概要
FIXERは2008年創業のクラウドインテグレータ。Microsoft Azureを軸に、システム開発、マネージドサービス、生成AIプラットフォーム「GaiXer」を提供する。2022年10月東証グロース上場。2025年8月期の売上高40億円、従業員357名。北國銀行や厚生労働省のシステム構築実績を持つ。
プロジェクト・リセール・マネージド・SaaSの4本柱
事業は4つに分かれる。プロジェクト型サービスでは新規開発やクラウド移行を手掛け、厚生労働省のHER-SYSを3週間で構築した実績がある。リセールではMicrosoft Azureライセンスを販売。マネージドサービス「cloud.config」で24時間365日運用を提供。SaaSとして生成AI「GaiXer」と医療向け「GaiXer Medical Agent」を展開する。2025年8月期の売上高は39.8億円、うちプロジェクト型とマネージドが中心だが、生成AI事業へのシフトを進めている。
Microsoft Azureに特化したパートナー資格と受賞歴
当社はMicrosoftのクラウドに特化し、2015年に日本初のCSPパートナー認定を受けた。2019年にはAzure Expert MSPを取得。2021年には世界100カ国・4,400社の中からMicrosoft Partner of the Year (Cloud Native App Development) を受賞。2025年にもJapan Partner of the YearでInclusion Changemakerアワードを受賞。これらの認定・受賞は技術力の裏付けであり、顧客獲得の基盤となっている。
官公庁・金融機関を核とする顧客構造
主な顧客にはデジタル庁(売上比率16.5%)、2025年日本国際博覧会協会(16.0%)、ヤマトシステム開発(11.2%)、大和アセットマネジメント(11.0%)がいる。金融機関では北國銀行向けクラウドバンキングシステムを構築し、厚生労働省向けHER-SYSは全国規模で運用された。受注残高は266百万円と小規模だが、ストック型のマネージドサービスが収益の安定化に寄与する。
売上高の急増とその後の調整局面
売上高は2018年8月期の20億円から2022年8月期には114億円に急拡大した。しかし2023年8月期110億円、2024年8月期65億円、2025年8月期40億円と減少。同期の営業損失は17億円、純損失21億円に拡大した。これは大型プロジェクトの一巡と、生成AI事業への先行投資によるとみられる。現在はGaiXerの導入社数145社、GaiXer Medical Agentは10病院となっている。
業界の中での役割はクラウドインテグレータ(パブリッククラウド専門)にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01エンタープライズ企業(金融・政府・自治体等)主力
大手企業や公共機関向けに、クラウドネイティブなシステム開発、既存システムのクラウド移行、保守運用を提供。フロントローディング型の開発手法で、予算・納期内の完遂を実現。生成AIプラットフォーム「GaiXer」も提供。
Microsoft Partner of the Year Award(Cloud Native App Developmentカテゴリー)を日本企業として初受賞
主要顧客北國銀行、厚生労働省、国立がん研究センター
- GaiXer
- エンタープライズ向け生成AIプラットフォーム。セキュアな環境で検索連携による最新情報の回答生成や、学習セットによる業務改善提案を行う。
- cloud.config
- Microsoft Azureを中心としたクラウドの設計・構築・24時間365日運用を提供するマネージドサービス。金融や行政向けの高いセキュリティ要件に対応する。
02医療業界準主力
医療DX市場に着目し、医療業務支援に特化した生成AIエージェントサービスを提供。GaiXerのノウハウを基に、医療現場の業務効率化を支援する。
- GaiXer Medical Agent
- 医療業務支援に特化した生成AIエージェントサービス。医療業界のDXを推進するため、AIを活用した業務支援を提供する。
製品と技術
マネージドサービス「cloud.config」の進化
cloud.configは2012年1月に提供を開始したマネージドサービス。当初はWebサイト基盤向けだったが、動画配信やソーシャルゲームの大量トランザクション、金融機関のセキュリティ要件に対応して進化。現在はMicrosoft Azureを中心に24時間365日監視・運用を提供。顧客の業種に応じた運用要件を組み込み、ストック型収益の基盤となっている。
エンタープライズAGIプラットフォーム「GaiXer」
GaiXerは2023年4月に提供開始した生成AIサービス。Azure OpenAI Serviceを基盤とし、セキュアな環境で検索連携による最新回答生成や学習セット機能を提供。2025年8月期時点で145社が導入。さらに医療業務支援に特化したGaiXer Medical Agentを2025年5月にリリース。医療DX市場を狙い、10病院での導入実績を持つ。
クラウドネイティブ開発の代表的事例
