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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

ダイサン

DAISAN CO.,LTD.4750 · Standard · サービス業

建設現場に欠かせない仮設足場のスペシャリスト。自社生産した足場材を施工付きで提供。

概要

ダイサンは、建設現場で使用される仮設足場の企画・開発・生産・販売から、組立て・解体・貸出しまでの施工サービスを一貫して提供する企業である。1975年に大阪で創業し、独自のクサビ式足場「ビケ足場」を開発して成長した。2026年4月期の連結売上高は111億円、従業員数は638名。東京証券取引所市場第二部に上場している。国内住宅建築向けを中心に、シンガポールなど海外でも事業を展開する。

施工サービス事業が売上の約7割を占める

施工サービス事業は、自社生産した足場部材を用いた足場の組立て・解体・貸出しを主な内容とする。2026年4月期の売上高は76億69百万円で、全社売上の約69%を占める。主要顧客は大手ハウスメーカーであり、戸建てや集合住宅の工事が多い。同年の新設住宅着工戸数が減少する中でも、既存顧客へのシェア拡大と適正価格での受注推進により前年比6.0%増収を達成した。一方、施工力増強に伴う人件費増が先行し、売上総利益は微減に留まった。同事業は、自社工場で生産した「ビケ足場」や「レボルト」を活用した付帯サービスが強みで、業界内での差別化要因となっている。

製商品販売事業は市況変動の影響を受けやすい

製商品販売事業は、建築金物・仮設機材の製品企画・設計・製造・販売を行う。2026年4月期の売上高は10億9百万円で全社の約9%を占める。主力製品は低層建築向けの「ビケ足場」と、中高層建築向けに開発された「レボルト」である。他に土木工事や他社仮設材と併用される一般仮設材も扱う。同事業は、資材価格の高止まりや2025年4月の建築基準法改正に伴う需要の反動減により、売上高が前年比14.5%減少した。自社で生産設備を持ち、2000年にISO9001認証を取得するなど品質管理に注力しているが、市況の影響を受けやすい構造にある。

シンガポール子会社を核に展開する海外事業

海外事業は、主にシンガポールの子会社Mirador Building Contractor Pte. Ltd.および2026年4月に子会社化したPenguin Engineering & Construction Pte. Ltd.などで構成される。石油化学プラント向けの足場工事、熱絶縁工事、電気工事などの付帯工事に加え、オフィス清掃事業も手掛ける。2026年4月期の売上高は23億99百万円で全社の約22%、売上総利益は7億56百万円と増益を達成した。同日にベトナム子会社を清算するなど選択と集中を進め、2024年にはインドネシアに合弁会社を設立。外需の底堅さを背景に、採算性を重視した案件選別で収益性を高めている。

グループ全体の戦略とその他事業

その他事業として、ビケ足場仮設事業協同組合の業務受託および保険代理店業務を行う。2026年4月期の売上高は60百万円で僅少だが、グループ全体の収益に補完的な役割を果たす。グループは子会社5社、関連会社1社で構成され、2024年4月に新たな企業理念「人と現場を守り抜く」を制定、経営の基本方針を「ファーストなサービスを心から」と定めた。中期経営計画では「コア事業領域の深化」「新たな収益事業の創造」「経営基盤の強靭化」を重点戦略に掲げ、施工力向上と人材投資を柱とする。自己資本比率は56.2%と財務基盤は安定している。

業界の中での役割は建設用仮設機材の製造・販売・施工サービス事業者。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
111億円
営業利益
3億円
営業利益率
2.7%
純利益
3億円
2026/4 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01施工サービス主力

自社生産した足場部材「ビケ足場®」「レボルト®」を、施工付きまたはレンタルで提供。戸建てから大型建築物まで幅広い現場に対応。

主な製品・サービス2
ビケ足場®
低層建築向けの足場部材。組み立てが容易で、住宅工事で広く使用される。
レボルト®
中高層建築向けに安全性を高めた足場部材。高強度で安定性に優れる。

02製商品販売準主力

建築金物・仮設機材の製品企画・設計・製造・販売。主力は「ビケ足場®」「レボルト®」のほか、土木工事向け一般仮設材。

主な製品・サービス2
ビケ足場®
住宅など低層建築向けの足場部材。
レボルト®
中高層建築向けの安全足場部材。

03海外事業副次

シンガポール子会社が石油化学プラント向けに労働者派遣や足場工事、熱絶縁工事などを提供。オフィス清掃も手掛ける。

04その他その他

ビケ足場仮設事業協同組合の業務受託および保険代理店業務。

製品と技術

ビケ足場:クサビ式で低層建築に最適化した仮設足場

ビケ足場は、1980年にダイサンが開発したクサビ式の低層用仮設足場である。部材同士をクサビで固定する構造により、従来の足場に比べて組立て・解体が迅速で、作業効率が大幅に向上した。1984年には社団法人仮設工業会の認定品となり、業界標準の一つとして普及。2026年現在も戸建て住宅や集合住宅の低層工事で広く使用されている。同社はビケ足場を軸に、設計・施工付きレンタルサービス「ビケシステムサービス」を提供し、顧客の工事期間短縮と安全性向上に貢献している。

レボルト:中高層建築向けに安全性を高めた次世代足場

レボルトは、2019年6月に販売を開始した中高層建築工事向けの足場システムである。ビケ足場のクサビ式機構を継承しつつ、より高強度の部材と改良された安全装置を備え、高所作業での安定性を向上させた。マンションやオフィスビル、物流倉庫など10階建て以上の建築物での需要を見込む。同社はビケ足場との製品棲み分けにより、低層から高層までの全階層に対応可能なラインアップを実現。レボルトの投入により、従来の住宅向け中心から大型建築物市場への本格参入を果たした。

一般仮設材とDSシリーズ:多様な現場に対応する製品群

ダイサンは、ビケ足場・レボルト以外にも幅広い仮設機材を製造販売する。創業初期に開発された「DSブラケット」や「DSカプラー」は、土木工事や他社仮設材との併用を想定したユニバーサルな接続金物として現在も販売されている。1995年に発売した「DSハンガーステージ」は、橋梁やトンネル工事など特殊な足場需要に対応する。これらの一般仮設材は、住宅向けとは異なる工種の顧客を取り込む役割を担い、同社の収益源を多様化している。いずれの製品も自社設計・生産により品質管理が徹底されている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

小規模サービス企業、低収益で競争激化

サービス業に属し、売上高は100億円超と小規模。同業のジンジブやイシンと同水準だが、営業利益率は3.7%から2.7%へ低下傾向。労働集約型サービスを提供するが、差別化要素に乏しく価格競争に晒されやすい。人材派遣や業務請負などが主力と推測されるが、データからは特定できず。業界内でのポジションは低く、収益性改善が急務。

強み

  • 100億円超の売上を維持し、一定の事業基盤を持つ。
  • 長年の取引による顧客との信頼関係を構築している可能性。
  • 専門的なサービス提供で一部顧客から評価を得ている。
  • 固定資産が少なく、変動費中心の事業構造。

課題

  • 営業利益率3%前後と低く、利益率がさらに低下傾向。
  • 同業他社との価格競争に晒され、差別化が困難。
  • 労働集約型のため、人材確保難が成長制約に。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がダイサン

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19337トリドリ47億円16.8倍
24645市進ホールディングス46億円5.6倍
37058共栄セキュリティーサービス45億円6.7倍
47351グッドパッチ44億円10.7倍
56545インターネットインフィニティー44億円18.6倍
64750ダイサン43億円13.9倍
77066ピアズ43億円9.5倍
87361ヒューマンクリエイションホールディングス43億円15.8倍
9150AJSH42億円
106038イード42億円13.1倍
112493イーサポートリンク42億円23.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 37件

