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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.65-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

朝日ネット

ASAHI Net, Inc.3834 · Prime · 情報・通信業

自社回線と技術で品質を追求する独立系ISP。教育支援SaaS「manaba」も展開。

概要

朝日ネットは、1990年に朝日新聞社とトランスコスモスの共同出資で設立された独立系インターネットサービスプロバイダ(ISP)である。個人向け「ASAHIネット」、法人向け接続サービス、および自社開発のクラウド型教育支援SaaS「manaba」を主力事業とする。2026年3月期の売上高は約135億円、営業利益約18億円、当期純利益約13億円。従業員数220名。東京都中央区に本社を置き、東京証券取引所第一部に上場している。

個人向けISP「ASAHIネット」の事業と会員基盤

朝日ネットの核心事業は、個人顧客向けインターネット接続サービス「ASAHIネット」である。同サービスはFTTH(光回線)とモバイル(WiMAX、LTE)の2軸で構成され、2026年3月末時点のFTTH契約数は514千ID(前年比16千ID増)、モバイル契約数は46千ID(同2千ID減)である。自社で運用するバックボーン回線により通信品質を維持し、「RBB TODAY ブロードバンドアワード2025」ではプロバイダ部門総合で12年連続最優秀賞を受賞した。月額利用料は提携先のアクセス回線を利用するプランと、自社調達型の「AsahiNet 光」があり、後者は1Gbps/10Gbpsの高速通信を提供する。ADSL接続は2026年1月にサービスを終了したが、FTTHとモバイルへの移行が進んでいる。

法人向け接続と卸売VNE事業「v6 コネクト」

法人顧客向けには、FTTHやモバイル接続に加え、固定IPアドレス、VPN、セキュリティサービスなどを組み合わせた法人プランを提供する。また、他ISPへの卸売事業として「v6 コネクト」を運営している。これはNTT東西のフレッツ光を利用したIPv6接続をVNO事業者に提供するサービスで、2026年3月末の提携事業者数は10社。売上高は同期に2,415百万円(前期比11.8%増)に達し、主に取り扱い回線数とトラフィック増加が牽引した。法人向け全体では、遠隔機器監視などのIoT需要がモバイルLTE契約の増加に寄与している。第三者調査では、大企業部門の継続意向で最優秀賞を受けるなど、法人市場でも一定の評価を得ている。

教育支援SaaS「manaba」の機能と大学導入状況

2007年に自社開発したクラウド型教育支援サービス「manaba」は、大学・専門学校向けにLMS(学習管理システム)とポートフォリオ機能を提供する。「manaba course」は教材配信、課題提出、テスト、掲示板を統合し、「manaba folio」は学習成果の蓄積・可視化を可能にする。2026年3月末の契約ID数は761千ID(前年同期末比7千ID減)、全学導入校数は86大学(同2校減)とやや減少しているが、文部科学省の教育DX推進を背景に、大規模開発を継続中である。学期末の授業アンケートやアクティブラーニング支援などのオプションも用意し、既存の学内システムとの連携を強みとする。売上高は560百万円(前期比2.9%減)と微減だが、機能強化による競争力維持を図っている。

接続付加価値サービスと財務基盤の特徴

インターネット接続に付随するメール、セキュリティ、IP電話、ホームページ、独自ドメイン、ブログ(アサブロ)などのサービスを会員向けに提供する。メールサービスは無制限容量とWebメール機能、ウイルスチェック・迷惑メール対策を備え、1995年から続く基本サービスである。IP電話は2003年から提供し、「AsahiNet 光」契約者向けに「AsahiNet 光電話」も展開する。これらの付加価値サービスは解約防止と顧客満足度向上に寄与し、ISP事業の収益を下支えする。財務面では、2026年3月期の売上高13,517百万円、営業利益1,791百万円、当期純利益1,293百万円と安定した収益を上げており、健全な自己資本比率を維持している。

業界の中での役割はインターネット接続サービスプロバイダー(ISP)。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
135億円
営業利益
18億円
営業利益率
13.3%
純利益
13億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
インターネット 接続サービス122億円90.4%
インターネット 関連サービス13億円9.6%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01個人向けインターネット接続主力

FTTH(光回線)およびモバイル(WiMAX、LTE)による個人宅向けインターネット接続サービス「ASAHIネット」を提供。自社バックボーン回線の運用により品質を維持。月額利用料は提携先のアクセス回線を利用したプランと、自社調達型の「AsahiNet 光」がある。

主な製品・サービス2
FTTH接続サービス
NTT東西のフレッツ回線や自社調達の光回線を使った1Gbps/10Gbpsの光接続。個人宅向けに安定した高速通信を提供。
モバイル接続サービス
UQコミュニケーションズのWiMAX回線やNTTドコモのLTE回線を利用したモバイルインターネット接続。外出先でも利用可能。

02法人向けインターネット接続準主力

法人顧客向けにFTTHやモバイル接続、また固定IPアドレスやセキュリティサービス等を提供。ビジネス利用に適した安定した通信環境を整備。

主な製品・サービス1
法人向け接続サービス
複数拠点のインターネット接続、固定IPサービス、VPN等を組み合わせた法人向けプラン。

03教育機関向けSaaS(manaba)準主力

自社開発のクラウド型教育支援サービス「manaba」を大学・専門学校等に提供。LMS(学習管理システム)として教材配信・成績管理・ポートフォリオ機能等を備え、既存学内システムとも連携。

主な製品・サービス2
manaba course
授業の教材配信、課題提出、テスト、掲示板等を統合したLMS。教員と学生間のコミュニケーションを効率化。
manaba folio
学習成果を蓄積・可視化するポートフォリオシステム。成長過程を記録し、振り返りに活用。

04接続付加価値サービス(個人・法人共通)副次

インターネット接続に付随するメール、セキュリティ、IP電話、ホームページ、ドメインサービス等。会員向けに提供し、顧客満足度向上と解約防止に寄与。

主な製品・サービス3
メールサービス
無制限容量のメールボックス、Webメール機能、ウイルスチェック・迷惑メール対策を提供。
セキュリティサービス
メールのウイルスチェック、迷惑メールフィルタリングなど。
IP電話サービス
050番号等を使ったIP電話。光回線契約者向けに「AsahiNet 光電話」も提供。

製品と技術

自社調達型光回線「AsahiNet 光」の特徴

「AsahiNet 光」は、朝日ネットが自ら調達した光回線を使用し、NTT東西のフレッツ回線に依存しないFTTH接続サービスである。最大通信速度1Gbpsの基本プランに加え、2020年4月からは上り下り最大10Gbpsの「AsahiNet 光クロス」を提供。月額利用料は4,080円(税抜)からであり、回線品質を自社で管理できるため安定性が高い。契約者には「AsahiNet 光電話」などの付加サービスも提供される。自社調達型であるため、提携事業者の卸売価格変更の影響を受けにくく、コスト競争力の面でも優位性を持つ。

モバイル接続サービス「WiMAX」と「LTE」の二本柱

朝日ネットのモバイル接続サービスは、UQコミュニケーションズのWiMAX回線を利用した「ASAHIネット WiMAX」と、NTTドコモのLTE回線を利用した「ASAHIネット LTE」の2種類がある。WiMAXはモバイルWi-Fiルータ型で定額制(月額4,196円〜)、最大通信速度3.9Gbps(WiMAX+5G)を提供。LTEはSIMカード型で従量制(月額900円〜)、最大262.5Mbps。LTEは固定IPアドレスオプションと組み合わせたIoT/M2M用途での法人需要が堅調であり、モバイル全体の契約数は46千ID(2026年3月末)。両サービスとも自社バックボーンと連携し、外出先でも安定した接続環境を実現する。

教育支援サービス「manaba」の二つの主要モジュール

manabaは、「manaba course」と「manaba folio」の二つのモジュールで構成されるクラウド型教育支援サービスである。「manaba course」はLMSとして、教材配信、課題提出・採点、オンラインテスト、掲示板、授業アンケートなどの機能を統合。教員と学生のコミュニケーションを効率化する。「manaba folio」は学習成果を蓄積・可視化するポートフォリオシステムで、学生の成長過程を記録し振り返りに活用できる。追加オプションとして学期末授業アンケートやアクティブラーニング補助機能も用意。教務システムや認証システムとの連携も可能で、2026年3月末時点で86大学、761千IDが利用する。特長は、既存の学内システムと柔軟に統合できる点と、自社開発による迅速な機能追加である。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

学園向けクラウドで国内首位

当社は教育機関向けクラウドサービス「manaba」で国内シェア首位。収益の大半をmanabaが占める。直近の営業利益率は17.6%と高水準だが、業界全体ではSaaS型の競合が増加。同業のソラコムはIoTプラットフォームで成長、VRAIN SolutionはAIエッジで差別化。当社は教育に特化したニッチトップだが、市場規模が限定的で、売上高は130億円程度と小粒。国内依存度が高く、海外展開は未着手。