厚生労働省のHER-SYSは、クラウドネイティブ手法により着手から約3週間で初回納品を実現。全国の利用者向けヘルプデスクも運用。北國銀行向け北國クラウドバンキングはMicrosoft Azure上で新規構築され、稼働後も同社のマネージドサービスで運用中。国立がん研究センターの全国がん登録ではクラウド移行を支援した。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
情報・通信業のなかでの位置
会社が挙げる強い分野
- エンタープライズ企業(金融・政府・自治体等)Microsoft Partner of the Year Award(Cloud Native App Developmentカテゴリー)を日本企業として初受賞
有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。
売上高急減、営業赤字の独立系ソフト開発
ソフトウェア開発・システムインテグレーションを手掛ける独立系。売上高は110億円(2023/8期)から65億円、40億円と急減しており、2025/8期は営業赤字(▲42.5%)。同業のVRain SolutionやCocoliveは比較的安定しており、業績悪化が顕著。大手SIerからの下請けに依存し、取引先の業績悪化や案件減少が影響した可能性が高い。内需100%で海外展開なし。収益改善策の実行が急務。
強み
- 特定ベンダーに依存せず、幅広い技術に対応可能
- 110億円の実績があり、回復の可能性を残す
- 国内市場に特化し、為替変動の影響を受けにくい
- Web・業務系など多様な開発実績を有する
課題
- 直近3期で110億→40億と大幅減収、継続企業前提に懸念
- 2025/8期営業利益率▲42.5%と深刻な赤字
- 特定顧客依存から脱却し、安定した収益基盤の構築が必要
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
情報・通信業の時価総額近傍。太字がFIXER
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 3815メディア工房 | 48億円 | — |
| 2 | 5031モイ | 47億円 | 46.3倍 |
| 3 | 145AL is B | 46億円 | 24.3倍 |
| 4 | 4476AI CROSS | 46億円 | 13.4倍 |
| 5 | 4492ゼネテック | 46億円 | 8.9倍 |
| 6 | 5129FIXER | 45億円 | — |
| 7 | 3712情報企画 | 45億円 | 13.9倍 |
| 8 | 3816大和コンピューター | 45億円 | 16.8倍 |
| 9 | 3823THE WHY HOW DO COMPANY | 45億円 | — |
| 10 | 4334ユークス | 44億円 | 19.1倍 |
| 11 | 3933チエル | 44億円 | 6.3倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 21件
クラウド黎明期に創業した2008年
2008年9月、株式会社FIXERを設立。翌2009年11月、パブリッククラウドの構築・運用事業を開始。当時は日本でMicrosoft Azureが正式サービスを開始する前であり、いち早く技術検証に着手した。2010年のAzure日本リリースと同時にエンタープライズシステムのクラウド化事例を手掛け始める。
日本初のCSPパートナー認定と拠点拡充
2015年7月、Microsoft米国本社よりAzure CSP制度設立時のパートナーとして認定される。日本国内では唯一の設立時パートナーとなった。同年11月、三重県津市にFIXERクラウドセンターを開設。三重県の本社機能移転促進補助金第1号案件。2016年には名古屋事業所を開設。
最高位認定の取得と金融・行政大型案件
2019年6月、FIXERクラウドセンターを四日市市に移転。7月にAzure Expert MSPを取得。9月には北國銀行向け「北國クラウドバンキング」が稼働。2020年2月、未来創生2号ファンドと北國銀行から約12億円を調達。同年5月、厚生労働省のHER-SYSを構築し、3週間での初回納品を達成。
教育投資と地域連携の強化
2020年2月、四日市市にクラウドAIスクールを開設し、企業・市民向け教育プログラムを開始。同年5月に四日市市と「高度IT人材育成にかかる連携協定」を締結。2021年3月にはLINEを活用した行政サービス提供に関する協定も結んだ。人材育成と地域密着を両立させる戦略を取る。
東証グロース市場への上場と生成AI事業への転換
2022年10月、東京証券取引所グロース市場に株式上場。2023年4月、エンタープライズ向け生成AIサービス「GaiXer」の提供を開始。これまで培ったクラウドネイティブ技術とAIノウハウを統合し、新たな収益の柱を目指す。同年5月には津事業所を開設。
医療分野への進出と赤字拡大
2025年3月、子会社「株式会社メディカルAIソリューションズ」を設立。同年5月には医療業務支援特化の生成AIエージェント「GaiXer Medical Agent」を提供開始。しかし2025年8月期は売上高40億円、営業損失17億円、純損失21億円と赤字幅が拡大。GaiXerの導入社数は145社、医療エージェントは10病院にとどまる。
年表21件を開く
2000年代
- 2008年9月創業株式会社FIXERを設立
- 2009年11月パブリッククラウド(※1)の構築・運用事業を開始
2010年代
