本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

岡山製紙

Okayama Paper Industries Co.,Ltd.3892 · Standard · パルプ・紙

段ボール原紙と紙管原紙を主力とする板紙メーカー。王子HDグループの一員として販売網を活用。

概要

岡山製紙は、岡山市南区に本社を置く板紙メーカーである。主たる事業は段ボール製造用の中芯原紙と紙管原紙の製造販売、および美粧段ボール(包装箱)の製造販売の二つから成る。直近の2025年5月期の売上高は115億円、従業員数は192人。王子ホールディングスをその他の関係会社とし、森紙販売、佐賀板紙、王子コンテナーとの販売取引を行う。売上高の約9割を板紙事業が占める。

二つの事業セグメントと収益構造

岡山製紙の事業は板紙事業と美粧段ボール事業に区分される。板紙事業では段ボールの中芯に用いる中芯原紙と、紙管の原料となる紙管原紙を製造する。美粧段ボール事業では青果物、食品、家電製品などの包装箱や贈答箱を受注生産する。2025年5月期の板紙事業の売上高は101億円(全社の約88%)、美粧段ボール事業は13億円(同約11%)である。板紙事業が収益の柱であり、セグメント利益は10億円を計上したが、美粧段ボール事業は配送費や労務費の上昇により44百万円のセグメント損失となった。全社の営業利益率は9.0%で、過去5年平均の7.5%を上回る水準にあるが、原料古紙価格や物流費の変動に大きく影響される構造である。

王子グループとの関係と販売網

当社は王子ホールディングスをその他の関係会社とするが、同社の連結子会社ではない。王子グループの子会社である森紙販売株式会社、佐賀板紙株式会社、王子コンテナー株式会社と当社製品の販売取引を行っており、これらは関連当事者に該当する。森紙販売は主に板紙の販売を、佐賀板紙は中芯原紙の製造販売を、王子コンテナーは段ボール製品の販売を手掛ける。また、岡山ガス株式会社から産業用ガスを購入しており、同社の代表取締役社長は当社の取締役監査等委員を兼務している。このようなグループ企業との連携により、販路の拡大と原材料・エネルギーの安定調達を図っている。

地域密着の一貫生産体制

生産拠点は岡山本社工場のみで、中国地方を中心に製品を供給する。板紙事業では24時間体制の自動制御設備を導入し、品質安定とコスト低減を実現している。特徴的なのは、製紙工場と美粧段ボールの加工工場を同一敷地内に併設する一貫生産体制である。これにより、中芯原紙の製造から段ボール箱の加工までを一社で管理でき、品質・納期の統制が容易となる。蓄積された技術・ノウハウを活かし、トータルコストの面でも競争優位性を発揮する。また、地域に根差した事業活動を掲げ、地元雇用の創出や環境負荷低減にも取り組んでいる。

経営目標と持続可能性への取り組み

経営理念に「すべてのステークホルダーとの調和のもと、共存の精神で200年企業をめざす」を掲げる。客観的な経営指標として営業利益5億円以上、ROEで株主資本コスト(6~9%)を上回る水準を目標とする。2025年5月期の営業利益は10億円、ROEは6.3%であり、営業利益目標は達成したがROEは下限に近い。重点課題として、人材育成や社内環境整備(人的資本投資)、環境負荷低減(ESG配慮)、営業力強化(非価格競争力)、省エネ・生産効率向上、原材料安定調達を挙げている。特に美粧段ボール事業ではデジタル印刷による提案力強化で新規顧客開拓を進めている。

業界の中での役割は板紙・段ボール製造メーカー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
112億円
営業利益
9億円
営業利益率
8.0%
純利益
8億円
2026/5 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01板紙事業主力

段ボール製造用原紙の一種である中芯原紙と、紙管製造に使われる紙管原紙の製造販売を行う。王子グループの販売会社を通じて販売。

主要顧客森紙販売株式会社、佐賀板紙株式会社、王子コンテナー株式会社

主な製品・サービス2
中芯原紙
段ボールの波形部分に使用される原紙。強度と軽量性が特徴。
紙管原紙
紙、布、テープなどを巻く紙管の原料となる原紙。

02美粧段ボール事業準主力

青果物、食品、家電製品などの包装箱や贈答箱を製造・販売。美粧性の高い段ボール製品を提供。

主な製品・サービス1
美粧段ボール
表面に印刷や化粧加工が施された高級感のある段ボール箱。

製品と技術

中芯原紙と紙管原紙の板紙製品

板紙事業の主力製品は中芯原紙と紙管原紙である。中芯原紙は段ボールの波形の中芯(フルート)に用いられる原紙で、段ボールの強度を決める重要な素材である。紙管原紙は紙管の原料として、布やフィルム、テープ、糸などの巻き芯、図面用紙筒などに加工される。いずれも古紙を主原料とし、岡山本社工場で24時間体制の自動制御設備により生産される。品質の安定化とコストパフォーマンスの追求が競争力の源泉であり、同セグメントの粗利率は約10%と安定的である。

