欧州が大幅な増収増益を達成し、韓国・東南アジア・インド・豪州も好調。一方、グレーターチャイナは減収減益となり、事業構造改革を推進。国内ユニクロも初の売上1兆円を突破し安定成長。ジーユーは増収だが減益、グローバルブランドは減収増益。グループ全体では営業利益率16.1%と高収益を維持し、売上5兆円に向けた中間目標を掲げる。

年表31件を開く

1960年代

  • 1963年5月創業個人営業を引継ぎ、資本金6百万円にて小郡商事株式会社を設立し、本店を山口県宇部市大字小串63番地147(現 山口県宇部市中央町二丁目12番12号)におく

1980年代

  • 1984年6月広島県第1号店を広島市に出店(ユニクロ袋町店、1991年閉店)し、「ユニクロ」という店名で カジュアルウエア小売業に進出

1990年代

  • 1991年9月商号変更行動指針を表象するため、商号を小郡商事株式会社から株式会社ファーストリテイリングに変更
  • 1992年4月紳士服販売店OS本店をユニクロ恩田店(2001年閉店)に業態変更し、全店をカジュアルウエア 販売店「ユニクロ」に統一
  • 1994年4月ユニクロ日本国内直営店舗数が100店舗を超える(直営店109店舗、フランチャイズ店7店舗)
  • 1994年7月上場広島証券取引所に株式を上場
  • 1997年4月上場東京証券取引所市場第二部に株式を上場
  • 1998年2月事業拡大に対応する本部機能充実のため、本社新社屋(山口県山口市佐山717番地1)を建設し移転
  • 1998年11月首都圏初の都心型店舗を東京都渋谷区にユニクロ原宿店出店(2007年閉店)
  • 1999年2月東京証券取引所市場第一部銘柄に指定
  • 1999年4月生産管理業務のさらなる充実を図るため、中国上海市に上海事務所を開設

2000年代

  • 2000年4月東京都渋谷区に東京本部を開設
  • 2000年10月新たな販売チャンネル開拓とお客様の利便性を高めるため、インターネット通信販売業務を開始
  • 2001年3月創業社会貢献室が発足
  • 2001年9月FAST RETAILING(U.K)LTDが英国ロンドン市に4店舗をオープンし、英国における営業を開始
  • 2001年12月アフガニスタン難民への衣料支援を開始
  • 2002年9月迅銷(江蘇)服飾有限公司が中国上海市に2店舗をオープンし、中国における営業を開始
  • 2004年1月「Theory」を展開する株式会社リンク・ホールディングス(現 株式会社リンク・セオリー・ジャパン)に出資
  • 2004年5月取引先工場の労働環境モニタリングを開始
  • 2004年8月資本準備金7,000百万円を資本金に組み入れ、資本金を10,273百万円に増資
  • 2004年11月創業UNIQLO USA, Inc.を設立
  • 2005年3月創業UNIQLO HONGKONG,LIMITEDを設立
  • 2005年4月創業FR FRANCE S.A.S.(現 FAST RETAILING FRANCE S.A.S.)及びGLOBAL RETAILING FRANCE S.A.S.(現 UNIQLO EUROPE LTD)を設立
  • 2005年5月M&Aフランスを中心に「COMPTOIR DES COTONNIERS」を展開するNELSON FINANCES S.A.S.(現 COMPTOIR DES COTONNIERS S.A.S.)の経営権を取得し、子会社化
  • 2005年11月ユニクロ事業の再強化及び新規事業の拡大を目的として、持株会社体制に移行
  • 2005年12月創業グループCSR部が発足
  • 2006年2月M&Aフランスの代表的なランジェリーブランド「PRINCESSE TAM.TAM」を展開するPETIT VEHICULE S.A.S.(現 PRINCESSE TAM.TAM S.A.S.)の株式を取得し、子会社化
  • 2006年3月創業低価格なカジュアル衣料品を販売する株式会社ジーユーを設立
  • 2006年9月全商品リサイクル活動を開始(2020年から「RE.UNIQLO」に拡大)
  • 2006年11月ニューヨークにユニクロ初のグローバル旗艦店、「ユニクロ ソーホー ニューヨーク店」を出店
  • 2007年11月M&Aロンドンにヨーロッパ初のグローバル旗艦店、「311 オックスフォード ストリート店」を出店 パリ郊外ラ・デファンスにフランス初のユニクロ店舗を出店 株式会社リンク・セオリー・ホールディングス(現 株式会社リンク・セオリー・ジャパン)を公開買い付けにより子会社化 シンガポール共和国における1号店、「タンパニーズ ワン店」を出店(2021年閉店)パリにユニクロのグローバル旗艦店、「パリ オペラ店」を出店

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/8期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上収益2028年8月期まで5兆円
  • 売上収益10兆円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    経営人材の育成

    完全実力主義の評価・報酬、多様なキャリアパスによる挑戦の機会提供、常に抜擢・降格を伴う登用、経営者自身による育成を通じて、高い基準で自ら考え実行できる少数精鋭組織を実現する。

  2. 02

    サステナブルなビジネスモデルの追求

    真に必要な商品だけをつくり、生産から販売、リユース・リサイクルまで環境と人権を考慮した循環型ビジネスを追求。温室効果ガス削減、トレーサビリティ確立など2030年目標を設定し取り組みを加速する。

  3. 03

    お客様起点の商品づくりと販売革新

    アプリ会員基盤や店舗網を通じた顧客の声の収集・分析によりニーズを捉えた商品開発を強化。個店経営の進化(地域別商品構成・SKU管理・情報発信)と、店舗とEC一体の購買体験実現(操作性・サプライチェーン改善)に取り組む。

  4. 04

    グローバル収益基盤の多様化

    海外ユニクロは北米・欧州で旗艦店出店とEC拡大、東南アジア等で事業基盤確立、グレーターチャイナは構造改革で成長回帰。国内ユニクロは大型化・個店経営強化で安定成長。グループブランド(ジーユー等)もブランド価値確立と経営水準向上を図る。

  5. 05

    インフレ時代の経費構造改革

    人材、IT、店舗、倉庫、ブランディングへの積極投資と同時に、投資資産の徹底活用、生産性向上、付加価値拡大、購買プロセス改善による高い経費効率を実現する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で59,522人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,251万円で、9期前と比べて+38.9%平均年齢は38.0歳、平均勤続年数は5.0年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年8月43,639
2017年8月44,424
2018年8月52,839
2019年8月90038.04.056,523
2020年8月90137.04.057,727
2021年8月96437.04.055,589
2022年8月95938.04.057,576
2023年8月1,14838.04.059,871
2024年8月1,17938.05.060,454829
2025年8月1,25138.05.059,522948