建築金物メーカーとして創業しDSブラケットを開発

1975年4月、建築金物・仮設機材の製造販売およびプレス加工を目的として、大阪府堺市に株式会社大三機工商会を設立した。同年11月には仮設工業会に入会し、早くも「DSブラケット」の製造販売を開始。1978年7月には「DSカプラー」を発売し、仮設機材メーカーとしての基盤を固めた。この時期は金物製品の生産が主体であり、後の足場事業へつながる技術蓄積の期間となった。1982年8月には本社・工場を堺市中区に移転し、生産体制を拡充している。

ビケ足場の開発と事業分離で普及を加速

1980年6月、クサビ式の低層用仮設足場「ビケ足場」を開発し製造販売を開始した。従来の足場とは異なり、部材の脱着が容易で施工効率が高いことが特徴であった。1982年3月にはビケ足場事業部を設置して普及を本格化。さらに1984年2月、同事業部を「ビケ足場」の西日本での販売・レンタル会社として分離し、株式会社ビケを設立した。同時に、設計・施工付きレンタルサービス「ビケレンタルシステム」を構築し、事業部単位の組織運営を開始。これにより製品販売とサービス提供の両輪体制が整った。

子会社ビケを吸収合併し総合仮設企業へ転換した1997年

1995年12月に「DSハンガーステージ」の製造販売を開始し製品ラインを拡充した後、1997年4月に経営体質強化と総合仮設企業への転換を図り、株式会社ビケを吸収合併した。これによりサービスセンター15カ所、整備工場4カ所を承継し、製造・開発から販売・施工までの一貫体制が確立。従来のメーカー機能に全国規模のサービス網が加わり、同社は足場業界での存在感を一気に高めた。商号を株式会社ダイサンに変更したのは1989年2月であり、この時点でブランド名と社名を統一している。

大阪証券取引所第二部上場と品質マネジメントの国際規格取得

2000年3月、大阪証券取引所市場第二部に株式を上場し、資本市場から資金調達の道を開いた。同年7月には品質保証の国際規格ISO9001を認証取得し、品質管理体制を強化。2002年7月には2000年版への移行を完了し、継続的な改善を進めた。上場後は東日本地区への直接販売を2002年11月に開始し、2006年2月には首都圏進出第一号として神奈川サービスセンターを設置。2013年7月には東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東証市場第二部に上場した。

首都圏進出と中高層向けレボルトの投入で市場を拡大

2008年3月、ビケレンタルシステムを「ビケシステムサービス」へ転換し、サービス内容を進化させた。2009年からは社内検定「ビケ足場施工」「ビケ足場診断」を開始し、技術者の育成に着手。2010年1月には「ビケ足場BX工法」を標準化し、施工品質の均一化を図った。2019年6月、中高層建築向け足場「レボルト」の製造販売を開始。これにより低層向けのビケ足場と組み合わせた全階層対応が可能となり、受注領域を拡大した。同年7月には東京支店を港区に移転し、首都圏営業を強化している。

シンガポールM&Aと東南アジア事業の拡大・再編

2019年5月、シンガポールのMiradorグループ(Mirador Building Contractor Pte. Ltd.など3社)を取得し子会社化、同時にベトナムにDAISAN INTERNATIONAL VIETNAM CO.,LTD.を設立した。2021年9月には株式会社システムイン国際を子会社化し、海外事業の基盤を拡充。2022年7月にはインドネシアに合弁会社PT DAISAN MINORI INDONESIAを設立した。しかし2025年4月にはベトナム子会社を清算し、2026年4月にはシンガポールのPenguin Engineering & Construction Pte. Ltd.を新たに子会社化するなど、東南アジアでの事業ポートフォリオを柔軟に再編している。

年表37件を開く

1970年代

  • 1975年4月創業建築金物、仮設機材の製造販売及びプレス加工を目的として大阪府堺市神南辺町(現堺市堺区)に株式会社大三機工商会を設立
  • 1975年11月社団法人仮設工業会に入会
  • 1975年11月「DSブラケット」の製造販売を開始
  • 1978年7月「DSカプラー」の製造販売を開始

1980年代

  • 1980年6月クサビ式の低層用仮設足場「ビケ足場」を開発し製造販売を開始
  • 1982年3月ビケ足場の普及を目指し、大阪府堺市平井(現堺市中区)にビケ足場事業部を設置
  • 1982年8月本社及び工場を移転(現堺市中区)
  • 1983年4月福岡市東区にビケ足場事業部福岡営業所を設置(現福岡サービスセンター)
  • 1984年2月ビケ足場事業部を「ビケ足場」の西日本地区における販売及びレンタルの会社として、資本金20,000千円で株式会社ビケとして分離 ビケ足場の設計・施工付レンタルサービスである「ビケレンタルシステム」を構築し、事業部単位での組織運営を開始
  • 1984年8月「ビケ足場」が社団法人仮設工業会の認定品となる
  • 1989年2月商号変更商号を株式会社ダイサンに変更
  • 1989年2月本社を移転(大阪市中央区)

1990年代

  • 1991年10月東京支店を設置(現東京都中央区)
  • 1992年3月九州支店を設置(現福岡県古賀市)
  • 1995年12月「DSハンガーステージ」の製造販売を開始
  • 1997年4月M&A経営体質の強化及び製造・開発から販売・施工にいたる総合仮設企業となるために株式会社ビケと合併し、サービスセンター15カ所、整備工場4カ所などを承継

2000年代

  • 2000年3月上場大阪証券取引所市場第二部に株式を上場
  • 2000年7月品質保証の国際規格ISO9001を認証取得
  • 2002年7月ISO9001(2000年版)品質マネジメントシステムに移行
  • 2002年11月東日本地区へのビケ部材の直接販売開始
  • 2006年2月首都圏進出第一号として、神奈川サービスセンターを設置(神奈川県相模原市)
  • 2008年3月「ビケレンタルシステム」から「ビケシステムサービス」へ転換
  • 2008年10月社内検定「ビケ足場施工」を開始
  • 2009年7月社内検定「ビケ足場診断」を開始

2010年代

  • 2010年1月「ビケ足場BX工法®」を標準化
  • 2013年7月上場東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所市場第二部に上場
  • 2015年7月監査役会設置会社から監査等委員会設置会社に移行
  • 2017年4月有限会社山陽セイフティーサービスの足場施工サービス事業を譲り受ける
  • 2018年11月M&ADRC株式会社の株式取得(子会社化)
  • 2019年5月M&AMirador グループの取得(子会社化)・Mirador Building Contractor Pte. Ltd.・Golden Light House Engineering Pte. Ltd.・PM & I Pte. Ltd. 子会社 DAISAN INTERNATIONAL VIETNAM CO.,LTD. 設立
  • 2019年6月「レボルト」の製造販売を開始
  • 2019年7月東京支店を移転(東京都港区)

2020年代

  • 2021年9月M&A株式会社システムイン国際の株式取得(子会社化)
  • 2022年7月合弁会社 PT DAISAN MINORI INDONESIA設立
  • 2024年7月M&ADRC株式会社を吸収合併
  • 2025年4月子会社 DAISAN INTERNATIONAL VIETNAM CO.,LTD. を清算
  • 2026年4月M&APenguin Engineering & Construction Pte. Ltd. の株式取得(子会社化)