強み

  • 大学・専門学校向けLMSで国内シェアトップ。ブランド力と導入実績が強み。
  • 2025/3期で17.6%。ストック型収益モデルが収益性を支える。
  • サブスクリプション型で毎期継続収入が見込め、業績が安定。
  • 教育機関との契約は更新率が高く、継続的なサービス提供が可能。

課題

  • 国内教育機関向けLMS市場は成熟。売上成長は緩やかで、大幅拡大は難しい。
  • 海外売上比率がほぼゼロ。グローバルな成長機会を掴めていない。
  • 新興のSaaS企業やEdTechスタートアップが追随。差別化が課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

通信・電力・ガスの時価総額近傍。太字が朝日ネット

時価総額で並べると、掲載7社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16820アイコム541億円19.6倍
29416ビジョン534億円20.0倍
34390IPS519億円12.6倍
43843フリービット405億円11.5倍
59535広島ガス292億円13.9倍
63834朝日ネット196億円12.4倍
79424日本通信195億円25.6倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(通信・電力・ガス)に従っています。

会社の歴史

沿革 30件

朝日新聞社とトランスコスモスの出資で設立された1990年

1990年4月、株式会社朝日新聞社とトランスコスモス株式会社の共同出資により、株式会社アトソン(後の朝日ネット)が設立された。資本金30,000千円、本社は東京都中央区銀座八丁目。設立と同時に、パソコン通信サービス「ASAHIパソコンネット」のシステムと運営を継承した。このパソコン通信が後のインターネット接続事業の基盤となる。1993年7月にはサービス名を「ASAHIネット」に変更し、本社を中央区日本橋小網町に移転した。初期の事業はパソコンネットの運営であり、インターネット接続はまだ開始されていなかった。

インターネット接続開始とダイヤルアップ時代の1994〜1997年

1994年6月、インターネット接続サービスを開始。1995年1月にはダイヤルアップIP接続サービスを提供し、個人ユーザーが電話回線を通じてインターネットに接続できるようにした。1997年12月には米国の大手プロバイダUUNET(後のVerizon Communications Inc.)と契約し、米国500カ所にアクセスポイントを開設。これにより海外からの接続環境を整備し、会員の利便性を高めた。1998年8月には「ASAHIネット」会員数が10万人を達成。ダイヤルアップ接続が主流の時代に、会員基盤を着実に拡大した。

独立系事業者への転換と子会社合併による再編(1999〜2001年)

1999年3月、本社を中央区銀座六丁目に移転。2000年3月、全株式を役員・社員が取得し、朝日新聞社やトランスコスモスから独立した独立系通信事業者となった。同年7月には株式会社エースネットを完全子会社化し、密接な業務連携を図った。2001年1月にはエースネットと朝日ネット株式会社の2社を吸収合併し、社名を「株式会社朝日ネット」に統一。同時に会員数20万人を達成した。この再編により意思決定の迅速化と管理部門の効率化を実現し、後のブロードバンド時代への準備を整えた。

ADSL・FTTH対応とブロードバンド化の2000〜2005年

2000年12月、NTT東西のフレッツ・ADSLに対応したADSL接続サービスを開始。続けて2001年3月にはイー・アクセス、6月にはアッカ・ネットワークスと提携し、ADSLサービスの選択肢を広げた。2001年8月にはBフレッツ(後のフレッツ光ネクスト)に対応したFTTH接続サービスを開始し、ブロードバンド時代に対応。2003年3月にはIP電話サービスを開始し、2005年3月にはASP型グループウェア「AsaOne」やブログサービス「アサブロ」をリリースした。同年6月には「ASAHIネット光 with フレッツ」を開始し、FTTHのワンストップ提供を実現。ブロードバンドサービスのラインアップを急速に拡充した。

東京証券取引所上場とmanaba開発の2006〜2007年

2006年12月、東京証券取引所市場第二部に株式を上場。同時にKDDIと提携したFTTH接続サービス「ASAHIネット auひかり」を開始した。2007年2月には教育支援サービス「manaba」を自社開発。同年11月には会員数40万人を達成し、12月には東京証券取引所市場第一部銘柄に指定された。上場により資金調達力を高め、教育分野への新規事業を本格化させた。manabaは大学向けLMSとして後に朝日ネットの第二の収益柱となる。

モバイル対応とグローバル展開の2011年以降

2008年3月、イー・アクセスと提携した高速モバイル接続「超割モバイル」を開始。2011年4月にはmanabaのグローバル展開を目的に米国子会社Asahi Net International, Inc.を設立。同年9月にはASAHIネット会員数が50万人に到達した。2014年2月からWiMAX接続、2013年3月からLTE接続を開始し、モバイル領域を拡大。2015年2月には自社調達型光回線「AsahiNet 光」を開始し、2020年4月には10Gbps対応の「AsahiNet 光クロス」を投入。2025年3月期には売上高122億円に達し、2026年3月期にはVNE事業の成長も加わり135億円へと拡大した。

年表30件を開く

1990年代

  • 1990年4月創業株式会社朝日新聞社とトランスコスモス株式会社の共同出資により株式会社アトソン(現在の株式会社朝日ネット)を設立(東京都中央区銀座八丁目、資本金30,000千円)し、「ASAHIパソコンネット」のシステムと運営を継承
  • 1993年7月商号変更サービス名を「ASAHIパソコンネット」から「ASAHIネット」に変更 本社を東京都中央区日本橋小網町に移転
  • 1994年6月インターネット接続サービスを開始
  • 1995年1月ダイヤルアップIP接続(注1)サービスを開始
  • 1997年12月米国最大手インターネット・サービス・プロバイダーUUNET(現・Verizon Communications Inc.)と契約し、米国500カ所にアクセスポイントを開設
  • 1998年8月「ASAHIネット」会員数10万人達成
  • 1999年3月本社を東京都中央区銀座六丁目に移転

2000年代

  • 2000年3月全株式を役員・社員が取得し、独立系通信事業者となる
  • 2000年7月M&A株式会社エースネットとの密接な業務連携を図るため、株式交換により同社を完全子会社とする
  • 2000年12月東日本電信電話株式会社(現・NTT東日本株式会社)、西日本電信電話株式会社(現・NTT西日本株式会社)の「フレッツ・ADSL」に対応したADSL(注2)接続サービスを開始
  • 2001年1月M&A意思決定の迅速化・管理部門の効率化などを図るため、株式会社エースネット、朝日ネット株式会社の2社を吸収合併し、社名を「株式会社朝日ネット」に変更「ASAHIネット」会員数20万人達成
  • 2001年3月イー・アクセス株式会社(現・ソフトバンク株式会社)と提携したADSL接続サービスを開始
  • 2001年6月株式会社アッカ・ネットワークス(現・ソフトバンク株式会社)と提携したADSL接続サービスを開始
  • 2001年8月東日本電信電話株式会社(現・NTT東日本株式会社)、西日本電信電話株式会社(現・NTT西日本株式会社)の「Bフレッツ(現在の名称はフレッツ光ネクスト)」に対応したFTTH(注3)接続サービスを開始
  • 2002年11月株式会社トーカイ・ブロードバンド・コミュニケーションズ(現・株式会社TOKAIコミュニケーションズ)と提携したADSL接続サービスを開始
  • 2003年3月エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社(現・NTTドコモビジネス株式会社)、株式会社エヌ・ティ・ティ・エムイーとの提携によりIP電話サービス(注4)を開始
  • 2003年4月「ASAHIネット」会員数30万人達成
  • 2004年6月M&A新企画の展開などのため、物販事業を営む株式会社ビットムを子会社化
  • 2004年10月M&A株式会社ビットムとの密接な業務連携を図るため、同社の全株式を取得し、完全子会社とする
  • 2005年3月ASP(注5)型グループウェア(注6)「AsaOne(アサワン)」のサービスを開始 ブログサービス「アサブロ」を開始
  • 2005年6月東日本電信電話株式会社(現・NTT東日本株式会社)、西日本電信電話株式会社(現・NTT西日本株式会社)のFTTH接続サービスをワンストップで提供する「ASAHIネット光 with フレッツ」を開始
  • 2006年2月M&A意思決定の迅速化・管理部門の効率化などを図るため、株式会社ビットムを吸収合併
  • 2006年4月ブロードバンド映像サービス「ASAHIネットTV(現在の名称は「ひかりTV for ASAHIネット」)」のサービスを開始
  • 2006年12月上場KDDI株式会社と提携したFTTH接続サービス「ASAHIネット ひかりone(現在の名称は「ASAHIネット auひかり」)」を開始 東京証券取引所市場第二部に株式を上場
  • 2007年2月教育支援サービス「manaba」を開発
  • 2007年11月「ASAHIネット」会員数40万人達成
  • 2007年12月東京証券取引所市場第一部銘柄に指定
  • 2008年3月イー・アクセス株式会社(現・ソフトバンク株式会社)と提携した高速モバイル接続サービス「超割モバイル」を開始