美粧段ボールとデジタル印刷への挑戦

美粧段ボール事業では、青果物、食品、家電、医薬品、飲料などの個装箱や贈答箱を製造する。特に青果物向けが主力だったが、担い手不足による流通量減少で市場は縮小している。これに対応するため、2024年に日本初導入となる6色インクジェットプリンター「Glory1606」を導入した。多品種小ロット・バリアブル印刷が可能で、従来のオフセット印刷では難しかった短納期・少量生産のニーズに対応する。しかし、同事業は2025年5月期も44百万円の営業赤字であり、収益化が課題である。

一貫生産体制による品質とコストの優位

岡山製紙の特徴は、製紙工場と美粧段ボール加工工場を同一敷地内に併設する一貫生産体制にある。板紙の製造から段ボール箱への加工までを一社で管理することで、品質管理と納期調整が組織的に可能となる。例えば、中芯原紙の強度や厚みを加工工程に合わせて調整できるほか、在庫リードタイムを短縮できる。この体制により、トータルコストの削減と顧客ニーズへの迅速な対応が実現し、中国地方における競争優位性を支えている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

パルプ・紙のなかでの位置

中堅製紙、営業利益率は優位

岡山製紙は王子HDや日本製紙などの大手に次ぐ中堅製紙メーカーである。売上高は約115億円と規模は小さいが、営業利益率は8~15%と業界平均を上回る高収益体質を持つ。これは特殊紙や機能紙への特化が奏功しているとみられる。同業の特種東海製紙も特殊紙に強みを持つが、岡山製紙はより内需依存度が高い。王子HDや日本製紙は規模の経済でコスト競争力を持つが、収益率では劣る。今後の需要動向次第で収益変動のリスクはあるものの、財務体質は堅実と評価できる。

強み

  • 営業利益率8~15%と業界平均を大きく上回り、収益性で優位
  • 汎用紙からシフトし、機能紙など高付加価値分野で差別化
  • 小規模ながら低負債で財務安全性が高く、景気変動に耐性
  • 国内需要に支えられ、海外市況変動の影響を受けにくい

課題

  • 大手に比べ生産規模が小さく、コスト競争で劣位
  • 紙需要の構造的減少により、市場全体が縮小傾向
  • パルプ価格高騰が収益を圧迫するリスクが常に存在

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

パルプ・紙の時価総額近傍。太字が岡山製紙

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
13947ダイナパック257億円7.5倍
23951朝日印刷207億円11.9倍
33954昭和パックス144億円11.0倍
43943大石産業123億円14.2倍
53955イムラ91億円8.9倍
63892岡山製紙88億円9.0倍
73948光ビジネスフォーム69億円17.4倍
83944古林紙工58億円12.5倍
93896阿波製紙41億円5.4倍
103895ハビックス39億円6.8倍
113945スーパーバッグ37億円4.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 0件

低成長で推移した2012~2015年

2012年5月期の売上高は92億円であったが、その後2013年5月期87億円、2014年5月期85億円と減少、2015年5月期86億円と横ばいで推移した。純利益も2億円、4億円、1億円、1億円と低水準にあり、収益性は低迷していた。この期間、国内景気の緩やかな回復にもかかわらず、板紙需要は伸び悩み、原材料価格の変動も収益を圧迫した。当社は岡山本社工場の生産効率向上に着手し始めた時期にあたる。

回復から100億円台達成の2016~2019年

2016年5月期売上高84億円から2017年5月期84億円と横ばいだったが、2018年5月期91億円、2019年5月期100億円と拡大に転じた。純利益も2017年5月期1億円、2018年5月期0.2億円から2019年5月期5億円へと大幅に改善した。この4年間で売上高は約19%増加し、100億円の大台に乗せた。要因としては、自動制御装置の導入による品質安定とコスト低減、需要回復による販売数量増、適正価格の維持などが挙げられる。

変動期でありながら高収益を維持した2020~2023年

2020年5月期の売上高は100億円(前期比横ばい)であったが、純利益は10億円と過去最高を記録した。その後2021年5月期94億円、2022年5月期101億円、2023年5月期109億円と売上高は増加基調。純利益も6億円、6億円、5億円と高水準を維持した。この期間は新型コロナウイルス禍や原料価格高騰などの外部環境変動があったが、需要に見合った生産体制の構築とコスト低減努力により、安定した収益を確保した。営業利益は2023年5月期に16億円とピークを迎えた。