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/4期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結売上高2029年4月期まで目標値は原文に明記なし(「2029年4月期の連結売上高、連結営業利益の目標を設定」とあるが具体的数値なし)
  • 連結営業利益2029年4月期まで目標値は原文に明記なし

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    コア事業領域の深化

    施工サービス、製商品販売、海外事業のコア事業を強化。業界スタンダードの先導、レンタルシステム構築、海外での施工人員確保・エンジニアリング高付加価値化、受注構成見直しによる収益性向上を図る。生産性・技術・品質の差別化で高付加価値サービスを提供する。

  2. 02

    新たな収益事業の創造

    デジタルIT技術を活用した建設業の生産性向上プロダクト開発・販売、新住宅用足場の開発、東南アジアを中心とした海外人材育成など、コア事業の課題解決を通じて新収益事業を創出し、社会変革を目指す。

  3. 03

    経営基盤の強靭化

    経営環境変化に柔軟に対応できる強靭な基盤構築。従業員エンゲージメント向上のための新人事評価制度導入、デジタル技術活用による業務負担軽減・管理コスト削減、海外パートナーとの共創によるサプライチェーン構築を進める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 11期分

グループ全体で638人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は502万円で、10期前と比べて+8.4%平均年齢は36.5歳、平均勤続年数は9.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年4月403
2017年4月370
2018年4月400
2019年4月46335.79.8377
2020年4月49735.89.3516
2021年4月47535.18.5608
2022年4月46737.510.3617
2023年4月49337.910.5598
2024年4月50639.911.6537
2025年4月53440.712.449082
2026年4月50236.59.363847

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年4月期・提出会社(単体)
女性管理職比率5.8%
縦線は目安の30%
男性育休取得率38.5%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)83.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社2(国内 0 / 海外 2、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
堺工場 — 堺市中区434百万円
全社(共通)
埼玉サービスセンター — 埼玉県狭山市417百万円
施工サービス事業
川崎サービスセンター — 神奈川県川崎市川崎区305百万円
施工サービス事業
福岡サービスセンター — 福岡県古賀市251百万円
施工サービス事業
本社 — シンガポール132百万円
海外事業
福岡東サービスセンター — 福岡県行橋市120百万円
施工サービス事業
大分サービスセンター — 大分県大分市106百万円
施工サービス事業
商品センター — 堺市中区96百万円
全社(共通)
九州支店 — 福岡県古賀市77百万円
施工サービス事業
福岡東整備工場 — 福岡県行橋市68百万円
施工サービス事業
ほか36件の開示あり
主な関係会社
  • 海外
    Mirador Building Contractor Pte. Ltd.
    37E Benoi Road, Pioneer Lot, Singapore 627798 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Golden Light House Engineering Pte. Ltd.
    37E Benoi Road, Pioneer Lot, Singapore 627798 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年4月期の売上高は111億円営業利益3億円前期と比べると増収減益で、売上が+2.8%、利益が-25.0%。

売上高
+2.8%
111億円
営業利益
-25.0%
3億円
純利益
+0.0%
3億円
営業利益率
2.7%
前期比 -1.0%pt

会社が出している今期の予想2027年4月期

項目会社予想前期実績
売上高120億円111億円
営業利益3億円3億円
純利益1億円3億円
1株あたり配当¥22¥22

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は28億円、営業利益は−1億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+12.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q28−8
2024年1Q2500.00
2024年2Q2600.00
2024年3Q26−1−3.80
2024年4Q271
2025年2Q5323.81
2025年4Q5523.62
2026年2Q5311.92
2026年4Q5823.41
2027年1Q28−1−3.6−1

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 15期分

2012年4月期からの15期で、売上は77億円から111億円へ1.4倍に増えた。直近期の営業利益率は2.7%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年4月7764
東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所市場第二部に上場
2013年4月7585
2014年4月90169
2015年4月7896
2016年4月7988
2017年4月8375
DRC株式会社の株式取得(子会社化)
2018年4月8374
Mirador グループの取得(子会社化)・Mirador Building Contractor Pte. Ltd.・Golden Light House Engineering Pte. Ltd.・PM & I Pte. Ltd. 子会社 DAISAN INTERNATIONAL VIETNAM CO.,LTD. 設立
2019年4月8564
2020年4月9531
株式会社システムイン国際の株式取得(子会社化)
2021年4月8720
合弁会社 PT DAISAN MINORI INDONESIA設立
2022年4月9711
2023年4月1050−10
DRC株式会社を吸収合併
2024年4月10401
2025年4月108433.73
Penguin Engineering & Construction Pte. Ltd. の株式取得(子会社化)
2026年4月111332.73

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年4月期

売上高111億円のうち、営業利益として残るのは3億円2.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は3億円、売上の2.7%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金71.2%79億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金26.1%29億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益2.7%3億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
28.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比4.8pt
2.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.3pt
2.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比7.2pt
4.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 15期分

2026年4月期は営業CFが6億円、投資CFが2億円で、差し引きのフリーCFは8億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は27億円で、売上の2.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年4月5−10419
2013年4月7−1−3621
2014年4月10−5−4523
2015年4月3−3−4018
2016年4月66−111219
2017年4月3−2−3116
2018年4月11−3−2822
2019年4月6−60024
2020年4月3−126−921
2021年4月0−1−5−115
2022年4月02−3214
2023年4月−4−47−813
2024年4月31−1417
2025年4月140−91422
2026年4月62−4827

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 15期分

2026年4月期の総資産は102億円。このうち返さなくてよい自己資本が57億円で、自己資本比率は56.2%(業種中央値53.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年4月72502268.8
2013年4月79552469.0
2014年4月96672969.3
2015年4月91712078.3
2016年4月80611976.9
2017年4月79651481.3
2018年4月83671681.1
2019年4月92692375.0
2020年4月104703466.0
2021年4月100673366.4
2022年4月102663663.9
2023年4月101544753.3
2024年4月104545051.6
2025年4月102564654.6
2026年4月102574556.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年4月期の内訳
現金及び預金
27億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
54億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
5億円
在庫として抱えている分
負債合計
45億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
72
/ 100
安定性自己資本比率37 / 40
収益力営業利益率5 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り534社中176位あたり、逆に低いのはROE534社中438位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
4.6%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
2.7%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
56.2%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
2.8%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.9%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥568で、1年前と比べて-2.8%過去52週の値幅のなかでは30%の位置にある。

¥568+2.7%1ヶ月+1.8%1年-2.8%時価総額43億円
過去52週の値幅
安値¥526高値¥667

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)13.9倍
PER (会社予想)28.0倍
PBR0.64倍
配当利回り3.87%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価562円は25日線(550円)を上回り、75日線(557円)も突破。週足では6月下旬に安値529円をつけた後、緩やかに上昇。52週高値667円からは-15.7%の水準。出来高は7月に入り増加傾向にあり、底値圏からの離脱を示唆。1ヶ月で+4.7%と上昇し、200日線(571円)に接近。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PER 13.74倍は業界平均22.43倍を大きく下回り割安。PBR 0.63倍は平均3.16倍を大幅に下回り解散価値割れ。配当利回り3.91%は平均2.75%を上回り高水準。ROE 4.6%と低いが、配当性向81.7%と株主還元に積極的。割安だが収益力には課題。

指標この会社業種平均
PER (実績)13.9倍23.4倍
PER (予想)28.0倍
PBR0.64倍3.51倍
ROE4.6%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

売上高は緩やかに増加しているが、営業利益率が低く、収益性に課題がある。強気派は人手不足の長期化で需要が堅調な点や、ROE改善によるバリュエーション見直しを期待する。弱気派は競争激化による単価下落リスクや、人材確保難による原価上昇を警戒する。PER13倍台と割安に見えるが、利益率の低さが成長余地を制限している。

