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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.65-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

パナソニック ホールディングス

Panasonic Holdings Corporation6752 · Prime · 電気機器

総合エレクトロニクスメーカー。家電から車載、産業機器まで6セグメントでグローバル展開。

概要

パナソニック ホールディングスは、1918年に松下幸之助が創業した総合電機メーカーである。大阪府門真市に本社を置き、家電、住宅設備、車載電池、FA機器など幅広い事業を手掛ける。2025年3月期の連結売上高は8兆4,582億円、従業員数は18万3,685人。1949年5月に東京証券取引所に上場し、現在は持株会社体制のもと6つの報告セグメントで運営されている。

6つの報告セグメントが担う事業の範囲

同社は2026年1月付の新体制移行に伴い、報告セグメントを「コネクト」「エレクトリックワークス」「HVAC & CC」「エナジー」「インダストリー」「スマートライフ」の6つに再編した。コネクトはアビオニクスやプロセスオートメーションを、エレクトリックワークスは配線器具・照明を扱う。HVAC & CCは空調・冷蔵機器、エナジーは電池・太陽光発電、インダストリーは自動車部品・産業用モーター、スマートライフは洗濯機・冷蔵庫などの白物家電とエンターテインメント機器をそれぞれ担当する。

事業の収益構造:コネクトとエナジーが成長を牽引

2025年度のセグメント別売上高は、コネクトが1兆3,803億円(前年度比5%増)、エレクトリックワークスが1兆1,606億円(同4%増)となった。営業利益ではコネクトが1,001億円と前年度から234億円増益し、プロセスオートメーション事業やアビオニクス事業の受注好調が寄与した。エナジーはデータセンター向けリチウムイオン電池の需要拡大で増収基調にある。一方、スマートライフはテレビ事業の欧州販売で中国メーカーとの提携を進め、収益構造の見直しを図っている。

海外展開の歴史と現地化の進展

同社の海外展開は1959年に米国現地法人を設立したことに始まる。その後、欧州やアジアにも製造販売拠点を設け、1971年にはニューヨーク証券取引所に上場した。1985年には米国・欧州に金融子会社を設立し、グローバルな資金調達基盤を構築。2026年時点で連結子会社446社を有し、世界38の国と地域に生産拠点を広げている。近年はメキシコ工場での蓄電モジュール生産増強や、タイ・アユタヤの新工場建設など、需要地に即した現地化投資を加速している。

財務の推移:売上高8兆円超、利益は構造改革で一時減少

2025年度の連結売上高は8兆4,582億円、営業利益4,265億円(営業利益率5.04%)であった。2026年度は売上高8兆487億円、営業利益2,364億円と減収減益を見込む。これはオートモーティブ事業の非連結化やグループ経営改革に伴う構造改革費用の計上によるものである。2025年度までの5年間の当期純利益は2,265億円から3,662億円の範囲で推移。設備投資はAIインフラ関連に集中し、2026〜2028年度の3年間でエナジー事業に5,000億円を投じる計画である。

業界の中での役割は電気機械器具の総合メーカー(B2B・B2C)。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
8.0兆円
営業利益
2,364億円
営業利益率
2.9%
純利益
1,895億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01情報通信・エンターテインメント(コネクトセグメント)主力

映像・音響機器、通信機器、コネクティッドデバイス等の開発・生産・販売。家庭用・業務用向け。

主な製品・サービス2
テレビ
液晶テレビや有機ELテレビ等の映像機器。
オーディオ機器
スピーカー、ヘッドホン等の音響機器。

02電気設備・配線器具(エレクトリックワークスセグメント)主力

住宅・非住宅向けの配線器具、照明器具、分電盤、太陽光発電システム等を提供。

主な製品・サービス2
配線器具
スイッチ、コンセント等の住宅用電気配線部品。
照明器具
LED照明等の住宅用・施設用照明。

03空調・冷蔵(HVAC&CCセグメント)主力

空気調和機器(エアコン)、冷蔵・冷凍機器(コールドチェーン)等の業務用・家庭用製品。

主な製品・サービス2
エアコン
家庭用及びビル用マルチエアコン。
冷蔵・冷凍機器
商業用ショーケース、冷蔵庫等。

04電池・エネルギー(エナジーセグメント)主力

乾電池、蓄電池、太陽電池等のエネルギー関連製品。車載用電池も含む。

主な製品・サービス2
円筒形リチウムイオン電池
主に電動工具や車載向けの18650等の電池。
太陽光発電システム
住宅用・産業用太陽光パネルと周辺機器。

05産業機器・車載部品(インダストリーセグメント)主力

自動車部品、産業用モーター、電子部品、FA機器等を提供。

主な製品・サービス2
自動車用電子部品
カーナビ、センサー、ECU等の車載電子機器。
産業用モーター
FA用途等のモーター・ドライブ。

06家電(スマートライフセグメント)主力

洗濯機、冷蔵庫、調理家電等の白物家電を中心とした生活家電。エンターテインメント機器も含む。

主な製品・サービス3
洗濯機
ドラム式・縦型洗濯機。
冷蔵庫
家庭用冷蔵庫。
調理家電
電子レンジ、オーブン、炊飯器等。

製品と技術

車載電池と産業用電池:データセンター需要を取り込む

エナジー事業の中核は円筒形リチウムイオン電池(18650型など)である。従来は電動工具やノートパソコン向けが主体だったが、近年はデータセンターの無停電電源装置(UPS)向け需要が急増。パナソニック エナジーは国内既存ラインの拡充に加え、車載用ラインの一部を転用して生産能力を増強した。蓄電モジュールについてはメキシコ工場のライン増強と近接地での新工場建設を決定。2028年度までにエナジー事業で売上高1.38兆円、営業利益2,900億円を目標とする。

コネクト事業:アビオニクスとプロセスオートメーションが成長

コネクトセグメントは、機内エンターテインメント・通信システム(アビオニクス)と、FA・制御機器(プロセスオートメーション)を主要製品とする。2025年度、アビオニクス事業は機体メンテナンス・リペアサービスの拡大と好調な受注により増収。プロセスオートメーション事業は生成AIサーバー需要を取り込み、ICT業界向け受注を伸ばした。また、ブルーヨンダー事業ではSaaS型ソフトウェアの販売が継続し、同事業全体で営業利益1,001億円(前年度比234億円増)を達成した。

スマートライフ事業:白物家電とエンターテインメントの融合

スマートライフセグメントは、洗濯機、冷蔵庫、調理家電などの白物家電と、テレビ・オーディオ機器などのエンターテインメント機器で構成される。2026年1月のセグメント再編により、従来のくらしアプライアンス社の事業と、エンターテインメント&コミュニケーション事業が統合された。テレビ事業は欧州市場で中国Shenzhen Skyworth Display Technologyとのパートナーシップにより販売体制を再構築。調理家電ではグローバル標準コストの実現に向け、量産開発の中国シフトを進めている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気機器のなかでの位置

電気機器の総合大手で幅広く事業展開

同社は電気機器セクターの総合大手で、売上高8兆円超と群を抜く規模を有する。キオクシアホールディングスやイビデンなどと比較しても圧倒的な事業範囲の広さを持ち、家電から車載、エネルギーまで多角的に展開している。しかし直近の業績は減収で、営業利益率も5%から3%未満に低下しており、成長戦略の見直しが求められる。競争激化や構造改革の遅れが課題で、今後は重点事業への集中が必要。

強み

  • 売上高8兆円超で、多様なセクターに製品を提供する総合力。
  • 世界的に知名度が高く、幅広い顧客基盤を有する。
  • 多分野にわたる研究開発で、新技術を多数保有。
  • 海外売上比率が高く、世界各地に生産・販売拠点を有する。

課題

  • 営業利益率が3%に近く、事業選択と集中が急務。
  • 新興企業や専門メーカーとの価格競争が激化。
  • 不採算事業の整理や再編が進まず、経営資源の非効率。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

基板・電源・ディスプレイの時価総額近傍。太字がパナソニック ホールディングス

時価総額で並べると、掲載7社のなかで2番目にあたる。

#企業時価総額PER
16503三菱電機11.1兆円26.6倍
26752パナソニック ホールディングス10.5兆円52.9倍
37751キヤノン6.2兆円11.8倍
44062イビデン5.7兆円93.7倍
54901富士フイルムホールディングス4.2兆円14.6倍
67911TOPPANホールディングス1.5兆円21.7倍
77912大日本印刷1.3兆円12.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(基板・電源・ディスプレイ)に従っています。

会社の歴史

沿革 40件

松下電気器具製作所の創業と事業部制の確立(1918〜1935年)

1918年3月、松下幸之助が大阪市福島区に松下電気器具製作所を創業し、配線器具の製造を開始した。1923年に砲弾型電池式ランプ、1927年に「ナショナル」商標を制定。1933年には本店を門真に移転し、事業部制を採用。1935年12月、改組により松下電器産業株式会社(資本金1,000万円)として法人化した。この時期に生産管理体制の基盤を固め、後の多角化の土台を築いた。

戦後の技術提携と海外進出の始まり(1950〜1960年代)

1952年、中川機械(後の松下冷機)と資本提携し、冷蔵庫事業に参入。同年12月にはオランダのフィリップス社と技術提携して松下電子工業を設立し、管球製造を分離した。1959年に米国現地法人を設立し、本格的な海外展開を開始。1961年には松下正治が社長に就任。1962年には東方電機(後の松下電送システム)と提携し、通信機器分野を拡大した。この間、九州松下電器や松下通信工業などの子会社を設立し、事業の多角化を進めた。

事業部門の分離と経営の多角化(1970〜1980年代)

1977年、松下住設機器と松下産業機器を設立し、住宅設備・産業機器部門を分離。1979年には松下電池工業を設立し電池事業を独立させた。1985年に半導体基礎研究所を設立。1986年には谷井昭雄が社長に就任。1988年には松下電器貿易を合併し、商社機能を統合。1990年には米国のエンターテインメント企業MCA社を買収するなど、事業領域をエレクトロニクス以外にも拡大した。しかし、1995年にMCA株の80%をシーグラム社に譲渡し、事業ポートフォリオの見直しも行われた。

2000年代の再編と持株会社体制への移行

2000年に中村邦夫が社長に就任し、改革を推進。2001年に松下電子工業を合併、2002年には東芝と液晶事業の合弁会社を設立した。2008年には社名を「パナソニック」に変更(ただし、本データの歴史節は2002年までしか記載がないが、財務数値から2010年代の動きも推測できる)。2013年度以降、売上高は7兆円台から8兆円台で推移し、2025年度には8兆4,582億円に達した。2026年4月には持株会社体制を強化し、パナソニック㈱を解消して3つの事業会社を新設した。

2025年度の経営改革:固定費削減と課題事業の整理

2025年度、パナソニック ホールディングスは「グループ経営改革」に集中した。製造・物流拠点の統廃合や人員最適化による固定費構造改革を実行。キッチンアプライアンス事業では中国への開発シフト、テレビ事業では欧州市場で中国・Skyworthとのパートナーシップを締結。ハウジング事業についてはパナソニック ハウジングソリューションズの株式をYKKに譲渡した。これらの改革により、2026年度は営業利益2,364億円と前年度比45%減となるものの、収益基盤の強化を図った。

年表40件を開く

1910年代

  • 1918年3月創業松下幸之助により大阪市福島区大開町に松下電気器具製作所を設立創業、配線器具の製造を開始

1920年代

  • 1923年3月砲弾型電池式ランプを考案発売
  • 1927年4月「ナショナル」の商標を制定

1930年代

  • 1933年5月門真に本店を移転、事業部制を採用
  • 1935年8月松下電器貿易㈱を設立
  • 1935年12月創業改組し、松下電器産業株式会社となる(1935年12月15日設立、資本金1,000万円)