- 2012年1月パブリッククラウドのマネージドサービスcloud.configの提供を開始
- 2015年7月創業Microsoft 米国本社よりMicrosoft Azure Cloud Solution Provider(CSP)(※2)制度設立時のパートナーとして認定(日本国内における設立時のパートナーは当社のみ)
- 2015年11月三重県津市に 開発拠点である FIXERクラウドセンターを開設。三重県の本社機能移転促進補助金の第1号適用案件
- 2016年4月名古屋市中区に名古屋事業所を開設(2022年4月に名古屋市中村区へ移転)
- 2019年6月FIXERクラウドセンターを三重県四日市市に移転し、四日市事業所を開設
- 2019年7月Microsoft Azureのマネージドサービスを提供するパートナーの最高位認定「Azure Expert MSP(※3)」を取得
- 2019年9月当社が開発したクラウドによるインターネットバンキングサービス「北國クラウドバンキング」が稼働開始
- 2019年11月創業株式会社北國銀行がシステム開発力の向上を目的として設立した株式会社デジタルバリューに共同出資
2020年代
- 2020年2月未来創生2号ファンド、株式会社北國銀行 から11億9,934万円の資金を調達
- 2020年2月三重県四日市市に、高度IT人材育成に資するための教育施設であるクラウドAIスクールを開設し、企業や市民向けにクラウド・AIの実践的な教育プログラムを提供開始
- 2020年5月当社が構築した「新型コロナウイルス感染者情報管理・共有システム(HER-SYS)」を厚生労働省が稼働開始
- 2020年5月三重県四日市市と「高度IT人材育成にかかる連携協定」を締結
- 2021年3月三重県四日市市と「LINEを活用した行政サービス提供事業に関する連携協定」を締結
- 2022年10月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
- 2023年4月エンタープライズ向け生成型AIサービス「GaiXer」の提供開始
- 2023年5月三重県津市に津事業所を開設
- 2025年3月子会社である株式会社メディカルAIソリューションズを設立
- 2025年4月株式会社フジタ・イノベーション・キャピタルとの合弁契約を締結
- 2025年5月医療業務支援に特化した生成AIエージェントサービス「GaiXer Medical Agent」の提供開始
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/8期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
クラウドビジネスの強化・拡大
パブリッククラウド市場の成長加速に対応し、開発体制強化、Microsoftとの営業連携強化、過去の実績で蓄積した技術的知見を活用した高付加価値提供により競争優位を築く。
- 02
生成AI市場への対応と事業化
生成AI技術(GaiXer、GaiXer Medical Agent)の事業拡大を促進し、システムインテグレーションやプロダクト開発、新規事業推進に注力。業界別ユースケースに応じた生成AIソリューションを開発・提供する。
- 03
優秀な人材確保・育成による開発体制強化
高い技術力を持つエンジニアの中途採用に加え、高等専門学校生を中心とした新卒採用を積極的に実施。若手エンジニアへのクラウドネイティブ開発手法の教育や重要案件への登用を進め、外部専門人材も活用する。
- 04
独自サービスの強化と技術革新への対応
認証基盤、構築自動化ツール、SaaS型自動架電サービス、GaiXer等の蓄積ノウハウを磨き、パブリッククラウドベンダーとのリレーションを活かした先端技術情報収集とエンジニア投資で競争優位性を維持・拡大。
- 05
事業ポートフォリオ拡大と安定収益基盤の強化
プロジェクト型(フロー)→リセール・マネージド(ストック)→独自SaaSのサイクルで収益基盤を安定化。SaaSの継続利用料や付随コンサルティング・技術検証支援も収益源とする。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 4期分
グループ全体で357人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は571万円で、3期前と比べて−0.2%。平均年齢は28.3歳、平均勤続年数は2.6年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 |
|---|---|---|---|---|
| 2022年8月 | 572 | 28.6 | 2.7 | 195 |
| 2023年8月 | 610 | 28.4 | 2.3 | 269 |
| 2024年8月 | 561 | 27.7 | 2.4 | 326 |
| 2025年8月 | 571 | 28.3 | 2.6 | 357 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社1社(国内 1 / 海外 0、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。
- 国内株式会社メディカル AIソリューションズ東京都港区 · 連結子会社議決権51.0%
- 調達8.8億円標準型電子カルテシステムα版の設計・開発業務デジタル庁 · 2024-04-12