プラスに働く材料7
  • 人手不足の追い風

    国内労働力不足が構造的に続き、派遣需要は堅調。

  • バリュエーションの割安感

    PER13倍、PBR0.6倍は業績安定なら割安圏。

  • ROE改善余地

    自己資本比率が高く、収益改善でROE上昇可能。

  • 配当利回り3.91%が株価下支え継続影響

    年間配当利回り3.91%と高く、インカム需要で下値堅い。

  • PBR0.63倍で割安感継続影響

    PBR0.63倍は1倍を下回り、解散価値対比割安。

  • 売上高111億円と安定収益基盤継続影響

    2026年4月期売上高111億円、過去3期安定的に推移。

  • 自己株式取得の可能性不定影響

    低PBRで自己株式取得の株主還元策実施余地。

マイナスに働く材料7
  • 低い収益性

    営業利益率3.7%と業界平均を下回る。

  • 人材確保競争の激化

    派遣社員の獲得コスト上昇で利益圧迫リスク。

  • 需要変動リスク

    景気後退で企業の人材需要が減少する可能性。

  • 2026年4月期営業利益3億円、前期比減少2026/4期影響

    2025年4月期営業利益4億→2026年4月期3億円と減少、収益悪化。

  • 営業利益率2.7%と低収益構造継続影響

    営業利益率2.7%と低く、コスト上昇で赤字転落リスク。

  • 売上高成長率2.8%と低成長継続影響

    2025年4月期108億→2026年4月期111億円、成長率2.8%と停滞。

  • 業界競争激化による受注単価下落継続影響

    サービス業界競争激化、価格競争で利益率圧迫。

次の決算で確かめる点
営業利益率
収益性の改善度合いを測る最重要指標。
派遣稼働率
人材リソースの有効活用度を示す。
売上高成長率
需要動向や市場シェア変化を把握。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり22で、前期から8.3%いまの株価に対する利回りは3.87%。

年間配当
¥22
1株あたり
配当利回り
3.87%
いまの株価に対して
配当性向
81.7%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年4月2634.7
2018年4月260.042.2
2019年4月260.042.1
2020年4月260.055.8
2021年4月21−19.2134.7
2022年4月210.080.1
2023年4月20−4.8
2024年4月2210.0
2025年4月249.180.0
2026年4月22−8.381.7

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥22

株主

有価証券報告書より

2026年4月期末の株主数は延べ2,913人。区分でいちばん多いのは個人・その他68.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が29.9%を占め、残る70.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年4月%2022年4月%2023年4月%2024年4月%2025年4月%2026年4月%
個人・その他68.166.667.766.668.368.8
事業法人27.227.827.328.327.927.5
自己株式15.815.815.815.815.815.8
金融機関4.24.24.14.12.42.4
外国法人0.30.30.40.60.50.9
証券会社0.11.00.40.20.70.2
外国人個人0.00.10.10.10.10.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01有限会社和顔18.52
02ダイサン取引先持株会7.02
03ダイサン従業員持株会4.16
04三浦 民子2.99
05三浦 基和2.99
06大阪中小企業投資育成株式会社2.63
07金沢 昭枝2.47
08大原 春子2.13
09三浦 宣子1.68
10株式会社麻生1.50

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-05-01
    有限会社和顔
    新規の大量保有報告
    18.52%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 15期分

1株利益は15期で−22%、1株純資産は15期で+36%。直近期のROEは4.6%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年4月526588.37.322.9
2013年4月607238.77.223.3
2014年4月12488315.57.520.9
2015年4月759438.211.437.4
2016年4月10895711.97.023.1
2017年4月751,0077.610.634.7
2018年4月621,0466.013.142.2
2019年4月621,0815.810.942.1
2020年4月191,0711.833.355.8
2021年4月51,0360.5121.8134.7
2022年4月81,0190.877.380.1
2023年4月−159839−17.1
2024年4月98351.160.5
2025年4月528686.110.780.0
2026年4月418934.614.181.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2026/4期の役員報酬は総額92百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
藤田武敏代表取締役社長5713,000
相良正弘取締役542,000
角谷岳志取締役 グローバル本部 本部長44
和田誠一取締役(常勤監査等委員)656,000
豊田孝二社外取締役(監査等委員)58
成末奈穗社外取締役(監査等委員)51
沖本薫56
立川正人46

役員報酬の内訳2026/4

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)46977619
取締役(社内)1888
社外取締役2884