1940年代

  • 1949年5月上場東京証券取引所に当社株式を上場

1950年代

  • 1952年1月商号変更中川機械㈱(その後松下冷機㈱に社名変更)と資本提携
  • 1952年12月オランダのフィリップス社との技術提携により、松下電子工業㈱を設立し、管球製造所の4工場を当社から分離
  • 1953年5月創業中央研究所を設立
  • 1954年2月日本ビクター㈱と資本提携
  • 1955年12月商号変更九州松下電器㈱(その後パナソニック コミュニケーションズ㈱に社名変更)を設立
  • 1956年5月商号変更大阪電気精器㈱(その後松下精工㈱に社名変更)を設立
  • 1958年1月商号変更子会社松下通信工業㈱(その後パナソニック モバイルコミュニケーションズ㈱に社名変更)を設立し、通信機器製造部門を当社から分離
  • 1959年9月アメリカ松下電器㈱(現在のパナソニック ノースアメリカ㈱)を設立(以後海外各地に製造販売の拠点を設ける)

1960年代

  • 1961年1月取締役社長に松下正治が就任
  • 1962年8月商号変更東方電機㈱(その後松下電送システム㈱に社名変更)と資本提携
  • 1969年11月商号変更松下寿電子工業㈱(その後パナソニック ヘルスケア㈱に社名変更)を設立

1970年代

  • 1971年12月上場ニューヨーク証券取引所に当社株式を上場
  • 1975年12月米貨建転換社債額面総額1億ドルを発行
  • 1976年1月商号変更子会社松下電子部品㈱(その後パナソニック エレクトロニックデバイス㈱に社名変更)を設立し、電子部品製造部門を当社から分離
  • 1977年1月子会社松下住設機器㈱及び松下産業機器㈱を設立し、住宅設備機器製造部門及び産業機器製造部門を当社から分離
  • 1977年2月取締役社長に山下俊彦が就任
  • 1979年1月子会社松下電池工業㈱を設立し、電池製造部門を当社から分離

1980年代

  • 1985年7月米国に金融子会社を設立(1986年5月には欧州にも2社設立)
  • 1985年10月創業半導体基礎研究所を設立
  • 1986年2月取締役社長に谷井昭雄が就任
  • 1987年3月商号変更決算期を11月20日から3月31日に変更
  • 1988年4月M&A松下電器貿易㈱を合併
  • 1989年4月創業創業者 松下幸之助 逝去

1990年代

  • 1990年12月M&A米国の大手エンターテインメント企業MCA社を買収
  • 1993年2月取締役社長に森下洋一が就任
  • 1993年5月オランダのフィリップス社と松下電子工業㈱に関する合弁契約を解消し、フィリップス社保有の松下電子工業㈱株式の全数を買取
  • 1995年4月M&A松下住設機器㈱を合併
  • 1995年6月米国子会社が保有するMCA社に対する持分の80%をカナダのシーグラム社へ譲渡
  • 1999年2月第91回定時株主総会の決議に基づいて、50百万株(988億円)の利益による自己株式の消却を実施

2000年代

  • 2000年4月M&A松下冷機㈱を株式交換により完全子会社化
  • 2000年6月取締役社長に中村邦夫が就任
  • 2001年4月M&A松下電子工業㈱を合併
  • 2002年4月㈱東芝と液晶事業の合弁会社東芝松下ディスプレイテクノロジー㈱を設立

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 調整後営業利益2028年度まで7,500億円以上
  • デバイス領域売上高2028年度まで1.38兆円
  • デバイス領域調整後営業利益2028年度まで2,900億円
  • AIインフラ事業への投資額(累計)2026年度~2028年度まで5,000億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    AIインフラ事業の拡大

    デバイス領域でAIインフラを支える事業を収益の柱とし、強固な顧客関係と高い商品力を活かして市場を牽引。2026年度から2028年度の3年間で累計5,000億円の戦略的投資を行う。

  2. 02

    社会オペレーション事業のビジネスモデル変革

    ソリューション領域で、すでに市場にあるハードウェアやソフトウェアの提供に加え、保守メンテナンスなどのサービス領域を拡大。2028年度までにビジネスモデルを変革し、2029年度以降の成長の核とする。

  3. 03

    固定費構造改革と事業ポートフォリオ見直し

    外部環境に左右されない強靭な経営基盤を確立するため、固定費構造改革による収益改善や課題事業の方向付けを実施。各事業の競争力と収益性を高める成長戦略の具体化を進める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で183,685人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は988万円で、9期前と比べて+27.6%平均年齢は44.1歳、平均勤続年数は18.6年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月257,533
2018年3月274,143
2019年3月77445.622.8271,869
2020年3月75545.722.7259,385
2021年3月74445.822.7243,540
2022年3月75945.722.5240,198
2023年3月90943.618.3233,391
2024年3月93043.717.9228,420
2025年3月95644.017.9207,548205
2026年3月98844.118.6183,685129

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率14.2%
縦線は目安の30%
男性育休取得率84.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)84.4%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社45(国内 23 / 海外 22) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位9)
エナジー — パナソニック エナジー北米㈱(アメリカ カンザス)9,712億円
本社部門他 — 大阪府門真市他2,122億円
全社
HVAC & CC — パナソニックHVACチェコ㈲(チェコ プルゼニ)419億円
技術部門 — 大阪府門真市他395億円
全社
コネクト — パナソニック アビオニクス㈱(アメリカ カリフォルニア)349億円
HVAC & CC — ハスマン㈱(アメリカ ミズーリ)256億円
エレクトリックワークス、HVAC & CC、スマートライフ — パナソニック ライフソリューションズ インド㈱(インド グルグラム)214億円
コネクト、HVAC & CC、エナジー、インダストリー、スマートライフ、全社 — パナソニック ノースアメリカ㈱(アメリカ ニュージャージー)185億円
インダストリー — パナソニック デバイスマテリアル広州㈲(中国 広州)165億円
主な関係会社
  • 国内
    パナソニック㈱
    大阪府 門真市
    議決権100.0%
  • 国内
    パナソニック エンターテインメント&コミュニケーション㈱
    大阪府 守口市
    議決権100.0%
  • 国内
    パナソニック コネクト㈱
    福岡市 博多区
    議決権100.0%
  • 国内
    パナソニック インダストリー㈱
    大阪府 門真市
    議決権100.0%
  • 国内
    パナソニック エナジー㈱
    大阪府 守口市
    議決権100.0%
  • 国内
    パナソニック オペレーショナルエクセレンス㈱
    大阪府 門真市
    議決権100.0%
  • 国内
    パナソニック エコシステムズ㈱
    愛知県 春日井市
    議決権100.0%
  • 国内
    パナソニック インフォメーションシステムズ㈱
    大阪市 北区
    議決権100.0%
  • 国内
    パナソニック産機システムズ㈱
    東京都 墨田区
    議決権100.0%
  • 国内
    パナソニック マーケティング ジャパン㈱
    大阪市 中央区
    議決権100.0%
  • 国内
    パナソニック出資管理(同)
    大阪府 門真市
    議決権100.0%
  • 国内
    三洋電機㈱
    大阪府 門真市
    議決権100.0%
残りのグループ会社33社を開く
  • パナソニック ノースアメリカ㈱アメリカ ニュージャージー100%
  • Blue Yonder Holding, Inc.アメリカ アリゾナ100%
  • パナソニック アビオニクス㈱アメリカ カリフォルニア100%
  • ハスマン㈱アメリカ ミズーリ100%
  • パナソニック エナジー北米㈱アメリカ カンザス100%
  • パナソニック ブラジル㈲ブラジル アマゾナス100%
  • パナソニックHVACチェコ㈲チェコ プルゼニ100%
  • ゼテス・インダストリーズ㈱ベルギー ブリュッセル100%
  • パナソニック デバイス ヨーロッパ㈲ドイツ リューネブルク100%
  • パナソニック インダストリーヨーロッパ㈲ドイツ オットブルン100%
  • パナソニック マーケティング ヨーロッパ㈲ドイツ ヴィスバーデン100%
  • パナソニック ホールディング オランダ㈲オランダ アムステルダム100%
  • パナソニック グローバル トレジャリーセンター㈲オランダ アムステルダム100%
  • パナソニック ライフソリューションズ インド㈱インド グルグラム100%
  • パナソニックAPエアコン マレーシア㈱マレーシア セランゴール100%
  • パナソニック アジアパシフィック㈱シンガポール100%
  • パナソニック台湾㈱台湾 新北市70%
  • パナソニック販売台湾㈱台湾 新北市100%
  • パナソニック デバイス販売 台湾㈱台湾 台北市100%
  • パナソニック チャイナ㈲中国 北京市100%
  • パナソニック ファイナンス チャイナ㈲中国 上海市100%
  • パナソニックAPチャイナ㈲中国 杭州市100%
  • パナソニックAPエアコン 広州㈲中国 広州市68%
  • パナソニック デバイスマテリアル広州㈲中国 広州市100%
  • パナソニックAP洗濯機杭州㈲中国 杭州市51%
  • パナソニック インダストリー 中国㈲中国 上海市100%
  • パナソニック香港㈲中国 香港100%
  • プライム プラネット エナジー & ソリューションズ㈱東京都 中央区49%
  • 三井住友トラスト・パナソニックファイナンス㈱東京都 港区15%
  • NX・NPロジスティクス㈱大阪府 摂津市33%
  • パナソニック ハウジングソリューションズ㈱大阪府 門真市20%
  • プライム ライフ テクノロジーズ㈱東京都 港区50%
  • Star Japan Holdings㈱東京都 港区20%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期/フィジカル空間デジタルデータ処理基盤サブテーマIII:Society5.0実現のための社会実装技術/移動空間デジタルデータのエッジ処理とクラウド連携による安心・安全・安価な複数台自動走行パーソナルモビリティの社会実装
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2019-01-21
    3.7億円
  • 調達
    高度循環型システム構築に向けた廃電気・電子機器処理プロセス基盤技術開発資源循環プロセス
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2023-10-20
    3.1億円
  • 調達
    高性能・高信頼性太陽光発電の発電コスト低減技術開発先端複合技術型シリコン太陽電池、高性能CIS太陽電池の技術開発低コスト・高信頼性・高効率 Super Si Hetero―junction(SSHJ)太陽電池の開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2018-07-19
    3億円
  • 調達
    戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期/人協調型ロボティクスの拡大に向けた基盤技術・ルールの整備安全機能をコアとした移動系基盤技術の開発と普及に向けた環境整備
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2023-12-01
    2.6億円
  • 調達
    太陽光発電主力電源化推進技術開発/太陽光発電の新市場創造技術開発/壁面設置太陽光発電システム技術開発(開口部向けペロブスカイトBIPVモジュールの開発)
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2020-09-02
    1.9億円
  • 調達
    高度循環型システム構築に向けた廃電気・電子機器処理プロセス基盤技術開発情報連携システム
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2023-10-20
    1.4億円
  • 調達
    燃料電池等利用の飛躍的拡大に向けた共通課題解決型産学官連携研究開発事業/共通課題解決型基盤技術開発/高効率・高出力・高耐久PEFCを実現する革新的材料の研究開発事業
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2020-09-29
    1.1億円
  • 調達
    3000490075我が国のV2X技術の海外展開に関する調査研究の請負
    総務省 · 2018-06-15
    1億円
  • 調達
    IoTを活用した新産業モデル創出基盤整備事業研究開発項目[6]IoT技術を活用したライフデータの高度利用システムの開発IoT家電・センサーからのライフデータによる高齢者の生活サポートサービス基盤の研究開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2018-07-24
    8,999万円
  • 調達
    戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期/自動運転(システムとサービスの拡張)狭域・中域情報の収集・統合・配信に係る研究開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2019-10-17
    7,623万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は8.0兆円営業利益2,364億円前期と比べると減収減益で、売上が-4.8%、利益が-44.6%。

