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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

アジアクエスト

4261 · Growth · 情報・通信業

AIインテグレーターとして、企業のAIX/DXを構想から運用まで一貫支援。コンサルティングから開発、保守までをワンストップで提供。

概要

アジアクエストは、2012年創業のAIインテグレーターである。企業のAIX/DXを加速させるため、コンサルティングからシステム開発・運用までをワンストップで提供するデジタルトランスフォーメーション事業を展開する。2025年12月期の売上高は49億円、従業員数は565名。2021年12月に東京証券取引所グロース市場に上場した。

単一セグメントで構成されるデジタルトランスフォーメーション事業

当社グループはデジタルトランスフォーメーション事業の単一セグメントであり、コンサルティング、モダナイゼーション、AIインテグレーションの3つのサービス群を持つ。コンサルティングではDX構想策定や内製化支援、SAP移行支援などを手掛ける。モダナイゼーションではアプリケーション/システム開発、クラウド移行、データ基盤構築を提供する。AIインテグレーションでは生成AIやAIエージェント、IoTを活用したリアルタイムデータ収集基盤の構築などを行い、顧客のAIX/DX実現を総合的に支援する。

インドネシア・マレーシアの海外拠点を強みとする

当社グループは、インドネシア子会社PT.AQ Business Consulting Indonesiaとマレーシア子会社AsiaQuest Internet Malaysia SDN. BHD.を傘下に持ち、累計100社を超える日系現地法人やローカル企業へのIT支援実績を有する。現地文化を理解したコミュニケーションと日本品質のマネジメントを両立し、kintone導入支援ではCYBOZU AWARD 2019グローバル賞を受賞した。海外拠点は単なるオフショア開発にとどまらず、現地市場の開拓と日本国内のリソース補完の両面で機能している。

AWS高度認定パートナーとしてのクラウド基盤

当社はAmazon Web Services (AWS)のAPNアドバンスドコンサルティングパートナーであり、2022年にはAWS 100 APN Certification Distinction、2025年にはAWS 500 APN Certification Distinctionを取得した。AWSだけでなく、Microsoft AzureやGoogle Cloudにも対応し、マルチクラウド環境の設計・構築・運用をトータルに支援する。2016年から提供する「まるクラ」はマルチクラウド・マネジメントサービスであり、顧客のクラウド導入を包括的にサポートする。

業界の中での役割は企業のデジタル変革を支えるサービスプロバイダー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
49億円
営業利益
4億円
営業利益率
8.2%
純利益
3億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01デジタルトランスフォーメーション主力

全顧客業界を横断して、コンサルティング、モダナイゼーション、AIインテグレーションの3つのサービスを提供。顧客の業界知識を持つビジネスエンジニアが、上流の構想段階から下流の保守運用までを一貫して支援する。小売・流通、建設・不動産、公共インフラ、商社・物流・金融、モビリティ・製造業など幅広い業界に対応する。

主な製品・サービス8
DXコンサルティング
DXの構想策定から実行までを支援する伴走型コンサルティング。顧客のビジネス理解に基づき、最適なデジタル戦略を提案する。
内製化支援
顧客自身がデジタル活用を推進できるよう、組織づくりを支援する。デジタル人材の育成や体制構築をサポートする。
SAP移行・導入支援
バイリンガル対応可能な専門人材によるSAPの移行・導入を支援する。グローバル展開する企業の基幹システム刷新を支える。
PMO支援
大規模プロジェクトの品質と進捗を管理するPMO(プロジェクト・マネジメント・オフィス)支援。プロジェクト全体の成功率向上を図る。
アプリケーション/システム開発
Webモバイル技術を活用したECシステム、CMS、会員システム、予約システム等多種多様なアプリケーションの開発。UI/UX企画・実装も行う。
クラウド移行・構築
オンプレミス環境のクラウド移行や新システムのクラウド環境構築を支援。AWS、Azure、Google Cloud等のクラウド基盤の設計・構築・運用までトータルにサポートする。
データ基盤構築
分散したデータを集約・整備し、ビジネスの意思決定や新たな価値創出を支えるデータ基盤の構築を支援する。
AQ-AIエージェントシリーズ
現場業務で使えるAIエージェントサービス。データベース構築、データ登録、データ分析、営業、資料作成、FAQ自動整備、工場設備保全などを支援するAIエージェントを提供する。

製品と技術

IoTプラットフォーム beaconnect シリーズ

beaconnectは、人やモノの位置・環境情報をセンサーで取得し可視化するIoTプラットフォームとして2017年に提供を開始した。2018年には組織・部門管理機能を追加し処理を高速化した「beaconnect plus」をリリース。工場や倉庫などでのリアルタイムな状況把握に活用される。このプラットフォームは、物理空間の情報をデジタル化しAI解析へつなげる当社のIoTソリューションの中核をなす。

工数管理最適化ソリューション SmartCUBE

SmartCUBEは、2018年にリリースされたIoT工数管理ソリューションである。作業者の工数を自動でデータ化し、集計・可視化することで、業務効率化を支援する。センサーを用いた自動計測により、手入力の手間を省き、正確な工数データを提供する。製造業や建設業など現場業務のデジタル化に貢献し、当社のIoT/AI技術の応用例の一つである。

自律型AIエージェントサービス AQ-AI Agent Series

2025年9月にリリースされたAQ-AI Agent Seriesは、データベース構築、データ登録・分析、営業支援、資料作成、FAQ整備、工場設備保全など7つの業務領域に対応するAIエージェント群である。生成AIや大規模言語モデルを活用し、与えられた目的を理解して自律的にタスクを遂行する。単なる情報生成にとどまらず、複雑なワークフローを代替することで、業務プロセスの自動化を実現する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

高成長・高収益、AI関連で差別化

アジアクエストは情報・通信業に属し、AIソリューションを中心に急成長中。2023年12月期から2025年12月期で売上高31→49億円と約1.6倍に拡大し、営業利益率も12%超と高水準を維持している。同業のVRAIN Solutionやハッチ・ワークと比べても収益性は良好。AI関連需要を取り込み、高い付加価値サービスを提供している。一方、2025年12月期の営業利益率が8.16%に低下する見込みで、競争激化が懸念される。

強み

  • 営業利益率が10%前後と業界平均を上回る。
  • 2期連続で売上高が30%以上増加するなど高い成長率。
  • 独自のAI技術を活用し、差別化されたソリューションを提供。
  • 新規案件獲得により収益源を多角化している。

課題

  • AI分野への参入企業増加により、競争優位性の維持が課題。
  • 2025年12月期に営業利益率が8%に低下見込み。
  • AIエンジニアの需要が高く、優秀な人材の獲得競争が激しい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がアジアクエスト

時価総額で並べると、掲載11社のなかで4番目にあたる。

#企業時価総額PER
14428シノプス44億円24.4倍
27527システムソフト44億円
32303ドーン44億円17.3倍
44261アジアクエスト43億円30.7倍
53768リスクモンスター43億円18.9倍
69476中央経済社ホールディングス43億円12.0倍
74829日本エンタープライズ42億円63.7倍
84052フィーチャ42億円
9269ASapeet42億円23.6倍
10460ABRANU42億円17.6倍
114270BeeX42億円10.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 25件