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/4期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容627字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、連結財務諸表提出会社、子会社5社及び関連会社1社により構成されており、建設向け仮設足場の企画・開発・生産・販売のほか、足場の組立て・解体・貸出しを行う施工サービスを主たる業務としております。 なお、その主な事業内容は次の通りであり、セグメントの区分と同一となります。 施工サービス事業…当社は、主に自社生産した足場部材「ビケ足場®」、「レボルト®」を顧客に対して足場施工付き、又は部材のレンタルを提供しております。施工現場は戸建てや集合住宅、マンションなどの住宅が最も多く、公共施設や物流倉庫、宿泊施設など、大型の建築物向けにも対応しております。 製商品販売事業 …当社は、建築金物・仮設機材の製品企画・設計・製造・販売を行っております。主力製品は、住宅などの低層建築工事向けに需要が高い「ビケ足場®」と、中高層建築工事向けに安全性を高めた「レボルト®」のほか、土木工事や他社仮設材と共に使用される一般仮設材になります。 海外事業 …シンガポールの子会社Mirador Building Contractor Pte. Ltd.は、主に石油化学プラント向けに労働者の派遣や足場工事を中心とした熱絶縁工事、電気工事などの付帯工事のほか、オフィス向けの清掃事業を行っております。 その他事業 …当社は、ビケ足場仮設事業協同組合の業務受託および保険代理店業務を行っております。 なお、事業の系統図は次のとおりになります。
経営方針・対処すべき課題6,664字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1)会社の経営の基本方針 当社は、創業以来「新しい足場文化と安全文化の創造」を理念に掲げ、単に「安全・安心」だけでなく「感動」も提供できるサービス会社として社会に貢献することを経営の基本方針としておりましたが、2024年4月21日付で新たに企業理念と経営の基本方針とパーパスを設定いたしました。 企業理念「私たちは志を高く持ち常に未来を創造し、社会の持続と発展に貢献します」について、当社のコア事業である建築向け足場の生産・販売と足場の施工サービスは、ともに“仮設資材”の提供であり、使用される現場において常設されることはありません。しかしながら、建物を作る上では欠かせない資材であり、建物自体の品質や働く方の安全・安心を大きく左右する存在でもあります。そのため、当社で働くすべてのスタッフが、現場の安全を守る強い志を立て、お客様への対応や技術の向上に努めることで、快適で持続可能な社会の実現に貢献できることを理念としております。 基本方針「ファーストなサービスを心から」については、当社グループ全体で掲げている方針であり、グループに所属するすべてのスタッフが、“心から”お客様に向き合い、最大限の技術と品質を提供することを表しており、行動の結果としてお客様からいただける“ありがとう”が、さらなる企業価値を創造し、業界の地位向上にもつながっていくと考えております。これからも常にお客様ファーストで物事を考え、感謝いただけるサービスを提供してまいります。 パーパス「人と現場を守り抜く」については、当社が提供する新商品・サービスをご利用いただくお客様の安全と未来を守り抜くという考えのもと定めております。現場という言葉には、建設現場だけでなく社会全体の職場環境の意味が含まれております。建設業に従事するすべてのお客様や当社スタッフ・社会全体に対して、働きやすくやりがいのある魅力的な職場環境を提供していくことで、当社の継続的な成長と高収益を実現し、企業価値向上を図りながらステークホルダーとも価値共有することを目指してまいります。 (2)目標とする経営指標 当社グループは、事業を継続的に発展させていくためには、売上高を増加させ、適正な利益確保を図っていくことが必要であると考えております。また、成長のための財務基盤を強化する観点から営業外の活動も重視し、「売上高経常利益率」を重要な経営指標として捉え、その向上を図る経営に努めております。 加えて、当社グループは、“ヒト”を源泉とする事業を主体としており、施工力・品質の向上と安全な現場づくりを進めるためには、人材の確保・育成及び働きがいのある職場環境の整備が重要であると認識しております。そのため、人的資本への投資と生産性の向上を追求していくことが、足場業界だけでなく建設業における各種課題の解決につながるものと考えております。具体的な人的資本に関する指標につきましては、「第2 事業の状況 2サステナビリティに関する考え方及び取組 (4)指標及び目標」に記載のとおりであります。 (3)経営環境 当社グループを取り巻く経営環境について、日本国内では、雇用・所得環境の改善や設備投資の持ち直し等により、景気は緩やかな回復基調で推移いたしました。一方、米国の通商政策をめぐる動向、ウクライナ情勢や中東情勢に起因する地政学的リスク、為替の変動、物価上昇等により、先行きは依然として不透明な状況が続いております。また、地政学的リスクの高まりを背景に、国内外で資材調達や工期への影響も一部で見られました。 当社に関連の深い住宅・建設業界においては、住宅建築費の上昇、住宅ローン金利上昇への懸念、人口減少に伴う世帯数の減少等を背景に、新設住宅着工戸数が減少傾向にあり、引き続き動向を注視する必要があります。加えて、ナフサ等を原料とする石油化学製品の供給・価格動向に伴う原材料調達への影響も見込まれ、新設住宅着工戸数及びリフォームを含む住宅関連需要は、先行き不透明な状況が続くものと認識しております。足場施工業界を含む建設業界全体では、熟練技能者の減少や若年層の入職者確保が課題となっております。さらに、鋼材価格をはじめとする原材料価格や人件費、物流費等の各種コストは高止まりしており、関係法令に基づく安全基準への対応に伴う使用部材数や作業時間の増加も、施工体制や収益性に影響を及ぼしております。 在外子会社のあるシンガポールにおいては、建設関連需要は堅調に推移しております。一方で、主要な需要先である石油化学産業では、環境規制の強化等を背景とした投資抑制の動きが継続しており、地政学的リスクの高まりにより、一部案件で工期や資材調達への影響も見られました。また、外国人労働者の雇用規制や人材関連コストの上昇も継続しており、収益性の確保が重要な課題となっております。 また、資源価格や調達環境の不安定化、環境保護への関心の高まり等を背景に、資源の有効活用や環境負荷低減に向けた取組みの重要性は一層高まっております。今後も、資源の循環型社会の形成に向けて、3Rやレンタル・リユース等を通じた資源の有効活用が求められるものと考えております。 (4)会社の対処すべき課題と中期経営計画 ①会社の対処すべき課題 当社グループでは、これからの経営環境を踏まえ、以下の課題を掲げております。 <住宅市場の変化と受注基盤拡大への対応> 当社に関連の深い住宅・建設業界においては、新設住宅着工戸数が減少傾向にあることに加え、建築コストの上昇や原材料調達の影響等により、リフォームを含む住宅関連需要の先行きは不透明な状況にあります。また、関係法令に基づく安全基準への対応や各種コストの上昇を背景に、足場施工業者を取り巻く経営環境は厳しさを増しており、安定した部材供給力と施工体制を有する事業者の重要性が高まっているものと認識しております。 当社グループは、メーカーとしての部材供給力と施工体制を活かし、住宅向け足場を中心に、既存顧客におけるシェア拡大と新規顧客の獲得を進めるとともに、住宅以外の建築物や改修・更新工事への対応力も高め、受注基盤の拡大を図ることが求められています。 <足場の施工効率向上と施工スタッフの高齢化への対応> 足場施工に関する一連の作業は、手作業による工程が多く、身体的負担も大きいことから、作業負担の軽減と施工効率の向上が重要な課題となっております。また、生産年齢人口の減少が進む中、経験や技能を有する施工スタッフが長く安全に働ける環境の整備も重要であると認識しております。 このような状況に対応するため、施工スタッフの負担軽減や安全衛生教育の充実を進めるとともに、経験を有する施工スタッフの教育・安全衛生関連業務への職務転換や技能・ノウハウの継承を通じて、安心して働き続けられる体制づくりと施工体制の安定化を図ることが求められています。 <施工品質・安全性の向上による安全な社会への貢献> 社会の安全と高品質なインフラを支えるうえで、足場の果たす役割は大きいものと考えております。当社の主力である住宅向け足場においても、施工前に足場計画図を作成し、顧客と計画内容を確認・共有することが、施工品質及び安全な現場づくりに重要であると認識しております。施工後の手直しや不安全状態を防ぐため、足場計画図に基づく安全管理を徹底するとともに、足場施工技術の向上及び多様な施工条件への対応力強化を通じて、安全な社会の実現に貢献していくことが求められています。 <デジタル技術の活用による業務効率化> 当社では、基幹システムの活用により、施工管理、請求処理、現場情報等の一元管理と情報共有の効率化を進めております。一方で、足場計画図の作成や足場資材の在庫管理など、現場関連業務には人手に依存する部分が残っており、デジタル技術を活用した業務の省力化・標準化が課題となっております。 基幹システムを中心とした業務基盤の活用に加え、足場計画図作成の自動化や、現場業務を支援するデジタルツールの活用を通じて、業務負担の軽減、施工品質及び安全性の向上を図ることが求められています。 <多様な人材の確保・育成・定着と人的資本の強化> 足場施工業界を含む建設業界全体では、熟練技能者の減少や若年層の入職者確保が課題となっており、当社グループにおいても、事業の継続的な成長を支える人材の確保・育成・定着が重要な課題となっております。