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超!企業DB
日経平均64,214.48-111NYダウ53,686.11+624ドル円155.76-3NASDAQ26,584.06+366S&P 5007,747.71+81SOX 指数11,352.13+139/3終値

NE

NE Inc.441A · Growth · 情報・通信業

EC事業者のバックオフィスを自動化するクラウド型OMS「ネクストエンジン」を提供。年間1.3兆円の流通総額を支える。

概要

NE株式会社は、2022年にHamee株式会社からスピンオフし、クラウド型ECバックエンドシステム「ネクストエンジン」を主力とする企業である。同システムは受注・在庫・出荷の一元管理を提供し、2026年4月時点で契約社数6,764社、取扱流通総額1兆3,515億円に達する。2025年11月に東証グロース市場に上場。横浜市に本社を置き、従業員138名。EC事業者のバックオフィス自動化に加え、コンサルティング事業やふるさと納税支援、伝統工芸品ECなど多角化を進めている。

ネクストエンジン事業が築いた1.3兆円の流通総額

当社の中核であるネクストエンジンは、EC事業者が楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングなど複数のモールで展開する店舗の受注処理、在庫管理、出荷指示を一元化するクラウド型OMSである。基本機能として、メール自動対応、在庫自動連携、商品ページ一括アップロードを標準搭載し、追加機能はアプリとして提供する。料金は受注件数に応じた従量課金制で、小規模から大規模まで利用しやすい。2026年4月期の契約社数は6,764社(前期比194社増)、利用店舗数は56,891店、取扱流通総額は1兆3,515億円(前期比1,636億円増)に拡大した。年間平均ARPUは39,061円(前期比2.8%増、特殊要因除く)と着実に成長している。開発は自社で行い、モールのAPI変更に迅速に対応する体制を構築している。

コンサルティング事業でフロントエンドを支援

コンサルティング事業は、ネクストエンジンのバックオフィス支援に加え、EC店舗の売上拡大を直接支援する。自社所属のコンサルタントが、ネットショップ店長経験者やマーケターなど分野別にチームを組み、楽天、Yahoo!、Amazon、自社サイトを横断した総合的なECコンサルティングを提供する。サービス価格は月額60,000円からと導入しやすく、1か月の無料トライアルを経て正式契約へつなげる。2026年4月期の売上高は547,538千円(前期比46.9%増)で、生成AIオンライン動画講座の販売が計画を上回った。コンサルティング契約先はネクストエンジン非ユーザーも多く、導入後にネクストエンジンへつながるケースも生まれている。

ふるさと納税支援と伝統工芸品ECで地方創生

ロカルコ事業は、地方自治体向けふるさと納税支援サービスと、伝統工芸品のEC販売事業の二本柱で構成される。ふるさと納税支援では、ネクストエンジンをカスタマイズして寄附受付から返礼品発送までの業務を効率化し、SEO対策や広告運用も提供する。2026年4月期の売上高は375,373千円(前期比35.4%減)でセグメント損失16,509千円となった。ただし2026年6月に本事業の譲渡を決議しており、2027年4月期以降は業績に寄与しない見込みである。伝統工芸品ECは2024年4月に事業譲受で取得し、Amazonや楽天などで販売。実店舗運営のノウハウをネクストエンジンの機能改善に活用する狙いがある。

「Commerce OS for the Agent Era」への転換

2026年4月、当社は新たなVision「Commerce OS for the Agent Era」を策定し、AIエージェント時代の商取引基盤となることを目指している。Missionは「Build the Invisible Engine」とし、EC事業者がシステムを意識せずに本業に集中できる環境を提供する。主要KPIを契約社数からARPU向上にシフトし、具体策として受託開発サービス「NE STUDIO」の拡販、韓国Cafe24 Corp.との越境EC協業、顧客コミュニティの組成に取り組む。また、ふるさと納税支援事業から撤退し、リソースをコア事業に集中させる方針を示している。

業界の中での役割はEC支援SaaS(OMS)を提供するプラットフォーマー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
41億円
営業利益
15億円
営業利益率
36.6%
純利益
10億円
2026/4 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01EC事業者主力

自社サイトやモールで展開するEC事業者向けに、受注処理や在庫管理を自動化する「ネクストエンジン」を提供。複数モールのデータ統合により一元管理を実現し、経営効率向上を支援する。

EC向けOMS分野で契約社数トップクラス

主な製品・サービス1
ネクストエンジン
クラウド(SaaS)型ECバックエンドシステム。受注処理、在庫自動連携、商品ページ一括アップロードなどで店舗運営を効率化。API公開により拡張性も高い。

02ECコンサルティング準主力

ネクストエンジンのユーザーやその他EC事業者向けに、ECコンサルティング、運営代行、広告運営代行などを提供。データとノウハウを活用し、売上拡大を支援する。

主な製品・サービス1
ECコンサルティング
ネットショップ運営に関する総合的なコンサルティング。店長経験者などがチームで戦略策定から運用支援まで行う。

03地方自治体・伝統工芸副次

ふるさと納税支援サービスと伝統工芸品のEC販売を展開。ネクストエンジンを活用した自治体業務の効率化と寄附拡大、伝統工芸品の販売を通じ地方創生に貢献する。

主な製品・サービス2
ふるさと納税支援サービス
地方自治体向けに、寄附受付から返礼品発送までのオペレーションを支援。SEO対策や広告運用などで寄附拡大に貢献する。
ロカルコストア
日本全国の伝統工芸品を扱うECサイト。自社企画商品も開発し、Amazonや楽天市場などでも販売する。

製品と技術

受注・在庫・出荷を一元管理するOMS

ネクストエンジンは、EC事業者が複数のモールで運営する店舗の受注処理、在庫管理、出荷指示を一元的に管理するクラウドシステムである。メイン機能として、メール自動対応、受注伝票一括管理、在庫自動連携(各店舗の在庫数を一致させる)、商品ページ一括アップロードを提供。基本料金は受注件数に応じた従量課金制で、事業規模に応じた支払いが可能。追加機能はアプリとして個別課金される。2026年4月期の年間平均ARPUは39,061円。開発は自社で行い、モール側のAPI変更に事前連携して改修を完了する体制をとっている。

API公開によるエコシステムの拡大

ネクストエンジンはAPIを公開し、自社および外部デベロッパーが開発したアプリを展開可能なプラットフォームとなっている。これにより、ユーザーはニーズに合わせてアプリを選択し、システムをカスタマイズできる。例えば、外注倉庫事業者への出荷データ自動送信アプリや、ユーザー自身が開発したアプリの販売も可能。広範なユーザー層(小規模から大規模まで)に対応できる柔軟性が差別化要因となっている。API公開により、ECモールとの連携拡大やサードパーティ製ツールとの統合も容易になり、プラットフォーム効果が高まっている。

「ネクストエンジンオーダーメイド」で個別対応

標準機能やアプリでは対応しきれない個別の業務ニーズに対し、受託開発サービス「ネクストエンジンオーダーメイド」を提供している。2026年4月期には、このサービスの拡販施策「NE STUDIO」を開始し、より広範な顧客にカスタマイズ開発を提供する体制を強化した。開発は外部パートナーを活用することで原価を変動費化し、コストコントロールを徹底。加えて、韓国のECプラットフォームCafe24 Corp.との協業により、越境EC領域でのGMV連動課金モデルを展開し、ARPU向上に貢献している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • EC事業者EC向けOMS分野で契約社数トップクラス

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

売上横ばい、高営業利益率で差別化

情報・通信業に属し、近年の売上は38億円→39億円→41億円と緩やかな成長を示す。一方、営業利益率は2025年4月期に38.46%、2026年4月期に36.59%と非常に高く、同業他社と比較して収益性の高さが際立つ。ライバル銘柄であるVRAIN SolutionやCocoliveと比べると、売上規模は小さいものの、利益率で大きく上回っており、高付加価値なビジネスモデルを有していると推察される。提供データからは売上構成や事業セグメントの詳細が不明であるため、成長の源泉は推定できないが、高い利益率を維持しつつ売上を伸ばしており、業界内で独自のポジションを築いている。

強み

  • 営業利益率は36%超と非常に高く、収益性で業界をリードする。
  • 売上高は3期連続で増加し、堅調な事業基盤を示す。
  • VRAIN Solutionなどと比べ、高利益率で独自の地位。
  • 高収益の背景には効率的なコスト管理があると推測される。

課題

  • 売上成長率は低く、市場拡大ペースが緩やか。
  • 情報・通信業の動向に業績が左右される可能性。
  • データからセグメント別の業績が見えず、分析が制約。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がNE

