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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

中央経済社ホールディングス

CHUOKEIZAI-SHA HOLDINGS,INC.9476 · Standard · 情報・通信業

経営・会計・法務分野に強みを持つ専門出版社。書籍・雑誌の出版と広告代理を手がける。

概要

中央経済社ホールディングスは、1948年創業の専門出版社を中核とする持株会社である。企業経営、会計、税務、法律分野の書籍・雑誌を中心に出版し、連結子会社を通じて広告代理や編集制作も手がける。東証スタンダード市場に上場し、2025年9月期の連結売上高は33億円、従業員数は91名。

持株会社体制とグループ構成

当社は2016年1月に持株会社体制へ移行し、株式会社中央経済社ホールディングスに商号変更した。グループは当社と4つの子会社で構成される。株式会社中央経済社が書籍・雑誌の企画・編集を担当し、株式会社中央経済グループパブリッシングが制作・販売を担う。株式会社シーオーツーは編集制作や企業PR誌の制作を行い、株式会社プランニングセンターは広告請負代理を手がける。2024年3月には、子会社の株式会社CKDを吸収合併した。

出版事業の柱:書籍と雑誌

出版事業は経営、経済、法律、会計、税務、情報の各分野をカバーする。書籍は学術研究書、専門実務書、ビジネス実用書、大学向け教科書、資格試験学習書等多岐にわたる。雑誌は4誌を刊行する。「企業会計」は会計学の理論と経理規範を研究・解説する月刊誌、「税務弘報」は税実務の法解釈と処理指針を提供、「旬刊経理情報」は経理・税務・金融等のニュースと解説を扱い、「ビジネス法務」は企業法律実務とビジネス実務法務検定試験情報を掲載する。かつて存在した「会計人コース」は2020年8月号で休刊し、電子版「会計人コースWeb」に移行した。

出版付帯事業:広告代理と編集制作

出版付帯事業は子会社の株式会社プランニングセンターが担う。同社は税務、会計、法務分野の媒体を中心に広告宣伝の請負代理を行い、企業の商品カタログや販売促進用パンフレットの企画・制作も手がける。当社グループ内では、当社発行の雑誌における掲載広告の請負代理を主に担当する。この事業は出版事業と連携し、グループ全体の収益を補完する役割を果たす。

経営環境と財務の推移

出版業界は長期的な市場縮小に直面し、書店減少や物流コスト上昇が続く。当社グループの売上高は2012年9月期の28億円から2025年9月期の33億円と緩やかに推移する。営業利益は2025年9月期に2億円と改善したが、2024年9月期には1億円の赤字を計上している。純資産は安定しており、1株当たり純資産の増大を経営指標としている。株主優待制度を2023年12月に導入した。

業界の中での役割は専門分野の出版社・メディア運営企業にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
33億円
営業利益
2億円
営業利益率
6.1%
純利益
2億円
2025/9 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01出版主力

経営、経済、法律、会計、税務、情報分野の書籍(学術書・専門実務書・ビジネス書・教科書・資格試験対策書)と、会計・税務・法務を扱う専門雑誌を発行。

主な製品・サービス4
企業会計
会計学の理論や経理実務の研究・解説を目的とした月刊誌。
税務弘報
税務実務について正しい法解釈と処理指針を提供する月刊誌。
旬刊経理情報
経理・税務・金融・証券・法務のニュースと解説を提供する旬刊誌。
ビジネス法務
企業の法律実務を解説し、ビジネス実務法務検定試験の情報も提供する月刊誌。

02広告準主力

税務・会計・法務分野の媒体向け広告宣伝の請負代理、企業のカタログや販促用パンフレットの企画制作を行う。

製品と技術

専門誌4誌の役割と内容

当社グループの中核商品は4つの専門誌である。「企業会計」は会計学の理論と経理規範を研究・解説し、学会と実務を結ぶ役割を果たす。「税務弘報」は税実務に正しい法解釈と処理指針を提供する月刊誌で、税理士や企業税務担当者に読まれている。「旬刊経理情報」は経理・税務・金融・証券・法務のニュースと解説を年36回提供する実務情報誌。「ビジネス法務」は企業の法律実務を解説し、ビジネス実務法務検定試験の情報も掲載する。これらの雑誌は定期購読制が中心で、長年にわたり専門家の支持を得ている。

実務書と学術書のラインアップ

書籍は主に会計、税務、法律、経営の4分野で展開される。会計分野では『会計全書』『会計法規集』などの法令集や、新リース会計基準やサステナビリティ開示に関する解説書を機動的に刊行する。税務分野では『社会保険労務ハンドブック』やグループ通算制度の実務書、法律分野では『会社法務大辞典』や企業法務入門書がある。経営分野では『金利の歴史』『物価の歴史』などの時事テーマ書や大学テキストシリーズを揃える。多くの学術書が学会賞を受賞し、高い評価を得ている。

電子出版とデジタル情報提供

1996年12月に電子出版の企画・制作・販売を定款事業目的に追加し、CD-ROM付書籍『インターネットアドレスブック』を発刊した。その後、サブスクリプション・サービスへの電子データ提供が伸長している。2020年には「会計人コース」を休刊し、電子版「会計人コースWeb」に移行した。また、著者によるセミナーやnote記事の定期的発信など、多角的なコミュニケーション戦略を展開している。デジタル化は経営課題の一つであり、コンテンツの電子化を推進している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

専門出版社として安定、電子化対応が課題に

中央経済社ホールディングスは情報・通信業に分類され、中央経済社を中心に経済・法律分野の専門書籍を出版。同業のVRain Solutionなどと比べ、売上高は30億円程度と小規模だが、特定分野で高いシェアを持つ。営業利益率は改善傾向にあり、2024/9期3.23%→2025/9期6.06%と収益性向上。しかし、電子書籍普及や出版市場縮小への対応が急務。

強み

  • 経済・法律分野で長年にわたり高い認知度と信頼
  • 営業利益率が3%から6%に上昇、コスト管理が奏功
  • リピート購入の多い専門書で安定的な収益
  • 電子書籍やオンラインサービスへの展開余地あり

課題

  • 紙の書籍需要減少により、売上成長が期待しにくい
  • 電子書籍対応が十分でなく、競合に対し劣後するリスク
  • 大手出版社に比べ資金力や流通網で劣り、新規事業への投資が限定的

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字が中央経済社ホールディングス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
13935エディア44億円9.7倍
24428シノプス44億円24.4倍
37527システムソフト44億円
42303ドーン44億円17.3倍
59476中央経済社ホールディングス43億円12.0倍
63768リスクモンスター43億円18.9倍
74261アジアクエスト43億円30.7倍
84829日本エンタープライズ42億円63.7倍
94052フィーチャ42億円
10269ASapeet42億円23.6倍
11460ABRANU42億円17.6倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 40件