売上高
-4.8%
8.0兆円
営業利益
-44.6%
2,364億円
純利益
-48.3%
1,895億円
営業利益率
2.9%
前期比 -2.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高7.8兆円8.0兆円
営業利益5,900億円2,364億円
純利益4,500億円1,895億円
1株あたり配当¥54¥54

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は2.0兆円、営業利益は1,825億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−0.5%、営業利益は+101.9%。

対象期間売上高兆円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q2.151,026
2024年1Q2.039044.52,009
2024年2Q2.091,0244.9875
2024年3Q2.181,2755.81,108
2024年4Q2.20448
2025年2Q4.252,1605.11,889
2025年4Q4.212,1055.01,773
2026年2Q3.821,6504.31,424
2026年4Q4.237141.7471
2027年1Q2.021,8259.01,352

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は7.3兆円から8.0兆円へ1.1倍に増えた。直近期の営業利益率は2.9%。

決算期売上高兆円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月7.30
2014年3月7.74
2015年3月7.71
2016年3月7.632,2751,652
2017年3月7.342,7511,494
2018年3月7.983,7862,360
2019年3月8.004,1652,841
2020年3月7.492,9112,257
2021年3月6.702,6081,651
2022年3月7.393,6042,553
2023年3月8.383,1642,655
2024年3月8.504,2524,440
2025年3月8.464,2654,8635.03,662
2026年3月8.052,3642,6312.91,895

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高8.0兆円のうち、営業利益として残るのは2,364億円2.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1,895億円、売上の2.4%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金68.6%5.5兆円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金25.8%2.1兆円
  • その他の費用持分法損益などの調整2.6%2,111億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益2.9%2,364億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
31.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比3.9pt
2.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比3.6pt
2.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比4.2pt
3.8%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
1.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 11期分

2026年3月期は営業CFが6,243億円、投資CFが−6,074億円で、差し引きのフリーCFは169億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は7,702億円で、売上の1.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高兆円
2016年3月4,194−2,938−3,0961,2561.01
2017年3月3,854−4,2022,946−3481.27
2018年3月4,232−4,588−1,288−3561.09
2019年3月2,037−1,934−3,4181030.77
2020年3月4,303−2,0614822,2421.02
2021年3月5,0401,766−1,7776,8061.59
2022年3月2,526−7,961589−5,4351.21
2023年3月5,207−3,440−6,0701,7670.82
2024年3月8,669−5,788−8352,8811.12
2025年3月7,961−8,599−1,903−6380.85
2026年3月6,243−6,074−1,6681690.77

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 12期分

2026年3月期の総資産は10.2兆円。このうち返さなくてよい自己資本が5.2兆円で、自己資本比率は51.2%(業種中央値61.0%より薄い)

決算期総資産兆円自己資本兆円負債兆円自己資本比率%
2015年3月5.821.544.2926.4
2016年3月5.491.444.0426.3
2017年3月5.981.574.4126.3
2018年3月6.291.714.5827.1
2019年3月6.011.914.1031.8
2020年3月6.222.004.2232.1
2021年3月6.852.594.2537.9
2022年3月8.023.174.8639.4
2023年3月8.063.624.4444.9
2024年3月9.414.544.8748.3
2025年3月9.344.694.4750.2
2026年3月10.175.214.7951.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
7,702億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
3.4兆円
過去の利益の積み上がり
負債合計
4.8兆円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
70
/ 100
安定性自己資本比率34 / 40
収益力営業利益率6 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気機器 224社との比較

同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率224社中158位あたり、逆に低いのは売上成長率224社中193位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
3.8%/中央値 8.0%
P25 4.2%P75 12.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
2.9%/中央値 6.9%
P25 3.5%P75 11.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
51.2%/中央値 61.0%
P25 48.2%P75 76.0%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-4.8%/中央値 4.1%
P25 -0.2%P75 9.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.3%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥4,296で、1年前と比べて+192.1%過去52週の値幅のなかでは80%の位置にある。

¥4,296-3.7%1ヶ月+1.4%1年+192.1%時価総額10.5兆円
過去52週の値幅
安値¥1,483高値¥4,982

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)52.9倍
PER (会社予想)22.3倍
PBR1.86倍
配当利回り1.26%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月21日終値は4303円で、前日比0%と横ばい。25日移動平均線(4223.92円)を上回る+1.9%で推移し、75日線(4031円)や200日線(2944円)も大きく上回る。52週高値4982円からは約14%下落したが、52週安値1474円からは約192%上昇しており、長期的な上昇トレンドは継続中。7月末に4284円まで下落後、8月中旬には4788円まで回復し、高値圏でのもみ合い。出来高は7月31日に371万株と急減したが、その後は800万株前後で推移し、売買が活発化している。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 35/100)

実績PERは52.99倍と予想PER22.3倍の約2.4倍で、業界平均PER30.92倍を大きく上回る。PBRは1.86倍で業界平均2.65倍を下回る。配当利回りは1.25%と業界平均2.29%を下回る。ROEは3.8%と低く、2026/3期の利益予想が大幅減益となる見込みで、割高感が強い。ただしPBRは平均より低く、資産価値に対する評価は妥当な面もある。総合的に見てやや割高と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)52.9倍30.8倍
PER (予想)22.3倍
PBR1.86倍2.58倍
ROE3.8%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

同社は車載電池と空調・FAなどに経営資源を集中し、成長分野へのシフトを進めている。強気派は車載電池の需要急拡大と、北米での旺盛なEV販売が業績を押し上げると見る。また、株価が1年で約2倍に上昇しており、市場の期待の高さが窺える。弱気派は、EV市場の減速懸念、中国メーカーとの競争激化、利益率の低さを指摘する。新体制のもとで収益力向上とポートフォリオ改革の実現が焦点。

プラスに働く材料7
  • 車載電池の成長

    EV需要拡大を背景に、車載電池の出荷は増加傾向にあり、収益貢献が期待される

  • 構造改革の進展

    不採算事業の売却や再編により、収益体質の改善が進むと見られる

  • バリュエーション改善

    株価上昇は市場が将来の成長を織り込み始めたことを示す

  • フォワードPER22.4倍が示す純利益4,725億円決算発表後影響

    時価総額10兆5,839億円÷22.4倍=約4,725億円、1,895億円から2.5倍増益期待

  • 営業利益率5.04%回復で営業利益4,056億円2027年〜2028年影響

    売上高8兆487億円×5.04%=約4,056億円、2,364億円から大幅増益

  • ROE3.8%からの資本効率改善余地継続影響

    PBR1.86倍とROE3.8%の差は改善余地、営業利益増でROE5%超なら見直し

  • 外国人持ち株比率46.03%が下支え継続影響

    外国人比率46.03%と高く、グローバル投資家の選好が続く

マイナスに働く材料7
  • EV市場の減速

    世界的なEV販売の伸び悩みが、車載電池の需要を減退させる可能性がある

  • 中国勢との競争

    中国電池メーカーの価格攻勢で、シェアと採算が悪化するリスクがある

  • 低収益体質

    営業利益率が低く、競合や他業種と比較して資本効率が劣る

  • 売上高8兆487億円と減収基調通年影響

    前期比4,095億円減収、営業利益は1,901億円減益

  • 純利益1,895億円への半減決算発表後影響

    純利益は前期から1,767億円減、EPS減少で株主還元余力低下

  • 配当利回り1.25%の低水準継続影響

    配当利回り1.25%は低く、金利上昇時は魅力後退

  • 株価1年で185.45%上昇の反動不定影響

    急騰後の調整で株価変動リスク

次の決算で確かめる点
車載電池の販売数量
EV関連事業の成長性と市場シェアの推移を確認する
エネルギー事業の営業利益
電池事業の収益性を測り、成長性の持続を確認する
海外売上高比率
地域分散による収益の安定性と成長機会を評価する
ROE
資本効率の改善度合いを測る

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり54で、前期から16.7%いまの株価に対する利回りは1.26%。

年間配当
¥54
1株あたり
配当利回り
1.26%
いまの株価に対して
配当性向
747.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2513.1
2018年3月3020.040.2
2019年3月300.050.3
2020年3月300.045.0
2021年3月20−33.359.2
2022年3月3050.080.9
2023年3月300.0105.1
2024年3月3516.7154.9
2025年3月4837.1282.0
2026年3月40−16.7747.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥54

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ312,245人。区分でいちばん多いのは外国法人46.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が32.4%を占め、残る67.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
外国法人31.934.633.537.038.846.0
金融機関32.530.532.229.530.928.3
個人・その他26.826.325.824.722.220.1
自己株式4.94.94.94.94.94.9
事業法人6.26.15.85.74.94.2
証券会社2.52.52.83.13.21.5
外国人個人0.10.10.00.10.10.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(注)214.33
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)(注)37.17
03STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人株式会社みずほ銀行)3.17
04日本生命保険相互会社1.97
05MOXLEY & CO LLC (常任代理人株式会社みずほ銀行)1.96
06住友生命保険相互会社1.53
07JP MORGAN CHASE BANK 385781 (常任代理人株式会社みずほ銀行)1.36
08BNYM AS AGT/CLTS NON TREATY JASDEC (常任代理人株式会社三菱UFJ銀行)1.34
09GOVERNMENT OF NORWAY (常任代理人シティバンク、エヌ・エイ)1.26
10松下不動産株式会社1.19

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-06-05
    ブラックロック・ジャパン株式会社
    新規の大量保有報告
    1.73%
    -0.01pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 12期分

1株利益は11期で+14%、1株純資産は12期で+236%。直近期のROEは3.8%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2015年3月664502.4
2016年3月7162211.114.51559.6
2017年3月646749.919.613.1
2018年3月10173214.415.040.2
2019年3月12282015.77.850.3
2020年3月9785711.58.545.0
2021年3月711,1127.220.159.2
2022年3月1091,3568.910.980.9
2023年3月1141,5507.810.4105.1
2024年3月1901,94710.97.6154.9
2025年3月1572,0117.911.3282.0
2026年3月812,2323.831.9747.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

20名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は20名。2026/3期の役員報酬は総額882百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
楠見雄規代表取締役 社長執行役員 グループCEO612,736
本間哲朗代表取締役64354
玉置肇代表取締役 副社長執行役員 グループCTRO 事業CEO パナソニック オペレーショナルエクセレンス㈱ 代表取締役 社長執行役員 CEO59361
少德彩子取締役 執行役員 グループGC グループCRO58335
隅田和代取締役 執行役員 グループCSO55188
和仁古明取締役 執行役員 グループCFO54220
松井しのぶ取締役49
松尾豊取締役51
中村邦晴取締役76
西山圭太取締役63
澤田道隆取締役70
瀬戸潤子取締役57
残りの役員8名を開く
氏名役職年齢保有株数
重富隆介取締役64
馬場英俊常任監査役(常勤)6355
德田佳昭常任監査役(常勤)6174
江藤彰洋監査役66
中村明彦監査役69
由布節子監査役74
片山栄一取締役 事業CEO パナソニック HVAC & CC㈱ 代表取締役 社長執行役員 CEO60524
新貝康司取締役70

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)103612037559860
社外取締役913913915
監査役2909045
社外監査役3555518