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年8月期・提出会社(単体)
女性管理職比率21.6%
縦線は目安の30%
男性育休取得率75.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)60.6%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社22(国内 5 / 海外 17、うち連結子会社 21) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
米国 ニューヨーク州1,814億円
国内ユニクロ総合計1,679億円
英国ロンドン市1,212億円
山口県山口市他1,083億円
国内ユニクロその他597億円
山口県山口市他570億円
中国上海市421億円
オーストラリア メルボルン市266億円
韓国 ソウル特別市242億円
福岡市中央区他115億円
ほか8件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    株式会社ユニクロ
    山口県山口市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    迅銷(中国)商貿有限公司
    中国上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    優衣庫商貿有限公司
    中国上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    迅銷(上海)商業有限公司
    中国上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    FRL Korea Co., Ltd.
    韓国 ソウル特別市 · 連結子会社
    議決権51.0%
  • 海外
    FAST RETAILING (SINGAPORE) PTE. LTD.
    シンガポール共和国 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    UNIQLO (THAILAND) COMPANY LIMITED
    タイ王国バンコク市 · 連結子会社
    議決権75.0%
  • 海外
    PT. FAST RETAILING INDONESIA
    インドネシア共和国 ジャカルタ市 · 連結子会社
    議決権75.0%
  • 海外
    UNIQLO AUSTRALIA PTY LTD
    オーストラリア メルボルン市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Fast Retailing USA, Inc.
    米国 ニューヨーク州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Fast Retailing USA Technologies LLC
    米国 デラウェア州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    FAST RETAILING EUROPE LTD
    英国ロンドン市 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社10社を開く
  • UNIQLO EUROPE LTD英国ロンドン市100%
  • UNIQLO VIETNAM Co., Ltd.ベトナム社会主義共和国 ホーチミン市75%
  • UNIQLO INDIA PRIVATE LIMITEDインドデリー市100%
  • 株式会社ジーユー山口県山口市100%
  • 極優(上海)商貿有限公司中国上海市100%
  • FAST RETAILING FRANCE S.A.S.フランスパリ市100%
  • Theory LLC米国 ニューヨーク州100%
  • ㈱プラステ山口県山口市100%
  • その他連結子会社48社
  • 持分法適用関連会社4社
国際子会社 (GLEIF登録 6社)
  • JP株式会社リンク・セオリー・ジャパン
  • USFAST RETAILING USA, INC.
  • GBUNIQLO EUROPE LTD
  • KR에프알엘코리아 주식회사
  • JP株式会社ユニクロ
  • JP株式会社ジーユー

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年8月期の売上高は3.4兆円営業利益5,643億円前期と比べると増収増益で、売上が+9.6%、利益が+12.7%。

売上高
+9.6%
3.4兆円
営業利益
+12.7%
5,643億円
純利益
+16.4%
4,330億円
営業利益率
16.6%
前期比 +0.5%pt

会社が出している今期の予想2026年8月期

項目会社予想前期実績
売上高4.0兆円3.4兆円
営業利益7,300億円5,643億円
純利益5,000億円4,330億円
1株あたり配当¥640¥640

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年3Qで、売上は1.0兆円、営業利益は2,137億円。前年の2024年3Qと比べると、売上は+31.6%、営業利益は+47.7%。

対象期間売上高兆円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q0.681,10316.3851
2023年4Q0.62577
2024年1Q0.811,46718.11,078
2024年2Q0.791,10414.0881
2024年3Q0.771,44718.91,169
2024年4Q0.7499113.4592
2025年2Q1.793,04217.02,336
2025年4Q1.612,60116.21,994
2026年2Q2.064,00719.52,793
2026年3Q1.012,13721.21,468

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年8月期からの14期で、売上は9,287億円から3.4兆円へ3.7倍に増えた。直近期の営業利益率は16.6%。売上は5期、純利益は5期の連続増加。

決算期売上高兆円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
2012年8月0.931,252717
2013年8月1.141,5571,046
2014年8月1.381,355745
2015年8月1.681,8071,100
2016年8月1.79902481
2017年8月1.861,9341,193
2018年8月2.132,4271,548
2019年8月2.292,5241,626
2020年8月2.011,529904
2021年8月2.132,6591,698
2022年8月2.304,1362,733
2023年8月2.774,3792,962
2024年8月3.105,0095,57216.13,720
2025年8月3.405,6436,50616.64,330

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年8月期

売上高3.4兆円のうち、営業利益として残るのは5,643億円16.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は4,330億円、売上の12.7%にあたる。営業利益率は業種中央値3.7%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金46.2%1.6兆円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金37.6%1.3兆円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益16.6%5,643億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
53.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+12.9pt
16.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+10.3pt
12.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+11.6pt
20.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
11.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
13.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年8月期は営業CFが5,806億円、投資CFが−5,789億円で、差し引きのフリーCFは17億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は8,932億円で、売上の3.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高兆円
2012年8月1,276−353−2919230.27
2013年8月995−626−2423690.30
2014年8月1,106−563−4415430.31
2015年8月1,349−731−4186180.36
2016年8月988−2,4592,014−1,4710.39
2017年8月2,1221,228−5083,3500.68
2018年8月1,764−5721,9821,1921.00
2019年8月3,005−788−1,0242,2171.09
2020年8月2,649−760−1,8331,8891.09
2021年8月4,290−826−3,0303,4641.18
2022年8月4,308−2,122−2,1302,1861.36
2023年8月4,632−5,744−3,646−1,1120.90
2024年8月6,515−822−2,6905,6931.19
2025年8月5,806−5,789−3,391170.89

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年8月期の総資産は3.9兆円。このうち返さなくてよい自己資本が2.3兆円で、自己資本比率は58.9%(業種中央値47.4%より厚い)

決算期総資産兆円自己資本兆円負債兆円自己資本比率%
2012年8月0.600.390.2064.8
2013年8月0.890.570.3263.3
2014年8月0.980.620.3662.3
2015年8月0.7564.5
2016年8月0.5746.4
2017年8月0.7352.7
2018年8月1.950.861.0944.2
2019年8月2.010.941.0746.7
2020年8月2.410.961.4639.7
2021年8月2.511.121.3944.5
2022年8月3.181.561.6249.1
2023年8月3.301.821.4855.1
2024年8月3.592.021.5256.2
2025年8月3.862.271.5358.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年8月期の内訳
現金及び預金
8,932億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
2.1兆円
過去の利益の積み上がり
負債合計
1.5兆円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
99
/ 100
安定性自己資本比率39 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

小売業 322社との比較

同じ小売業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率322社中9位あたり、逆に低いのは配当利回り322社中257位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
20.2%/中央値 8.6%
P25 4.9%P75 13.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
16.6%/中央値 3.7%
P25 1.6%P75 6.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
58.9%/中央値 47.4%
P25 34.3%P75 62.5%
売上成長率前期からの売上の伸び
9.6%/中央値 4.5%
P25 0.1%P75 10.6%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.9%/中央値 1.9%
P25 1.1%P75 2.8%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月3日の終値

直近の終値は¥68,000で、1年前と比べて+47.1%過去52週の値幅のなかでは53%の位置にある。

¥68,000-3.4%1ヶ月-11.1%1年+47.1%時価総額21.6兆円
過去52週の値幅
安値¥44,380高値¥88,690

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)43.7倍
PER (会社予想)41.7倍
PBR7.65倍
配当利回り0.94%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は73510円で、前日比3.63%下落。1ヶ月では4.64%下落し、調整基調です。25日移動平均線を5.57%下回り、75日線には6.87%下回っています。200日線は7.54%上回っており、長期トレンドは上昇を維持。52週高値88690円からは17.1%下落しており、上値は重いです。8月21日の出来高は103万株と低調で、売買が細っています。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 45/100)

PERは47.24倍で業界平均40.23倍を上回り、割高感がある。PBRは8.27倍と業界平均3.06倍を大きく上回る。ROEは20.2%と高い水準で、収益性は良好。配当利回りは0.87%と低く、業界平均12.58%を大幅に下回る。配当性向は40.6%で、株主還元は控えめ。売上高・純利益は増加傾向にあり、事業は成長しているが、バリュエーションが先行している。同業他社と比較しても割高であり、今後の業績拡大が続かなければ修正のリスクがある。総合的にやや割高。

指標この会社業種平均
PER (実績)43.7倍39.7倍
PER (予想)41.7倍
PBR7.65倍2.45倍
ROE20.2%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

海外展開の成長持続性と国内市場の成熟が論点。強気派は、海外売上比率が高まり、特に北米・欧州での認知度向上による成長余地を評価する。一方、弱気派は中国市場の減速や地政学リスク、さらに国内での競争激化による成長鈍化を懸念する。また、販管費の増加や在庫リスクが収益を圧迫する可能性も指摘される。アパレル市場の構造変化への適応力が長期的な投資判断の焦点となる。