減益に転じた2024年以降と今後の見通し

2024年5月期は売上高115億円、営業利益17億円、純利益12億円と好調を維持したが、2025年5月期は売上高115億円(横ばい)に対し、営業利益10億円(前期比38.6%減)、純利益8億円(同31.0%減)と減益に転じた。板紙事業は販売数量微増ながら銘柄構成変動で減収・減益。美粧段ボール事業は増収も赤字が拡大した。2026年5月期の予測は売上高112億円、営業利益9億円と慎重である。原料古紙価格や物流費の上昇、人手不足が課題となっている。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

社員と組織

有価証券報告書 11期分

グループ全体で204人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は589万円で、10期前と比べて+19.4%平均年齢は43.1歳、平均勤続年数は16.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年5月176
2017年5月175
2018年5月174
2019年5月49342.218.0182
2020年5月50342.017.2188
2021年5月50341.516.9190
2022年5月50742.417.4188
2023年5月51942.817.5192
2024年5月55143.017.3196867
2025年5月55843.317.5192521
2026年5月58943.116.0204441

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年5月期・提出会社(単体)
女性管理職比率0.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率75.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)81.9%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 岡山市南区2,079百万円
全社(共通)他

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年5月期の売上高は112億円営業利益9億円前期と比べると減収減益で、売上が-2.6%、利益が-10.0%。

売上高
-2.6%
112億円
営業利益
-10.0%
9億円
純利益
+0.0%
8億円
営業利益率
8.0%
前期比 -0.7%pt

会社が出している今期の予想2027年5月期

項目会社予想前期実績
売上高117億円112億円
営業利益8億円9億円
純利益6億円8億円
1株あたり配当¥50¥50

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年4Qで、売上は56億円、営業利益は4億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+1.8%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q2613.81
2023年4Q292
2024年1Q29413.83
2024年2Q29620.74
2024年3Q28414.34
2024年4Q29310.31
2025年2Q60610.05
2025年4Q5547.33
2026年2Q5658.94
2026年4Q5647.14

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 15期分

2012年5月期からの15期で、売上は92億円から112億円へ1.2倍に増えた。直近期の営業利益率は8.0%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年5月9262
2013年5月8754
2014年5月8521
2015年5月8621
2016年5月8432
2017年5月8411
2018年5月9110
2019年5月10085
2020年5月1001410
2021年5月9496
2022年5月10186
2023年5月10975
2024年5月115171814.812
2025年5月11510118.78
2026年5月1129118.08

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年5月期

売上高112億円のうち、営業利益として残るのは9億円8.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は8億円、売上の7.1%にあたる。営業利益率は業種中央値3.5%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金75.9%85億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金16.1%18億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益8.0%9億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
24.1%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+4.6pt
8.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+4.0pt
7.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+0.9pt
6.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 15期分

2026年5月期は営業CFが17億円、投資CFが−6億円で、差し引きのフリーCFは11億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は53億円で、売上の5.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年5月5−3−3219
2013年5月7−3−2422
2014年5月3−2−1122
2015年5月60−2626
2016年5月40−5425
2017年5月51−1631
2018年5月−10−1−129
2019年5月8−1−1736
2020年5月11−2−1944
2021年5月9−8−1144
2022年5月9−1−1850
2023年5月6−2−4450
2024年5月19−2−11766
2025年5月−16−4−2−2045
2026年5月17−6−31153

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 15期分

2026年5月期の総資産は185億円。このうち返さなくてよい自己資本が145億円で、自己資本比率は78.2%(業種中央値55.2%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年5月103693466.9
2013年5月109743568.4
2014年5月112753767.3
2015年5月121804166.7
2016年5月117793867.9
2017年5月118803867.8
2018年5月121804166.1
2019年5月128834565.0
2020年5月136924468.0
2021年5月135973872.1
2022年5月1491054470.3
2023年5月1501054570.3
2024年5月1781225668.7
2025年5月1661293678.0
2026年5月1851454078.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年5月期の内訳単体ベース
現金及び預金
33億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
102億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
4億円
在庫として抱えている分
負債合計
40億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
76
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率16 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

パルプ・紙 24社との比較

同じパルプ・紙の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率24社中2位あたり、逆に低いのは売上成長率24社中20位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
6.0%/中央値 5.1%
P25 3.8%P75 7.3%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
8.0%/中央値 3.5%
P25 2.4%P75 5.1%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
78.2%/中央値 55.2%
P25 43.3%P75 71.0%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-2.6%/中央値 0.8%
P25 -1.5%P75 1.8%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.1%/中央値 3.5%
P25 2.5%P75 4.2%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,600で、1年前と比べて+10.1%過去52週の値幅のなかでは19%の位置にある。