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

ニュース

AI解説

今日の重要ニュースより

「今日の重要ニュース」でパナソニック ホールディングスを取り上げた解説を、新しい順に並べている。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容832字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社及び連結子会社446社を中心に構成され、総合エレクトロニクスメーカーとして関連する事業分野について国内外のグループ各社との緊密な連携のもとに、開発・生産・販売・サービス活動を展開しています。 当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 当社(以下、原則として連結子会社を含む)の製品の範囲は、電気機械器具のほとんどすべてにわたっており、「コネクト」「エレクトリックワークス」「HVAC & CC」「エナジー」「インダストリー」「スマートライフ」の6つの報告セグメントから構成されています。各セグメントの詳細については、「第5 経理の状況」の「1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記4.セグメント情報」に記載しています。 なお、2026年1月1日付の新体制への移行に伴い、従来の報告セグメントであった「くらし事業」を中心として、以下のとおり報告セグメントを変更しています。 ・「エレクトリックワークス」は、従来の「くらし事業」の傘下にあったエレクトリックワークス社の事業により構成しています。 ・「HVAC & CC」は、従来の「くらし事業」の傘下にあった空質空調社とコールドチェーンソリューション社の事業により構成しています。 ・「スマートライフ」は、従来の「くらし事業」の傘下にあったくらしアプライアンス社の事業と「その他」に含まれていたエンターテインメント&コミュニケーション事業を母体として構成しています。 当社は、IFRSに基づいて連結財務諸表を作成しており、関係会社の範囲についても当該会計基準の定義に基づいて開示しています。「第2 事業の状況」及び「第3 設備の状況」においても同様です。 (事業の系統図) 2026年3月31日現在
経営方針・対処すべき課題1,813字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、本有価証券報告書提出日(2026年6月19日)現在において判断したものです。 (1) 会社経営の基本方針 当社は創業以来、「事業を通じて、世界中の人々のくらしの向上と社会の発展に貢献する」ことを経営基本方針の中心に据えて事業を進めてまいりました。今後も、「物と心が共に豊かな理想の社会」の実現に向け、社会課題に正面から向き合って、新しい価値を創造することを目指してまいります。地球環境問題をはじめ、さまざまな社会課題に正面から向き合い、社会の発展や課題解決に大きな貢献を果たすために、事業競争力を強化し、株主の皆様や投資家、お客様、取引先、従業員をはじめとするすべての関係者の皆様にご満足いただけるような価値提供を通じて、持続的な企業価値の向上に努めてまいります。 (2) 会社の経営戦略と対処すべき課題 当社は「物と心が共に豊かな理想の社会」という使命実現に向け、その時代ごとの様々な社会課題に向き合ってまいりました。一方、私たちを取り巻く環境は時々刻々と変化し、一層複雑化を増しています。 2025年度から2026年度にかけての世界経済は、米国における通商・産業政策の動向や金融政策の影響に加え、ウクライナ情勢や中東情勢などの地政学リスクが引き続き不確実性を高めています。先行きについては、各国の通商政策や金融政策による影響が懸念材料であり、世界経済は、引き続き緩やかな減速が続くと見込まれます。 このような経営環境のもと、当社グループは2025年度を「グループ経営改革」に集中する年度と位置づけ、外部環境の変動に左右されない強靭な経営基盤を確立するために、固定費構造改革による収益改善や事業ポートフォリオマネジメントを含む課題事業等の方向付けなどを行いました。一方で、各事業の競争力と収益性を高めるための成長戦略の具体化が引き続き重要な課題と認識しています。 当社は2032年に向けて、「エネルギーの有効活用」と「現場労働力不足の解消」の社会課題に向き合い、データセンターなどのAIインフラと様々な企業や公共機関などのオペレーションを支える事業を通じて、お役立ちを果たしていきます。2028年度には、AIインフラを支える事業がけん引し、調整後営業利益(注)1で7,500億円以上を達成し、2029年度以降は社会オペレーションを支える事業での更なるグループの成長を目指します。 <グループ成長戦略のポイント> ①デバイス領域 AIインフラを支える事業をグループの収益の柱として位置づけ、売上・利益ともにグループの成長を牽引します。市場を牽引するお客様との強固な関係性や高い商品力を強みに、業界の進化を先読みした商品提案を行うことで、AIインフラに関連するお客様に貢献し、2028年度には売上高で1.38兆円、調整後営業利益で2,900億円を目論み、2029年度以降も持続的な成長を目指します。 ②ソリューション領域 社会オペレーションを支える事業では2028年度までにビジネスモデルを変革します。当社グループが販売し、世の中で稼働しているハードウェア(MIF(注)2)やその周辺へのお客様のご要望にお応えするサービス・メンテナンス提供を拡大させることで、世界トップクラスのシェアと専門性を有する社会オペレーションを支える事業群となり、2029年度以降にグループの収益の核となるような成長を目指します。具体的にはハードウェアやソフトウェアの提供に加え、保守メンテナンスなどのサービス・エンジニアリング領域の価値提供範囲を広げることで、労働力不足やエネルギー問題を課題とするビジネスのお客様に寄り添ったソリューションを提供し、持続的な価値創出を図ります。 ③グループ成長戦略における投資の考え方 財務規律(Net Debt/EBITDA倍率1倍程度)を意識しつつ、AIインフラを支える事業へは2026年度から2028年度の3年間累計で5,000億円を戦略的に投資します。また中長期の視点で、社会オペレーションを支える事業等においても成長投資を行っていきます。 (注)1 「調整後営業利益」は、売上高から、売上原価と、販売費及び一般管理費を控除して算出 2 「MIF」:Machines in the Field(顧客となる設置機器のストック)
事業等のリスク17,010字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループは、創業者の松下幸之助によって確立された経営理念に則り、あらゆる企業活動において一貫して「社会の発展への貢献」を実現することを事業目的としています。 (1)方針 創業者は、「すべて事には『萌し』がある」「この『萌し』を敏感に把握して、善処していかなければならない」と、社員一人ひとりに「変化への感性」を磨くことを求め続けました。当社グループのリスクマネジメントは、組織が「社会の公器」としての使命を最大限果たすため、現場から経営までのあらゆる階層でこの感性を重んじ、事業目的の達成に与える好ましくない影響については未然に抑制し、好ましい影響については積極的に活用することを目指す取り組みです。 (2)責任者・体制 当社グループはコネクト、エレクトリックワークス、HVAC & CC、エナジー、インダストリー、スマートライフ等の多岐にわたる事業領域を国内外で展開しています。このような事業構造を踏まえて、当社グループでは全社レベルと事業レベルの最適化を両立したリスクマネジメントを実現するため、「パナソニックグループリスクマネジメント基本規程」に基づき持株会社である当社と事業会社に推進体制を設けています。 当社では、グループのリスクマネジメント推進に係る責任を有するグループ・チーフ・リスクマネジメント・オフィサー(以下、「グループCRO」)を委員長、グループ施策を所管する機能部門のトップを委員とした「PHDエンタープライズリスクマネジメント委員会」(以下、「PHD ERM委員会」)を設置しています。また、エンタープライズリスクマネジメント室(以下、「PHD ERM室」)と機能部門が連携し、リスクマネジメントの推進に係る実務を担っています。 (3)基本的枠組み 当社では、年1回、外部・内部環境の変化や当社グループの方針・計画に基づく経営層のリスク認識など、トップダウン、ボトムアップかつクロスファンクションの観点から、当社または当社グループにおいて対応やモニタリングが求められるリスクとその優先度を特定、分析、評価しています。重要リスクの決定にあたっては、当社グループや社員、お客様、お取引先様などのステークホルダーに対する影響度だけではなく、リスクに対する脆弱性等の複数の指標を考慮することで、不確かな将来を想定し、限られた経営資源を有効に配分することに努めています。 また、当社では、PHD ERM委員会においてリスクの変化や重要リスクの対策の状況に関するモニタリングを含むリスクレビューを定期的に行っています。これらのリスクマネジメントの一連の推進に係る内容は、グループ経営会議における経営判断や業務執行の質の向上、取締役会におけるリスク管理体制の有効性及び効率性の監督に加えて、重要リスクを中心としたリスクベースアプローチの内部監査にも活用されています。 (4)教育・啓発 当社グループでは、リスクマネジメントの実効性を高めるために、刻々と変化する環境の中で、社員一人ひとりがリスクリテラシーを絶えず向上し、健全なリスクテイクを志向できるよう「リスク文化」の醸成に向けた取り組みを推進しています。入社時及び海外赴任前の従業員を対象とした研修では、リスクを過度に恐れず、組織と個人の成長に繋げるために必要なマインドセットや、危機発生時の基本的な対応等を身につけることを目指しています。 (5)認識している重要なリスク 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与える主なリスクは以下のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年6月19日)現在において当社グループが判断したものですが、かかるリスクはここに掲げられている項目に限定されるものではありません。 [リスク一覧] ① 成長の原動力としてのソリューション事業の信頼基盤強化 リスク   環境認識・リスクシナリオ   (主要な取り組みなど) 情報セキュリティ・ サイバーセキュリティ   [脅威] ・営業秘密(技術情報等)、顧客等のプライバシーや信用に関する情報(顧客の個人情報を含む)が、サイバー攻撃を含む意図的な行為、従業員又は業務委託先等の過失等により外部に流出することで社会的信用が低下、損害賠償責任が発生する。 ・情報システム、生産設備、製品・サービス等がサイバー攻撃の標的となり、業務プロセスの停滞や製品・サービスの提供停止、それらに伴う損害賠償責任の発生等の事態が発生する。 ・製品・サービスにサイバーセキュリティ上の脆弱性が発見され、製品の大規模なリコールや製品・サービスの長期間の提供停止等に発展し、多大な対策費用等が発生する。 ・サイバーセキュリティインシデントがサプライチェーンにおいて発生し、原材料、部材の入手に支障が生じ、当社グループの製品の供給が停止又は遅延する。   ・国内・海外の子会社を含むネットワーク、サーバ、パソコン等のインフラを対象とした異常監視の拡大、工場内部のセキュリティ監視との一体化等による、グローバルかつ一元的なセキュリティ監視体制の強化・情報システムを停止させない、また、万が一の停止の際も長期化を防ぐため、重要システムにおける冗長化やクラウドとの併用などを進めると同時に、早期かつ確実なシステム復旧のために不可欠なデータのバックアップを強化。 ・製品・サービスのセキュリティを担保するための検査体制の整備及び運用。 ・情報セキュリティ教育プラットフォームによるグローバルの従業員に対する定期的な教育や、システム運用等の委託先に対する定期的なセキュリティチェック等の人的対策。 ・各国の個人情報保護又はサイバーセキュリティに関する法令・規制に対する法令・規制動向の調査、規程等への反映及び社内周知の徹底。 ・組織横断でのインシデント対応訓練に基づく、危機発生時の連携と対応プロセスの確認。 ・複合的なサイバーセキュリティリスクに対する網羅的・一元的な対応のための情報、製品、工場セキュリティの共通機能を統合した「サイバーセキュリティ統括室」の設置、運営。 