プラスに働く材料7
  • 海外事業が急成長

    北米・欧州での売上拡大が続き、グループ成長を牽引。

  • SPAモデルの優位性

    自社一貫体制でコスト削減と品質管理を両立。

  • 収益性は過去最高

    営業利益率が16%超と高水準で、過去最高益を更新。

  • 2025年8月期は売上高3兆4,005億円・営業利益5,643億円通年影響

    売上高は前期比+9.6%、営業利益は+12.7%。営業利益率16.59%まで改善し、増益寄与は634億円。

  • 純利益4,330億円と2桁増益でEPS成長通年影響

    純利益は3,720億円→4,330億円と16.4%増。ROE20.2%の高収益を維持。

  • 営業利益率16.14%→16.59%に改善通年影響

    値引き抑制と原価改善により利益率は0.45ポイント向上。営業利益5,643億円に寄与。

  • 予想PER48.7倍は実績PER51.0倍から低下決算発表後影響

    実績PERが51.02倍に対し、予想PERは48.7倍。相対的な評価上昇余地。

マイナスに働く材料7
  • 中国依存のリスク

    中国売上高の比率が高く、減速すれば業績に影響。

  • 国内市場は成熟

    国内既存店売上は伸び悩み、競争も激化している。

  • 評価が割高

    PERは50倍超と市場平均を大きく上回り、期待が先取りされている。

  • PER51.0倍・PBR8.92倍と高評価決算発表後影響

    時価総額25兆2,381億円に対し純利益4,330億円。PER51倍は業績悪化時の下落リスクが大きい。

  • 売上高成長率は12.2%から9.6%へ減速通年影響

    2024年8月期の増収率12.2%に対し、2025年8月期は9.6%。市場の成長期待を下回る。

  • 配当利回り0.81%と低水準継続影響

    株価上昇で利回りは0.81%。金利上昇局面では相対的な配当魅力が薄れる。

  • 株価は1年で66.5%上昇し高値警戒不定影響

    過去1年で株価は+66.51%。急ピッチな上昇の反動で利益確定売りが出やすい。

次の決算で確かめる点
海外売上比率
成長の柱である海外事業の拡大が続くかを確認。
既存店売上高伸び率
店舗の集客力とブランドの人気を測る指標。
在庫水準
アパレルでは値引きに繋がる過剰在庫がリスク。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり640で、前期から+25.0%いまの株価に対する利回りは0.94%。増配か配当維持が4年続いている。

年間配当
¥640
1株あたり
配当利回り
0.94%
いまの株価に対して
配当性向
40.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
4年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年8月117586.5
2017年8月1170.055.5
2018年8月14725.736.7
2019年8月1609.146.2
2020年8月1600.078.5
2021年8月1600.028.0
2022年8月20729.224.5
2023年8月29040.342.5
2024年8月40037.940.1
2025年8月50025.040.6

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥640

株主

有価証券報告書より

2025年8月期末の株主数は延べ12,174人。区分でいちばん多いのは個人・その他32.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が36.8%を占め、残る63.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年8月%2021年8月%2022年8月%2023年8月%2024年8月%2025年8月%
個人・その他37.037.236.934.932.732.8
金融機関33.933.932.932.031.828.8
外国法人18.118.618.823.024.128.5
事業法人8.08.18.08.08.08.0
自己株式3.83.73.73.63.63.6
証券会社2.92.23.42.13.41.9

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社19.12
02柳井 正16.78
03株式会社日本カストディ銀行9.02
04TTY Management B.V.5.01
05柳井 康治4.51
06柳井 一海4.51
07有限会社Fight&Step4.48
08STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY (常任代理人 みずほ銀行)4.09
09有限会社MASTERMIND3.40
10JP MORGAN CHASE BANK (常任代理人 みずほ銀行)2.78

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-07-22
    柳井 正
    新規の大量保有報告
    14.15%
    -1.00pt
  • 2026-04-22
    柳井 正
    新規の大量保有報告
    15.15%
    -1.04pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+101%、1株純資産は14期で+93%。直近期のROEは20.2%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年8月7043,84320.426.047.3
2013年8月1,0275,59821.731.143.0
2014年8月7326,06712.544.5131.0
2015年8月1,0797,36616.145.650.8
2016年8月4715,6347.377.1586.5
2017年8月1,1707,17518.326.955.5
2018年8月1,5188,45919.434.136.7
2019年8月1,5939,19718.039.146.2
2020年8月8859,3699.571.578.5
2021年8月1,66310,93016.443.628.0
2022年8月8925,09420.430.624.5
2023年8月9665,93917.534.742.5
2024年8月1,2136,57419.438.540.1
2025年8月1,4117,40920.233.040.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

16名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は16名。2025/8期の役員報酬は総額1,144百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約19倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
柳井正代表取締役 会長兼社長 CEO7753,391,000
新宅正明取締役71
大野直竹取締役77
コール・キャシー・ミツコ取締役61
車戸城二取締役70
京谷裕取締役64
國部毅取締役72
岡﨑健取締役 CFO615,000
柳井一海取締役5214,345,000
柳井康治取締役4914,345,000
塚越大介取締役471,000
田中智大常勤監査役35
残りの役員4名を開く
氏名役職年齢保有株数
水澤真澄常勤監査役671,000
金子圭子監査役58
樫谷隆夫監査役77
森正勝監査役79

役員報酬の内訳2025/8

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4474310968242
社外取締役6909015
社外監査役3454515
監査役3414114