- 調達2億円行政における生成AIの適切な利活用に向けた技術検証の環境整備デジタル庁 · 2023-12-01
- 調達4,728万円07-1043-0014 令和7年度における総務省生成AI利用環境の提供総務省 · 2025-06-30
- 調達793万円司法行政事務における生成AI活用のための検証環境構築及び検証支援最高裁判所 · 2024-11-19
出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年8月期の売上高は40億円、営業利益は-17億円。前期と比べると減収減益で、売上が-38.5%、利益が-666.7%。
会社が出している今期の予想2026年8月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 43億円 | 40億円 |
| 営業利益 | -15億円 | -17億円 |
| 純利益 | -16億円 | -21億円 |
| 1株あたり配当 | ¥0 | ¥0 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2026年3Qで、売上は8億円、営業利益は−6億円。前年の2024年3Qと比べると、売上は−46.7%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年3Q | 24 | 4 | 16.7 | 2 |
| 2023年4Q | 21 | — | — | 2 |
| 2024年1Q | 20 | 1 | 5.0 | 1 |
| 2024年2Q | 19 | 4 | 21.1 | 2 |
| 2024年3Q | 15 | 0 | 0.0 | 1 |
| 2024年4Q | 11 | — | — | −2 |
| 2025年2Q | 22 | −5 | −22.7 | −4 |
| 2025年4Q | 18 | −12 | −66.7 | −17 |
| 2026年2Q | 16 | −13 | −81.3 | −12 |
| 2026年3Q | 8 | −6 | −75.0 | −6 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 8期分
2018年8月期からの8期で、売上は20億円から40億円へ2.0倍に増えた。直近期の営業利益率は-42.5%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2018年8月 | 20 | — | 1 | — | 0 |
| 株式会社北國銀行がシステム開発力の向上を目的として設立した株式会社デジタルバリューに共同出資 | |||||
| 2019年8月 | 26 | — | 1 | — | 0 |
| 三重県四日市市に、高度IT人材育成に資するための教育施設であるクラウドAIスクールを開設し、企業や市民向けにクラウド・AIの実践的な教育プログラムを提供開始 | |||||
| 2020年8月 | 30 | — | 3 | — | 1 |
| 2021年8月 | 36 | — | 3 | — | 2 |
| 東京証券取引所グロース市場に株式を上場 | |||||
| 2022年8月 | 114 | — | 24 | — | 15 |
| 三重県津市に津事業所を開設 | |||||
| 2023年8月 | 110 | — | 21 | — | 14 |
| 2024年8月 | 65 | — | 3 | — | 2 |
| 子会社である株式会社メディカルAIソリューションズを設立 | |||||
| 2025年8月 | 40 | −17 | −17 | −42.5 | −21 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年8月期
売上高40億円のうち、営業利益として残るのは-17億円で-42.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-21億円、売上の-52.5%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金87.5%35億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金55.0%22億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-42.5%-17億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 6期分
2025年8月期は営業CFが−10億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは−11億円。この組み合わせは「先行投資型」にあたる。本業がまだ現金を生まない中、調達した資金で投資を続けている。スタートアップ・再建初期の型。期末の手元現金は31億円で、売上の9.3ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2020年8月 | 2 | 0 | 8 | 2 | 15 |
| 2021年8月 | 0 | 2 | −2 | 2 | 15 |
| 2022年8月 | 25 | −1 | −2 | 24 | 37 |
| 2023年8月 | 5 | −4 | 10 | 1 | 48 |