1948年創業と初期の出版物

1948年10月、東京都千代田区丸ノ内に株式会社中央経済社を資本金100万円で設立。同年11月に書籍第1号『税務会計の実務』を発刊し、12月には月刊誌「企業会計(ACCOUNTING)」を創刊した。創業直後から会計・税務の専門出版に特化し、1951年には経理・税務関係法令集『会計全書』の初版を発刊、1952年には月刊誌「税務弘報」を創刊するなど、基盤となる出版物を次々と生み出した。

1960年代から70年代の事業拡大

1964年10月、広告請負代理業を目的とする子会社・株式会社プランニングセンターを設立。同時に『会計法規集』の初版を発刊した。1965年12月には月刊誌「会計人コース」を創刊。1971年10月、神田神保町に本社ビルを完成させた。1973年9月には直接購読制の実務情報誌「旬刊経理情報」を創刊し、同年12月には『社会保険労務ハンドブック』を発刊。1974年1月には「季刊・日本の経営文化」と『社会保険労務六法』を刊行した。

1997年の株式公開と市場変遷

1997年6月、株式を公開し店頭登録銘柄となった。1998年6月には月刊誌「ビジネス実務法務」(現「ビジネス法務」)を創刊し、「旬刊経理情報」を25年ぶりにリニューアルした。1999年8月に関西支社を開設。2004年12月、ジャスダック証券取引所に上場(店頭登録取消)。その後、2010年4月の市場統合を経て大阪証券取引所JASDAQに上場し、2013年7月の東証・大証統合により東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に移行した。

2016年の持株会社体制移行

2015年10月、持株会社体制への移行を決議し、分割準備会社2社を設立。2016年1月、株式会社中央経済社ホールディングスに商号変更し、分割準備会社を株式会社中央経済社および株式会社中央経済グループパブリッシングに改称した。これにより、企画・編集部門と制作・販売部門を分離し、各事業に特化した運営を開始した。2024年3月には子会社の株式会社CKDを吸収合併し、グループ再編を進めた。

デジタル化と新社屋への移転

2020年7月、月刊誌「会計人コース」を休刊し、電子版「会計人コースWeb」に移行した。2021年10月に新社屋建設を公表し、2023年5月に東京都千代田区神田神保町1丁目35番地に本社を移転した。2022年4月、東証の市場区分見直しに伴いスタンダード市場に移行。2023年12月には株主優待制度の実施を公表している。

年表40件を開く

1940年代

  • 1948年10月創業東京都千代田区丸ノ内2丁目2番地に株式会社中央経済社を資本金100万円をもって設立
  • 1948年11月書籍第1号『税務会計の実務』を発刊
  • 1948年12月月刊誌「企業会計(ACCOUNTING)」を創刊

1950年代

  • 1951年6月経理・税務関係法令集『会計全書』の初版を発刊
  • 1952年12月月刊誌「税務弘報」を創刊

1960年代

  • 1964年10月広告請負代理業を事業内容とする子会社、株式会社プランニングセンターを設立
  • 1964年10月会計関係法令集『会計法規集』の初版を発刊
  • 1965年12月月刊誌「会計人コース」を創刊

1970年代

  • 1971年10月東京都千代田区神田神保町1丁目31番地2に本社ビル完成
  • 1973年9月直接購読制の実務情報誌「旬刊経理情報」を創刊
  • 1973年12月『社会保険労務ハンドブック』を発刊
  • 1974年1月「季刊・日本の経営文化」を創刊
  • 1974年1月『社会保険労務六法』を発刊

1980年代

  • 1980年1月決算・監査関係法令集『監査小六法』の初版を発刊
  • 1984年4月『会社法務大辞典』を発刊
  • 1988年7月『経営学大辞典』を発刊

1990年代

  • 1995年5月実用書企画「事典シリーズ」を発刊
  • 1996年4月CD-ROM付の書籍『インターネットアドレスブック』を発刊
  • 1996年12月電子出版の企画・制作・販売、コンピュータを利用した情報提供サービスを定款事業目的に設定
  • 1997年6月株式を公開、店頭登録銘柄として登録
  • 1998年6月月刊誌「ビジネス実務法務」(現「ビジネス法務」)を創刊
  • 1998年6月「旬刊経理情報」を25年ぶりにリニューアル創刊
  • 1999年8月関西支社を開設

2000年代

  • 2002年4月経済産業省「ブランド価値評価モデル」の普及・出版開発研究のためブランド管理室を設置
  • 2004年12月上場日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場
  • 2005年4月創業会社分割により株式会社CKDを設立
  • 2006年7月M&A株式会社プランニングセンターと株式会社メディアクロスが合併(社名は株式会社プランニングセンター)

2010年代

  • 2010年4月上場ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQ市場に上場
  • 2010年10月上場大阪証券取引所ヘラクレス市場、同取引所JASDAQ市場及び同取引所NEO市場の各市場統合に伴い、大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場
  • 2013年7月上場東京証券取引所と大阪証券取引所の市場統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場
  • 2013年9月M&A株式会社シーオーツーを買収し、連結子会社化
  • 2015年10月創業持株会社体制への移行(2016年1月1日)を決議し、分割準備会社2社の設立を公表
  • 2015年11月創業株式会社中央経済社分割準備会社及び株式会社中央経済グループパブリッシング分割準備会社設立
  • 2016年1月商号変更持株会社体制へ移行し、株式会社中央経済社ホールディングスに商号変更 分割準備会社2社を株式会社中央経済社及び株式会社中央経済グループパブリッシングに商号変更

2020年代

  • 2020年7月月刊誌「会計人コース」を休刊し、「会計人コースWeb」に移行
  • 2021年10月新社屋建設(2023 年3 月竣工予定)を公表
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しに伴い、JASDAQ(スタンダード)からスタンダード市場に移行
  • 2023年5月新社屋竣工に伴い、東京都千代田区神田神保町1丁目35番地に本社移転
  • 2023年12月株主優待制度の実施を公表
  • 2024年3月M&A株式会社CKDを吸収合併により中央経済社ホールディングスと合併

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/9期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    専門書出版の強化

    法律・会計制度等の変更や企業活動の変化に対応し、読者のニーズにいち早く応える書籍・雑誌を出版する。寿命の長い良質でスタンダードな書籍の出版を追求する。

  2. 02

    人材確保と育成

    新たな視点や感性を持って企画開発を進めるため、人材の確保と育成に取り組む。

  3. 03

    マーケティングと既刊販売強化

    読者ニーズを的確に捉えた企画立案とマーケティングを徹底し、既刊本の販売を強化する。変化する出版流通への対応も進める。

  4. 04

    コスト上昇への対応

    慢性化が予想される製作コストの上昇に対して、適切なコスト管理と価格設定などで対応する。

  5. 05

    コンテンツデジタル化の推進

    デジタル化の推進により、新たな販売チャネルや読者層の開拓を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で91人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は658万円で、9期前と比べて+4.6%平均年齢は40.0歳、平均勤続年数は13.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年9月106
2017年9月102
2018年9月104
2019年9月62938.012.0106
2020年9月64139.013.0106
2021年9月62239.014.0102
2022年9月68840.014.094
2023年9月68140.014.090
2024年9月66340.013.087115
2025年9月65840.013.091220