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
13933チエル44億円6.3倍
24334ユークス44億円19.0倍
33935エディア44億円9.7倍
44428シノプス44億円24.7倍
5441ANE43億円8.5倍
64270BeeX43億円10.4倍
74261アジアクエスト43億円30.8倍
83768リスクモンスター43億円19.0倍
95129FIXER43億円
109476中央経済社ホールディングス43億円12.1倍
11269ASapeet43億円23.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 5件

2022年5月設立、8月に事業承継

2022年5月、Hamee株式会社の子会社として神奈川県小田原市にNE株式会社が設立された。翌8月、Hameeのプラットフォーム事業を会社吸収分割の方法により承継し、実質的な事業を開始した。この承継により、クラウド型ECバックエンドシステム「ネクストエンジン」が当社の主力サービスとして位置づけられた。本社所在地はその後、神奈川県横浜市港北区に移転している。

2022年9月、子会社を吸収合併

2022年9月、Hamee株式会社から承継した関係会社株式により子会社となっていたHameeコンサルティング株式会社を吸収合併した。これにより、ネクストエンジン事業とコンサルティング機能を一体的に提供する体制が整い、EC事業者に対するバックオフィス支援とフロントオフィス支援の両方を自社でカバーすることが可能となった。

2024年4月、リテール事業を事業譲受

2024年4月、株式会社リアルジャパンプロジェクトから日本の伝統工芸品の国内EC事業(リテール事業)を事業譲受により取得した。この買収により、ロカルコ事業の第二の柱となる伝統工芸品EC販売が開始された。目的は、実店舗運営のノウハウをネクストエンジンの機能改善に活かすこと、コンサルタントの経験値向上、およびふるさと納税返礼品事業者の商品販売機会拡大であった。

2025年11月、スピンオフ上場

2025年11月、NE株式会社はHameeグループからスピンオフし、東京証券取引所グロース市場に上場した。上場時の株式発行により調達した資金を成長投資に充てる計画である。これにより、独立した経営体制のもとで、ネクストエンジンのプラットフォーム化やコンサルティング事業の拡大、新規事業開発を加速させる基盤を確保した。

年表5件を開く

2020年代

  • 2022年5月Hamee株式会社の子会社として神奈川県小田原市にNE株式会社を設立
  • 2022年8月Hamee株式会社のプラットフォーム事業を会社吸収分割の方法により承継し事業開始
  • 2022年9月M&AHamee株式会社より承継した関係会社株式により当社の子会社となったHameeコンサルティング株式会社を吸収合併
  • 2024年4月株式会社リアルジャパンプロジェクトから、日本の伝統工芸品の国内EC事業(リテール事業)を事業譲受により取得
  • 2025年11月上場当社株式は東証グロース市場にスピンオフ上場

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/4期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 総契約社数拡大
  • ARPU向上
  • 売上高目標値なし
  • 営業利益目標値なし
  • EBITDA目標値なし

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    エージェント時代のコマースOSへ

    EC事業者の商品情報などの定性的価値を、AIエージェントが正しく評価できる「信頼できるデータ」に変換し、業務データ・API・実行プロセスを提供する「Commerce OS」を構築する。OMSの枠を超え、AIエージェントによる購買を支える基盤となることを目指す。

  2. 02

    ARPU向上施策の推進

    主要KPIをARPUに設定し、ネクストエンジンオーダーメイドの提供拡大、コンサルティング機能による顧客の売上拡大支援、韓国Cafe24との協業による越境EC支援などでARPU向上を図る。また、EC事業者のコミュニティ形成により間接的な成長支援も行う。

  3. 03

    ネクストエンジン契約拡大策

    プロモーション強化、オンボーディング強化による解約率低減、データ連携の円滑化、API拡充、AI機能実装などを通じて総契約社数の拡大を目指す。小規模事業者を含む全てのEC事業者にサービスを拡張し、顧客基盤を強化する。

  4. 04

    好循環なビジネス構造の実現

    コンサルティング事業による売上拡大支援(フロント)とネクストエンジンによる業務効率化支援(バック)を一体化し、顧客の成長を長期的に伴走する。小規模事業者を含む顧客基盤を強化し、シナジーを追求する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 神奈川県横浜市 港北区257百万円
全社

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年4月期の売上高は41億円営業利益15億円前期と比べると増収増益で、売上が+5.1%、利益が+0.0%。

売上高
+5.1%
41億円
営業利益
+0.0%
15億円
純利益
+11.1%
10億円
営業利益率
36.6%
前期比 -1.9%pt

会社が出している今期の予想2027年4月期

項目会社予想前期実績
売上高46億円41億円
営業利益12億円15億円
純利益10億円10億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

半期ごとの推移

2期分

直近は2026年下期で、売上は21億円、営業利益は8億円。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2026年上期20735.05
2026年下期21838.15

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。四半期報告書の廃止(2024年)以降は半期の粒度になります。

業績の推移

有価証券報告書 4期分

2023年4月期からの4期で、売上は25億円から41億円へ1.6倍に増えた。直近期の営業利益率は36.6%。売上は3期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4月25115
2024年4月381610
当社株式は東証グロース市場にスピンオフ上場
2025年4月39151538.59
2026年4月41151436.610

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年4月期

売上高41億円のうち、営業利益として残るのは15億円36.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は10億円、売上の24.4%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金26.8%11億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金36.6%15億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益36.6%15億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
73.2%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+28.2pt
36.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+17.8pt
24.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+11.8pt
24.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
19.6%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
70.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 3期分

2026年4月期は営業CFが12億円、投資CFが−2億円で、差し引きのフリーCFは10億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は36億円で、売上の10.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2024年4月10−3−2723
2025年4月10−4−3626
2026年4月12−201036

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 4期分

2026年4月期の総資産は51億円。このうち返さなくてよい自己資本が46億円で、自己資本比率は89.3%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2023年4月2920969.6
2024年4月3729878.2
2025年4月4235783.3
2026年4月5146689.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年4月期の内訳単体ベース
現金及び預金
36億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
28億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
6億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率605社中17位あたり、逆に低いのは売上成長率605社中401位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
24.9%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
36.6%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
89.3%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
5.1%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.0%/中央値 2.6%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月3日の終値

直近の終値は¥260で、1年前と比べて-26.3%過去52週の値幅のなかでは25%の位置にある。

¥260+3.6%1ヶ月-1.9%1年-26.3%時価総額43億円
過去52週の値幅
安値¥206高値¥420.5

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)8.5倍
PER (会社予想)8.5倍
PBR0.93倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月14日に276円と上昇し、直近1カ月で10.4%上昇した。25日移動平均線(255円)を上回っており、短期上昇トレンド。RSIは71.2と過熱感が強い。52週高値(420.5円)からは約34%低い水準。75日線(258円)も上回る。出来高は8月14日に5.6万株と増加し、買い意欲を示す。ただし、200日移動平均線はデータがなく、長期トレンドは不明。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PERは9.04倍と同業界平均の31.11倍を大きく下回り、PBRも0.99倍と割安水準。ROEは24.9%と非常に高く、利益率も高い。無配当だが、配当性向は29.8%と将来の配当可能性を示唆。業績は安定しており、株価は明らかに割安と判断した。

指標この会社業種平均
PER (実績)8.5倍47.6倍
PER (予想)8.5倍
PBR0.93倍2.98倍
ROE24.9%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

通信インフラは安定的な需要がある一方、競争激化と技術変化への対応が課題。強気派は高い営業利益率とROEを評価し、新分野の成長に期待する。弱気派は売上高の伸び悩みや特定顧客依存、将来の成長投資による利益圧迫を懸念する。また、株価は1年で下落しており、割安感と成長鈍化のどちらを重視するかが論点。