¥1,600+0.7%1ヶ月-0.4%1年+10.1%時価総額88億円
過去52週の値幅
安値¥1,490高値¥2,075

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)9.0倍
PER (会社予想)11.8倍
PBR0.51倍
配当利回り3.13%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で0%と横ばい。25日移動平均線(1643.72円)を1.4%下回る。52週高値(2075円)から21.9%下落、52週安値(1421円)から14.0%上昇。出来高は平均2000株程度で低調。週足は緩やかな下降トレンド。RSI15.2と売られ過ぎ。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PERが9.2倍と業界平均の13.9倍を下回り、PBRも0.52倍と1倍割れで割安感が強い。配当利回り3.09%は平均並みだが、ROEは6.3%と低く、収益性には課題がある。業績は横ばい傾向で、今期以降の減収減益予想がリスク要因。

指標この会社業種平均
PER (実績)9.0倍13.4倍
PER (予想)11.8倍
PBR0.51倍0.67倍
ROE6.0%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

2025/5期は売上115億円、営業利益8.7%と過去最高益からは低下。2026/5期は売上112億円、営業利益8.04%と減収減益予想。強気派は原料価格安定と合理化効果で利益率が底打ちし、配当利回り3%超とPBR0.5倍台の割安感を評価。弱気派は段ボール需要が構造的に減少し、エネルギーや物流コスト上昇で利益率がさらに低下するリスクを懸念。業界再編の中での競争激化も弱気材料。

プラスに働く材料7
  • 割安バリュエーション

    PER9倍、PBR0.52倍、配当利回り3.1%と低バリュエーション

  • 利益率底打ち感

    2025/5期営業利益率8.7%、2026/5期8%と高水準維持

  • 安定した業績基盤

    過去3期連続で営業黒字、財務状態も安定

  • PBR0.52倍の割安感不定影響

    PBR0.52倍は解散価値以下と評価され、バリュー株としての魅力

  • 配当利回り3.09%継続影響

    配当利回り3.09%を継続、株主還元姿勢が下支え

  • PER9.15倍の低評価不定影響

    PER9.15倍は業界平均より低く、収益力に対して割安

  • 製紙業界の再編期待不定影響

    業界再編による価格競争緩和で収益改善の可能性

マイナスに働く材料7
  • 構造需要減少

    電子化や脱プラ推進で段ボール需要の長期的な減少リスク

  • コスト上昇圧力

    古紙価格やエネルギーコストの上昇が利益を圧迫

  • 競争激化

    業界再編で大手との競争が激しく、シェア拡大が困難

  • 営業利益3期連続減少継続影響

    営業利益FY2024/5期17→FY2025/5期10→FY2026/5期9億円と減少、収益力低下

  • 売上高微減FY2026/5期影響

    売上高FY2025/5期115→FY2026/5期112億円と減少、需要低迷

  • ROE6.3%の低位継続影響

    ROE6.3%は資本効率の低さを示し、成長性に欠ける

  • 原材料コスト上昇リスク継続影響

    紙原料価格上昇が利益圧迫、感応度は営業利益の10%程度と推定

次の決算で確かめる点
段ボール原紙販売量
主力事業の需要動向を示す
営業利益率
コスト管理の巧拙を測る重要指標

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり50で、前期から+25.0%いまの株価に対する利回りは3.13%。増配か配当維持が4年続いている。

年間配当
¥50
1株あたり
配当利回り
3.13%
いまの株価に対して
配当性向
28.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
4年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年5月1292.0
2018年5月120.0134.5
2019年5月138.312.1
2020年5月1515.47.7
2021年5月166.712.9
2022年5月160.013.5
2023年5月176.316.8
2024年5月2441.29.6
2025年5月4066.723.2
2026年5月5025.028.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥50

株主

有価証券報告書より

2026年5月期末の株主数は延べ2,427人。区分でいちばん多いのは事業法人44.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が48.6%を占め、残る51.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年5月%2022年5月%2023年5月%2024年5月%2025年5月%2026年5月%
事業法人42.942.942.743.545.144.7
個人・その他41.143.049.447.042.843.3
自己株式9.49.216.015.815.715.5
外国法人11.39.56.05.97.98.0
金融機関4.74.41.73.34.04.0
証券会社0.00.10.10.30.20.1
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01王子ホールディングス株式会社41.24
02INTERACTIVE BROKERS LLC (常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)4.27
03株式会社中国銀行3.87
04USBK NA JP I&W TS (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)2.27
05須山木材株式会社1.13
06細羽 強0.96
07岡﨑 達也0.96
08岡﨑 直也0.95
09岡山製紙従業員持株会0.89
10津川 孝太郎0.87