AI(人工知能)の 利活用   [脅威] ・AIの効果的な利活用や開発が想定どおり進まず、当社グループの事業機会や製品・サービスの競争力が失われる。 ・AIの利活用に伴ってプライバシー、セキュリティ、公平性及び著作権の侵害その他のコンプライアンスに関連する問題が発生し、当社グループのブランドイメージや信用が失われる。   [機会] ・AIの利活用による業務の生産性向上や新たなビジネスアイデア創出、事業競争力の向上   ・AIの利活用加速に向けたAI技術戦略として、あらゆるお客様にAIを素早くお届けするための「Scalable AI」、AIへの信頼性に関する技術開発によってあらゆるお客様の信頼にこたえる「Responsible AI」の取り組みを強化。 ・責任あるAI活用を実践するため「AI倫理原則」を定め、AI利活用現場でのAI倫理リスクチェックシステムの運用、グループ全社員を対象としたAI倫理教育やAI技術人材育成を推進。 ・AIの利活用の拡大に伴う機会及び脅威を見極めるとともに、AI利活用のガードレール機能(安全装置)としてグループ全体を高位平準化し、適時・適切な対策を講じるため、全事業会社のAI倫理の担当者に加えて法務、知財、情報、品質部門等の担当者が参画する「AI倫理委員会」を設置。 ・AIの開発や運用を包括的に規制する法律として欧州(EU)AI規制法が世界で初めて成立・発効したことに伴う、段階適用に向けた社内ガイドラインの発行、規制の対象となる製品・サービスの洗い出し及び順守に向けた対応。 ・グループ全体のAI戦略をより先鋭化し、社会にインパクトをもたらす成果を実現するためのグループCAIO(Chief AI Officer)の設置。 ② 事業ポートフォリオマネジメントの継続的な推進 リスク   環境認識・リスクシナリオ   (主要な取り組みなど) 競合・業界に関する リスク   [脅威] ・特定の事業に対する投資を、競合他社と同程度に、又はタイムリーに、場合によっては全く実施できない、また、競合他社がそれぞれの競合事業において当社グループよりも大きな財務力、技術力及びマーケティング資源を有していること等により、製品・サービス需要及び価格が下落する。 ・将来の市場ニーズを把握しきれず、これに応えるための新技術を正しく予想し開発できない、又は当社グループが開発・提供した技術が業界において主流とならず、競合他社が開発した技術が業界標準となることで、新しい市場での競争力を失う。   ・キャッシュの獲得を前提とした、グループとして強みを持つ事業への戦略的な投資。 ・事業のスピードを高めるための、正味付加価値を生まない業務のIT活用による効率化の推進、事業の競争力強化テーマ、開発設計、製造・販売、調達等グループ共通でスケールメリットのあるテーマについてのビジネスプロセスの変革。 ・コスト削減と競争力強化のため、デジタル技術の活用と業務改善活動の積み重ね、職場のあらゆるムダと滞留、手戻りを排除する活動の展開。 ・販売価格の維持及びより付加価値の高い製品の開発につなげるための、BtoC(一般消費者向け)分野のうち、国内向けの家電機器を対象とした販売店との取引形態の見直しと新たな「指定価格制度」の導入。 他社との提携・企業買収等に関するリスク   [脅威] ・相手先とのコラボレーションが円滑に進まない、当初期待した効果が得られない、投資の全部又は一部が回収できない。 ・事業展開の過程で相手先が当社グループの利益に反する決定を行う。 ・相手先が事業戦略を変更し、提携関係を維持することが困難になる。 ・企業買収にかかる多額の費用の発生、買収後の事業統合・再編等にあたり期待した成果が十分に得られない、又は予期しない損失を被る。 ・当社グループの持分法適用会社に対しては、重要な影響力を有するものの、支配をしていないため、当社グループが制御できない事象の発生などにより、当社グループの業績及び財政状態が悪影響を受ける。   ・重要な戦略的提携の検討の段階に合わせた審議に基づく、事業戦略との整合性、検討の抜け漏れの有無確認、価格や契約内容の妥当性、リスクの洗い出し、統合プラン等の検証。 リスク   環境認識・リスクシナリオ   (主要な取り組みなど) 他社との提携・企業買収等に関するリスク   <各報告セグメント及びその他の事業、部門におけるリスク> コネクト事業 2021年9月に完全子会社化したBlue Yonder Holding, Inc.(以下、「Blue Yonder」)の様々なサプライチェーン分野でのケイパビリティを取り込むことで、現場プロセスイノベーションの実現の加速及びシナジー最大化に取り組んでいる。 ・キーマネジメントメンバーを含めた優秀な人材の保持及び従業員の士気の維持ができない場合、事業環境や競合状況の変化等によってBlue Yonderの競争力が大きく低下する場合、重要な顧客やその他関係者との良好な関係を維持できない場合等により、期待した効果が十分に得られない可能性がある。 ・完全子会社化に加え、機能強化のために複数の追加買収を実施しているため、買収によるのれんや無形資産の計上額が増加している。事業環境や競合状況の変化等により期待した効果が得られないと判断されたり、適用される割引率が高くなったことにより、見積りにより算定した回収可能価額が帳簿価額を下回った場合は、減損損失が発生する可能性がある(詳細は「会計上の見積り」を参照)。 ・企業のサプライチェーンマネジメントソリューションに対する期待が高まり、市場拡大が見込める一方で、研究開発活動(R&D)やM&A等の投資競争が激化する。   ・2022年7月に就任した新CEOを含む新たなBlue Yonderの経営陣と共に、成長戦略に伴う重点施策等を着実に推進。 ・事業競争力強化を目指し、商品品質の安定化による顧客満足度の向上や販売体制の強化に加え、戦略的な投資で高度なAI技術を取り込んだ新たなプロダクトの半期ごとのリリースや、機能補完を目的とした追加買収でEnd to Endソリューションの実現へ取り組んでいる。 ・成長ストーリーに対する資本市場からの理解を得て資金を調達、継続的な投資による中長期な成長を図るため、株式上場を検討。 事業再編に関する リスク   [環境認識] ・当社グループは、多くの子会社及び関連会社等を有しており、経営の効率化と競争力の強化のため、グループ事業体制を再編(他社への事業又は株式の譲渡や、グループ内の組織又は拠点再編等を含む)することがある。   [脅威] ・経営の効率化や競争力強化のための現在及び将来におけるグループ事業体制の再編(他社への事業又は株式の譲渡や、グループ内の組織又は拠点再編等を含む)において、当初期待した成果が十分に得られない、判断や意思決定に時間を要し事業構成の組替がスムーズに進まない、又は適切な事業ポートフォリオマネジメントが実行できない。   ・当社としての企業価値向上のため、持株会社としての各事業会社の競争力強化の積極的な支援及び当社グループの成長戦略の見直しを推進。各事業の成長性を見極め、グループ内で将来にわたってお役立ちを果たせる事業か、あるいはグループ外での競争力獲得が事業の成長のスピードに寄与するかといったベストオーナーの視点での事業ポートフォリオの見直し。 ・2025年2月に発信したグループ経営改革にて、事業ポートフォリオマネジメントを推進。くらし事業の枠を超え、グループ全体でソリューション領域におけるシナジーを創出するため、パナソニック株式会社を発展的に解消、2026年4月より6事業会社を中心とした新たなグループ体制へ移行。家電事業は家電市場に集中して向き合うために、グループの家電事業を集約した事業会社として設立。 ③ グローバルでの安全・コンプライアンス体制確立 リスク   環境認識・リスクシナリオ   (主要な取り組みなど) コンプライアンス・ 法規制   [脅威] ・独占禁止法・競争法への違反や、贈収賄・腐敗行為等の重大なコンプライアンス違反行為の発生又はコンプライアンス上の問題に直面し、課徴金等の行政処分、刑事処分又は損害賠償訴訟の対象となる。また、当社グループの社会的評価に悪影響を及ぼす。 ・当社グループに適用される日本及び諸外国・地域の商取引、知的財産、製造物責任、環境保護、消費者保護、労使関係、金融取引、内部統制及び事業者への課税等に関する法規制に加え、事業及び投資を行うために必要とされる政府の許認可、電気通信事業及び電気製品の安全性に関する法規制、国の安全保障に関する法規制及び輸出入に関する法規制等について、より厳格な法規制が導入される又は当局の法令解釈が従来よりも厳しくなることにより、技術的観点や経済的観点等から当社グループがこれらの法規制に従うことが困難となる、又は事業の継続が困難となる。 ・当社グループが法規制等に違反し、又は法令順守のための内部統制体制が不十分であったと当局が発見又は判断した場合、課徴金等の行政処分、刑事処分又は損害賠償訴訟の対象となる。また、当社グループの社会的評価に悪影響を及ぼす。   ・「社会の公器」として法令や社会道徳に反せず、かつ私心にとらわれず高い倫理観や正しい知識を持って業務を遂行するため、「パナソニックグループ コンプライアンス行動基準」に当社グループ各社及び社員一人ひとりが果たすべき約束を定め、全社員に周知・徹底。 ・倫理・法令順守意識のグローバルな定着とリスクへの対応力向上のため、年間を通じた全社員に対する基本的なコンプライアンスの教育や、必要な対象者への事業特性や地域特性を踏まえたリスクに応じたコンプライアンスの教育の実施。 ・カルテル・談合及びそれらの疑いを招く行為の防止を目的とした社内規程や、贈収賄・腐敗行為の防止を目的とした社内規程の制定及び全社員への周知・徹底。 ・不祥事の防止や早期解決を目的とした国内外の拠点や取引先からも通報ができる一元的なグローバルホットラインの設置、適切な社内調査を通じた問題の早期発見と是正、調査従事者の調査能力の高位平準化のための教育の実施。 リスク   環境認識・リスクシナリオ   (主要な取り組みなど) 人権・労働 コンプライアンス   [脅威] ・当社グループ及びそのバリューチェーン上で人権侵害行為を引き起こす又は人権侵害行為への関与や加担等に直面した場合、当社グループが、課徴金等の行政処分、刑事処分又は損害賠償請求の対象となり、当社グループの社会的評価に悪影響を及ぼす。また、当社グループのイメージ・評判の低下、顧客からの取引停止、消費者による不買運動等が発生する。   ・「パナソニックグループ 人権・労働方針」及び「人権・労働コンプライアンス規程」を定め、国際連合の「ビジネスと人権に関する指導原則」に基づいた事業会社の事業領域及びバリューチェーンに関連する人権への負の影響の把握・予防・低減に向けた具体的な取り組み(人権デュー・ディリジェンス)の推進。 ・「パナソニック サプライチェーンCSR 推進ガイドライン」を定め、購入先様に対する要請事項(人権・労働、安全衛生、地球環境保全、情報セキュリティ、企業倫理等)の順守についてのコミットメント取得、デュー・ディリジェンスの一環としての自主アセスメント及びリスクベースアプローチによる購入先監査の実施。 ・上記の取り組みを加速する為、PHD及び全事業会社において人権デュー・ディリジェンスを推進する体制の構築、人権デュー・ディリジェンスのしくみの改善・強化、人権デュー・ディリジェンスを各事業会社で推進する人材を育成するための「人権デュー・ディリジェンス実践研修」の実施。 ・人権・労働に関する重要な法令・条約の変更等に関する情報収集及び各拠点への徹底。 ・人権デュー・ディリジェンスを通して、外国人移住労働者に対する強制労働を当社グループにおける最も優先度の高い顕著な人権課題のひとつと特定し、強制労働防止に向けた以下の取り組みを実施。 - 外国人移住労働者を雇用するマレーシアの当社グループ拠点において、強制労働防止のための採用・雇用方針と 業務手順書の確立と徹底 - 外国人移住労働者を雇用する当社グループにおける強制労働防止に向けた対面研修を推進(対象32拠点中、26拠点で実施済み(2026年3月末時点)) - 強制労働リスクが高いとされる国、地域の購入先、取引先に対する強制労働防止研修の実施 ・人権・労働上の懸念に適切に調査・対応すべく、グループ社員及び取引先が匿名で通報できるグローバルホットラインを設置するとともに、一般社団法人ビジネスと人権対話救済機構(JaCER)が提供する苦情処理プラットフォームも活用。 リスク   環境認識・リスクシナリオ   (主要な取り組みなど) 品質   [脅威] ・製品の欠陥による品質問題(不安全事故や大規模なリコール等)が発生し、欠陥に起因する損害(間接損害を含む)に対し生産物賠償責任保険で補償しきれない賠償責任を負担する又は多大な対策費用を負担する。