プラスに働く材料7
  • 高い収益性

    営業利益率は2026/4期で36.6%と非常に高く、収益力が強い。

  • ROE高水準

    ROEは24.9%と高く、株主資本を効率的に活用。

  • 株価下落で割安

    PERは8.8倍、PBRは0.97倍と過小評価の可能性。

  • PER8.8倍と割安で業績堅調決算発表後影響

    予想PER8.8倍は実績PER8.84倍と同水準、ROE24.9%からも割安

  • PBR0.97倍の1倍割れ修正継続影響

    PBR0.9695倍と解散価値近辺、1倍回復で株価は3%上昇余地

  • 高い外国人保有で需給改善継続影響

    外国人保有18.87%と高く、下げ過ぎとの買いが入りやすい

  • 株価下落後のリバウンド不定影響

    直近1年で-23.51%下落、売られ過ぎで反発の可能性

マイナスに働く材料7
  • 売上高伸び悩み

    2026/4期売上高は41億円と前期比5%増に留まる。

  • 顧客依存

    通信キャリアなど特定顧客への依存度が高く、受注変動が業績に影響。

  • 成長投資の懸念

    新分野への投資が利益率を低下させる可能性がある。

  • 売上高の伸びが停滞通年影響

    売上高は38→41億円と2年で+8%、成長性に乏しい

  • 高利益率の持続性リスク2027年4月期影響

    営業利益率38.46%と異常に高く、競争入札や人件費上昇で急低下の恐れ

  • 無配当での株主還元不足次回株主総会影響

    配当利回り0%、ROEが高くても現金還元がない

  • 小型株の流動性懸念不定影響

    時価総額45億円、PER8.8倍で買われる一方、売り時も大きい

次の決算で確かめる点
営業利益率
高収益体質が維持されるか、投資支出の影響を確認するため。
受注残高
将来の売上高の確実性を示し、需要動向を把握するため。
顧客数
特定顧客への依存度を測り、収益の多様化を確認するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり0で、前期から9.7%いまの株価に対する利回りは0.00%。

年間配当
¥0
1株あたり
配当利回り
0.00%
いまの株価に対して
配当性向
29.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2023年4月4130.1
2024年4月7891.430.0
2025年4月70−9.729.8

配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想

株主

有価証券報告書より

2026年4月期末の株主数は延べ6,632人。区分でいちばん多いのは個人・その他41.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が38.6%を占め、残る61.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。比較できる過去の期がまだ揃っていないため、直近期の構成のみを載せています。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2026年4月%
個人・その他41.0
事業法人32.8
外国法人18.7
金融機関5.9
証券会社1.5
外国人個人0.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01AOI株式会社32.13
02樋口 敦士15.35
03GOLDMAN SACHS INTERNATIONAL5.42
04日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)3.93
05BBH FOR FIDELITY LOW-PRICED STOCK FUND3.56
06北村 和順2.87
07INTERACTIVE BROKERS LLC2.53
08NORTHERN TRUST CO.(AVFC)RE NON TREATY CLIENTS ACCOUNT2.41
09株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.87
10鈴木 淳也0.86

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近3
  • 2026-06-09
    エフエムアール エルエルシー(FMR LLC)
    変更報告
    6.32%
  • 2026-06-09
    フィデリティ マネジメント アンド リサーチ カンパニー エルエルシー(Fidelity Management & Research Company LLC)
    新規の大量保有報告
    4.64%
  • 2026-05-22
    ゴーディアン・キャピタル・シンガポール・プライベート・リミテッド(Gordian Capital Singapore Private Limited)
    新規の大量保有報告
    6.02%
    +1.01pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 4期分

1株利益は4期で+85%、1株純資産は4期で+121%。直近期のROEは24.9%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%配当性向%
2023年4月176330.830.1
2024年4月329042.130.0
2025年4月2911029.429.8
2026年4月3113924.9

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

14名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/4期の役員報酬は総額69百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
鈴木淳也代表取締役 会長 CRDO47141,413
比護則良代表取締役 社長 CEO5050,467
古閑由佳取締役54
鈴木咲季取締役35
北村京常勤監査役466,000
本行隆之監査役49
千葉幸夫監査役42
高木大輔執行役員COO
冨山幸弘執行役員CFO
日橋正義執行役員CSO
三原信基執行役員CDO
小山直輝執行役員CCO
残りの役員2名を開く
氏名役職年齢
小髙康幸執行役員CISO
岡本陽平執行役員CMO

役員報酬の内訳2026/4

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)2444422
社外取締役414144
監査役1111111