2010年代

  • 2011年4月「manaba」のグローバル展開を図るため、米国に子会社Asahi Net International,Inc.を設立
  • 2011年9月「ASAHIネット」会員数50万人達成

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2027年3月期まで14,000百万円
  • 営業利益2027年3月期まで1,800百万円
  • 経常利益2027年3月期まで1,830百万円
  • 当期純利益2027年3月期まで1,300百万円
  • 配当金(1株あたり)2027年3月期まで25円00銭(中間12円50銭、期末12円50銭)

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    ISP事業の契約数拡大と収益基盤強化

    ASAHIネットのFTTH接続サービス契約数を増加させるため、光コラボ「AsahiNet 光」の個人・法人向け施策を強化し、マンション全戸加入プラン、10Gbps・25Gbps超高速通信の提供拡充を進める。料金見直しも実施し、収益性と顧客満足度の両立を図る。

  2. 02

    VNE事業の協業拡大とコスト最適化

    「v6 コネクト」において、提携事業者との協業強化と新規提携拡大に注力する。NGN網との接続構成見直しによりトラフィック増加に対応し、提供価格の最適化やネットワーク維持コストの見直しで、事業者ニーズに応える。

  3. 03

    教育支援サービスmanabaの機能強化とターゲット絞り込み

    manabaは大学の教育の質保証やIR実現に寄与する機能開発を推進し、価値重視層へのターゲット絞り込みを行う。新たに50機能をリリースし、学生の学習履歴分析やAI活用など高度な学生支援ソリューションを2027年3月期末までに開発する。

  4. 04

    3事業を中核とした成長戦略の加速

    ISP、VNE、manabaの3事業を中核に据え、既存事業の連続性と市場ニーズへの必然性を重視した成長を図るとともに、周辺領域へのチャレンジも進め、持続的な企業価値向上を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で220人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は513万円で、9期前と比べて15.7%平均年齢は40.4歳、平均勤続年数は9.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月126
2018年3月129
2019年3月60938.07.4134
2020年3月51838.87.7193
2021年3月52039.38.1206
2022年3月52539.88.8193
2023年3月52639.78.5192
2024年3月49940.29.3200
2025年3月52440.29.22141,075
2026年3月51340.49.8220818

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率5.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)65.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社等 — 東京都中央区他5,649百万円
ISP事業 及び全社(共通)
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 補助金
    働き方改革推進支援助成金(テレワーク特例コース)
    厚生労働省 · 2021-01-26
    33万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は135億円営業利益18億円前期と比べると増収減益で、売上が+3.1%、利益が-21.7%。

売上高
+3.1%
135億円
営業利益
-21.7%
18億円
純利益
-27.8%
13億円
営業利益率
13.3%
前期比 -4.2%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高140億円135億円
営業利益18億円18億円
純利益13億円13億円
1株あたり配当¥25¥25

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は34億円、営業利益は3億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+13.3%、営業利益は−25.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q313
2024年1Q30413.33
2024年2Q30413.33
2024年3Q31516.13
2024年4Q314
2025年2Q651320.010
2025年4Q661015.28
2026年2Q671014.97
2026年4Q68811.86
2027年1Q3438.82

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は72億円から135億円へ1.9倍に増えた。直近期の営業利益率は13.3%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月72115
2014年3月76179
2015年3月78159
2016年3月81139
2017年3月881310
2018年3月9396
2019年3月971310
2020年3月1031612
2021年3月1141813
2022年3月1161813
2023年3月1221813
2024年3月1222013
2025年3月131232417.618
2026年3月135181813.313

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高135億円のうち、営業利益として残るのは18億円13.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は13億円、売上の9.6%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金69.6%94億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金17.0%23億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益13.3%18億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
30.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+4.9pt
13.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+3.0pt
9.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比3.2pt
9.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
9.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
10.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが19億円、投資CFが−22億円で、差し引きのフリーCFは−3億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は25億円で、売上の2.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月10−21−5−1130
2014年3月1220−103253
2015年3月12−3−10952
2016年3月8−5−5349
2017年3月15−16−7−142
2018年3月9−5−5441
2019年3月17−2−51550
2020年3月123−161549
2021年3月19−20−5−142
2022年3月14−11−6340
2023年3月14−11−6336
2024年3月25−18−8735
2025年3月25−6−121942
2026年3月19−22−14−325

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は145億円。このうち返さなくてよい自己資本が131億円で、自己資本比率は90.3%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月107961189.6
2014年3月99891090.0
2015年3月101871486.6
2016年3月10294891.7
2017年3月108961288.3
2018年3月107971090.4
2019年3月1161011587.3
2020年3月111971487.5
2021年3月1281091985.3
2022年3月1291131687.2
2023年3月1371201787.6
2024年3月1431251887.6
2025年3月1481311788.5
2026年3月1451311490.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
25億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
147億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
14億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
97
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率27 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率605社中14位あたり、逆に低いのは売上成長率605社中440位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
9.9%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
13.3%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
90.3%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
3.0%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.1%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥613で、1年前と比べて-9.6%過去52週の値幅のなかでは19%の位置にある。

¥613-0.8%1ヶ月-2.1%1年-9.6%時価総額196億円
過去52週の値幅
安値¥586高値¥726

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)12.4倍
PER (会社予想)12.2倍
PBR1.23倍
配当利回り4.08%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

AI分析は準備中です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PERが12.89倍と同業界平均29.65倍を大幅に下回り、PBRも1.27倍と平均3.44倍を大きく下回る。ROEは9.9%と平均を上回り収益性は良好。配当利回り3.93%は平均1.25%を大幅に上回る一方、配当性向50.4%と持続可能。業績は増収だが純利益は25/3期18億円から26/3期13億円に減少予想で、成長鈍化リスクがある。

指標この会社業種平均
PER (実績)12.4倍47.9倍
PER (予想)12.2倍
PBR1.23倍2.96倍
ROE9.9%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

この会社の先行きについて、追い風になる材料と重しになる材料をそれぞれ並べている。

プラスに働く材料4
  • 安定した高配当利回り通年影響

    配当利回り3.93%、株主還元策

  • クラウド事業の拡大2027年影響

    売上135億円から成長、営業利益増

  • コスト管理の徹底継続影響

    営業利益率13.33%維持

  • M&Aによる事業規模拡大不定影響

    売上増加、実績なし

マイナスに働く材料4
  • 営業利益の減少トレンド通年影響

    FY2026/3営業利益18億円、前年23億円から減少

  • 既存事業の成熟化継続影響

    売上成長鈍化、利益率低下

  • 競合サービスの台頭継続影響

    市場シェア低下リスク

  • IT投資需要の一巡不定影響

    売上減少、業績停滞

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり25で、前期から+2.0%いまの株価に対する利回りは4.08%。増配か配当維持が7年続いている。

年間配当
¥25
1株あたり
配当利回り
4.08%
いまの株価に対して
配当性向
50.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
7年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1856.1
2018年3月180.092.2
2019年3月180.056.0
2020年3月192.845.2
2021年3月192.741.8
2022年3月2110.546.7
2023年3月237.149.0
2024年3月232.249.5
2025年3月256.537.7
2026年3月252.050.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥25

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ17,659人。区分でいちばん多いのは個人・その他69.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が25.8%を占め、残る74.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他58.059.760.761.962.569.3
自己株式12.812.612.513.316.119.0
事業法人17.717.617.717.815.715.0
金融機関12.411.011.911.712.910.8
外国法人9.49.07.96.86.84.0
証券会社2.42.61.71.92.00.8
外国人個人0.00.00.00.00.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)8.06
02株式会社朝日新聞社6.93
03光通信KK投資事業有限責任組合6.27
04株式会社IWASAKI5.28
05杉山 裕一3.00
06岩崎 慎一2.99
07梅村 守2.96
08株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.23
09株式会社シマドコーポレーション1.56
10朝日ネット従業員持株会1.32

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+189%、1株純資産は14期で+69%。直近期のROEは9.9%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月173005.627.293.1
2014年3月292899.916.845.2
2015年3月2929310.018.168.9
2016年3月303149.616.561.0
2017年3月3232310.015.456.1
2018年3月203276.025.992.2
2019年3月323429.616.956.0
2020年3月4134811.617.545.2
2021年3月4739212.617.341.8
2022年3月4540311.313.146.7
2023年3月4642711.112.849.0
2024年3月4645110.513.949.5
2025年3月6548813.710.437.7
2026年3月505069.913.050.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2026/3期の役員報酬は総額223百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
小松大代表取締役 社長執行役員4865,000
土方次郎取締役55340,000
溝上聡司取締役 上席執行役員61116,000
井上福造取締役71
八尾紀子取締役59
本田徹取締役(常勤監査等委員)5828,000
樋口一磨取締役(監査等委員)49
宮石知子取締役(監査等委員)64

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)51232414729
取締役(社内)428287
社外取締役524245
監査等委員314145
社外取締役210105