インドネシア創業から国内事業への展開(2012-2014)

2012年4月、東京都世田谷区でアジアクエスト株式会社を設立。同年11月にはインドネシアに現地法人を設立し、ジャカルタで日系企業向けITコンサルティングを開始した。2013年4月に本社を千代田区へ移転し、国内企業向けシステム開発を開始。2014年4月にはクラウド・インフラ構築サービスを追加し、同年12月にはインドネシアのジョグジャカルタに開発拠点を開設した。創業から2年で海外と国内の両軸を整えた。

マレーシア進出とIoT・AI領域への拡大(2015-2017)

2015年11月、マレーシア法人をクアラルンプールに設立。2016年9月には国内向けにマルチクラウド・マネジメントサービス「まるクラ」の提供を開始。2017年1月にはIoT/AIシステム開発に乗り出し、IoTプラットフォーム「beaconnect」をリリースした。同年7月には福岡オフィスを新設し、国内開発拠点を拡充。12月にはISO27001認証を取得し、情報セキュリティ管理体制を強化した。

プロダクト多様化とアライアンス(2018-2020)

2018年はプロダクトのリリースが相次いだ。5月にはbeaconnectの新バージョン「beaconnect plus」、8月にはIoT工数管理ソリューション「SmartCUBE」を投入。同年7月にはRPA導入サポートを開始した。また、2018年11月には三菱商事グループのPT. Dipo Star Financeと業務提携、12月にはスターティアホールディングスと資本業務提携を締結。2019年11月にはAWSのAPNアドバンスドコンサルティングパートナーに昇格した。

上場とNTT西日本との資本提携(2021-2022)

2021年4月、西日本電信電話株式会社と資本業務提携を結び、両社のリソースを活用した協業基盤を確立。同年12月、東京証券取引所マザーズに上場し、株式公開による資金調達を実現した。2022年4月の市場区分見直しによりグロース市場へ移行。同年9月にはAWS 100 APN Certification Distinctionを取得し、AWSパートナーとしての技術力が外部からも評価された。

AIエージェント事業への本格参入(2024-2025)

2024年4月、NTT西日本グループとの協業強化と関西地区の顧客開拓のため大阪オフィスを新設。同年12月には本社を東京都文京区に拡張移転した。2025年9月、生成AIやAIエージェント技術を活用した「AQ-AI Agent Series」をリリース。データベース構築、データ分析、営業支援など7つのエージェントサービスを初期ラインアップとして展開。同年12月にはAWS 500 APN Certification Distinctionを取得し、クラウド技術力の更なる向上を示した。

年表25件を開く

2010年代

  • 2012年4月創業東京都世田谷区においてアジアクエスト株式会社を設立
  • 2012年11月創業PT.AQ Business Consulting Indonesia(インドネシア法人)設立 インドネシア(ジャカルタ)にて日系企業向けにITコンサルティングを開始
  • 2013年4月東京都千代田区へ移転、国内企業向けシステム開発を開始
  • 2014年4月国内企業向けクラウド・インフラ構築を開始
  • 2014年12月インドネシア(ジョグジャカルタ)に開発拠点開設
  • 2015年11月創業AsiaQuest Internet Malaysia SDN. BHD.(マレーシア法人)設立 マレーシア(クアラルンプール)にて日系企業向けにITコンサルティングを開始
  • 2016年9月国内企業向けにマルチクラウド・マネジメントサービス(まるクラ(※1))を提供開始 ※1 マルチクラウド環境でのインフラ基盤の企画・設計・構築・運用サービス
  • 2017年1月国内企業向けにIoT/AIシステム開発を開始、IoTプラットフォーム「beaconnect(※2)」を提供開始 ※2 人やモノの位置・環境情報をセンサーで取得し、可視化するIoTプラットフォーム
  • 2017年7月開発拠点として福岡県福岡市に福岡オフィスを新設
  • 2017年12月情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の国際規格ISO27001の認証を取得
  • 2018年4月自治体、大学とともに産官学連携を進めるため、大分県別府市に別府ラボを新設
  • 2018年5月IoTプラットフォーム「beaconnect plus(※3)」をリリース ※3 組織・部門管理の機能を追加し、処理を高速化させたbeaconnectの新バージョン
  • 2018年7月国内企業向けにRPA導入サポートを開始
  • 2018年8月IoT工数管理ソリューション「SmartCUBE(※4)」をリリース ※4 使用者の工数を自動でデータ化、集計して可視化するIoTサービス
  • 2018年11月インドネシアにてPT. Dipo Star Finance(三菱商事グループ)と業務提携
  • 2018年12月スターティアホールディングス株式会社と資本業務提携
  • 2019年11月Amazon Web Services(AWS)のAPNアドバンスドコンサルティングパートナー(※5)に昇格 ※5 APNアドバンスドコンサルティングパートナーは、AWSに関する営業体制を保有し、AWSを活用したシステムインテグレーションやアプリケーション開発能力をAmazon Web Services,Inc.に認定されたパートナーの総称

2020年代

  • 2021年4月西日本電信電話株式会社と資本業務提携
  • 2021年12月上場東京証券取引所マザーズに上場
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、マザーズ市場からグロース市場へ移行
  • 2022年9月Amazon Web Services(AWS)のAWS 100 APN Certification Distinction(※6)を取得 ※6 APN Certification Distinction とは、AWS Partner Network (APN)パートナー企業のAWS認定資格取得数が一定数に達するごとにAWSより認定を受けられる表彰制度
  • 2024年4月NTT西日本グループとの協業、関西地区の顧客に対する営業強化及びエンジニアの採用エリア拡充等のため、大阪府大阪市に大阪オフィスを新設
  • 2024年12月本社を東京都文京区に拡張移転
  • 2025年9月AQ-AI Agent Seriesをリリース
  • 2025年12月Amazon Web Services(AWS)のAWS 500 APN Certification Distinction(※6)を取得

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    対応技術分野の拡大

    現在取り組んでいるIoT、AI、クラウド、Web、モバイル、RPA等に加え、今後デジタルトランスフォーメーション分野で期待されるブロックチェーン等への技術拡大を図る。

  2. 02

    コンサルティング領域の拡大

    顧客企業のDX実現に向け、コンサルティング人材の育成・積極採用により、企画から開発・運営までワンストップで提供できる体制を強化する。

  3. 03

    海外拠点の拡大

    インドネシア、マレーシアの海外子会社にて、現地日系企業及びローカル企業の顧客開拓を進め、海外事業基盤の拡充を図る。

  4. 04

    アライアンスの拡大

    事業シナジー創出が見込める企業とのアライアンスを拡大し、DX実現に必要なインフラ・ITツール・システム等の仕入・外注パートナーも事業成長に応じて拡大する。

  5. 05

    プロダクトやサービスの展開

    受託開発で培ったノウハウや技術資産を活かし、業務効率化に資するエージェントサービス「AQ-AIエージェント」等のプロダクト・サービスを展開する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 5期分