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/4期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容6,313字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社は世界的にも成長が続いているEC市場において、市場の変化に対応しつつ進化成長し続けてきたHamee株式会社から、同社のプラットフォーム事業を会社吸収分割の方法により承継し2022年8月に実質的な事業を開始いたしました。 クラウド(SaaS)型ECバックエンドシステム「ネクストエンジン」をメインサービスとして、EC事業者の受注・在庫・出荷の一元管理を行うOMS(Order Management System)というニッチな分野で、年間1兆3,500億円の流通総額を築くまでに成長し、顧客基盤(契約社数)においてトップクラスの実績を築いてまいりましたが、2026年4月に当社は新たにVision「Commerce OS for the Agent Era」を定め、ニッチな分野から市場を広げるべく、「Commerce OS」となることを目指して事業を展開しております。 (1) 事業の概要 (ⅰ)ネクストエンジン事業 当社のメインとなるサービスで、主に自社サイトやECショッピングモール等でインターネット通販を展開するEC事業者向けに、ネットショップ運営に係る受注処理や在庫管理等の業務を可能な限り自動化すると同時に、管理システムの異なる複数のECモールのデータを自動で取り込むことで複数店舗の受注処理や在庫状況を一元管理できるクラウド(SaaS)型ECバックエンドシステム「ネクストエンジン」を開発・提供しております。 ネクストエンジンは、EC事業者に対して、メール自動対応、受注伝票一括管理、在庫自動連携(各店舗の在庫数を一致させる機能)、商品ページ一括アップロード等の機能を提供し、ネットショップ運営の業務プロセスの自動化を進め、EC事業者の経営効率向上を支援するクラウド(SaaS)型システムであります。異なるインターネットショッピングモールに出店した複数のネットショップの管理を一元化したり、複数のネットショップの在庫数表示を同期させたりする機能を持つことから、特に複数のネットショップを運営するEC事業者には利点があります。 ネクストエンジンには、メイン機能(標準仕様)とアプリケーション(拡張機能、以下「アプリ」といいます。)があり、ユーザーはニーズに合わせて機能を使い分けることが可能となっております。メイン機能はEC事業者の利便性に資する標準的な機能がワンパッケージで搭載されており、アプリはそれ以上の、企業ごとに異なる店舗管理や店舗運営の方法に合致させるためのオプションと位置付けられています。また、受託開発サービス、ネクストエンジンオーダーメイドにより個別企業向けの業務アプリを開発、提供しております。 なお、ネクストエンジンのユーザーに対するサポート業務(問い合わせ対応等)については、コムテック株式会社に業務委託しており、当社の顧客対応チームであるカスタマーエクスペリエンス部は、顧客であるEC事業者の効率的な業務運営に資する提案等を実施することで、事業的な成功を支援するというカスタマーサクセスの思想を追求しております。 ネクストエンジン事業の事業系統図は下記のとおりです。 (ⅱ)コンサルティング事業 EC事業者の成長に伴走するために、ネクストエンジンで受注管理、在庫管理といったバックオフィス業務の自動化、効率化を支援する一方で、コンサルティング事業では、6,700社を超えるネクストエンジンのユーザーの日々の受注処理や在庫管理を通じて得られる多くのデータ及び店舗運営に係るノウハウに基づくECコンサルティング、EC運営代行サービスを提供することで、クライアントであるEC事業者の売上支援を行っております。 具体的には、自社に所属しているコンサルタントのほか、パートナー企業やフリーランス等の外注先を活用しながら、顧客企業に対して主に下記のサービスを提供しております。なお、顧客企業については、ネクストエンジン契約企業以外も多く存在しており、コンサルティングサービスによる多店舗展開支援から、ネクストエンジン導入へとつながるケースもあります。 ・ECコンサルティング ・EC出店・サイト構築コンサルティング ・EC運営代行サービス ・広告運営代行サービス また、労働集約型のビジネスモデルからの脱却を企図し、顧客企業の自律自走による成長という新たな顧客体験を創出するための教育コンテンツ商材として、生成AIオンライン動画講座の販売を行っております。 コンサルティング事業の事業系統図は下記のとおりです。 (ⅲ)ロカルコ事業 当事業は地方創生の観点から、地方自治体向けふるさと納税支援サービス及び伝統工芸品のEC販売事業を展開しております。 ① ふるさと納税支援サービス ふるさと納税事業における地方自治体の寄附受付から返礼品発送までのオペレーションが、EC事業者によるネットショップの運営とほぼ同様であることに着目し、ネクストエンジンを一部カスタマイズしたうえで業務自動化、効率化のツールとして活用が可能という当社の強みを発揮しながら、地方自治体のふるさと納税運営をサポートするサービスを提供しております。 自社で保有するECコンサルティングのナレッジを活用したSEO(検索エンジン最適化)対策、メールマガジン運用、広告プロモーション等、寄附額の拡大につながるような各種の支援施策を提供するなど、業務の効率化に留まらない付加価値の創出に努めております。 なお、返礼品の発送手配、ふるさと納税ページの更新、コールセンター業務(納税者からの問い合わせ対応等)については、パートナー企業を活用しております。 ふるさと納税支援サービスの事業系統図は下記のとおりです。 ② 伝統工芸品のEC販売事業 当社は、2024年4月に事業譲受によって日本国内における伝統工芸品のEC事業を取得いたしました。 実店舗を運営する中でEC運営に必要なノウハウを蓄積し、ネクストエンジンサービスの機能改善に活用すること、コンサルタントの経験値引き上げのために実店舗を運営する機会を社内に保持すること、ふるさと納税返礼品事業者の商品を当社が運営するEC店舗で取り扱うことで、販売機会の拡大につなげること等を目的としており、地方創生を支援するという共通の理念があることから、当該セグメントに含めております。 この事業では、日本全国の伝統工芸品を製作する職人等から様々な商品を仕入れ、自社(本店)サイト、Amazon、楽天市場等のEC店舗で販売しております。 なお、ふるさと納税支援サービスについては、2026年6月12日開催の取締役会において事業譲渡を決議しており、2026年8月以降は当社の業績への寄与は無くなる見込みであります。これに伴い2027年4月期よりロカルコ事業はコマーステック事業へ名称変更いたしました。 (2) 事業の特徴 (ⅰ)ネクストエンジン事業 ① ネクストエンジンの契約実績について 2026年4月期末時点におけるネクストエンジンの契約社数は6,764社(前事業年度末比194社増)で、利用店舗数は56,891店(同3,289店増)、利用店舗の取引総額は1兆3,515億円(同1,636億円増、いずれも自社調べ)となっております。 ② サービス価格・営業活動について ネクストエンジンの基本料金は、ユーザーであるEC事業者の受注件数に応じた従量課金制をとっており、ユーザーの事業規模に応じた料金体系となっております。ネクストエンジン上の各種アプリにつきましては、アプリごとの定額料金制(一部従量課金制)としております。 営業活動につきましては、EC事業者向けのイベント・セミナー等へ出展・参加し、当サービスを紹介して、興味を持っていただいたEC事業者に詳細を提案するという営業スタイルを主体に、契約見込み先に対する積極的な営業(コンサルテーション)を展開し、契約の獲得に繋げております。加えて、無料体験からの成約率を高めるための組織(アカウントマネジメント部)も編成しており、組織の役割を明確にすることで少人数でも効率的に契約件数を獲得することが可能な体制となっております。また、協力事業者(ユーザー及び代理店として「パートナー制度に関する利用規約」を締結している事業者等)に代理で営業活動を行っていただき、当サービスを紹介していただく「パートナー制度」も設けております。 ③ サポート体制について ネクストエンジンのユーザーへのサポート業務は自社にログやノウハウが蓄積できる体制を構築したうえで顧客からの問い合わせ対応等の定型業務をアウトソーシングしております。また、従前はコールセンター業務を担っていた社員が、顧客のEC運営上の課題を把握し改善提案を行うことによって、顧客の事業成長を支援し、結果として事業撤退を理由に解約するケースを回避するなど解約率抑制に取り組むことで、継続的に顧客の事業的な成功を支援するというカスタマーサクセスの追求を行っております。 ④ 開発について ネクストエンジンの開発は全て自社の開発部で行っております。ユーザーと同じ目線で、ユーザーの利便性を重視したシステムにしていくため、6,700社超のユーザーからのリクエストについては、要望の多いもの、利便性向上への効果が期待できるものから優先的に機能開発に取り組むほか、ECショッピングモール側のシステム変更等に対して、事前にモール側と連携を取りながら改修をすすめ、システム変更が実施されるタイミングで当社の対応も完了できるような開発体制を構築しております。 なお、受託開発サービスであるネクストエンジンオーダーメイドについては、外部の開発パートナーを活用することで開発原価を変動費化するなど、コストコントロールを徹底しております。 ⑤ プラットフォーム化について ネクストエンジンのAPI(注)を公開したことにより、ネクストエンジン上で自社及び外部ディベロッパーが開発した各種アプリの展開が可能となるなど、いわゆるプラットフォーム化が実現いたしました。これにより、顧客のニーズに合わせたネクストエンジンのカスタマイズが容易となり、小規模EC事業者から、大規模EC事業者まで、広範なユーザーのニーズに対応したサービス提供が可能となっております。 また、ユーザーが利用している外注先の倉庫事業者に対して、自動で出荷指示データを送るといった既存のアプリとネクストエンジンを連携させることにより、ユーザーの環境に合わせた効率的なシステム運用も可能となります。加えて、ユーザーが独自に開発したアプリを、ネクストエンジン上で販売することも可能になります。 (注)API(Application Programming Interface)とは、あるコンピュータプログラム(ソフトウエア)の機能や管理するデータなどを、外部の他のプログラムから簡単に呼び出して利用できるようにするインターフェース(窓口)のこと。ここでいうインターフェースとは、機能の呼び出し手順や記述方法などを定めた仕様を指す。APIが提供されている機能は独自にゼロから開発する必要がないため、プログラムの開発を効率的に行うことが可能になる。 (ⅱ)コンサルティング事業 ① コンサルティングサービスについて ネクストエンジンの事業領域を受注処理や在庫管理といったバックオフィスから、商品ページの管理や広告の運営といったフロントオフィスに拡張することで、EC事業者の最強のパートナーとなることを目指し、ネットショップ運営に関する総合的なECコンサルティングサービスを提供しております。 