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

ニュース

AI解説

今日の重要ニュースより

「今日の重要ニュース」でファーストリテイリングを取り上げた解説を、新しい順に並べている。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/8期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,287字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、株式会社ファーストリテイリング(当社)、連結子会社68社及び持分法適用会社4社により構成されております。 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは、次のとおりであります。 なお、報告セグメントの区分は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 区分   会社名   報告セグメント 持株会社    ㈱ファーストリテイリング(当社)    その他 連結子会社    ㈱ユニクロ    国内ユニクロ事業 迅銷(中国)商貿有限公司    海外ユニクロ事業 優衣庫商貿有限公司    海外ユニクロ事業 迅銷(上海)商業有限公司    海外ユニクロ事業 FRL Korea Co., Ltd.    海外ユニクロ事業 FAST RETAILING (SINGAPORE) PTE. LTD.    その他 UNIQLO (THAILAND) COMPANY LIMITED    海外ユニクロ事業 PT. FAST RETAILING INDONESIA    海外ユニクロ事業 UNIQLO AUSTRALIA PTY LTD    海外ユニクロ事業 Fast Retailing USA, Inc.    その他 Fast Retailing USA Technologies LLC    その他 FAST RETAILING EUROPE LTD    その他 UNIQLO EUROPE LTD    海外ユニクロ事業 UNIQLO VIETNAM Co., Ltd.    海外ユニクロ事業 UNIQLO INDIA PRIVATE LIMITED    海外ユニクロ事業 ㈱ジーユー    ジーユー事業 極優(上海)商貿有限公司    ジーユー事業 FAST RETAILING FRANCE S.A.S.   グローバルブランド事業 Theory LLC    グローバルブランド事業 ㈱プラステ    グローバルブランド事業 他連結子会社48社    海外ユニクロ事業 /ジーユー事業 /グローバルブランド事業 /その他 持分法適用関連会社    持分法適用関連会社4社   その他 (注)   1 ユニクロ事業とは、「ユニクロ」ブランドの国内・海外におけるカジュアル衣料品販売事業であります。 2 ジーユー事業とは、「ジーユー」ブランドの国内・海外におけるカジュアル衣料品販売事業であります。 3 グローバルブランド事業とは、衣料品の国内・海外における企画、販売及び製造事業等であります。 4 「その他」の区分に含まれる事業は、不動産賃貸業等であります。 5 当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微判断については連結ベースの数値に基づいて判断することになります。 事業の系統図は次のとおりです。 (事業の系統図)
経営方針・対処すべき課題2,593字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 記載された事項で、将来に関するものは、有価証券報告書提出日現在(2025年11月28日)、入手可能な情報に基づく当社の経営判断や予測によるものです。 ファーストリテイリンググループは、「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」という企業理念を掲げ、世界中のあらゆる人々に、良い服を着る喜び、幸せ、満足を提供することをめざします。 私たちの服づくりのコンセプトであるLifeWear(究極の普段着)は、あらゆる人の生活をより豊かにする、生活ニーズから考え抜かれたシンプルで上質な服です。着心地が良く、快適な時間を過ごせる服、資源を無駄にしない服へのニーズの高まりに伴い、世界中でお客様からの支持が拡大しています。2025年8月期は、日本、韓国、東南アジア・インド・豪州地区、北米、欧州のユニクロ事業が2桁の大幅な増収増益を達成し、グローバルで着実に利益を上げられる体制がより強固になりました。 LifeWearのコンセプトは唯一無二であり、グローバルで大きな成長余地があります。欧州、北米のアパレルの市場規模120兆円規模のうち、私たちの市場シェアはその1%未満です。東南アジア・インド・豪州地区、グレーターチャイナでも数%以下と、拡大のポテンシャルが多く残されています。LifeWearの価値観がグローバルに浸透し、生活に必要不可欠なブランドになることができれば、10%を超える市場シェアを実現できると考えています。そのために、下記の課題に経営資源を重点的に投入し、高成長を継続していきます。 世界中のあらゆるお客様から信頼され、生活に必要不可欠なブランドになることを目標に、事業規模だけでなく、企業風土を含めた事業の質の面でも、グローバルNo.1をめざします。2023年8月期を第4創業の始まりと位置づけ、売上収益10兆円をめざします。その中間目標として、2028年8月期を目途に売上収益5兆円の達成をめざし、事業基盤を強化していきます。 <対処すべき課題> (1) 経営人材の育成 すべての従業員に対し、その属性に関わらず成長機会を与え、公正な評価と高い報酬で報います。特に、 経営人材の獲得と育成を重点課題とし、多様なキャリアパスによる「挑戦」、完全実力主義による「評価」、 常に抜擢・降格をともなう「登用」、経営者自らによる「育成」を通して、高い基準や理想をもって自ら考え、 実行できる従業員の育成に注力し、少数精鋭の組織を実現します。 (2) 事業の発展が、サステナビリティに寄与するビジネスモデルの追求 お客様が本当に必要とするものだけをつくり、服の生産から輸送、販売までのプロセスにおいて環境や人権が守られ、商品の販売後もリユースやリサイクルなどを通して循環するビジネスを追求します。そして当社グループの発展が、世界中の人々の生活や社会をより豊かにすることにつながる事業活動のあり方をめざします。これを実現するために、温室効果ガスの削減、トレーサビリティの確立、リサイクル・リユース、多様性の推進、社会貢献活動などの領域で2030年8月期目標を定め、取り組みを加速しています。 (3) お客様のニーズに応え、顧客を創造する ●お客様起点の商品づくりを強化 アプリ会員基盤や店舗網を活かし、お客様の声を収集、分析し商品開発に活かすことで、お客様のライフスタイルの変化を捉えた「本当に欲しい商品」の開発を加速します。 ●個店経営の進化 地域・個店のお客様のニーズに合った商品構成、SKU管理、情報発信に磨きをかけることで、より高いお客様満足と生産性の向上を実現します。そのために、店舗人材の育成の強化、本部と店舗が一体となって 課題解決を行う働き方に変革します。 ●店舗とEコマースの質的進化 最高の立地にLifeWearを伝える店舗、生活インフラとして必要不可欠な店舗を中心に店舗網を拡大します。また、店舗とEコマースが一体となった購買体験を実現するために、Eコマースの操作性や、サプライチェーンを含む利便性を見直すと同時に情報発信を強化します。 (4) グローバルで収益の柱を多様化 ●海外ユニクロ事業の成長を加速 北米、欧州は、既存店、Eコマースの売上拡大と同時に、旗艦店、大型店の出店を継続することで、高成長をめざします。現地人材の育成・抜擢も強化することで、より強固な経営体制を構築します。東南アジア・インド・豪州地区は、売上成長を実現しながら、店舗運営や商品構成、人材育成など将来の成長加速に向けた事業基盤の確立に注力します。グレーターチャイナは、店舗のスクラップ&ビルド、ブランディング、個店経営の強化など、事業構造改革を推進し、成長軌道への回帰を図ります。 ●国内ユニクロ事業は安定成長を継続 店舗の大型化・メディア化、個店経営の強化、値引率の改善、生産性の向上など、積極的に変革を推進し続けることで、売上、利益ともに安定成長をめざします。 ●グローバル視点での経営へ変革 各国・各地域、そしてグローバルヘッドクオーターが常に有機的につながり、課題発見・解決、意思決定をグローバルの視点で推進します。また、商品、売り場づくり、Eコマース、マーケティング、物流において、グロー バルヘッドクオーターの機能を進化させます。 (5) グループブランドの拡大 ●ジーユー事業 ジーユー独自のブランド価値を商売で具現化するとともに、経営の基本を徹底し、確固たるブランドポジション の確立を図ります。そのために、品番数を絞り込み、商品一つひとつの完成度を上げます。同時に、販売計画を軸に各部門が連携した働き方に変え、生産調整能力も高めることで、欠品や在庫過剰をなくします。 ●グローバルブランド事業 ユニクロで培った商売の原理原則や情報製造小売業の基盤を活用し、各事業の経営水準を高め、それぞれが各国・各地域での確かなブランドポジションの確立をめざします。 (6) インフレ時代に合わせた経費構造の改革 人材、IT、店舗、倉庫、ブランディングへの投資を積極的に行うと同時に、投資した資産の徹底的な活用、生産性の向上、付加価値の拡大を図ります。また、購買プロセスを改善し、より高い経費効率を実現します。