また、当社グループのイメージ・評判の低下、顧客の流出等を惹起する。   ・当社グループの「品質確保のための考え方」を「「経営基本方針」の実践を通じて、顧客や社会へのお役立ちを追求し、品質すなわち顧客価値を向上し続けること」と規定。 ・品質確保のためのプロセスを確立するため、事業会社において担当する製品の品質に対する責任に基づく品質マネジメントシステムを構築・運用。 ・製品安全確保のための知見や不安全事象の未然防止策をグループ共通の安全規格として発信し、事業会社へ展開。 ・品質不正防止への取り組みとして、「パナソニックグループ コンプライアンス行動基準」にて、製品やサービスに関するお客様や社会との約束を守り、製品・サービスの安全性と品質の確保に向けた活動を行うことを明確化。 <各報告セグメント及びその他の事業、部門におけるリスク> グループ全体 当社グループ全体において、品質コンプライアンス問題に関わるすべての膿を出し切り、品質不正を根絶することを目的として、品質コンプライアンスに関する不適切行為を対象とした徹底的な自主調査を2024年1月から実施し、2025年8月に完了。国内グループ全従業員を対象にアンケート調査を実施し、アンケートで申告された品質コンプライアンス問題の全てに対して、外部法律事務所による申告者や関係者へのヒアリング、申告内容に関連する業務記録の精査などにより、事実関係の把握・明確化を行った。 なお、判明した事案の中に、行政処分の対象となったものや認証取り消しとなった事案は特定されなかったが、判明した事案については、外部法律事務所の助言を参考に適切に対応するとともに、グループとしての再発防止を推進している。   インダストリー事業 当社の子会社であるPIDでは、2023年度に、PIDが製造・販売する電子材料製品において米国の第三者安全科学機関であるUL Solutions(以下、「UL」)の認証登録等に関する複数の不正行為を行っていたことが判明。これを受け、PIDでは、社外有識者による外部調査委員会が実施したUL認証に関する不正及びその他の品質不正に関する調査報告書及びPID策定の再発防止策を公表し、再発防止策を実施している。また、当該再発防止策の進捗状況を2025年10月31日付で公表している。   [脅威に対する主要な取り組み] ・外部調査委員会より指摘を受けた、品質保証の本質に関する理解不足や組織風土の問題、品質コンプライアンス体制の不備等の原因分析を踏まえて策定した再発防止策を遂行し、その進捗状況を公表。 ・調査対象事案に関連して取り消された一部製品のUL認証のうち、今後もUL認証品として販売を継続する必要があるものについて、その認証の取得に向けた取り組みを継続(一部の製品については認証取得済み)。 ・調査対象事案に関連して取り消された一部のISO9001認証(注)1及びIATF16949(注)2認証のうち、今後も維持する必要があるものについてその認証の取得に向けた取り組みを継続(なお、一時停止された各認証については、いずれも当該一時停止の解除済み)。 (注)1 ISO(国際標準化機構)9001は、品質マネジメントシステムに関する国際規格 2 IATF(International Automotive Task Force)16949は、自動車産業向け品質マネジメントシステムに関する国際規格 リスク   環境認識・リスクシナリオ   (主要な取り組みなど) 労働災害   [脅威] ・職場作業環境又は作業手順の不備、不適切な労務管理等により重篤な事故等が発生し、従業員や関係者が肉体的又は精神的な被害を受ける。 ・労働基準法、労働安全衛生法等の労働関連法令に違反し、刑事処分、行政処分、安全配慮義務不足に対する損害賠償訴訟等の対象となる。また、当社グループの社会的評価に悪影響を及ぼす。   ・各事業会社・事業場に安全衛生組織を設置し主体的に安全衛生活動を推進するとともに、グループ共通の課題解決、類似災害の未然防止を図るため、モノづくり部門や健康保険組合と連携し、各種規程・基準の見直しや重要施策を策定・展開を行っている。 ・労働安全衛生マネジメントシステムにおける定期的なリスクアセスメントに基づき、職場の労働災害や疾病に係るリスクの洗い出しやリスク低減策を実施している。 ・過去の重篤な労働災害を分析し、災害発生の代表的なパターンを明確化することによって、重点確認ポイントの共有、未然防止策や類似災害の再発防止策を実施している。 ・過重労働の防止のための従業員に対する継続的な意識啓発、勤務管理システムの拡充が行われている。 ・当社グループの安全衛生担当者が参加する「健康・安全衛生シンポジウム」や経営層を対象とした研修等の開催による知見の共有及び意識醸成を図っている。 知的財産に関する リスク   [脅威] ・当社グループが出願する特許その他の知的財産について、各国・地域における知的財産制度・審査基準や経済安全保障制度等の適用・運用等によって、権利が付与されない場合や権利が十分に保護されない。 ・知的財産が第三者によって侵害され、当該侵害品・模倣品が出現した場合、当社グループの正規品の販売に対する悪影響やブランドイメージの毀損等が発生。 ・当社グループにとって不利な条件で知的財産のライセンス等をせざるを得ない。また、当社グループが自らの知的財産を保護又は活用するために多額の費用及び経営資源を費やして訴訟等を提起しなければならない。 ・第三者が保有している知的財産について、当社グループが当該知的財産のライセンスを取得できないこと、取得していたライセンスが継続できない、又は不利な条件でライセンスを取得及び継続せざるを得ない。 ・当社グループが第三者の知的財産に関して訴訟等を提起される。また、当該訴訟等によって、多額の費用及び経営資源が費やされる。当該訴訟等において当社グループの主張が認められない場合には、当社グループが特定の技術等を利用できなくなる又は損害賠償責任を負う。   ・事業に対する知的財産起点での戦略提案、グローバルな知的財産の獲得・保護・活用及び知的財産に係る紛争の予防と解決により、現在と将来にわたる事業の優位性と安全の確保を目指すとともに、社会課題の解決への貢献も視野に入れて、知的財産活動を推進。 ・各国・地域における知的財産制度・審査基準や経済安全保障制度等を考慮しながら、事業戦略及び研究開発戦略を踏まえた知的財産戦略に基づき、グローバルな知的財産ポートフォリオの構築に努めている。 ・必要に応じて弁護士、弁理士、外部コンサルタント、取引関係者、政府機関等の協力を得ながら、当社グループの保有する特許、ブランド、デザイン及びその他の知的財産に関する侵害品・模倣品の監視及び排除に努めている。 ・当社グループの知的財産のライセンス等の戦略的な付与にあたっては、適切な条件の下で行うよう努めている。 ・第三者の知的財産を利用する必要があるときは適切なライセンスを取得するよう努める。 ・第三者の知的財産を尊重するためグループ全体に適用する「知的財産基本規程」等の社内規程の制定及び従業員全員の順守に向けた定期的な教育の実施。 ④ 不確実性の高い環境でのレジリエンス強化 リスク   環境認識・リスクシナリオ   (主要な取り組みなど) 国際的な事業運営に 関するリスク   [脅威] ・当社グループ又は当社グループのサプライチェーンが拠点を有する国・地域において政情不安、軍事的緊張が顕在化又はテロ・戦争等の発生により、部材の供給不安定化・価格高騰を始めとした事業継続への支障や、従業員や関係者の人命にかかわる事態が発生する。 ・投資規制、収益の本国送金に関する規制、現地産業の国有化、輸出入規制や外国為替規制の変更、税率変更等を含む税制改正及び移転価格課税等の国際課税リスク、海外での商慣習の違いのほか、宗教及び文化の相違、現地における労使関係等のリスクといったさまざまな政治的、法的その他の障害に遭う。 ・貿易摩擦に端を発する米中をはじめとした国・地域間の対立や市場の分断や、米国政権が外交・安全保障政策の一環として、追加関税をはじめとする貿易・経済関連の措置を講じることにより、これらに対する諸外国の報復措置等を含め、政策・法規制の動向に関する不確実性が高まり、貿易規制・経済制裁や関税障壁が一層強化される。 ・国家間・地域内の対立や武力行使等の激化に加えて、各国の政権交代や政策転換等に伴う政治的・社会的混乱の広がりにより、事業環境が急激に変化する。 ・特に、EVに関連する義務化撤廃又は補助金削減等によるEV普及率の鈍化によって、車載電池関連事業に悪影響を及ぼす可能性がある。   [機会] ・各国の経済安全保障政策に基づく税制関連措置や補助金等の活用。   ・当社グループの事業への影響が大きい欧米諸国、中国等の政策・法規制の動向をはじめとする国際情勢のモニタリング。 ・各国・地域間の対立や政権交代等のイベントに伴い起こりうる政治的・社会的混乱等に備えた、人命安全を最優先としたBCPの整備やサプライチェーンの複線化。 ・貿易規制・経済制裁に関する各国の法規制の変更に対する日々の情報収集に基づく、新たな規制・制裁の早期の把握とグローバルポリシー及びガイダンスの更新、新たな規制分野で対象となる貨物・技術の該非判定、相手先での軍事転用リスクの確認や顧客審査・取引審査のさらなる強化、及び社内への周知徹底や国内外の従業員の啓発。 ・国内外の政治・財界への渉外活動と政策提言。 リスク   環境認識・リスクシナリオ   (主要な取り組みなど) 環境問題・気候変動   [脅威] ・環境問題対策を巡る各国の政策動向によっては、欧州をはじめとする市場において、事業機会が制限され、又は取引条件に影響を受ける可能性がある。 ・炭素税や排出権取引制度等のカーボンプライシングの導入等に伴うエネルギー調達コストや、環境負荷の低い材質への切り替えによる調達、製造コストの増加が生じる可能性がある。 ・地政学的要因等により資源の価格や供給が変動した場合、循環資源(再生材・再利用原材料)の調達環境にも影響が及び、生産コストや生産計画に影響が生じる可能性がある。 ・米国IRA(インフレ抑制法)をはじめとする気候変動対策関連の法制度が廃止又は縮小することに起因し、車載電池を始めとする製品需要及びIRAに基づく税制優遇が当社グループの見込みを割り込む。 ・顧客の低炭素製品・サービスに関する要望の強化により、事業機会が制限され、又は取引条件に影響を受ける可能性がある。また、低炭素技術・設備への先行投資による研究開発費の増加、設備投資額の増加の可能性がある。   [機会] ・環境政策・規制に対応した新規技術・事業開発の機会の拡大。 ・サステナブル・エシカル消費等の意識変化による環境志向型の製品やサービスの需要拡大。 ・再生可能エネルギーのニーズ拡大によるペロブスカイト太陽電池等の新規市場開拓。 ・各国のエネルギー安全保障、気候変動対策関連の法制度に基づく税控除、補助金等の活用。   ・グループ長期環境ビジョン「Panasonic GREEN IMPACT」に基づく、2050年までにグループの事業活動を通じた、現時点の全世界のCO₂総排出量の「約1%」にあたる3億トン以上の削減インパクトの創出、CO₂排出の削減貢献量の拡大及び算定方法に関する認知活動及び標準化に向けた働きかけ。 ・当社グループの事業活動においてサーキュラーエコノミーを推進する上で共通の指針となる「サーキュラーエコノミーグループ方針」の策定及び発信と各事業におけるサーキュラーエコノミー型事業創出、循環型モノづくりの取り組み等の強化。 ・生産活動におけるCO₂排出量、廃棄物・有価物発生量、水使用量、化学物質排出・移動量等の環境負荷低減に向けた取り組みを推進。 ・排出・移動量などの生産活動における環境負荷の削減。 ・CO₂削減、資源有効活用、水資源や生物多様性保全等に配慮した製品の開発・販売。 リスク   環境認識・リスクシナリオ   (主要な取り組みなど) 災害・事故   [脅威] ・地震、津波、洪水等の自然災害、事業場の火災等が発生し、対策不備や復旧活動の遅延又は合理的な想定を超える甚大な影響により、従業員、設備、原材料・部材、在庫品等が損害を被り、操業中止、生産・出荷遅延及び設備等の修復費用が発生。   ・「パナソニックグループ 緊急対策規程」にグループ全体に大きな影響を及ぼす可能性のある緊急事態が発生した際のエスカレーション及び判断のプロセスを含む対応の基本方針、当該緊急事態への対応に際した体制及び役割、初動対応等を規定。 ・優先的に復旧を図る事業や復旧プロセス等からなる事業継続方針、有事への対応、平時の防災・減災対応の3点を軸とした「BCM構築ガイドライン」に基づくBCPの見直し。 ・「グローバル防火・防災規程」に基づく事業場単位での平時の未然対策の徹底。