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 4 / 海外 0、うち連結子会社 4) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
本社 — 東京都千代田区1,869百万円
柏倉庫 — 千葉県柏市46百万円
本社 — 東京都 千代田区4百万円
主な関係会社
  • 国内
    株式会社中央経済社(注1)
    東京都 千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社中央経済グループパブリッシング(注1・3)
    東京都 千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社シーオーツー(注1)
    東京都 千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社プランニングセンター(注1)
    東京都 千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年9月期の売上高は33億円営業利益2億円前期と比べると増収増益で、売上が+6.5%、利益が+100.0%。

売上高
+6.5%
33億円
営業利益
+100.0%
2億円
純利益
2億円
営業利益率
6.1%
前期比 +2.8%pt

会社が出している今期の予想2026年9月期

項目会社予想前期実績
売上高31億円33億円
営業利益1億円2億円
純利益1億円2億円
1株あたり配当¥13¥13

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年3Qで、売上は7億円、営業利益は1億円。前年の2023年3Qと比べると、売上は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年2Q9111.11
2023年3Q7−1−14.3−1
2023年4Q71
2024年1Q700.00
2024年2Q9111.11
2024年4Q1500.0−3
2025年2Q1715.91
2025年4Q1616.31
2026年2Q1715.92
2026年3Q7114.30

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年9月期からの14期で、売上は28億円から33億円へ1.2倍に増えた。直近期の営業利益率は6.1%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年9月2810
東京証券取引所と大阪証券取引所の市場統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場
2013年9月2711
2014年9月3110
持株会社体制への移行(2016年1月1日)を決議し、分割準備会社2社の設立を公表
2015年9月3111
持株会社体制へ移行し、株式会社中央経済社ホールディングスに商号変更 分割準備会社2社を株式会社中央経済社及び株式会社中央経済グループパブリッシングに商号変更
2016年9月3211
2017年9月3211
2018年9月3211
2019年9月3110
2020年9月3000
2021年9月3221
2022年9月3222
2023年9月3011
株式会社CKDを吸収合併により中央経済社ホールディングスと合併
2024年9月31113.2−2
2025年9月33236.12

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年9月期

売上高33億円のうち、営業利益として残るのは2億円6.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は2億円、売上の6.1%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金63.6%21億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金30.3%10億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.1%2億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
36.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比2.3pt
6.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.6pt
6.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比7.3pt
5.8%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年9月期は営業CFが4億円、投資CFが1億円で、差し引きのフリーCFは5億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は21億円で、売上の7.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年9月1−20−123
2013年9月1−30−221
2014年9月000021
2015年9月200222
2016年9月000022
2017年9月000021
2018年9月0−10−121
2019年9月2−40−218
2020年9月100119
2021年9月1−10018
2022年9月2−33−119
2023年9月−2−52−714
2024年9月4−10318
2025年9月41−1521

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年9月期の総資産は61億円。このうち返さなくてよい自己資本が44億円で、自己資本比率は71.5%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年9月48381078.2
2013年9月50381276.4
2014年9月50381277.1
2015年9月51391276.3
2016年9月51391277.2
2017年9月52401276.3
2018年9月51401178.1
2019年9月51401178.1
2020年9月51391277.0
2021年9月53411277.5
2022年9月57421573.4
2023年9月59431671.8
2024年9月58421771.3
2025年9月61441771.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年9月期の内訳
現金及び預金
18億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
39億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
6億円
在庫として抱えている分
負債合計
17億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
72
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率12 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率605社中202位あたり、逆に低いのはROE605社中485位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
5.8%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
6.1%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
71.5%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
6.5%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.3%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥980で、1年前と比べて+57.7%過去52週の値幅のなかでは74%の位置にある。

¥980-0.5%1ヶ月-1.3%1年+57.7%時価総額43億円
過去52週の値幅
安値¥616高値¥1,111

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)12.0倍
PER (会社予想)30.1倍
PBR0.85倍
配当利回り1.33%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1か月で約6.4%下落し、8月10日に980円で終えました。7月29日に998円まで下落し、その後は980〜993円のレンジで推移しています。25日移動平均線(1023円)と75日線(1009円)を下回っており、短期・中期とも調整局面です。一方、200日線(921円)は上回っており、長期トレンドは維持しています。52週高値1111円からは約11.8%下落し、年初来高値圏からは調整が続いています。出来高は7月29日に11200株と増加しましたが、その後は低水準で、売買が少ない状況です。RSIは31.4で売られ過ぎ圏に近く、反発の可能性があります。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PER11.99倍は同業界平均の30.16倍を大きく下回り、PBR0.87倍も平均の3.56倍を下回る。ROE5.8%と低いが、配当利回り1.33%は平均の3.33%を下回る。業績は売上高の増加と黒字転換が見込まれ、今期予想PER30.1倍と改善傾向。ただし、情報・通信業界内での成長性は限定的で、配当の伸びも期待薄。資産価値に比べて株価は割安と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)12.0倍47.9倍
PER (予想)30.1倍
PBR0.85倍2.96倍
ROE5.8%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

出版業界は紙媒体の需要減に直面するが、専門書は比較的影響を受けにくいとされる。強気派は、会計・法律などの実務書への安定需要と電子化への対応を評価し、セミナー事業の成長を期待する。弱気派は、出版市場全体の縮小や電子化移行の遅れ、競合の増加を懸念する。特に2024/9期の赤字は業績悪化のシグナルとみる。