ネットショップ店長経験者、メディア運営経験者、マーケター経験者など各分野においてスペシャリティーを発揮する自社所属のコンサルタントがチームで顧客のEC事業者を総合支援し、楽天市場、Yahoo!ショッピング、AmazonなどのECモールから自社サイトまで幅広く対応することが可能となっているほか、ネクストエンジンを使った効率的な受注運営代行も強みとなっております。 ② サービス価格・営業活動について WEB広告等の媒体から流入する見込み顧客に対して、戦略策定、施策提案、やるべき事とその優先度が分かるレポートを無料で提供する1か月間のお試し期間を経て、担当コンサルタントによるフォローアップによって正式契約へと繋げるよう営業活動を展開しております。 なお、サービス価格(コンサルティング料金)は月額60,000円からとなっており、規模の小さいEC事業者でも導入しやすい価格設定となっております。 また、生成AIオンライン動画講座の販売については、自社営業担当による取引先開拓のほか、パートナーの活用により顧客の獲得に努めております。 (ⅲ)ロカルコ事業 ① ふるさと納税支援サービスについて 地方自治体向け、ふるさと納税運営の業務受託サービスとして、「寄附拡大」と「業務効率化」の二つの側面で全国の自治体に対して付加価値を提供しております。 寄附拡大については、ふるさと納税サイトのトップページ編集、バナー設置、返礼品画像編集等の掲載情報の充実化や、SEO(検索エンジン最適化)対策、メールマガジン運用、広告プロモーション等のECコンサルテーション、返礼品の開発等、外部の業務委託先とも連携した幅広いサポートが可能となっております。 業務効率化については、ネクストエンジンを活用した受注管理業務の自動化、カスタマーサポート業務の受託、寄附者への郵送書類の作成と発送等、地方自治体の業務負荷の低減に資するサービスを、外部の業務委託先とも連携して提供しております。 ② サービス価格・営業活動について サービス価格は契約自治体への寄附額に対して一定の料率を乗じる料金体系を基本としております。また、寄附者への郵送書類の作成については、作業数量に応じた従量課金制も一部採用しております。 営業活動につきましては、当社営業担当者による訪問といった営業活動が中心となっており、合わせて各自治体において実施される、ふるさと納税支援事業者を選定するプロポーザル(自治体が発注先企業を選ぶための方法の1つで、複数の企業の中から最も優れた提案をした企業を契約の候補者として選定する方式)実施情報を入手し、プロポーザルに参加するという方法で契約の獲得に努めております。 ③ サポート体制について ふるさと納税支援サービス契約自治体へのサポート業務は、自社及びノウハウを有するパートナー企業等へのアウトソーシングにより提供しております。ふるさと納税の特性上、年末に業務が集中する傾向にあるため、閑散期の業務量をベースに自社リソースを確保し、繁忙期にアウトソーシングを活用することで、固定費の圧縮に努めております。 ④ 伝統工芸品のEC販売事業について 「ロカルコストア」の名称で、日本全国の伝統工芸品を仕入れ、自社(本店)サイト、Amazon、楽天市場等のEC店舗で販売する一般的なEC事業であります。既存の伝統工芸品のほか、自社企画によりアレンジした工芸品を製作、OEM供給いただくなど、商品開発にも注力しております。 なお、店舗運営には自社のクラウド(SaaS)型ECバックエンドシステム「ネクストエンジン」を使用して、効率的な店舗運営を行っております。
経営方針・対処すべき課題5,894字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において、当社が判断したものであります。 (1) 経営方針 当社は、「EC事業者のデータがAIに正しく読まれなければ、どれほど優れた商品も選ばれない」という課題認識のもと、自社の役割を再定義し、新たなVision「Commerce OS for the Agent Era」およびMission「Build the Invisible Engine」を策定いたしました。 Vision「Commerce OS for the Agent Era」に従い、あらゆるEC事業者が消費者に向けて磨いてきた「商品への想い」や「細部へのこだわり」等の定性的な価値をAIエージェントが正しく評価できる「信頼できるデータ」へと翻訳する、エージェント時代の「Commerce OS」となることで、EC事業者の受注・在庫・出荷の一元管理を行うOMS(Order Management System)というニッチな分野から脱却し、市場の拡大を図ってまいります。当社はAIそのものを開発するのではなく、AIエージェントによる購買行動という新しい標準を支える基盤、業務データ・API・実行プロセスを「Commerce OS」として提供してまいります。 また、Mission「Build the Invisible Engine」によって、顧客がシステムを使っていることを意識させず、EC事業者が「作る・選ぶ・届ける」という本来の喜びに集中できるよう、すべての業務インフラを見えない形で支える土台を築くことを目指しております。 さらに、上記VisionとMission追求の土台となる当社Cultureを「コマースに熱狂を。Love Commerce.」とし、全社共通の価値観として、以下の3つの行動指針を定めております。 ① IGNITION「いいね。」 “好奇心”と“向上心”をエネルギーに走り出します。 ② SPRINT「たのしもうね。」 挑戦と学びを繰り返します。 ③ HIGH FIVE「ありがとね。」 互いに手を取り合うことで大きな目標を達成します。 (2) 経営環境 2025年8月に経済産業省が公表した「令和6年度 電子商取引に関する市場調査報告書」によると、2024年における物販系分野のBtoC-EC市場(注)1規模は、前年の14兆6,760億円から5,434億円増加し、15兆2,194億円となりました。前年比増加率は3.70%と、エネルギー価格の高騰、物価高、円安等のネガティブ要因を背景にして、2020年、2021年の新型コロナウイルス感染症の影響を受けた拡大と比べると伸び率は緩やかになりましたが、引き続き底堅く推移しております。EC化率(注)2は前年比0.40ポイント上昇の9.78%と、コロナ禍で一気に高まった2020年に比べても1.70ポイント伸長しており、EC市場は引き続き拡大しております。 (注)1.BtoC-EC市場:一般消費者向けのインターネット通信販売市場を指します。 2.すべての商取引金額(商取引市場規模)に対するEC取引金額(EC市場規模)の割合を示す指標です。 物販系分野のBtoC-EC市場規模は、当社のネクストエンジン事業におけるユーザーの社数といったストック指標及び受注処理件数といったトランザクションのボリュームを通じて、また、コンサルティング事業における受注獲得の観点からも、業績に直接的な影響を及ぼすため、市場規模の拡大は当社の事業成長にとって非常に重要となります。 BtoC-EC市場について、今後も堅調な成長が見込まれていることから、当社にとって事業規模拡大の機会が当面続くものと考えております。 (3) 中長期的な会社の経営戦略 当社は、主要なKPIをネクストエンジンの「総契約社数」と「ARPU(注)1」と設定し、自社でコントロールが可能な「総契約社数」を重要指標として追求してまいりましたが、ネクストエンジンの基本利用料を2023年6月に引き下げたことに伴い、顧客構成として、ネクストエンジンを通じたEC流通額が小規模な事業者も増加傾向にあると認識しております。ネクストエンジン事業の持続的な成長を実現するため、より重要な指標をARPUと位置づけ、今後ARPUの向上を意識した施策を実施してまいります。 具体的には、顧客企業の独自の事業運営に合わせたネクストエンジンアプリの受託開発「ネクストエンジンオーダーメイド (注)2」を、より広範囲の顧客に対して提供するための取り組みである「NE STUDIO」の拡販、コンサルティング機能を活用したTier(取引先における月間受注処理件数の規模別階層)別の伴走での顧客EC事業者の売上拡大支援によるネクストエンジンを通じた受注処理件数の拡大、韓国のECプラットフォームを運営するCafe24 Corp.との協業による、越境EC支援でのGMV連動課金の拡大、等でARPUの向上を目指します。 また、EC事業者のコミュニティー組成等に取り組み、顧客同士が成功体験を共有し合うなど相互に有用な情報交換を促すことで、自律的な事業成長につながる場を提供するという、間接的な成長支援にも注力してまいります。 結果としてコンサルティングサービスによって顧客であるEC事業者のフロントエンド(売上拡大)を支援し、ネクストエンジンでバックエンド(業務効率化)を支援するという、当社の保有する企業アセットを活用して持続的な成長を実現してまいります。 また、2024年4月に事業譲受により取得した伝統工芸品のEC販売事業は、今後日本の伝統工芸品や食品等、日本文化の発信基盤となることを目指しておりますが、将来的には、新規事業として機能開発に取り組んだBtoB卸売マーケットプレイスを包含した「グローカル・コマースプラットフォーム (注)3」を確立し、ネクストエンジンとコンサルティング機能でEC事業者を含む全てのコマース事業者を支援するという企業アセットを活用しながら、当社事業領域(事業ドメイン)をグローバルへと拡張する方針としております。 (注) 1.ネクストエンジンのARPUは、ネクストエンジンに紐づく月次の総売上(メイン機能、アプリ売上、ネクストエンジンオーダーメイド売上等)を月末時点のネクストエンジン総契約社数で除して求めます。 2.顧客企業の独自の運営に合わせたネクストエンジンアプリを受託開発するサービスです。 3.当社事業が目指す方向性「グローバル(世界的な)とローカル(地方的な)を結びつけるプラットフォーム」を体現する造語です。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 今後の事業展開において更なる事業拡大・成長を目指すに当たり、以下の課題を認識しております。当社は、これらの課題に迅速に対処してまいります。 ① 優秀な人材の確保と働きやすい環境の整備 継続的な成長の原資である人材は、当社にとって最も重要な経営資源と認識しております。当社のサービス開発力やその他業務の遂行能力を維持し、継続的に発展、強化していくためには、優秀な社員を継続的に雇用し、その成長機会を提供していく必要があります。当社においては、デザイナー、開発エンジニア等のクリエイティブ人材を継続的に採用し、サービスクオリティの向上、開発スピードの向上等によって、ユーザーのニーズに対応していくことが重要であります。 コロナ禍を経てテレワーク等多様な働き方に対するニーズは一定存在するものの、当社はリアルでのコミュニケーションの重要性について再認識したことから、週4日の出社と週1日のテレワークを原則とする方針を採用いたしました。なお、2025年1月に移転した新オフィス(現本社)における社員の働きやすさ、生産性の維持向上、快適性の向上等を果たすため、2026年5月より増床を実施いたしました。 