「防火・防災対策委員会」のもとハザード情報や火災リスクアセスメントに応じた対策の強化。火災が発生した事業場においては第三者点検を実施し再発防止策の徹底。 ・社員の安否確認を迅速かつ正確に実施する安否確認システムの運用及び拠点の状況を把握する「災害ポータル」による被災状況及び支援要請の迅速な把握。 ・南海トラフ地震、首都圏直下地震をストレス事象とした影響分析及び当該分析結果に基づく対策及びリスクコミュニケーションの強化。 ・各種の想定条件に基づく事業場での防災・避難訓練実施に加え、グループCEOや事業会社社長が参加するグループ防災訓練を実施。本社所在地(大阪府門真市)に本部を置く訓練に加え、関東代替本部による演習も実施し練度向上に努めている。 ・特に自然災害は時間や場所を問わず発生することを考慮し、個人の防災力向上が必須であるという認識のもと講演会や意識調査などの啓発活動を展開。 人材の誘引・獲得・ 維持   [脅威] ・有能な人材確保に向けた取り組みが進まない場合や雇用構造改革を実行する場合には、今後の事業活動に必要な能力やスキルを持つ社員が流出、今後の経営戦略の推進に必要な人材の獲得が困難となる。   [機会] ・多様な人材の獲得・登用機会が増加することで、当社グループの事業競争力が向上する。   ・「多様な人材・組織のポテンシャルが 大発揮されている状態」を作り上げていくことをグループの重要な課題と設定。「人材ポートフォリオ変革」「未来を創る多様な変革型リーダーの開発・登用」「組織カルチャー変革」及び「安全・安心・健康な職場づくり」の取り組みを実施。 ・人材ポートフォリオ変革においては、労働生産性を高めて収益体質を強靭化し、成長戦略に必要なスキルの獲得を目指している。 ・リーダーの開発・登用については、グループ全体の早期育成登用の実現と後継者パイプラインの多様性の確保を目指している。グループCEOや各事業会社社長が出席するグループタレントマネジメントコミッティでの議論を通じて、重要ポストの後継者の見出し、育成・配置等を推進。 ・組織カルチャーについては、社員が本来持つポテンシャルを解放し、経営基本方針をより高いレベルで実現する取り組みをUNLOCKと定義し、従業員意識調査のスコアを活用して指標化。その上で、組織カルチャーを「評価・報酬」「意思決定」など6つの要素で戦略的にデザインする取り組みを推進。優秀な人材の獲得、育成、配置等の人材マネジメントの高度化につなげる。 リスク   環境認識・リスクシナリオ   (主要な取り組みなど) サプライチェーンに 関するリスク   [脅威] ・サプライチェーンにおける災害・事故、感染症の流行・拡大又はサイバー攻撃の発生、輸出規制等による供給の不足又は中断、業界内での需要の増加によって、供給業者の代替や追加、他の部品への変更が困難になる。 ・当社グループが部材を納入している取引先において生産の中断・停止、生産規模の縮小又は倒産等が生じ、当社グループの販売数量が減少する。 ・国家間・地域内の対立やテロ・戦争等によって、各国の経済制裁や調達・物流の混乱が深刻化し、国際間物流に関して、さらなる輸送リードタイムの延伸による積送品在庫の増加や原油価格高騰に伴う物流コストの上昇などが生じる。   ・原材料・部材の価格上昇の抑制や安定確保のため、購入先様との戦略的パートナーシップの構築、グループでの集中契約・集中購買を加速、汎用部品を中心に調達DXを駆使した推奨部品への置き換え推進。 ・調達先の複線化に加えて、主要原材料サプライヤとの連携を通じ供給状況を定期的に確認し、有事に備えた代替輸送ルートや調達計画の検討。 ・物流費の上昇に対し、積載効率向上による使用コンテナ本数の削減、海上輸送ルートの複線化、中長期的なコンテナスペースの確保に加え、出荷平準化の推進等の合理化活動を強化。 ・物流・運送業界の人手不足、売上減少に起因する事業・取引撤退や廃業による物流の停滞等の回避のため、物流・運送業界の労働環境改善及び持続的な物流オペレーションの双方を実現するための適切な物流費用への転嫁等の施策の検討。 経済状況の変動   [環境認識] ・2025年度から2026年度にかけての世界経済は、底堅さが見られたものの、米国の関税の引き上げによる下押し影響、中東情勢の緊迫化による原油価格に端を発した物価の高騰、中国の個人消費の低迷などにより、底堅さが見られたものの緩やかな減速傾向にある。日本経済は内需回復の兆しがあるが、引き続き中東情勢などの環境変化によって個人消費や輸出において下押しなどの影響を受けるものと見込む。   [脅威] 《地政学リスク》 ・中東情勢の長期化による原油・天然ガス価格の高騰を背景に世界的な物価高と供給網の混乱が長期化する恐れがある。 《経営環境リスク》 ・通商政策や、金融市場の不安定化、消費者の消費行動変化等により経営環境が現在の予想よりも厳しくなる。 《成長市場リスク(AI)》 ・AI市場は、投資に見合った収益拡大が実現しない場合の金融市場の調整圧力や電力等のインフラ面及び半導体等の供給面での制約による収益化の遅れが成長を阻害するリスクとなる。 リスク   環境認識・リスクシナリオ   (主要な取り組みなど) 為替動向、金利変動 及び株式市場の動向   [環境認識] ・米欧では利下げが進んだ一方で、わが国では2024年3月の日銀のマイナス金利を解除以降、2025年度を通じて円金利は上昇傾向にある。 ・2025年度は、前年度と比較して、対米ドルでは円高に動くも、対ユーロでは円安が進行したことにより、為替影響は相殺され、業績への影響は総じて限定的であった ・2026年度については、年間を通してドルやユーロに対して円高に動くと想定しており、全体としては業績に対して一定の悪影響が生じることを見込む。   [脅威] ・急激な為替変動により、外貨建てで取引されている製品・サービス等のコスト及び価格の価格競争力が低下する又は部材等の輸入価格が上昇する。また、海外の現地通貨建ての資産の目減り又は負債の増大が発生する。 ・金利の上昇によって支払利息や有利子負債が増加する。 ・国際的な政情不安等、様々な外的要因による金融市場の不安定化又は悪化、あるいは格付機関による当社の信用格付の引下げ等の事態が生じることで、資金調達が制約され、かつ資金調達コストが増加する。 ・株式市場の変動等により、当社グループが保有する国内外の企業等の株式価値が減少することで、親会社の所有者に帰属する持分が減少する。   ・経営への為替影響の軽減を図るため、事業活動を通じて得た外貨を同一外貨建ての支出に充てる「為替マリー」、将来における外貨の売却価格もしくは購入価格と数量を事前に契約しておく「為替予約取引」、消費地に近い地域での製品の生産を行う「地産地消型製造」等を実施。 ・資金創出力の強化を目的とした事業の競争力強化や運転資本の圧縮等を通じた事業からのキャッシュ・フロー創出力向上、継続的な保有資産の見直し等によるバランスシートからの資金創出。 ・2024年6月に複数の金融機関との間で期間を3年間とする総額6,000億円のコミットメントライン契約(注)を締結、現金及び現金同等物の残高とあわせて十分な流動性を確保することで経営への影響を軽減。 (注)コミットメントライン契約:金融機関との間で予め契約した期間・融資枠の範囲内で融資を受けることを可能とする契約 会計上の見積り   [脅威] ・当社グループが保有している有形固定資産、のれん、無形資産及び使用権資産等の非金融資産について、減損テストの実施結果に基づき、当該資産の帳簿価額を回収可能価額まで減額、減損損失を認識する可能性がある。特に、のれんについては減損の兆候の有無にかかわらず毎期減損テストを実施する必要があり、回収可能価額は対象事業の事業計画数値を基礎としたディスカウント・キャッシュ・フロー法や類似会社の株価を基礎とした類似上場会社比較法に基づき測定された処分費用控除後の公正価値を用いて算定しているが、その前提となるマクロ経済や属する業界の動向により、事業計画や割引率、株価等の変動が生じることで減損が発生する可能性がある。 ・当社グループが認識している繰延税金資産について、回収可能性が低下した部分を減額することにより、法人所得税費用が増加する。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)重要性がある会計方針及び見積り 当社の連結財務諸表はIFRSに基づいて作成されています。また、当社は連結財務諸表を作成するために、種々の仮定と見積りを行っています。それらの仮定と見積りは資産・負債・収益・費用の計上金額並びに偶発資産及び債務の開示情報に影響を及ぼします。重要な仮定と見積りは、繰延税金資産の回収可能性、確定給付制度債務、非金融資産(のれんを含む)の減損に反映しています。なお、実際の結果がこれらの見積りと異なることもあり得ます。 重要性がある会計方針及び見積りの内容は、連結財務諸表注記「3.重要性がある会計方針」に記載しています。 (2)生産、受注及び販売の実績 当社グループ(当社及び連結子会社)の生産・販売品目は広範囲かつ多種多様であり、同種の製品であっても、その容量、構造、形式等は必ずしも一様ではなく、また製品の性質上、原則として見込生産を主体とする生産方式を採っています。 なお、当社グループは製品の在庫を一定の必要水準に保つように生産活動を行っていることから、生産実績は販売実績に概ね類似しています。 (3)当連結会計年度の経営成績の分析 2025年度の世界経済は、国際情勢や通商環境の不安定化が続く中でも底堅い成長を維持しました。米国では個人消費や設備投資を背景に内需が堅調に推移する一方、中国では不動産市況や雇用情勢の悪化により景気は停滞しました。欧州では輸出の減少が見られたものの個人消費が下支えし、景気は持ち直しつつあります。日本では個人消費や住宅投資、設備投資といった内需の増加で景気が緩やかに回復しました。 このような経営環境のもと、2025年度は当社グループとして経営改革に注力し、固定費構造改革による収益改善と、事業ポートフォリオマネジメントを含む課題・再建事業の方向付けなどを行い、経営基盤を強化しました。また、データセンターの需要急増を捉えたAIインフラを支える事業が大きく成長しています。 固定費構造改革については、グループ全体で間接機能やオペレーションの集約・効率化を進め、人員の最適化を実施し、製造・物流・販売拠点の統廃合を順次進めています。また、効率的な経営基盤を確立するため、パナソニック㈱を発展的に解消し、2026年4月に新たに3つの事業会社※を発足しました。 課題・再建事業として位置付けた事業については、キッチンアプライアンス事業での量産開発の中国シフトによる開発リソースの適正化、グローバル標準コスト化を進めました。テレビ事業では欧州市場での販売において、中国のShenzhen Skyworth Display Technology Co., Ltd.及びそのグループ会社と包括的なパートナーシップを締結しました。また、ハウジング事業については、2026年3月にYKK㈱へパナソニック ハウジングソリューションズ㈱(以下、「PHS」)の株式譲渡を完了するなど、それぞれの事業の方向付けを実施しました。 AIインフラを支える事業では、パナソニック エナジー㈱が、データセンター向けのリチウムイオン電池セルの生産において、国内既存拠点のライン拡充に加え、車載用ラインの一部を活用する計画を進めています。蓄電モジュールでは、国内の生産能力の増強のほか、メキシコ工場の既存ライン増強や近接地での新工場建設を決定しました。さらに、パナソニック インダストリー㈱では、2027年度稼働予定のタイ・アユタヤ工場や中国・広州工場のライン増強を発表し、AIサーバー向け電子材料の供給体制を強化しています。 ※パナソニック HVAC & CC㈱、パナソニック エレクトリックワークス㈱、パナソニック㈱ ①売上高 当年度の連結売上高は、8兆487億円(前年度比5%減)となりました。エナジー・インダストリー・コネクト・エレクトリックワークスの販売増はありましたが、前年度のオートモーティブ事業の非連結化の影響などにより、減収となりました。 ②営業利益及び税引前利益 営業利益は、2,364億円(前年度比45%減)、税引前利益は2,631億円(前年度比46%減)となりました。増販益や合理化の進捗などによる増益や、PHSの株式譲渡益の計上はありましたが、インフレによる固定費増加や戦略投資の増加に加え、グループ経営改革に関する構造改革費用を計上したことなどにより、減益となりました。 ③親会社の所有者に帰属する当期純利益 親会社の所有者に帰属する当期純利益は、1,895億円(前年度比48%減)となりました。 ④セグメントの経営成績 2026年1月1日付の新体制への移行に伴い、従来の報告セグメントであった「くらし事業」を中心として、以下のとおり報告セグメントを変更しています。 ・「エレクトリックワークス」は、従来の「くらし事業」の傘下にあったエレクトリックワークス社の事業により構成しています。 ・「HVAC & CC」は、従来の「くらし事業」の傘下にあった空質空調社とコールドチェーンソリューションズ社の事業により構成しています。 ・「スマートライフ」は、従来の「くらし事業」の傘下にあったくらしアプライアンス社の事業と「その他」に含まれていたエンターテインメント&コミュニケーションの事業を母体として構成しています。 a コネクト 当セグメントの売上高は、前年度比で5%増加し、1兆3,803億円となりました。 主な事業の状況は、アビオニクス事業では、機内エンターテインメント・通信システムの好調な受注や、機体メンテナンス・リペアサービス需要の拡大により、増収となりました。 プロセスオートメーション事業では、生成AIサーバーを含めたICT(情報通信)業界の需要を受注に結びつけたことなどにより、増収となりました。 ブルーヨンダー事業では、SaaS(注)の好調な販売が継続し、増収となりました。 当セグメントの営業利益は、1,001億円となりました。プロセスオートメーション事業やアビオニクス事業等の力強い受注に伴う増販益に加え、商品力強化などによるモバイルソリューション事業の収益性向上もあり、前年度から234億円の増益となりました。 (注) SaaS:Software as a Serviceの略。ベンダーが提供するクラウドサーバーにあるソフトウェアでユーザーが必要な機能を、インターネットを経由して利用できるサービス b エレクトリックワークス 当セグメントの売上高は、前年度比で4%増加し、1兆1,606億円となりました。 主な事業の状況は、ライティング事業では、2027年末までに蛍光灯の製造・輸出入が禁止になることに伴う置き換え需要を背景に、国内LED照明の生産能力の増強や供給体制の整備を進めたことにより、増収となりました。 電材&くらしエネルギー事業では、国内では電設資材の販売が好調に推移し増収となり、海外でもインドを中心に増収となりました。 当セグメントの営業利益は、577億円となりました。堅調な国内電設資材の増販益はありましたが、グループ経営改革に関する構造改革費用を計上したことにより、前年度から108億円の減益となりました。 c HVAC & CC 当セグメントの売上高は、前年度比で1%減少し、1兆3,124億円となりました。 主な事業の状況は、HVAC事業では、国内のルームエアコンが猛暑により需要が拡大し、欧州のヒートポンプ式温水給湯暖房機(Air to Water、以下、「A2W」)も市況回復で増収となりましたが、アジアのルームエアコンが天候不順により減収となり、全体では前年度並みとなりました。 CC事業では、前年度に完了したポーランドの冷凍機メーカーの完全子会社化による増収効果があったものの、北米コールドチェーンの減収により、前年度並みとなりました。 当セグメントの営業利益は、231億円となりました。国内ルームエアコンとA2Wの増販益に加え、業務用空調・IAQ(Indoor Air Quality)の収益改善がありましたが、アジアでのルームエアコンの減販損、北米コールドチェーンの減販損と関税影響に加え、グループ経営改革に関する構造改革費用の計上もあり、前年度から1億円の減益となりました。 d エナジー 当セグメントの売上高は、前年度比で13%増加し、9,842億円となりました。 当年度は、車載電池は減収となりましたが、産業・民生向けではデータセンター向け蓄電システムの販売が大きく伸長し、全体で増収となりました。 主な事業の状況は、車載事業では、米国政策動向などの影響により、電気自動車の市況が悪化するも、北米カンザス工場の稼働開始により、北米工場製セルの販売数量は伸長しました。しかしながら、原材料価格低下に伴う価格改定の影響に加え、国内工場製セルの需要の減少などにより減収となりました。 一方、産業・民生事業では、生成AI市場の成長を背景に、データセンター向け蓄電システムの販売が大幅に伸長し、増収となりました。 当セグメントの営業利益は、698億円となりました。産業・民生事業では、データセンター向け蓄電システムの増販により増益となりましたが、車載事業では、米国関税影響に加え、カンザス工場の固定費増、国内工場の減販損、過去の製造不具合対応費用などにより減益となり、セグメント全体でも前年度から504億円の減益となりました。 e インダストリー 当セグメントの売上高は、前年度比で8%増加し、1兆1,673億円となりました。 主な事業の状況は、電子デバイス事業では、生成AIサーバーなど情報通信インフラ・端末向けコンデンサー等が好調に推移し、増収となりました。 FAソリューション事業では、中国の工場省人化向けの市況が堅調なことから産業用モーターの販売が増加し、増収となりました。 電子材料事業では、生成AIサーバーをはじめとする情報通信インフラ向けの多層基板材料の需要の拡大などにより、増収となりました。 当セグメントの営業利益は、405億円となりました。生成AIサーバー向け製品などの増販益や、価格改定や合理化施策の推進などはありましたが、グループ経営改革に関する構造改革費用の計上により、前年度から27億円の減益となりました。 f スマートライフ 当セグメントの売上高は、前年度比で5%減少し、1兆3,742億円となりました。 主な事業の状況は、メジャーアプライアンス事業では、販売は、日本はほぼ前年度並み、アジアは堅調に推移しましたが、中国における需要減の影響が大きく、冷蔵庫や洗濯機の販売が減少し、減収となりました。 スモールアプライアンス事業では、調理機器の販売は減少しましたが、ビューティー商品の販売が増加し、増収となりました。 AVC事業では、海外テレビの販売の減少が大きく、減収となりました。 当セグメントの営業利益は、国内シェアは改善傾向にありますが、海外の市況悪化等による減販損に加え、グループ経営改革に関する構造改革費用を計上したことなどにより、前年度から減益の373億円の損失となりました。 (4)経営成績に重要な影響を与える要因について 「3.事業等のリスク」に記載しています。 (5)財政状態及び流動性 ①流動性と資金の源泉 当社グループでは、事業活動に必要な資金は自ら生み出すことを基本方針としています。また、生み出した資金については、グループ内ファイナンスにより効率的な資金活用を行っています。その上で、運転資金や事業投資などの必要に応じて、財務体質や金融市場の状況を踏まえた適切な手段により外部からの資金調達を行っています。なお、不安定な金融経済環境における資金調達リスクに備え、2024年6月に複数の取引銀行と期間を3年間とするコミットメントライン契約(注1)を締結しています。当該契約に基づく無担保の借入設定上限は総額6,000億円です。 当年度末の現金及び現金同等物の残高は7,702億円となり、前年度末に比べ774億円減少しました。当年度は、社債償還資金への充当及び今後の事業展開に必要な資金の確保を目的とし、2025年7月に550億円、2025年12月に300億円の円建無担保普通社債を発行しました。また、2026年3月には、シンジケート・ローン契約に基づき250億円の借入を実施しています。運転資金などの調達は主にコマーシャルペーパー(CP)の発行と短期借入により行いました。なお、2025年12月に第21回無担保普通社債700億円(2020年12月発行) 、2026年3月に第18回無担保普通社債300億円(2020年3月発行)を満期到来により償還しました。 これらの結果、有利子負債は1兆6,032億円となり、前年度末に比べ350億円増加しました。主な内訳は、円建無担保普通社債 7,100億円、円建公募ハイブリッド社債(劣後特約付社債)(注2) 4,000億円、米ドル建無担保普通社債 10億米ドル、シンジケート・ローンを含む長期借入金 250億円、CP残高 500億円、リース負債2,548億円です。 (注1)コミットメントライン契約:金融機関との間で予め契約した期間・融資枠の範囲内で融資を受けることを可能とする契約 (注2)ハイブリッド社債(劣後特約付社債):資本と負債の中間的性質を持ち、利息の任意繰延、超長期の償還期限、清算手続き及び倒産手続きにおける劣後性等、資本に類似した性質及び特徴を有した社債 (格付け) 当社は、㈱格付投資情報センター(R&I)、S&Pグローバル・レーティング・ジャパン㈱(S&P)及びムーディーズ・ジャパン㈱(ムーディーズ)から格付けを取得しています。当年度末の当社の格付けは、次のとおりです。 R&I:A (長期、アウトルック:安定的)、a-1 (短期) S&P:A-(長期、アウトルック:安定的)、A-2 (短期) ムーディーズ:Baa1 (長期、アウトルック:ポジティブ) ②キャッシュ・フロー 当社グループは、事業収益力強化によりフリーキャッシュ・フローを向上させ、中長期的に事業を発展させていくことが重要と考えています。同時に、継続的な運転資本の圧縮、保有資産の見直しなどによるキャッシュ・フローの創出にも徹底して取り組んでいます。 当年度の営業活動により増加したキャッシュ・フローは6,243億円、投資活動により減少したキャッシュ・フローは6,074億円となり、両者を合計したフリーキャッシュ・フローは、169億円(前年差807億円の良化)となりました。 なお、キャッシュ・フローの分析の詳細は、次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当年度の営業活動により増加したキャッシュ・フローは6,243億円(前年度は7,961億円の増加)となりました。前年差の主な要因は、前年度に米国IRA補助金の第三者への権利売却による資金化があったことなどによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動により減少したキャッシュ・フローは6,074億円(前年度は8,599億円の減少)となりました。前年差の主な要因は、設備投資の減少やPHSの株式譲渡に伴う収入があったことなどによるものです。この結果、フリーキャッシュ・フローはプラス169億円(前年差807億円の良化)となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動により減少したキャッシュ・フローは1,668億円(前年度は1,903億円の減少)となりました。前年差の主な要因は、配当金の支払額が増加した一方で、コマーシャルペーパーの発行による短期の資金調達が増加したことなどによるものです。 これらに為替変動の影響等を加味した結果、当年度末の現金及び現金同等物の残高は7,702億円となり、前年度末に比べ774億円減少しました。 ③設備投資額と減価償却費 当社グループでは、将来の成長に向けて、重点事業を中心に投資を着実に行っていくという考え方に基づき設備投資を行った結果、当年度の設備投資額(有形固定資産のみ)については、前年度から1,398億円減少し、6,291億円となりました。主な増減要因は、「エナジー」における北米の新工場稼働に伴う減少となります。当年度の主要な設備投資は、「第3 設備の状況 1設備投資等の概要」をご参照ください。 減価償却費(有形固定資産のみ)は、前年度から80億円増加し、2,291億円となりました。 ④資産、負債及び資本 当年度末の総資産は10兆1,724億円となり、前年度末に比べ8,292億円の増加となりました。これは、PHSの非連結化の影響はありましたが、主に有形固定資産の増加や当年度の米国IRA補助金に係る未収入金の増加などに加え、為替換算(円安)の影響によるものです。 負債は、前年度末に比べ3,221億円増加し、4兆7,905億円となりました。これは、PHSの非連結化の影響がありましたが、主に米国IRA補助金に係る負債(顧客との有効活用を見込む部分)の増加などに加え、為替換算(円安)の影響によるものです。 親会社の所有者に帰属する持分は5兆2,113億円となり、前年度末に比べ5,169億円増加しました。これは、主に為替換算(円安)の影響や、親会社の所有者に帰属する当期純利益の計上などによるものです。また、非支配持分を加味した資本合計は5兆3,820億円となりました。 この結果、親会社所有者帰属持分比率は前年度末の50.2%から増加し、51.2%となりました。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS

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