グループ全体で565人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は527万円で、4期前と比べて+8.8%平均年齢は32.1歳、平均勤続年数は3.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2021年12月48431.63.1298
2022年12月47531.63.2339
2023年12月48831.83.4410
2024年12月49931.83.3480104
2025年12月52732.13.656571

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率11.9%
縦線は目安の30%
男性育休取得率83.3%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)84.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社2(国内 0 / 海外 2、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
本社 — 東京都文京区250百万円
本社 — インドネシア ジャカルタ39百万円
福岡オフィス(福岡県福岡市中央区)等2営業所2百万円
主な関係会社
  • 海外
    PT.AQ Business Consulting Indonesia (注)3
    インドネシア ジャカルタ · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    AsiaQuest Internet Malaysia SDN. BHD. (注)4
    マレーシア クアラルンプール · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は49億円営業利益4億円前期と比べると増収減益で、売上が+19.5%、利益が-20.0%。

売上高
+19.5%
49億円
営業利益
-20.0%
4億円
純利益
+0.0%
3億円
営業利益率
8.2%
前期比 -4.0%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高53億円49億円
営業利益2億円4億円
純利益1億円3億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は25億円、営業利益は0億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+4.2%、営業利益は−100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q8112.51
2023年2Q700.00
2023年3Q7114.30
2023年4Q91
2024年1Q9111.11
2024年2Q10110.00
2024年4Q22313.62
2025年2Q2428.31
2025年4Q2528.02
2026年2Q2500.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 9期分

2017年12月期からの9期で、売上は9億円から49億円へ5.4倍に増えた。直近期の営業利益率は8.2%。売上は8期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2017年12月900
2018年12月110−1
2019年12月1600
2020年12月1811
東京証券取引所マザーズに上場
2021年12月2232
2022年12月2642
2023年12月3132
2024年12月415512.23
2025年12月49448.23

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高49億円のうち、営業利益として残るのは4億円8.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は3億円、売上の6.1%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金51.0%25億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金40.8%20億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益8.2%4億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
49.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比0.2pt
8.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.5pt
6.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+2.8pt
15.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
10.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
20.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 7期分

2025年12月期は営業CFが1億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは0億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は15億円で、売上の3.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2019年12月0−11−13
2020年12月20328
2021年12月304315
2022年12月20−1216
2023年12月10−1115
2024年12月5−4−1115
2025年12月1−10015

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 9期分

2025年12月期の総資産は29億円。このうち返さなくてよい自己資本が20億円で、自己資本比率は67.2%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2017年12月4049.7
2018年12月62424.5
2019年12月81716.7
2020年12月1321115.4
2021年12月2091146.2
2022年12月22121055.5
2023年12月2314961.8
2024年12月28171161.1
2025年12月29201067.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
15億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
12億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
10億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
86
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率16 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率605社中160位あたり、逆に低いのは営業利益率605社中312位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
15.9%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
8.2%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
67.2%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
19.5%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,935で、1年前と比べて+0.5%過去52週の値幅のなかでは11%の位置にある。

¥2,935-1.7%1ヶ月-9.7%1年+0.5%時価総額43億円
過去52週の値幅
安値¥2,699高値¥4,920

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)30.7倍
PER (会社予想)43.6倍
PBR2.16倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月17日に10.11%急落し2890円。25日線(3176円)を9%下回り、75日線(3369円)や200日線(3680円)も大きく割り込んだ。52週高値4920円からは約41%下落し、52週安値2699円に接近。8月17日の出来高は5.8万株と直近の平均(約3000株)から急増しており、投げ売り的な売り圧力が強まった。週足では下降トレンドが明確。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PERは16.5倍で業界平均30.2倍を大きく下回り、PBRも2.37倍で業界平均3.51倍より低い。ROEは15.9%と高く収益効率が良い一方、無配当が課題。売上高・利益とも成長しており、バリュエーションは割安だが、配当がない点で投資家への還元が限定的。

指標この会社業種平均
PER (実績)30.7倍47.9倍
PER (予想)43.6倍
PBR2.16倍2.96倍
ROE15.9%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

AI・RPA需要の拡大を追い風に成長中だが、競合ひしめく市場で差別化を維持できるかが争点。強気派は売上高が26→41億円(2年で1.6倍)に急拡大し、営業利益率12%と収益性も改善している点を評価。弱気派は2025年12月期の営業利益率が8.16%への低下予想や、市場規模は大きいが競合も多く、優位性の持続可能性に疑問を呈する。また、自己資本比率に懸念はなくROE15.9%は良好だが、PER16倍と成長株としては割安に見える一方、PBR2.37倍は割高感もある。

プラスに働く材料7
  • 高成長の継続

    売上高が2年で1.6倍に拡大、成長トレンド明確。

  • 収益性の高さ

    営業利益率12.2%(2024年)と高水準。

  • 株価指標の割安感

    PER16倍は業界平均対比で割安。

  • 売上高成長トレンドの継続2025年12月期影響

    売上高41→49億円、前年比19.5%増収見通し

  • AIソリューションの拡販効果2026年〜影響

    AI案件比率向上で粗利率改善、営業利益率10%台回復期待

  • M&Aによる事業拡大不定影響

    時価総額48億円、積極的なM&A戦略の可能性

  • 外国人保有比率上昇による需給改善継続影響

    外国人保有比率3.4%から上昇余地があり需給改善に寄与

マイナスに働く材料7
  • 利益率の低下懸念

    2025年予想営業利益率8.16%への低下見通し。

  • 競争激化

    AI・RPA市場は多数のプレイヤーが参入。

  • 割高なPBR

    PBR2.37倍は純資産対比で割高。

  • 営業利益減少リスク2025年12月期影響

    営業利益5→4億円、前年比20%減益見通し

  • 競争激化による受注単価下落継続影響

    営業利益率12.2%→8.16%と低下傾向が続く

  • 人件費上昇の影響通年影響

    IT人材確保コスト増で利益圧迫が継続

  • 顧客依存度リスク継続影響

    特定大口取引先への依存懸念(開示情報なし)

次の決算で確かめる点
売上高成長率
成長の継続性を確認する最優先指標。
営業利益率
収益性の変化と競争圧力を測る。
受注残高
将来の収益の可視性を示す。

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ1,253人。区分でいちばん多いのは個人・その他63.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が28.9%を占め、残る71.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他48.352.454.757.663.7
事業法人35.632.331.728.828.7
証券会社14.17.88.19.94.0
外国法人1.04.02.02.43.1
外国人個人0.10.10.10.3
金融機関1.13.43.41.30.2
自己株式0.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01桃井純31.63
02JHDアセットマネジメント株式会社27.07
03若杉精三郎2.31
04JPモルガン証券株式会社1.01
05INTERACTIVE BROKERS LLC(常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)0.83
06天野豊章0.81
07NTT西日本株式会社0.79
08株式会社SBI証券0.74
09岩崎友樹0.68
10三菱UFJeスマート証券株式会社0.61

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 9期分

1株利益は9期で+101%、1株純資産は9期で−97%。直近期のROEは15.9%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2017年12月−14,77239,977
2018年12月−4,46013,486
2019年12月−4116
2020年12月5416837.8
2021年12月16765135.443.7
2022年12月16081222.113.0
2023年12月13595115.411.6
2024年12月2011,14619.111.6
2025年12月1971,33215.921.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