| 2024年8月 | −6 | 0 | 0 | −6 | 42 |
| 2025年8月 | −10 | −1 | 0 | −11 | 31 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 8期分
2025年8月期の総資産は45億円。このうち返さなくてよい自己資本が38億円で、自己資本比率は83.7%(業種中央値63.4%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2018年8月 | 12 | 1 | 11 | 9.5 |
| 2019年8月 | 15 | 1 | 14 | 9.4 |
| 2020年8月 | 26 | 15 | 11 | 59.0 |
| 2021年8月 | 26 | 17 | 9 | 65.2 |
| 2022年8月 | 72 | 32 | 40 | 44.7 |
| 2023年8月 | 71 | 57 | 14 | 80.1 |
| 2024年8月 | 66 | 59 | 7 | 89.2 |
| 2025年8月 | 45 | 38 | 7 | 83.7 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
情報・通信業 605社との比較
同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率で605社中52位あたり、逆に低いのは売上成長率で605社中598位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥307で、1年前と比べて-46.0%。過去52週の値幅のなかでは18%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PBR | 2.03倍 |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
本日+5.4%と反発。25日線(255.56円)を上回り、底打ちの兆し。1年で-49.4%と低迷しているが、直近はもみ合いから上放れへ。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
過去に成長したSaaS監視企業だが、2024/8期に売上高が前年比41%減、2025/8期はさらに40%減の見通し。赤字転落が予想される中、強気派は一時的な顧客離れで、新サービスや販売体制立て直しで再成長可能と見る。弱気派は競合の台頭やサービス陳腐化が構造的課題で、回復は困難と主張。PERが計算不可のためバリュエーションの議論は難しいが、PBR1.6倍と資産価値割れに近い水準。
- 一時的な失調に過ぎない
過去は成長しており、新サービス投入で巻き返し可能。
- 株価は資産価値接近
PBR1.6倍と解散価値に近く、下値不安は小さい。
- SaaS需要は長期成長
クラウド監視市場は拡大基調で、ニーズは根強い。
- 売上急減は構造的問題
2期連続で40%超減収、競合シェア喪失の可能性大。
- 収益性悪化で資金リスク
営業赤字が継続すれば、資金調達リスク顕在化。
- 差別化要素が不明瞭
競合多数の中で明確な優位性を示せていない。
- 売上高成長率
- 2025/8期予想の40%減がどの程度実現するか。
- 解約率/チャーンレート
- 顧客離れが加速しているか判断する重要指標。
- 営業キャッシュフロー
- 赤字下での資金繰り持続性を確認するため。
株主
有価証券報告書より
2025年8月期末の株主数は延べ3,545人。区分でいちばん多いのは個人・その他で88.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が8.4%を占め、残る91.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2022年8月% | 2023年8月% | 2024年8月% | 2025年8月% |
|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 89.0 | 89.5 | 88.6 | 88.8 |
| 事業法人 | 6.1 | 4.9 | 4.7 | 4.6 |
| 金融機関 | 4.9 | 3.9 | 3.8 | 3.8 |
| 証券会社 | — | 0.7 | 1.3 | 2.3 |
| 外国法人 | — | 1.0 | 1.5 | 0.5 |
| 外国人個人 | — | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 松岡 清一 | 60.62 |
| 02 | 北村 健 | 9.46 |
| 03 | 株式会社mam | 4.48 |
| 04 | 特定金外信託受託者 株式会社SMBC信託銀行 | 3.75 |
| 05 | FIXER従業員持株会 | 1.66 |
| 06 | 楽天証券株式会社 | 1.19 |
| 07 | 山下 良久 | 1.06 |
| 08 | 林 充孝 | 0.77 |
| 09 | 株式会社SBI証券 | 0.66 |
| 10 | Wing2号成長支援投資事業有限責任組合 | 0.44 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-04-20エボ ファンド(Evo Fund)新規の大量保有報告18.33%-1.43pt