プラスに働く材料7
  • 専門書の需要安定

    資格取得や業務に必要な実務書は、景気に左右されにくい需要がある。

  • 電子出版の拡大

    電子書籍販売が伸びており、出版事業の収益源として育つ可能性。

  • 収益改善の兆し

    2025/9期に営業利益率が6%超と改善見込みで、回復基調にある。

  • 2025/9期営業利益2億円で黒字転換、収益構造改善通年影響

    営業利益率3.23%→6.06%、純利益は-2億円から2億円へ。

  • PBR0.87倍と純資産割れ、バリュー修正の余地継続影響

    PBR0.8718倍で解散価値下回る。資産株としての捉え直し。

  • 売上高33億円と前期比6%増、安定的な収益ベース継続影響

    売上高30→31→33億円と増加。専門情報で需要が安定。

  • 時価総額43億円と小型、資金流入で弾み不定影響

    時価総額43億円と小規模。需給タイトで上昇しやすい。

マイナスに働く材料7
  • 紙媒体の需要減退

    書籍市場全体が縮小傾向で、専門書も影響を受ける可能性。

  • 業績不安定

    2024/9期に最終赤字を計上し、収益変動が大きい。

  • デジタル対応の遅れ

    電子化は競合が先行しており、遅れを取り戻せないリスク。

  • 予想PER30.1倍と高評価、利益減速で割高感決算発表後影響

    実績PER11.99倍に対し予想30.1倍。将来利益の悪化を織り込む。

  • 純利益2億円と規模小さく、赤字転落のリスク通年影響

    2024/9期は純損益-2億円。利益幅が狭く不安定。

  • 株価1年で65.8%上昇、過熱感と高値警戒不定影響

    変化率+65.81%。短期間で急騰し、調整リスク。

  • 出版市場の縮小で紙媒体の収益力低下2027年〜2028年影響

    売上高の伸びは約6%に留まり、市場縮小で減収リスク。

次の決算で確かめる点
電子出版売上比率
デジタル化の進捗と収益構造の変化を測る重要指標。
書籍売上高
主力事業の動向と市場規模の変化を把握する。
セミナー事業収入
新規事業の成長性と収益多様化の度合いを確認する。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり13で、前期から+30.0%いまの株価に対する利回りは1.33%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥13
1株あたり
配当利回り
1.33%
いまの株価に対して
配当性向
22.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年9月1082.9
2017年9月100.0406.5
2018年9月100.066.1
2019年9月100.069.4
2020年9月100.062.1
2021年9月100.068.2
2022年9月100.028.2
2023年9月100.0149.0
2024年9月100.0
2025年9月1330.022.6

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥13

株主

有価証券報告書より

2025年9月期末の株主数は延べ1,487人。区分でいちばん多いのは個人・その他44.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が42.4%を占め、残る57.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年9月%2021年9月%2022年9月%2023年9月%2024年9月%2025年9月%
個人・その他41.841.141.439.748.344.6
事業法人41.641.644.139.135.435.8
外国法人8.89.39.410.17.010.9
金融機関4.84.84.67.56.66.5
証券会社2.72.80.23.72.52.0
外国人個人0.40.40.40.00.20.2
自己株式6.56.56.58.65.40.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01山本時男10.82
02THE HONGKONG AND SHANGHAI BANKING CORPORATION LIMITED - HONG KONG PRIVATE BANKING DIVISION CLIENT A/C 8028-394841(常任代理人 香港上海銀行東京支店セキュリティーズ・サービスオペレーションズ)8.03
03㈱日本カストディ銀行(信託E口)6.50
04㈱トリプルA5.77
05㈱インターパブイーストアジア5.71
06渡辺敏行5.46
07㈱プランニングセンター5.43
08山本浩平3.23
09内藤征吾2.64
10㈱スノーボールキャピタル2.36

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+822%、1株純資産は14期で+11%。直近期のROEは5.8%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年9月71,0150.746.7
2013年9月141,0231.425.7327.9
2014年9月91,0250.948.378.7
2015年9月151,0431.428.659.3
2016年9月261,0492.415.382.9
2017年9月201,0651.924.8406.5
2018年9月191,0731.828.266.1
2019年9月131,0721.236.969.4
2020年9月−51,054−0.562.1
2021年9月401,0983.714.268.2
2022年9月461,1274.210.728.2
2023年9月141,1411.331.3149.0
2024年9月−451,073−4.1
2025年9月631,1245.811.322.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

7名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は7名。2025/9期の役員報酬は総額49百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
山本時男代表取締役 最高顧問95476,000
山本継代表取締役 会長60
山本憲央代表取締役 社長56
松尾武取締役871,000
山口昭男常勤監査役77
成澤和己監査役74
中島博監査役7520,000

役員報酬の内訳2025/9

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)3363612
社外取締役310103
監査役1333