引き続き優秀な人材確保のための環境の整備に取り組んでまいります。 ② コーポレートガバナンスの高度化 当社は2024年8月16日開催の臨時株主総会決議により、監査役会設置会社となりましたが、一層のコーポレートガバナンスの高度化を実現するため、社外取締役及び監査役会による監督機能の強化や、取締役会の活性化に努めるなど、より高度なガバナンス体制の構築を目指し、コーポレートガバナンスの透明性及び客観性を維持向上できるよう対応してまいります。 ③ コンプライアンス体制の維持向上 近年、企業活動においては高い倫理観が求められており、コンプライアンス上の問題は経営基盤に重大な影響を及ぼすものであると考えております。当社では、コンプライアンスマニュアルの制定、コンプライアンス担当役員の選任、法務部門の設置等、コンプライアンスを徹底する体制の強化を実施しておりますが、お客様からの信頼性向上のため、今後も社内教育を通してコンプライアンス体制の維持向上を図っていく方針であります。 ④ ESGの推進 当社は、当社のメインサービスであるネクストエンジンの拡大により、消費者に多様なEC消費の機会をもたらし、ECに関わる事業者に「あそび」のある時間をもたらす、SDGsの目標8『働きがいも経済成長も』及び同9『産業と技術革新の基盤をつくろう』に繋がる取り組みを行っています。しかしながら、ESGに関するマテリアリティ(重要課題)の特定や、アクションプランの公表等の取り組みについては不十分な側面もあると認識しているため、今後ESGの推進を強化してまいります。 ⑤ ネクストエンジン契約拡大のための継続的な取り組み ネクストエンジンは主として併売(多店舗展開)をするEC事業者から支持されているサービスであり、6,700社を超える顧客にご利用いただいています。 今後も引き続き、以下の取り組みを推進し、顧客におけるEC事業の成長支援を通じて、総契約社数の拡大を目指します。 ・無料インバウンド強化のためのプロモーション活動 ・コールセンター業務をアウトソースするパートナーとの連携強化と、自社サポート体制の充実化によるオンボーディング強化及びそれに伴う解約率の低減 ・スムーズなデータ連携とEC事業者の作業時間短縮化 ・豊富なAPIの開発による他社サービスとの連携幅の更なる拡大 ・AI機能の実装によるEC事業者の更なる利便性の向上 ⑥ D to A(Direct to Agent)へのビジネスモデルの転換 AIの利用拡大に伴い、消費者がECモールで商品を探して買う従来型のEC商流に加え、AIエージェントが消費者に代わって商品を探し、比較し、推奨し、購入を支援するという、エージェンティック・コマースが世界的に拡大しています。ECの在り方が大きく変わろうとする中、EC事業者の成長を支援するうえで、エージェンティック・コマースへの対応は当社として重要な課題であると認識しております。 従来は、SEO(検索エンジン最適化)、広告、レビュー等、いかに消費者に商品を見つけてもらうかが重要でしたが、エージェンティック・コマースにおいては、商品の価値をAIが正しく理解できるデータを提供することが重要となります。 ネクストエンジンは、顧客であるEC事業者とその商品が本来的に有する価値を、AIが読み取れるデータに変換すると同時に、18年間の運営で培ったECバックオフィス業務の実行能力によって、顧客のビジネスが回り続けるように支える「Commerce OS」になることを目指してまいります。これにより、AIエージェント経由の取引額に連動する「GMV(流通総額)連動収益」の獲得というD to A(Direct to Agent)へのビジネスモデルの転換を実現してまいります。 ⑦ 市場環境に左右されない強固な顧客基盤の構築 前事業年度と同様に下記の経営環境の変化が続いていると認識しております。 (a)EC市場における構造変化 コロナ禍でEC業界へ進出する事業者が増加したものの、プレーヤー増加による競争環境の激化によって、ブランド力や財務的に余力のあるEC事業者と、そうでない事業者との間の格差が広がり、業界として二極化が進んでいる。 (b)地政学リスクの高まりを背景にした消費行動の停滞 コロナ禍で進んだ消費行動のデジタルシフトに始まり、自粛期間終息後のモノ消費からコト消費(旅行やイベントなど)へのシフトなど、様々な要因の影響により消費行動が変容する中、直近においては地政学リスクの高まりに起因するエネルギー価格や物価の高騰に伴い、EC市場における消費者の購買力が低下している。 (c)EC事業者の喫緊の経営課題のシフト 上記を背景に、EC事業者の経営上の優先課題がバックオフィス業務の効率化から、売上極大化及び利益の確保へシフトしており、機能が充実した各種の業務効率化サービスの導入よりも、コスト重視の特定機能に特化したライトな仕組みを選択する事業者が一定数存在している。 これらの状況を踏まえ、ネクストエンジンが更なる成長加速を目指すために、従前の併売(多店舗展開)をするEC事業者に対する強みを発揮するだけではなく、小規模事業者を含む全てのコマース事業者に伴走し成長を支援するようなサービスを拡張・充実させることで、顧客基盤を強化し、総契約社数の更なる拡大を目指します。 ⑧ 好循環なビジネス構造の実現 また先述の強固な顧客基盤の構築においてアプローチする小規模事業者へ、その興味関心である「売上拡大」という課題に対し、また中規模事業者であっても同様の課題を持っている事業者に対して、コンサルティング事業による制作、ECコンサルティング等を提供、またネクストエンジンの初期設定代行をコンサル事業が行う等シナジーを更に追求し、フロントと管理両面に対して、一体化されたサービス体制を構築し、ロングタームで顧客成長を伴走できるプラットフォームへ成長するべく、「好循環なビジネス構造」の実現を目指していきます。 (5) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社の経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標は、売上高、営業利益、EBITDA(利払前、税引前、減価償却前利益)であります。
事業等のリスク3,944字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 以下において、当社の事業展開上のリスク要因となる可能性があると考えられる主な事項を記載しております。また、必ずしも特に重要なリスクとは考えていない事項についても、投資判断のうえで、あるいは事業活動を理解するうえで重要と考えられる事項については、投資家及び株主に対する積極的な情報開示の観点から記載しております。 当社は、これらのリスク発生の可能性を認識したうえで、その発生の予防及び発生時の対応に努力する方針ですが、当社の経営状況及び将来の事業についての判断は、以下の記載事項及び本書中の本項以外の記載を慎重に検討したうえで行われる必要があると考えております。なお、以下の記載における将来に関する事項については、本書提出日現在において当社で想定される範囲で記載したものであります。また、以下の記載は当社株式への投資に関連するリスクの全てを網羅するものではありません。 (1) ビジネスモデルについて(発生可能性:中 / 発生時期:特定時期なし / 影響度:大) 当社における事業は、主としてECに関連する事業であるため、EC関連市場が今後も拡大していくことが事業展開の基本条件であると考えております。 AI利用の拡大に伴うエージェンティックコマースの一般化等、チャネルの多角化を含め、今後もEC関連市場は拡大するものと見込んでおりますが、仮に新たな法的規制の導入、通信環境やセキュリティ対策等の技術進歩が市場のニーズに追いつかなくなるなど技術革新の遅れ、利用料金の改訂を含む通信事業者の動向、想定どおりにエージェンティックコマースが拡大しないなど、予期せぬ要因によりEC関連市場の発展が阻害される場合には、当社の事業展開及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) インターネットモールにかかる影響について(発生可能性:中 / 発生時期:特定時期なし / 影響度:大) 当社の事業においては、日本の代表的なECモールである楽天市場、Yahoo!ショッピングなど、ECインフラともいうべき企業の運営方針の影響を受けます。当社ネクストエンジンのユーザーであるEC事業者は、複数のECモールへの出店や、自社ドメインサイトの運営などにより、多店舗展開することで販売機会の最大化に努めており、運営する全ての店舗を効率的に一元管理するためにネクストエンジンを活用しています。今後、ECモールが同一企業による複数店舗の出店を禁止するなどした場合や、特定のモールが独占的な地位を占め、当該モールへの出店が集中するなど、EC事業者にとって多店舗展開の効果が減退した場合、ネクストエンジンを利用する顧客が減少するなど、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) システムトラブル等について(発生可能性:中 / 発生時期:特定時期なし / 影響度:大) 当社の事業は、コンピュータシステムを結ぶ通信ネットワーク及び当社が提供しているシステムに依存しております。このため、自然災害や事故等によって通信ネットワークが切断された場合、またはサイトへのアクセスの急激な増加や電力供給の停止等の予測不可能な様々な要因によってコンピュータシステムにトラブルが生じた場合、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。また、当社のコンピュータシステムは、適切なセキュリティ手段を講じて外部からの不正アクセスを回避するよう努めておりますが、それらの手段で対応できないコンピュータウイルスやハッカーの侵入等によりシステム障害等が生じた場合、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4) ネクストエンジンの不具合について(発生可能性:中 / 発生時期:短期 / 影響度:大) 当社が運用しているネクストエンジンは、当社売上高の7割以上を占める主要サービスであるとともに、コマーステック事業(ふるさと納税支援事業の事業譲渡に伴いロカルコ事業から名称変更)やコンサルティング事業においても顧客に対するサービス用のツールとして活用しております。当社は、ネクストエンジンの運用に支障が生じないよう、システムの保守や管理に努めておりますが、何らかの理由によりネクストエンジンに不具合が生じた場合、当社における主要なサービスの提供が困難になると同時に、他の事業の運営が滞るなど、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 法的規制について(発生可能性:低 / 発生時期:特定時期なし / 影響度:中) 当社は「不当景品類及び不当表示防止法」、「特定商取引に関する法律」、「不正競争防止法」、「消費者契約法」、「個人情報の保護に関する法律」、「商標法」、「著作権法」等による法的規制を受けております。