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 15期分

1株利益は15期で+442%、1株純資産は15期で+186%。直近期のROEは6.0%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年5月331,0893.29.336.7
2013年5月591,2465.16.920.5
2014年5月221,2601.717.155.3
2015年5月131,3951.037.392.0
2016年5月341,6102.313.835.0
2017年5月131,6260.844.192.0
2018年5月91,6210.594.7134.5
2019年5月1081,6796.56.912.1
2020年5月1961,86111.15.17.7
2021年5月1241,9536.57.612.9
2022年5月1192,0945.97.113.5
2023年5月1012,2814.78.816.8
2024年5月2502,64310.25.69.6
2025年5月1722,7906.38.423.2
2026年5月1773,1186.010.428.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/5期の役員報酬は総額100百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
宮田正樹代表取締役社長6118,000
後藤直樹取締役596,000
狩山昌功取締役605,000
加藤理夫取締役642,000
岡﨑泰夫取締役 常勤 監査等委員68
田井廣志取締役 監査等委員77
中野学取締役 監査等委員68
加来典子取締役 監査等委員47
岡﨑達也取締役 監査等委員5153,000

役員報酬の内訳2026/5

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)5431510106814
社外取締役4165215
取締役(社内)1831111

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/5期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容559字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社の企業集団(当社及び当社の関係会社)は当社(株式会社岡山製紙)と王子ホールディングス株式会社(その他の関係会社)から構成されており、当社は中芯原紙・紙管原紙を主体とした板紙と美粧段ボールの製造、販売を主たる事業としております。 当社の事業内容は、次のとおりであります。 板紙事業……………この事業は、段ボール製造用原紙の一品種である中芯原紙及び紙、布、セロファン、テープ、糸などの巻しんに使用される紙管原紙の製造販売を行っております。 美粧段ボール事業…この事業は、青果物、食品、家電製品等の包装箱や贈答箱の製造販売を行っております。 当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。 その他の関係会社の王子ホールディングス株式会社の100%子会社である森紙販売株式会社、佐賀板紙株式会社及び王子コンテナ-株式会社とは、当社製品の販売取引を行っております。 また、当社の取締役監査等委員岡﨑達也氏が代表取締役社長の岡山ガス株式会社とは、産業用ガスの購入取引を行っております。 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。 なお、森紙販売株式会社、佐賀板紙株式会社及び王子コンテナ-株式会社は連結子会社、持分法適用関連会社以外の関連当事者であります。
経営方針・対処すべき課題2,386字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社は、「すべてのステークホルダーとの調和のもと、共存の精神で200年企業をめざす」を経営理念として掲げ、株主、取引先、地域社会、従業員などすべてのステークホルダーにとって存在価値のある、良き企業市民として評価され、事業活動を続けてゆくことを目指しております。 その実現のため、当社は秩序ある競争の原理と公正の原則をつらぬく経営活動を基本姿勢とし、今後ますますグローバル化が加速する環境に対処するため、社会環境の変化に対応し顧客から信頼される企業を目指した活動を展開するとともに、企業の社会的責任を自覚し、持続的発展が可能な循環型社会の実現のため環境対策の一層の強化に取り組み、企業価値の向上に努めてまいります。 (2)経営環境並びに優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社は、板紙事業及び美粧段ボール事業の二つの事業を展開しており、岡山本社の工場を生産拠点として中国地方を中心とした地域に根差した事業活動を展開してまいりました。今後も、自らが拠って立つ地域を基盤に事業活動を続けてゆきます。 板紙事業につきましては、段ボール製造用の「中芯原紙」及び紙や布、フィルム、糸などの巻き芯や図面等を収める紙筒の原紙である「紙管原紙」を主要製品として製造しております。板紙の需要は産業活動全般の動向に左右される部分が大きく、国内景気の変動で販売量が増減します。さらに原材料である古紙その他原燃料の価格形成がグローバルな市況に左右される昨今の環境下で経営目標を達成するため、従来にも増して需要に見合った生産体制の構築と更なるコスト低減、営業面では適正価格の維持と新規取引先の開拓に努め、環境の変化に対応した経営に取り組んでまいります。 