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/9期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,099字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社及び子会社4社で構成され、企業経営全般及びその他分野に関する書籍、雑誌の出版・販売を行う「出版事業」と主に広告請負代理等を行う「出版付帯事業」からなっております。 また、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。当社グループの各社の事業に関わる位置付け及び事業別の内容との関連は次のとおりであります。 当社グループの事業は、出版事業及び出版付帯事業の単一セグメントであるため、事業別に記載しております。 (1) 出版事業 当社グループの書籍は、経営、経済、法律、会計、税務、情報の各分野における学術研究書、企業の経営問題に関する専門実務書、ビジネス実用書、大学・短期大学向けの教科書、各種の資格試験・検定試験用学習書、インターネットなどITに関する実用書など多岐にわたっております。 また、当社グループの雑誌出版は、会計学の理論や経理規範の研究・解説を目的とする「企業会計」、税実務に正しい法解釈と処理指針を提供する「税務弘報」、経理・税務・金融・証券・法務のニュースと解説を提供する「旬刊経理情報」、企業の法律実務の解説と東京商工会議所・各地商工会議所主催のビジネス実務法務検定試験のための試験情報を紹介する「ビジネス法務」の4誌であります。なお、公認会計士・税理士・簿記の受験指導を目的にした「会計人コース」は2020年8月号をもって休刊し、電子版の「会計人コースWeb」に移行しております。 株式会社中央経済社は上記書籍、雑誌の企画、編集を事業としております。また、株式会社シーオーツーは、雑誌、書籍及びムックの編集制作等を行っており、あわせて企業のPR誌、会報誌の企画・制作も行っております。 株式会社中央経済グループパブリッシングは株式会社中央経済社が企画、編集した書籍、雑誌の制作及び販売、並びに株式会社シーオーツーが編集制作を行った書籍及びムック等の一部商品の販売を事業としております。 (2) 出版付帯事業 出版付帯事業は、子会社における以下の事業です。 株式会社プランニングセンターは、税務、会計、法務分野を中心とした媒体向けの広告宣伝の請負代理等を行っており、あわせて企業の商品カタログ、販売促進用パンフレットの企画・制作も行っております。当社グループにおける位置づけは、当社発行の雑誌における掲載広告の請負代理を行っております。 事業の系統図は、次のとおりです。
経営方針・対処すべき課題1,662字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、企業経営に関する書籍・雑誌の出版を通して社会活動に参画し、その発展に貢献することを基本理念としております。1948年の創業以来、この理念に根ざした真摯な姿勢は高く評価され、出版物は広く世に受け入れられてきました。今後も経営、経済、法律、会計、税務、情報など広範にわたる企業実務のすべてを取り扱う専門出版社としての社会的役割を十分に認識しながら、読者からの信頼を拠り所にして企業価値を一層高めてまいります。 社会が必要とする知識や技術は常に変化し一様ではありません。とくに出版情報に対するニーズは極めて個性的であり、その1つひとつに対して的確に応答することが出版の使命であります。当社グループが経営活動の基本方針として「市場への適正対応」を掲げる所以であります。 この基本方針を確固たるものとするため、当社は2016年1月1日をもって持株会社体制に移行し、企画、編集部門及び制作、販売部門はそれぞれの事業に特化し、読者が求める多様なニーズに応えるための体制を整えました。 (2) 目標とする経営指標 当社グループは、安定した経営基盤を維持・構築し、もって良質な出版を継続し、かつ、安定した株主還元を行うことを目標としております。そのため、1株当たり純資産価額を重視し、その増大を絶えず意識して経営をしております。 (3) 中長期的な会社の経営戦略 当社グループの事業領域であります出版業界では、長年市場規模の縮小が続いております。また、出版市場では、書店数の減少や売り場面積の縮小が相次ぐとともに、物流コストや原材料費のコストアップなどの影響が懸念されており、この傾向は今後も継続するものと想定しております。一方、高度に成熟した経済社会においては、専門化を1つの方途として追求する方々が存在しており、この層に属する方々の絶対数は少ないものの、知識に対する欲求が高く、熱心な読者層として確実に存在しております。 このため当社グループでは、法律・会計制度等の変更や企業活動の変化に対応して、読者のニーズにいち早く応えるような書籍・雑誌の出版に努めるとともに、寿命の長い良質でスタンダードな書籍の出版を追求してまいります。また一方では、良質で専門性の高い書籍の出版を目指します。販売の側面からは、書店からの返品の早期化に対応し、一層適正な配本に努めてまいります。 (4) 経営環境及び対処すべき課題等 わが国の出版市場は、長期的な縮小傾向に歯止めがかかっておらず、また当社グループが属する社会科学分野の出版領域についても、近年大きな制度改正がないことや人口減少・高齢化など、引き続き厳しい環境が続くものと考えております。 また、度重なる自然災害や近年の新型コロナウイルス感染症の蔓延に見られるように、予測を超えた現象が容易に社会経済活動の変容をもたらすことが明らかとなり、平時の諸課題とともに、これら突発的な危機に対応することが求められております。 以上を踏まえ、このような環境下において、当社グループが持続的な成長を実現し、企業価値の維持・向上を図るために、引き続き以下の課題に取り組みます。 1.新たな視点、感性をもって企画開発をしていくための人材確保と育成。 2.読者ニーズを的確に捉えた企画立案とマーケティングの徹底。 3.既刊本の販売強化と変化する出版流通への対応。 4.慢性化が予想される製作コストの上昇への対応。 5.コンテンツデジタル化の推進。 以上、当社グループがこれまで培ってきたブランドとノウハウを活かしつつ、これらの試みをさらに積極的・継続的に行い、「所有する価値のある専門書づくり」、「社会の変化に敏感に対応した本づくり」を1冊1冊丁寧に行いながら今後も対応してまいります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末(2025年9月30日)現在において、当社グループが判断したものであります。
事業等のリスク2,449字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループの経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性のある主な事項には、以下のようなものがあります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末(2025年9月30日)現在において、当社グループが判断したものであります。 (特に重要なリスク) (1) 再販制度について 当社グループの制作、販売する書籍、雑誌の著作物は、「私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律(以下「独占禁止法」という)」第23条の規定により、再販売価格維持契約制度(以下「再販制度」という)が認められております。 独占禁止法は、再販制度を不公正な取引方法の1つであるとして原則禁止しておりますが、著作物については再販制度が認められております。 公正取引委員会の「著作物再販制度の取扱い」(2001年3月28日公表)によると、「競争政策の観点からは同制度を廃止し…」としながらも、「同制度の廃止について国民的合意が形成されるに至っていない」として、当面この再販制度が維持されることとなっております。この再販制度が廃止された場合、業界全体への影響も含め、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 委託販売制度について 著作物再販制度のもとに、出版業界には委託販売制度があります。取次会社及び書店に委託販売した書籍、雑誌等の出版物について、一定期間内に限り、返品を受け入れることを条件とするこの販売制度を当社グループも採用しております。 当社グループは、近時、「返品減少」を重点政策の1つに掲げ、適量送本を徹底し、大きな成果を得てきました。 また、会計上、一定期間の直近売上高に返品率等を乗じて算出した所要額を返品資産及び返金負債として計上しております。そのため、返品率の増加は当社グループの経営成績に影響を及ぼします。 (3) 生成AIを利活用した著作物の普及について 2023年以降、ChatGPTをはじめとする生成AIがわが国でも急速に普及しました。生成AIを執筆に使った書籍の刊行など、出版に利活用する動きもありますが、生成AIは過去の創作物やデータを参考にして文章などを生成する仕組みであるため、国内外で適切なルールが整備されない場合には、著作者、出版社の利益が不当に害される恐れがあります。 (重要なリスク) (1) 個人情報の管理について 当社グループは、出版業の特性から多くの著作者や一般顧客の個人情報を有しております。当社グループでは、個人情報の保護に関して万全を期しておりますが、予期せぬ事態により個人情報が流出するような事態が生じ損害賠償責任を問われた場合、当社グループのブランド価値を著しく毀損するとともに多額の費用が発生する可能性があります。 (2) 人材の確保及び育成について 当社グループにおいては、人材を最も重要な資産と位置づけております。当社グループの事業運営には、企画、編集能力をはじめ、マネジメント能力やコミュニケーション能力など、多岐にわたる専門的な技能や職務経験が求められることから、これら人材の確保及び育成が不可欠となっております。 当社グループでは、社員の技能向上のための各種研修等を行うとともに福利厚生の充実を図っております。また、人材の採用に関しては、定期的な新卒採用活動を行うとともに、必要に応じて中途採用を実施することで人材の確保に努めております。しかしながら、人材の確保及び育成に支障が生じた場合には、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 知的財産権について 当社グループでは、自社が管理する知的財産権を保護するとともに、第三者の知的財産権を侵害しないよう努めております。しかしながら、予期せぬ事態により知的財産権に関する訴訟を提起され、あるいは自社が管理する知的財産権を保全するために訴訟を提起せざるを得なくなった場合には多大な時間と労力を費やすことになり、場合によっては多額の損害賠償責任を負う可能性があります。 (4) 係争・訴訟について 当連結会計年度において当社グループの業績に重要な影響を及ぼす係争・訴訟は提起されておりません。しかしながら、業績に影響を及ぼす訴訟や社会的影響の大きな訴訟等が発生し、当社グループに不利な判断がなされた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 大規模災害等の発生について 当社グループの事業所、業務委託している倉庫施設等の周辺地域において大地震や台風等の災害あるいは予期せぬ事故等が発生し、事業所、倉庫施設、情報システム等に損害が生じ、当社グループの生産・販売活動や流通・仕入活動が阻害された場合、さらに人的被害があった場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、近年、全国各地で発生する記録的な猛暑、豪雨、台風や地震などの自然災害により被災地域の書店・販売店やインフラ等に被害が及んだ場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 伝染病・感染症の発生・蔓延について 2020年初春より国内に発生した「新型コロナウイルス感染症」の蔓延に見られるように、特定の伝染病や感染症が全国各地に広がり社会経済活動が大きく制限された場合、さらに当社グループ及び関係取引会社等で罹患者が発生する事態が生じた場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (7) コンピュータウイルス等の感染について わが国では、近年、ランサムウェアをはじめとするマルウェア等のコンピュータウイルスの感染により、企業経営に甚大な被害を及ぼす事案が発生しております。当社グループでは、サーバーへのウイルス対策を強化しておりますが、不測の事態によりコンピュータウイルスに感染した場合、業務の停止や個人情報の流出などへの対応により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)10,733字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (業績等の概要) 当社グループの事業は、出版事業及び出版付帯事業の単一のセグメントであるため、事業別に記載しております。 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度におけるわが国経済は、緩やかな回復基調を維持したものの、物価上昇や海外需要の不透明感により、景況感には濃淡がみられました。企業活動面では、米国の関税政策をはじめとする不安定な国際情勢が下押し要因となった一方、インバウンド需要の回復や公共投資の拡大が下支え要因となりました。個人消費については、賃金上昇の動きがみられるものの、物価高が実質所得を圧迫し、節約志向が続くなど依然として力強さを欠く状況にあります。総じて、景気は持ち直しの兆しがあるものの限定的で予断できない状況です。 当社グループの事業領域であります出版業界は、長期的に続く市場規模縮小や増大する輸送コストへの対策として業界全体でさまざまな取組みがなされているものの、本格的な回復には至っておりません。出版科学研究所によりますと、出版物の推定販売金額は、当連結会計年度では書籍及び雑誌がともに前年を下回り、合計で前期比マイナス4.8%となりました。 このような状況の中、当社グループは、読者ニーズを的確に捉えた企画立案、物価高に対応した価格設定やマーケティング、既刊本の販売強化と返品減少対策など、高コスト化する出版流通への対応などを主要なテーマに活動を行い、好評既刊書籍の売上を伸ばしました。また、著者によるセミナーを出版時期等の適切なタイミングに合わせて開催するほか、 note記事の定期的な発信を継続するなど、多角的なコミュニケーション戦略を展開することで顧客基盤の強化を図りました。さらに、サブスクリプション・サービスへの電子データ提供が引き続き伸長しているほか、当期から運用が始まった、著作権の円滑な利用を図るために導入された新制度による一時的な収益がありました。加えて、投資有価証券として保有する上場有価証券1銘柄の一部売却を開始したことにより、特別利益を計上いたしました。 以上により、当連結会計年度の業績は、売上高3,256,664千円(前年同期比5.0%増)、営業利益234,501千円(前年同期比96.2%増)、経常利益254,573千円(前年同期比99.9%増)となり、親会社株主に帰属する当期純利益245,313千円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純損失172,252千円)となりました。 事業別の概況は次のとおりです。 (出版事業) 書籍については分野別に、続けて雑誌、オンラインでの発信・セミナー開催などについてご報告いたします。 〈会計分野〉 会計実務分野では、2027年4月開始年度から上場企業に強制適用される新リース会計基準に関する解説書を機動的に投入しました。当社刊行誌「旬刊経理情報」の人気記事を集めた『ここから始める新リース会計基準』を皮切りに、基準設定主体であるASBJの事務局メンバーによる『詳解 リース会計基準』、監査法人による本格的実務書である『実務解説 新リース会計基準のすべて』『図解&徹底解説 新リース会計基準』などはいずれも好評を博しています。今後も、読者ニーズを捉えた多様な切り口で関連書籍を提供していく予定です。また、わが国で2027年3月期から順次適用が予定されているサステナビリティ開示に関して、その拠るべき開示基準の設定主体であるSSBJの事務局メンバーによる『詳解 SSBJ基準』をいち早く刊行しました。その他、前年度以降、改正内部統制報告制度に準拠した解説書を随時投入してきましたが、2024年2月刊行の『内部統制の仕組みと実務がわかる本〈第2版〉』などは当年度に入っても売れ行きは順調で、適時に増刷を繰り返しているところです。 会計学術分野では、高水準の研究書として『地域銀行の償却・引当』が日本会計研究学会太田・黒澤賞を、『業績予想の実証分析』が日本公認会計士協会学術賞を受賞しました。また、『直接原価計算論』が日本原価計算研究学会学会賞、『レベニュー・マネジメントの理論と展開』が日本管理会計学会学会賞、『非営利組織体の簿記研究』が日本簿記学会学会賞、『IASBの基準開発メカニズム』が日本会計史学会学会賞、『財務会計のファンダメンタルズ』が日本経済会計学会教育賞を受賞するなど、多くの書籍が表彰されました。大学向けテキストとしても当該分野の第一人者による『財務会計』『財務会計の思考法』が高評価を受け、販売も好調です。 〈経営・経済分野〉 日本において金利・物価ともに長年ぶりの上昇局面にある中、タイムリーに刊行した『金利の歴史』『物価の歴史』がさまざまな媒体で書評が掲載されて増刷を重ねたほか、全国版の大学向けテキストとして『エッセンシャル マーケティング』や、同じく全国版テキストシリーズであるベーシック+シリーズとして『公共政策論』『金融論〈第4版〉』『人的資源管理〈第2版〉』『物流論〈第3版〉』を刊行いたしました。加えて、近年注目を浴びるデータサイエンス関連で『データ分析を使ったレポート・論文ハンドブック』を刊行するなど刊行領域を広げています。同分野の高水準の研究成果の書籍として『職場のソーシャル・キャピタル』が日本労務学会学術賞を受賞したほか、『日本における経営理念の歴史的変遷』が日本マネジメント学会山城賞を受賞いたしました。 〈税務分野〉 主要な税目と会計・法律・ビジネスを横断的・多角的につなげて解説した『「税務マトリックス」ケース30』が、あるようでなかった本と話題になり、今後の新たなニーズを掘り起こしたように映ります。また、税務分野では知る人ぞ知る存在である元キヤノンの菖蒲静夫氏による『税務担当奮闘記』は制度解説に留まらない実務が書かれているものとして大きな反響がありました。さらに、制度が複雑であり論点の多いグループ通算制度について掘り下げて解説した『ケーススタディでわかるグループ通算制度のM&A税務・組織再編税制・清算課税』や『税務調査の連絡が来たら読む本』『インセンティブ報酬の法務・税務・会計〈第2版〉』『誰も教えてくれなかった月次決算の実務Q&A〈第2版〉』も増刷を重ねています。 〈法律分野〉 『企業法務1年目の教科書 法律相談・ジェネコ対応の手引』が、若手法務パーソンが直面する生成AI時代の相談対応を実務の観点から解説した新機軸として注目を集め、好調な売れ行きを示しました。