事業等のリスク6,534字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 (1) 方針 当社は、大規模災害や顧客情報漏えいなど予期せぬリスクを想定したうえで、顕在的・潜在的なリスクを予防し、適切に管理することが、持続的な事業の成長には不可欠だと考えており、事業活動に潜むリスクを定期的に洗い出し、重要リスクの特定とその管理体制の強化を常に行っています。 取締役会直下の組織として、リスクマネジメント委員会を設置しています。グループCFOを委員長とするリスクマネジメント委員会は、全社のリスクを一元管理する組織です。リスクマネジメント委員会では、リスク事象の事業への影響度・頻度などを分析・評価し、リスクの高いものから、対応策が議論され、発生前のけん制を行うことをめざしています。また、取締役会への重要リスクの報告、およびリスクの対策に関する各部門への具体的な支援を行っています。 (2) 個別のリスク 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況などに関する事項のうち、当社グループの経営成績や財務状況などに特に影響度の大きいリスクとして認識している主なものとして、以下のものが挙げられます。文中における将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものです。また、以下は、全てのリスクを網羅するものではなく、本書提出日現在において予見できないまたは重要と認識していないリスクの影響を将来的に受ける可能性があります。なお、リスクとその影響欄にて「顕在化している」旨の記載のない項目については、リスクの顕在化には至っておらず、顕在化する時期・可能性ともに未確実です。 リスク項目   リスクとその影響   主な取組み 経営人材に関わるリスク   代表取締役会長兼社長柳井正をはじめとする当社グループ企業経営陣が業務執行できなくなった場合、また、そのような重要な役割を担い得る人材を確保できなかった場合、当社の業績に悪影響を及ぼす可能性があります。   ・当社グループの各事業では、意思決定および業務執行が特定の経営人材に依存することのないよう、チームによる経営執行体制を構築しております。 ・各事業における経営者自らが後継となる経営人材の育成を行っております。 ・グローバルに活躍できる経営人材を常時積極的に採用するほか、専門の教育機関を設け、採用した人材を経営者に教育・育成していくための体制を整えています。 リスク項目   リスクとその影響   主な取組み カントリーリスク、国際情勢に関わるリスク   商品生産国・地域または事業展開国・地域における、政治・経済情勢の変動、テロ・紛争等による治安状態の悪化や社会的混乱、法制度・租税制度の変更、地震や風水害等の大規模な自然災害や世界的規模の感染症の発生等により、当社グループの商品の生産、供給および販売体制および業績に悪影響を及ぼす可能性があります。   ・当社グループでは、生産拠点を複数の国・地域に分散するほか、主な生産拠点には生産管理事務所を置き、現地情勢の適時の把握、迅速な対応ができる体制を整えるなど、国際情勢の変化に機動的に対応できるサプライチェーンの確立を進めています。 ・当社グループ各社の拠点に、経理や税務・法務・広報などの専門家を置き、リスク発生時に迅速かつ適切な対応およびコミュニケーションができる体制を整えています。 ・特定の国・地域における国家間対立・民族的感情悪化に関しては、グローバル企業として、事業を展開する各国・地域における社会的課題を解決するための貢献を行い、各国・各地域コミュニティとの永続的な共存・共栄をめざしています。 環境に関わるリスク   ・温室効果ガス排出量の削減や再生可能エネルギーへの転換などの気候変動への対応、生物多様性への対応、水資源の管理、化学物質の管理、廃棄物排出量の削減、循環型ビジネスモデルへの移行などが遅れた場合や適切に行われなかった場合は、当社グループブランドに対する社会的信用の低下を招く可能性があります。 ・気候変動に伴う異常気象の増加により、商品供給体制をはじめ事業全体に悪影響を及ぼす可能性があります。     ・当社グループの「環境方針」のもと、「気候変動への対応」「エネルギー効率の向上」「生物多様性への対応」「水資源の管理」「化学物質管理」「廃棄物管理と資源効率の向上」の6つの重点領域において、実効性が高い具体的な取り組みを継続的に実行しています。 ・気候変動への影響を削減するため、商品の生産から廃棄までを含む、事業活動全般における温室効果ガス排出量の把握と削減に取り組んでいます。また、気候変動に伴う異常気象についても、原材料・生産工場の調達分散化、BCP観点での立地選定などによりリスク低減を図っています。具体的な取り組みは2(サステナビリティに関する考え方及び取組)(2)気候変動(TCFD提言への取り組み) ②戦略をご参照ください。 ・バリューチェーン全体において生物多様性への影響を回避・軽減させるとともに、生物多様性の保全・再生に取り組むため、「生物多様性保全方針」に基づき取り組みを強化しています。 情報セキュリティリスク   ・顧客情報(個人情報を含みます)や営業秘密などの機密情報が流出・消失した場合、当該情報の回収や、損害賠償の支払などの対処を要し、業績への悪影響および顧客の信用低下を招く可能性があります。 ・欧州の個人情報保護規則であるGDPRなど、国・地域間の個人情報の移転を制限する法的規制に違反したと当該行政から判断された場合、多額の課徴金による業績への悪影響や顧客の信用低下を招く可能性があります。 ・当社グループのシステムや取引先のシステム等がランサムウェアなどによる被害を受けた場合、一部システムの機能停止に伴う業務継続が困難となる可能性があります。このリスクが顕在化した場合には、当社の商品供給体制、販売体制および業績に悪影響を及ぼす可能性があります。   ・機密情報、個人情報の管理を徹底するために、グループ全体を統括するCSO(Chief Security Officer)指揮のもと、情報セキュリティ室を設置し、事業を展開する各国・各地域のIT部門及び法務部門と連携しています。 ・当社に対する外部からの攻撃、内部不正や事故などあらゆる事態を想定し、当社業務システム及び機密情報ならびに個人情報の適切な管理体制の構築・強化を行うために、各事業部門における規程類の整備・更新、情報管理態勢の整備、インフラ整備、業務プロセス評価、委託先評価、インシデント管理、当社業務システムに対する定期的なセキュリティ強化、フィッシング訓練をはじめとする定期的な教育啓発活動等を行っています。 大規模災害リスク   当社グループの販売する商品の生産工場、販売店舗および本社機能を有する本部オフィスの存在する各地域において、地震、台風、火山の噴火、火災、風水害、爆発、建物倒壊等の大規模災害が発生した場合、供給および販売体制ならびに経営管理体制に悪影響を及ぼす可能性があります。   リスクマネジメント委員会を中心として、大規模地震、その他の大規模災害発生または発生の恐れがある場合の緊急対策本部による有事指揮体制の準備、顧客や従業員・関係者の安全確保、経営資源の被害軽減、二次災害防止、業務早期復旧のためのシステムインフラ並びに、復旧拠点の分散配置の整備、危機管理マニュアル等の整備、当該マニュアル等の世界展開を進めるための体制の整備に努めています。 資源管理・原材料調達に関わるリスク   災害・気候変動その他の理由により、当社グループ各事業で販売する商品に使用する原材料(綿花やカシミヤ、ダウンなど)の十分な調達が困難になり、また価格が高騰する可能性があります。これらのリスクが顕在化した場合には、当社グループの商品供給体制および業績に悪影響を及ぼす可能性があります。   原材料調達先の地域分散および地域ごとに優良な生産者を特定した取引を進めることで、特定の調達先に依存することなくかつ適正な価格により調達する仕組みを整えているほか、代替素材の開発を進めています。 リスク項目   リスクとその影響   主な取組み 人権に関わるリスク   ・当社グループ及びサプライチェーンにおいて、労働環境・安全衛生の悪化や人権侵害行為、特に、強制労働や児童労働、ハラスメント、差別的行為など、関係者の人権を著しく傷つける行為などが発生した場合には、当社グループに対する顧客および取引先の信用低下を招き、当社の商品供給や販売体制に悪影響を及ぼす可能性があります。 ・欧米をはじめとする各国・地域において、サプライチェーンの人権保護などを目的とする規制強化または法制化への対応により、当社グループの商品の生産・輸送・販売体制に影響を及ぼす可能性があります。   ・当社グループ、取引先を問わず、当社グループ事業の影響を受けるすべての人の基本的人権を尊重し、心身の健康や安心・安全を確保することが最も重要な責務との考えのもと、FRグループ人権方針を定めています。 ・助言・監督機能として人権委員会を設置し、人権デューデリジェンスの実施、人権研修、通報窓口の運用などを通して人権侵害行為の発生を防ぎます。 ・サプライチェーンについては、サステナビリティ部を中心として、取引先工場の労働環境のモニタリング実施や、取引先工場の従業員向けホットラインの運用などを通して、適切な労働環境の維持と改善に努めています。原材料についても、国際基準に則って、生産工程で人権や労働環境が適正に守られていることが確認された原材料の調達を進めています。 ・国・地域を問わず、原材料調達レベルまでトレーサビリティを確立し、サプライチェーン全体で人権や労働環境の問題がないことを自社で確認する体制の構築を進めています。合わせて、第三者認証も活用し、人権や労働環境が適正に守られていることを客観的に検証していきます。 ・人権侵害に関する事象が発生した場合は、必要に応じて人権委員会にて調査・審議を行うほか、被害者の心のケアを行うための体制を整えています。 取引先に起因するリスク   ・商品の企画・生産・輸送・販売などに関わるあらゆる取引先に関する様々なリスクが存在します。 ・取引先と当社グループの価値観や理念が共有できず、経営効率が低下する可能性や、十分な債権回収ができず、業績に悪影響を及ぼす可能性、意図せず反社会的勢力と取引を行ってしまう可能性、取引先による法令違反行為が発生する可能性などがあります。リスクが顕在化した場合、当社グループに対する顧客および社会の信用低下を招く可能性があります。 ・このほか、例えば、輸配送業者による商品輸送時や倉庫業者による商品保管時に、災害や人為的行為による商品の滅失・毀損・盗難、取引先や現地法令に起因した商品の引取不能などが発生する可能性もあります。 ・日本においては2025年に施行された物流効率化法や2026年1月に施行される取適法等への取り組みが求められ、当社の取り組みが不十分とみなされた場合は行政指導の対象となる可能性があります。リスクが顕在化した場合、当社グループに対する顧客及び社会の信用低下を招く可能性があります。   ・当社グループ各社では、不適切な取引先との間で取引関係を開始することを防止するため、新規取引先との取引開始時に必要に応じて与信・信用調査を行っています。 ・すべての取引先との適切な取引関係を構築することを目的に、「ビジネスパートナー行動指針」を定め、その内容をご理解のうえ、遵守していただける取引先と取引を行っています。 ・輸配送業者や倉庫業者との取引に関するリスクへの対策としては、各事業に物流担当を置いて、取引先輸配送業者や倉庫業者と常時コミュニケーションを取り、商品の輸送・保管における問題の発生時には速やかに現地経営とグローバル物流本部に報告し、迅速に対応を検討・実施する体制を整えています。また、倉庫業社との契約の標準化を行い、当社の行動指針(コードオブコンダクト)の遵守ならびに人権監査への協力を定め、グローバル全事業において統一的な運用を実施する体制を取っています。さらに、倉庫業社ならびにその受託会社を対象とした、外部専門機関による監査を定期的に実施し、重要なリスクの顕在化を未然に防ぐ体制、取り組みを強化しています。物流効率化法の要請に基づき「物流統括管理者」を配置する他、取適法に即した適切な価格協議などを行い、取引先との健全で安定した物流を展開します。 知的財産に関わるリスク   ・商品管理や店舗運営、Eコマースのウェブサイトを含むあらゆる分野で使用する最新の技術や当社グループの商品にかかる知的財産権などの権利につき、他者が保有していることが判明し、その結果、当該技術の使用や商品供給が困難となる可能性があります。 ・当該技術や商品、宣伝広告等が他者の知的財産権を侵害していた場合には、多額の損害賠償やライセンス費用の支払請求を受ける可能性が発生し、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 ・当社グループの商標又は商品を第三者に模倣され、安価で販売された場合、当社の経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。   ・当社グループでは知的財産を取り扱う専門部署を設け、商品開発および技術導入時ならびに宣伝広告時等に事前調査を行っているほか、当社グループ内の従業員に対し知的財産に関する教育・啓発活動を実施し、他者の知的財産権の侵害防止に努めています。 ・新規技術を開発した際には積極的に権利化を行っています。さらに、事業展開国・地域および展開予定国・地域における市場モニタリング、現地法務部門や現地法律事務所、政府機関との連携を通じ、模倣品などによる被侵害の情報の収集をはかっています。 ・被侵害の事実が確認された場合、またはそのおそれがある場合には、現地法務部門や法律事務所、政府機関と連携し、速やかに法的措置を含めた対処を検討します。 リスク項目   リスクとその影響   主な取組み 為替リスク   ・当社グループ各国事業では商品の多くを海外の生産工場から輸入しているため、各国・地域の通貨に対する決済通貨の急激な変動が発生した場合、各事業の業績に悪影響を与える可能性があります。 ・グループ全体として、事業展開に合わせて多様な通貨で金融資産を保有しているため、当社グループの機能通貨である円の為替変動によって金融損益が大きく変動する可能性があります。   ・為替環境の激変緩和を目的として、各国・地域事業において、想定仕入見込み額に基づく先物為替予約を実行しています。この際、ヘッジ比率や期間など、具体的なヘッジ方針については、財務の安全性に資するかという観点から、当社取締役会において討議・承認を行っています。 ・金融資産の保有通貨の妥当性についても、当社取締役会で討議を行います。 減損リスク   事業環境の変化等により収益性が低下した場合、有形固定資産および使用権資産などについて減損損失を計上する可能性があります。   ・減損会計を厳格に適用して、適時に減損兆候の判定を行い、不採算店舗の発生を早期に把握、適切な会計処理を行っています。 ・当該店舗の収益性低下の原因を把握し、抜本的な収益改善計画を策定・実行しています。 その他経営環境の変化に起因するリスク   当社グループ事業の展開各国・地域において、天候不良、気候変動、消費動向の変化等の経営環境の変化が生じることにより、商品の売上の減少や過剰在庫が発生し、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。   各グループ事業の展開国・地域で、お客様が必要とする商品情報を適時に収集し、即時に商品化したうえで、必要十分な数量を生産販売できる体制を整え、経営環境の変化に極力機動的に対応していきます。
経営成績の分析 (MD&A)9,029字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)業績等の概要 ① 業績 当連結会計年度(2024年9月1日~2025年8月31日)の連結業績は、売上収益が3兆4,005億円(前期比9.6%増)、売上収益から売上原価と販管費を控除して算出する事業そのものの利益である事業利益が5,511億円(同13.6%増)と、増収、大幅な増益となりました。LifeWear(究極の普段着)へのお客様の支持がグローバルで高まり、4期連続で過去最高の業績を達成しました。金融収益・費用は、863億円のプラスとなりました。これは、利息がネットで524億円のプラスとなったことに加え、外貨建資産の換算などによる為替差益が338億円発生したことによります。この結果、税引前利益は6,505億円(同16.8%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は4,330億円(同16.4%増)となりました。 当連結会計年度の設備投資は1,719億円、前期比597億円増となりました。内訳は、国内ユニクロ事業が151億円、海外ユニクロ事業が1,200億円、ジーユー事業が77億円、グローバルブランド事業が14億円、システム他が274億円となっています。新規出店や自動化倉庫への投資など、グローバルでの事業成長のために積極的な投資を実行しています。 当社グループは、世界中のあらゆるお客様から信頼され、生活に必要不可欠な「グローバルNo.1ブランドになる」ことをめざしています。そのために、1)経営人材の育成、2)事業の発展がサステナビリティに寄与するビジネスモデルの追求、3)お客様のニーズに応え、顧客を創造する、4)グローバルで収益の柱を多様化、5)ジーユーをはじめとするグループブランドの拡大、6)インフレ時代に合わせた経費構造の改革、に注力しています。特に、海外ユニクロ事業はグループの成長の柱として、質の高い出店を継続していくことに加え、商品開発やブランディングの強化を図っています。また、サステナブルな社会を構築するために、LifeWearのコンセプトを大切にした服づくりを行っていきます。高品質で長く着ていただける服、地球環境への負荷を低減し、健康で安全な労働環境でつくられた服、販売された後もリサイクル、リユースなどで循環される服を追求していきます。 [国内ユニクロ事業] 国内ユニクロ事業の当連結会計年度の売上収益は1兆260億円(前期比10.1%増)、事業利益は1,813億円(同17.5%増)と、大幅な増収増益となりました。売上収益は初めて1兆円を突破し、過去最高の業績を達成しました。その他収益・費用に店舗の減損損失の戻し入れ益を計上したことで、営業利益は1,844億円(同18.4%増)となりました。既存店売上高(Eコマースを含む)は、通期で同8.1%の増収となりました。