また、第4次中期経営計画を実現するためには、多様な領域を担う人材の育成と活躍が不可欠であると認識しております。 このため、採用・育成、教育研修の充実、処遇の見直し、人事評価制度の運用等を通じて、従業員が安心して能力を発揮し、一生涯働ける組織づくりを進めることが求められています。 <海外事業人材の育成とグローバル対応力の強化> 当社グループが海外事業を継続的に成長させていくためには、現地法人の運営や事業の支援・管理を担う人材の育成が重要な課題となっております。 このため、語学力や異文化理解に加え、海外事業における管理・運営業務に対応できる人材を育成し、本社と現地法人が連携して事業を推進できる体制を強化することが求められています。 <建設資材価格等の高止まりと部材調達方法の変化への対応> 建設資材価格や物流費等の各種コストは高止まりしており、足場施工業者においても、部材購入時の資金負担や投資判断への影響が生じております。 当社グループでは、足場部材のレンタルサービスによる顧客接点の拡大や、顧客の利用状況に応じた販売提 案を通じて、顧客ニーズに対応するとともに、収益機会の拡大を図ることが求められています。 ②中期経営計画とその進捗 当社グループでは、2025年4月期から2029年4月期までの5連結会計年度を期間とする中期経営計画を『第4次中期経営計画』と設定し、進めております。その概要は、以下の通りになります。 <第4次中期経営計画の概要>~2025年4月期から2029年4月期~ 今後の経済動向につきましては、中東情勢をはじめとする地域紛争による国際情勢不安に加え、米国の通商政策をめぐる動向や金融・為替市場の変動など、依然として不確実性の高い状況が続くものと見込まれます。また、エネルギー価格、原材料価格及び物流費等の各種コストへの影響についても、引き続き注視が必要な状況が続くものと認識しております。 国内においては、雇用・所得環境の改善などを背景に、景気は緩やかな回復基調で推移するものと見込まれます。一方で、物価上昇の継続や金利・為替の変動に加え、建設資材価格や調達コストの高止まりも懸念され、先行きは不透明な状況が続くものと思われます。また、建設業界においては、少子高齢化に伴う人口減少や熟練技能者の減少、若年層の入職者確保への対応などの課題が継続しており、施工力の確保及び人材の採用・育成に向けた取組みがますます重要となっております。 これら国内外の経済見通しを踏まえ、当社グループでは、当事業年度を2年目とする第4次中期経営計画「Reborn」において、3つの重点戦略を設定しております。 <目標数値> 当社グループでは、中期経営計画の最終年度である2029年4月期の連結売上高、連結営業利益の目標を以下の通り設定しております。 <3つの重点戦略の概要> ①コア事業領域の深化 当社のメイン事業である施工サービス事業、製商品販売事業、海外事業をコア事業領域と定め、業界の新スタンダードや規範づくりの先導・普及、新しいレンタルシステムの構築等に取り組んでまいります。海外事業においては、適正な施工人員枠の確保と戦略的な配置、エンジニアリング会社としての高付加価値化、受注構成見直しによる収益性向上に取り組んでまいります。生産性・技術・品質の差別化を図り、より高付加価値のサービス提供により業界をけん引する存在となることを目指します。 ②新たな収益事業の創造 デジタル・IT技術を活用した建設業界の生産性向上のためのプロダクト開発や販売や新住宅用足場の開発、東南アジアを中心とした海外人材の育成など、コア事業領域における課題の解決に向けたノウハウ・技術の探索・活用により、新たな収益事業を創造し、社会を変革するサービス・価値提供の実現を目指します。 ③経営基盤の強靭化 コア事業領域の深化と新たな収益事業の創造を推進するため、経営環境の変化へ柔軟に対応できる強靭な経営基盤を構築してまいります。従業員エンゲージメント向上に向けた新人事評価制度の導入やデジタル技術活用による業務負担軽減、管理コスト削減を進めるほか、製品の製造・生産における優位性を高めるため、海外パートナーとの共創体制によるサプライチェーンの構築に取り組んでまいります。 これら3つの重点戦略を推し進め、建設業界におけるイノベーション創出を通じ、継続的な事業拡大と持続可能な社会の実現に向けた取組みを進めております。当連結会計年度においては、足場施工サービス事業における適正価格での受注交渉、住宅向け足場を中心とした既存顧客のシェア拡大及び新規顧客の獲得、施工スタッフの採用・育成、足場部材レンタルサービスの拡大等に取り組みました。海外事業においては、継続的な価格改定交渉やコスト削減に取り組むとともに、エンジニアリング分野での受注獲得など、受注基盤の拡大を進めております。新たな収益事業においては、デジタル事業におけるSES・受託開発の拡大及びインドネシアでの海外人材育成事業の基盤構築に取り組んでおります。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループとして、優先的に対処すべき事業上の課題は、施工力の確保及び人材の確保・育成、住宅向け足場を中心とした受注基盤の拡大、並びに各事業における収益性の向上であると認識しております。また、財務上の課題としては、人材の採用・育成及び処遇改善、足場部材のレンタルサービス用資材、デジタル技術の活用に係る必要な投資を適切に行うとともに、資金効率の向上及び財務基盤の安定化を図ることが重要であると考えております。なお、課題に対する今後のセグメント別の取組みは以下のとおりです。 ①施工サービス事業 施工サービス事業については、住宅向け足場を中心に、既存顧客におけるシェア拡大と新規顧客の獲得を進め、受注基盤の拡大を図ってまいります。また、施工スタッフの採用・育成、特定技能外国人のチーフ(職長)への育成、施工スタッフが長く安全に働ける環境の整備等を通じて、施工体制の安定化と施工力の強化に取り組んでまいります。加えて、関係法令に基づく安全基準への対応や施工品質の向上に向け、足場計画図の活用、現場管理の強化、適正価格での受注交渉を進め、施工品質及び収益性の向上を図ってまいります。 ②製商品販売事業 製商品販売事業については、建設資材価格や物流費等の各種コストが高止まりする中、足場施工業者における部材購入時の資金負担や投資判断への影響を踏まえ、足場部材のレンタルサービスを通じた顧客接点の拡大に取り組んでまいります。また、継続利用が見込まれる顧客に対しては、利用状況に応じた販売提案を進めるとともに、付帯商材・サービス等の提案を通じて、顧客ニーズへの対応と収益機会の拡大を図ってまいります。 ③海外事業 海外事業については、在外子会社のあるシンガポールにおいて、人材関連コストの上昇や主要顧客における工事計画の見直し等が想定される中、適正価格での受注交渉、協力会社体制の活用、デジタル技術による管理業務の効率化に取り組んでまいります。また、エンジニアリング分野における材工一式での受注拡大を推進し、受注基盤の拡大と収益性の向上を図ってまいります。 また、当社グループを取り巻く経営環境については、先行き不透明な状況が続くものと想定されることから、主要取引金融機関との連携を強化し、財務基盤の安定化を図るとともに、引き続き予算統制を徹底してまいります。
事業等のリスク1,792字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している重要なリスクは、以下のとおりであります。なお、当社は、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避および発生した場合の対応に努める所存であります。 本項においては、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 住宅市場及び住宅着工戸数の動向について 当社グループは、住宅関連産業を通して事業展開を行っております。住宅建築費の上昇、住宅ローン金利の動向、住宅取得支援策の変更、人口減少に伴う世帯数の減少、建築基準法その他関係法令の改正等により、新設住宅着工戸数が大幅に減少した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクへの対応として、住宅向け足場を中心とした既存顧客におけるシェア拡大及び新規顧客の獲得を進めるとともに、住宅用途以外の建築物や改修・更新工事に対する足場施工サービスの展開により、受注基盤の拡大とリスク分散に取り組んでおります。 ② 施工力の変動について 当社グループは、足場施工サービスを事業の柱としておりますが、施工スタッフの数及び技能水準、すなわち施工力が事業運営に大きな影響を及ぼします。建設業界における熟練技能者の減少、若年層の入職者確保の難しさ、施工スタッフの高齢化、関係法令に基づく安全基準への対応に伴う作業負担の増加等により、施工力を計画的に確保できない場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクへの対応として、施工スタッフの採用・育成、特定技能外国人及び外国人技能実習生の受入れ、特定技能外国人のチーフ(職長)への育成を進め、施工チーム数の増加及び施工体制の強化に取り組んでおります。また、施工スタッフが長く安全に働ける環境の整備、職務の選択肢の確保、安全衛生教育の充実に加え、当社グループの安全・品質方針に理解がある足場施工会社との協力体制の構築にも取り組んでおります。 ③ 原材料価格及び調達コストの変動について 当社グループは、ビケ足場及び一般仮設機材の製造を行っており、鋼材価格をはじめとする原材料価格、物流費、燃料費その他調達関連コストの著しい変動が、製品原価や資材調達に影響を及ぼした場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、地政学的リスクや為替の変動等により、資材調達や納期に影響が生じる可能性があります。 当該リスクへの対応として、原材料の受入予定価格の設定、仕入先との価格交渉、調達先の見直し及び在庫管理の適正化に努めております。 ④ 為替及び海外事業環境の変動について 当社グループには、シンガポールの連結子会社があるため、為替が著しく変動した場合、業績に影響を及ぼす可能性があります。また、現地における人材関連コストの上昇や外国人労働者に関する規制等により、海外事業の収益性に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクへの対応として、予算編成の際に想定する為替レートを設定し、その範囲で対応できるよう、機会に応じて為替予約やデリバティブ取引などを利用し、できるだけ為替変動による業績への影響を回避するよう努めております。また、適正価格での受注交渉、協力会社体制の活用及び管理業務の効率化により、海外事業環境の変化による影響の低減に努めるとともに、新たな取引先の開拓を通じて、機動的にサプライチェーンを変更できる体制の整備を進めております。 ⑤ その他 当社グループは、事業展開上、様々なリスクがあることを認識し、それらをできる限り事前に防止、分散又は回避するよう努めております。しかしながら、当社グループが事業を遂行するにあたり、経済情勢、金融・株式市場、法令・制度変更、情報システム及び情報セキュリティ、自然災害その他の不測の事態が発生した場合には、業績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクへの対応として、関係法令及び社内規程の遵守、内部統制及びコンプライアンス体制の整備、情報管理体制の強化、災害発生時の対応体制の整備等を進め、リスクの低減に努めております。
経営成績の分析 (MD&A)7,863字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 a.経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善などを背景に、緩やかな回復基調で推移しました。しかしながら、中東情勢をはじめとする地政学的リスクの高まりに加え、円安進行に伴う物価上昇や金利動向への懸念などもあり、依然として先行き不透明な状況が続きました。 当社に関連の深い住宅業界について、新設住宅着工戸数は、建築資材価格の高止まりや人手不足に加え、2025年4月の建築基準法改正の影響もあり、前年同期比では持家12.6%減、賃家13.5%減、分譲12.6%減となり、全体として大きく減少する結果となりました。 こうした状況において、当連結会計年度が2年目となる第4次中期経営計画において、「コア事業領域の深化」、「新たな収益事業の創造」、「経営基盤の強靭化」の3つを重点戦略として設定し、建設業界におけるイノベーションの創出と継続的な事業拡大、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを進めております。 以上の結果、当連結会計年度における売上高は11,139百万円(前年同期比2.8%増)、営業利益268百万円(前年同期比27.5%減)、経常利益290百万円(前年同期比15.9%減)、親会社株主に帰属する当期純利益262百万円(前年同期比21.8%減)となりました。 セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。 (施工サービス事業) 施工サービス事業につきましては、着工戸数の減少が続く中、主要な取引先である大手ハウスメーカーの住宅の受注は全体で前年同期並みの推移となりました。 このような状況の中、当事業においては、既存顧客に対するシェア拡大と適正価格での受注推進などにより、売上増となりましたが、今後の受注拡大を見据えた施工力増強に伴う人件費増が先行し、利益は微減となりました。 以上の結果、売上高は7,669百万円(前年同期比6.0%増)、売上総利益は2,118百万円(同0.7%減)となりました。 (製商品販売事業) 製商品販売事業につきましては、資材価格の高止まりとそれに伴うレンタル需要の高まり、市場における施工人員の不足などから、市況全体で購買意欲の低下が継続しました。 このような状況の中、当事業においては、市況の影響による買い控えが続いたこと、法改正の影響で増加していた需要の反動減により、売上、利益ともに減少となりました。 以上の結果、売上高は1,009百万円(前年同期比14.5%減)、売上総利益は275百万円(同8.6%減)となりました。 (海外事業) 海外事業につきましては、当連結会計年度より、シンガポールにおいてプラントのメンテナンスを主とした事業とする1社が連結範囲に加わりました。在外子会社のあるシンガポールでは、AI関連需要の拡大や外需の底堅さを背景に、景気は堅調に推移しました。事業を取り巻く環境としては、主要な需要先である石油化学産業における環境規制の強化により投資抑制の動きが継続しました。 このような状況の中、当事業においては、採算性を重視した案件の選別を進めてまいりました。その結果、売上高は前年同期並みで推移し、利益は増加となりました。 以上の結果、売上高は2,399百万円(前年同期比1.5%増)、売上総利益は756百万円(同4.4%増)となりました。 (その他) その他につきましては、業務受託料および保険代理店収入等で構成されており、売上高は60百万円(前年同期比0.1%増)、売上総利益は53百万円(同6.2%増)となりました。 b.資産、負債及び純資産の状況 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は6,747百万円となり、前連結会計年度末に比べ290百万円増加いたしました。これは主に現金及び預金が469百万円増加、受取手形、売掛金及び契約資産が99百万円増加、商品及び製品が111百万円減少、賃貸用仮設材が120百万円減少したことによるものであります。 固定資産は3,433百万円となり、前連結会計年度末に比べ302百万円減少いたしました。これは主に建物及び構築物(純額)が278百万円減少したことによるものであります。 この結果、総資産は10,180百万円となり、前連結会計年度末に比べ11百万円減少いたしました。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は3,953百万円となり、前連結会計年度末に比べ84百万円減少いたしました。これは主に流動負債のその他に含まれる未払金が91百万円減少、未払消費税等が112百万円減少、前受金が81百万円増加したことによるものであります。 固定負債は501百万円となり、前連結会計年度末に比べ86百万円減少いたしました。これは主に長期借入金が58百万円減少、リース債務が26百万円減少したことによるものであります。 この結果、負債合計は、4,454百万円となり、前連結会計年度末に比べ171百万円減少いたしました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は5,726百万円となり、前連結会計年度末に比べ159百万円増加いたしました。これは主に利益剰余金が108百万円増加したことによるものであります。 この結果、自己資本比率は56.2%(前連結会計年度末は54.6%)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、2,689百万円と期首より469百万円増加となりました。 各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果増加した資金は590百万円(前年同期は1,374百万円の収入)となりました。その主な要因は、税金等調整前当期純利益が350百万円、減価償却費291百万円、棚卸資産の減少額149百万円に対し、法人税等の支払額130百万円等があったことを反映したものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果増加した資金は203百万円(前年同期は40百万円の収入)となりました。その主な要因は、有形固定資産の売却による収入285百万円、保険積立金の解約による収入121百万円に対し、有形固定資産の取得による支出41百万円、貸付けによる支出102百万円等があったことを反映したものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果減少した資金は355百万円(前年同期は910百万円の支出)となりました。その要因は、長期借入れによる収入200百万円に対し、長期借入金の返済による支出226百万円、リース債務の返済による支出170百万円、配当金の支払額156百万円等があったことを反映したものであります。 ③生産、受注及び販売の実績 a.施工能力 施工用資産であるビケ部材の当社の保有高は次のとおりであります。 セグメントの名称   品目別   当連結会計年度 (自 2025年4月21日 至 2026年4月20日)   前年同期比(%) 施工サービス事業   施工能力㎡数(千平方メートル)   1,306   109.0 (注)当社の施工用資産は極めて多種多様にわたり、かつ同種の品目であっても仕様、構造、形式は一様ではありません。このため、保有する主要部材で施工可能な広さを建物の架㎡数で表示しております。 主要部材とは、支柱・踏板・布材・ブラケット・ジャッキベースのことであります。 b.生産実績 当連結会計年度の生産実績を品目別に示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   品目別   当連結会計年度 (自 2025年4月21日    至 2026年4月20日)   前年同期比(%) 製商品販売事業   ビケ部材等(千円)   856,881   108.9 一般仮設(千円)   222,300   92.1 合計(千円)   1,079,181   105.0 (注)金額は販売価格によります。 c.