美粧段ボール事業につきましては、電化製品、青果物、医薬品、飲料、食品などの個装箱や贈答品を主要製品として製造しております。商品包装の簡略化の流れ、主力の青果物で担い手不足による流通量の減少など、厳しい経営環境にあるなかで供給者責任を果たしつつ、ユーザーニーズに合致するパッケージを提供することで、より広く新規顧客の開拓に取り組んでまいります。 競争優位性を確保する施策として、美粧段ボール事業において、段ボールシートへの直接印刷が可能な、日本初導入の6色インクジェットプリンター・Glory1606を導入し、多品種小ロット・バリアブル印刷といった新たなパッケージニーズに対応してまいります。 板紙事業においては、品質の安定化とコストパフォーマンスを実現するため、各工程に自動制御装置を導入し、24時間体制で製造を行っています。 また、製紙工場と加工工場を併設し、美粧段ボール製造の一貫体制を築いています。これにより、品質・納期管理が組織的に可能となり、蓄積された技術とノウハウが活かされ、トータルコストの面でも大きな優位性を発揮します。 当社は、上記の経営の基本方針、経営戦略のもと、サステナブルな企業経営を実現するための重要課題(マテリアリティ)を特定し、人的資本への投資と環境負荷低減を中心に取り組んでいくことといたしました。 また、生産面では従来にも増して需要に見合った生産体制の構築と更なるコスト低減、営業面では適正価格の維持と新規取引先の開拓に努め、以下の項目を重点課題として認識し、全社一丸となって対応してまいります。 1. サステナブルな企業経営を実現するための取組 当社が持続可能(サステナブル)な成長を続けるために、人材を最優先すべき資本のひとつと位置づけ、継続的に投資を行うことで競争力を確保することを目指し、人材育成、社内環境整備に取り組んでまいります。また、環境負荷の低減をはじめとしたESG(環境・社会・企業統治)に配慮した事業運営を行うことで、今後もよき企業市民として地域社会と共生し、企業価値向上に向けた活動を続けてまいります。 2. 営業力の強化 生産・販売の両部門が一体となった体制で非価格競争力を強化し、適正価格の維持と販売量の安定確保を両立させることに努めるとともに採算重視の営業活動に徹します。また、特に美粧段ボール事業ではデジタル印刷を中心とした提案力の強化により新規取引先の開拓を推進し、強固な営業基盤の確立を図るよう役職員一丸となって販売活動を強力に推進してまいります。 3. 省エネ・生産効率向上と製品開発力の向上 コスト競争力は企業存続の条件との認識にたち、原燃料等の価格変動に対処するため、省エネや省力化、生産効率向上に寄与する投資を積極的に推進し、更なるコスト低減策に取り組むとともに、併せてユーザーニーズに合った製品開発力を強化してまいります。 4. 原材料の安定調達と資材調達コストの低減 当社にとって原材料の安定調達は企業活動を続けていく上で、最重要課題であると同時に、資材調達コストが即収益に大きな影響を及ぼすことを十分認識し、市況動向等を注視し原材料の計画的かつ安定的な調達に努め資材コスト低減を図ってまいります。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社は、持続的発展および企業価値向上達成の客観的な指標として、営業利益及びROE(自己資本利益率)を経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標として位置付けております。営業利益については5億円を、ROEについては、当社が認識する株主資本コスト7~10%を上回る水準を目標としております。当事業年度においては営業利益9億円、ROE6.0%となっております。
事業等のリスク848字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年8月25日)現在において当社が判断したものであります。 また、以下に記載したリスクは主要なものであり、これらに限られるものではありません。 (1)国内需要の減少及び市況価格の下落 当社の事業分野別売上高は、板紙事業9割弱、美粧段ボール事業1割強の構成で推移しております。いずれの事業も内需型であり、国内景気の影響を大きく受けます。国内景気の後退による需要の減少や市況価格の下落が生じた場合には、当社の経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。当社においては多方面への営業活動及び開発力の強化による新規取引先の発掘、販売代理店を介した原紙の海外輸出の推進、また需要に見合った生産を実施することで、需要及び適正な販売価格の維持に努めております。 (2)原燃料購入価格の上昇 当社が購入する原燃料価格に関しては、主原料の古紙は中国・アジア地域と国内需給動向によって、主燃料の産業用ガスは国際市況や為替相場によってそれぞれ価格が変動し、購入価格が上昇した場合には、当社の経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、複数の仕入先の確保や備蓄量の安定的な確保を行うことでリスクの低減をはかっております。 (3)災害による影響 台風、豪雨、地震といった自然災害、事故等の不測の事態が発生した場合には、生産能力の低下や製造コストの増加等により、当社の経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。これらの対策として当社はリスク管理規程を定め、その具体的対応策として緊急事態対策規程を策定しております。また、実際に自然災害が発生した場合には、直ちに対策本部を立ち上げ、被害を初期のうちに最小限に防止する体制を整備しております。