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,621字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社はISP(インターネット・サービス・プロバイダ)事業として、個人または法人向けにインターネット接続サービス及びインターネット関連サービスを提供しております。セグメント情報はISP事業の単一で報告をしております。 (1)インターネット接続サービス インターネット接続サービスとは当社顧客に対しインターネット接続環境を提供するサービスです。 インターネット接続環境提供の概念図は次のとおりであります。 [インターネット接続環境提供の概念図] 当社は、顧客にインターネット接続環境を提供するためインターネットを構成する一員として全世界のサイトやネットワークと相互接続ができる通信環境を構築しております。インターネット接続環境の提供にあたっては、全国に分散する中継点(POI)との間に①バックボーン回線を構築しております。当社はこのバックボーン回線を自社の技術で運用することにより「回線の安定性」「回線速度」などにおいて高い品質を維持しながら通信費を適切な範囲で維持することに努めております。 顧客と最寄りの中継点を結ぶ②アクセス回線は、複数の提携電気通信事業者と契約しております。現在はアクセス回線としてFTTHやモバイル回線を利用する顧客が増加しております。 顧客が利用するインターネット接続サービスに必要な③ルータ等の通信機器を提供しております。 当社は、インターネット接続サービスの提供に必要であるネットワーク設備やサーバー設備を複数のデータセンターに設置しISP事業を運営しております。また、顧客の様々な問い合わせに対応するコールセンター業務、課金業務、24時間365日でインターネット接続サービスを監視するネットワークオペレーション業務等を実施しております。 主なインターネット接続サービスは下記になります。 対応回線種別   サービス名称   月額利用料(税抜)   ①バックボーン   ②アクセス回線   ③通信機器   最大通信速度   提携電気通信事業者   サービス開始時期 FTTH   AsahiNet 光 AsahiNet 光クロス   4,080円~ 6,480円~   ○   ○   △     1Gbps  10Gbps   NTT東日本㈱ NTT西日本㈱   2015年2月 2020年4月 ASAHIネット 光 withフレッツ フレッツ光ネクスト ASAHIネット光 with フレッツ フレッツ 光クロス   700円~   1,200円   ○   ―   △     1Gbps   NTT東日本㈱ NTT西日本㈱   2005年6月 2001年8月 ASAHIネット マンション全戸 加入プラン   ―   ○   ―   △     1Gbps  10Gbps   NTT東日本㈱ NTT西日本㈱   2017年5月 2024年12月 ASAHIネット auひかり   3,400円~   ○   ○   △     1Gbps   KDDI㈱   2006年12月 高速 モバイル   ASAHIネット WiMAX 2+ ASAHIネット WiMAX+5G   4,196円~ 4,480円~   ○   ○   ○   1.2Gbps 3.9Gbps   UQコミュニケーションズ㈱   2014年2月 2023年5月 ASAHIネット LTE(ANSIM)   900円~   ○   ○   △   262.5Mbps   NTTドコモビジネス㈱   2013年3月 その他   ASAHIネット おまかせルーター ASAHIネット おまかせWi-Fi   2,980円 3,480円   ○   ○   ○   ―   ―   2014年9月 AiSTRIX   ―   ○   ○   ○   ―   ―   2015年6月 v6 コネクト   ―   ○   ―   ―   ―   NTT東日本㈱ NTT西日本㈱   2018年9月 (2)インターネット関連サービス インターネット関連サービスとは当社顧客にインターネット接続サービスに加えて提供するサービスです。 インターネット接続サービスを基盤としたホームページサービス、独自ドメインサービス、メールサービス、セキュリティサービスなど接続付加価値サービスを提供しております。 「manaba」は、当社が開発、販売、サポートを行っているクラウド型教育支援サービスです。LMS(ラーニング・マネジメント・システム)としての役割に加え、教務システムや認証システム等の既存学内システムや外部教材とも連携し、教育支援のソリューションを広範囲に提供しております。 サービス名称   内容 接続付加価値 サービス   メールサービス   パソコン通信時代から、インターネットの基本サービスとして提供しております。メール受信数はメール容量に制限がないのが特長で、メールソフトがなくても、どこからでもホームページ上のメールの送受信が出来る機能もあります。 セキュリティサービス   電子メール送受信時のウイルスチェックサービスを2001年6月から提供しております。また、迷惑メールを遮断する迷惑メール対策サービスを2004年10月から提供しております。 IP電話サービス   インターネットの技術を利用したIP電話サービスをブロードバンド接続会員を対象に2003年3月から提供しております。また「AsahiNet 光」契約者を対象に「AsahiNet 光電話」を2019年7月から提供しております。 独自ドメインサービス   「会社名.co.jp」や「会社名.com」などのように、利用者が独自に設定したドメイン名を使ったホームページやメールアドレスが利用出来るサービスです。 ホームページサービス   ホームページサービス   会員が作成したホームページを設置するスペースを提供するサービスで、インターネットの初期段階である1995年2月からサービスを提供しております。 アサブロ(ブログ)   自社開発の個人向けブログサービス「アサブロ」を2005年3月から提供しております。 教育支援 サービス   manaba   自社開発による教育支援サービスです。LMSあるいはコースツールと呼ばれている教育支援ソフトの機能を搭載した「manaba course(マナバコース)」、学習成果をためるポートフォリオ機能を搭載した「manaba folio(マナバフォリオ)」を提供しております。 追加オプション   manabaに連携する追加オプションを提供しております。学期末に学生が授業を評価する授業アンケートオプションや、授業の出席やアクティブラーニングを補助するオプション等を用意しております。 [教育支援サービス「manaba」概要] (3)事業系統図 当社における事業系統図は、下記となります。 [事業系統図] (4)「ASAHIネット」インターネット接続契約数 当社はインターネット接続サービス及びインターネット関連サービスを提供するISP「ASAHIネット」を運営しております。過去5年間のASAHIネットの会員数の推移と主な内訳数は下記図の通りです。 [「ASAHIネット」インターネット接続契約数の推移] (注)1.インターネット接続契約数は各年度末日現在において有効なFTTH(光接続)・ADSL・モバイル接続の契約数となります。 2.各年度の退会率は、当該年度の「FTTH(光接続)・ADSL・モバイル接続の退会数÷FTTH(光接続)・ADSL・モバイル接続の契約数」の月平均となります。 (用語集) ・ISP(インターネット・サービス・プロバイダ):インターネット接続事業者 ・相互接続:通信事業者がお互いの通信回線を接続し、相互に通信できるようにすること ・バックボーン回線:インターネットなどの大規模な通信ネットワークにおける、事業者間や拠点間、国家間などを結ぶ高速・大容量のネットワーク回線のこと ・アクセス回線:インターネットなどの通信ネットワークにおける、利用者の建物から通信事業者の最寄りの基地局を結ぶ回線 ・POI(Point Of Interface):電気通信事業者同士の回線が接続する箇所(相互接続点)。提携電気通信事業者の局舎などに設置される場合が多く、当社とのサービス分界点となる ・LMS(ラーニング・マネジメント・システム):学習教材の配信、受講状況、成績などの学修データを統合して管理するシステム ・クラウド型:インターネット経由でサービスを提供する形態。利用者はサーバーなどの設備や保守の必要がなく、インターネット環境さえあればどこでも利用できる
経営方針・対処すべき課題7,554字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)経営方針 当社の経営の基本方針は、社会基盤として重要な役割を担う先進的で高品質なインターネット接続サービスを適切な価格で安定的に提供することにあります。「接続料金」、「回線の安定性」、「回線の速度」、「サポート」といった基本的な価値の向上を図ることが重要であると考えております。また当社は教育支援サービス「manaba」を自社開発し大学などの教育機関へ提供しております。IT技術の活用によって教育の質を高めるインフラとしての価値の向上に努めてまいります。 (2)経営戦略等 インターネット接続サービスは生活インフラ及び事業インフラとしての役割が益々増大しております。当社は、顧客が求める通信品質を維持しながらオペレーションの更なる向上により顧客の利便性を高めていくことが重要課題であると考えております。また、Wi-Fi、VPN、監視カメラソリューション、教育支援サービスなど、インターネット接続の周辺領域の事業も進めております。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 先進的で高品質なインターネット接続サービスを適切な価格で継続的に提供していくためには、健全な財務基盤の維持が重要であると考えており、ROE及び1株当たり純利益を収益性の指標としております。当社が運営するISP「ASAHIネット」につきましては、会員制ビジネスであることから、インターネット接続契約数の増加を図ることが将来の収益源を確保することにつながっております。こうした観点から「ASAHIネット」のインターネット接続契約数、平均退会率、第三者による顧客満足度調査などを重要な指標としております。他電気通信事業者へIPv6接続サービスをローミング提供する「v6 コネクト」につきましては、提携する電気通信事業者数を重要な指標としております。