7名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は7名。2025/12期の役員報酬は総額79百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
桃井純代表取締役会長CEO56867,300
藤田義崇代表取締役社長COO477,700
外谷悠一郎取締役 管理本部長43
西野伸一郎取締役616,000
早川忠雄監査役73
岡田雅史監査役61
飯谷武士監査役50

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4646416
社外取締役415154

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容5,790字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、企業のAIネイティブなビジネスの構築を支援し、企業や社会のAIX/DXを加速させる「AIインテグレーター」として、お客様のAIX/DXをともに考えるコンサルティングから、様々なデジタル技術を活用したシステム設計、開発、運用までの一貫したソリューションを提供するデジタルトランスフォーメーション事業を展開しております。 当社グループは、当社及び海外子会社2社(インドネシア、マレーシア)により構成されており、デジタルトランスフォーメーション事業では、コンサルティング、モダナイゼーション、AIインテグレーションなどのサービスを提供しております。サービス提供方法については、顧客ニーズに応じて受託開発・派遣を選択し、上流の構想段階から下流の保守・運用まで幅広く対応しています。 なお、当社グループはデジタルトランスフォーメーション事業の単一セグメントとなります。 (1) コンサルティング 当社グループは、深いビジネス理解に基づき、お客様とともに最適解を考える伴走型のコンサルティングを提供しています。DXの構想策定から実行までを支援するDXコンサルティング、お客様自らがデジタル活用を推進できる組織づくりをサポートする内製化支援、バイリンガル対応可能な専門人材によるSAPの移行・導入支援、大規模プロジェクトの品質と進捗を管理するPMO(プロジェクト・マネジメント・オフィス)支援などを通じて、上流工程から顧客の価値創造に貢献しています。 (2) モダナイゼーション 当社グループは、アプリケーション/システム、クラウドやデータ基盤の各領域において、AIX/DXに必要な技術ケイパビリティを網羅し、企業の既存資産を最新の環境へ適応させる支援を行っています。 Webモバイル技術を活用したECシステム、CMS、会員システム、予約システム、他社SaaS製品、その他自社内利用サービスなどの多種多様なアプリケーション/システム開発、インターフェースデザインなどのUI/UX企画・実装、セキュリティや性能を考慮したシステムアーキテクチャ設計など幅広く対応しております。 また、オンプレミス環境で運用されていた既存システムのクラウド環境への移行作業や、新システムを構築する際のクラウド環境の構築作業などの支援を行っております。AWS、Azure、Google Cloud等のクラウド基盤の設計・構築・運用までをトータルに支援しております。さらに、AIX/DXの土台となるデータ基盤については、分散していたデータをつなぎ合わせ、ビジネスの意思決定や新たな価値創出を支えるためのデータ集約、整備から活用までを見据えたデータ基盤の構築も支援しております。 (3) AIインテグレーション 当社グループは、ビジネスに最適な形でAIを活用するために、生成AI、AIエージェントや大規模言語モデル(LLM)、機械学習など最先端の技術を用い、企画から実装・運用までをワンストップで支援を行っています。特にIoT技術を活用したリアルタイムデータの収集基盤の構築や、3Dモデルを用いたデジタルツインによる高度なシミュレーション・可視化など、物理空間の情報をデジタル化し、AI解析へとつなげる一気通貫のソリューション提供に強みを有しております。 また、現場業務の中ですぐに使えるAIを実現するためのソリューションとして、さまざまな機能を持ったAIエージェントサービスである「AQ-AIエージェント」シリーズを展開しております。具体的には、データベース構築、データ登録、データ分析、営業、資料作成、FAQ自動整備、工場設備保全に対しての支援を行うAIエージェントの提供を行っています。 1.当社グループの特徴 (1) DXへのトータル対応力 当社グループは、DXを実現するためには、広範囲に渡るデジタル技術を網羅し、最適なものを組み合わせてソリューションを行うことが必要であると認識しています。 顧客のビジネス課題と技術面の両面からともに最適解を考えるために、当社エンジニアがお客様の業界とビジネスを学習し、デジタル技術を組み合わせたAI/DXソリューションでさまざまな課題を解決します。体制面では、コンサルティングによる構想策定から、開発・実装、そして保守運用までを一貫して支援できる体制を構築しています。 また、AI、IoT、3Dモデル、クラウド、データ基盤、Web/モバイル等の幅広い技術ケイパビリティを保有しており、優れた顧客体験を実現するUI/UXのノウハウを織り交ぜ、アジャイル開発やウォーターフォール開発等の多様な開発手法を案件に応じて使い分けることで、顧客ニーズに柔軟に対応できることが当社グループの事業展開上の強みとなっていると認識しております。 (2) 豊富なデジタル人材 当社グループは、デジタルが事業基盤となった環境下でビジネスと技術の課題は切り離せないものになっており、技術力に加えて業界や事業への深い理解を兼ね備え、両面から課題を解決できるデジタル人材が不可欠になると考えています。 当社グループには、小売・流通業から、建設・不動産・公共インフラ業、商社・物流・金融業、モビリティ・製造業まで、各業界特有のドメイン知識を保有する「ビジネスエンジニア」と呼ばれる専門人材が多数在籍しており、単なるエンジニアリングの提供に留まらず、お客様のパートナーとして伴走します。 また、幅広い技術分野のデジタル人材も在籍しており、AI、IoT、クラウド、Web、Mobileなどのアプリケーシォンと、クラウド基盤の構築から連携まで、AIX/DX支援に必要となる豊富なデジタル人材が網羅的に在籍しています。 さらに、これらのデジタル人材の獲得・育成・定着に関しても様々な取り組みを行っており、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (2)人的資本に関する戦略、指標及び目標」に記載の通りです。 (3) アジア市場における取組実績 当社グループは、経済成長が著しい東南アジアにおいて、PT.AQ Business Consulting Indonesia(インドネシア子会社)とAsiaQuest Internet Malaysia SDN. BHD.(マレーシア子会社)という拠点を有し、累計100社を超える日系現地法人やローカル企業へのIT支援実績を誇ります。 日本品質のマネジメントと現地文化を理解したコミュニケーションを両立し、ITコンサルティングからシステム開発、kintone導入支援(CYBOZU AWARD 2019 グローバル賞受賞)まで幅広くサービスを提供しています。 また、海外ラボ型のオフショア開発も行っており、単なるコスト削減を目的とした外注ではなく、優秀な海外リソースを日本国内案件の専任チームとして活用する高付加価値な開発体制を構築しています。これにより、グローバル規模での人材確保と技術力のクロスセルを実現しています。 (事業系統図) (用語解説) (1) AIトランスフォーメーション(AIX):企業がAI(人工知能)技術を中核に据え、膨大なデータから価値を創出することで、製品やサービスの付加価値を飛躍的に高め、既存のビジネスプロセスや意思決定のあり方を抜本的に変革すること。さらに、AIとの共生を前提とした組織構造やスキルセット、企業文化の変革を通じて、予測不能な市場環境における圧倒的な競争優位性と持続的な成長を実現すること。 (2) デジタルトランスフォーメーション(DX):企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。 (3) デジタル技術:AI、IoT、クラウド、モバイル、ビッグデータ等、デジタルトランスフォーメーションを支える技術。 (4) IoT:Internet of Things(モノのインターネット)の略。コンピューターなどの情報・通信機器だけでなく、世の中に存在する様々な物体(モノ)に通信機能を持たせ、インターネットに接続したり相互に通信することにより、自動認識や自動制御、遠隔計測などを行うこと。 (5) AI:人工知能。「言語の理解や推論、問題解決などの知的行動を人間に代わってコンピューターに行わせる技術」、または、「計算機(コンピュータ)による知的な情報処理システムの設計や実現に関する研究分野」ともされる。 (6) 生成AI:企業が学習済みの大規模モデルを活用し、テキスト、画像、プログラムコードなどの新たなコンテンツを自律的に生成することで、従来人間が行ってきた知的作業や創造的プロセスのあり方を根本から変革すること。これにより、業務の圧倒的な高速化と高度なパーソナライズを実現するだけでなく、誰もが高度な専門スキルを即座に引き出せる環境を構築し、組織全体のイノベーション創出力を劇的に向上させること。 (7) AIエージェント:AIが与えられた目的を理解し、その達成に必要なタスクの計画策定から、外部ツール(ブラウザ、SaaS、API等)の操作、実行結果の評価までを自律的に繰り返すこと。単なる情報の生成にとどまらず、複雑なワークフローを人間に代わって完遂することで、業務プロセスそのものを「AIによる自立実行型」へと再定義し、人的リソースをより高度な戦略的判断やクリエイティブな活動に集中させる変革を促すこと。 (8) クラウド(クラウドコンピューティング):コンピューターの機能や処理能力、ソフトウェア、データなどをインターネットなどの通信ネットワークを通じてサービスとして呼び出して遠隔から利用すること。そのようなサービスやシステムを「クラウドサービス」「クラウドシステム」と呼び、これらを略して単にクラウドということもある。 (9) PMO(プロジェクト・マネジメント・オフィス):組織全体のプロジェクトマネジメントの品質向上と成功率の最大化を目的とし、管理手法の標準化や進捗・リスクの横断的なモニタリング、リソース調整などを通じて、プロジェクトマネージャーや現場を多角的に支援する専門組織。 (10) ビッグデータ:従来のデータベース管理システムなどでは記録や保管、解析が難しいような巨大なデータ群。 (11) デジタルツイン:IoTセンサーなどを用いて物理空間から取得した情報をもとに、デジタル空間に物理空間のコピーを再現する技術。 (12) UI:User Interfaceの略。機器やソフトウェア、システムなどとその利用者の間で情報をやり取りする仕組み。システムから利用者への情報の提示・表示の仕方と、利用者がシステムを操作したり情報を入力したりする手段や方式、機器、使い勝手などの総体を表す。 (13) UX:User Experienceの略。ある製品やサービスとの関わりを通じて利用者が得る体験およびその印象の総体。使いやすさのような個別の性質や要素だけでなく、利用者と対象物の出会いから別れまでの間に生まれる経験の全体が含まれる。 (14) アーキテクチャ:コンピューターにおける基本設計や設計思想などを意味する。 (15) オンプレミス:企業などの組織における情報システムの設置形態の分類で、自社施設の構内に機器を設置してシステムを導入・運用すること。外部の事業者が用意した機材やソフトウェアを、通信回線を経由して利用するクラウド(システム/サービス)の対義語。 (16) AWS:Amazon Web Serviceの略。Amazonが提供するクラウドコンピューティングサービス。 (17) Azure:Microsoftが提供するクラウドコンピューティングサービス。 (18) Google Cloud:Googleが提供するクラウドコンピューティングサービス。 (19) APNアドバンスドコンサルティングパートナー:APNとはAWS Partner Networkの略であり、AWSパートナー企業のビジネス、技術、マーケティング市場開拓における活動を支援、促進するためのさまざまなサポートを提供する制度。APNアドバンスドコンサルティングパートナーは、AWSに関する営業体制を保有し、AWSを活用したシステムインテグレーションやアプリケーション開発能力をAmazon Web Services,Inc.に認定されたパートナーの総称。 (20) モダナイゼーション:老朽化・複雑化した既存のITシステム(レガシーシステム)を、最新のクラウド環境やソフトウェアアーキテクチャへと刷新することで、保守コストの削減とビジネスの変化に強い柔軟な基盤構築を実現すること。 (21) AIインテグレーション:既存の業務システムやビジネスプロセスにAI技術を組み込み、データ連携やインターフェースの最適化を通じて、AIの機能を実用的なソリューションとして定着・活用させる一連の統合プロセスのこと。 (22) アジャイル:ソフトウェア開発におけるプロジェクト開発手法のひとつで、大きな単位でシステムを区切ることなく、小単位で実装とテストを繰り返して開発を進めていく手法。 (23) マイクロサービス:ソフトウェア開発の技法の1つであり、1つのアプリケーションを、ビジネス機能に沿った複数の小さいサービスとして個別に開発し、それを組み合わせて一つのサービスとして提供するというもの。 (24) VR:Virtual Realityの略。クローズドのスクリーンなどにリアリティを高めた視覚映像を投影する「仮想現実」。 (25) AR:Augmented Realityの略。現実世界に視覚情報を重複表示させる「拡張現実」。 (26) kintone:サイボウズ株式会社が提供する業務に必要なシステムをプログラミングの知識なしで簡単に作成できるクラウドサービス。
経営方針・対処すべき課題3,690字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中における将来に関する事項は、本書提出日現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループは「時代の変化の中に、無限の機会を見出し、そこに価値を提供していくこと」という理念のもと、企業のAIネイティブなビジネスの構築を支援し、企業や社会のAIX/DXを加速させる「AIインテグレーター」として、お客様のAIX/DXをともに考えるコンサルティングから、様々なデジタル技術を活用したシステム設計、開発、運用までの一貫したソリューションを提供することを経営の基本方針としております。AIX/DXの実現には、失敗を恐れないでチャレンジする姿勢が重要となります。 当社グループは「Empower to Change」をスローガンに、企業や人材の変革へのチャレンジに寄り添ってまいります。 (2) 経営環境 当連結会計年度における我が国経済は、雇用・所得環境が改善する下で、各種政策の効果もあって、景気は緩やかに回復しております。一方、世界的な金融引締めに伴う影響や中国経済の先行き懸念など海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクとなっており、物価上昇、地域紛争、米国政権の政策転換、金融資本市場の変動等の影響に十分注意する必要があり、先行き不透明な状態が続いております。 当社グループが属する情報サービス産業におきましては、ビジネスモデルの変革や新規ビジネスを創出するためにデジタル技術を活用するデジタルトランスフォーメーションの流れが引き続き力強いものとなっており、企業のIT投資は全体として底堅く推移しました。デジタルトランスフォーメーション市場の国内における規模は、2024年時点の5兆2,759億円から2030年には9兆2,666億円まで拡大するとの予測もあり、当市場に属する当社グループにとって追い風となっております(出典元:富士キメラ総研、2025 デジタルトランスフォーメーション市場の将来展望、2025年4月24日発刊)。 当社グループは、AIインテグレーターとして、幅広い産業分野の企業に対しサービスを提供しております。AIX/DXの戦略策定を担うコンサルティングから、IoT、AI、クラウド、Web、モバイル、RPA等の多岐に渡るデジタル技術の実装までをワンストップで提供できる体制は、競合他社に対する強力な優位性であると認識しております。 また、当社グループは、アジアクエスト株式会社を中心に、インドネシア現地法人であるPT.AQ Business Consulting Indonesia、マレーシア現地法人であるAsiaQuest Internet Malaysia SDN.BHD.の3社で構成されており、今後国内においてIT人材の不足が深刻化していく中、海外の企業やリソースを活用するオフショア開発が可能な体制を有していることも強みとなっております。このような環境の下、当社グループは、お客様のデジタルトランスフォーメーションの実現を支援することを通じて、事業規模の拡大及び企業価値の向上を目指すべく、以下を中長期的な経営戦略として位置付けております。 (3) 中長期的な経営戦略 ① 対応技術分野の拡大 様々なデジタル技術を顧客企業のビジネスと有機的に結びつけることで、より革新的なサービス構築が可能となります。現在当社グループが取り組んでいるIoT、AI、クラウド、Web、モバイル、RPA等に加えて、今後デジタルトランスフォーメーション分野で期待されるブロックチェーン等への技術拡大を図ってまいります。 ② コンサルティング領域の拡大 顧客企業のデジタルトランスフォーメーション実現を支援していく上で、方針の策定や業務変革等のコンサルティングが求められる案件が増加しております。そのため、コンサルティング人材の育成・積極採用により、顧客企業のデジタルトランスフォーメーションに企画から開発・運営までワンストップで実現できる体制を強化してまいります。 ③ 海外拠点の拡大 インドネシア及びマレーシアの海外拠点の存在は当社グループの強みであります。当面は、十分な市場規模を有するインドネシア、マレーシアへ進出済の海外子会社にて、現地日系企業及びローカル企業の更なる顧客開拓により、海外事業基盤の拡充を図ってまいります。 ④ アライアンスの拡大 2021年4月には西日本電信電話株式会社と資本業務提携を行っておりますが、今後も引き続き事業シナジー創出の見込めるアライアンスを拡大してまいります。また、デジタルトランスフォーメーション実現のために必要となるインフラ・ITツール・システム等の仕入・外注パートナーについても、事業成長に応じて拡大してまいります。 ⑤ プロダクトやサービスの展開 資料作成やデータ分析といった業務効率化に資する7つのエージェントサービスを初期ラインナップとして新規リリースしており、受託開発で培ったノウハウや汎用プログラムなどの技術資産を活かして、自律的なタスク遂行による高度な自動化を実現する「AQ-AIエージェント」サービスを展開しております。 当社グループがこれまで行ってきた数多くのプロジェクトの中で、当社グループに留保されてきた技術資産を加工することで、今後も当社グループのシステムインテグレーションの付加価値を上げるプロダクトやサービスを開発することを検討してまいります。 (4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標 当社グループは現在成長段階にあり、顧客企業に付加価値の高いサービスを提供し続けることにより株主の成長期待に応えるべく、事業の継続的な拡大と企業価値の向上を図ることが重要だと認識しており、事業の成長性を表す指標として売上高成長率、収益性を表す指標として営業利益率を重視しております。 (5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは、今後さらなる成長を実現する上で以下の事項を経営課題として重視しております。 ① 受注体制の強化について 今後益々デジタルトランスフォーメーションへの投資を行っていく企業の増加が見込まれる中、事業の継続的な拡大と企業価値向上のためには、特に営業力が課題であると認識しております。広報活動による当社の認知度・ブランド力の向上、WEBマーケティングやウェビナー開催によるリード拡大に注力するとともに、営業部門の人員増加、他社製品・サービスとの相互補完や新規カスタマイズ案件獲得等の営業活動拡大等により、受注体制の強化を図ってまいります。 ② 技術者人材の確保・育成について IT人材が不足している中、IT人材の確保が、企業の発展、成長に欠かせない最重要課題であります。当社グループにおいても、社員紹介制度等のリファラル採用の強化や、社外のITエンジニアが参加可能な勉強会等のイベント開催による採用母集団の形成等、今後益々採用に力を入れ、人材を獲得してまいります。 また、採用後の人材育成も重要な課題と捉えております。外部の著名な講師(ITエンジニア)を招いた技術研修等の社内研修制度の充実や、社外セミナーへの参加等の外部研修制度の有効活用により、技術力の向上を図ってまいります。 ③ 海外展開について 今後、日本企業の海外進出は益々拡大していく中、海外でのシステムインテグレーション及びデジタルトランスフォーメーションのニーズは拡大していきます。 当社グループは、当面、進出済の子会社拠点(マレーシア、インドネシア)で現地日系企業・ローカル企業の深耕をしつつ、リソース不足である日本の親会社向けオフショア開発の割合を拡大してまいります。そのために現地採用の強化を行いながら、海外人材の日本での研修・案件参画で技術力の向上を図ってまいります。 ④ 売上高及び営業利益率の向上 当社グループは成長戦略を着実に実行していくことで売上高の安定的高成長を実現するとともに、売上高及び営業利益率の向上を図ることが課題だと認識しております。上記②に記載したとおり、採用力強化により技術者人材を増員することで、売上高の成長を図ってまいります。それと同時に、対応技術分野やコンサルティング領域の拡大等により、付加価値の高いサービスを提供し受注単価の向上に努めることで、売上高及び営業利益率の向上を図ってまいります。 ⑤ 経営管理体制の強化 当社グループは成長段階にあるため、ここ数年で組織が急速に拡大しておりますが、事業の継続的な成長には業務運営の効率化やリスク管理のための十分な内部管理体制の整備、マネジメント人材の拡充が重要だと考えております。このため、生産性向上や業務効率化のために社内情報システムへの投資などを積極的に行ってまいります。また、組織の拡大ペースに合わせる形でマネジメント人材の採用や育成、教育研修等を実施していく方針です。
事業等のリスク4,262字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスク及び当該リスクへの対応策等を以下に記載しております。 本項に記載している将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 1.事業環境に由来する事項 ① デジタルトランスフォーメーション市場の動向について 当社グループは、企業のデジタルトランスフォーメーションを支援する為のデジタルインテグレーションを中心とした事業展開を図っております。当社グループが属する情報サービス産業におきましては、ビジネスモデルの変革や新規ビジネスを創出するためにデジタル技術を活用するデジタルトランスフォーメーションの流れが引き続き力強いものとなっており、企業のIT投資は全体として底堅く推移しております。当社グループは、今後もこの傾向が継続するものと見込んでおります。 しかしながら、期待どおりにデジタルトランスフォーメーション市場が拡大しなかった場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。このようなリスクを踏まえ、デジタルトランスフォーメーション市場の動向を注視するとともに、対応技術分野やコンサルティング領域の拡大、新たなプロダクトやサービス開発等により事業領域を拡大していくことで、ポートフォリオの構築を図ってまいります。 ② 競争激化の可能性について デジタルトランスフォーメーション市場の急激な成長とともに、競合企業が同事業分野に参入してくる可能性があります。競合各社に対して差別化を図れるものと考えておりますが、競争激化に対して十分な差別化が図れなかった場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 技術革新について デジタルトランスフォーメーション市場では、技術革新の速度が速く、新技術が次々と生まれております。そのため、当社グループでは常に業界の動向を注視しており、当社技術者が新技術に対応できる準備を整えております。 しかしながら、技術革新の内容によっては、対応するために相当な費用や時間が必要となる可能性があり、また、適切な対応ができない場合には当社サービスの競争力が相対的に低下する可能性があります。そのような場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④ システム開発プロジェクトの管理について 当社グループのシステム開発プロジェクトは、想定される工数をもとに見積りを作成しプロジェクト単位毎の適正利益の確保に努めております。また当社グループは、事業部門と管理部門が連携し予算実績管理を行っている他、開発作業の進捗状況をモニタリングすることでプロジェクトの採算悪化の防止に努めています。 しかしながら、見積りの誤りや作業の遅れ等により超過コストが発生し、プロジェクトの採算悪化や検収遅延等により売上計上や代金回収の遅れが発生した場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 2.事業内容に由来する事項 ① 労働者派遣法による規制について デジタルトランスフォーメーション事業の一部において、ITエンジニアの人材派遣業務を行っており、「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律」に基づく厚生労働大臣の「労働者派遣事業」の許可を事業所ごとに取得しており、同法の規制を受けております。 