社会的関心の高まりを受けた『Q&Aフリーランス法の基礎と対応』や『詳解 裁量労働制』も、企業の人事労務実務を支える書として評価されています。さらに、『ケースでわかる 治療と仕事の両立支援実践マニュアル』『幼保事業者の重大事故・不適切保育対応』など、従来の企業法務分野にとどまらず、労働・福祉領域へと対象を広げた出版に取り組み、新たな読者層を開拓しました。法務・労務の実務基盤を押さえつつ、社会的ニーズに即したテーマ設定により、出版の裾野を広げた一年となりました。 〈企業実務分野〉 企業の戦略と成果を可視化できる指標として特に近年注目を集めるROICについて解説した『ROICツリーで読み解く経営戦略』が好評をいただき、早々に増刷を重ねたほか、ニッチなテーマながら読者のニーズを的確にとらえた『事業計画の極意』『サブスク会計学』『IT統制とIT監査 現場の教科書』はいずれも好調で増刷を重ねています。そのほか、『問いから考える人材マネジメントQ&A』は全国の人事担当者による投票によって選考されるHRアワード2025に入賞するなど、実務担当者から高い評価を受けております。 〈資格試験分野〉 受験生が知りたいものの、情報があまりない点を書籍化した『税理士試験全11科目のすごい勉強法』『税理士になるための大学院進学ガイド』を刊行しました。また、受験者と活用する企業双方にメリットがあるとして受験者数が増加している『ビジネスマネジャー検定試験公式テキスト〈5th edition〉』及び『同・問題集〈2025年版〉』を同時刊行し、いずれも増刷を重ねるなど販売が好調でした。また、定番書として認識が定着しつつある『宅建士 出るとこ集中プログラム〈2025年版〉』『同・10分ドリル〈2025年版〉』も昨年に続いて好調でした。 〈生活実用分野〉 毎年好評を博している愛犬家、愛猫家からの投稿を集めた日めくりカレンダー『犬めくり2026』『猫めくり2026』を刊行いたしました。また、動物と季節の植物が彩る月めくりカレンダー『Chicchi動物刺しゅうカレンダー2026』、独創的なアレンジメント作品で癒される『花ことばと誕生花の週めくりカレンダー2026』などは他社との差別化を図り人気商品として継続刊行いたしました。ONDORIブックスでは、猫の無邪気さ、奔放さを写真と人気作家の短歌で書き下ろした猫短歌フォトブック『猫と写真と短歌と僕と』を刊行いたしました。また、リアルでかわいい犬や猫の折り紙21作品の折り方を紹介した『かわいい!わんにゃん折り紙』は発売後2か月で増刷となりました。さらに、初心者でも猫をかわいらしく、面白く描ける『ねこのお絵描きレッスン帖』を刊行し好評を博しました。 〈雑 誌〉 「企業会計」は、新リース会計基準、サステナビリティ開示基準、経理DX、ChatGPTと読む有報等の最新の論点や制度改正の動向のみならず、戦後会計偉人伝等の歴史的・普遍的な論点も交え、読者の知的好奇心を満たす企画づくりを行っており、引き続き読者のニーズに応えてまいります。「税務弘報」は、税理士や会計事務所の業務に役立つテーマを主軸に据え、毎年行われる税制改正から、今論点になっている事項、そして税務の周辺情報まで、実務の疑問に答える企画を掲載した誌面づくりを行っていきます。「旬刊経理情報」は新会計基準や改正法令等のタイムリーな制度解説はもちろんのこと、経営に資する専門実務誌として、M&Aや資本コスト経営、サプライチェーン管理といった経営企画的なテーマにも注力するほか、現場の知見を拾い出す企業インタビューや、IPO予定企業を想定した実務情報などを提供してまいります。「ビジネス法務」では、生成AIや担保法制改正などの最新テーマから、契約書作成・交渉、個人情報保護、人事労務対応まで、企業法務の現場が直面する幅広い課題を特集しました。加えて、災害時対応やセキュリティなど危機管理の視点も取り上げ、日常の業務から非常時対応までを網羅しております。実務家による座談会や解説を通じ、法務部門の「今」を伝える誌面づくりにより、引き続き多くの読者の支持を得ています。 〈オンライン発信・セミナー開催など〉 Webでの発信や書籍・雑誌等に連動したセミナー開催も強化しており、オンライン・リアル双方で読者・著者・当社との関係構築を図っております。書籍と連動したチェックリストの類や税理士試験の予想問題の販売、各種イベントレポートの配信のほか、本年度は主催・共催あわせて約60回のセミナーを開催し、7,000名超の申込と約5,000名の参加を得ました。とりわけセミナー講師である著者と直接交流できるリアル開催が好評で、読者層の拡大および顧客基盤の強化につなげています。 その結果、当社グループの出版事業では売上高3,137,126千円(前年同期比4.2%増)、営業利益232,468千円(前年同期比62.1%増)となりました。 (出版付帯事業) 当社グループの専門雑誌を中心とする広告宣伝の請負代理が主である出版付帯事業は、広告媒体が多様化し紙媒体への広告が大幅に減少する中で、いくつかの新規顧客を開拓いたしました。紙だけでなくWeb上でも広告を募っており、いくつかの顧客にご利用いただいております。 その結果、売上高119,537千円(前年同期比31.9%増)、営業利益14,964千円(前年同期は営業損失10,969千円)となりました。 (2) 財政状態の状況 (資産) 流動資産につきましては、売掛金の減少52,942千円、返品資産の減少6,955千円があったものの、金銭の信託の増加200,274千円、現金及び預金の増加163,954千円などにより前連結会計年度末に比べ310,042千円増加して、3,694,260千円となりました。 固定資産につきましては、建物及び構築物の減少35,284千円、投資有価証券の減少10,852千円などにより前連結会計年度末に比べ46,821千円減少して、2,391,383千円となりました。 以上の結果、当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ263,220千円増加して、6,085,643千円となりました。 (負債) 流動負債につきましては、返金負債の減少11,928千円があったものの、未払法人税等の増加53,368千円、支払手形及び買掛金の増加14,088千円及び未払消費税等の増加5,797千円などにより前連結会計年度末に比べ60,058千円増加して、856,401千円となりました。 固定負債につきましては、長期借入金の減少25,008千円があったものの、退職給付に係る負債の増加9,396千円、繰延税金負債の増加7,849千円、株式給付引当金の増加4,959千円及びその他固定負債の増加7,777千円などにより前連結会計年度末に比べ2,459千円増加して875,493千円となりました。 以上の結果、当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ62,517千円増加して、1,731,895千円となりました。 (純資産) 純資産につきましては、その他有価証券評価差額金の減少3,185千円があったものの、利益剰余金の増加203,722千円があったことなどにより前連結会計年度末に比べ200,703千円増加して、4,353,748千円となりました。 (3) キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)の期末残高は2,107,732千円となり、前連結会計年度末に比べて355,230千円の増加となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況と要因は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は365,138千円となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益313,366千円、売上債権の減少59,482千円、減価償却費48,187千円などがあったことによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果獲得した資金は57,087千円となりました。これは主に、定期預金の増加16,258千円及び有形固定資産の取得による支出5,544千円があったものの、投資有価証券の売却による収入77,486千円などがあったことによるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果支出した資金は67,065千円となりました。これは主に、配当金の支払額39,512千円及び長期借入金の返済による支出25,008千円があったことによるものです。 キャッシュ・フロー関連指標の推移 2021年9月期   2022年9月期   2023年9月期   2024年9月期   2025年9月期 自己資本比率(%)   77.5   73.4   71.8   71.3   71.5 時価ベースの自己資本比率(%)   39.6   32.2   28.5   33.3   45.5 キャッシュ・フロー対有利子 負債比率(%)   ―   142.6   ―   112.2   119.7 インタレスト・カバレッジ・ レシオ(倍)   ―   ―   ―   131.0   132.7 (注)1 各指標の算出は、以下の算式を使用しております。 自己資本比率 :自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率 :株式時価総額/総資産 キャッシュ・フロー対有利子負債比率 :有利子負債/キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ :営業キャッシュ・フロー/利払い 2 各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。 