教育支援サービス「manaba」につきましては、契約ID数に応じた課金体系となっていることから、契約ID数と全学導入校数を重要な指標としております。 (4)経営環境 ① 業界動向 当社が事業を展開する通信業界においては、高精細動画コンテンツの普及、AI活用によるデータ通信量の爆発的増加を背景に、より低遅延かつ大容量な「通信の質」を求めるニーズが加速しました。教育業界においては、文部科学省が進める「教育DX」が社会実装フェーズに入り、ラーニングアナリティクス(学習分析)を通じた教育の質保証が不可欠な課題となりました。このような環境下、当社は新経営体制のもと、さらなる中長期的な成長を見据えて、社会インフラとしての安定した通信環境の提供とお客様に満足いただけるサービス提供を維持し続けるための行動に努めております。 ② ISP業界 ISP(インターネット・サービス・プロバイダ)業界においては、2025年9月末のFTTH(光ファイバー)の利用者数は前年同期比41万契約増(1.0%増)の4,135万契約となり増加しております。また、FTTH契約数のうちNTT東西の卸電気通信役務(サービス卸)を利用して提供される契約数は1,730万契約となっており、FTTH全体契約数に占める割合は前年同期比0.3%ポイント減の41.8%となりました。 MVNOサービスの利用者は、前年同期比669万契約増(19.7%増)の4,066万契約となりました。そのうち高速モバイル通信やIoT(Internet of Things)およびM2M(Machine to Machine)に利用されるSIMカード型の契約者数は前年同期比106万契約増(6.3%増)の1,794万契約となりました。eSIM(イー・シム)を含む通信モジュールの契約者数は前年同期比200万契約増(19.3%増)の1,235万契約となりました。なお、総務省から開示されたMVNOサービスの契約数は集計基準の変更により一部非連続となっております。 1契約あたりのダウンロードトラフィックは、総務省が2026年2月に公開した2025年11月分の集計結果では、固定系ブロードバンド契約者1契約あたりのダウンロードトラフィックが前年同月比109.6kbps増(13.2%増)の938.3kbps、1カ月あたりのダウンロードトラフィックは約294.1GBとなりました。インターネットトラフィックのピーク時間帯が19時から21時に集中する傾向に変化はありません。ピークトラフィック(ダウンロード)については、前年同月比で平日は14.6%増、休日は11.5%増となり、オンラインゲームや動画配信サービスなどがトラフィックの伸びを牽引していると捉えております。 トラフィック増加に起因する通信速度および通信品質の低下はISP業界に留まらず通信業界全体での課題となっています。デジタル社会の基盤となる通信インフラの重要性が高まっており、安定したインターネット通信環境が求められています。 ③ 教育業界 大学を取り巻く環境は、文部科学省が進める教育のDX化が後押しされたことにより、LMSやポートフォリオは新たな価値を求められております。教育支援サービス「manaba」は教育の質保証や大学IRを実現するために必要なサービスの提供が必要と考えており、2025年3月期から2年間を重点期間とした大規模開発を継続しており、その第3弾となる機能を第4四半期末にリリースいたしました。今後も計画通り開発を推し進め、サービスの競争力強化に努めてまいります。 ④ 業績の見通し 2026年4月、代表取締役社長執行役員の交代により新経営体制へと移行いたしました。当社はさらなる事業成長を見据え、「ISP」「VNE」「manaba」の3事業を中核に据えた成長戦略を加速させてまいります。既存事業の連続性と市場ニーズに対する必然性を重視した成長を図るとともに、周辺領域へのチャレンジも進めていくことを基本方針として掲げ、持続的な企業価値の向上を目指します。 ISP「ASAHIネット」は、FTTH接続サービスおよびモバイル接続サービスの契約数に比例して増加し、先行指標として、引き続き四半期単位でインターネット接続の契約数を開示してまいります。2027年3月期は、FTTH接続サービスの契約数を増加させることで売上増加を目指します。また、高単価かつ低解約率を特長とする光コラボレーションモデル「AsahiNet 光」の個人・法人向け施策を強化し、ストックビジネスとしての収益基盤をより強固なものとします。NTT東西と協業して販売している「マンション全戸加入プラン」は、マンションオーナーや不動産管理会社と一括契約することによりFTTH接続サービスの大きな契約数増加が見込めます。サービス面では、通信速度が最大10Gbpsに加え、次世代規格である25Gbps等の超高速通信ラインナップを拡充し、増大するトラフィック環境下でも、最適な通信品質と顧客満足度の維持に努めてまいります。また、2026年4月に公表した一部FTTH接続サービスの料金体系見直しを2027年2月に実施予定です。提供価値について、当社が提供する通信品質や価値を丁寧に説明し、安定的なサービス継続と収益性の適正化を両立させてまいります。 VNE「v6 コネクト」は、協業強化および新規提携の拡大に注力いたします。「v6 コネクト」はVNO事業者が利用した通信量に応じて利用料が発生するサービスです。インターネット独占配信によるスポーツ中継や大型オンラインゲームの普及により、コンテンツダウンロードによる通信量は増加の一途を辿っています。こうした環境下で、VNO事業者にとって「通信品質の維持」と「コストコントロール」の両立は経営上の最重要課題となっています。当社はNTT東西のNGN網と相互接続しているIPv6ネットワークの構成を一部見直すことにより、従来よりも費用の増加を抑えながら取り扱いトラフィック量を増やす取り組みを進めてきました。2027年3月期も、引き続き当社は提携するVNO事業者の事業拡大や維持に向けて提供価格の最適化やネットワークの維持コストを見直していきます。 教育支援サービス「manaba」においては、教育の質保証や大学IR(Institutional Research)を実現する機能開発を推進し、既存顧客の維持と新規受注の拡大による売上増加を目指しております。昨今の大学を取り巻く環境は、社会から求められる機能や役割が変わりつつあるとともに、文部科学省が推進する教育のDX化や生成AIを活用した教育のあり方について活発な議論が行われています。一方で、大学経営の厳格化に伴い、LMS(ラーニング・マネジメント・システム)市場は低価格帯を求める「コスト重視層」と、教育効果を追求する「価値重視層」への二極化およびコモディティ化が加速しております。こうした市場の変化に対し、当社が提供するLMSやポートフォリオには、従来の機能競争とは異なる新たな価値が求められており、これに対応するため、「manaba」は対価が見込める層へのターゲットの絞り込みを行い、顧客の成果(アウトカム)に直接的に貢献するソリューションとしてのサービス像の確立を進めてまいります。この方針に基づき、2026年3月末には「市場適合性の担保」を目的としたプロジェクトを通じて新たに約50の機能をリリースしました。これにより、大学が掲げる教育活動の推進および、教員と学生間における「学びの質」を向上させるサポート体制を構築しました。今後は、教育情報セキュリティポリシーへの準拠や非機能面の強化を進め、より安心・安全な学習環境を提供いたします。中長期的な成長に向けた新たな挑戦として、学生の学習履歴やイベントログデータを活用した行動分析に関する共同研究を鋭意進めております。この知見を核として、AI活用やコンサルティングを統合し、大学の経営課題解決に直結する学生支援ソリューションとして、2027年3月期末までのサービス開発を目指しています。これらの取り組みにより、当社サービスの提供価値向上と大学の持続可能な教育インフラの運用支援を両立させ、持続的な事業成長を実現してまいります。 この方針のもと2027年3月期の業績予想については、売上高14,000百万円(前期比482百万円増、3.6%増)、営業利益は1,800百万円(同8百万円増、0.5%増)、経常利益は1,830百万円(同8百万円増、0.5%増)、当期純利益は1,300百万円(同6百万円増、0.5%増)を見込みます。配当金は、中間配当12円50銭、期末配当12円50銭の年間1株あたり25円00銭(配当性向49.8%)を予定しております。「ISP」「VNE」「manaba」の各事業で増収を計画しており、費用面では売上高に連動する回線仕入の増加や基幹システムの更改による減価償却費の増加を見込んでいます。2027年3月期の設備投資は2,500百万円を予定しております。ネットワーク関連の設備投資、および定期的に更新が必要となるサーバ領域の設備投資は例年どおりの規模を予定しております。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ① お客様に満足いただける品質のサービス維持と通信費の抑制 インターネットにおけるトラフィックは、総務省が2026年2月に公開した集計結果によると固定系ブロードバンド契約者1契約当たりのダウンロードトラフィックは前年同月比109.6kbps増(13.2%増)の938.3kbps、1ヵ月当たり294.1GBとなり増加傾向にあります。 当社はNTT東西のフレッツ網(NGN)と直接接続し、シンプルにインターネット接続ができるネイティブ方式でのIPv6接続サービスを「ASAHIネット」会員向けに提供することにより、トラフィックが増加する中でも高い品質を維持し続けております。第三者機関による顧客満足度評価においては12年連続第1位の評価をいただいております。売上に対する通信原価においては売上原価率を維持することができております。今後もお客様に対して満足いただけるサービスの提供と利益の増大を図ってまいります。 ② ISP「ASAHIネット」会員の獲得 「ASAHIネット」会員数を増加させるためには、当社を利用する新規会員の増加を図ることが課題です。 FTTH接続サービスにおいては、新規回線敷設または他ISPから当社への乗換を希望する会員に対して効率的な販促施策を行ってまいります。引き続き当社への入会チャネルの強化や法人向け施策など顧客満足度の高い「ASAHIネット」の認知度を向上させることで会員数増加を目指します。 特に、NTT東西の光コラボレーションモデルを活用したサービスとしてアクセス回線とISPサービスをセットにした「AsahiNet 光」や「ASAHIネット ドコモ光」、NTT東西と協力して提供している「ASAHIネット マンション全戸加入プラン」、最大通信速度が概ね10Gbps(上り・下り)の光アクセスサービス「フレッツ 光クロス」においては、より一層の品質向上が実現できるサービスとして注力をして施策を行います。