当社では、管理体制の構築等によりこれら法令を遵守する体制を整備しておりますが、これらの法令に違反する行為が行われた場合、法令の改正または新たな法令の制定が行われた場合には、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 人材の採用・育成について(発生可能性:高 / 発生時期:短期 / 影響度:中) 当社は、企業規模の拡大に伴い、継続的に優秀な人材の維持と拡充が必須であると認識しております。当社の競争力向上に当たっては、新卒採用に比重を置いたうえで、一定以上の水準を満たす成長ポテンシャルの高い人材を適切に採用するとともに、人材の育成に積極的に努めていく方針であります。しかしながら、当社の採用基準を満たす優秀な人材の確保が計画どおりに進まなかった場合や、人材育成が計画どおりに進まなかった場合、また既存の主要な人材が社外に流出した場合には、当社の事業展開及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 訴訟などに関するリスク(発生可能性:低 / 発生時期:特定時期なし / 影響度:中) 当社は、現在において、訴訟を提起されている事実はありません。しかしながら、当社の過失によるネクストエンジンのシステム障害などで顧客の業務が滞り、顧客に機会損失が発生した場合には訴訟を受ける可能性があります。当社は、ネクストエンジンの運用に支障が生じないよう、システムの保守や管理に努めておりますが、完全にそのリスクを排除できる保証はなく、発生した訴訟の内容及び結果、損害賠償の金額等によっては当社の事業及び業績並びに企業としての社会的信用に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 特定のサービスへの依存について(発生可能性:高 / 発生時期:短期 / 影響度:大) 当社の主力サービスは、EC事業者向けのクラウド(SaaS)型ECバックエンドシステム、ネクストエンジンであります。 EC業界におけるネットショップ管理システムのニーズは底堅いため、継続した機能強化に努めておりますが、ECモールの寡占化が進んだ場合や、EC業界においてネットショップ管理システムの需要が減退した場合、当社システムが陳腐化した場合、また、価格やサポート体制等の総合的なサービス内容が他社と比して著しく劣るような状況となった場合、他社システムへの乗り換えに伴う解約の増加により売上が減少するなど、当社の業績及び事業展開に影響を及ぼす可能性があります。 (9) 顧客情報の保護について(発生可能性:低 / 発生時期:特定時期なし / 影響度:大) 当社は、ネクストエンジンのサービス運用をはじめ、コンサルティング事業、コマーステック事業(ふるさと納税支援事業の事業譲渡に伴いロカルコ事業から名称変更)の各事業を運営するに当たって、顧客が保有する取引先情報・機密情報を預かる、又は直接的に顧客情報を取得することがあります。当社が保有する場合はもちろん、顧客の保有する情報を預かる際には各サービスの利用規約に基づき適切な管理を行っておりますが、顧客データの取り扱いにおける人的過失、従業員の故意等による顧客情報の漏洩、消失、不正利用等が発生した場合、信用の失墜を招き、さらには損害賠償による経済的損失が発生するなど、当社の事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (10) 配当政策について(発生可能性:低 / 発生時期:特定時期なし / 影響度:小) 当社は、株主に対する利益還元と同時に、健全な財務体質及び競争力の強化を経営上の重要課題として位置付けておりますが、健全な財務基盤を活かし、更なる事業成長のための投資(人材に対する投資、ネクストエンジンの重要KPIであるARPU向上に向けた事業開発のための投資、顧客基盤拡大のためのマーケティング投資、キャッシュフロー創出力を活かしたM&A投資等)を実行することが株主に対する最大の利益還元に繋がると考えることから、当面の間は無配とし、事業拡大のための投資を積極的に行う方針であります。将来的には、各事業年度の経営成績を勘案しながら株主への利益還元を検討していく方針ですが、現時点において配当実施の可能性及びその実施時期等については未定であります。 (11) ストックオプションの行使による希薄化について(発生可能性:低 / 発生時期:中期 / 影響度:小) 当社では、役員及び従業員に対するモチベーション向上等を目的として新株予約権を付与しており、本書提出日現在における発行済株式総数に対する潜在株式数の割合は2.19%となっております。また今後も優秀な人材確保のため新株予約権を発行する可能性があります。これらの新株予約権が行使された場合、発行済株式総数が増加し1株当たりの株式価値を希薄化させる可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)7,157字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 経営成績の状況 当事業年度における我が国の経済は、雇用・所得環境の改善のもと、個人消費の持ち直しの動きがみられた一方で、世界的な金融引き締めの影響、地政学的リスクの高まり、米国の政策運営及び通商・外交方針を巡る不確実性の高まり等により、我が国経済を取り巻く環境は依然として先行き不透明な状況が続いております。このような状況の中で消費者の慎重な姿勢や、人手不足に伴う人件費の上昇などが国内企業の運営における課題として認識されております。 当社が属するEC市場環境については、2025年8月26日に経済産業省が公表した「令和6年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」によると、2024年の日本国内のBtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場規模は26.1兆円と、前年の24.8兆円から5.1%増に拡大するなど、引き続き成長が続いており、当社のセグメントごとの経営成績は次のとおりとなりました。 a. ネクストエンジン事業 地政学リスクと円安の進行に伴うエネルギー価格の上昇等を背景にした食料品や生活必需品をはじめとする消費財の物価高騰の影響を受け、家計における消費行動の変容が認められたことから、例年は主要なECモールの年末セールを背景にして活況となる11月から12月にかけて、ネクストエンジンの売上構成における主要な指標であるARPU(注)の伸びが想定を下回りました。一方で、顧客ごとの個別課題に対応するための受託開発サービス「ネクストエンジン・オーダーメイド」案件の着実な獲得により、当事業年度の年間平均ARPUは前年同期比2.8%増(特殊要因除く)の39,061円と、着実に成長いたしました。 契約社数について、ネクストエンジンが連携している外部の出荷システムのサービス停止の影響を受け、一時的に解約が増加したタイミングがあったものの、契約獲得ペース自体はほぼ計画通りに推移したこともあり、総契約社数は6,764社(前事業年度末比194社増)となりました。 以上の結果、ネクストエンジン事業の売上高は3,145,487千円(前事業年度比5.9%増)、セグメント利益は2,059,297千円(同6.7%増)となりました。 (注) ARPU(Average Revenue Per User)とは、1ユーザーあたりの平均売り上げを示す指標を意味します。 b. コンサルティング事業 コンサルタントのリソース確保という経営課題に対し、前期において案件ごとの採算管理とコンサルタントの稼働率向上、コスト見直し等、収益性を重視した取り組みに注力して収益力の向上を実現することが出来たため、今期については外部リソースを活用し売上拡大を目指す方針としておりましたが、外部リソースに起因する課題等から、新規契約獲得については期初の想定を下回って推移いたしました。当該課題を認識したことから方針を転換し、既存契約先に対する付加価値向上によるアップセル施策の取り組みと、新商材である生成AIオンライン動画講座の販売に注力した結果、生成AIオンライン動画講座の販売が計画を大幅に上回ることができました。 以上の結果、コンサルティング事業の売上高は547,538千円(前事業年度比46.9%増)、セグメント利益は80,520千円(同4.3%増)となりました。 c. ロカルコ事業 前期において契約自治体の解約が複数発生し、収入のベースが減少いたしましたが、契約自治体に対する自社リソースの関与頻度が向上することで、各種の施策(WEB広告施策、返礼品開発協力、返礼品ページの最適化等)の効果が顕在化し、第2四半期まで、契約を継続する自治体においては前年同期の実績を超える寄附額の増加がみられました。しかしながら、10月の制度変更に伴う各種ふるさと納税ポータルサイトのポイント廃止を前に、9月に駆け込み需要が発生したことに起因して、本来最盛期となるはずの12月について、例年に比べて寄附額が伸び悩むなど、外部要因の影響がありましたが、通期では計画通りの実績となりました。 伝統工芸品のEC販売事業については、ECモールでの認知拡大施策や、東京都内及び神奈川県内の商業施設でのPOP UP STOREの展開等の施策を実施することで売上の拡大に努めましたが、卸販売先の拡大を見込んだ期初計画に対して79.2%の達成率となりました。 以上の結果、ロカルコ事業の売上高は375,373千円(前事業年度比35.4%減)、セグメント利益は△16,509千円(前事業年度は246,586千円の利益)となり、期初計画に対して損失額が3,285千円超過いたしました。 d. その他 その他には、新規事業開発の一環として2024年4月期にβリリースをした、メーカーと小売店を繋ぐ新たな卸売マーケットプレイス「encer mall(エンサーモール)」が含まれております。第1四半期においてβ版のサービス提供を停止しており、主に研究開発に係る費用を計上しております。 その他の売上高は31千円(前事業年度比93.0%減)、セグメント利益は△16,729千円(前事業年度は166,922千円の損失)となりました。 これらの結果、当事業年度の売上高は4,068,430千円(前事業年度比3.6%増)、営業利益は1,461,233千円(同3.7%減)、経常利益は1,444,435千円(同5.3%減)、当期純利益は1,008,426千円(同7.3%増)となりました。 ② 財政状態の状況 (流動資産) 当事業年度末における流動資産の残高は、前事業年度末に比べ990,561千円増加し、4,549,154千円(前事業年度末比27.8%増)となりました。これは主に、売上高の増加や、上場時の募集株式の発行等により現金及び預金が1,035,965千円増加したこと、売掛金が37,540千円増加したこと、商品が12,776千円増加したこと等の増加要因と、立替金が113,345千円減少したこと等の結果によるものであります。 (固定資産) 当事業年度末における固定資産の残高は、前事業年度末に比べ65,048千円減少し、600,758千円(同9.8%減)となりました。これは主に、投資その他の資産のうち、その他が32,730千円増加した一方で、無形固定資産が18,456千円減少したこと、encer mall(エンサーモール)のサービス停止に伴う無形固定資産除却等の影響により繰延税金資産が82,268千円減少したこと等の結果によるものであります。 (流動負債) 当事業年度末における流動負債の残高は、前事業年度末に比べ155,628千円減少し、513,180千円(同23.3%減)となりました。これは主に、未払金が21,885千円、未払法人税等が107,925千円、その他が26,582千円減少したこと等の結果によるものであります。 (固定負債) 当事業年度末における固定負債の残高は、前事業年度末に比べ843千円増加し、38,729千円(同2.2%増)となりました。これは資産除去債務の増加によるものであります。 (純資産) 当事業年度末における純資産の残高は、前事業年度末に比べ1,080,297千円増加し、4,598,002千円(同30.7%増)となりました。これは、剰余金の配当280,000千円があった一方で、上場時の株式募集に伴い資本金が175,956千円、資本準備金が175,956千円増加したこと及び当期純利益1,008,426千円を計上したことによるものであります。 ③ キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ1,035,964千円増加し、3,632,472千円となりました。 当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は1,175,633千円(前事業年度は1,025,879千円の収入)でありました。これは主に、税引前当期純利益1,444,435千円、減価償却費168,173千円、立替金の減少113,344千円等の収入要因に対し、法人税等の支払い495,086千円、売上債権の増加37,539千円等の支出要因があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は188,200千円(前事業年度は420,515千円の支出)でありました。これは主に、本社設備の増強に伴う有形固定資産の取得による支出40,463千円、ネクストエンジンの機能開発等ソフトウエアの取得による支出113,757千円、敷金の差し入れによる33,980千円の支出によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果得られた資金は48,531千円(前事業年度は310,000千円の支出)でありました。これは、配当金の支払い280,000千円、上場関連費用の支出23,338千円の支出要因があった一方で、新規上場時の株式の発行による収入351,913千円があったこと等によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の状況 a. 生産実績 当社の主要な事業であるネクストエンジン事業における主たる業務は、EC事業者向けサービスの開発、提供、導入後のサポートであり、生産実績を把握することは困難であるほか、その他の事業につきましても、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 b. 受注実績 当社のコンサルティング事業において、サイト構築等の受注案件が発生することがありますが、金額的な重要性が乏しいほか、その他の事業につきましても、提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 c.  販売実績 当事業年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(千円)   前年同期比(%) ネクストエンジン事業   3,145,487   105.9 コンサルティング事業   547,538   146.9 ロカルコ事業   375,373   64.6 その他   31   7.0 合計   4,068,430   103.6 (注)主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、当該割合が100分の10以上の相手先が存在しないため、記載を省略しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、提出日現在において判断したものであります。 ①  重要な会計方針及び見積り 当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている企業会計の基準に基づいて作成されております。この財務諸表の作成に当たっては、当事業年度末における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような見積り、予測を必要としております。当社は、過去の実績値や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、継続的に見積り、予測を行っております。そのため実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 当社の財務諸表で採用する重要な会計方針については、「第5経理の状況 1財務諸表等 注記事項(重要な会計方針)」に記載しております。なお、重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定については、翌年度の財務諸表に重要な影響を及ぼすリスクのある項目がないため記載しておりません。 ②  経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 (売上高) 当事業年度における売上高は4,068,430千円(前事業年度比3.6%増)となりました。これは主に、ロカルコ事業において契約自治体の解約の影響により前事業年度比35.4%の大幅な減収となった一方で、ネクストエンジン事業の売上高が前事業年度比5.9%増の3,145,487千円になったこと、コンサルティング事業の売上高が前事業年度比46.9%増の547,538千円となったこと等の結果であります。 (売上原価及び売上総利益) 当事業年度における売上原価は1,108,231千円(前事業年度比1.4%減)となりました。これは主に、ネクストエンジンオーダーメイドの拡大及びコンサルティング事業における外注活用により外注費が11,979千円増加(同2.6%増)した一方で、労務費が48,009千円減少(同13.2%減)したこと及びサーバー費が13,153千円減少(同5.4%減)したこと等の結果であります。 上記により、当事業年度における売上総利益は2,960,198千円(同5.7%増)となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 当事業年度における販売費及び一般管理費は1,498,964千円(前事業年度比16.8%増)となりました。これは主に、人員の増加等に伴い人件費が65,256千円増加(同10.9%増)したこと、本社の移転に伴い地代家賃が23,796千円増加(同53.7%増)したこと、生成AIオンライン動画講座の売上拡大に伴う販売手数料の増加及びその他手数料の増加により支払手数料が107,264千円増加(同50.8%増)したこと等の結果であります。 上記により、当事業年度における営業利益は1,461,233千円(同3.7%減)となりました。 (営業外損益及び経常利益) 当事業年度における営業外収益は6,974千円(前事業年度比4.0%減)となりました。これは主に、受取利息5,878千円等を計上した結果であります。また、当事業年度における営業外費用は23,772千円(前事業年度は196千円)となりました。これは主に、上場関連費用を計上した結果であります。 上記により、当事業年度における経常利益は1,444,435千円(同5.3%減)となりました。 (特別損益、法人税等及び当期純利益) 当事業年度における特別利益と特別損失について該当事項はありません。 当事業年度における法人税等合計は436,008千円(前事業年度比18.2%減)となりました。 上記により、当事業年度における当期純利益は1,008,426千円(同7.3%増)となりました。 ③  財政状態の状況の分析・検討内容 財政状態につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② 財政状態の状況」に記載のとおりであります。 ④  キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 キャッシュ・フローの分析については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社の運転資金需要の主なものは、販売費及び一般管理費等の営業費用支払いに充当するための資金であります。設備投資資金の主なものは、ネクストエンジン事業における主要なサービスであるネクストエンジンの機能向上に資するための開発、ソフトウエア等無形固定資産への投資資金、オフィス設備への投資、その他、企業価値向上に資する投資に関する資金需要があります。 当該資金需要については、手元流動性資金を充当しておりますが、突発的な投資案件に機動的に対応できるよう、取引金融機関4行で合計2,000,000千円の当座貸越極度額を設定しております。なお、当事業年度末において当該極度額の利用はありません。 今後多額の投資資金が必要となるような案件が発生した場合、資本効率やコスト等のバランスと、株主利益への影響を十分に勘案したうえで、資本市場での調達、金融機関からの調達の双方を慎重に検討のうえ資金調達を実施してまいります。 ⑤  経営方針・経営戦略等又は経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の分析について 当社経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標は、「第2 事業の状況1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等(5) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおり、売上高、営業利益、EBITDAであります。その推移を継続的に管理することで営業活動における新たな施策の立案を行っております。 その結果、当社が重視する経営指標は以下のとおりとなりました。 第4期事業年度 (自 2025年5月1日 至 2026年4月30日) 実績(千円)   前年同期比(%) 売上高   4,068,430   103.6 営業利益   1,461,233   96.3 EBITDA   1,611,370   96.9 なお、売上高、営業利益の推移実績については、「第2 事業の状況4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1) 経営成績等の状況の概要」に記載しております。

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開示資料

出典

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