上期は前年同期比9.8%の増収、下期は同6.2%の増収と、期を通して販売は好調でした。気温に合わせて戦略的に商品を準備し、マーケティングの打ち出しと連動させたことで実需を捉えられたことに加え、スウェットやジーンズなど、コア商品にトレンドのシルエットやデザインを反映したことで新しい需要の喚起にもつながりました。売上総利益率は前期比0.1ポイント低下とほぼ前年並みの水準となりました。売上高販管費比率は、販売が好調だったことで、賃借料比率や人件費比率が低下し、前期比1.2ポイント改善しました。 [海外ユニクロ事業] 海外ユニクロ事業の当連結会計年度の売上収益は1兆9,102億円(前期比11.6%増)、事業利益は3,053億円(同10.6%増)と、大幅な増収増益、過去最高の業績を達成しました。 地域別では、グレーターチャイナの売上収益は6,502億円(同4.0%減)、事業利益は899億円(同12.5%減)と、減収、大幅な減益となりました。中国大陸は、通期では、現地通貨ベースで同約4%減収、事業利益は同約10%減となりました。ただし、当第4四半期連結会計期間の事業利益は、売上総利益率と売上高販管費比率が改善したことで、約11%増益となりました。香港は、商品構成の課題や消費意欲の低下の影響で、減収、大幅な減益となりました。台湾は増収、減益でしたが、ロイヤリティ費用増の影響を除くと若干の増益となりました。韓国と東南アジア・インド・豪州地区の売上収益は6,194億円(同14.6%増)、事業利益は1,169億円(同20.5%増)と、大幅な増収増益となりました。韓国は、気温に対応した商売やマーケティング戦略が奏功し、大幅な増収増益となりました。東南アジア・インド・豪州地区は、コア商品を中心に販売が好調で、大幅な増収増益となりました。北米の売上収益は2,711億円(同24.5%増)、事業利益は442億円(同35.1%増)、欧州の売上収益は3,695億円(同33.6%増)、事業利益は542億円(同23.7%増)と、大幅な増収増益となりました。両地域ともに、新規出店した店舗が大成功を収めたことに加え、店舗がメディアとなり、認知度が向上することで、Eコマース販売もさらに拡大する好循環ができました。なお、米国は、追加関税の影響が出始めた当第4四半期連結会計期間も、大幅な増収増益となりました。商品価格の見直しや値引率の改善、経費コントロールの強化などにより、追加関税によるコスト増を吸収し、事業利益率も改善しました。 [ジーユー事業] ジーユー事業の当連結会計年度の売上収益は3,307億円(前期比3.6%増)、事業利益は283億円(同12.6%減)と、増収、大幅な減益となりました。マストレンドを捉えたヒット商品が十分でなかったことや、売れ筋商品の欠品により、既存店売上高は前年並みと、売上を最大化することができませんでした。利益面では、報酬引き上げに伴う人件費の増加や、米国出店に伴う費用増により、販管費比率が上昇し、大幅な減益となりました。 [グローバルブランド事業] グローバルブランド事業の当連結会計年度の売上収益は、1,315億円(前期比5.3%減)、事業利益は26億円(前期は1億円の黒字)と減収増益となりました。営業利益は9億円の赤字(前期は6億円の黒字)となりましたが、これはコントワー・デ・コトニエ事業で事業構造改革に伴う減損損失などを39億円計上したことによります。セオリー事業は、主力商品の販売に苦戦したことに加え、中国大陸で消費意欲の低下の影響を受けたことで、減収減益となりました。プラステ事業は、ワイドパンツやシアーセーターなどの販売が好調で、大幅な増収増益となりました。コントワー・デ・コトニエ事業は、減収でしたが、売上総利益率と売上高販管費比率がともに改善し、事業利益の赤字は半減しました。 [サステナビリティ(持続可能性)] ファーストリテイリングは、あらゆる人々の生活を豊かにする「究極の普段着」というLifeWearの考え方をもとに、品質・デザイン・価格だけでなく、環境配慮・人権保護・社会貢献を重視した服づくりを進めています。当社のサステナビリティ活動は、6つの重点領域(マテリアリティ)を主軸としています。当連結会計年度における主な活動内容は、以下のとおりです。 ■商品と販売を通じた新たな価値創造:ユニクロでは、服を活かし続けることで、循環型社会への移行に貢献するための取り組み「RE.UNIQLO」を推進しています。ユニクロ店舗内で服のリペア・リメイクのサービス提供とアップサイクル品を販売(注)する「RE.UNIQLO STUDIO」は2025年8月末時点で22の国・地域、63店舗まで拡大しました。特にリメイクサービスでは、お客様のニーズを捉えたコラボレーション刺繍の展開などが寄与し、多くのお客様にご好評をいただいています。また、当社では、環境に配慮した素材の調達を強化しています。ユニクロの2025年春夏商品において、全使用素材に対するリサイクル素材など温室効果ガス排出量の少ない素材の使用率は17%、ポリエステル全使用量に対するリサイクルポリエステルの使用率は40%となりました。 (注)一部の国と地域で販売 ■サプライチェーンの人権・労働環境の尊重:当社は人権・労働環境の尊重に関する取り組みを継続的に強化しています。取引先工場に「生産パートナー コードオブコンダクト(COC)」の遵守を要請、定期的に労働環境のモニタリングを実施し、課題があれば、工場に改善を求めるとともに、改善のための支援を行っています。また、当連結会計年度は、欧州におけるデューディリジェンスへの規制(サプライチェーン全体で人権に負の影響を与えるリスクを特定・評価し、予防するプロセス)が強化されることを考慮し 、外部の人権リスク評価ツールの導入、モニタリング項目の見直しに加え、モニタリングを実施する第三者監査員の品質管理体制を強化しました。 ■環境への配慮:当社は、2030年8月期までに、自社店舗・オフィスの温室効果ガス排出量を2019年8月期比90%削減、サプライチェーンは同20%削減することを目標に掲げ、自社における再生可能エネルギー導入に加え、ユニクロ・ジーユーの主要取引先工場とともに温室効果ガス削減に向けた取り組みを着実に推進しています。サプライチェーン領域では、更なるエネルギー削減に向けた支援として、2025年5月から主要な素材工場および一部の縫製工場への省エネルギー診断の提供を開始しました。こうした気候変動に関する取り組みや開示が評価され、当社は、国際的な非営利団体CDPにより、気候変動領域において3年連続で最高評価の「Aリスト」企業に認定されています。さらに、サプライヤーとの協働についても、CDPより、2年連続で最高評価の「サプライヤー・エンゲージメント・リーダー」に認定されました。 ■コミュニティとの共存・共栄:当社は、服のビジネスを通じて、社会の持続的な発展に寄与できるよう、社会的課題の解決に積極的に取り組んでいます。「PEACE FOR ALL」プロジェクト(注)では、2022年の活動開始以来の寄付総額が2025年8月末時点で25億88百万円、累計販売枚数は862万枚となりました。また、ユニクロは、2025年に開催された大阪・関西万博の国連パビリオンにて、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)とともに難民支援に関する共同展示を実施しました。パビリオンではその他にも、ユニクロが国連教育科学文化機関(ユネスコ)と共同で、中高生を対象に海洋ごみ問題を啓発する教育プログラムを紹介しました。 (注)著名人がボランティアでデザインしたグラフィックTシャツを全世界で販売し、得られた利益の全額(1枚あたり日本における定価の20%相当)を人道支援に取り組む団体に寄付するプロジェクト。 ■従業員の幸せ:当社はジェンダー、Global One Team、障がい、LGBTQ+の4つを重点領域として、当事者サポートのための制度導入や研修実施など、多様性推進に向けた様々な取り組みをグローバルで強化しています。当連結会計年度は、グループ全体の多様性促進の取り組みおよびガバナンス/推進体制を強化することを目的に、「ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)課題解決会議」をスタートさせ、D&I調査も実施しました。調査結果を踏まえて各事業およびグローバルでの課題を特定し、各グローバル事業の経営者や担当執行役員と対応策について討議しました。 ■正しい経営(ガバナンス):迅速で透明性のある経営を実現するために、各委員会ではオープンで活発な議論を行っています。人権委員会では、カスタマーハラスメントの事案を報告し、課題と対応方針について議論したことに加え、当社従業員向けホットラインのグローバルでの運用体制の強化策について、討議しました。指名報酬アドバイザリー委員会では、取締役に対する報酬体系や報酬額、社外取締役候補の指名方針について議論を行いました。また、リスクマネジメント委員会では、社内で発生した不正事案や第三者による当社情報システムへの不正アクセス事案に対する再発防止策について討議し、管理体制の強化を図っています。 ② 当期のキャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ、3,003億円減少し、8,932億円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は、5,806億円(前年同期は6,515億円の資金の獲得)となりました。