その一環として、NTT東日本が2026年3月より提供を開始した国内最速スペックとなる上り下り最大概ね25Gbpsの高速通信サービス「フレッツ 光25G」への対応を開始いたしました。 モバイル接続サービスにおいては、コンピュータなどの情報・通信機器だけではなく、世の中に存在する様々なモノに通信機能をもたせるIoTやM2Mの市場規模が引き続き増加しており、当社ではこれらの需要に対して先進的なサービスを提供し、お客様の利便性をさらに高めていくことが重要だと考えております。また、在宅勤務等のテレワーク拡大など今後も需要が増加すると考えております。 当社の収益構造は会員からのインターネット接続料収入を基礎としているため会員獲得の増加が収益基盤の向上につながります。 ③ 「v6 コネクト」の拡販 当社はNTT東西のフレッツ網(NGN)と直接接続し、シンプルにインターネット接続が出来るネイティブ方式でのIPv6接続サービスを「v6 コネクト」として他電気通信事業者へローミング提供をしております。2026年3月末の提携事業者数は10社、売上高は2,415百万円となりました。「v6 コネクト」を利用する顧客は集合住宅向け事業者やISP事業者など電気通信事業者を想定しており、今後は新たな事業領域を開拓する取り組みを進めております。通信トラフィックが継続的に増加する状況下において、電気通信事業者は自社事業を継続するためのサービス品質維持と必要な費用の均衡を保ちたいという需要や、IPv6接続サービスを活用して自社サービスや顧客サポートを作り上げることでビジネス領域や規模の拡大を目指したいという需要に対して「v6 コネクト」の付加価値を高めたサービス開発を行ってまいります。 「v6 コネクト」の売上高は主として基本料金及び従量料金をそれぞれ算定してサービス利用料を定めております。このうち従量料金は利用帯域において「95%タイル値」(※)として測定された最大通信量と基準通信量とを比較衡量して算定されます。最大通信量の測定及び最大通信量に基づいた従量料金の算定には複雑性が伴うため、「v6 コネクト」のサービス利用料が正しく行われず請求機会の逸失や遅れが発生する恐れがあります。 (※)「95%タイル値」とは、月初から月末までの通信量を当社が定めた一定時間間隔で分割して測定し、分割した各通信量を昇順で並べ替え上位から95%に位置する一意の値を算定します。 ④ 教育支援サービス「 manaba 」の拡販 主に大学などの教育機関に提供している教育支援サービス「manaba」につきましては、今後も教育現場のニーズを取り込み、教育の質を高めるイノベーションに貢献するためのサービス開発を進めてまいります。 大学の授業が対面とオンラインのハイブリッド型に変化した事に加え、文部科学省が進める教育のDX化が後押しされたこともあり、教育現場は学習環境や教材が紙媒体から電子データへ移行するデジタイゼーションが浸透しております。このような背景を踏まえ、「manaba」と外部サービスとの間でのデータ連携の要望が増えており将来を見据えたサービス開発が求められております。具体的には教育業界の標準規格であるLTI(Learning Tools Interoperability)に対応するためのサービス開発を進め、類似性チェックツールの「Turnitin」やWeb会議の「Zoom」等との連携による事例を増やすことで拡販に努めます。 ⑤ ブランドの構築と顧客満足度の維持、向上 2026年3月期のISP「ASAHIネット」の平均退会率は0.61%となりました。退会率は同業他社と比較し、低い水準を維持し続けております。 今後も退会を抑止し、更に競合各社からの乗換を促進していくことが重要であると認識しております。そのためには、質の高い会員サービスと安定した接続環境を提供していくことによって、信頼できるブランドを構築し、顧客満足度の維持・向上に努めることを重要な課題としております。 ⑥ 情報セキュリティへの取り組み 当社は、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の国際規格であるISO/IEC27001:2022を取得しております。ISMS関連規則等を遵守し、当社が保有する個人情報及び情報資産を適切に管理・運用すると共に、社内での継続的な取り組みを推進してまいります。 また、一般社団法人日本情報経済社会推進協会より、個人情報の適切な取り扱いを行う事業者に付与されるプライバシーマークを取得しているほか、インターネット接続サービス安全・安心マーク推進協議会が発行する「安全・安心マーク」使用許諾を得ております。今後も継続的に情報セキュリティや個人情報保護の認識を徹底させる教育を行い、適切な情報管理を行う管理体制を維持・強化していきます。
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会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社の事業展開上のリスク要因となる可能性があると考えられる主な事項を以下に記載しております。 また、必ずしも事業上のリスクとは考えていない事項についても、投資判断上あるいは当社の事業活動を理解するうえで重要であると考えられる事項については投資家及び株主に対する情報開示の観点から積極的に記載しております。 なお、文中の記載のうち将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)事業環境の変化について 2025年12月末におけるFTTH契約数は、4,151万人に達しております。 当社は依然として増大が見込まれるFTTH市場でのシェア拡大による成長を目論んでおりますが、FTTH接続サービスの会員獲得が計画通りに遂行できなければ契約数の伸び率が低下する可能性があります。また、FTTH市場の成熟に伴い当社におけるインターネット契約会員数の伸び率が経年的に低下していく可能性があります。 当社では接続事業以外のインターネット関連サービスの充実によって、会員1人当たりの売上高増加を図るとともに、サービス会員数を増大させていくことを計画しております。しかし、インターネット関連サービスについては、事業化までに相応の期間を要したり、事業展開に相当の費用を要するケースも想定されます。また、何かしらの理由によって当社のインターネット関連サービスが十分にユーザーを獲得できないことも想定されます。さらにインターネット関連サービスの事業環境においては、想定外の環境変化が生じる可能性もあります。これらの要因によって、予定通りにインターネット関連サービスの収益拡大を図ることができなくなる可能性があります。 (2)競合について 当社が提供するインターネット接続サービスにおける主な競合相手は、自ら通信回線等の設備を有して電気通信事業を行っている電気通信事業者やインターネット接続事業者です。競合他社においては、主に大手通信キャリアなど当社と比較して大きな資本力、技術力、販売力等の経営資源、幅広い顧客基盤、高い知名度等を有している企業が存在します。競合他社の営業方針や価格設定により、競合他社との競争が更に激化する可能性があり、それにより当社の業績及び財務状況が影響を受ける可能性があります。 (3)収益構造について 当社において、インターネット接続サービスの売上高全体に占める割合は、2026年3月期において90.3%となっております。インターネット接続サービスの収益構造は、インターネット接続サービス利用料等の売上のほか、新規会員獲得に伴い提携電気通信事業者から支払われる販売報奨金などの売上や、新規会員獲得費用及び通信回線使用料などの経費に影響します。 新規会員獲得費用については、初期費用や月額利用料の一定期間無料化等のキャンペーンを行っているため月額利用料等の収入化に先行して提携電気通信事業者への回線利用料等や販売促進費の費用が発生し、一時的に当社の収益を悪化させる要因となります。 また、通信回線使用料にはバックボーン回線費用が含まれますが、当該バックボーン回線費用はインターネット利用によって発生するトラフィック等に大きく影響されます。従って、FTTH接続サービス契約数の増加、ウイルス、スパムメール、動画配信等による大量のトラフィック消費及びその他予期せぬ原因によるトラフィック増加によって通信回線使用料は大きく増加する可能性があり、結果として当社の収益に影響を及ぼす可能性があります。 加えて、昨今の地政学リスクや円安に伴うエネルギー価格・原材料費の高騰、ならびにシステム維持・開発に関する業務委託費や賃金水準の上昇が、当社の収益に影響を及ぼす可能性があります。 (4)技術革新について インターネット接続サービスやインターネット関連サービスは技術革新が著しく、当社が技術革新への対応に遅れた場合は新規サービスの開発や導入が滞り新規会員の獲得や維持に支障が生じるなど競争力が低下していく可能性があります。また当社が設備投資を行った資産が技術革新によって陳腐化し利用価値または資産価値が著しく下落する可能性があります。 (5)障害や災害などによるサービスの中断や停止について 当社のインターネット接続サービスにおける通信回線は、それぞれの電気通信事業者が管理しています。また、ネットワーク機器、各種サービス提供用サーバー、課金及び顧客管理用サーバーなど、当社のインターネットサービス提供に係るすべての機器については、当社において24時間365日の管理体制で運用しております。 このような管理状況下においても、システム障害や電気通信事業者における回線障害などにより当社が提供するサービスの中断や停止が発生する可能性があります。また、地震、火災、洪水などの自然災害、戦争、暴動、テロなどの破棄行為やウイルス侵入、サイバーテロなど情報セキュリティ侵犯などにより当社が提供するサービスの中断や停止が発生する可能性があります。これらの事情によって当社が提供するサービスの中断や停止が発生した場合、当社の信用が毀損されたり、業績及び財務状況が影響を受ける可能性があります。 (6)当社のインターネットサービスの品質について 当社は会員の増加や通信トラフィックの増加に対応して通信回線を増強するとともに、ネットワーク機器やサーバーなどの設備投資を継続的かつ適切に実施することによりインターネットサービスの品質維持及び改善を図っております。