当社においては、法令遵守を徹底し事業を運営しておりますが、今後において法改正等があった場合にそれに当社が対応できない可能性、又は、法令違反に該当するような事態が生じた場合に顧客企業から信頼度が低下する等の可能性があり、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 個人情報管理について デジタルトランスフォーメーション事業においては、顧客企業のシステム運用をする際、システム内に保管される個人情報を預かるため、様々な漏洩防止策を講じております。IoTサービス及びクラウドサービスにおいては、情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格である「ISO/IEC 27001:2013 / JIS Q 27001:2014」(ISMS)の認証を取得し、情報の適正な取り扱いと厳格な管理を進めております。 しかしながら、何らかの理由により個人情報が外部に漏洩した場合には、当社グループへの損害賠償責任の追及や社会信用の喪失等により、当社グループの経営成績や財政状況に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 情報セキュリティ管理について 当社グループでは、顧客企業のシステム開発を手掛けているため、業務上、顧客側が保有する機密情報や知的財産などの情報資産に触れる機会があります。情報の取り扱いについては、情報セキュリティ規程を整備し、定期的な教育・研修を実施することにより周知徹底を図り、適切な運用を義務付けております。 しかしながら、このような対策にも関わらず当社グループの人的オペレーションのミス、その他予期せぬ要因等によりセキュリティ事故が発生した場合には、当社グループへの損害賠償責任の追及や社会信用の喪失等により、当社グループの経営成績や財政状況に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 知的財産権について 当社は、第三者の特許権や商標等の知的財産権に関して、外部の弁理士等を通じて調査する等、その権利を侵害しないように留意するとともに、必要に応じて商標権等について知的財産権を登録することにより、当社権利の保護にも留意しております。 しかしながら、当社の認識していない第三者の知的財産権が既に成立している又は今後成立する可能性があり、仮に当社が第三者の知的財産権を侵害した場合には、当該第三者により損害賠償請求、使用差止請求又はロイヤリティ支払要求等が発生する可能性があり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 契約不適合責任について 当社は、システム開発やクラウド構築サービスを、業務委託を中心とした契約形態により提供しています。十分なテストを行って納品致しておりますが、システム稼働後に不具合が起き、当社が契約不適合責任及び損害賠償責任の追及を受け、業務過誤賠償責任保険の上限額を超えた賠償責任を負うことになった場合には当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 人材の確保について IT人材が不足している昨今、IT人材を確保することは非常に重要かつ困難であります。当社は、早くから組織文化作りと採用広報に力を入れてきており高い採用力があると考えておりますが、何かしらの理由で計画上必要とされる十分な人材を確保することが出来なかった場合には、円滑なサービス提供や積極的な受注活動が阻害され、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 海外展開について 当社グループは社名の通り積極的に海外における事業展開を図っていく方針であります。しかしながら、海外での事業活動においては、予期せぬ法律または規制の変更、大規模な自然災害の発生、政治経済の変化、為替変動、商習慣の相違、雇用制度や労使慣行の相違、不利な影響を及ぼす租税制度の変更等により、当社グループの経営成績及び財務状態に影響を及ぼす可能性があります。 3.その他 ① 代表者への依存について 当社代表取締役会長CEOである桃井純は、当社グループの創業者であります。同氏は創業以来の最高経営責任者であり、当社グループの事業運営において重要な役割を果たしております。 当社グループは、同氏への過度な依存を回避すべく、経営管理体制の強化、経営幹部職員の育成、採用を図っておりますが、現時点において同氏に対する依存度は高い状況にあると考えております。今後、何らかの理由により同氏の当社グループにおける業務遂行の継続が困難となった場合、当社グループの事業運営等に影響を及ぼす可能性があります。 ② 大株主について 当社の代表取締役会長CEOである桃井純は、当社の大株主であり、自身の資産管理会社も含め本書提出日現在で発行済株式総数の58.70%を所有しております。 同氏は、安定株主として引続き一定の議決権を保有し、その議決権行使にあたっては、株主共同の利益を追求するとともに、少数株主の利益にも配慮する方針を有しております。当社といたしましても、同氏は安定株主であると認識しておりますが、何らかの事情により、大株主である同氏の株式の多くが減少した場合には、当社株式の価値及び議決権行使の状況等に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 配当政策について 当社グループは、社歴が浅く未だ成長拡大の過程にあると考えていることから、会社創業以来、配当は実施しておりません。当面は内部留保の充実を図り、財務の安定性と更なる成長に向けた事業の拡充等に充当していくことが株主に対する最大の利益還元に繋がると考えておりますが、今後につきましては株主に対する利益還元も経営の重要課題であると認識しております。 現時点においては配当の実施及びその時期については未定ではありますが、事業環境、当社の経営成績や財務状況、及びそれらを踏まえた投資計画等を総合的に勘案しつつ、株主に対する利益還元施策の一環として、株主優待制度を導入しております。 ④ 感染症の流行や自然災害等について 当社グループではリモートワークの併用等を行うことにより、事業継続のための体制を構築しておりますが、当社の顧客が感染症の流行の影響により事業が停滞した場合には、当社グループへのシステム開発の発注が停滞又は中止となる可能性があり、また、当社グループの従業員が感染症に罹患等した場合には、システム開発の遂行に支障が生じる可能性があります。 現状、BCP(事業継続計画)の策定により有事発生時への対処策を立案し、顧客や事業への影響を最小化するよう努めておりますが、想定を超える感染症の拡大や地震・台風等の自然災害が発生し、企業の経済活動が停滞した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,661字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末の流動資産は、前連結会計年度末に比べて210,494千円増加し、2,429,017千円となりました。これは主に、売上拡大により売掛金及び契約資産が229,237千円増加したことによるものであります。固定資産は、前連結会計年度末に比べて47,527千円減少し、498,473千円となりました。これは主に、旧本社オフィスの退去に伴う敷金返還により敷金が37,269千円減少したこと等によるものであります。 以上の結果、当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末と比べて162,967千円増加し、2,927,490千円となりました。 (負債) 当連結会計年度末の流動負債は、前連結会計年度末に比べて91,783千円減少し、838,794千円となりました。これは主に、法人税等の支払いにより未払法人税等が94,416千円減少したこと等によるものであります。固定負債は、前連結会計年度末に比べて24,311千円減少し、120,783千円となりました。これは主に、借入金の返済進捗に伴い長期借入金が31,413千円減少したことによるものであります。 以上の結果、当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末と比べて116,094千円減少し、959,578千円となりました。 (純資産) 当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末に比べて279,061千円増加し、1,967,912千円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益の計上等により利益剰余金が290,954千円増加したことによるものであります。 ② 経営成績の状況 当連結会計年度における我が国経済は、雇用・所得環境が改善する下で、各種政策の効果もあって景気は緩やかに回復しております。