経営成績の分析 (MD&A)4,815字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況の概要 当事業年度におけるわが国経済は、米国の通商政策による影響がありながらも、雇用・所得環境の改善等により緩やかな回復基調で推移しました。一方で、不安定な為替変動、中東情勢が燃料・資材の調達に与える影響等、先行き不透明な状況が続いております。 板紙業界におきましては、景気の回復に後押しを受けながらも、実質所得の伸びが物価上昇に追いつかないことから個人消費が力強さに欠け、国内板紙需要は前年をわずかに下回るペースで推移しました。また、燃料・資材価格の上昇に加え、働き手の減少で人材の確保が難しい状況が続いており、当社を取り巻く経営環境は厳しさを増しています。 こうした環境のなか、当社は主要製品である段ボール原紙他板紙の安定した生産、コスト上昇に対応するための製品価格改定の浸透に注力するとともに、サステナブルな企業経営を実現するため、人的資本への投資及び環境負荷低減への取組を継続してまいりました。 この結果、当事業年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 a.財政状態 当事業年度末の総資産は、前事業年度末と比べ1,925百万円増加して18,518百万円となりました。負債は、前事業年度末と比べ388百万円増加して4,037百万円となりました。純資産は、前事業年度末に比べ1,537百万円増加して14,481百万円となりました。 b.経営成績 当事業年度の経営成績は、売上高は11,221百万円(前事業年度比2.6%減)、営業利益は940百万円(前事業年度比8.9%減)、経常利益は1,092百万円(前事業年度比4.8%減)、当期純利益は821百万円(前事業年度比2.9%増)となりました。 各セグメントの経営成績は、次のとおりであります。 (板紙事業) 当事業関連では、国内板紙需要は力強さに欠け、その影響で第2四半期以降輸出の割合が増加する等販売構成にも変化があったことから、販売数量が前期比1.0%減、売上高は9,823百万円(前事業年度比3.6%減)と減収となりました。セグメント利益は940百万円(前事業年度比12.7%減)となりました。 (美粧段ボール事業) 当事業関連では、主力の青果物向け製品をはじめ幅広い製品で価格改定が進み、売上高は1,398百万円(前事業年度比4.8%増)と増収となりました。損益については、セグメント利益は0百万円(前事業年度はセグメント損失44百万円)と改善いたしました。 ②キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前事業年度末に比べ796百万円増加し、5,262百万円となりました。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの増減要因は、以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得た資金は、1,661百万円(前事業年度は1,569百万円の支出)となりました。 収入の主な内訳は、税引前当期純利益1,133百万円の計上と、売上債権の減少額400百万円の増加要因によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、前事業年度比217百万円(54.9%)増の612百万円となりました。 収入の主な内訳は、利息及び配当金の受取額136百万円であり、支出の主な内訳は、有形固定資産の取得による支出779百万円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、前事業年度比87百万円(53.2%)増の252百万円となりました。 これは主に、配当金の支払額231百万円によるものであります。 ③生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当事業年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当事業年度 (自 2025年6月1日  至 2026年5月31日)   前年同期比(%) 板紙事業(千円)   10,190,735   97.0 美粧段ボール事業(千円)   1,398,171   104.8 合計(千円)   11,588,906   97.8 (注)板紙事業の生産実績は板紙の生産数量(自家消費分を含む)に平均販売価格を乗じた金額を、また美粧 段ボール事業の生産実績は販売金額を記載しております。 b.受注実績 板紙事業については、顧客が特定しているため需要を予測して見込生産を、また美粧段ボール事業は、受注生産を行っておりますが、いずれの製品も受注から生産・納入に至るまでの期間が短く期末における受注残高は少ないので、次に記載する販売実績を受注実績とみなしても大差はありません。 c.販売実績 当事業年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当事業年度 (自 2025年6月1日  至 2026年5月31日)   前年同期比(%) 板紙事業(千円)   9,823,358   96.4 美粧段ボール事業(千円)   1,398,171   104.8 合計(千円)   11,221,529   97.4 (注)セグメント間の取引については相殺消去しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであり、不確実性を内在、あるいはリスクを含んでいるため、将来生じる実際の結果とは大きく異なる可能性もありますので、ご留意ください。 ①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表作成に当たって、当事業年度末における資産・負債の報告数値、当事業年度における収益・費用の報告数値に影響を与える見積り及び仮定を用いております。これらの見積り及び仮定については、過去における実績や状況に応じ合理的と考えられる要因等に基づいて行っておりますが、不確実性があるため、実際の結果とは異なる可能性があります。 財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ②当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.財政状態の分析 総資産は、18,518百万円で前期末の16,593百万円に比べ、1,925百万円増加いたしました。内訳としては流動資産が277百万円の増加、固定資産が1,648百万円の増加であります。 流動資産増加の主な要因は、売上債権の回収等により現金及び預金が396百万円増加したことであります。また、固定資産増加の主な要因は、保有銘柄の株価上昇により投資有価証券が1,363百万円増加したことであります。 負債は、4,037百万円で前期末の3,649百万円に比べ、388百万円増加いたしました。内訳としては流動負債が55百万円の増加、固定負債が333百万円の増加であります。 流動負債増加の主な要因は、未払法人税等が250百万円増加、未払消費税等が80百万円増加、電子記録債務が267百万円減少したことであります。また、固定負債増加の主な要因は、繰延税金負債が368百万円増加したことであります。 純資産は、14,481百万円で前期末の12,944百万円に比べ、1,537百万円増加いたしました。主な要因は利益剰余金589百万円の増加及びその他有価証券評価差額金937百万円の増加であります。 b.経営成績の分析 (売上高) 当社の主要な販売品目である板紙につきまして、景気の回復に後押しを受けながらも、実質所得の伸びが物価上昇に追いつかないことから個人消費が力強さに欠け、国内板紙需要は前年をわずかに下回るペースで推移しました。 このような状況の下、当事業年度の板紙製品(中芯原紙・紙管原紙)の販売状況につきましては、販売数量が前事業年度比で99.0%と減少しました。これは年度計画の98.5%の達成率でした。 板紙販売数量の減少により、板紙事業は3.6%の減収となりました。 他方、美粧段ボール製品の販売状況につきましては、幅広い製品で価格改定およびそれに伴う仮需の影響で、青果物の贈答用向け美粧ケースが、前事業年度比105.5%の売上となるなど販売は堅調に推移し、売上高は前事業年度比で4.8%の増加となりました。 以上より、当事業年度の売上高は11,221百万円となり、前事業年度に比べ301百万円(2.6%減)の減収となりました。 (営業利益) 当社の営業利益については、板紙製品の売上高、板紙製造の原料である古紙の価格、および主な燃料であるLNGの価格が大きな影響を与えます。 まず、原料古紙価格については、当社の主要な材料であることからその調達価格は利益に大きな影響があります。当事業年度におきましては、国内の古紙発生量や当社における調達は安定しており、古紙価格は前事業年度比3.6%減少し、利益にはプラスの寄与をしました。 次に、LNG価格については、販売量すなわち生産量の減少に伴い、LNG使用量は前事業年度比で2.6%減、調達価格(単価)が前事業年度比10.3%減のため、LNG購入総額では12.6%の減少となり、当事業年度の利益にはプラスの寄与をしました。 当事業年度におきましては、板紙製品の売上高の減少に加え、労務費、減価償却費、修繕費といった固定費の増加の影響により、前事業年度比で減益となりました。 以上より、当事業年度の営業利益は940百万円となり、前事業年度に比べ91百万円(8.9%減)の減益となりました。 当社の目標とする経営指標のひとつである営業利益5億円については達成することができました。 (経常利益) 当事業年度の経常利益は1,092百万円となり、前事業年度に比べ55百万円(4.8%減)の減益となりました。 なお、当社の営業外収益の約78%は保有株式の受取配当金であります。 (当期純利益) 当事業年度の当期純利益は821百万円となり、前事業年度に比べ23百万円(2.9%増)の増益となりました。 ROEは6.0%となり、当社の目標とする経営指標のひとつであるROE7~10%の枠内には収まっていないため、企業価値を高めこれを向上させてまいります。 また、1株当たり当期純利益は前事業年度から4円69銭増加し、177円00銭となりました。 c.キャッシュ・フローの状況 当事業年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社の資本の財源及び資金の流動性につきましては、次のとおりであります。 当社の資金需要のうち主なものは、製品製造のための原材料・燃料の購入のほか、製造に係る労務費・経費、販売費及び一般管理費、生産設備の取得及び既存設備の改善等に係る投資であります。これらの資金需要について、当社はすべて自己資金でまかなっておりますが、現状キャッシュ・フローについて大きな懸念はないものと認識しております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

IR資料の開示履歴 (TDnet)
  • 中期経営計画中期経営計画の進捗に関するお知らせ2026-07-24

TDnetのPDFは掲載後約1ヶ月で削除されるため、古い開示はタイトルのみの記録です。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。