品質維持および改善のための設備投資の増加が当社の業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (7)提携電気通信事業者との契約について 当社は、提携電気通信事業者であるNTT東日本株式会社、NTT西日本株式会社、KDDI株式会社、UQコミュニケーションズ株式会社及びNTTドコモビジネス株式会社とFTTH接続サービス、モバイル接続サービス等におけるアクセス回線の提供に関する契約を締結し、当該アクセス回線の提供を受けております。 今後、契約終了や契約内容変更などの事態が発生した場合、当社の営業戦略や価格政策の見直しが必要になる可能性があり、その内容によっては当社の業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (8)人材の育成及び確保について 当社が安定した成長を続けるには、高い技術力を持つ技術部門において優秀な技術要員を確保しつづけることをはじめ、各部門において多様な能力を持つ優秀な人材を確保していく必要があります。現時点においては、新卒採用及び中途採用などで人材を確保し、人材育成も順調に行っておりますが、必要な人材を十分に採用及び育成出来なかった場合、当社の将来の事業展開に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (9)法的規制について ① 電気通信事業法 当社はインターネット接続事業に関して電気通信事業法に基づく届出を行っており、同法の規制を受けております。また、当社は同法が規定している内容を社員・役員に徹底し、この法令に則って事業を展開しております。同法には、届出の取消事由等の定めはありませんが、何らかの事由によって監督官庁から行政処分などを受けた場合、当社の事業展開に悪影響を及ぼす可能性や、事業が行えなくなる可能性があります。 ② 個人情報保護法 当社は多数の会員の個人情報を保有しており、個人情報の取扱いに関しては個人情報保護に関する法律の規制を受けております。当社では同法に則った個人情報保護方針に基づいて、適切な個人情報保護運営に努めておりますが、万一、当社の持つ個人情報が外部に流出した場合には、その事後処理に相当の費用を要したり、損害賠償請求を受けたり、信用が毀損される可能性があります。 ③ 不正アクセス行為の禁止等に関する法律など 近年、国内において、インターネット上の各種不正・迷惑行為を取り締まる法律が整備されつつあります。不正アクセス行為の禁止等に関する法律、特定電子メールの送信の適正化等に関する法律、特定商取引に関する法律、不正競争防止法、犯罪捜査のための通信傍受に関する法律、著作権侵害に伴う発信者情報開示請求に関する「著作権法」など、インターネット関連サービスを直接規制するものではありませんが、その対応のため当社グループの費用負担が著しく増加する可能性があります。また、これらの法規制に対する当社の対応が不適切であった場合には、当社の信用が毀損され、当社の業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 情報流通プラットフォーム対処法 特定電気通信による情報の流通によって発生する権利侵害等への対処に関する法律(情報流通プラットフォーム対処法)は、特定電気通信による情報の流通によってプライバシーや著作権などの権利侵害があったときに、プロバイダなどの特定電気通信役務提供者が負う損害賠償責任の範囲や、発信者情報の開示請求権などを定めた法律です。 この法律に基づき、権利侵害を受けた被害者から起こされる発信者情報開示の任意請求や訴訟、非訟手続きについて、件数が増加する場合は、当社の費用負担が増加し、当社の対応が不適切であった場合は、当社の信用が毀損され、当社の業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 特定商取引に関する法律など 当社はインターネットのウェブサイト上においても会員の募集、申込受付を行っており、これは「通信販売」として特定商取引に関する法律の規制を受けることがあり、販売条件等の表示義務、誇大広告等の禁止等の規制を受けるほか、不当景品類及び不当表示防止法における各種表示義務の規制を受けております。これらの法規制に対する当社の対応が不適切であった場合には、当社の信用が毀損され、当社の業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ その他の法規制 今後、インターネット上での紛争解決の責任の一部を電気通信事業者に負わせる法制度が増加する可能性があり、その他にも当社の事業に関わる法規制が新設または強化されることもあり得ます。そのような場合には、当社の事業運営の自由度や迅速性が損なわれたり、予期せぬコスト負担が発生して当社の業績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。 (10)知的財産権について 当社は、インターネット関連サービスなどの事業展開にあたって、他社の知的財産権を侵害することがないよう十分に注意しておりますが、何らかの事情によって他社の知的財産権を侵害する可能性を完全に否定することはできません。他社の知的財産権を侵害するような事態が発生した場合、該当サービス提供の中止、サービス提供手段等の変更、使用許諾料負担などの対処が必要となり、当社の事業展開等に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,716字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 インターネット接続サービスの状況 2026年3月期のインターネット接続サービスの売上高は前期比462百万円増(3.9%増)の12,202百万円となりました。 ISP「ASAHIネット」 ISP「ASAHIネット」においては、FTTH接続サービスの2026年3月末の契約数は前年同期末比16千ID増(3.2%増)の514千IDとなりました。FTTH接続サービスにおいてはNTT東西が提供する最大通信速度が概ね10Gbpsの光アクセスサービス「フレッツ 光クロス」の提供エリア拡大に伴い契約数は増加しました。加えて、NTT東西と協業して販売する「マンション全戸加入プラン」もマンション入居時よりインターネットが完備されている物件需要の増加を背景に契約数が伸長しました。一方で、法人顧客の退会数が2026年3月末まで一時的に増加し、契約数の増加を押し下げました。 モバイル接続サービスの2026年3月末の契約数は、前年同期末比2千ID減(3.6%減)の46千IDとなりました。モバイル接続サービスはSIMカード型で従量制のLTEと、モバイルWi-Fiルータ型で定額制のWiMAXの2つの接続サービスを提供しております。LTE接続サービスは、固定IPアドレスオプションと組み合わせることで遠隔に設置している機器にインターネット経由でアクセスするIoT/M2Mの需要が継続的にあり、主に法人向けの契約数が増加しております。 ADSL接続サービスの2026年3月末の契約数は前年同期末比1千ID減(31.9%減)の2千IDとなりました。なお、ADSL接続サービスは、回線提供元のサービス終了に伴い、2026年1月31日をもってサービスの提供を終了いたしました。 以上の結果、2026年3月期の「ASAHIネット」の売上高は前年同期比208百万円増(2.2%増)の9,786百万円となりました。 第三者機関の調査により、利用者満足度の高いインターネット通信サービスを選出する「RBB TODAY ブロードバンドアワード2025」において、「プロバイダ部門(総合)」の部で12年連続の最優秀を受賞しました。また、「RBB TODAY ブロードバンドアワード2025法人版」において、大企業部門の「継続意向の部」で最優秀賞、その他複数部門にて優秀賞を受賞しました。当社の安定した通信品質とサポート体制が、幅広くビジネスユーザーの皆様に評価された結果であると考えております。 当社は、サービス品質を維持する一方で、多様化するお客様のニーズへの対応にも積極的に取り組んでおり、その一環として、NTT東日本が2026年3月より提供を開始した国内最速スペックとなる上り下り最大概ね25Gbpsの高速通信サービス「フレッツ 光25G」への対応を開始いたしました。今後も技術力の向上とサービス品質の追求に努めてまいります。 VNE「v6 コネクト」 VNE「v6 コネクト」の2026年3月末の提携事業者数は10社となりました。2026年3月期の「v6 コネクト」の売上高は前期比254百万円増11.8%増)の2,415百万円となりました。「v6 コネクト」はVNO事業者(電気通信事業者)に対してNTT東西が提供するフレッツ光を使ったIPoE方式によるIPv6インターネット接続を卸提供するサービスです。当社は、主として基本料およびVNO事業者が利用したトラフィックに応じた従量課金額を売上として計上します。売上高の増収要因は主に2点から構成されます。1点目は提携事業者が取り扱うフレッツ光の回線数増加です。2点目は1回線あたりのトラフィック増加です。2026年3月期は引き続き、1回線あたりのトラフィック増加が売上高を牽引しており、特に第4四半期は、インターネット独占配信によるスポーツ中継の影響もあり、トラフィックが増加しました。 インターネット関連サービスの状況 2026年3月期のインターネット関連サービスの売上高は前年同期比23百万円減(1.8%減)の1,315百万円となりました。 教育支援サービス「manaba」 教育支援サービス「manaba(マナバ)」の2026年3月末の契約ID数は前年同期末比7千ID減(0.9%減)の761千IDとなりました。全学導入校数は前年同期末比2校減(2.3%減)の86大学となりました。2026年3月期の「manaba」の売上高は前期比16百万円減(2.9%減)の560百万円となりました。 大学を取り巻く環境は、文部科学省が進める教育のDX化が後押しされたことにより、LMSやポートフォリオは新たな価値を求められております。教育支援サービス「manaba」は教育の質保証や大学IRを実現するために必要なサービスの提供が必要と考えており、2025年3月期から2年間を重点期間とした大規模開発を継続しており、その第3弾となる機能を第4四半期末にリリースいたしました。今後も計画通り開発を推し進め、サービスの競争力強化に努めてまいります。 その他 「その他」はメールサービスやセキュリティサービス、その他関連サービスの売上高となります。2026年3月期の「その他」の売上高は前年同期比6百万円減(0.9%減)の754百万円となりました。 