3 株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式総数(自己株式控除後)により算出しております。自己株式数には「株式給付信託(J-ESOP)」の信託財産として株式会社日本カストディ銀行(信託E口)が保有する当社株式286,681株を含めております。 4 有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち、利子を支払っているすべての負債を対象としております。 5 キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息支払額を使用しております。 6 2021年9月期のキャッシュ・フロー対有利子負債比率及びインタレスト・カバレッジ・レシオは、有利子負債及び利払いがないため記載しておりません。 7 2022年9月期のインタレスト・カバレッジ・レシオは、期末借入であり利払いがないため記載しておりません。 8 2023年9月期のキャッシュ・フロー対有利子負債比率及びインタレスト・カバレッジ・レシオは、営業キャッシュ・フローがマイナスのため記載しておりません。 (生産、受注及び販売の実績) 当社グループの事業は、出版事業及び出版付帯事業の単一セグメントであるため、事業別に記載しております。 (1) 生産実績 当連結会計年度における生産実績は、次のとおりであります。 事 業   当連結会計年度(自 2024年10月1日至 2025年9月30日)(千円)   前年同期比(%) 出版事業   3,172,621   105.6 出版付帯事業   119,537   115.8 合計   3,292,159   105.9 (注) 1 事業間取引については、相殺消去しております。 2 金額は、販売価格によっております。 (2) 受注状況 当社グループは見込み生産を行っているため、該当事項はありません。 (3) 販売実績 当連結会計年度における販売実績は、次のとおりであります。 事 業   当連結会計年度(自 2024年10月1日至 2025年9月30日)(千円)   前年同期比(%) 出版事業   3,137,126   104.2 出版付帯事業   119,537   131.9 合計   3,256,664   105.0 (注) 1 事業間取引については、相殺消去しております。 2 総販売実績に対する割合が、100分の10以上の相手先別の販売実績及びその割合は、次のとおりであります。 前連結会計年度   ㈱トーハン   694,547千円   22.4% 日本出版販売㈱   660,002千円   21.3% 当連結会計年度   日本出版販売㈱   674,104千円   20.7% ㈱トーハン   663,826千円   20.4% (経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容) 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末(2025年9月30日)現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表の作成にあたっては、過去の実績や取引状況等を勘案し、会計基準の範囲内かつ合理的と考えられる見積り及び判断を行っている部分があり、その結果を資産・負債及び収益・費用の数値に反映しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。 (2) 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度における出版業界は、長期的に続く市場規模縮小や増大する輸送コストへの対策など、業界全体でさまざまな取組みを行っているものの、いまだ本格的な回復には至っておりません。 このような状況の中、当社グループの中核事業である出版事業では、新刊刊行点数が前期比15点減となったものの増刷点数が35点増となるなど、好評既刊書籍が売上を伸ばしました。また、出版時期等のタイミングに合わせた著者によるセミナー開催、 note記事の定期的な発信を継続など、多角的なコミュニケーション戦略を展開することで顧客基盤の強化を図りました。さらに、サブスクリプション・サービスへの電子データ提供が引き続き伸長しているほか、当期から運用が始まった、著作権の円滑な利用を図るために導入された新制度による一時的な収益がありました。加えて、投資有価証券として保有する上場有価証券1銘柄の一部売却を開始したことにより、特別利益を計上いたしました。 これにより、経営成績は以下のとおりとなりました。 (売上高) 当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度に比べ156,192千円増加し、3,256,664千円(5.0%増)となりました。これは主に、売行き良好既刊書やサブスクリプション・サービスへの電子データ提供によるものです。 (売上原価・販売費及び一般管理費) 上記により、売上原価は前連結会計年度より若干増加し、2,056,106千円(2.4%増)となりました。その結果、売上総利益は107,417千円増加し、1,200,557千円(9.8%増)となりました。 販売費及び一般管理費は、広告宣伝費や旅費及び交通費が増加したものの、租税公課や支払手数料などが減少したことなどにより、前連結会計年度に比べ7,544千円減少し、966,056千円(0.8%減)となりました。 (営業利益) 営業利益は、上記により前連結会計年度に比べ114,962千円増加し、234,501千円(96.2%増)となりました。 (営業外損益・特別損益) 経常利益は、営業外収益23,517千円、営業外費用3,445千円を計上したことにより、前連結会計年度に比べ127,220千円増加し、254,573千円(99.9%増)となりました。また、有価証券の売却による特別利益58,793千円計上したことにより、税金等調整前当期純利益は、前連結会計年度に比べ337,373千円増加し、313,366千円(前年同期は税金等調整前当期純損失24,006千円)となりました。 (法人税、住民税及び事業税) 親会社株主に帰属する当期純利益は、245,313千円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純損失172,252千円)となりました。これは、法人税、住民税及び事業税74,687千円を計上したことによるものです。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、次のとおりであります。 当社グループの事業運営上必要な運転資金は、原則として自己資金で賄うこととしております。今後も、所要資金は「営業活動によるキャッシュ・フロー」を源泉とした自己資金調達を原則とする方針であります。また、多額の資金が必要となった場合は、必要資金の性格に応じて金融機関からの借入、資本市場からの直接調達も検討する方針であります。 なお、当連結会計年度末における借入金残高は430,226千円となっております。 経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおり、様々なリスク要因が当社グループの経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。 そのため、当社グループは、外部環境の変化に留意しつつ、人材の確保・育成、リスク分散、社内の統制を維持・向上させることなどにより、経営成績に重要な影響を与える可能性のあるリスクを分散、回避し、リスクの発生を抑え、適切に対応していく所存であります。 経営戦略の現状と見通しについては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。 当社グループの経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、次のとおりであります。 当社グループは、安定した経営基盤を維持・構築し、もって良質な出版を継続し、かつ、安定した株主還元を行うことを目標としており、そのため1株当たり純資産額を重視し、その増大を意識しながら経営を行っております。 当連結会計年度の1株当たり純資産額は1,124.31円となり、前連結会計年度に比べ4.8%増加いたしました。また、第83期を基準として5会計年度を比較すると、微増傾向で推移しているものと認識しております。 第84期   第85期   第86期   第87期   第88期 1株当たり純資産額(円)   1,097.50   1,126.79   1,141.26   1,072.58   1,124.31 第83期を基準とした増減率(%)   104.1   106.9   108.3   101.7   106.6 (参考)東証スタンダード市場の増減率(%)   102.0   92.6   93.1   91.2   91.4 (注)東京証券取引所スタンダード市場のデータ算出にあたっては、同取引所の資料によっております。なお、2022年4月の東京証券取引所の市場区分の変更により、2021年9月までは旧東証第二部市場の1株当たり純資産額を採用し、2022年9月以降は東証スタンダード市場の1株当たり純資産額を採用しております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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