一方、世界的な金融引締めに伴う影響や中国経済の先行き懸念など海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクとなっており、物価上昇、地域紛争、米国新政権の政策転換、金融資本市場の変動等の影響に十分注意する必要があり、先行き不透明な状態であります。 当社グループが属する情報サービス産業におきましては、ビジネスモデルの変革や新規ビジネスを創出するためにデジタル技術を活用するDX(デジタルトランスフォーメーション)やAIX(AIトランスフォーメーション)の流れが引き続き力強いものとなっており、あらゆる産業において、企業の競争力強化のためのIT投資は全体として底堅く推移しました。 このような環境の中、当社グループはお客様のDX/AIXを支援するAIインテグレーターとして、お客様のDX/AIXをともに考えるコンサルティングから、必要なデジタル技術を駆使したシステム設計、開発、運用までの一貫したソリューションを具体的に提案することに引き続き努めました。また、採用活動等のデジタル人材確保に向けた取組みは順調に進捗し、エンジニア数も増加しました。しかし、それに伴う労務費・人件費や採用費の増加に加えて、オフィス拡張に伴う家賃等の費用も増加しました。さらに、AI専門部署への人員シフトに伴う案件稼働人員数の減少、および大口案件終了に伴う一部のリソース入替がスムーズに進まなかったこと等により、下半期の稼働率が低下しました。 以上の結果、当連結会計年度の経営成績については、売上高は4,920,288千円(前年同期比21.1%増)、営業利益は439,411千円(前年同期比4.2%減)、経常利益は447,539千円(前年同期比4.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は290,954千円(前年同期比1.5%減)となりました。 なお、当社グループはデジタルトランスフォーメーション事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物は、前連結会計年度に比べ58,762千円減少し、1,462,028千円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、72,409千円の収入(前連結会計年度は521,184千円の収入)となりました。これは主に、事業拡大により税金等調整前当期純利益447,539千円を確保できた一方で、売上債権の増加額231,915千円があったこと等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、85,914千円の支出(前連結会計年度は373,756千円の支出)となりました。これは主に、事業拡大に伴うオフィス拡充や従業員数の増加に伴うPC等への設備投資として、有形固定資産の取得による支出116,774千円があったこと等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、44,947千円の支出(前連結会計年度は149,442千円の支出)となりました。これは主に、借入金の返済進捗に伴い長期借入金の返済による支出38,276千円があったことによるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の状況 a.生産実績 当社グループが提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 b.受注実績 受注から売上高計上までの期間が短期であるため、「受注実績」は記載しておりません。 c.販売実績 当事業年度における販売実績は、次のとおりであります。 セグメントの名称   第14期連結会計年度(自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 販売高(千円)   前年同期比(%) デジタルトランスフォーメーション事業   4,920,288   121.1 合計   4,920,288   121.1 (注) 1.当社グループはデジタルトランスフォーメーション事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載はしておりません。 2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、総販売実績に対する割合が100分の10以上の相手先がいないため、記載を省略しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づいて作成されております。 この連結財務諸表の作成にあたり、連結会計年度末における資産、負債の金額、及び連結会計年度における収益、費用の金額に影響を与える重要な会計方針及び各種引当金等の見積り方法(計上基準)につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。 また、連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものにつきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 なお、この連結財務諸表の作成において使用する仮定や見積りは、当社の過去の実績やその時点で入手可能な情報等を踏まえ合理的に設定しており、経営者はこれらについて継続して評価し必要に応じて見直しを行っております。しかし、見積りには特有の不確実性があるため、実際の結果につきましては見積りと異なる可能性があります。 ② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の経営成績等は、以下のとおりであります。 (売上高) 当連結会計年度においては、デジタルトランスフォーメーション市場が拡大している中、お客様のDX/AIXを支援するAIインテグレーターとして、お客様のDX/AIXをともに考えるコンサルティングから、必要なデジタル技術を駆使したシステム設計、開発、運用までの一貫したソリューションを具体的に提案してきました。この結果、案件数が増加し、また、採用を強化したことで開発人員が増加したことにより受注可能額が増加したため、売上高は4,920,288千円(前年同期比21.1%増)となりました。 (売上原価、売上総利益) 当連結会計年度における売上原価は、事業拡大に伴う製造部門の人員数増加により人件費が増加したこと等により、2,519,456千円(前年同期比19.4%増)となりました。 以上の結果、売上総利益は2,400,832千円(前年同期比23.0%増)となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 当連結会計年度における販売費及び一般管理費は、事業拡大に伴う間接部門の人員数増加及び新卒社員の増加により人件費が増加したことや本社機能移転に伴う費用の増加等により、1,961,420千円(前年同期比31.4%増)となりました。 以上の結果、営業利益は439,411千円(前年同期比4.2%減)となりました。 (営業外収益・営業外費用、経常利益) 当連結会計年度における営業外収益については、為替差益の発生等により、11,073千円(前年同期比2.0%減)となりました。営業外費用については、支払利息の発生等により、2,945千円(前年同期比8.4%増)となりました。 以上の結果、経常利益は447,539千円(前年同期比4.2%減)となりました。 (特別利益・特別損失、親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度において特別利益は発生しておりません(前連結会計年度も発生しておりません)。また、特別損失についても発生しておりません(前連結会計年度は6,758千円)。 法人税等(法人税等調整額を含む)については156,585千円(前年同期比5.2%減)となりました。 以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は290,954千円(前年同期比1.5%減)となりました。 ③ 資本の財源及び資金の流動性 a.キャッシュ・フロー 当社グループのキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 b.資本の財源及び資金の流動性 当社グループの資金需要は、事業規模拡大に係る人件費や採用教育費が中心となります。財政状態等を勘案しながら必要に応じて、自己資金、金融機関からの借入及びエクイティファイナンス等による資金調達を考えております。 なお、現金及び現金同等物の残高は、当連結会計年度末において1,462,028千円であり、当社の事業を推進していく上で十分な流動性を確保していると考えております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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