収益の状況 売上高、営業利益は、2026年2月に下方修正した業績予想の売上高13,400百万円に対する達成率は100.9%、営業利益1,725百万円に対する達成率は103.9%となりました。VNE「v6 コネクト」は、提携事業者との取り扱い通信量が増加したことにより増収となりました。ISP「ASAHIネット」は、NTTチャネルやWebチャネルで会員獲得を強化したことによりFTTH接続サービスの契約数が増加し増収となりました。 売上原価は、FTTH接続サービスの契約数増加により回線仕入等が増加しました。また、前事業年度から取り組みを進めている基幹システム更改の一部をリリースしたことにより、減価償却費および基幹システム更改の維持開発等に関する業務委託費が増加しております。加えて、原材料費の高騰や賃金上昇の影響等により売上原価が増加しました。 販売費及び一般管理費は、ISP「ASAHIネット」の会員獲得を目的とした、NTTチャネルおよびWebチャネルでのプロモーション活動を強化したことにより増加しました。 以上の結果、2026年3月期の売上高は13,517百万円(前期比439百万円増、3.4%増)、営業利益は1,791百万円(同553百万円減、23.6%減)、経常利益は1,821百万円(同543百万円減、23.0%減)、当期純利益は1,293百万円(同459百万円減、26.2%減)となりました。 財政の状況 財政状態といたしましては、自己株式の取得による現金及び預金の減少などにより、当事業年度末の総資産は14,515百万円(前期末比1.8%減)となりました。 負債は、未払法人税等の減少などにより1,406百万円(同17.1%減)となりました。 純資産は、利益剰余金の増加などにより13,108百万円(同0.1%増)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当期末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は前期末より1,686百万円減少し、2,474百万円となりました。 なお、当期における各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動により得た資金は1,914百万円(前年同期は2,462百万円の獲得)となりました。これは主に、税引前当期純利益が1,820百万円、減価償却費が1,268百万円あったことに対し、法人税等の支払額が902百万円あったことによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動により使用した資金は2,239百万円(前年同期は563百万円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出が888百万円、無形固定資産の取得による支出が1,851百万円あったことによるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動により使用した資金は1,361百万円(前年同期は1,247百万円の使用)となりました。これは、自己株式の取得による支出が701百万円、配当金の支払額が659百万円あったことによるものです。 ③ 生産、受注及び販売の状況 a.生産実績 該当事項はありません。 b.受注実績 該当事項はありません。 c.販売実績 当事業年度における販売実績を製品及びサービスごとに示すと、次のとおりであります。 製品及びサービスの名称   販売高(百万円)   前年同期比(%) ISP事業 インターネット接続サービス   12,202   3.9 インターネット関連サービス   1,315   △1.8 合計   13,517   3.4 (注)インターネット接続サービスには、新規会員獲得に関わる提携電気通信事業者からの報奨金を含んでおります。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の記載のうち将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 ① 当事業年度の財政状態及び経営成績の状況に関する分析・検討内容 a.財政状態の分析 当期末の流動資産合計は6,866百万円(前年同期末比2,058百万円減)となりました。また、固定資産合計は7,648百万円(同1,785百万円増)となりました。 以上の結果、当期末の資産合計は14,515百万円(同272百万円減)となりました。 (負債) 当期末の流動負債合計は1,406百万円(同289百万円減)となりました。 以上の結果、当期末の負債合計は1,406百万円(同289百万円減)となりました。 (純資産) 当期末の純資産合計は13,108百万円(同16百万円増)となりました。 以上の結果、自己資本比率は90.3%となりました。 b.経営成績の分析 当事業年度の売上高は、13,517百万円(前年同期比439百万円増)となりました。ISP「ASAHIネット」は「AsahiNet 光」、「ASAHIネット マンション全戸加入プラン」などのFTTH接続サービスやLTEやWiMAXなどのモバイル接続サービスの拡販、VNE「v6 コネクト」は取り扱い通信量の増加、が主な増収要因となります。 営業利益は1,791百万円(同553百万円減)となりました。売上原価は、FTTH接続サービスの契約数増加により回線仕入等が増加いたしました。また、前事業年度から取り組みを進めている基幹システム更改の一部をリリースしたことにより、減価償却費および基幹システム更改の維持開発等に関する業務委託費が増加しております。加えて、原材料費の高騰や賃金上昇の影響等により売上原価が増加いたしました。 以上の結果、当期純利益は1,293百万円(同459百万円減)となりました。 c.キャッシュ・フローの分析 キャッシュ・フローの状況の分析については、「(1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ② 資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社は、無借金による財務体質を維持しており、高い自己資本により事業運営を行っております。事業活動にかかる運営資金については営業キャッシュ・フローで獲得した資金を財源とし、設備投資及び配当原資としております。 ③ 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社は自己資本当期純利益率(ROE)を全社の目標経営指標として設定し、投資家が期待する利回りである株主資本コスト(5%~6%)を上回るROE10%以上の達成を目標としております。さらに1株当たり純利益の継続的な成長により、株主還元の充実を図る事を重要な経営方針としております。 過去5年間のROE、PBR及び1株当たり純利益の推移は以下のとおりです。 2022年3月期   2023年3月期   2024年3月期   2025年3月期   2026年3月期 ROE   11.3%   11.1%   10.5%   13.7%   9.9% PBR   1.46   1.38   1.43   1.39   1.28 1株当たり純利益   44.92円   45.92円   46.46円   64.99円   49.65円 2025年3月期は特別利益として投資有価証券売却益137百万円を計上しているため、ROE及び1株当たり純利益が増加しております。 ISP「ASAHIネット」につきましては、FTTH接続サービス並びに、モバイル接続サービスの契約数、平均退会率、第三者による顧客満足度調査などを重要な指標としております。 過去5年間の推移は以下のとおりです。 (単位:千ID) 2022年3月期   2023年3月期   2024年3月期   2025年3月期   2026年3月期 FTTH(光接続)サービス契約数   448   455   470   498   514 モバイル接続サービス契約数   47   47   48   47   46 平均退会率   0.71%   0.75%   0.66%   0.66%   0.61% 第三者による顧客満足度調査   RBB TODAY ISP部門 総合第1位等   RBB TODAY ISP部門 総合第1位等   RBB TODAY ISP部門 総合第1位等   RBB TODAY ISP部門 総合第1位等   RBB TODAY ISP部門 総合第1位等 「ASAHIネット」契約数は順調に増加しております。トラフィックの増加によりFTTHの需要が増加する中で、接続料金、通信の安定性、通信速度等により当社接続サービスの契約数が増加しております。IoTの進展や働き方改革による法人契約の需要が増加していることに加え、マンション全体での一括契約を前提とした「ASAHIネット マンション全戸加入プラン」も引き続き契約数が増加する要因にあげられます。 平均退会率については、安定して低減傾向にあり、2026年3月期は0.61%という結果となりました。 第三者による顧客満足度調査では、2026年1月に発表されたブロードバンド時代のベストプロバイダを選ぶ「RBB TODAY ブロードバンドアワード」において「プロバイダ部門 総合満足度第1位」を獲得しました。同受賞は12年連続通算15回目となります。 今後も高品質なサービスを提供していくことで、会員数の増大を図り企業価値を高めてまいります。 インターネット関連サービスにおいては、教育支援サービス「manaba」の契約ID数、全学導入校数を重要な指標としております。 過去5年間の推移は以下のとおりです。 (単位:千ID) 2022年3月期   2023年3月期   2024年3月期   2025年3月期   2026年3月期 「manaba」契約ID数   825   818   790   768   761 全学導入校数   101校   100校   93校   88校   86校 2024年3月期以降は一部大学の解約が発生したことと新規で契約する全学導入校数が少なかったことにより減少しております。 ④ 重要な会計方針の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この財務諸表の作成にあたりまして、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積りおよび仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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