これは主とし て、税引前利益6,505億円、減価償却費及びその他の償却費2,164億円等の資金増加要因、法人税等の支払額2,022億円等の資金減少要因によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、5,789億円(前年同期は822億円の資金の使用)となりました。これは主として、定期預金の純増額2,096億円、有形固定資産の取得による支出1,355億円、投資有価証券の取得、売却及び償還 による純支払額1,850億円等によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、3,391億円(前年同期は2,690億円の資金の使用)となりました。これは主として、社債の償還による支出300億円、配当金の支払額1,426億円、リース負債の返済による支出1,404億円等によるものです。 (2)販売の状況 ① 部門別売上状況 部門   前連結会計年度 (自 2023年9月1日  至 2024年8月31日)   当連結会計年度 (自 2024年9月1日  至 2025年8月31日) 売上収益 (百万円)   構成比 (%)   売上収益 (百万円)   構成比 (%) メンズ   415,253   13.4   471,342   13.9 ウィメンズ   405,260   13.1   434,725   12.8 キッズ・ベビー   67,288   2.2   69,166   2.0 グッズ・その他商品   36,983   1.2   42,813   1.3 その他   7,441   0.2   8,049   0.2 国内ユニクロ事業合計   932,227   30.0   1,026,096   30.2 メンズ   786,625   25.3   864,709   25.4 ウィメンズ   721,982   23.3   825,300   24.3 キッズ・ベビー   149,195   4.8   157,735   4.6 グッズ・その他商品   53,096   1.7   60,595   1.8 その他   933   0.0   1,947   0.1 海外ユニクロ事業合計   1,711,833   55.2   1,910,289   56.2 ユニクロ事業合計   2,644,060   85.2   2,936,385   86.4 ジーユー事業   319,162   10.3   330,701   9.7 グローバルブランド事業   138,837   4.5   131,542   3.9 その他事業   1,776   0.1   1,910   0.1 合計   3,103,836   100.0   3,400,539   100.0 (注) 1.国内ユニクロ事業・海外ユニクロ事業のその他とは、FC関連収入・補正費売上高であります。FC関連収入とは、フランチャイズ店に対する商品売上高、フランチャイズ店からのロイヤリティ収入であり、補正費売上高とは、パンツの裾上げ(補正)の加工賃及び刺繍プリントによる収入等であります。 2.ユニクロ事業とは、「ユニクロ」ブランドのカジュアル衣料品販売事業であります。 3.ジーユー事業とは、「ジーユー」ブランドのカジュアル衣料品販売事業であります。 4.グローバルブランド事業は、セオリー事業(「Theory(セオリー)」ブランド等の衣料品販売事業)、プラステ事業(「PLST(プラステ)」ブランド等の衣料品販売事業)、コントワー・デ・コトニエ事業(「COMPTOIR DES COTONNIERS(コントワー・デ・コトニエ)」ブランドの衣料品販売事業)及びプリンセス タム・タム事業(「PRINCESSE TAM.TAM(プリンセス タム・タム)」ブランドの衣料品販売事業)で構成されております。 5.その他事業とは、不動産賃貸業等であります。 6.国内ユニクロ事業に含まれるEコマース売上高 前連結会計年度 136,961百万円、当連結会計年度 152,364百万円 7.海外ユニクロ事業に含まれるEコマース売上高 前連結会計年度 278,839百万円、当連結会計年度 306,429百万円 ② 単位当たりの売上状況 摘要   当連結会計年度 (自 2024年9月1日  至 2025年8月31日)   前期比(%) 売上収益   2,467,595百万円   111.1 1㎡当たり売上収益   売場面積(平均)   3,016,524㎡   102.8 1㎡当たり期間売上収益   818千円   108.2 1人当たり売上収益   従業員数(平均)   87,201人   98.4 1人当たり期間売上収益   28,297千円   113.0 (注)1.国内・海外ユニクロ事業についてのみ記載しております。 2.売上収益は店舗商品売上高であり、Eコマース事業・FCに対する商品供給高・経営管理料及び補正費売上高は含まれておりません。 3.売場面積(平均)は、直営店売場の昨年度期末面積数と今年度期末面積数を平均算出しております。 4.従業員数(平均)は、準社員、アルバイト社員、委託社員及び受入出向社員を含み、執行役員を除いております。なお、準社員、アルバイト社員は在籍する年間の平均人員により記載しております。 (3)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討事項 ① 重要性のある会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、IFRS会計基準に準拠して作成されております。連結財務諸表の作成にあたっては、会計上の見積りを行う必要があり、非金融資産の減損、繰延税金資産の回収可能性の判断等につきましては、過去の実績又は各状況下で合理的と判断される前提に基づき見積りを実施しております。 採用している重要性のある会計方針及び見積りについては、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記」に記載しております。 ② 当連結会計年度の経営成績等の分析 経営成績等の分析については、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)業績等の概要」をご参照ください。 ③ 資本の財源及び資金の流動性についての分析 Ⅰ 財務戦略の基本的な考え方 当社グループでは、強固な財務体質を維持しながら、事業活動によりフリー・キャッシュ・フローを最大化し、毎期一定程度の株主還元を維持しつつ、成長投資資金と手許流動性も確保していくことを財務戦略の基本方針としています。 強固な財務体質の維持に関しては、営業キャッシュ・フローにより投資資金を賄うことを原則としつつ、天候不順や感染症といった不測の事態に耐えうる手許流動性を確保していきます。また、安定的な外部資金調達能力の維持向上に努めていきます。 Ⅱ 資金のキャッシュ・フロー及び流動性の状況 当社グループでは、アパレル小売業としての特性上、運転資金と天候不順などの不測の事態に備えて月商3~5ヶ月分の手許流動性を確保するよう努めています。当連結会計年度の売上収益3兆4,005億円に対し、当連結会計年度末の現金及び現金同等物は8,932億円と、足もとの手許流動性は適正水準であると考えております。 Ⅲ 資金需要の主な内容 当社グループの資金需要は、営業活動に係る資金支出では、仕入、物流費、広告宣伝費、地代家賃(店舗に係る賃貸料など)、人件費などがあります。 また、投資活動に係る資金支出では、店舗関連投資(新規店舗の出店や既存店舗の改装)のほか、各国における物流倉庫投資やIT投資(店舗のセルフレジ、Eコマース、サプライチェーン関連のシステム投資)があります。 Ⅳ 資金調達 当社グループ事業の維持拡大のために必要な資金を安定的且つ機動的に確保するため、事業活動によるフリー・キャッシュ・フローの最大化に努めるとともに、内部資金及び外部資金を有効に活用しています。 強固な財務体質を維持すべく、投資資金は、営業キャッシュ・フローにより賄うことを原則としていますが、資金調達の多様化と資本効率の向上を企図し、過去累計で5,000億円の社債調達も活用しています。引き続き、適時適切な社債調達も検討しながら、海外事業の拡大や各種プロジェクト推進における投資資金として活用して参ります。 当社グループでは、安定的な外部資金調達能力の維持向上は重要な経営課題と認識しており、スタンダード&プアーズ(S&P)及び日本格付研究所(JCR)から格付を取得しています。本報告書提出時点において、S&Pの格付は「シングルA+(安定的)」、JCRの格付は「ダブルA+(安定的)」となっております。また、主要な取引先金融機関とは良好な取引関係を維持しております。 当連結会計年度は増収増益となりました。経費削減及び在庫消化に努めることにより、追加の外部調達を行うことなく、十分な手許流動性を確保できています。 今後も外部環境変化を注視しながら、強固な財務体質を維持するとともに、安定的な外部資金調達能力の維持向上に努めていきます。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS

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本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。