- 2026-04-16エボ ファンド(Evo Fund)新規の大量保有報告19.76%-1.38pt
- 2026-04-14エボ ファンド(Evo Fund)新規の大量保有報告21.14%-1.67pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 8期分
1株利益は8期で−100%、1株純資産は8期で−100%。直近期のROEは-56.3%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 |
|---|---|---|---|---|
| 2018年8月 | 1,732,481 | 8,126,910 | 23.9 | — |
| 2019年8月 | 742 | 3,451 | 24.1 | — |
| 2020年8月 | 11 | 23 | 17.2 | — |
| 2021年8月 | 14 | 38 | 12.1 | — |
| 2022年8月 | 109 | 235 | 60.7 | — |
| 2023年8月 | 95 | 388 | 31.0 | 17.4 |
| 2024年8月 | 11 | 398 | 2.7 | 102.0 |
| 2025年8月 | −143 | 254 | −56.3 | — |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
経営陣
6名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は6名。2025/8期の役員報酬は総額96百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 松岡清一 | 代表取締役社長 | 56 | 8,970,200 |
| 磐前豪 | 取締役 | 50 | 24,600 |
| 梅本麻衣 | 取締役(監査等委員) | 43 | — |
| 山本敬二郎 | 取締役(監査等委員) | 46 | — |
| 山口貢 | 取締役(監査等委員) | 66 | — |
| 小笠原尚久 | 執行役員 | — | — |
役員報酬の内訳2025/8期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 2 | 57 | 57 | 29 |
| 社外取締役 | 6 | 39 | 39 | 7 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/8期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容6,561字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題7,025字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク8,716字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)5,145字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 半期報告書半期報告書-第17期(2025/09/01-2026/08/31)2026-04-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第16期(2024/09/01-2025/08/31)2025-11-27
- 半期報告書半期報告書-第16期(2024/09/01-2025/08/31)2025-04-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第15期(2023/09/01-2024/08/31)2024-11-29
- 四半期報告書四半期報告書-第15期第3四半期(2024/03/01-2024/05/31)2024-07-12
- 四半期報告書四半期報告書-第15期第2四半期(2023/12/01-2024/02/29)2024-04-12
- 四半期報告書四半期報告書-第15期第1四半期(2023/09/01-2023/11/30)2024-01-12
- 有価証券報告書有価証券報告書-第14期(2022/09/01-2023/08/31)2023-11-24
- 四半期報告書四半期報告書-第14期第3四半期(2023/03/01-2023/05/31)2023-07-14
- 四半期報告書四半期報告書-第14期第2四半期(2022/12/01-2023/02/28)2023-04-13
- 四半期報告書四半期報告書-第14期第1四半期(2022/09/01-2022/11/30)2023-01-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第13期(令和3年9月1日-令和4年8月31日)2022-11-28
リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。
- 決算説明資料2026年8月期 第3四半期決算説明資料2026-07-10
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