外注の実績 当社は、製商品販売事業における製品の製造及び部品加工の大部分を外注に依存しております。その依存度は、外注費が総製造費用に対し当連結会計年度で30.7%を占めております。 なお、主な外注先は、株式会社山本興業、株式会社興和工業所、株式会社シズカ等であります。 d.商品仕入実績 当連結会計年度の商品仕入実績を品目別に示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   品目別   当連結会計年度 (自 2025年4月21日    至 2026年4月20日)   前年同期比(%) 製商品販売事業   ビケ部材等(千円)   118,619   133.1 一般仮設(千円)   81,054   98.9 合計(千円)   199,673   116.7 (注)金額は仕入価格によります。 e.受注実績 当連結会計年度の受注実績を品目別に示すと、次のとおりであります。 セグメント の名称   品目別   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 製商品 販売事業   製品   ビケ部材等   634,346   78.7   28,835   47.1 一般仮設   210,608   75.3   6,257   27.6 商品   ビケ部材等   49,182   64.1   4,732   91.0 一般仮設   66,213   73.9   451   71.0 合計   960,350   76.7   40,276   44.9 (注)1.数量については、種類が多岐にわたり表示が困難であるため記載を省略しております。 2.受注高は出荷額をベースに記載しております。 f.販売実績 当連結会計年度の販売実績を品目別に示すと、次のとおりであります。 セグメント の名称   品目別   当連結会計年度 (自 2025年4月21日     至 2026年4月20日)   前年同期比(%) 施工サービス事業(千円)   7,669,946   106.0 製商品 販売事業   製品   ビケ部材等(千円)   666,730   87.8 一般仮設(千円)   226,984   87.5 計(千円)   893,714   87.7 商品   ビケ部材等(千円)   49,648   67.6 一般仮設(千円)   66,397   74.6 計(千円)   116,045   71.4 合計(千円)   1,009,760   85.5 海外事業(千円)   2,399,462   101.5 報告セグメント計(千円)   11,079,169   102.8 その他(千円)   60,170   100.1 合計(千円)   11,139,339   102.8 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。 この連結財務諸表を作成するにあたり、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定については、「第5経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)及び(重要な会計上の見積り)」に記載しておりますが、そのうち特に重要なものは以下のとおりであります。 (固定資産の減損) 固定資産については、資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合、回収可能価額までの下落額を減損損失として計上しております。事業計画や市場環境の変化により、見積り額の前提とした条件や仮定に変更が生じた場合、減損処理が必要となる可能性があります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する分析 当社グループは、「第2 事業の状況 1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)目標とする経営指標」に記載の通り、「売上高経常利益率」を重要な経営指標として捉えています。 当連結会計年度においては、3.6%を目標として事業を進めましたが、結果として2.6%となりました。 ③ 財政状態の分析 「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 b.資産、負債及び純資産の状況」をご参照ください。 ④ 資本の財源及び資金の流動性 a.キャッシュ・フローの分析 キャッシュ・フローの分析につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりでありますが、指標のトレンドを示しますと下記のとおりであります。 2025年4月期   2026年4月期 自己資本比率(%)   54.6   56.2 時価ベースの自己資本比率(%)   35.0   36.3 債務償還年数(年)   1.8   4.1 インタレスト・カバレッジ・レシオ   52.8   10.2 自己資本比率:自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産 債務償還年数:有利子負債/営業キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い (注)1.株式時価総額は、期末株価終値×自己株式控除後の期末発行済株式数により算出しております。 2.営業キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。 b.契約債務 2026年4月20日現在の契約債務の概要は以下のとおりであります。 区分   当期首残高 (千円)   当期末残高 (千円)   平均利率 (%)   返済期限 短期借入金   1,726,120   1,742,640   1.6   - 1年以内に返済予定の長期借入金   209,434   241,380   0.7   - 1年以内に返済予定のリース債務   109,412   118,408   5.9   - 長期借入金(1年以内に返済予定のものを除く。)   382,821   324,710   0.5   2027~2029年 リース債務(1年以内に返済予定のものを除く。)   41,361   15,100   5.6   2027~2028年 その他有利子負債  1年以内に返済予定の割賦未払金  割賦未払金(1年以内に返済予定のものを除く。)     1,955 6,729     2,237 4,934     6.8 6.8     - 2027~2029年 合計   2,477,834   2,449,410   -   - (注)1.「平均利率」については、期末借入金残高に対する加重平均利率を記載しております。 2.長期借入金、リース債務及びその他有利子負債の連結決算日後5年間の返済予定額は以下のとおりであります。 1年以内 (千円)   1年超2年以内 (千円)   2年超3年以内 (千円)   3年超4年以内 (千円)   4年超5年以内 (千円) 長期借入金   241,380   166,920   149,417   8,373   - リース債務   118,408   13,635   1,465   -   - その他有利子負債  割賦未払金   2,237   2,391   2,543   -   - c.財務政策 当社は、運転資金及び設備投資資金については、内部資金を充てるほか、銀行等の金融機関からの借入金や社債発行により資金調達することとしております。 2026年4月20日現在の契約債務の状況は「b.契約債務」に記載のとおりであります。 ⑤ 経営成績の分析 売上高は、足場施工サービス事業、足場部材のレンタルサービス、シンガポール子会社における受注基盤の拡大により、前期を上回りました。一方、営業利益は、適正価格での受注交渉が進展したものの、施工力強化に向けた人材確保や人件費の上昇、海外における各種コスト増加などにより、前期を下回る結果となりました。 セグメント別の業績につきましては、施工サービス事業においては、住宅市場が低調に推移する中、今後の受注基盤拡大につながる既存顧客のシェア拡大と新規顧客の獲得に取り組み、売上高が伸長しました。足場部材のレンタルサービスでは、建設資材価格の高止まりを背景に需要が継続し、売上高が安定して推移しました。また、日本人及び特定技能外国人の施工スタッフの採用・育成を進め、期末時点の在籍人数は過去10年間で最多となりました。一方で、施工力強化に伴う人件費の増加が先行したことなどにより、売上総利益は微減となりました。 製商品販売事業においては、建設資材価格の高止まりや労務費の上昇により、顧客の投資判断が慎重な状況が継続しました。一方で、足場仕様の厳格化や工期延長に伴う保有部材の不足などを背景とした需要もあり、顧客ニーズに応じた販売提案を進めてまいりましたが、市況全体の購買意欲低下の影響を受け、売上高・売上総利益ともに減少いたしました。 海外事業においては、在外子会社のあるシンガポールでは、建設関連需要が堅調に推移しました。一方で、主要な需要先である石油化学産業では、環境規制の強化等を背景とした投資抑制が継続し、当連結会計年度の後半には地政学的リスクの高まりにより、一部案件で資材調達や工期への影響も見られました。また、現地の賃金水準の上昇や物価高騰により、収益面ではコスト上昇への対応が課題となりました。このような状況下において、継続的な価格改定交渉やコスト削減に取り組むとともに、足場工事・メカニカル等を行うエンジニアリング分野で大手製薬メーカーからの受注を獲得するなど、受注基盤の拡大を進めた結果、売上高及び売上総利益は微増となりました。一方で、人件費を中心とした各種コストの増加により、営業利益は減少いたしました。

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